JP5451979B2 - 波面センサ、および光位相分布制御装置 - Google Patents

波面センサ、および光位相分布制御装置 Download PDF

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この発明は,例えば、マイクロミラーをアレイ状に配列した空間光変調器のように、複数の反射鏡を配列して位相面を形成する光位相分布制御装置、及び光位相分布制御装置において、光波の空間位相分布を計測する波面センサに関する。
地上の天体望遠鏡による天体観測において、大気ゆらぎによる像ボケを改善する装置として、AO(Adaptive Optics)装置が知られている。AO装置は、空間位相分布を計測する装置(波面センサ)により、動的に変化する波面歪をリアルタイムに検出し、波面歪を打ち消すように物理的な補正を行なう装置(光位相分布制御装置)である。
AO装置に用いられる位相分布を補正するデバイスとしては、形状可変鏡が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、AO装置に用いられる波面センサとしては、Shack−Hartmannセンサが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
Shack−Hartmannセンサは、レンズレットアレイによって集光した多数の集光スポット像の像位置が、入射する波面の部分的傾斜に依存して変位することを利用して、空間位相分布を求める装置である。形状可変鏡とShack−Hartmannセンサを用いたAO装置において、Shack−Hartmannセンサは、形状可変鏡により反射された光波を計測し、形状可変鏡に補正信号を出力する。
従来の波面センサ、および光位相分布制御装置は、このように構成されているため、波面歪を動的に所望の空間位相分布となるように制御することが可能である。また、Shack−Hartmannセンサは、波面傾斜が連続的に変化する光波の場合に、有効な計測が可能である。一方、形状可変鏡の代わりにピストン駆動するマイクロミラーアレイを用いることも考えられる(例えば、非特許文献2参照)。
特開平5-333274号公報 B. C. Platt and R. Shack, "History and principles of Shack-Hartmann wavefront sensing," J. Refract. Surg. 17, S573-S577 (2001). Hao Zhu他、"Design and fabrication of reflective spatial light modulators for high-dynamic-range wavefront control", Proc. of SPIE Vol. 5553, P39-P45
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。
形状可変鏡の代わりにピストン駆動するマイクロミラーアレイを用いる場合には、マイクロミラーアレイが未制御な状態であるため、隣接したマイクロミラー間で、ある程度のピストン位相差があることが考えられる。このような場合には、Shack−Hartmannセンサでは、このピストン位相差を計測することができないという問題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、マイクロミラーアレイのようなピストン駆動するセグメント反射素子をアレイ状に配列した空間位相分布制御デバイスによって反射された波面の空間位相分布を計測可能な波面センサ、およびマイクロミラーアレイと波面センサを組み合わせた空間位相分布制御装置を得ることを目的とする。
本発明に係る波面センサは、ピストン駆動可能な複数のマイクロミラーを2次元アレイ状に配列したマイクロミラーアレイによって反射された光波の空間位相分布を計測する波面センサであって、マイクロミラーアレイによって反射された光波を集光する集光レンズ系と、集光レンズ系により集光された集光スポット像の強度分布を検出する2次元検出器と、2次元検出器で検出された強度分布に基づいて光波の空間位相分布を示す2次元マップを演算する信号処理部とを備え、集光レンズ系は、マイクロミラーアレイを構成する各マイクロミラーによって反射された光波に対応するセグメント波面からなる2次元平面に対して、第1の方向に隣接するセグメント波面の光波を集光する第1のレンズレットアレイと、第1の方向とは異なる第2の方向に隣接するセグメント波面の光波を集光する第2のレンズレットアレイとを有し、信号処理部は、第1のレンズレットアレイおよび第2のレンズレットアレイにより集光された集光スポット像の強度分布の変化を利用して隣接するセグメント波面間のピストン位相差を演算し、ピストン位相差から前記2次元マップを演算するものである。
