JP5470734B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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なお、ここで、バーコードとは、異なる幅や間隔をもつ平行な縦線の組み合わせによって情報を表現するコードであって、横断走査によって光学的に読み取るものをいう。また、バーコードの種類として、例えば、JANコード、NW−7、ITF、CODE39、CODE128、郵便カスタマーコード、EAN128等がある。
本発明は、情報画像の解像度又は大きさが異なっている場合、又は複数種類の情報画像が混在している場合であっても、その情報画像の解読可能な領域を抽出する画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
本願請求項1記載の発明は、画像内を走査して、黒画像領域及び白画像領域によって情報を表現する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の幅の相互間の比率と第1の判断基準に基づいて、該情報画像の始端部分を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段によって検出された始端部分を有する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の幅の相互間の比率と前記第1の判断基準とは異なる第2の判断基準に基づいて、該情報画像の始端部分以外の部分を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段により検出された領域を情報画像として解析して情報を抽出する情報抽出手段を具備し、前記画像内には、複数種類の情報画像があり、該情報画像は走査方向に対して傾いていることを特徴とする画像処理装置である。
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。所定という用語は、予め定められたの意の他に、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じての意を含めて用いる。
本実施の形態が処理対象とする情報画像の例を、図4に示す。1次元バーコードとして、(A)CODE39、(B)NW7、(C)ITF、(D)CODE93、(E)JAN、(F)CODE128があり、その他にも、EAN128等がある。スタック型2次元コードとして、(G)CODE49、(H)CODE16K、(I)PDF417等がある。なお、1次元バーコードとしては、現状存在する、あらゆるものを対象とする。2次元コードとしては、1次元バーコードを複数段積層したものを対象とする。したがって、QRコードのような2次元コードは対象としない。なお、本実施の形態を説明するにあたって、対象とする情報画像として1次元バーコードを例示する。また、情報画像の構成として、黒画像領域であるバーと白画像領域(隙間)であるホワイトバーを有している。なお、ホワイトバーと対比する等の文脈に応じて、バーを黒バーと称する場合がある。
始端部分検出モジュール11は、始端部分以外の部分検出モジュール12と接続されており、バーコード内のバー又はホワイトバーの幅の相互間の比率と第1の判断基準に基づいて、そのバーコードのスタートコードを検出する。相互間の比率とは、対象としているバー又はホワイトバーの幅とそのバー又はホワイトバーよりも前に検出しているバー又はホワイトバーの幅との間の比率をいう。特に、ここでの相互間の比率とは、最初に発見したバーの幅と次のホワイトバー(前記バーに隣接しているホワイトバー)の幅との間の比率をいう。
始端部分以外の部分検出モジュール12は、始端部分検出モジュール11、本数検出モジュール13と接続されており、始端部分検出モジュール11によって検出されたスタートコードを有するバーコード内のバー又はホワイトバーの幅の相互間の比率と前記第1の判断基準とは異なる第2の判断基準に基づいて、そのバーコードの始端部分以外の部分を検出する。なお、始端部分以外の部分とは、バーコードの画像内の解読可能な領域であって、始端部分に続く領域のことをいう。
本数検出モジュール13は、始端部分以外の部分検出モジュール12と接続されており、始端部分以外の部分検出モジュール12によって検出された始端部分以外の部分を有するバーコード内のバー又はホワイトバーの本数を検出する。
また、ある走査において始端部分検出モジュール11がバーコードのスタートコードを検出した場合は、その検出における走査にあっては、始端部分以外の部分検出モジュール12及び本数検出モジュール13による検出を行わず、また、あるラインの走査において始端部分検出モジュール11がバーコードのスタートコードを検出した場合は、そのラインにおいて始端部分を検出した後の走査にあっては、始端部分検出モジュール11による検出を行わず、始端部分以外の部分検出モジュール12及び本数検出モジュール13による検出を行うようにしてもよい。
