JP5472994B2 - 撮像装置及びプログラム - Google Patents

撮像装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5472994B2
JP5472994B2 JP2010052857A JP2010052857A JP5472994B2 JP 5472994 B2 JP5472994 B2 JP 5472994B2 JP 2010052857 A JP2010052857 A JP 2010052857A JP 2010052857 A JP2010052857 A JP 2010052857A JP 5472994 B2 JP5472994 B2 JP 5472994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
imaging
movement
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010052857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011188340A (ja
Inventor
豊一 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Casio Mobile Communications Ltd
Original Assignee
NEC Casio Mobile Communications Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Casio Mobile Communications Ltd filed Critical NEC Casio Mobile Communications Ltd
Priority to JP2010052857A priority Critical patent/JP5472994B2/ja
Publication of JP2011188340A publication Critical patent/JP2011188340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5472994B2 publication Critical patent/JP5472994B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示する撮像装置及びプログラムに関する。
従来、カメラ機能付き携帯電話機(撮像装置)を利用し、例えば、経路案内表示や拡張現実表示を見る場合、ユーザは、胸の前で携帯電話機を斜めに傾けた状態で保持して表示部を見るようにしているが、携帯電話機が斜めに傾けた状態で保持されていると、撮像部(カメラレンズ部)の撮影方向(光軸方向)は、斜め下を向く結果となり、略水平方向に向かなくなってしまう。このような場合、撮影方向が水平方向となるように、ユーザ(撮影者)が携帯電話機を持ち直して、その保持状態を変更すると、ユーザの姿勢が悪くなったり、保持状態が不自然なものとなったり、操作性が悪くなったり、表示が見難くなったりしてしまう。
そこで、従来では、ユーザが携帯電話機を胸の前に上げた状態(斜めに傾けた状態)で保持している場合に、携帯電話機の傾き角に応じて、水平に撮影した画像となるように、画像に補正を施してその補正画像を表示するようにした技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2005−241385号公報
しかしながら、上述した先行技術にあっては、進行方向に対して水平な画像を表示させることはできるが、例えば、移動中に限らず、撮影方向を斜め下に向けて花などを撮影する場合のように静止中であっても、進行方向に対して水平な画像を表示させることは、ユーザの意図に反する結果となってしまう。
本発明の課題は、撮像装置をやや斜めに傾けた状態で保持していても、ユーザにあっては自然な姿勢で状況に応じた適切な画像を見ることができるようにすることである。
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、
撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示させる撮像装置であって、
当該撮像装置が保持されている状態において重力方向に対する当該撮像装置の保持角度を検出する角度検出手段と、
当該撮像装置の移動を検出する移動検出手段と、
前記移動検出手段により移動が検出された場合には、前記角度検出手段により検出された保持角度を加味することにより、前記撮像部の実際の撮影方向に関わらず、その撮影方向があたかも略水平方向を向いたようにする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を前記表示部に表示させ、前記移動検出手段により移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に従属する発明として、
前記制御手段は、前記撮像部の撮影範囲内に前記略水平方向に該当する部分が含まれる画角となるように該撮像部の画角を調整すると共に、この調整後の画角で撮られた画像内から該略水平方向を含む部分を抽出して歪み補正を施すことによって前記オフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を前記表示部に表示させる、
ようにしたことを特徴とする、請求項2記載の発明であってもよい。
上述した課題を解決するために請求項3記載の発明は、
撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示させる撮像装置であって、
当該撮像装置の現在位置を取得する位置取得手段と、
この位置取得手段により取得した現在位置に基づいてその現在位置に対応する画像を取得する画像取得手段と、
当該撮像装置の移動を検出する移動検出手段と、
前記移動検出手段により移動が検出された場合には、前記画像取得手段により取得した画像を、前記撮像部により撮り込まれる画像の代替画像とする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を前記表示部に表示させ、前記移動検出手段により移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項3に従属する発明として、
位置情報に対応して画像を記憶する画像記憶手段を更に備え、
前記画像取得手段は、前記位置取得手段により取得した現在位置に対応する画像を前記画像記憶手段から読み出し取得する、
ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
請求項3に従属する発明として、
前記画像取得手段は、前記位置取得手段により取得した現在位置に対応する画像を、ネットワークを介してダウンロード取得する、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
上述した課題を解決するために請求項6記載の発明は、
撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示させる撮像装置であって、
