JP5471057B2 - 自動販売システムまたは決済処理システム、そのためのサーバ装置、およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、記録媒体を所有する利用者が、自動販売機や決済処理装置との決済に用いる決済ブランドをサーバ装置に記憶させることで、決済処理を簡素化することを主な目的とする。
さらに、決済優先順位をサーバ装置に登録している場合であっても、所望の決済ブランドを選択できるようにした。この結果、スポット的にポイントサービスや割引が行われている場合に、サーバ装置に登録している決済優先順位を設定し直さなくても決済ブランドを選択できる、すなわち決済ブランド選択の自由度を高めることができる。
図1〜3は、本発明の自動販売システムおよび自動販売機の構成を説明する図である。
図1は、本発明のシステム構成図である。
図1において、1はLANやインターネットなどのネットワーク、2は自動販売機、10は外部機器、100は自動販売機を管理する自販機管理センターが所有するサーバ装置である。自動販売機2は、自動販売機内に収容された商品を選択する商品選択ボタン3、硬貨投入口4、返却レバー5、決済処理部6、商品搬出口7を備える。
外部機器10は、ネットワークを介してデータを送信する送信手段11、ネットワークを介してデータを受信する受信手段12、受信したデータなどを表示する表示部13、入力部14、種々の制御を行う制御部15を備える。外部機器10の例としては、ネットワークに接続可能なパーソナルコンピュータや携帯端末がある。
サーバ装置100は、ネットワークを介してデータを送信する送信手段101、ネットワークを介してデータを受信する受信手段102、管理手段である管理テーブル103、管理テーブルを検索する検索部104、種々の制御を行う制御部15を備える。管理テーブル103は、自動販売機ごとに、利用者が所有する非接触ICカード8に固有の識別番号と、このカードに記憶されている複数種類の決済サービス情報に対応する決済ブランドと、これらの決済ブランドに対する決済優先順位とを関連付けて保存している。
利用者が投入した金額を示す投入金額部61、利用者へ文字によるガイダンスを行ったり決済ブランドを表示したりして種々の情報を表示する表示部62を備える。また非接触ICカード8に対してデータの読み書きを行うカード読み書き部63、自動販売機2で商品を購入時に用いる決済ブランドを手動で選択するための決済ブランド選択手段64を備える。
決済処理部6は、上位機器である自動販売機2から決済指令を受けて、非接触ICカード8との間で決済サービス情報(電子マネー)を使って決済を行う決済手段として機能する。決済手段として必要な構成は、非接触ICカード8などの記録媒体と通信するためのカード読み書き部63と、決済手段を動作させるためのCPU(不図示)や、アプリケーションプログラムや通信鍵などを記憶する各種メモリ(不図示)である。決済手段は、従来の決済端末を想定しており、たとえば特開2008−199206号公報の図2などに示されている構成でよい。
本実施例では、利用者が所有する記録媒体を非接触ICカード8としたが、接触型ICカードや非接触ICカードを内在した携帯端末などとしてもよい。以下、単にICカードと呼ぶこともある。ICカード8は、少なくともICカード8に固有の識別番号と、複数種類の決済サービス情報(電子マネー価値)と、複数種類の決済サービス情報に対応した決済ブランドが記録されている。ICカード8に固有の識別番号としては、たとえばFelicaチップ(登録商標)の番号がある。
自動販売機2は、ネットワークを介してデータを送信する送信手段21、ネットワークを介してデータを受信する受信手段22、種々の制御を行う制御部23、各種情報を記憶するメモリ24を備える。
図4〜6は、ICカード8を所有する利用者が、外部機器10を使ってネットワーク1経由で、自動販売機2ごとに、決済に用いる決済ブランドおよび決済優先順位を、自動販売機を管理する自販機管理センターが有するサーバ装置100に登録するときの処理を説明する図である。
利用者は、外部機器10にインストールされているwebブラウザなどを使ってサーバ装置100にアクセスし、決済に用いる決済ブランドを設定したい自動販売機2を検索し、接続する。サーバ装置100は、自動販売機が設置されるロケーションおよび自動販売機ID、各自動販売機で決済可能な決済ブランドに関する情報が記憶されている。
サーバ装置100は、ネットワーク1経由で外部機器10が接続したのを検知すると(ステップS110)、決済ブランドおよび決済優先順位を登録するための登録用データ9を、送信手段101を使って外部機器10へ送信する(ステップS120)。
91はICカードに固有の識別番号、92は決済ブランド(電子マネー)の種別で、93は複数ある決済ブランドを、決済時はどの順序で使用するかを示す決済優先順位である。94は決済ブランドにおける管理番号であり、95は各々の自動販売機に付与される自動販売機のIDである。96は登録用データに入力したデータを、登録データとしてサーバ装置100へ送信するための決定手段である。
