JP5473409B2 - ガスタービン及びそれを備えるプラント - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンに関し、特に、抽気配管に関するものである。
一般に、ガスタービンの圧縮機は、起動時又は停止時に生じる旋回失速を抑制するために圧縮機の中段から作動流体を一部抽気している。これにより、圧縮機内を通過する作動流体の流量が調整されて圧縮機内の流れの閉塞を防ぎ、旋回失速を防止している。この圧縮機から抽気された作動流体は、抽気配管によってタービンに接続されタービン翼の冷却に一部が利用されている。さらに残りの抽気された作動流体は、タービンの下流に接続されている排気ダクトに導かれている。
特許文献1には、圧縮機から抽気された空気を調整弁によって流量調整しタービンに導いて翼を空冷する発明が開示されている。
米国特許第4332133号明細書
しかしながら、圧縮機と排気ダクトとの間を接続する抽気配管の一部には、曲がり部が用いられているため、曲がり部では作動流体の圧力損失が生じてしまう。例えば、特許文献1に開示されている発明では、抽気配管の両端が直角に曲げられ圧縮機とタービンとに接続されている。そのため、曲がり部において作動流体の圧力損失が生じるという問題があった。そこで、曲がり部に接続される配管径を大きくして圧力損失を低減する必要がある。それにより、配管のコストアップやそれに伴う配管スペースの確保が必要となるという問題があった。
さらに、作動流体を抽気するために圧縮機には少なくとも2本の抽気配管が接続されるが、この抽気配管は、通過する作動流体の圧力に応じて複数の抽気配管から1本の抽気配管に合流される。合流されて1本になった抽気配管は、排気ダクトに接続される。複数の配管を合流させるため合流部では圧力損失が生じることや配管形状が複雑となるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、圧縮機と排気ダクトとの間を接続する配管形状による作動流体の圧力損失を低減し、コンパクトな配管の配置が可能とされ、さらに配管コストを低減できるガスタービン及びそれを備えるプラントを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のガスタービンは、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるガスタービンは、作動流体を圧縮する圧縮機と、燃料と前記圧縮された作動流体とを燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器により生成された燃焼ガスにより回転駆動されるタービンと、該タービンを回転駆動させた前記燃焼ガスが導かれる排気ダクトと、前記作動流体が前記圧縮機の中段から導入されて前記排気ダクトに導出される抽気配管と、を備えるガスタービンにおいて、前記抽気配管は、曲がり部を有し、該曲がり部は上流側の前記抽気配管の軸方向に対して下流側の前記抽気配管の軸方向が90°未満の曲げ角度を有することを特徴とする。
一般に、上流側の抽気配管の軸方向に対して下流側の抽気配管の軸方向の曲げ角度が90°未満の場合には、上流側の抽気配管の軸方向に対して下流側の抽気配管の軸方向の曲げ角度が90°以上の場合と比べて曲がり部を通過する作動流体の圧力損失が低減される。
曲がり部は、上流側の抽気配管の軸方向に対して下流側の抽気配管の軸方向の曲げ角度を90°未満としたので、曲がり部を通過する際における作動流体の圧力損失を低減することができる。そのため、同一抽気流量を確保しつつ抽気配管の小径化を図ることができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
なお、曲がり部は、一定の曲率半径によって規定される形状であり、曲げ角度は、例えば、30°以上70°未満、より好的な事例では45°以下であることが好ましい。
さらに、本発明にかかるガスタービンの前記曲がり部は、上流側に接続される前記抽気配管の断面積に比べて大きな断面積を有することを特徴とする。
一般に、作動流体の圧力損失は、曲がり部では大きくまた管の断面積が大きくなると低減される。
曲がり部の断面積は、上流側の抽気配管の断面積に比べて大きくしたので、曲がり部を通過する際における作動流体の圧力損失を低減することができる。そのため、曲がり部に接続される抽気配管を小径化することができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
