以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[構成の説明]
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。図1を参照して、本発明の実施形態に係る通信システムの構成について説明する。図1に示すように、本発明の実施形態に係る通信システム10は、緊急情報送信装置400から緊急情報を受信する緊急情報受信装置100と、オペレータによって使用される操作卓110と、操作卓110から送信された各種情報に基づいて音声データを送信する親局150と、親局150から送信された音声データに基づいて音声を出力する子局200とを有するものである。ただし、緊急情報受信装置100と操作卓110と親局150と子局200とのすべての組み合わせだけでなく、これらの一部の組み合わせを通信システム10と称する場合もある。
通信システム10が適用されるシステムの形態は特に限定されるものではないが、上記したように、例えば、通信システム10は、例えば、防災目的で使用されるシステムなどに適用されることが想定される。通信システム10が防災目的で使用されるシステムに適用される場合としては、例えば、子局200が地域の公民館などに設置され、親局150が市役所の防災対策課に設置される場合などが想定される。その場合には、市役所の職員がオペレータとなって操作卓110を操作して音声データを入力し、親局150を介して子局200に音声データを出力させ、公民館に集う住民の安全を守ることとなる。
緊急情報送信装置400は、例えば、衛星に備えられているものであり、例えば、緊急情報が入力されると、入力された緊急情報を緊急情報受信装置100に送信する。緊急情報としては、例えば、気象庁の職員などから送信される地震情報、防衛庁の職員などから送信される空襲情報などの情報が想定されるが、どのような情報であっても構わない。また、緊急情報送信装置400は、例えば、衛星に備えられていなくてもよく、設置型のコンピュータによって構成され、緊急情報受信装置100と有線によって接続され、有線を介して緊急情報受信装置100に緊急情報を送信することができることとしてもよい。
緊急情報受信装置100は、上記したように緊急情報送信装置400から緊急情報を受信するものであり、緊急情報送信装置400から緊急情報を受信した場合には、緊急時に子局200に送信される呼出信号の連送回数(以下、「緊急時連送回数」とも言う。)が設定された緊急時起動信号を生成して操作卓110に送信する。緊急情報受信装置100は、例えば、緊急情報送信装置400から受信した情報をすべて緊急情報として取り扱うことができる。緊急時連送回数は、通常時に子局200に送信される呼出信号の連送回数(以下、「通常時連送回数」とも言う。)よりも少ないことが想定される。これにより、緊急時には子局200による音声出力開始のタイミングを比較的早くして緊急性を重視することができ、通常時には子局200により確実に呼出信号を受信させることができる。緊急情報受信装置100と操作卓110との接続は、典型的には有線によるものであるが、有線に限定されるものではなく、無線によるものであってもよい。
操作卓110は、上記したようにオペレータによって使用されるものであり、オペレータが音声データを順次に入力するための構成を備えている。オペレータが音声データを順次に入力するための構成としては、例えば、マイクを使用することができる。この場合には、オペレータが放送内容を読み上げることでマイクを介して音声データを順次に入力することができる。また、オペレータが音声データを順次に入力するための構成は、マイクに限定されるものではなく、音声データが記録されている音源メモリなどであってもよい。オペレータは、例えば、音源メモリに記録されている音声データを再生するための操作を行うことによって音声データを再生させ、音声データを入力することができる。
操作卓110は、緊急情報受信装置100から緊急時起動信号を受信した場合には、親局150に緊急時起動信号を送信することができる。また、操作卓110は、子局200を呼び出すための操作情報の入力をオペレータから受け付けると、通常時に子局200に呼出信号を送信するための信号である通常時起動信号を生成して親局150に送信することができる。
操作卓110は、順次に入力された音声データを親局150に送信するが、送信するタイミングを調整することもできる。すなわち、子局200に緊急時起動信号が送信される場合には、子局200による音声出力開始のタイミングが比較的早いことが想定される。そのため、操作卓110は、音声データを比較的早く送信すればよい。他方において、子局200に通常時起動信号が送信される場合には、子局200による音声出力開始のタイミングが比較的遅いことが想定される。そのため、操作卓110は、音声データを比較的遅く送信すればよい。操作卓110と親局150との接続は、典型的には有線によるものであるが、有線に限定されるものではなく、無線によるものであってもよい。
親局150は、操作卓110から緊急時起動信号が入力されると緊急時起動信号に設定された緊急時連送回数分、呼出信号を子局200に送信し、操作卓110から通常時起動信号が入力された場合には、自局内に保持している通常時連送回数分、呼出信号を子局に送信する。また、親局150は、操作卓110から受信した音声データを順次に子局200に送信する。親局150と子局200との接続は、典型的には無線によるものであるが、無線に限定されるものではなく、有線によるものであってもよい。
