JP5467946B2 - 接触荷重測定器 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに接続される一対のコネクタを構成するコネクタ端子同士の接触部の設計支援のために、これらコネクタ端子の接触部を模したバネ片とこのバネ片に接触される接触端子との間に生じる接触荷重の測定に用いられる接触荷重測定器に関するものである。
従来、自動車などの分野においては、互いにコネクタ接続される一対の差動コネクタ101、102として図10〜図12に示したものが知られている。上記差動コネクタ101は、雄型のコネクタであり、ツイストペアケーブルの端末に接続されている。また、上記差動コネクタ102は、雌型のコネクタであり、基板に取り付けられ、基板上の配線に接続されている。
図10に示すように、雄型の差動コネクタ101は、筒状の金属製の雄型ハウジング101aと、雄型ハウジング101a内に挿入されるコネクタ端子としての端子101bと、この端子101bを雄型ハウジング101a内に保持する樹脂製の保持部101cと、を備えている。上記端子101bは、例えば図中左右方向に複数並べられた端子列が上下に2列配置されるように保持部101cによって保持されている。そして、この端子101bにおける差動コネクタ102との嵌合側とは反対側の端部には、図示しないツイストペアケーブルが半田などで接続されている。
上記保持部101cは、雄型ハウジング101a内に挿入され、その内部に端子101bが挿入される。上記保持部101cにおける差動コネクタ102との嵌合側の端部中央には、凹部101dが設けられていて、この凹部101dの図面上側の内側面上に上列の端子101bが配置されると共に、凹部101dの図面下側の内側面上に下列の端子101bが配置される。
これに対して、図11に示すように、雌型の差動コネクタ102は、筒状の金属製の雌型ハウジング102aと、雌型ハウジング102a内に挿入されるコネクタ端子としての端子102bと、この端子102bを雌型ハウジング102a内に保持する樹脂製の保持部102cと、を備えている。上記端子102bは、その差動コネクタ101側の端部に図中上下方向に撓むバネ片102eが設けられている。
また、上記端子102bは、上述した端子101bと同様に例えば図中左右方向に複数並べた端子列が上下に2列配置されるように保持部102cによって保持されている。そして、この端子102bにおける差動コネクタ101との嵌合側とは反対側の端部には、図示しない基板上に形成された配線が半田などで接続されている。
上記保持部102cは、雌型ハウジング102a内に挿入され、その内部には端子102bが挿入される。上記保持部102cにおける差動コネクタ101との嵌合側の端部中央には、平板状の凸部102dが設けられていて、この凸部102dの上面上に上列の端子102bが配置され、凸部102dの下面上に下列の端子102bが配置されている。
そして、図12に示すように、差動コネクタ102の雌型ハウジング102a内に差動コネクタ101の雄型ハウジング101aを嵌め込むと、差動コネクタ101の凹部101d内に差動コネクタ102の凸部102dが挿入され、差動コネクタ102の上列の端子102bのバネ片102eが差動コネクタ101の上列の端子102bにバネ接触すると共に差動コネクタ102の下列の端子102bのバネ片102eが差動コネクタ101の下列の端子102bにバネ接触する。これにより、差動コネクタ101の端子101bと差動コネクタ102の端子102bとが接続される。
このように互いに接続された端子101bと端子102bとの間は、それらの接触部において接触抵抗が生じる。そして、この接触抵抗は、コネクタ端子における高周波信号の伝送特性などの電気的特性に影響を及ぼすことが知られている。
このコネクタ端子における接触抵抗は、コネクタ端子同士の接触部における接触荷重と関係性があり、そのため、コネクタ端子の電気的特性向上のために、コネクタ端子の接触部における接触荷重を正確に測定し、接触荷重と電気的特性との関係を明らかにすることが求められている。このような接触荷重の測定を行う測定装置としては、例えば、特許文献1に示される測定装置が挙げられる。
また、コネクタ端子は、その接触部が曲面を有するバネ片に形成されているので、曲面上の位置によって接触荷重が異なり、そのため、全ての位置での接触荷重を測定するために、接触部を摺動させながら接触荷重の測定を行う必要がある。そして、このような接触荷重の測定は、図13に一部を示す接触荷重測定器700を用いて行っていた。
