JP5458465B2 - 車両のフューエルメータ制御装置 - Google Patents

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この発明は、車両のフューエルメータ制御装置に関し、特に、フューエルメータの表示速度が変更可能となった車両のフューエルメータ制御装置に関する。
従来より、車両においては、燃料タンク内の燃料残量をドライバに認識させるため、運転席の計器類の中に、燃料残量表示計、いわゆるフューエルメータを設けている。
このフューエルメータは、燃料タンク内に設けたフロートセンサで燃料タンク内の燃料残量を検出し、この検出信号を制御装置内に取り込んだ後、制御装置内で表示処理された表示信号によって所定の残量値を針等により表示するように構成されている。
このフューエルメータでは、フロート(浮き)を使ったフロートセンサで燃料タンク内の燃料の液面を検出しているため、車両の走行状態(走行時の加減速度、路面勾配等)により、実際の残量よりも多く、または、少なく残量を検出するおそれがある。このため、走行中等においては、できるだけ燃料残量の表示の応答性を遅らせる(低くする)ことが求められる。
一方、燃料を給油した時には、逆に、ドライバ等に給油したことを早期に認識させるため、できるだけ燃料残量の表示の応答性を速める(高くする)ことが求められる。
そこで、例えば、下記特許文献1では、走行時には応答性の低い(遅い)表示処理を行い、給油後には応答性の高い(速い)表示処理を行なうことで、前述の要求を満たすフューエルメータ制御装置が開示されている。
特開2005−31030号公報
ところで、フューエルメータ制御装置の給油判定は、通常、フロートセンサによって、液面の増加量が所定値以上(例えば、8リットル増加)あった場合に、「給油した」という判定を行っている。このため、フロートが所定値以上の上昇をした際に給油判定を行なうことになる。
一方、フロートセンサは、フロートが燃料タンクの上壁と干渉するのを避けるために、燃料残量の満タン近傍では、それ以上のフロートの上昇が物理的に規制される、いわゆる「F−STOP点(上限位置)」を設定している。
このため、例えば、給油作業者が、燃料残量が満タン近傍において、約10リットル給油したにもかかわらず、フロートが「F−STOP点」から上方へ上昇せず、フロートセンサが10リットルのうち5リットルしか検出しない状況が生じ、フューエルメータ制御装置が給油判定を行わない場合が生じる。
このように、フューエルメータ制御装置が給油判定が行わないことになると、前述のように、応答性の高い表示処理がなされないため、実際は給油を行ったのに、フューエルメータがなかなか上昇せず満タン状態を表示しないという不具合が生じる。
特に、レンタカーのように燃料を満タンにして営業所に返却するような場合には、実際には給油したにも関わらず、営業所に近いガソリンスタンドで給油したために、フューエルメータの針が満タンを表示せず、営業所で満タンの確認ができないという問題が生じる。
そこで、本発明は、車両のフューエルメータ制御装置において、満タン近傍での給油でも、確実に燃料の増加を検出することで、応答性の高い表示処理を行い、満タン状態を早期に表示することができる車両のフューエルメータ制御装置を提供することを目的とする。
この発明による車両のフューエルメータ制御装置は、燃料タンク内の燃料残量を検出するフロートセンサと、該フロートセンサの検出信号を受けて当該検出信号の変化に対して所定の表示速度で燃料残量を表示する燃料残量表示手段と、当該燃料残量表示手段における表示速度を変更する表示速度変更手段とを備えた車両のフューエルメータ制御装置において、上記フロートセンサのフロートが最上位位置の時、フロートの上限位置であると判定し、満タン位置近傍の給油があったものと見なす満タン位置検出手段を設け、該満タン位置検出手段により満タン位置近傍で給油があったものと見なされた時、上記燃料残量表示手段の表示速度高速化されるよう上記表示速度変更手段の定数を設定するものである。
上記構成によれば、満タン位置検出手段で満タン位置近傍の給油を検出したときに表示速度を高速化することで、満タン近傍での給油の際に、燃料残量表示手段、すなわちフューエルメータの針等が必ず早期に上昇することになる。
