JP5471209B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を備えた複合機等の画像形成装置に用いられ、転写材上に形成された未定着トナー像を定着する定着装置、及び画像形成装置に関する。
従来、低速機から高速機まで、モノクロ機からカラー機に至るまで、熱定着ローラ方式の定着装置が幅広く採用されていた。この方式の定着装置は、所定の温度に維持された定着ローラと、弾性層を有する加圧ローラとを圧接して形成された定着ニップ部に転写材上のトナー像を挟持搬送して熱及び圧力の作用により転写材上に定着している。
近年のカラー化や高速化の要請で、転写材上のトナーを効率よく加熱するために、定着のニップ幅を広くすることが求められているが、前述の加熱ローラ方式の定着装置では、その構成上、ニップ幅を広くするために、二つのローラ径を拡大する、あるいはローラ間の圧接力を高めてローラの変形量を大きくする等の手段が用いられていた。従って、定着装置が大型になる、定着ローラの寿命が低いといった問題が指摘されていた。
上記問題の解決策として、定着ローラと、定着ローラの表面に圧接して回動する無端状の定着ベルトと、定着ローラに対し定着ベルトを内側から押圧する押圧部材とで構成されるベルト定着装置が近年採用されるようになっている。また、低熱容量の定着ベルトの採用により、消費電力の低減及びファーストプリントアウトタイム(電源投入後、1枚目のプリントが可能になるまでの時間)の短縮を実現している。
特許文献1〜4に記載のベルト定着装置は、固設した押圧部材と定着ローラとで挟持された定着ベルトをスムーズに回動するために、定着ベルトの内周面に潤滑剤を供給する潤滑剤収容部材を定着ベルトの内面側に配設している。
特開2003−195664号公報 特開2002−357968号公報 特開2008−164889号公報 特開2004−191744号公報
ところが、上記のベルト定着装置は、長期に渡り繰り返し使用していると、潤滑剤の一部が押圧部材の側端側から散逸して、定着装置及び画像形成装置の内部を汚損したり、転写材上の画像を汚染したり、潤滑剤の散逸により定着ベルトのスムーズな走行が不能になり画像ズレが生じるという問題を有している。
特許文献2に記載のベルト定着装置は、定着ベルトの端部を支持するベルトガイド部材の外周面、あるいは、定着ベルトの内周面に溝等を形成して、定着ベルトの端部からの潤滑剤の漏洩を防止している。
特許文献3に記載のベルト定着装置は、定着ベルトの両端部の内面を摺擦して潤滑剤を掻き取るブレード部材を設け、潤滑剤を潤滑剤供給手段に回収して、定着ベルトの端部からの潤滑剤の漏洩を防止している。
特許文献4に記載のベルト定着装置は、定着ベルトの内周面に潤滑剤を弾く撥液加工部を設けて、定着ベルトの端部からの潤滑剤の漏洩を防止している。
特許文献2〜4に記載の定着装置は、定着ベルトの端部において定着ベルト内面にある潤滑剤に対し端部側から内側へ押し戻すように作用して定着ベルトの端部から潤滑剤の漏洩を防止するものである。
また、特許文献1〜4には、押圧部材の端部側から潤滑剤が散逸して転写材上や装置内部を汚損させるという本発明に係る課題、あるいはその解決策に関し、何も記載されていない。
本発明の目的は、押圧部材の側端から散逸する散逸潤滑剤をなくして、転写材及び装置内部の潤滑剤汚損、あるいは画像ズレの発生もなく長期に渡り定着ベルトのスムーズな走行を可能にするベルト定着装置及び画像形成装置を提供すること。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.定着ローラと、
前記定着ローラの表面に当接して回動する無端ベルト状の定着ベルトと、
前記定着ベルトの内側に配設し、前記定着ローラに対し前記定着ベルトを押圧して前記定着ローラ及び前記定着ベルトの間に定着ニップ部を形成する押圧部材と、
前記定着ベルトの側端よりも外側に配置されて前記押圧部材の側端部で前記押圧部材を支持する支持部材と、
前記定着ベルトの内側に配設し前記定着ベルトの内周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材とを有し、
トナー像が形成された転写材を前記定着ニップ部に搬送して前記トナー像を前記転写材上に定着する定着装置において、
前記押圧部材の側端側、且つ軸方向に直交する外周面に、前記潤滑剤に対し撥油性を有する潤滑剤バリアを設け
