JP6570311B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
従来から、ハイダイナミック合成(HDR)や覆い焼き等、ダイナミックレンジを拡大させる処理や暗部補正など、階調補正を施す処理がある。例えば、特許文献1には被写体領域を判定し、その判定結果を用いて、被写体領域毎の代表輝度値と被写体領域毎の入力信号のヒストグラムを算出して、階調補正量を決定する技術が提案されている。
特開2014−15395号公報 特許第3540485号公報
ところが、上述の特許文献1に開示された技術では、例えばストロボが発光された場合に、ストロボ光の色温度と環境光の色温度差分により、主被写体と背景の色バランスが崩れてしまう。その対応として、特許文献2には、被写体等の領域毎にホワイトバランス処理を施し、領域毎に最適なホワイトバランス処理を実現する技術が提案されている。この特許文献2に記載の技術では、ストロボ発光時に撮影された画像データとストロボ非発光時に撮影された画像データとを、任意の被写体領域毎に比較してデータの比を求める。そして、その比に基づいて被写体領域毎にホワイトバランス制御値が選択され、その選択されたホワイトバランス制御値により、被写体領域毎のホワイトバランス制御が行われる。
しかし、この技術では、ストロボ発光時とストロボ非発光時で例えば被写体等に動き差分がある場合、境界部等に色むらが生じてしまう。そして、このような場合に、例えば階調補正が施されると、その階調補正により、前述した境界部等の色むらを強調してしまう場合があり、ユーザーが意図しない不自然な画像となってしまう虞がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明は、被写体等の領域毎にホワイトバランス制御が行われる場合に、ストロボ発光時とストロボ非発光時の間で被写体等の動きにより生ずる色むらが階調補正により強調されるのを防止可能とする画像処理装置及び画像処理方法の提供を目的とする。
本発明の画像処理装置は、ストロボ発光時に撮影された第1の撮影画像から第1のホワイトバランス補正値を生成するか又はストロボ光に対応させて予め設定された第1のホワイトバランス補正値を取得し、前記第1の撮影画像の撮影の直前または直後にストロボ発光の無い環境光下で撮影された第2の撮影画像から第2のホワイトバランス補正値を生成し、前記第1の撮影画像と第2の撮影画像から被写体領域毎のストロボ光と環境光の輝度成分を取得して、前記被写体領域毎にストロボ光と環境光の輝度成分比を求め、前記被写体領域毎の輝度成分比に応じて、前記第1のホワイトバランス補正値と前記第2のホワイトバランス補正値とを前記被写体領域毎に合成して合成ホワイトバランス補正値を生成し、前記合成ホワイトバランス補正値を用いて、前記第1の撮影画像の被写体領域毎にホワイトバランス補正を行う補正手段と、ホワイトバランス補正後の前記第1の撮影画像に対して階調補正処理を行う処理手段と、前記第1の撮影画像の撮影と前記第2の撮影画像の撮影とがなされた間に被写体の位置が変化したことによる前記被写体領域の動き量を検出する検出手段と、前記検出された被写体領域の動き量に応じて、前記第1の撮影画像に対する前記階調補正処理の強度を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、被写体等の領域毎にホワイトバランス制御が行われる場合に、ストロボ発光時とストロボ非発光時の間で被写体等の動きにより生ずる色むらが階調補正により強調されるのを防止可能となる。
本実施形態の画像処理装置の構成例を示す図である。 撮影制御を時系列に並べて示した図である。 第1の実施形態のWB補正値決定処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態のWB補正値算出処理のフローチャートである。 色評価値の白検出範囲の例を示す図である。 被写体の動き量に応じた階調補正処理の際の入出力特性例を示す図である。 撮影画像から被写体等の画像領域の判別例の説明に用いる図である。 被写体の動きに応じた画像領域毎の入出力特性例を示す図である。 第2の実施形態のWB補正値算出処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本実施形態の画像処理装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態の画像処理装置は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルムービーカメラ等の電子カメラ、その電子カメラを含む画像処理装置、情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータや携帯端末)等に適用可能である。以下、本実施形態の画像処理装置の一例として電子カメラを例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図1には、本実施形態の電子カメラの一構成例を示す。図1において、光学系101は絞り、メカニカルシャッター、レンズなどを備え、制御回路115からの制御により被写体等の光学像を撮像素子102上に結像させる。撮像素子102は、CCDイメージセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子であり、例えばベイヤー配列を有するRGB原色カラーフィルタを備え、カラー画像の撮像が可能である。本実施形態において、撮像素子102は、A/D変換器等の前処理回路を含むものとし、撮像素子102から出力された画像データは、メモリ103に送られる。メモリ103は、撮像素子102により撮像された画像データ等を格納する。
顔検出部116は、メモリ103に記憶された画像データに対し、公知の顔検出技術を適用して、撮影画像から人間の顔領域を検出する。公知の顔検出技術としては、ニューラルネットワークなどを利用した学習に基づく手法、テンプレートマッチングを用いて目、鼻、口等の形状に特徴のある部位を画像から探し出し、類似度が高ければ顔とみなす手法などがある。また、他にも、肌の色や目の形といった画像特徴量を検出し、統計的解析を用いた手法等、多数提案されている顔検出技術を用いることができ、また、これらの各手法が複数組み合わせて顔検出の精度を向上させてもよい。顔検出部116は、これらの手法によって撮影画像に含まれる目の位置や顔領域の位置(顔座標)を検出する。顔検出部116は、顔領域が検出された場合、顔領域の位置や大きさに関する情報を顔情報として出力し、顔情報はCPU117へ送られる。