さらに、本発明にかかるガスタービンの前記曲がり部は、前記圧縮機の中段に直接接続されるネック部を一端に有し、該ネック部は、前記圧縮機の中段から前記曲がり部に向かってテーパー状に先広がりとなった円錐形状であることを特徴とする。
一般に、作動流体の圧力損失は、テーパー状に先広がりとなった円錐形状を通過する場合には、直管形状の管と内径を直管形状の管よりも大きくした曲がり部とからなる不連続な形状を作動流体が通過する場合に比べて作動流体の流れによる圧力損失を低減することができる。
曲がり部は、圧縮機と直接接続され、圧縮機から曲がり部へと向かって先広がりとなった円錐形状のネック部を有する。そのため、圧縮機から曲がり部へと導かれる作動流体の圧力損失が低減され、曲がり部に接続される下流側の抽気配管を小径化することができる。また、圧縮機と曲がり部とは、直接接続されるので、配管形状を単純化することができ抽気配管に接続される配管の数を減らすことができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
さらに、本発明にかかるガスタービンの前記曲がり部は、前記排気ダクトに直接接続されるネック部を一端に有し、該ネック部は、前記曲がり部の上流側に接続される前記抽気配管の断面積よりも大きな断面積を有することを特徴とする。
曲がり部の一端は、上流側に接続される抽気配管の断面積に比べて大きな断面積を有するネック部によって直接排気ダクトに接続されるので、作動流体の圧力損失が低減される。そのため、曲がり部の上流側に接続される抽気配管を小径化することができる。また、排気ダクトと曲がり部とは直接接続されるので、配管形状を単純化でき抽気配管に接続される配管の数を減らすことができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
さらに、本発明にかかるガスタービンの前記抽気配管は、複数備えられ、それぞれの前記抽気配管は、前記圧縮機と前記排気ダクトとの間で互いに独立して設けられていることを特徴とする。
複数の抽気配管は、圧縮機及び排気ダクトの間で互いに独立して設けられているので、圧縮機に接続された複数の抽気配管が1本の抽気配管に合流された後に排気ダクトに接続される場合に比べて、配管形状を簡素化することができる。また、配管を合流させる場合と比べた場合、合流による作動流体の圧力損失がなくなるので、抽気配管を小径化することができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
また、本発明にかかるプラントは、上記のいずれかに記載のガスタービンを備えることを特徴とする。
抽気配管の設置コストやメンテナンスコスト、配管配置のためのスペースが削減されるので、プラント全体のコストの低減やプラントのコンパクト化を図ることができる。
本発明によると、抽気配管の曲がり部は、上流側に接続される抽気配管の軸方向に対して下流側に接続される抽気配管の軸方向の曲げ角度を90°未満としたので、曲がり部を通過する際における作動流体の圧力損失を低減することができる。そのため、曲がり部に接続される抽気配管を小径化することができる。また、配管形状を単純化でき抽気配管に接続される配管の数を減らすことができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンス用のコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る発電プラントのガスタービンを示す概略構成図である。 図1に示す抽気配管の側面図である。 図1に示す圧縮機のA−A部における横断面図である。 本発明の第2実施形態に係る抽気配管の側面図である。
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る発電プラントは、図1に示すように、ガスタービン1とそのガスタービン1によって発電する発電機(図示せず)とを備えている。
ガスタービン1は、空気(作動流体)を圧縮する圧縮機2と、供給された燃料と圧縮された空気とを混合して燃焼させる燃焼器(図示せず)と、燃焼器により生成された燃焼ガスにより回転駆動されるタービン3と、タービン3を回転駆動させた燃焼ガスが導かれる排気ダクト4と、圧縮機2の中段とタービン3と排気ダクト4との間を接続している抽気配管5とを備えている。
