JP5471510B2 - 撮像装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
このとき、人物などの近景にはストロボ光が十分に届くのでホワイトバランス調整を適正に行うことができるが、遠景の蛍光灯に照らされている部分にはストロボ光が十分に届かないのでホワイトバランス調整を適正に行うことができない。かといって、遠景の蛍光灯の色温度に合わせてホワイトバランス調整を行うと、人物などの近景に対するホワイトバランスが崩れてしまう。
ストロボを発光して撮像した画像に対して当該ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されたストロボ発光画像を取得する取得手段と、ストロボを発光せずに撮像した画像に基づいて、前記取得手段により取得されたストロボ発光画像内における外部光源に対応する色相を特定する色相特定手段と、前記ストロボ発光画像の複数の画素の中で、色相が前記色相特定手段により特定された前記外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存し、且つ、彩度が所定値以下で、且つ、明度が所定値以上であるという外部光源判定条件を満たす画素を特定する画素特定手段と、この画素特定手段により特定された前記外部光源判定条件を満たす各画素の画素値を、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正する補正手段と、を備えることを特徴としている。
前記外部光源判定条件は、更に、前記ストロボ発光画像の各画素の色相が肌色に対応する所定範囲内に存しないという条件を含み、前記画素特定手段は、更に、前記ストロボ発光画像の複数の画素の中で、色相が肌色に対応する所定範囲内に存しないという条件を含む前記外部光源判定条件を満たす画素を特定することを特徴としている。
前記画素特定手段は、前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々について前記外部光源判定条件を満たす度合いを段階的に数値化し、前記補正手段は、前記画素特定手段により数値化された値が大きい画素ほど補正する度合いが強くなるように画素値を補正する度合いを段階的に変化させることを特徴としている。
前記画素特定手段は、前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々が所定の明るさ条件を満たす度合いを数値化することを特徴としている。
前記画素特定手段は、前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々のRGB色成分の最大値がより大きいほど、また、RGB色成分の最小値がより小さいほど大きい値となるように数値化することを特徴としている。
前記画素特定手段は、前記外部光源判定条件を満たす度合い数値化した値について、数値化可能最大値に対して所定割合以上となる値を最大値とするように正規化することを特徴としている。
前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々について、前記ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整と反対の逆調整処理を行った後、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整を施すことで、擬似ストロボ非発光画像の複数の画素の画素値を算出する算出手段と、前記画素特定手段により特定された前記外部光源判定条件を満たす各画素については、前記算出手段により算出された前記擬似ストロボ非発光画像の画素値を選択し、一方、前記外部光源判定条件を満たさない各画素については、前記ストロボ発光画像の画素値を選択する選択手段と、を更に備えることを特徴としている。
前記取得手段は、前記ストロボ発光画像のYUV色空間の画像データを取得し、前記算出手段は、前記取得手段により取得された前記ストロボ発光画像のYUV画像データをRGB色空間の画像データに変換した後、当該RGB画像データに対して前記ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整と反対の逆調整処理を行った後、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整を施し、その後、YUV色空間の画像データに変換して前記擬似ストロボ非発光画像のYUV画像データの各画素の画素値を算出し、前記選択手段は、前記画素特定手段による特定結果に基づいて、前記算出手段により算出された前記擬似ストロボ非発光画像のYUV画像データの各画素の画素値及び前記ストロボ発光画像のYUV画像データの各画素の画素値を選択する処理を行うことを特徴としている。
前記取得手段により取得された前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々について、前記ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整と反対の逆調整処理を行った後、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整を施すことで、擬似ストロボ非発光画像の複数の画素の画素値を算出する算出手段と、前記画素特定手段により前記外部光源判定条件を満たす度合いが数値化された値に応じて、前記算出手段により算出された前記擬似ストロボ非発光画像の画素の画素値と前記ストロボ発光画像の画素の画素値との合成割合を決定する決定手段と、を更に備えることを特徴としている。
