JP5460364B2 - 乗員検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、座席シートの表面に沿って乗員センサを配置し、この乗員センサに接続される制御装置が、乗員センサの出力に基づき座席シート上の占有状態を判定する、乗員検知装置に関する。
車両に用いられる乗員検知装置では、乗員検知用に、例えば、静電容量式センサが用いられる。この静電容量式センサで検知された静電容量は、コネクタを経由して接続される乗員検知ECU(電子制御装置)に転送される。静電容量式センサは、電極に発生される微弱電界の乱れを電流あるいは電圧値として出力する。そして、乗員検知ECUは、静電容量式センサから出力される電流あるいは電圧値に基づき、座席シートに乗員が着座しているか否かを判定する。
従来の乗員検知装置おいて、より正確に乗員を検知するための提案が多数なされている。例えば、特許文献1には、静電容量式センサの他に荷重センサを用い、検出結果を補完する技術が開示され(例えば、特許文献1参照)、又、特許文献2には、乗員検知装置をエアバッグと連携して使用する場合に、チャイルドシートを搭載して乳幼児を載せた際のエアバッグの不要な展開を回避する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、静電容量式センサを用いて乗員を検知する際、チャイルドシート等のように比較的誘電率の低い物体と、空席との区別を正確に行うことが困難であることが知られている。又、ジュース等のこぼしや雨水の降り込み、及びシート洗浄時の水漏れ等により静電容量式センサの検出精度が劣化する。座席シートは、濡れるほど容量が大きくなることから、この場合、着座判定のための閾値を補正する必要がある。
しかしながら、特許文献1、2に開示された技術によれば、いずれもセンサを2系統必要とすることからコスト的に問題があり、又、水漏れ時の検出の精度を向上させるものではない。このため、乗員検知に静電容量式センサを用いる場合に、他のセンサを使用することなく、低コストで検出性能を向上させる技術の出現が望まれていた。
特開2003−121557号公報(段落「0012」〜「0021」、図1) 特開平9−309373号公報(段落「0005」〜「0019」、図4)
本発明は、静電容量式センサを用いて乗員検知を行う乗員検知装置において、低コストで、かつ検出性能を向上させる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、座席シートの表面に沿って乗員センサを配置し、前記乗員センサの出力に基づいて制御装置が前記座席シート上の占有状態を判定する乗員検知装置であって、
前記乗員センサは、可撓性材料からなり、センサ信号出力回路が形成されているプリント配線板と、前記プリント配線板の一方の面に第1の導電性材料が印刷されることによって形成された第1電極と、前記プリント配線板の他方の面に第2の導電性材料が印刷されることによって形成された第2電極と、前記第1電極によって前記座席シート上の占有物の誘電率による静電容量の変化を検出すると共に、前記第2電極によって前記占有物の荷重で前記プリント配線板が撓むことによる抵抗の変化を検出する前記センサ信号出力回路と、からなり、前記制御装置は、前記センサ信号出力回路が検出した前記静電容量の変化及び前記抵抗の変化に基づき、前記占有状態を判定することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の乗員検知装置において、前記制御装置は、前記占有物の静電容量の変化、及び前記抵抗の変化に基づき、前記座席シートの占有状態を、空席状態、又はチャイルドシートが搭載された状態に分類することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、座席シートの表面に沿って乗員センサを配置し、前記乗員センサの出力に基づいて制御装置が前記座席シート上の占有状態を判定する乗員検知装置であって、前記乗員センサは、可撓性材料からなり、センサ信号出力回路が形成されているプリント配線板と、前記プリント配線板の一方の面に第1の導電性材料が印刷されることによって形成された第1電極と、前記プリント配線板の他方の面に第2の導電性材料が印刷されることによって形成された第2電極と、前記第1電極によって前記座席シート上の占有物の誘導率による静