JP5472310B2 - パルス電圧発生回路、放電回路及びこれらを用いた発光分析装置 - Google Patents

パルス電圧発生回路、放電回路及びこれらを用いた発光分析装置 Download PDF

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Description

本発明は、スパーク放電を発生させる場合等に好適なパルス電圧発生回路、このパルス電圧発生回路を用いた放電回路、及びこの放電回路を用いた発光分析装置に関する。
発光分析装置においては、試料(金属試料)を蒸発・気化させ、プラズマを生成し、このプラズマの励起光を分光して、光強度を測定することで、試料の組成分析を行う。試料を蒸発・気化させるためには、対電極−試料電極間に図11に示すようなパルス電圧発生回路により高電圧を印加し、対電極−試料電極間にスパーク放電による大電流を流す必要がある。大電流の放電により、金属試料の表面の原子を蒸発させると同時に、放電プラズマによってこの原子を励起する。励起された原子は、それぞれの元素固有の線スペクトルで発光するため、この光を分光器に導入し、特定の波長の光の強度を測定することによって、プラズマ中に存在する元素の量が特定される。複数の波長の光を同時に測定することにより、プラズマ中の各種の元素の量が判明し、その情報から金属試料を構成していた元素の組成を特定することができる。
従来の発光分析装置では、充電電源(主放電電源)とパルス電圧発生回路(イグナイタ回路)が、対電極−試料電極間に形成される放電ギャップに接続されており、主放電電流経路を形成している。充電電源(主放電電源)では、コンデンサが数百Vに充電されており、放電ギャップに放電が開始した後に、大電流のスパーク放電を形成するためのエネルギーを供給する。このような発光分析装置では、対電極−試料電極間の放電電流の立ち上がりが急峻なほど、その分析性能が向上することが、実験により明らかになっている。対電極−試料電極間の放電電流の立ち上がりは、パルス電圧発生回路のフライバックトランス1の2次巻線インダクタンスが小さいほど、急峻になる。このため、発光分析装置に用いるパルス電圧発生回路のフライバックトランス1の2次巻線のインダクタンスは、極力小さくする必要がある。高電圧パルスを発生させるため、フライバックトランス1の1次巻線の巻数は、2次巻線の巻数より小さくするので、フライバックトランス1の1次巻線のインダクタンスLPはさらに小さくなる。
巻線のインダクタンスが非常に小さいフライバックトランス1では、比透磁率の小さい磁性体を用いる必要があり、1次巻線と2次巻線の結合が充分大きくなる巻線方法を用いない限り、漏洩インダクタンスが大きくなる。又、パルス電圧発生回路に用いられるフライバックトランス1は高電圧を発生させるものであるから、1次巻線と2次巻線間には充分な絶縁を確保する必要があり、巻線方法を工夫して漏洩インダクタンスを小さくするにも限界がある。
このため、フライバック方式のパルス電圧発生回路(コンバータ)では、スイッチング素子をターンオフした時、フライバックトランス1の漏洩インダクタンスに蓄積されたエネルギーにより、フライバックトランス1の1次巻線の両端にサージ電圧が発生するので、従来のパルス電圧発生回路では、フライバックトランス1の1次側に図11に示すようなスナバ回路22を配置し、サージ電圧をスイッチング素子の耐圧以下に抑えるようにしている。図11のスナバ回路22はフライバックトランス1の1次側にあるスイッチング素子(図示省略。)の近傍に位置し、フライバックトランス1の1次巻線の両端に発生するサージ電圧からスイッチング素子を保護している。フライバックトランス1の1次巻線に対して並列に、コンデンサCとダイオードDとの直列回路が接続され、更に、コンデンサCに並列に抵抗Rが接続されている。1次側に発生するサージ電圧がダイオードDの拡散電位(立ち上がり電圧)を超えると、ダイオードDがオンになり、コンデンサCによりサージ電圧をクランプさせる。更に抵抗Rにおいて熱エネルギーとなりサージの振幅は次第に減衰する。
図11に示すパルス電圧発生回路において、1次漏洩インダクタンスをL1、2次漏洩インダクタンスをL2、励磁電流をImとすると、スナバ回路22に回収されるエネルギーは、

εSNUB=(L1+L2)Im 2/2 ……(1)

である。フライバックトランス1の結合係数をk、フライバックトランス1の一次インダクタンスをLpとして、

L1=L2=(1−k)Lp ……(2)

とおくと:

εSNUB=(1−k)LpIm 2 ……(3)

となる。フライバックトランス1に供給されるエネルギーεINは、

εIN=LpIm 2/2 ……(4)

なので、フライバックトランス1のエネルギー伝達効率βは、回路の損失を無視すれば、

β=1−εSNUBIN=2k−1 ……(5)