前記画素特定手段は、更に、ストロボを発光せずに撮像した画像のグレー成分の画素の色相に基づいて、前記ストロボ発光画像の各画素の色相が前記色相特定手段により特定された前記外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存するか否かを判定することを特徴としている。
前記補正手段による補正後の各画素の画素値に対して、グレー引き込み処理及び/又はストロボ発光画像足し込み処理を行うことを特徴としている。
撮像手段を備える撮像装置を用いた画像処理方法であって、前記撮像手段によりストロボを発光して撮像した画像に対して当該ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されたストロボ発光画像を取得する処理と、ストロボを発光せずに撮像した画像に基づいて、前記ストロボ発光画像内における外部光源に対応する色相を特定する処理と、前記ストロボ発光画像の複数の画素の中で、色相が前記外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存し、且つ、彩度が所定値以下で、且つ、明度が所定値以上であるという外部光源判定条件を満たす画素を特定する処理と、特定された前記外部光源判定条件を満たす各画素の画素値を、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正する処理と、を実行することを特徴としている。
撮像手段を備える撮像装置のコンピュータを、前記撮像手段によりストロボを発光して撮像した画像に対して当該ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されたストロボ発光画像を取得する取得手段、ストロボを発光せずに撮像した画像に基づいて、前記取得手段により取得されたストロボ発光画像内における外部光源に対応する色相を特定する色相特定手段、前記ストロボ発光画像の複数の画素の中で、色相が前記色相特定手段により特定された前記外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存し、且つ、彩度が所定値以下で、且つ、明度が所定値以上であるという外部光源判定条件を満たす画素を特定する画素特定手段、この画素特定手段により特定された前記外部光源判定条件を満たす各画素の画素値を、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正する補正手段、として機能させることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した一実施形態の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。
具体的には、図1に示すように、撮像装置100は、レンズ部1と、撮像部2と、ストロボ発光部3と、CDS/ADC部4と、画像処理部5と、メモリ6と、表示制御部7と、表示部8と、画像記録部9と、操作入力部10と、中央制御部11とを備えている。
具体的には、ゲイン調整部4aは、撮像モードに対応したグレー画素推定条件に基づいて撮像画像に含まれるグレー成分を特定して、当該グレー成分の画素のRGBの各色成分のうち、R成分及びB成分の平均値がG成分の平均値と略等しくなるようにR成分及びB成分のゲイン量を調整する。
そして、CDS/ADC部4は、ゲイン調整部4aにより調整されたRGBの各色成分毎のゲイン量に基づいて、RGB画像データを増幅することで撮像画像のホワイトバランスを調整する。
具体的には、画像取得部5aは、ホワイトバランス調整後のRGB画像データがCDS/ADC部4によりYUV色空間に対応する画像データに変換されたストロボ発光画像G1のYUV画像データ、即ち、輝度Y_MAP(x, y)、色差U_MAP(x, y),V_MAP(x, y)を取得する(図4参照)。なお、ストロボ発光画像G1の輝度Y_MAP(x, y)、色差U_MAP(x, y),V_MAP(x, y)は、例えば、それぞれ階調が8bit[0〜255]程度のデータである。
ここで、〜MAP(x, y)との表記は、2次元画像内の各画素位置をx(横方向)、y(縦方向)としたとき、各画素位置(x, y)に対応するデータが記憶された2次元配列データであることを表している。また、以下の記載では、各画素位置(x, y)に対応するデータが0〜255の範囲の値で示されていることを、〜MAP(x, y)[0〜255]と表すこともある。
ここで、画像取得部5aは、ストロボを発光して撮像した画像に対してCDS/ADC部4により当該ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されたストロボ発光画像G1を取得する取得手段を構成している。
具体的には、色相特定部5bは、先ず、ホワイトバランスを外部光源(例えば、蛍光灯)に対応させたライブビュー画像のR成分及びB成分のゲイン量TRG,TBGと、実際に撮像されたストロボ発光画像G1のR成分及びB成分のゲイン量CRG,CBGとを取得する。続けて、色相特定部5bは、ストロボ発光画像G1におけるライブビュー画像中のグレー成分に対応する色相位置GHVを算出する。即ち、例えば、外部光源が蛍光灯である場合には、蛍光灯の色温度によって見た目ではグレー成分が黄色に近い色相に変化することから(図5(a)参照)、色相特定部5bは、ストロボ発光画像G1のR成分及びB成分のゲイン量CRG,CBGとライブビュー画像のR成分及びB成分のゲイン量TRG,TBGに基づいて、ストロボ発光画像G1におけるグレー成分の色相位置GHVを演算して特定する。