接触荷重測定器700は、図13に示すように、図中XY平面方向に平行に配置された一方の基板701と、図中YZ平面方向に平行に配置された他方の基板702と、一方の基板701の表面に設けられた接触端子としての導電パターン710と、他方の基板702の端部から一方の基板701に向けて突出して取り付けられた、上記導電パターン710と接触されるバネ片720と、を有している。なお、X方向は、図13における左右方向であり矢印Xで示し、Y方向は、手前−奥方向であり矢印Yで示し、Z方向は、上下方向であり矢印Zで示す。これら導電パターン710とバネ片720とによってコネクタ端子(端子101b、102b)同士の接触部を模しており、そして、導電パターン710とバネ片720とをZ方向に互いに当接させるとともに、一方の基板701を、図中X方向に沿い他方の基板702に対して相対移動することにより、導電パターン710とバネ片720とを摺動させながら接触荷重の測定を行っていた。そして、この接触荷重の測定結果をコネクタ端子の設計に利用していた。
特開2006−284317号公報
しかしながら、導電パターン710とバネ片720との接触箇所には摩擦力が生じるので、摺動した際に、この摩擦力によってバネ片720がしなるように変形して接触箇所がZ方向に変位してしまい、そのため、接触荷重が正確に測定できないという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、摩擦力によるバネ片の変形を防いで接触荷重を正確に測定できる接触荷重測定器を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、バネ片と該バネ片に接触される接触端子との間に生じる接触荷重の測定に用いられる接触荷重測定器であって、前記バネ片が設けられたバネ片支持部材と、前記接触端子が設けられているとともに、前記バネ片と前記接触端子とが接触しながら相対移動するように前記バネ片支持部材に対して相対移動可能に設けられた接触端子支持部材と、を有し、前記接触端子が、前記接触端子支持部材に、少なくとも前記相対移動方向に回動可能に設けられた回動端子であることを特徴とする接触荷重測定器である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記回動端子が、複数方向に回動可能な球状に設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記バネ片支持部材には、前記バネ片と電気的に接続されたバネ片伝送路が設けられ、前記接触端子支持部材には、前記回動端子と電気的に接続された接触端子伝送路が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、バネ片と接触端子とによってコネクタ端子同士の接触部を模することにより、コネクタ端子同士の接触部として接触荷重を測定することができ、そして、接触端子支持部材に設けられた接触端子が、少なくとも相対移動方向に回動可能な回動端子であるので、接触端子支持部材をバネ片支持部材に対して相対移動させることによりバネ片と接触端子(回動端子)とを接触させたまま相対移動させたときに、回動端子が相対移動に伴い回動し、そのため、これらの間に生じる摩擦力によるバネ片の変形を防ぐことができ、接触箇所の変位を防いで接触荷重を正確に測定できる。
請求項2に記載された発明によれば、回動端子が、複数方向に回動可能な球状に設けられているので、バネ片と回動端子とを接触させたまた複数方向に相対移動させて接触荷重を測定することができ、より精密な接触荷重を測定できる。
請求項3に記載された発明によれば、バネ支持部材には、バネ片と電気的に接続されたバネ片伝送路が設けられ、接触端子支持部材には、回動端子と電気的に接続された接触端子伝送路が設けられているので、これら伝送路を通じてバネ片及び回動端子に電気信号を流すことができ、そのため、電気信号を流しながら接触荷重を測定することができ、接触荷重の電気信号への影響、即ち、接触荷重と電気的特性との関係を把握することができる。
