JP5456938B2 - 潮汐エネルギー蓄積、発電方法及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、潮汐エネルギーを利用する方法及びシステムに関する。
潮汐エネルギーは、清潔で、環境を汚染しなく、生態的均衡を影響しない再生エネルギーである。潮水が毎日差引きし、一巡りしてまた始まり、取っても尽きず、使っても使い切れない。
潮汐エネルギーとは、海水が差引きすることによる水の位置エネルギーである。潮汐エネルギーは、相対的に安定する信頼可能なエネルギーであり、気候、水文などの自然要素による影響が少なく、終日発電量が安定し、洪水、渇水年と洪水、渇水期の影響が存在しなく、大量の畑を水浸しにしてダムを構成する必要がなく、人口移りが無く、畑を水浸しにするなどの複雑問題が存在しない。
従来、最も見られて既に良く応用されている潮汐発電は、海水の位置エネルギーと運動エネルギーを水タービン発電機により電気エネルギーに変換することである。潮汐発電所は、通常、港湾の港口に建てられる必要があるので、水が深く堰が長く、施工、土台処理及び沈泥防止などの課題が困難である。土木と電気機械の投資が大きく、建造費が高い。同時に、終日連続発電を達成するために、双ダムの潮汐発電所を採用する必要があり、工程量と投資の倍増を来し、潮汐発電所の発展に影響し、潮汐エネルギーの利用に影響する。同時に、全ての海面が何れも堰を建造して発電するのに適用するわけではないので、潮汐資源の利用が大きく制限される。
潮汐エネルギー利用のさらに形態は、「閉塞空浮動ドラム」の浮力と「注水浮動ドラム」の重力を利用し、差し潮と引き潮の過程で、浮動ドラムが潮差高度に対応する垂直運動を発生し、浮動ドラムの垂直運動を送り出して発電し、潮汐浮力発電を達成することである。
該原理を採用する各種類の発明と設計については、基本に三種類がある。
(1)浮動ドラムがシリンダーのピストンを直接駆動し、空気を圧力タンクに圧縮し、潮汐エネルギーを圧縮空気として蓄積し、発電する。ストロークが長く直径が大きいシリンダーが従来の製造技術と製造コストにより制限されるので、該設計について産業化応用が見られていない(潮汐差が2〜15メートルの範囲内に、通常4〜5メートルであるが、ストロークが2メートルよりも大きく径が0.4メートルよりも大きいシリンダーであれば、製造が非常に困難であり、且つ価格が高く、産業化応用に適応不可能である)。
(2)浮動ドラムは、油圧シリンダーのピストンを直接駆動して海水を高位ダムに加圧し、潮汐エネルギーを高位水の位置エネルギーに変換して蓄積し、発電する。ストロークが長く直径が大きい油圧シリンダーが従来の製造技術と製造コストにより制限され、且つ高位ダムの施工を行う必要があるので、該設計についても産業化応用が見られていない。
(3)浮動ドラムがラック、ギアなどの機械機構を駆動し、潮汐エネルギーを伝動主軸のねじり力に実時間に変換し、増速箱を駆動して発電する。ストロークが長い機械構造が従来の製造技術と製造コストにより制限され、且つ該方案にエネルギー蓄積の手段を設計しないので、該設計についても、産業化応用が見られていない。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的が潮汐エネルギーの利用効率を向上することにある。
本発明の基本主旨は、潮水の差引きを利用してエネルギー蓄積部材を潮汐高度の二倍に接近する高度に上げることによって、潮汐エネルギーの利用効率を向上することにある。
前記主旨によれば、本発明は、初期段階、差し潮段階、滞潮段階及び引き潮段階を備える一個の潮汐周期において、初期段階で、浮体が閉塞空浮体になるようにするステップaと、差し潮段階で、浮体が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップbと、滞潮段階で、浮体に注水するステップcと、引き潮段階で、浮体が注水された閉塞体になるようにすると共に、浮体が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップdと、エネルギー蓄積部材が下降し、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを電気エネルギーに変換するステップeとを実行し、次の潮汐周期が達する時に、前記ステップを繰り返す、ことを特徴とする潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電方法を提供する。
本発明に係る方法は、「閉塞空浮動ドラム」の浮力と「注水浮動ドラム」の重力とを利用し、差し潮と引き潮の時、エネルギー蓄積部材に双方向作用を与え、潮汐位置エネルギーの二倍になるエネルギーをエネルギー蓄積部材に貯蔵するので、潮汐エネルギーの利用効率を向上できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電方法によれば、ステップeにおいて、エネルギー蓄積部材を複数の組に分け、一個の潮汐周期が完了した後、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを保持し、潮汐周期からの規制を受けなく、終日連続発電を達成するように、時分割に各組のエネルギー蓄積部材を解放する。プログラムに従いエネルギーを徐々に解放すれば、終日連続発電を達成でき、堰を建造する必要がない。
前記主旨によれば、本発明は、エネルギー蓄積部材を備えるシステムユニットを少なくとも一個、備え、該システムユニットは、注水、放水可能な浮体と、浮体が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換する初期エネルギー変換装置と、注水された浮体が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換する倍率エネルギー変換装置と、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置とを更に備える、ことを特徴とする潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムを提供する。
本発明に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムによれば、差し潮の時、浮体の浮力を利用してエネルギー蓄積部材を潮水高度程度の位置に上げると共に、浮体が下降する時、続いて注水浮体の重力を利用してエネルギー蓄積部材を再び潮水高度程度の位置に上げ、従来の技術に対して、潮汐の浮力及び重力による倍率エネルギー蓄積及び発電の目的を達成できる。
潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、前記浮体は、その底部に設置され制御される吸排水弁と、その上部に設置され制御される吸排気弁とを備える。浮体の底部に制御される吸排水弁を設置し、浮体の上部に制御される吸排気弁を設置し、潮汐エネルギーの利用効率を更に効率良く上げることができ、吸排水が何れも浮体の底部において行われるので、海水が強大な水圧で浮体に進入しまたは浮体から排出され、上部の吸排気口にも気体の高速の出入が発生し(注水の時、浮体に正圧が発生し、気体が高速に噴出される一方、排水の時、浮体に負圧が発生し、気体が高速に吸入され)、該エネルギーもさらに応用されることができ、特に組合わせて設ける時、吸排気の総量がかなり大きく、更なる総合利用価値があり、運行コストを低減できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、前記初期エネルギー変換装置は、浮体に接続され、浮体の上昇に伴い上昇し、浮体の下降に伴い下降する浮体ブラケットと、前記エネルギー蓄積部材に接続される引上げ体と、引上げ体クラッチとを備え、浮体ブラケットが、引上げ体クラッチにより引上げ体と分離可能に接続される。浮体ブラケットは、浮体に接続され、浮体の上昇に伴い上昇し、浮体の下降に伴い下降し、差し潮の時、引上げ体クラッチと引上げ体とが噛合い、エネルギー蓄積部材を上昇駆動し、初期エネルギー蓄積の目的を達成できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、前記倍率エネルギー変換装置は、前記浮体ブラケットと、引下げ体と、引下げ体クラッチと、伝動可撓体と、を備え、浮体ブラケットが、引下げ体クラッチにより引下げ体と分離可能に接続され、引下げ体が伝動可撓体を介して滑車によりガイドされた後、引上げ体に接続される。引き潮の時、浮体が注水閉塞体と呼ばれ、浮体ブラケットが引上げ体に接続されず、引下げ体クラッチにより引下げ体のみに接続されるので、浮体の下降により引下げ体を下降駆動し、引下げ体の下降が滑車ガイド装置によりガイドされた後、エネルギー蓄積部材を続いて上げ、倍率エネルギー蓄積の目的を達成できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、該システムユニットは、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを保持する保持装置を更に備え、該保持装置が、該システムユニットの基礎に固定され、エネルギー蓄積部材に関連し、エネルギー蓄積部材を所定の高度に保持できると共に、潮汐周期からの規制を受けない位置決めクラッチである。位置決めクラッチによりエネルギー蓄積部材を所定の高度に保持すると共に、潮汐周期からの規制を受けなく、エネルギー蓄積部材を時分割に解放するので、連続発電を達成できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、該システムユニットは、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを保持する保持装置を更に備え、該保持装置が、該システムユニットの基礎に固定され、引下げ体と分離可能に接続されて引下げ体を所定の高度に保持すると共に、潮汐周期からの規制を受けない位置決めクラッチである。位置決めクラッチと引下げ体とが噛合った後、エネルギー蓄積部材を所定の高度に保持できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、前記発電装置は、発電ユニットを備え、前記滑車は、ラチェットであり、該ラチェットは、その外輪が可撓体をガイドし、その内輪が伝動主軸に固定され、その伝動方向がエネルギー蓄積部材の下降方向に伝い、エネルギー蓄積部材は下降過程においてラチェットを回動駆動して該伝動主軸を駆動し、該伝動主軸が発電ユニットに接続されているので発電するように発電ユニットを駆動できる。エネルギー蓄積部材が上昇すると、ラチェット外輪が伝動主軸と逆方向に運動し、ラチェット原理によれば、主軸トルクのエネルギーを消耗しない一方、エネルギー蓄積部材が下降すると、ラチェット外輪が主軸と同方向に運動し、外輪のトルクをラチェット機構を介して内輪に伝え、主軸を回転駆動する。ラチェットの単方向伝動の特徴を利用すれば、倍率エネルギー蓄積のニーズを満足できる同時に、伝動主軸を直接駆動する要求も満足でき、蒸気タービン、ターボ機関などの動力機械により水エネルギーを電気エネルギーに変換する必要が無く、伝動主軸により直接的に発電するように発電機を駆動することによって、エネルギー変換効率を大きく向上し、設備を簡素化し、システムの投資を低減できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、前記エネルギー蓄積部材は、固体エネルギー蓄積部材である。固体エネルギー蓄積部材は、その作用が潮汐エネルギーを蓄積することにあり、その重量が浮体の排水量に相当する。その構成材料がエネルギー蓄積部材の体積に対する構造全体の要求(強度要求無し)によって決まり、構造全体に要求されるエネルギー蓄積部材の体積が小さいと、金属、更に重金属材料(鉄鋼、鉛、水銀等)を使用することができる。エネルギー蓄積部材の体積に対する構造全体の要求が無い場合、コスト及び投資を低減するように、コンクリート、更に箱に入れられた小石、砂岩、クレーまたは水等を使用してもよい。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、該発電システムは、複数のエネルギー蓄積部材を備え、エネルギー蓄積部材のそれぞれは、一個の前記初期エネルギー変換装置に対応して接続され且つ一個の前記倍率エネルギー変換装置に対応して接続され、該複数のエネルギー蓄積部材が対応する初期エネルギー変換装置、倍率エネルギー変換装置は一個の浮体ブラケットを共用し、該複数のエネルギー蓄積部材が複数の組に配置され、最高位置に上昇した後、保持装置により最高位置に保持されると共に、保持装置により各組のエネルギー蓄積部材を時分割に解放する。各組のエネルギー蓄積部材を正規の位置に上げた後、位置決めクラッチの作用で正規の高度に保って潮汐周期からの規制を受けなくなり、規定のステップに従い時分割にエネルギー蓄積部材を解放して落下させ、発電ユニットを駆動し、潮汐エネルギーの蓄積を達成し、終日連続発電を達成できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、前記引上げ体は、それに対応するクラッチにラチェットを介して噛合うラチェットプルバーである。ラチェットプルバーとクラッチとの噛合いは、単方向噛合いであり、さらに倍率エネルギー蓄積の要求を満足できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、初期エネルギー変換装置と倍率エネルギー変換装置とが海上プラットフォームに設置され、エネルギー蓄積ユニットが伝動可撓体により海上プラットフォーム以外の位置にガイドされ、複数のシステムユニットのエネルギー蓄積ユニットが該プラットフォーム以外の位置に組合わせられる。発電ユニットなどの装置は何れも海面プラットフォームまたは近海陸地に取付けられ、海底に施工、運行及び操作を行う必要が無く、施工難度を大きく簡素化できると共に投資を減少できる。