なお、図5(a)にあっては、ストロボ発光画像G1における黄色に近い色相を表すグレー成分の位置を破線L1で囲んで模式的に示すものとする。
また、外部光源として蛍光灯を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
ここで、色相特定部5bは、ストロボを発光せずに撮像したライブビュー画像に基づいて、ストロボ発光画像G1内における外部光源(例えば、蛍光灯)に対応する色相を特定する色相特定手段を構成している。
そして、画素特定部5cは、色相H_MAP(x, y)[0〜359]及びグレー成分の色相位置GHVに基づいて、下記式(1)に従って光源推定マップGHV_MAP(x, y)[0〜255]を生成する。即ち、画素特定部5cは、ストロボ発光画像G1の色相H_MAP(x, y)[0〜359]内でグレー成分の色相位置GHVを中心とする所定範囲内GHV±GHRange(グレーの色相範囲)の色を抽出して、光源推定マップGHV_MAP(x, y)[0〜255]を生成する。
なお、上記式(5)にあっては、クリップするための所定値は、適宜任意に変更可能となっている。
また、画素特定部5cは、ストロボを発光せずに撮像したライブビュー画像のグレー成分の画素の色相に基づいて、ストロボ発光画像G1の各画素の色相が色相特定部5bにより特定された外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存するか否かを判定する。
つまり、光源推定マップGHV_MAP(x, y)は、基本的には、撮影画像内の各画素が、外部光源に対応する色相を持つか否かを識別するための情報である。しかしながら、外部光源に対応する色相を持つ画素であっても、必ずしも、外部光源に対応するホワイトバランス補正を施した方がよいとは限らず、例えば、人物の肌などの元々が外部光源の色相に近い色を持つ画素部分に関しては補正対象から除外すべきであり、同様に、彩度が高い部分や、明度の低い部分なども補正対象から除外すべきであり、光源推定マップGHV_MAP(x, y)は、このような部分を識別する情報でもある。また、これらの部分を識別するだけであれば2値データで表すことも可能であるが、補正すべきことが明確な色と補正対象から除外すべきことが明確な色の中間に位置する色に関しては、2値データで切り分けてしまうと補正後の画像が滑らかでは無くなってしまう場合があるので、このような中間に位置する色に関しては、補正の度合いを多値で徐々に変化させるようにするための情報でもある。
即ち、擬似ストロボ非発光画像生成部5dは、画像取得部5aにより取得されたストロボ発光画像G1のYUV画像データに基づいて、擬似ストロボ非発光画像生成部5dのYUV画像データを生成する。具体的には、擬似ストロボ非発光画像生成部5dは、8bit[0〜255]のストロボ発光画像G1のYUV画像データ(輝度Y_MAP(x, y)、色差U_MAP(x, y),V_MAP(x, y))をRGB色空間の画像データに変換して、R_MAP(x, y)、G_MAP(x, y)、B_MAP(x, y)を生成する。そして、擬似ストロボ非発光画像生成部5dは、RGB画像データ(R_MAP(x, y)、G_MAP(x, y)、B_MAP(x, y))に対して、ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整と反対の逆調整処理として、逆ガンマ補正を施して、Rg_MAP(x, y)、Gg_MAP(x, y)、Bg_MAP(x, y)を生成する。これにより、擬似ストロボ非発光画像生成部5dは、ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されていないストロボ発光画像を取得する。
次に、擬似ストロボ非発光画像生成部5dは、逆ガンマ補正処理後のRGB画像データ(Rg_MAP(x, y)、Gg_MAP(x, y)、Bg_MAP(x, y))に対してゲイン調整処理を下記式(6)に従って行う。具体的には、擬似ストロボ非発光画像生成部5dは、ライブビュー画像のR成分及びB成分のゲイン量TRG,TBGと、ストロボ発光画像のR成分及びB成分のゲイン量CRG,CBGに基づいて、Rg_MAP(x, y)、Bg_MAP(x, y)のゲイン調整を行って、Rg’_MAP(x, y)、Gg’_MAP(x, y)、Bg’_MAP(x, y)を生成する。
具体的には、画素値補正部5eは、合成割合決定部5fと、画素値合成部5gとを具備しており、合成割合決定部5fにより決定された各画素についてのストロボ発光画像G1のYUV画像データと擬似ストロボ非発光画像G2のYUV画像データとの合成割合に基づいて、画素値合成部5gによりストロボ発光画像G1と擬似ストロボ非発光画像G2との対応する画素どうしの画素値を合成する。
このとき、画素値補正部5eは、8bit[0〜255]の光源推定マップGHV_MAP(x, y)並びにストロボ発光画像G1及び擬似ストロボ非発光画像G2のYUV画像データを用いることで、外部光源判定条件を満たす各画素について、画素特定部5cにより数値化された値が大きい画素ほど補正する度合いが強くなるように画素値を補正する度合いを段階的に変化させる。
