JP5476038B2 - 多軸ワーク移載方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の位置にワークを精度良く移載する多軸ワーク移載装置およびその位置決めの方法に関する。また、当該多軸ワーク移載装置を用いて当該多軸ワーク移載装置上のテーブルに効率良くワークを搬送する搬送方法および/または手段に関する。
半導体ウエハーなどから成るワークを搬送する移載装置において、精度良く移載装置のテーブル上に位置決めし載置するために、図9および図6に示すように、多くはバーが突き出た様な搬送用フォーク9から形成された連動する他のワーク搬送装置11からの搬送方法および/または手段が用いられていた。その搬入方法および/または手段としては、多軸ワーク移載装置1上のテーブル5上に組み込まれたチャックピンからなる支柱2が上昇し、該支柱2の間にワーク10を搭載した搬送用フォーク9が前進して搬入され所定の位置が定まり次第該搬送用フォーク9が降下し後退する。その後、前記チャックピンからなる支柱2に支えられ、その後前記支柱2が降下し、前記多軸ワーク移載装置1上のテーブル5上に設けられた吸着孔3に吸着されてワーク10が載置されるという方式が用いられていた。
しかし、近年、半導体ウエハーなどから成るワークの製造ラインにおいては、生産効率向上のため、タクトタイム短縮が課題の一つとされる場面が増えてきている。従い、前記多軸ワーク移載装置1のテーブル5上のチャックピンからなる支柱2の上下作動の工程を省きたいとの要請が増してきた。
特開2008−235841号
上記チャックピンからなる支柱2の上下作動工程を省略する方法として、図2に示すように、多軸ワーク移載装置1上のテーブル5そのものに、溝51を加工し、連動する他のワーク搬送装置11に備わる搬送用フォーク9からなるロボットハンド上に搭載されたワーク10を多軸ワーク移載装置1の上のテーブル5上にまで搬送し、その後そのまま、テーブル5に備えられた溝51に該搬送用フォーク9が沈む様にワーク10とともに降下させ、該搬送用フォーク9が前記テーブル5上の溝51に沈み、前記テーブル5上にワーク10が保持され、前記テーブル5の溝51の両側に備えられたテーブル5上の吸着孔3によって吸着された後、該搬送用フォーク9を後部へ後退することにより、多軸ワーク移載装置1のテーブル5上の所定の位置にワーク10を載置する方式が用いられる。
上記移載方法および/または手段では、該多軸ワーク移載装置1上のテーブル5上の溝51の幅を小さくしなければ、ワーク10が前記搬送用フォーク9で持ち上げられ、前記テーブル5の溝51の両側に備えられたテーブル5上の吸着孔3によって吸着され、ワーク10が搬送用フォーク9で持ち上げられていた部分が上に膨らみ、うねりのあるままテーブル5上に吸着されてしまうという問題があった。従い、ワーク10の上面の撮像の際などに、ワーク10の上面のうねりによる高さの差違が残り、画像を撮像すら段階でフォーカスが合わないなどという問題が生じていた。(例えば、特許文献1)
また、背景技術に記載の方法および/または手段や、上記載置方法および/または手段では、該多軸ワーク移載装置のテーブル上の溝と該搬送用フォークの幅間のすきまに対し、多軸ワーク移載装置上のテーブル上の溝が所定の位置に納まらないことを危惧し、溝幅を広く設計し寸法差にゆとりを持たせる傾向にあった。
多軸ワーク移載装置のテーブル上の溝幅の寸法差を小さくするため、多軸ワーク移載装置の位置決めに対し、より一層の停止位置精度向上が要求されてきた。
上記問題点を解決するため、本願出願の発明者は、上記多軸ワーク移載装置の停止位置精度向上策として、次に記載する方法および/または手段を発明した。
多軸ワーク移載装置のテーブルの停止位置決め精度を向上させるため、本発明は、請求項1および/または請求項に記載のように、
ワーク移載用多軸ワーク移載装置において、
