JP5451815B2 - ゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出する方法およびシステム - Google Patents

ゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出する方法およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、ゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出する方法およびシステムに関する。
各々のゴルファにとってスイングのしやすい、飛距離の出やすいゴルフクラブ、すなわち、各々のゴルファに適したゴルフクラブを選定する方法は、従来から種々提案されている。また、スイングしやすいゴルフクラブを提供するための構造についても、従来から提案がなされている。
たとえば、特開2011−235024号公報(特許文献1)では、グリップの上端からゴルフクラブの重心までの距離を調整するために、グリップ部付近に錘を設けることが示されている。
また、各々のゴルファのスイングを分析するための装置についても、従来から知られている。このような分析装置は、たとえば、特開2009−240677号公報(特許文献2)に記載されている。
特開2011−235024号公報 特開2009−240677号公報
ゴルフクラブには、種々の長さのものが存在する。特許文献1には、ゴルフクラブを長尺にした場合にヘッドスピードを速くするための構造が示されている。
しかしながら、各々のゴルファにとって、長尺のゴルフクラブが常に最適であるとは限らない。スイングの特性や、身体的特徴に応じて、最適なゴルフクラブ長さを選定することが必要である。各々のゴルファにとっての最適長さを選定する方法については、これまでに十分に検討されているとは言い難い状況である。
本願発明者が鋭意検討したところ、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心の位置(当該中心からグリップエンドまでの距離)と、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さとの間に、高い相関関係が成立することが判明した。
本発明の目的は、各々のゴルファに最適なゴルフクラブの長さを算出する方法およびシステムを提供することにある。
本発明は、各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出する方法またはシステムに係るものである。
上記方法は、ゴルフクラブの中心軸方向に所定の距離だけ離れて配列された2つの加速度センサを用いて各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離を求めるステップと、複数のゴルファについて求められた上記の距離を説明変数に含む所定の関数に基づいて、各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブ長さを算出するステップとを備える。
上記システムは、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離を算出可能なセンサ装置と、複数のゴルファによる自身に最適なゴルフクラブの選択結果から構築され、複数のゴルファについて求められた上記の距離を説明変数に含む所定の関数を記憶する記憶装置と、センサ装置により求められた距離と、記憶装置に記憶された所定の関数とに基づいて、各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブ長さを算出する処理装置と、処理装置により求められた結果を出力する出力装置とを備える。
なお、本明細書において、「インパクト直前」とは、インパクトと同時またはインパクト時刻から所定の時間(たとえば1/100秒程度)だけ前の時点を意味する。
本発明に係る方法において、上記「所定の関数」は、各々のゴルファについて求められた距離を含む複数種のデータを説明変数に含むものであることが好ましい。
第1の実施態様に係る上記方法は、各々のゴルファの身長を採取するステップと、各々のゴルファのスイングテンポを計測するステップとをさらに備える。この場合、複数のゴルファについて求められた上記の距離と、身長と、スイングテンポとを説明変数に含む所定の関数に基づいて、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出する。
第1の実施態様に係る上記システムにおいて、センサ装置は、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離に加えて、各々のゴルファのスイングテンポを算出可能である。また、当該システムは、少なくとも各々のゴルファの身長が入力される入力装置をさらに備える。当該システムにおいて、記憶装置は、複数のゴルファによる自身に最適なゴルフクラブの選択結果から構築され、複数のゴルファについて求められた上記の距離と、身長と、スイングテンポとを説明変数に含む所定の関数を記憶する。また、処理装置は、センサ装置により求められた上記の距離およびスイングテンポと、入力装置に入力された身長と、記憶装置に記憶された所定の関数とに基づいて、各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブ長さを算出する。
第1の実施態様において、上記「所定の関数」は、複数のゴルファについて、上記の距離と、身長と、スイングテンポと、自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さとをそれぞれ求め、上記の距離と、身長と、スイングテンポとを説明変数とし、複数のゴルファが自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さを目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなる。
第2の実施態様に係る上記方法は、各々のゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さのデータを採取するステップと、各々のゴルファのスイングにおけるトウダウン量を計測するステップとをさらに備える。この場合、複数のゴルファについて求められた上記の距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量とを説明変数に含む所定の関数に基づいて、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出する。