電容量の変化を検出すると共に、前記第1及び第2電極によって前記占有物の移動に伴い前記プリント配線板が撓むことによる圧電の変化を検出する前記センサ信号出力回路と、からなり、前記制御装置は、前記センサ信号出力回路が検出した前記静電容量の変化及び前記圧電の変化に基づき、前記占有状態を判定することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、乗員センサは、可撓性材料からなり、センサ信号出力回路が形成されているプリント配線板と、プリント配線板の一方の面に第1の導電性材料が印刷され形成された第1電極と、プリント配線板の他方の面に第2の導電性材料が印刷され形成された第2電極と、から成り、乗員センサの第1電極を介して座席シート上の占有物の誘電率による静電容量の変化を検出すると共に、第2電極を介して占有物の荷重でプリント配線板が撓むことによる抵抗の変化を検出するセンサ信号出力回路とから構成される。このため、誘電率による静電容量の変化と、撓みによる抵抗変化を1個の乗員センサで検出が可能になり、従って、低コストで2つの物理量の測定が可能になる。又、制御装置は、センサ信号出力回路が検出した占有物の静電容量の変化と抵抗変化の2つの物理量に基づき占有状態を判定することから、1つの物理量で判定する場合に比較して検出性能の向上が図れる。
請求項2に係る発明によれば、制御装置は、占有物の静電容量の変化及び抵抗の変化に基づき、座席シートの占有状態を、空席状態、又はチャイルドシートが搭載された状態に分類する。このため、空席とチャイルドシート等の誘電率の低い占有物の区別が容易になる。従って、エアバッグとの連携制御を行おうとした場合、空席時におけるエアバッグカットオフランプを消灯させることが出来、ランプ点灯による煩わしさを解消することができる。
請求項3に係る発明によれば、乗員センサは、可撓性材料からなり、センサ信号出力回路が形成されているプリント配線板と、プリント配線板の一方の面に第1の導電性材料が印刷され形成された第1電極と、プリント配線板の他方の面に第2の導電性材料が印刷され形成された第2電極と、から成り、第1電極を介して座席シート上の占有物の誘導率による静電容量の変化を検出すると共に、第1及び第2電極を介して占有物の移動に伴いプリント配線板が撓んだことによる圧電の変化を検出するセンサ信号出力回路とから構成される。このため、誘電率による静電容量の変化と、撓みによる圧電変化とを1個の乗員センサで検出することが出来、従って、低コストで2つの物理量の測定が可能になる。又、制御装置は、センサ信号出力回路が検出した占有物の静電容量の変化と圧電変化の2つの物理量に基づき占有状態を判定することから、1つの物理量で判定する場合に比較して検出性能の向上が図れる。
本実施例1に係る乗員検知装置の座席シートへの配置図である。 本実施例1で使用される乗員センサの平面図である。 図2のA−A断面図である。 本実施例1のセンサ信号出力回路の構成を示す図である。 本実施例1の内部構成を示すブロック図である。 本実施例1の動作を示すフローチャートである。 本実施例1による座席シート上の占有物の判別動作を静電容量−電圧特性図上に展開して示した図である。 本実施例2で使用される乗員センサの断面構造を示す図である。 本実施例2のセンサ信号出力回路の構成を示す図である。 本実施例2による座席シート上の占有物の判別動作を静電容量−電圧特性図上に展開して示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(実施例1の構成)
まず、車両1に備わる座席シート10の概略構造について、図1を参照して説明する。ここでは、助手席用の座席シート10が例示されている。座席シート10は、座面部11と、背もたれ部12と、シートフレーム13とを備えている。座面部11は、座席シート10において主に乗員が着座するところであり、座面表皮と座部クッションとを含む。シートフレーム13は金属からなり、車両GND(接地)に導通され、シートの骨格を形成している。
乗員センサ16Aは、例えば、図2に示す平面形状を有し、座面部11の座面表皮と座部クッションとの間に配置され、コネクタ14を経由して乗員検知ECU15に接続されている。乗員センサ16Aは、乗員が着座しているか、それとも空席の状態であるかを検知するために用いる。又、座席シートを占有する乗員とチャイルドシート等の種別を判別するために用いる。ここでは、乗員センサ16Aとして、静電容量式センサを用いることとする。