このため、満タン位置付近でフロートセンサの上昇が「F−STOP」点のために十分に生じず、「給油」と判断されない場合でも、確実にフューエルメータの針等が早期に上昇することになる。
なお、燃料残量表示手段であるフューエルメータは、針表示のアナログタイプであってもよいし、液晶表示のデジタルタイプであってもよい。
しかも、前記満タン位置検出手段は、フロートセンサのフロートが最上位位置の時、フロートの上限位置であると判定し、満タン位置近傍で給油があったものと見なして、この時、燃料残量表示手段の表示速度が高速化されるように表示速度変更手段の定数を設定するので、単にフロートセンサの上限位置を検出するだけで、フューエルメータの針等が早期に上昇することになる。
よって、新たに満タン位置を検出するセンサを別途設けることなく、単にフロートセンサの上限位置を検出するだけ、満タン位置近傍の給油とみなすため、コストを余分にかけることなく、満タン近傍での給油を検出することができ、満タン給油の際の問題を解消することができる。
この発明による車両のフューエルメータ制御装置は、また、燃料タンク内の燃料残量を検出するフロートセンサと、該フロートセンサの検出信号を受けて当該検出信号の変化に対して所定の表示速度で燃料残量を表示する燃料残量表示手段と、当該燃料残量表示手段における表示速度を変更する表示速度変更手段とを備えた車両のフューエルメータ制御装置において、上記フロートセンサの所定値以上の上方位置を検出する上方位置検出手段と、フロートセンサの検出信号の変化量により燃料増加を検出する燃料増加検出手段とを有し、前記上方位置検出手段でフロートセンサの所定値以上の上方位置を検出し、且つ燃料増加検出手段で第1所定量以上の燃料増加を検出したときに、前記燃料残量示手段の表示速度高速化されるよう上記表示速度変更手段の定数を設定するものである。
上記構成によれば、上方位置検出手段でフロートセンサの所定値以上の上方位置を検出し、且つ燃料増加検出手段で第1所定量以上の燃料増加を検出したときに、燃料残量表示手段の表示速度が高速化されるよう上記表示速度変更手段の定数を設定するので、燃料タンクの燃料残量が多い時に、少ない時に比べて、フューエルメータの針等が早期に上昇しやすくなる。
よって、結果的に満タン近傍で、燃料残量の小さい変動でもフューエルメータの針等が早期に変動することになるため、フロートセンサの上限位置を検出できない場合でも、満タン近傍での給油の際の問題を解消することができる。
この発明の一実施態様においては、前記フロートセンサの検出信号の変化量により給油を検出する給油検出手段を設け、上記満タン位置検出手段により満タン位置近傍にて給油があるか否かに関わらず、上記給油検出手段により所定量より多い量の給油が検出された時に、前記表示速度変更手段の表示速度を高速化するように構成したものである。
上記構成によれば、給油検出手段により所定量より多い量の給油検出されたときには表示速度が高速化されるために、単に「給油」すなわち所定値以上の燃料残量の増加があった際には、必ずフューエルメータの針等が早期に上昇することになる。
よって、満タン位置近傍以外での給油(例えば、燃料タンク半分までの給油等)であっても、フューエルメータの針等が早期に上昇することから、ドライバ等があらゆる状態の「給油」を速やかに確認することができる。
この発明の一実施態様においては、前記フロートセンサの検出信号の変化量により給油を検出する給油検出手段を設け、該給油検出手段により上記第1所定量より多い第2所定量の給油を検出したときには、前記表示速度変更手段の表示速度を高速化するように構成したものである。
この発明の一実施態様においては、前記表示速度変更手段を、前記満タン位置検出手段により満タン位置近傍の給油を検出したとき、または、前記給油検出手段により給油を検出したとき以外で表示速度を低速化するように構成したものである。
上記構成によれば、満タン位置検出手段で給油を検出した場合、または、給油検出手段で給油を検出した場合以外では、表示速度が低速化されるため、走行状態等による燃料タンク内の液面の変動が、フューエルメータの針等に早期に表示されることがない。
