JP5469284B1 - 三相4線式電力量計 - Google Patents

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Abstract

三相4線式電力量計であって、R相配電線,S相配電線,T相配電線,中性線を流れるR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ計測する電流検出部を備えると共に、R−S相間、S−T相間、T−R相間の位相差をそれぞれ120°とみなし、R相電流,S相電流及びT相電流をベクトル合成したものの絶対値とN相電流絶対値との差の絶対値が所定閾値を超えたとき、バイパスタンパリングが発生したと判定するバイパスタンパリング検出手段を備えた。

Description

本発明は、電力量などを計量する三相4線式電力量計に関し、特に、タンパリング(tampering)検出機能を有するものに係わる。
電力量計では、通信機能と負荷の開閉機能を備えた電力量計であるスマートメーターを例に説明する。スマートメーターは、電力会社などの電力供給者が、電力需要家(家庭や工場など)に設置し、使用された電力量や電流などの電気量を計量、計測するものである。設置後にスマートメーターに不正配線を実施することで、使用した電力量をごまかし、請求される電力料金を少なくする盗電(タンパリング)がなされることがある。タンパリング方法のひとつであるバイパスタンパリングに対し、従来のスマートメーターは、スマートメーターに接続された配電線の上流側と下流側の電流を計測し、1次元的な差分によってタンパリングを検知していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−203926号公報
単相回路の場合、配電線の上流側と下流側の電流の差分によりバイパスタンパリングの検出は可能であるが、三相4線式回路の場合は、各相間に位相差があるため、先行技術にある1次元での計算はできず、位相検出が必要になる。しかし、位相検出を行う場合、演算ソフトウェアの処理が複雑になってしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、位相検出を行わないで、バイパスタンパリングの検出機能を有する三相4線式電力量計を提供することを目的とするものである。
本発明は、使用電力量を計測する三相4線式電力量計において、R相配電線,S相配電線,T相配電線,中性線を流れるR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ計測する電流検出部、及び、R−S相間,S−T相間,T−R相間の位相差をそれぞれ120°とみなし、前記電流検出部で検出したR相電流,S相電流とT相電流をベクトル合成したものの絶対値とN相電流の絶対値との差の絶対値が所定閾値を超えたとき、バイパスタンパリングが発生したと判定するバイパスタンパリング検出手段を備えたものである。
また、本発明は、使用電力量を計測する三相4線式電力量計において、R相配電線,S相配電線,T相配電線,中性線を流れるR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ計測する電流検出部、前記電流検出部で計測され、バイパスタンパリング判定前のR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ記憶する記憶部、及び、前記電流検出部で計測される相電流におけるバイパスタンパリングを判定する時点の前後において、R相配電線,S相配電線,T相配電線のいずれかの相電流に第1所定閾値より大きい変化があったときの、中性線のN相電流変化が第2所定閾値より小さい場合に、バイパスタンパリングが発生したと判定するバイパスタンパリング検出手段を備えたものである。
さらに、本発明は、使用電力量を計測する三相4線式電力量計において、R相配電線,S相配電線,T相配電線,中性線を流れるR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ計測する電流検出部、前記電流検出部で計測され、バイパスタンパリング判定前のR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ記憶する記憶部、及び、R−S相間,S−T相間,T−R相間の位相差をそれぞれ120°とみなし、前記電流検出部で検出したR相電流,S相電流とT相電流をベクトル合成したものの絶対値とN相電流の絶対値との差の絶対値が第1所定閾値を超えたとき、かつ、前記電流検出部で計測される相電流におけるバイパスタンパリングを判定する時点の前後において、R相配電線,S相配電線,T相配電線のいずれかの相電流に第2所定閾値より大きい変化があったときの、中性線のN相電流変化が第3所定閾値より小さい場合に、バイパスタンパリングが発生したと判定するバイパスタンパリング検出手段を備えたものである。