前記潤滑剤バリアが前記支持部材の内側に位置することを特徴とする定着装置。
2.定着ローラと、
前記定着ローラの表面に当接して回動する無端ベルト状の定着ベルトと、
前記定着ベルトの内側に配設し、前記定着ローラに対し前記定着ベルトを押圧して前記定着ローラ及び前記定着ベルトの間に定着ニップ部を形成する押圧部材と、
前記定着ベルトの側端よりも外側に配置されて前記押圧部材の側端部で前記押圧部材を支持する支持部材と、
前記定着ベルトの内側に配設し前記定着ベルトの内周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材とを有し、
前記定着ニップ部にトナー像が形成された転写材を搬送して前記トナー像を前記転写材上に定着する定着装置において、
前記押圧部材の側端側、且つ軸方向に直交する外周面に、内側に対し外側が突出する段差を有する潤滑剤バリアを設け
前記潤滑剤バリアが前記支持部材の内側に位置することを特徴とする定着装置。
.前記潤滑剤バリアの内側が前記定着ベルトの側端部より内側に位置することを特徴とする前記1、又は2に記載の定着装置。
.前記潤滑剤バリアの内側に隣接し前記押圧部材を上下に貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔の下部開口が前記定着ベルトの側端部より内側に位置することを特徴とする前記1からまでの何れか1項に記載の定着装置。
.転写材上にトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成された転写材上のトナー像を定着する、前記1からまでの何れか1項に記載の定着装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明は、転写材及び装置内部の潤滑剤汚損、及び画像ズレがない、定着ベルトが長期に渡りスムーズに走行できるベルト定着装置及び画像形成装置の提供を可能にする。
本発明に係る画像形成装置の構成図。 本発明に係るベルト定着装置の主要部を示す、定着装置の断面図。 本発明に係る潤滑剤供給部材324を示す、定着装置の加圧部32の拡大断面図。 本発明に係る押圧部材323を示す、拡大模式図。 転写材搬送方向と直交する軸方向における、加圧部32の主要部材の位置関係を示す、上側の定着ベルト321が透視された加圧部32の上面模式図。 本発明に係る第1の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図。 本発明に係る第2の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図。 本発明に係る第3の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図。 本発明に係る第4の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図。 本発明に係る第5の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図。 押圧部材323の両側端に潤滑剤バリア327を設けていない、比較例の定着装置で生ずる押圧部材323の両側端からの潤滑剤散逸ルートを示す、模式図。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
[画像形成装置]
図1は、本発明に係る画像形成装置の構成図である。
画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、画像形成部10、給紙搬送部及び定着装置30から構成されている。画像形成部10は複数組の画像形成手段10Y、10M、10C、10K、一次転写手段及び二次転写手段を有し、給紙搬送部から給紙された転写材上にトナー像を形成する。
原稿台上に載置された原稿は画像読取装置SCの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサでY色、M色、C色、K色の原稿データに光電変換され、画像処理部へ転送される。
各色原稿データは、画像処理部においてアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が為され、記憶部に一旦記憶される。次に、記憶部の各色の原稿データは、原稿の印刷指令に基づきそれぞれ光書込手段3Y、3M、3C、3Kに入力される。
