JP5469991B2 - 分析装置 - Google Patents

分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5469991B2
JP5469991B2 JP2009240006A JP2009240006A JP5469991B2 JP 5469991 B2 JP5469991 B2 JP 5469991B2 JP 2009240006 A JP2009240006 A JP 2009240006A JP 2009240006 A JP2009240006 A JP 2009240006A JP 5469991 B2 JP5469991 B2 JP 5469991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
temperature sensor
plasma
radical
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009240006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011086564A (ja
Inventor
麻衣子 権藤
さかえ 稲吉
文昭 石榑
豊 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2009240006A priority Critical patent/JP5469991B2/ja
Publication of JP2011086564A publication Critical patent/JP2011086564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5469991B2 publication Critical patent/JP5469991B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、ラジカル結合熱の分析装置に関する。
アッシング、化学エッチング等、ラジカル(不対電子を有する化学種)を反応種として用いるプロセスが知られている。ラジカルは、原料ガスをプラズマ化することにより生成される。ラジカルは、一般に、分子に比べて不安定であり、生成されたラジカルの一部は互いに、又は他の化学種と結合(再結合)して分子等になり、活性が消失(失活)する。失活は、主にプロセスチャンバ等の固相表面において生じ、その速度は当該表面を構成する材料に依存する。このため、ラジカルが接触する表面を、そのラジカルの失活の速度が小さい材料によって構成することにより、失活によって失われるラジカル量を低減し、所望の反応の速度を向上させることが可能となる。
ところで、ラジカルの濃度を測定する方法として、例えば特許文献1には、熱電対を利用してラジカルの濃度を分析する方法が開示されている。特許文献1に記載されている方法では、水素ラジカルを含むプラズマのダウンフロー中に熱電対を挿入し、その温度を測定する。ダウンフローに含まれている水素ラジカルは熱電対表面の触媒作用により再結合して水素分子を生成する。再結合の際には熱(結合熱)が放出され、熱電対の温度が上昇するため、ダウンフローに含まれるラジカルの濃度が大きければ熱電対による測定値は大きく、ラジカルの濃度が小さければ熱電対による測定値は小さくなる。このため、熱電対の温度を比較することにより、ダウンフローに含まれている水素ラジカルの濃度を比較することが可能とされている。
また、非特許文献1には、同様に熱電対を利用して、各種材料による水素ラジカルの失活の程度(再結合係数)を求める方法が開示されている。当該方法では、プラズマ源から伸びた直線的な測定管に2本の熱電対が配置される。一方の熱電対はフィラメント(素線の接合部)が露出し、他方の熱電対はフィラメントがガラスで被覆されている。プラズマ源において水素ガスをプラズマ化し、生成された水素ラジカルは測定管に流入させることで、これら熱電対の出力に基いて水素ラジカルを測定するようにしている。
上記熱電対は、結合熱に加えてプラズマ源からの輻射熱を受ける。結合熱を算出するためには、プラズマ源からの輻射熱による影響を排除する必要がある。フィラメントがガラスで被覆された熱電対は、表面にラジカルが到達しないため結合熱を受けず、プラズマ源の輻射熱により加熱される。このため、フィラメントがガラスで被覆された熱電対とフィラメントが露出した電極の差をとることで、輻射熱による影響を排除するようにしている。
特開平8−37176号公報(段落[0060]、図5)
R.K.Grubbs、S.M.George著 「Attenuation of hydrogen radicals traveling under flowing gas conditions through tubes of different materials」 The Journal of Vacuum Science and Technology A Vol.24 No.3 P486 American Vacuum Society