本発明によれば、第1の方向に隣接するセグメント波面の光波の集光結果と、第2の方向に隣接するセグメント波面の光波の集光結果からピストン位相差を求めることにより、マイクロミラーアレイのようなピストン駆動するセグメント反射素子をアレイ状に配列した空間位相分布制御デバイスによって反射された波面の空間位相分布を計測可能な波面センサ、およびマイクロミラーアレイと波面センサを組み合わせた空間位相分布制御装置を得ることができる。
以下、本発明の波面センサ、および光位相分布制御装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における波面センサ、および空間位相分布制御装置の構成図である。図1における空間位相分布制御装置は、位相分布制御対象である光波1、マイクロミラーアレイ2、像転送光学系3、像転送光学系を構成するレンズ3a、3b、第1のレンズレットアレイ4、第2のレンズレットアレイ5、2次元検出器6、および信号処理部7で構成される。ここで、本実施の形態1における集光レンズ系は、第1のレンズレットアレイ4および第2のレンズレットアレイ5に相当する。
マイクロミラーアレイ2は、例えば、特許文献1に記載されるμSLM(Spatial Light Modulator)と同様の構造により実現されるものである。図1では、マイクロミラーアレイ2を5×5素子のマイクロミラーで構成した場合を例示しているが、この数に限定されるものでなく、素子数は自由である。
第1のレンズレットアレイ4は、4×5素子のレンズレットを2次元アレイ状に配置して構成され、第2のレンズレットアレイ5は、4素子のレンズレットをリニアアレイ状に配置して構成されている。
第1のレンズレットアレイ4と第2のレンズレットアレイ5を構成するレンズレットは、ともに焦点距離が等しく、焦点面に2次元検出器6の検出面が一致するように配置されている。2次元検出器6は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)を用いて実現する。像転送光学系3は、アフォーカル光学系であり、マイクロミラーアレイ2の反射面と、第1のレンズレットアレイ4および第2のレンズレットアレイ5のレンズ入射面とが光学的に共役となるように配置されている。
信号処理部7は、例えば、画像キャプチャーボードを拡張スロットに装着したパーソナルコンピュータに相当する。そして、この信号処理部7は、画像信号を内部のRAMに格納して信号処理し、その結果に応じて、マイクロミラーアレイ2に制御指令を与えるものである。
図2は、本発明の実施の形態1における第1のレンズレットアレイ4および第2のレンズレットアレイ5と、これらに入射する光波1との位置関係の説明図である。図2において、図1と同じ数字は同一の部分であり、説明を省略する。
図2中の符号10a、10b、10c、10dは、光波1がマイクロミラーアレイ2を構成するマイクロミラー1素子によってピストン位相を変化させられた一部分であるセグメント波面に相当する。すなわち、図2では、1素子のマイクロミラーに対応する1つのセグメント波面を白い正方形枠で区切って図示している。
第1のレンズレットアレイ4を構成する1個のレンズレット(図2中にハッチングで図示した部分)は、例えば、水平方向に隣接するセグメント波面10aと10bの境界上に配置されている。第1のレンズレットアレイ4を構成する他のレンズレットも、同様に、水平方向に隣接するセグメント波面の境界上に配置されている。
一方、第2のレンズレットアレイ5を構成するレンズレットは、第1のレンズレットアレイ4の右側の垂直方向に配列される。これらレンズレットの1個は、例えば、垂直方向に隣接するセグメント波面10cと10dの境界上に配置されている。第2のレンズレットアレイ5を構成する他のレンズレットも、同様に、垂直方向に隣接するセグメント波面の境界上に配置されている。
次に、動作について説明する。1個のレンズレットで集光された集光スポットの輝度分布は、隣接するセグメント波面間のピストン位相差に応じて変化する。信号処理部7の第1の機能は、この輝度分布の変化を利用して隣接するセグメント波面間のピストン位相差を演算するものである。
図3は、本発明の実施の形態1におけるセグメント波面間のピストン位相差によって集光スポット像の輝度分布が変化する説明図である。図3(a)は、隣接するセグメント波面間のピストン位相差がないときの集光スポット像を示している。また、図3(b)は、隣接するセグメント波面の左側が他方より進んでいるときの集光スポット像を示している。さらに、図3(c)は、隣接するセグメント波面の左側が他方より遅れているときの集光スポット像を示している。
この図3の(a)と(b)を比較すると、(a)に比べて(b)のピーク輝度が低くなっており、また、(b)のピーク輝度の位置が右側にシフトしていることがわかる。また、(a)と(c)を比較すると、(a)に比べて(c)のピーク輝度が低くなっており、また、(c)のピーク輝度の位置が左側にシフトしていることがわかる。以上の関係を用いて、信号処理部7は、以下に示す手順により、隣接するセグメント波面のピストン位相差を演算する。