なお、乗員センサ16Aによる乗員等の検知情報は、エアバッグ等の乗員保護装置を起動するか否かの判定にも用いられる。例えば、車両1が物体に衝突した場合であって、大人や小人が座席シート10に着座していると判定した場合には、エアバッグを起動させる。又は、チャイルドシートが座席シート10に載置されていると判定した場合(エアバッグカットオフ時)や空席の場合には、車両1が物体に衝突したとしても、エアバッグを起動させないといった制御も行う。エアバッグカットオフ時は、警報ランプの点灯あるいは消灯制御が行われる。
ここで、本実施例1で使用される乗員センサ16Aの断面構造について図3を参照しながら説明する。図3は、図2に示す乗員センサ16Aの平面形状のA−A断面である。
図3に示すように、乗員センサ16Aは、PET(Polyethylene Terephthalate)フィルムを基材160とし、適宜、電極や回路(センサ信号出力回路)が付加された可撓性材料からなるフレキシブルプリント配線板(FPC)で構成される。具体的に、FPCは、基材160の一方の面(A面)に第1の導電性材料が印刷され形成された第1電極161と、基材160の他方の面(B面)に第2の導電性材料が印刷され形成された第2電極162とから成る。
第1電極161は、第1導電性材料としてのAg(銀)が印刷された銀電極部161aと、C(カーボン)が印刷されたカーボン電極部161bとを含み、銀電極部161aは略中央に位置し、カーボン電極部161bの外縁の若干内周側に配線されている。又、第2電極162は、第2導電材料としてのCが印刷されたカーボン電極162bを含む。A面に形成された第1電極161(161a、161b)は、座席シート10上の占有物の誘電率による静電容量の変化を取り込むために使用され、B面に形成された第2電極162(162b)は、占有物の荷重で基材160が矢印方向に撓むことによる抵抗の変化を検出するために用いられる。
次に、同じくFPCに形成されるセンサ信号出力回路17Aの構成について、図4を用いて説明する。図4によれば、センサ信号出力回路17Aは、高周波発振回路170と、電流モニタ抵抗171と、増幅器172、174と、抵抗173と、を含み構成される。一端が車両のGNDに接地された高周波発振回路170の他端には、この高周波発振回路170の出力電流を電圧値に変換する電流モニタ抵抗171が接続されている。この電流モニタ抵抗171の両端にかかる電圧が増幅器172に供給されることで、乗員センサ16AのA面に形成された第1電極161から出力される微弱電界が電圧として乗員検知ECU15に出力される。又、乗員センサ16AのB面に形成された第2電極162から出力される電流は、一端がGNDに接地された抵抗173を介して電圧値に変換され、増幅器174を介して乗員検知ECU15に出力される。
乗員検知ECU15の内部構成が連携して動作するエアバッグ制御ECU20の内部構成と共に図5に示されている。図5によれば、乗員検知ECU15は、乗員検知ブロック151と、故障診断ブロック152と、記録ブロック153と、通信ブロック154と、警告灯制御ブロック155と、により構成される。
乗員検知ブロック151は、乗員センサ16A(センサ信号出力回路17A)から出力される信号によって示される占有物の静電容量の変化、及び抵抗の変化に基づき、座席シート10の占有状態を、「空席」、「チャイルドシート(CRS)」、「小人」、又は「大人」が載置された状態のいずれかに分類し、通信ブロック154,及び警告灯制御ブロック155を制御する。故障診断ブロック152は、乗員センサ16Aの故障等の異常状態を検出し、記録ブロック153は、乗員検知を行うための基準になる各種閾値情報を保持している。
乗員検知ECU15の通信ブロック154に、不図示のCAN(Control Area Network)バスを介して接続されるエアバッグ制御ECU20は、衝突G検知部201と、インフレータ駆動回路部202と、エアバッグ制御ブロック203と、通信ブロック204とを含み構成される。衝突G検知部201が車両の衝突により発生する加速度を検出すると、エアバッグ制御ブロック203からの指令によりインフレータ駆動回路部202がインフレータを点火して不図示のエアバッグを作動させる。
