JP5468649B2 - 水力駆動除塵装置 - Google Patents

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この発明は、流れる水に混在している塵芥を水力により回収する水力駆動除塵装置に関し、とくに駆動力を発生させる水車の故障に対する装置の信頼性を高めることが可能な水力駆動除塵装置に関する。
水力発電所の取水口の上流側には、取水口に流入する水に混在している塵芥を除去するための除塵装置が設けられている。除塵装置によって塵芥が除去された水は、取水口から水圧管を介して発電機を駆動する水車に供給される。
従来から水に混在している塵芥を除去するための除塵技術の一例として、下記の技術が知られている(例えば、特許文献1〜4参照。)。特許文献1の移動除塵機は、貨物自動車のクレーンに取付けられた回転式熊手を用いて河川に浮遊する藻類を集め、この藻類を貨物自動車に荷揚げすることが可能となっている。特許文献2の水力駆動型除塵装置は、農業用水路を流れる水を利用して塵芥を掻き揚げ、この掻き揚げた塵芥をコンベアで水路から離れた集積場所に集めるようにしている。特許文献3のトンネル型ジェット水流スクリーンは、捕獲した夾雑物を水面より上方に上げることなく分離し、夾雑物を水流に乗せて水路の外に運搬するようにしている。特許文献4の昇降式自動除塵機は、スクリーンを水路に対して昇降自在としたものであり、昇降の際にスクリーンと排出コンベア等との干渉を回避するようにしている。
特開2004−176320号公報 特開2006−336398号公報 特開2008−2224号公報 実開平6−34032号公報
ところで、除塵装置は水路や発電所の取水口に設けられており、流れる水のエネルギーを利用して除塵装置を駆動することができれば、除塵のための電力が不要となり、省エネルギーに寄与することになる。上述の特許文献2の水力駆動型除塵装置は、農業用水路を流れる水を利用して塵芥を掻き揚げ、この掻き揚げた塵芥をコンベアで水路から離れた集積場所に集めるようにしており、電力を用いることなく塵芥の回収が可能であるが、塵芥が詰まって除塵機が過負荷になった場合には、水車も回転できなくなるとともに、コンベアも動かなくなり、除塵機能を果たせなくなる。例えば、除塵装置における塵芥の詰まりが原因で、水力発電所の取水口の上流に設けられる除塵装置の除塵機能が失われた場合は、取水口のスクリーンが目詰りし、発電のための所定の流量の水を供給できなくなるという問題がある。上述の特許文献2では、水車が例えば異物等との干渉により回転できなくなった場合も、除塵装置が機能しなくなるので、特許文献2の技術を水力発電に適用することは、装置の信頼性の面で問題がある。
そこで本発明は、流れる水に混在している塵芥を水力により回収することができ、かつ水車の故障に対する装置の信頼性を高めることが可能な水力駆動除塵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、水の流れによって連動して回転する第1の水車および第2の水車と、前記第1の水車と前記第2の水車の回転力を上方に位置する駆動軸に伝達する動力伝達手段と、前記駆動軸に連結され、前記駆動軸の回転駆動力によって前記第1の水車および前記第2の水車を通過した水に混在する塵芥を除去する除塵機と、前記駆動軸に連結され、前記駆動軸の回転駆動力によって前記除塵機から排出される前記塵芥を所定の場所に運搬する搬送コンベアと、前記第1の水車と前記第2の水車の回転力の差が所定値を超えた場合に、前記第1の水車と前記第2の水車との連動を中止する第1の過負荷保護手段と、を備えたことを特徴とする水力駆動除塵装置である。
この発明によれば、第1の水車と第2の水車のうちいずれかの水車が異常によって回転できなくなった場合は、正常な水車のみを第1の過負荷保護手段によって回転させることができ、除塵機および搬送コンベアは継続して稼働することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の水力駆動除塵装置において、前記除塵機の駆動するための回転トルクが所定値を超えた場合に、前記駆動軸からの前記除塵機への動力伝達を停止する第2の過負荷保護手段を備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の水力駆動除塵装置において、前記第1の過負荷保護手段は、遠隔操作によって動力伝達の入切りを行う噛合いクラッチを有しており、前記噛合いクラッチは、遠隔操作により前記第1の水車と前記第2の水車の回転力の差にかかわらず、前記第1の水車と前記第2の水車のうちいずれかの水車の回転力の前記駆動軸への動力伝達を中止することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の水力駆動除塵装置において、前記搬送コンベアの終端には、前記搬送コンベアによって搬送された前記塵芥を貯留し、車両へ前記塵芥を供給する塵芥貯留槽が設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の水力駆動除塵装置において、前記除塵機は、水力発電所の取水口に設けられたスクリーンの上流側に配置されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第1の水車と第2の水車のうちいずれか一方の水車が異常によって回転できなくなった場合でも、第1の過負荷保護手段によって他方の水車は回転を継続することが可能となるので、除塵機および搬送コンベアは他方の水車からの動力伝達により運転することができ、装置の信頼性を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、除塵機の駆動するための回転トルクが所定値を超えた場合に、駆動軸からの除塵機への動力伝達を停止する第2の過負荷保護手段を備えているので、除塵機に過大な負荷がかかるのを防止することができ、除塵機の損傷を未然に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、噛合いクラッチの遠隔操作によって第1の水車と第2の水車を空回りさせることができ、第1の水車と第2の水車をそれぞれ交互に高速回転させることができる。これにより、各水車に付着した木の葉などの塵芥を遠心力により離脱させることができ、各水車の自動清掃が可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、搬送コンベアの終端には、搬送コンベアによって搬送された塵芥を貯留する塵芥貯留槽を設けるようにしたので、回収した塵芥を保管することができるとともに、塵芥を車両に供給することができ、塵芥の管理および塵芥の外部への運搬が容易となる。
請求項5に記載の発明によれば、除塵機を水力発電所の取水口に設けられたスクリーンの上流側に配置するようにしたので、スクリーンの塵芥による目詰まりを防止することができ、スクリーンの目詰まりによる発電出力の低下を回避することができる。
本発明の実施の形態に係わる水力駆動除塵装置の全体概要図である。 図1の水力駆動除塵装置における水車から除塵機および搬送コンベアまでの動力伝達順序を示す動力伝達系統図である。 図1の水力駆動除塵装置における水車から除塵機への動力伝達順序を示す側面図である。 図1の水力駆動除塵装置における水車から搬送コンベアへの動力伝達順序を示す側面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図4は、本発明の実施の形態を示しており、とくに水力発電所の取水口に適用した場合を示している。図3および図4は、水力発電所の取水口100を示している。取水口100には、流れる水Wに混在している塵芥Gが水圧管102側に流入するのを防止するスクリーン101が設けられている。スクリーン101は、上下方向に延びる金属製のスクリーンバー(図示略)を有しており、塵芥Gはスクリーンバーとの干渉によって水圧管102側へ流入するのが防止されている。
取水口100におけるスクリーン101の上流側には、水力駆動除塵装置1が設けられている。水力駆動除塵装置1は、主として、第1の水車11と、第2の水車12と、第1の動力伝達手段15と、第2の動力伝達手段16と、駆動軸17と、除塵機30と、搬送コンベア40と、塵芥貯留槽50と、を有している。
第1の水車11と第2の水車12は、隣接して配置されている。第1の水車11と第2の水車12は、軸心に挿通された支持軸13に対して回転自在に支持されており、支持軸13に対して互いに独立して回転することが可能となっている。第1の水車11および第2の水車12は、放射状に配置された複数の羽を有している。各水車11、12の羽は、例えばステンレス鋼やガラス繊維強化プラスチックなど耐食性に優れた部材から構成されている。第1の水車11および第2の水車12は、下側のみが水Wに浸漬されており、大部分が水面W1よりも上方に位置している。
第1の水車11および第2の水車12は、上流側から取水口100に向かって流れる水Wの運動エネルギーによって連動して回転するようになっている。この実施の形態においては、第1の水車11は、上述した除塵機17と搬送コンベア40の双方を同時に駆動することができる駆動力を得られるように、直径および軸方向の長さが設定されている。同様に、第2の水車12は、上述した除塵機17と搬送コンベア40の双方を同時に駆動することができる駆動力を得られるように、直径および軸方向の長さが設定されている。
