JP5473197B2 - 半導体レイアウト装置、方法、およびプログラム - Google Patents

半導体レイアウト装置、方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、半導体装置のレイアウトをする技術に関する。
従来、半導体の回路図から、半導体をレイアウトする技術が知られている。例えば、図14(b)は、図14(a)に示される回路図のインスタンスの座標値を、そのまま、あるいは、一定数値を乗じて、レイアウト図上のインスタンスの座標値として配置する技術を用いて、レイアウトした場合のレイアウト図の例である。
ここで、インスタンスとは、回路図またはレイアウト図上での、回路のことである。
また、例えば、図15(b)は、図15(a)に示されるように、回路図上のインスタンスにA_R1_1などの配置位置情報を追加し、追加した配置位置情報に基づいてレイアウト図上のインスタンスを自動配置する技術を用いて、レイアウトした場合のレイアウト図の例である。
このような技術として、例えば、特許文献1または特許文献2に示される技術が知られている。
特開2005−025499号公報 特開平11−168144号公報
しかしながら、これらの従来の技術においては、次に示すような問題がある。
まず、回路図のインスタンスの座標値を、そのまま、あるいは、一定数値を乗じて、レイアウト図上のインスタンスの座標値として配置する技術においては、回路図上のインスタンスの大きさとレイアウト図上のインスタンスの大きさは一般的には異なるため、図14(b)のレイアウト図に示されるように、レイアウト図上のインスタンスとインスタンスとの間にスキマが生じたり、インスタンスとインスタンスとのY位置がずれてしまうという問題がある。また、インスタンス同士が重なってしまう、という問題もある。また、そのために、レイアウト配置した後に、レイアウト図上のインスタンスの位置を変更する作業が必要となり、設計期間の増大を招くという問題がある。
また、回路図上のインスタンスに配置位置情報を追加し、追加した配置位置情報に基づいてレイアウト図上のインスタンスを自動配置する技術においては、図15(b)のレイアウト図に示されるように、問題なくレイアウト配置は出来るものの、回路図上においてインスタンスに配置位置情報を追加することが必要となり、そのため設計期間の増大を招くという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、レイアウト後に位置変更する作業が必要なく、インスタンスに配置位置情報を付与する必要がなく、設計期間が短縮できる半導体レイアウト装置を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、回路図からレイアウト図を生成する半導体レイアウト装置であって、前記回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、前記レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とから、前記回路図全体寸法情報と前記レイアウト図全体寸法情報との比を算出し、前記回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報に前記算出した比を乗算することにより、前記レイアウト図上における回路の仮の配置座標の情報である仮レイアウト図配置座標情報を算出する仮座標算出処理部と、前記回路図配置座標情報で示される回路の配置座標において近傍にある回路を、同一回路グループとして検出する回路グループ検出処理部と、前記同一回路グループに含まれる回路が前記レイアウト図上で接するように、前記仮レイアウト図配置座標情報を更新することによりレイアウト図を生成する座標算出処理部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記回路グループ検出処理部が、前記回路図配置座標情報の中から、第1の回路の回路図配置座標情報と第2の回路の回路図配置座標情報とを選択し、該選択した第1の回路の回路図配置座標情報で示される回路の配置座標が第2の回路の回路図配置座標情報で示される回路の配置座標の近傍であるか否かを検出し、近傍であることを検出した場合に、前記第1の回路の回路図配置座標情報と第2の回路の回路図配置座標情報とを前記同一回路グループとして検出する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記座標算出処理部が、前記同一回路グループに含まれる回路の中から、第3の回路と第4の回路とを選択し、前記選択した第3の回路の仮レイアウト図配置座標情報で示される座標を基準として、前記選択した第3の回路と第4の回路とが前記レイアウト図上で接するように、前記選択した第4の回路の仮レイアウト図配置座標情報を更新することにより、前記同一回路グループに含まれる回路は前記レイアウト図上で接するように前記仮レイアウト図配置座標情報を更新する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記半導体レイアウト装置が、前記回路図において同一回路グループとする領域を指定する領域情報が入力される入力部を有し、前記回路グループ検出処理部が、前記入力された領域情報で示される領域に、前記回路図配置座標情報で示される回路の座標が全て含まれる回路を、前記同一回路グループとして検出する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、回路図からレイアウト図を生成する半導体レイアウト装置で用いられる半導体レイアウト方法であって、前記回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、前記レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とから、前記回路図全体寸法情報と前記レイアウト図全体寸法情報との比を算出し、前記回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報に前記算出した比を乗算することにより、前記レイアウト図上における回路の仮の配置座標の情報である仮レイアウト図配置座標情報を算出し、前記回路図配置座標情報で示される回路の配置座標において近傍にある回路を、同一回路グループとして検出し、前記同一回路グループに含まれる回路が前記レイアウト図上で接するように、前記仮レイアウト図配置