第1に、信号処理部7は、集光スポットのピーク輝度の輝度値Pと座標(XP、YP)を検出する。第2に、信号処理部7は、集光スポットの全強度Iを、画素の輝度値を積分することで算出する。第3に、信号処理部7は、輝度値Pと全強度Iの比P/Iを演算する。第4に、信号処理部7は、P/Iと、先の図3での位置関係を用いて、ピストン位相差の絶対値を推定する。
この推定処理は、シミュレーション計算や、実験により定められたP/Iと、ピストン位相差との関数関係を、例えば、処理テーブルとしてあらかじめ信号処理部7に格納しておき、呼び出すことで容易に実現できる。第5に、信号処理部7は、座標(XP、YP)と、先の図3の位置関係を用いて、セグメント波面間のピストン位相差の正負を決定する。
また、信号処理部7の第2の機能は、上述の手順で求められた隣接するセグメント波面間のピストン位相差から、空間位相分布を示す2次元マップを演算することである。この演算は、例えば、以下の手順で実現する。
第1に、信号処理部7は、第1のレンズレットアレイ4による集光スポットから求めた隣接セグメント波面間のピストン位相差を、左端のセグメント波面に対する相対位相差に変換する。すなわち、セグメント波面の縦横の配列に対し、(P=1、2、3、4、5、Q=1、2、3、4、5)と番号をつけると、(P=1、Q=n)のセグメント波面と、(P=k、Q=n)のセグメント波面のピストン位相差は、下式で求められる(ただし、k、nは、ともに1から5までの整数である)。
Figure 0005451979
第2に、信号処理部7は、同様の方法で、第2のレンズレットアレイ5による集光スポットから求めた隣接セグメント波面間のピストン位相差を、右上端のセグメント波面に対する相対位相差に変換する。
第3に、信号処理部7は、第1の手順から求めた水平方向のマッピングと、第2の手順で求めた垂直方向のマッピングとを総合して、全てのセグメント波面を右上端のセグメント波面に対する相対位相差に変換する。以上により、信号処理部7は、空間位相分布の2次元マップを演算することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、集光レンズ系は、マイクロミラーアレイを構成する各マイクロミラーによって反射された光波に対応するセグメント波面からなる2次元平面に対して、第1の方向である水平方向に隣接するセグメント波面の光波を集光する第1のレンズレットアレイと、第2の方向である垂直方向に隣接するセグメント波面の光波を集光する第2のレンズレットアレイとを有している。このような構成を有することにより、マイクロミラーアレイで反射された光波であっても、波面の空間位相分布を計測することが可能となる。
実施の形態2.
隣接するセグメント波面の相対位相差を、集光スポットの輝度分布から求める信号処理方法としては、先の実施の形態1で説明した方法以外の別の方法を用いても実現可能である。先の図3を参照すると、隣接するセグメント波面間にピストン位相差がある場合には、ピストン位相差がない場合と比較して、輝度分布の最大ピーク値が低下すると同時に、2番目に高いピーク値が増大することがわかる。
また、左側のセグメント波面の位相が右側のセグメント波面の位相よりも進んでいる場合には、最大ピーク輝度の座標が2番目に高いピーク輝度の座標の右側となる。一方、左側のセグメント波面の位相が右側のセグメント波面の位相よりも遅れている場合には、最大ピーク輝度の座標が2番目に高いピーク輝度の座標の左側となる。以上の関係を用いて、信号処理部7は、以下に示す手順により、隣接するセグメント波面のピストン位相差を演算する。
第1に、信号処理部7は、集光スポットの最大ピーク輝度の輝度値P1と座標(XP1、YP1)を検出する。第2に、信号処理部7は、集光スポットの2番目に高いピーク輝度(2次ピーク輝度)の輝度値P2と座標(XP2、YP2)を検出する。第3に、信号処理部7は、P1とP2の比P2/P1を演算する。第4に、信号処理部7は、P2/P1と先の図3の位置関係を用いて、ピストン位相差の絶対値を推定する。
この推定処理は、シミュレーション計算や、実験により定められたP2/P1とピストン位相差との関数関係を、例えば、処理テーブルとしてあらかじめ信号処理部7に格納しておき、呼び出すことで容易に実現できる。第5に、信号処理部7は、座標(XP1、YP1)および(XP2、YP2)と、先の図3の位置関係を用いて、セグメント波面間のピストン位相差の正負を決定する。
以上のように、実施の形態2によれば、先の実施の形態1と同様に、マイクロミラーアレイで反射された光波であっても、波面の空間位相分布を計測することが可能となる。さらに、最大ピーク輝度の座標と2番目に高いピーク輝度の座標の相対的な位置関係から、セグメント波面の相対位相差の符号を決定できるので、絶対的な座標計測が不要であり、処理の信頼性を高めることができる。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3における波面センサ、および空間位相分布制御装置の構成図である。図4における空間位相分布制御装置は、位相分布制御対象である光波1、マイクロミラーアレイ2、像転送光学系3、像転送光学系を構成するレンズ3a、3b、光波位置可変手段20、共用レンズレットアレイ21、2次元検出器6、および信号処理部7で構成される。