前記潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムにおいて、前記発電装置は発電ユニットを備え、複数のシステムユニットの前記伝動可撓体がそれぞれラチェットによりガイドされ、前記ラチェットが同じ一本の伝動主軸に固定され、該ラチェットは、その外輪が伝動可撓体をガイドし、その内輪が伝動主軸に固定され、その伝動方向がエネルギー蓄積部材の下降方向に伝い、エネルギー蓄積部材は下降過程においてラチェットを回動駆動して該伝動主軸を駆動し、該伝動主軸が発電ユニットに接続されているので発電するように発電ユニットを駆動できる。本発明に係る発電システムが独立ユニットシステムであれば、独立ユニットシステムの発電量が大きくても良く、小さくてもよい(数キロワットから数千キロワットであってよい)と共に、組合わせて運行することも可能であり、大規模の潮汐発電基地を形成することが可能である。
前記主旨によれば、本発明は、初期段階、差し潮段階、滞潮段階及び引き潮段階を備える一個の潮汐周期において、初期段階で、浮体が閉塞空浮体になるようにするステップaと、差し潮段階で、浮体が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップbと、滞潮段階で、浮体に注水するステップcと、引き潮段階で、浮体が注水された閉塞体になるようにすると共に、浮体が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップdとを備える、ことを特徴とする潮汐エネルギーの蓄積方法を提供する。
前記主旨によれば、本発明は、エネルギー蓄積部材を備えるシステムユニットを少なくとも一個、備え、該システムユニットは、注水、放水可能な浮体と、浮体が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換する初期エネルギー変換装置と、注水された浮体が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換する倍率エネルギー変換装置とを更に備える、ことを特徴とする潮汐エネルギーの蓄積システムを提供する。
本発明に係る潮汐エネルギーの蓄積方法、システムは、前記のように、倍率エネルギー蓄積の目的を達成できると共に、発電に使用できるし、例えば海水脱塩処理などの工業応用にも使用できる。
前記主旨によれば、本発明は、キャビティを有し、底部には制御される吸排水弁が設置され、上部には制御される吸排気弁が設置される、ことを特徴とする潮汐エネルギー蓄積用の浮体を提供する。
浮体は吸排水弁が吸排水の機能を有し、吸排気弁が吸排気の機能を有し、該浮体と従来の「単方向吸排水浮体」とは原則上において次の相違点がある。
「単方向吸排水浮体」の吸水弁が浮体の頂部にあり、排水弁が浮体の底部にあり、運行の時、満潮位置に達する前に、浮体の浮上運動を強引に停止すると共に海水に浮体を所定の深さまで浸さなければならなく、このように、強大な浮力を克服可能となり且つ位置調整可能な位置制限装置を取付ける必要があるし、沢山の潮差エネルギーを失い、投資が増え、エネルギーの産出が減少してしまう。
「単方向吸排水浮体」の上部吸水の設計が吸排水口を取り消したと同時に高速出入気体総合利用の可能性も失したことに対して、本発明に係る浮体に関しては、吸排水が何れも浮体の底部において行われるので、海水が強大な水圧で浮体に進入しまたは浮体から排出され、上部の吸排気口にも気体の高速の出入が発生し(注水の時、浮体に正圧が発生し、気体が高速に噴出される一方、排水の時、浮体に負圧が発生し、気体が高速に吸入され)、該エネルギーもさらに応用されることができ、特に組合わせて設ける時、吸排気の総量がかなり大きく、更なる総合利用価値があり、運行コストを低減できる。
底部から吸水する場合に比べて、上部から吸水する場合、海水が浮体に入る速度はかなり低く、滞潮を保持する時間が限定され、浮体の排水量が所定の範囲を超えると、灌水が間に合わない場合を発生し易く、正常な運行が影響される。
前記主旨によれば、本発明は、エネルギー蓄積部材を上げるための潮汐エネルギー蓄積の倍率上げシステムにおいて、浮体ブラケットと、引上げラチェットバーと、引上げラチェットバークラッチと、伝動可撓体と、滑車と、伝動主軸と、引下げクラッチバーと、引下げクラッチバークラッチとを備え、伝動可撓体が滑車を回ると共に、引上げラチェットバーと引下げクラッチバーとをそれぞれ滑車の両側に吊下げ、浮体ブラケットの両側にそれぞれ引上げラチェットバークラッチ、引下げクラッチバークラッチが取付けられ、浮体ブラケットが引上げクラッチバークラッチにより引上げクラッチバーと分離可能に接続されると共に、引下げクラッチバークラッチにより引下げクラッチバーと分離可能に接続され、引上げクラッチバーがエネルギー蓄積部材を接続するために用いられる、ことを特徴とする潮汐エネルギー蓄積用の倍率上げシステムを提供する。
差し潮の時、「閉塞空浮動ドラム」が浮力の作用で浮体ブラケットを上昇駆動し、この時浮体ブラケットが引上げラチェットバークラッチにより引上げラチェットバーに接続される同時に、引下げクラッチバーを解放し、エネルギー蓄積部材を満潮位置に上昇駆動し、滞潮の時、引下げクラッチバークラッチを繋いで引下げクラッチバーを抱き締め、引上げクラッチバークラッチを切って引上げクラッチバーを解放し、差し潮の時、「注水浮動ドラム」が重力で落下し、引下げクラッチバーを下降駆動し、伝動可撓体によりエネルギー蓄積部材を再び駆動し、浮体高度≪潮差の場合、エネルギー蓄積部材が上昇した総高度≒二倍の潮差となり、本発明の「倍率上げ」の要求を達成できる。
前記主旨によれば、本発明は、エネルギー蓄積部材を備えるシステムユニットを少なくとも一個、備え、該システムユニットは、キャビティと、底部に設置され制御される吸排水弁と、上部に設置され制御される吸排気弁とを備える浮体と、浮体ブラケットと、引上げラチェットバーと、引上げラチェットバークラッチと、伝動可撓体と、滑車と、伝動主軸と、引下げクラッチバーと、引下げクラッチバークラッチとを備え、伝動可撓体が滑車を回ると共に、引上げラチェットバーと引下げクラッチバーとをそれぞれ滑車の両側に吊下げ、浮体ブラケットの両側にそれぞれ引上げラチェットバークラッチ、引下げクラッチバークラッチが取付けられ、浮体ブラケットが引上げクラッチバークラッチにより引上げクラッチバーと分離可能に接続されると共に、引下げクラッチバークラッチにより引下げクラッチバーと分離可能に接続され、引上げクラッチバーがエネルギー蓄積部材に接続される、倍率上げシステムとを更に備える、ことを特徴とする潮汐エネルギー蓄積システムを提供する。
前記主旨によれば、本発明は、エネルギー蓄積部材を備えるシステムユニットを少なくとも一個、備え、該システムユニットは、キャビティと、底部に設置され制御される吸排水弁と、上部に設置され制御される吸排気弁とを備える浮体と、浮体ブラケットと、引上げラチェットバーと、引上げラチェットバークラッチと、伝動可撓体と、滑車と、伝動主軸と、引下げクラッチバーと、引下げクラッチバークラッチとを備え、伝動可撓体が滑車を回ると共に、引上げラチェットバーと引下げクラッチバーとをそれぞれ滑車の両側に吊下げ、浮体ブラケットの両側にそれぞれ引上げラチェットバークラッチ、引下げクラッチバークラッチが取付けられ、浮体ブラケットが引上げクラッチバークラッチにより引上げクラッチバーと分離可能に接続されると共に、引下げクラッチバークラッチにより引下げクラッチバーと分離可能に接続され、引上げクラッチバーがエネルギー蓄積部材に接続される、倍率上げシステムと、発電ユニットと、エネルギー蓄積部材に関連し、下降するエネルギー蓄積部材により駆動され、発電するように発電ユニットを駆動する伝動主軸とを更に備える、ことを特徴とする潮汐エネルギー発電システム。
前記潮汐エネルギー発電システムにおいて、前記滑車は、ラチェットであり、ラチェットは、その内輪が伝動主軸に固定され、その外輪が伝動可撓体により回され、該伝動可撓体はラチェットの外輪を駆動できる。
前記潮汐エネルギー発電システムにおいて、該システムユニットは海上プラットフォームを有し、浮体、倍率上げシステムが海上プラットフォームに取付けられ、引上げクラッチバーとエネルギー蓄積部材とが牽引可撓体により接続され、該牽引可撓体は、海上プラットフォーム以外の位置に延びると共に、該位置でラチェットを回り、ラチェットは、その内輪が伝動主軸に固定され、その外輪が牽引伝動可撓体により回され、その伝動方向がエネルギー蓄積部材の下降方向に伝い、エネルギー蓄積部材が下降過程においてラチェットを回動駆動できる。
前記潮汐エネルギー発電システムにおいて、複数のシステムユニットのエネルギー蓄積部材の牽引可撓体により回されたラチェットは、同じ一本の伝動主軸に設置される。
前記潮汐エネルギー発電システムにおいて、該牽引可撓体は、海上プラットフォーム以外の陸地位置に延び、該陸地位置には、エネルギー蓄積部材の下方にピットが形成される。
前記潮汐エネルギー発電システムにおいて、該システムユニットは、位置決めクラッチをさらに備え、該位置決めクラッチは、該システムユニットの基礎に設置され、引下げクラッチバーと分離可能に噛合うことができる。
前記潮汐エネルギー発電システムにおいて、該システムユニットは、複数組のエネルギー蓄積部材を備え、エネルギー蓄積部材のそれぞれは、一個の前記倍率上げシステムにより上げられると共に、一個の前記位置決めクラッチと対応する引下げクラッチバーの噛合いにより位置決められ、該複数のエネルギー蓄積部材に対応する倍率上げシステムは一個の浮体ブラケットを共用し、各組のエネルギー蓄積部材の位置決めクラッチは時分割に引下げクラッチバーを解放できる。
本発明に係る潮汐エネルギー発電システムによれば、簡単な構造で倍率エネルギー蓄積を達成でき、エネルギー蓄積の上昇高度が潮差高度の二倍になるが、従来技術のように潮水を高位に揚水するシステムよりも低くなり、本発明に係る潮汐エネルギー発電システムは、堰を建造できない平らでまっすぐな砂浜、浅い砂浜及び島の沿岸に潮汐発電を実現でき、潮汐資源の利用範囲を大きく拡大できる。
