JP5463707B2 - Sliding device for vehicle seat - Google Patents
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Description
本発明は、車両用シートのスライド装置に関し、詳しくは、ロアレールに対してアッパレールをスライドさせシートのスライド位置を調節可能な車両用シートのスライド装置に関する。 The present invention relates to a vehicular seat slide device, and more particularly to a vehicular seat slide device capable of adjusting the slide position of a seat by sliding an upper rail with respect to a lower rail.
従来、シートのスライド位置(フロアに対するシートの前後方向の位置)を調節するためシートのスライドロックを解除しているときに、例えば、車両の急発進または急停止等によってシートに急激な加速度が作用した場合でも、その加速度によってシートがスライドしてしまうことを規制する車両用シートのスライド装置が既に知られている。ここで、下記特許文献1には、シートのスライドロックを解除していても、シートのスライド可能量が補助ロックによって規制されている車両用シートのスライド装置が開示されている。これにより、シートのスライド位置を調節しているときに、シートに急激な加速度が作用した場合でも、その加速度によってシートが大きくスライドすることを防止できる。 Conventionally, when the seat slide lock is released in order to adjust the seat slide position (position in the longitudinal direction of the seat relative to the floor), for example, sudden acceleration or sudden stop of the vehicle causes rapid acceleration on the seat. Even in such a case, a vehicular seat slide device that restricts the seat from sliding due to the acceleration is already known. Patent Document 1 below discloses a vehicle seat slide device in which the slidable amount of a seat is regulated by an auxiliary lock even when the seat slide lock is released. As a result, even when a sudden acceleration is applied to the seat when the slide position of the seat is adjusted, the seat can be prevented from sliding greatly due to the acceleration.
しかしながら、上述した従来技術では、シートに急激な加速度が作用していない場合でも、シートのスライド可能量が補助ロックによって規制される構造となっている。そのため、シートを大きくスライドさせたい場合、スライドロックを解除するだけでなく、さらに、補助ロックの解除も必要であった。このように2度のロック解除(スライドロックの解除と補助ロックの解除)が必要となるため、シートを大きくスライドさせるときのスライド操作が煩雑になっていた。 However, the above-described conventional technology has a structure in which the slidable amount of the seat is regulated by the auxiliary lock even when a rapid acceleration is not applied to the seat. Therefore, when it is desired to slide the seat greatly, it is necessary not only to release the slide lock but also to release the auxiliary lock. As described above, since it is necessary to release the lock twice (release the slide lock and release the auxiliary lock), the slide operation when the seat is largely slid is complicated.
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、シートを大きくスライドさせるときのスライド操作を簡便にしつつ、シートに急激な加速度が作用した場合でも、その加速度によるシートのスライドを防止することができる車両用シートのスライド装置を提供することである。 The present invention is intended to solve such a problem, and its purpose is to simplify the sliding operation when the sheet is greatly slid, and even when a sudden acceleration is applied to the sheet, the sheet is caused by the acceleration. It is an object of the present invention to provide a vehicle seat sliding device that can prevent sliding.
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、車両フロア側に組み付けられるロアレールと、このロアレールに対してスライド可能に車両のシート側に組み付けられるアッパレールとを備え、ロアレールに対してアッパレールをスライドさせてシートのスライド位置を調節可能な車両用シートのスライド装置であって、車両用シートのスライド方向に車両に対して相対的に作用する加速度を検出し、その検出した加速度が所定の大きさを超えると、ロアレール側とアッパレール側との間に摩擦抵抗を生じさせるブレーキユニットを備えており、ロアレールとアッパレールとはマニュアルタイプでのスライドとなっていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、スライド量が多くなる位置へと車両用シートをスライドさせる場合でも、スライドロックを解除するだけで、車両用シートをスライドさせることができる。そのため、従来技術で説明したように、2度のロック解除が不要となり、車両用シートを大きくスライドさせるときのスライド操作を簡便に行うことができる。また、この構成によれば、車両用シートのスライド位置を調節しているときに、車両用シートに急激な加速度が作用し、その加速度によって車両用シートがスライドし始めても、このスライドを直ぐに停止させることができる。すなわち、車両用シートのスライド位置を調節しているときに、車両用シートに急激な加速度が作用した場合でも、その加速度による車両用シートのスライドを防止することができる。
The present invention is for achieving the above object, and is configured as follows. The invention according to claim 1 includes a lower rail assembled to the vehicle floor side, and an upper rail assembled to the vehicle seat side so as to be slidable with respect to the lower rail, and sliding the upper rail with respect to the lower rail to slide the seat A vehicle seat sliding device capable of adjusting a position, wherein an acceleration acting relative to the vehicle in a sliding direction of the vehicle seat is detected, and when the detected acceleration exceeds a predetermined magnitude, a lower rail A brake unit for generating a frictional resistance is provided between the side and the upper rail side, and the lower rail and the upper rail are configured as a manual type slide .