座標情報を更新することによりレイアウト図を生成する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、回路図からレイアウト図を生成する半導体レイアウト装置であるコンピュータに、前記回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、前記レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とから、前記回路図全体寸法情報と前記レイアウト図全体寸法情報との比を算出し、前記回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報に前記算出した比を乗算することにより、前記レイアウト図上における回路の仮の配置座標の情報である仮レイアウト図配置座標情報を算出する仮座標算出処理手順と、前記回路図配置座標情報で示される回路の配置座標において近傍にある回路を、同一回路グループとして検出する回路グループ検出処理手順と、前記同一回路グループに含まれる回路が前記レイアウト図上で接するように、前記仮レイアウト図配置座標情報を更新することによりレイアウト図を生成する座標算出処理手順と、を実行させるための半導体レイアウトプログラムである。
この発明によれば、回路図上におけるインスタンス配置座標と、回路図の全体寸法と、レイアウト図の全体寸法とから、レイアウト図上のインスタンスの仮座標を算出して仮配置し、さらに回路図上のインスタンスをグループ認識し、グループに含まれるレイアウト図上のインスタンスが接するように、レイアウト図上のインスタンスの座標値を変更することにより、レイアウト後に位置変更する作業が必要なく、インスタンスに配置位置情報を付与する必要がなく、設計期間が短縮できる半導体レイアウト装置を提供することが可能となる。
また、この発明によれば、回路図上におけるインスタンス配置座標と、回路図の全体寸法と、レイアウト図の全体寸法とから、レイアウト図上のインスタンスの仮座標を算出して仮配置し、さらに回路図上のインスタンスをグループ認識し、グループに含まれるレイアウト図上のインスタンスが接するように、レイアウト図上のインスタンスの座標値を変更することにより、回路図上のインスタンスと同じ相対位置で、かつ、回路図でグループ認識されたインスタンスがレイアウト図上で接するようなレイアウトをすることが出来る半導体レイアウト装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による半導体レイアウト装置1の構成を示す概略ブロック図である。
半導体レイアウト装置1は、寸法値記憶部111と、配置情報記憶部110と、データ読み込み処理部101と、レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102と、インスタンスグループ認識処理部103と、レイアウトインスタンス座標計算処理部104と、を有する。
次に、半導体レイアウト装置1の各構成について説明する。
寸法値記憶部111には、回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とが、記憶されている。ここでは、寸法値記憶部111には、回路図全体寸法情報とレイアウト図全体寸法情報とが、予め記憶されているものとする。
配置情報記憶部110には、回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報と、レイアウト図上における回路の配置座標の情報であるレイアウト図配置座標情報と、後述する同一回路グループの情報とが関連付けて、配置情報テーブルT1として記憶されている。
また、配置情報記憶部110には、更に、回路図上の回路の寸法の情報である回路図上回路寸法情報と、レイアウト図上の回路の寸法の情報であるレイアウト図上回路寸法情報とが、上記の回路図配置座標情報とレイアウト図配置座標情報と同一回路グループの情報とに関連付けて、回路毎に記憶されている。
データ読み込み処理部101は、外部から入力された入力情報を、配置情報記憶部110の配置情報テーブルT1に記憶させる。この外部から入力される情報には、回路図配置座標情報と回路図上回路寸法情報とレイアウト図上寸法情報とが含まれている。
レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102(仮座標算出処理部)は、回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とから、回路図全体寸法情報とレイアウト図全体寸法情報との比を算出する。
また、レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102は、回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報に算出した比を乗算することにより、レイアウト図上における回路の仮の配置座標の情報である仮レイアウト図配置座標情報を算出する。
また、レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102は、寸法値記憶部111から回路図全体寸法情報とレイアウト図全体寸法情報を読み出し、また、配置情報記憶部110から回路図配置座標情報を読み出す。
また、レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102は、算出した仮レイアウト図配置座標情報を、レイアウト図配置座標情報として配置情報記憶部110に記憶させる。
インスタンスグループ認識処理部103(回路グループ検出処理部)は、回路図配置座標情報で示される回路の配置座標において近傍にある回路を、同一回路グループとして検出する。
また、インスタンスグループ認識処理部103は、回路図配置座標情報の中から、第1の回路の回路図配置座標情報と第2の回路の回路図配置座標情報とを選択し、選択した第1の回路で示される回路の配置座標が第2の回路の回路図配置座標情報で示される回路の配置座標の近傍であるか否かを検出する。
また、インスタンスグループ認識処理部103は、近傍にあることを検出した場合に、第1の回路の回路図配置座標情報と第2の回路の回路図配置座標情報とを同一回路グループとして検出する。
また、インスタンスグループ認識処理部103は、配置情報記憶部110から回路図配置座標情報を読み出し、配置情報記憶部110に同一回路グループの情報を記憶させる。
