JP5452008B2 - 代金精算システム及び代金精算方法 - Google Patents
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Description
そして、前記会計精算を迅速に行うために、前記調理食品毎に非接触ICタグ(RFID/Radio Frequency Identification)を取り付け、トレイに載置された調理食品に付された非接触ICタグから商品情報を一括で読み出して会計精算を行う代金精算システム(代金精算方法)が存在する(例えば、特許文献1参照)。
前記ICスティックは、電池を内蔵しないパッシブタイプのRFIDタグである。又、ICスティックに設けられるRFIDタグ本体の位置は、該スティックの軸芯に沿った長さ方向の中間位置、或いは軸端寄り又は端部など何れでもよい。
前記スティックに設けられるRFIDタグ本体(ICタグ)の形態は、ディスク状、棒状等何れでもよい。又、ICスティックにRFIDタグ本体を設ける形態としては、スティックにRFIDタグ本体を埋設する形態、スティックに凹部を設けてRFIDタグ本体を嵌め込み固定する形態、スティックの端部に接着剤等で接着固定する形態等、何れでもよい。
前記ICスティックを同じ向きに整列保持とは、RFIDタグ本体が内蔵するアンテナが読取部のアンテナに対しできるだけ平行の状態を保持することを意味し、例えば、ICスティックを略鉛直状に起立保持する形態が挙げられる。
収納部をトレイ載置部の読取部上の所定位置に保持する保持手段としては、該トレイ載置部の表面に収納部を載置する場所を土手で区画形成する、或いは載置する場所を線描きや色分けで区画表示する、又は収納部を嵌合し得る凹部をトレイ載置部に形成する等が挙げられる。
又、前記読取部(アンテナ)はトレイ載置部に埋設する形態、或いは収納部がトレイ載置部に配置固定される形態においては前記収納部自体に装着(外側又は内部に埋設するなど何れでもよい。
尚、収納部をトレイ上に一体的に設ける場合、該トレイはトレイ載置部の読取部(アンテナ)から出力された電磁波を通すことができる合成樹脂材料等の誘電体材料で形成する。勿論、前記収納部も電磁波を通すことができる合成樹脂材料等の誘電体材料で形成する。
又、収納部が購入商品を載せるトレイに一体的に設けられている場合は、購入商品をトレイに載せる時に該商品と対応するICスティックも取って収納部に入れ、会計時に収納部が一体的に設けられたトレイをトレイ載置部(読取部)へ置くことで、全てのICスティックの商品情報は確実に読取られる。
更に、トレイ上に収納部が分離可能に配置され、その分離した収納部を読取部上の所定位置に配置する保持手段がトレイ載置部に設けられていた場合、購入商品と一緒に取ったICスティックをトレイ上の収納部に入れ、会計時に前記収納部をトレイからトレイ載置部に設けられた保持手段に嵌合載置することで、全てのICスティックを読取部に対して同じ向きに保持することができる。
又、ICスティックを読取部に対して同じ向きに保持することができ、読取部による商品情報の読み取りを確実に行うことができる。そして、請求項1記載の構成においては、ICスティックを移し替える(移動させる)ことが無いため、ICスティックを紛失する、或いは損傷させることがなく、会計処理を早く済ませることができる。また、会計と商品の袋詰作業とを分担し同時に作業することができる。
図1(a)は、本発明に係る調理食品の代金精算システムを導入する調理食品販売店の一例であるパン等を販売するベーカリー店の店舗内の配置構成を示す概略平面図である。
同図に示す店舗は、お客がセルフサービスで陳列棚に陳列されているパン等の調理食品の中から好みの商品を選択してトレイに載せ、このトレイを代金精算場所まで運ぶ所謂カフェテリア方式の店舗である。この店舗100は、売場スペース101とバックルーム102とを有し、売場スペース101には、調理食品であるパン40を陳列する陳列棚103と、ICタグリーダ(読取部)11及びレジスタ12とからなる会計処理装置10を設置する代金精算場所104と、来店したお客がパンを選ぶ際に使用するトレイ14が置かれているトレイ置場105とを備えている。106は店舗100への出入口である。