しかしながら、非特許文献1に記載に記載された再結合係数の算出方法は、多くのラジカル種に対して適用することは困難であると考えられる。水素ラジカルの結合熱は、他の化学種のラジカルの結合熱に比べて著しく大きく、プラズマからの輻射熱より十分大きいため、当該方法によって比較的高精度に結合熱を算出することが可能であるといえる。しかし、酸素ラジカルのような他のラジカルの結合熱は、水素ラジカルの結合熱より相当に小さく、プラズマからの輻射熱に大して十分大きいとはいえない。このため、検出すべき結合熱がバックグラウンドである輻射熱に埋もれてしまい、結合熱を精度よく算出することはできない。即ち、非特許文献1に記載の方法は、特に結合熱が小さいラジカルに適用することが困難であると考えられる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ラジカルの再結合による結合熱を精度よく算出することが可能な分析装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る分析装置は、ラジカル生成部と、測定部と、遮蔽部とを具備する。
上記ラジカル生成部は、第1の開口を有する生成室と、上記生成室で原料ガスのプラズマを発生させることでラジカルを生成するプラズマ発生手段とを有する。
上記測定部は、上記第1の開口に連通する第2の開口を有する測定管と、上記測定管に収容され上記測定管に流入した上記ラジカルを検出する温度センサとを有する。
上記遮蔽部は、上記第1の開口と上記第2の開口とを結ぶ直線上に位置し、上記プラズマから上記温度センサへの輻射を遮蔽する。
第1の実施形態に係る分析装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る分析装置による測定結果を示すグラフである。 比較例に係る分析装置による測定結果を示すグラフである。 第2の実施形態に係る分析装置の概略構成を示す図である。
本発明の一実施形態に係る分析装置は、ラジカル生成部と、測定部と、遮蔽部とを具備する。
上記ラジカル生成部は、第1の開口を有する生成室と、上記生成室で原料ガスのプラズマを発生させることでラジカルを生成するプラズマ発生手段とを有する。
上記測定部は、上記第1の開口に連通する第2の開口を有する測定管と、上記測定管に収容され上記測定管に流入した上記ラジカルを検出する温度センサとを有する。
上記遮蔽部は、上記第1の開口と上記第2の開口とを結ぶ直線上に位置し、上記プラズマから上記温度センサへの輻射を遮蔽する。
ラジカル生成部において生成されたラジカルは、プラズマ生成室の第1の開口から測定管の第2の開口に流入し、測定管内に流入する。温度センサの触媒表面に到達したラジカルは、当該表面において再結合し、結合熱を放出する。ここで、プラズマと温度センサを結ぶ直線、即ちプラズマの輻射経路は遮蔽部によって遮蔽されるため、プラズマからの輻射は温度センサに到達せず、温度センサに輻射熱が印加されることが防止される。このため、温度センサの出力から輻射熱による影響を排除することが可能であり、結合解離エネルギーが小さいラジカル種であってもその結合熱を精度よく測定することが可能である。

上記遮蔽部は、上記第1の開口と上記第2の開口を連結する屈曲した管路であってもよい。
遮蔽部を屈曲した管路とすることにより、プラズマからの輻射は管路の内壁に遮蔽され、温度センサへの輻射熱の印加が防止される。当該遮蔽部は、管路の径を確保しつつプラズマの輻射経路を遮蔽することができるので、測定管内に流入するラジカルの流れを粘性流(層流)として維持することが可能である。
上記原料ガスは、酸素を含有するガスであってもよい。
酸素ラジカルは比較的結合解離エネルギーが小さく、結合熱はプラズマからの輻射熱に比べて小さくなる。このため、温度センサにプラズマの輻射熱が印加される場合、結合熱の算出が困難である。この構成によれば、温度センサに印加されるプラズマの輻射熱が抑制されるので、酸素ラジカルの結合熱であっても精度よく算出することが可能である。
上記管路は、石英又はアルミニウムからなるものであってもよい。
この構成によれば、遮蔽部の管路の壁面に接触したラジカルが失活することを防止することが可能である。これにより、遮蔽部がこれら以外の材料から構成されている場合に比べて測定管に流入するラジカルの濃度が増加し、温度センサにより多くの結合熱が印加される。このため、温度センサの出力に占める結合熱の割合が大きく、結合熱を精度よく算出することが可能である。
上記測定管は、上記ラジカルの失活の程度が評価されるべきサンプル材料からなる内壁面を有するものであってもよい。
測定管に流入したラジカルはサンプル材料からなる内壁面に付着して再結合し、ラジカル濃度が減少する。ラジカルが再結合する速度はサンプル材料の物性(再結合係数)によって異なるため、温度センサの出力で表されるラジカル濃度を比較することによりサンプル材料の再結合係数を比較することが可能となる。
上記測定部は、上記温度センサを、上記測定管の前記サンプル材料が存在する範囲内において上記測定管の軸方向に移動させる駆動機構を有していてもよい。
この構成によれば、測定管の軸方向の複数の位置で温度センサの出力を得ることができ、同方向におけるラジカルの濃度勾配を得ることが可能となる。ラジカルの濃度は、温度センサの出力から算出された結合熱から求めることができる。ラジカルの濃度勾配からはサンプル材料がラジカルを失活させる程度である再結合係数を得ることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る分析装置1について説明する。
