JP5466595B2 - 情報提供装置及び情報提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動機に対して情報を提供する情報提供装置及び情報提供方法に関する。
従来、移動機に対して情報を提供するものとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。この装置では、移動機の所定通信エリアと広告情報とを予め対応付けて記憶しておき、移動機が所定通信エリアに在圏しているときに、当該所定通信エリアに対応付けられた広告情報を移動機に提供する。
特開2000−224658号公報
しかしながら、移動機が在圏する通信エリアに基づいて情報を提供する場合には、単に移動機の位置に基づいて情報提供が行われているだけであり、必ずしも効果的な情報提供が行われているとは言い難い。
そこで本発明は、より効果的な情報提供を行うことができる情報提供装置及び情報提供方法を提供することを目的とする。
そのため本発明は、移動機の時系列的な位置情報を外部から取得する位置情報取得部と、位置情報取得部によって取得された時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内の移動機の流れを判定する流れ判定部と、移動機に提供する情報を記憶した情報記憶部と、情報記憶部に記憶された情報の中から、流れ判定部によって判定された移動機の流れに応じた情報を抽出する抽出部と、抽出部によって抽出された情報を所定エリア内の移動機に提供する提供部と、を備え、流れ判定部は、移動機の流れを判定するときに、時系列的な位置情報に基づいて、各方向毎に所定エリア内に流入する移動機の数と所定エリア内から流出する移動機の数との差分を算出し、算出した差分の値が最も大きい方向を移動機の流れにおける流れ方向として判定することを特徴とする。
また、本発明は、移動機に提供する情報を記憶した情報記憶部を備えた情報提供装置において実行される情報提供方法であって、移動機の時系列的な位置情報を外部から取得する位置情報取得ステップと、位置情報取得ステップにおいて取得された時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内の移動機の流れを判定する流れ判定ステップと、情報記憶部に記憶された情報の中から、流れ判定ステップにおいて判定された移動機の流れに応じた情報を抽出する抽出ステップと、抽出ステップにおいて抽出された情報を所定エリア内の移動機に提供する提供ステップと、を備え、流れ判定ステップでは、移動機の流れを判定するときに、時系列的な位置情報に基づいて、各方向毎に所定エリア内に流入する移動機の数と所定エリア内から流出する移動機の数との差分を算出し、算出した差分の値が最も大きい方向を移動機の流れにおける流れ方向として判定することを特徴とする。
これらの発明にあっては、移動機の時系列的な位置情報に基づいて移動機の流れが判定される。そして、判定された移動機の流れに応じた情報が抽出され、抽出された情報が移動機に対して提供される。これにより、移動機の流れに基づいた、より効果的な情報提供を行うことができる。また、所定エリア内に流出入する移動機の差分の値が最も多い方向が、移動機の流れ方向として判定される。このように、移動機の所定エリア内への流出入状態に基づいて、移動機の移動方向を容易に判定することができる。
また、流れ判定部は、移動機の流れを判定するときに、時系列的な位置情報に基づいて、各方向毎に所定エリア内に流入する移動機の数と所定エリア内から流出する移動機の数との差分を算出し、算出した差分の値が最も大きい方向を移動機の流れにおける流れ方向として判定することが好ましい。これにより、所定エリア内に流出入する移動機の差分の値が最も多い方向が、移動機の流れ方向として判定される。このように、移動機の所定エリア内への流出入状態に基づいて、移動機の移動方向を容易に判定することができる。
また、流れ判定部は、移動機の流れを判定するときに、時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内に流入する移動機の数が最も多い方向を移動機の流れにおける流れ方向として判定することが好ましい。これにより、所定エリア内に流入する移動機の数が最も多い方向が、移動機の流れ方向として判定される。このように、移動機の所定エリア内への流入状態に基づいて、移動機の移動方向を容易に判定することができる。
また、流れ判定部は、移動機の流れを判定するときに、時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア外へ流出する移動機の数が最も多い方向を移動機の流れにおける流れ方向として判定することが好ましい。これにより、所定エリア外へ流出する移動機の数が最も多い方向が、移動機の流れ方向として判定される。このように、移動機の所定エリア外への流出状態に基づいて、移動機の移動方向を容易に判定することができる。
また、位置情報取得部によって取得された時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内において移動機が密集しているか否かを判定する密集判定部を更に備え、提供部は、密集判定部によって所定エリア内において移動機が密集していると判定された場合に、情報の提供を行うことが好ましい。これにより、移動機が密集していると判定された場合に、移動機の流れに応じた情報が移動機に提供される。ここで、移動機が密集した状態、即ち、所定エリア内が人で混雑している場合と、混雑していない状態とでは、所定エリア内の移動機のユーザが欲しがる情報が異なると考えられる。従って、移動機が密集している場合に情報を提供することにより、所定エリア内が人で混雑している場合とそうでない場合とにおける移動機のユーザの要求に対応した情報の提供を行うことができる。
また、密集判定部は、所定エリア内の移動機の数が所定の閾値を超える場合に、所定エリア内において移動機が密集していると判定することが好ましい。これにより、所定エリア内の移動機の数に基づいて、移動機が密集しているか否かを容易に判定することができる。
また、密集判定部は、所定エリア内の移動機の数が所定の閾値を超える状態が所定の時間以上継続した場合に、所定エリア内において移動機が密集していると判定することが好ましい。これにより、移動機の数が所定の閾値を超える状態が所定の時間以上継続した場合を、移動機が密集した状態であると判定することができる。従って、移動機が密集しているか否かを、より正確に判定することができる。