設定された各移動軸の停止位置にて、停止する位置を設定するセンサが、各停止位置ごとに同時にON状態となる位置に2個づつ配備された停止位置センサを用い
前記停止位置センサがフォトセンサであり、
前記記載の各停止位置ごとに同時にON状態となる位置に2個づつ配備されたフォトセンサのうち、一方のセンサはダークオン制御にてON状態を出力し、他方のセンサはライトオン制御にてON状態を出力するものであり、
前記各停止位置ごとにおける前記一方のセンサ及び前記他方のセンサのON状態に基づく論理演算のAND判定処理を含めて位置決めすることを特徴とする。
(作用・効果)
多軸ワーク移載装置上のワークの停止位置を設定し、当該位置で停止する機能を多軸ワーク移載装置に配備するにおいて、停止位置精度を上げるために、上記方法および/または手段を用いている。
フォトセンサーは、通常2種類の機能を保有している。すなわち、ダークオン制御あるいは、ライトオン制御である。ダークオン制御は、図7に示すように、フォトセンサーに通じている光ビームが投光状態にあるとき(ドグが光ビームを遮って無い状態。)はOFF状態であり、逆に、フォトセンサーに通じている光ビームがドグの存在のため遮光状態にあるときはON状態を示す。ライトオン機能は、フォトセンサーに通じている光ビームが投光状態にあるとき(ドグが光ビームを遮って無い状態。)はON状態であり、逆に、フォトセンサーに通じている光ビームがドグの存在のため遮光状態にあるときはOFF状態を示す。
フォトセンサーを用いての制御は、上記2つの機能の内、ダークオン制御あるいは、ライトオン制御のいずれか一つの機能が適用されて、位置制御などに用いられるのが一般的な用い方であった。
しかし、上記のように、例えばライトONなる一つの機能だけを用いて、位置制御などに適用しようとした場合、フォトセンサーとドグとのかねあいから、軸の移動区間移動中はOFF制御状態を継続させなくてはならなくなる。つまり、ライトON機能のみを用いて停止位置の設定をおこなう場合、制御を継続してOFF状態を維持させるため、ドグ寸法が長尺でなければならない。従い、ライトON機能のみを用いる場合ドグが長尺となるため、取り付け困難であるという欠点が生じていた。
本願での該フォトセンサーの用い方としては、フォトセンサーを多軸ワーク移載装置の各軸ごとの停止位置にそれぞれ、ダークオン制御とライトオン制御を保持したフォトセンサーをそれぞれ2個設置し、それぞれにドグを配置している。また、同時に、それぞれのフォトセンサーからの複数の情報を合わせAND条件をもって判定させる機能を用いて、高い停止位置精度を確保できる方式とした。
(作用・効果)
当該発明では、前記フォトセンサーの2つの機能の両方を用いて、さらにそれらをAND条件で組み合わせ、多軸ワーク移載装置上のテーブルの各軸の停止位置を精度良く制御するという制御方法および/または手段を用いて、ワークの搬送を効率良くしたことを特徴としている。すなわち、ワークを移載する際、多軸ワーク移載装置上のテーブル上の所定の位置に効率よく位置決めし、載置する必要がある。特に、量産の搬送ラインなどの場合、微細な搬送装置の動作そのものの無駄が重なりあって、生産ラインのタクトタイム短縮という課題に支障を与える。
従い、多軸ワーク移載装置のテーブル上に連動する他のワーク搬送装置の搬送用フォークに搭載されて運ばれてきたワークを搬送する場合の搬送手続きを効率良くおこなう方法および/または手段を発明としている。すなわち、連動する他のワーク搬送装置の搬送用フォークに搭載したワークを送る搬送装置のワークを多軸ワーク移載装置のテーブル上に搬送する場合、前記テーブルに予め該搬送用搬送用フォークを受け入れる溝を加工しておき、該搬送用フォークに搭載されたワークを多軸ワーク移載装置のテーブル上に移載し、所定の位置に到達した後に、前記テーブルに加工されている溝の上部に連動する他のワーク搬送装置の搬送用フォークが位置するように該搬送用フォークを差し出し、前記テーブル上での所定の載置位置に位置し、位置が決定した後、該搬送用フォークを下降させる。その場合、該搬送用フォークが前記テーブルに備わった溝に、干渉すること無く溝の中に沈み込む様にする。それにより、前記テーブル上にワークが載置され、その後該搬送用フォークを後部へ後退させ、一連の移載作業が完了する。