具体的には、合成割合決定部5fは、先ず、擬似ストロボ非発光画像G2のYUV画像データをHSV色空間に対応する画像データに変換して、彩度Sstb_MAP(x, y)[0〜255]を算出する。そして、合成割合決定部5fは、光源推定マップGHV_MAP(x, y)[0〜255]、ストロボ発光画像G1の彩度S_MAP(x, y)[0〜255]及び擬似ストロボ非発光画像G2の彩度Sstb_MAP(x, y)[0〜255]に基づいて、下記式(7)に従って基準マップORI_MAP及び調整用マップADJ_MAPを生成する。
具体的には、表示制御部7は、VRAM、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダなどを備えている(何れも図示略)。そして、デジタルビデオエンコーダは、中央制御部11の制御下にてメモリ6から読み出されてVRAMに記録されている輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、VRAMコントローラを介してVRAMから定期的に読み出して、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部8に出力する。
図2は、画像補正処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、被写体の撮像は、例えば、蛍光灯(外部光源)下で行ったものとし、ホワイトバランスを蛍光灯に合わせて調整したものとする。
次に、色相特定部5bは、ホワイトバランスを蛍光灯に対応させたライブビュー画像のR成分及びB成分のゲイン量TRG,TBGと、実際に撮像されたストロボ発光画像G1のR成分及びB成分のゲイン量CRG,CBGとを取得した後(ステップS2)、ストロボ発光画像G1におけるライブビュー画像中のグレー成分に対応する色相位置GHVを算出する(ステップS3)。
また、このとき、画素特定部5cは、ストロボ発光画像G1のRGBの各色成分の中で最小の値をとるRGB最小値RGBmin_MAP(x, y)[0〜255]や、彩度Sと明度Vの平均値SV_AVE_MAP(x, y)[0〜255]を算出しても良い(図4参照)。
ここで、図3は、擬似ストロボ非発光画像生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
そして、擬似ストロボ非発光画像生成部5dは、逆ガンマ補正処理後のRGB画像データ(Rg_MAP(x, y)、Gg_MAP(x, y)、Bg_MAP(x, y))に対してゲイン調整処理を下記式(6)に従って行い、Rg’_MAP(x, y)、Gg’_MAP(x, y)、Bg’_MAP(x, y)を生成する(ステップS24)。
これにより、擬似ストロボ非発光画像生成処理を終了する。
そして、撮像装置100は、外部光源判定条件を満たす各画素の画素値を、外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正するので、ストロボ以外の外部光源を含む複数の異なる光源下で撮像を行う場合に、外部光源の影響を受けて色味が見た目とは異なるような色に変化した画素値に対して、外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正することができ、見た目に近くなるように違和感が軽減された補正画像G3を生成することができる。
このとき、一のストロボ発光画像G1のみを利用して画像処理を行うので、複数の画像を用いる場合のように位置合わせが不要となるだけでなく、被写体ぶれや手ぶれの影響を排除することができ、補正画像G3の生成を好適に行うことができる。さらに、複数の周辺画素を用いて画像解析を行う場合のように画素値の補間が不要となり、補正画像G3の生成を簡便に行うことができる。
従って、補正画像G3の生成に大きな作業用メモリや大規模な電子回路が不要となり、処理能力のあまり高くない演算装置を搭載した撮像装置であっても、局所的にホワイトバランスが調整されることで違和感が軽減された補正画像G3の生成処理の高速化を図ることができる。この結果、当該補正画像G3の生成に係る画像処理を撮像時のリアルタイムの処理に適用することができる。
さらに、補正画像G3の各画素の画素値に対して、グレー引き込み処理及びストロボ発光画像の足し込み処理を行うので、補正画像G3が見た目に近くなるように当該補正画像G3の色差成分U,Vをより適正に調整することができ、より違和感が軽減された見た目が自然な補正画像G3を生成することができる。
このとき、外部光源判定条件を満たす度合い数値化した値について、数値化可能最大値(例えば、8bitの場合における最大値「255」等)に対して所定割合以上となる値を最大値とするように正規化するので、上記の外部光源判定条件を満たす各画素に対する補正処理をより適正に行うことができる。
より具体的には、外部光源判定条件を満たす度合いが数値化された値に応じて、擬似ストロボ非発光画像G2の画素の画素値とストロボ発光画像G1の画素の画素値との合成割合を決定するので、擬似ストロボ非発光画像G2とストロボ発光画像G1の各画素の画素値を利用して、上記の外部光源判定条件を満たす各画素に対する補正処理を段階的に施すことができ、より違和感が軽減された見た目が自然な補正画像G3を生成することができる。