となる。パルス電圧発生回路に使用するフライバックトランス1の結合係数kは0.7〜0.8であるので、スナバ回路22を用いた場合のエネルギー伝達効率βは、図10に示すように、40〜60%となってしまう。
本発明は、エネルギー伝達効率が高く、しかも、出力ピーク電圧を高くすることができるパルス電圧発生回路、このパルス電圧発生回路を用いた放電回路、及びこの放電回路を用いた発光分析装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の様態は、1次巻線、2次巻線を有するトランスと、1次巻線に並列接続されたスナバコンデンサと、1次巻線に励磁電流を供給する励磁コンデンサと、この励磁コンデンサが1次巻線に励磁電流を供給する励磁電流経路に挿入されたスイッチング素子と、2次巻線に並列接続された負荷コンデンサとを備えるパルス電圧発生回路であることを要旨とする。更に、この第1の様態に係るパルス電圧発生回路は、スイッチング素子のターンオフ後における、負荷コンデンサの両端間の電圧の最初のピーク値が2回目以降のピーク値のいずれの値よりも大きくなるように、スナバコンデンサの容量、負荷コンデンサの容量、2次巻線の浮遊容量、1次巻線のインダクタンス、トランスの励磁インダクタンス、2次巻線の1次巻線に対する巻線比との関係を調整したことを特徴とする。
第1の様態に係るパルス電圧発生回路によれば、トランスの1次巻線に並列に容量値を最適化したスナバコンデンサを接続することで、スイッチング素子をサージ電圧から保護し、かつエネルギー伝達効率を高め、出力ピーク電圧が高いパルス電圧発生回路を提供することが出来る。
本発明の第2の様態は、放電を開始させるための高電圧を発生するパルス電圧発生回路と、放電ギャップに放電を維持する電圧を供給する充電電源と、充電電源及びパルス電圧発生回路の充電電圧並びに充電及び導通のタイミングを制御する駆動制御装置とを備え、パルス電圧発生回路が、1次巻線、2次巻線を有するトランスと、1次巻線に並列接続されたスナバコンデンサと、1次巻線に励磁電流を供給する励磁コンデンサと、この励磁コンデンサが1次巻線に励磁電流を供給する励磁電流経路に挿入されたスイッチング素子と、2次巻線に並列接続された負荷コンデンサとを備えることを要旨とする。更に、この第2の様態に係る放電回路は、スイッチング素子のターンオフ後における、負荷コンデンサの両端間の電圧の最初のピーク値が2回目以降のピーク値のいずれの値よりも大きくなるように、スナバコンデンサの容量、負荷コンデンサの容量、2次巻線の浮遊容量、1次巻線のインダクタンス、トランスの励磁インダクタンス、2次巻線の1次巻線に対する巻線比との関係を調整したことを特徴とする。
第2の様態に係る放電回路によれば、トランスの1次巻線に並列に容量値を最適化したスナバコンデンサを接続することで、スイッチング素子をサージ電圧から保護し、かつエネルギー伝達効率を高め、出力ピーク電圧が高いパルス電圧を発生し、放電ギャップにおける放電の放電電流の立ち上がりを急峻することができる。
本発明の第3の様態は、試料電極と対電極とが形成する放電ギャップと、放電ギャップに放電を開始させるための高電圧を発生するパルス電圧発生回路と、放電ギャップに放電を維持する電圧を供給する充電電源と、充電電源及びパルス電圧発生回路の充電電圧並びに充電及び導通のタイミングを制御する駆動制御装置とを備え、試料電極の試料を蒸発・気化させ、プラズマを生成し、このプラズマの励起光を分光して、光強度を測定して試料の組成分析を行う発光分析装置であることを要旨とする。更に、この第3の様態に係る発光分析装置は、パルス電圧発生回路が、1次巻線、2次巻線を有するトランスと、1次巻線に並列接続されたスナバコンデンサと、1次巻線に励磁電流を供給する励磁コンデンサと、この励磁コンデンサが1次巻線に励磁電流を供給する励磁電流経路に挿入されたスイッチング素子と、2次巻線に並列接続された負荷コンデンサとを備え、スイッチング素子のターンオフ後における、負荷コンデンサの両端間の電圧の最初のピーク値が2回目以降のピーク値のいずれの値よりも大きくなるように、スナバコンデンサの容量、負荷コンデンサの容量、2次巻線の浮遊容量、1次巻線のインダクタンス、トランスの励磁インダクタンス、2次巻線の1次巻線に対する巻線比との関係を調整したことを特徴とする。
第3の様態に係る発光分析装置によれば、トランスの1次巻線に並列に容量値を最適化したスナバコンデンサを接続することで、スイッチング素子をサージ電圧から保護し、かつエネルギー伝達効率を高め、出力ピーク電圧が高いパルス電圧を発生することにより、対電極−試料電極間の放電電流の立ち上がりを急峻し、分析性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る発光分析装置の放電回路の構成を説明する回路図である。 本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路の動作を説明するためのトランスを中心とした等価回路である。 本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路の2次巻線等価電圧及び2次巻線等価電流の波形の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路の1次巻線等価電圧及び1次巻線等価電流の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路の1次巻線等価電流及び2次巻線等価電流の波形の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路において、スイッチング素子がターンオフしてから、2次巻線等価電流が初めに0となる時間と、1次巻線電流が2度目に0となる時間が等しい場合の波形の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路における1次巻線電圧、1次巻線電流、2次巻線等価電圧及び2次巻線等価電流をシミュレーションした結果を示す図である。 図7とは異なる回路パラメータの場合について、本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路における1次巻線電圧、1次巻線電流、2次巻線等価電圧及び2次巻線等価電流をシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路の初期励磁電流I0=340Aとした場合において、結合係数k=0.5〜0.9の範囲での、5種の容量値(C1=33nF,27nF,22nF,20.5843nF,18nF)を有するスナバコンデンサに対する、2次巻線等価電圧のピーク値、及びエネルギー伝達効率を示す表である。 本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路において、スナバコンデンサの容量C1=20.5843nFとした場合のエネルギー伝達効率を、従来技術のスナバ回路を用いた場合と比較して示す図である。 従来のパルス電圧発生回路に用いられる代表的なRCDスナバコンデンサを説明する回路図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり平面寸法、時間軸等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な平面寸法、時間軸等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。又、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための回路や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、回路素子や構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(放電回路の構成)
