JP5454567B2 - ヘキサフルオロプロピレンオキシドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はヘキサフルオロプロピレンオキシドの製造方法、より詳細には、ヘキサフルオロプロピレンの酸化によりヘキサフルオロプロピレンオキシドを得る方法に関する。
ヘキサフルオロプロピレンオキシドは、例えばパーフルオロビニルエーテルの原料として用いられるなど、含フッ素化合物の製造において重要な化合物である。また、ヘキサフルオロプロピレンオキシドのオリゴマーは潤滑油や熱媒などとして利用されている。
従来、ヘキサフルオロプロピレンオキシド(以下、HFPOとも言う)の製造方法として、次亜塩素酸塩を酸化剤として用いて、ヘキサフルオロプロピレン(以下、HFPとも言う)の酸化によりHFPOを得る方法が開発されている。
例えば、水相および有機相の2相系において、第4級アンモニウム塩または第4級ホスホニウム塩などの相間移動触媒の存在下にて、次亜塩素酸塩によりHFPを酸化してHFPOを得る方法が知られている(特許文献1〜3を参照のこと)。
また、アセトニトリルやジグライムなどの非プロトン性溶媒の存在下にて、次亜塩素酸塩の水溶液を用いた場合に、HFPからHFPOが生成することが知られている。
特公昭64−11021号公報 特公平3−75546号公報 国際公開第2008/050760号パンフレット
Kolenkoら、Izvestiya Akademii Nauk SSSR, Seriya Khimicheskaya、1979年、No. 11、p2509-2512
水相および有機相の2相系において、第4級アンモニウム塩または第4級ホスホニウム塩等の相間移動触媒の存在下にて、次亜塩素酸塩によりHFPを酸化してHFPOを得る方法では、使用後の相間移動触媒を再生することが困難であるため、相間移動触媒の費用が高くつき、このため、HFPOの製造費用が高くなっているという問題がある。また、実用的には、反応後、相間移動触媒を回収する工程などの追加の工程が必要となり、全体としてプロセスが複雑化するという難点もある。
他方、アセトニトリルやジグライムなどの非プロトン性溶媒の存在下にて、次亜塩素酸塩の水溶液を用いて、HFPからHFPOを生成させる方法では、HFPO選択率が低いという問題がある。
本発明は、ヘキサフルオロプロピレンオキシドの製造方法であって、相間移動触媒を用いずに、高いHFPO選択率を達成し得る新規な製造方法を提供することを目的とするものである。
アセトニトリルやジグライムなどの非プロトン性溶媒の存在下にて、次亜塩素酸塩の水溶液を用いて、HFPからHFPOを生成させるタイプの既知の方法(非特許文献1を参照のこと)において、HFPO選択率が低いのは、生成したHFPOが容易にアルカリ性条件下で水と反応して分解するためであると考えられている(特許文献1の第3欄第13〜27行および特許文献2の第3欄第27〜41行を参照のこと)。これに対し、本発明者らは、このタイプの既知の方法が常套的なサイズの反応器(非特許文献1の実施例によれば、100mL程度の反応混合物を入れて反応させ得るリアクター)を用いていることに着目し、鋭意検討の結果、本発明を完成するに至った。
本発明の1つの要旨によれば、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)と、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒と、酸化剤水溶液とを微小空間に通じて接触させ、ヘキサフルオロプロピレンを酸化剤と反応させてヘキサフルオロプロピレンオキシド(HFPO)を得る、ヘキサフルオロプロピレンオキシドの製造方法が提供される。
上記本発明によれば、相間移動触媒(第4級アンモニウム塩または第4級ホスホニウム塩など)を用いずに、高いHFPO選択率が得られることが、本発明者らの実験により確認された。
これは、本発明はいずれの理論によっても拘束されるものではないが、次のような理由によるものと考えられる。
水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒と酸化剤水溶液を混合すると、この有機溶媒は水に溶解して溶解相を形成し得、酸化剤に由来するイオンがHFPの二重結合に求核的にアタックしてHFPOを生成するのを促進させ得る。
しかしながら、この反応を常套的なサイズの反応器で実施した場合、酸化剤に由来するイオンとHFPの分子的接触(換言すれば、微視的混合)が起こり難いため、反応の進行が非常に遅く、40%以上のHFP転化率を得るには長い反応時間(例えば100時間)を要する。反応時間が長くなると、その間にHFPOが水と反応して分解され得るので、最終的に得られるHFPOが減少する。また、上記反応は発熱反応であり、除熱が不十分なためにホットスポットが形成されると、副反応が起こり易くなり、その分、HFPが消費されてしまう。これらの結果、高いHFPO選択率を得ることができないものと考えられる。