また、第2の判断モジュール22による判断は、バー毎に又はホワイトバー毎に判断するようにしてもよい。つまり、第2の判断モジュール22は、対象としているバーの幅が、それまで走査したバーのうち最小のものの幅の4倍以下であり、かつ最大のものの幅の1/4以上であるか否かを判断するようにしてもよい。又は、第2の判断モジュール22は、対象としているホワイトバーの幅が、それまで走査したホワイトバーのうち最小のものの幅の4倍以下であり、かつ最大のものの幅の1/4以上であるか否かを判断するようにしてもよい。印刷によっては、一様にバーを太くするように印刷してしまうものがあるが、そのような印刷物に対応させる場合に適している。
候補領域追加モジュール25は、第4の判断モジュール24、第5の判断モジュール26と接続されており、対象としているバーを、バーコードの候補領域のバーとして追加する。
第5の判断モジュール26は、候補領域追加モジュール25と接続されており、バーコード領域の候補領域が複数ライン続いているか否かを判断する。
画像入力モジュール31は、情報画像検出モジュール32と接続されており、バーコードを含む画像を入力する。入力した画像を情報画像検出モジュール32へ渡す。その入力した画像に含まれるバーコードは、複数あってもよいし、複数種類のバーコードが含まれていてもよいし、また、そのバーコードは走査方向に対して傾きをもっていてもよい。
情報画像検出モジュール32は、画像入力モジュール31、バーコードデコードモジュール33と接続されており、画像入力モジュール31によって入力された画像から情報画像であるバーコードを検出する。その検出したバーコードの画像をバーコードデコードモジュール33へ渡す。
バーコードデコードモジュール33は、情報画像検出モジュール32、デコード結果処理モジュール34と接続されており、情報画像検出モジュール32から受け取ったバーコードの画像を解析して情報を抽出する。つまり、バーコードを解読するデコーダーである。そして、抽出した情報をデコード結果処理モジュール34へ渡す。
デコード結果処理モジュール34は、バーコードデコードモジュール33と接続されており、バーコードデコードモジュール33から受け取った情報を処理する。例えば、画像内に記載されたバーコードによって表現されているその文書名を用いて、その画像の電子情報である電子文書を取り出す等の処理を行う。
まず、1次元バーコードは、主に細いバーと太いバーの2種類の太さのバーからなるものと、4種類の太さのバーからなるものがある。よって、バーを検出する際、今まで走査したバーのうち最小のバーの4倍以上の太さ、又は最大のバーの1/4以下の太さのバーが出現した場合はバーコード領域が途切れたものと判断できる。
このとき、つまり、始端部分のバーを検出する時点で、許容比率を4倍又は1/4としてしまうと、バーコード領域ではない領域をバーコード領域として検出してしまう可能性がある。このような場合を図5を用いて説明する。
この場合、最初の走査によって、本来のバーコードのバー(54〜58)よりも前にある罫線53が検出されるが、この罫線53とバーコードの始まりのバー54までのスペースは罫線53の太さの4倍以下なので、罫線53もバーコード領域として検出されてしまう。
これらのキャラクタ構成を検討すると、スタートコードにおいて、1本目のバーから2本目のバーまでの距離(すなわち、1本目のホワイトバー)の幅が、最初のバーの幅の4倍以上又は1/4以下となることはない。よって、1本目のバーから次のバーを検出する際は、比率の許容量を小さくする。ここでの比率は、1本目のホワイトバーの幅は、前のバーの2倍以下かつ1/2以上の太さ以内を許容することとする。なお、図6(D)UPC/EAN/JANには、スタートコード、ストップコードの他に中間コードも示している。
図6の標準的なバーコードのスタートコード及びストップコードの例を検討すると、太さが2種類のコードではスタートコードが出現した時点で太さ1と太さ2のバーが両方必ず出現する。
しかし、太さが4種類のCODE128では、スタートコードが出現した時点で太さ3のバーまでしか出現せず、今後太さ4のバーが出現する可能性がある。つまり、比率としては、4/3(=1.33)であるが、誤差を考慮して1.5倍を採用する。
よって「今まで走査したバーのうち最大のバーの1.5倍より太い太さのスペース」が出現した場合はバーコード領域終了とする。
スタートコードとストップコードとを含む最低の1キャラクタとして、CODE39では29本、NW7では23本、CODE128では19本となる。
よって、検出されたバーの本数がバーコードとして成り立つ最低本数(この場合、CODE128として19本)を満たすかどうかの判断をして、満たす場合はバーコード候補領域として登録する。
以上の走査を繰り返し、最終的に所定以上の連続したラインでバーコード候補領域として判断したならば、これを結合してバーコード領域とする。