第2の実施態様に係る上記システムにおいて、センサ装置は、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離に加えて、各々のゴルファのスイングにおけるトウダウン量を算出可能である。また、当該システムは、少なくとも各々のゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さのデータが入力される入力装置をさらに備える。当該システムにおいて、記憶装置は、複数のゴルファによる実打試験結果から構築され、複数のゴルファについて求められた上記の距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量とを説明変数に含む所定の関数を記憶する。また、処理装置は、センサ装置により求められた上記の距離およびトウダウン量と、入力装置に入力されたゴルフクラブ長さと、記憶装置に記憶された所定の関数とに基づいて、各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブ長さを算出する。
第2の実施態様において、上記「所定の関数」は、複数のゴルファについて、上記の距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量と、クラブ長の変化と飛距離の変化との関係を示す係数とをそれぞれ求め、上記の距離と、普段から使用しているゴルフクラブ長さと、上記のトウダウン量とを説明変数とし、上記の係数を目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなる。
第3の実施態様は、上述した第1の実施態様および第2の実施態様を組み合わせたものである。
すなわち、第3の実施態様に係る上記方法およびシステムにおいては、複数のゴルファについて求められた上記の距離と、身長と、スイングテンポとを説明変数に含む第1関数に基づいて、各々のゴルファに適した第1のゴルフクラブ長さを算出するとともに、複数のゴルファについて求められた上記の距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量とを説明変数に含む第2関数に基づいて、各々のゴルファに適した第2のゴルフクラブ長さを求め、第1のゴルフクラブ長さおよび第2のゴルフクラブ長さに基づいて、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出する。
上述の方法およびシステムにおいて、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前のヘッドスピードを測定し、各々のゴルファについて求められたヘッドスピードに基づいて、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正してもよい。
また、各々のゴルファの複数回のスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離の標準偏差に基づいて、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正してもよい。
さらに、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前のヘッドスピードを測定し、各々のゴルファについて求められたヘッドスピードと、各々のゴルファの複数回のスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離の標準偏差とに基づいて、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正してもよい。
本発明によれば、複数のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離を説明変数に含む所定の関数に基づいて、各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブ長さを算出することができる。
本発明の1つの実施の形態に係る最適ゴルフクラブ長さを算出する方法を示すフロー図である。 本発明の1つの実施の形態に係る最適ゴルフクラブ長さを算出するシステムの全体構成を示す図である。 図2に示すセンサ装置をゴルフクラブに取り付けた状態の正面図である。 図2に示すセンサ装置の斜視図である。 図2に示すセンサ装置の斜視図である。 図2に示すセンサ装置の断面図である。 図2に示すセンサ装置内部の分解斜視図である。 図7に示す基板の側面図である。 図7,図8に示す処理部の構成を模式的に示す模式図である。 図2〜図7に示すセンサ装置を用いてヘッド速度を検出するときのフロー図である。 複数名(A〜Qの17名)のゴルファについて、スイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離を求めた結果を示す図である。 複数名(A〜Qの17名)のゴルファについて、官能評価結果に基づく回帰分析により求めた重回帰式によって算出された推奨ゴルフクラブ長さを示す図である。 複数名(A〜Qの17名)のゴルファについて、実打試験結果に基づく回帰分析により求めた重回帰式によって算出された推奨ゴルフクラブ長さを示す図である。 複数名(A〜Qの17名)のゴルファについて、官能評価結果に基づく回帰分析により求めた重回帰式によって算出された推奨ゴルフクラブ長さと、実打試験結果に基づく回帰分析により求めた重回帰式によって算出された推奨ゴルフクラブ長さと、両者の平均とを示す図である。 図14に示す推奨ゴルフクラブ長さ(「官能評価」と「実打試験」との平均)と、各ゴルファのヘッドスピードにより補正された推奨ゴルフクラブ長さとを示す図である。 図14に示す推奨ゴルフクラブ長さ(「官能評価」と「実打試験」との平均)と、各ゴルファの複数回のスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離の標準偏差により補正された推奨ゴルフクラブ長さとを示す図である。 図14に示す推奨ゴルフクラブ長さ(「官能評価」と「実打試験」との平均)と、各ゴルファのヘッドスピードと、各ゴルファの複数回のスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離の標準偏差とにより補正された推奨ゴルフクラブ長さとを示す図である。 官能評価結果に基づく回帰分析により求めた重回帰式の妥当性を説明するための図である。 実打試験結果に基づく回帰分析により求めた重回帰式の妥当性を説明するための図である。 各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離と、長尺ゴルフクラブを使用したときの飛距離の伸びとの関係を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。
(全体構成)
図1は、本実施の形態に係る最適ゴルフクラブ長さを算出する方法を示すフロー図である。図1に示すように、本実施の形態に係るゴルフクラブ選定方法は、各々のゴルファに関する各種データを収集するステップ100(以下、「S100」と略す。他のステップについても同様。)と、所定の関数(ルール)に基づいて、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出するS200とを含む。