これに対し、かかる反応を本発明のように微小空間にて実施すると、酸化剤に由来するイオンとHFPの分子的接触(換言すれば、微視的混合)を十分に達成でき、反応を迅速に進行させ得るので、反応時間(または滞留時間)を短くでき、よって、生成したHFPOを瞬時に反応系(微小空間)の外部に排出して、HFPOの分解または更なる反応(オーバーリアクション)を防止できる。また、反応を微小空間にて進行させることによって、効率的な除熱および厳密な温度制御が可能となり、ホットスポットの形成を防止でき、よって、副反応を抑制することができる。これらの結果、本発明により、高いHFPO選択率を得ることができるものと考えられる。
本発明において「微小空間」とは、反応のための流体(本発明ではヘキサフルオロプロピレン、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒、および酸化剤水溶液を含んで成る液相混合物ならびに場合により存在し得る気相を包含する)が流れる流路の幅が3cm以下、好ましくは1μm以上1cm未満(マイクロオーダーまたはミリオーダー)である空間を意味し、流路の幅とは、流路の対向する壁面間の最小距離を言うものとする。このような「微小空間」は、例えば製薬および合成化学などの分野において「マイクロリアクター」または「マイクロミキサー」として知られている反応器または混合機の各流路(またはチャネル)であってよい(例えば特許文献3を参照のこと)。
本発明において使用される「水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒」は、水に対して少なくとも部分的に溶解し、かつ、解離してプロトンを生じない(または生じ難い)有機溶媒であればよい。
具体的には、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒には、アセトニトリル、グライム、およびN,N−ジメチルホルムアミドからなる群より選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。これらは、水に対して高い溶解性を有し、特に高い選択率を得ることができるという利点がある。
酸化剤水溶液としては、特に限定されないが、次亜ハロゲン酸塩水溶液または過酸化水素水を用いることができる。次亜ハロゲン酸塩水溶液は、酸化剤としての機能が高いという利点がある。また、過酸化水素水は、酸化剤としての機能が高く、安価に入手でき、更に、副反応生成物が水であるので、その廃棄物は環境負荷の少ないものとなるという利点がある。
次亜ハロゲン酸塩には、次亜ハロゲン酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩を用い得る。具体的には、次亜ハロゲン酸塩には、次亜塩素酸ナトリウムおよび次亜塩素酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。これらは、いずれも安価に入手できる。
本発明によれば、相間移動触媒を用いずに、高いHFPO選択率を達成し得る新規なヘキサフルオロプロピレンオキシドの製造方法が提供される。
本発明の実施例においてHFPOを製造するために用いた装置の概略模式図である。
本発明の1つの実施形態におけるヘキサフルオロプロピレンオキシド(HFPO)の製造方法について以下に詳述する。
まず、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒、および酸化剤水溶液を用意する。
反応原料のヘキサフルオロプロピレン(HFP)は、特に限定されないが、例えばテトラフルオロエチレンなどから得ることができる。
水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒は、水に対して少なくとも部分的に溶解する有機化合物で構成される。水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒は、その全使用分が水に溶解して均一相を形成し得るものが好ましいが、これに限定されない。また、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒は、解離してプロトンを生じない(または生じ難い)有機化合物で構成され、代表的には、電気陰性度の大きな原子(窒素および酸素原子など)に結合した水素原子を有しないものである。
このような有機溶媒の例としては、ニトリル(アセトニトリル、プロピオニトリルなど)、グライム(モノグライム(1,2−ジメトキシエタン)、ジグライム、トリグライム、テトラグライム)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)、ジオキサン、アセトン、スルホランなどが挙げられる。
なかでも、アセトニトリル、グライム、N,N−ジメチルホルムアミドを単独でまたはこれらの2種以上を組み合わせて用いることが好ましい。
HFPと有機溶媒の割合は、適宜選択され得るが、例えば有機溶媒1LあたりHFP約1〜500g、好ましくは約10〜300gである。