前記、該搬送用フォークが前記テーブルに備わった溝に、干渉すること無く溝の中に沈み込むようにするため、本願発明では、まず、搬送用フォークで持ち上げたワークを該テーブル上に載置する場合、搬送用フォークが該溝に沈むように下降するタイミングと前後して、テーブル上の溝の両サイドに配置されている吸着孔によってワークが吸着され、ワークの搬送用フォークで持ち上げられていた部分が膨らんだまま、うねりとして固定されてしまう。
従い、本願発明では、ワークの該搬送用フォークで持ち上げられた部分のうねりを抑制するために、該溝の幅を最小幅とするとしている。さらには、その為に、搬送用フォークそのものの横幅を機能上最小限小さい幅にするとしている。これにより、前記ワークのテーブル上でのうねりの高低差が最小となるようにする。
上記、多軸ワーク移載装置上のテーブルの前記溝幅を最小にするために、該搬送用フォークが前記テーブルに備わった溝に、干渉すること無く溝の中に沈み込む様にする必要があり、本願発明の前記フォトセンサーの2つの機能の両方を用いて、さらにそれらのAND条件で組み合わせた制御方法および/または手段を用いて精度良く多軸ワーク移載装置の停止位置を確保することによって、当該問題を解決する。
本願発明による効果は、ワークの移載に際し、多軸ワーク移載装置において、各軸の停止位置を精度良く制御する手法について、フォトセンサーのダークオン制御とライトオン制御及びそれらのAND判定を用いて、高精度の位置制御をおこなうことにより、多軸ワーク移載装置や連動する他のワーク搬送装置を用いたワークの搬送ラインを効率良く稼働させることができ、特にタクトタイム短縮などの課題に対する効果は大きい。
また、本願発明の位置決め技術を連動する他のワーク搬送装置からの多軸ワーク移載装置への移載工程に適用することにより、他のワークの搬送装置からの搬送用フォークを受け入れる多軸ワーク移載装置上のテーブルに設けた溝の幅を最小にすることができ、テーブル上に載置されたワークを溝部での搬送用フォークでの持ち上げによるうねりの高さを最小にすることができる。これにより、搬送用フォークでワークを持ち上げ搬送する際に、半導体ウエハーなどから成るワークの表面にうねりが生じたりした場合には、ワーク載置後の検査工程などで、撮像する画像のフォーカスが合わないなど、検査工程に支障を与えてしまうことが生じるが、そのような事象を回避することができる。
本発明のフォトセンサーを用いた停止位置制御を説明する図。 本発明の多軸ワーク移載装置上のテーブルと連動する他のワーク搬送装置の搬送用フォークとの関係の構成を示す図。 本発明および従来の多軸ワーク移載装置のテーブルの溝幅について、説明する図。 本発明の軸毎に位置する2個のフォトセンサーの配置位置を示す図。 フォトセンサーを用いた場合の停止位置制御の精度を説明する図。 従来の多軸ワーク移載装置上のテーブルの構成を説明する図。 フォトセンサーとドグの構成の検討図(その1)。 フォトセンサーとドグの構成の検討図(その2)。 本発明の多軸ワーク移載装置と他のワーク連動する他のワーク搬送装置との載置の状態を示す図。
以下図を用いて本願発明について説明する。図9は、本願発明の多軸ワーク移載装置1および該多軸ワーク移載装置1に連動する他のワーク搬送装置11を示す。多軸ワーク移載装置1は、ベース12の上にY軸駆動部15及びY軸ボールネジ軸16がマウントされ、さらにその上にX軸駆動部13及びX軸ボールネジ軸14がマウントされている。さらには、その上にθ軸駆動部17とθ軸回転軸18がマウントされ、その上に溝51が付随するテーブル5が備えられている。