よって、給油時以外ではフューエルメータの針等が急激に動くことがなく、ドライバ等に違和感を与えないようにできる。
この発明の一実施態様においては、前記表示速度変更手段を、前記上方位置検出手段でフロートセンサの所定値以上の上方位置を検出し、かつ、燃料増加検出手段で第1所定量以上の燃料増加を検出したとき、または、前記給油検出手段により給油を検出したとき以外で表示速度を低速化するように構成したものである。
この発明によれば、満タン位置付近でフロートセンサの上昇が「F−STOP」点つまり上限位置のために十分に生じず、「給油」と判断されない場合でも、確実にフューエルメータの針等が早期に上昇することになる。
よって、車両のフューエルメータ制御装置において、満タン近傍での給油でも、確実に燃料の増加を検出することで、応答性の高い表示処理を行い、満タン状態を早期に表示することができる。
本発明の一実施形態を、以下、図面に基づいて詳述する。
図1は第一実施形態の車両のフューエルメータ制御装置に関するシステムブロック図である。
フューエルメータ制御装置1は、燃料タンクT(図2(a)参照)内に設置されるフロートセンサ2と、フロートセンサ2からの検出信号を受けて、表示信号を算出するフューエルメータ制御ユニット3と、運転席の計器内に設置され、フューエルメータ制御ユニット3からの表示信号を受けて、燃料残量を表示するフューエルメータ本体4とを備えている。
また、その他に、4つの車輪速センサ5a、5b、5c、5dと、その車輪速センサ5a、5b、5c、5dからの検出信号を受けて車速を算出する車速検出ユニット6と、さらに、エンジン(図示せず)に吸入される空気量を検出するエアフローセンサ7と、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ8と、車速信号、エアフローセンサ、およびエンジン回転数センサ等の検出信号を受けて燃料噴射量等を算出するエンジン制御ユニット9と、その算出された燃料噴射量によって実際にエンジンに燃料噴射を行なう燃料噴射弁10とを備えている。
前述の車速検出ユニット6では、車輪速センサ5a、5b、5c、5dから4つの車輪の車輪速を検出し、この検出した車輪速から車速(車体速度)を算出している。例えば、4つの検出信号のうち、最大値を除く、3つの値の平均値から車速(車体速度)を算出している。
前述のエンジン制御ユニット9では、エアフローセンサ7、エンジン回転数センサ8等のエンジン状態を検出するセンサの検出信号に基いて燃料噴射量を算出している。
前述のフューエルメータ制御ユニット3には、前述のフロートセンサ2の検出信号のほかに、エンジン制御ユニット9から車速と燃料噴射量が入力されるように構成している。
このフューエルメータ制御ユニット3では、フロートセンサ2の検出信号をそのまま表示信号として出力するのではなく、時定数処理(表示速度処理)を行った上で、フューエルメータ本体4に表示信号として出力している。
すなわち、走行状態等によって変動する燃料タンクTの液面位置(液位)を、外乱の影響を除いて正確に表示するために、フューエルメータ本体4の針を、直接燃料残量値(目標値)に変化させるのではなく、徐々に燃料残量値(目標値)に近づくように表示速度を遅らせる制御(いわゆる「なまし制御」)をしているのである。
なお、時定数は、燃料タンクTの容量や燃費の違いにより適宜設定する必要があるが、例えば、燃料タンクTの容量を64リットル、燃費5km/リットル、フューエルメータ本体4の針の振れ角を90°としている場合は、時定数を30秒/1°(針を1°移動させるのに30秒の時間が必要)〜3000秒/1°(針を1°移動させるのに3000秒の時間が必要)の範囲内で、適切な値で設定することが考えられる。
本実施形態のフューエルメータ制御ユニット3では、この時定数のパターンを後述のように3パターンほど有しており、この3パターンの時定数を、給油や燃料消費量等によって切換えるようにしている。
次に、燃料タンクTの燃料残量を検出するフロートセンサ2について説明する。図2がフロートセンサ2を示したものであり(a)が概略模式図、(b)が接点端子の説明図である。