外部機器10は登録用データ9を受信手段12により受信すると、表示部13に表示し、利用者は入力部14を使ってICカード固有の識別番号91と決済ブランドの種別92と、決済優先順位93と、決済ブランドにおける管理番号94を登録用データ9に入力し、登録データを作成する。決済ブランドの種別92は、当該自動販売機で使える種別のみを入力可能である。決済ブランドにおける管理番号94の入力は必須ではない。
自動販売機ID95は、サーバ装置100で登録用データ9を呼び出したときに予め入力されている。利用者は所定事項への入力が終わると、決定手段96を選択し、外部機器10の送信手段11を使って登録データをサーバ装置100へ送信する。
ここで、再び図4に戻って説明する。サーバ装置100の受信手段102は、所定時間内に外部機器10から登録データを受信すると(ステップS130、Yes)、管理テーブル103に登録データの内容を記憶する(ステップS140)。具体的には、自動販売機ID95ごとに、ICカードID91と、決済ブランドの種別92と、決済優先順位とを関連付けて保存する。所定時間内に登録データを受信しない場合は、処理を中止する(ステップS130、No)。
ステップS140において、管理テーブル103に登録データの内容を記憶すると、サーバ装置100は外部機器10に対して登録完了を通知し(ステップS150)、処理を終了する。
このように、利用者がパーソナルコンピュータや携帯端末などの外部機器10を利用し、サーバ装置100に接続することで、自動販売機IDごとに、決済時に利用する決済ブランドおよび決済優先順位を簡単にサーバ装置100へ記憶できる。
自販機ID=0001には、カード識別番号=123001とカード識別番号=134005との、2枚のカードに関する情報が登録されている。カード識別番号=123001に関しては、決済ブランド種別=電子マネーA〜電子マネーCの3種類が登録されており、決済ブランド種別=電子マネーAは決済優先順位が1番に、決済ブランド種別=電子マネーBは決済順位が2番に、決済ブランド種別=電子マネーCは決済順位が3番に設定されている。 すなわち、自販機IDごとにカード識別番号が登録されており、このカードに記憶されている複数種類の決済ブランド種別と決済優先順位とが、カード識別番号と対応付けて保存されている。
図7は本発明の自動販売システムにおける第1の実施例であり、決済に用いる決済ブランドと決済優先順位がサーバ装置100に記憶された自動販売システムにおいて、ICカード8を使って決済を行うときの処理フローである。
利用者は商品選択ボタン3を押して、商品選択を行う(ステップS210)。自動販売機2は所定時間内にICカード8がカード読み書き部63に位置した(かざされた)ことを検知すると(ステップS220、Yes)、ICカード8に固有の識別番号およびICカード8に記録された複数種類の決済ブランド種別および決済サービス情報(電子マネーの残高)を読む。そして、送信手段21が自販機管理センターのサーバ装置100へ、自動販売機IDおよびICカード8の識別番号を送信する(ステップS230)。ステップS11で商品が選択されてから、自動販売機2が所定時間内にICカード8を検知しなかった場合(ステップS220、No)は、処理を中止する。
なお、この実施例では、商品選択後にICカード8を自動販売機2にかざす処理フローとして説明したが、この処理は入れ替えてもよい。すなわち、ICカード8を自動販売機2にかざした後に、商品選択する処理フローとしてもよい。
サーバ装置100の受信手段102が、自動販売機2から自動販売機IDおよびICカード8固有の識別番号を受信したら(ステップS310)、この自動販売機IDおよびICカード識別番号をキーにして、検索部104が管理テーブル103を検索する(ステップS320)。そして、検索結果であるICカード8の識別番号に関連付けられた複数種類の決済サービス情報に対応する決済ブランドと、これら決済ブランドに対する決済優先順位とを、送信手段101が自動販売機2へ送信する(ステップS330)。
再び図7に戻って、自動販売機2の受信手段22が、サーバ装置100から自動販売機IDおよびICカード8に関連付けられた決済ブランドの種別と決済優先順位とを受信する(ステップS240)。自動販売機2は、受信した情報に決済優先順位が登録されていなかった場合(ステップS250、No)は、販売不可とする。
自動販売機2は、受信した情報に決済優先順位が登録されていた場合(ステップS250、Yes)、ステップS210で選択した商品の価格と、サーバ装置100から受信した複数種類の決済ブランドに関する決済サービス情報(ステップS220で得られる電子マネーの残高)とを比較する(ステップS260)。そして、電子マネー残高の方が大きい決済サービス情報があった場合は(ステップS260、Yes)、最も優先順位が高い決済サービス情報の決済ブランドを使って決済を行う(ステップS270)。自動販売機2の制御部23が決済を指示し、決済処理部6のCPU(不図示)が決済処理を行う。このとき、自動販売機2の制御部23は、どの決済ブランドを用いて決済したかを表示部62に表示させる。