該溝51が付随されたテーブル5には、当該多軸ワーク移載装置1に連動するように、他のワーク搬送装置11が備えられており、該連動する他のワーク搬送装置11に付随の搬送用フォーク9が、ワーク10を搭載し該多軸ワーク移載装置1上の前記テーブル5に向かって搬送されるようになっている。該テーブル5上には、前記溝51が形成され該溝51には、該搬送用フォーク9が挿入できる構成になっている。また、該テーブル5上には、前記溝51部を除いた面上に吸着孔3が設けられ、ワーク10が該搬送用フォーク9に保持されて、該テーブル5上に搬送され、所定の位置に到達後、該搬送用フォーク9が降下し、該溝51に該搬送用フォーク9が沈み、ワーク10は、該テーブル5上の該吸着孔3の作動により該テーブル5上に載置されるとともに吸着によって固定される。
また、本願発明の多軸ワーク移載装置1には、図4に示すように、X軸、Y軸およびθ軸に対し、各軸ごとに、本願発明に記載のように、フォトセンサー4が各軸ごと2個づつ配備され、各軸ごとの2個のフォトセンサー4はライトオン制御とダークオン制御且つその両方の制御がAND条件で作動し、該テーブル5の位置決めがなされる。
次に、各軸ごとに配備される2個のフォトセンサー4と各ドグ6について説明する。図4の側面図に示すように、多軸ワーク移載装置1のベース12の上にY軸ボールネジ軸16およびそれを支え且つ駆動するY軸駆動部15を両端に配備される。Y軸に対するフォトセンサー4は、図に示すように、ベース12の上部に2個YF1,YF2として直列に配備され、該2個のフォトセンサー4を通過するドグ6は、2個連立の形状のドグYD1、ドグYD2として配備される。それにより、Y軸が稼働しテーブル7が稼働し、停止させる場合には、フォトセンサー4からなるYF2、YF1にドグYD2,ドグYD1が同時にフォトセンサー4を通過し、該ドグYD1のスリットによって、ライトON制御でスリットが感知され、停止する。同時に、ドグYD2がダークON制御でスリットがフォトセンサー4を遮蔽することにより、2つのフォトセンサー4の条件がANDの関係で感知することによりY軸の所定の位置にて停止する。
また、同じく図4の正面図に示すように、多軸ワーク移載装置1のX軸ベース122の上にX軸ボールネジ14およびそれを支え且つ駆動するX軸駆動部13を両端に配備させる。X軸に対するフォトセンサー4は図に示すようにX軸ベース122の上に2個XF1、XF2として直列に配備される。それにより、X軸が稼働しテーブル8が稼働し、停止させる場合には、フォトセンサー4は図に示すように、X軸ベース122の上部に個別に配備される該2個のフォトセンサー4はXF1,XF2からなる。それによりX軸ボールネジ軸14を稼働し、2個のフォトセンサー4が、XF1.XF2として直列に配備され、該2個のフォトセンサー4を通過するドグXD1.XD2が同時に作動しフォトセンサー4を通過し、該ドグXD1のスリットによって、ライトON制御でスリットが感知され、停止する。同時にドグXD2がダークON制御でスリットがフォトセンサー4を遮蔽することにより、2つのフォトセンサー4の条件がANDの関係で感知することによりX軸の所定の位置に停止する。
次に、同じく図4正面図および側面図に示すように、多軸ワーク搬送装置の回転するθ軸駆動軸18の上にテーブル5およびそれを支え且つ駆動するθ軸駆動部17が配備される。θ軸に対するフォトセンサー4は図4の上面図中央に示すようにテーブル5の両側に個々にθF1、θF2として配備される。それにより、θ軸ドグはθD1とθD2として、テーブル5にぶら下げられたように配備される。ここでも片方は、θD1のスリットによって、ライトON制御でスリットが感知され、停止する。同時に、スリットの無いドグθD2がダークON制御でスリットがフォトセンサー4を遮蔽することにより、2つのフォトセンサー4の条件がANDの関係で感知することによりθ軸の所定の位置に停止する。