また、密集判定部は、位置情報取得部によって取得された時系列的な位置情報に基づいて、隣接する所定エリア間での移動機の数の差分を算出し、算出した差分の時間変化に基づいて、移動機の密度が変化する前兆を更に判定し、抽出部は、密集判定部によって判定された移動機の密度が変化する前兆に応じた情報を更に抽出する、ことが好ましい。これにより、移動機の密度が変化する前兆に基づいて情報の提供を行うことができ、より好適な情報提供を行うことができる。
移動機の識別情報と、当該移動機のユーザの属性情報とを対応付けて記憶する属性情報記憶部を更に備え、流れ判定部は、位置情報取得部によって取得された移動機の時系列的な位置情報から移動機の識別情報を導出し、導出した識別情報に基づいて、属性情報記憶部から、導出した識別情報に対応付けられた属性情報を取得し、取得した属性情報毎に所定エリア内の移動機の流れを判定することが好ましい。これにより、例えば、男性の移動が多い移動方向等、属性毎の移動機の流れを算出することができ、属性に基づいた情報提供を行うことができる。
本発明によれば、移動機に対して、より効果的に情報提供を行うことができる。
第1の実施形態における通信システムの概略構成図である。 図1に示す通信システムの機能構成を示すブロック図である。 図2に示すBTSとセクタとの関係を示す図である。 セクタボロノイ図を説明するための図である。 移動状況を所定エリアへの移動として表現する表現形式へと変換する方法を説明するための図である。 移動機の移動状態を把握する方法を説明するための図である。 各所定エリア間における移動機の移動状態を表す概念図である。 所定エリア内における移動機の流れを演算する方法を表す概念図である。 所定エリア内の移動機に提供される情報の例を示す図である。 図2の情報提供装置で行われる処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における通信システムの概略構成図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る情報提供装置及び情報提供方法を適用した通信システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
[通信システムの構成]
図1は、第1の実施形態における通信システム10の概略構成図である。図1に示すように、通信システム10は、移動機100、BTS(基地局)200、RNC(無線ネットワーク制御装置)300、交換機400、及び管理センタ500を含んで構成されている。また、この管理センタ500は、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィーユニット503、及び可視化ソリューションユニット504から構成されている。
交換機400は、BTS200、RNC300を介して、移動機100の位置情報を収集する。RNC300は、移動機100との間で通信接続が行われる際に、RRCコネクション要求信号における遅延値を用いて移動機100の位置を測定することができる。交換機400は、このように測定された移動機100の位置情報を、移動機100が通信接続を実行する際に受け取ることができる。交換機400は受け取った位置情報を記憶しておき、所定のタイミング、または管理センタ500からの要求に応じて、収集した位置情報を管理センタ500に出力する。ここで、一般的に、RNC300は、約千個からなるものであり、日本全国に配置されている。一方で、交換機400は、300個程度日本国内に配置されている。
管理センタ500は、上述したとおり、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィーユニット503、及び可視化ソリューションユニット504を含んで構成されており、各ユニットでは、移動機100の位置情報を用いた統計処理を行う。
社会センサユニット501は、各交換機400から移動機100の位置情報等を含んだデータを収集するサーバ装置である。この社会センサユニット501は、交換機400から定期的に出力されたデータを受信し、及び社会センサユニット501において予め定められたタイミングに従って交換機400からデータを取得するように構成されている。
ペタマイニングユニット502は、社会センサユニット501から受信したデータを所定のデータ形式に変換するサーバ装置である。例えば、ペタマイニングユニット502は、ユーザIDをキーに、或いはエリア毎にソーティング処理を行う。
モバイルデモグラフィーユニット503は、ペタマイニングユニット502において処理されたデータに対する集計処理、即ち各項目のカウンティング処理を行うサーバ装置である。例えば、モバイルデモグラフィーユニット503は、あるエリアに在圏するユーザ数のカウント、或いは在圏分布の集計等をすることができる。
可視化ソリューションユニット504は、モバイルデモグラフィーユニット503において集計処理されたデータを可視可能に処理するサーバ装置である。例えば、可視化ソリューションユニット504は、集計されたデータを地図上にマッピング処理することができる。この可視化ソリューションユニット504にて処理されたデータは、企業、官公庁または個人等に提供され、店舗開発、道路交通調査、災害対策、環境対策等に利用される。なお、このように統計処理された情報は、当然にプライバシーを侵害しないように個人等は特定されないように加工されている。
なお、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィーユニット503及び可視化ソリューションユニット504はいずれも、前述したようにサーバ装置により構成され、図示は省略するが、通常の情報処理装置の基本構成(即ち、CPU、RAM、ROM、キーボードやマウス等の入力デバイス、外部との通信を行う通信デバイス、情報を記憶する記憶デバイス、及び、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイス)を備えることは言うまでもない。
次に、通信システム10の機能構成について説明する。図2に通信システム10の機能構成を示す。図2に示すように通信システム10は、各BTS(基地局)200が制御するセクタに在圏する複数の移動機100と、BTS200を制御するRNC300と、交換機400と、情報提供装置600と、を含んで構成される。情報提供装置600は、前述した図1に示したモバイルデモグラフィーユニット503及び可視化ソリューションユニット504に相当する。図1の社会センサユニット501及びペタマイニングユニット502に対応する機能に関しては、図2ではこれらの表記を省略している。