当該撮像装置が保持されている状態において重力方向に対する当該撮像装置の保持角度を検出する角度検出手段と、
当該撮像装置の移動を検出する移動検出手段と、
前記移動検出手段により移動が検出された場合には、前記角度検出手段により検出された保持角度を加味することにより、前記撮像部の撮影方向が略水平方向を向くように該撮像部を可動させてオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った後に前記撮像部により撮り込まれた画像を前記表示部に表示させ、前記移動検出手段により移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項6に従属する発明として、
前記撮像部により撮り込まれた画像の略中央部分に路面の境界が含まれているかを解析する解析手段を更に備え、
前記制御手段は、前記解析手段による解析結果に基づいて画像の略中央部分に路面の境界が含まれるように、前記撮像部を可動してその撮影方向が略水平方向を向くようにオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った後に前記撮像部により撮り込まれた画像を前記表示部に表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
請求項1、3、6のいずれかに従属する発明として、
前記移動検出手段は、更に移動速度を検出し、
前記制御手段は、前記移動検出手段により検出された移動速度に基づいて前記オフセット制御の制御量を調整する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
請求項1、3、6のいずれかに従属する発明として、
現在位置に基づいて現在位置に関する情報を取得する情報取得手段を更に備え、
前記制御手段は、前記情報取得手段により取得された現在位置に関する情報を前記表示部に表示される画像に関する情報として表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
また、上述した課題を解決するために請求項10記載の発明は、
撮像装置のコンピュータに対して、
撮像部を備えた当該撮像装置が保持されている状態において重力方向に対する当該撮像装置の保持角度を検出する機能と、
当該撮像装置の移動を検出する機能と、
前記移動が検出された場合には、前記検出された保持角度を加味することにより、前記撮像部の実際の撮影方向に関わらず、その撮影方向があたかも略水平方向を向いたようにする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を表示部に表示させ、前記移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラムであることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために請求項11記載の発明は、
撮像装置のコンピュータに対して、
当該撮像装置の現在位置を取得する機能と、
前記取得した現在位置に基づいてその現在位置に対応する画像を取得する機能と、
当該撮像装置の移動を検出する機能と、
前記移動が検出された場合には、前記取得した画像を、撮像部により撮り込まれた画像の代替画像とする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を表示部に表示させ、前記移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラムであることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために請求項12記載の発明は、
撮像装置のコンピュータに対して、
撮像部を備えた当該撮像装置が保持されている状態において重力方向に対する当該撮像装置の保持角度を検出する機能と、
当該撮像装置の移動を検出する機能と、
前記移動が検出された場合には、前記検出された保持角度を加味することにより、前記撮像部の撮影方向が略水平方向を向くように該撮像部を可動させてオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った後に前記撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示させ、前記移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、撮像部の撮影方向が斜めに傾いていてもユーザにあっては自然な姿勢で状況に応じた適切な画像を見ることができ、利便性に富んだものとなる。
撮像装置として適用したカメラ機能付き携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。 (1)、(2)は、携帯電話機の移動に応じて、あたかも撮影方向を変更したような擬似的なオフセット制御を行った場合を説明するための図、(3)は、移動を静止している場合の実際の撮影方向を示した図。 電源投入に応じて実行開始される携帯電話機の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するメインのフローチャート。 オフセット制御処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャート。 第2実施形態で使用する地図メモリMPを示した図。 第2実施形態におけるオフセット制御処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャート。 第2実施形態の変形例を示し、オフセット制御処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャート。 第3実施形態におけるオフセット制御処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャート。 坂道などの斜面を歩行しているときに、その斜面の傾斜角度を考慮して撮影方向を制御した場合を示した図。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、撮像装置としてカメラ機能付き携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、カメラ機能付き携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯電話機は、例えば、2つの筐体(操作部筐体、表示部筐体)を折り畳み自在に取り付けた折り畳みタイプの携帯電話機で、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)のほか、カメラ機能、拡張現実表示機能、ナビゲーション機能(経路案内)機能などを備えている。
拡張現実表示機能は、2次元コードやURL、広告チラシ上の商品画像などをカメラ機能により撮影し、図示しない無線通信網及びインターネットを介して情報提供サーバ(図示省略)から広告などの付加情報を受信して、カメラのライブビュー画像(モニタ画像)に重ね合わせて表示させる機能である。また、ナビゲーション機能は、現在位置より目的地までの経路地図を受信取得して、この地図上に進行方向などを案内表示するほか、右左折時などの報知タイミング時に右左折などを案内するもので、図示しない無線通信網及びインターネットを介して情報提供サーバ(図示省略)から経路案内情報を受信して、カメラのライブビュー画像(モニタ画像)に重ね合わせて表示させる機能である。