CPU117は、顔検出部116により顔領域が検出された場合には、顔領域が適正露出で撮像されるようにするための露出値(シャッター速度、絞り値)を計算する。また、CPU117は、顔領域を焦点検出領域とした合焦制御のためのフォーカスレンズの駆動量を計算する。一方、顔検出部116により顔領域が検出されていない場合には、CPU117は、画像全体の輝度に基づいて露出値(シャッター速度、絞り値)を計算すると共に、予め定めた合焦領域を用いた合焦制御のためのフォーカスレンズの駆動量を計算する。
CPU117にて計算された露出値及びフォーカスレンズの駆動量は、制御回路115に送られる。制御回路115は、これら各値に基づいて光学系101が有する絞り、シャッター、フォーカスレンズを駆動する。
また、本実施形態の電子カメラは、いわゆるストロボ光を発光させるストロボ120を備えている。ストロボ120は、電子カメラの内蔵ストロボでもよいし、いわゆるホットシュー等に接続される外付けストロボ装置でもよい。外付けストロボ装置は、ホットシューに取り付けられる場合だけでなく、例えばケーブルや無線を通じて接続されてもよい。それらストロボ装置は、例えば制御回路115により、ストロボ光の発光と非発光の制御がなされる。その他に、図1では図示を省略しているが、本実施形態の電子カメラは、シャッターボタン等の各種操作ボタンをも備えている。
ホワイトバランス制御部104は、補正手段の一例であり、顔検出部116から顔情報が送られてきた場合、その顔領域に対するホワイトバランス補正値を算出する。そして、ホワイトバランス制御部104は、算出したホワイトバランス補正値を用いて、メモリ103に記憶された画像データのホワイトバランスを補正する。なお、以下の説明では、記載を簡略にするために「ホワイトバランス」を「WB」と表記する。
特に、本実施形態の場合、環境光下でストロボ120を発光させて画像撮影がなされる場合、WB制御部104は、ストロボ発光時に撮影された画像と、その直前又は直後に環境光のみで撮影されたストロボ非発光時の撮影画像とから、WB補正値を算出する。より具体的には、WB制御部104は、環境光下でストロボ発光時に撮影された第1の撮影画像から第1のWB補正値を算出する。同様に、WB制御部104は、ストロボ発光時の画像撮影の直前又は直後にストロボ発光がなされていない環境光のみで撮影された第2の撮影画像から第2のWB補正値を算出する。なお、撮影画像の中の画像領域は、例えば人物や建物、空、乗り物などの様々な被写体画像の領域であり、以下の説明では、被写体領域と表記する。また、以下の説明では、環境光下でストロボ発光がなされて撮影された第1の撮影画像を「ストロボ発光画像」と表記し、ストロボ発光がなされずに環境光のみで撮影された第2の撮影画像を「ストロボ非発光画像」と表記する。
また、WB制御部104は、ストロボ発光画像とストロボ非発光画像とから、被写体領域毎に、ストロボ光の輝度成分と環境光の輝度成分を算出し、それらの輝度成分の比(以下、輝度成分比とする。)を算出する。さらに、WB制御部104は、被写体領域毎に、第1のWB補正値と第2のWB補正値を輝度成分比に応じて合成して、合成ホワイトバランス補正値(合成WB補正値)を生成する。そして、WB制御部104は、ストロボ発光画像に対して、被写体領域毎に、合成WB補正値を用いたWB補正を行う。なお、WB制御部104における第1,第2のWB補正値の算出処理と、それら第1,第2のWB補正値から合成WB補正値を算出して、被写体領域毎にWB補正を行う処理の詳細については後述する。
色変換マトリックス(MTX)回路105は、WB制御部104によりWB補正されたストロボ発光画像が最適な色で再現されるように、ストロボ発光画像データに色ゲインを乗じ、さらに二つの色差データR−Y,B−Yへ変換する。ローパスフィルタ(LPF)回路106は、色差データR−Y,B−Yの帯域を制限する。CSUP(Chroma Supress)回路107は、LPF回路106で帯域制限された色差データの飽和部分の偽色成分を低減する。
一方、WB制御部104によりWB補正されたストロボ発光画像のデータは、輝度信号生成回路113(Y生成回路)にも供給される。輝度信号生成回路113は、WB補正されたストロボ発光画像データから輝度データYを生成する。エッジ強調回路114は、輝度信号生成回路113で生成された輝度データYに対してエッジ強調処理を適用する。CSUP回路107から出力された色差データR−Y,B−Yと、エッジ強調回路114から出力された輝度データYは、RGB変換回路108に送られる。RGB変換回路108は、色差データR−Y,B−Yと輝度データYを、RGBデータに変換する。
階調補正回路109は、処理手段の一例であり、WB補正後のストロボ発光画像に対して、画像全体又は被写体領域毎にRGBデータのゲイン、つまり階調補正処理の強度を調整する。そして、階調補正回路109による階調補正処理後のRGBデータは、色輝度変換回路110へ送られる。階調補正回路109における階調補正処理の詳細につては後述する。
また、前述したCPU117は、検出手段と制御手段の一例でもある。CPU117は、WB制御部104によりWB補正されたストロボ発光画像とストロボ非発光画像に基づいて、ストロボ発光画像の撮影とストロボ非発光画像の撮影がなされた間に被写体の位置が移動した場合の被写体領域毎の動き量を検出する。そして、CPU117は、その被写体領域毎の動き量に基づいて、階調補正回路109による画像全体又は被写体領域毎の階調補正処理における入出力特性(つまり階調補正処理の際のゲイン値)を制御する。具体的には、CPU117は、WB制御部104によるWB補正後のストロボ発光画像とストロボ非発光画像から、後述するようにしてそれぞれ算出した色評価値の差分に基づいて、被写体領域の動き量を算出する。そして、CPU117は、被写体領域の動き量に応じて、階調補正回路109における階調補正処理の入出力特性(ゲイン値)を調整する。なお、CPU117が被写体領域毎に動き量を検出する処理の詳細については後述する。
色輝度変換回路110は、RGBデータをYUVデータに変換し、そのYUVデータをJPEG圧縮回路111へ送る。JPEG圧縮回路111は、YUVデータをJPEG圧縮符号化して記録回路112へ送る。記録回路112は、圧縮符号化後のデータを記録媒体に画像データファイルとして記録する。なお、記録媒体は、電子カメラに対して着脱可能な記録媒体であってもよいし、電子カメラに内蔵された記録媒体であってもよく、外部の記録装置に配されている記録媒体であってもよい。記録媒体が外部の記録装置に配されている場合、記録回路112は、その記録装置へ画像データファイルを送信する。