RNC300は、測位部301及びRNC通信制御部302を含んで構成されている。また、交換機400は、交換機通信制御部401及び位置情報記憶部402を含んで構成されている。
情報提供装置600は、位置情報取得部601、流れ判定部602、密集判定部603、抽出部604、提供部605、及び情報記憶部606を含んで構成されている。また、流れ判定部602は、移動状況算出部602A、対応付け部602B、及び演算部602Cを含んで構成されている。
まず、RNC300について説明する。測位部301は、詳しくは後述するRNC通信制御部302がBTS200を介して移動機100と通信接続を行う際に、RRCコネクション要求信号を用いた処理で発生した遅延値に基づいて、移動機100が在圏する一のBTS200におけるセクタ内の位置(座標)を測定する部分である。このRNC300は、所謂PRACH PD測位計算を行うことによりセクタ内の位置を測定することができる。ここでセクタとは、BTS200における通信エリアを複数に等分した場合の一つの領域を指すものである。なお、通信環境に応じて上記PRACH PD測位を行うことなく、移動機100が在圏するセクタの中心座標を、移動機100が位置する座標として計測してもよい。
図3は、BTS200とセクタとの関係を示す図である。円形で示されている領域の中心にBTS200が位置するものであり、それを中心に複数に等分されたものがセクタである。例えば図3では、BTS200の通信エリアは最大6セクタからなるものであり、RNC300は、移動機100がそのセクタのいずれにいるかを、BTS200経由で把握することができる。本実施形態では、更にRRCコネクション要求の処理を行った際に得られる信号の遅延に基づいてセクタ内のどの位置に移動機100が位置するかを示すGAI(Geographical Area ID)を算出することができる。なお、セクタ毎にセクタIDが割り当てられており、そのセクタIDとセクタ内の位置に基づいて移動機100の位置を特定することができる(以下、セクタIDとGAIとを合わせて「位置情報」と言う。)。上記環境に応じてPRACH PD測位を行わない場合には、上記計測した移動機100が在圏するセクタの中心座標を、GAIとして算出してもよい。
RNC通信制御部302は、BTS200を介して移動機100と通信接続を行う部分であり、例えば、移動機100からの発信処理に基づいた通信接続処理及び位置登録要求に基づいた通信接続処理を行う。本実施形態では、更にRNC通信制御部302は、通信接続処理に用いられるInitial UE Messageに、移動機100の位置情報を付加して、交換機400に送信することができる。ここで、Initial UE Messageは、移動機100を一意に特定する識別情報を含むものであり、このようなInitial UE Messageに対して更に上述の位置情報が付加される。
次に、交換機400について説明する。交換機通信制御部401は、RNC300から送信されるInitial UE Messageを受信し、このInitial UE Messageを用いて通信接続処理を行う部分である。
また、交換機通信制御部401は、位置情報記憶部402が記憶している情報(識別情報、位置情報、及び時刻情報)(詳しくは後述する)を情報提供装置600へ送信する。
位置情報記憶部402は、交換機通信制御部401によって受信されたInitial UE Messageに基づき、移動機100を特定する識別情報と、位置情報と、該位置情報が測位された時刻としての時刻情報とを対応付けて記憶する部分である。この位置情報記憶部402に記憶されている位置情報は、交換機通信制御部401による通信処理に従って、所定のタイミングまたは管理センタ500からの要求に応じて収集される。
次に、情報提供装置600の詳細について説明する。位置情報取得部601は、交換機400が送信した情報(識別情報、位置情報、及び時刻情報)を取得する部分である。
流れ判定部602は、時系列的な位置情報、即ち、位置情報取得部601によって取得された情報に基づいて、所定エリア内の移動機100の流れを判定するものである。
このため、移動状況算出部602Aは、位置情報取得部601によって取得された情報(識別情報、位置情報、及び時刻情報)に基づいて、所望の時刻における所定エリア内の移動機100の移動状況を算出する。ここで、所望の時刻における移動機の100の移動状況とは、例えば、設定した時刻における直前に測位された位置から、直後に測位された位置への移動を指す。以下説明のための例では、所望の時刻における移動機の100の移動状況として、設定した時刻における直前に測位された位置から、直後に測位された位置への移動を用いて説明しているが、これに限ることを意図しない。例えば、所望の時刻の直前に測位された複数の位置情報(移動モデル)を用いて、所望の時刻における移動状況(今の移動モデル)を推定してもよい。例えばこの場合、直前の2個の測定位置を結ぶ直線をそのまま延長して、時間按分によって所望の時刻における移動状況を推定してもよい。また、2個以上の測定位置を用いても勿論よい。
対応付け部602Bは、移動状況算出部602Aによって算出された移動状況を、一定の範囲の広がりを持つ所定エリアに対応付けすることによって、一の所定エリアから他の所定エリアへの移動として表現する表現形式へと変換する。ここで、所定エリアとは、メッシュ状でもよく、或いは、市町村等の行政区画を所定エリアの単位としてもよい。また、所定エリアとして、図4に模式的に示すボロノイ図を用いてもよい。図4において、中抜き円で示した位置がセクタの中心経度緯度を表す。この図に示すように、ボロノイ図とは、互いに隣接するセクタのセクタ中心経度緯度との2等分線で分割した図を言う。更に、セクタ単位の勢力図(サービスエリア図)が存在する等、セクタと位置の対応情報があればそれを利用してもよい。
図5は、移動状況を所定エリア毎に対応付けすることによって、一の所定エリアから他の所定エリアへの移動として表現する表現形式へと変換する方法を説明するための図である。ここでは所定エリアを正方形のグリッドとする。図5において、各所定エリアを一意に識別可能とするエリア識別子を各グリッド左上の丸括弧内に記入する。移動機100の位置が特定されれば(本明細書においては(X1、Y1)等と表記している)対応する一つの所定エリアが特定される。今回の例では、例えば識別情報が“123”であるユーザの例(移動情報は、(X1、Y1)→(X2、Y2))では、エリア識別子が(3)である所定エリアからエリア識別子が(5)である所定エリアへと移動している。