本発明の実施の形態に係る発光分析装置の放電回路は、図1に示すように、試料電極(金属試料)42と対電極(放電電極)41とが形成する放電ギャップ(41,42)と、この放電ギャップ(41,42)に放電を開始させるためのパルス電圧発生回路(イグナイタ回路)2と、放電ギャップ(41,42)に放電を維持する電圧を供給する充電電源(主放電電源)33と、充電電源33及びパルス電圧発生回路2の充電電圧並びに充電及び導通のタイミング等を制御する駆動制御装置32を備える。具体的には、図1に示すように、パルス電圧発生回路2の2つの出力端子間に、放電ギャップ(41,42)と出力コンデンサ7とがなす直列回路が接続され、主放電電流経路を形成している。
即ち、主放電電流経路は、パルス電圧発生回路2の一方の出力端子と、この一方の出力端子に接続された対電極41と、この対電極41とパルス電圧発生回路2の他方の出力端子間に接続された出力コンデンサ7とで形成されている。充電電源33により、出力コンデンサ7が数千Vに充電されており、試料電極42と対電極41との間の放電ギャップ(41,42)に放電が開始すると、パルス電圧発生回路2を経由して、大電流のスパーク放電を形成するためのエネルギーが出力コンデンサ7から供給される。
パルス電圧発生回路2は、1次巻線、磁気的結合が1次巻線と逆極性の2次巻線を有するトランス(以下において「フライバックトランス」という。)1と、1次巻線に並列接続されたスナバコンデンサ21と、1次巻線に励磁電流を供給する励磁コンデンサ3と、この励磁コンデンサ3が1次巻線に励磁電流を供給する励磁電流経路に挿入されたスイッチング素子6と、2次巻線に並列接続された負荷コンデンサ4とを備える。図1では、スイッチング素子6としてMOS電界効果トランジスタ(FET)が示されているが、スイッチング素子6はMOSFETに限定されるものではなく、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、接合型FET、静電誘導トランジスタ(SIT)、バイポーラトランジスタ(BJT)、静電誘導サイリスタ(SI)、GTOサイリスタ等でも構わない。
励磁コンデンサ3に電圧を供給するように、励磁コンデンサ3に並列に励磁電源装置31が接続されている。スイッチング素子6を導通状態にすることにより、予め充電された励磁コンデンサ3から1次巻線へ励磁電流を流して、1次巻線を励磁する。この時、放電ギャップ(41,42)には、充電電源33のコンデンサに充電された電圧がフライバックトランス1の2次巻線を通して印加されているが、1次巻線と2次巻線では位相が反転しているので、励磁電流が1次側を流れるとき、2次側には電流が流れず、放電ギャップ(41,42)での放電は開始しない。即ち、スイッチング素子6が導通状態では1次巻線に励磁電流が流れるのみで、フライバックトランス1のコアにエネルギーが蓄積され、2次巻線側には電力の伝達がされない。
1次巻線に所定の電流を流している時に、スイッチング素子6をターンオフし、遮断状態にすることにより、磁界がなくなり、1次巻線と2次巻線の電圧の極性が反転し、フライバックトランス1のコアに蓄積されたエネルギーが開放され、2次巻線側に電圧が発生する。本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路2では、フライバックトランス1のコアに蓄えられた磁気エネルギーが、2次巻線に10kV以上の誘導電圧を発生させ、負荷コンデンサ4及び2次巻線浮遊容量CSが充電され、高電圧を発生し、試料電極42と対電極41との間隙が絶縁破壊して放電を開始する。
図示を省略しているが、本発明の実施の形態に係る発光分析装置は、更に、分光器を備える。一旦、放電ギャップ(41,42)で放電が始まると、充電電源33からフライバックトランス1の2次巻線を通して放電ギャップ(41,42)にエネルギーが供給されて放電電流は急速に増加し、放電ギャップ(41,42)に高エネルギーのスパーク放電が形成される。この時、試料電極(金属試料)42の表面は局所的に高温になり、試料を構成する原子の蒸発が開始する。蒸発した原子は、プラズマ中の電子により励起される。そして、励起された原子が安定な状態にもどるときに、そのエネルギー差に相当する波長の光を発する。それぞれの元素には固有のエネルギー準位が存在するため、光の波長も元素固有の線スペクトルを形成する。このプラズマ中の発光を効率良く分光器に導入し、複数の元素のそれぞれについて、元素固有の光の強度を同時に測定する。それぞれの波長の光強度は、単純に元素の組成比に比例しているわけではない。しかし、それぞれの元素の量には概ね比例しているため、あらかじめ発光強度と元素の量との関係を求めておくことにより、発光強度を元素の量に換算して、元素組成を決定することが可能になる。
発光分析中の試料表面状態の変化を避けるために、試料電極42と対電極41とがなす放電ギャップ(41,42)は、通常希ガスなどで満たされている。試料電極42と対電極41は、数mm程度の間隔をおいて配置されており、数百Vの電圧印加により放電が開始することはない。パルス電圧発生回路2は、フライバックトランス1の2次巻線に発生させた20kV程度の高電圧を対電極41に印加することにより、絶縁破壊するのに使用される。
図1のノードN1とノードN2間に設けられたスナバコンデンサ21は、放電ギャップ(41,42)で放電が開始したとき、1次巻線に発生する誘導起電力であるサージ電圧から、スイッチング素子6を保護する目的で設けられている。本発明の実施の形態に係る発光分析装置の放電回路においては、スナバコンデンサ21の容量C1はパルス電圧発生回路2の出力電圧を最大とする値に設定する。即ち、スイッチング素子6のターンオフ後における、負荷コンデンサ4の両端間の電圧(出力電圧)の最初のピーク値が2回目以降のピーク値のいずれの値よりも大きくなるように、スナバコンデンサ21の容量C1、負荷コンデンサ4の容量CL、2次巻線の浮遊容量CS、1次巻線のインダクタンスLp、フライバックトランス1の励磁インダクタンスLm、2次巻線の1次巻線に対する巻線比nとの関係が調整されている。具体的には、2次巻線浮遊容量CS及び負荷コンデンサ4がなす等価負荷容量を1次側に換算した値C2=n(CS+CL)として(図2の等価回路参照。)、本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路2のスナバコンデンサ21の容量C1は、