ここで、図2を参照して、本実施形態の電子カメラのCPU117による撮影制御動作について説明する。図2は、CPU117による撮影制御動作を時系列に並べて示す図である。
CPU117は、図2に示すように、例えばシャッターボタンのいわゆる半押しに相当する「Sw1」のユーザー操作がなされる前には、ライブビュー制御401,402,403により、定期的(フレーム毎)にライブビュー画像を撮影させる。そして「Sw1」の押下操作がなされた場合、CPU117は、AFロック制御404とAEロック制御405を行う。なお、AFロック制御404は、光学系101内のフォーカスレンズを駆動するオートフォーカスの制御において焦点距離をロックする制御である。AEロック制御405は、自動露出制御において露出値(シャッター速度、絞り値)をロックする制御である。AFロック制御404によるAFロックとAEロック制御405によるAEロックは、シャッターボタンの半押しが解除されるまで、又は、シャッターボタンのいわゆる全押しがなされるまでのSw1保持期間だけ継続される。
そして、シャッターボタンの全押しに相当する「Sw2」のユーザー操作がなされた場合、CPU117は、テスト発光制御407と本露光制御408を行う。テスト発光制御407は、本露光が行われる前にストロボ120をテスト発光させる制御であり、そのテスト発光により得られた露光量を基に、後の本露光のストロボ発光で適正露出が得られるストロボ光量を求めるために行われる。本露光制御408ではストロボ120を発光させて画像の撮影がなされる。本露光制御408でストロボ120を発光させて撮影された画像は、前述した第1の撮影画像すなわち「ストロボ発光画像」である。また、テスト発光制御407の前には、外光制御406により、環境光すなわち外光のみの露光による撮影が行われる。以下、環境光については、適宜「外光」と表記する。この外光のみの露光により撮影された画像は、前述した第2の撮影画像すなわち「ストロボ非発光画像」である。なお、ストロボ非発光画像は、例えば、本露光制御408の直後に外光のみで露光されて撮影された画像が用いられてもよいし、ライブビュー制御401〜403の何れかで取得された画像が用いられてもよい。
以下、ストロボ発光画像とストロボ非発光画像の取得、第1,第2のWB補正値の算出、第1,第2のWB補正値に基づくWB補正、さらに動き量の検出とその動き量に応じた階調補正処理までの流れを、図3,図4のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図3のフローチャートにおいて、ストロボ発光画像とストロボ非発光画像の取得、第1,第2のWB補正値の算出、第1,第2のWB補正値に基づくWB補正の各処理は、WB制御部104により行われる。また、図3のフローチャートにおいて、動き量の検出はCPU117により実行され、階調補正処理はCPU117による制御のもとで階調補正回路109により行われる。図4のフローチャートは、WB制御部104におけるWB補正値の算出処理の詳細を示している。
図3のフローチャートにおいて、WB制御部104は、先ず、ステップS501の処理として、前述した図2の本露光制御408の直前の外光制御406で撮影されてメモリ103に記憶されているストロボ非発光画像のデータを、当該メモリ103から取得する。ステップS501の後、WB制御部104は、処理をステップS502へ進める。ステップS502では、WB制御部104は、図2の本露光制御408で撮影されてメモリ103に記憶されているストロボ発光画像のデータを、当該メモリ103から取得する。ステップS502の後、WB制御部104は、処理をステップS503へ進める。
ステップS503では、WB制御部104は、図4のフローチャートに示すWB補正値算出処理により、WB補正値を算出する。以下、図4のフローチャートを参照しながら、図3のステップS503で行われるWB補正値の算出処理について説明する。
先ず、前述した図2の本露光制御408によるストロボ発光画像から、WB制御部104が第1のWB補正値を算出する処理について説明する。図4のフローチャートにおいて、WB制御部104は、ステップS201として、図3のステップS502で取得したストロボ発光画像を、予め任意に決められたm個のブロックに分割する。ステップS201の後、WB制御部104は、処理をステップS202へ進める。
ステップS202では、WB制御部104は、前述のようにm個に分割したブロック毎に、ブロック内の全ての画素についてRGBの色毎の加算平均を行って色平均値R[i],G[i],B[i]を算出する。そして、WB制御部104は、ブロック毎に、式(1)により色評価値Cx[i],Cy[i]を算出する。なお、R[i],G[i],B[i]とCx[i],Cy[i]における「i」は、1番目〜m番目のブロックのうちの例えばi番目のブロックであることを表している。
Cx[i]=(R[i]−B[i])/Y[i]×1024
Cy[i]=(R[i]+B[i]−2G[i])/Y[i]×1024 ・・・式(1)
ただし、Y[i]=R[i]+2G[i]+B[i]、1024は階調数である。
ステップS202の後、WB制御部104は、処理をステップS203へ進める。ステップS203では、WB制御部104は、図5(a)に示すような座標軸を持つグラフを用いて白検出を行う。図5(a)におけるx座標の色評価値Cxは、負方向が高色温度被写体の白を撮影したときの色評価値、正方向が低色温度被写体の白を撮影したときの色評価値を示している。また、y座標の色評価値Cyは、光源の緑成分の度合いを意味しており、負方向になるにつれGreen(緑)成分が大きくなることを示している。ここで、ストロボ光は既知の光源であるため、WB制御部104は、図2の本露光制御408によるストロボ発光画像に関しては、図5(a)に示すように限定された白検出範囲301を用いて白検出を行う。