画像形成部10の画像形成手段10Yは、像担持体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、光書込手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段5Yを有し、イエロー(Y)色の原稿データに基づきY色画像(トナー像)を形成する。
画像形成手段10Mは、像担持体1M、帯電手段2M、光書込手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段5Mを有し、マゼンタ(M)色の原稿データに基づきM色画像を形成する。
画像形成手段10Cは、像担持体1C、帯電手段2C、光書込手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段5Cを有し、シアン(C)色の原稿データに基づきC色画像を形成する。
画像形成手段10Kは、像担持体1K、帯電手段2K、光書込手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段5Kを有し、黒(K)色の原稿データに基づきK色画像を形成する。
帯電手段2Yと光書込手段3Y、帯電手段2Mと光書込手段3M、帯電手段2Cと光書込手段3C及び帯電手段2Kと光書込手段3Kとは、各色の潜像形成手段を構成する。
4Y、4M、4C、4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径トナーとキャリアからなる二成分現像剤を収容する現像装置であり、各色の潜像を現像して各色トナー像を形成している。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成手段10Y、10M、10C、10Kより形成された各色のトナー像は、一次転写手段7Y、7M、7C、7Kにより中間転写体6上に逐次転写され、複数色のトナー像からなるカラー画像が中間転写体6上に形成される。
給紙搬送部の給紙カセット20内に収容された転写材Sは、給紙手段(第1給紙部)21により給紙され、レジストローラ(第2給紙部)22を経て、二次転写手段7Aに搬送され、中間転写体6上のカラー画像が転写材S上に一括転写され、転写材S上に各色トナー像からなるカラー画像が形成される。そして、転写材Sは定着装置30に搬送される。
定着装置30は、搬入された転写材Sに熱及び圧力を作用して、転写材S上にカラー画像を定着させ、処理済み転写材Sを装置外に排出する。
一方、二次転写手段7Aにより転写材Sにカラー画像を転写した後、転写材Sを分離した中間転写体6は、クリーニング手段8により残留トナーが除去される。
画像形成装置Aの本体上部に設置された操作表示部11は、転写材選択設定手段を有し、普通紙、塗工紙等の各種の転写材Sを設定する。また、転写材Sの厚さ(坪量)、転写材Sのサイズ、枚数等を設定する。
また、画像形成装置Aの本体上部近傍には、画像形成処理を実行させる主電源12をオン、オフさせる主電源スイッチと、省電力モードを実行させる副電源13をオン、オフさせる副電源スイッチとが配置されている。画像形成装置Aの本体内には、定着装置30を制御する制御手段14、及び主電源12、副電源13のオン、オフ状態を記憶する記憶手段15が配置されている。
なお、画像形成装置Aの説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
[定着装置]
図2は、本発明に係る定着装置30の断面図である。
定着装置30は、通紙路上方の加熱部31と通紙路下方の加圧部32を有する。
加熱部31は、定着ローラとしての加熱ローラ311と、加熱ローラ311の内部に配設された加熱源312等を有する。
加圧部32は、加熱ローラ311に圧接しながら回動し、加熱ローラ311との間に定着ニップ部Nを形成する定着ベルト321等を有する。
転写材S上に形成されたトナー像は、定着ニップ部Nを移動する間に熱と圧力の作用を受けて転写材S上に定着される。
加熱ローラ311の外周には、定着ベルト321、クリーニング手段33、ローラ分離爪34、及び非図示の温度センサ等が配置されている。
クリーニング手段33は、ウエブ元巻部331、ウエブ巻取部332、ウエブ押圧ローラ333、クリーニングローラ334、クリーニングウエブ335等から構成され、加熱ローラ311上の残余トナー及び紙粉等を除去する。