各種データを収集するS100は、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前(インパクトの1/100秒前)の回転中心からグリップエンドまでの距離を求めるS110と、各々のゴルファのスイングテンポを計測するS120と、各々のゴルファのスイングにおけるトウダウン量を計測するS130と、各々のゴルファの身長を採取するS140と、各々のゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さのデータを採取するS150とを含む。典型的な例では、S110,S120,S130は、同じセンサ装置を用いて同時に行なわれるが、これらを別々に行なってもよい。
各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出するS200は、複数のゴルファについてS110で求めた距離と、同じく複数のゴルファについてS120で計測されたスイングテンポと、同じく複数のゴルファについてS140で採取された身長とを説明変数に含む所定の式(第1関数)に基づいて、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さ(第1のゴルフクラブ長さ)を算出するS210と、複数のゴルファについてS110で求めた距離と、同じく複数のゴルファについてS130で計測されたトウダウン量と、同じく複数のゴルファについてS150で採取された普段使用しているゴルフクラブ長さとを説明変数に含む所定の式(第2関数)に基づいて、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さ(第2のゴルフクラブ長さ)を算出するS220と、S210およびS220で各々求められたゴルフクラブ長さに基づいて、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出するS230とを含む。
たとえば、S210のみを行なってS220,S230を省略しても、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さを選定することは可能である。同様に、S220のみを行なってS210,S230を省略しても、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さを選定することは可能である。
S210を省略した場合は、S120,S140を省略することが可能である。また、S220を省略した場合には、S130,S150を省略することが可能である。
図2は、上記選定方法のために用いるシステムの全体構成を示す図である。図2に示すように、上記選定方法のために用いるシステムは、ゴルフクラブシャフトに取り付けられ、ゴルファのスイング特性に関する各種データを採取するためのセンサ装置100を含む。
上記システムは、さらに、入力装置1と、記憶装置2と、処理装置3と、出力装置4とを含む。
入力装置1は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどからなる装置である。入力装置1には、S140,S150で採取されたゴルファの身長およびゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さが入力される。
記憶装置2は、たとえばハードディスクなどからなる。記憶装置2は、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さを算出するための所定のルール(関数)を記憶する。
入力装置1および記憶装置2は、処理装置3に接続されている。センサ装置100により採取された情報および入力装置1に入力された情報は、電子形式で処理装置3に伝送される。
処理装置3は、たとえばCPUなどからなり、伝送されてきた情報を電子的に処理する。処理装置3は、センサ装置100により採取された情報および入力装置1に入力された情報と、記憶装置2に記憶された所定のルールとに基づいて、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さを算出する。
出力装置4は、たとえば表示モニタなどからなる。出力装置4は、処理装置3により求められた結果を出力する。
なお、本発明は、図2に示すシステムに限定されるものではない。たとえば、センサ装置100により採取されたデータを入力装置1から入力するようにしてもよい。
(センサ装置の構成)
次に、センサ装置100について説明する。図3は、ゴルフクラブ200に装着されたセンサ装置100の正面図である。図1に示すように、ゴルフクラブ200は、ゴルファが把持するグリップ201と、ボールを打球するヘッド203と、グリップ201とヘッド203とを接続するシャフト202とを含む。
センサ装置100は、ゴルフクラブ200(グリップ201)の上端部から約12インチ(約304mm)〜15インチ(381mm)に位置する部分にセンサ装置100の重心が位置するようにシャフト202に装着されている。このような位置に測定センサ装置100が装着されることで、センサ装置100が装着される前後において、ゴルフクラブ200の特性が大きく変化することを抑制することができる。
図4および図5は、センサ装置100の斜視図である。図4および図5に示すように、センサ装置100は、内部に加速度センサ等を収容するケース110と、ヘッド速度等を表示する表示部111と、電源スイッチ112と、リセットボタン113とを有する。ケース110は、上部ケーシング114および下部ケーシング115とを含む。上部ケーシング114および下部ケーシング115によって、ゴルフクラブ200のシャフト202が挿入される挿入孔116および挿入孔117が規定されている。
挿入孔116および挿入孔117の内径は、シャフト202の外径よりも大きくなるように形成されており、スイング時にシャフト202が撓ったとしても、シャフト202が挿入孔116および挿入孔117の内周面と接触することが抑制されている。
図6は、センサ装置100の断面図であり、図7は、センサ装置100内部の分解斜視図である。図6および図7に示すように、センサ装置100は、シャフト202の表面上に装着されている。センサ装置100は、シャフト202の周面上に設けられ、たとえば、ポリエステル等の弾性変形可能な緩衝部材118と、バンド119によって緩衝部材118を介してシャフト202に固定された基板支持部120と、この基板支持部120の上面上にボルトによって固定された基板121とを含む。
基板支持部120は、シャフト202の外表面形状に沿って湾曲し、シャフト202および緩衝部材118を受け入れ可能な湾曲部120Aと、湾曲部120Aの側辺部に連設された平坦部120Bとを備えている。平坦部120B上に、基板121が固定されている。そして、平坦部120Bの側辺部は、上部ケーシング114と下部ケーシング115とによって挟持されており、上部ケーシング114と下部ケーシング115とは、ボルトによって互いに固定されている。
図8は、基板125の側面図である。図8および前述の図6,図7に示すように、センサ装置100は、基板121の主表面121A上に、半田等によって装着された加速度センサ122,123と、基板121の主表面121B上に装着され、各種データ演算処理を行う処理部124と、シャフト202の表面に位置する歪センサ125,126とをさらに含む。