まずステップS201では、画像入力モジュール31で入力され、二値化された画像を受け取り、その画像を1ラインずつ走査する。以後、バーを1本検出した後、次のバーの太さを判断し、バーコードとして成り立つかどうかを順に判断していく。
ステップS203では、バーコード領域として最初のバーの検出かどうかを判断する。最初のバーである場合(Yesの場合)はステップS205へ進み、それ以外の場合(Noの場合)はステップS204へ進む。
ステップS205では、現在の黒バーの次のホワイトバーに進み、ホワイトバーの幅が前のバーの幅の2倍以下かつ1/2以上かを判断する。この処理は図2の例に示す第1の判断モジュール21に相当するものである。この範囲から外れている場合(Noの場合)はバーコード領域ではないので、ステップS212に進む。この範囲内の場合(Yesの場合)はステップS208へ進んで、この黒バーとホワイトバーをバーコード候補領域として追加し、ステップS209へ進む。つまり、バーコードのスタートコードを検出した場合は、ステップS204、ステップS206、ステップS207の処理を行わずに、同一ラインにおける次のバーの抽出を行うようにする(ステップS209)。その場合、そのラインにおいてスタートコードを検出した後の走査にあっては、ステップS205での処理を行わず、ステップS204、ステップS206での処理を行い、場合によってはステップS207での処理を行う。
ステップS206では、既に検出した領域にバーコードとして成り立つ本数のバーが含まれているかどうかを判断する。この処理は図2の例に示す第3の判断モジュール23に相当するものである。含まれている場合(Yesの場合)はステップS207へ進み、含まれていない場合(Noの場合)はステップS208へ進む。
ステップS208では、現在のバーをバーコード候補領域を構成するバーとして登録する。その後、ステップS209に進む。
ステップS209では、走査ライン上に次のバーがあるかどうかのチェックを行い、ある場合(Yesの場合)はステップS202に戻って次のバーを検出する。ない場合(Noの場合)はステップS210に進む。
なお、ステップS210で、前述したバーの本数に関する判断基準にさらに加えて、黒バー又はホワイトバーの太さは2種類であるか又は4種類であるかを判断するようにしてもよい。つまり、前述の判断基準で含まれていると判断された場合(Yesの場合)であって、太さが2種類又は4種類である場合は、ステップS211へ進み、それ以外の場合はステップS212へ進む。この判断を行うために、黒バー又はホワイトバーの太さをグルーピングする。このグルーピングは、ある太さを基準にして所定の範囲内にあるものは1つのグループに属すると判断してグループを形成する。そして、そのグループ数が太さの種類数に該当する。
ステップS212では、次のバーを検出する。ある場合(Yesの場合)はステップS202に戻り処理を繰り返す。ない場合(Noの場合)はステップS213に進む。
ステップS213では、次の走査ラインがあるかどうかを判断する。次のラインが存在する場合(Yesの場合)はステップS201に戻る。存在しない場合(Noの場合)はステップS214へ進む。
ステップS214では、各ラインで検出したバーコード候補領域が、所定数の複数ラインにわたって存在しているかどうかを判断する。この処理は図2の例に示す第5の判断モジュール26に相当するものである。所定数の複数ラインにわたっている場合(Yesの場合)はステップS215に進む。それ以外の場合(Noの場合)はステップS216へ進む。
ステップS216では、所定数の複数ラインにわたってバーコード候補領域がないので、バーコード領域は無しとして処理する。
なお、1ライン内に複数のバーコードがあった場合に対応するために、検出したバーコード候補領域に識別符号を付して、X座標を用いてバーコード候補領域を特定するようにしてもよい。
図9は、複数の帳票(帳票91、帳票93、帳票95、帳票97)にそれぞれバーコード(バーコード92、バーコード94、バーコード96、バーコード98)が付されている場合であって、自動原稿送り装置等を用いて、それらの画像を連続して画像入力モジュール31が入力した場合である。また、それぞれのバーコードは異なる種類のものである。これら全ての画像は、前述の実施の形態によって処理対象となる。
図10は、1つの画像100を画像入力モジュール31が入力した場合である。その画像100には、2つの帳票(送り状101、納品書103)があり、それぞれにバーコード(バーコード102、バーコード104)が付されている。そして、それぞれの帳票には、バーコードが罫線等と隣接或いは接触している。また、バーコードは異なる種類であり、傾いたものである。このような画像をもバーコード領域が分断されることなく、また抽出領域が他のオブジェクトと接触しても、バーコードとして抽出する形状が変わってしまうことなく、処理する。つまり、図8に示したフローチャートにおけるステップS214でYesとなるほどに、各走査ラインのバーコード候補領域が重なっており、そのバーコード候補領域が所定数以上のラインからなっていればよい。