圧縮機2は、外部(大気)から取り入れた空気を圧縮するものであって、圧縮された空気を燃焼器に供給する。圧縮機2は、タービン回転軸6が連結されており、タービン回転軸6により回転駆動されることにより空気を圧縮する。タービン回転軸6は、タービン3と、圧縮機2と、発電機とに連結される円柱状の部材であって、タービン3に生じる回転駆動力を圧縮機2と発電機とに伝達する。
圧縮機2は、タービン回転軸6と、ケーシング7と、動翼(図示せず)と、静翼(図示せず)とを備えている。
ケーシング7内には、タービン回転軸6と、タービン回転軸6により回転駆動される複数の動翼と、ケーシング7の内側に固定配置されている複数の静翼とが収納されている。ケーシング7は、動翼の周囲に配置された円筒状の壁面である。圧縮機2の中段のケーシング7は、タービン回転軸6の中心軸線に対して対称の位置に1箇所ずつ抽気口8を有している。2箇所の抽気口8A,8Bは、圧縮機2内を通過する空気の流量が均一になるようにバランスをとるためにタービン回転軸6の中心軸線に対して対称の位置に開口している。抽気口8は、動翼を通過する空気の流量を調整するために、タービン回転軸6方向の各位置にて複数段に開口している。同図では、空気が圧縮機2を通過する上流から下流に向かって低圧20A、中圧20B、高圧20Cの順番に設けられた3領域に、合計6箇所の抽気口8A,8B,8C,8D,8E,8Fが開口している。
空気は、圧縮機2の入口から入り動翼を通過することによって圧縮される。圧縮された空気の一部は、ケーシング7に開口している低圧領域20Aの抽気口8A,8Bから抽気される。抽気によって流量が調整された圧縮機2内の圧縮空気は、中圧領域20Bの動翼に導かれる。この動翼を通過することによってさらに圧縮された空気の一部は、流量を調整するために中圧領域20Bの抽気口8C,8Dから抽気される。残りの圧縮空気は、後段の高圧領域20Cの動翼を通過することによってさらに高圧に圧縮される。高圧の空気の一部は、高圧領域20Cの抽気口8E,8Fから流量を調整するために抽気される。流量が調整された高圧の空気は、さらに後段の動翼に導かれ圧縮された後に燃焼器へと供給される。
燃焼器は、圧縮機2の下流側に配置され、圧縮された空気と外部から供給された燃料とを燃焼する。燃焼により生成された高温の燃焼ガスは、タービン3に供給される。
タービン3は、タービン回転軸6と、ケーシング9と、タービン回転軸6を回転駆動する動翼(図示せず)と、静翼(図示せず)とを備えている。
ケーシング9は、タービン回転軸6と静翼と動翼とが交互に配置されている周囲を覆う円筒状の壁面を有する壁面である。ケーシング9は、タービン回転軸6の中心軸線に対して対称の位置に1箇所ずつ冷却空気取込口10を有している。圧縮機2から抽気された圧縮空気の一部は、冷却空気取込口10よりタービン3内に導かれる。導かれた圧縮空気は、燃焼器からの高温の燃焼ガスが通過することによって高温になった静翼と動翼とを冷却する。冷却空気取込口10は、静翼と動翼とによって構成される段に応じてタービン回転軸6方向の各位置にて複数開口している。同図では、燃焼ガスがタービン3内を流れる上流から下流に向かって第1領域21A、第2領域21B、第3領域21Cの順番に設けられた3領域に、合計6箇所の冷却空気取込口10A,10B,10C,10D,10E,10Fが開口している。
排気ダクト4は、タービン3の下流側のケーシング9に接続されており円筒状の壁面を有する。排気ダクト4には、タービン3を回転駆動させた燃焼ガスがタービン3から導かれる。排気ダクト4は、タービン回転軸6の中心軸線に対して対称の位置に各1箇所吸入口11を有している。この吸入口11には、圧縮機2から抽気された圧縮空気の一部が導かれる。導かれた圧縮空気は、タービン3が排出した燃焼ガスとともに排気ダクト4の下流に開口している排出口から排出される。吸入口11は、タービン3の下流から排出口に向かって、各位置にて複数開口している。同図では、タービン3の下流から排出口に向かって高圧22A、中圧22B、低圧22Cの順番に設けられた3領域に、合計6箇所の吸入口11A,11B,11C,11D,11E,11Fが開口している。
抽気弁12は、圧縮機2に接続されている圧縮機側抽気配管と排気ダクト4に接続されている排気ダクト側抽気配管との間に接続されている。抽気弁12は、圧縮機2から抽気され排気ダクト4に導かれる空気の流量を調整する。これによって、圧縮機2の動翼を通過する圧縮空気の流量が調整されることになる。
次に本実施形態の抽気配管5の形状について図2を用いて説明する。