ここで、本実施の形態3における集光レンズ系は、光波位置可変手段20および共用レンズレットアレイ21に相当する。先の実施の形態1における集光レンズ系は、第1のレンズレットアレイ4と第2のレンズレットアレイによる2つの独立のレンズレットアレイを含んでいた。これに対して、本実施の形態3における集光レンズ系は、光波が入射する光波入射位置を可変とする光波位置可変手段20と、共用レンズレットアレイ21を用いて、先の実施の形態1における集光レンズ系と同様の機能を実現する。
次に、動作について説明する。光波位置可変手段20は、平行平板ガラスであり、図示されない、例えば、電動ステージによって光波1の伝搬する光路に挿入、退避できるように構成されている。図5は、本発明の実施の形態3における光波位置可変手段20の挿入、退避によって、光波位置が変化する作用を示す説明図である。
図5において、光線22は、光波位置可変手段20に入射する光波1を代表する光線を示している。また、光路23は、光線22が光波位置可変手段20の退避時に伝播する光路を示している。さらに、光路24は、光線22が光波位置可変手段20の挿入時に伝播する光路を示している。
光波位置可変手段20は、光線22に対し、直角からある角度をもつように光路に挿入される。この結果、ガラスの屈折作用により、光路23から光路24に光線22の伝搬する光路の位置を変化させることが可能である。
図6は、本発明の実施の形態3における光波位置可変手段20によって、共用レンズレットアレイ21に入射する位置が変化する様子を示す説明図である。図6において、図2、図4と同じ数字は、同等の部分を示し、説明を省略する。光波位置可変手段20の挿入、退避によって、光波1の共用レンズレットアレイ21に入射する位置は、図6(a),(b)のように変化する。
より具体的には、(a)の状態において、2次元検出器6で撮像した画像から信号処理部7によって水平方向に隣接した2つのセグメント波面間のピストン位相差を演算する。すなわち、(a)の状態において、共用レンズレットアレイ21は、先の実施の形態1における第1のレンズレットアレイ4と同等の機能を発揮することとなる。
また、(b)の状態において、2次元検出器6で撮像した画像から信号処理部7によって垂直方向に隣接した2つのセグメント波面間のピストン位相差を演算する。すなわち、(b)の状態において、共用レンズレットアレイ21は、先の実施の形態1における第2のレンズレットアレイ5と同等の機能を発揮することとなる。
演算処理部7におけるピストン位相差の演算方法は、先の実施の形態1、2に示した方法と同様であり、説明を省略する。次に、演算処理部7において、垂直、水平方向の隣接するセグメント波面間のピストン位相差を用いて、1つのセグメント波面を基準とした全セグメント波面の相対ピストン位相差を、先の実施の形態1、2に示した方法と同様の方法で求める。
以上のように、本実施の形態3では、光波位置可変手段および共用レンズレットアレイにより、集光レンズ系を構成している。このような構成においても、先の実施の形態1、2と同様に、マイクロミラーアレイで反射された光波であっても、波面の空間位相分布を計測することが可能となる。さらに、1種類の配列のレンズレットアレイを共用する構成とすることができ、製作が容易となる効果も得られる。
本発明の実施の形態1における波面センサ、および空間位相分布制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態1における第1のレンズレットアレイおよび第2のレンズレットアレイと、これらに入射する光波1との位置関係の説明図である。 本発明の実施の形態1におけるセグメント波面間のピストン位相差によって集光スポット像の輝度分布が変化する説明図である。 本発明の実施の形態3における波面センサ、および空間位相分布制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態3における光波位置可変手段の挿入、退避によって、光波位置が変化する作用を示す説明図である。 本発明の実施の形態3における光波位置可変手段によって、共用レンズレットアレイに入射する位置が変化する様子を示す説明図である。
符号の説明
1 光波、2 マイクロミラーアレイ、3 像転送光学系、4 第1のレンズレットアレイ、5 第2のレンズレットアレイ、6 2次元検出器、7 信号処理部、10a〜10d セグメント波面、20 光波位置可変手段、21 共用レンズレットアレイ。

Claims (9)

  1. ピストン駆動可能な複数のマイクロミラーを2次元アレイ状に配列したマイクロミラーアレイによって反射された光波の空間位相分布を計測する波面センサであって、
    前記マイクロミラーアレイによって反射された前記光波を集光する集光レンズ系と、
    前記集光レンズ系により集光された集光スポット像の強度分布を検出する2次元検出器と、
    前記2次元検出器で検出された前記強度分布に基づいて前記光波の空間位相分布を示す2次元マップを演算する信号処理部と
