JP5469759B1 - 回転子鉄心及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】打ち抜きによる切り滓の発生を防止し、精度よくキー部を有する軸孔を形成でき、更に、鉄心片の厚み偏差をなくし、磁気的特性の平均化を行う回転子鉄心の製造方法及び回転子鉄心を提供する。
【解決手段】帯状金属薄板18に、キー部13、14の輪郭を形成し、軸孔12の内側に位置する内側領域25と内側領域25に連続し、軸孔12の外側に位置する外側領域26を有する打ち抜き孔22、23を、打ち抜き形成する第1工程と、キー部13、14を避ける凹部35、36を有し打ち抜き孔22、23に連通する軸孔12を、打ち抜き形成する第2工程と、軸孔12が形成された鉄心片11を外形抜きして積層する第3工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸孔が設けられ、この軸孔には内側に突出するキー部が設けられたモータに使用する回転子鉄心及びその製造方法に関する。
従来、磁性を有する帯状金属薄板から固定子又は回転子等の円形板状の鉄心片を打ち抜き積層する場合、その板厚偏差を解消し、円周方向の磁気特性のバラツキを無くして回転子鉄心の均一化を図るために、積層する円形板状の各鉄心片を所定角度ずつ相対回転(例えば、積層途中の回転子鉄心を回転)させて所定の厚さに積層(所謂、転積)している。
特許文献1には回転子鉄心の製造方法が記載されており、各鉄心片の軸孔を加工するパンチ及びダイを所定角度(この例では90度)ずつ角度位置を変えて、凹状のキー部を1枚毎に異なる位置に形成し、この鉄心片の積層時に、ダイ内で既に積層された鉄心片集合体を所定角度回転させながら鉄心片の積層、即ち、各鉄心片の転積を行っていた。
また、特許文献2には、軸孔内に対向して突出する(凸状の)キー部を有する回転子鉄心において、キー部の円周方向両側面にキー部の側面にその接線方向が連続する円弧部を設け、回転子が高速回転する場合にキー部の根元に発生する応力集中を軽減することが開示されている。
特開昭56−44367号公報 特開2008−312321号公報
しかしながら、特許文献1記載の鉄心片の製造においては、対となるパンチ及びダイを回転させながら、キー部を形成する必要があり、極めて複雑な機械構成となり、更に、各キー部の位置精度が悪くなり、回転子鉄心の軸孔に挿入するシャフトと軸孔との精度が悪くなり、高精度のモータには適さないという問題があった。
また、特許文献2の技術は、キー部の根元に発生する応力集中を軽減して高速の回転子を造ることを目的としており、本発明とは課題が異なり、更に、特許文献1と同様、鉄心片に軸孔を形成する場合に発生するパンチ及びダイの消耗、プレス時に発生する抜き滓の問題、装置構成の簡略化による機械的精度の向上等については全く触れられていない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、軸孔に突出状態でキー部を有する回転子鉄心を、打ち抜きによる切り滓の発生を防止し、精度よくキー部を有する軸孔を形成でき、更に、鉄心片の厚み偏差をなくし、磁気的特性の平均化を行って製造する方法及び回転子鉄心を提供することを目的とする。
目的に沿う第1の発明に係る回転子鉄心の製造方法は、磁性を有する帯状金属薄板から、中央に軸孔を有し該軸孔には半径方向内側に凸状となったキー部を有する鉄心片を打ち抜き、該鉄心片を複数枚積層して形成する回転子鉄心の製造方法であって、
前記帯状金属薄板に、前記キー部の輪郭を形成し、前記軸孔の内側に位置する内側領域と、前記内側領域に連続し、前記軸孔の外側に位置する外側領域を有する打ち抜き孔を、第1のパンチ及び該第1のパンチと対となる第1のダイを用いて、打ち抜き形成する第1工程と、
前記キー部を避ける凹部を有し前記打ち抜き孔に連通する前記軸孔を、第2のパンチ及び該第2のパンチと対となる第2のダイを用いて打ち抜き形成する第2工程と、
前記軸孔が形成された前記鉄心片を外形抜きして積層する第3工程とを有し、
前記第3工程で外形抜きされる鉄心片は、別位置で前記帯状金属薄板に形成される第1、第2の鉄心片を有し、
前記第1の鉄心片は前記第1工程で、前記打ち抜き孔が前記第2工程で形成される軸孔の0度位置と180度位置に対向して形成され、かつ前記軸孔の90度位置及び270度位置には、前記内側領域を含み外側線が前記軸孔の範囲より大きい第1、第2の捨て孔が形成され、