本発明に係わる三相4線式電力量計によれば、位相検出を行わないで、バイパスタンパリングの検出機能を有する三相4線式電力量計を提供することができる。
本発明の前記以外の目的,特徴,観点及び効果は、図面を参照する以下の本発明の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
本発明の実施の形態1における三相4線式スマートメーターのバイパスタンパリングの検出原理を説明する図である。 本発明の実施の形態1における三相4線式スマートメーターの内部回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1の三相4線式スマートメーターによるバイパスタンパリング検出手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の三相4線式スマートメーターによるバイパスタンパリング検出手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の三相4線式スマートメーターによるバイパスタンパリング検出手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
三相4線式電力量計では、通信機能と負荷の開閉機能を備えた電力量計である三相4線式スマートメーターを例に説明する。図1は実施の形態1における三相4線式スマートメーターのバイパスタンパリングの検出原理を説明する図で、その(a)はバイパスタンパリングがない正常時を示し、その(b)はバイパスタンパリング時を示す。図2は実施の形態1における三相4線式スマートメーターの内部回路構成を示すブロック図である。図1において、電流Ir,Is,It,Inは、電源(Y結線)とスマートメーターとを接続するR相配電線,S相配電線,T相配電線,中性線(中性配電線)をそれぞれ流れるベクトル量であるR相電流,S相電流,T相電流,N相電流である。スマートメーターにおける1S,2S,3S,0Sは、電源側配電線,中性線にそれぞれ接続される端子、1L,2L,3L,0Lは負荷側配電線,中性線にそれぞれ接続される端子である。Ir,Is,It,Inにおいて、Δtは電流変化が発生した時間帯である。なお、以下で、タンパリングは、バイパスタンパリングを示すものとする。
タンパリング時の検出原理について、図1を参照しながら説明する。三相4線式回路において、図1に示す矢印の向きを電流の正方向とすると、正常時(a)の各相の電流のベクトル和は、次のとおりになる。
Ir+Is+It=In ----- I式
一方、R相にタンパリングが発生した時を例に説明する。タンパリングが発生すると、R相に流れる電流Irは、バイパス箇所で三相4線式スマートメーター内部に流れ、計測される電流Ira(ベクトル量)とスマートメーター外部(バイパス部分)に流れる電流Irb(ベクトル量)に分流するため、次のとおりになる。
Ir=Ira+Irb ----- II式
II式より三相4線式スマートメーター内部に流れる電流Iraは、正常時に比べIrb分減少するため、三相4線式スマートメーターで計測される電力量も小さくなり、需要家(家庭や工場など)の支払う電気料金が不正に軽減される。
実施の形態1について、図2、図3を参照しながら説明する。実施の形態1の三相4線式スマートメーターは、本来のスマートメーターとしての機能、すなわち、設置された需要家(家庭や工場など)への電力供給や消費電力量の計量・計測及び負荷の開閉、通信機能などに加え、さらに、タンパリング検出機能を有しており、検出したタンパリング情報を通信機能によりデータコンセントレータ(data concentrator)へ送信し、データコンセントレータからさらに上位装置へ送信が可能となっている。
図2は、実施の形態1における三相4線式スマートメーターの内部回路構成を示すブロック図である。10は三相4線式スマートメーターである。電流検出部1は、電流トランスやシャント抵抗器等により構成され、R相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ検出し、その電流に正比例した低レベルの電気信号に変換しメータ内部の演算制御部5に出力する。電流検出部1では、各相のベクトル量(瞬時値)を検出し、演算制御部5に出力している。電圧検出部3は電圧トランスや分圧抵抗器等により構成され、N相を基準としたR相電圧Vr−n,S相電圧Vs−n,T相電圧Vt−n、(つまりR−N間電圧,S−N間電圧,T−N間電圧)をそれぞれ検出し、その電圧に正比例した低レベルの電気信号に変換しメータ内部の演算制御部5に出力する。電圧検出部3では、各相のベクトル量(瞬時値)を検出し、演算制御部5に出力している。