例えば、上記実施形態においては、画像補正処理にて、外部光源が電球であるか否かを判定して、当該判定の結果、外部光源が電球であると判定された場合には、画像補正処理を終了させるようにしても良い。即ち、電球は、色温度がオレンジ色に近いため顔や肌の色温度に近く、画像補正処理により血色が悪くなってしまうのを防止するためである。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、取得処理ルーチン、色相特定処理ルーチン、画素特定処理ルーチン、補正処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、取得処理ルーチンにより中央制御部11のCPUを、撮像手段によりストロボを発光して撮像した画像に対して当該ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されたストロボ発光画像G1を取得する取得手段として機能させるようにしても良い。また、色相特定処理ルーチンにより中央制御部11のCPUを、ストロボを発光せずに撮像した画像に基づいて、取得手段により取得されたストロボ発光画像G1内における外部光源に対応する色相を特定する色相特定手段として機能させるようにしても良い。また、画素特定処理ルーチンにより中央制御部11のCPUを、ストロボ発光画像G1の複数の画素の中で、色相が色相特定手段により特定された外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存し、且つ、彩度が所定値以下で、且つ、明度が所定値以上であるという外部光源判定条件を満たす画素を特定する画素特定手段として機能させるようにしても良い。また、補正処理ルーチンにより中央制御部11のCPUを、画素特定手段により特定された外部光源判定条件を満たす各画素の画素値を、外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正する補正手段として機能させるようにしても良い。
2 撮像部
3 ストロボ発光部
4 CDS/ADC部
4a ゲイン調整部
5 画像処理部
5a 画像取得部
5b 色相特定部
5c 画素特定部
5d 擬似ストロボ非発光画像生成部
5e 画素値補正部
5f 合成割合決定部
5g 画素値合成部
11 中央制御部
Claims (13)
- ストロボを発光して撮像した画像に対して当該ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されたストロボ発光画像を取得する取得手段と、
ストロボを発光せずに撮像した画像に基づいて、前記取得手段により取得されたストロボ発光画像内における外部光源に対応する色相を特定する色相特定手段と、
前記ストロボ発光画像の複数の画素の中で、色相が前記色相特定手段により特定された前記外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存し、且つ、彩度が所定値以下で、且つ、明度が所定値以上であるという外部光源判定条件を満たす画素を特定する画素特定手段と、
この画素特定手段により特定された前記外部光源判定条件を満たす各画素の画素値を、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記外部光源判定条件は、更に、前記ストロボ発光画像の各画素の色相が肌色に対応する所定範囲内に存しないという条件を含み、
前記画素特定手段は、更に、
前記ストロボ発光画像の複数の画素の中で、色相が肌色に対応する所定範囲内に存しないという条件を含む前記外部光源判定条件を満たす画素を特定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記画素特定手段は、前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々について前記外部光源判定条件を満たす度合いを段階的に数値化し、
前記補正手段は、前記画素特定手段により数値化された値が大きい画素ほど補正する度合いが強くなるように画素値を補正する度合いを段階的に変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。 - 前記画素特定手段は、前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々が所定の明るさ条件を満たす度合いを数値化することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記画素特定手段は、前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々のRGB色成分の最大値がより大きいほど、また、RGB色成分の最小値がより小さいほど大きい値となるように数値化することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
- 前記画素特定手段は、前記外部光源判定条件を満たす度合い数値化した値について、数値化可能最大値に対して所定割合以上となる値を最大値とするように正規化することを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の撮像装置。