According to this configuration, even when the vehicle seat is slid to a position where the slide amount increases, the vehicle seat can be slid only by releasing the slide lock. Therefore, as described in the prior art, it is not necessary to unlock twice, and the sliding operation when the vehicle seat is largely slid can be easily performed. Further, according to this configuration, when the vehicle seat slide position is adjusted, even if a sudden acceleration acts on the vehicle seat and the vehicle seat starts to slide due to the acceleration, the slide is immediately stopped. Can be made. That is, even when a sudden acceleration is applied to the vehicle seat when the slide position of the vehicle seat is adjusted, the vehicle seat can be prevented from sliding due to the acceleration.
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートのスライド装置であって、ブレーキユニットは、ロアレール側とアッパレール側とのうち、アッパレール側に設けられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、乗員の体感する加速度によってロアレール側とアッパレール側との間に摩擦抵抗を生じさせることができる。そのため、車両用シートに着座している乗員に違和感を生じさせることなく、ロアレール側とアッパレール側との間に摩擦抵抗を生じさせることができる。
The invention according to
According to this configuration, a frictional resistance can be generated between the lower rail side and the upper rail side by the acceleration experienced by the occupant. Therefore, a frictional resistance can be generated between the lower rail side and the upper rail side without causing a sense of incongruity to the occupant seated in the vehicle seat.
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜9を参照して説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した各図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用シート1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to FIGS. In the following description, “up”, “down”, “front”, “back”, “left”, and “right” refer to the directions of “up”, “down”, “front”, “back”, “left”, and “right” described in the above-described drawings. It shows the direction of up, down, front, back, left, right when used as a reference.
はじめに、図1〜2を参照して、本発明の実施例に係る車両用シート(例えば、助手席)1のスライド装置4を説明する。このスライド装置4は、車両フロアFの前後方向に沿って組み付けられた左右一対のロアレール10、10と、この両ロアレール10に対してそれぞれスライド可能に車両用シート1のシートクッション2に組み付けられた左右一対のアッパレール20、20とから構成されている。
First, with reference to FIGS. 1-2, the
このスライド装置4は、両ロアレール10に対して両アッパレール20をスライドさせ車両用シート1のスライド位置を調節可能なスライドロックを備えている。ここで、スライドロックについて詳述すると、スライドロックは公知のロック機構であり、アッパレール20の側面にその一部を切り欠く格好でその長手方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられたアーム22と、ロアレール10におけるインナ側の内壁面12にその長手方向に沿って形成された複数の貫通孔12aとから構成されている。
The
このアーム22の先端には、例えば、複数の貫通孔12aのうち、連続する3個の貫通孔12aに同時に差し込み可能な3個の爪22aがそれぞれ形成されている。このアーム22は、乗員が操作可能なレバー(図示しない)と操作ケーブル(図示しない)を介して接続されており、乗員がレバー操作を行っていないときの常時、その爪22aがロアレール10の貫通孔12aの差し込み方向に付勢された状態でアッパレール20の側面に組み付けられている。
At the tip of the