歪センサ125は、シャフト202の周面のうち、飛球方向に面する側面上に配置され、歪センサ126は、飛球方向と直交する方向に面する側面上に貼付されている。
加速度センサ122,123は、各装着位置におけるシャフト202の加速度を正確に測定することができる。加速度センサ122,123は、シャフト202の中心軸線P方向の加速度を測定可能である。
(ヘッド速度の測定)
次に、センサ装置100による、インパクト直前におけるヘッド203のフェース面の幾何学的な中心点Rの速度の検知方法について説明する。なお、フェース面の幾何学的な中心点Rは、加速度センサ122,123に対して中心軸線P方向に間隔を隔てた位置に位置している。
ここで、再び図3を参照して、ゴルファがゴルフクラブ200をスイングしたとき、時々刻々において、ゴルフクラブ200は、中心軸線P上に位置する仮想回転中心Oを中心として等速円運動しているものと仮定する。
ここで、ヘッド203とボールとのインパクト時刻を検出し、インパクト直前においても、ゴルフクラブ200が仮想回転中心Oを中心として等速円運動しているものと仮定して、インパクト直前における加速度センサ122,123が検出する角加速度から、ヘッド203の中心点Rの仮想速度を算出する。
ここで、中心点Rの仮想速度と、ハイスピードカメラ撮影によって測定したヘッド203の実測速度との相関関係を算出しておき、仮想速度を実測速度に一致または近似させるための補正関数を予め算出しておく。そして、計測対称のゴルファがスイングしたときに、上記仮想速度を、予め求めた補正関数で補正する。これにより、実測速度に近似されたヘッド速度を算出する。
上記仮想速度の算出方法について、さらに具体的に説明する。図3において、加速度センサ122と加速度センサ123とは、中心軸線P方向に配列されており、互いに、中心軸線P方向にセンサ間距離r3だけ離れている。加速度センサ122は、仮想回転中心Oから中心軸線P方向に中心線距離r2だけ離れた位置に装着されている。また、加速度センサ123は、仮想回転中心Oから中心線距離r1だけ離れた位置に装着されている。そして、ヘッド203のフェースの中心点Rと、加速度センサ122とは、中心軸線P方向に中心線距離Lだけ離れている。
各々のゴルファがゴルフクラブ200をスイングしたときのインパクト直前におけるゴルフクラブ200の回転角速度をωとする。加速度センサ122が検出した加速度をα2とし、加速度センサ123が検出した加速度をα1とすると、下記の数1、数2の式が成立する。さらに、中心点Rにおける仮想速度Vhは、下記数3によって示すことができ
る。
Figure 0005451815
Figure 0005451815
Figure 0005451815
そして、上記数1、数2および数3からω、r1およびr2の項を消去することで、仮想速度Vhは、下記数4によって表すことができる。
Figure 0005451815
ここで、中心線距離Lおよびセンサ間距離r3は、センサ装置100によって決定されるものであり、既知の値である。α1およびα2は、各加速度センサ122および加速度センサ121によって測定することができる。
したがって、加速度センサ122および加速度センサ121の出力値によって、仮想速度Vhを算出することができる。
図9は、処理部124の構成を模式的に示す模式図である。図9に示すように、処理部124は、加速度センサ122からの出力電圧をアナログ−デジタル変換する変換器124Aと、加速度センサ123からの出力電圧をアナログ−デジタル変換する変換器124Bと、変換器124A,124Bから出力される電圧に基づいて、シャフト202のうち、加速度センサ122,123が装着された部分の加速度を算出する演算部124Cと、歪センサ125,126が装着された部分の歪み量を算出する演算部124Dと、演算部124C,124Dからの出力データを記憶するメモリ124Eとを備えている。
図9に示すように、歪センサ125,126からの出力電圧は、ブリッジ127,128を介して、増幅器129,130に入力され、その後、演算部124Eに入力される。演算部124Eは、入力された電圧に基づいて、シャフト202のうち、歪センサ125,126が装着された部分の歪み量を各々算出する。そして、各々の歪み量から合成歪み量を算出する。
センサ装置100は、電池131をさらに含む。加速度センサ122,123および歪センサ125,126には、電池131から所定電圧の直流電力が供給されている。電源スイッチ112は、電池131からの電力供給のON/OFFを切替可能である。
次に、図10を用いて、インパクト直前のヘッド速度を検出するときの具体的フローを説明する。ヘッド速度を検出する際は、まず、センサ装置100をゴルフクラブ200の所定の位置に装着し、センサ装置100の電源スイッチ112をONとする(S1)。さらに、リセットボタン113を押して、処理部124および表示部111を初期状態に戻す(S2)。これにより、たとえば、表示部111に前回測定時のヘッド速度が表示されている場合に、センサ装置100は、新たなヘッド速度を測定可能な状態となる。
次に、ボールを配置した状態で、ゴルファが、ゴルフクラブ200を把持してスイングの準備が完了する(S3)。
そして、センサ装置100が装着されたゴルフクラブ200をゴルファがスイングする(S4)。ここで、電源スイッチ112はON状態であるため、加速度センサ122,123には電力が供給され、各装着位置における加速度に対応する出力が演算部124Cに出力される。演算部124Cは、加速度センサ122,123から入力される電圧(信号)に基づいて、加速度センサ122,123が各々装着された位置における加速度を算出する(S5)。
演算部124Cは、加速度センサ122,123からの出力に基づいて算出した各加速度が、いずれも、所定の時間内に所定以上変動した時刻をインパクト時刻として検出する(S6)。
インパクト時刻においては、ヘッド203とゴルフボールとが衝突し、ヘッド203の加速度が急激に変動する。このため、加速度センサ122,123からの出力をフィルタを通して算出された加速度に基づいて、インパクト時刻を特定することができる。
演算部124Cは、インパクト直前における加速度データをA/D変換(アナログ→ディジタル)する(S7)。そして、変換されたデータが、メモリ124に正常にラッチ(保持)されたかを確認する(S8)。演算部124Cは、ラッチされた加速度データに基づいて、仮想速度Vhを算出する。その後、この仮想速度Vhに基づいて、ヘッド速度Vを算出する。そして、算出したヘッド速度Vを表示部111に表示する(S9)。
再度スイングする際には、リセットボタン113が押されることで、センサ装置100は、再度、新たなヘッド速度を算出可能な状態となる(S10)。その一方で、ヘッド速度の算出を終了する際には、電源スイッチ112をOFFとする(S11)。これにより、ヘッド速度の算出が終了する。
以上のようにして、インパクト直前のヘッド速度を高精度に算出することができる。また、ヘッド速度を算出することで、インパクト直前の回転角速度ωも算出することができる。