C1=C2(-A+(A2-4)1/2)/2 ……(6)

となるような値に選べば、スイッチング素子6のターンオフ後における、負荷コンデンサ4の両端間の出力電圧の最初のピーク値は、2回目以降のピーク値のいずれの値よりも大きくなる。ここで、Aは、スナバ係数算出定数であり、フライバックトランス1の結合係数k=Lm/Lpを用いて、

A=(10k/3)2-82/9 ……(7)

と表される。このスナバ係数算出定数Aを用いて、スナバ係数Bを、

B=(-A+(A2-4)1/2)/2 ……(8)

として、スナバ係数算出定数Aの無理関数で定義すれば、

C1=B・C2 ……(9)

となり、スナバコンデンサの容量C1が、負荷コンデンサの容量CLと2次巻線の浮遊容量CSとをトランスの1次側に換算した値C2=n(CS+CL)に対しスナバ係数Bを乗した値となる。結合係数kは、スナバ係数Bを用いると、

k=((70B2+100B+30+((70B2+100B+30)2-3600B(B+1)2)1/2)/200B)-1……(10)

となる。
例えば、LP=75nHの時、式(10)を満足する結合係数kの値は0.756となり、CS=23pF、CL=7pF、n=40の時、C2=48nFとなる。したがって、式(6)より、スナバコンデンサ21の容量C1を、C1=20.5843nFに設定すれば良い(図9及び図10参照。)。
(等価回路)
本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路2において、スナバコンデンサ21の容量C1の値を式(6)に示す値に設定すれば、高効率でエネルギーを伝達できることができることを、図2に示した等価回路で説明する。
図2は、図1に示した本発明の実施の形態に係る発光分析装置の放電回路の本発明の実施の形態に係る発光分析装置の放電回路のうち、ノードN1とノードN2の間に接続されたスナバコンデンサ21及びフライバックトランス1の1次巻線から、ノードN5とノードN6の間に接続された負荷コンデンサ4及びフライバックトランス1の2次巻線までの回路を、フライバックトランス1の1次側に換算した等価回路である。図1で説明したとおり、フライバックトランス1の1次と2次の巻線比は1:nであり、図2に示した等価回路では、銅損及び鉄損は無視している。
図2において、スナバコンデンサ21の容量をC1、1次巻線漏洩インダクタンスをL1、励磁インダクタンスをLmとすれば、2次巻線漏洩インダクタンスLSを1次側に換算した漏洩インダクタンスはL2=Ls/nで表され、図1の説明で既に述べたとおり2次巻線浮遊容量CS及び負荷コンデンサ4がなす等価負荷容量を1次側に換算した値はC2=n(CS+CL)で表される。
図2に示すように、スナバコンデンサ21の両端ノードN2、ノードN1間の電圧をv1、ノードN2からノードN1に流れる電流をi1とする。同様に負荷コンデンサ4の両端ノードN6、ノードN5間の電圧をv2、ノードN6からノードN5に流れる電流をi2とし、スナバコンデンサ21の電荷をq1、負荷コンデンサ4の電荷をq2とする。又、励磁インダクタンスLmの両端のノードN3からノードN4の方向に流れる電流をimとする。フライバックトランス1の1次巻線インダクタンスをLpとすると、図2に示した等価回路では、Lp=L1+Lmとなる。以下、回路の説明を容易にするため、L1=L2とする。
(1次巻線電圧、1次巻線電流、2次巻線等価電圧及び2次巻線等価電流)
図2の等価回路を用いて、スナバコンデンサ21の両端に印加される1次巻線電圧v1と1次巻線電流i1、及び等価容量C2両端に印加される2次巻線等価電圧v2と2次巻線等価電流i2を導出する。
図2の等価回路において、初期条件は、時間t=0において、

q1=q2=0 ……(11)
i1=dq1/dt=I0 ……(12)
i2=dq2/dt=0 ……(13)

である。電流i1、i2、imの間には以下の関係が成立する:

Lmdim/dt=−L1di1/dt−∫i1dt/C1 ……(14)
Lmdim/dt=−L1di2/dt−∫i2dt/C2 ……(15)
im=i1+i2 ……(16)

式(16)を式(14)、式(15)に代入すると、

(Lm+L1)di1/dt+∫i1dt/C1=−Lmdi2/dt ……(17)
(Lm+L1)di2/dt+∫i2dt/C2=−Lmdi1/dt ……(18)

となる、ここで、i1=dq1/dt、i2=dq2/dtとして、式(17)、式(18)をq1、q2で表すと、

(Lm+L1)d2q1/dt2+q1/C1=−Lmd2q2/dt2 ……(19)
(Lm+L1)d2q2/dt2+q2/C2=−Lmd2q1/dt2 ……(20)

となる。式(19)、(20)より、

q2=C2((Lm+L1)2/Lm−Lm)d2q1/dt2+(Lm+L1)C2q/LmC1……(21)

となる。式(21)を式(19)に代入し整理すると、

d4q1/dt4+ad2q1/dt2+bq1=0 ……(22)

但し、

a=(Lm+L1)(C1+C2)/C1C2((Lm+L1)−Lm ) ……(23)
b=1/C1C2((Lm+L1)−Lm ) ……(24)

となる。同様に、式(19)、(20)より、q2について、

q2/dt+ad2q2/dt2+bq2=0 ……(25)

となる。微分方程式(22)を解くと、q1は定数A、B、D1、E1を用いて、

q1=Acosω1t+Bsinω1t+D1cosω2t+E1sinω2t ……(26)

と表される。但し、

ω1=((a−(a−4b)1/2)/2)1/2 ……(27)
ω2=((a+(a−4b)1/2)/2)1/2 ……(28)

となる。同様に式(25)の微分方程式を解くと、q2は定数A、B、D2、E2を用いて、

q2=Acosω1t+Bsinω1t+D2cosω2t+E2sinω2t ……(29)