そして、これら3個の爪22aが連続する3個の貫通孔12aに差し込まれると、ロアレール10に対してアッパレール20のスライドがロックされた状態、すなわち、スライドロック状態となる。これにより、ロアレール10に対してアッパレール20を固定することができる。このスライドロック状態から、車両用シート1のスライド位置を調節したい場合には、まず、レバー操作を行ってアーム22を自身の付勢方向と逆方向に回動させる。
When these three
すると、アーム22の爪22aとロアレール10の貫通孔12aとの差し込み状態が解消されるため、車両用シート1を自由にスライドさせることができる。そして、所望する位置まで車両用シート1をスライドさせると、レバー操作を解除して、再度、アーム22の爪22aをロアレール10の貫通孔12aに差し込ませる。これにより、スライド位置が調節された状態でスライドロック状態へと戻される。
Then, since the insertion state of the
このようにして車両用シート1を乗員の所望するスライド位置(すなわち、スライド量が多くなる位置、または少なくなる位置)へと調節することができる。なお、上述したスライドロックは、両アッパレール20のスライドをロックするように、左右にそれぞれ設けられている。そのため、乗員がレバー操作を行うと、左右のアーム22が同時に回動する構造となっている。スライドロックは、このように構成されている。
In this manner, the vehicle seat 1 can be adjusted to a slide position desired by the occupant (that is, a position where the slide amount increases or decreases). The slide locks described above are provided on the left and right sides so as to lock the slides of the
また、このスライド装置4は、そのアウタ側のアッパレール20におけるアウタ側の外壁面24にブレーキユニット30を備えている。このブレーキユニット30は、ベース部材32と、ケース部材34と、ウェイト36と、カバー部材38と、ブレーキパッド40とから構成されている。
Further, the
以下に、図3〜5を参照して、このブレーキユニット30の各構成部材32、34、36、38、40を個別に説明していく。はじめに、ベース部材32から説明していく。ベース部材32は、このブレーキユニット30のベースを成す略矩形状のパネル部材である。このベース部材32の背面は、例えば、アウタ側のアッパレール20におけるアウタ側の外壁面24に接合されている。
Below, with reference to FIGS. 3-5, each
次に、ケース部材34を説明する。ケース部材34は、その内部に後述するウェイト36を収納する略ロ字状の枠部材である。このケース部材34の底面には、収納したウェイト36のスライド方向における転がりを防止するための略U字状の凹み部34aが形成されている(図4参照)。このように凹み部34aを形成してウェイト36の転がりを防止すると、後述する引っ張りばね42に必要なばね定数を小さくすることができる。すなわち、引っ張りばね42を小型化することができる。このケース部材34の一方側(図3において、背面側)の縁は、ベース部材32の正面と接合されている。
Next, the
次に、ウェイト36を説明する。ウェイト36は、スライド方向に車両フロアFに対して相対的に作用する加速度を検出する球状の部材である。このウェイト36は、その検出した加速度が所定の大きさを超えると、スライド方向に移動可能となっている。次に、カバー部材38を説明する。カバー部材38は、ケース部材34の内部に収納したウェイト36がスライド方向にのみ移動するように規制する略コ字状のカバーである。
Next, the
このカバー部材38の正面の左右には、後述するスライド方向の前後にそれぞれ配置された両ブレーキパッド40を進出させる開口38bがそれぞれ形成されている。また、このカバー部材38の両自由端38aは、上述したようにウェイト36を収納したケース部材34を覆う格好を成すようにベース部材32の正面とそれぞれ接合されている。
On the left and right sides of the front surface of the
次に、ブレーキパッド40を説明する。ブレーキパッド40は、自身とアウタ側のロアレール10におけるアウタ側の外壁面14との間に摩擦抵抗を生じさせるパッド部材である。このブレーキパッド40は、車両用シート1に急激な加速度が作用していない時(以下、単に「車両用シート1の通常時」と記す)、そのブレーキ面40aとカバー部材38の表面とがカバー部材38の開口38bにおいて略面一となるようにカバー部材38の内部に収納されている(図5参照)。
Next, the
このとき、ブレーキパッド40は、ベース部材32との間に引っ張りばね42が掛け止めされた状態でカバー部材38の内部に収納されている。なお、このブレーキパッド40は、ウェイト36がどちらのスライド方向へ移動した場合でも対応可能となるように、スライド方向の前後にそれぞれ配置されている。また、上述した「車両用シート1の通常時」に対して、車両用シート1に急激な加速度が作用した時を「車両用シート1の加速発生時」と記すこととする。
At this time, the
また、ブレーキパッド40の背面側には、スライド方向へのウェイト36の移動に伴う接触によってブレーキパッド40そのものをカバー部材38の開口38bから進出させるテーパ面40bが形成されている。なお、両ブレーキパッド40は、ウェイト36がどちらのスライド方向へ移動した場合でも対応可能となるように、そのテーパ面40bの傾斜方向が互いに逆方向(図5において、左のブレーキパッド40のテーパ面40bの傾斜方向は、右下がり方向となっている。これに対し、右のブレーキパッド40のテーパ面40bの傾斜方向は、左下がり方向となっている。)となるように形成されている。ブレーキユニット30は、このように構成されている。
Further, a
次に、図6〜9を参照して、上述した構成から成る車両用シート1のスライド装置4の作用を説明する。車両用シート1のスライド位置を調節するため車両用シート1のスライドロックを解除しているときに、例えば、車両の急発進によって車両用シート1に急激な加速度が作用すると、車両用シート1は後方へスライドし始める。このとき、ブレーキユニット30のウェイト36にも急激な加速度が作用するため、この作用した加速度によってウェイト36もケース部材34の凹み部34aを乗り越えて後方へ移動していく(図6参照)。