図2の(a)に示すように、フロートセンサ2は、燃料タンクT内の略中央位置に設置され、フロート21とアーム22とセンサ本体23とで構成している。
フロート21は、ゴム製の円筒部材等で形成しており、燃料の液面Wに浮遊する状態に設置しており、燃料残量の増減に応じて、燃料タンクT内を上下方向に移動するように構成している。
アーム22は、長尺のロッド部材で形成して、一端をフロート21に枢着し、他端をセンサ本体23に枢着している。センサ本体23に枢着された回動支点22aを中心にして上下方向に揺動するように構成している。
センサ本体23は、アーム22を軸支する共に、図2の(b)に示す接点端子Pによってアーム22の揺動位置を検出し、その検出値を検出信号として前述のフューエルメータ制御ユニット3に出力している。
センサ本体23の接点端子Pは、図2の(b)に示すように、略扇状に配置された複数のプレート端子24…と、アーム22の設けたブラシ25とによって構成しており、その複数のプレート端子24…上をブラシ25が上下方向に移動することで、当接する接点位置が変化して、プレート端子24…とブラシ25の間の抵抗値を変化させている。これにより、電圧値が変化して、センサ本体23から出力される検出信号が変化するように構成している。
こうして、センサ本体23は、アーム22の上下方向の動きに応じた検出信号を出力している。
また、センサ本体23のプレート端子24…の上側と下側には、それぞれ物理的にアーム22の上昇と降下を規制する上部ストッパ26と下部ストッパ27を設けている。
これらストッパ26,27は、アーム22の一端に枢着したフロート21が燃料タンクTの上壁Taや下壁Tb(図2(a)参照)に当接するのを防いで、異音の発生を防止するために設けられている。これらストッパ26,27によって、フロートセンサ2の上限位置と下限位置のいわゆる「F−STOP点」と「E−STOP点」を形成している。
もっとも、これら上部ストッパ26と下部ストッパ27を設けたことにより、フロートセンサ2が燃料タンクTの燃料残量を正確に捕捉できない領域が生じる。例えば、「F−STOP点」をタンク容量の95%に設定して、「E−STOP点」をタンク容量の5%に設定した場合には、満タン近傍の100%〜95%と、カラ近傍の0%〜5%において燃料残量を捕捉できない領域が生じる。
こうして燃料残量を捕捉できない領域があることで、特に、満タン側の領域において、実際には給油したにも関わらず、フューエルメータ制御ユニット3が給油されたことを判定できず、不都合が生じる場合がある。
例えば、レンタカーを営業所に返却する際には、燃料を満タンにして返却するが、この返却時に満タンの確認をすぐに行えない場面があるのである。
すなわち、以下のような場合には、満タンの確認を行えない。
フューエルメータ制御ユニット3の給油判定を8リットル以上としている場合に、燃料残量3/4目盛り程度から10リットル給油して満タンにした場合には、フロートセンサ2では10リットルの内5リットルしか増量を検出できず、給油判定が行えない。
この場合には、給油判定で時定数を変更して表示速度を速める制御を行っていても、表示速度が遅い時定数のままなので、フューエルメータ本体4の針がなかなか上昇しない。通常、レンタカーを返却する場合には、営業所に近いガソリンスタンドで給油を行なうため、営業所に到着するまでの短い時間では、フューエルメータ本体4の針は満タンを表示せず、満タン給油されたのか否かが、営業所で確認できない状況が生じるのである。
そこで、本実施形態では、以下に説明する制御ステップによって、この満タン側の捕捉できない領域での給油を判定するようにしている。図3は、本実施形態の制御フローチャートである。
まず、ステップS1で、車速検出ユニット6で検出された車速、エンジン制御ユニット9で算出された燃料噴射量、それと、フロートセンサ2によって検出された燃料残量を、フューエルメータ制御ユニット3に読込む。
次に、ステップS2で8リットル以上を給油したかを判断する。具体的には、車速が0で、前回の燃料残量と今回の燃料残量を比較して8リットル以上の増加があったかを判断する。なお、この給油判定を行なう閾値は、8リットル以下であってもよいが、フロートセンサ2が走行状態等により誤って給油と判定しない程度の値とするのが望ましい。