なお、同図においては、圧縮機2の低圧領域20Aと、タービン3の第3領域21Cと、排気ダクト4の低圧領域22Cとの間に接続されている2本の抽気配管5のうちの1本について説明する。
抽気配管5は、圧縮機側抽気配管5Aと、排気ダクト側抽気配管5Bと、抽気管15と、冷却空気管16と、吸入管17と、曲がり部18と、抽気弁12とを備えている。
圧縮機側抽気配管5Aと排気ダクト側抽気配管5Bとは、内径が軸線方向に略一定とされた直状配管を有している。圧縮機側抽気配管5A及び排気ダクト側抽気配管5Bの一端は、抽気弁12に接続されている。
抽気管15の一端は、圧縮機2の抽気口8と同径を有し、他端は曲がり部18Aと同径を有し、抽気口8から曲がり部18Aに向かってテーパー状に先広がりの円錐形状となっている。抽気管15の小径側の一端は、抽気口8に対して垂直に接続されている。抽気管15の大径側の一端は、曲がり部18Aに接続されている。
冷却空気管16は、直状配管である。冷却空気管16の一端は、タービン3の冷却空気取込口10に対して垂直に接続されている。冷却空気管16の他端は、圧縮機側抽気配管5Aの下流側でありかつ抽気弁12の上流近傍に垂直に接続されている。
吸入管17は、直状配管である。吸入管17の一端には、曲がり部18Bが接続され、他端には、排気ダクト4の吸入口11が接続されている。
各曲がり部18は、抽気管15と圧縮機側抽気配管5Aとが両端に接続されている圧縮機側の曲がり部18Aと、排気ダクト側抽気配管5Bと吸入管17とが両端に接続されている排気ダクト側の曲がり部18Bとの2か所に設けられている。圧縮機側の曲がり部18Aには、抽気管15の軸方向と圧縮機側抽気配管5Aの軸方向とが90°を成すベンド管又はエルボ管が用いられている。抽気管15と接続されている圧縮機側の曲がり部18Aの一端は、抽気管(上流側に接続されている抽気配管)15の断面積に比べて大きな断面積を有している。排気ダクト側の曲がり部18Bには、排気ダクト側抽気配管(上流側に接続されている抽気配管)5Bの軸方向に対して吸入管17(下流側に接続されている抽気配管)の軸方向が60°の曲げ角度を有するベンド管又はエルボ管が用いられている。
抽気配管5は、圧縮機2の低圧領域20Aに開口している抽気口8Aの1箇所と、タービン2の第3領域21Cに開口している冷却空気取込口10Eの1箇所と、排気ダクト4の低圧領域22Cに開口している吸入口11Eの1箇所との間に接続されており、タービン回転軸6と平行に延在している。圧縮機2の低圧領域20Aに開口している他の抽気口8Bは、タービン3の第3領域21Cの他の冷却空気口10Fと、排気ダクト4の低圧領域22Cの他の吸入口11Fとの間に接続されており、タービン回転軸6と平行に延在している。すなわち、それぞれの抽気配管5は、圧縮機2と排気ダクト4との間で互いに独立している。
図3には、図1に示される圧縮機2の低圧領域20AのA−A部における横断面図を示す。
圧縮機2の低圧領域20Aの抽出口8A,8Bには、タービン回転軸6の径方向に伸びる抽気管15がタービン回転軸6の中心軸線に対して対称の位置に接続されている。抽気管15には、タービン回転軸6の中心軸線に対して対称の位置に抽気配管5が平行に接続されている。
圧縮機2の中圧領域20B及び高圧領域20Cを横断面図で表した場合にも、同様に抽気配管5がタービン回転軸6の中心軸線に対して対称の位置に平行に接続されている。
以上の通り、本実施形態のガスタービン1を備える発電プラントによれば、以下の作用効果を奏する。
排気ダクト側抽気配管5Bの軸方向に対して吸入管17の軸方向の曲げ角度が90°未満の場合には、具体的には60°とされているので、排気ダクト側抽気配管5Bの軸方向に対して吸入管17の軸方向の曲げ角度が90°以上の場合と比べて排気ダクト側の曲がり部18Bを通過する空気の圧力損失が低減される。
排気ダクト側の曲がり部18Bは、排気ダクト側抽気配管5Bの軸方向に対して吸入管17の軸方向の曲げ角度を90°未満とし、具体的には60°とされているので、排気ダクト側の曲がり部18Bを通過する際における空気の圧力損失を低減することができる。そのため、同一抽気流量を確保しつつ抽気配管5の小径化を図ることができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
なお、排気ダクト側の曲がり部18Bは、一定の曲率半径によって規定される形状であり、曲げ角度は、本実施形態においては60°として説明したが、30°以上70°未満の範囲で適宜変更可能であり、より好的な事例では45°以下であることが好ましい。