この方法によって、対応付け部602Bは、移動状況算出部602Aによって算出された移動機100の移動状況を、一の所定エリア(エリア識別子が(3))から他の所定エリア(エリア識別子が(5))への移動として表現する表現形式へと変換できる。
演算部602Cは、まず、対応付け部602Bによる対応付け結果に基づいて、各所定エリア間における移動機100の移動状態を把握する。図6は、移動機の移動状態を把握する方法を説明するための図である。但し、図6においては表中に記入されているべき数字を省略している。図6における一番左の列が所望の時刻の直前に測位された位置情報に対応する所定エリアのエリア識別子が記入されている。図6における一番上の行が所望の時刻の直後に測位された位置情報に対応する所定エリアのエリア識別子が記入されている。
各所定エリア間における移動機100の移動状態を、図5に示す例を用いて説明する。移動機100の識別情報が“123”であるユーザはエリア識別子が(3)から(5)の所定エリアへ移動しているため、図6のAで示した欄の数字に1が加えられる。同様に、識別情報が“456”であるユーザはエリア識別子が(7)から(8)の所定エリアへ移動しているため、図6のBで示した欄の数字に1が加えられる。識別情報が“789”であるユーザはエリア識別子が(8)から(2)へ移動しているため、図6のCで示した欄の数字に1が加えられる。
図7に、上記方法によって算出した各所定エリア間における移動機100の移動状態を表す概念図を示す。この図において最も小さい4角形で囲まれた領域が一つの所定エリアを示す。当該概念図では、矢印の始点に位置する所定エリアから矢印の先端に位置する所定エリアに矢印の近くに記載された数字の割合で移動機100(移動機100のユーザ)が移動したことを示す。
そして、演算部602Cは、各所定エリア間における移動機100の移動状態(どの所定エリアから、どの所定エリアへ移動したか)から、各所定エリア毎に、当該所定エリア内における移動機100の流れを演算する。図8に、所定エリア内における移動機100の流れを演算する方法を表す概念図を示す。図8(a)は、所定エリアにおける各方向毎の移動機の流出入数を示し、図8(b)は、所定エリアにおいて各方向毎に流入する移動機数と流出する移動機数との差分を示す。なお、以下において、移動機100の流れを算出する処理を説明するために、図8(a),図8(b)に示すように正方形の所定エリアを用いるが、所定エリアの形状が6角形や、ボロノイ形状であっても所定エリアが正方形の場合と同様の処理によって移動機100の流れを算出することができる。
具体的には、まず、演算部602Cは、移動機100の流れの演算対象となる所定エリアについて、当該所定エリアの周囲に隣接する所定エリアに対して流出入する移動機100の数を把握する。このとき、例えば図8(a)に示すように、移動機100の流れの演算対象であるエリア識別子(X)の所定エリア(以下「所定エリア(X)」という。)から、エリア識別子(Y)の所定エリア(以下「所定エリア(Y)」という。)へ17台、エリア識別子(Y2)の所定エリア(以下「所定エリア(Y2)」という。)へ3台、エリア識別子(Y3)の所定エリア(以下「所定エリア(Y3)」という。)へ2台の移動機100の流出があるものとする。また、所定エリア(X)に対して、エリア識別子(Y1)の所定エリア(以下「所定エリア(Y1)」という。)から1台、所定エリア(Y2)から3台、所定エリア(Y3)から10台の移動機100の流入があるものとする。
ここで、所定エリア(X)に対して流入または、流出する移動機100の数の詳細について説明する。例えば、所定エリア(X)から所定エリア(Y)へ流出する移動機100は、所定エリア(X)から1つ隣の所定エリア(所定エリア(Y))へ移動するものであったり、所定エリア(X)から2つ隣、3つ隣…の所定エリアに移動するものであったりする。このため本実施形態では、例えば、所定エリア(X)から所定エリア(Y)へ流出する移動機100の数として、所定エリア(X)から所定エリア(Y)へ移動する移動機100のみならず、所定エリア(Y)の方向へ移動する移動機100であって所定エリア(Y)よりも更に先にある所定エリア(図8(a)中において、所定エリア(Y)よりも左側の所定エリア(不図示))へ移動するものも含めるものとする。
図8(a)では、所定エリア(X)から所定エリア(Y)へ延びる矢印の近傍に、所定エリア(X)から所定エリア(Y)へ流出する移動機100の総数を数字の下に下線を付して示し、その総数(17台)の移動機100の移動先を角括弧内に示す。ここで、角括弧内において、所定エリア(X)からいくつ隣の所定エリアへ移動するかを丸括弧内の数字で示し、丸括弧の左隣の数字が、丸括弧内の数字の分だけ隣の所定エリアへ移動する移動機100の数を示している。即ち、角括弧内の「2(1)」は、所定エリア(X)から1つ隣の所定エリア(所定エリア(Y))へ2台の移動機100が移動することを示し、「10(2)」は、所定エリア(X)から2つ隣の所定エリアへ10台の移動機100が移動することを示し、「5(3)」は、所定エリア(X)から3つ隣の所定エリアへ5台の移動機100が移動することを示している。
他の所定エリアに流出入する移動機100についても、所定エリア(X)から所定エリア(Y)へ流出入する移動機100の数の考え方と同様とする。なお、図8(a)において、所定エリア(X)から所定エリア(Y)へ流出する移動機100以外については、各方向へ延びる矢印の近傍にその方向の所定エリアに流出入する移動機100の総数のみを数字の下に下線を付して図示している。
そして、演算部602Cは、所定エリアにおいて各方向毎に、隣接する所定エリアから流入する移動機数と、隣接する所定エリアへ流出する移動機数との差分を演算する。これにより、図8(b)に示すように、所定エリア(X)に対して、所定エリア(Y1)から1台、所定エリア(Y3)から8台の移動機100の流入があり、所定エリア(Y)へ17台の移動機100が流出する演算結果を得る。