乗員検知ブロック151の警告灯制御ブロック155に接続されるメータユニット25は、車両1のインストルメントパネルに設けられた各種メータ類のうち、エアバッグカットオフランプ251に接続される。
(実施例1の動作)
以下、図6のフローチャート、及び図7の静電容量−電圧特性図を参照しながら、図2〜図5に示す乗員検知装置の制御部(乗員検知ECU15)の動作について詳細に説明する。尚、図7に示すグラフは、後述する閾値A、B、Cとの比較により判定される、座席シート10の占有状態を示す、「空席」、「チャイルドシート(CRS)」、「小人」、「大人」の別を、縦軸に静電容量εの変化に基づく電圧値Vε、横軸に抵抗Rの変化に基づく電圧値Vを目盛ることにより表現される2次元空間上にマッピングして示した動作概念図である。
まず、車両1のイグニッションキーがONされると(ステップS101”YES”)、乗員センサ16Aに電力が供給され、乗員検知動作が開始される。同時に、乗員検知ECU15は、乗員検知ブロック151が乗員検知に必要な、閾値A、B、Cの初期設定を行なう(ステップS102)。尚、ここでいう閾値とは、空席とチャイルドシートの別を判定するための閾値Aであり、物と人間の別を判定する閾値Bであり、「小人」と「大人」を区別するための閾値Cである(但し、閾値B≦閾値C)。これら閾値は、いずれも乗員検知ECU15の記録ブロック153に予め記録された経験値に基づく電圧値である。
乗員センサ16Aにより検知される静電容量εの変化、及び基材160の撓みによる抵抗Rの変化は、センサ信号出力回路17Aにより、電界変化Vε、電圧変化Vとしてそれぞれ検知され、共に乗員検知ECU15によって取り込まれる(ステップS103,S104)。
ところで、座席シート10に乗員が着座しておらず(空席)、従って、電流モニタ抵抗171の他端に接続された第1電極161に誘導体である人体が接近していない場合、乗員センサ16Aの第1電極161から放出される電界により発生する出力電流の値は、第1電極161と、設置されたシート位置の距離、及び空気の誘電率(ε≒1)に応じた極めて小さなものとなる。その結果、電流モニタ抵抗171の両端に発生する電圧、即ち増幅器172の出力も小さくなる。一方、空気に比べて大きな誘導率(ε≒80)を持つ人体(大人になるほど誘電率は大きい)が座席シートに着座すると、第1電極161及び人体の距離と、第1電極161に対向する人体の面積とに応じた大きな出力電流が電流モニタ抵抗171に流れ、電流モニタ抵抗171の両端に発生する電圧、即ち増幅器172の出力も大きくなる。
これを利用して、乗員検知ECU15の乗員検知ブロック151では、まず、電界変化Vεと閾値Cとを比較し(ステップS105)、Vε>閾値Cであれば(ステップS105”YES”)、大人が着座していると判定し(ステップST106)、警告灯制御ブロック155を介してメータユニット25を制御することにより、エアバッグカットオフランプ251を消灯(OFF)する(ステップS107)。
又、ステップS105の閾値Cの判定処理において、Vε>閾値Cでなければ(ステップS105”NO”)、乗員検知ブロック152は、更に、電界変化Vεと閾値Bとを比較する(ステップS108)。ここで、Vε>閾値Bであれば(ステップS108”YES”)、乗員は「小人」が着座していると判定し(ステップST109)、警告灯制御ブロック155を介してメータユニット25を制御することにより、エアバッグカットオフランプ251を消灯(OFF)する(ステップS110)。
又、ステップS108の閾値Bの判定処理において、Vε>閾値Bでなければ(ステップS108”NO”)、乗員検知ブロック152は、更に、電圧変化Vと閾値Aとを比較する(ステップS111)。ここで、V>閾値Aであれば(ステップS111”YES”)、「」チャイルドシート」が載置されていると判定し(ステップST112)、警告灯制御ブロック155を介してメータユニット25を制御することにより、エアバッグカットオフランプ251を点灯(ON)する(ステップS113)。
又、ステップS111の閾値Aの判定処理において、V>閾値Aでなければ(ステップS111”NO”)、乗員検知ブロック152は、「空席」と判定し(ステツプS114)、警告灯制御ブロック155を介してメータユニット25を制御することにより、エアバッグカットオフランプ251を消灯(OFF)する(ステップS115)。