(回転中心からグリップエンドまでの距離の測定)
上述のとおり、図3中のr1を算出することができる。そして、算出されたr1および加速度センサ123の装着位置の情報からr0を算出することができる。
ここで、上記手順で算出されたr0の値(算出値)と、ハイスピードカメラ撮影によって測定した実測値との相関関係を算出しておき、算出値を実測値に一致または近似させるための補正関数を予め算出しておく。そして、計測対象のゴルファがスイングしたときに、上記r0の算出値を、予め求めた補正関数で補正する。これにより、実測値に近似されたr0を算出することが可能である。
(スイングテンポの測定)
上述したとおり、演算部124Eは、歪センサ125,126からの出力電圧に基づいて、シャフト202の合成歪み量を算出する。シャフト202の合成歪み量は、トップオブスイング近傍において最大となる。この合成歪み量の最大値(以下、「最大合成歪み量」と言う。)は、「スイングテンポ」を示す一指標となる。
演算部124Eは、算出した「最大合成歪み量」を、ウッド用のセンサ装置100においては、たとえば表1に示す基準に従って10段階に分類し、アイアン用のセンサ装置100においては、たとえば表2に示す基準に従って10段階に分類し、その分類結果をメモリ124Eに出力する。
Figure 0005451815
Figure 0005451815
メモリ124Eは、上記分類結果を記憶する。メモリ124Eに記憶された分類結果は、図示されない表示切替部の操作によって、表示部111に表示される。この分類結果に基づいて、各々のゴルファのスイングテンポを判断することができる。具体的には、スイングテンポの速いゴルファほど、「最大合成歪み量」が大きくなる傾向にあるため、表示部111に示される数値が大きいほど、スイングテンポが速いということになる。
(トウダウン量の測定)
演算部124Eは、飛球方向と直交する方向(図7中のY方向)に面する側面上に貼付された歪センサ126からの出力結果に基づいて、トウダウン方向(インパクト直前にヘッド203のトウ部が下がる方向)の歪み量を算出することが可能である。トウダウン方向の歪み量は、インパクト直前に最大となる。この歪み量の最大値(以下、「トウダウン歪み最大値」と言う。)は、「トウダウン量」を示す一指標となる。
演算部124Eは、算出した「トウダウン歪み最大値」を、たとえば表3に示す基準に従って10段階に分類し、その分類結果をメモリ124Eに出力する。
Figure 0005451815
メモリ124Eは、上記分類結果を記憶する。メモリ124Eに記憶された分類結果は、図示されない表示切替部の操作によって、表示部111に表示される。この分類結果に基づいて、各々のゴルファのトウダウン量を判断することができる。具体的には、トウダウン量の大きいゴルファほど、「トウダウン歪み最大値」が大きくなる傾向にあるため、表示部111に示される数値が大きいほど、トウダウン量が大きいということになる。
次に、本発明の実施例について説明する。以下に説明する実施例は、ドライバーの最適長さを選定するものであるが、本発明の範囲はドライバーの最適長さを選定するものに限定されず、ウッド型およびアイアン型のゴルフクラブの任意の番手の最適長さを選定するものに適用可能である。
本実施例では、17名(A〜Q)のゴルファに各々6本のゴルフクラブを用いて試打をさせている。上記6本のゴルフクラブの長さは、各々異なる(45.0インチ、45.1インチ、45.88インチ、45.75インチ、46.6インチおよび46.5インチ)。
上述した方法により、各々のゴルファのインパクト直前(1/100秒前)の仮想速度Vh、回転角速度ωおよび回転中心からグリップエンドまでの距離r0を求めた結果を表4に示す。表4に示す数値は、平均的な長さ(本実施例では45.75インチ)のゴルフクラブについての値を示す。
Figure 0005451815
また、上記17名のゴルファについて、インパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離r0を求めた結果を図11に示す。
さらに、弾道測定器を用いて、各々のゴルファの打球の弾道を解析した。その結果を、表5に示す。表5に示す数値は、試打を行なった6本のゴルフクラブについての値の平均を示す。
Figure 0005451815
(官能評価結果に基づく回帰分析)
本実施例では、各々のゴルファに、6本のゴルフクラブについて、各々官能評価(振りやすさの評価)をさせた。官能評価は、各々のゴルファが、各々のゴルフクラブに対して、10点満点で1点、2点、3点…と点数を付けることによって行なった。この官能評価の結果を用いて、数5に示す式から、各々のゴルファについて、最適長さを算出するためのパラメータy1(以下、「長さ中央値」と言う。)を算出した(算出結果は、後述の表6を参照)。
Figure 0005451815
短いクラブの官能評価が高い場合には、上記「長さ中央値」は小さくなり、長いクラブの官能評価が高い場合には、上記「長さ中央値」は大きくなる。数5において、「官能評価値」を7乗しているが、この値は、適宜変更可能である。「7乗」を「1乗」にした場合、上記「長さ中央値」は、確率分布で言う「中央値」に相当するものとなるが、上記のように「7乗」とすることで、各々のゴルファの官能評価の結果が「長さ中央値」に反映されやすくなる。
さらに、数6を用いて、上記「長さ中央値」をゴルフクラブ長さに当てはまるように、正規化することにより、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出することが可能である。
Figure 0005451815
このようにして、各々のゴルファの官能評価結果に基づいて、各々のゴルファに適した推奨ゴルフクラブ長さを算出することが可能である。しかし、上述の手法では、複数(本実施例では6本)のゴルフクラブを用いて試打を繰り返さなければならない。
本願発明者は、鋭意検討の結果、インパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離r0と、ゴルファの身長Hと、ゴルファのスイングテンポTとが、上記「長さ中央値」に対して特に相関が高いことを見出した。
そこで、本願発明者は、上記知見に基づき、上記距離r0、身長HおよびスイングテンポTを各々説明変数として、上記官能評価の結果を用いた重回帰分析を行なった。この結果算出された回帰式を、数7に示す。
Figure 0005451815
数7の式を用いることにより、平均的な長さ(本実施例では45.75インチ)のゴルフクラブを用いた試打により求められた距離r0およびスイングテンポTと、別途測定した身長Hとに基づいて、上記「長さ中央値」を簡単に算出することができる。この算出結果を、表6に示す。なお、表6に示す距離r0およびスイングテンポTは、複数回(表6の例では2回だが回数はこれに限定されない)の測定の平均値を示している。
Figure 0005451815
さらに、上記の重回帰式によって算出された「長さ中央値」に基づく、各々のゴルファ別の推奨ゴルフクラブ長さを図12に示す。
(実打試験結果に基づく回帰分析)