ステップS2でYESと判定された場合、つまり、停車中に給油がなされたとみなされる場合には、ドライバ等には、フューエルメータ本体4の針の速やかな上昇によって給油確認をしたいという要求があるため、ステップS3に移行して、最も表示速度の速い第1時定数を設定する。
一方、ステップS2でNOと判断された場合には、ステップS4に移行して、F−STOP点かを判断する。具体的には、フロートセンサ2の最上位のプレート端子24a(図2(b)参照)に、アーム22に設けたブラシ25が当接しているかを判断する。
ここで、F−STOP点を判断するのは、前述のように、満タン側の領域において、実際には給油したにも関わらず、フューエルメータ制御ユニット3が給油されたことを判定できない不具合を解消するためである。
ステップS4でYESと判断された場合、すなわち、フロートセンサ2が上限位置であると判定される場合には、満タン近傍において給油があったものとみなして、ステップS3に移行して、最も表示速度の速い第1時定数を設定する。
但し、ステップS4でNOと判断された場合には、そのままステップS5に移行して、燃料噴射量が設定値以下かを判定する。
ステップS5の判定でYESと判断された場合、すなわち、燃料消費量が少ないと判断された場合には、フューエルメータ本体4の表示速度を遅らせても、ドライバに対する給油の動機付けに影響を与えることなく、また、走行状態等の外乱の影響によるフューエルメータ本体4の針の変動を抑える必要があるため、ステップS6に移行して、最も表示速度の遅い第2時定数を設定する。
また、ステップS5の判定でNOと判断された場合、すなわち、燃料消費量が多いと判断された場合には、フューエルメータ本体4の針の表示を速くして、燃料消費量の追従性を確保する必要があることから、ステップS7に移行して、第2時定数より応答性の高い(表示速度が速い)第3時定数を設定する。
そして、最終ステップであるステップS8で、ステップS3、S6、S7の何れかのステップで設定された時定数に基いてフューエルメータ本体4を駆動制御する。
なお、この制御フローでは、第2時定数と第3時定数を固定値として別々に設定しているが、図4に示すように、時定数の値を、燃料噴射量の増大に応じてリニアに高速化するようにしてもよい。
次に、このように構成した本実施形態の作用効果について詳述する。
この実施形態の車両のフューエルメータ制御装置1は、フロートセンサ2の最上位のプレート端子24aにブラシ25が当接して、F−STOP点を判断(ステップS4)したときには、表示速度を最も速い第1時定数に設定している。
これにより、満タン近傍での給油の際に、フューエルメータ本体4の針が必ず早期に上昇することになる。
このため、満タン位置付近でフロートセンサ2の上昇が「F−STOP」点のために十分に生じず、「給油」と判断されない場合でも、確実にフューエルメータ本体4の針が早期に上昇することになる。
よって、車両のフューエルメータ制御装置1において、満タン近傍での給油でも、確実に燃料の増加を検出して、応答性の高い表示処理を行い、満タン状態を早期に表示することができる。
したがって、前述したレンタカー返却時の不都合を解消することができる。
また、この実施形態では、フロートセンサ2のF−STOP点を判断するだけで第1時定数に設定するようにしている。
これにより、単にフロートセンサ2でF−STOP点を検出することで、フューエルメータ本体4の針が早期に上昇することになる。
よって、新たに満タン位置を検出するセンサを設けることなく、コストを余分にかけることなく、満タン近傍での給油を検出することができる。
また、この実施形態では、フロートセンサ2が8リットル以上の給油を判断(ステップS2)したときには、表示速度が最も速い第1時定数に設定している。
これにより、「給油」すなわち8リットル以上の燃料残量の増加があった際には、必ずフューエルメータ本体4の針が早期に上昇することになる。
よって、満タン位置近傍以外での給油(例えば、燃料タンク半分までの給油等)であっても、フューエルメータ本体4の針が早期に上昇するため、ドライバ等があらゆる状態の給油を速やかに確認することができる。