子局200は、親局150から受信した音声データを順次に音声として出力するものである。子局200は、親局150からの呼出信号の受信が完了してから音声出力のための準備を行い、音声出力のための準備が完了してから音声出力を開始する。したがって、親局150から送信される呼出信号の連送回数が少ないほど子局200によって音声出力が開始されるタイミングを早めることができ、親局150から送信される呼出信号の連送回数が多いほど子局200によって呼出信号が受信される可能性を高めることができる。音声出力のための準備とは、子局200に備えられているスピーカから音声出力を開始するために必要な各種の制御処理を意味するものとする。
図1には、通信システム10が子局200の例として子局200A〜子局200Cを有する場合について示されている。しかしながら、通信システム10が有する子局200の数は特に限定されるものではない。また、図1に示した例では、子局200A、子局200Bは、親局150から送信された無線信号を直接受信しており、子局200Cは、親局150から送信された無線信号を、中継局300を介して受信している。このように、子局200は、親局150から送信された無線信号を直接的に受信してもよいし、中継局300などを介して間接的に受信してもよい。
このような構成により、音声データの緊急度に応じて、子局200に送信される呼出信号の連送回数を調整することができる。本実施形態では、通信システム10は、主に、緊急情報受信装置100によって情報が受信された場合には緊急時であるとして動作し、操作卓110によって操作情報の入力が受け付けられた場合には通常時であるとして動作する。緊急時には通常時よりも少ない連送回数によって呼出信号が子局200に送信される。これにより、緊急時には、音声データ伝達の緊急性を重視して、子局200によって音声出力が開始されるタイミングを早めることができる。また、通常時には、音声データ伝達の確実性を重視して、より確実に子局200に呼出信号を受信させることができる。より確実に子局200に呼出信号を受信させることによって、より確実に子局200に音声出力の準備を開始させ、より確実に子局200に音声を出力させることができる。
図2は、本発明の実施形態に係る緊急情報受信装置の機能構成を示す図である。図2を参照して、本発明の実施形態に係る緊急情報受信装置の機能構成について説明する。上記したように、本発明の実施形態に係る緊急情報受信装置は、緊急情報送信装置400から緊急情報を受信するものである。図2に示すように、緊急情報受信装置100は、アンテナ101に接続された緊急情報受信部102と、緊急時起動信号生成部103と、記憶部104と、緊急時起動信号出力部105とを備えるものである。各ブロックについて説明する。
緊急情報受信部102は、緊急情報送信装置400から送信された情報である緊急情報を受信する機能を有するものである。緊急情報送信装置400が衛星に備えられている場合などには、アンテナ101を介して緊急情報送信装置400から緊急情報を受信する。しかし、緊急情報送信装置400と緊急情報受信装置100とが有線によって接続されている場合などには、アンテナ101は存在しないこととしてもよい。緊急情報としては、上記したように、様々なものが想定される。
緊急時起動信号生成部103は、緊急情報受信部102によって緊急情報が受信されると、緊急時に子局200に送信される呼出信号の送信回数を示す緊急時連送回数が設定された信号である緊急時起動信号を生成するものである。ここで設定される緊急時連送回数としては、例えば、記憶部104によって記憶されている緊急時連送回数E1を使用することができる。すなわち、緊急時起動信号生成部103は、例えば、記憶部104によって記憶されている緊急時連送回数E1を取得し、取得した緊急時連送回数E1を設定した緊急時起動信号を生成することができる。上記したように、緊急時連送回数E1は、通常時連送回数よりも少ないことが想定され、例えば、3回などであることが想定されるが特に限定されるものではない。緊急時連送回数E1は、例えば、通信システム10の管理者などによって適宜変更することが可能である。
緊急時起動信号のフォーマットは、緊急時連送回数を設定することが可能であれば特に限定されるものではなく、通常時起動信号のフォーマットと同一でもよいし異なっていてもよい。なお、緊急時起動信号生成部103は、例えば、緊急情報に応じた音声データを選択し、選択した音声データを識別するための選択情報を緊急時起動信号に設定してもよい。その場合には、操作卓110の音源制御部134が、緊急時起動信号に設定された選択情報によって選択される音声データを音源メモリ114から取得して音声出力部142を介して親局150に出力することとすればよい。
緊急時起動信号生成部103は、緊急情報受信部102によって受信された緊急情報に応じた緊急時連送回数が設定された緊急時起動信号を生成することも可能である。例えば、緊急時起動信号生成部103は、緊急情報受信部102によって受信された緊急情報に地震速報が含まれている場合には、地震速報に示された震度によって緊急時連送回数を変更してもよい。例えば、緊急時起動信号生成部103は、震度が高いほど緊急時連送回数を少なくすることができる。