上述のように、各軸には、フォトセンサー4が2個づつ配備され、それぞれに同時に作用するよう連立のドグを用いて、片方はスリットを持つスリットドグ61からなりライトON制御でスリットを感知し、もう一方は、プレートドグ62からなりダークON制御にて、スリットを保有するドグと同時に作用する。図1に示すように、スリットドグとプレートドグを同時に作用させ、該各軸ごとの2つのセンサがANDで作用した位置を制御位置としてテーブル5を所望の位置に停止させる。
次に、フォトセンサー4による2種類の制御を連立させることについて説明する。フォトセンサー4による制御は、それぞれ特徴があり、ダークオン制御の場合、投光の光が遮られる場合がONであり、投光されている場合がOFFとなる動作を示す。また、ライトオン制御の場合、投光の光が受光できている場合ONであり、遮光されている場合OFFとなる作動を示す。従い、例えば、図7に示す様に、フォトセンサー4に対し、図7−aの場合が投光状態であり、図7−bの場合が遮光状態を表す。
次に、該フォトセンサー4の特性として、停止位置精度確保上の問題点について記載する。図5は、ダークオン制御の遮光の場合を表わしている。図5のうち図5−a、図5−b、図5−c、これらは,いずれもドグ6で遮光されている状態を示す。該ドグ6が図の右から左へ長手方向の幅分通過する間、ON状態であることを表す。ここでの問題点は、該ドグ6の長手方向の幅寸法分ずれていてもいずれもON状態にあり、このドグ6の長手方向の幅が停止位置を求める場合などの停止位置精度の誤差となる。
上記の様に、ダークオン制御の場合、該ドグ6の長手方向の幅が広い場合には、停止位置精度の誤差が大きくなるという理由で、ダークオン制御時のドグD62の幅を狭くすると図5−dに示す様に,確かに停止位置精度は上がるが、ドグD62そのものの強度に問題を生じてしまう。而るに、該ドグ6を幅の広いものにして且つ精度の高い停止位置制御方法および/または手段としては、図8に示す様に、該ドグ61に幅のせまいスリット63を設け、そのスリット63を光が通過した場合にONと判定する方法として、ライトオン制御の使い方で且つドグL61幅を広くしたドグを設ける方法がある。図1−Bに示すプレートドグすなわちドグD62に細いスリット63を設ける場合の該ドグ61の加工方法としては、薄板にスリット加工する加工方法および/または手段としては、近年精度が向上してきているレーザカッター等を用いて、容易に製作することができる。
ところが、上記薄板にスリット63を入れたドグD62を用いる場合、図8に示す様に、多軸ワーク移載装置1の制御しようとする軸がストロークする間中遮光しておくことが必要となる。軸のストローク区間の移動中をカバーする間中遮光した状態を可能とする軸のストローク区間長さをカバーする長尺ドグ61を備える必要が生じ、実用的でない。
本願発明では、上記事項の解決策として、図1に示す様に、ドグL61、ドッグD62の形状を工夫し、ダークオン制御のフォトセンサー4とライトオン制御のフォトセンサー4を各1個づつ各軸ごとに合計2個づつ用い、
ライトON制御フォトセンサー4用スリットドグ6−−−−ドグL61
ダークオン制御フォトセンサー4用遮蔽ドグ6−−−−−−ドグD62
として、各軸ごとに2個の該フォトセンサー4を作動させ、「ライトオン制御+ドグL61」の条件のフォトセンサー4を用いて、高制御精度の停止位置を確保し、「ダークオン制御+ドグD62」の条件のフォトセンサー4を用いて、比較的短い幅のドグD62がダークオン制御のフォトセンサー4を通過する間のみ作動させ、両者の該ドグ6が作用している区間を停止位置とし、ライトオン制御とダークオン制御の両者がANDの関係で、作用している位置の特にライトオン制御のスリットドグであるドグL61のスリット63の位置を高精度制御による停止位置として、動作する軸のストローク中の停止位置として停止させることにより、高い精度の停止位置制御を具現化する。