本発明の前記目的、特徴及び技術効果については、図面と具体実施形態を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第一実施例に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムを示す。 図2は、第一実施例における満潮空浮動ドラムの状態を示す。 図3は、第一実施例における満潮注水状態を示す。 図4は、第一実施例における引き潮排水状態を示す。 図5は、本発明の第二実施例に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積海水脱塩処理システムを示す。 図6は、本発明の第三実施例に係る浮動拡散式潮汐浮力海水脱塩処理システムの干潮状態を示す。 図7は、第三実施例における差し潮状態を示す。 図7aは、本発明の第四実施例に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積発電システムを示し、その浮体が干潮空浮動ドラム状態にある。 図7bは、第四実施例における浮体満潮注水状態である。 図7cは、第四実施例における浮体引き潮排水状態である。 図8は、本発明の第五実施例に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積連続発電システムである。 図9aは、第五実施例におけるエネルギー蓄積部材が初期干潮段階にある状態を示す。 図9bは、第五実施例におけるエネルギー蓄積部材が第一回差し潮―引き潮段階にある状態を示す。 図9cは、第五実施例におけるエネルギー蓄積部材が第一回差し潮―干潮段階にある状態を示す。 図9dは、第五実施例におけるエネルギー蓄積部材が第二回差し潮―引き潮段階にある状態を示す。 図9eは、第五実施例におけるエネルギー蓄積部材が第二回差し潮―干潮段階にある状態を示す。 図9fは、第五実施例におけるエネルギー蓄積部材が第三回差し潮―引き潮段階にある状態を示す。 図9gは、第五実施例におけるエネルギー蓄積部材が第三回差し潮―干潮段階にある状態を示す。 図9hは、第五実施例におけるエネルギー蓄積部材が第四回差し潮―引き潮段階にある状態を示す。 図10は、本発明の第六実施例に係るエネルギー蓄積部材を移した発電システムの干潮状態図である。 図11は、本発明の第六実施例の満潮状態図である。 図12は、本発明の第六実施例の引き潮状態図である。 図13は、本発明の第七実施例に係るエネルギー蓄積部材を移した発電システムのピット式作動状態図である。 図14は、本発明の第八実施例に係る組み合わせ式浮力重力倍率エネルギー蓄積発電システムの概略図である。 図15は、本発明の第九実施例に係る潮汐、風力、太陽の三次元エネルギー総合利用エネルギー場の概略図である。
図1から図4を参照しながら、本発明に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電方法は、潮汐の周期を周期として繰返して行う複数のステップを備え、一つの潮汐の周期は初期段階、差し潮段階、滞潮段階及び引き潮段階を備え、該方法は、
図1に示すように、初期段階で浮体3が閉塞空浮体になるステップaと、
図1及び図2に示すように、差し潮段階で、浮体3が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材8の重力位置エネルギーに変換するステップbと、
図3に示すように、滞潮段階に接近する又は満潮する時に、浮体3に注水し、この時に上弁21及び下弁2を開けて、潮水が下弁2から入り込み、浮体キャビティにおける気体が上弁21から排出されるようにし、潮水が速やかに浮体を満たすステップcと、
続いて、図3に示すように、引き潮段階で、上弁21、下弁2を閉じて、浮体3が注水された閉塞体になると共に、浮体3が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップdと、
図4に示すように、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを電気エネルギーに変換するステップeと、
次の潮汐が到着する時に、上記のステップを繰り返すステップfと、を備える。
本発明の方法に対応し、図1から図4は潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムを示している。図1から図4に示すのは一つのシステムユニット100である。システム全体は、少なくとも一つのこのようなシステムユニットから構成してもよい。該システムユニット100は、浮体3とエネルギー蓄積部材8とを備え、さらに、前記ステップbに対応して、浮体3が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材8の重力位置エネルギーに変換する初期エネルギー変換装置と、前記ステップcに対応して、注水された浮体3が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材8の重力位置エネルギーに変換する倍率エネルギー変換装置と、前記ステップeに対応して、エネルギー蓄積部材8の重力位置エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置とを備えている。図1と図4に、前記浮体制御装置、初期エネルギー変換装置、倍率エネルギー変換装置、発電装置を好ましい実施例で示しているが、これに限定されず、当業者は、本発明の主旨に基づきシステムの各装置を変更または変形することができる。
図1に示すように、浮体3はキャビティ1を有し、上弁(吸排気弁)21と下弁(吸排水弁)2をさらに有し、上弁21と下弁2が電磁弁であってもよいが、電磁弁に限定されておらず、PLC等のロジック制御ユニットにより各実行ユニットを制御して上弁21、下弁2の開閉を行うことができる。実行ユニットは、例えば機械伝動機構、油圧伝動ユニットまたは空圧伝動ユニットであり、図中に明らかに見えるように、ロジック制御ユニット、実行機構を図示せず、上弁21、下弁2およびそれらの対応する実行機構、ロジック制御ユニットは、本発明に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムの浮体制御装置を構成し、該浮体制御装置は、前記方法のステップaで上弁21、下弁2を閉じて、前記方法のステップcで上弁21、下弁2を開けて、ステップdで上弁21、下弁2を再び閉じることができ、その更なる作動原理については後述する。浮体制御装置のロジック制御ユニット及び実行機構は、幾つかの特別の場合に、一体に統合されてもよい。以上の説明は、浮体制御装置の各種類実現方式を極めて挙げず、当業者は、本発明の主旨に基づき具体的な場合に面する際に従来技術を選択するまたは組合せることにより、様々な、浮体3を開閉可能な浮体制御装置を構成することができる。
図1を続いて参照すると、初期エネルギー変換装置は、浮体ブラケット7、引上げ体クラッチ11及び引上げ体10を備える。浮体ブラケット7は浮体3に接続され、両者は、ピボット軸6を介して繋がっているので、ピボット軸6を中心に相対的に回動することが可能となり、このような可撓接続は、潮水波動による各種の浮体揺動を対応することが可能となる。浮体ブラケット7には、引上げ体クラッチ11と引下げ体クラッチ17が取付けられ、浮体ブラケット7は、引上げ体クラッチ11により引上げ体10と離脱可能に接続されると共に、引下げ体クラッチ17により引下げ体16と離脱可能に接続されているが、後述する作動過程の説明から分かるように、浮体ブラケット7は引上げ体10及び引下げ体16の両者と同時に接続されない。引上げ体10は、その下端が紐(牽引可撓体)9を介してエネルギー蓄積部材8を吊下げ、その上端が紐(伝動可撓体)12の右端に接続されている。また、紐9の長さは概略的に表示され、後述する説明から分かるように、その実際の長さが図中に示す長さよりも遥かに長い。引上げ体クラッチ11と引上げ体10及び引下げ体クラッチ17と引下げ体16の噛合については、多種類の方式があり、引上げ体10がプルバーであり、引下げ体16もプルバーであり、例えば、プルバー10及びプルバー16にはラチェットが形成され、クラッチ11及びクラッチ17にも対応するラチェットが形成され、後述する幾つかの実施例においては、引上げ体10を引上げラチェットバーや引上げバーやラチェットプルバーと称し、または、プルバーと略称し、引下げ体16を引下げラチェットバーや引下げバーやラチェットプルバーと称し、または、プルバーと略称し、相応的には、クラッチ11、17を引上げラチェットバークラッチ11、引下げラチェットバークラッチ17とそれぞれ称し、或いはクラッチと略称する。
エネルギー蓄積部材8は、図においてブロックで表示されているが、その形状がこれに限定されず、エネルギー蓄積部材8はコストが非常に低い方式で提供されることができ、例えば箱に入れられたクレー、河成砂、海水等を選択してもよい。エネルギー蓄積部材8は従来技術のように流れている水によりエネルギーを蓄積する必要がないので、固体エネルギー蓄積部材と称することが可能となり、後述する説明から分かるように、エネルギー蓄積部材8は主に高度を上げることで重力位置エネルギーを蓄積するものであり、その重量が浮体の排水量に相当し、その構成材料がエネルギー蓄積部材の体積に対する構造全体の要求(強度要求無し)によって決まり、構造全体に要求されるエネルギー蓄積部材の体積が小さいと、金属、更に重金属材料(鉄鋼、鉛、水銀等)を使用してもよい。エネルギー蓄積部材の体積に対する構造全体の要求が無い場合、コスト及び投資を低減するように、コンクリート、更に箱に入れられた小石、砂岩、クレーまたは水等を使用してもよい。紐12または紐9は、鋼線やガラス繊維やチェーン等の何れの、高い引張強度を有する材料からなる撓曲可能な可撓体であってもよい。
図1を続いて参照すると、倍率エネルギー変換装置は、浮体ブラケット7、引下げ体16及び引下げ体クラッチ17を備える。紐12は、ラチェット13、14にガイドされることにより、その左端が引下げ体16の上端に接続されている。引下げ体16の下端は、引下げ体クラッチ17と離脱可能に接続されると共に、位置決めクラッチ18と離脱可能に接続されるが、クラッチ17、18の両者と同時に接続されない。位置決めクラッチ18が接続シート19に固定され、接続シート19がプラットフォーム5に取付けられ、プラットフォーム5が水平面22よりも高くなっている。浮体ブラケット7が浮体3に接続された後、浮体3の上下運動に伴い上下運動する。接続シート19が貫通孔を有し、引下げ体16が該貫通孔に支障無く上下移動することが可能である。
図1を続いて参照すると、発電装置は、発電機(図示せず)、ラチェット13、14を備える。ラチェット13、14は、外輪13及び内輪14を備え、外輪13が滑車として機能し可撓体9により回され、ラチェット13、14間に単方向伝動のみが可能であり、図においてラチェットの単方向伝動方向が時計回りとなり、エネルギー蓄積部材8の下降方向に伝っている。ラチェット内輪14が伝動主軸15に固定的に取付けられ、伝動主軸15がラチェット内輪14に伴い同期して回動する。
前記クラッチ11、17、18及び浮体制御の制御装置は、一体に統合されてもよく(以下、一体に統合される方式で説明し、それらを制御するための装置を何れも制御装置と称する)、別体に設置してもよく、当業者が必要に応じて電気制御、気体制御、液体制御等の何れの制御方式の制御装置を選択することが可能である。
以下、図1から図4を参照しながら、本発明に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムの一つの作動周期を説明する。
図1においてシステムが潮汐周期の初期周期にあることを示し、この時、浮体3の下弁2と上弁21が閉じられ、キャビティ1が閉塞体となり、浮体3がエネルギー蓄積部材8の重圧で水に沈み、浮体内には空気が満たされ、浮体が「閉塞空浮動ドラム」状態にあり、浮体の上面のみが水面に露出し、エネルギー蓄積部材8の重力がクラッチ11とプルバー10の噛合いにより浮体ブラケットに押さえられ、浮力とエネルギー蓄積部材の重力とが釣合い、プラットフォームの最低位置にあり、差し潮段階にある場合、浮体3が最大の浮力を受けて上昇開始し、この時、これに伴って浮体ブラケット7が上昇し、この際に浮体ブラケット7が引上げ体クラッチ11を介して引上げ体10に接続されているが、浮体ブラケット7と引下げ体16が離脱し、つまり、引下げ体クラッチ17を切り、位置決めクラッチ18も切り、プルバー10と浮体ブラケット7が接続されているので、プルバー10もそれに伴って上昇し、エネルギー蓄積部材8がプルバー10の動作で上昇開始し、よって、重力位置エネルギーを蓄積開始し、引下げ体16がプルバー10の上昇に伴って下降し、プルバー10と引下げ体16が紐9の接続により連動することが可能となると共に運動方向が常に反対し、且つ、この時、エネルギー蓄積部材が上昇する際にラチェット外輪13を主軸と逆方向に回動させるが、主軸15及びラチェット内輪14が運動しない。