Next, with reference to FIGS. 6-9, the effect | action of the sliding
すると、この移動に伴って、後方のブレーキパッド40のテーパ面40bが押し込まれるため、後方のブレーキパッド40は引っ張りばね42の付勢力に抗してカバー部材38の開口38bから進出し始める。そのため、この進出したブレーキパッド40のブレーキ面40aがアウタ側のロアレール10におけるアウタ側の外壁面14と接触し始める(図7参照)。
Then, with this movement, the
これにより、ロアレール10とアッパレール20側との間に摩擦抵抗が生じ、この生じた摩擦抵抗によって車両用シート1のスライドが減速もしくは停止する。この記載が、特許請求の範囲に記載の「車両用シートのスライド方向に車両に対して相対的に作用する加速度を検出し、その検出した加速度が所定の大きさを超えると、ロアレール側とアッパレール側との間に摩擦抵抗を生じさせる」に相当する。
Thereby, a frictional resistance is generated between the
なお、車両用シート1に作用した急激な加速度が解消されると、後方へ移動したウェイト36も自身の自重によって凹み部34aへと戻される。これに伴って、ブレーキパッド40のテーパ面40bの押し込みも解消されるため、進出したブレーキパッド40も引っ張りばね42の付勢力によってカバー部材38の開口38bへと戻される(ブレーキパッド40も進出する前の状態へと戻される)。
In addition, when the rapid acceleration which acted on the vehicle seat 1 is eliminated, the
また、この説明において、ウェイト36の後方への移動は瞬時に行われるため、車両用シート1の後方へのスライド距離は僅かである。なお、ウェイト36が後方へ移動していくときの加速度の大きさは、乗員の安全性を考慮して、ケース部材34の凹み部34aの形状と、引っ張りばね42のばね定数とによって決められる設計的な事項である。このことは、後述する車両の急停車によって車両用シート1に急激な加速度が作用する場合の説明も同様である。
In this description, since the
これとは逆に、車両用シート1のスライド位置を調節するため車両用シート1のスライドロックを解除しているときに、例えば、車両の急停車によって車両用シート1に急激な加速度が作用すると、車両用シート1は前方へスライドし始める。このとき、ブレーキユニット30のウェイト36にも急激な加速度が作用するため、この作用した加速度によってウェイト36もケース部材34の凹み部34aを乗り越えて前方へ移動していく(図8参照)。
On the other hand, when the slide lock of the vehicle seat 1 is released to adjust the slide position of the vehicle seat 1, for example, when a sudden acceleration is applied to the vehicle seat 1 due to the sudden stop of the vehicle, The vehicle seat 1 begins to slide forward. At this time, since a rapid acceleration acts on the
すると、この移動に伴って、前方のブレーキパッド40のテーパ面40bが押し込まれるため、前方のブレーキパッド40は引っ張りばね42の付勢力に抗してカバー部材38の開口38bから進出し始める。そのため、この進出したブレーキパッド40のブレーキ面40aがアウタ側のロアレール10におけるアウタ側の外壁面14と接触し始める(図9参照)。
Then, with this movement, the
これにより、上述した車両の急発進によって車両用シート1に急激な加速度が作用する場合の説明と同様に、ロアレール10とアッパレール20側との間に摩擦抵抗が生じ、この生じた摩擦抵抗によって車両用シート1のスライドが減速もしくは停止する。この記載も、特許請求の範囲に記載の「車両用シートのスライド方向に車両に対して相対的に作用する加速度を検出し、その検出した加速度が所定の大きさを超えると、ロアレール側とアッパレール側との間に摩擦抵抗を生じさせる」に相当する。
As a result, a frictional resistance is generated between the
なお、車両用シート1に作用した急激な加速度が解消されると、前方へ移動したウェイト36も自身の自重によって凹み部34aへと戻される。これに伴って、ブレーキパッド40のテーパ面40bの押し込みも解消されるため、進出したブレーキパッド40も引っ張りばね42の付勢力によってカバー部材38の開口38bへと戻される(ブレーキパッド40も進出する前の状態へと戻される)。
In addition, when the rapid acceleration which acted on the vehicle seat 1 is eliminated, the
本発明の実施例に係る車両用シート1のスライド装置4は、上述したように構成されている。この構成によれば、スライド装置4は、両ロアレール10に対して両アッパレール20をスライドさせて車両用シート1のスライド位置を調節可能なスライドロックを備えている。そのため、スライド量が多くなる位置へと車両用シート1をスライドさせる場合でも、スライドロックを解除するだけで、車両用シート1をスライドさせることができる。したがって、従来技術で説明したように、2度のロック解除が不要なため、車両用シート1を大きくスライドさせるときのスライド操作を簡便に行うことができる。
The sliding