図1は、分析装置1の概略構成を示す図である。
同図に示すように、分析装置1は、ラジカル生成部2、測定部3、及び遮蔽部4を有する。ラジカル生成部2と測定部3は、遮蔽部4を介して配置されている。
ラジカル生成部2は原料ガスをプラズマ化し、ラジカルを生成させる。ラジカル生成部2はプラズマ生成室5、プラズマ発生器6及びガス供給系7を有する。プラズマ発生器6はプラズマ生成室5に収容され、ガス供給系7はプラズマ生成室5に接続されている。
プラズマ生成室5は室内を室外と隔絶し、室内と室外の圧力差を維持する。プラズマ生成室5は第1の開口5aを有し、第1の開口5aは遮蔽部4に接続されている。
プラズマ発生器6は、プラズマ生成室5内にプラズマ(図1にPとして示す)を発生させる。プラズマ発生器6は、プラズマ生成室5内の原料ガスに、原料ガスをプラズマ化するマイクロ波(例:周波数2.45GHz)等の電磁波を照射することが可能に構成されている。また、プラズマ発生器6は、レーザによる励起等によって原料ガスをプラズマ化するものとすることもできる。プラズマ発生器6は、プラズマ生成室5の室外に設けられてもよく、プラズマ生成室5の室内に収容されていてもよい。
ガス供給系7はプラズマ生成室5の室内に原料ガスを供給する。ガス供給系7は、例えばガスボンベと配管により構成されている。ガス供給系7は、プラズマ生成室5に供給される原料ガスの流量を調節可能なものとされる。ガス供給系7及びプラズマ発生器6がプラズマ発生手段に対応する。
測定部3はラジカル生成部2において生成されたラジカルを検出する。測定部3は測定管8、温度センサ9及び排気系10を有する。温度センサ9は測定管8に収容され、排気系10は測定管8に接続されている。
測定管8はラジカルの流路を形成する。測定管8は、サンプル管11と排気管12から構成されている。サンプル管11及び排気管12は同一の口径を有する円管とすることができ、サンプル管11と排気管12が接続されて測定管8が形成されている。サンプル管11はラジカルの失活の程度が評価されるべきサンプル材料からなり、即ち測定管8はサンプル材料からなる内壁面を有する。ここで、失活の程度とは、サンプル材料の表面におけるラジカルの失活のされやすさ(されにくさ)を意味し、さらにはサンプル材料の再結合係数の値、あるいサンプル材料の再結合係数の、他の材料の再結合係数に対する大小等を含む。測定管8のサンプル管11側の開口を第2の開口8aとする。第2の開口8aは遮蔽部4に接続されている。また、測定管8の排気管12側の開口は蓋13によって閉塞されている。
サンプル管11はサンプル材料(石英、アルミニウム、ステンレス鋼等)によって形成されるものとすることができる。また、サンプル管11は他の材料によって形成されて管の内壁にサンプル材料からなる測定サンプルが配置され、サンプル材料からなる内壁面が構成されるものであってもよい。この場合サンプルは、サンプル管11の内壁の全面に渡って配置されるものとすることができる。サンプル管11の遮蔽部4側の管口(第2の開口8aと同一)を第1の管口11aとし、排気管12側の管口を第2の管口11bとする。サンプル管11は、第1の管口11aに形成されたフランジ11cによって遮蔽部4に、第2の管口11bに形成されたフランジ11dによって排気管12にそれぞれ接続されている。
排気管12はサンプル管11内の気体の排出経路を形成する。排気管12は蓋13よりに形成された排気口12aを有する。排気口12aは排気系10に接続されている。後述するが、排気口12aがサンプル管11(温度センサ9)に近接していると、排気口12aに吸引される気体の流れにより、サンプル管11内の気体の流れが粘性流(層流)ではなくなり、結合熱の算出に影響が生じるおそれがあるため、排気管12によって排気口12aとサンプル管11とが離間されている。排気管12のサンプル管11側の管口を第1の管口12bとし、蓋13側の管口を第2の管口12cとする。排気管12は、第1の管口12bに形成されたフランジ12dによってサンプル管11に、第2の管口12cに形成されたフランジ11eによって蓋13にそれぞれ接続されている。
本実施形態では、測定管8はサンプル管11と排気管12とが接続されて構成されるものとしたが、これに限られない。一本の管の一部に測定サンプルを配置し、当該一本の管を測定管8として用いることも可能である。
温度センサ9は測定管8に流入したラジカルを検出する。温度センサ9は、ラジカルが付着して再結合する触媒表面を有するものとされる。温度センサ9は、例えばR熱電対(+極:Pt-Rh(13%)合金、−極:Pt)とすることができる。温度センサ9は測定管8の軸方向に伸びる支持体14に支持され、サンプル管11の内部、中心軸上に配置される。
温度センサ9を支持する支持体14は、サンプル管11から排気管12を通過して蓋13を貫通し、測定管8の外部に伸びる。支持体14は、蓋13に設けられた駆動機構15に連結されている。駆動機構15は、モータ、ギア等を内蔵し、支持体14を測定管8の軸方向に駆動する。駆動機構15は、支持体14に取り付けられている温度センサ9がサンプル管11の内部において、少なくともサンプル材料が配置されている範囲(第1の管口11aから第2の管口11bの間)で移動可能となるように構成される。即ち、駆動機構15によって支持体14が駆動され、支持体14に取り付けられている温度センサ9がサンプル管11の軸方向において任意の位置をとることが可能とされる。なお、支持体14及び駆動機構15は、ここに示す構成に限られず、温度センサ9を支持し、駆動することが可能な他の構成とすることも可能である。