図2に示すように、浮体3が最高位置に接近するように上昇し、この時、浮体ブラケット7と引上げ体10が協働作用し、固体エネルギー蓄積部材8の初期エネルギー蓄積作動を完了し、図2及び図1を比較すると、固体エネルギー蓄積部材8については、高度が既にある程度上昇し、該高度が潮水高度に大体等しい。
図3に示すように、滞潮の際に、制御装置が浮体3の下弁2と上弁21を開けて、この時、潮水が速やかにキャビティ1を満たす。
その後、潮水が去って、浮体3が満たされた後、制御装置が再び下弁2と上弁21を閉じるので、浮体3が閉塞した潮水で満たされた重物と称され、該重物の重量がエネルギー蓄積部材8の重量よりも大きく、潮水が去っている過程で浮体3が重力で下降し、この時、引下げ体クラッチ17を繋いで浮体ブラケット7と引上げバー16を接続すると共に、引上げ体クラッチ11と位置決めクラッチ18が切れているため、浮体3が下降すると、これに伴って浮体ブラケット7が下降し、引上げバー16も下降開始する同時に、引上げ体10がエネルギー蓄積部材8と共に上昇する。浮体が干潮海面(水面から0.2メートル)に接近するように下降すると、引下げ体クラッチ17を繋いでプルバー16を抱き締める同時に、プラットフォームに取付けられたクラッチ18も繋いでプルバー16を抱き締め、浮体が干潮海面に接近する位置に滞在し、この時、エネルギー蓄積部材8の上昇高度=潮差−浮体高度となる。浮体高度≪潮差の場合、上昇高度≒潮差となり、エネルギー蓄積部材が上昇した総高度≒二倍の潮差となり、「倍率上昇」を達成し、倍率エネルギー蓄積を図った。
図4に示すように、浮体の下弁が水面から0.2メートル程度である場合、クラッチ17、18の結合・分離状態を制御し、浮体の下降を停止し、制御装置が下弁2と上弁21を同時に開けて、浮体3における海水を自動的に排出し、海水が完全に排出された後、下弁2と上弁21を閉じて、浮体3が再び閉塞状態に戻るようにする。同時に、クラッチ17、11を切り、排水された閉塞の浮体3が重力で下降して海水に沈み、初期位置に戻り、次の周期の潮汐運行に移行するように準備する。この時、位置決めクラッチ18を繋いで引上げバー16を抱き締め、エネルギー蓄積部材8を最高位置に保ち、次の潮水の到着を待つ過程(即ち、停潮段階)で、連続発電を達成するようにプログラムに従いエネルギー蓄積部材8を次第に解放することが可能であり、ステップ毎に解放する方法については後述する。エネルギー蓄積部材8を解放し、つまり、クラッチ18を切った後、エネルギー蓄積部材8が下降してラチェット外輪13を回動させることによって、ラチェット全体が反時計回りに回動し、ラチェットが伝動主軸15を駆動して発電機または発電ユニットを駆動開始して発電し、エネルギー蓄積部材8の重力位置エネルギーを電気エネルギーに変換し、このような方式は、水タービン、ターボ機関などの動力機械を介して水エネルギーを電気エネルギーに変換する必要がなく、潮汐の位置エネルギーを主軸の回転トルクに直接変換し、発電機が発電するように減速機を直接駆動することが可能となり、エネルギー変換効率が大きく向上し、設備を簡素化し、システムの投資を低減できる。
上記の説明によれば、エネルギー蓄積部材8は差し潮と引き潮の過程で、閉塞する空浮体の浮力と注水された浮体の重力の両方向作用を受けて、初期エネルギー変換装置と倍率エネルギー変換装置の作用で潮差の約二倍の高度Hに上げられ、エネルギー蓄積部材の重力が浮体排水量と相同であり、エネルギー蓄積部材への潮汐落差エネルギーの移行及び蓄積を達成した。この過程では、エネルギーの消耗が無いと共に、高度を潮差の二倍に上げていることにより、エネルギー蓄積部材に含まれる位置エネルギーが浮体の潮汐エネルギーの二倍になる(E=mg2H、mは浮体重量である)。
図5に本発明の第二実施例である潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積海水脱塩処理システム200を示し、海水脱塩処理システム200は、第一実施例に係る発電システム100と、真空ポンプ32が配置された海水蒸発タワー30と、蒸気凝縮タワー31とを備え、真空ポンプ32が伝動主軸15に関連し、つまり、伝動主軸15と真空ポンプ32とが動力伝達機構を介して繋がり、伝動主軸15が真空ポンプ32を作動駆動し、本実施例において、発電システム100が発電機として機能せず(発電ユニットを取消し)、動力システムのみとして動力を提供することが可能である。本実施例において、海水蒸発タワー30が一定の体積を有する筒体であり、さらに給湯機33を選択的に配置でき、海水が取水管34に入り給湯機33までに揚水され、給湯機33で加熱された海水が更に海水蒸発タワー30に入り、海水蒸発タワー30の底部が海水であり、真空ポンプ32と海水蒸発タワー30の上部が管36aを介して繋がり、真空ポンプ32が海水蒸発タワー30を真空にした後、海水蒸発タワー30に負圧が形成され、発生した負圧が海水における水分を速やかに海水から蒸発させ、真空ポンプ32により抽出され、真空ポンプ32が更に管36bを介して凝縮タワー31に繋がり、凝縮タワー31内に冷却水があり、冷却水にはコイル管35が存在し、真空ポンプから送り出された高圧蒸気がコイル管35に入り冷却水により冷却された後、凝縮し、最終に、凝縮して形成された淡水が容器36に入る。一方、海水蒸発タワー30から送り出された高濃度塩水が容器35に入り、容器35における高濃度塩水は塩を生産するために使用されることが可能である。
図6及び図7に本発明の第三実施例である潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積海水脱塩処理システム300を示し、該実施例に係る海水脱塩処理システム300は、第一実施例に係る発電システムを基礎にして変更することにより形成されたものであり、第一実施例をもとに、エネルギー蓄積部材を浮動拡散式海水蒸発タワー40に換えると共に、本々エネルギー蓄積部材に接続される鋼索9を延ばし、鋼索9が滑車組23によりガイドされた後陸地に延び、且つ本々伝動主軸15を駆動するラチェット13、14も陸地に移し、陸地に移されたラチェット13、14や海水蒸発タワー40等が陸地にあるブラケット20aにより支持され、海面プラットフォーム5にあるブラケット20が支持軸15aと定滑車14aを支持している。第三実施例と後述する第六実施例とは、潮汐エネルギーを利用する面で実質に相同の原理がある。
海水蒸発タワー40は上浮動ドラム41aと固定筒41bとを備え、固定筒41bの上部に環形状のシール溝42があり、上浮動ドラム41aの下部がシール溝42に挿入され且つシール溝42内に上下移動可能となり、上浮動ドラム41aがシール溝42に挿入された後、固定筒41bを覆い、シール溝42に液体(例えば海水)を加えた後、海水蒸発タワー40のシールを達成することが可能となると共に、上浮動ドラム41aと固定筒41bにより限定されたシール空間が変化可能となり、上浮動ドラム41aと固定筒41bとの間のシール構造は液体シールのほか、他のシール構造であってもよく、上浮動ドラム41aの上方向運動により蒸発タワー40の内部空間を拡大し、真空負圧を発生する。
管43aを介して固定筒41bの下部に海水を導入し、管43aに電磁弁44aが設置され、固定筒41b内の底部から適当な高度の位置には凝縮水ドレーンパン49が支持され、ドレーンパン49が管43bを介して淡水または水空気混合物を凝縮タワーに送り出し、管43bに電磁弁44bが設置され、固定筒41bの底部に管43cがさらに接続され、管43cに電磁弁44cが設置され、高濃度の塩水が固定筒41bの底部から管43cに流れ、最終に固定筒41bから流れ出し、固定筒41bの内壁と凝縮水ドレーンパン49との間に凝縮水スクレーパー48が設置され、凝縮水スクレーパー48が筒体内壁に伝う水蒸気凝縮液体をドレーンパン49に導入し、ドレーンパン49の底部に淡水導出管43bが設置される。好ましくは、海水蒸発タワー40に給湯機がさらに配置され、例えば太陽エネルギー給湯機が配置され、管43aにおける海水が給湯機により加熱された海水となる。
以下、本実施例の作動過程を説明する。
図7に示すように、差し潮―引き潮の段階で、潮汐が浮体に対して双方向の作用を与え、鋼索9を介して海水蒸発タワー40上部の上浮動ドラム41aを2H(Hは潮汐の高度である)の高度程度まで直接に上げ、シールされた「海水蒸発タワー」の体積を拡大して負圧を発生する。2Hの高度程度まで上げた後、電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、上浮動ドラム41aを最高位置に保ち、蒸発タワーにおける真空の真空度を保ち続ける。取水電磁弁44aを開けて、海水が負圧の作用で太陽エネルギー給湯機を流れて固定筒41bに入るようにし、予め加熱された海水が固定筒41bに保ち続ける負圧の作用で速やかに蒸発し、大量の蒸気を発生する。
干潮段階で、電磁プルバークラッチ18を切ってラチェットプルバー16を解放し、上浮動ドラム41aが重力で下降し、固定筒41b内の圧力が増大し、水蒸気の一部が水に凝縮して筒壁に伝って流れ、その後、水が凝縮水スクレーパー48に伝って凝縮水ドレーンパン49に入り、上浮動ドラム41aが下降する重力の作用で、水空気混合物が管43bを介して凝縮タワー(図6に図示していないが図5を参照して理解可能である)までに送り出され、凝縮後、淡水を絶え間なく発生し続けることが可能となる。蒸発タワー40における海水は水の蒸発によりその塩濃度が増大し、電磁弁44cを制御することによって、濃度が高い塩水を排出して食塩を生成することが可能となり、新鮮な海水は海水蒸発タワーの負圧作用でタワーに吸込まれ、このように繰り返して、潮汐の作用で絶え間なく海水を原料として淡水と塩とを生産することが可能となる。
第二実施例に対して、第三実施例は、浮動拡散式海水蒸発タワー40を利用して真空ポンプを節約することが可能である。
図6に示すように、ブラケット20aの高度を低減するために、蒸発タワー40をピットに設置する。
図7a乃至図7cに本発明に係る第四実施例を示し、第四実施例は第一実施例において圧力タンク51と真空タンク50を加えたものである。真空タンク50と圧力タンク51とは何れも管を介して浮体3の上弁21に接続される。圧力タンク51に接続されている管には、電磁弁510が設置され、真空タンク50に接続されている管には、電磁弁500が設置される。図7aに示すように、干潮空浮動ドラム状態で、電磁弁510と電磁弁500とは何れも遮断状態にあり、浮体3と圧力タンク51、真空タンク50とが連通していない。図7bに示すように、浮体が満潮注水段階にある際に、下弁2と上弁21は何れも開けられ、潮水が下弁2から浮体3に湧き、同時に、浮体3における空気が排出され、この時電磁弁510が開けられ、排出された空気が圧力タンク51に入る。図7cに示すように、浮体が引き潮排水段階にある際に、電磁弁510が閉じられ、電磁弁500が開けられ、浮体内の海水が自重で浮体3から流れ出、浮体3内に海水の流れ出による負圧が形成され、真空タンク50が真空にされる。第四実施例の利点は、発電の同時にさらに副産物である真空タンク50と圧力タンク51を形成したことである。
明らかに、第四実施例における真空タンク50、圧力タンク51が浮体の上弁21に接続される構造は、前述した各実施例及び後述する各実施例に適用されてもよい。