演算制御部5では、需要家の積算使用電力量や各時間帯毎の時間帯積算使用電力量等の演算、タンパリングの検出(バイパスタンパリング検出手段による検出)などを行う。需要家の積算使用電力量は、Σ[[[Vr−n]×[Ir]+[Vs−n]×[Is]+[Vt−n]×[It]]×t]で求められる。但し、[Vr−n],[Vs−n],[Vt−n],[Ir],[Is],[It]は、その電気量の瞬時値、tは時間である。
スマートメーター10は、演算制御部5からの信号により負荷への電路の開閉を行う開閉部2を有している。開閉部2により、テナントが入退去したとき、負荷への電路を閉鎖開放する。また、電力需要家に不正があったときに、負荷への電路を開放する。スマートメーター10は、さらに、記憶部7,表示部6と通信部4を有している。記憶部7は、FIFOテーブル(first in, first out table)を有し、演算制御部5からの信号により、R相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inを100msecの4倍程度の期間記憶している。記憶部7はタンパリング情報等の各種イベントや需要家の積算使用電力量等の計測情報なども記憶する。表示部6は需要家の積算使用電力量等の計測値,タンパリング情報などをディスプレイに表示する。通信部4は、例えば、電力線搬送通信のためR相配電線,S相配電線,T相配電線,N相配電線と接続され、演算制御部5と交信し、積算使用電力量やタンパリング情報を上位装置に連絡すると共に、上位装置からの信号(指示)を受ける。
図1に記載のとおり、タンパリング時(b)にスマートメーター内部を流れる電流、例えばR相バイパス時をIraとすると、正常時(a)及びタンパリング時(b)のスマートメーター内部に流れる各相電流の関係は、次の式で表される。
正常時 ・・・ Ir+Is+It−In=0・・ I’式
タンパリング時 ・・・ Ira+Is+It−In≠0・ III式
I’式とIII式の違いにより、タンパリングの検知は、各相電流の位相を検出し、ベクトル合成することで、タンパリングの検出は可能だが、位相検出を行う場合、演算ソフトウェアの処理が複雑になる問題がある。そのため、実施の形態1のスマートメーターでは、位相検出を行わないでタンパリングの検出を行う。
図3は、実施の形態1の三相4線式スマートメーターによるバイパスタンパリング検出手順を示すフローチャートである。三相4線式回路の各相間(R−S間、S−T間、T−R間)の位相差は通常120°であることから、位相検出は行わないで、前記各相間の位相差を120°とみなし、R相電流,S相電流とT相電流をベクトル合成したものの絶対値とN相電流絶対値との差の絶対値が所定閾値D1より大きいか否か判定する(ステップS11)。なお、所定閾値D1は、例えば、通常使用時相電流の数%程度に設定する。
すなわち、
||Ir+Is+It|−|In||>D1 ----- IV式
であるか否か判定する。IV式が成立しないときは、スタートに戻り、繰り返し、ステップS11を実行し判定する。繰り返し周期は、例えは、100m sec程度である。IV式が成立すると、タンパリングが発生したと判定する(ステップS12)。
そして、タンパリングが発生したと判定すると、表示部6のタンパリング表示器LEDやLCD(liquid Crystal Display)を点灯する。さらに、通信部4により上位装置へイベント(タンパリング)発生を連絡する(ステップS13)。
また、I式、II式により、次のとおり、例えばR相バイパス時のタンパリング電流Irbを算出することができる。
|Irb|=||Ira+Is+It|−|In|| ----- V式
但し、Iraはバイパスタンパリング時の電流検出部1によるR相配電線の計測電流、|Ira+Is+It|はIra,IsとItをベクトル合成したものの絶対値、|In|はN相電流の絶対値である。
このときも、位相検出は行わないで、各相間(R−S間、S−T間、T−R間)の位相差を120°とみなし、R相電流,S相電流,T相電流をベクトル合成したものの絶対値とN相電流絶対値との差の絶対値より求めている。V式によりタンパリング電流Irbが算出できるため、Σ[[Vr−n]×[Irb]×t]により、タンパリング積算電力量を算出することができ(ステップS14)、電力供給者の需要家に対する不足金請求などの参考値として使用することができる。但し、[Vr−n]はN相を基準としたR相配電線の電圧Vr−nの瞬時値、[Irb]はIrbの瞬時値、tはタンパリングの発生時間である。
以上のように、位相検出を行わなくてもタンパリングの検出ができ、検出した情報をスマートメーターの通信機能により上位へ通知することができる。また、タンパリングが発生したスマートメーターの場所と相を上位で把握することができ、現地確認作業時間を軽減することができる。さらに、上位からの命令または、スマートメーターの設定で、スマートメーターの開閉機能により負荷の遮断が可能である。
実施の形態2.