本実施形態においては、HFPおよび有機溶媒を予め混合して有機相を調製するものとするが、このことは本発明に必須でないことに留意されたい。
HFPの有機溶媒への溶解度は、用いる有機溶媒の種類にもよるが、温度および圧力条件に依存し得る。HFPを含む有機相を微小空間に供給するに先立って、この有機相(またはHFPと有機溶媒とを共存させた状態で)を、微小空間における温度および圧力条件と実質的に同等またはこれにより近い条件に付すことが好ましい(本明細書において予備調整とも言う)。例えば、有機相を予め約−40〜100℃、好ましくは−20〜50℃の温度、および約0.0〜10MPaG(ゲージ圧)、好ましくは約0.0〜2MPaG(ゲージ圧)の圧力にて適宜に維持し得る。この予備調整条件はHFPを実質的に液体状態とする温度および圧力条件とすることが好ましい。液相反応を効率的に進行させるには、反応原料であるHFPを有機相中にできるだけ多く溶解させることがより好ましい。しかしながら、HFPは常温常圧下では気体であるので(沸点 −29.4℃)、有機相を微小空間に供給するに際し、HFPが実質的に液体状態となる温度および圧力条件に予め付して、より多く、望ましくは実質的に全てのHFPを有機相中に溶解させることが好ましい。尚、後述するように、微小空間における反応時間(滞留時間)は極めて短く、その間におけるHFPの有機相から気相への再分配は無視し得る程度であるので、予備調整の際の温度および圧力条件は、有機相を供給すべき微小空間の温度および圧力条件と相異していてもよい。
他方、水相として、酸化剤水溶液を用意する。酸化剤水溶液には、次亜ハロゲン酸塩水溶液または過酸化水素水を使用できる。次亜ハロゲン酸塩は、例えばM(OX)(式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属、好ましくはNa、Caであり、Xはハロゲン、好ましくはClであり、nはMの価数に応じて1または2である。)で表わされる次亜ハロゲン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩であり得る。
次亜ハロゲン酸塩のうち次亜塩素酸塩は、反応条件下で次亜塩素酸イオンを生じ、HFPと反応して塩素イオンとなり、酸化作用のない塩を形成するので好ましい。次亜塩素酸塩のナトリウム塩およびカルシウム塩はいずれも漂白剤、殺菌剤などの用途向けに工業的に大量生産されており、安価で入手できるので好ましい。なかでもナトリウム塩は、水溶性が高く、配管などを詰まらせる恐れが少ないので、特に好ましい。また、過酸化水素水は、環境負荷が少ないので好ましい。
次亜ハロゲン酸イオンあるいは過酸化水素イオンを安定的に生じさせ、かつ、反応で生じた酸により酸化剤が分解されるのを防止するために、酸化剤水溶液にアルカリを添加することができる。このようなアルカリとしては、例えば、M(OH)(式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属、好ましくはNa、Caであり、nはMの価数に応じて1または2である)がある。
水溶液中の酸化剤の濃度は、適宜選択され得るが、微小空間供給時(または反応初期)にて、例えば次亜ハロゲン酸塩の場合は、有効ハロゲン濃度が約1〜20wt%、好ましくは約5〜15wt%、また例えば過酸化水素の場合は、過酸化水素濃度が約1〜80wt%、好ましくは約5〜60wt%である。
次に、以上のようにして準備した有機相と水相とを微小空間に供給する。例えば、HFPと有機溶媒とを連続的に混合し、これにより得られた混合物(有機相)と、別途調製した酸化剤水溶液(水相)とを連続的に微小空間に供給して混合し、反応させるものとしてよい。
微小空間は、反応のための流体(液相および場合により存在し得る気相)が流れる流路の幅が3cm以下であればよく、例えば、流路の幅は約1μm〜1cm、好ましくは約10〜5000μmであり得る。流路の幅が上記範囲内にある限り、流路の長さや断面積は特に制限されないが、例えば流路の断面積は約3.1×10−6〜7.9×10−1cmであり得る。例えば相当直径が20μm〜2000μmの微小空間を少なくとも1つ有する反応器(または反応管)や、いわゆる「マイクロリアクター」または「マイクロミキサー」を利用できる。
微小空間を規定する流路は、例えば金属、好ましくはSUS(SUS316、SUS316L、SUS304など)、ハステロイ、モネル、インコネルなどの耐食性金属で形成され得る。また例えば、微小空間を規定する流路は、ガラスまたはフッ素樹脂(テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)、ポリクロロトリフルオロチレン(PCTFE)、ポリビニルフルオライド(PVF)など)で形成されていてもよい。ガラスおよびフッ素樹脂は上記した耐食性金属より一層高い耐食性を示し、腐食により酸化剤が消費されるのを実質的に防止できる。加えて、透明のガラスを用いれば、その中の様子を外部から観察することもできる。
上記のように有機相と水相とを微小空間に供給することにより、HFPと、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒と、酸化剤水溶液とが微小空間を通って互いに接触し、この間、HFPは酸化剤と反応してHFPOを生成する。