また、この実施形態では、フロートセンサ2が8リットル以上の給油を判断(ステップS2)したとき、または、フロートセンサ2のF−STOP点を判断(ステップS4)したとき以外には、表示速度を、表示速度が遅い第2時定数、または、第3時定数に設定している。
これにより、給油を判断した場合以外では、表示速度が低速化されるため、走行状態等による燃料タンクT内の液面の変動が、フューエルメータ本体4の針に早期に表示されることがなく、ドライバ等に違和感を与えないようにできる。
また、この実施形態では、燃料消費量が多いと判断する(ステップS5)ときには、第2時定数より表示速度が速い第3時定数を設定している。
これにより、燃料消費量が少ない時には表示速度が低速化されて、燃料消費量が多い時には表示速度が高速化されるため、フューエルメータ本体4の針は、燃料消費量が少ない時に、燃料タンクTの液面の変動の影響を受け難くなり、燃料消費量が多い時には、燃料タンクTの液面の変動をより正確に反映することになる。
よって、燃料消費量が少ない場合には、フューエルメータ本体4の針の変動を抑えてドライバに違和感を与えることなく、また、燃料消費量が多い場合には、ドライバに燃料残量が減少していることを早期に認識させて、ガス欠の虞を回避することができる。
次に、第二実施形態について、図5によって説明する。図5は、図3に対応する本実施形態の制御フローチャートであり、同一の制御ステップについては、同一の符号を付して説明を省略する。また、その他の前提の構成要素については、第一実施形態と同様である。
この実施形態は、満タン位置近傍の給油判定が、第一実施形態と異なり、満タン位置近傍における給油判定の閾値をその他の範囲の閾値よりも小さくして、「給油」という判定をしやすくしたものである。
具体的には、図5のステップS11に示すように、ステップS2で8リットル以上の給油をしたと判断されなかった(NO)場合に、燃料タンクTの燃料残量が燃料タンクの3/4以上かの判断を行なう。すなわち、ほぼ満タン程度に燃料残量があるかを判断する。
ステップS11でYESと判断された場合には、ステップS12に移行して4リットル以上の給油をしたかを判断する。すなわち、満タン位置近傍において僅かでも燃料の増加があったのかを判断するのである。
さらに、ステップS12でYESと判断された場合には、満タン近傍で燃料が追加されて満タンになる可能性が高く、ドライバ等に給油があったことを確認させる要求が高いと考えられるため、ステップS3に移行して、最も表示速度の速い第1時定数を設定する。
一方、ステップS11でNOと判断された場合やステップS12でNOと判断された場合には、そうした要求がないと考えるため、ステップS5に移行して、第一実施形態と同様の制御を行なう。
このように、この実施形態では、燃料タンクの燃料残量が燃料タンクの3/4以上であると判断(ステップS11)をして、4リットル以上の給油をしたと判断(ステップS12)したときには、表示速度が最も速い第1時定数に設定している。
これにより、満タン位置近傍の給油によって、表示速度が高速化されるため、燃料タンクの燃料残量が多い時に、フューエルメータ本体4の針が早期に上昇することになる。
よって、結果的に満タン近傍で、燃料残量の小さい変動でもフューエルメータ本体4の針が早期に変動することになるため、仮に、F−STOP点を検出できない場合でも、満タン近傍での給油の際の不都合を解消することができる。
また、その他の作用効果については、第一実施形態と同様である。
なお、以上の実施形態では、フューエルメータ本体4を針表示のアナログタイプで説明したが、液晶表示のデジタルタイプのフューエルメータで、本発明を実施してもよい。
また、第一実施形態のようにF−STOP点かを判断するステップと、第二実施形態のように燃料タンクTの燃料残量が燃料タンクの3/4以上かの判断を行ない、4リットル以上の給油をしたかを判断するステップとを、同一の制御フローで持つような実施形態に構成してもよい。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明の燃料残量検出手段は、実施形態のフロートセンサ2に対応し、
以下、同様に
燃料残量表示手段は、フューエルメータ本体4に対応し、