排気系10は、測定管8の内部の気体を排気する。排気系10は、例えば真空ポンプと配管によって構成される。排気系10は、排気速度を調節可能なものとされる。
遮蔽部4は、プラズマから放射され、第1の管口4aを通過した輻射を遮蔽する。遮蔽部4は屈曲した管とすることができる。遮蔽部4は、プラズマ生成室5の第1の開口5aに接続される第1の管口4aと、測定管8の第2の開口8aに接続される第2の管口4bを有する。遮蔽部4は、第1の管口4aから伸び、第1の管口4aに垂直な第1の管部分4cと第2の管口4bから伸び、第2の管口4bに垂直な第2の管部分4dが直交する形状とすることが可能である。第1の管口4aにはフランジ4eが設けられ、プラズマ生成室5に接続される。第2の管口4bにはフランジ4fが設けられ、測定管8に接続される。
屈曲した管路を有する遮蔽部4によってプラズマ生成室5と測定管8が接続され、第1の開口5aの開口面と第2の開口8aの開口面が垂直な位置関係となる。これにより、第1の開口5aと第2の開口8aを結ぶどのような直線(例えば図1に破線Lで示す)も、その途中に遮蔽部4が存在することとなる。
遮蔽部4の管路は、ラジカルの失活が発生し難い材料から構成することが好適である。ラジカル生成部2において生成されたラジカルは、遮蔽部4を通過して測定管8に至るため、遮蔽部4においてラジカルの失活が発生し難い場合、より多くのラジカルを測定管8に到達させることが可能となる。これにより、温度センサ9においてより多くのラジカルの結合熱が検出可能となる。ラジカルの失活が発生し難い材料はラジカル種により、例えば、測定対象が酸素ラジカルである場合、遮蔽部4は石英又はアルミニウムからなるものとすることができる。または、遮蔽部4は、他の材料で形成された管の内部がこれらの材料によって被覆されたものであってもよい。
遮蔽部4の管路形状はここに示すものに限られず、管路が湾曲するものであってもよい。例えば、管路が螺旋状に形成されたものとすることも可能である。また、遮蔽部4は、第1の管部分4cと第2の管部分4dが直交する(第1の管部分4cの軸と第2の管部分4dの軸のなす角が90°)ものに限られず、当該角度が60°、135°等、種々の角度を有するものを用いることができる。
さらに、遮蔽部4は、管路を流れる気体が粘性流となるように構成される。後述するが、分析装置1は、サンプル管11内に配置される温度センサ9に粘性流が到達するように構成される必要がある。遮蔽部4の管路を、気体の粘度、流速、管路形状等に応じて十分大きな直径とすることにより、管路を流れる気体を粘性流とすることが可能である。
プラズマ生成室5、遮蔽部4及び測定管8が接続されることによって、連通した空間(測定空間)が形成される。測定空間は、ガス供給系7及び排気系10によって圧力が調節可能に構成されている。
以上のように構成された分析装置1による測定方法を説明する。
最初に、排気系10により測定空間が排気され、測定空間が清浄になるまで十分に減圧される。次にガス供給系7からプラズマ生成室5に原料ガスが供給される。排気系10の排気速度と、ガス供給系7からの原料ガスの供給速度が調節され、測定空間が所定の圧力に維持される。この状態において、測定空間では、プラズマ生成室5から遮蔽部4、サンプル管11、排気管12を経由して排気口12aに至る、一定流量の原料ガスのガスフローが形成される。ここで、遮蔽部4は十分に大きな管径を有する管路であるため、ガスフローは粘性流となる。
次に、プラズマ発生器6により原料ガスがプラズマ化される。プラズマ中の電子が原料ガスの分子に衝突することにより分子の結合が開裂し、ラジカルが生成する。ラジカルは不安定であるため再結合して分子に戻るが、プラズマ中では電子衝撃が継続するため、ラジカルの生成と再結合が平衡し、所定の濃度のラジカルがプラズマ中に存在する。生成したラジカルは、ガスフローによってプラズマ生成室5の第1の開口5aから流出し、遮蔽部4を通過してサンプル管11に流入する。
サンプル管11に流入したラジカルの一部は、温度センサ9の表面に付着して再結合し、結合熱を生じる。結合熱は、ラジカルが結合して分子を生成する際に放出する結合解離エネルギーと温度センサ9に輸送されるラジカルの数の積として考えられる。これにより、結合熱から温度センサ9に輸送されるラジカルの数を求めることができる。サンプル管11を流れるガスフローが粘性流であれば、結合熱からラジカルの濃度を算出することが可能である。
温度センサ9は特定の位置(第1の管口11aからの距離)においてその出力が測定された後、サンプル管11の軸方向に移動する。温度センサ9の移動は駆動機構15によって支持体14が駆動されることによってなされる。温度センサ9は移動した新たな位置において出力が測定され、さらに移動及び出力の測定が繰り返される。このようにすることによって、温度センサ9はサンプル管11内の複数の位置においてその出力を測定される。例えば、当初、温度センサ9は第2の管口11bに位置して測定され、第1の管口11aの方向に所定距離移動され、再び測定される。さらに同方向に所定距離移動されて測定されることが、温度センサ9が第1の管口11aに至るまで繰り返される。