ローラ分離爪34は加熱ローラ311から転写材Sの先端部を分離する。
加圧部32は、加熱ローラに対向して回動する無端状の定着ベルト321と、定着ベルトを回動可能に支持する複数のローラと、加熱ローラ311に定着ベルト321を内周面側から押圧して定着ニップ部Nを形成する押圧部材323と、定着ベルト321の内周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材324と、複数のローラを回転可能に支持すると共に押圧部材323及び潤滑剤供給部材324を支持する一対の支持部材326とを有する。
定着ベルト321は、例えば、厚さ75μm、幅340mm、周長210mmのポリイミドフィルムでよって形成される。
複数のローラは、転写材Sの導入部に近い入口ローラ322aと、転写材Sの出口部に近い分離ローラ322bと、定着ベルト321を、例えば、約50Nの張力で張架するテンションローラ322cとで構成される。
分離ローラ322bは、定着ベルト321が加熱ローラから離間する位置、つまり定着ニップ部Nの最下流位置を決めるローラで、加熱ローラ311に対し定着ベルト321を、例えば590Nの押圧力で圧接している。
付勢手段36は、支持部材326の開孔326aに嵌合し支持部材326を回転可能に支持する一対の支持軸361と、各支持部材326を矢印aの方向に付勢する付勢部材362とで構成されている。そして、加熱ローラ311に対して定着ベルト321を介して分離ローラ322b及び押圧部材323を押圧させ、図示のような広幅の定着ニップ部Nを形成している。押圧部材323は、加熱ローラ311に対し定着ベルト321を、例えば、490Nの押圧力で押圧している。
ベルト分離爪35は、回動する定着ベルト321の外周面に対し近接、あるいは当接するよう、用紙搬送方向に直交する幅方向に渡って配設され、定着ベルト321から転写材Sの先端部を分離する。
《潤滑剤供給部材》
図3は、加圧部32の潤滑剤供給部材324の拡大断面図を示す。
潤滑剤供給部材324は押圧部材323に対し定着ベルト321の回動方向の上流側に配設され、先端Hを定着ベルト321の内周面に摺擦させ、定着ベルト321の内周面にシリコンオイル等からなる適量の潤滑剤を供給している。潤滑剤として、例えば、粘度300csのアミン変性シリコンオイルを用いている。
潤滑剤供給部材324は、潤滑剤塗布部材324aと、所定量の潤滑剤を収容可能な潤滑剤収容部324bと、薄板324cと、潤滑剤塗布部材324aを支持する支持板324dとを有する。
潤滑剤塗布部材324aは、例えば、アラミド繊維、又はアラミド紙でなる一枚の不織布を折り曲げて端部が接合された袋状を成す。潤滑剤塗布部材324aの一端は潤滑剤供給部材324の先端Hとして定着ベルト321に当接する。潤滑剤塗布部材324aの他端側Gは袋状の形態を有する。
潤滑剤収容部324bは、潤滑剤塗布部材324aの他端側Gに配設され、潤滑剤塗布部材324aの一部からなる袋と、例えば、フェルトまたはシリコーンゴム等でなる発泡材とで構成される。十分な量の潤滑剤が発泡材の内部に含浸している。
潤滑剤は潤滑剤収容部324bから潤滑剤塗布部材324aを経由して潤滑剤塗布部材324aの一端まで充分に湿潤し、定着ベルト321の内周面に至る。そして、定着ベルト321は、潤滑剤収容部324bの潤滑剤が枯渇しない限り、その内周面が常に潤滑剤で湿潤されて低い摺動抵抗に維持され、常にスムーズに回動されている。
薄板324cは、潤滑剤塗布部材324aの内部に配設され、一端から他端に渡る範囲を占める、例えば、厚さ100μmのステンレス製の薄板である。薄板324cの弾性により、潤滑剤塗布部材324aの一端は定着ベルト321の内周面に常に安定的に当接され、適量の潤滑剤が定着ベルトの内面に安定的に供給される。
支持板324dは、両側端側を加圧部32の支持部材326に固設されており、取付部材324eのビス止めで潤滑剤塗布部材324a及び薄板324cを一体的に支持している。
《押圧部材323》
図4は、加圧部32の押圧部材323の拡大断面図を示す。破線は加熱ローラ311の外径の一部を示す。
押圧部材323は、加圧部32の一対の支持部材326に両側端が固設された支持ステー323bと、支持ステー323bに接着固定された弾性部材323aと、弾性部材323aの表面を被覆するフィルム状の摺動部材323cとで構成される。