と表される。式(2)の初期条件より、t=0の時、q1=q2=0となる。q1、q2は各々2つの周波数成分を持つが、どちらの周波数成分もt=0の時0となるので、A=D1=0,A=D2=0となる。したがって、

q1=Bsinω1t+E1sinω2t ……(30)
q2=Bsinω1t+E2sinω2t ……(31)

となる。式(12)の初期条件より、t=0において、

i1=dq1/dt=Bω1+E1ω2=I0 ……(32)

同様に、式(13)の初期条件より、t=0において、

i2=dq2/dt=Bω1+E2ω2=0 ……(33)

となる。式(32)、(33)を式(30)、(31)に代入し、定数E1、E2を消去すると、

q1=Bsinω1t+((I0−Bω1)/ω2)sinω2t ……(34)
q2=Bsinω1t+B12)sinω2t ……(35)

となる。ここで、式(14)、(15)より下式が成立する:

L1d2q1/dt2+q1/C1=L1d2q2/dt2+q2/C2 ……(36)

式(36)に式(34)、(35)を代入すると、

−L1(Bω1 2sinω1t+ω2(I0−Bω1)sinω2t)+(Bsinω1t+((I0−Bω1)/ω2)sinω2t)/C1=−L1(Bω1 2sinω1t+Bω1ω2sinω2t)+(Bsinω1t+B12)sinω2t)/C2 ……(37)

となる。式(37)において、sinω1tの係数は等しくなるので、

B=B(L1ω1 2−1/C1)/(L1ω1 2−1/C2) ……(38)

となる。同様に、式(37)において、sinω2tの係数は等しくなるので、

(L1ω1ω2−ω1/C1ω2)B=(L1ω1ω2−ω1/C2ω2)B+(L1ω2−1/C1ω2)I0
……(39)

となる。式(38)、(39)よりBを求めると、

B=(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C2)I0/((L1ω1 2−1/C2)(L1ω2 2−1/C1)−(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C2))ω1 ……(40)

となる。式(38)、(40)より、Bを求めると

B=(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C1)I0/((L1ω1 2−1/C2)(L1ω2 2−1/C1)−(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C2))ω1 ……(41)

となる。また、

I0−Bω1=−(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C1)I0/((L1ω1 2−1/C2)(L1ω2 2−1/C1)−(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C2)) ……(42)

となる。よって、1次巻線電圧v1は、式(34)、(40)、(42)より、

v1=q1/C1=(Bsinω1t+(I0−Bω12)sinω2t)/C1=(L1ω1 2−1/C2)(L1ω2 2−1/C2)I0sinω1t/C1ω1((L1ω1 2−1/C2)(L1ω2 2−1/C1)−(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C2))−(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C2)I0sinω2t/C1ω2((L1ω1 2−1/C2)(L1ω2 2−1/C1)−(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C2)) ……(43)

となる。2次巻線等価電圧v2は式(35)、(41)より、

v2=q2/C2=B/C2(sinω1t−ω1sinω2t/ω2)=(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C1)I0(sinω1t−ω1sinω2t/ω2)/C2ω1((L1ω1 2−1/C2)(L1ω2 2−1/C1)−(L1ω1 2−1/C1)(L1ω2 2−1/C2)) ……(44)

となる。1次巻線電流i1は、式(34)、(40)、(42)より、

i1=dq1/dt=Bω1cosω1t+(I0−Bω1)cosω2t=((L1C1ω2 2−1)(L1C2ω2 2−1)cosω1t−(L1C1ω1 2−1)(L1C2ω2 2−1)cosω2t)cosω2tI0/((L1C1ω2 2−1)(L1C2ω1 2−1)−(L1C1ω1 2−1)(L1C2ω2 2−1)) ……(45)

となる。2次巻線等価電流i2は式(35)、(41)より、

i2=dq2/dt=Bω1(cosω1t−cosω2t)=(L1C1ω1 2−1)(L1C1ω2 2−1)(cosω1t−cosω2t)I0/((L1C1ω2 2−1)(L1C2ω1 2−1)−(L1C1ω1 2−1)(L1C2ω2 2−1))
……(46)

となる。
(エネルギー伝達効率の最大化条件)
イグナイタ回路としてのパルス電圧発生回路2は、高電圧を出力し、試料対電極間に絶縁破壊を生じさせるものである。特に、発光分析装置に用いるイグナイタ回路においては、放電電流の立ち上がりが急峻な程、その分析性能が向上することが実験より明らかになっている。したがって、スイッチング素子をターンオフした後、はじめにピークとなる電圧値が最大となるような設計が最適設計となる。2次巻線等価電圧v2、2次巻線等価電流i2は式(44)、(46)に示すように、2つの周波数成分ω1、ω2を持ち、例えば、図3のような波形となる。ここで、2次巻線等価電圧v2が極大、又は極小となる時、dv2/dt=dq2/C2dt=0より、2次巻線等価電流i2=dq2/dtとなる。
図3から明らかなように、2次巻線等価電圧v2が初めに極大となるのは、2次巻線等価電流i2がスイッチング素子をターンオフした後、初めに0となる時である。一方、1次巻線電圧v1、1次巻線電流i1は、式(43)、(45)で表され、例えば図4のような波形となり、同様に1次巻線電圧v1が極大、又は極小となるとき、1次巻線電流i1=0となる。
故に、下記の二つの条件(イ)(ロ)を満足させれば、2次巻線等価電圧v2がピークとなった時、フライバックトランス1に供給された全てのエネルギーが出力へ伝達されるので、出力ピーク電圧を最大に出来る:
(イ)スイッチング素子がターンオフしてから、2次巻線等価電流i2が初めに0となる時間と、1次巻線電流i1が2度目に0となる時間が等しい;
(ロ)1次巻線電圧v1の極小値V1Bが0である。
即ち、スナバコンデンサ21及び負荷コンデンサ4を流れる電流が共に0となり、スナバコンデンサ21の電圧が0となる時に出力電圧は最大となる。
以下、条件(イ)について説明する。
2次巻線等価電流i2が0となる時間をtpとすると、式(46)より、

cosω1t=cosω2t ……(47)