又、この店舗100のバックルーム102には、調理食品に関する識別情報及び価格情報を含む情報であるPLU(プライスルックアップ)コードを下記するICスティック20に書き込むリーダライタ装置107と、焼き上がったパンをパン収納袋に入れたりする作業を行う作業台(作業場所)108とが設置されている。尚、リーダライタ装置107は図示しないホストコンピュータに繋がっていてもよいし、或いは前記会計処理装置10に組み込んでおいてもよい。
従って、バスケット41内のパン40を購入する時、購入するパン40の個数分だけそのパン40に対応するICスティック20を取り、パン40を載せたトレイ14に載せて、或いはトレイ14に載置された収納部30に入れて、代金精算場所104に移動する。
更に、前記トレイ載置部13のICタグリーダ11部分には、収納部30を所定位置に保持する保持手段18が設けられている(図5参照)。
前記ICタグリーダ11で読み取ったPLUコードは、レジスタ12に送信される。レジスタ12は、受信したPLUコードと一致する商品情報(商品名と金額)を自身が記憶するPLUファイルから読み出して、トレイ14のパンの合計代金を算出して表示する。店員がお客から代金を受け取ってレジスタ12で締め操作を行うと、レジスタ12は図示しないレシート用紙に明細を印字して精算を終了する。この際に店員は、パンを持ち帰り用の袋に入れてお客に手渡す。以上により、代金の精算が終了する。
前記RFIDタグ本体22は、ディスク形状のICタグで、主に0.4〜1mm角程度の小さな半導体チップと、該半導体チップに接続したアンテナで構成されている。RFIDタグ本体22としては、例えば、13.56MHzICタグを使用する。
又、RFIDタグ本体22がスティック本体21に埋め込まれる位置は、長さ方向の略中央位置(図3(a)参照)、或いは長さ方向の一方端寄り(図3(b)参照)の何れでもよい。尚、図3(a),(b)で、RFIDタグ本体22をスティック本体21に設ける形態とした該スティック本体へ埋め込んだ形態を図示しているがこれに限らず、例えば、スティック本体21の端部を凹部形状にし、その凹部にRFIDタグ本体22を嵌め込む形態や、スティック本体21の端部に強力な接着剤で直接RFIDタグ本体22を接着する等が考えられるが、RFIDタグ本体22が内蔵するアンテナ面とICタグリーダ(読取部)11のアンテナ15とが略平行になる形態であれば、何れの形態を用いてもよい。
前記収納部30は箱体(角形筒体)に限らず、円形筒体(カップ)でもよい(図6参照)。
前記仕切り32は、図4(a)、(b)に示すように箱体31の高さ方向の上下部を除いた中間部に形成する、或いは図4(c)、(d)に示すように箱体31の上側開口部近傍にのみ配置する等、その形状、形態は任意である。
尚、箱体31内に仕切り32を設けずに、起立状態に収納したICスティック20が該箱体の上端縁で支えられて傾いたとしても、ICタグリーダ11によるICスティック20に内蔵されたRFIDタグ本体22の情報の読み取りが可能であれば、仕切り32はなくてもよい。即ち、収納部30を構成する箱体31の高さ寸法と上方の開口部の口径(間口径)を、前記ICスティック20の長さ寸法より短くし、ICスティック20が傾いても該スティックに内蔵されたRFIDタグ本体22の傾きの角度がICタグリーダ11による読み取り可能な角度内に保持されればよい。
図7(a)に示すように、収納部30の箱体31が、会計処理装置10のICタグリーダ(読取部)11が配置されたトレイ載置部13に設置されている。