本発明の接触荷重測定器の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す接触部荷重測定器の分解斜視図である。 図2のP2矢視図である。 図1のP1矢視図である。 図1に示すバネ片付近の部分拡大図である。 図5のI−I線断面図である。 図1に示す接触荷重測定器を用いた接触荷重の測定について説明するための図である。 図1に示す接触荷重測定器を用いた高周波特性の測定について説明するための図である。 図1に示す接触荷重測定器の変形例の構成を示す部分拡大断面図である。 (A)は雄型の差動コネクタの一例を示す正面図であり、(B)は(A)のII−II線断面図である。 (A)は雌型の差動コネクタの一例を示す正面図であり、(B)は(A)のIII−III線断面図である。 図9に示す差動コネクタと図10に示す差動コネクタとをコネクタ接続したときの断面図である。 従来の荷重接触測定器の一部を示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の接触荷重測定器の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。本発明の接触荷重測定器1は、互いにコネクタ接続された図10〜図12に示すような一対の差動コネクタ101、102を構成する一対の端子101b、102b同士の接触部を模したバネ片及び接触端子間の接触荷重及び電気的特性を測定に用いられる測定器である。
同図に示すように、接触荷重測定器1は、接触端子支持部材としての第1基板B1と、バネ片支持部材としての第2基板B2と、一対の第1同軸コネクタ4a,4bと、一対の第2同軸コネクタ5a、5bと、一対のバネ片6a、6bと、回動端子(即ち、接触端子)としての一対の可動球端子30a、30bと、を備えている。なお、以下の説明において、構成部材の方向などを示すときに用いるX方向、Y方向、Z方向は、それぞれ、各図において互いに直交する矢印X、矢印Y、矢印Zで示す。
第1基板B1は、平面視が線対称のホームベース型に設けられている。この第1基板B1の表面には、接触端子伝送路としての一対の第1差動伝送路2a、2bが設けられている。
一対の第1差動伝送路2a、2bは各々線状に設けられていて、その一端が第1基板B1表面においてホームベース型の対称軸上に位置する頂点を成す一対の縁部に各々設けられ、その他端が第1基板B1の表面中央に設けられている。一対の差動伝送路2a、2bの他端には、図5、図6に示すように、一対の差動伝送路2a、2bに連なる導体膜21a、21bで内面を覆われた略半球状の一対の凹部20a、20bが設けられている。これら一対の凹部20a、20bは互いに同形状に形成されている。一対の凹部20a、20bには、後述する一対の可動球端子30a、30bが回動可能に収容される。なお、一対の凹部20a、20bの形状については、例えば、可動球端子30a、30bが回動しても収容状態を保ち且つ可動球端子30a、30bの一部が第1基板B1表面から突出する程度の深さの角柱状の空間とするなど、一対の可動球端子30a、30bがバネ片6a、6bと接触し且つ回動可能に収容されるものであれば、本発明の目的に反しない限り、その形状は構成に応じて任意である。
第2基板B2は、第1基板B1と同様に線対称のホームベース型に設けられている。この第2基板B2の表面には、バネ片伝送路としての一対の第2差動伝送路3a、3bが設けられている。
一対の第2差動伝送路3a、3bは各々線状に設けられていて、その一端が第2基板B2表面においてホームベース型の対称軸上に位置する頂点を成す一対の縁部に各々設けられ、その他端が第2基板B2表面において対称軸と直交する縁部に設けられている。
第1同軸コネクタ4a、4b、及び、第2同軸コネクタ5a、5bは、内導体と、内導体を覆う筒状の誘電体と、この誘電体を覆う外導体と、から成る同軸構造に設けられている。上記第1同軸コネクタ4a、4bは、一対の第1差動伝送路2a、2bの一端が設けられた縁部側の端面に各々取り付けられていて、その内導体が第1差動伝送路2a、2bの一端上に重ねられて接続されている。上記第2同軸コネクタ5a、5bは、一対の第2差動伝送路3a、3bの一端が設けられた縁部側の端面に各々取り付けられていて、その内導体が第2差動伝送路3a、3bの一端上に重ねられて接続されている。
バネ片6aは、図5に示すように、その一端が第2差動伝送路3aの他端上に重ねて設けられ、その他端が第2基板B2の表面から離れる方向(図中X方向)に向かって90度に折り曲げて設けられている。これにより、バネ片6aが設けられている第2基板B2の縁部側の端面と直交する方向(図中Z方向)にバネ片6aの他端が撓む。