図4は実施の形態2の三相4線式スマートメーターによるタンパリング検出手順を示すフローチャートである。タンパリング発生時の各相電流の変化については、図1を参照しながら説明する。I式より、N相に流れる電流Inは、R相,S相,T相に流れる電流に依存しているため、正常時(a)、例えばR相に流れる電流Irが変化するとInも変化する。しかし、タンパリング時(b)による分流は、タンパリング箇所で発生するのみであり、配電線に流れる電流は変化しないため、Inは変化しない。
そのため、実施の形態2では、電流検出部1で計測され、タンパリング判定前のR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inを記憶部7にそれぞれ記憶している。図4のとおり、電流検出部1で計測される相電流におけるバイパスタンパリングを判定する時点の前後において、R相配電線,S相配電線,T相配電線のいずれかの相電流に所定閾値E2より大きい変化があり(ステップS21)、かつ、その時に中性線に流れるN相電流の変化が所定閾値F2より小さい場合(ステップS22)、バイパスタンパリングが発生したと判定する。所定の閾値E2,F2は、例えば、通常使用時相電流の数%程度に設定する。
詳しく説明すると、図4において、
|Ir|−|Ira|>E2,
|Is|−|Isa|>E2,or
|It|−|Ita|>E2 ----- VI式
R相,S相,T相のいずれかで前記式が成立しなければ、スタートに戻り、ステップS21を繰り返し行う。繰り返し周期は、例えば100msec程度である。なお、タンパリング判定前のR相,S相,T相,N相に流れるベクトル量である相電流Ir,Is,It,Inは、電流検出部1で測定され、演算制御部5を経由して記憶部7に100msecの4倍程度の期間記憶されている。タンパリング判定後(判定時)のR相,S相,T相,N相に流れるベクトル量である相電流で、メーター内部に流れる相電流Ira, Isa,Ita,Inaは電流検出部1で測定され、演算制御部5に入力される。
R相,S相,T相のいずれかで前記式が成立すれば(ステップS21)、ステップS22で
||Ina|−|In||<F2 ----- VII式
であるか否か判定し、成立すれば、タンパリングが発生したと判定する(ステップS23)。
タンパリングが発生したと判定すると、表示部6のタンパリング表示器LEDやLCD(liquid Crystal Display)を点灯する。さらに、通信部4により上位装置へイベント(タンパリング)発生を連絡する(ステップ24)。
なお、ステップS22で、||Ina|−|In||<F2が成立しないときは、スタートに戻り、ステップS21を繰り返し行う。
実施の形態3.
図5は実施の形態3の三相4線式スマートメーターによるタンパリング検出手順を示すフローチャートである。実施の形態1及び実施の形態2では、次のとおり、それぞれにメリットとデメリットがある。
実施の形態1:
メリット R相,S相,T相の各相電流をベクトル合成しているため、各相で発生する負荷変動による電流変化にも対応できる。
デメリット 各相間の位相差を120°としているため、各相に接続されている負荷により位相差が異なる場合、図3のステップS11でのベクトル合成値と実際の負荷電流のベクトル合成値に差が発生し、正常接続時にも関わらずタンパリングを誤検出する可能性がある。
実施の形態2:
メリット 各相毎の電流を監視するため、各相間の位相差に依存せず、タンパリングの監視が可能である。
デメリット R相,S相,T相の各相の電流変化時のN相電流変化を監視しているため、負荷変動による電流変化が発生する環境下では、R相,S相,T相の各相の電流変化とN相の電流変化が同時に発生し、正常接続時にも関わらずタンパリングを誤検出する可能性がある。
そこで、図5の検出手順のとおり、実施の形態1と実施の形態2を組合せて使用することにより、実施の形態1及び実施の形態2でのデメリットをカバーし、タンパリングの検出精度を高めることができる。
図5において、位相検出は行わないで、各相間の位相差を120°とみなし、R相電流,S相電流,T相電流をベクトル合成したものの絶対値とN相電流の絶対値との差の絶対値が所定の閾値D3より大きいか否か判定する(ステップS31)。所定の閾値D3は、例えば、通常使用時相電流の数%程度に設定する。
すなわち、
||Ir+Is+It|−|In||>D3 ----- IV式
であるか否か判定する。IV式が成立しないときは、スタートに戻り、繰り返し、ステップS31を実行し判定する。繰り返し周期は、例えは、100m sec程度である。
IV式が成立すると、ステップS32で、
|Ir|−|Ira|>E3,
|Is|−|Isa|>E3,or
|It|−|Ita|>E3 ----- VI式
R相,S相,T相のいずれかで前記式が成立しなければ、スタートに戻り、ステップS31から繰り返し行う。繰り返し周期は、例えば100m sec程度である。なお、タンパリング判定前のR相,S相,T相,N相に流れるベクトル量である相電流Ir,Is,It,Inは、電流検出部1で測定され、演算制御部5を経由して記憶部7に100msecの4倍程度の期間記憶されている。タンパリング判定後(判定時)のR相,S相,T相,N相に流れるベクトル量である相電流で、メータ内部に流れる相電流Ira, Isa,Ita,Inaは電流検出部1で測定され、演算制御部5に入力される。
R相,S相,T相のいずれかで前記式が成立すれば(ステップS32)、ステップS33で
||Ina|−|In||<F3 ----- VII式