制御部1は、二次電池を備えた電源部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機の全体動作を制御するもので、この制御部1には図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部3は、ROM、RAMなどの内部メモリで、図示しないプログラム領域とデータ領域とを有し、この記憶部3内のプログラム領域には、後述する図3及び図4に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが格納されている。また、記憶部3内のデータ領域には、各種のフラグ情報、携帯電話機の動作に必要な各種の情報が記憶される。なお、記憶部3は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、あるいは図示しない所定の外部サーバ上に記憶部3が有する構成であってもよい。
操作部4は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、この操作部4には、図示しないが、通話用のオフフックキー、オンフックキーのほか、カメラ機能・拡張現実表示機能・ナビゲーション機能をオン/オフさせるオン/オフキー、シャッタキーなどが設けられている。制御部1は、操作部4からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理、電子メール受信処理、カメラ処理、拡張現実表示処理、ナビゲーション処理など、各種の処理を行う。表示部5は、例えば、高精細液晶あるいは有機ELを使用し、例えば、待受画像、アイコン、日時情報のほか、テキストデータ、メール、Webページなどを表示するほか、カメラ機能の使用時にはライブビュー画像(モニタ画像)を表示するファインダ画面となる。
無線通信部6は、図示しない無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調して制御部1に与え、制御部1は、電話部7を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部7から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化した後、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナAT1から発信出力させる。
撮像部8は、デジタルカメラ機能を構成する構成要素で、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なもので、カメラレンズ部8a、撮像素子(例えば、CCDあるいはCMOS)8b、画像信号処理部8c、アナログ処理部8d、圧縮伸張部8e、各種センサ部(測距センサ、光量センサなど)8fなどを有し、光学ズームを調整制御したり、オートフォーカス時の駆動制御、シャッタ駆動制御、露出、ホワイトバランスなどを制御したり、シャッタ速度(露光時間)を測定したりする。また、撮像部8は、被写体に応じて望遠/広角の切り替えができる2焦点式レンズやズームレンズを備え、焦点距離を可変する画角変更機構を作動させて望遠/広角やズーム撮影を行うようにしている。また、位置取得部9は、アンテナAT2を有したGPS受信部(Global Positioning System)を構成するもので、GPS信号に基づいて現在位置(経緯度情報)を受信取得する。
保持角度検出部10は、携帯電話機がユーザに保持されている状態において重力方向に対する携帯電話機の保持角度(傾き角)を検出するもので、例えば、3軸タイプの加速度センサを有し、互いに直交する3軸方向(X・Y・Z方向)の加速度成分に基づいて重力方向に対して携帯電話機がどれだけ傾いているかの保持角度(傾き角)を検出するようにしている。例えば、図2(1)〜(3)に示すように携帯電話機の裏面に対する垂直方向と、加速度センサで検出された重力方向とがなす角度が携帯電話機の保持角度(傾き角)となる。移動速度検出部11は、ユーザの走行などにより携帯電話機が移動しているか静止しているかを検出すると共に、携帯電話機が移動しているときには、どのくらいの速さで移動しているかを携帯電話機に加わる振動に基づいて検出するもので、例えば、3軸タイプの加速度センサを有する構成となっている。
図2は、撮像部8から撮り込んで表示部5にライブビュー画像として表示される画像が保持角度検出部10及び移動速度検出部11の検出結果に基づいて、どのように表示されるかを説明するための図である。図2(1)、(2)は、携帯電話機の移動に応じて、あたかも撮影方向(光軸方向)を変更したような擬似的なオフセット制御を行った場合を説明するための図であり、(3)は、移動を静止している場合の実際の撮影方向を示した図である。ここで、図2(1)〜(3)は、ユーザが携帯電話機を胸の前に上げて、やや斜めに傾けた状態で保持している場合を例示した図である。
制御部1は、移動速度検出部11により携帯電話機の移動が検出された際に、保持角度検出部10で検出された保持角度を加味することにより、撮像部8の実際の撮影方向に関わらず、その撮影方向があたかも略水平方向を向いたような擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像に補正を施して表示部5に表示させるようにしている。また、制御部1は、移動速度検出部11により携帯電話機の移動が検出されなかった場合(静止中の場合)には、撮像部8により撮り込まれた画像をそのまま表示部5に表示させるようにしている。すなわち、拡張現実表示機能又はナビゲーション機能の利用時に、歩行中であれば、上述したオフセット制御を行った画像を表示させるが、静止中であれば、目的を持って立ち止まっているとみなして、オフセット制御を行わない画像をそのまま表示させるようにしている。
ここで、第1実施形態のオフセット制御は、次のようにして行うようにしている。すなわち、制御部1は、撮像部8により撮り込まれた画像(ライブビュー画像として表示される画像)を解析して、撮影範囲内に略水平方向に該当する部分が含まれているか(路面と地上との境界に相当する画像が含まれているか)を判別し、略水平方向に該当する部分が含まれていなければ、撮影範囲内に略水平方向に該当する部分が含まれる画角となるように撮像部8の画角を超広角に調整する。そして、調整後の画角で撮られた撮り込み画像(超広角撮影された画像)から該略水平方向に該当する部分を抽出した後に、この抽出画像の傾き(歪み)補正を施すことにより擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を表示部5にライブビュー画像として表示させるようにしている。この場合、携帯電話機が移動しているか静止しているかにより上述のオフセット制御を行うか否かを決定すると共に、携帯電話機が移動しているときには、その移動速度が所定値以上であるか否かに応じて、オフセット制御における制御量を調整するようにしている。