本実施例では、上述の実打試験結果に基づき、各々のゴルファについて、ゴルフクラブが1インチ伸びたときの飛距離の伸びy2(以下、「飛距離up係数」と言う。)を算出した(算出結果は、後述の表7を参照)。
さらに、数8を用いて、上記「飛距離up係数」をゴルフクラブ長さに当てはまるように、正規化することにより、各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出することが可能である。
Figure 0005451815
このようにして、各々のゴルファの試打試験結果に基づいて、各々のゴルファに適した推奨ゴルフクラブ長さを算出することが可能である。しかし、上述の手法では、複数(本実施例では6本)のゴルフクラブを用いて試打を繰り返さなければならない。
本願発明者は、鋭意検討の結果、インパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離r0と、ゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さL0と、ゴルファのスイングにおけるトウダウン量TDとが、上記「飛距離up係数」に対して特に相関が高いことを見出した。
そこで、本願発明者は、上記知見に基づき、上記距離r0、ゴルフクラブ長さL0およびトウダウン量TDを各々説明変数として、上記官能評価の結果を用いた重回帰分析を行なった。この結果算出された回帰式を、数9に示す。
Figure 0005451815
数9の式を用いることにより、平均的な長さ(本実施例では45.75インチ)のゴルフクラブを用いた試打により求められた距離r0およびトウダウン量TDと、情報を別途採取したゴルフクラブ長さL0とに基づいて、上記「飛距離up係数」を簡単に算出することができる。この算出結果を、表7に示す。
Figure 0005451815
さらに、上記の重回帰式によって算出された「飛距離up係数」に基づく、各々のゴルファ別の推奨ゴルフクラブ長さを図13に示す。
(官能評価結果に基づく回帰分析と実打試験結果に基づく回帰分析との組み合わせ)
本実施例では、上述のとおり、2つのアプローチによって、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さを選定可能である。この2つのアプローチによって各々得られた結果を組み合わせることで、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さを、より精度よく算出することが可能となる。
本実施例では、官能評価結果に基づく回帰分析により求めた重回帰式によって算出された推奨ゴルフクラブ長さ(図12)と、実打試験結果に基づく回帰分析により求めた重回帰式によって算出された推奨ゴルフクラブ長さ(図13)とをの平均値を、各々のゴルファに適したゴルフクラブ長さとして算出した。この算出結果を、図14に示す。
ところで、ヘッドスピードが速い上級者に対しては、推奨ゴルフクラブ長さが長くなる傾向にある。しかし、実際には、ヘッドスピードが速い上級者は、ドライバーであれば45インチ程度の短めのゴルフクラブを使う傾向にある。
その理由として、上級者の場合、ヘッドスピードが速いので、打球の落下点の左右ばらつきが大きくなりやすいことが挙げられる。上級者の場合、スコア優先で、よりシビアに左右のばらつきを小さくするため、長いゴルフクラブを使いたくないと推測される。
また、スイングのばらつきが大きい人も、打球の落下点の左右ばらつきが大きくなるので、長いゴルフクラブを推奨するのは不適切な場合がある。
このため、ヘッドスピードや、スイングのばらつき、あるいはその両方に基づいて、推奨ゴルフクラブ長さを補正するようにしてもよい。
具体的には、数10の式を用いて、ヘッドスピードを考慮した推奨ゴルフクラブ長さの補正を行なうことができる。また、数11の式を用いて、スイングばらつきを考慮した推奨ゴルフクラブ長さの補正を行なうことができる。さらに、数12の式を用いて、ヘッドスピードおよびスイングばらつきの双方を考慮した推奨ゴルフクラブ長さの補正を行なうことができる。
なお、スイングばらつきによる補正は、少なくとも3回の試打結果に基づいて補正を行なえばよい。また、数10ないし数12において、換算の係数は、換算の度合いをコントロールする係数であり、必要に応じて適宜設定すればよい。
Figure 0005451815
Figure 0005451815
Figure 0005451815
表8は、補正前のゴルフクラブ長さと、上述した各補正後の推奨ゴルフクラブ長さを示しており、さらに、図15、図16および図17は、補正前の推奨ゴルフクラブ長さと、上記各補正後のゴルフクラブ長さの関係をグラフに表したものである。
Figure 0005451815
(重回帰式の妥当性)
数7、数9に示す重回帰式の妥当性は、図18,図19に示されるとおりである。すなわち、数7の重回帰式の決定係数R2は0.57であり、数8の重回帰式の決定係数R2は0.46である。本実施例に係る重回帰式では、比較的高い決定係数が得られており、本願発明者が鋭意検討の結果得られた上述の知見の妥当性が示されている。
(変形例)
本発明は、上述した実施例に限定されない。たとえば、図20に示すように、インパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離r0と、ゴルフクラブが1インチ伸びたときの飛距離の伸びy2(「飛距離up係数」)との間には、一定の相関関係があり、距離r0のみに基づいて、推奨ゴルフクラブ長さを算出することも可能である。
具体的には、インパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離r0が大きいゴルファは、長尺クラブを用いても飛距離の伸びが小さいか、または、長尺クラブを用いることで飛距離が減少するという相関関係が得られる。この傾向は、本願発明者が鋭意検討の結果得られたものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 入力装置、2 記憶装置、3 処理装置、4 出力装置、100 センサ装置、110 ケース、111 表示部、112 電源スイッチ、113 リセットボタン、114 上部ケーシング、115 下部ケーシング、116,117 挿入孔、118 緩衝部材、119 バンド、120 基板支持部、120A 湾曲部、120B 平坦部、121 基板、121A,121B 主表面、122,123 加速度センサ、124 処理部、125,126 歪センサ、127,128 ブリッジ、129,130 増幅器、131 電池、200 ゴルフクラブ、201 グリップ、202 シャフト、203 ヘッド。

Claims (12)

  1. 各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出する方法であって、
    ゴルフクラブの中心軸方向に所定の距離だけ離れて配列された2つの加速度センサを用いて各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離を求めるステップと、
    前記各々のゴルファの身長を採取するステップと、