より詳細には、HFPと、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒と、酸化剤水溶液とが微小空間を通る間、有機溶媒が水溶液に溶解して、混合液相となる。混合液相は均一相を形成した状態となることが好ましいが、塩析効果(典型的には酸化剤として次亜ハロゲン酸塩を用いた場合による)などにより2相分離してもよい。このとき、HFPは水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒に溶解した状態で存在すると考えられるが、これに限定されない。この混合液相、好ましくは均一相中でHFPと酸化剤とが分子的に接触でき、これにより、以下に示す反応(一例として、次亜ハロゲン酸塩の場合を示す)が進行して、HFPOが生成し得る。尚、この反応において、酸化剤は、イオンの状態であると考えられるが、これに限定されず、任意の状態であってよい。
Figure 0005454567
有機相/水相の供給流量比は、具体的な状況に応じて適宜設定され得るが、例えば約0.1〜10、好ましくは約0.2〜5である。
微小空間内の温度および圧力は、HFPからHFPOを得る反応が進行する限り特に限定されないが、約−40〜100℃、好ましくは約−20〜50℃の温度、および約0.0〜10MPaG(ゲージ圧)、好ましくは約0.0〜2MPaG(ゲージ圧)の圧力にて適宜に維持し得る。100℃および/または10MPaG(ゲージ圧)を超えると、耐圧性および耐食性の問題、安全性、および装置コストの観点から好ましくない。他方、−40℃および/または0.0MPaG(ゲージ圧)を下回ると、固体が析出し易くなり、配管などを詰まらせる恐れがあるためため好ましくない。
微小空間における反応時間(または滞留時間)は、従来の方法に比べて極めて短時間でよく、例えば約0.01〜1000秒、特に約0.01〜100秒、更には約0.01〜50秒とし得る。
反応後の液相(反応混合物)は微小空間より抜き出される。HFPOは脱圧によりガス化するため、得られた液相(反応混合物)よりHFPOを容易に回収できる。また、反応後の液相を必要に応じて後処理に付して、例えば未反応HFP、副反応生成物および有機溶媒を分離してもよい。副反応生成物には、酸化剤水溶液として次亜ハロゲン酸塩M(OX)水溶液を用いたときは、CO、M(OH)、MX、MF、(CFCOO)M(これら式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属、好ましくはNa、Caであり、nはMの価数に応じて1または2である)などが挙げられ、特に次亜ハロゲン酸カルシウムを用いた場合には、CaFが析出する。また、酸化剤水溶液として過酸化水素水を用いたときは、副反応生成物には、CO、HO、MF、(CFCOO)M(これら式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属、好ましくはNa、Caであり、上述したようにアルカリを添加した場合にこれに由来するものであり得、本明細書において同様とする)などが挙げられる。
反応混合物を精製するために、蒸留、抽出、カラムクラマトグラフィ、膜分離、再結晶などの公知の方法を用いてよい。これらのうち蒸留は一般的な分離操作として工業的に幅広く用いられている操作であるが、反応混合物の主成分である未反応のHFPおよび目的生成物のHFPOの沸点はそれぞれ−29.4℃および−27.4℃(いずれも大気圧下)であり、沸点が近いために蒸留操作での分離は困難である。よって、HFPとHFPOを分離して高純度のHFPOを得るには、抽出蒸留を行うことが好ましい。尚、これにより分離したHFPは反応原料として再利用してよい。
以上のようにしてヘキサフルオロプロピレンオキシドが製造される。このヘキサフルオロプロピレンオキシドの製造方法は連続式で実施することができる。
HFPおよび有機溶媒を含んで成る有機相は、HFPおよび有機溶媒に加えて、他の成分を含んでいてもよい。例えば、反応混合物を必要に応じて精製などの処理を施した後、再利用する場合には、水、酸化剤および前述した副反応生成物、具体的には、例えば酸化剤水溶液として次亜ハロゲン酸塩M(OX)水溶液を用いたときは、M(OH)、MX、MF、(CFCOO)M(式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属、好ましくはNa、Caであり、Xはハロゲン、好ましくはClであり、nはMの価数に応じて1または2である)などを含んでいてよい。しかし、これらに限定されず、別の成分、例えば界面活性剤などの添加剤を含んでいてもよい。