図2(1)〜(3)のように、携帯電話機が斜めに傾けた状態で保持されていると、撮像部8(カメラレンズ部8a)での実際の撮影方向Aは、通常、図示のように斜め下方向に向いてしまう。このような場合、図2(1)では、実際の撮影方向Aを変化させないが、上述したようなオフセット制御を行うことにより、オフセット調整後の方向Bは、撮影方向Aがあたかも略水平方向を向いたように調整されたものとなり、この方向Bで撮影されたような画像が表示部5にライブビュー画像として表示させることを示している。図2(1)は、移動速度検出部11により移動していることが検出され、かつ、移動速度として所定値以上が検出され、比較的速く歩行している場合を示している。
図2(2)は、移動速度検出部11により移動していることが検出され、かつ、移動速度として所定値未満が検出され、比較的遅く歩行している場合を示している。このような場合、オフセット制御の制御量は、図2(2)の場合に比べて小さくなり、オフセット調整後の方向Bは、略水平方向よりもやや下を向くように調整されたものとなる。この方向Bで撮影されたような画像が表示部5にライブビュー画像として表示される。図2(3)は、移動速度検出部11により移動していないことが検出された場合を示し、この場合には、実際の撮影方向Aで撮影された画像がそのまま表示部5にライブビュー画像として表示される。
次に、この実施形態における携帯電話機の動作概念を図3及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
図3は、電源投入に応じて実行開始される携帯電話機の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのメインのフローチャートである。
先ず、制御部1は、電源投入操作に応じてメモリなどをクリアする初期化処理を実行した後(図3のステップA1)、待ち受け画像を表示させるなどの待ち受け状態となる(ステップA2)。いま、電話着信を検出したときには(ステップA3でYES)、この着信に対する応答操作(オフフック操作)によって(ステップA4でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始させる(ステップA5)。その後のオンフック操作によって(ステップA6でYES)、回線接続を遮断して通話を終了する終話処理を実行した後(ステップA7)、上述の着信有無をチェックするステップA3に戻る。
一方、待ち受け状態において、拡張現実表示機能をオンさせる開始操作又はナビゲーション機能をオンさせる開始操作が行われたかを調べたり(ステップA8)、カメラ機能をオンさせる開始操作が行われたかを調べたり(ステップA20)、その他の操作が行われたかを調べたりする(ステップA23)。いま、カメラ機能をオンさせる開始操作が行われたときには(ステップA20でYES)、設定に合わせた撮影処理を行い、撮像部8に対してシャッタ速度、絞りなどの設定されている撮影条件に合わせた撮影状態への調整を指示したり、撮像部8により撮り込まれた画像信号に基づいてライブビュー画像を生成して表示部(ファインダ画面)5に表示させたりする(ステップA21)。
そして、シャッタ操作に応じて撮り込んだ撮影画像を適切なフォーマット(例えば、JPEG)に圧縮した画像ファイルを生成して記憶部3に記録保存させた後(ステップA22)、上述の着信有無をチェックするステップA3に戻る。また、その他の操作が行われたときには(ステップA23でYES)、操作に応じた処理として、例えば、発信処理、カメラ機能の撮影条件設定処理などを行った後(ステップA24)、上述の着信有無をチェックするステップA3に戻る。
また、拡張現実表示機能をオンさせる開始操作又はナビゲーション機能をオンさせる開始操作が行われたときには(ステップA8でYES)、撮像部8を起動した後(ステップA9)、移動速度検出部11の検出結果に基づいて移動中(歩行中)であるか否かを調べる(ステップA10)。ここで、移動中(歩行中)であれば(ステップA11でYES)、携帯電話機の保持状態に応じて保持角度検出部10により検出された保持角度を取得すると共に(ステップA11)、移動速度検出部11により検出された移動速度を取得した後(ステップA12)、この保持角度と移動速度とを参照して擬似的なオフセット制御処理を行う(ステップA13)。
図4は、上述のオフセット制御処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、制御部1は、撮像部8により撮り込まれた画像(ライブビュー画像として表示される画像)を解析することにより(ステップB1)、撮影範囲内に略水平方向に該当する部分が含まれているか(路面の境界に相当する画像が含まれているか)を判別する(ステップB2)。ここで、撮影範囲内に略水平方向に該当する部分が含まれていれば(ステップB2でYES)、その画像を処理対象として取得するが(ステップB3)、撮影範囲内に略水平方向に該当する部分が含まれていなければ(ステップB2でNO)、撮像部8の画角を超広角に調整すべきことを撮像部8に対して指示した後(ステップB4)、この調整後の画角で撮られた撮り込み画像(超広角撮影された画像)を処理対象として取得する(ステップB5)。
そして、次のステップB6では、上述のように移動速度検出部11から取得した移動速度と所定値とを比較し、その結果、移動速度は所定値以上であるか否かを調べる(ステップB7)。いま、移動速度が所定値以上で速い場合には(ステップB7でYES)、上述のように処理対象として取得した画像の中から略水平方向に該当する部分を抽出するようにしているが、その際、抽出した画像の中央部分に略水平方向に該当する部分が位置するように画像の抽出(中央配置の抽出)を行う(ステップB8)。このようにして抽出された画像は、図2(1)に示したように撮影方向をあたかも略水平方向に向かせたような状態で撮影されたものとなる。
また、携帯電話機の移動速度が所定値未満で遅い場合には(ステップB7でNO)、上述のように処理対象として取得した画像の中から略水平方向に該当する部分を抽出するようにしているが、その際、抽出した画像の上方の部分に略水平方向に該当する部分が位置するように画像の抽出(上方配置の抽出)を行う(ステップB9)。このように移動速度に応じてオフセット制御における制御量が調整される。そして、上述のように抽出した画像は、図2(2)に示したように撮影方向をあたかも略水平方向よりやや下側に向かせたような状態で撮影されたものとなる。そして、抽出した画像の傾き(歪み)を、保持角度検出部10から取得した保持角度に基づいて補正する(ステップB10)。
このようなオフセット制御処理が終わると(図3のステップA13)、このオフセット制御処理後の画像を表示部5にライブビュー画像として表示させる(ステップA14)。そして、位置取得部9から現在位置を取得し(ステップA15)、この現在位置を図示しない無線通信網及びインターネットを介して情報提供サーバに送信した後(ステップA16)、情報の受信待ちとなる(ステップA17)。ここで、情報提供サーバから拡張現実表示機能に関する情報又は経路案内機能に関する情報を受信すると(ステップA17でYES)、この受信情報を表示部5のライブビュー画像に重ね合わせて表示させる(ステップA18)。そして、拡張現実表示機能をオフさせる終了操作又はナビゲーション機能をオフさせる終了操作が行われたかを調べ(ステップA19)、終了操作が行われなければ(ステップA19でNO)、上述の移動中であるかをチェックするステップA10に戻る。