また、緊急時起動信号生成部103は、地震速報に示された地震到達までの時間によって緊急時連送回数を変更することとしてもよい。緊急時起動信号生成部103は、例えば、以下の式(1)を満たす最大の自然数nによって緊急時連送回数を決定することができる。
B+nC < A ・・・(1)
ここで、Aは上記した地震到達までの時間を示すものであり、地震到達までの時間とは、例えば、小さな揺れを検知してから大きな揺れを検知するまでにかかる時間とすることができる。小さな揺れは、一般的にP波と言われ、大きな揺れは、一般的にS波と言われる。P波を検知してからS波を検知するまでの時間は、一般的に初期微動継続時間と言われる。Bは定数であり、親局150が子局200に呼出信号を送信するために要する時間の他に通信システム10が固定的に行う必要がある処理に要する時間を示すものである。Cは親局150が子局200に呼出信号を1回送信するのに要する時間を示すものである。
このようにして緊急情報受信装置100が緊急時連送回数nを決定し、緊急情報受信装置100によって決定された緊急時連送回数によって呼出信号を子局200に送信するようにすれば、地震到達前に子局200から音声を出力し始めることが可能である。また、緊急時連送回数nが小さくなりすぎることを防止することもできるため、子局200に呼出信号が届く可能性の低下を制限することができるという効果も期待できる。
地震速報に限らず、緊急情報受信装置100によって受信される緊急情報には様々なものが想定される。例えば、緊急情報は、空襲警報や、台風情報、津波情報などの災害情報である可能性もある。緊急時起動信号生成部103は、例えば、空襲が発生するまでの時間や、台風が上陸するまでの時間、津波が届くまでの時間などといった災害が発生するまでの時間を上記したAに見立てて式(1)によって緊急時連送回数を決定することができる。
緊急時起動信号生成部103が、例えば、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)によって構成される場合には、CPUが記憶部104によって記憶されているプログラムをRAMに展開し、展開したプログラムを実行することによって緊急時起動信号生成部103が有する機能が実現される。CPUは、プログラムを実行する過程において必要に応じて、記憶部104によって記憶されているデータを使用することができる。また、緊急時起動信号生成部103は、専用のハードウェアによって構成されることとしてもよい。
記憶部104は、緊急時連送回数E1を記憶する機能を有するものである。また、緊急時起動信号生成部103がCPUやRAMによって構成される場合には、CPUによって実行されるプログラムやそのプログラムが実行される段階において使用されるデータなどを記憶する機能をさらに有する。
緊急時起動信号出力部105は、緊急時起動信号生成部103によって生成された緊急時起動信号を出力する機能を有するものである。緊急時起動信号出力部105によって出力された緊急時起動信号は、操作卓110に入力される。上記したように、緊急時起動信号出力部105から出力された緊急時起動信号は、有線を介して操作卓110に入力されることが想定されるが、無線を介して操作卓110に入力されることとしてもよい。
図3は、本発明の実施形態に係る操作卓の機能構成を示す図である。図2を参照して、本発明の実施形態に係る操作卓の機能構成について説明する。上記したように、本発明の実施形態に係る操作卓110は、オペレータによって使用されるものである。図3に示すように、操作卓110は、緊急時起動信号入力部111と、操作入力部112と、音声データの入力を受け付ける音声入力部の例としてのマイク113や音源メモリ114と、音声入力要求受信部115と、記憶部121と、緊急時連送回数設定部131と、操作制御部132と、通常時起動信号生成部133と、音源制御部134と、起動信号出力部141と、音声出力部142とを備えるものである。各ブロックについて説明する。
緊急時起動信号入力部111は、緊急情報受信装置100から出力された緊急時起動信号の入力を受け付ける機能を有するものである。図3に示した例では、緊急時起動信号入力部111によって入力が受け付けられた緊急時起動信号は、緊急時連送回数設定部131に出力されることとしているが、起動信号出力部141に直接出力されてもよい。緊急時起動信号入力部111が緊急時起動信号を起動信号出力部141に直接出力した場合には、緊急時起動信号は、起動信号出力部141によって親局150に出力される。
操作入力部112は、子局200を呼び出すための操作情報の入力をオペレータから受け付ける機能を有するものである。オペレータは、例えば、子局200から音声を出力させたいと考えた場合に、子局200に送信する音声データを指定する前に子局200に音声出力開始の準備をさせるための操作を行う必要がある。例えば、この操作によって上記した操作情報がオペレータから入力される。
操作入力部112は、操作情報とともに緊急時であることを示す緊急指定情報の入力を受け付けることも可能である。操作入力部112によって緊急指定情報の入力が受け付けられた場合には、緊急時起動信号が親局150に出力される。本実施形態では、マイク113と音源メモリ114との双方を使用することとするが、このような場合には、オペレータが音声入力部としてマイク113および音源メモリ114のうちのいずれを使用するかを選択するための選択情報を操作入力部112に入力することとすればよい。また、音源制御部134は、その選択情報によって選択されたものを使用することとすればよい。