また、圧縮機側の曲がり部18Aの断面積は、抽気管(上流側の抽気配管)15の断面積に比べて大きくしたので、圧縮機側の曲がり部18Aを通過する際における空気の圧力損失を低減することができる。そのため、圧縮機側の曲がり部18Aに接続されている圧縮機側抽気配管5Aを小径化することができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
抽気配管5は、複数備えられ、それぞれの抽気配管5は、圧縮機2と排気ダクト4との間で互いに独立して設けられているので、圧縮機2に接続されている複数の抽気配管5が1本の抽気配管5に合流された後に排気ダクト4に接続される場合に比べて、配管形状を簡素化することができる。また、抽気配管5を合流させる場合と比べた場合、合流による空気の圧力損失が低減されるので、抽気配管5を小径化することができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
さらに、配管の設置コストやメンテナンスコスト、配管配置のためのスペースが削減されるので、プラント全体のコストの低減やプラントのコンパクト化を図ることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図4に基づき説明する。本実施形態の発電プラン及びガスタービン1の構成は、曲がり部18の形状が異なる点と抽気管15及び吸入管17が不要な点において第1実施形態と相違し、そのほかは同様である。したがって、同一の構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
また、図2と同様に、圧縮機2の低圧領域20Aと、タービン3の第3領域21Cと、排気ダクト4の低圧領域22Cとの間に接続されている2本の抽気配管5のうちの1本について説明する。
抽気配管5は、圧縮機側抽気配管5Aと、排気ダクト側抽気配管5Bと、冷却空気管16と、曲がり部18と、抽気弁12とを備えている。
曲がり部18は、圧縮機側の曲がり部18Aと排気ダクト側の曲がり部18Bの2つを有している。
圧縮機側の曲がり部18Aは、一端にネック部を有している。ネック部は、直接抽気口8に接続されている。ネック部は、抽気口8から圧縮機側の曲がり部18Aに向かって先広がりのテーパー状の円錐形状を形成している。圧縮機側の曲がり部18Aは、抽気口8から圧縮機側の曲がり部18Aに向う空気の軸方向と、圧縮機側抽気配管5Aの軸方向とが30°となる曲げ角度を有している。また、圧縮機側の曲がり部18Aの断面積は、ネック部の最大断面積に比べて大きな断面積を有し、その曲率半径は、ネック部の最大断面積部における外径の3倍以上である。圧縮機側の曲がり部18Aの他端は、圧縮機側の曲がり部18Aから圧縮機側抽気配管5Aに向かって先細りとなるテーパー状の円錐形状によって圧縮機側抽気配管5Aに接続されている。通過する空気の圧力損失は、一般的に管の断面積が大きくなると低減されるが、ここでは圧縮機側の曲がり部18Aからその下流側に接続されている圧縮機側抽気配管5Aに向かって空気が通過しても圧力損失の変化が生じないように考慮した形状としている。
排気ダクト側の曲がり部18Bには、径違いベンド管又は径違いエルボ管が用いられている。排気ダクト側の曲がり部18Bの小径側は、排気ダクト側抽気配管5Bに接続されている。排気ダクト側の曲がり部18Bの大径側は、排気ダクト側抽気配管(上流側に接続されている抽気配管)5Bの断面積よりも大きな断面積を有している。また、排気ダクト側の曲がり部18Bの大径側はネック部を有し、吸入口11に直接接続されている。排気ダクト側の曲がり部18Bは、排気ダクト側抽気配管5Bの軸方向に対して30°の曲げ角度を有して吸入口11に接続されている。
以上の通り、本実施形態に係るガスタービン1を備える発電プラントよれば、以下の作用効果を奏する。
空気の圧力損失は、テーパー状に先広がりとなった円錐形状を通過する場合には、直管形状の管と内径を直管形状の管よりも大きくした曲がり部とからなる不連続な形状を空気が通過する場合に比べて空気の流れによる圧力損失を低減することができる。
圧縮機側の曲がり部18Aは、圧縮機2と直接接続され、圧縮機2から圧縮機側の曲がり部18Aへと向かって先広がりとなった円錐形状のネック部を有する。そのため、圧縮機2から圧縮機側の曲がり部18Aへと導かれる空気の圧力損失が低減され、圧縮機側の曲がり部18Aに接続されている圧縮機側抽気配管5Aを小径化することができる。また、圧縮機2と圧縮機側の曲がり部18Aとは、直接接続されているので、配管形状を単純化することができ抽気配管5に接続されている配管の数を減らすことができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