また、この構成によれば、スライド方向に車両フロアFに対して相対的に作用する加速度が所定の大きさを超えると、アウタ側のロアレール10におけるアウタ側の外壁面14とアウタ側のアッパレール20におけるアウタ側の外壁面24のブレーキパッド40とが接触し始める。そのため、車両用シート1のスライド位置を調節しているときに、車両用シート1に急激な加速度が作用し、その加速度によって車両用シート1がスライドし始めても、このスライドを直ぐに停止させることができる。すなわち、車両用シート1のスライド位置を調節しているときに、車両用シート1に急激な加速度が作用した場合でも、その加速度による車両用シート1のスライドを防止することができる。
Further, according to this configuration, when the acceleration acting relative to the vehicle floor F in the sliding direction exceeds a predetermined magnitude, the outer side
また、この構成によれば、ブレーキユニット30は、ロアレール10側とアッパレール20側とのうち、アッパレール20側に設けられている。そのため、車両用シート1に着座している乗員の体感する加速度によってロアレール10側とアッパレール20側との間に摩擦抵抗を生じさせることができる。したがって、乗員に違和感を生じさせることなく、ロアレール10側とアッパレール20側との間に摩擦抵抗を生じさせることができる。
Moreover, according to this structure, the
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、ブレーキユニット30は、アッパレール20側に設けられる例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、ロアレール10側に設けられても構わない。その場合、ブレーキパッド40をアッパレール20側に向けて進出させる構成とすればよい。
The contents described above are only related to one embodiment of the present invention, and do not mean that the present invention is limited to the above contents.
In the embodiment, the example in which the
また、実施例では、ケース部材34の底面に形成した凹み部34aによってウェイト36のスライド方向における転がりを防止する構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、ケース部材34の前後の内面に圧縮ばねをそれぞれ配置させてウェイト36のスライド方向における転がりを防止する構成であっても構わない。この場合、車両用シート1のスライド位置を調節するため車両用シート1のスライドロックを解除しているときに、例えば、車両の急発進によって車両用シート1に急激な加速度が作用すると、ウェイト36は後側の圧縮ばねを撓ませながら後方へ移動していく。これにより、凹み部34aを形成していた場合と同様に、後方のブレーキパッド40のテーパ面40bを押し込むことができる。これとは逆に、例えば、車両の急停車によって車両用シート1に急激な加速度が作用すると、ウェイト36は前側の圧縮ばねを撓ませながら前方へ移動していく。これにより、凹み部34aを形成していた場合と同様に、前方のブレーキパッド40のテーパ面40bを押し込むことができる。
In the embodiment, the configuration in which the
1 車両用シート
4 スライド装置
10 ロアレール
20 アッパレール
30 ブレーキユニット
36 ウェイト
40 ブレーキパッド
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (2)
車両用シートのスライド方向に車両に対して相対的に作用する加速度を検出し、その検出した加速度が所定の大きさを超えると、ロアレール側とアッパレール側との間に摩擦抵抗を生じさせるブレーキユニットを備えており、
ロアレールとアッパレールとはマニュアルタイプでのスライドとなっていることを特徴とする車両用シートのスライド装置。 A vehicle seat having a lower rail assembled on the vehicle floor side and an upper rail assembled on the vehicle seat side so as to be slidable with respect to the lower rail, the seat rail being adjustable by sliding the upper rail with respect to the lower rail. A sliding device,
Brake unit that detects the acceleration acting relative to the vehicle in the sliding direction of the vehicle seat and generates a frictional resistance between the lower rail side and the upper rail side when the detected acceleration exceeds a predetermined magnitude equipped with a,
A vehicle seat slide device characterized in that the lower rail and the upper rail are slides of a manual type .
ブレーキユニットは、ロアレール側とアッパレール側とのうち、アッパレール側に設けられていることを特徴とする車両用シートのスライド装置。
The vehicle seat slide device according to claim 1,
A brake device for a vehicle seat, wherein the brake unit is provided on the upper rail side of the lower rail side and the upper rail side.
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