そして、WB制御部104は、ステップS203において、ステップS202で算出した例えばi番目のブロックの色評価値Cx[i],Cy[i]が、図5(a)に示したストロボ光用の白検出範囲301に含まれるか否かを判断する。WB制御部104は、ステップS203において、i番目のブロックの色評価値Cx[i],Cy[i]が白検出範囲301に含まれると判断した場合には、そのブロックの画像が白色であると判断して、処理をステップS204へ進める。ステップS204では、WB制御部104は、ステップS203で白検出範囲301に含まれると判断したi番目のブロックの色平均値R[i],G[i],B[i]を後述の式(2)のように積算する。ステップS204の後、WB制御部104は、処理をステップS205へ進める。一方、WB制御部104は、ステップS203において、i番目のブロックの色評価値Cx[i],Cy[i]が白検出範囲301に含まれないと判断した場合には、ステップS204での加算を行わずに、処理をステップS205へ進める。これらステップS203とステップS204の処理は、式(2)で表すことができる。式(2)は、i番目のブロックの色平均値R[i],G[i],B[i]の積分値SumR,SumG,SumBを求める式である。
Figure 0006570311
すなわち、WB制御部104は、色評価値Cx[i],Cy[i]が、図5(a)の白検出範囲301に含まれる場合は式(2)のSw[i]を「1」に、一方、白検出範囲301に含まれない場合には式(2)のSw[i]を「0」とする。これにより、WB制御部104は、ブロック毎に、ステップS203の判断結果に応じて色評価値(R[i],G[i],B[i])の加算(積算)を行うか、又は、加算(積算)を行わないかの処理を実質的に切り替えている。
次に、ステップS205の処理に進むと、WB制御部104は、全てのブロックについて前述のステップS202からステップS204の処理が終わったか否かを判定する。そして、WB制御部104は、未処理のブロックが存在する場合には、処理をステップS202に戻して、ステップS202以降の各処理を行う。一方、WB制御部104は、ステップS205で全てのブロックについて処理が終わったと判断した場合には、処理をステップS206へ進める。
ステップS206では、WB制御部104は、前述の式(2)にて算出した積分値SumR,SumG,SumBを用い、式(3)により、第1のWB補正値WBCo1_R,WBCo1_G,WBCo1_Bを算出する。
WBCo1_R=SumY×1024/SumR
WBCo1_G=SumY×1024/SumG ・・・式(3)
WBCo1_B=SumY×1024/SumB
ただし、SumY=(SumR+2×SumG+SumB)/4
なお、第1のWB補正値WBCo1_R,WBCo1_G,WBCo1_Bは、ストロボ光が既知の光源であるため予め算出して設定しておいてもよい。
次に、前述の図2の外光制御406によるストロボ非発光画像から第2のWB補正値を算出する場合、WB制御部104は、図4で説明した第1のWB補正値の算出処理と同様にして、第2のWB補正値WBCo2_R,WBCo2_G,WBCo2_Bを算出する。
ただし、第2のWB補正値算出処理の場合、WB制御部104は、図4のステップS201では、ストロボ非発光画像を前述同様にm個のブロックに分割する。
また、第2のWB補正値の算出処理の場合、WB制御部104は、図4のステップS204では、例えばi番目のブロックの色評価値Cx[i],Cy[i]が、図5(b)に示す外光用の白検出範囲302に含まれるか否かを判断する。図5(b)に示したような広い白検出範囲302を用いるのは、ストロボ光が既知の光源であるのに対し、外光(環境光)は既知の光源でないためであり、前述の図5(a)の白検出範囲301のように検出範囲を限定出来ないからである。図5(b)に示す外光用の白検出範囲302は、予め異なる光源のもとで白い物体を撮影し、その撮影画像データから求めた色評価値を黒体放射軸に沿ってプロットすることにより生成されたものである。この白検出範囲302は、外光(環境光)が、例えば、太陽光であるか、曇天光であるか、室内の蛍光灯や電球の光など、何れの種類の光源による光であるかにより、個別に設定可能となされている。これら各外光の種類に対応した白検出範囲302の何れを用いるかについては、例えば各外光の種類に応じて用意されている複数の光源撮影モードの選択に応じて行われる。図5(b)の色評価値CxとCyは前述の図5(a)と同様に表されており、色評価値Cyが負方向になるにつれてGreen成分が大きくなって例えば蛍光灯光源に近づくことを示している。
図3に説明を戻し、ステップS503では、WB制御部104は、ストロボ発光画像とストロボ非発光画像のデータから、ストロボ光の輝度成分と環境光の輝度成分を算出し、それらの輝度成分比(光量比)を算出する処理をも行う。
より具体的に説明すると、ステップS503において、WB制御部104は、図3のステップS501で取得したストロボ非発光画像を、予め任意に決められたn個のブロックに分割する。なお、この場合のブロック分割数の「n」は、前述の図4のステップS201におけるブロック分割数の「m」と同じでもよいが、本実施形態では異なる分割数としている。これは、輝度成分比算出処理と前述のWB補正値算出処理とでは、それぞれ処理に必要な分解能や処理量、処理負荷が異なるためであり、ここでは輝度成分比算出処理に適した分割数の「n」によりブロック分割を行う。
そして、WB制御部104は、ステップS503の輝度成分比算出処理において、ストロボ非発光画像について、当該ブロック毎に、前述の式(1)により色平均値R[i],G[i],B[i]を算出し、さらにブロック毎の輝度値a[i]を算出する。ここでは、輝度成分比算出処理においてストロボ非発光画像データから算出される色平均値R[i],G[i],B[i]をR2[i],G2[i],B2[i]と表記する。具体的には、WB制御部104は、ストロボ非発光画像データから算出された色平均値R2[i],G2[i],B2[i]を用い、式(4)の演算を行うことにより輝度値a[i]を求める。なお、ストロボ非発光画像から算出された輝度値a[i]は外光(環境光)の輝度成分であるため、以下の説明では当該輝度値a[i]を外光成分a[i]と呼ぶことにする。
a[i]=0.3×R2[i]+0.6×G2[i]+0.1×B2[i] ・・・・式(4)
また、WB制御部104は、ストロボ非発光画像から各ブロックの輝度値a[i]を算出する処理と同様に、ストロボ発光画像をn個のブロックに分割する。さらに前述同様に、WB制御部104は、ストロボ発光画像のブロック毎に、前述の式(1)により色平均値R[i],G[i],B[i]を算出し、式(4)と同様の演算を行うことでブロック毎の輝度値a[i]を算出する。なお、ここでは輝度成分比算出処理においてストロボ発光画像データから算出される輝度値a[i]をb[i]と表記する。