マイク113は、音声入力部の一例として機能するものであり、オペレータから音声データの入力を順次に受け付ける機能を有するものである。マイク113は、オペレータが読み上げる放送内容の入力を音声データの入力として順次に受け付け、入力を受け付けた音声データを順次に音源制御部134に出力する。
音源メモリ114は、音声入力部の一例として機能するものであり、音声データの記録媒体としての機能を有するものである。オペレータによって音源メモリ114に記録されている音声データを再生するための操作が入力されると、音源メモリ114に記録されている音声データが音源制御部134によって再生されて取得される。
音声入力要求受信部115は、親局150から音声入力要求を受信する機能を有するものである。音声入力要求受信部115によって受信された音声入力要求は、音源制御部134に出力される。ただし、音声入力要求の受信とは無関係に音源制御部134が音声データの取得を開始する場合などには、音声入力要求受信部115は特に存在しないこととしてもよい。音声入力要求については、親局150についての説明箇所において詳細に述べる。
緊急時連送回数設定部131は、緊急時起動信号入力部111によって入力が受け付けられた緊急時起動信号に緊急時連送回数が設定されていない場合には、緊急時連送回数を設定する機能を有するものである。また、緊急時連送回数設定部131は、操作入力部112によって緊急指定情報の入力が受け付けられると、緊急時連送回数が設定された信号である緊急時起動信号を生成する機能を有するものである。
ここで設定される緊急時連送回数としては、例えば、記憶部121によって記憶されている緊急時連送回数E2を使用することができる。すなわち、緊急時連送回数設定部131は、例えば、記憶部121によって記憶されている緊急時連送回数E2を取得し、取得した緊急時連送回数E2を設定した緊急時起動信号を生成することができる。上記したように、緊急時連送回数E2は、通常時連送回数よりも少ないことが想定され、緊急時連送回数E1と同じ値であっても異なる値であってもよい。緊急時連送回数E2は、例えば、通信システム10の管理者などによって適宜変更することが可能である。
操作制御部132は、操作入力部112によって操作情報の入力が受け付けられた場合に、操作情報とともに緊急指定情報の入力が受け付けられたか否かを判断する機能を有するものである。操作制御部132は、操作入力部112によって操作情報とともに緊急指定情報の入力が受け付けられたと判断した場合には、緊急時連送回数設定部131に緊急時起動信号を生成させる。操作制御部132は、操作入力部112によって操作情報とともに緊急指定情報の入力が受け付けられていないと判断した場合には、通常時起動信号生成部133に通常時起動信号を生成させる。
通常時起動信号生成部133は、操作入力部112によって操作情報の入力が受け付けられると、通常時に子局200に呼出信号を送信するための信号である通常時起動信号を生成する機能を有するものである。通常時起動信号のフォーマットは、通常時連送回数を設定することが可能であれば特に限定されるものではなく、上記したように緊急時起動信号のフォーマットと同一でもよいし異なっていてもよい。通常時起動信号生成部133によって生成された通常時起動信号は、起動信号出力部141に出力される。
音源制御部134は、上記したように、マイク113または音源メモリ114から音声データを順次に取得し、取得した音声データを順次に音声出力部142に出力する機能を有するものである。音源制御部134は、電源から操作卓110に電力が供給されている間は、マイク113または音源メモリ114から音声データを常に取得することとしてもよいが、所定の間だけマイク113または音源メモリ114から音声データを取得することとしてもよい。例えば、本実施形態では、音源制御部134は、音声入力要求受信部115によって親局150から音声入力要求が受信されたことを契機にマイク113または音源メモリ114から音声データを取得することとする。また、音源制御部134は、オペレータから音声データの入力を開始するための操作がなされてから音声データの入力を終了するための操作がなされるまでの間のみマイク113または音源メモリ114から音声データを取得することとしてもよい。
音源制御部134は、起動信号出力部141によって通常時起動信号が出力されてから音声出力部142によって音声データの出力が開始されるまでの時間が、起動信号出力部141によって緊急時起動信号が出力されてから音声出力部142によって音声データの出力が開始されるまでの時間よりも長くなるように制御することとしてもよい。これは、緊急時よりも通常時のほうが、子局200によって受信される呼出信号の連送回数が多く、子局200による音声出力開始のタイミングが遅れることによる。音源制御部134は、例えば、音声入力要求受信部115によって音声入力要求が受信されたことをトリガとしてマイク113または音源メモリ114から音声の入力を受け付けるようにすればよい。