表示速度変更手段は、フューエルメータ制御ユニット3に対応し、
上限位置検出手段が、フロートセンサ2の最上位のプレート端子24aに対応するも
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる車両のフューエルメータ制御装置1に適用する実施形態を含むものである。
第一実施形態のフューエルメータ制御装置に関するシステムブロック図。 (a)はフロートセンサの概略模式図、(b)はフロートセンサの接点端子の説明図。 第一実施形態の制御フローチャート。 他の実施例に係るフューエルメータ時定数を示す特性図。 第二実施形態の制御フローチャート。
1…フューエルメータ制御装置
2…フロートセンサ
3…フューエルメータ制御ユニット(表示速度変更手段)
4…フューエルメータ本体(燃料残量表示手段)
21…フロート
S2…ステップ(給油検出手段)
S4…ステップ(満タン位置検出手段)
S5…ステップ(燃料消費量検出手段)
S11…ステップ(上方位置検出手段)
S12…ステップ(燃料増加検出手段)
T…燃料タンク

Claims (6)

  1. 燃料タンク内の燃料残量を検出するフロートセンサと、該フロートセンサの検出信号を受けて当該検出信号の変化に対して所定の表示速度で燃料残量を表示する燃料残量表示手段と、当該燃料残量表示手段における表示速度を変更する表示速度変更手段とを備えた車両のフューエルメータ制御装置において、
    上記フロートセンサのフロートが最上位位置の時、フロートの上限位置であると判定し、満タン位置近傍で給油があったものと見なす満タン位置検出手段を設け、
    該満タン位置検出手段により満タン位置近傍で給油があったものと見なされた時、上記燃料残量表示手段の表示速度が高速化されるよう上記表示速度変更手段の定数を設定する
    車両のフューエルメータ制御装置。
  2. 燃料タンク内の燃料残量を検出するフロートセンサと、該フロートセンサの検出信号を受けて当該検出信号の変化に対して所定の表示速度で燃料残量を表示する燃料残量表示手段と、当該燃料残量表示手段における表示速度を変更する表示速度変更手段とを備えた車両のフューエルメータ制御装置において、
    上記フロートセンサの所定値以上の上方位置を検出する上方位置検出手段と、
    フロートセンサの検出信号の変化量により燃料増加を検出する燃料増加検出手段とを有し、
    前記上方位置検出手段でフロートセンサの所定値以上の上方位置を検出し、且つ燃料増加検出手段で第1所定量以上の燃料増加を検出したときに、前記燃料残量示手段の表示速度高速化されるよう上記表示速度変更手段の定数を設定する
    両のフューエルメータ制御装置。
  3. 前記フロートセンサの検出信号の変化量により給油を検出する給油検出手段を設け、
    上記満タン位置検出手段により満タン位置近傍にて給油があるか否かに関わらず、上記給油検出手段により所定量より多い量の給油が検出された時に、前記表示速度変更手段の表示速度を高速化するように構成した
    請求項に記載の車両のフューエルメータ制御装置。
  4. 前記フロートセンサの検出信号の変化量により給油を検出する給油検出手段を設け、
    該給油検出手段により上記第1所定量より多い第2所定量の給油を検出したときには、前記表示速度変更手段の表示速度を高速化するように構成した
    請求項2に記載の車両のフューエルメータ制御装置。
  5. 前記表示速度変更手段を、前記満タン位置検出手段により満タン位置近傍の給油を検出したとき又は前記給油検出手段により給油を検出したとき以外で表示速度を低速化するように構成した
    請求項記載の車両のフューエルメータ制御装置。
  6. 前記表示速度変更手段を、前記上方位置検出手段でフロートセンサの所定値以上の上方位置を検出し、かつ、燃料増加検出手段で第1所定量以上の燃料増加を検出したとき、または、前記給油検出手段により給油を検出したとき以外で表示速度を低速化するように構成した
    請求項4記載の車両のフューエルメータ制御装置。
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