第1の水車11および第2の水車12の回転力は、動力伝達手段としての第1の動力伝達手段15および第2の動力伝達手段16を介して上方に位置する駆動軸17に伝達されるようになっている。第1の動力伝達手段15は、スプロケット15a、15bおよびローラチェーン15cとから構成されている。一方のスプロケット15aは、支持軸13側に回転可能に支持されており、他方のスプロケット15bは、駆動軸17に固定されている。ローラチェーン15cは、スプロケット15aとスプロケット15bとを連結している。第2の動力伝達手段16は、スプロケット16a、16bおよびローラチェーン16cとから構成されている。一方のスプロケット16aは、支持軸13側に回転可能に支持されており、他方のスプロケット16bは、駆動軸17に固定されている。ローラチェーン16cは、スプロケット16aとスプロケット16bとを連結している。
支持軸13上には、第1の過負荷保護手段14が設けられている。第1の過負荷保護手段14は、第1の過負荷保護クラッチ14aと、第2の過負荷保護クラッチ14bと、第3の過負荷保護クラッチ14cと、から構成されている。第1の過負荷保護クラッチ14aは、第1の水車11と第2の水車12との間に配置されている。第1の過負荷保護クラッチ14aは、第1の水車11と第2の水車12を連結しており、第1の水車11と第2の水車12の回転力の差が所定値を超えた場合に、摩擦面が滑ることによって第1の水車11と第2の水車12との連動を中止する機能を有している。第2の過負荷保護クラッチ14bは、第1の水車11とスプロケット15aとを連結しており、第1の水車11と第2の水車12の回転力の差が所定値を超えた場合に、摩擦面が滑ることによって第1の水車11と第2の水車12との連動を中止する機能を有している。第3の過負荷保護クラッチ14cは、第2の水車12とスプロケット16aとを連結しており、第1の水車11と第2の水車12の回転力の差が所定値を超えた場合に、摩擦面が滑ることによって第1の水車11と第2の水車12との連動を中止する機能を有している。
第1の過負荷保護手段を構成する各過負荷保護クラッチ14a〜14cは、遠隔操作によって動力伝達の入切りを行う噛合いクラッチ(図示略)を有している。噛合いクラッチは、遠隔操作により第1の水車11と第2の水車12の回転力の差にかかわらず、第1の水車11と第2の水車12のうちいずれかの水車の回転力の駆動軸17への動力伝達を中止する機能を有している。各過負荷保護クラッチ14a〜14cにおける噛合いクラッチの遠隔操作は、動力伝達ワイヤ、リンク機構、空圧または油圧などの機械的な動力伝達を用いて行うことが可能となっている。
駆動軸17における除塵機30側には、第3の動力伝達手段25が連結されている。第3の動力伝達手段25は、スプロケット25a、25bおよびローラチェーン25cとから構成されている。一方のスプロケット25aは、駆動軸17に対して回転可能に支持されており、他方のスプロケット25bは、除塵機30と連結される除塵機側伝達軸27に固定されている。ローラチェーン25cは、スプロケット25aとスプロケット25bとを連結している。駆動軸17上には、第1の動力伝達手段15のスプロケット15bと第3の動力伝達手段25のスプロケット25aとを連結する第2の過負荷保護手段22が設けられている。第2の過負荷保護手段22も過負荷保護クラッチから構成されており、除塵機30を駆動するための回転トルクが所定値を超えた場合に、摩擦面が滑ることによって駆動軸17からの除塵機30への動力伝達を停止する機能を有している。
駆動軸17における搬送コンベア40の駆動側には、第4の動力伝達手段26が連結されている。第4の動力伝達手段26は、スプロケット26a、26bおよびローラチェーン26cとから構成されている。一方のスプロケット26aは、駆動軸17に固定されており、他方のスプロケット26bは、搬送コンベア40と連結される搬送コンベア側伝達軸28に固定されている。ローラチェーン26cは、スプロケット26aとスプロケット26bとを連結している。
除塵側伝達軸27は、除塵機30の上端に位置する駆動スプロケット31に連結されている。図3に示すように、除塵機30の下端には、従動スプロケット32が位置している。駆動スプロケット31と従動スプロケット32は、ローラチェーンで連結されており、ローラチェーンにはレーキ33が取付けられている。すなわち、レーキ33は、駆動スプロケット31および従動スプロケット32によって支持されており、駆動スプロケット31の回転駆動力によって上下方向に移動可能となっている。除塵機30では、スクリーン101のスクリーンバーの間の空間にレーキ33の歯が入り込むことで、スクリーン101に付着した塵芥Gを効率よく掻き出すことが可能となっている。