この場合は、陳列棚103に陳列されたパン40の中から好みのパン40を選んで必要個数をトレイ14に載せ、更にその選んだ各パンに対応するICスティック20を個数分取り、トレイ14に載せて代金精算場所104に移動する。そして、パン40が載ったトレイ14をトレイ載置部13に置き、トレイ14に載せて運んだICスティック20はトレイ載置部13のICタグリーダ(読取部)11上に設置された収納部30の箱体31に収納する。箱体31に収納されたICスティック20は略鉛直状に起立されて同じ向きに保持され、各ICスティック20に内蔵されたRFIDタグ本体22のアンテナは、ICタグリーダ(読取部)11のアンテナ15と略平行に対向し、それぞれのICスティック20が記憶するPLUコードはICタグリーダ(読取部)11で読み取られる。ICタグリーダ11が読み取ったPLUコードはレジスタ12に送信される。レジスタ12は、受信したPLUコードと一致する商品情報(商品名と金額)を自身が記憶するPLUファイルから読み出して、トレイ14上のパン40の合計代金を算出して表示する。店員がお客から代金を受け取ってレジスタ12で締め操作を行うと、レジスタ12はレシート用紙に明細を印字して精算を終了する。
図7(b)に示すように、収納部30の箱体31が、パン40を載せるトレイ14に設けられている。
この場合は、陳列棚103に陳列されたパン40の中から好みのパン40を選んで必要個数をトレイ14に載せ、更にその選んだ各パンに対応するICスティック20を個数分取り、トレイ14上に設けられた収納部30の箱体31に収納して代金精算場所104に移動する。そして、パン40とICスティック20を収納した収納部30の箱体31が載ったトレイ14をトレイ載置部13のICタグリーダ(読取部)11上に載置する。それにより、箱体31に収納されたICスティック20は略鉛直状に起立されて同じ向きに保持され、各ICスティック20に内蔵されたRFIDタグ本体22のアンテナは、ICタグリーダ(読取部)11のアンテナ15と略平行に対向し、それぞれのICスティック20が記憶するPLUコードはICタグリーダ(読取部)11で読み取られる。ICタグリーダ11が読み取ったPLUコードはレジスタ12に送信される。レジスタ12は、受信したPLUコードと一致する商品情報(商品名と金額)を自身が記憶するPLUファイルから読み出して、トレイ14上のパン40の合計代金を算出して表示する。店員がお客から代金を受け取ってレジスタ12で締め操作を行うと、レジスタ12はレシート用紙に明細を印字して精算を終了する。
図7(c)に示すように、収納部30の箱体31が、パン40を載せるトレイ14に設けられており、且つ会計処理装置10のICタグリーダ(読取部)11が配置されたトレイ載置部13には前記箱体31を所定位置に保持する保持手段18が設けられている。
この場合は、陳列棚103に陳列されたパン40の中から好みのパン40を選んで必要個数をトレイ14に載せ、更にその選んだ各パンに対応するICスティック20を個数分取り、トレイ14上に載せて在る収納部30の箱体31に収納して代金精算場所104に移動する。そして、トレイ14に載っているICスティック20を収納した収納部30の箱体31をトレイ14から下ろしてトレイ載置部13のICタグリーダ(読取部)11上に設けられた保持手段18(図示の保持手段は土手タイプ18aを示す)に載置する。又、パン40が載ったトレイ14は保持手段周囲のトレイ載置部13に載置する。それにより、箱体31に収納されたICスティック20は略鉛直状に起立されて同じ向きに保持され、各ICスティック20に内蔵されたRFIDタグ本体22のアンテナは、ICタグリーダ(読取部)11のアンテナ15と略平行に対向し、それぞれのICスティック20が記憶するPLUコードはICタグリーダ(読取部)11で読み取られる。ICタグリーダ11が読み取ったPLUコードはレジスタ12に送信される。レジスタ12は、受信したPLUコードと一致する商品情報(商品名と金額)を自身が記憶するPLUファイルから読み出して、トレイ14上のパン40の合計代金を算出して表示する。店員がお客から代金を受け取ってレジスタ12で締め操作を行うと、レジスタ12はレシート用紙に明細を印字して精算を終了する。
(1)実施の形態ではICスティックを同じ向きに整列保持する収納部としてペン立て様の筒体を示したが、前記ICスティックの同じ向きの方向は鉛直方向(上下方向)に限らず、トレイ載置部の面と平行な水平方向であってもよい。但し、その場合は、ICスティックが重なり合わず、同じ方向に平行に向くよう、収納部はペン皿の形態でICスティックを1本ずつ並列保持する構成とする。