となる。式(47)より以下の2式が成立する:

ω1t=ω2t+2n1π ……(48)
ω1t=−ω2t+2n2π ……(49)

但し、n1,n2=0,1,2,……。式(48)より、

tp=2n1π/(ω1−ω2) (n1=0,1,2,……)……(50)
となる。式(49)より、

tp=2n2π/(ω1+ω2) (n2=0,1,2,……)……(51)

となる。求めるtpは、スイッチング素子がターンオフしてから2次巻線等価電流i2がはじめに0となる時間である。式(51)で表される時間tpは、式(50)で表される時間tpより小さくなるので、式(51)においてn2=1とし、

tp=2π/(ω1+ω2) ……(52)

となる。また、t=tpのとき、i1=0とするので、式(45)より、

Bω1cosω1t+(I0−Bω1)cosω2t=0 ……(53)

となる。I0≠0であるから、式(47)、(53)より、

cosω1t=cosω2t=0 ……(54)

となる。式(54)より以下の2式が成立する。

ω1t=(2m1+1)π/2 ……(55)
ω2t=(2m2+1)π/2 ……(56)

但し、m1,m2=0,1,2,……。式(55)、(56)より、

tp=(2m1+1)π/2ω1 ……(57)
tp=(2m2+1)π/2ω2 ……(58)

但し、m1、m2=0,1,2,……となる。式(27)、(28)より、ω1<ω2となるので、式(54)を満足する最も小さい時間tpは、tp=π/2ω2となる。この時の電流i1,i2の波形の例を図5に示す。
条件(イ)を満足させるには、電流i1、i2の波形を図6に示す波形の様にする必要があり、時間tpは2番目に小さい値にする。よって時間tpは、式(57)でm1=0とおいた値、又は式(58)でm2=1とおいた値のいずれかとなる。すなわち、

tp=π/2ω1 又は tp=3π/2ω2 ……(59)

となる。したがって、式(52)、(59)より、条件(イ)が成立するのは、

ω2=3ω1 ……(60)

の時に限られる。
次にフライバックトランス1を条件(イ)で動作させるための、スナバコンデンサ21の容量C1を決定する。式(27)、(28)を式(60)に代入し整理すると、

9a=100b ……(61)

となる。式(61)に式(23)、(24)を代入し整理すると、

C1 +d×C1+C2=0 ……(62)

但し、

d=(18(Lm+L1)C2−100LmC2((Lm+L1)/Lm−Lm))/9(Lm+L1)…(63)

となる。式(62)から、C1>0の解を求めると、

C1=C2(-d+(d2-4C2 2)1/2)/2 ……(64)

が得られる。式(62)に示すC1に関する2次方程式が、式(64)で表されるようにC1が解を持つ条件は、d≧4C2 の時、すなわち、

d≧2C2 ……(65)
または、
d≦−2C2 ……(66)

の場合である。式(65)に式(63)を代入して整理すると、

(Lm+L1)<Lm ……(67)

となるが、この条件が成立することはない。一方、式(66)に式(63)を代入し整理すると、

Lm<0.8(Lm+L1) ……(68)

となる。すなわち、条件(イ)が成立するのは、結合係数kが0.8以下の場合に限られる。式(64)においてA=d/C2とすると、式(6)が得られるので、式(64)は、式(6)に等価な式である。又、図2に示した等価回路では、Lp=L1+Lm,k=Lm/Lpであるので、式(63)をA=d/C2に代入すると、式(7)のスナバ係数算出定数Aが得られる。
最後にフライバックトランス1を条件(イ)で動作させた時の、2次巻線等価電圧v2のピーク値V2P、及び1次巻線電圧v1のボトム値V1Bを求める。2次巻線等価電圧v2のピーク値V2Pは式(59)、(60)を式(44)に代入すると、

2P=4B/3C2 ……(69)

1次巻線電圧v1のボトム値V1Bは式(59)、(60)を式(43)に代入すると、

1B=B−I0/3ω1 ……(70)

となる。条件(ロ)を満足するのは、式(70)より、

1B=B−I0/3ω1=0 ……(71)

とした場合である。
以上より、本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路2においては、スナバコンデンサ21が式(62)の2次方程式の解である式(64)が規定する容量値C1を有し、かつフライバックトランス1の定数が式(71)を満足する場合に、フライバックトランス1の伝達効率βは最大となる。
また、1次巻線電圧v1がはじめにピークとなるのは、2次巻線等価電流i1がはじめに0となるときである。この時間をtとすると、式(45)より、

Bω1cos(ω1t)+(Io−Bω1)cos(ω2t)=0 ……(72)

となる。式(60)を式(72)に代入すると、

Bω1cos(ω1t)+(Io−Bω1)cos(3ω1t)=0 ……(73)

となる。ここで、三角関数の倍角の公式より、

cos(3ω1t)=4cos1t)−3cos(ω1t) ……(74)

となる。式(74)を式(73)に代入し整理すると、

(4(Io−Bω1)cos1t)+4Bω1−3Io)cos(ω1t)=0…(75)

となる。ここで、cos(ω1t)≠0より、

cos(ω1t)=((3Io−4Bω1)/(4Io−4Bω1))1/2……(76)
=cos−1((3Io−4Bω1)/(4Io−4Bω1))1/21 ……(77)

となる。

sin(ω1t)=(1−cos1t))1/2 ……(78)

より、

sin(ω1t)=(Io/(4Io−4Bω1))1/2 ……(79)