図8に本発明に係る潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムの別の実施例(本発明の第五実施例)を示し、図8においても一個のシステムユニット400のみを示し、システム全体が少なくとも一個のこのようなシステムユニット400からなる。図8において、(a)が正面図、(b)が断面図、(c)が上面図である。該実施例と図1に示す実施例との主な異なる点は、終日連続発電を達成するためにエネルギー蓄積部材を複数の組のエネルギー蓄積部材に分けることであり、図8に示すシステムユニット400において、A組、B組及びC組に分けられたことを例として説明を行い、エネルギー蓄積部材毎のエネルギー蓄積方式が図1に示す実施例と同様に、浮体ブラケット、複数のクラッチ、引上げバー及び引下げバーの協働により倍率エネルギー蓄積を完了するが、蓄積されたエネルギーを解放する面で異なる点があり、図8に示すように、各組のエネルギー蓄積部材が一個の浮体ブラケット7を共用している。各組「エネルギー蓄積部材」を正規の位置に上げた後、位置決めクラッチ18の作用で正規の高度に保ち、潮汐周期からの規制を受けなく、規定のステップに従い時分割にエネルギー蓄積部材を解放して落下させ、発電ユニットを駆動し、潮汐エネルギーの蓄積を達成し、終日連続発電を達成した。
以下、図9aと図9bを参照しながら図8に示す実施例の作動過程を説明する。
1)初期段階(図9aに示す)。
[1] 海面位置:海面が干潮位置にある。
[2] 浮体3の位置及びその上弁、下弁の開放状態:浮体3がエネルギー蓄積部材8の重圧で水に沈み、浮体3内に空気が満たされ、吸排水弁2(下弁)、吸排気弁21(上弁)が遮断状態にあり、浮体3が「閉塞空浮動ドラム」状態にあり、浮体の上面のみが水面に露出する(図2も参照して理解してもよい)。
[3] 電磁クラッチとラチェットプルバーの作動状態:
電磁クラッチ11を繋いでラチェットプルバー10を抱き締め、
電磁プルバークラッチ17、電磁プルバークラッチ19を切ってラチェットプルバー16を解放する。
[4] エネルギー蓄積部材8の位置:各組「エネルギー蓄積部材」A、B、Cの重力が電磁プルバークラッチ11とラチェットプルバー10との噛合いにより浮体ブラケット7に押えられ、浮力とエネルギー蓄積部材の重力とが釣合い、プラットフォームの最低位置にある。
[5] ラチェット13、14の作動状態:ラチェット13、14が運転していない。
[6] 主軸15の作動状態:主軸15が運転していない。
2)差し潮段階(図9bに示す)。
[1] 海面位置:海面が徐々に上昇し、干潮位置から徐々に満潮位置に上昇する。
[2] 浮体位置及び上弁、下弁の開放状態:浮体が浮力で満潮位置に上昇し、浮体内に空気が満たされ、吸排水弁2、吸排気弁21が遮断状態にある。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
海面が徐々に上昇する過程で、電磁クラッチ11を繋いでラチェットプルバー10を抱き締め、
満潮位置に達した後、電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放し、同時に電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、
電磁プルバークラッチ18を切ってその間にラチェットプルバー16をスライド可能にする。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:海面が徐々に上昇する過程で、浮体ブラケット7に取付けられた電磁クラッチ11がラチェットプルバー10を抱き締め、「エネルギー蓄積部材」のすべてを引張って徐々に満潮位置に上昇させる。
[5] ラチェットの作動状態:エネルギー蓄積部材8とプルバー16がチェーン12を介して接続され且つ主軸ラチェット外輪13を囲み、エネルギー蓄積部材8が上昇する際にラチェット外輪13が主軸15と逆方向に回動し、ラチェット13、14の単方向伝動でラチェット外輪13の回動が主軸15を駆動しない。
[6] 主軸の作動状態:主軸15が運転していない。
3)滞潮段階(図9bを続いて参照)
[1] 海面位置:満潮位置に保っている。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体3を満潮位置に保ち、電磁制御システムを起動して吸排水弁3と吸排気弁21を開け、海水が滞潮段階で浮体を満たし、浮体3が海水で満たされた後、電磁制御システムを起動して吸排水弁3と吸排気弁21を閉じ、浮体3が「注水浮動ドラム」に変換し、重力で下降する。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放し、
電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、
電磁プルバークラッチ18を切ってその間にラチェットプルバー16をスライド可能にする。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:「エネルギー蓄積部材」A、B、Cの全てが満潮位置にある。
[5] ラチェットの作動状態:滞潮段階でラチェット13、14が運動していない。
[6] 主軸の作動状態:主軸15が運転していない。
4)引き潮段階(図9bを続いて参照)
[1] 海面位置:満潮位置から干潮位置に下降する。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体3が満潮位置から下降し、吸排水弁が水面から0.2メートルの位置にあると、電磁プルバークラッチ17、18の結合・分離状態を制御し、浮体3の下降を停止し、電磁制御システムを起動して吸排水弁2と吸排気弁21を開け、海水を自由落下物体のように浮体3から排出し、海水が完全に排出された後、吸排水弁2と吸排気弁21を閉じて、浮体3が「閉塞空浮動ドラム」状態に戻るようにし、クラッチ11、17、18を制御し、浮体が自重とエネルギー蓄積部材の重量で徐々に海水に沈み、初期段階の位置に戻る。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放する。
引き潮が開始する際に、電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、ラチェットプルバー16は、エネルギー蓄積部材8を引張って浮体3の下降に従って上昇させる。
浮体が干潮海面(水面から0.2メートル)に接近するように下降すると、引下げ体クラッチ17を繋いでプルバー16を抱き締める同時に、プラットフォームに取付けられたクラッチ18も繋いでプルバー16を抱き締め、浮体が干潮海面に接近する位置に滞在する。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:
エネルギー蓄積部材8がラチェットプルバー16とチェーン12により駆動され、満潮位置から続いて上昇すると、上昇高度=潮差H−浮体高度hとなれば(h≪Hの場合、hが無視可能となり、浮体の上昇高度がHであると見なせることができる)、エネルギー蓄積部材8の上昇する最大総高度が、潮差の二倍である2Hになる。エネルギー蓄積部材8が最高位置に達した後、電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、エネルギー蓄積部材8が最高位置に滞在し、この時、エネルギー蓄積部材8の位置エネルギーE=mg2Hとなり、つまり、潮汐エネルギーの二倍を蓄積している。
[5] ラチェットの作動状態:プルバー16が下降すると、チェーン12を介してラチェット外輪13が主軸14と逆方向に回動するように駆動し、主軸14を駆動しない。
[6] 主軸の作動状態:主軸15が運転していない。
5)第一回停潮段階(即ち干潮の後から次の差し潮までの段階、図9cに示す)
[1] 海面位置:海面が再び干潮位置0にある。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体3がエネルギー蓄積部材8の重圧で水に沈み、浮体3内に空気が満たされ、吸排水弁2、吸排気弁21が遮断状態にあり、浮体3が「閉塞空浮動ドラム」状態にあり、浮体の上面のみが水面に露出する。
[3] 電磁クラッチとラチェットプルバーの作動状態:
終日連続発電を達成するために、「エネルギー蓄積部材」の全てが何れも停潮段階でエネルギー解放に寄与することができず、「エネルギー蓄積部材アセンブリ」をA、B、Cの三組「エネルギー蓄積部材」に分け、PLC制御システムにより、プログラムに従い各組の電磁プルバークラッチ18を切ってラチェットプルバー16を解放すれば、各組の「エネルギー蓄積部材」が重力で最高点から徐々に下降する。チェーン12は、ラチェット外輪13が主軸15と同方向に回転するように駆動し、主軸15を駆動し、トルクを連続的に減速機と発電ユニットに伝える。各組の解放規律は、次の通りである。
A組:プログラムに従い電磁プルバークラッチ11、17、18を切ってラチェットプルバー10、16を解放し、A組のエネルギー蓄積部材のそれぞれが時分割に下降してエネルギーを解放し、
B組:電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、
C組:電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締める。
[4] エネルギー蓄積部材の位置(図9cに示す):
各組のエネルギー蓄積部材の運動及びエネルギー解放のプログラムは、次の通りである。
A組エネルギー蓄積部材:停潮段階で、各「エネルギー蓄積部材」が時分割に下降運動し、エネルギーを解放し、停潮段階が終わると、A組「エネルギー蓄積部材」のそれぞれが何れも最高位置2Hから最低点に下がり、エネルギーの解放を完了し、発電するように主軸を回動駆動し、
B組、C組「エネルギー蓄積部材」:停潮段階で最高位置に保たれ、差し潮―滞潮段階で順番に作動し、潮汐の全ての段階で何れも主軸へエネルギーを解放するエネルギー蓄積部材が存在することを確保でき、主軸を駆動して終日連続発電を達成できる。
[5] ラチェットの作動状態:
A組エネルギー蓄積部材が下降すると、チェーン12を介して、ラチェット外輪13が主軸15と同方向に運動するように駆動し、ラチェット外輪13のトルクをラチェット機構13、14を介して内輪14に伝え、主軸15を回転駆動する。
B組、C組「エネルギー蓄積部材」は、依然として最高位置に保たれ、それらに対応するラチェットが回動しない。
[6] 主軸の作動状態:主軸がA組エネルギー蓄積部材の駆動で時計回りに回転し、増速機を駆動して、発電するように発電機を運転駆動する。
6)第二回差し潮段階(図9dに示す)
[1] 海面位置:海面が徐々に上昇し、干潮位置から徐々に満潮位置に上昇する。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体が浮力で満潮位置に上昇し、浮体内に空気が満たされ、吸排水弁2、吸排気弁21が遮断状態にある。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
A組:電磁クラッチ11を繋いでラチェットプルバー10を抱き締め、
満潮位置に達した後、電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放し、同時に電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、
B組:電磁プルバークラッチ18を切ってラチェットプルバー16を解放し、B組エネルギー蓄積部材が下降するようにし、
C組:電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、C組エネルギー蓄積部材が続いて最高位置に滞在するようにする。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:
A組:浮体ブラケット7に取付けられた電磁クラッチ11がラチェットプルバー10を抱き締め、A組「エネルギー蓄積部材」が上昇して徐々に満潮位置に達するように駆動し、第二周期のエネルギー蓄積運行を開始し、
B組:差し潮の際に最高位置から下降開始し、主軸15が連続作動するように駆動し、
C組:最高位置に保たれる。
[5] ラチェットの作動状態:
A組:エネルギー蓄積部材が上昇し、チェーンによりラチェット外輪13が主軸15と逆方向に回動するように駆動し、ラチェットの作用で主軸15の運転を影響しなく、
B組:エネルギー蓄積部材が下降し、ラチェット外輪13が主軸15と同方向に運動するように駆動し、トルクを主軸15に伝え、
C組:エネルギー蓄積部材が静止し、ラチェットが回動しない。