- 前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々について、前記ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整と反対の逆調整処理を行った後、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整を施すことで、擬似ストロボ非発光画像の複数の画素の画素値を算出する算出手段と、
前記画素特定手段により特定された前記外部光源判定条件を満たす各画素については、前記算出手段により算出された前記擬似ストロボ非発光画像の画素値を選択し、一方、前記外部光源判定条件を満たさない各画素については、前記ストロボ発光画像の画素値を選択する選択手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記取得手段は、前記ストロボ発光画像のYUV色空間の画像データを取得し、
前記算出手段は、前記取得手段により取得された前記ストロボ発光画像のYUV画像データをRGB色空間の画像データに変換した後、当該RGB画像データに対して前記ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整と反対の逆調整処理を行った後、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整を施し、その後、YUV色空間の画像データに変換して前記擬似ストロボ非発光画像のYUV画像データの各画素の画素値を算出し、
前記選択手段は、前記画素特定手段による特定結果に基づいて、前記算出手段により算出された前記擬似ストロボ非発光画像のYUV画像データの各画素の画素値及び前記ストロボ発光画像のYUV画像データの各画素の画素値を選択する処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。 - 前記取得手段により取得された前記ストロボ発光画像の複数の画素の各々について、前記ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整と反対の逆調整処理を行った後、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整を施すことで、擬似ストロボ非発光画像の複数の画素の画素値を算出する算出手段と、
前記画素特定手段により前記外部光源判定条件を満たす度合いが数値化された値に応じて、前記算出手段により算出された前記擬似ストロボ非発光画像の画素の画素値と前記ストロボ発光画像の画素の画素値との合成割合を決定する決定手段と、を更に備えることを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記画素特定手段は、更に、
ストロボを発光せずに撮像した画像のグレー成分の画素の色相に基づいて、前記ストロボ発光画像の各画素の色相が前記色相特定手段により特定された前記外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存するか否かを判定することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記補正手段による補正後の各画素の画素値に対して、グレー引き込み処理及び/又はストロボ発光画像足し込み処理を行うことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の撮像装置。
- 撮像手段を備える撮像装置を用いた画像処理方法であって、
前記撮像手段によりストロボを発光して撮像した画像に対して当該ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されたストロボ発光画像を取得する処理と、
ストロボを発光せずに撮像した画像に基づいて、前記ストロボ発光画像内における外部光源に対応する色相を特定する処理と、
前記ストロボ発光画像の複数の画素の中で、色相が前記外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存し、且つ、彩度が所定値以下で、且つ、明度が所定値以上であるという外部光源判定条件を満たす画素を特定する処理と、
特定された前記外部光源判定条件を満たす各画素の画素値を、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正する処理と、
を実行することを特徴とする画像処理方法。 - 撮像手段を備える撮像装置のコンピュータを、
前記撮像手段によりストロボを発光して撮像した画像に対して当該ストロボ発光に対応したホワイトバランス調整が施されたストロボ発光画像を取得する取得手段、
ストロボを発光せずに撮像した画像に基づいて、前記取得手段により取得されたストロボ発光画像内における外部光源に対応する色相を特定する色相特定手段、
前記ストロボ発光画像の複数の画素の中で、色相が前記色相特定手段により特定された前記外部光源に対応する色相を基準とした所定範囲内に存し、且つ、彩度が所定値以下で、且つ、明度が所定値以上であるという外部光源判定条件を満たす画素を特定する画素特定手段、
この画素特定手段により特定された前記外部光源判定条件を満たす各画素の画素値を、前記外部光源に対応したホワイトバランス調整が施された画素値となるように補正する補正手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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