    前記各々のゴルファのスイングテンポを計測するステップと、
    複数のゴルファについて求められた前記距離と、身長と、スイングテンポとを説明変数に含む第1関数に基づいて、前記各々のゴルファに適した第1のゴルフクラブ長さを算出するステップと、
    前記各々のゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さのデータを採取するステップと、
    前記各々のゴルファのスイングにおけるトウダウン量を計測するステップと、
    複数のゴルファについて求められた前記距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量とを説明変数に含む第2関数に基づいて、前記各々のゴルファに適した第2のゴルフクラブ長さを算出するステップと、
    前記第1のゴルフクラブ長さおよび前記第2のゴルフクラブ長さに基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出するステップとを備え、
    前記第1関数は、
    複数のゴルファについて、前記距離と、身長と、スイングテンポと、自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さとをそれぞれ求め、前記距離と、前記身長と、前記スイングテンポとを説明変数とし、前記複数のゴルファが自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さを目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなり、
    前記第2関数は、
    複数のゴルファについて、前記距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量と、クラブ長の変化と飛距離の変化との関係を示す係数とをそれぞれ求め、前記距離と、前記普段使用しているゴルフクラブ長さと、前記トウダウン量とを説明変数とし、前記係数を目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなる、方法。
  2. 各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出する方法であって、
    ゴルフクラブの中心軸方向に所定の距離だけ離れて配列された2つの加速度センサを用いて各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離を求めるステップと、
    前記各々のゴルファの身長を採取するステップと、
    前記各々のゴルファのスイングテンポを計測するステップと、
    複数のゴルファについて求められた前記距離と、身長と、スイングテンポとを説明変数に含む所定の関数に基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出するステップとを備え、
    前記所定の関数は、
    複数のゴルファについて、前記距離と、身長と、スイングテンポと、自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さとをそれぞれ求め、前記距離と、前記身長と、前記スイングテンポとを説明変数とし、前記複数のゴルファが自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さを目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなる、方法。
  3. 各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出する方法であって、
    ゴルフクラブの中心軸方向に所定の距離だけ離れて配列された2つの加速度センサを用いて各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離を求めるステップと、
    前記各々のゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さのデータを採取するステップと、
    前記各々のゴルファのスイングにおけるトウダウン量を計測するステップと、
    複数のゴルファについて求められた前記距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量とを説明変数に含む所定の関数に基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出するステップとを備え、
    前記所定の関数は、
    複数のゴルファについて、前記距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量と、クラブ長の変化と飛距離の変化との関係を示す係数とをそれぞれ求め、前記距離と、前記普段使用しているゴルフクラブ長さと、前記トウダウン量とを説明変数とし、前記係数を目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなる、方法。
  4. 各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前のヘッドスピードを測定するステップをさらに備え、
    前記各々のゴルファについて求められたヘッドスピードに基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
  5. 各々のゴルファの複数回のスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離の標準偏差に基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
  6. 各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前のヘッドスピードを測定するステップをさらに備え、
    前記各々のゴルファについて求められたヘッドスピードと、各々のゴルファの複数回のスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離の標準偏差とに基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
  7. 各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出するためのシステムであって、
    各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離と、前記各々のゴルファのスイングテンポと、前記各々のゴルファのスイングにおけるトウダウン量とを算出可能なセンサ装置と、
    前記各々のゴルファの身長および前記各々のゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さのデータを入力する入力装置と、