搬送コンベア側伝達軸28には、第5の動力伝達手段29が連結されている。第5の動力伝達手段29は、スプロケット29a、29bおよびローラチェーン29cとから構成されている。一方のスプロケット29aは、搬送コンベア側伝達軸28の端部に固定されており、他方のスプロケット29bは、搬送コンベア40を駆動するための傘歯車(べベルギア)45側に連結されている。ローラチェーン29cは、スプロケット29aとスプロケット29bとを連結している。傘歯車45は、噛合い可能な小ギア45aと大ギア45bとから構成されている。小ギア45aは、第5の動力伝達手段29のスプロケット29bと連結されている。傘歯車45における小ギア45aの軸心と大ギア45bの軸心は直交している。
傘歯車45の大ギア45bは、搬送コンベア40の駆動ローラ41に連結されている。搬送コンベア40の他方には、従動ローラ42が位置している。駆動ローラ41と従動ローラ42は、搬送ベルト43を介して連動している。すなわち、搬送ベルト43は、駆動ローラ41および従動ローラ42によって支持されており、駆動ローラ41が傘歯車45を介して回転駆動されることにより、水平方向に移動可能となっている。搬送コンベア40では、除塵機30から排出される塵芥Gが搬送ベルト43上に落下することで、スクリーン12に付着した塵芥Gを効率よく所定の場所に搬送することが可能となっている。
図1に示すように、搬送コンベア40の終端には、搬送コンベア40によって搬送された塵芥Gを貯留する塵芥貯留槽50が設けられている。塵芥貯留槽50は、第1の貯留槽50aと第2の貯留槽50bを有している。第1の貯留槽50aと第2の貯留槽50bに貯留された塵芥Gは、下部排出口50cから車両60の荷台に供給可能となっている。下部排出口50cは、下端に開閉蓋50dを有している。開閉蓋50dは、塵芥貯留槽50を支持する支柱51に設けられたウインチ52の操作により開閉可能となっている。また、貯留槽50bの側面を開閉式の扉構造とし、この扉を開放することで塵芥Gを車両60の荷台に供給することが可能となっている。
つぎに、水力駆動除塵装置1による塵芥Gの回収手順および作用について説明する。
図1に示すように、第1の水車11および第2の水車12は、上流側から取水口100に向かって流れる水Wの運動エネルギーによって連動して回転するようになっている。第1の水車11および第2の水車12の回転力は、第1の動力伝達手段15および第2の動力伝達手段16を介して上方に位置する駆動軸17に伝達される。図2に示すように、駆動軸17の一端には、第3の動力伝達手段25が連結されているので、駆動軸17の回転駆動力は第3の動力伝達手段25および除塵側伝達軸27を介して除塵機30に伝達される。除塵機30は、除塵側伝達軸27による駆動スプロケット31の回転によりレーキ33が上下方向に移動し、スクリーン101に付着している塵芥Gは、レーキ33の動きにより上方(矢印F1方向)に掻き上げられる。
また、図2に示すように、駆動軸17の回転駆動力は、第4の動力伝達手段26を介して搬送コンベア側伝達軸28に伝達される。搬送コンベア側伝達軸28に伝達された回転駆動力は、第5の動力伝達手段29を介して搬送コンベア40を駆動するための傘歯車45側に伝達される。傘歯車45の小ギア45aの軸心と大ギア45bの軸心は直交しているので、駆動軸17の軸心に対して搬送コンベア40の駆動ローラ41の軸心を直交させることができ、搬送ベルト43の移動方向を駆動軸17の軸心と一致させることができる。これにより、除塵機30による塵芥Gの掻き出し方向と搬送コンベア40による塵芥Gの搬送方向を直交させることができ、除塵機30の頂部から矢印方向F2に落下した塵芥Gは、除塵機30から離れる方向(矢印方向F3)に搬送される。
そして、除塵機30から排出された塵芥Gは、搬送コンベア40によって所定の場所まで搬送され、矢印F4に示すように、搬送コンベア40の終端で塵芥貯留槽50に向かって落下する。塵芥貯留槽50に落下した塵芥Gは、塵芥貯留槽50に一時的に保管される。塵芥貯留槽50の直下の地面GL側には、車両60が駐車可能となっており、塵芥貯留槽50に貯留された塵芥Gは、ウインチ52による開閉蓋50dの開動作により、下部排出口50cから車両60の荷台に供給される。
ここで、第1の水車11と第2の水車12のうちいずれかの水車が異常によって回転できなくなった場合は、第1の過負荷保護手段14を構成する各過負荷保護クラッチ14a〜14cの摩擦面が滑ることにより、正常な水車のみが回転を継続することが可能となり、除塵機30および搬送コンベア40は正常に機能し続けることになる。