バネ片6bは、図5に示すように、その一端が第2差動伝送路3bの他端上に重ねて設けられ、その他端が第2基板B2の表面から離れる方向(図中X方向)に向かって90度折り曲げられた後にさらに180度折り返されて設けられている。これにより、バネ片6bが設けられている第2基板B2の縁部側の端面と直交する方向(図中Z方向)にバネ片6bの他端が撓む。
バネ片6a、6bは、それぞれ第2差動伝送路3a、3bの他端とともに、上述した差動コネクタ102の端子102bの接触部(バネ片102e)と同一又はそれに近い特性となるように設けられている。具体的には、バネ片6a、6b及び第2差動伝送路3a、3bの他端は、端子102bと同一の材料を用いて、端子102bの接触部とほぼ同形状に設けられている。
可動球端子30a、30bは、導電性の金属、合金などを用いて球状に形成されており、図6に示すように、一対の第1差動伝送路2a、2bの他端に設けられた一対の凹部20a、20bに回動可能に収容されている。可動球端子30a、30bは、凹部20a、20b内で回動可能であり、また、凹部20a、20bの内面を覆う導体膜21a、21bに接することで、第1差動伝送路2a、2bと電気的に接続される。
可動球端子30a、30bは、それぞれ、第1差動伝送路2a、2bの他端とともに、上述した差動コネクタ101の端子101bの接触部(端子101bにおける差動コネクタ102との嵌合側の端部)と同一又はそれに近い特性となるように設けられている。具体的には、可動球端子30a、30b及び第1差動伝送路2a、2bの他端は、端子101bと同一の材料を用いて設けられている。また、形状についても、端子101bの接触部に、可能な限り近づけている。
上述した第1基板B1と第2基板B2とは、上記一対のバネ片6a、6bが第1基板B1上に設けられた可動球端子30a、30bと各々接触するように、互いに直交して重ねられている。詳しくは、第1基板B1は、各図におけるXY平面方向に平行に配置され、第2基板B2は、各図におけるYZ平面方向に平行に配置される。
また、接触荷重測定器1にはさらに、樹脂製の一対の第1ガイド部7a、7bと、樹脂製の一対の第2ガイド部8a、8bと、取付部9と、を備えている。
一対の第1ガイド部7a、7bは、第1基板B1に取り付けられており、該第1基板B1における一対のバネ片6a、6bの並び方向(図中Y方向)両端側に各々配置されるとともに、第1基板B1の表面よりも第2基板B2側に配置されている。上記一対の第1ガイド部7a、7bは、第1基板B1に取り付けられる取付部9に固定されていて、これにより第1基板B1に取り付けられる。
取付部9は、第1基板B1の裏面側に設けられた底壁部9aと、この底壁部9aから立設された第1基板B1のバネ片6a、6bの並び方向(図中Y方向)の両端面を挟む一対の立壁部9bと、一対の立壁部9bに突設された底壁部9aとの間に第1基板B1を挟む一対の凸部9cと、を備えている。上記一対のガイド部7a、7bは、上記一対の立壁部9bに突出して設けられている。この一対のガイド部7a、7bには各々、第1基板B1と平行方向かつ第2基板B2と直交する方向(図中X方向)に延在するスライド溝10が設けられている。
一対の第2ガイド部8a、8bは、第2基板B2に取り付けられており、一対の第1ガイド部7a、7bに挟まれて配置されている。上記一対の第2ガイド部8a、8bは、バネ片6a、6bの並び方向(図中Y方向)に互いに離間して配置され、平板部11の背面に固定されている。そして、この平板部11は、第2基板B2の背面に、接触荷重の測定に影響を及ぼさない程度に滑らかに図中Z方向にスライド可能なように取り付けられている。これにより、平板部11が第2基板B2に取り付けられると、第2ガイド部8a、8bが第2基板B2に取り付けられる。一対の第2ガイド部8a、8bには、上記スライド溝10にその延在方向にスライド可能に嵌合するスライド凸部12が設けられている。また、上記一対の第2ガイド部8a、8bの端部は、連結部13により連結されている。
次に、上述した構成の接触荷重測定器1の第1基板B1に対する第2基板B2の組み付け手順について説明する。上述した構成によれば、スライド溝10における第1同軸コネクタ4a、4bから遠い側の開口からスライド凸部12を挿入して、第2基板B2をX方向に沿ってスライドさせて嵌め込む。すると、第2基板B2のバネ片6a、6bが設けられた側の端面が第1基板B1の表面に間隔をあけて対向して、第1基板B1と第2基板B2とが互いに直交するように配置される。その後、第1基板B1の表面に第2基板B2の端面を対向させた状態で、バネ片6a、6bが第1差動伝送路2a、2bの他端に配置された可動球端子30a、30bと接触する位置まで、第2基板B2をスライド溝10内に沿ってスライドさせることにより、第1基板B1と第2基板B2とを組み付けることができる。