弾性部材323aは、加熱ローラ311の曲率に近い曲面形状を有し、例えば、厚さ3mm、硬度JISA20°、定着ベルト回動方向の長さ(ニップ幅)20mmのシリコーンゴムで形成される。
摺動部材323cは、弾性部材323aを被覆し弾性部材323aと定着ベルト321との間に介在し定着ベルト321の摺動抵抗を低減する。更に、定着ベルト321の内周面に塗布された潤滑剤が弾性部材323aを湿潤して弾性部材323aを劣化させることを防止している。従って、耐熱性樹脂で潤滑剤が透過しない、例えば、厚さ70μmのポリイミド樹脂等の材料が好ましい。また、摺動部材323cの表面は、少なくとも定着ベルト321に接する側に凹凸形状を有するもの、例えば、エンボス加工の施されたフィルムが、定着ベルト321の摺動抵抗を軽減可能で好ましい。
《加圧部の主要部材の位置関係》
図5は、転写材搬送方向と直交する軸方向における、加圧部32の主要部材の位置関係を示す、上側の定着ベルト321が透視された加圧部32の上面模式図である。
分離ローラ322bと入口ローラ322aに張架される定着ベルト321は、加圧部32の両側の支持部材326に対しL2の距離を離間しており、定着ベルト321の幅はW3である。押圧部材323の弾性部材323aが定着ベルト321を加熱ローラ311に押圧する押圧幅W1は定着ベルト321の幅より狭い(W1<W3)。また、押圧部材323の摺動部材323cの幅はW4で示し、定着ベルト321の幅より広い(W4>W3)。図示のように、摺動部材323cの端部は定着ベルト321の端部より両側にはみ出しており、両支持部材326に対しL3離間した内側に位置する。
図示のようにW2は潤滑剤塗布部材324aの幅であり、潤滑剤供給部材324が定着ベルト321の内周面を摺動する領域の幅に対応して、押圧部材323の押圧幅W1より同等、あるいは若干広く設定されている。
《本発明に係る第1の実施形態の潤滑剤バリア》
図6は、本発明に係る第1の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図である。
潤滑剤バリア327は、押圧部材323の側端側に配設しており、濡れ拡散により押圧部材323の表面を移動する散逸潤滑剤を堰き止めるものである。潤滑剤バリア327は、潤滑剤が濡れ難い、潤滑剤に対して撥油性を有する材料が好ましい。例えば、支持ステー323bの軸方向に直交する全外周面に被覆(コーティング)されたフッ素樹脂層が用いられる。つまり、潤滑剤バリア327は、潤滑剤が定着ベルト321の端部側から摺動部材323cを経由して押圧部材323の側端側へ移動して加圧部32の支持部材326に至る潤滑剤の散逸ルートを切断して、定着装置内、あるいは画像形成装置内への潤滑剤散逸を防止している。矢印A1(破線)に示すように、押圧部材の側端側へ移動する潤滑剤は潤滑剤バリアの内側(支持部材326の内面よりL1の位置)で堰き止められる。そして、堰き止められた潤滑剤は押圧部材323の外周面を湿潤させながら全軸方向に渡って押圧部材323を濡らし、最終的には押圧部材323の下面で液滴となり、定着ベルト321の内面に降下して、定着ベルト321の内面に再供給される。
本発明に係る第1の実施形態で示すように、押圧部材323の両側端に潤滑剤バリア327を設けることによって、押圧部材の両側からの潤滑剤の散逸(漏洩)が防止可能になり、長期に渡り転写材及び装置内部の汚損もなく定着ベルトの安定走行を可能にするベルト定着装置及び画像形成装置の提供を可能にする。
図11は、押圧部材323の両側端に潤滑剤バリア327を設けていない、比較例の定着装置で生ずる押圧部材323の両側端からの潤滑剤散逸ルートを示す、模式図である。
矢印A2に示すように、定着ベルトから漏洩した潤滑剤は、濡れ作用により押圧部材323の支持ステー323bの面を幅方向に移動し最側端の支持部材326に至ると、潤滑剤は支持部材326の面を経由して定着装置内の下部に散逸する。図示のような散逸ルートが一旦形成されると、比較的短期間に定着装置内、あるいは画像形成装置内への散逸潤滑剤に漏洩し、転写材上の汚損等の問題が発生する。長期的には、潤滑剤の枯渇による定着ベルトの走行不良、あるいは画像ずれの最悪事態に発展する。
《本発明に係る第2の実施形態の潤滑剤バリア》
図7は、本発明に係る第2の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図である。