図2は、分析装置1によって測定される温度センサ9の出力を示すグラフである。測定対象は、ここでは酸素ラジカルとした。
横軸は第1の管口11aから温度センサ9までの距離(mm)であり、縦軸は温度センサ9の出力(℃)である。サンプル材料は石英、アルミニウム及びステンレス鋼である。同図に示すように、温度センサ9が第1の管口11aから遠ざかるに従って、温度センサ9の出力が低下する。
図3は、比較として、遮蔽部4が設けられていない場合の温度センサ9の出力を示すグラフである。この測定に用いられるのは、遮蔽部4の替わりに遮蔽部4の管路と同一の長さを有する直管が配置される分析装置とする。図3と同様に、横軸は第1の管口11aから温度センサ9までの距離(mm)であり、縦軸は温度センサ9の出力(℃)である。
図2と図3における出力の差はプラズマからの輻射熱に由来する。このように輻射熱は結合熱に比べて十分大きく、検出すべき結合熱がバックグラウンドである輻射熱に埋もれてしまう。このため輻射熱の影響を排除しなければ結合熱を精度よく算出することができない。
サンプル管11を通過したラジカルは、排気管12に流入し、排気系10によって排気口12aから排出される。排気口12aとサンプル管11の第2の管口11bは十分離間されているため、サンプル管11内のガスフローは粘性流として維持される。
以上のようにして測定がなされる。分析装置1では、上述のようにプラズマと温度センサ9を結ぶ直線、即ちプラズマの輻射経路は遮蔽部4によって遮蔽されるため、プラズマからの輻射は温度センサ9に到達せず、温度センサ9に輻射熱が印加されることが防止される。このため、温度センサ9の出力から輻射熱による影響を排除することが可能である。また、ラジカルの結合熱の算出を室温で行うことができる。
分析装置1は、特に、測定対象のラジカル種が酸素ラジカル等の結合解離エネルギーが小さいラジカル種である場合に有効である。結合解離エネルギーが小さいラジカル種である場合、温度センサ9によって検出される結合熱も小さくなる。このため、結合解離エネルギー小さいラジカル種は、結合解離エネルギーが大きいラジカル種に比べ、プラズマからの輻射熱の影響をより受け易い。分析装置1では、プラズマからの輻射熱の影響が抑制されるため、結合解離エネルギーが小さいラジカル種であっても、結合熱を精度よく算出することが可能である。
また、測定対象が酸素ラジカルである場合、遮蔽部4を石英又はアルミニウムによって形成することにより、遮蔽部4の管路の壁面に接触した酸素ラジカルが失活することを防止することが可能である。これにより、遮蔽部4がこれら以外の材料から構成されている場合に比べてサンプル管11に流入する酸素ラジカルの濃度が増加し、温度センサ9により多くの結合熱が印加される。即ち、結合熱に対してプラズマからの輻射熱がより小さくなるため、結合熱の精度を向上させることが可能である。
温度センサ9の出力、即ち温度センサ9の熱収支は、以下の式(1)で表すことが出来る。
+Q+Q=Q+Q (1)
ここで、Qは温度センサ9からの電磁波の放射により失われる熱、Qはプラズマからの輻射によって温度センサ9に加えられる熱、Qは温度センサ9の周囲に存在する気体の粘性流によって温度センサ9から失われる熱、Qは温度センサ9の熱電対ワイヤから支持体14への熱伝導によって失われる熱、Qは温度センサ9の表面において生じるラジカルの結合熱によって温度センサ9に加わる熱である。温度センサ9の出力が一定となるまで、その位置を維持することにより温度センサ9への熱の流入(式(1)の左辺)と温度センサ9からの熱の流出(式(1)の右辺)が一致し、式(1)が成り立つ。
はステファンボルツマン(Stefan-Boltzmann)の法則(黒体の表面から単位面積、単位時間当たりに放出される電磁波のエネルギーはその黒体の熱力学温度の4乗に比例)から以下の式(2)によって求めることができる。
=σAε(T −T ) (2)
σはステファンボルツマン係数(5.67×10−8[W・m−2・K−4])、Aは温度センサ9の表面積、εは温度センサ9の輻射率、Tは各測定位置の温度(温度センサ9の出力)、Tはガス温度(サンプル管11の外壁温度と仮定)である。
は以下の式(3)によって求めることができる。
=hA(T−T) (3)
hは酸素ガス流れ中の温度センサ9の熱伝達率である。
は温度センサ9の熱電対ワイヤの断面積が十分小さいため無視することができる。
は、プラズマからの輻射が遮蔽部4によって遮蔽されるため無視することができる。
以上により、温度センサ9の出力TからQ及びQを算出することでラジカルの結合熱であるQが得られる。
からのラジカル濃度の導出について説明する。
結合熱Qとラジカル濃度[R]の関係は以下の式(4)によって表される。
=AΔEγsus[R]v/4 (4)
ΔEはラジカルの結合解離エネルギー、γsusは触媒表面の再結合係数、vはラジカルの熱運動速度の二乗平均平方根である。