    を備え、
    前記集光レンズ系は、前記マイクロミラーアレイを構成する各マイクロミラーによって反射された光波に対応するセグメント波面からなる2次元平面に対して、第1の方向に隣接するセグメント波面の光波を集光する第1のレンズレットアレイと、前記第1の方向とは異なる第2の方向に隣接するセグメント波面の光波を集光する第2のレンズレットアレイとを有し、
    前記信号処理部は、前記第1のレンズレットアレイおよび前記第2のレンズレットアレイにより集光された集光スポット像の強度分布の変化を利用して隣接するセグメント波面間のピストン位相差を演算し、前記ピストン位相差から前記2次元マップを演算する
    ことを特徴とする波面センサ。
  2. 請求項1に記載の波面センサにおいて、
    前記集光レンズ系において、
    前記第1のレンズレットアレイは、2次元アレイ状に配列されて構成され、
    前記第2のレンズレットアレイは、2次元アレイ状あるいはリニアアレイ状に配列されて構成され、
    前記第1のレンズレットアレイおよび前記第2のレンズレットアレイは、独立したレンズレットアレイとして構成される
    ことを特徴とする波面センサ。
  3. 請求項2に記載の波面センサにおいて、
    前記第1のレンズレットアレイは、構成要素である個々のレンズレットに対し、前記マイクロミラーアレイにおける第1の方向に隣接する2つのマイクロミラーが反射した光波の部分波面を入射させるように配置され、
    前記第2のレンズレットアレイは、構成要素である個々のレンズレットに対し、前記マイクロミラーアレイにおける前記第1の方向とは異なる第2の方向に隣接する2つのマイクロミラーが反射した光波の部分波面を入射させるように配置される
    ことを特徴とする波面センサ。
  4. 請求項1に記載の波面センサにおいて、
    前記集光レンズ系は、
    前記マイクロミラーアレイによって反射された前記光波が入射する光波入射位置を可変とする光波位置可変手段と、
    2次元アレイ状に配列され、前記光波位置可変手段により入射位置の異なる光波を入射することにより、前記第1のレンズレットアレイおよび前記第2のレンズレットアレイの役目を果たす共用レンズレッドアレイと
    により構成されることを特徴とする波面センサ。
  5. 請求項4に記載の波面センサにおいて、
    前記光波位置可変手段は、前記共用レンズレッドアレイの構成要素である個々のレンズレットに対し、前記マイクロミラーアレイにおける第1の方向に隣接する2つのマイクロミラーが反射した光波の部分波面を入射させる位置に相当する第1の光波入射位置と、前記マイクロミラーアレイにおける前記第1の方向とは異なる第2の方向に隣接する2つのマイクロミラーが反射した光波の部分波面を入射させる位置に相当する第2の光波入射位置とを切り替えることを特徴とする波面センサ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の波面センサにおいて、
    前記信号処理部は、前記2次元検出器で検出された前記強度分布に基づいてピーク輝度値Pおよび全強度Iを求め、あらかじめ定められたP/Iとピストン位相差との関係から、隣接するセグメント波面間のピストン位相差を演算することを特徴とする波面センサ。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の波面センサにおいて、
    前記信号処理部は、前記2次元検出器で検出された前記強度分布に基づいて、ピーク輝度値P1および座標(XP1、YP1)と、2次ピーク輝度値P2および座標(XP2、YP2)とを求め、あらかじめ定められたP2/P1とピストン位相差との関係、および両座標の位置関係から、隣接するセグメント波面間のピストン位相差を演算することを特徴とする波面センサ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の波面センサにおいて、
    前記信号処理部は、隣接するセグメント波面間のピストン位相差に基づいて、前記第1の方向における相対位相差のマッピングと、前記第2の方向における相対位相差のマッピングとを求めることで、空間位相分布に相当する前記2次元マップを演算することを特徴とする波面センサ。
  9. ピストン駆動可能な複数のマイクロミラーを2次元アレイ状に配列したマイクロミラーアレイを有し、前記マイクロミラーアレイによって光波を反射することにより、光波の空間位相分布を任意に形成する光位相分布制御装置であって、
    請求項1〜8に記載の波面センサを有し、
    前記波面センサに含まれる前記信号処理部は、前記2次元マップとして得られた前記空間位相分布が所望の分布を示すように、前記複数のマイクロミラーをピストン駆動して光波の反射方向を制御する
    ことを特徴とする光位相分布制御装置。
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