前記第2の鉄心片は前記第1工程で、前記打ち抜き孔が前記第2工程で形成される軸孔の90度位置と270度位置に対向して形成され、かつ前記軸孔の0度位置及び180度位置には、前記内側領域を含み外側線が前記軸孔の範囲より大きい第3、第4の捨て孔が形成され、
前記第2のパンチ及び前記第2のダイには前記軸孔を形成する刃物の他に、前記キー部を避ける前記凹部を形成して前記内側領域を抜き落とす刃物が、0度、90度、180度、270度位置にそれぞれ設けられ、
前記第1、第2の鉄心片は、前記第3工程で90度の転積を行いながら交互に積層される
の発明に係る回転子鉄心の製造方法は、第の発明に係る回転子鉄心の製造方法において、前記第1〜第4の捨て孔は、前記キー部に対して円周方向に対称に形成されている。
の発明に係る回転子鉄心は、第の発明に係る回転子鉄心の製造方法によって製造される回転子鉄心であって、前記軸孔の0度、90度、180度、270度位置には、前記軸孔の真円の半径線を部分的に切断する切欠き凹部が形成されている。
なお、以上の第1〜第の発明において、軸孔の0度、90度、180度、270度位置は相対角度を示しており、軸孔の特定の位置を決めるわけではない。
第1の発明に係る回転子鉄心の製造方法においては、帯状金属薄板に、キー部の輪郭を形成する打ち抜き孔と、キー部を避ける凹部を有する軸孔とを分けて、打ち抜き形成しているので、消耗期間が短い第1のパンチ及び第1のダイと、消耗期間の長い第2のパンチ及び第2のダイとを別々に効率的に管理できる。
特に、第1のパンチ及び第1のダイによって形成される打ち抜き孔は、キー部の輪郭を形成する内側領域と、これに連続し軸孔の外側に位置する外側領域とを有しているので、第1工程と第2工程の打ち抜き線を分離することができ、これによって、第1工程と第2工程の打ち抜き処理が異なる位置となり(即ち、打ち抜き輪郭線の一部が重なる)、抜き滓の発生がなくなる。
特に、第、第の発明に係る回転子鉄心の製造方法及び第の発明に係る回転子鉄心は、上記作用効果の他、第1、第2のパンチ及びダイを回転させることなく、0度位置及び180度位置に、内側に突出するキー部を形成することができる。
更に、鉄心片は90度角度で転積が可能となるので、厚み及び磁気的特性の均一な回転子鉄心を製造できる。
の発明に係る回転子鉄心の製造方法は、第1〜第4の捨て孔が、キー部に対して円周方向に対称に形成されているので、刃物の均等消耗を確保でき、より鉄心片の形状均一性を確保できる。
また、第の発明に係る回転子鉄心においては、回転子鉄心の軸孔の0度、90度、180度、270度位置に、軸孔の真円の半径線を部分的に切断する切欠き凹部が形成されているので、軸孔に挿通するシャフトが、略90度の円弧角に分かれて軸孔に接することになる。これによって、軸孔とシャフトの当たりが均等化し、応力集中が緩和され、より精密にシャフトを軸孔に位置決めすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る回転子鉄心の製造方法の説明図である。 同製造方法の第1工程における打ち抜き孔の拡大平面図である。 同製造方法で製造された回転子鉄心の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る回転子鉄心の製造方法の説明図である。 同製造方法の第1工程における打ち抜き孔及び捨て孔の拡大平面図である。 軸孔を形成する第2のパンチの断面図である。 同製造方法で製造された回転子鉄心の斜視図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
本発明の第1の実施の形態に係る回転子鉄心の製造方法について説明するが、理解を容易にするため、まず、製造された回転子鉄心10について説明する。なお、回転子鉄心10とこれに使用する鉄心片11は平面視して形状が同一の場合、同一の符号を用いて説明する(以下の実施の形態においても同じ)。
図3に示すように、回転子鉄心10は厚みが0.15〜0.5mmの複数枚の鉄心片11を積層して形成され、中央に半径R(図2参照)の軸孔12が、軸孔12の半径方向外側領域には、図示しない複数の磁石挿入孔(特許文献2の図3、図4参照)が形成されている。軸孔12の0度位置及び180度位置の対向する位置には、半径方向内側に凸状となったキー部13、14を備えている。キー部13、14の両側には軸孔12の半径位置より外側まで食い込み、軸孔12の外径とは段差を有して半径方向外側に凹となった窪み部15、16をそれぞれ備えている。鉄心片11はかしめ積層、溶接、接合等によって固定され、一つの回転子鉄心10を形成する(以下の実施の形態でも同じ)。