音源制御部134は、緊急時起動信号に設定された緊急時連送回数が少ないほど、起動信号出力部141によって緊急時起動信号が出力されてから音声出力部142によって音声データの出力が開始されるまでの時間が短くなるように制御することとしてもよい。ここでいう緊急時起動信号は、緊急時起動信号入力部111によって入力された緊急時起動信号を主に意味するが、緊急時連送回数設定部131によって緊急時連送回数が設定された緊急時起動信号や、緊急時連送回数設定部131によって生成された緊急時起動信号であってもよい。これは、子局200によって受信される呼出信号の連送回数が少ないほど、子局200による音声出力開始のタイミングが早まることによる。上記したように音源制御部134は、例えば、音声入力要求受信部115によって音声入力要求が受信されたことをトリガとしてマイク113または音源メモリ114から音声の入力を受け付けるようにすればよい。
なお、例えば、オペレータは音声データを選択し、選択した音声データを識別するための選択情報を操作入力部112に入力してもよい。その場合には、操作入力部112が選択情報の入力を受け付け、音源制御部134は、操作入力部112によって入力が受け付けられた選択情報によって選択される音声データを音源メモリ114から取得して音声出力部142を介して親局150に出力することとすればよい。
緊急時連送回数設定部131、操作制御部132、通常時起動信号生成部133、音源制御部134などは、例えば、CPUやRAMによって構成され、CPUが記憶部121に記憶されているプログラムをRAMに展開し、展開したプログラムを実行することによってこれらのブロックの機能が実現される。CPUは、プログラムを実行する過程において必要に応じて、記憶部121によって記憶されているデータを使用することができる。また、また、これらのブロックは、専用のハードウェアによって構成されることとしてもよい。
起動信号出力部141は、緊急時起動信号入力部111によって緊急時起動信号の入力が受け付けられた場合には緊急時起動信号を出力し、通常時起動信号生成部133によって通常時起動信号が生成された場合には通常時起動信号を出力する機能を有するものである。また、起動信号出力部141は、緊急時連送回数設定部131から入力された緊急時起動信号を出力する機能を有する。起動信号出力部141によって出力された緊急時起動信号または通常時起動信号は、親局150に出力される。
音声出力部142は、親局150に音声データを順次に出力する機能を有するものである。ここで出力される音声データは、音源制御部134によって取得されたものである。起動信号出力部141によって出力される起動信号と音声出力部142によって出力される音声データと親局150から送信される音声入力要求とは、異なる回線を介して伝達されることとしてもよいし、同一の回線を介して伝達されることとしてもよい。
図4は、本発明の実施形態に係る親局の機能構成を示す図である。図4を参照して、本発明の実施形態に係る親局の機能構成について説明する。上記したように、本発明の実施形態に係る親局150は、子局200に呼出信号を連送した後、子局200に音声データを送信するものである。図4に示すように、親局150は、起動信号入力部151と、音声入力部152と、記憶部161と、信号処理部171と、音声制御部172と、アンテナ182と接続された無線処理部173と、音声入力要求送信部181とを備えるものである。各ブロックについて説明する。
起動信号入力部151は、操作卓110から出力された緊急時起動信号または通常時起動信号の入力を受け付ける機能を有するものである。起動信号入力部151によって入力が受け付けられた緊急時起動信号または通常時起動信号は、信号処理部171に出力される。
音声入力部152は、操作卓110から音声データの入力を順次に受け付ける機能を有するものである。音声入力部152は、入力を受け付けた音声データを順次に音声制御部172に出力する。上記したように、起動信号と音声データとは、異なる回線を介して操作卓110から入力されることとしてもよく、同一の回線を介して操作卓110から入力されることとしてもよい。
記憶部161は、通常時に子局200に送信される呼出信号の送信回数を示す通常時連送回数Nを記憶する機能を有するものである。また、信号処理部171や音声制御部172がCPUやRAMによって構成される場合には、CPUによって実行されるプログラムやそのプログラムが実行される段階において使用されるデータなどを記憶する機能をさらに有する。
信号処理部171は、子局200を起動させるための呼出信号の生成から音声入力要求送信部181を介した操作卓110への音声入力要求の送信までの処理を実行する機能を有する。すなわち、信号処理部171は、子局200を起動させるための呼出信号を生成すると、アンテナ182を介して子局200に送信し、起動が完了した子局200に対して放送を開始するためのシーケンスを成立させた後、音声入力要求送信部181に操作卓110への音声入力要求の送信を実行させる。すなわち、信号処理部171は、アンテナ182を介して呼出信号の子局200への送信が完了してから音声入力要求送信部181に音声入力要求を送信させる。信号処理部171は、子局200に送信する呼出信号の連送回数が多いほど呼出信号を送信し始めてから子局200に対して放送を開始するためのシーケンスを成立させるまでに多くの時間を要し、操作卓110に音声入力要求を送信するタイミングが遅れることとなる。呼出信号のフォーマットとしては、例えば、デジタル防災行政無線の規格ARIB−STD−T86において規定されているものを使用することができる。