最後に、演算部602Cは、隣接する所定エリアから流入する移動機数と、当該隣接する所定エリアへ流出する移動機数とを差分して求めた移動機100の数が最も多い方向を、当該所定エリアにおける移動機100の流れの方向として演算する。また、演算部602Cは、隣接する所定エリアから流入する移動機数と、当該隣接する所定エリアへ流出する移動機数とを差分して求めた移動機100の数が最も多い方向における移動機100の数を、当該所定エリアにおける移動機100の流れの量(移動機100の数)として演算する。図8(b)の例では、左方向が移動機100の流れ方向となり、17台が移動機100の流れの量となる。演算部602Cは、各所定エリア毎に、移動機100の流れを演算する。これ以外にも、隣接する所定エリアから流入する移動機数と、当該隣接する所定エリアへ流出する移動機数との差分処理を行わず、所定エリアに流入または流出する移動機100の数が最も多い方向を流れの方向としてもよい。また、所定エリアに流出入する移動機100の台数が所定の閾値以上の方向を、移動機100の流れ方向としてもよい。この場合には、流れ方向が複数の方向となる場合があるが、複数の方向に応じた情報を提供したり、その中の1つの方向を選んで情報を提供したりするなど、適宜選択することができる。
このようにして、流れ判定部602において、位置情報取得部601によって取得された時系列的な位置情報から、各所定エリア毎の移動機100の流れを判定することができる。
密集判定部603は、所定エリア内において移動機100が密集しているか否かを判定する。具体的には、演算部602Cによって把握された所定エリアにおける各方向毎の移動機の流出入数(図8(a)参照)に基づき、当該所定エリアに存在する移動機100の数を演算する。この演算は、例えば、所定エリアに流入する移動機100の数から、流出する移動機100の数を減算することによって演算することができる。また、他の例として、所定エリアに流入する移動機100の数から、流出する移動機100の数を減算することによって求めた移動機100の数と、所定エリア内から動いていない移動機100の数との合計を用いてもよい。
そして、密集判定部603は、演算した所定エリア内の移動機100の数が所定の閾値を越え、かつ、所定の閾値を超える状態が所定の時間以上継続した場合に、当該所定エリア内において移動機100が密集していると判定する。また、移動機100の台数として、所定エリアに流入する移動機100の数から、流出する移動機100の数を減算することによって求めた移動機100の数と、所定エリア内から動いていない移動機100の数との合計を用いた場合には、他の例として、所定エリアに対して流出入する移動機100と所定エリア内から動いていない移動機100との割合を求め、所定エリアに対して流出入する移動機100の割合が所定の閾値以上のときに、密集していると判定してもよい。
また、密集判定部603は、移動機100の密度が変化する前兆を判定する。具体的には、密集判定部603は、全ての所定エリアについて、演算部602Cによって把握された所定エリアにおける各方向毎の移動機の流出入数(図8(a)参照)に基づき、所定エリア内の移動機100の数を演算する。そして、隣り合う所定エリア間における移動機100の数の差分を計算する。この差分(今回算出した差分)と、前回、隣り合う所定エリア間における移動機100の数の差分とを比較し、隣り合うエリア間での移動機100の数の差が小さくなったか否かを判定する。隣り合うエリア間での移動機100の数の差が小さくなった場合を、移動機100の密度が変化する前兆(移動機の数が多いか少ないかが逆転する前兆)として判定する。
例えば、エリアA内の移動機100の数が90台、エリアB内の移動機100の数が10台である状態から、エリアA内の移動機100の数が52台、エリアB内の移動機100の数が48台である状態に変化した場合、その差分は、80台から4台に変化している。この場合、差分が小さくなっており、エリアAからエリアBに移動機100が移動し始めていると考えることができ、この差分の変化を、エリアAからエリアBへの移動機100の流れが発生し、エリアA内の移動機100の密度が変化する前兆として判定することができる。
なお、隣り合うエリア間での移動機100の数の差が小さくなったか否かの判定は、隣り合う所定エリア間における移動機100の数の差分が所定値以下であるか否かを判断したり、時間経過とともに変化する差分を微分し、その傾きが所定値以下であるか否かを判断したりすることによって行うことができる。
抽出部604は、密集判定部603によって移動機100が密集していると判定された所定エリアについて、流れ判定部602よって判定された移動機100の流れを取得する。また、抽出部604は、密集判定部603によって判定された移動機100の密度が変化する前兆についての情報を取得する。そして、抽出部604は、流れ判定部602から取得した移動機100の流れに応じた情報、及び、移動機100の密度が変化する前兆に応じた情報を情報記憶部606から抽出する。
提供部605は、抽出部604によって抽出された移動機100の流れに応じた情報を、当該所定エリアの移動機100のうち、移動機の流れ方向に移動する移動機100に対して提供する。移動機100は、提供部605から提供された情報を、表示画面に表示したり、スピーカから出力したりする。
この提供部605が提供する移動機100の流れに応じた情報とは、例えば、所定エリアにおける移動機100の流れの方向に存在する店舗の情報等がある。具体的には、図9に示すように、エリア識別子が(X)の所定エリアの左隣にエリア識別子が(Y)の所定エリアが存在し、エリア識別子が(X)の所定エリア内の移動機100の流れの方向が左方向であるとすると、例えば、エリア識別子が(X)の所定エリア内の移動機100のうち、エリア識別子が(Y)の所定エリアへ向かう移動機100に対して店舗Zの情報が提供される。なお、この提供の際に、例えば、所定エリア内における移動機の流れとは逆方向に向かう移動機100に対しては、所定エリア内において移動機100の大きな流れができている道路(エリア識別子が(Y)の所定エリアへ向かう道路)を通る可能性が高いため、混雑する旨の情報を提供することもできる。また、この逆方向に向かう移動機100に対して、店舗Zの情報を提供し、「逆方向には店舗Zがありますが、この店舗Zの方向へ行かなくてよいのですか」といった店舗Zを推薦する旨の情報等を提供することもできる。また、所定エリア内における移動機100の流れ方向やその逆方向とは異なる方向に向かう移動機100に対しては、何も情報を提供しなかったり、店舗Zを推薦する旨の情報等を提供したりすることもできる。