レイアウトインスタンス座標計算処理部104(座標算出処理部)は、同一回路グループに含まれる回路はレイアウト図上で接するように仮レイアウト図配置座標情報を更新し、更新した仮レイアウト図配置座標情報を、レイアウト図上における回路の配置座標の情報である出力情報(レイアウト図配置座標情報)として出力する。
また、レイアウトインスタンス座標計算処理部104は、同一回路グループに含まれる回路の中から、第3の回路と第4の回路とを選択する。
また、レイアウトインスタンス座標計算処理部104は、選択した第3の回路の仮レイアウト図配置座標情報で示される座標を基準として、選択した第3の回路と第4の回路とがレイアウト図上で接するように、選択した第4の回路の仮レイアウト図配置座標情報を更新することにより、同一回路グループに含まれる回路がレイアウト図上で接するように仮レイアウト図配置座標情報を更新する。
また、レイアウトインスタンス座標計算処理部104は、回路図配置座標情報、仮レイアウト図配置座標情報であるレイアウト図配置座標情報、同一回路グループの情報、回路図上回路寸法情報、および、レイアウト図上回路寸法情報を、配置情報記憶部110から読み出す。
また、レイアウトインスタンス座標計算処理部104は、配置情報記憶部110のレイアウト図配置座標情報を更新する。
次に、半導体レイアウト装置1の動作概要を、図2のフローチャートを用いて説明する。まず、データ読み込み処理部101が、外部から入力された入力情報を読み込み(データ読み込み処理し)、配置情報記憶部110の配置情報テーブルT1に記憶させる(ステップS101)。
次に、レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102が、回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とから、回路図全体寸法情報とレイアウト図全体寸法情報との比を算出し、回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報に算出した比を乗算することにより、レイアウト図上における回路の仮の配置座標の情報である仮レイアウト図配置座標情報を算出する(レイアウトインスタンス仮座標計算処理する)(ステップS102)。
次に、インスタンスグループ認識処理部103が、回路図配置座標情報で示される回路の配置座標において近傍にある回路を、同一回路グループとして検出する(インスタンスグループ認識処理する)(ステップS103)。
次に、レイアウトインスタンス座標計算処理部104が、同一回路グループに含まれる回路はレイアウト図上で接するように仮レイアウト図配置座標情報を更新し(レイアウトインスタンス座標計算処理し)、更新した仮レイアウト図配置座標情報を、レイアウト図上における回路の配置座標の情報であるレイアウト図配置座標情報として出力する(ステップS104)。
以降においては、回路図またはレイアウト図上での回路をインスタンスとする。なお、この回路およびインスタンスとは、例えば、NAND回路などの基本的な回路である。
また、回路図およびレイアウト図は、互いに直交するX軸とY軸との平面上にあるものとして説明する。また、X軸上で、X軸の値が小さい方向を左とし、X軸の値が大きい方向を右とし、Y軸上で、Y軸の値が小さい方向を下とし、Y軸の値が大きい方向を上とする。
また、回路図全体寸法情報のX軸とY軸との値を、回路図X軸寸法SchematicSizeXと回路図Y軸寸法SchematicSizeYとし、レイアウト図全体寸法情報のX軸とY軸との値を、レイアウト図X軸寸法LayoutSizeXとレイアウト図Y軸寸法LayoutSizeYとして説明する。
この回路図X軸寸法SchematicSizeXと回路図Y軸寸法SchematicSizeYとは、回路図全体のX軸とY軸とにおける大きさの値であり、レイアウト図X軸寸法LayoutSizeXとレイアウト図Y軸寸法LayoutSizeYとは、レイアウト図全体のX軸とY軸とにおける大きさの値である(図5(a)および図5(b)参照)。
また、同一回路グループをグループとし、回路図配置座標情報を回路図上のインスタンス配置座標とし、仮レイアウト図配置座標情報またはレイアウト図配置座標情報をレイアウト図上のインスタンスの配置座標として説明する。
また、回路図上回路寸法情報を回路図上のインスタンスの寸法値とし、レイアウト図上回路寸法情報をレイアウト図上のインスタンスの寸法値として説明する。
次に、図3を用いて、配置情報記憶部110に記憶される一例としての配置情報テーブルT1について説明する。
Noは、インスタンスを識別する管理用のシリアル番号であるインスタンス識別番号である。また、Nameは、インスタンス固有の名称である。また、SXとSYとは、回路図上のインスタンス配置座標である。また、SXminとSXmaxとSYminとSYmaxとは、回路図上のインスタンスの配置座標SXとSYとを基点とした回路図上のインスタンスの寸法値である。また、GrNoは、回路が属するグループを識別するためのグループ識別番号である。また、LXとLYとは、レイアウト図上のインスタンスの配置座標である。また、LXminとLXmaxとLYminとLYmaxとは、レイアウト図上のインスタンスの配置座標LXとLYとを基点としたレイアウト図上のインスタンスの寸法値である。
次に、図4を用いて、回路図上のインスタンス配置座標SXとSYと、回路図上のインスタンスの寸法値SXminとSXmaxとSYminとSYmaxとの関係について、および、レイアウト図上のインスタンスの配置座標LXとLYと、レイアウト図上のインスタンスの寸法値LXminとLXmaxとLYminとLYmaxとの関係について、説明する。
図4(a)に示すように、回路図上の1つのインスタンスA10は、符号A3で示される回路図上のインスタンス配置座標SXとSYとを基準として、符号A1で示される回路図上のインスタンスの寸法値SXminとSYminとをX軸とY軸との最小値とし、符号A2で示される回路図上のインスタンスの寸法値SXmaxとSYmaxとをX軸とY軸との最大値として、回路図上に配置される。
従って、この回路図上の1つのインスタンスA10は、符号A1で示される回路図上のインスタンスの寸法値SXminとSYminと、符号A2で示される回路図上のインスタンスの寸法値SXmaxとSYmaxとを、長方形の対角の2点とする外形枠を有することになる。