ステップS210で選択した商品の価格と比較して、電子マネー残高の方が大きい決済サービス情報がなかった場合は(ステップS260、No)、販売不可と判断する。ステップS270で決済処理を完了したら、選択した商品を搬出し(ステップS280)、販売動作を終了する。
このように、自動販売機での決済に用いる決済ブランドの決済優先順位を、利用者がサーバ装置に記憶させるので、決済ブランドの選択にかかる処理、すなわち決済処理を簡素化できる。
なお、本発明は、複数の自動販売機2のそれぞれに対して、サーバ装置100へ決済に用いる決済ブランドを設定できるため、自動販売機ごとに異なる販売促進を行う場合に優れた効果を得られる。すなわち、自動販売機2Aで優遇される決済ブランドと、自動販売機2Bで優遇される決済ブランドが異なる場合でも、それぞれの自動販売機に適切な決済ブランドをサーバ装置100に設定することで、より多くの優遇を享受することが可能となる。優遇内容は、たとえばポイント還元やクーポン配信、プライスダウンなどがある。
上述の例では、サーバ装置に設定した決済優先順位にしたがって決済を行ったが、決済優先順位の情報を使わずに、所望の決済ブランドを選択して決済する例を、本発明の自動販売システムにおける第2の実施例として図9に示す。
第2の実施例である図9が第1の実施例である図7と異なる点は、図9に点線で示した処理が増えたことである。図7のステップS210・S220は図9のステップS410・420と、図7のステップS230〜S280は、図9のステップS430〜S480の処理に対応するので、詳細な説明は割愛する。
ステップS420でICカード8が検知されてから所定時間内に、自動販売機2の決済ブランド64が操作されない場合(ステップS425、No)はステップS430へ進む。そして、第1の実施例と同様に、自販機管理センターのサーバ装置100に保存されている決済優先順位に基づき決済を行う。
ステップS420でICカード8が検知されてから所定時間内に、自動販売機2の決済ブランド64が操作された場合(ステップS425、Yes)は、ステップS500へ進む。選択した決済ブランドの電子マネー残高が商品価格より大きい場合は(ステップS500、Yes)、決済処理し(ステップS470)、商品を搬出(ステップS480)して販売処理を終了する。選択した決済ブランドの電子マネー残高が商品価格より小さい場合は(ステップS500、No)、販売不可と判断する。
なお、この実施例では、商品選択後にICカード8を自動販売機2にかざし、決済ブランド選択手段64が操作されたかを判断する処理フローとして説明したが、処理フローはこの実施形態に限定されない。たとえば、ICカード8を自動販売機2にかざした後に、購入したい商品を選択し、決済ブランド選択手段64が操作の有無を判断する処理フローとしてもよい。また、決済ブランド選択手段64が操作の有無を判断した後に、商品を選択し、ICカード8を自動販売機2にかざしてもよい。要点は、決済ブランド選択手段64が操作の有無を判断するステップを設け、この有無により以降の処理を分岐することである。
なお、決済ブランドには、プリペイド型とポストペイ型があるが、ポストペイ型の場合は上述した処理と異なってもよい。たとえば、ICカード8に記録されている決済ブランドが複数あり、優先順位の1位にポストペイ型の決済ブランドが設定されている場合は、このポストペイ型の決済ブランドで決済を行う。
さらに、ICカード8に記録されている決済ブランドが複数あり、優先順位の1位にプリペイド型、2位にポストペイ型の決済ブランドが設定されている場合は、優先順位が1位であるプリペイド型の決済ブランドの残高が不足していれば、2位のポストペイ型の決済ブランドで決済を行う。
以上の実施例の説明では、自動販売システムを例にあげたが、本発明はこの実施形態に限定されない。本発明は決済処理部6を自動販売機2に組み込んだ形としたが、たとえば、決済処理部6とPOSレジとを組み合わせた決済処理システムにも適用できる。
2 自動販売機
3 商品選択ボタン
4 硬貨投入口
5 返却レバー
6 決済処理部
7 商品搬出口
8 非接触ICカード
9 登録用データ
10 外部機器
13 表示部
14 入力部
21 送信手段
22 受信手段
23 制御部
24 メモリ
61 投入金額部
62 表示部
63 カード読み書き部
64 決済ブランド選択手段
91 ICカード固有の識別番号
92 決済ブランドの種別
93 決済優先順位
94 決済ブランド管理番号
95 自動販売機番号(ID)
96 決定手段
100 サーバ装置
103 管理テーブル
104 検索部
1031 自販機ID
1032 カード識別番号
1033 決済ブランド種別
1034 決済優先順位
Claims (4)
- 利用者が所有する複数種類の電子マネー残高を示す決済サービス情報が記録された記録媒体と通信して決済を行う決済手段を有する自動販売機と、ネットワークを介して前記自動販売機へ接続されるサーバ装置とからなる自動販売システムにおいて、
前記サーバ装置は、