この回転子鉄心10の製造方法について図1、図2を参照しながら説明する。
図示しないプレス装置内にフープ材からなり磁性を有する帯状金属薄板18が、幅方向両側に予め設けられたパイロット孔19、20をガイドとして搬送される。この帯状金属薄板18はプレス装置内の金型(図示せず)の1ショット動作と同期してパイロット孔19のピッチ(=パイロット孔20のピッチ)毎に搬送されている。
まず、図1(A)、図2に示すように、帯状金属薄板18に、キー部13、14の輪郭を形成する打ち抜き孔22、23を、図示しない第1のパンチ及び第1のパンチと対となる第1のダイを用いて、打ち抜き形成する。この打ち抜き孔22、23は軸孔12の円周方向0度位置と180度位置に対向して形成されている(以上、第1工程)。なお、この実施の形態においては、0度位置と180度位置を帯状金属薄板18の幅方向に設定する。
図2に示すように、各打ち抜き孔22、23は軸孔12の半径線24の内側に位置する内側領域25と、内側領域25に連続し、軸孔12の半径線24の外側に位置する外側領域26とを有する。そして、内側領域25にキー部13、14の主要部、即ち半径方向内側部の輪郭が形成され、外側領域26にキー部13、14の根元部分の輪郭が形成されている。内側領域25と外側領域26とは直線状の輪郭線28、29で連続され、外側領域26には、キー部13、14の根元に円弧状の窪み部30、31が形成され、キー部13、14の根元に応力集中が生じないようにしている(以下の実施の形態でも同様)。
各打ち抜き孔22、23の輪郭線28、29の途中位置で半径線24が交差し、外側領域26の側部は軸孔12に対して半径方向に幅を有する段32、33を形成して、内側領域25に連結されている。
次に、図1(B)に示すように、図示しない第2のパンチとこれと対となる第2のダイによって、キー部13、14を避ける凹部35、36を有し、打ち抜き孔22、23に連続する軸孔12を打ち抜き形成する(以上、第2工程)。第2のパンチ及び第2のダイの切断線を図2に二点鎖線で示す。
この後、図1(C)に示すように、鉄心片11の外形抜きを行い、ダイ内に外形抜きした鉄心片11を積層する。なお、この実施の形態では、鉄心片11の所定位置に図示しないかしめ部を形成して各鉄心片11をかしめ積層している。
この場合、図示しない周知のダイ回転駆動機構によって、一枚の鉄心片11が積層される毎に、ダイを180度回転する。帯状金属薄板18の幅方向に厚みの相違、又は磁気的特性の相違がある場合は、180度転積によって、回転子鉄心10の特性が均一化される(以上、第3工程)。
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る回転子鉄心40の製造方法について説明する。まず、図7を参照しながら、この回転子鉄心40の基本的構成について説明する。なお、第1の実施の形態に係る回転子鉄心10及びその鉄心片11と同一の構成を有するものは同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
図7に示すように、回転子鉄心40は帯状金属薄板18(図4参照)から打ち抜き形成された複数枚の鉄心片41、42(第1、第2の鉄心片の一例)を交互に積層して形成され、中央に軸孔44とその周囲に図示しない複数の磁石挿入孔(特許文献2の図3、図4参照)を有している。
回転子鉄心40の軸孔44の0度位置、180度位置には対向するキー部13、14を有する。軸孔44の90度位置及び270度位置には、外側線54(図5参照)が軸孔44の真円の半径線(内径円)より外側にある凹溝50、51がそれぞれ形成されている。なお、凹溝50、51は後述する捨て孔55、56、55a、56aの軸孔44の半径方向外側領域になり、回転子鉄心40を構成する鉄心片41、42の90度転積が可能となる。また、この凹溝50、51は軸孔44の90度位置及び270度位置で軸孔44の真円の半径線を部分的に切断する切欠き凹部を形成する。更に、外側線54と外側線54の両側にあって真円の半径線から半径方向外側に向いた線分とによって段が形成されている。
そして、回転子鉄心40のキー部13、14の両側には軸孔44の半径位置より外側まで食い込み、軸孔44の外形(真円の半径線)とは段差を有し、半径方向外側に窪む窪み部15、16を備えている。この窪み部15、16が軸孔44の真円の半径線(完全円)を軸孔44の0度位置及び180度位置で切断する切欠き凹部を形成する。