[6] 主軸の作動状態:主軸15がB組エネルギー蓄積部材の駆動で反時計回りに回転し、減速機を駆動して、発電するように発電機を運転駆動する。
7)第二回滞潮段階(図9dを続いて参照)
[1] 海面位置:満潮位置に保っている。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体3を満潮位置に保ち、電磁制御システムを起動して吸排水弁2と吸排気弁21を開け、海水が滞潮段階で浮体を満たし、浮体が海水で満たされた後、電磁制御システムを起動して吸排水弁2と吸排気弁21を閉じ、浮体が「注水浮動ドラム」に変換し、重力で下降する。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
A組:電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放し、
電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、
電磁プルバークラッチ18を切ってその間にラチェットプルバー16をスライド可能にする。
B組:電磁プルバークラッチ11、17、18を何れも切ってラチェットプルバー10、16がスライドし、エネルギー蓄積部材が下降する。
C組:電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、エネルギー蓄積部材が下降しない。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:
A組エネルギー蓄積部材が満潮位置にあり、
B組エネルギー蓄積部材が下降し、
C組エネルギー蓄積部材が最高位置に保たれる。
[5] ラチェットの作動状態:
A組ラチェットが運動しなく、
B組ラチェット外輪が主軸と同方向に運動し、主軸を運動駆動し、
C組ラチェットが運動しない。
[6] 主軸の作動状態:主軸がB組エネルギー蓄積部材の駆動で時計回りに回転し、発電するように発電機を駆動する。
8)第二回引き潮段階(図9dと図9eとを参照)
[1] 海面位置:満潮位置から干潮位置に下降する。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体3が満潮位置から下降し、吸排水弁が水面から0.2メートルの位置にあると、電磁プルバークラッチ17、18の結合・分離状態を制御し、浮体3の下降を停止し、電磁制御システムを起動して吸排水弁2と吸排気弁21を開け、海水を自由落下物体のように浮体から排出し(図9dに示す)、海水が完全に排出された後、吸排水弁2と吸排気弁21を閉じて、浮体が「閉塞空浮動ドラム」状態に戻るようにし、自重とエネルギー蓄積部材の重量で徐々に海水に沈み、初期段階の位置に戻る。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
A組:電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放し、
引き潮が開始する際に、電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、ラチェットプルバー17は、エネルギー蓄積部材が浮体の下降に従って上昇するように駆動する。
浮体が干潮海面(水面から0.2メートル)に接近するように下降すると、引下げ体クラッチ17を繋いでプルバー16を抱き締める同時に、プラットフォームに取付けられたクラッチ18も繋いでプルバー16を抱き締め、浮体が干潮海面に接近する位置に滞在する。
B組:電磁プルバークラッチ11、17、18を何れも切ってラチェットプルバー10、16を解放し、エネルギー蓄積部材が最低位置に達するまで下降するようにする。
C組:電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、エネルギー蓄積部材が下降しない。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:
A組:エネルギー蓄積部材がラチェットプルバー16とチェーンにより駆動され、満潮位置から続いて最大高度2Hに達するまで上昇する。エネルギー蓄積部材が最高位置に達した後、電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、エネルギー蓄積部材が最高位置に滞在するようにする。
B組:電磁プルバークラッチ11、17、18を何れも切ってラチェットプルバー10、16がスライドし、エネルギー蓄積部材が徐々に最低位置に達するまで下降するようにする。
C組:電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、エネルギー蓄積部材が下降しない。
[5] ラチェットの作動状態:
A組ラチェット外輪が主軸と逆方向に回動し、主軸を駆動しなく、
B組ラチェット外輪が主軸と同方向に運動し、主軸を運動駆動し、
C組ラチェット外輪が運動しない。
[6] 主軸の作動状態:主軸がB組エネルギー蓄積部材の駆動で時計回りに回転し、発電するように発電機を駆動する。
9)第三回停潮段階(図9eに示す)
[1] 海面位置:海面が干潮位置0にある。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体がエネルギー蓄積部材の重圧で水に沈み、浮体内に空気が満たされ、吸排水弁2、吸排気弁21が遮断状態にあり、浮体が「閉塞空浮動ドラム」状態にあり、浮体の上面のみが水面に露出する。
[3] 電磁クラッチとラチェットプルバーの作動状態:
A組:プログラムに従い電磁プルバークラッチ11、17、18を切ってラチェットプルバー10、16を解放し、A組のエネルギー蓄積部材のそれぞれが時分割に下降してエネルギーを解放し、
B組:電磁プルバークラッチ11を繋いでラチェットプルバー10を抱き締め、
C組:電磁プルバークラッチ18を繋いでラチェットプルバー16を抱き締める。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:
A組エネルギー蓄積部材:停潮段階で、各「エネルギー蓄積部材」が時分割に下降運動し、エネルギーを解放し、停潮段階が終わると、A組「エネルギー蓄積部材」のそれぞれが何れも最高位置2Hから最低点に下がり、エネルギーの解放を完了し、発電するよう主軸を回動駆動し、
B組「エネルギー蓄積部材」:最低位置に下降し、
C組「エネルギー蓄積部材」:最高位置に保たれる。
[5] ラチェットの作動状態:
A組:エネルギー蓄積部材が下降し、チェーンを介して、ラチェット外輪が主軸と同方向に運動するように駆動し、外輪のトルクをラチェット機構を介して内輪に伝え、主軸を回転駆動し、
B組:エネルギー蓄積部材が最低位置に達し、ラチェットが回動しなく、
C組:エネルギー蓄積部材が最高位置に保たれ、ラチェットが回動しない。
[6] 主軸の作動状態:主軸がA組エネルギー蓄積部材の駆動で時計回りに回転し、減速機を駆動して、発電するように発電機を運転駆動する。
10)第三回差し潮段階(図9fに示す)
[1] 海面位置:海面が徐々に上昇し、干潮位置から徐々に満潮位置に上昇する。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体が浮力で満潮位置に上昇し、浮体内に空気が満たされ、吸排水弁2、吸排気弁21が遮断状態にある。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
A組、B組:電磁クラッチ11を繋いでラチェットプルバー10を抱き締め、
満潮位置に達した後、電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放し、同時に電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、
C組:電磁プルバークラッチ11、17、18を何れも切ってラチェットプルバー10、16を解放し、エネルギー蓄積部材が最高位置から下降する。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:
A組、B組:浮体ブラケットに取付けられた電磁クラッチ11がラチェットプルバー10を抱き締め、「エネルギー蓄積部材」の全てが徐々に満潮位置に達するまで上昇するように駆動し、第三周期のエネルギー蓄積運行を開始し、
C組:最高位置から下降する。
[5] ラチェットの作動状態:
A組、B組:エネルギー蓄積部材が上昇し、チェーンによりラチェット外輪が主軸と逆方向に回動するように駆動し、ラチェットの作用で主軸の運転を影響しなく、
C組:エネルギー蓄積部材が下降し、ラチェットが正回動する。
[6] 主軸の作動状態:主軸がC組エネルギー蓄積部材の駆動で時計回りに回転し、減速機を駆動して、発電するように発電機を運転駆動する。
11)第三回滞潮段階(図9fに示す)
[1] 海面位置:満潮位置に保っている。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体を満潮位置に保ち、電磁制御システムを起動して吸排水弁2と吸排気弁21を開け、海水が滞潮段階で浮体3を満たし、浮体3が海水で満たされた後、電磁制御システムを起動して吸排水弁2と吸排気弁21を閉じ、浮体3が「注水浮動ドラム」に変換し、重力で下降する。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
A組、B組:電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放し、
電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、
電磁プルバークラッチ18を切ってその間にラチェットプルバー16をスライド可能にする。
C組:電磁プルバークラッチ11、17、18を何れも切ってラチェットプルバー10、16を解放し、エネルギー蓄積部材が最高位置から下降するようにする。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:
A組、B組エネルギー蓄積部材が満潮位置にあり、
C組エネルギー蓄積部材が最高位置から下降する。
[5] ラチェットの作動状態:
A組、B組:エネルギー蓄積部材が上昇し、チェーンによりラチェット外輪が主軸と逆方向に回動するように駆動し、ラチェットの作用で主軸の運転を影響しなく、
C組:エネルギー蓄積部材が下降し、ラチェットが正回動する。
[6] 主軸の作動状態:主軸がC組エネルギー蓄積部材の駆動で反時計回りに回転し、発電するように発電機を駆動する。
12)第三回引き潮段階(図9fと図9gを同時に参照)
[1] 海面位置:満潮位置から干潮位置0に下降する。
[2] 浮体位置及び水、気体弁の開放状態:浮体が満潮位置から下降し、吸排水弁が水面から0.2メートルの位置にあると、電磁プルバークラッチB、Cの結合・分離状態を制御し、浮体の下降を停止し、電磁制御システムを起動して吸排水弁2と吸排気弁21を開け、海水を自由落下物体のように浮体から排出し(図9bに示す)、海水が完全に排出された後、吸排水弁2と吸排気弁21を閉じて、浮体が「閉塞空浮動ドラム」状態に戻るようにし、自重とエネルギー蓄積部材の重量で徐々に海水に沈み、初期段階の位置に戻る。
[3] 電磁クラッチとプルバーの作動状態:
A組、B組:電磁クラッチ11を切ってラチェットプルバー10を解放し、引き潮が開始する際に、電磁プルバークラッチ17を繋いでラチェットプルバー16を抱き締め、ラチェットプルバー16は、エネルギー蓄積部材が浮体の下降に従って上昇するように駆動し、浮体が干潮海面(水面から0.2メートル)に接近するように下降すると、引下げ体クラッチ17を繋いでプルバー16を抱き締める同時に、プラットフォームに取付けられたクラッチ18も繋いでプルバー16を抱き締め、浮体が干潮海面に接近する位置に滞在する。
C組:電磁プルバークラッチ11、17、18を何れも切ってラチェットプルバー10、16を解放し、エネルギー蓄積部材が下降するようにする。
[4] エネルギー蓄積部材の位置:
A組、B組エネルギー蓄積部材が最高位置2Hに達し、
C組エネルギー蓄積部材が下降する。
[5] ラチェットの作動状態:
