JP5452639B2 - 母材加工装置におけるトーチ高さ保持装置 - Google Patents
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Description
一般的には、電極を含めた切断用トーチの寿命管理は、オペレータに任されている。すなわち、たとえば切断用トーチの種類に対応して交換時間を明記した表に基づき、必要な時期に切断用トーチを新品と交換するようにしている。
下記する特許文献1には、切断用トーチ内の電極の先端中央位置を計測し、計測値を新品時に同様に計測した値と比較することにより電極が交換時期に達したかを判断するという発明が記載されている。
トーチに電極が設けられ、電極と母材との間に印加されるアーク電圧に応じたアーク長さのアークを生成しつつトーチを母材の加工線に沿って移動させて母材を加工する母材加工装置において、
アーク電圧を測定するアーク電圧測定手段と、
トーチと母材との距離を測定する距離測定手段と、
加工開始から所定時間後に制御を開始する制御手段であって、測定されたアーク電圧を、設定された基準アーク電圧と比較してアーク長を一定に保持するように、トーチを母材の高さ方向に移動させてトーチと母材との距離を調整する制御を行なうアーク電圧制御手段と、
加工開始から前記所定時間内に、アーク電圧測定手段によってアーク電圧を測定するとともに、距離測定手段によってトーチと母材との距離を測定し、これら測定されたアーク電圧およびトーチと母材との距離に基づいて、電極の磨耗量を演算する電極磨耗量演算手段と
が具えられた母材加工装置における電極磨耗量計測装置であることを特徴とする。
電極磨耗量演算手段によって演算された電極磨耗量をしきい値と比較して、電極磨耗量がしきい値に達した場合に、警報信号を生成する警報信号生成手段
がさらに具えられた母材加工装置における電極寿命計測装置であることを特徴とする。
電極磨耗量演算手段によって演算された電極磨耗量に応じて、トーチと母材との距離を一定に保持するように、測定されたアーク電圧を補正し、この補正アーク電圧をアーク電圧制御手段に出力するアーク電圧補正手段
がさらに具えられ、
アーク電圧制御手段は、
補正されたアーク電圧を、設定された基準アーク電圧と比較してアーク長を一定に保持するように、トーチを母材の高さ方向に移動させてトーチと母材との距離を調整する制御を行なう、母材加工装置におけるトーチ高さ保持装置であることを特徴とする。
電極磨耗量演算手段によって演算された電極磨耗量に応じて、トーチと母材との距離を一定に保持するように、基準アーク電圧を補正し、この補正基準アーク電圧をアーク電圧制御手段に出力する基準アーク電圧補正手段
がさらに具えられ、
アーク電圧制御手段は、
設定された基準アーク電圧を補正基準アーク電圧に置き換え、測定されたアーク電圧を、補正基準アーク電圧と比較してアーク長を一定に保持するように、トーチを母材の高さ方向に移動させてトーチと母材との距離を調整する制御を行なう、母材加工装置におけるトーチ高さ保持装置であることを特徴とする。
トーチの管理番号ごとに、あるいは母材の板厚の大きさごとに、トーチの電極の磨耗量を管理する電極磨耗量管理手段
が具えられたことを特徴とする。
図4は、電極11の磨耗量を計測する原理を説明する図である。
Va=K1・ΔL+K2・ΔD+K3・ΔN …(1)
という関係が成立する。ただし、K1、K2、K3は、既知の定数である。ノズル長さΔNは、既知の値である。切断用トーチ10と母材Rとの距離ΔLは、ストロークセンサ31で検出された切断用トーチ10の高さHと、母材Rの板厚(既知)とよって求められる。なお、ストロークセンサ31の代わりに、切断用トーチ10と母材Rとの距離ΔLを直接測定する距離測定手段を設ける実施も可能である。
ΔD=(Va−K1・ΔL−K3・ΔN)/K2 …(2)
によって求められる、よって、アーク電圧測定手段21によってアーク電圧Vaを測定するとともに、ストロークセンサ31によって検出されたトーチ高さHに基づき切断用トーチ10と母材Rとの距離ΔLを測定し(あるいは距離測定手段によって距離ΔLを直接測定し)、これら測定されたアーク電圧Vaおよび切断用トーチ10と母材Rとの距離ΔLに基づいて、電極11の磨耗量ΔDを演算することができる。