またさらに、WB制御部104は、式(5)に示すように、ブロック毎に、ストロボ発光画像より算出された輝度値b[i]から外光成分a[i]を減算することにより、ブロック毎にストロボ光の輝度成分c[i]を算出する。すなわち、ストロボ発光画像から算出された輝度値b[i]は、環境光(外光)下でストロボ発光により撮影された画像の輝度成分であるため、この輝度値b[i]から外光成分a[i]を減算した輝度値c[i]が、ストロボ光のみの輝度成分となる。以下の説明では、ストロボ光の輝度値c[i]を、ストロボ成分c[i]と呼ぶことにする。
c[i]=b[i]−a[i] ・・・式(5)
そして、WB制御部104は、式(6)により、それぞれ対応したブロック毎にストロボ成分c[i]と外光成分a[i]との比率α[i]を算出する。このストロボ成分c[i]と外光成分a[i]との比率α[i]が、前述したストロボ光の輝度成分と環境光(外光)の輝度成分比であり、以下、光量比α[i]と呼ぶことにする。
α[i]=c[i]/(a[i]+c[i]) ・・・式(6)
ステップS503の後、WB制御部104は、処理をステップS504へ進める。ステップS504では、WB制御部104は、前述した第1のWB補正値WBCo1_R,WBCo1_G,WBCo1_Bと第2のWB補正値WBCo2_R,WBCo2_G,WBCo2_Bとを光量比α[i]に応じて合成して合成WB補正値を算出する。
ただし、合成WB補正値を算出する場合、RGB座標系よりも(Cx,Cy)座標系で処理した方が処理は軽くなるため、WB制御部104は、RGB座標系のWB補正値を(Cx,Cy)座標系のWB補正値に変換してから合成する。RGB座標系から(Cx,Cy)座標系への変換は、例えば前述した式(1)の演算により行われる。具体的には、WB制御部104は、ストロボ発光時の色評価値Cx[i],Cy[i]が白検出範囲301に含まれる場合の積分値SumR,SumG,SumBを、式(1)にて変換することで、(Cx,Cy)座標系の第1のWB補正値Cx1,Cy1を得る。第2のWB補正値についても同様に、WB制御部104は、ストロボ非発光時の色評価値Cx[i],Cy[i]が白検出範囲302に含まれる場合の積分値を式(1)にて変換することで、(Cx,Cy)座標系の第2のWB補正値Cx2,Cy2を得る。そして、WB制御部104は、式(7)を用い、ブロック毎に、第1のWB補正値Cx1,Cy1と第2のWB補正値Cx2,Cy2とをそれぞれ光量比α[i]に応じて合成することにより、合成WB補正値Cxm[i],Cym[i]を算出する。
Cxm[i]=Cx1[i]×α[i]+Cx2[i]×(1−α[i])
Cym[i]=Cy1[i]×α[i]+Cy2[i]×(1−α[i]) ・・・式(7)
その後、WB制御部104は、合成WB補正値Cxm[i],Cym[i]を再びRGB座標系に戻し、そのRGB座標系に戻した後の合成WB補正値を、各ブロックの各画素値に乗算することによりストロボ発光画像データに対するWB補正処理を行う。
ステップS504の後、処理はステップS505へ進むが、このステップS505の処理はCPU117により行われる。ステップS505において、CPU117は、被写体領域の動き量を算出する。CPU117は、動き量算出処理の一例として、WB制御部104においてWB補正された後のストロボ発光画像とストロボ非発光画像とからそれぞれ色評価値を算出し、それら色評価値の差分に基づいて被写体領域の動き量を算出する。
具体的には、CPU117は、ストロボ光と外光の混合光源で撮像されたストロボ発光画像については、前述の合成WB補正値でWB補正した後の画像データから、前述の式(1)と同様の演算によりブロック毎に色評価値WCx[i],WCy[i]を算出する。また、CPU117は、外光のみで撮像されたストロボ非発光画像については、前述の第2のWB補正値でWB補正を行った後の画像データから、前述の式(1)同様の演算によりブロック毎に色評価値WCx2[i],WCy2[i]を算出する。そして、CPU117は、それら色評価値WCx1[i],WCy1[i]と色評価値WCx2[i],WCy2[i]のうち、x座標の色評価値WCx1[i]とCx2[i]を用いて、式(8)の演算により差分ΔWCx[i]を求める。CPU117は、この差分ΔWCx[i]を動き量ΔWCx[i]とする。
ΔWCx[i]=WCx1[i]−WCx2[i] ・・・式(8)
さらに、CPU117は、前述の動き量ΔWCx[i]と所定の第1の閾値とを比較し、動き量ΔWCx[i]が第1の閾値以上である場合は、そのブロック(i番目のブロック)において動き差分があると判断する。そして、CPU117は、動き量ΔWCx[i]が第1の閾値以上になっているブロックの数をカウントしていき、それらブロックのカウント数が所定の第2の閾値以上である場合に、それらブロックを含んでいる被写体領域の動き量が大きいと判断する。
なお、前述の例では、CPU117は、色評価値の差分に基づいて動き量を求めたが、例えばストロボ発光画像とストロボ非発光画像の輝度エッジの差分に基づいて動き量を判断してもよい。すなわちこの場合、CPU117は、ストロボ発光画像とストロボ非発光画像の両画像から、被写体領域毎にそれぞれ輝度値が急激に変化している輝度エッジ部を抽出する。また、CPU117は、ストロボ発光画像の撮影とストロボ非発光画像の撮影がなされた間に、被写体領域の輝度エッジ部の位置が変化した際の位置差分を算出する。そして、CPU117は、ストロボ発光画像とストロボ非発光画像から被写体領域毎に抽出された輝度エッジ部の位置差分が所定の第3の閾値以上である場合に、被写体領域の動き量が大きいと判断する。
次に、ステップS505の後は、ステップS506の処理に進むが、このステップS506の処理は、CPU117が階調補正回路109における階調補正処理の強度(ゲイン量)を制御することにより実行される処理である。ステップS506において、CPU117は、ステップS505で算出した動き量ΔWCxに基づいて、階調補正回路109で行われる階調補正処理の際の入出力特性を制御する。