A組、B組:エネルギー蓄積部材が上昇し、チェーンによりラチェット外輪が主軸と逆方向に回動するように駆動し、ラチェットの作用で主軸の運転を影響しなく、
C組:エネルギー蓄積部材が下降し、ラチェットが正回動する。
[6] 主軸の作動状態:主軸がC組エネルギー蓄積部材の駆動で反時計回りに回転し、発電するように発電機を駆動する。
13)第四回停潮段階(図9hに示す)
該段階から第一周期の運動を繰返し、各組のエネルギー蓄積部材が潮汐の作用で前記プログラムに従い、繰り返し循環する時分割の上昇及び下降運動を行い、潮汐エネルギーをエネルギー蓄積部材の機械エネルギーに変換し、主軸が連続回動するように駆動し、絶え間なく終日連続発電を達成する。
異なる周期に存在する区別は、B組エネルギー蓄積部材とC組エネルギー蓄積部材の交互運行のみである。
図10乃至図12に本発明の第六実施例である一個のシステムユニット500を示し、浮力重力倍率発電システムが少なくとも一個のシステムユニット500からなってもよい。第六実施例が第一実施例との相違点は、エネルギー蓄積部材8とラチェット10が鋼索9を介して可撓接続されると共に、組合わせて応用の必要に応じて鋼索9が延ばされ、転向滑車組23によりエネルギー蓄積部材8をプラットフォーム5以外の位置に移し、プラットフォーム5に伝動主軸15とラチェット内輪14aを保留設置してもよく、プラットフォームに伝動主軸15とラチェット内輪14aの代わりに定滑車を設置し、第一実施例における伝動主軸15、ラチェット外輪13、ラチェット内輪14をプラットフォーム5以外の陸地26に移してブラケット20aにより支持してもよく、装置全体の運行状況が全く変わっていない。該実施例の意義は、組合わせて応用の際に、複数のエネルギー蓄積部材8で発生するモーメントが同じ一本の主軸15に便利に集まることができ、ユニット装置が採集するモーメントとエネルギーの組合せを達成でき、浮力重力潮汐エネルギー利用の産業化の重要な問題を解決したことにある。図10乃至図12に示す実施例のエネルギー蓄積部材は、明らかに、第五実施例におけるエネルギーを組分け蓄積可能及び組分け解放可能なエネルギー蓄積部材であってもよい。
図13に本発明の第七実施例である一個のシステムユニット600を示し、浮力重力倍率発電システムが少なくとも一個のシステムユニット600からなってもよい。該実施例が第六実施例との相違点は、エネルギー蓄積部材8の下方にある陸地26には、ピット261が設置され、これにより、ラチェット13、14及び主軸15を支持するブラケット20aの高度を低減することが可能である。
図14は本発明の第八実施例を示し、該第八実施例が第六実施例または第七実施例における複数のシステムユニット500または600の組合せである。図14に示すように、近海海面22に複数のシステムユニット500または600が取付けられ、複数のシステムユニット500または600においてエネルギー蓄積部材8を牽引する鋼索9が海岸線25を介してかつ転向滑車組23で方向を変えてエネルギー蓄積部材8を同じ一本の伝動主軸15に吊下げ、伝動主軸15が陸地26に設置され、伝動主軸15が主軸軸受けシート152により支持され、各本の鋼索9に対してラチェット13、14を設け、エネルギー蓄積部材8が前記原理に従い主軸15を回動駆動し、特に第五実施例に記載の原理に従い主軸15を絶え間なく回動駆動し、主軸15が伝動機構151(例えばベルト伝動機構であるが、これに限らず)を駆動し、伝動機構151が増速機27を駆動し、増速機27が動力を定速弾み車28に出力し、定速弾み車28が、発電するように発電モジュール29を駆動してもよい。
前記実施例において、エネルギー蓄積部材8が下降して主軸15を回転駆動することができるが、速度が非常に低いので発電機を直接駆動するのが好ましくなく、増速機27で速度を上げる必要があり、増速機が遊星―針揺れ式増速機であってもよく、その変速範囲が大きく(2段減速時に変速比が1:121〜7569であり)、効率が高く(90%以上)、回転速度を350回転数/分以上に効率良く上げることができ、発電機を駆動するのに適する。前記実施例において、変速機27の出力端にエネルギー定速弾み車28が一個取付けられ、エネルギー蓄積部材が交替して運行する時及び外界負荷が変化した時に発電機の回転速度を安定して保持するように一個〜二個周期の潮汐エネルギーを予め蓄積しておく。
図15は、本発明の第九実施例を示し、潮汐、風力、太陽の三次元エネルギー総合利用エネルギー場を形成している。
伝統的な太陽エネルギー発電と風力発電が大規模の建設段階に入る場合、以下のような二つの欠点があるので、発電場の投資が大きく、発電のコストが高く、太陽エネルギー発電と風力発電の発展速度を影響している。
一、風力採集場と太陽エネルギー採集場とは何れも、広い地面面積を占めなければならなく、建設と運行のコストを上げると共に、資源利用の角度から見れば風力資源と太陽資源を利用したと同時に土地資源の浪費も発生した。
二、風力発電と太陽エネルギー発電とは何れも、連続供電と発電質量を保証するように大規模の電池組とインバータ装置を採用する必要があり、発電コストを上げるし、電池組の長期間使用、保護により化学物質を発生し、新たな二次の環境汚染を来す。
図15に示すように、潮汐、風力、太陽エネルギーの三次元エネルギー総合利用エネルギー場は、複数(図中に三個を示す)のシステムユニット500、600からなる潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システムと、潮汐浮力重力海水脱塩処理システム200とを備え、システム500、600、200のそれぞれにおける海面に固定されたプラットフォームには、太陽エネルギーヒータ組を構成する太陽エネルギーヒータ91と、風力発電機組を構成する風力発電機90とが取付けられている。複数のシステムユニット500、600のエネルギー蓄積部材がエネルギー蓄積部材組92を構成し、エネルギー蓄積部材組92が前記各実施例のように潮汐エネルギーを蓄積し、潮汐エネルギーが蓄積されたエネルギー蓄積部材組92が同じ一本の伝動主軸93を駆動すると共に、海水脱塩処理システム200のエネルギー蓄積部材も伝動主軸93を駆動し、伝動主軸93が軸受けシート93aにより支持され、伝動主軸93の一端が伝動機構94aを介して増速箱95を駆動し、増速箱95が定速弾み車96を駆動し、定速弾み車96が、発電するように発電ユニット97を駆動する。一方、伝動主軸93の他端が伝動機構94bを介して真空ポンプ95bを駆動し、真空ポンプ95bが海水蒸発タワー82から空気を抽出し、海水蒸発タワー82内に負圧を形成し、太陽エネルギー給湯機91により加熱された海水が管を介して海水蒸発タワー82に送り出され、加熱された海水が負圧の作用で速やかに蒸発し、低圧蒸気を形成し、低圧蒸気が真空ポンプ95bにより吸出され、低圧蒸気が真空ポンプ95b内に加圧された後、高圧蒸気を形成して出力され、真空ポンプ95bの高圧蒸気出力端と蒸気圧力タンク98とが管を介して接続され、従って高圧蒸気が蒸気圧力タンク98に送り出され、蒸気圧力タンク98に電気ヒータ81が配置され、電気ヒータ81の電力が風力により発電機90で発生されたものであり、電気ヒータ81が更に蒸気圧力タンク98内の高圧蒸気を加熱し、蒸気圧力タンク98の蒸気出力端と蒸気タービン99とが管を介して接続され、蒸気圧力タンク98内の高圧蒸気が蒸気タービン99を回動駆動し、蒸気タービン99の動力出力軸が定速弾み車96bに接続され、さらに定速弾み車96bが発電ユニット97bを駆動する。水蒸気が蒸気タービンを駆動した後、エネルギーが失われ、温度が低減し、水蒸気が直ちに淡水に凝縮し、残った排気ガスが凝縮器に入り、更に淡水として回収でき、図示のように、蒸気タービン99内の高圧蒸気が淡水として淡水回収体83に回収される。海水蒸発タワー82内の高濃度の塩水が塩水回収体84に入る。
図15から分かるように、風力発電機90は各システムユニットの海面プラットフォームに支柱が建造され、風力発電機が支柱に取付けられたものであるので、風力発電システムが占める土地資源を効率良く減少できる。
図5に示す実施例と同様に、図15に示す実施例において、海水蒸発タワー82に電気ヒータを取付けてもよく、風力発電機90で発生した電力が電気ヒータに直接供電し、蒸発タワー内の海水を加熱し、海水の蒸発速度を効率良く向上し、水蒸気の生産性を向上する。蒸気圧力タンク98(空気タンクとも言う)に電気ヒータ81を取付けてもよく、風力発電機90で発生した電力が電気ヒータに直接供電し、空気タンクにおける蒸気圧力を向上することができ、蒸気タービン99を運動駆動し、供電質量と供電連続性に対する電気ヒータの要求がないので、蓄電池組とインバータを介して配電する必要がなく、風力発電のコストを大きく低減できると共に、電気エネルギーの利用効率を向上することができる。
図15に示す実施例において、各システムユニットの「海面プラットフォーム」に「太陽エネルギー給湯機」を取付けるための面積が沢山あるので、太陽エネルギー採集板が占める土地資源を効率良く減少でき、図中に示す実施例において安くて効果良い「コイル管式太陽エネルギー給湯機」を採用して太陽エネルギーの利用を行い、海水が「太陽エネルギー給湯機」により直接加熱され、加熱された海水が海水蒸発タワーの負圧で海水蒸発タワーに吸込まれ、高温海水が蒸発速度を効率良く向上でき、水蒸気の生産性を向上できる。
図15に示す潮汐浮力重力海水脱塩処理システム200と図15に示す海水脱塩処理システムとが相同または実質に相同であるが、図15における海水脱塩処理システム200は、図6と図7に示す浮動拡散式海水蒸発タワー40を有する海水脱塩処理システムに変更されてもよい。図15における海水脱塩処理システム200は、海水を脱塩させる機能を有すると共に、発電するように蒸気タービンを駆動する。
従来技術に対しては、図15に示す実施例において、海面には、潮汐発電システムを支持する設備として「海面プラットフォーム」を設置したが、潮汐発電装置の使用する該プラットフォーム表面の面積が少ないので、プラットフォームの表面を「太陽エネルギー採集場」として設置し(つまり、太陽エネルギー発電装置や太陽エネルギー加熱装置等を取付ける)、プラットフォームの上方を「風力採集場」として設置し(つまり、風力発電装置等を取付ける)、プラットフォームの下方を「潮汐エネルギー採集場」として使用できることによって、「三次元エネルギー総合利用立体空間」を形成している。潮汐発電システムの投資と運行コストを低減すると共に、風力発電、太陽エネルギー発電が占める土地資源と運行コストを低減できる。
風力発電、太陽エネルギー発電と潮汐発電との協同運行であるので、風エネルギーと太陽エネルギーのエネルギー出力形態を変化させることができ、つまり、風力電気と太陽電気を独立して出力する方式を採用する必要が無く、風力による電気がインバータを通過する必要が無く、「海水蒸発タワー」に入る海水を加熱するのに直接用いられ、太陽エネルギーが電力に変換する必要がなく、直接的に電気ヒータ98(例えばコイル管ヒータ)を介して海水を加熱して「海水蒸発タワー」に出力させ、海水の蒸発速度と発生した蒸気量を向上することで潮汐発電システムの発電ユニットの発電量を向上し、三次元エネルギーの総合利用を達成し、システム投資と運行コストを大きく低減し、本に清潔で且つ再生可能な自然エネルギー資源総合利用の産業化を達成できる。
三次元エネルギーの総合運行は、風力、太陽エネルギーの発電が大規模の電池組とインバータを採用しなければならないという問題を基本的に解決できると共に、発電と同時に淡水と海塩を生産できる。

Claims (22)

  1. 初期段階、差し潮段階、滞潮段階及び引き潮段階を備える一個の潮汐周期において、
    初期段階で、浮体が閉塞空浮体になるようにするステップaと、
    差し潮段階で、浮体が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップbと、
    滞潮段階で、浮体に注水するステップcと、
    引き潮段階で、浮体が注水された閉塞体になるようにすると共に、浮体が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップdと、
    エネルギー蓄積部材が下降し、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを電気エネルギーに変換するステップeとを実行し、
