JP5465932B2 - 炉内状態監視装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、観察者の肉眼では長時間の観察に耐えることが出来ず、疲労による誤判断も生じやすい。そこで図3に示すように、肉眼及び撮影手段によって同時に炉内を観察することができる炉内状態監視装置(「炉内観察装置」とも称する。)が開発されている。
また、撮影手段24が大きく揺れると、撮影手段24が正当な配置位置からずれてしまい、故障を生じやすくなる。
以上のように、炉内状態監視装置においては解決すべき課題が存在している。
また、前記光通路の、前記取付端ブロックと前記コネクタブロックとの間には、フィルターレンズが配置されており、該フィルターレンズの、前記覗き穴側の面には、透明のマイカシートを配設することもできる。
前記イメージキャプチャーユニットとしては、ビデオカメラを使用することもできる。
したがって本発明によれば、容易にカメラ手段を取り外せる分、その取り扱い性やメンテナンス性が格段に向上されている。
図1に示す炉内状態監視装置3は、高温雰囲気炉4の炉壁に形成された覗き穴41を通して炉内状態を監視することに使われるものである。主として、覗き穴41に対して取り付けられる直接監視管31と、外部から直接監視管31に取り外し可能に取り付けられているカメラ手段32と、直接監視管31の内部に配置されている分光手段33とを備えている。
また、該直接監視管31は、取付端315を有している取付端ブロック311と、監視端316を有している監視端ブロック313と、取付端ブロック311と監視端ブロック313との間のコネクタブロック312との3つのブロックにより組み立てられ、且つ分解可能に構成されている。
この他、光通路314の前記取付端ブロック311と前記コネクタブロック312との間には、人間の目に有害な光線を濾過できるフィルターレンズ341が配置される。また、該フィルターレンズ341が対向する前記覗き穴41側の面には透明のマイカシート342が貼着されている。
カメラ手段32は、主に直接監視管31の監視端ブロック313の上方から、取り外し可能に取り付けられているカメラケース320と、該カメラケース320内に収容されているイメージキャプチャーユニット325とを備えている。
また、キャップ322には吊りリング323が取り付けられているので、カメラ手段32を取り外す時に利用することができる。
イメージキャプチャーユニット325は、そのカメラヘッド325Aが前記監視端ブロック313に面するようにチューブ体321内に配置されると共に、カメラケース320の外部からチューブ体321内に挿し込まれた複数本(図1では2本差し込まれているが、この本数に限定されない)の締め付けボルト327により締め付け固定されている。ちなみにイメージキャプチャーユニット325としては公知の各種撮影手段を用いることができるが、この実施の形態においてはビデオカメラが使用されている。
続いて分光手段33は、カメラケース320の固定端部326内において、第1と第2の光通過孔326a、326bの間に配置された分光レンズユニット331と、上下から分光レンズユニット331を挟んで固定する定位座332及び振動吸収パッド333とを備えてなる。
さらに炉内状態監視装置3では、カメラ手段32は上から直接監視管31に挿し込むように取り付けられている。したがって、特別な取り付け手段を用いる必要がなく、重力を利用した速やかな脱着操作が可能である。加えて、取り付け時には高い安定性を発揮できる。また図1に示すようにカメラ手段32の外面に吊りリング323を配設すれば、予め当該吊りリング323を用いてカメラ手段32をワイヤー等で吊るしておくことで、脱着後にカメラ手段32を宙吊り状態で修理することもでき、優れた取り扱い性及び作業効率が発揮される。したがって、修理にかかるコスト及び修理時間の短縮を促進することも可能となっている。
2、3 炉内状態監視装置
4 高温雰囲気炉
31 直接監視管
32 カメラ手段
33 分光手段
41 覗き穴
311 取付端ブロック
312 コネクタブロック
313 監視端ブロック
315 取付端
316 監視端
314 光通路
320 カメラケース
321 チューブ体
322 キャップ
323 吊りリング
324 冷却ユニット
325 イメージキャプチャーユニット
325A カメラヘッド
326 固定端部
326a 第1の光通過孔
326b 第2の光通過孔
327 締め付けボルト
331 分光レンズユニット
332 定位座
333 振動吸収パッド
341 フィルターレンズ
342 マイカシート
Claims (6)
- 高温雰囲気炉の炉壁に形成された覗き穴を通して炉内状態を監視するための炉内状態監視装置であって、
直管体であり、その一端が取付端として前記炉壁に前記覗き穴に面するように取り付けられ、他端が監視端として炉内状態の監視に使用される直接監視管と、
前記直接監視管の側面に対し、外部より取り外し可能に取り付けられているカメラ手段と、
前記直接監視管内に、前記覗き穴から入って前記取付端から前記監視端へ伝わる光線の一部を前記カメラ手段へ誘導するように配置構成された分光手段と、
を備えており、
前記直接監視管は、
前記取付端を有している取付端ブロックと、
前記監視端を有している監視端ブロックと、
前記取付端ブロックと前記監視端ブロックとの間に配されたコネクタブロックと、
を備えており、
該取付端ブロック、監視端ブロック及びコネクタブロックは、いずれも通孔が形成され、それらの通孔が前記覗き穴からの光線の光通路となるように連通しており、
また、前記カメラ手段は、前記監視端ブロックに挿し込むように取り付けられている
ことを特徴とする炉内状態監視装置。 - 前記カメラ手段は、外から前記直接監視管に取り外し可能に取り付けられているカメラケースと、
該カメラケース内に収容されているイメージキャプチャーユニットとを備えており、
前記カメラケースの前記直接監視管に挿し込むように取り付けられている固定端部には、前記直接監視管の取付端及び監視端にそれぞれ向かって開けられている第1と第2の光通過孔が形成され、
また、前記分光手段は、前記固定端部内の前記第1と第2の光通過孔の間に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の炉内状態監視装置。 - 前記分光手段は、前記固定端部内に配置されている分光レンズユニットと、
上下から前記分光レンズユニットを挟んで固定している定位座及び振動吸収パッドと、を備えており、
また、前記定位座は剛性材からなり、前記振動吸収パッドは緩衝材からなっている
ことを特徴とする請求項2に記載の炉内状態監視装置。 - 前記光通路の、前記取付端ブロックと前記コネクタブロックとの間には、フィルターレンズが配置されており、
該フィルターレンズの、前記覗き穴側の面には、透明のマイカシートが貼ってある
ことを特徴とする請求項3に記載の炉内状態監視装置。 - 前記カメラ手段には、前記イメージキャプチャーユニットを冷却するための冷却ユニットが配設されている
ことを特徴とする請求項4に記載の炉内状態監視装置。 - 前記イメージキャプチャーユニットとして、ビデオカメラが使用されている
ことを特徴とする請求項5に記載の炉内状態監視装置。
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