また、図4(b)に示すように、レイアウト図上の1つのインスタンスB10も、図4(a)の回路図上のインスタンスA10と同様に、符号B3で示されるレイアウト図上のインスタンスの配置座標LXとLYとを基点として、符号B1で示されるレイアウト図上のインスタンスの寸法値LXminとLYminとをX軸とY軸との最小値とし、符号B2で示されるレイアウト図上のインスタンスの寸法値LXmaxとLYmaxとをX軸とY軸との最大値として、レイアウト図上に配置される。
従って、このレイアウト図上の1つのインスタンスB10は、符号B1で示される回路図上のインスタンスの寸法値LXminとLYminと、符号B2で示される回路図上のインスタンスの寸法値LXmaxとLYmaxとを、長方形の対角の2点とする外形枠を有することになる。
この回路図上のインスタンス配置座標SXとSYと、回路図上のインスタンスの寸法値SXminとSXmaxとSYminとSYmaxとは、外部からの入力情報に含まれている情報であり、データ読み込み処理部101により記憶されるものである。
また、このレイアウト図上のインスタンスの大きさ寸法値LXminとLXmaxとLYminとLYmaxとは、外部からの入力情報に含まれている情報であり、データ読み込み処理部101により記憶されるものである。
グループ識別番号GrNoには、初期値として、データ読み込み処理部101により、−1の値が記憶される。
このグループ識別番号GrNoには、インスタンスグループ認識処理部103により回路のグループが認識された後、グループを識別する識別番号として、1以上の整数がインスタンスグループ認識処理部103により記憶される。
なお、以降においては、図3の配置情報テーブルT1全体をテーブルTinstとし、テーブル全体の情報から1インスタンス分の全ての情報をTinst[i]として表記し、1インスタンス分の全ての情報Tinst[i]が有する個々の情報で、例えば、レイアウト図上のインスタンスの配置座標LXをTinst[i].LXと表記して説明する。ここで、iは、インスタンス識別番号である。
次に、レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102が実行する処理を詳細に説明する。
レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102は、図5(a)に示すような回路図の全体の大きさ(回路図X軸寸法SchematicSizeXと回路図Y軸寸法SchematicSizeY)と、図5(b)に示すようなレイアウト図の全体の大きさ(レイアウト図X軸寸法LayoutSizeXとレイアウト図Y軸寸法LayoutSizeY)との比と、回路図上のインスタンス配置座標SXとSYとから、レイアウト図上のインスタンスの配置座標LXとLYとを、次の式1および式2により、回路毎に算出する。
Tinst[i].LX = Tinst[i].SX × ( LayoutSizeX / SchematicSizeX ) ・・(式1)
Tinst[i].LY = Tinst[i].SY × ( LayoutSizeY / SchematicSizeY ) ・・(式2)
次に、レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102は、算出したTinst[i].LXとTinst[i].LYとを、テーブルTinstに記憶させる。
次に図6と図7とのフローチャートを用いて、インスタンスグループ認識処理部103が実行する処理を詳細に説明する。
まず、変数GroupNoを初期化し、変数GroupNoの値を、初期値1にセットする(ステップS201)。
次に、テーブルTinstの全インスタンスを処理するため、変数i=1〜(Tinstの最大数)の範囲について、変数iを1つずつインクリメントしながら、以降に説明するステップS203からステップS205の処理を繰り返す(ステップS202)。この(Tinstの最大数)とは、テーブルTinstに含まれるインスタンスの総数である。
次に、Tinst[i]がグループとして未検出か否かを判定する(ステップS203)。このステップS203の判定は、Tinst[i].GrNoの値が、マイナスであれば未検出(YES)として判定し、Tinst[i].GrNoの値が、マイナスでなければ検出済み(NO)として、判定する。
ステップS203の判定結果が、検出済み(NO)の場合は、ステップS206に進み、ステップS206でステップS202に戻され、ステップS202の処理を繰り返す。
一方、ステップS203の判定結果が、未検出(YES)の場合は、Tinst[i]の近傍にあるTinst[x]を検索し、検索したTinst[x].GrNoに変数GroupNoの値をセットする(ステップS204)。ここでxは、検索したインスタンスのインスタンス識別番号Noである。このステップS204の処理については、後に図7を用いて詳細に説明する。
次に、変数GroupNoの値を1つインクリメントし(ステップS205)、ステップS206でステップS202に戻され、ステップS202の処理を繰り返す。
なお、ステップS206で、ステップ202での処理が変数i=1〜(Tinstの最大数)の範囲について終了した場合には、図6に示される全体の処理を終了する。
上記図6を用いて説明したインスタンスグループ認識処理部103の処理が終了した時点で、共通のグループとして認識されたインスタンスは、テーブルTinstのグループ識別番号GrNoに、共通の値がセットされている。また、変数GroupNoには、検出されたグループの総数がセットされている。
次に、図7のフローチャートを用いて、図6のステップS204で実行される処理を詳細に説明する。
まず、テーブルTinstの全インスタンスを処理するため、変数p=1〜(Tinstの最大数)の範囲について、変数pを1つずつインクリメントしながら、以降に説明するステップS302からステップS305の処理を繰り返す(ステップS301)。この(Tinstの最大数)とは、テーブルTinstに含まれるインスタンスの総数である。
次に、Tinst[p]がグループ未検出か否かを判定する(ステップS302)。このステップS302での判定は、Tinst[p].GrNoの値が、マイナスであれば未検出(YES)として判定し、Tinst[p].GrNoの値が、マイナスでなければ検出済み(NO)として判定する。
ステップS302の判定結果が、検出済み(NO)の場合は、ステップS306に進み、ステップS306でステップS301に戻され、ステップS301の処理を繰り返す。
一方、ステップS302の判定結果が、未検出(YES)の場合は、Tinst[p]がTinst[i]の近傍であるか否かを判定する(ステップS303)。
ステップS303の判定結果が、近傍でない(NO)場合は、ステップS306に進み、ステップS306でステップS301に戻され、ステップS301の処理を繰り返す。
一方、ステップS303の判定結果が、近傍である(YES)場合は、Tinst[p].GrNoに変数GroupNoをセットする(ステップS304)。
次に、Tinst[p]の近傍にあるTinst[x]を検索し、検索したTinst[x].GrNoに変数GroupNoをセットする(ステップS305)。ここでxは、検索したインスタンスのインスタンス識別番号Noである。
このステップS305で、図7のステップS301からステップS306の処理を、再帰的に呼び出す。
次に、図7のステップS306でステップS301に戻され、ステップS301の処理を繰り返す。
なお、ステップS306で、ステップS301での処理が変数p=1〜(Tinstの最大数) の範囲について終了した場合には、図7に示される全体の処理を終了する。
次に、ステップS303における、Tinst[p]がTinst[i]の近傍であるか否かを判定する一例としての方法について説明する。
まず、Tinst[i]の回路図上における外形枠を、予め定められた一定量だけ拡大し、この拡大した外形枠を、回路図上における拡大外形枠とする。次に、Tinst[i]の拡大外形枠とTinst[p]の外形枠とに、重なりがあるか否かを検出し、検出結果として、重なりがある場合には、Tinst[p]がTinst[i]の近傍にあるとして判定する。逆に、検出結果として、重なりがない場合には、Tinst[p]がTinst[i]の近傍にないとして判定する。
以上のようにして、Tinst[p]がTinst[i]の近傍にあるか否かを判定することにより、Tinst[p]とTinst[i]とが、重なるか否か、接するか否か、または、予め定められた一定の距離にあるか否かを、判定することが出来る。
次に、上記の拡大外形枠について説明する。例えば、図4(a)で示したように、回路図上の1つのインスタンスA10は、インスタンス配置座標SXとSYとを基準として、符号A1で示される回路図上のインスタンスの寸法値SXminとSYminと、符号A2で示される回路図上のインスタンスの寸法値SXmaxとSYmaxとを、長方形の対角の2点とする外形枠を有している。
この外形枠に対して、X軸方向にX軸方向拡大量dxだけ大きくし、Y軸方向にY軸方向拡大量dyだけ大きくした外形枠である拡大外形枠を算出する。このX軸方向拡大量dxとY軸方向拡大量dyとは、0より大きい値であり、予め定められた値である。
例えば、外形枠の長方形の対角の一方の点となる符号A1で示される回路図上のインスタンスの寸法値SXminとSYminとを、SXmin-dxとSYmin-dyとし、また、他方の点となる符号A2で示される回路図上のインスタンスの寸法値SXmaxとSYmaxとを、SXmax+dxとSYmax+dyとして、拡大外形枠を算出する。
以上のようにして、まず、Tinst[i]について、上記拡大外形枠を算出する。次に、Tinst[i]の拡大外形枠とTinst[p]の外形枠とで、重なりがあるか否かを検出する一例としての方法について説明する。
上記で算出したTinst[i]に対するSXmin-dxとSYmin-dy、および、SXmax+dxとSYmax+dyとを長方形の対角の2点とする拡大外形枠の領域が、Tinst[p]に対する外形枠のいずれかの頂点を含むか否かを検出する。
この検出した結果が、いずれかの頂点を含む場合には、重なりがあるとして検出する。逆に、いずれの頂点も含まない場合には、重なりがないとして検出する。
なお、上記においては、外形枠に対して予め定められた一定量を加算または減算することにより拡大外形枠を算出したが、これに限られるものではなく、外形枠に対して予め定められた一定量を乗算することにより拡大外形枠を算出してもよい。
次に図8のフローチャートを用いて、レイアウトインスタンス座標計算処理部104が実行する処理を詳細に説明する。
まず、テーブルTinstをグループ識別番号GrNoの小さい順に、かつ、グループ識別番号GrNoが等しい場合はレイアウト図上のインスタンスの配置座標LXの小さい順に、並び替える(ステップS401)。
次に、テーブルTinstの全インスタンスを処理するため、変数m=2〜(Tinstの最大数)の範囲について、変数mを1つずつインクリメントしながら、以降に説明するステップS403からステップS404の処理を繰り返す(ステップS402)。この(Tinstの最大数)とは、テーブルTinstに含まれるインスタンスの総数である。
次に、Tinst[m].GrNoの値とTinst[m-1].GrNoの値とが、等しいか否かを判定する(ステップS403)。
ステップS403の判定結果が等しくない(NO)場合は、ステップS405に進み、ステップS405でステップS402に戻され、ステップS402の処理を繰り返す。
一方、ステップS403の判定結果が等しい(YES)場合は、次に、Tinst[m]がTinst[m-1]の右側に接するように、Tinst[m].LXとTinst[m].LYとの値を更新する(ステップS404)。
このステップS404では、次の式3および式4で、Tinst[m].LXとTinst LYとの値を算出して更新する。
Tinst[m].LX = Tinst[m-1].LX + Tinst[m-1].LXmax - Tinst[m].LXmin・・・(式3)
Tinst[m].LY = Tinst[m-1].LY + Tinst[m-1].LYmin - Tinst[m].LYmin・・・(式4)
右辺の第一項はTinst[m-1]の配置座標、第2項はTinst[m-1]の配置座標を基準とした枠の右下への移動量、第3項はTinst[m]の枠の左下を基準とした配置座標への移動量である(図9参照)。
この式3の意味を、第1のインスタンスを基準として、X軸において右側になるインスタンスを第2のインスタンスとして説明する。この式3の意味は、左側になる第1のインスタンスの配置座標Tinst[m-1].LXを基準として、右側になる第2のインスタンスの配置座標Tinst[m].LXを、第1のインスタンスの右側の寸法値Tinst[m-1].LXmaxと、第2のインスタンスの左側の寸法値-Tinst[m].LXminとの合計値になるようにする、という意味である。
この式3により、第2のインスタンスは、第1のインスタンスを基準として、第1のインスタンスの右側に接するように配置される。
また、式4の意味は、Y軸において、第1のインスタンスの配置座標Tinst[m-1].LYを基準として、第2のインスタンスの配置座標Tinst[m].LYを、第1のインスタンスの下側の寸法値Tinst[m-1].LYminと、第2のインスタンスの下側の寸法値-Tinst[m].LYminとの合計値になるようにする、という意味である。
この式4により、第2のインスタンスの下端は、第1のインスタンスを基準として、第1のインスタンスの下端と同じなるようにして配置される。
つまり、上記式3と式4とにより、第2のインスタンスは、第1のインスタンスを基準として、第1のインスタンスの右側に接して配置され、かつ、第2のインスタンスの下端の配置位置と第1のインスタンスの下端の配置位置とが同じになるように配置される。
よって、レイアウト図上において、第1のインスタンスと第2のインスタンスとは、X軸方向において、第1のインスタンスの外形枠と第2のインスタンスの外形枠とが互いに接するように、配置される。
次に、ステップS405でステップS402に戻され、ステップS402の処理を繰り返す。
なお、ステップS405で、ステップ402での処理が変数m=2〜(Tinstの最大数)の範囲について終了した場合には、図8に示される全体の処理を終了する。
レイアウトインスタンス座標計算処理部104は、上記に説明したステップS404の処理で、インスタンスグループ認識処理部103で認識されたインスタンスのグループに含まれるインスタンスついて、グループ内でレイアウト図上のインスタンスの配置座標LXが最小であるインスタンスは移動せずに配置し、その他のインスタンスは、レイアウト図上のインスタンスの配置座標LXの小さい順に、互いのインスタンスの枠が接するように、インスタンスを順に配置している。
レイアウトインスタンス座標計算処理部104が、ステップS404でこのようにインスタンスを配置出来る理由は、上記に説明した図8の処理において、ステップS402の処理が変数m=2から開始されており、かつ、ステップS403でTinst[m].GrNoとTinst[m-1].GrNoとが等しいか否かを判定し、このステップS403の判定結果がTinst[m].GrNoとTinst[m-1].GrNoとが等しい場合にのみ、上記のステップS404の処理が実行されるからである。
次に、図5を用いて、半導体レイアウト装置1が、回路図からレイアウトした場合の、一例としての回路図とレイアウト図とについて説明する。ここでは、符号C1〜C7で示される7個のインスタンスを配置する場合について説明する。
図5(a)には、符号A801で示される回路図が示されている。この符号A801で示される回路図には、符号C1〜C7で示される7個のインスタンスが、配置されている。
この図5(a)の符号A801で示される回路図は、レイアウトインスタンス仮座標計算処理部102の処理により、図5(b)の符号A802で示されるレイアウト図に仮配置される。
次に、インスタンスグループ認識処理部103の処理により、グループが認識され、符号C1〜C7で示される7個のインスタンスに対応するTinst[1]〜Tinst[7]のグループ識別番号GrNoには、次のようにセットされる。
Tinst[1].GrNo = 1 、
Tinst[2].GrNo = 2 、
Tinst[3].GrNo = 1 、
Tinst[4].GrNo = 3 、
Tinst[5].GrNo = 2 、
Tinst[6].GrNo = 2 、
Tinst[7].GrNo = 3
例えば、Tinst[1]とTinst[3]とは、図5(a)の符号A801で示される回路図上で接しており、それが反映されて、同一のグループであるインスタンスのグループ識別番号GrNoは、同一の値となる。
次に、レイアウトインスタンス座標計算処理部104の処理で、図5(c)の符号A803で示されるレイアウト図に示されるように、グループ認識されたインスタンスが接するように、レイアウト図上のインスタンスがレイアウトされる。
以上に説明した第1の実施形態によれば、レイアウト図上のインスタンス配置作業の時間を短縮できる、という効果を奏する。
その第1の理由は、回路図とレイアウト図との大きさの比と、回路図上のインスタンスの座標とから、レイアウト図上のインスタンスの座標を算出し、回路図と相対的に同じ位置関係でレイアウト図上にインスタンスを配置したためである。
また、その第2の理由は、処理のための追加情報を与える必要なしに、回路図上で接しているインスタンスを、レイアウト図上でも接するように配置したためである。
なお、回路図上で回路が接するように配置されているということには、この互いに接する回路が機能的に同じブロックに属する、互いに接する回路の間に配線がある、また、互いに接する回路の間の配線を短くする必要がある、などの意味がある。
以上に説明した第1の実施形態によれば、上記のような意味により回路図上で接するように配置された回路を、レイアウト図上でも回路図上と同じように配置することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では回路図上でインスタンスが接していることから、インスタンスグループ認識処理部103がインスタンスのグループを認識していたが、第2の実施形態では、回路図でグループとしたいインスタンスを、ユーザが選択枠または領域指定枠である枠で囲って指定することにより、インスタンスグループ認識処理部103が、インスタンスのグループを認識する。
図10は、この発明の第2の実施形態による半導体レイアウト装置2の構成を示す概略ブロック図である。同図において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
半導体レイアウト装置2は、表示部121と、入力部122と、枠情報記憶部112と、インスタンスグループ認識処理部105とを有する。
このインスタンスグループ認識処理部105は、第1の実施形態の半導体レイアウト装置1におけるインスタンスグループ認識処理部103に相当する構成であり、インスタンスグループ認識処理部103と比較して、グループを認識する処理(方法)が異なる。
次に、各構成について説明する。
表示部121は、表示装置を有しており、回路図上のインスタンス配置座標SXとSYと、回路図上のインスタンスの寸法値SXminとSXmaxとSYminとSYmaxとを、配置情報記憶部110から読み出し、読み出した回路図上のインスタンス配置座標SXとSYと、回路図上のインスタンスの寸法値SXminとSXmaxとSYminとSYmaxとに基づいて、図11(a)に示されるような、回路図を表示装置を介してユーザに表示する。
この表示装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
入力部122は、入力装置を有しており、表示部121に表示された回路図において、図11(a)の符号A1204に示されるような、同一のグループとする回路を領域指定する枠の情報が、入力装置を介してユーザから入力される。つまり、この入力部122には、回路図においてグループ(同一回路グループ)とする領域を指定する枠の情報(領域情報)が入力される。この入力装置とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。
また、この入力部122は、入力された枠の情報を、枠情報記憶部112の枠情報テーブルT2に記憶させる。
インスタンスグループ認識処理部105は、入力部122から入力された領域情報で示される領域に、回路図上の座標(回路図配置座標情報で示される回路の座標)が全て含まれる回路を、同一のグループ(同一回路グループ)として検出する。
図12は、枠情報記憶部112に記憶される一例としての枠情報テーブルT2を例示した図である。
枠情報テーブルT2には、枠を識別する番号である枠識別番号Noと、枠のX軸における最小値Xminと、枠のY軸における最小値Yminと、枠のX軸における最大値Xmaxと、枠のY軸における最大値Ymaxとが、関連付けて枠毎に記憶されている。
以降において、枠情報テーブルT2全体をテーブルWakuと表記し、配置情報テーブルT1全体に対するテーブルTinstと同様の表記方法を用いて説明する。
次に、図13のフローチャートを用いて、インスタンスグループ認識処理部105が実行する処理を詳細に説明する。
まず、枠情報記憶部112のテーブルWakuの情報を読み出す(ステップS1001)。
次に、変数GroupNoを初期化し、変数GroupNoの値を、初期値1にセットする(ステップS1002)。
次に、Wakuの全データについて処理するため、変数n=1〜(Wakuの最大数)の範囲について、変数nを1つずつインクリメントしながら、以降に説明するステップS1004からステップS1005の処理を繰り返す(ステップS1003)。この(Wakuの最大数)とは、テーブルWakuに含まれる枠の総数である。
次に、Waku[n]の内側に含まれるある全てのインスタンスのTinst[x].GrNoに、変数GroupNoをセットする(ステップS1004)。ここで、xはインスタンス識別番号Noである。このWaku[n]の内側にあるインスタンスの検出方法は、次の式5から式8が全て成立する場合に、Tinst[x]はWaku[n]の内側にあるとして検出する。
Waku[n].Xmin ≦ Tinst[x].SX + Tinst[x].SXmin ≦ Waku[n].Xmax ・・・(式5)
Waku[n].Xmin ≦ Tinst[x].SX + Tinst[x].SXmax ≦ Waku[n].Xmax ・・・(式6)
Waku[n].Ymin ≦ Tinst[x].SY + Tinst[x].SYmin ≦ Waku[n].Ymax ・・・(式7)
Waku[n].Ymin ≦ Tinst[x].SY + Tinst[x].SYmax ≦ Waku[n].Ymax ・・・(式8)
次に、変数GroupNoの値を1つインクリメントし(ステップS1005)、ステップS1006でステップS1003に戻され、ステップS1003の処理を繰り返す。
なお、ステップS1006で、ステップS1003での処理が、変数n=1〜(Wakuの最大数)の範囲について終了した場合には、図13に示される全体の処理を終了する。
その他の処理は、第1の実施形態と第2の実施形態とでは、同じである。以上により、この第2の実施形態においても、図11(b)の符号A1202で示されるレイアウト図、図11(c)の符号A1203で示されるレイアウト図のように、第1の実施形態と同様にレイアウトされる。
なお、実施形態の説明においては、寸法値記憶部111には、回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とが、予め記憶されているとして説明したが、これに限られるものではなく、図示されない入力部に、回路図全体寸法情報とレイアウト図全体寸法情報とが入力され、図示されない入力部が、入力された回路図全体寸法情報とレイアウト図全体寸法情報とを寸法値記憶部111に記憶させるようにしてもよい。
または、入力情報に回路図全体寸法情報とレイアウト図全体寸法情報とが含まれるようにし、データ読み込み処理部101が、入力情報に含まれる回路図全体寸法情報とレイアウト図全体寸法情報とを、寸法値記憶部111に記憶させるようにしてもよい。
なお、配置情報記憶部110、寸法値記憶部111、または、枠情報記憶部112は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記憶媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。
なお、この半導体レイアウト装置1または半導体レイアウト装置2は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、この半導体レイアウト装置1または半導体レイアウト装置2はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、半導体レイアウト装置1または半導体レイアウト装置2の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、図2に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、半導体レイアウト装置における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、データ読み込み処理、レイアウトインスタンス仮座標計算処理、インスタンスグループ認識処理、及び、レイアウトインスタンス座標計算処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
この発明の第1の実施形態による半導体レイアウト装置の構成を示すブロック図である。 図1の半導体レイアウト装置の動作を示すフローチャートである。 一例としてのテーブルTinstを例示する説明図である。 一例としての回路の外形枠を説明する説明図である。 第1の実施形態における回路図とレイアウト図を説明する説明図である。 インスタンスグループ認識処理部の動作を示す第1のフローチャートである。 インスタンスグループ認識処理部の動作を示す第2のフローチャートである。 レイアウトインスタンス座標計算処理部の動作を示す第2のフローチャートである。 レイアウトインスタンス座標計算処理部の動作を説明する説明図である。 この発明の第2の実施形態による半導体レイアウト装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における回路図とレイアウト図を説明する説明図である。 一例としてのテーブルWakuを例示する説明図である。 第2の実施形態におけるインスタンスグループ認識処理部の動作を示すフローチャートである。 第1の従来技術によるレイアウトの一例を示す説明図である。 第2の従来技術によるレイアウトの一例を示す説明図である。
符号の説明
101 データ読み込み処理部
102 レイアウトインスタンス仮座標計算処理部
103、105 インスタンスグループ認識処理部
104 レイアウトインスタンス座標計算処理部
110 配置情報記憶部
111 寸法値記憶部
112 枠情報記憶部

Claims (6)

  1. 回路図からレイアウト図を生成する半導体レイアウト装置であって、
    前記回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、前記レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とから、前記回路図全体寸法情報と前記レイアウト図全体寸法情報との比を算出し、前記回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報に前記算出した比を乗算することにより、前記レイアウト図上における回路の仮の配置座標の情報である仮レイアウト図配置座標情報を算出する仮座標算出処理部と、
    前記回路図配置座標情報で示される回路の配置座標において近傍にある回路を、同一回路グループとして検出する回路グループ検出処理部と、
    前記同一回路グループに含まれる回路が前記レイアウト図上で接するように、前記仮レイアウト図配置座標情報を更新することによりレイアウト図を生成する座標算出処理部と、
    を有することを特徴とする半導体レイアウト装置。
  2. 前記回路グループ検出処理部が、
    前記回路図配置座標情報の中から、第1の回路の回路図配置座標情報と第2の回路の回路図配置座標情報とを選択し、該選択した第1の回路の回路図配置座標情報で示される回路の配置座標が第2の回路の回路図配置座標情報で示される回路の配置座標の近傍であるか否かを検出し、近傍であることを検出した場合に、前記第1の回路の回路図配置座標情報と第2の回路の回路図配置座標情報とを前記同一回路グループとして検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レイアウト装置。
  3. 前記座標算出処理部が、
    前記同一回路グループに含まれる回路の中から、第3の回路と第4の回路とを選択し、前記選択した第3の回路の仮レイアウト図配置座標情報で示される座標を基準として、前記選択した第3の回路と第4の回路とが前記レイアウト図上で接するように、前記選択した第4の回路の仮レイアウト図配置座標情報を更新することにより、前記同一回路グループに含まれる回路は前記レイアウト図上で接するように前記仮レイアウト図配置座標情報を更新する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体レイアウト装置。
  4. 前記半導体レイアウト装置が、
    前記回路図において同一回路グループとする領域を指定する領域情報が入力される入力部を有し、
    前記回路グループ検出処理部が、
    前記入力された領域情報で示される領域に、前記回路図配置座標情報で示される回路の座標が全て含まれる回路を、前記同一回路グループとして検出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか一に記載の半導体レイアウト装置。
  5. 回路図からレイアウト図を生成する半導体レイアウト装置で用いられる半導体レイアウト方法であって、
    前記回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、前記レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とから、前記回路図全体寸法情報と前記レイアウト図全体寸法情報との比を算出し、前記回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報に前記算出した比を乗算することにより、前記レイアウト図上における回路の仮の配置座標の情報である仮レイアウト図配置座標情報を算出し、
    前記回路図配置座標情報で示される回路の配置座標において近傍にある回路を、同一回路グループとして検出し、
    前記同一回路グループに含まれる回路が前記レイアウト図上で接するように、前記仮レイアウト図配置座標情報を更新することによりレイアウト図を生成する、
    ことを特徴とする半導体レイアウト方法。
  6. 回路図からレイアウト図を生成する半導体レイアウト装置であるコンピュータに、
    前記回路図全体の寸法値の情報である回路図全体寸法情報と、前記レイアウト図全体の寸法値の情報であるレイアウト図全体寸法情報とから、前記回路図全体寸法情報と前記レイアウト図全体寸法情報との比を算出し、前記回路図における回路の配置座標の情報である回路図配置座標情報に前記算出した比を乗算することにより、前記レイアウト図上における回路の仮の配置座標の情報である仮レイアウト図配置座標情報を算出する仮座標算出処理手順と、
    前記回路図配置座標情報で示される回路の配置座標において近傍にある回路を、同一回路グループとして検出する回路グループ検出処理手順と、
    前記同一回路グループに含まれる回路が前記レイアウト図上で接するように、前記仮レイアウト図配置座標情報を更新することによりレイアウト図を生成する座標算出処理手順と、
    を実行させるための半導体レイアウトプログラム。
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