次に、各軸ごとにそれぞれライトオン制御とダークオン制御からなるフォトセンサー4を2個を用い且つ該2個のフォトセンサー4の情報をANDで結合して精度良い停止位置を規制する方法および/または手段を用いて、多軸ワーク移載装置1のテーブル5に連動する他の移載装置11の搬送用フォーク9上に搭載されたワーク10を移載する方法および/または手段に関する発明について説明する。
図9に示すように連動する他のワーク搬送装置11から該搬送用フォーク9の上に搭載した半導体ウエハーなどから成るワーク10が搬送されて来る。その時多軸ワーク移載装置1のテーブル5上の表面より高い位置に該搬送用フォーク9上に搭載されたワーク10は位置する。前記テーブル5の位置は、本願発明の図4に記載されている、X軸、Y軸およびθ軸にそれぞれセットされた2個のフォトセンサー4によって、位置決めされた位置で待機している。前記テーブル5上の所定の位置にワーク10が位置した後、該搬送用フォーク9が降下し、前記テーブル5に付随の溝に該搬送用フォーク9が沈む様に降下する。前記テーブル5上にワーク10が位置し、載置された後、該搬送用フォーク9は後退し、移載作業が完了する。
この時、当該搬送用フォーク9と多軸ワーク移載装置1のテーブル5上の溝51との間には、本願発明のフォトセンサー4の各軸ごと2個づつの配置により精度良く位置決めがなされ、それにより、前記テーブル5上の溝51の幅が十分小さくなるように設定することが可能であり、該溝51と沈む搬送用フォーク9とが干渉することなく、速やかに移載作業が完了する。
ここで、該搬送用フォーク9と多軸ワーク移載装置1のテーブル5上の溝51との関係について説明する。図3に示す様に、例えば、半導体ウエハーなどから成るワーク10は、多軸ワーク移載装置1上のテーブル5上にが吸着孔3が設けられている。前記テーブルの溝51の溝幅が該搬送用フォーク9の幅に比べ広すぎると該搬送用フォーク9が降下して後、前記テーブル5上に該ワーク10が載置された場合にワーク10がうねった状態のままに前記テーブル5上の溝51の両側のテーブル5の表面部分に配備されている吸着孔3が該搬送用フォーク9が降下開始するとともに作動し該ワーク10が吸着され固定される。半導体ウエハーなどから成るワーク10の表面が該搬送用フォーク9によって持ち上げて搬送され表面にうねりが生じたりした場合には、その後の検査工程などで、画像のフォーカスが合わず撮像ができないなど、検査工程に支障を与えてしまう。その為に、前記ワーク10が、前記テーブル5上でできるだけ、前記テーブル5にぴったりと平面を保った状態で吸着孔3に吸着させるためにも、前記テーブル5上の溝51の幅寸法を小さくする必要がある。上記の様に、搬送用フォーク9の幅とテーブル5上の溝51の幅をそろえ、テーブル5の溝51の幅をできるだけ狭くしておくことにより、テーブル5上の吸着孔3とワーク10の溝51の上をアーチ状に載置された際に生じるうねりによる弊害を最小にすることができる。
従い、上記の該搬送用フォーク9の横幅と前記テーブル5上の溝51の幅との寸法差を十分に小さくするためには、多軸ワーク移載装置1のテーブル5のX軸、Y軸およびθ軸がそれぞれ精度良い停止位置で停止するように、当該発明に記載のフォトセンサー4のダークオン制御とライトオン制御の併用、且つ2個のAND判定処理を用いて位置制御する方法を用いることにより具現化できる。
本願発明の特定事項に沿って、実施した結果について記載する。
前記フォトセンサー4の2個を用いて、各軸の停止位置を精度良く規制する手法を用いて、ドグ6のスリット63(特に前記のライトON制御用ドグL)の加工幅に精度は左右されるが、該テーブル5の位置規制精度としては、0.5mm〜1.0mmの精度を確保できた。