サンプル管11に流入したラジカルの一部は、サンプル管11を構成している、又はサンプル管11内に配置されているサンプル材料に到達し、サンプル材料の表面に付着する。この付着速度はサンプル材料の物性に依存する。サンプル材料の表面に付着したラジカルは、別のラジカルと再結合して分子となる。これによりサンプル管11内を流通するガスフロー中のラジカル濃度は、サンプル管11の上流(第1の管口11a側)から下流(第2の管口11b側)に向かって漸減していく。ラジカル濃度の減少の程度はサンプル材料の物性によって異なるため、サンプル管11の上流から下流にかけて、複数の位置でラジカル濃度を得ることができれば、サンプル材料のラジカルを失活させる程度(再結合係数)を算出することが可能となる。
ラジカル濃度から再結合係数を導出する。
温度センサ9の近傍におけるラジカル濃度[R]と第1の管口11aにおけるラジカル濃度(初期ラジカル濃度)[H]の関係は以下の式(5)によって表される。
[R]=[R]exp(−βγ1/2ηx) (5)
βは幾何学的因子、γはサンプル材料の再結合係数、ηは基準座標系の変形率、xはプラズマから温度センサ9までの距離である。
幾何学因子βは以下の式(6)によって表される。
β=(vR/D)1/2/R (6)
Rはサンプル管11の半径、Dはラジカルの拡散係数である。
基準座標系の変形率ηは以下の式(7)によって表される。
η=F/(F+v) (7)
Fは静止基準座標系中のラジカルの拡散速度であり、vはガスフローの流速である。
式(4)及び式(5)から、結合熱Qは以下の式(8)によって表される。
=AΔEγsusv/4[R]exp(−βγ1/2ηx) (8)
式(8)は以下の式(9)に変形できる。
logQ=−(βγ1/2ηx)+log(AΔEγsusv/4[H]) (9)
式(9)を、縦軸をQの対数とし、横軸をxとしてプロットすると、グラフの傾きaは式(11)、切片bは式(12)によって表される。
a=−βγ1/2η (11)
b=log(AΔEγsusv/4[H]) (12)
式(11)から、再結合係数γは以下の式(13)によって得られる。
γ=(a/βγ) (13)
以上のようにして、ラジカルの結合熱Qからサンプル材料の再結合係数が得られる。このため、ラジカルの結合熱Qを精度よく算出することができれば、再結合係数の精度を向上させることが可能である。ここで、上述の式(1)において、プラズマからの輻射熱であるQは無視できるとしたが、このQがQに対して大きければ、Qを無視することにより再結合係数の精度が低下する。即ち、プラズマからの輻射が温度センサ9に到達しないようにすることで、再結合係数の精度を向上させることが可能である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る分析装置20について説明する。
図4は、分析装置20の概略構成を示す図である。
分析装置20について、第1の実施形態に係る分析装置1と同一の構成については説明を省略し、同一の符号を付する。
図4に示すように、分析装置20は、第1の実施形態に係る分析装置1が有する遮蔽部4に替わり、遮蔽部21を有する。遮蔽部21は、ラジカル生成部2と測定部3の間に配置されている。
遮蔽部21はプラズマからの輻射を遮蔽する。遮蔽部21は、遮蔽板21cを有する管路とすることができ、当該管路は直管状とすることができる。遮蔽部21は、プラズマ生成室5の第1の開口5aに接続される第1の管口21aと、測定管8の第2の開口8aに接続される第2の管口21bを有する。第1の管口21aにはフランジ21dが設けられ、プラズマ生成室5に接続される。第2の管口21bにはフランジ21eが設けられ、測定管8に接続される。
遮蔽板21cは、遮蔽部21の管路中に、当該管路を部分的に塞ぐ大きさを有し、複数が設けられる。遮蔽板21cは、第1の管口21aからみて部分的に重複し、第1の開口5aと第2の開口8aを結ぶ直線(例えば図4にLとして示す)がいずれかの遮蔽板21cに遮蔽されるように配置される。これにより、管路中をガスフローが流れることを可能としつつ、プラズマからの輻射を遮蔽することが可能となる。遮蔽板21cの形状、取付角度、配置数は適宜変更することが可能である。
遮蔽部21の管路及び遮蔽板21cは、ラジカルの失活が発生し難い材料から構成することが好適である。遮蔽部21でのラジカルの失活を抑制し、温度センサ9においてより多くのラジカルの結合熱が検出可能となる。また、遮蔽部21は、管路を流れるガスフローが粘性流となるように構成される。例えば遮蔽板21cの間隔を十分大きくすることにより、遮蔽板21cによるガスフローの流動抵抗が低減され、粘性流が維持される。
このような構成によっても、プラズマから放出される輻射は、遮蔽部21によって遮蔽され、温度センサ9に到達しない。このため、結合熱の精度を向上させることが可能である。
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において変更され得る。
1 分析装置
2 ラジカル生成部
3 測定部
4 遮蔽部
5 プラズマ生成室
5a 第1の開口
8 測定管
8a 第2の開口
9 温度センサ
15 駆動機構
20 分析装置
21 遮蔽部

Claims (4)

  1. 第1の開口を有する生成室と、前記生成室で酸素を含有するガスのプラズマを発生させることでラジカルを生成するプラズマ発生手段とを有するラジカル生成部と、