信号処理部171は、起動信号入力部151によって緊急時起動信号が入力された場合には、緊急時起動信号に設定された緊急時連送回数分、アンテナ182を介して呼出信号を子局200に送信する。また、信号処理部171は、起動信号入力部151によって通常時起動信号が入力された場合には、記憶部161によって記憶された通常時連送回数N分、アンテナ182を介して呼出信号を子局200に送信する。上記したように、通常時連送回数Nは、緊急時連送回数よりも多いことが想定され、例えば、4回などであることが想定されるが特に限定されるものではない。通常時連送回数Nは、例えば、通信システム10の管理者などによって適宜変更することが可能である。
音声制御部172は、音声入力部152によって順次に入力が受け付けられた音声データに対して雑音を取り除く処理などを適宜行う機能を有するものである。操作卓110が静かな場所に設置されている場合など、音声データから雑音を取り除く処理などが不要な場合には、音声制御部172は特に存在しないこととしてもよい。音声制御部172によって処理がなされた音声データは、無線処理部173に出力される。
信号処理部171や音声制御部172は、例えば、CPUやRAMによって構成され、CPUが、記憶部161によって記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することによって信号処理部171や音声制御部172の機能が実現される。また、信号処理部171や音声制御部172は、専用のハードウェアによって構成されていることとすることもできる。
無線処理部173は、信号処理部171や音声制御部172から出力された信号を子局200に送信するための信号に変調して、アンテナ182に出力する機能を有するものである。また、無線処理部173は、アンテナ182から出力された信号を信号処理部171で処理するための信号に復調して、信号処理部171に出力する機能を有するものである。
音声入力要求送信部181は、操作卓110に音声入力要求を送信する機能を有するものである。ただし、上記したように、音声入力要求の送信とは無関係に操作卓110が音声データの取得を開始する場合などには、音声入力要求送信部181は特に存在しないこととしてもよい。音声入力要求送信部181によって送信される音声入力要求は、信号処理部171によって生成される。上記したように、操作卓110から出力される起動信号と音声データと音声入力要求送信部181によって送信される音声入力要求とは、異なる回線を介して伝達されることとしてもよいし、同一の回線を介して伝達されることとしてもよい。
アンテナ182は、音声入力部152によって入力が受け付けられた音声データを無線信号によって子局200に送信する機能を有するものである。音声入力部152によって入力が受け付けられた音声データは、音声制御部172によって処理がなされてからアンテナ182によって子局200に送信されてもよい。アンテナ182は、通信部の一例として機能するものである。
図5は、本発明の実施形態に係る子局の機能構成を示す図である。図5を参照して、本発明の実施形態に係る子局の機能構成について説明する。上記したように、本発明の実施形態に係る子局200は、親局150から呼出信号を受信し、受信が完了すると音声出力の準備を開始する。また、子局200は、音声出力の準備が完了すると音声データを受信し、受信した音声データに基づいて音声を出力する。図5に示すように、子局200は、アンテナ210に接続された無線処理部220と、信号処理部230と、音声制御部240と、スピーカ250とを備えるものである。各ブロックについて説明する。
アンテナ210は、親局150から送信された音声データと呼出信号とを無線信号によって受信する機能を有するものである。上記したように、アンテナ210は、親局150から送信された音声データや呼出信号を、中継局300を介して無線信号によって受信することも可能である。アンテナ210によって受信された音声データと呼出信号とは、無線処理部220に出力される。アンテナ210は、通信部の一例として機能するものである。
無線処理部220は、アンテナ210から出力された信号を信号処理部230で処理するための信号に復調して、信号処理部230に出力する機能を有するものである。無線処理部220は、信号処理部230から出力された信号をアンテナ210から送信するための信号に変調してアンテナ210に出力する機能を有することとしてもよい。
信号処理部230は、自局を起動させるための呼出信号を、アンテナ210を介して受信すると、自局の起動を行い、起動が完了した後、親局150との間で放送を開始するためのシーケンスを成立させる。信号処理部230は、例えば、親局150からの呼出信号の受信が完了した後に、スピーカ250から音声を出力するための準備を行う。したがって、親局150から送信される呼出信号の連送回数が多い場合には、音声出力のための準備を開始するのが遅くなり、音声出力のための準備が完了するのも遅くなる。
音声制御部240は、無線処理部220を介して順次に入力が受け付けられた音声データに対して雑音を取り除く処理などを適宜行う機能を有するものである。親局150と子局200との無線通信の状況が良好な場合など、音声データから雑音を取り除く処理などが不要な場合には、音声制御部240は特に存在しないこととしてもよい。音声制御部240によって処理がなされた音声データは、スピーカ250に出力される。