ここで、被写体の移動等により、ストロボ発光時とストロボ非発光時の間で被写体位置が変化すると、ストロボ発光時とストロボ非発光時の両撮影画像内における被写体領域の位置は異なるようになる。このように、ストロボ発光時とストロボ非発光時の両撮影画像内で被写体領域の位置が異なる場合において、前述のような被写体領域毎のWB補正処理が行われると、動きのある被写体領域と動きの無い背景の画像領域の境界部分等に色むらが生ずる。すなわち、ストロボ発光時とストロボ非発光時の両撮影画像内の被写体領域の位置の差分に相当する差分画像領域に色むらが生ずる。特に被写体の動き量が大きいような場合には、当該差分画像領域に生じた色むらが目立つことになる。そして、被写体領域毎のWB補正処理後に階調補正処理が行われる場合、その差分画像領域の色むらが階調補正処理により更に強調されてしまうことがある。このように、差分画像領域の色むらが階調補正処理によって強調されてしまうと、ユーザーが意図しない不自然な画像になってしまう。
このため、本実施形態では、CPU117は、被写体領域の位置差分が大きい場合、つまり被写体領域の動き量が大きい場合、図6に示すように、その動き量に応じて、階調補正回路109で行われる階調補正処理の強度(ゲイン量)を制御する。例えば、CPU117は、被写体領域の動き量が大きい場合には、ゲインアップを抑えるような入出力特性を階調補正回路109に設定して、階調補正処理を行わせる。具体的に説明すると、被写体領域に動きが無い場合や、動き量が少ないため色むらが発生しても目立たない場合には、CPU117は、図6に示す第1の入出力特性601のように或る程度大きなゲインを掛けるような階調補正処理を行わせる。一方、被写体領域の動き量が大きいため色むらが発生すると目立つ虞がある場合には、CPU117は、図6の第2の入出力特性602のように第1の入出力特性601よりもゲイン量が抑えられた入出力特性による階調補正処理を行わせる。
また、本実施形態において、図6で示したような被写体領域の動き量に応じた階調補正処理は、画像全体に対して行う場合だけでなく、被写体領域毎に対して行うことも可能である。すなわち、CPU117は、被写体領域の動き量が大きい場合には、当該動きが有る被写体領域とその被写体領域に接している被写体領域に対して、例えばゲインアップを抑えるような入出力特性で階調補正回路109による階調補正処理を行わせる。言い換えると、CPU117は、被写体領域の動きにより発生する差分画像領域に対応した各被写体領域に対して、当該被写体領域の動き量に応じた階調補正処理が行われるように階調補正回路109を制御する。
より具体的に説明すると、例えば図7(a)に示すような空画像701と背景画像702と人物画像703からなる撮影画像700の場合、CPU117は、先ず、当該撮影画像700から各被写体領域を判別する。すなわちこの場合、CPU117は、図7(b)に示すように、図7(a)の撮影画像700から、空領域711と背景領域712と人物の顔領域714と顔以外の体領域713をそれぞれ被写体領域として判別する。なお、各被写体領域の判定方法については、例えばニューラルネットワークによる学習データを用いた物体認識等の公知の方法を挙げることができる。また、被写体領域の判定方法については、一画素毎ではなく、一定のサイズで区切られたブロック毎に判定する方法でもよい。
そして、CPU117は、被写体領域の動き量が大きい場合には、動きの有る被写体領域とその被写体領域に接している被写体領域に対して、当該被写体領域の動き量に応じた階調補正処理が行われるように階調補正回路109を制御する。ここで、図8には、図7(a)のような撮影画像700の被写体領域毎に階調補正処理を行う場合において、被写体領域別に設定される入出力特性の一例を示している。すなわち、図7(a)の撮影画像700は明るい空画像701がある逆光シーンで人物画像703が撮影された画像例であり、図8の例はこのような逆光シーンを想定した入出力特性の一例を示している。図7(a)のような逆光シーンでは、人物の顔が露出アンダー傾向となるため人物の被写体領域に対しては、図8に示すように、ゲインが高くなる入出力特性801が設定されることになる。一方、空等の被写体領域は露出がオーバー傾向となりいわゆる白飛びし易いので、図8のようにゲインが抑え目になる入出力特性803が設定され、背景の被写体領域にはそれらの中間の入出力特性802が設定されることになる。図8のように被写体領域毎に入出力特性が設定されている場合に、例えば図7(a)の人物画像703に動きがあると、図7(b)の顔領域714及び体領域713と背景領域712との境界部分における差分画像領域の色むらが目立つようになる。したがって、CPU117は、図7(a)の人物画像703に動きがある場合、当該人物画像703の動きにより差分画像領域が発生する顔領域714及び体領域713と背景領域712については、階調補正処理の強度(ゲイン量)を下げるようにする。すなわちこの場合、CPU117は、顔領域714及び体領域713と背景領域712に対して、階調補正処理の強度(ゲイン量)を下げるように、図8の入出力特性801と802を調整する。一方、人物画像703の動きによる差分画像領域が発生しない空領域711、つまり動きの有る人物画像703に接していない空領域711については、CPU117は、階調補正処理のための入出力特性803の調整は行わない。
なお、前述の実施形態では、CPU117が、WB制御部104でWB補正値を求める際に算出された情報に基づいて動き量を検出する例を挙げたが、WB制御部104が動き量を検出してもよい。この場合、CPU117は、WB制御部104が検出した動き量に基づいて階調補正処理を制御する。その他、階調補正回路109は、動き量の情報を受け取り、その動き量に基づいて、自ら階調補正処理の際の入出力特性を調整してもよい。
その他、前述した外光用の第2のWB補正値は、ストロボ非発光画像のデータから求められるため、図2のテスト発光制御407の前の外光制御406による画像データだけでなく、異なる撮像駆動モードで得られた画像データから算出されてもよい。異なる撮像駆動モードとしては、例えば、静止画像を撮像する駆動モード、EVF(Electornic View Finder)駆動モード、動画を撮像する駆動モードを挙げることができる。例えば、第2のWB補正値は、EVF駆動モードにおいて過去に算出されたWB補正値を用いてもよい。ただし、これらの各駆動モードではそれぞれ得られる画像のサイズや画素加算数、画素間引き率などが異なるため、撮像素子102において各駆動モードで分光感度特性が異なる場合がある。この場合、第1のWB補正値と第2のWB補正値をそのまま合成できない場合がある。このように、第1のWB補正値が算出された際の撮像駆動モードと第2のWB補正値が算出された際の撮像駆動モードとの間に分光感度特性に差がある場合には、それら分光感度特性の差分を補正した上で合成WB補正値を算出する。例えばストロボ発光画像の色評価値が(Cx1,Cy1)、ストロボ非発光画像の色評価値が(Cx2+ΔCx,Cy2+ΔCy)であり、分光感度特性の差分(ΔCx,ΔCy)が存在する場合には、当該差分を補正した上で合成WB補正値を算出する。