第1の実施の形態では、1ラインずつ処理を行っていたが、第2の実施の形態は、所定ライン毎に処理を行う。そして、処理を省いてはいるが、バーコード抽出の精度を落とさないようにするために、第5の判断モジュール116による処理を加える。
図11は、第2の実施の形態の情報画像検出モジュール32の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。なお、第1の実施の形態と同種のモジュールには同一符号を付し重複した説明を省略する。また、第2の実施の形態の全体的なモジュール構成例は、第1の実施の形態と同様であり、図3に示すものと同様である。
情報画像検出モジュール32は、図11に示すように、対象ライン設定モジュール111、第1の判断モジュール21、第2の判断モジュール22、第3の判断モジュール23、第4の判断モジュール24、候補領域追加モジュール25、第5の判断モジュール116を有している。また、第5の判断モジュール116は、分布情報検出モジュール1161、比較モジュール1162、バーコード付加生成モジュール1163を有している。
第1の判断モジュール21は、対象ライン設定モジュール111、第2の判断モジュール22と接続されており、対象ライン設定モジュール111によって設定されたラインに対して、前述の第1の実施の形態のものと同様の処理を行う。
比較モジュール1162は分布情報検出モジュール1161、バーコード付加生成モジュール1163と接続されており、分布情報検出モジュール1161によって検出された分布情報と既に走査対象としたラインにおけるバーコードの分布情報とを比較する。例えば、バー又はホワイトバーの太さ、その本数等のそれぞれの差分を算出して、その差分を比較結果とする。
なお、ステップS1202からステップS1212までの処理は、第1の実施の形態による図8に示したフローチャートのステップS202からステップS212までの処理に対応するので、説明を省略する。
まず、ステップS1201では、画像入力モジュール31で入力され、二値化された画像を受け取り、対象ライン設定モジュール111によって設定されたラインを走査する。
例えば、図14(a)の例に示すように、対象画像140の1行目のライン内で、バーコード候補領域141、142を抽出する。ここで、バーコード候補領域141はバーコードであるが、バーコード候補領域142は文字領域である。次の処理、つまり、2回目のステップS1201で1+Nライン目を走査対象とした後のステップS1202からステップS1212までの処理では、図14(b)の例に示すように、バーコード候補領域143を新たに抽出する。
ステップS1214では、前の走査ラインで検出されたバーコード候補領域と、今回の走査ラインで検出されたバーコード候補領域の横(走査ライン方向)の位置座標が所定範囲内にあるか否かを判断する。かかる判断において、所定範囲内にある場合(Yesの場合)はステップS1215へ進み、それ以外の場合(Noの場合)はステップS1218へ進む。つまり、2つのバーコード候補領域は、その位置から1つのバーコードになり得るか否かを判断している。例えば、図14(b)の例に示すバーコード候補領域143はバーコード候補領域141と横の位置座標が所定範囲内にあるので、ステップS1215へ進む。なお、バーコード候補領域143はバーコード候補領域142とは所定範囲内にない。なお、横の位置座標とは、バーコードの左右端の座標をいい、バーコードの左端の座標のみ、右端の座標のみであってもよい。
ステップS1216では、ステップS1215で取得した両者の分布情報が所定範囲内にあるか否かを判断する。かかる判断において、所定範囲内にある場合(Yesの場合)はステップS1217へ進み、それ以外の場合(Noの場合)はステップS1218へ進む。つまり、2つのバーコード候補領域は、その分布情報から1つのバーコードになり得るか否かを判断している。例えば、図14(b)の例に示すバーコード候補領域143はバーコード候補領域141と分布情報が所定範囲内にあるので、ステップS1217へ進む。
ステップS1217では、今回の走査ラインのバーコード候補領域を前の走査ラインまでのバーコード候補領域に付加する。つまり、前の走査ラインまでのバーコード候補領域を今回の走査ラインのバーコード候補領域まで延長して、矩形のバーコードを生成する。例えば、図14(c)の例に示すように、バーコード候補領域141をバーコード候補領域143まで延長してバーコード候補領域144を生成する。
ステップS1219では、今までに検出したバーコード候補領域が所定の高さ以上であるか否かを判断する。かかる判断において、所定の高さ以上である場合(Yesの場合)はステップS1220へ進み、それ以外の場合(Noの場合)はステップS1221へ進む。つまり、ステップS1219には、前の走査ラインでバーコード領域が終了したと判断し得るバーコード候補領域がある場合にたどり着くものであり、ステップS1219では、バーコードとして成り立ち得る高さを有しているか否かを判断して、バーコードの検出が終了したか否かを判断している。図14(c)の例に示すバーコード候補領域142は所定の高さを有していないので、ステップS1221へ進み、ステップS1220の処理を行わないので、バーコード候補領域142はバーコード領域として登録されない。