であるか否か判定し、成立すれば、タンパリングが発生したと判定する(ステップS34)。
タンパリングが発生したと判定すると、表示部6のタンパリング表示器LEDやLCD(liquid Crystal Display)を点灯する。さらに、通信部4により上位装置へイベント(タンパリング)発生を連絡する(ステップ35)。
また、V式より、次のとおり、例えばR相バイパス時のタンパリング電流Irbを算出することができる。
|Irb|=||Ira+Is+It|−|In|| ----- V式
このときも、位相検出は行わないで、各相間(R−S間、S−T間、T−R間)の位相差を120°とみなし、N相電流絶対値とR相電流,S相電流,T相電流をベクトル合成したものの絶対値との差より求めている。V式によりタンパリング電流Irbが算出できるため、Σ[[Vr−n]×[Irb]×t]により、タンパリング積算電力量を算出することができ(ステップS36)、電力供給者の需要家に対する不足金請求などの参考値として使用することができる。但し、[Vr−n]はN相を基準としたR相配電線の電圧Vr−nの瞬時値、[Irb]はIrbの瞬時値、tはタンパリングの発生時間である。
なお、ステップS22で、||Ina|−|In||<F3が成立しないときは、スタートに戻り、ステップS31を繰り返し行う。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
以上のように、本発明は、電力供給システムに有用であり、特に、タンパリング事例の多い環境下の電力供給システムで使用するスマートメーターに適している。

Claims (5)

  1. 使用電力量を計測する三相4線式電力量計において、
    R相配電線,S相配電線,T相配電線,中性線を流れるR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ計測する電流検出部、及び、
    R−S相間,S−T相間,T−R相間の位相差をそれぞれ120°とみなし、前記電流検出部で検出したR相電流,S相電流とT相電流をベクトル合成したものの絶対値とN相電流の絶対値との差の絶対値が所定閾値を超えたとき、バイパスタンパリングが発生したと判定するバイパスタンパリング検出手段を備えたことを特徴とする三相4線式電力量計。
  2. N相を基準とした各相電圧を計測する電圧検出部、及び、
    バイパスタンパリングが発生した相配電線をR相配電線としたとき、
    バイパスタンパリング電流Irbを、
    |Irb|=||Ira+Is+It|−|In||
    但し、Iraはバイパスタンパリング時の前記電流検出部によるR相配電線の計測電流、|Ira+Is+It|はIra,IsとItをベクトル合成したものの絶対値、|In|はN相電流の絶対値、
    で求め、
    [Irb]×[Vr−n]×t
    但し、[Irb]はIrbの瞬時値、[Vr−n]はN相を基準としたR相電圧Vr−nの瞬時値、tはバイパスタンパリングの発生時間、
    でバイパスタンパリングされた積算電力量を算出する手段を、さらに備えた請求項1記載の三相4線式電力量計。
  3. 使用電力量を計測する三相4線式電力量計において、
    R相配電線,S相配電線,T相配電線,中性線を流れるR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ計測する電流検出部、
    前記電流検出部で計測され、バイパスタンパリング判定前のR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ記憶する記憶部、及び、
    前記電流検出部で計測される相電流におけるバイパスタンパリングを判定する時点の前後において、R相配電線,S相配電線,T相配電線のいずれかの相電流に第1所定閾値より大きい変化があったときの、中性線のN相電流変化が第2所定閾値より小さい場合に、バイパスタンパリングが発生したと判定するバイパスタンパリング検出手段を備えたことを特徴とする三相4線式電力量計。
  4. 使用電力量を計測する三相4線式電力量計において、
    R相配電線,S相配電線,T相配電線,中性線を流れるR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ計測する電流検出部、
    前記電流検出部で計測され、バイパスタンパリング判定前のR相電流Ir,S相電流Is,T相電流It,N相電流Inをそれぞれ記憶する記憶部、及び、
    R−S相間,S−T相間,T−R相間の位相差をそれぞれ120°とみなし、前記電流検出部で検出したR相電流,S相電流とT相電流をベクトル合成したものの絶対値とN相電流の絶対値との差の絶対値が第1所定閾値を超えたとき、かつ、
    前記電流検出部で計測される相電流におけるバイパスタンパリングを判定する時点の前後において、R相配電線,S相配電線,T相配電線のいずれかの相電流に第2所定閾値より大きい変化があったときの、中性線のN相電流変化が第3所定閾値より小さい場合に、バイパスタンパリングが発生したと判定するバイパスタンパリング検出手段を備えたことを特徴とする三相4線式電力量計。
  5. 電力量計は通信機能と負荷の開閉機能を備えたスマートメーターである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の三相4線式電力量計。
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