ただし、Vaiは、加速中にトーチの下降が併行するケースもあるので、プラズマ電源と板厚で規定される電圧の範囲内を対象とし、i番目(i=1、2…N)のサンプリング時に測定されたアーク電圧であり、VaNは、最後のN番目のサンプリング時に測定されたアーク電圧である。
一方、演算処理装置30の、しきい値設定部36には、電極11の磨耗量ΔDが限界値に達したか否かを判断するためのしきい値ΔDcが設定されている。
Kは、ピアス回数で加速される切断用トーチ10の損耗度合いの時間換算値である。Kの値は、既知の値として、プラズマ電源装置20の電源の種類、ガスの種類、電極11の種類(材料)に対応してデータベース38に記憶されておかれる。このため演算処理装置30には、適度な容量の不揮発性メモリが必要とされる。
さて、電極11の磨耗がないのであれば、AVC装置40による制御中、アーク長は切断用トーチ10と母材Rとの距離に比例し、切断用トーチ10と母材Rとの距離ΔLは一定に保持されるはずである。
そして、この補正アーク電圧Va1をAVC装置40に出力する。
そして、この補正基準アーク電圧Vth1をAVC装置40に出力する。
アーク電圧は、電極11を陰極とし母材R内のプラズマの陽極点との電圧差である。母材Rの板厚が変化すれば、加速工程中に測定されるアーク電圧Vaが変化する。これは母材Rの板厚に応じて切断性能を補償するために適切なトーチ高さH(トーチ・母材間距離ΔL)が決まっているからである。
Claims (3)
- トーチに電極が設けられ、電極と母材との間に印加されるアーク電圧に応じたアーク長さのアークを生成しつつトーチを母材の加工線に沿って移動させて母材を加工する母材加工装置において、
アーク電圧を測定するアーク電圧測定手段と、
トーチと母材との距離を測定する距離測定手段と、
加工開始から所定時間後にアーク電圧制御を開始する制御手段であって、測定されたアーク電圧を、設定ないしは入力された基準アーク電圧と比較して、前記所定時間後の当該アーク電圧制御中の間はアーク長を一定に保持するように、トーチを母材の高さ方向に移動させてトーチと母材との距離を調整する制御を行なうアーク電圧制御手段と、
加工開始から前記所定時間内であって前記トーチの高さ方向が変動せずに前記トーチが一定速度になるまで加速する加速期間内に、アーク電圧測定手段によって所定のサンプリング周期で複数回アーク電圧を測定するとともに、距離測定手段によってトーチと母材との距離を測定し、前記複数回測定されたアーク電圧およびトーチと母材との距離に基づいて、電極の磨耗量を演算する電極磨耗量演算手段と
が備えられたものであり、
電極磨耗量演算手段によって演算された電極磨耗量に応じて、電極磨耗量の大きさに関わらずトーチと母材との距離を一定に保持するための補正基準アーク電圧を現在設定されている基準アーク電圧に基づき演算し、この演算された補正基準アーク電圧をアーク電圧制御手段に出力する基準アーク電圧補正手段
がさらに具えられ、
前記アーク電圧制御手段は、
現在設定されている基準アーク電圧を入力された補正基準アーク電圧に置き換え、測定されたアーク電圧を、補正基準アーク電圧と比較して、前記所定時間後の前記アーク電圧制御中の間はアーク長を一定に保持するように、トーチを母材の高さ方向に移動させてトーチと母材との距離を調整する制御を行なう
ものであることを特徴とする母材加工装置におけるトーチ高さ保持装置。 - 前記電極磨耗量演算手段によって演算された電極磨耗量をしきい値と比較して、電極磨耗量がしきい値に達した場合に、警報信号を生成する警報信号生成手段
がさらに具えられたことを
を特徴とする請求項1記載の母材加工装置におけるトーチ高さ保持装置。 - トーチの管理番号ごとに、あるいは母材の板厚の大きさごとに、トーチの電極の磨耗量を管理する電極磨耗量管理手段
が具えられたことを特徴とする請求項1記載の母材加工装置におけるトーチ高さ保持装置。
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