    複数のゴルファによる自身に最適なゴルフクラブの選択結果から構築され、前記複数のゴルファについて求められた前記距離と、身長と、スイングテンポとを説明変数に含む第1関数、および、前記複数のゴルファによる実打試験結果から構築され、前記複数のゴルファについて求められた前記距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量とを説明変数に含む第2関数を記憶する記憶装置と、
    前記センサ装置により求められた前記距離および前記スイングテンポと、前記入力装置に入力された前記身長と、前記記憶装置に記憶された前記第1関数とに基づいて、前記各々のゴルファに適した第1のゴルフクラブ長さを算出するとともに、前記センサ装置により求められた前記距離および前記トウダウン量と、前記入力装置に入力された前記ゴルフクラブ長さと、前記記憶装置に記憶された前記第2関数とに基づいて、前記各々のゴルファに適した第2のゴルフクラブ長さを求め、前記第1のゴルフクラブ長さおよび前記第2のゴルフクラブ長さに基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを算出する処理装置と、
    前記処理装置により求められた結果を出力する出力装置とを備え、
    前記第1関数は、
    複数のゴルファについて、前記距離と、身長と、スイングテンポと、自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さとをそれぞれ求め、前記距離と、前記身長と、前記スイングテンポとを説明変数とし、前記複数のゴルファが自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さを目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなり、
    前記第2関数は、
    複数のゴルファについて、前記距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量と、クラブ長の変化と飛距離の変化との関係を示す係数とをそれぞれ求め、前記距離と、前記普段使用しているゴルフクラブ長さと、前記トウダウン量とを説明変数とし、前記係数を目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなる、システム。
  8. 各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出するためのシステムであって、
    各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離と、前記各々のゴルファのスイングテンポとを算出可能なセンサ装置と、
    少なくとも前記各々のゴルファの身長が入力される入力装置と、
    複数のゴルファによる自身に最適なゴルフクラブの選択結果から構築され、前記複数のゴルファについて求められた前記距離と、身長と、スイングテンポとを説明変数に含む所定の関数を記憶する記憶装置と、
    前記センサ装置により求められた前記距離および前記スイングテンポと、前記入力装置に入力された前記身長と、前記記憶装置に記憶された前記所定の関数とに基づいて、前記各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブ長さを算出する処理装置と、
    前記処理装置により求められた結果を出力する出力装置とを備え、
    前記所定の関数は、
    複数のゴルファについて、前記距離と、身長と、スイングテンポと、自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さとをそれぞれ求め、前記距離と、前記身長と、前記スイングテンポとを説明変数とし、前記複数のゴルファが自身に最適なゴルフクラブとして選択したゴルフクラブの長さを目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなる、システム。
  9. 各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブの長さを算出するためのシステムであって、
    各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離と、前記各々のゴルファのスイングにおけるトウダウン量とを算出可能なセンサ装置と、
    少なくとも前記各々のゴルファが普段使用しているゴルフクラブ長さのデータが入力される入力装置と、
    複数のゴルファによる実打試験結果から構築され、前記複数のゴルファについて求められた前記距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量とを説明変数に含む所定の関数を記憶する記憶装置と、
    前記センサ装置により求められた前記距離および前記トウダウン量と、前記入力装置に入力された前記ゴルフクラブ長さと、前記記憶装置に記憶された前記所定の関数とに基づいて、前記各々のゴルファに最適なウッド型およびアイアン型ゴルフクラブ長さを算出する処理装置と、
    前記処理装置により求められた結果を出力する出力装置とを備え、
    前記所定の関数は、
    複数のゴルファについて、前記距離と、普段使用しているゴルフクラブ長さと、スイングにおけるトウダウン量と、クラブ長の変化と飛距離の変化との関係を示す係数とをそれぞれ求め、前記距離と、前記普段使用しているゴルフクラブ長さと、前記トウダウン量とを説明変数とし、前記係数を目的変数とする回帰分析により得られた回帰式からなる、システム。
  10. 前記センサ装置は、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前のヘッドスピードを測定可能であり、
    前記処理装置は、前記各々のゴルファについて求められたヘッドスピードに基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正する、請求項7から請求項9のいずれかに記載のシステム。
  11. 前記処理装置は、各々のゴルファの複数回のスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離の標準偏差に基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正する、請求項7から請求項9のいずれかに記載のシステム。
  12. 前記センサ装置は、各々のゴルファのスイングにおけるインパクト直前のヘッドスピードを測定可能であり、
    前記処理装置は、前記各々のゴルファについて求められたヘッドスピードと、各々のゴルファの複数回のスイングにおけるインパクト直前の回転中心からグリップエンドまでの距離の標準偏差とに基づいて、前記各々のゴルファに最適なゴルフクラブ長さを補正する、請求項7から請求項9のいずれかに記載のシステム。
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