また、提供部605は、抽出部604によって抽出された、移動機100の密度が変化する前兆に応じた情報を移動機100に提供する。この、提供部605が提供する移動機100の密度が変化する前兆に応じた情報とは、例えば、広告によっては隣接エリアに比べて、そのエリアに一番人が集まっているからこそ広告を提供することに価値を有するもの等がある。このような広告においては、移動機100の密度が変化して所定エリア間を移動機100が移動する前兆が判定できた場合に、次に人が集まると予想されるエリアに広告を提供することにより、効果的な広告の提供を行うことが可能となる。
また、提供される情報の他の例として、例えば、移動機100の流れの方向に存在する公共施設や交通機関(駅、バス、またはタクシー乗り場等)等の情報がある。また、移動機100の流れの量(移動機100の数)も考慮して、警告や注意等の情報を提供することもできる。このような情報として、具体的には、例えばその方向に移動する移動機100の数が多い場合には、混雑時の感染(風邪等)注意喚起、盗難注意喚起、またはドミノ倒しの注意喚起等がある。
情報記憶部606は、上述した店舗の情報や警告等の情報を予め記憶している。
[情報提供装置で行われる処理の流れ]
次に、情報提供装置600で行われる処理の流れについて説明する。図10は、情報提供装置600で行われる処理の流れを示すフローチャートである。まず、位置情報取得部601は、交換機400から送信された情報(識別情報、位置情報、時刻情報)を取得する(ステップS101:位置情報取得ステップ)。
次に、流れ判定部602は、位置情報取得部601によって取得された情報に基づいて、所定エリア内の移動機の流れを判定する(ステップS102:流れ判定ステップ)。そして、密集判定部603は、所定エリア内の移動機が密集しているか否かを判定する(ステップS103)。移動機が密集していると判定された場合(ステップS103:YES)、抽出部604は移動機100が密集していると判定された所定エリアについての移動機の流れに基づいて、情報記憶部606から情報を抽出する(ステップS104:抽出ステップ)。そして、提供部605は、当該所定エリア内の移動機100に対して、抽出部604が抽出した情報を提供する(ステップS105:提供ステップ)。
情報の提供後(ステップS105の後)、または所定エリア内において移動機100が密集していないと判定された場合(ステップS103:NO)、提供部605は、密集判定部603によって全ての所定エリアについて移動機100の密集の判定処理が終了したか否かを判定する(ステップS106)。全ての所定エリアについて密集の判定処理が終了していないと判定された場合(ステップS106:NO)、密集判定部603は、密集の判定処理が終了していない所定エリアについて、移動機100が密集しているか否かの判定を行う(ステップS103)。
一方、全ての所定エリアについて密集の判定処理が終了したと判定された場合(ステップS106:YES)、密集判定部603は、移動機100の密度が変化する前兆を判定する。このため、まず、密集判定部603は、隣り合う所定エリア間における移動機100の数の差分を計算する(ステップS107)。次に、密集判定部603は、隣り合うエリア間で移動機100の数の差が小さくなったか否かを判定する(ステップS108)。隣り合うエリア間での移動機100の数の差が小さくなった場合(ステップS108:YES)、抽出部604は、移動機100の密度が変化する前兆に応じた情報を情報記憶部606から抽出する(ステップS109:抽出ステップ)。そして、提供部605は、抽出部604が抽出した情報を提供する(ステップS110:提供ステップ)。
情報の提供後(ステップS110の後)、または移動機100の数の差が小さくなっていないと判定された場合(ステップS108:NO)、提供部605は、密集判定部603によって隣り合う所定エリア間の全てについて移動機100の差分が計算されたか否かを判定する(ステップS111)。全ての隣り合うエリア間について移動機100の差分が計算されていないと判定された場合(ステップS111:NO)、密集判定部603は、差分が計算されていない隣り合う所定エリア間について、移動機100の差分を計算する(ステップS107)。一方、全ての隣り合うエリア間について移動機100の差分が計算されている場合(ステップS111:YES)本処理を終了する。
[作用及び効果について]
次に、第1の実施形態に係る通信システム10の作用効果について説明する。流れ判定部602によって、移動機100の時系列的な位置情報に基づいて移動機の流れが判定される。そして、抽出部604によって、流れ判定部602で判定された移動機の流れに応じた情報が情報記憶部606から抽出される。その後、提供部605によって、抽出部604で抽出された情報が移動機100に対して提供される。これにより、移動機100の流れに基づいた、より効果的な情報提供を行うことができる。
例えば、移動機の流れに応じた情報として、移動機100の流れ方向に応じた情報や、移動機の流れの量(移動機の数)に応じた情報等が挙げられる。
また、流れ判定部602は、所定エリア内に流出入する移動機100の差分の値が最も多い方向を、移動機の流れ方向として判定する。このように、移動機100の所定エリア内への流出入状態に基づいて、移動機100の移動方向を容易に判定することができる。
また、提供部605は、密集判定部603によって移動機100が密集していると判定された場合に、移動機100の流れに応じた情報を移動機100に提供する。ここで、移動機100が密集した状態、即ち、所定エリア内が人で混雑している場合と、混雑していない状態とでは、所定エリア内の移動機100のユーザが欲しがる情報が異なると考えられる。従って、移動機100が密集している場合に情報を提供することにより、所定エリア内が人で混雑している場合とそうでない場合とにおける移動機100のユーザの要求に対応した情報の提供を行うことができる。
具体的には、例えば、人は、混雑している状況下においては混雑の理由を把握したいという要求等がある。従って、移動機100が密集しているときに情報を提供することにより、例えば、混雑の理由を把握したいという人の要求等に対応した情報を提供することができる。また、提供される情報が例えば広告である場合、人の流れの密度が大きい(混雑している)ときだけ広告の提供を行うことにより、氾濫する情報の中で、本当に意味がある(流れがある)ときだけ情報を提供するという新しい情報の選択(抽出)方法を提供することができる。
また、密集判定部603は、所定エリア内の移動機100の数に基づいて、移動機100が密集しているか否かを判定することにより、この判定を容易に行うことができる。