以上説明したように、第1の実施形態の電子カメラにおいては、ストロボ発光画像とストロボ非発光画像の被写体領域における輝度成分の比に基づいて、ストロボ発光画像の被写体領域毎にWB補正を行うようにしている。そして、電子カメラは、ストロボ発光画像とストロボ非発光画像の撮影間で被写体領域の動きが検出された場合、ホワイトバランス補正後の階調補正処理の際に、被写体領域の動き量に応じて階調補正処理の強度(ゲイン、度合い)を調整する。例えば、被写体領域の動きが大きい場合には、階調補正処理で掛けられるゲインを小さくする。これにより、第1の実施形態によれば、WB補正後の被写体領域の境界付近で発生する色むらが、階調補正処理により強調されてしまうことを防いでいる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の電子カメラは、前述した図1と同様に構成される。第2の実施形態の場合、WB制御部104は、前述の第1の実施形態と同様に算出した第1のWB補正値を用いて、ストロボ発光画像データのWB補正を行う。また、WB制御部104は、第1の実施形態と同様に算出した第2のWB補正値を用いて、ストロボ非発光画像データのWB補正を行う。そして、第2の実施形態の場合、それら第1,第2のWB補正値によりそれぞれWB補正されたストロボ発光画像データとストロボ非発光画像データがそれぞれ現像され、その現像後の画像データを、前述した光量比に応じて合成する。以下、第1の実施形態とは異なる点を中心に説明し、第1の実施形態と同様な構成や処理についての詳細は省略する。
図9は、第2の実施形態の電子カメラにおいて、第1,第2のWB補正値によりそれぞれストロボ発光画像データとストロボ非発光画像データがWB補正され、さらにそのWB補正後の画像データが合成されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
なお、図9において、ステップS801〜S806までは、図3のフローチャートのステップS501〜S506までと同等の処理が行われるためそれらの詳細な説明は省略する。ただし、図9のステップS804において、WB制御部104は、第1のWB補正値を用いてストロボ発光画像データのWB補正を行い、第2のWB補正値を用いてストロボ非発光画像データのWB補正を行う。また、図9のステップS806において、階調補正回路109は、WB補正後のストロボ発光画像データに対して前述の第1の実施形態と同様の階調補正処理を行う。
ステップS807以降は、色輝度変換回路110で行われる処理である。第2の実施形態の場合、色輝度変換回路110には、WB補正後のストロボ発光画像とストロボ非発光画像のデータが色変換MIX回路105〜階調補正回路109にて前述同様に処理された後の画像データが入力される。
ステップS807では、色輝度変換回路110は、階調補正回路109による階調補正処理後のストロボ発光画像のデータから画像データYUV1を生成する。ステップS807の後、色輝度変換回路110は、処理をステップS808へ進める。ステップS808では、色輝度変換回路110は、階調補正回路109を介したストロボ非発光画像データから画像データYUV2を生成する。ステップS808の後、色輝度変換回路110は、処理をステップS809へ進める。
ステップS809では、色輝度変換回路110に対し、CPU117から、前述の第1の実施形態で説明した光量比α[i]の情報が供給される。そして、色輝度変換回路110は、式(9)により、光量比α[i]を用いて画像データYUV1と画像データYUV2とを合成して、合成画像データYUV3を生成する。なお、式(9)において、各値Y1[i],U1[i],V1[i]は画像データYUV1の値であり、各値Y2[i],U2[i],V2[i]は画像データYUV2の値である。また、各値Y3[i],U3[i],V3[i]は合成画像データYUV3の値である。このステップS809の処理の完了により、図9のフローチャートの処理は終了する。
Y3[i]=Y1[i]×α[i]+Y2[i]×(1−α[i])
U3[i]=U1[i]×α[i]+U2[i]×(1−α[i]) ・・・式(9)
V3[i]=V1[i]×α[i]+V2[i]×(1−α[i])
なお、図1には図示しないが、例えば色輝度変換回路110の後段に合成回路を設け、当該合成回路において、光量比α[i]を用いた画像データYUV1と画像データYUV2との合成処理を行うようにしてもよい。
第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様にストロボ発光時とストロボ非発光時の画像領域の動きに応じて階調補正処理の強度(ゲイン、度合い)を調整する。これにより、第2の実施形態によれば、WB補正後の被写体領域の境界付近で発生する色むらが、階調補正処理により強調されてしまうことを防ぐことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 光学系、102 撮像素子、103 メモリ、104 WB補正部、105 色変換MIX回路、106 LPF回路、107 CSUP回路、108 RGB変換回路、109 階調補正回路、110 色輝度変換回路、111 JPEG圧縮回路、112 記録回路、113 輝度信号(Y)生成回路、114 エッジ強調回路、115 制御回路、116 顔検出部、117 CPU

Claims (8)

  1. ストロボ発光時に撮影された第1の撮影画像から第1のホワイトバランス補正値を生成するか又はストロボ光に対応させて予め設定された第1のホワイトバランス補正値を取得し、前記第1の撮影画像の撮影の直前または直後にストロボ発光の無い環境光下で撮影された第2の撮影画像から第2のホワイトバランス補正値を生成し、前記第1の撮影画像と第2の撮影画像から被写体領域毎のストロボ光と環境光の輝度成分を取得して、前記被写体領域毎にストロボ光と環境光の輝度成分比を求め、前記被写体領域毎の輝度成分比に応じて、前記第1のホワイトバランス補正値と前記第2のホワイトバランス補正値とを前記被写体領域毎に合成して合成ホワイトバランス補正値を生成し、前記合成ホワイトバランス補正値を用いて、前記第1の撮影画像の被写体領域毎にホワイトバランス補正を行う補正手段と、