このように、第1の水車11と第2の水車12のうちいずれか一方の水車が異常によって回転できなくなった場合でも、第1の過負荷保護手段14を構成する各過負荷保護クラッチ14a〜14cによって他方の水車は回転を継続することが可能となるので、除塵機30および搬送コンベア40は他方の水車からの動力伝達により運転することができ、装置の信頼性を高めることができる。また、除塵機30の駆動するための回転トルクが所定値を超えた場合に、駆動軸17からの除塵機30への動力伝達を停止する第2の過負荷保護手段22を備えているので、除塵機30に過大な負荷がかかるのを防止することができ、除塵機30の損傷を未然に防止することができる。
この実施の形態においては、各過負荷保護クラッチ14a〜14cは、遠隔操作によって動力伝達の入切りを行う噛合いクラッチを有しており、噛合いクラッチは、遠隔操作により第1の水車11と第2の水車12の回転力の差にかかわらず、第1の水車11と第2の水車12のうちいずれかの水車の回転力の駆動軸17への動力伝達を中止すること可能となる。これにより、第1の水車11と第2の水車12を空回りさせることができ、第1の水車11と第2の水車12をそれぞれ交互に高速回転させることができる。したがって、木の葉など各水車11、12に付着した塵芥Gを遠心力により離脱させることができ、各水車11、12の自動清掃が可能となる。
また、搬送コンベア40の終端には、搬送コンベア40によって搬送された塵芥Gを貯留する塵芥貯留槽50を設けているので、回収した塵芥Gを保管することができるとともに、塵芥Gを車両60に供給することができ、塵芥Gの管理および塵芥Gの外部への運搬が容易となる。さらに、この実施の形態においては、除塵機30を水力発電所の取水口100に設けられたスクリーン101の上流側に配置するようにしたので、スクリーン101の塵芥による目詰まりを防止することができ、スクリーン101の目詰まりによる発電出力の低下を回避することができる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、この実施の形態においては、水力発電所の取水口100に適用した場合を示したが、用途は水力発電所の取水口100に限定されず、河川または水路に適用することも可能である。
1 水力駆動除塵装置
11 第1の水車
12 第2の水車
13 支持軸
14 第1の過負荷保護手段
14a 第1の過負荷保護クラッチ
14b 第2の過負荷保護クラッチ
14c 第3の過負荷保護クラッチ
15 第1の動力伝達手段(動力伝達手段)
16 第2の動力伝達手段(動力伝達手段)
17 駆動軸
22 第2の過負荷保護手段
30 除塵機
33 レーキ
40 搬送コンベア
45 傘歯車
50 塵芥貯留槽
100 取水口
101 スクリーン
G 塵芥
W 水

Claims (5)

  1. 水の流れによって連動して回転する第1の水車および第2の水車と、
    前記第1の水車と前記第2の水車の回転力を上方に位置する駆動軸に伝達する動力伝達手段と、
    前記駆動軸に連結され、前記駆動軸の回転駆動力によって前記第1の水車および前記第2の水車を通過した水に混在する塵芥を除去する除塵機と、
    前記駆動軸に連結され、前記駆動軸の回転駆動力によって前記除塵機から排出される前記塵芥を所定の場所に運搬する搬送コンベアと、
    前記第1の水車と前記第2の水車の回転力の差が所定値を超えた場合に、前記第1の水車と前記第2の水車との連動を中止する第1の過負荷保護手段と、
    を備えたことを特徴とする水力駆動除塵装置。
  2. 前記除塵機の駆動するための回転トルクが所定値を超えた場合に、前記駆動軸からの前記除塵機への動力伝達を停止する第2の過負荷保護手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の水力駆動除塵装置。
  3. 前記第1の過負荷保護手段は、遠隔操作によって動力伝達の入切りを行う噛合いクラッチを有しており、前記噛合いクラッチは、遠隔操作により前記第1の水車と前記第2の水車の回転力の差にかかわらず、前記第1の水車と前記第2の水車のうちいずれかの水車の回転力の前記駆動軸への動力伝達を中止することを特徴とする請求項1または2に記載の水力駆動除塵装置。
  4. 前記搬送コンベアの終端には、前記搬送コンベアによって搬送された前記塵芥を貯留し、車両へ前記塵芥を供給する塵芥貯留槽が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の水力駆動除塵装置。
  5. 前記除塵機は、水力発電所の取水口に設けられたスクリーンの上流側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の水力駆動除塵装置。
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