一方、移動中(歩行中)でなければ(ステップA10でNO)、上述のステップA14に移り、撮像部8により撮り込まれた画像をそのまま表示部5に表示させる。従って、図2(3)に示すように、実際の撮影方向Aで撮影された画像がそのまま表示部5にライブビュー画像として表示される。そして、上述の場合と同様に、位置取得部9から現在位置を取得して(ステップA15)、情報提供サーバに送信し(ステップA16)、情報提供サーバから情報を受信すると(ステップA17でYES)、この受信情報を表示部5のライブビュー画像に重ね合わせて表示させる(ステップA18)。ここで、終了操作が行われると(ステップA19でYES)、上述の着信有無をチェックするステップA3に戻る。
以上のように、第1実施形態において制御部1は、移動速度検出部11により携帯電話機の移動が検出された場合に、保持角度検出部10により検出された重力方向に対する携帯電話機の保持角度を加味することにより、撮像部8の実際の撮影方向に関わらず、その撮影方向があたかも略水平方向を向いたようにする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を表示部5に表示させ、また、移動速度検出部11により移動が検出されない場合には、撮像部8により撮り込まれた画像をそのまま表示部5に表示させるようにしたので、撮像部8の撮影方向が水平方向となるように、ユーザ(撮影者)が撮像装置を持ち直して保持状態を変更する必要はなく、撮像部8の撮影方向が斜めに傾いていてもユーザにあっては自然な姿勢で状況に応じた適切な画像を見ることができ、利便性に富んだものとなる。
制御部1は、撮像部8の撮影範囲内に略水平方向に該当する部分が含まれる画角となるように撮像部8の画角を調整すると共に、この調整後の画角で撮られた画像内から該略水平方向を含む部分を抽出して歪み補正を施すことによって擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を表示部5に表示させるようにしたので、ソフトウェアの処理だけで制御することができる。
制御部1は、移動速度検出部11により検出された移動速度に基づいてオフセット制御の制御量を調整するようにしたので、例えば、ゆっくりと歩行しながら撮影方向を斜め下に向けて花などを撮影するような場合などに対応することができ、自然な体制のままで状況に応じた適切な表示へと自動的かつスムースに切り替えができる。
制御部1は、位置取得部9により取得した現在位置に基づいて取得した情報を表示部5に表示させる画像に関する情報として表示させるようにしたので、拡張現実表示機能やナビゲーション機能の使用時に、ユーザにあっては商品情報、店舗情報、経路案内情報などを適切な画像と共に、見ることができる。
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図5及び図6を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、撮像部8の撮影範囲内に略水平方向に該当する部分が含まれる画角となるように撮像部8の画角を調整すると共に、この調整後の画角で撮られた画像内から該略水平方向を含む部分を抽出して歪み補正を施すことによって擬似的なオフセット制御を行うようにしたが、この第2実施形態においては、現在位置に対応する画像を読み出して、撮像部8により撮り込まれた画像の代替えとすることによって擬似的なオフセット制御を行うようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
図5は、地図メモリMPを示した図である。
この地図メモリMPには、位置情報(経緯度情報)に対応して地図情報としてその位置で撮影した撮影画像と、その他の情報(付加情報)を記憶するもので、例えば、繁華街や観光地など歩行者道路を歩行する過程において、歩行する方向(前方)を各ポイント毎(例えば、10メートル毎)に略水平方向で撮影された撮影画像が記憶されているもので、例えば、SDカード(記録メディア)などである。
図6は、第2実施形態におけるオフセット制御処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャートである。なお、上述した図3の全体動作の概要を示したフローチャートは、第2実施形態においても基本的に同様であるため、その説明は省略するが、第2実施形態においては、図1で示した保持角度検出部10を有しない点と、図3で示した保持角度を検出する処理(ステップA11)を有しない点が異なる。以下、第2実施形態特有のオフセット制御処理について説明する。
先ず、制御部1は、位置取得部9により現在位置を取得し(ステップC1)、この現在位置に基づいて地図メモリMPを検索し(ステップC2)、現在位置に対応する画像を読み出して(ステップC3)、撮像部8により撮り込まれる画像の代替画像として取得する(ステップC4)。このようなオフセット制御処理が終わると、代替画像として地図メモリMPから読み出した画像を表示部5にライブビュー画像として表示させる(図3のステップA14)。
以上のように第2実施形態においては、携帯電話機の移動が検出された場合には、現在位置に対応する画像を、撮像部8により撮り込まれる画像の代替画像とする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を表示し、移動が検出されない場合には、撮像部8により撮り込まれた画像をそのまま表示するようにしたので、例えば、周囲が暗い、雨天など、撮影条件が悪い環境であっても、綺麗な画像を表示させることができ、かつ手振れなどの影響もない。
また、撮像部8により撮り込まれる画像の代替画像として、現在位置に対応する画像を地図メモリMPから読み出し取得するようにしたので、表代替画像を容易に取得することができる。
なお、上述した第2実施形態においては、現在位置に対応する画像を地図メモリMPから読み出すようにしたが、ネットワークを介して現在位置に対応する画像を受信取得するようにしてもよい。図7は、この場合におけるオフセット制御処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、制御部1は、位置取得部9により現在位置を取得すると共に(図7のステップD1)、無線通信網及びインターネットを介して情報提供サーバ(図示省略)をアクセスして(ステップD2)、現在位置を該情報提供サーバに送信する(ステップD3)。そして、情報提供サーバから現在位置に関する画像(地図画像)をダウンロード受信すると(ステップD4でYES)、この画像を撮像部8により撮り込まれた画像の代替画像として取得する(ステップD5)。このようなオフセット制御処理が終わると、この代替画像としてダウンロード受信した画像を表示部5にライブビュー画像として表示させる(図3のステップA13)。
撮像部8により撮り込まれる画像の代替画像として、現在位置に対応する画像を、インターネットを介して情報提供サーバからダウンロード受信表示するようにしたので、豊富な画像群の中から適切な代替画像を容易に取得することができる。