(2)実施の形態では、ICスティックに埋設されるRFIDタグ本体をディスク形状としたが、該RFIDタグ本体は線材状(例えば、μチップインレット)であってもよく、その場合、線材状のRFIDタグ本体は軸芯をスティックの軸芯と平行にして埋設する。
(3)実施の形態では、ICスティックに埋設するRFIDタグ本体を、アンテナ面がスティックの軸芯と直交するように埋設し、他方、ICタグリーダ(読取部)をトレーサ一部に埋設して、ICタグリーダのアンテナとICスティックのRFIDタグ本体のアンテナを平行にしたが、ICスティックのRFIDタグ本体のアンテナ面をスティックの軸芯と略平行に埋設した場合は、ICタグリーダ(読取部)のアンテナは収納部に収容した前記ICスティックのRFIDタグ本体のアンテナと略平行となる鉛直状に配置する。
12…レジスタ 13…トレイ載置部
14…トレイ 15…ICタグリーダのアンテナ
18…保持手段 20…ICスティック
21…スティック本体 22…RFIDタグ本体
30…収納部 31…箱体
32…仕切り
Claims (4)
- 購入商品と、それと対応するRFIDをトレイに載置し、前記RFIDが記憶する前記商品の商品情報を会計処理装置の読取部で読み取り、会計精算する代金精算システムにおいて、
前記RFIDを、アンテナを内蔵するRFIDタグ本体を設けたICスティックとし、その複数のICスティックを同じ向きに整列保持する収納部と、その収納部に保持されたICスティックが記憶する商品情報を読み取る読取部と、を備え、前記ICスティックに設けるRFIDタグ本体は内蔵するアンテナの面を前記読取部が内蔵するアンテナと略平行となる向きに配置され、
前記ICスティックの情報を読み取る読取部が前記会計処理装置のトレイ載置部に設けられ、
前記収納部を、前記会計処理装置の読取部を配置したトレイ載置部に位置させることにより代金精算を行うことを特徴とする代金精算システム。 - 購入商品と、それと対応するRFIDをトレイに載置し、前記RFIDが記憶する前記商品の商品情報を会計処理装置の読取部で読み取り、会計精算する代金精算システムにおいて、
前記RFIDを、アンテナを内蔵するRFIDタグ本体を設けたICスティックとし、その複数のICスティックを同じ向きに整列保持する収納部と、その収納部に保持されたICスティックが記憶する商品情報を読み取る読取部と、を備え、前記ICスティックに設けるRFIDタグ本体は内蔵するアンテナの面を前記読取部が内蔵するアンテナと略平行となる向きに配置され、
前記ICスティックの情報を読み取る読取部が前記会計処理装置のトレイ載置部に設けられ、
前記収納部は、購入商品を載置するトレイに設けられていることを特徴とする代金精算システム。 - 購入商品と、それと対応するRFIDをトレイに載置し、前記RFIDが記憶する前記商品の商品情報を会計処理装置の読取部で読み取り、会計精算する代金精算システムにおいて、
前記RFIDを、アンテナを内蔵するRFIDタグ本体を設けたICスティックとし、その複数のICスティックを同じ向きに略鉛直状に整列保持する収納部と、その収納部に保持されたICスティックが記憶する商品情報を読み取る読取部と、を備え、前記ICスティックに設けるRFIDタグ本体は内蔵するアンテナの面を前記読取部が内蔵するアンテナと略平行となる向きに配置され、
前記ICスティックの情報を読み取る読取部が前記会計処理装置のトレイ載置部に設けられ、
前記収納部は、購入商品を載置するトレイ上に着脱可能に配置され、且つトレイから外した収納部を会計処理装置の読取部上の所定位置に保持する保持手段が前記読取部に設けられていることを特徴とする代金精算システム。 - 前記収納部は、前記ICスティックを略鉛直状に起立保持する有底筒状の箱体であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の代金精算システム。
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