また、密集判定部603は、移動機100の数が所定の閾値を超える状態が所定の時間以上継続した場合を、移動機100が密集した状態であると判定する。これにより、移動機100が密集しているか否かを、より正確に判定することができる。
また、密集判定部603によって、移動機100の密度が変化する前兆を判定することにより、移動機100の密度が変化する前兆に基づいて情報の提供を行うことができるようになり、例えば、人が集中していたエリアの人口が減少し始めた場合に情報(広告)の提供エリアを変更する等、より好適な情報提供を行うことができる。
なお、第1の実施形態において、流れ判定部602の演算部602Cは、所定エリア内に流出入する移動機100の差分の値に基づいて、移動機100の流れの方向を演算するものとした(図8参照)。これ以外にも、所定エリア外に流出する移動機100の数に基づいて、所定エリア外へ流出する移動機100の数が最も多い方向を、当該所定エリアにおける移動機100の流れの方向として演算することもできる。そして、所定エリア外へ流出する移動機100の数が最も多い方向における移動機100の数を、当該所定エリアにおける移動機100の流れの量(移動機100の数)として演算することもできる。この場合にも、移動機100の移動方向を容易に判定することができる。同様に、所定エリア内に流入する移動機100の数に基づいて、移動機100の流れの方向、及び、流れの量を演算することもできる。
また、所定エリアに移動機100が密集している場合に情報の提供を行うものとしたが、密集判定部603による判定を行わず、所定エリア内の移動機100の流れに基づいて情報の提供を行う構成であってもよい。
また、流れ判定部602において、移動機100の属性毎に所定エリア内の移動機100の流れを算出してもよい。これは、移動状況算出部602Aにおいて、位置情報取得部601から取得した移動機100の識別情報を変換テーブル等を用いて移動機の電話番号に変換し、電話番号と移動機100のユーザの属性情報とを対応付けて記憶する属性情報記憶部(不図示)から、当該電話番号に対応する属性情報を取得する。そして、移動状況算出部602A,対応付け部602B,演算部602Cにおいて、属性毎に上述の処理を行うことにより、属性毎の移動機100の流れを算出することができる。これにより、例えば、男性の移動が多い移動方向等、属性に基づく情報を得ることができ、属性に基づいた情報提供を行うことができる。なお、属性情報記憶部が識別情報と移動機100のユーザの属性情報とを対応付けて記憶している場合には、移動機100の識別情報を電話番号に変換せずとも、移動状況算出部602Aが属性情報記憶部から識別情報に対応する属性情報を取得するようにしても良い。
また情報提供装置600において、移動機100の流れに基づいて移動機100に情報を提供する以外にも、判定した移動機100の流れを、情報提供装置600に備えられたディスプレイ(不図示)上に地図とともに表示することもできる。また、移動機100に対しても、店舗等の情報のみならず流れ方向の情報についても提供し、移動機100の表示画面に地図とともに流れ方向を表示することもできる。
[第2実施形態]
[通信システムの構成]
図11は、第2実施形態の通信システム10aのシステム構成図である。図11に示すように、この通信システム10aは、新しい通信方式であるLTE(Long Term Evolution)に適用した場合のシステム構成であり、移動機100、eNB(Evolution Node B)250、交換機400、および管理センタ500を含んで構成されている。また、この管理センタ500は、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィーユニット503、および可視化ソリューションユニット504から構成されている。なお、eNB250は、BTS200およびRNC300の両方の機能を包含したものである。
この第2実施形態は、LTEに適用した場合のシステム構成であって、その具体的な処理内容は、上述の第1実施形態と同様であるため、その詳細説明は割愛する。なお、第1実施形態において、そのプロトコルは、RANAP(Radio Access Network Application Part)であるが、第2実施形態においては、LTEで使用するS1AP(S1 Application protocol)が用いられており、Initial UE Messageについては、S1APにおいても同信号が用いられている。
また、第1実施形態、第2実施形態においては、第三世代携帯電話(3G)システムを前提として説明していたが、GSM(Global System for Mobile Communications)においても適用可能である。
10,10a…通信システム、100…移動機、600…情報提供装置、601…位置情報取得部、602…流れ判定部、603…密集判定部、604…抽出部、605…提供部、606…情報記憶部。

Claims (13)

  1. 移動機の時系列的な位置情報を外部から取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部によって取得された前記時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内の前記移動機の流れを判定する流れ判定部と、
    前記移動機に提供する情報を記憶した情報記憶部と、
    前記情報記憶部に記憶された前記情報の中から、前記流れ判定部によって判定された前記移動機の流れに応じた情報を抽出する抽出部と、
    前記抽出部によって抽出された前記情報を前記所定エリア内の前記移動機に提供する提供部と、
    を備え
    前記流れ判定部は、前記移動機の流れを判定するときに、前記時系列的な位置情報に基づいて、各方向毎に前記所定エリア内に流入する前記移動機の数と前記所定エリア内から流出する前記移動機の数との差分を算出し、算出した前記差分の値が最も大きい方向を前記移動機の流れにおける流れ方向として判定することを特徴とする情報提供装置。
  2. 前記位置情報取得部によって取得された前記時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内において前記移動機が密集しているか否かを判定する密集判定部を更に備え、