次に、上述した接触荷重測定器1を用いた接触荷重の測定の一例について、図7を参照して説明する。同図に示すように、荷重測定装置201は、万力状の下部クランプ210及び上部クランプ220を備えており、これら下部クランプ210及び上部クランプ220は、互いの間に生じる荷重を測定可能であるとともに、上下左右前後方向に移動自由に設けられている。接触荷重測定器1と荷重測定装置201とで接触荷重測定システム200を構成している。
まず、接触荷重測定器1を荷重測定装置201に取り付ける。具体的には、荷重測定装置201が備える下部クランプ210に、接触荷重測定器1の取付部9の立壁部9b(即ち、第1基板B1)のバネ片6a、6bの並び方向(図中Y方向)に相対する両側面を狭持させ、同様に、荷重測定装置201が備える上部クランプ220に、接触荷重測定器1の第2基板B2におけるバネ片6a、6bの並び方向(図中Y方向)に相対する両端面を狭持させて、接触荷重測定器1を、荷重測定装置201に取り付ける。
そして、上部クランプ220の位置を固定したまま、第2基板B2の第1基板に対するスライド挿入方向(即ち、X方向(相対移動方向))に沿って下部クランプ210を移動させる。すると、第2基板B2に設けられたバネ片6a、6bに対して、第1基板B1に設けられた可動球端子30a、30bが接触を保ちながら移動する。このとき、可動球端子30a、30bが、凹部20a、20b内で移動方向に沿って且つ移動量に合わせて回動する。この状態において、バネ片6a、6bと可動球端子30a、30bとの間に生じる接触荷重の測定を行う。
また、このような接触荷重の測定と同時に行う高周波特性(即ち、電気的特性)の測定の一例について図8を参照して説明する。なお、図8において、図7に示した荷重測定装置201は省略しているが、実際には、高周波特性の測定と平行して接触荷重を測定している。これら測定を並行して行うことにより、接触荷重と高周波特性との関係を把握することができる。
図8に示すように、接触荷重測定器1とスペクトルアナライザ14とを接続する。具体的には、一対の同軸ケーブルである測定ケーブル15a、15bの一端に取り付けられたコネクタをそれぞれ、接触荷重測定器1の一対の第1同軸コネクタ4a、4bにコネクタ接続すると共に、一対の測定ケーブル15a、15bの他端に取り付けられたコネクタをスペクトルアナライザ14に接続する。また、一対の測定ケーブル16a、16bの一端に取り付けられたコネクタをそれぞれ、接触荷重測定器1の一対の第2同軸コネクタ5a、5bにコネクタ接続すると共に、一対の同軸ケーブルである測定ケーブル16a、16bの他端に取り付けられたコネクタをスペクトルアナライザ14に接続する。このスペクトルアナライザ14により周波数解析した結果をパーソナルコンピュータ(PC)17に取り込んで、高周波特性を測定、解析する。また、同時に接触荷重も取り込んで、接触荷重と高周波特性との関係の解析を行う。
以上より、本発明によれば、バネ片6a、6bと可動球端子30aとによって端子101b、102b同士の接触部を模することにより、これら端子同士の接触部として接触荷重を測定することができ、そして、バネ片6a、6bと接触される第1基板B1に設けられた接触端子が、回動可能な可動球端子30a、30bであるので、第1基板B1を第2基板B2に対して相対移動させることによりバネ片6a、6bと可動球端子30a、30bとを接触させたまま相対移動させたときに、可動球端子30a、30bが相対移動に伴い回動し、そのため、これらの間に生じる摩擦力によるバネ片6a、6bの変形を防ぐことができ、接触部の変位を防いで接触荷重を正確に測定できる。
また、第2基板B2には、バネ片6a、6bと電気的に接続された一対の第2差動伝送路3a、3bが設けられ、第1基板B1には、可動球端子30a、30bと電気的に接続された一対の第1差動伝送路2a、2bが設けられているので、これら伝送路を通じてバネ片6a、6b及び可動球端子30a、30bに電気信号を流すことができ、そのため、電気信号を流しながら接触荷重を測定することができ、接触荷重の電気信号への影響、即ち、接触荷重と電気的特性との関係を把握することができる。