ステップS1220では、対象としているバーコード候補領域をバーコード領域として登録する。つまり、そのバーコード候補領域をバーコードとして検出している。
ステップS1221では、次の走査ラインがあるか否かを判断する。ある場合(Yesの場合)はステップS1201へ戻り、次の対象ラインに対する処理を繰り返す。次の走査ラインがない場合は終了し、それまでにステップS1220で登録されたバーコード領域が、その画像内にあるバーコード領域である。
なお、バーの幅を対象とした処理はホワイトバーの幅を対象とした処理にしてもよいし、ホワイトバーの幅を対象とした処理はバーの幅を対象とした処理にしてもよい。
前記実施の形態の説明で述べた閾値における具体的な数値は、ノイズ状況を考慮して多少許容量を大きくした値であってもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
12…始端部分以外の部分検出モジュール
13…本数検出モジュール
21…第1の判断モジュール
22…第2の判断モジュール
23…第3の判断モジュール
24…第4の判断モジュール
25…候補領域追加モジュール
26…第5の判断モジュール
31…画像入力モジュール
32…情報画像検出モジュール
33…バーコードデコードモジュール
34…デコード結果処理モジュール
111…対象ライン設定モジュール
116…第5の判断モジュール
1161…分布情報検出モジュール
1162…比較モジュール
1163…バーコード付加生成モジュール
Claims (14)
- 画像内を走査して、黒画像領域及び白画像領域によって情報を表現する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の幅の相互間の比率と第1の判断基準に基づいて、該情報画像の始端部分を検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段によって検出された始端部分を有する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の幅の相互間の比率と前記第1の判断基準とは異なる第2の判断基準に基づいて、該情報画像の始端部分以外の部分を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段と前記第2の検出手段により検出された領域を情報画像として解析して情報を抽出する情報抽出手段
を具備し、
前記画像内には、複数種類の情報画像があり、該情報画像は走査方向に対して傾いている
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記第2の検出手段によって検出された始端部分以外の部分を有する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の本数を検出する第3の検出手段と、
前記第3の検出手段によって検出された本数に応じて、前記第2の検出手段によって検出された始端部分以外の部分を有する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の幅の相互間の比率と前記第1の判断基準及び前記第2の判断基準とは異なる第3の判断基準に基づいて、前記情報画像の終端部分を検出する第4の検出手段
を具備することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - ある走査において前記第1の検出手段が情報画像の始端部分を検出した場合は、該検出における走査にあっては、前記第2の検出手段及び前記第3の検出手段による検出を行わない
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - あるラインの走査において前記第1の検出手段が情報画像の始端部分を検出した場合は、該ラインにおいて始端部分を検出した後の走査にあっては、前記第1の検出手段による検出を行わず、前記第2の検出手段及び前記第3の検出手段による検出を行う
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記第4の検出手段によって終端部分を検出した場合は、前記情報画像を解読する解読手段
を具備することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - コンピュータを、