すなわち、乗員検知ブロック152は、ステップS111で電圧変化Vと閾値Aとを比較することにより、「チャイルドシート(CRS)」が載置された状態と「空席」の別を判定する。「空席」の場合は、乗員センサ16Aの撓みが検出されないため、抵抗値変化はほとんど無く、従って、増幅器174で増幅され出力される電圧は微々たるものになる。一方、「チャイルドシート(CRS)」が載置されると、それなりの重量があるため、乗員センサ16Aの撓みによる抵抗変化が第2電極162を介して検知され、増幅器174による電圧変化Vとして検知される。そこで、乗員検知ブロック151が、電圧変化Vと閾値Aとを比較することによって、「チャイルドシート(CRS)」が載置されているか「空席」の別を判定することができる。
(実施例1の効果)
実施例1に係る乗員検知装置によれば、乗員センサ16Aは、可撓性材料からなる基材160と、基材160の一方の面(A面)に第1の導電性材料(Ag、C)が印刷され形成された第1の電極161と、基材160の他方の面に第2の導電性材料(c)が印刷され形成された第2の電極162と、から成り、乗員センサ16Aの第1電極161を介して座席シート10上の占有物の誘電率による静電容量の変化を検出すると共に、第2電極162を介して占有物の荷重で基材160が撓むことによる抵抗の変化を検出する。このため、誘電率による静電容量の変化と、撓みによる抵抗変化を1個のセンサで検出が可能になり、低コストで2つの物理量の測定が可能になる。又、制御装置(乗員検知ECU15)は、占有物の静電容量の変化と抵抗変化の2個の物理量に基づき座席シートの占有状態を判定することから、1個の物理量で判定する場合に比較して検出性能の向上が図れる。
又、制御装置(乗員検知ECU15)は、占有物の静電容量の変化及び抵抗の変化に基づき、座席シートの占有状態を、空席状態、又はチャイルドシートが載置された状態に分類する。このため、空席とチャイルドシート等の誘電率の低い占有物の区別が容易になる。従って、エアバックとの連携制御を行おうとした場合、空席時におけるエアバッグカットOFFの警告ランプを消灯させることが出来、ランプ点灯による煩わしさを解消することができる。尚、基材160の撓みによる抵抗変化に基づき閾値を動的に変更することで、水漏れ時補正限界についての検出性能も向上させることができる。
(実施例2の構成)
図8は、実施例2に係る乗員検知装置に使用される乗員センサ16Bの断面構造を示す図であり、実施例1同様、乗員センサ16Bの平面図のA−A断面に相当する。
図8に示すように、乗員センサ16Bは、PVDF(Polyvinylidene fluoride)フィルムを基材とし、適宜、電極及び回路(センサ信号出力回路)が設けられた、可撓性材料からなるフレキシブルプリント配線板(FPC)で構成される。
PVDFは、圧電性や焦電効果を持つ高分子材料であり、具体的に、基材165の一方の面(A面)に第1の導電性材料が印刷され形成された第1電極166と、基材165の他方の面(B面)に第2の導電性材料が印刷され形成された第2電極167とから成る。第1電極166は、第1導電性材料としてのAg(銀)が印刷された銀電極部166aとC(カーボン)が印刷されたカーボン電極部166bとを含み、銀電極部166aは略中央にあってカーボン電極部166bの外縁の若干内周側に配線されている。第2電極167も上述した第1電極166同様、第1導電性材料としてのAg(銀)が印刷された銀電極167aとカーボン電極167bとを含み、銀電極部167aは略中央にあってカーボン電極部167bの外縁の若干内周側に配線されている。
尚、A面に形成された第1電極166(166a、166b)は、座席シート10上の占有物の誘電率による静電容量の変化を取り込むために使用され、第一の電極166(166a、166b)と、B面に形成された第2電極167(167a,167b)は、占有物の動きに基づく圧電変化を検出するために用いられる。
次に、図9に示すPVDFに形成されるセンサ信号出力回路17Bの構成について説明するが、図4に示す実施例1のセンサ信号出力回路17AのB面の第2電極に並列に接続された抵抗173が省略されている以外は実施例1と同じ回路構成を有する。
(実施例2の動作)
図10に示す静電容量−電圧特性図を参照しながら、実施例2に係る乗員検知装置の動作について、実施例1との差異についてのみ着目して説明する。