本実施形態では、接触端子として、複数方向に回動可能な可動球端子30a、30bを備えるものであったが、本発明はこれに限定するものではなく、少なくとも第1基板B1と第2基板B2と(即ち、バネ片と接触端子)の相対移動方向に回動する端子であればよい。具体例として、例えば、可動球端子30a、30bに代えて、図9に示すように、軸部31と円柱状のローラ部32とを同軸に備えており、第1基板B1の一対の第1差動伝送路2a、2bの他端に、Y方向を軸方向として軸支され、X方向(即ち、相対移動方向)に回動可能に設けられたローラ状の一対の回動端子33a、33b(回動端子33bは不図示)を設けた構成としてもよい。この構成において、回動端子33a、33bは、可動球端子30a、30bと同様に、導体膜21a、21bに接することで第1差動伝送路2a、2bと電気的に接続されるが、導体膜21a、21bを設けずに、軸部31によって第1差動伝送路2a、2bと電気的に接続されるように構成してもよい。
また、本実施形態では、第1基板B1及び第2基板B2のそれぞれに差動伝送路を設ける構成であったが、本発明はこれに限定するものではなく、第1基板B1及び第2基板B2のそれぞれに1本の単独伝送路を設けるものであってもよい。または、このような伝送路を設けない構成にして、接触荷重のみを測定するものであってもよい。
また、本実施形態では、第1基板B1と第2基板B2とを互いに直交して配置していたが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、第1基板B1と第2基板B2とを互いに平行に重ねて配置するなど、バネ片6a、6bと可動球端子30a、30bとが接触しながら相対移動可能であれば、本発明の目的に反しない限り、これら第1基板B1及び第2基板B2の配置は任意である。
また、本実施形態では、スライド溝10とスライド凸部12とにより、第2基板B2に対して、第1基板B1が一方向(図中X方向)に移動可能な構成としたが、これに限らず、バネ片6a、6bと可動球端子30a、30bとの接触方向に直交する平面に沿う複数方向に移動可能としても良い。具体的には、例えば、図1において、第2基板B2に対して、第1基板B1がX方向のみに移動可能であるが、Y方向についても移動可能として、XY平面方向に相対移動しながら接触荷重を測定してもよい。このようにすることで、バネ片6a,6bと回動端子としての可動球端子30a、30bとを接触させたまま複数方向に相対移動させて接触荷重を測定することができ、より精密な接触荷重を測定できる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 接触荷重測定器
2a、2b 第1差動伝送路(接触端子伝送路)
3a、3b 第2差動伝送路(バネ片伝送路)
4a、4b 第1同軸コネクタ
5a、5b 第2同軸コネクタ
6a、6b バネ片
20a、20b 凹部
21a、21b 導体膜
30a、30b 可動球端子(接触端子、回動端子)
101、102 差動コネクタ(コネクタ)
101b、102b 端子(コネクタ端子)
200 接触荷重測定システム
201 荷重測定装置
B1 第1基板(接触端子支持部材)
B2 第2基板(バネ片支持部材)

Claims (3)

  1. バネ片と該バネ片に接触される接触端子との間に生じる接触荷重の測定に用いられる接触荷重測定器であって、
    前記バネ片が設けられたバネ片支持部材と、
    前記接触端子が設けられているとともに、前記バネ片と前記接触端子とが接触しながら相対移動するように前記バネ片支持部材に対して相対移動可能に設けられた接触端子支持部材と、を有し、
    前記接触端子が、前記接触端子支持部材に、少なくとも前記相対移動方向に回動可能に設けられた回動端子である
    ことを特徴とする接触荷重測定器。
  2. 前記回動端子が、複数方向に回動可能な球状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接触荷重測定器。
  3. 前記バネ片支持部材には、前記バネ片と電気的に接続されたバネ片伝送路が設けられ、
    前記接触端子支持部材には、前記回動端子と電気的に接続された接触端子伝送路が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接触荷重測定器。
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