画像内を走査して、黒画像領域及び白画像領域によって情報を表現する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の幅の相互間の比率と第1の判断基準に基づいて、該情報画像の始端部分を検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段によって検出された始端部分を有する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の幅の相互間の比率と前記第1の判断基準とは異なる第2の判断基準に基づいて、該情報画像の始端部分以外の部分を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段と前記第2の検出手段により検出された領域を情報画像として解析して情報を抽出する情報抽出手段
として機能させ、
前記画像内には、複数種類の情報画像があり、該情報画像は走査方向に対して傾いている
ことを特徴とする画像処理プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記第2の検出手段によって検出された始端部分以外の部分を有する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の本数を検出する第3の検出手段と、
前記第3の検出手段によって検出された本数に応じて、前記第2の検出手段によって検出された始端部分以外の部分を有する情報画像内の黒画像領域又は白画像領域の幅の相互間の比率と前記第1の判断基準及び前記第2の判断基準とは異なる第3の判断基準に基づいて、前記情報画像の終端部分を検出する第4の検出手段
としてさらに機能させることを特徴とする請求項6に記載の画像処理プログラム。 - ある走査において前記第1の検出手段が情報画像の始端部分を検出した場合は、該検出における走査にあっては、前記第2の検出手段及び前記第3の検出手段による検出を行わない
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理プログラム。 - あるラインの走査において前記第1の検出手段が情報画像の始端部分を検出した場合は、該ラインにおいて始端部分を検出した後の走査にあっては、前記第1の検出手段による検出を行わず、前記第2の検出手段及び前記第3の検出手段による検出を行う
ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記第4の検出手段によって終端部分を検出した場合は、前記情報画像を解読する解読手段
として機能させることを特徴とする請求項7に記載の画像処理プログラム。 - 画像内の走査対象とするラインを設定する対象ライン設定手段
を具備し、
前記第1の検出手段は、前記対象ライン設定手段によって設定されたラインを走査対象とし、
前記第4の検出手段が終端部分を検出した後に、前記第1の検出手段によって検出された始端部分から前記第4の検出手段によって検出された終端部分までの間における画像領域又は白画像領域の分布に関する情報を検出する分布情報検出手段と、
前記分布情報検出手段によって検出された分布に関する情報に基づいて、既に走査対象としたラインにおける情報画像に今回の走査対象としたラインにおける情報画像を付加して、情報画像を生成する情報画像付加生成手段
をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記分布情報検出手段によって検出された分布に関する情報と既に走査対象としたラインにおける情報画像の分布に関する情報とを比較する比較手段
を具備し、
前記情報画像付加生成手段は、前記比較手段による比較結果に基づいて、情報画像を生成する
ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。 - 前記コンピュータを、
画像内の走査対象とするラインを設定する対象ライン設定手段
として機能させ、
前記第1の検出手段は、前記対象ライン設定手段によって設定されたラインを走査対象とし、
前記第4の検出手段が終端部分を検出した後に、前記第1の検出手段によって検出された始端部分から前記第4の検出手段によって検出された終端部分までの間における画像領域又は白画像領域の分布に関する情報を検出する分布情報検出手段と、
前記分布情報検出手段によって検出された分布に関する情報に基づいて、既に走査対象としたラインにおける情報画像に今回の走査対象としたラインにおける情報画像を付加して、情報画像を生成する情報画像付加生成手段
としてさらに機能させることを特徴とする請求項7に記載の画像処理プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記分布情報検出手段によって検出された分布に関する情報と既に走査対象としたラインにおける情報画像の分布に関する情報とを比較する比較手段
としてさらに機能させ、
前記情報画像付加生成手段は、前記比較手段による比較結果に基づいて、情報画像を生成する
ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
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