    前記第1の開口に連通する第2の開口を有する測定管と、前記測定管に収容され前記測定管に流入した前記ラジカルを検出する温度センサとを有する測定部と、
    前記第1の開口と前記第2の開口とを結ぶ直線上に位置し、前記第1の開口と前記第2の開口を連結する屈曲した管路であり、前記プラズマから前記温度センサへの輻射を遮蔽する遮蔽部と
    を具備する分析装置。
  2. 請求項1に記載の分析装置であって、
    前記管路は、石英又はアルミニウムからなる
    分析装置。
  3. 請求項1に記載の分析装置であって
    前記測定管は、前記ラジカルの失活の程度が評価されるべきサンプル材料からなる内壁面を有する
    分析装置。
  4. 請求項に記載の分析装置であって、
    前記測定部は、前記温度センサを、前記測定管の前記サンプル材料が存在する範囲内において前記測定管の軸方向に移動させる駆動機構を有する
    分析装置。
JP2009240006A 2009-10-19 2009-10-19 分析装置 Active JP5469991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240006A JP5469991B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240006A JP5469991B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011086564A JP2011086564A (ja) 2011-04-28
JP5469991B2 true JP5469991B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=44079355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009240006A Active JP5469991B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5469991B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11264219B2 (en) 2019-04-17 2022-03-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Radical monitoring apparatus and plasma apparatus including the monitoring apparatus

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3785494A4 (en) 2018-06-14 2022-01-26 MKS Instruments, Inc. REMOTE PLASMA SOURCE RADICAL OUTPUT MONITOR AND METHOD OF USE
CA3237115A1 (en) * 2021-11-05 2023-05-11 Brian Campbell Ceramic fibers for shielding in vacuum chamber systems and methods for using same

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0219728A (ja) * 1988-07-06 1990-01-23 Himeji Kishiyou Kk 金属表面温度測定法
JPH07201744A (ja) * 1993-12-28 1995-08-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体薄膜気相成長装置
JP3533583B2 (ja) * 1994-07-25 2004-05-31 富士通株式会社 水素プラズマダウンフロー装置の洗浄方法
JP3644864B2 (ja) * 2000-02-17 2005-05-11 シャープ株式会社 成膜装置
JP2009124161A (ja) * 2008-12-26 2009-06-04 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置
JP4972125B2 (ja) * 2009-05-13 2012-07-11 株式会社日立国際電気 熱処理装置、ヒータユニットおよび半導体製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11264219B2 (en) 2019-04-17 2022-03-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Radical monitoring apparatus and plasma apparatus including the monitoring apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011086564A (ja) 2011-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Plotnikov et al. Heterogeneous activation of rarefied hydrogen in thin tubes