信号処理部230や音声制御部240は、例えば、CPUやRAMによって構成され、CPUが、子局200の図示しない記憶部によって記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することによって信号処理部230や音声制御部240の機能が実現される。また、信号処理部230や音声制御部240は、専用のハードウェアによって構成されていることとすることもできる。
スピーカ250は、音声データに基づいて音声を出力する機能を有するものである。スピーカ250は、音声出力部の一例として機能するものである。図5に示した例では、スピーカ250から出力された音声は、住民に届けられることとされているが、音声を届けるべき相手は住民に限らず、音声を聴く必要があると想定されるものであればどのような存在であってもよい。
[動作の説明]
図6は、本発明の実施形態に係る通信システムによって実行される処理(緊急情報受信装置によって緊急情報が受信された場合)の流れを示すシーケンス図である。図6を参照して、緊急情報受信装置によって緊急情報が受信された場合において通信システムによって実行される処理について説明する。
緊急情報受信装置100は、緊急情報送信装置400から緊急情報を受信すると(ステップS101)、緊急時連送回数が設定された緊急時起動信号を生成し(ステップS102)、生成した緊急時起動信号を操作卓110に出力する(ステップS103)。続いて、操作卓110は、緊急情報受信装置100から緊急時起動信号の入力を受け付けると(ステップS104)、親局150に緊急時起動信号を出力する(ステップS105)。
親局150は、操作卓110から緊急時起動信号の入力を受け付けると(ステップS106)、緊急時起動信号に設定された緊急時連送回数分、子局200に呼出信号を送信する(ステップS107)。ここでは、緊急時連送回数を3回としているが、緊急時連送回数は特に限定されるものではない。子局200は、親局150から呼出信号を受信する(ステップS108a、ステップS108b、ステップS108c)。ここでは、親局150から送信された呼出信号が子局200においてすべて受信できることとしているが、親局150から送信された呼出信号のすべてを子局200において受信できるとは限らない。
子局200は、親局150から呼出信号を受信し終わると、音声出力のための準備を行う(ステップS109)。操作卓110は、親局150から音声入力要求を受信すると、入力を受け付けた音声データを親局150に送信する(ステップS110)。親局150は、操作卓110から送信された音声データを受信すると(ステップS111)、受信した音声データを子局200に送信する(ステップS112)。子局200は、親局150から送信された音声データを受信すると(ステップS113)、受信した音声データに基づいて音声を出力する(ステップS114)。
図7は、本発明の実施形態に係る通信システムによって実行される処理(操作卓によってオペレータから操作情報の入力が受け付けられた場合)の流れを示すシーケンス図である。図7を参照して、操作卓によってオペレータから操作情報の入力が受け付けられた場合において通信システムによって実行される処理について説明する。
操作卓110は、オペレータから操作情報の入力を受け付けると(ステップS201)、通常時起動信号を生成し(ステップS202)、生成した通常時起動信号を親局150に出力する(ステップS203)。親局150は、操作卓110から通常時起動信号の入力を受け付けると(ステップS204)、自局内に保持している通常時連送回数分、子局200に呼出信号を送信する(ステップS205)。ここでは、通常時連送回数を4回としているが、通常時連送回数は特に限定されるものではない。子局200は、親局150から呼出信号を受信する(ステップS206a、ステップS206b、ステップS206c、ステップS206d)。ここでは、親局150から送信された呼出信号が子局200においてすべて受信できることとしているが、親局150から送信された呼出信号のすべてを子局200において受信できるとは限らない。
子局200は、親局150から呼出信号を受信し終わると、音声出力のための準備を行う(ステップS207)。操作卓110は、親局150から音声入力要求を受信すると、入力を受け付けた音声データを親局150に送信する(ステップS208)。親局150は、操作卓110から送信された音声データを受信すると(ステップS209)、受信した音声データを子局200に送信する(ステップS210)。子局200は、親局150から送信された音声データを受信すると(ステップS211)、受信した音声データに基づいて音声を出力する(ステップS212)。
図8は、本発明の実施形態に係る通信システムによって実行される処理(オペレータから緊急時操作がなされた場合)の流れを示すシーケンス図である。図8を参照して、オペレータから緊急時操作がなされた場合において通信システムによって実行される処理について説明する。
操作卓110は、オペレータから緊急時操作がなされた状態で操作情報の入力を受け付けると(ステップS301)、緊急時連送回数が設定された緊急時起動信号を生成し(ステップS302)、生成した緊急時起動信号を親局150に出力する(ステップ3203)。オペレータから緊急時操作がなされた状態で操作情報の入力を受け付けることは、上記した例では、操作入力部112によって操作情報とともに緊急指定情報の入力が受け付けられることに相当する。