となる。ここで、三角関数の倍角の公式より、

sin(3ω1t)=−4sin1t)+3sin(ω1t) ……(80)

となる。式(79)を式(80)に代入すると、

sin(3ω1t)=(2Io−3Bω1)(Io/(4Io−4Bω1))1/2/(Io−Bω1)…(81)

となる。式(43)に式(60)を代入すると、1次巻線電圧v1は、

v1=(Bsin(ω1t)+(Io−Bω1)sin(3ω1t)/ω2)C1……(82)

となる。式(80),(81)を式(82)に代入し整理すると、1次巻線電圧v1のピーク値V1Pは、

1P=Io(Io/(Io−Bω1))1/2/3ω1C1 ……(83)

となる。
(理論式の検証)
以上のように導出された、本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路2の1次巻線電圧v1、1次巻線電流i1、2次巻線等価電圧v2及び2次巻線等価電流i2等を示す理論式(43)〜(83)を検証するため、ケイデンス社の回路シミュレータPSpice(登録商標)によるシミュレーション結果との比較を行った。
先ず、具体例として、一次インダクタンスLpが75nH、2次巻線容量CSが23pF、負荷容量CLが7pF、巻線比nが40のフライバックトランス1について、本発明の設計法により最適動作条件を求めた。計算結果によると、Lm=56.7nH、L1=L2=18.3nH、k=0.756、C1=20.5843nF、C2=48nFとした場合、2次巻線等価電圧v2がピークの時、v1=i1=i2=0となり、線路等による損失を無視すれば理論上、エネルギー伝達効率βは100%で最大となる。図7は、以上の条件で、図2に示した等価回路をシミュレーションモデルに用いて、シミュレーションを行ったシミュレーション結果である。四角形(□)はスナバコンデンサ21に印加される電圧v1、菱形(◇)は等価負荷容量C2に印加される電圧v2、逆三角形(▽)はスナバコンデンサ21に流れる電流i1、三角形(△)は負荷コンデンサ4に流れる電流i2をそれぞれ示している。シミュレーション結果は、2次巻線等価電圧v2がピーク値となる時、v1=i1=i2=0となっており、理論と合致している。
図8は、Lm=45nH、L1=L2=30nH、k=0.6、C1=20.5843nF、C2=48nFとし、同様のシミュレーションを行った場合のシミュレーション結果である。同様に、2次巻線等価電圧v2がピーク値となる時、v1=i1=i2=0となっており、理論と合致している。
図7、図8に示すグラフの縦軸は任意単位となっており、波形の形状は共に一致している。
また、k=0.75、Lm=56.25nH、L1=18.75nHとし、初期励磁電流I0=340Aとした場合の2次巻線等価電圧v2のピーク値及びピーク到達時間の比較を行った。2次巻線等価電圧v2のピーク値は、理論計算値で424.80V、シミュレーション結果で424.80Vとなり、ピーク到達時間は理論計算値で106.08nsec、シミュレーション結果で106.04nsecとなった。1次巻線電圧v1のピーク値は、理論計算値で447.86V、シミュレーション結果で448.10Vとなり、ピーク到達時間は理論計算値で41.16nsec、シミュレーション結果で41.13nsecとなった。いずれも、理論計算値とシミュレーション結果は、ほぼ合致している。
(出力特性とエネルギー伝達効率)
図9の表は、初期励磁電流I0=340Aとした場合において、結合係数k=0.5〜0.9の範囲での、5種の容量値(C1=33nF,27nF,22nF,20.5843nF,18nF)を有するスナバコンデンサ21に対する、2次巻線等価電圧v2のピーク値、及びエネルギー伝達効率βを示す。図9に示した表から明らかなように、スナバコンデンサ21が、式(6)、又は式(6)に等価な式(64)を用いて算出した容量C1=20.5843nFである場合に、伝達効率βが、最大となっていることが分かる。
図9に示した表の2次巻線等価電圧v2の括弧内に記載した数値は、フライバックトランス1の出力電圧値vOUTである。出力電圧値vOUTは、フライバックトランス1の巻数比をnとして、vOUT=n×V2Pより算出する。エネルギー伝達効率βは、フライバックトランス1への投入エネルギーεINのうち、出力電圧vOUTに寄与したエネルギーεOUTの比率であり、

β=100εOUTIN ……(84)

で定義される。但し、

εIN=LIo 2/2=75nH×(340A)2/2=4.335mJ…(85)
εOUT=C22P 2 ……(86)

としている。
図10は、本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路2において、スナバコンデンサ21の容量C1=20.5843nFとした場合のエネルギー伝達効率βを、従来技術のスナバ回路22を用いた場合と比較して示す図である。図10に示すように、本発明の実施の形態に係るパルス電圧発生回路2において、結合係数k=0.756の時、伝達効率βが最大値100%となり、従来技術のスナバ回路22を用いた場合と比べ、エネルギー伝達効率βを大幅に改善していることが分かる。
(その他の実施の形態)
本発明は上記の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。例えば、既に述べた実施の形態の説明においては、発光分析装置に用いられるパルス電圧発生回路、このパルス電圧発生回路を用いた放電回路を例に説明したが、パルス電圧発生回路及び放電回路は、発光分析装置に限定されて用いられるものではなく、放電灯装置等に用いられても良い。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
産業上の利用の可能性
本発明のパルス電圧発生回路及びこのパルス電圧発生回路を用いた放電回路は、スパーク放電を発生させる場合等に必要な高電圧を発生可能なので、発光分析等の技術分野に利用可能である。即ち、本発明のパルス電圧発生回路は、発光分析装置の試料の構成原子を蒸発・発光させて、その発光強度を測定する際に、試料(金属試料)と放電電極(対電極)との間に高電圧を印加し、スパーク放電を発生させることができる。

Claims (12)