Van Rijn et al. Ultrahigh vacuum/high-pressure flow reactor for surface x-ray diffraction and grazing incidence small angle x-ray scattering studies close to conditions for industrial catalysis
JP5469991B2 (ja) 分析装置
JP2008224689A (ja) パーティクル計測装置及びその計測方法
Bouvet et al. On the simulation of laminar strained flames in stagnation flows: 1D and 2D approaches versus experiments
US11733224B2 (en) Multi-sensor gas sampling detection system for radical gases and short-lived molecules and method of use
Kastengren et al. Application of X-ray fluorescence to turbulent mixing
JP5509026B2 (ja) ラジカルの測定方法
Grubbs et al. Attenuation of hydrogen radicals traveling under flowing gas conditions through tubes of different materials
Lundgren et al. A flow reactor system for catalytic reaction studies, allowing time‐and space‐resolved measurements of gas composition and temperature around the catalyst
JP5618766B2 (ja) ラジカル測定装置及びラジカル測定管
EP3634621B1 (en) Method of controlling recombination or back reactions of products and byproducts in a dissociation reaction
JP2016044360A (ja) 化学気相蒸着システム、化学気相蒸着システムの構成、および化学気相蒸着方法
KR20180090191A (ko) 오존 가스 가온 기구, 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
Johansson et al. The water formation rate on platinum and palladium as a function of the surface hydrogen pressure from three-dimensional hydrogen pressure distributions
Vasil’evskii et al. Thermal effect of surface catalysis in subsonic dissociated-air jets. Experiment on a high-frequency plasmatron and numerical modeling
JP2008238039A (ja) 加熱装置およびプロセスガス処理システム
Bin Afif et al. A toolbox for easy entry low wavenumber in situ atomic layer deposition transmission FTIR spectroscopy studies
Aizawa et al. On-demand fabrication of microplasma-polymerized styrene films using automatic motion controller
JP4809822B2 (ja) 触媒化学蒸着装置
KR101331137B1 (ko) 코어-쉘 와이어에 의한 나노입자의 발생 및 그를 이용한 나노입자의 처리 장치 및 방법
Kamaratos et al. Vibrational energy transfer in thermal unimolecular systems by the diffusion cloud method. Cyclopropane
JP2012079731A (ja) 気相成長装置および基板温度測定方法
Raslan Concentrated Solar Power for Plasma Synthesis of Ammonia
JPH1194800A (ja) 発生ガス分析方法及び分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5469991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250