親局150は、操作卓110から緊急時起動信号の入力を受け付けると(ステップS304)、緊急時起動信号に設定された緊急時連送回数分、子局200に呼出信号を送信する(ステップS305)。ここでは、緊急時連送回数を3回としているが、緊急時連送回数は特に限定されるものではない。子局200は、親局150から呼出信号を受信する(ステップS306a、ステップS306b、ステップS306c)。ここでは、親局150から送信された呼出信号が子局200においてすべて受信できることとしているが、親局150から送信された呼出信号のすべてを子局200において受信できるとは限らない。
子局200は、親局150から呼出信号を受信し終わると、音声出力のための準備を行う(ステップS307)。操作卓110は、親局150から音声入力要求を受信すると、入力を受け付けた音声データを親局150に送信する(ステップS308)。親局150は、操作卓110から送信された音声データを受信すると(ステップS309)、受信した音声データを子局200に送信する(ステップS310)。子局200は、親局150から送信された音声データを受信すると(ステップS311)、受信した音声データに基づいて音声を出力する(ステップS312)。
図9は、本発明の実施形態に係る通信システムによって実行される処理(緊急情報に基づいて連送回数を変更する場合)の流れを示すシーケンス図である。図9を参照して、緊急情報に基づいて連送回数を変更する場合において通信システムによって実行される処理について説明する。
緊急情報受信装置100は、緊急情報送信装置400から緊急情報を受信すると(ステップS401)、緊急情報に基づいて緊急時連送回数を算出し(ステップS402)、算出した緊急時連送回数が設定された緊急時起動信号を生成し(ステップS403)、生成した緊急時起動信号を操作卓110に出力する(ステップS404)。続いて、操作卓110は、緊急情報受信装置100から緊急時起動信号の入力を受け付けると(ステップS405)、親局150に緊急時起動信号を出力する(ステップS406)。
親局150は、操作卓110から緊急時起動信号の入力を受け付けると(ステップS407)、緊急時起動信号に設定された緊急時連送回数分、子局200に呼出信号を送信する(ステップS408)。ここでは、緊急時連送回数を2回としているが、緊急時連送回数は特に限定されるものではない。子局200は、親局150から呼出信号を受信する(ステップS409a、ステップS409b)。ここでは、親局150から送信された呼出信号が子局200においてすべて受信できることとしているが、親局150から送信された呼出信号のすべてを子局200において受信できるとは限らない。
子局200は、親局150から呼出信号を受信し終わると、音声出力のための準備を行う(ステップS410)。操作卓110は、親局150から音声入力要求を受信すると、入力を受け付けた音声データを親局150に送信する(ステップS411)。親局150は、操作卓110から送信された音声データを受信すると(ステップS412)、受信した音声データを子局200に送信する(ステップS413)。子局200は、親局150から送信された音声データを受信すると(ステップS414)、受信した音声データに基づいて音声を出力する(ステップS415)。
[効果の説明]
本発明の実施形態によれば、音声データの緊急度に応じて親局150から子局200に送信される呼出信号の連送回数を変更することが可能となる。音声データの緊急度は、どのように決定してもよいが、本実施形態では、例えば、通信システム10は、緊急情報受信装置100において緊急情報送信装置400から情報を受信した場合には緊急時であると判断し、親局150から子局200に送信される呼出信号の連送回数を比較的少なくすることとした。また、例えば、通信システム10は、オペレータから操作卓110に操作情報が入力された場合には通常時であると判断し、親局150から子局200に送信される呼出信号の連送回数を比較的多くすることとした。
また、本実施形態において示したように、通信システム10は、緊急情報受信装置100が受信した内容に基づいて、緊急度を変更することも可能である。また、通信システム10は、オペレータによって緊急時である旨を示す情報が操作卓110に入力された場合には、緊急時であると判断することも可能である。
このように、本実施形態によれば、通信システム10は、親局150から子局200に送信される呼出信号の連送回数を適宜変更することが可能である。子局200は、呼出信号の連送回数が多い場合には、より確実に呼出信号を受信することができるが、音声出力の準備が完了するまでにより多くの時間を要することとなる。他方において、子局200は、呼出信号の連送回数が少ない場合には、呼出信号を受信できない可能性が増えるものの、音声出力の準備が完了するまでの時間を短縮することができる。本実施形態によれば、呼出信号が子局200に届く可能性を高めることと子局200による音声出力の準備完了までの時間を短縮することのいずれを重視するかを適宜に調整することが可能である。
[変形例]
上記では、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。