また、上述した第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、移動速度検出部11により検出された移動速度に基づいてオフセット制御の制御量を調整するようにしてもよい。この場合、調整後の制御量に応じた代替画像を取得すればよい。これによって例えば、ゆっくりと歩行しながら撮影方向を斜め下に向けて花などを撮影するような場合などに対応することができ、自然な体制のままで状況に応じた適切な表示へと自動的かつスムースに切り替えができる。
(第3実施形態)
以下、この発明の第3実施形態について図8及び図9を参照して説明する。
なお、上述した第1及び第2実施形態においては、擬似的なオフセット制御を行うようにしたが、この第3実施形態においては、撮像部8(カメラレンズ部8a)自体を可動して、その撮影方向(光軸方向)を直接的に変更するようにした実際のオフセット制御を行うようにしたものである。また、第3実施形態においては、坂などの路面(斜面)を歩行している場合に、その斜面の傾斜角度に応じて撮像部8(カメラレンズ部8a)を可動して、その撮影方向を変更するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第3実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
図8は、第3実施形態におけるオフセット制御処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャートである。なお、上述した図3の全体動作の概要を示したフローチャートは、第3実施形態においても基本的に同様であるため、その説明は省略する。
この第3実施形態における撮像部8には、カメラレンズ部8aの撮影方向(光軸方向)を変更可能とする可動機構(図示省略)が設けられており、制御部1からの指示に応じて撮像部8内の可動機構を動作させて、その撮影方向を自動調整することができるようになっている。
先ず、制御部1は、保持角度検出部10により検出された保持角度は、重力方向に対して略90°の範囲内であるか、例えば、90°±10°の範囲内(80°〜100°)であるかを調べ(ステップE1)、保持角度が略90°の範囲内であれば(ステップE1でYES)、次のステップE3に移るが、保持角度が略90°の範囲から外れていれば(ステップE1でNO)、撮像部8(カメラレンズ部8a)の撮影方向を、上述の保持角度に基づいて可動することにより、それが略水平方向になるように調整する(ステップE2)。
そして、撮像部8により撮り込まれた画像(ライブビュー画像として表示される画像)を解析することにより(ステップE3)、その撮影範囲内に路面と地上との境界に相当する画像が含まれているか(略水平方向に該当する部分が含まれているか)を判別し(ステップE4)、略水平方向に該当する部分が含まれていれば(ステップE4でYES)、更に、略水平方向に該当する部分は、撮影範囲内の略中央部分に位置しているかを判別する(ステップE5)。いま、略水平方向に該当する部分が撮影範囲内の略中央部分に位置していれば(ステップE5でYES)、図8のオフセット制御処理から抜けて、その画像を表示部5にライブビュー画像として表示させる(図3のステップA14)。
また、撮影範囲内に略水平方向に該当する部分が含まれていない場合(ステップE4でNO)、又は、該当部分が含まれていても撮影範囲内の略中央部分から外れている場合には(ステップE5でNO)、略水平方向に該当する部分が撮影範囲内の略中央部分に位置するように撮像部8(カメラレンズ部8a)を可動させてその撮影方向を調整する(ステップE6)。そして、この調整後の撮影方向で撮られた画像を撮像部8から取得した後(ステップE7)、図8のオフセット制御処理から抜けて、その画像を表示部5にライブビュー画像として表示させる(図3のステップA14)。
以上のように第3実施形態において制御部1は、移動速度検出部11により携帯電話機の移動が検出された場合に、保持角度検出部10により検出された重力方向に対する携帯電話機の保持角度を加味することにより、撮像部8の撮影方向が略水平方向を向くように撮像部8を可動させてオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った後に撮像部8により撮り込まれた画像を表示部5に表示させ、移動速度検出部11により移動が検出されない場合には、撮像部8により撮り込まれた画像をそのまま表示部5に表示させるようにしたので、撮像部8の撮影方向が水平方向となるように、ユーザ(撮影者)が撮像装置を持ち直して保持状態を変更する必要はなく、撮像部8の撮影方向が斜めに傾いていてもユーザにあっては自然な姿勢で状況に応じた適切な画像を見ることができ、利便性に富んだものとなるほか、撮像部8を可動させて撮影方向を制御するだけでよく、簡単な制御で足りるようになる。
制御部1は、撮像部8により撮り込まれた画像を解析した解析結果に基づいて、画像の略中央部分に路面と地上との境界に相当する画像が含まれるように撮像部8を可動してその撮影方向を調整するオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った後に撮像部8により撮り込まれた画像を表示部5に表示させるようにしたので、ユーザが歩行している路面が、例えば、坂道などの斜面であっても、その斜面の傾斜角度を考慮し、撮影方向を斜面に対して水平となるように制御することができる。
図9は、この場合におけるオフセット制御を説明するための図である。すなわち、坂道などの斜面を歩行しているときに、その斜面の傾斜角度を考慮して撮影方向が斜面に対して水平となるように制御した場合を示した図で、撮影方向は、斜面の傾斜角度を考慮することにより重力方向に対して90°を超える上向きの状態に調整される結果、撮影範囲の略中央部分に路面と地上との境界が位置したような画像が表示されることになる。
また、上述した第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、移動速度検出部11により検出された移動速度に基づいてオフセット制御の制御量を調整するようにしてもよい。これによって例えば、ゆっくりと歩行しながら撮影方向を斜め下に向けて花などを撮影するような場合などに対応することができ、自然な体制のままで状況に応じた適切な表示へと自動的かつスムースに切り替えができる。
なお、上述した各実施形態において保持角度検出部10は、加速度センサを有する構成としたが、携帯電話機(表示部)が保持されている角度を検出できるものであれば、その構成は問わない。
また、上述した各実施形態においては、撮像装置として、折り畳みタイプのカメラ機能付き携帯電話機に適用した場合を示したが、2軸ヒンジタイプ、スライドタイプ、スピントップタイプなど任意の筐体構造であってもよく、その他、携帯電話機に限らず、カメラ機能付きパーソナルコンピュータ・PDA・デジタルカメラ・音楽プレイヤーなどであってもよく、更に、デジタルカメラ自体であってもよい。
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
1 制御部
3 記憶部
4 操作部
5 表示部
6 無線通信部
8 撮像部