    ホワイトバランス補正後の前記第1の撮影画像に対して階調補正処理を行う処理手段と、
    前記第1の撮影画像の撮影と前記第2の撮影画像の撮影とがなされた間に被写体の位置が変化したことによる前記被写体領域の動き量を検出する検出手段と、
    前記検出された被写体領域の動き量に応じて、前記第1の撮影画像に対する前記階調補正処理の強度を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. ストロボ発光時に撮影された第1の撮影画像から第1のホワイトバランス補正値を生成するか又はストロボ光に対応させて予め設定された第1のホワイトバランス補正値を取得して、前記第1のホワイトバランス補正値により前記第1の撮影画像のホワイトバランス補正を行い、前記第1の撮影画像の撮影の直前または直後にストロボ発光の無い環境光下で撮影された第2の撮影画像から第2のホワイトバランス補正値を生成して、前記第2のホワイトバランス補正値により前記第2の撮影画像のホワイトバランス補正を行い、更に、第1の撮影画像と第2の撮影画像を用いて被写体領域毎にストロボ光と環境光の輝度成分比を求める補正手段と、
    前記第1のホワイトバランス補正値によるホワイトバランス補正後の第1の撮影画像に対して階調補正処理を行う処理手段と、
    前記第1の撮影画像の撮影と前記第2の撮影画像の撮影とがなされた間に被写体の位置が変化したことによる前記被写体領域の動き量を検出する検出手段と、
    前記検出された被写体領域の動き量に応じて、前記第1の撮影画像に対する前記階調補正処理の強度を制御する制御手段と、
    前記階調補正処理がなされた後の前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像を、前記輝度成分比に応じて前記被写体領域毎に合成する合成手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記動き量が検出された被写体領域と、前記動き量が検出された被写体領域に接する被写体領域とについて、前記動き量に応じた階調補正処理の強度を制御し、
    前記処理手段は、前記第1の撮影画像の前記動き量が検出された被写体領域と前記動き量が検出された被写体領域に接する被写体領域とに対して、前記動き量に応じて強度が制御された階調補正処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記検出手段は、前記第1の撮影画像の前記被写体領域の色に関する評価値と、前記第2の撮影画像の前記被写体領域の色に関する評価値との差分に基づいて、前記被写体領域の動き量を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記検出手段は、前記第1の撮影画像の前記被写体領域の輝度エッジ部と、前記第2の撮影画像の前記被写体領域の輝度エッジ部との差分に基づいて、前記被写体領域の動き量を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記被写体領域の動き量が閾値以上である場合に、前記被写体領域の動き量に応じた前記階調補正処理の強度の制御を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 補正手段が、ストロボ発光時に撮影された第1の撮影画像から第1のホワイトバランス補正値を生成するか又はストロボ光に対応させて予め設定された第1のホワイトバランス補正値を取得し、前記第1の撮影画像の撮影の直前または直後にストロボ発光の無い環境光下で撮影された第2の撮影画像から第2のホワイトバランス補正値を生成し、前記第1の撮影画像と第2の撮影画像から被写体領域毎のストロボ光と環境光の輝度成分を取得して、前記被写体領域毎にストロボ光と環境光の輝度成分比を求め、前記被写体領域毎の輝度成分比に応じて、前記第1のホワイトバランス補正値と前記第2のホワイトバランス補正値とを前記被写体領域毎に合成して合成ホワイトバランス補正値を生成し、前記合成ホワイトバランス補正値を用いて、前記第1の撮影画像の被写体領域毎にホワイトバランス補正を行うステップと、
    処理手段が、ホワイトバランス補正後の前記第1の撮影画像に対して階調補正処理を行うステップと、
    検出手段が、前記第1の撮影画像の撮影と前記第2の撮影画像の撮影とがなされた間に被写体の位置が変化したことによる前記被写体領域の動き量を検出するステップと、
    制御手段が、前記検出された被写体領域の動き量に応じて、前記第1の撮影画像に対する前記階調補正処理の強度を制御するステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. 補正手段が、ストロボ発光時に撮影された第1の撮影画像から第1のホワイトバランス補正値を生成するか又はストロボ光に対応させて予め設定された第1のホワイトバランス補正値を取得して、前記第1のホワイトバランス補正値により前記第1の撮影画像のホワイトバランス補正を行い、前記第1の撮影画像の撮影の直前または直後にストロボ発光の無い環境光下で撮影された第2の撮影画像から第2のホワイトバランス補正値を生成して、前記第2のホワイトバランス補正値により前記第2の撮影画像のホワイトバランス補正を行い、更に、第1の撮影画像と第2の撮影画像を用いて被写体領域毎にストロボ光と環境光の輝度成分比を求めるステップと、
    処理手段が、前記第1のホワイトバランス補正値によるホワイトバランス補正後の第1の撮影画像に対して階調補正処理を行うステップと、
    検出手段が、前記第1の撮影画像の撮影と前記第2の撮影画像の撮影とがなされた間に被写体の位置が変化したことによる前記被写体領域の動き量を検出するステップと、
    前記検出された被写体領域の動き量に応じて、前記第1の撮影画像に対する前記階調補正処理の強度を制御するステップと、
    合成手段が、前記階調補正処理がなされた後の前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像を、前記輝度成分比に応じて前記被写体領域毎に合成するステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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