乗員センサ16Bにより検知される静電容量εの変化、及び基材165の撓みによる圧電変化は、センサ信号出力回路17Bによりそれぞれ電圧変化、Vε、Vとして検知され、共に乗員検知ECU15によって取り込まれる。ところで、シートが濡れている状態では、「チャイルドシート(CRS)」が載置されている場合や「空席」の場合でも電界変化Vεが閾値Bを越えてしまうことが考えられる。この場合、水漏れ補正を行うことも考えられるが、「空席」の場合や「チャイルドシート(CRS)」が載置されている状態では、乗員の移動が少なく、従って、圧電変化により検出される電圧値Vが極端に低い。従って、取り込まれた電圧Vと閾値Aとを比較することにより、「空席」や「チャイルドシート(CRS)」が載置されている状態と、子供や大人が着座している状態を区別することが可能である。
(実施例2の効果)
実施例2に係る乗員検知装置によれば、乗員センサ16Bは、可撓性材料からなる基材165と、基材165の一方の面に第1の導電性材料が印刷され形成された第1電極166と、基材165の他方の面に第2の導電性材料が印刷され形成された第2電極167と、から成り、第1電極166を介して座席シート10上の占有物の誘導率による静電容量の変化を検出すると共に、第1電極166及び第2電極167を介して占有物の移動に伴い基材が撓んだことによる圧電の変化を検出する。このため、誘電率による静電容量の変化と、撓みによる圧電変化を1個の乗員センサ16Bで検出することが出来、従って、低コストで2つの物理量の測定が可能になる。又、制御装置(乗員検知ECU15)は、占有物の静電容量の変化と圧電変化の2個の物理量に基づき占有状態を判定することから、1個の物理量で判定する場合に比較して検出性能の向上が図れる。
1…車両、10…座席シート、14…コネクタ、15…乗員検知ECU(制御装置)、16A、16B…乗員センサ、17A、17B…センサ信号出力回路、20…エアバッグ制御ECU、25…メータユニット、151…乗員検知ブロック、160,165…基材、161、166…第1電極、162,167…第2電極、251…エアバッグカットオフランプ。

Claims (3)

  1. 座席シートの表面に沿って乗員センサを配置し、前記乗員センサの出力に基づいて制御装置が前記座席シート上の占有状態を判定する乗員検知装置であって、
    前記乗員センサは、可撓性材料からなり、センサ信号出力回路が形成されているプリント配線板と、前記プリント配線板の一方の面に第1の導電性材料が印刷されることによって形成された第1電極と、前記プリント配線板の他方の面に第2の導電性材料が印刷されることによって形成された第2電極と、前記第1電極によって前記座席シート上の占有物の誘電率による静電容量の変化を検出すると共に、前記第2電極によって前記占有物の荷重で前記プリント配線板が撓むことによる抵抗の変化を検出する前記センサ信号出力回路と、からなり、
    前記制御装置は、
    前記センサ信号出力回路が検出した前記静電容量の変化及び前記抵抗の変化に基づき、前記占有状態を判定することを特徴とする乗員検知装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記占有物の静電容量の変化、及び前記抵抗の変化に基づき、前記座席シートの占有状態を、空席状態、又はチャイルドシートが搭載された状態に分類することを特徴とする請求項1記載の乗員検知装置。
  3. 座席シートの表面に沿って乗員センサを配置し、前記乗員センサの出力に基づいて制御装置が前記座席シート上の占有状態を判定する乗員検知装置であって、
    前記乗員センサは、可撓性材料からなり、センサ信号出力回路が形成されているプリント配線板と、前記プリント配線板の一方の面に第1の導電性材料が印刷されることによって形成された第1電極と、前記プリント配線板の他方の面に第2の導電性材料が印刷されることによって形成された第2電極と、前記第1電極によって前記座席シート上の占有物の誘導率による静電容量の変化を検出すると共に、前記第1及び第2電極によって前記占有物の移動に伴い前記プリント配線板が撓むことによる圧電の変化を検出する前記センサ信号出力回路と、からなり、
    前記制御装置は、
    前記センサ信号出力回路が検出した前記静電容量の変化及び前記圧電の変化に基づき、前記占有状態を判定することを特徴とする乗員検知装置。
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