以上の説明から明らかなように、回転子鉄心40の軸孔44の0度、90度、180度、270度位置には、軸孔44の真円の半径線を部分的に切断する切欠き凹部が設けられているので、シャフトと軸孔の接触性が向上し、応力集中を緩和し、より緊密かつ正確にシャフトを軸孔に固定することができる。
回転子鉄心40は、鉄心片41、42がかしめ積層、溶接、接合等によって固定される。
次に、この回転子鉄心40の製造方法について説明する。
図4(A)、(B)に示すように、回転子鉄心40の製造にあっては、異なる鉄心片41、42を順次製造する。図4(A)及び図5に示すように、鉄心片41を形成するに当たって、0度位置及び180度位置に、キー部13、14の輪郭を形成する打ち抜き孔22、23を第1のパンチ及び第1のダイによって形成する。この打ち抜き孔22、23は、第1の実施の形態に係る回転子鉄心の製造方法と同様、キー部13、14の輪郭を有し、軸孔44の内側に位置する内側領域25と、内側領域25に直線(輪郭線28、29)で連続し、軸孔44の外側に位置する外側領域26を有する。
図5に示すように、鉄心片41の軸孔44の90度位置、270度位置には、内側領域25を含み、外側線54が軸孔44の半径位置より外側にある第1、第2の捨て孔55、56を左右対称に形成する。この第1、第2の捨て孔55、56の円周方向幅は、キー部13、14の幅より広いことが条件で、通常は打ち抜き孔22、23の円周方向幅と同一にするのがよい。
図4(B)に示すように、鉄心片42の製造は鉄心片41とは別工程(別位置)で行われ、鉄心片41を製造する金型(パンチ及びダイ)とは別の金型を使用して製造される。
この鉄心片42は、0度位置と180度位置に第3、第4の捨て孔55a、56aが、90度位置と270度位置には、打ち抜き孔22、23が、第1のパンチ及び第1のダイによってそれぞれ形成されている。従って、鉄心片41を90度回転すると、鉄心片42の形状と同一となり、鉄心片41の窪み部30、31は第3、第4の捨て孔55a、56aの外側領域に一致することになり、鉄心片42の窪み部30、31は第1、第2の捨て孔55、56の外側領域に一致することになる。
なお、1)鉄心片41の製造にあっては、打ち抜き孔22、23と第1、第2の捨て孔55、56とを、2)鉄心片42の製造にあっては、打ち抜き孔22、23と第3、第4の捨て孔55a、56aとをそれぞれ加工するパンチ及びダイを一つの金型に造り込み、これらを同時に作動させるのが好ましい(以上、第1工程)。
この後、図4(C)に示すように、鉄心片41、42に第2のパンチ及び第2のダイによって、それぞれ軸孔44と、キー部13、14を避ける凹部57を形成する。第2のパンチ及び第2のダイには、軸孔44を形成する刃物の他に、凹部57を形成して内側領域25を抜き落とす刃物が、0度、90度、180度、270度位置に形成されている。この第2のパンチ及び第2のダイの切断形状の輪郭線58を図6に実線で示す。この図に重ねて、鉄心片41に形成される打ち抜き孔22、23(0度位置、180度位置)及び鉄心片42に形成される打ち抜き孔22、23(90度、270度)位置を示すが、キー部13、14を避ける凹部57及びこれらを連結する軸孔44の外形線(輪郭線58)がそれぞれ形成されている。
輪郭線58と2点鎖線で示す打ち抜き孔22、23が長さを有して重なることはない、即ち、同一の外形を2度抜きすることがないので、線状の切り滓等は発生しない。この加工によって、回転子鉄心10の軸孔12と同一形状のキー部13、14を備えた軸孔44を有する鉄心片41、42が形成される(以上、第2工程)。
この後、図4(D)に示すように、鉄心片41、42の外形抜きを行い、ダイ内にこれらを積層するが、1枚の鉄心片41、42を積層するごとに積層された鉄心片41、42の90度転積(即ち、ダイを90度回転させる)を行う。これによって、幅方向に厚みが異なり、縦方向と横方向では磁気的特性が異なる帯状金属薄板18からより均一厚み、より均一磁気的特性の回転子鉄心40が製造できる(以上、第3工程)。
従って、本発明の第2の実施の形態に係る回転子鉄心の製造方法は、要約すると、0度位置及び180度位置に打ち抜き孔22、23を、90度位置及び270度位置に第1、第2の捨て孔55、56を形成した鉄心片41と、90度位置及び270度位置に打ち抜き孔22、23を、0度位置及び180度位置に第3、第4の捨て孔55a、56aを形成した鉄心片42とを別々の工程で製造し、次に一つの工程で鉄心片41、42の軸孔44を打ち抜き形成し、最後の工程で、鉄心片41、42の外形抜きを行って90度転積を行っている。