また、酸化剤水溶液(水相)も、酸化剤および水、ならびに場合により添加されるアルカリに加えて、他の成分を含んでいてもよい。例えば、反応混合物を必要に応じて精製などの処理を施した後、再利用する場合には、HFP、有機溶媒および前述した副反応生成物、具体的には、例えば酸化剤水溶液として次亜ハロゲン酸塩M(OX)水溶液を用いたときは、M(OH)、MX、MF、(CFCOO)M(式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属、好ましくはNa、Caであり、Xはハロゲン、好ましくはClであり、nはMの価数に応じて1または2である)などを含んでいてよい。
本実施形態によれば、高いHFPO選択率、例えば80%以上、好ましくは90%以上のHFPO選択率を得ることができる。また、本実施形態によれば、用いる水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒および酸化剤水溶液にもよるが、高いHFPO選択率に加えて、高いHFP転化率を得ることができ、ひいては高いHFPO収率を得ることが可能となる。
また、本実施形態の方法は、相間移動触媒を使用しておらず、よって、シンプルなプロセスで、かつより低い費用で、HFPOを製造することができる。
以上、本発明の1つの実施形態について上述したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態においては、HFP、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒、および酸化剤水溶液を微小空間に供給する際、HFPを水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒に予め添加して有機相とし、酸化剤水溶液を水相として、これら有機相と水相とを別個に供給するものとした。しかし、これに限定されず、HFPと酸化剤水溶液とが微小空間に供給される際に初めて接触するものが好ましい。例えばHFP、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒、および酸化剤水溶液をそれぞれ別個に供給してもよく、あるいは、HFPを有機相とし、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒と酸化剤水溶液とを予め混合して混合液相(好ましくは均一相であるが、溶解度の関係上不均一になる場合は、微分散状態としてもよい)として、これら有機相と混合液相とを別個に供給してもよい。
本発明の実施例について図面を参照しながら詳述する。
(実施例1)
図1を参照して、本実施例は微小空間として細管21(図中、点線にて示す)の内部空間を利用したものに関する。細管21には公称内径1.0mmおよび長さ0.5mのSUS316製チューブを使用した。細管21はジャケット21aを用いて温度制御可能とした。この細管21の入口側をSUS製T型コネクター21b(適合外径1/16インチ、スウェージロック社製)に連結し、有機相と水相との2種の流体をそれぞれライン9および19から細管21へ合わせて供給できるように構成した。尚、接続部にはナットなどを適宜使用した。
まず、図1に示すように、HFPボンベ1からHFPを、そして有機溶媒槽3から有機溶媒(水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒)を、ライン5よりシリンジポンプ7のポンプ室7aに引き込んだ。この有機溶媒にはアセトニトリルを用いた。そしてポンプ室7aにて、その周囲を覆う冷却ジャケット7bによりHFPおよび有機溶媒の混合物を約−5℃に冷却した。そしてこの混合物をシリンジ室7aから押し出し、ライン9を通じて細管21へ有機相として供給した。ライン9もその周囲を約−5℃に冷却するものとした(図中、ライン9の周囲の冷却部を網掛けにて示す)。
細管21への供給時の有機相は約−5℃および約0.5MPaG(ゲージ圧)であった。またこのとき、HFPはその実質的に全てが液化しており、HFP濃度は、有機溶媒1Lあたり約67gであった。
他方、水溶液槽13から酸化剤水溶液を、ライン15よりシリンジポンプ17のポンプ室17aに引き込んだ。この酸化剤水溶液は、酸化剤として次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を約10wt%で、および水酸化ナトリウムを1.7wt%で、水に溶解させたものである。そしてこの水溶液をシリンジ室17aから押し出し、ライン19を通じて細管21へ水相として供給した。
細管21への供給時の水相は約5℃および約0.5MPaG(ゲージ圧)であった。水相中のNaClO濃度は使用した水溶液中における濃度と同じである。
有機相の供給流量は約30mL/minとし、水相の供給流量は約30mL/minとした。
細管21に供給された有機相および水相は混合され、細管21内の微小空間を流れる。このとき、細管21をジャケット21aにより約10℃に維持し、ライン21に存在する背圧弁25により圧力調整した。これにより、細管21内を約10℃および約0.5MPaG(ゲージ圧)に維持した。