また、本願発明では該搬送用フォーク9の横幅の設定に対し、
両側の該多軸ワーク移載装置1上のテーブル5に備えられる溝51の溝幅をWとし、
搬送用フォーク9の横幅をWとした場合、その両幅に上記位置規制精度から、本発明による実施例の場合、
搬送用フォーク幅と該テーブル上の溝幅との幅の本発明の余裕比率 λ は、

本発明の余裕比率λ=(W−W)/W=0.24 → 24%

となった。
また、従来の装置においての同等の搬送用フォーク幅と該テーブル上の溝幅との幅の余裕比率 λ は、

従来の余裕比率λ=(W−W)/W=0.56 → 56%

であり、従来、搬送用フォークの幅に対し、該テーブル上の溝幅を位置制御精度の観点から、倍以上の幅に設定していたが、本願発明の位置制御の方法および/または装置を用いることにより、その半分以下の余裕比率で設定しても、問題なく稼働させることができた。
また、本願発明の多軸ワーク移載装置1のテーブル5上にワーク10として、外径200mm且つ厚み600ミクロンmのウエハを用いてテーブル5上に載置された後の溝51上のうねりが生じているワークを実際に所望の10倍の対物レンズで撮像した場合、該対物レンズの通常数ミクロンmからなる、焦点深度以内であることが確認された。
本発明を用いれば、多軸ワーク移載装置において、各軸の停止位置精度を上げることができる。また、当該位置制御手法を用いて、連動する他のワーク搬送装置からのワークの受け渡しに対し、効率良い受け渡し手法を採用することが出来、生産ラインのタクトタイム短縮化を可能とする。
1・・・多軸ワーク移載装置
2・・・支柱
3・・・吸着孔
4・・・フォトセンサー
5・・・テーブル
51・・溝
6・・・ドグ
61・・ドグL
62・・ドグD
63・・スリット
8・・・光ビーム
9・・・搬送用フォーク
10・・ワーク
11・・連動する他のワーク搬送装置
12・・ベース
122・X軸ベース
13・・X軸駆動部
14・・X軸ボールネジ軸
15・・Y軸駆動部
16・・Y軸ボールネジ軸
17・・θ軸駆動部
18・・θ軸回転軸
・・ 溝幅
・・ 搬送用フォーク幅

Claims (2)

  1. ワーク移載用多軸ワーク移載装置において、
    設定された各移動軸の停止位置にて、停止する位置を設定するセンサが、各停止位置ごとに同時にON状態となる位置に2個づつ配備された停止位置センサを用い
    前記停止位置センサがフォトセンサであり、
    前記記載の各停止位置ごとに同時にON状態となる位置に2個づつ配備されたフォトセンサのうち、一方のセンサはダークオン制御にてON状態を出力し、他方のセンサはライトオン制御にてON状態を出力するものであり、
    前記各停止位置ごとにおける前記一方のセンサ及び前記他方のセンサのON状態に基づく論理演算のAND判定処理を含めて位置決めすることを特徴とする多軸ワーク移載装置。
  2. ワーク移載用多軸ワーク移載装置を用いてワークを移載する方法において、
    設定された各移動軸の停止位置にて、停止する位置を設定するセンサが、各停止位置ごとに同時にON状態となる位置に2個づつ停止位置センサを配備して停止位置を決定し、
    前記停止位置センサにフォトセンサを用い、
    前記記載の各停止位置ごとに同時にON状態となる位置に2個づつ配備されたフォトセンサの用い方が、
    一方のセンサはダークオン制御にてON状態を出力し、他方のセンサはライトオン制御にてON状態を出力するものであり、
    前記各停止位置ごとにおける前記一方のセンサ及び前記他方のセンサのON状態に基づく論理演算のAND判定処理を含めて位置決めすることを特徴とする多軸ワーク移載方法。
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