    前記浮体がキャビティを有し、次の潮汐周期が達する時に前記ステップを繰り返す、ことを特徴とする潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電方法。
  2. ステップeにおいて、
    エネルギー蓄積部材を複数の組に分け、
    一個の潮汐周期が完了した後、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを保持し、潮汐周期からの規制を受けなく、
    終日連続発電を達成するように、時分割に各組のエネルギー蓄積部材を解放する、ことを特徴とする請求項1に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電方法。
  3. エネルギー蓄積部材を備えるシステムユニットを少なくとも一個、備え、
    該システムユニットは、
    注水、放水可能な浮体と、
    浮体が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換する初期エネルギー変換装置と、
    注水された浮体が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換する倍率エネルギー変換装置と、
    エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置とを更に備え、
    前記初期エネルギー変換装置は、
    浮体に接続され、浮体の上昇に伴い上昇し、浮体の下降に伴い下降する浮体ブラケットと、
    前記エネルギー蓄積部材に接続される引上げ体と、
    引上げ体クラッチとを備え、
    浮体ブラケットが、引上げ体クラッチにより引上げ体と分離可能に接続される、ことを特徴とする潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  4. 前記浮体は、その底部に設置され制御される吸排水弁と、その上部に設置され制御される吸排気弁とを備える、ことを特徴とする請求項3に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  5. 前記倍率エネルギー変換装置は、
    前記浮体ブラケットと、
    引下げ体と、
    引下げ体クラッチと、
    伝動可撓体と、を備え、
    浮体ブラケットが、引下げ体クラッチにより引下げ体と分離可能に接続され、
    引下げ体が伝動可撓体を介して滑車によりガイドされた後、引上げ体に接続される、ことを特徴とする請求項3に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  6. 前記システムユニットは、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを保持する保持装置を更に備え、
    該保持装置が、前記システムユニットの基礎に固定され、エネルギー蓄積部材に関連してエネルギー蓄積部材を所定の高度に保持すると共に、潮汐周期からの規制を受けない位置決めクラッチである、ことを特徴とする請求項3に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  7. 前記システムユニットは、エネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーを保持する保持装置を更に備え、
    該保持装置が、前記システムユニットの基礎に固定され、引下げ体と分離可能に接続されてエネルギー蓄積部材を所定の高度に保持すると共に、潮汐周期からの規制を受けない位置決めクラッチである、ことを特徴とする請求項5に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  8. 前記発電装置は、発電ユニットを備え、
    前記滑車は、ラチェットであり、
    該ラチェットは、その外輪が伝動可撓体をガイドし、その内輪が伝動主軸に固定され、その伝動方向がエネルギー蓄積部材の下降方向に伝い、エネルギー蓄積部材は下降過程においてラチェットを回動駆動して該伝動主軸を駆動し、該伝動主軸が発電ユニットに接続されているので発電するように発電ユニットを駆動できる、ことを特徴とする請求項5に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  9. 前記エネルギー蓄積部材は、固体エネルギー蓄積部材である、ことを特徴とする請求項3に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  10. 前記発電システムは、複数のエネルギー蓄積部材を備え、エネルギー蓄積部材のそれぞれは、一個の前記初期エネルギー変換装置に対応して接続され且つ一個の前記倍率エネルギー変換装置に対応して接続され、該複数のエネルギー蓄積部材が対応する初期エネルギー変換装置、倍率エネルギー変換装置は一個の浮体ブラケットを共用し、該複数のエネルギー蓄積部材が複数の組に配置され、最高位置に上昇した後、保持装置により最高位置に保持されると共に、保持装置により各組のエネルギー蓄積部材を時分割に解放する、ことを特徴とする請求項7に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  11. 前記引上げ体は、それに対応するクラッチにラチェットを介して噛合うラチェットプルバーである、ことを特徴とする請求項7に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  12. 初期エネルギー変換装置と倍率エネルギー変換装置とが海上プラットフォームに設置され、エネルギー蓄積部材が牽引可撓体により海上プラットフォーム以外の位置にガイドされ、複数のシステムユニットのエネルギー蓄積部材が該プラットフォーム以外の位置に組合わせられる、ことを特徴とする請求項3に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  13. 前記発電装置は発電ユニットを備え、複数のシステムユニットの前記伝動可撓体がそれぞれラチェットによりガイドされ、前記ラチェットが同じ一本の伝動主軸に固定され、該ラチェットは、その外輪が伝動可撓体をガイドし、その内輪が伝動主軸に固定され、その伝動方向がエネルギー蓄積部材の下降方向に伝い、エネルギー蓄積部材は下降過程においてラチェットを回動駆動して該伝動主軸を駆動し、該伝動主軸が発電ユニットに接続されているので発電するように発電ユニットを駆動できる、ことを特徴とする請求項12に記載の潮汐浮力重力倍率エネルギー蓄積の発電システム。
  14. 初期段階、差し潮段階、滞潮段階及び引き潮段階を備える一個の潮汐周期において、
    初期段階で、浮体が閉塞空浮体になるようにするステップaと、
    差し潮段階で、浮体が浮力で上昇することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップbと、
    滞潮段階で、浮体に注水するステップcと、
    引き潮段階で、浮体が注水された閉塞体になるようにすると共に、浮体が重力で下降することによる位置エネルギーをエネルギー蓄積部材の重力位置エネルギーに変換するステップdとを備え、
    前記浮体がキャビティを有する、ことを特徴とする潮汐エネルギーの蓄積方法。
  15. エネルギー蓄積部材を備えるシステムユニットを少なくとも一個、備え、
    該システムユニットは、
    キャビティと、底部に設置され制御される吸排水弁と、上部に設置され制御される吸排気弁とを備える浮体と、
    浮体に接続される浮体ブラケットと、引上げラチェットバーと、引上げラチェットバークラッチと、伝動可撓体と、滑車と、伝動主軸と、引下げクラッチバーと、引下げクラッチバークラッチとを備え、伝動可撓体が滑車を回ると共に、引上げラチェットバーと引下げクラッチバーとをそれぞれ滑車の両側に吊下げ、浮体ブラケットの両側にそれぞれ引上げラチェットバークラッチ、引下げクラッチバークラッチが取付けられ、浮体ブラケットが引上げクラッチバークラッチにより引上げクラッチバーと分離可能に接続されると共に、引下げクラッチバークラッチにより引下げクラッチバーと分離可能に接続され、引上げクラッチバーがエネルギー蓄積部材を接続するために用いられる、倍率上げシステムとを更に備える、ことを特徴とする潮汐エネルギー蓄積システム。
  16. エネルギー蓄積部材を備えるシステムユニットを少なくとも一個、備え、
    該システムユニットは、
    キャビティと、底部に設置され制御される吸排水弁と、上部に設置され制御される吸排気弁とを備える浮体と、
    浮体に接続される浮体ブラケットと、引上げラチェットバーと、引上げラチェットバークラッチと、伝動可撓体と、滑車と、伝動主軸と、引下げクラッチバーと、引下げクラッチバークラッチとを備え、伝動可撓体が滑車を回ると共に、引上げラチェットバーと引下げクラッチバーとをそれぞれ滑車の両側に吊下げ、浮体ブラケットの両側にそれぞれ引上げラチェットバークラッチ、引下げクラッチバークラッチが取付けられ、浮体ブラケットが引上げクラッチバークラッチにより引上げクラッチバーと分離可能に接続されると共に、引下げクラッチバークラッチにより引下げクラッチバーと分離可能に接続され、引上げクラッチバーがエネルギー蓄積部材を接続するために用いられる、倍率上げシステムと、
    発電ユニットと、
    エネルギー蓄積部材に関連し、下降するエネルギー蓄積部材により駆動され、発電するように発電ユニットを駆動する伝動主軸とを更に備える、ことを特徴とする潮汐エネルギー発電システム。
  17. 前記滑車は、ラチェットであり、ラチェットは、その内輪が伝動主軸に固定され、その外輪がラチェットの外輪を駆動できる伝動可撓体により回され、その伝動方向がエネルギー蓄積部材の下降方向に伝い、エネルギー蓄積部材が下降過程においてラチェットを回動駆動できる、ことを特徴とする請求項16に記載の潮汐エネルギー発電システム。
  18. 該システムユニットは海上プラットフォームを有し、浮体、倍率上げシステムが海上プラットフォームに取付けられ、引上げクラッチバーが牽引可撓体によりエネルギー蓄積部材に接続され、牽引可撓体は、海上プラットフォーム以外の位置に延びると共に、該位置でラチェットを回ってエネルギー蓄積部材に接続され、ラチェットは、その内輪が伝動主軸に固定され、その外輪がラチェットの外輪を駆動できる牽引可撓体により回され、その伝動方向がエネルギー蓄積部材の下降方向に伝い、エネルギー蓄積部材が下降過程においてラチェットを回動駆動できる、ことを特徴とする請求項16に記載の潮汐エネルギー発電システム。
  19. 複数のシステムユニットのエネルギー蓄積部材の牽引可撓体により回されたラチェットは、同じ一本の伝動主軸に設置される、ことを特徴とする請求項18に記載の潮汐エネルギー発電システム。
  20. 前記牽引可撓体は、海上プラットフォーム以外の陸地位置に延び、該陸地位置には、エネルギー蓄積部材の下方にピットが形成される、ことを特徴とする請求項18に記載の潮汐エネルギー発電システム。
  21. 前記システムユニットは、位置決めクラッチをさらに備え、該位置決めクラッチは、該システムユニットの基礎に設置され、引下げクラッチバーと分離可能に噛合うことができる、ことを特徴とする請求項16に記載の潮汐エネルギー発電システム。
  22. 前記システムユニットは、複数組のエネルギー蓄積部材を備え、エネルギー蓄積部材のそれぞれは、一個の前記倍率上げシステムにより上げられると共に、一個の前記位置決めクラッチと対応する引下げクラッチバーの噛合いにより位置決められ、該複数のエネルギー蓄積部材に対応する倍率上げシステムは一個の浮体ブラケットを共用し、各組のエネルギー蓄積部材の位置決めクラッチは時分割に引下げクラッチバーを解放できる、ことを特徴とする請求項17に記載の潮汐エネルギー発電システム。
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