    前記提供部は、前記密集判定部によって前記所定エリア内において前記移動機が密集していると判定された場合に、前記情報の提供を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
  3. 前記密集判定部は、前記所定エリア内の前記移動機の数が所定の閾値を超える場合に、前記所定エリア内において前記移動機が密集していると判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
  4. 前記密集判定部は、前記所定エリア内の前記移動機の数が前記所定の閾値を超える状態が所定の時間以上継続した場合に、前記所定エリア内において前記移動機が密集していると判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
  5. 前記密集判定部は、前記位置情報取得部によって取得された前記時系列的な位置情報に基づいて、隣接する所定エリア間での移動機の数の差分を算出し、算出した前記差分の時間変化に基づいて、前記移動機の密度が変化する前兆を更に判定し、
    前記抽出部は、前記密集判定部によって判定された前記移動機の密度が変化する前兆に応じた前記情報を更に抽出する、
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  6. 移動機の時系列的な位置情報を外部から取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部によって取得された前記時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内の前記移動機の流れを判定する流れ判定部と、
    前記移動機に提供する情報を記憶した情報記憶部と、
    前記情報記憶部に記憶された前記情報の中から、前記流れ判定部によって判定された前記移動機の流れに応じた情報を抽出する抽出部と、
    前記抽出部によって抽出された前記情報を前記所定エリア内の前記移動機に提供する提供部と、
    前記位置情報取得部によって取得された前記時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内において前記移動機が密集しているか否かを判定する密集判定部と、
    を備え
    前記密集判定部は、前記位置情報取得部によって取得された前記時系列的な位置情報に基づいて、隣接する所定エリア間での移動機の数の差分を算出し、算出した前記差分の時間変化に基づいて、前記移動機の密度が変化する前兆を更に判定し、
    前記抽出部は、前記密集判定部によって判定された前記移動機の密度が変化する前兆に応じた前記情報を更に抽出し、
    前記提供部は、前記密集判定部によって前記所定エリア内において前記移動機が密集していると判定された場合に、前記情報の提供を行うことを特徴とする情報提供装置。
  7. 前記流れ判定部は、前記移動機の流れを判定するときに、前記時系列的な位置情報に基づいて、各方向毎に前記所定エリア内に流入する前記移動機の数と前記所定エリア内から流出する前記移動機の数との差分を算出し、算出した前記差分の値が最も大きい方向を前記移動機の流れにおける流れ方向として判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
  8. 前記流れ判定部は、前記移動機の流れを判定するときに、前記時系列的な位置情報に基づいて、前記所定エリア内に流入する前記移動機の数が最も多い方向を前記移動機の流れにおける流れ方向として判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
  9. 前記流れ判定部は、前記移動機の流れを判定するときに、前記時系列的な位置情報に基づいて、前記所定エリア外へ流出する前記移動機の数が最も多い方向を前記移動機の流れにおける流れ方向として判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
  10. 前記密集判定部は、前記所定エリア内の前記移動機の数が所定の閾値を超える場合に、前記所定エリア内において前記移動機が密集していると判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
  11. 前記密集判定部は、前記所定エリア内の前記移動機の数が前記所定の閾値を超える状態が所定の時間以上継続した場合に、前記所定エリア内において前記移動機が密集していると判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
  12. 前記移動機の識別情報と、当該移動機のユーザの属性情報とを対応付けて記憶する属性情報記憶部を更に備え、
    前記流れ判定部は、前記位置情報取得部によって取得された前記移動機の時系列的な位置情報から前記移動機の識別情報を導出し、導出した前記識別情報に基づいて、前記属性情報記憶部から、導出した前記識別情報に対応付けられた前記属性情報を取得し、取得した前記属性情報毎に前記所定エリア内の前記移動機の流れを判定することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  13. 移動機に提供する情報を記憶した情報記憶部を備えた情報提供装置において実行される情報提供方法であって、
    前記移動機の時系列的な位置情報を外部から取得する位置情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップにおいて取得された前記時系列的な位置情報に基づいて、所定エリア内の前記移動機の流れを判定する流れ判定ステップと、
    前記情報記憶部に記憶された情報の中から、前記流れ判定ステップにおいて判定された前記移動機の流れに応じた情報を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにおいて抽出された前記情報を前記所定エリア内の前記移動機に提供する提供ステップと、
    を備え
    前記流れ判定ステップでは、前記移動機の流れを判定するときに、前記時系列的な位置情報に基づいて、各方向毎に前記所定エリア内に流入する前記移動機の数と前記所定エリア内から流出する前記移動機の数との差分を算出し、算出した前記差分の値が最も大きい方向を前記移動機の流れにおける流れ方向として判定することを特徴とする情報提供方法。
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