  1. 1次巻線、2次巻線を有するトランスと、
    前記1次巻線に並列接続されたスナバコンデンサと、
    前記1次巻線に励磁電流を供給する励磁コンデンサと、
    該励磁コンデンサが前記1次巻線に前記励磁電流を供給する励磁電流経路に挿入されたスイッチング素子と、
    前記2次巻線に並列接続された負荷コンデンサ
    とを備えるパルス電圧発生回路であって、
    前記スイッチング素子のターンオフ後における、前記負荷コンデンサの両端間の電圧の最初のピーク値が2回目以降のピーク値のいずれの値よりも大きくなるように、前記スナバコンデンサの容量、前記負荷コンデンサの容量、前記2次巻線の浮遊容量、前記1次巻線のインダクタンス、前記トランスの励磁インダクタンス、前記2次巻線の前記1次巻線に対する巻線比との関係を調整したことを特徴とするパルス電圧発生回路。
  2. 前記スナバコンデンサの容量が、前記負荷コンデンサの容量と前記2次巻線の浮遊容量とを前記トランスの1次側に換算した値に対しスナバ係数を乗した値となることを特徴とする請求項1に記載のパルス電圧発生回路。
  3. 励磁インダクタンスの1次巻線のインダクタンスに対する比で定義される結合係数kの2次多項式でスナバ係数算出定数Aを表した場合、前記スナバ係数が、前記スナバ係数算出定数Aの無理関数となることを特徴とする請求項2に記載のパルス電圧発生回路。
  4. 前記スナバ係数算出定数A=(10k/3)2-82/9であり、
    前記スナバ係数が、(-A+(A2-4)1/2)/2である
    ことを特徴とする請求項3に記載のパルス電圧発生回路。
  5. 放電を開始させるための高電圧を発生するパルス電圧発生回路と、
    前記放電ギャップに放電を維持する電圧を供給する充電電源と、
    前記充電電源及び前記パルス電圧発生回路の充電電圧並びに充電及び導通のタイミングを制御する駆動制御装置とを備え、
    前記パルス電圧発生回路が、
    1次巻線、2次巻線を有するトランスと、
    前記1次巻線に並列接続されたスナバコンデンサと、
    前記1次巻線に励磁電流を供給する励磁コンデンサと、
    該励磁コンデンサが前記1次巻線に前記励磁電流を供給する励磁電流経路に挿入されたスイッチング素子と、
    前記2次巻線に並列接続された負荷コンデンサ
    とを備え、前記スイッチング素子のターンオフ後における、前記負荷コンデンサの両端間の電圧の最初のピーク値が2回目以降のピーク値のいずれの値よりも大きくなるように、前記スナバコンデンサの容量、前記負荷コンデンサの容量、前記2次巻線の浮遊容量、前記1次巻線のインダクタンス、前記トランスの励磁インダクタンス、前記2次巻線の前記1次巻線に対する巻線比との関係を調整したことを特徴とする放電回路。
  6. 前記スナバコンデンサの容量が、前記負荷コンデンサの容量と前記2次巻線の浮遊容量とを前記トランスの1次側に換算した値に対しスナバ係数を乗した値となることを特徴とする請求項5に記載の放電回路。
  7. 励磁インダクタンスの1次巻線のインダクタンスに対する比で定義される結合係数kの2次多項式でスナバ係数算出定数Aを表した場合、前記スナバ係数が、前記スナバ係数算出定数Aの無理関数となることを特徴とする請求項6に記載の放電回路。
  8. 前記スナバ係数算出定数A=(10k/3)2-82/9であり、
    前記スナバ係数が、(-A+(A2-4)1/2)/2である
    ことを特徴とする請求項7に記載の放電回路。
  9. 試料電極と対電極とが形成する放電ギャップと、
    前記放電ギャップに放電を開始させるための高電圧を発生するパルス電圧発生回路と、
    前記放電ギャップに放電を維持する電圧を供給する充電電源と、
    前記充電電源及び前記パルス電圧発生回路の充電電圧並びに充電及び導通のタイミングを制御する駆動制御装置
    とを備え、前記試料電極の試料を蒸発・気化させ、プラズマを生成し、該プラズマの励起光を分光して、光強度を測定して前記試料の組成分析を行う発光分析装置であって、前記パルス電圧発生回路が、
    1次巻線、2次巻線を有するトランスと、
    前記1次巻線に並列接続されたスナバコンデンサと、
    前記1次巻線に励磁電流を供給する励磁コンデンサと、
    該励磁コンデンサが前記1次巻線に前記励磁電流を供給する励磁電流経路に挿入されたスイッチング素子と、
    前記2次巻線に並列接続された負荷コンデンサ
    とを備え、前記スイッチング素子のターンオフ後における、前記負荷コンデンサの両端間の電圧の最初のピーク値が2回目以降のピーク値のいずれの値よりも大きくなるように、前記スナバコンデンサの容量、前記負荷コンデンサの容量、前記2次巻線の浮遊容量、前記1次巻線のインダクタンス、前記トランスの励磁インダクタンス、前記2次巻線の前記1次巻線に対する巻線比との関係を調整したことを特徴とする発光分析装置。
  10. 前記スナバコンデンサの容量が、前記負荷コンデンサの容量と前記2次巻線の浮遊容量とを前記トランスの1次側に換算した値に対しスナバ係数を乗した値となることを特徴とする請求項9に記載の発光分析装置。
  11. 励磁インダクタンスの1次巻線のインダクタンスに対する比で定義される結合係数kの2次多項式でスナバ係数算出定数Aを表した場合、前記スナバ係数が、前記スナバ係数算出定数Aの無理関数となることを特徴とする請求項10に記載の発光分析装置。
  12. 前記スナバ係数算出定数A=(10k/3)2-82/9であり、
    前記スナバ係数が、(-A+(A2-4)1/2)/2である
    ことを特徴とする請求項11に記載の発光分析装置。
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