排気ダクト側の曲がり部18Bの一端は、排気ダクト側抽気配管5Bの断面積に比べて大きな断面積を有するネック部によって直接排気ダクト4に接続されているので、空気の圧力損失が低減される。そのため、排気ダクト側の曲がり部18Bに接続されている排気ダクト側抽気配管5Bを小径化することができる。また、排気ダクト4と排気ダクト側の曲がり部18Bとは直接接続されているので、配管形状を単純化でき抽気配管5に接続されている配管の数を減らすことができる。従って、配管コスト及び配管メンテナンスコストの削減やコンパクトな配管の配置が可能となる。
なお、本実施形態では、作動流体として空気を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばBFGガス(Blast Furnace Gas:高炉ガス)としても良い。
さらに、本実施形態では、発電プラントを用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばガスタービン1を有する動力発生用ガスタービンプラントであっても良い。
また、本実施形態では、圧縮機2から3段階20A,20B,20Cにわたって抽気するとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば圧縮機の流量の調整具合に応じて抽気領域を増減させても良い。
1 ガスタービン
2 圧縮機
3 タービン
4 排気ダクト
5 抽気配管
18 曲がり部

Claims (6)

  1. 作動流体を圧縮する圧縮機と、
    燃料と前記圧縮された作動流体とを燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器により生成された燃焼ガスにより回転駆動されるタービンと、
    該タービンを回転駆動させた前記燃焼ガスが導かれる排気ダクトと、
    前記作動流体が前記圧縮機の中段から導入されて前記排気ダクトに導出される抽気配管と、を備えるガスタービンにおいて、
    前記抽気配管は、曲がり部を有し、該曲がり部は上流側に接続される前記抽気配管の軸方向に対して下流側に接続される前記抽気配管の軸方向が90°未満の曲げ角度を有し、
    前記曲がり部は、上流側に接続される前記抽気配管の断面積に比べて大きな断面積を有することを特徴とするガスタービン。
  2. 前記曲がり部は、前記圧縮機の中段に直接接続されているネック部を一端に有し、該ネック部は、前記圧縮機の中段から前記曲がり部に向かってテーパー状に先広がりとなった円錐形状であることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン。
  3. 前記曲がり部は、前記排気ダクトに直接接続されるネック部を一端に有し、該ネック部は、前記曲がり部の上流側に接続される前記抽気配管の断面積よりも大きな断面積を有することを特徴とする請求項1に記載のガスタービン。
  4. 前記抽気配管は、複数備えられ、それぞれ前記抽気配管は、前記圧縮機と前記排気ダクトとの間で互いに独立して設けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のガスタービン。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載のガスタービンを備えていることを特徴とするプラント。
  6. 作動流体を圧縮する圧縮機と、
    燃料と前記圧縮された作動流体とを燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器により生成された燃焼ガスにより回転駆動されるタービンと、
    該タービンを回転駆動させた前記燃焼ガスが導かれる排気ダクトと、
    前記作動流体が前記圧縮機の中段から導入されて前記排気ダクトに導出される抽気配管と、を備えるガスタービンにおいて、
    前記抽気配管は、曲がり部を有し、
    前記曲がり部は、上流側に接続される前記抽気配管の断面積に比べて大きな断面積を有することを特徴とするガスタービン。
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