図6に示す第1の実施形態では、潤滑剤バリア327の内端が定着ベルト321の側端部より外側に位置するために、押圧部材323の下方から液滴となって降下する潤滑剤が全て定着ベルト321の内面に再供給されず、一部は定着ベルト内面以外に散逸するという課題を残している。
図7に示す第2の実施形態の潤滑剤バリア327は、潤滑剤バリア327の内側(支持部材326の内面よりL1の位置)が定着ベルト321の側端部より内側に位置する押圧部材323に配設されている。従って、第2の実施形態の潤滑剤バリア327は、押圧部材323の下部で液滴となって降下する全ての潤滑剤が定着ベルト321の内面上に落下するために、第1の実施形態に比較し、散逸潤滑剤の割合が小さく転写材汚損の防止及び画像ずれの防止に優れる実施形態である。
《本発明に係る第3の実施形態の潤滑剤バリア》
図8は、本発明に係る第3の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図である。
図示のように第3の実施形態の潤滑剤バリア327は、その内側の下部(L1d)が上部(L1u)に対し内側に傾斜する形状を有し、且つ下部の先端(L1d)が定着ベルト321の内面に位置するよう、押圧部材323に配設されている。
矢印A1(破線)は、押圧部材323の側端側へ移動する潤滑剤が潤滑剤バリアの内側で堰き止められ、押圧部材323の外周面を湿潤させながら全軸方向に渡って押圧部材323を濡らす潤滑剤移動ルートを示す。従って、第3の実施形態の潤滑剤バリア327は、押圧部材323の下部で液滴となって降下する全ての潤滑剤が定着ベルト321の内面上に落下するために、第2の実施形態と同様に散逸潤滑剤の割合が小さく転写材汚損の防止及び画像ずれの防止に優れる実施形態である。
なお、この実施形態の場合には潤滑剤バリア327の上部は、支持部材326の内面からL1uの距離に位置し、定着ベルト321の側端部、あるいは押圧部材323の摺動部材323cの側端より外側に位置している。
また、潤滑剤バリア327の下部先端(L1d)は図示の被塗布領域Raに対向する位置にし、被塗布領域Raの外側に対向する位置にする場合に比して好ましい。被塗布領域Raは潤滑剤供給部材324の先端Hが摺擦し潤滑剤が供給される定着ベルト内面の領域である。被塗布領域Raの外側に位置する定着ベルトの内周面に潤滑剤が供給される場合、一旦供給された潤滑剤が押圧部材323の側端に再度漏れ出す傾向が強く、好ましくない。
《本発明に係る第4の実施形態の潤滑剤バリア》
図9は、本発明に係る第4の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図である。
第1から3までの実施形態の潤滑剤バリアは潤滑剤に濡れ難い撥油性の材料で形成されているが、本発明に係る潤滑剤バリアはこれに限定されるものではない。
第4の実施形態の潤滑剤バリア327は押圧部材323の側端側、且つ軸方向に直交する外周面に形成された段差であり、潤滑剤バリア327としての段差は外側が内側に対し突出する形状327aを有している。拡大図の破線で示すように、段差の形状327aは上面、下面、及びふたつの側面からなる支持ステー323bの外周面に形成されている。
潤滑剤バリア327としての段差は支持部材326からL1の距離に位置し、外側が内側に対し突出する形状327aによって、支持部材326に至る潤滑剤の移動を堰き止めている。
この実施形態の場合には、撥油性材料からなる潤滑剤バリアに比較して潤滑剤バリア327としての段差の下方に潤滑剤の液滴が生じ易い傾向があり、図示のように潤滑剤バリアとしての段差(L1)を定着ベルト321の側端部より内側に配設している(L1>L2)。
従って、矢印A1で示すように、潤滑剤バリア327で堰き止められた潤滑剤が潤滑剤バリア付近で液滴となり降下しても、定着ベルト321の内周面で確保され、定着ベルト321の内周面に確実に再供給されるものである。
《本発明に係る第5の実施形態の潤滑剤バリア》
図10は、本発明に係る第5の実施形態の潤滑剤バリア327を示す、転写材Sの搬送方向の上流側から見た、側面模式図である。図8は、貫通孔328の付近が破断された部分断面である。
第5の実施形態の潤滑剤バリア327は、第1、第2、及び第4の実施形態の潤滑剤バリアの内側に近接する押圧部材323(支持ステー323b)に潤滑剤を案内する貫通孔328が配設される形態である。そして、潤滑剤バリアで堰き止められた潤滑剤を貫通孔328を経由させ、定着ベルト321の内側に再供給させるものである。その結果として定着ベルトの内周面の被塗布領域Raに潤滑剤を落下させて、定着ベルト321の内周面に確実に再供給させている。
貫通孔328の上部開口328aは、定着ベルト321の端部より外側に位置する潤滑剤バリア327に隣接し、貫通孔の下部開口328bは定着ベルト321の端部より内側に位置している。より好ましくは、図示のように定着ベルト321の内面における被塗布領域Raに対応して位置する。
このように潤滑バリア327の補助として、潤滑剤バリア327で堰き止められた散逸潤滑剤を定着ベルト321の内側に降下させる貫通孔328を押圧部材323に配設して、押圧部材323の側端側から散逸する散逸潤滑剤を定着ベルトの内周面に確実に再供給させるようにしてもよい。
10 画像形成部
30 定着装置
31 加熱部
311 加熱ローラ(定着ローラ)
32 加圧部
321 定着ベルト
323 押圧部材
323a 弾性部材
323b 支持ステー
323c 摺動部材
324 潤滑剤供給部材
326 支持部材
327 潤滑剤バリア
327a 形状(段差の)
328 貫通孔
328a 上部開口
328b 下部開口
Ra 被塗布領域

Claims (5)

  1. 定着ローラと、
    前記定着ローラの表面に当接して回動する無端ベルト状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側に配設し、前記定着ローラに対し前記定着ベルトを押圧して前記定着ローラ及び前記定着ベルトの間に定着ニップ部を形成する押圧部材と、
    前記定着ベルトの側端よりも外側に配置されて前記押圧部材の側端部で前記押圧部材を支持する支持部材と、
    前記定着ベルトの内側に配設し前記定着ベルトの内周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材とを有し、
    トナー像が形成された転写材を前記定着ニップ部に搬送して前記トナー像を前記転写材上に定着する定着装置において、
    前記押圧部材の側端側、且つ軸方向に直交する外周面に、前記潤滑剤に対し撥油性を有する潤滑剤バリアを設け
    前記潤滑剤バリアが前記支持部材の内側に位置することを特徴とする定着装置。
  2. 定着ローラと、
    前記定着ローラの表面に当接して回動する無端ベルト状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側に配設し、前記定着ローラに対し前記定着ベルトを押圧して前記定着ローラ及び前記定着ベルトの間に定着ニップ部を形成する押圧部材と、
    前記定着ベルトの側端よりも外側に配置されて前記押圧部材の側端部で前記押圧部材を支持する支持部材と、
    前記定着ベルトの内側に配設し前記定着ベルトの内周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材とを有し、
    前記定着ニップ部にトナー像が形成された転写材を搬送して前記トナー像を前記転写材上に定着する定着装置において、
    前記押圧部材の側端側、且つ軸方向に直交する外周面に、内側に対し外側が突出する段差を有する潤滑剤バリアを設け
    前記潤滑剤バリアが前記支持部材の内側に位置することを特徴とする定着装置。
  3. 前記潤滑剤バリアの内側が前記定着ベルトの側端部より内側に位置することを特徴とする請求項1、又は2に記載の定着装置。
  4. 前記潤滑剤バリアの内側に隣接し前記押圧部材を上下に貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔の下部開口が前記定着ベルトの側端部より内側に位置することを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の定着装置。
  5. 転写材上にトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成された転写材上のトナー像を定着する、請求項1から4までの何れか1項に記載の定着装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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