所定のIDを有する自動販売機ごとに、記録媒体に固有の識別番号と、当該記録媒体に記録された複数種類の決済サービス情報に対応する決済ブランドと、当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位とを関連付けて保存する管理手段と、
自動販売機のIDおよび記録媒体に固有の識別番号に基づき前記管理手段を検索して、前記識別番号に対応した複数種類の決済ブランドと、当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位とを得る検索手段と、
を備え、
前記自動販売機は、記録媒体が通信可能領域に位置した場合に当該記録媒体の固有の識別番号を読み取り、当該自動販売機のIDおよび前記識別番号を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記自動販売機から受信した自動販売機のIDおよび識別番号に基づき前記検索手段で前記管理手段を検索して得た、当該自動販売機のIDおよび識別番号に対応した複数種類の決済ブランドと当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位とを前記自動販売機に送信し、
前記自動販売機は、前記サーバ装置から受信した複数種類の決済ブランドと当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位にしたがって、購入選択した商品の決済金額を満たす決済ブランドを用いて前記記録媒体と通信して決済し、
前記ネットワークは、入力手段を有する外部機器が接続されており、
前記外部機器は、前記入力手段を用いて作成した登録データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記外部機器から受信した前記登録データに基づき、前記管理手段を更新する
ことを特徴とする自動販売システム。 - 利用者が所有する複数種類の電子マネー残高を示す決済サービス情報が記録された記録媒体と通信して決済を行う決済手段を有する自動販売機と、ネットワークを介して前記自動販売機へ接続されるサーバ装置とからなる自動販売システムにおいて、
前記サーバ装置は、
所定のIDを有する自動販売機ごとに、記録媒体に固有の識別番号と、当該記録媒体に記録された複数種類の決済サービス情報に対応する決済ブランドと、当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位とを関連付けて保存する管理手段と、
自動販売機のIDおよび記録媒体に固有の識別番号に基づき前記管理手段を検索して、前記識別番号に対応した複数種類の決済ブランドと、当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位とを得る検索手段と、
を備え、
前記自動販売機は、
決済ブランドを選択できる決済ブランド選択手段を有し、
前記決済ブランド選択手段が選択操作された場合は、この選択された決済ブランドを用いて前記記録媒体と通信して決済を行い、
前記決済ブランド選択手段が選択操作されない場合は、通信可能領域に位置した記録媒体の固有の識別番号を読み取り、当該自動販売機のIDおよび前記識別番号を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記自動販売機から受信した自動販売機のIDおよび識別番号に基づき前記検索手段で前記管理手段を検索して得た、当該自動販売機のIDおよび識別番号に対応した複数種類の決済ブランドと当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位とを前記自動販売機に送信し、
前記自動販売機は、前記サーバ装置から受信した複数種類の決済ブランドと当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位にしたがって、購入選択した商品の決済金額を満たす決済ブランドを用いて前記記録媒体と通信して決済し、
前記ネットワークは、入力手段を有する外部機器が接続されており、
前記外部機器は、前記入力手段を用いて作成した登録データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記外部機器から受信した前記登録データに基づき、前記管理手段を更新する
ことを特徴とする自動販売システム。 - 前記外部機器が前記サーバ装置に接続した場合、前記サーバ装置は、登録用データを前記外部機器へ送信し、前記外部機器は、この登録用データに対して前記入力手段を用いて前記登録データを作成することを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売システム。
- 前記登録データは、自動販売機のIDと、記録媒体に固有の識別番号と、当該記録媒体に記録された複数種類の決済サービス情報に対応する決済ブランドと、当該複数種類の決済ブランドに対する決済優先順位とを含むことを特徴とする請求項1ないし3いずれかの項に記載の自動販売システム。
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