鉄心片41の軸孔44の形成にあっては、帯状金属薄板18の所定位置で、キー部13、14の輪郭を形成し、軸孔44の内側に位置する内側領域25と、内側領域25に連続し、軸孔44の外側に位置する外側領域26を有する打ち抜き孔22、23が、0度位置、180度位置に形成され、かつ90度位置及び270度位置に第1、第2の捨て孔55、56が形成されている。
また、鉄心片42の軸孔44の形成にあっては、帯状金属薄板18の所定位置で、キー部13、14の輪郭を形成し、軸孔44の内側に位置する内側領域25と、内側領域25に連続し、軸孔44の外側に位置する外側領域26を有する打ち抜き孔22、23が、90度位置、270度位置に形成され、かつ0度位置及び180度位置に第3、第4の捨て孔55a、56aが形成されている。
第1〜第4の捨て孔55、56、55a、56aは、キー部13、14に対して円周方向に対称に形成されているのが好ましい。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、回転子鉄心に上下に貫通する重量軽減用の孔を設ける場合や、磁石挿入孔の数や配置が異なる場合であっても本発明は適用される。
10:回転子鉄心、11:鉄心片、12:軸孔、13、14:キー部、15、16:窪み部、18:帯状金属薄板、19、20:パイロット孔、22、23:打ち抜き孔、24:半径線、25:内側領域、26:外側領域、28、29:輪郭線、30、31:窪み部、32、33:段、35、36:凹部、40:回転子鉄心、41、42:鉄心片、44:軸孔、50、51:凹溝、54:外側線、55:第1の捨て孔、56:第2の捨て孔、55a:第3の捨て孔、56a:第4の捨て孔、57:凹部、58:輪郭線

Claims (3)

  1. 磁性を有する帯状金属薄板から、中央に軸孔を有し該軸孔には半径方向内側に凸状となったキー部を有する鉄心片を打ち抜き、該鉄心片を複数枚積層して形成する回転子鉄心の製造方法であって、
    前記帯状金属薄板に、前記キー部の輪郭を形成し、前記軸孔の内側に位置する内側領域と、前記内側領域に連続し、前記軸孔の外側に位置する外側領域を有する打ち抜き孔を、第1のパンチ及び該第1のパンチと対となる第1のダイを用いて、打ち抜き形成する第1工程と、
    前記キー部を避ける凹部を有し前記打ち抜き孔に連通する前記軸孔を、第2のパンチ及び該第2のパンチと対となる第2のダイを用いて打ち抜き形成する第2工程と、
    前記軸孔が形成された前記鉄心片を外形抜きして積層する第3工程とを有し、
    前記第3工程で外形抜きされる鉄心片は、別位置で前記帯状金属薄板に形成される第1、第2の鉄心片を有し、
    前記第1の鉄心片は前記第1工程で、前記打ち抜き孔が前記第2工程で形成される軸孔の0度位置と180度位置に対向して形成され、かつ前記軸孔の90度位置及び270度位置には、前記内側領域を含み外側線が前記軸孔の範囲より大きい第1、第2の捨て孔が形成され、
    前記第2の鉄心片は前記第1工程で、前記打ち抜き孔が前記第2工程で形成される軸孔の90度位置と270度位置に対向して形成され、かつ前記軸孔の0度位置及び180度位置には、前記内側領域を含み外側線が前記軸孔の範囲より大きい第3、第4の捨て孔が形成され、
    前記第2のパンチ及び前記第2のダイには前記軸孔を形成する刃物の他に、前記キー部を避ける前記凹部を形成して前記内側領域を抜き落とす刃物が、0度、90度、180度、270度位置にそれぞれ設けられ、
    前記第1、第2の鉄心片は、前記第3工程で90度の転積を行いながら交互に積層されることを特徴とする回転子鉄心の製造方法。
  2. 請求項記載の回転子鉄心の製造方法において、前記第1〜第4の捨て孔は、前記キー部に対して円周方向に対称に形成されていることを特徴とする回転子鉄心の製造方法。
  3. 請求項記載の回転子鉄心の製造方法によって製造される回転子鉄心であって、前記軸孔の0度、90度、180度、270度位置には、前記軸孔の真円の半径線を部分的に切断する切欠き凹部が形成されていることを特徴とする回転子鉄心。
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