8a カメラレンズ部
9 位置取得部
10 保持角度検出部
11 移動速度検出部

Claims (12)

  1. 撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示させる撮像装置であって、
    当該撮像装置が保持されている状態において重力方向に対する当該撮像装置の保持角度を検出する角度検出手段と、
    当該撮像装置の移動を検出する移動検出手段と、
    前記移動検出手段により移動が検出された場合には、前記角度検出手段により検出された保持角度を加味することにより、前記撮像部の実際の撮影方向に関わらず、その撮影方向があたかも略水平方向を向いたようにする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を前記表示部に表示させ、前記移動検出手段により移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記撮像部の撮影範囲内に前記略水平方向に該当する部分が含まれる画角となるように該撮像部の画角を調整すると共に、この調整後の画角で撮られた画像内から該略水平方向を含む部分を抽出して歪み補正を施すことによって前記オフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を前記表示部に表示させる、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示させる撮像装置であって、
    当該撮像装置の現在位置を取得する位置取得手段と、
    この位置取得手段により取得した現在位置に基づいてその現在位置に対応する画像を取得する画像取得手段と、
    当該撮像装置の移動を検出する移動検出手段と、
    前記移動検出手段により移動が検出された場合には、前記画像取得手段により取得した画像を、前記撮像部により撮り込まれる画像の代替画像とする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を前記表示部に表示させ、前記移動検出手段により移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  4. 位置情報に対応して画像を記憶する画像記憶手段を更に備え、
    前記画像取得手段は、前記位置取得手段により取得した現在位置に対応する画像を前記画像記憶手段から読み出し取得する、
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記画像取得手段は、前記位置取得手段により取得した現在位置に対応する画像を、ネットワークを介してダウンロード取得する、
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  6. 撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示させる撮像装置であって、
    当該撮像装置が保持されている状態において重力方向に対する当該撮像装置の保持角度を検出する角度検出手段と、
    当該撮像装置の移動を検出する移動検出手段と、
    前記移動検出手段により移動が検出された場合には、前記角度検出手段により検出された保持角度を加味することにより、前記撮像部の撮影方向が略水平方向を向くように該撮像部を可動させてオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った後に前記撮像部により撮り込まれた画像を前記表示部に表示させ、前記移動検出手段により移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 前記撮像部により撮り込まれた画像の略中央部分に路面の境界が含まれているかを解析する解析手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記解析手段による解析結果に基づいて画像の略中央部分に路面の境界が含まれるように、前記撮像部を可動してその撮影方向が略水平方向を向くようにオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った後に前記撮像部により撮り込まれた画像を前記表示部に表示させる、
    ようにしたことを特徴とする請求項6記載の撮像装置
  8. 前記移動検出手段は、更に移動速度を検出し、
    前記制御手段は、前記移動検出手段により検出された移動速度に基づいて前記オフセット制御の制御量を調整する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1、3、6のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 現在位置に基づいて現在位置に関する情報を取得する情報取得手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記情報取得手段により取得された現在位置に関する情報を前記表示部に表示される画像に関する情報として表示させる、
    ようにしたことを特徴とする請求項1、3、6のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 撮像装置のコンピュータに対して、
    撮像部を備えた当該撮像装置が保持されている状態において重力方向に対する当該撮像装置の保持角度を検出する機能と、
    当該撮像装置の移動を検出する機能と、
    前記移動が検出された場合には、前記検出された保持角度を加味することにより、前記撮像部の実際の撮影方向に関わらず、その撮影方向があたかも略水平方向を向いたようにする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を表示部に表示させ、前記移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  11. 撮像装置のコンピュータに対して、
    当該撮像装置の現在位置を取得する機能と、
    前記取得した現在位置に基づいてその現在位置に対応する画像を取得する機能と、
    当該撮像装置の移動を検出する機能と、
    前記移動が検出された場合には、前記取得した画像を、撮像部により撮り込まれた画像の代替画像とする擬似的なオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った画像を表示部に表示させ、前記移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  12. 撮像装置のコンピュータに対して、
    撮像部を備えた当該撮像装置が保持されている状態において重力方向に対する当該撮像装置の保持角度を検出する機能と、
    当該撮像装置の移動を検出する機能と、
    前記移動が検出された場合には、前記検出された保持角度を加味することにより、前記撮像部の撮影方向が略水平方向を向くように該撮像部を可動させてオフセット制御を行い、このオフセット制御を行った後に前記撮像部により撮り込まれた画像を表示部に表示させ、前記移動が検出されない場合には、前記撮像部により撮り込まれた画像をそのまま前記表示部に表示させる機能と、