細管21内の微小空間にて、HFPをNaClOと反応させてHFPOを生じさせた。このときの主たる副反応生成物として、二酸化炭素(CO)は気相に、トリフルオロ酢酸ナトリウム(CFCOONa)、2,3,3,3−テトラフルオロプロピオン酸ナトリウム(CFCFHCOONa)、2−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロピオン酸ナトリウム(CFCFClCOONa)は水相に存在することが確認された。
図1を参照して、細管21より反応混合物を回収槽27へ抜き出した。細管21における流体(液相ならびに場合により存在し得る気相を含む)の滞留時間は約2.9秒であった。
回収した反応混合物を大気圧および室温(約21℃)にて静置して気相と液相とに分離した。回収した反応混合物の気相をガスクロマトグラフィーで分析し、液相をNMRおよびイオンクロマトグラフィーで分析したところ、HFPの転化率は70%であり、HFPOの選択率は約99%であった。これらより、収率は約69%であった。結果を表1に示す。
(実施例2および3)
有機溶媒として、アセトニトリルに代えて、ジグライムおよびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同様とした。ジグライムおよびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)は、いずれも水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒である。結果を表1に併せて示す。
(実施例4)
酸化剤として、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)に代えて、次亜塩素酸カルシウム(Ca(ClO))を用いたこと以外は、実施例1と同様とした。結果を表1に併せて示す。尚、本実施例においては、回収した反応混合物中にCaFが析出していた。
(比較例1)
有機溶媒として、アセトニトリルに代えて、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)を用いたこと以外は、実施例1と同様とした。HCFC−141bは、水に溶解しない非極性の有機溶媒である。結果を表1に併せて示す。この比較例1では、転化率0%(ガスクロマトグラフィーの検出限界以下のため)であり、反応の進行は認められず、よって収率は0%であった。
(比較例2)
HFPO生成反応を常套のサイズの反応器で実施した。
反応器として、容量200mLのSUS316製オートクレーブ反応器を用い、有機溶媒としてアセトニトリル3.3g、酸化剤水溶液として次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を13wt%含む水溶液77.0g、48wt%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液7.0gを仕込んだ。反応器内を−0.1MPaG(ゲージ圧)および4℃に調整した後、HFP13gを15分かけて仕込んだ。HFP仕込み後に、反応器内の温度および圧力を21〜27℃および0.0〜0.6MPaG(ゲージ圧)に維持し、液相を撹拌しながら反応させた。反応開始後100時間経過した時点で、反応器から反応混合物を取り出した。
回収した反応混合物を実施例1と同様に分析した。結果を表1に併せて示す。
Figure 0005454567


表1を参照して、実施例1〜4においては80%以上のHFPO選択率が得られ、特に実施例1においては90%以上のHFPO選択率が得られた。特に実施例1および2(水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒としてアセトニトリルまたはジグライムを用い、酸化剤として次亜塩素酸ナトリウムを用いた場合)において、高いHFP転化率およびHFPO収率が得られた。
本発明の製造方法により得られるヘキサフルオロプロピレンオキシドは、含フッ素化合物、例えばパーフルオロビニルエーテルの製造に利用され得、また、オリゴマーの形態で潤滑油や熱媒などとして利用され得る。
1 HFPボンベ
3 有機溶媒槽(水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒)
5、9、15、19 ライン
7、17 シリンジポンプ
7a、17a ポンプ室
7b 冷却ジャケット
13 水溶液槽(酸化剤水溶液)
21 細管
21a ジャケット
21b コネクター
25 背圧弁
27 回収槽

Claims (2)

  1. ヘキサフルオロプロピレンと、水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液とを、3cm以下の流路幅を有する微小空間に通じて接触させ、ヘキサフルオロプロピレンを酸化剤と反応させてヘキサフルオロプロピレンオキシドを得る、ヘキサフルオロプロピレンオキシドの製造方法。
  2. 水溶性かつ非プロトン性の有機溶媒が、アセトニトリル、グライム、およびN,N−ジメチルホルムアミドからなる群より選択される少なくとも1種を含んで成る、請求項1に記載の方法。
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