    を実現させるためのプログラム。
JP2010052857A 2010-03-10 2010-03-10 撮像装置及びプログラム Expired - Fee Related JP5472994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010052857A JP5472994B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 撮像装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010052857A JP5472994B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 撮像装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011188340A JP2011188340A (ja) 2011-09-22
JP5472994B2 true JP5472994B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=44794062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010052857A Expired - Fee Related JP5472994B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 撮像装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5472994B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7030442B2 (ja) 2017-08-07 2022-03-07 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3920945B2 (ja) * 1996-05-22 2007-05-30 ソニー株式会社 表示装置、地図表示装置、表示方法、地図表示方法
JP4433385B2 (ja) * 2004-02-25 2010-03-17 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 目的地案内装置および携帯端末装置
JP2006059136A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Seiko Epson Corp ビューア装置及びそのプログラム
JP2006105640A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Hitachi Ltd ナビゲーション装置
JP2006129391A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Sony Corp 撮像装置
JP4926424B2 (ja) * 2005-08-01 2012-05-09 旭化成エレクトロニクス株式会社 携帯機器及びその描画処理制御方法
EP2080983B1 (en) * 2006-10-13 2014-07-02 Navitime Japan Co., Ltd. Navigation system, mobile terminal device, and route guiding method
US20100070173A1 (en) * 2006-12-05 2010-03-18 Navitime Japan Co., Ltd. Navigation system, portable terminal device, and peripheral-image display method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011188340A (ja) 2011-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101808193B (zh) 摄影装置和摄影装置的控制方法
US7567752B2 (en) Image alignment system with overlying frame in display
US8749647B2 (en) Image capturing device and image capturing method
JP2005122100A (ja) 画像表示システム、画像表示装置およびプログラム
US8756009B2 (en) Portable apparatus
CN111837174A (zh) 头戴式显示器、头戴式显示器协作系统及其方法
JP2009267792A (ja) 撮像装置
CN114205515B (zh) 一种视频的防抖处理方法及电子设备
KR20130069123A (ko) 촬상장치, 촬상 구도 제공 방법 및 컴퓨터 판독가능 기록매체
US9743067B2 (en) Methods and devices for generating a stereoscopic image
JP2004336536A (ja) 撮影装置および方法並びにプログラム
US9007508B2 (en) Portable device, photographing method, and program for setting a target region and performing an image capturing operation when a target is detected in the target region
JP2014146989A (ja) 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム
EP2285095A1 (en) Image capturing device
CA2825342C (en) Methods and devices for controlling camera image capture
JP5472994B2 (ja) 撮像装置及びプログラム
JP2005277470A (ja) 撮影表示装置および撮影画像表示処理プログラム
JP5565855B2 (ja) 撮像装置及びプログラム
JP5349123B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP5546949B2 (ja) 端末装置及びプログラム
JP5382808B2 (ja) 端末装置及びプログラム
JP6840903B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、及びプログラム
JP2010252238A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2012182576A (ja) 撮像装置及びプログラム
JP5748246B2 (ja) 端末装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees