JP5451777B2 - シート処理装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トレイ上に搬送されたシートにシート処理を施すシート処理装置、及びそれを備えた画像形成装置とに関し、特にシートを一時的にバッファリングするバッファリング機構を有するものに関する。
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリといった画像形成装置では、画像形成されたシートに対して、綴じ処理、穿孔処理、仕分け処理等のシート処理を施すシート処理装置をシート搬送方向下流に接続し、画像形成されたシートに付加処理を行っているものがある。上記シート処理装置において、長い処理時間を要するシート処理、例えば綴じ処理等をする場合には、生産性の低下を回避するため、先行シート束の処理中に画像形成装置から搬送されてきた後続シートを一時的に貯留(以下、バッファリングという)させている。そして、先行シート束の処理時間を確保するために必要な枚数の後続シートをバッファリングし、先行シート束がシート処理部から排出された後、バッファリングシートを重ねてシート処理部に搬送させることにより、シート処理にかかる処理時間を確保している。このように、先行シート束にシート処理を施している間に、後続シートをバッファリング機構でバッファリングさせ、この間の画像形成装置における画像形成動作を停止させないことにより、システム全体としての生産能力を向上させている。
バッファリング機構を有するシート処理装置として、処理トレイ上で先行シート束のシート処理の間に搬送された後続シートをバッファパス内にバッファリングし、シート処理終了後に後続シートを処理トレイへ排出するようにしたものがある(特許文献1参照)。このようにすることにより、処理トレイ上で仕分け処理等を行う場合であっても、画像形成装置における画像形成動作を停止する必要がなく、シート処理を伴うジョブを実行するシステム全体の処理時間を短縮させている。
また、シートの属性を検出するシート属性検出手段を設け、このシート属性検出手段によって、搬送されるシートの属性が通常のシートと異なることを検出したとき、複数のシートを重ねて搬送するバッファリング動作を禁止するものがある(特許文献2参照)。従来のバッファリング動作において、シートをずれなく重ね合わせるのは難しく、処理トレイ上で再度、シートの整合が必要であるが、シートの形状、シートの表面性等のシート属性によっては、シートを複数枚重ねた束の一括整合が困難な場合があるためである。
例えば、普通紙、及び表面コーティングされたコート紙(5紙種)のように、シートの表面性が異なるシート間に働く貼り付き力に関するデータを、図20に示す。この貼り付き力は、シートを重ね合わせた状態で搬送させた後、重ね合わせたシートをシート搬送方向にずらして引き離すのに必要な力を示すものである。図20から、普通紙に対して、コート紙の貼り付き力が格段に大きいことがわかる。このようにシート同士が大きな貼り付き力で貼り付いた状態のシート束を、処理トレイ上で一括して整合することは困難である。したがって、従来のシート処理装置においては、処理トレイに搬送されるシートの属性によってバッファリング動作の可否判断をし、制御を切替えることで、安定した搬送性、処理性とシステム全体のシート処理効率の向上とを両立させることを目的としていた。
特開平11−322165号公報 特開2003−300658号公報
しかしながら、従来のように、シート属性によってバッファリング動作の可否を制御するようなシート処理装置においては、搬送されるシートの属性によっては、システム全体の生産性を低下させながら稼動させる必要があり、パフォーマンスの低下を招いていた。特に、近年、複写機、プリンタに要求される使用紙種の多様化と、単位時間あたりの出力枚数の増大、省エネといった環境問題への取り組みが年々進んでいる状況もある。このことから、バッファリングができないことによる、システム全体のパフォーマンスの低下、稼動時間の増大による消費電力増加の問題等が顕在化しつつあり、シートの種類に問わず、可能な限りの高処理能力、及び高処理効率への要求が高まってきている。
そこで、本発明は、表面性の良いコート紙、あるいはOHTシートのようなフィルムシートであっても、重ねた状態で搬送中のシート同士の貼り付きを低減させ、処理トレイ上でシートの良好な整合を実現するシート処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数のシートを重ねた状態で搬送可能な搬送部と、前記搬送部により搬送されたシートを積載する積載トレイと、前記積載トレイに搬送されたシートを突き当てて規制する規制部材を備え、前記搬送部は、重ねられたシートが前記規制部材に突きあたる前に重ねたシート間にシート搬送方向のズレを生じさせることを特徴とする。
本発明のように、シートを突き当てて規制する規制部材に向かって複数のシートを重ねて搬送する際、搬送回転体対により重ねたシート間にシート搬送方向のズレを生じさせることによりシート同士の貼り付きを解消し、良好な整合を実現することができる。
本実施形態に係る画像形成装置及びシート処理装置の構成図。 本実施形態に係る画像形成装置制御部のブロック図。 本実施形態に係るフィニッシャ制御部のブロック図。 本実施形態に係るシート処理装置の構成図。 本実施形態に係るフィニッシャ制御部のフローチャート図。 本発明のシート処理装置の動作を説明する断面図。 本実施形態に係る処理トレイ部を説明する図。 本発明のステイプル部を説明する上視図。 本実施形態に係る整合手段の説明図。 本実施形態に係る戻し手段の構成図。 ステイプルソートモード時におけるシートの流れと処理トレイの動作を説明する図。 ステイプルソートモード時におけるシートの流れと処理トレイの動作を説明する図。 ステイプルソートモード時におけるシートの流れと処理トレイの動作を説明する図。 シート束搬送部の構成を説明する斜視図。 シート束搬送時におけるシートの動作を説明する図。 第2の実施形態におけるシート束搬送部の構成を説明する斜視図。 第3の実施形態に係るシート処理装置の構成図。 第3の実施形態に係るステイプルソートモード時におけるシートの流れと処理トレイの動作を説明する図。 第3の実施形態に係るフィニッシャ制御部のフローチャート図。 シートの貼り付き力を表す図。
(実施形態1)
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
(画像形成装置)
図1は画像形成装置及びシート処理装置の構成図である。図1に示される画像形成装置は、白黒/カラー画像形成を行う画像形成装置本体600と、画像形成装置本体600にオンラインに接続され、画像形成装置本体600から排出されるシートに処理を施すシート処理装置(以下、フィニッシャという)100を備える。なお、画像形成装置本体600は、フィニッシャ100を排出口に接続せずに、単独でも使用できる。また、画像形成装置本体600は、フィニッシャ100をシート排出装置として一体に組み込んでもよい。
ここで、ユーザーが画像形成装置本体600に対して各種入力/設定を行うために操作部601に臨む位置を画像形成装置の正面手前側(以下、手前側)といい、装置背面側を奥側という。図1は、装置手前側から見た画像形成装置の構成を示したものである。フィニッシャ100は画像形成装置本体600の側部に接続される。
画像形成装置本体600内のカセット909a、909bから供給されたシートSは、それぞれ画像形成部を構成するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体ドラム914a〜914dによって、4色のトナー像が重ねて転写される。そして、定着器904において、搬送されたシート上のトナー像が定着され、片面画像形成モードであれば、そのまま、排出ローラ対907から装置本体外に排出される。両面画像形成モードでは、定着器904から反転ローラ905にシートSが受け渡され、シートSのシート搬送方向上流端(後端)が切替部Pを越えたタイミングで反転ローラ905を反転させ、両面搬送ローラ906a〜906fへ搬送される。そして、再度画像形成部に搬送され、裏面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体ドラム914a〜914dによって、4色のトナー像が重ねて転写される。裏面にトナー像が転写されたシートSは再度、定着器904においてトナー画像が定着され、排出ローラ対907から装置本体外に排出される。
(制御部)
図2は画像形成装置を制御する画像形成装置制御部のブロック図である。
図2に示すように、CPU回路部630は、CPU629、ROM631、RAM655を有している。CPU回路部630は、原稿給送装置制御部632、イメージリーダ制御部633、画像信号制御部634、プリンタ制御部635、フィニッシャ制御部636、外部インターフェイス637を制御している。CPU回路部630は、ROM631に格納されているプログラム及び操作部601の設定に従って制御する。
原稿給送装置制御部632は、原稿給送装置650を制御する。イメージリーダ制御部633はイメージリーダを制御する。プリンタ制御部635は画像形成装置本体600を制御する。フィニッシャ制御部636はフィニッシャ100を制御する。本実施の形態において、フィニッシャ制御部636をフィニッシャ100に搭載した構成について説明する。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、CPU回路部630と一体的に画像形成装置本体600に設け、画像形成装置本体600側からフィニッシャ100を制御するようにしてもよい。
RAM655は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部インターフェイス637は、コンピュータ(PC)620からのインターフェイスであり、プリントデータを画像に展開して画像信号制御部634へ出力する。イメージリーダ制御部633から画像信号制御部634へは、イメージセンサで読み取られた画像が出力され、画像信号制御部634からプリンタ制御部635へ出力された画像は露光制御部へ入力される。
図3はフィニッシャ100を制御するフィニッシャ制御部636のブロック図である。
図3に示すように、フィニッシャ制御部は、マイコン(CPU)701、RAM702、ROM703、入出力部(I/O)705、通信インターフェイス706、ネットワークインターフェイス704を有している。
搬送制御部707により、シートの横レジ検知制御、バッファリング制御、搬送制御が行われる。また、処理トレイ制御部708では、整合板の動作制御、引き込みパドルの動作制御、揺動ガイドの開閉制御、束排紙制御がそれぞれ、ホームポジション(HP)センサと移動モータによって制御される。
I/O705の入力ポートには、各種センサ信号が入力される。I/O705の出力ポートには、各種ドライバを介して接続された各駆動系に接続されている。
(シート処理装置)
図4はシート処理装置としてのフィニッシャ100の構成図である。図4に示すように、フィニッシャ100は、第二シート積載トレイとしての処理トレイ138とシート処理手段としてのステイプラ132を有している。フィニッシャ100は、さらに、シート排出手段としての下排出ローラ対128、戻し手段としての引き込みパドル131を有している。
画像形成装置本体600から排出されたシートSは、フィニッシャ100の入口ローラ対102に受け渡される。このとき、入口センサ101によりシートの受渡しタイミングも同時に検知されている。入口ローラ対102により搬送されたシートSは、搬送パス103を通過しながら、シートのシート搬送方向と直交する幅方向の端部の位置を端部検知センサ104により検知される。これにより、搬送されたシートSの幅方向の位置が、シート処理装置の幅方向の搬送中心位置に対してどの程度の幅方向の誤差が生じているかを検知する。
幅方向の誤差が検知された後、シートSはシフトローラ対105、106により搬送されている途中で、シフトユニット108が幅方向の手前/奥に誤差を加味した所定量移動して、シートのシフト動作が実施される。
その後、搬送ローラ110、離間ローラ111により搬送されたシートSは、第2バッファローラ対115により搬送される。その後、上排出トレイ136に排出される場合は、切替部材118が図示されないソレノイド等の駆動手段により図中破線の状態に切替わり、シートSは上パス搬送路117に導かれ、上排出ローラ対120により上排出トレイ136に排出される。
上排出トレイ136に排出されない場合は、第2バッファローラ対115により搬送されたシートSは、切替部材118により束搬送パス121に導かれる。その後、第3バッファローラ対122、束搬送ローラ対124により順次搬送パス内を通過していく。シートの中央部を綴じる中綴じ(サドル)処理する場合には、図示しないソレノイド等の駆動手段により切替部材125が破線の状態に切替わる。そして、シートがサドルパス133に搬送され、サドル入口ローラ対134によりサドルユニット135に導かれ、中綴じ(サドル)処理される。
搬送されてきたシートSが第一積載トレイとしての下排出トレイ137に排出される場合は、束搬送ローラ対124によって搬送されたシートSは、切替部材125により下パス126に案内される。その後、下排出ローラ対128により第二積載トレイとしての処理トレイ138に排出されたシートSは、処理トレイ138内で処理を施され、搬送部を構成する搬送回転体対としての排出ローラ対130により下排出トレイ137に排出される。
(シート排出制御)
図5はフィニッシャ制御部におけるステイプルジョブが画像形成装置本体の操作部601で選択された時のフローチャートである。図5に示すように、ステイプルジョブ(JOB)が選択されると(S710)、画像形成装置本体600でプリントが開始される(S711)。そして、フィニッシャ100の処理トレイ138へのシート排出が一枚ずつ完了される毎に(S712、YES)、手前側整合板340と奥側整合板341による整合処理が行われる(S713)。シートに対して幅方向の整合処理が終了すると、引き込みパドル131によるパドルの戻し処理(S714)が開始される。排出されたシートが束内の最終紙であれば(S715、YES)、ステイプラによる綴じ処理が行われ(S716)、束排出処理される(S717)。束内最終紙でなければ(S715、NO)、次のシートの処理トレイ138への排出動作が行われる。この動作を最終束まで繰り返し(S718、NO)、最終束であれば(S718、YES)、ステイプルJOBを終了する(S719)。
<バッファリング処理動作の説明>
ステイプル処理やサドル処理を行う場合には、通常、ある一定の処理時間が必要となる。この処理時間は、画像形成装置における画像形成速度にも依存する部分はあるが、シート処理をシート排紙間隔の間で完了させることは困難であり、シート排紙間隔を超えるのが一般的である。このため、画像形成装置における画像形成動作を止めること無くシート処理を行うためにバッファリング(一時貯留)処理が行われる。
以下、このバッファリング処理について図6に示される動作図によって説明する。
搬送ローラ110、および離間ローラ111により搬送されてきた1枚目のシートS1は、第2バッファローラ対115により束搬送パス121に導かれる。このとき、シートS1の先端が第2バッファセンサ116により検知され、予め認識されているシートのサイズ情報から後端がA位置に到達した時点でシートが停止するように、第2バッファローラ対115の停止制御を行う(図6(a)参照)。
図示されないソレノイド等の駆動手段により切替部材114は破線の状態に切替わり、第2バッファローラ対115が逆転動作を行うことにより、逆転動作前のシートS1のシート搬送方向上流端(後端)がバッファパス113に導かれる。そして、逆転動作前のシートS1のシート搬送方向下流端(先端)がBポイントに来るまでシートS1は逆転搬送される(図6(b)参照)
次に搬送されて来た2枚目のシートS2の先端を第1バッファセンサ109で検知した後、停止しているシートS1が搬送速度に到達した時点でシートS2の先端が同じ位置になるように、第1バッファローラ対112を駆動開始する。これにより、シートS1とシートS2は先端が揃った状態になる(図6(c)参照)。
ここで、さらにもう一枚重ね合せ処理する場合には、シートS1、およびシートS2の後端がAポイントに到達するまで、第2バッファローラ対115を駆動する。その後、前述した処理を繰返し行うことにより、3枚目の重ね合せ処理を実行される。
このように、所定枚数重ね合せ処理を行った後で、複数枚からなるシート束としてシート搬送方向下流の第3バッファローラ対122、束搬送ローラ対124により処理トレイ部、もしくはサドルユニットに搬送されていく。
(処理トレイ部の説明)
次に、処理トレイ部について図7〜図10を用いて説明する。
図7に示すように、第二積載トレイとしての処理トレイ138は、シート束のシート搬送方向に対して下流側(図7の左側)を上方に、上流側(図7の右側)を下方に傾斜させて配設されている。処理トレイ138のシート搬送方向上流端部には、後端ストッパ(規制部材)150が配置されている。処理トレイ138のシート搬送方向下流端部には、排出ローラ対130の下部排出ローラ130aが配置されている。
揺動ガイド149には、案内ガイド151、第一除電針152、第二除電針153がそれぞれ軸方向の全域に亙って配置されている。揺動ガイド149は、回動可能に支持軸154に支持され、揺動モータM149によって、上下方向に揺動可能になっている。開閉可能な揺動ガイド149の開放端部には、排出ローラ対130の上部排出ローラ130bが配置され、上部排出ローラ130bは、揺動ガイド149の開閉動作に伴って下部排出ローラ130aに対して離接する。排出ローラ対130は、上下それぞれの排出ローラシャフト部に駆動手段である束排紙駆動モータM130からの回転駆動が付与され、正逆回転可能である。これにより、排出ローラ対130は、下排出トレイ137上に排出する排出方向と、排出方向とは逆の、処理トレイ138上に搬送するシート搬送方向とに、排出、搬送可能である。
次に、シート後端整合部の説明を行う。処理トレイ138のシート搬送方向上流側には、シート搬送手段としてのベルトローラ158、シート押圧部材としての後端レバー159が配置されている。シートは、ベルトローラ158の下排出ローラ対128の排出方向と逆方向にシートを移動させる向きの回転によって、後端レバー159にガイドされながら、後端ストッパ150に突き当たり、シート搬送方向の整合がされる。
具体的な構成について説明すると、ベルトローラ158は、シート排出手段としての下排出ローラ対128を構成する排出ローラ128aの外周に掛け廻され、排出ローラ128aの回転に従動して回転する。また、ベルトローラ158は、その下方部が処理トレイ138上に積載された最上シートと接するような位置関係で、処理トレイ138の上方に設けられている。
ステイプラ132は、スライド支台303上に固定されている。図8に示すように、スライド支台303の下部には転動コロ304、305が設けられている。スライド支台303は、転動コロ304、305と、ステイプラ移動台306上のガイドレール溝307とに案内されて、処理トレイ138に積載されたシートSの後端縁に沿って(矢印Y方向に)移動する。
図9は処理トレイ部の上視図である。図9に示すように、整合手段を構成する手前側整合板340(第1の整合部材)、奥側整合板341(第2の整合部材)は、処理トレイ138に収容されたシートのシート搬送方向と直交する幅方向の両端を整合する。
第1、第2の整合部材340、341は、処理トレイ138上でシートSの両端に対向して配置される。また、第1、第2の整合部材340、341は、処理トレイ138の積載面に対して垂直な整合面340a、341aを有し、シート側端を押圧する。
整合手段は、第1、第2の整合部材340、341をそれぞれ独立して駆動可能な第1、第2の整合モータM340、M341を有している。そして、整合モータM340、M341の先端プーリからタイミングベルトB340、B341を介して、第1、第2の整合部材340、341に駆動伝達される。ここで、整合モータM340、M341、先端プーリ、タイミングベルトB340、B341は駆動手段を構成する。これにより、第1、第2の整合部材340、341は、処理トレイ138に対してシートの幅方向に沿って独立して移動可能となる。すなわち、処理トレイ138の積載面上に、各整合面340a、341aが対向して配置され、かつ積載面と反対面側に各駆動手段が幅方向に正逆移動可能なように組み付けられている。
ここで、第1、第2の整合部材340、341に対して、それぞれのホームポジションを検知するHPセンサS340、S341が配置されている。動作しないときは、第1、第2の整合部材340、341は、それぞれ各ホームポジション(処理トレイ138の幅方向両端部)に待機している。
図10に示すように、引き込みパドル131(131a、131b、131c)は、処理トレイ138の上方に配設され、パドル駆動モータM155からギア列によって駆動連結された回転軸157上に複数個、固設されている。引き込みパドル131は、パドル駆動モータM155により、適切なタイミングで図7において反時計回りに回転する回転体である。なお、引き込みパドル131は、回転軸157の軸方向に沿って、複数設けられている。このように複数設けることにより、引き込みパドル131によりシートを後端ストッパ150a、150bへ引き込む際、複数の引き込みパドル131がシート表面に均等に接触するため、不均等な接触によるシートの旋回を発生させることがない。このため、シートを斜行搬送することなく、確実に後端ストッパ150a、150bに突き当てることが可能となる。
<ステイプルソートモードの排出手段の動作説明>
ステイプルソートモードにおける、シートの流れを、図11を用いて説明する。
ステイプルソートモードが選択されると、画像形成装置本体600から排出された1部目の1ページ目のシートS11からそれ以降の所定ページまでのシートは、シフトユニット108により、手前/奥方向のいずれか一方に所定量シフトされながら順次搬送される。この時、先頭と2ページ目のシートS11、S12はバッファパス内のバッファリング処理によって、2枚のシートが端部をずらした瓦積み状態になるように重ねられる。バッファリング処理されたシートS11、S12は、下排出ローラ対128から排出ローラ対130に搬送される。この2枚のシートは、その後端が下排出ローラ対128を抜けてから排出ローラ対130の正回転により所定量、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aに当接するシートの搬送速度を各々等速で送られる(図11(a))。
その後、排出ローラ対130を逆回転させ、シートの後端が後端ストッパ150に当接するよう排出ローラ対130の排出方向と逆方向に搬送速度Vbで搬送される。シートの後端が後端ストッパ150に突き当たる前に、揺動ガイド149を上昇させ、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aを離間させる。これにより、搬送されたシートS11は、処理トレイ138の積載面の傾斜と搬送速度Vbの慣性力により後端ストッパ150に向けて滑走し、特に薄手のシートで発生しやすい座屈の発生を防止することができる(図11(b))。なお、このバッファリングされたシート束を下排出ローラ対128から排出ローラ対130に搬送し、排出ローラ対130の逆転搬送で後端ストッパ150に突き当て整合する際のシート束間内で発生する動作の詳細に関しては後述する。
シートS11、S12のシート搬送方向上流端(後端)の整合が終了すると、次に、シート搬送方向と直交する幅方向の整合を第1、第2の整合部材340、341によって行う(図12(a))。
次に、1部目の3ページ目のシートS13が下排出ローラ対128から処理トレイ138に排出される。この時、揺動ガイド149は上昇位置にあり、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aを離間させた状態でシートS13を迎える。シートS13の後端が下排出ローラ対128のニップを抜けると、処理トレイ138上に排出される。処理トレイ138上に排出されたシートS13は、引き込みパドル131が下排出ローラ対128の排出方向と逆方向にシートを移動させる向きに回転することで、シートS13のシート端部を後端ストッパ150に向けて搬送される(図12(b))。
シートS13は、シートを排出方向と反対方向に移動させる向きに回転するベルトローラ158によってさらに後端ストッパ150に引き寄せられ、後端ストッパ150の突き当て面に突き当たり、整合される。シートS13のシート搬送方向上流端(後端)の整合が終了すると、S11、S12のシート同様、幅方向の整合を第1、第2の整合部材340、341によって行う。この一連の動作を1部目の最終シートS1nが後端ストッパ150に突き当たるまで繰り返す。
最終シートS1nの整合動作が終了すると、ステイプラ132によって、シート束S1Tの後端縁をステイプルする。そして、図13(a)に示すように、揺動ガイド149を降下させて、シート束S1Tを排出ローラ対130で挟持し、下排出トレイ137に排出する(図13(b))。
一部目の最終シートS1nが後端ストッパ150に突き当たってからのステイプル動作、一部目シート束の下排出トレイ137への束排出動作が、通常のシート処理よりも余分に処理時間を要する時間である。そして、この間、処理トレイ138には、2部目の1ページ目のシートS21を迎え入れることができない。
前述したように、本実施形態のシート処理装置では、処理トレイ138において一部目のシート処理の間、画像形成装置本体600から排出されるシートをバッファリング処理する。これにより、画像形成装置本体600から次の部のシートを順次受け取りつつ、処理トレイ138へシートを排出しない処理を行っている。本実施の形態において、本来は二部目以降の搬送制御で必要なバッファリング処理を一部目の先頭ページと2ページ目で行うのは、すべての部において共通の搬送制御を実行するためである。一部目のシート束を形成するシートの搬送が開始されたとき、処理トレイ138上でシート束が処理中でなければ一部目の先頭ページと2ページ目のシートをバッファリング処理する必要はない。しかしながら、一部目の先頭ページと2ページ目のシートをバッファリング処理しない場合は、バッファリング処理について一部目の搬送制御と二部目以降の搬送制御とを変えなければならない。
次に、本発明の特徴部分である、バッファリング処理により複数のシートが重ねられたシート束の搬送制御に関して説明する。図14は、排出ローラ対130の詳細な構成を表す斜視図である。
上部排出ローラ130bは、下部排出ローラ130aに対して、ローラ径が約5%大きく構成されている(上部排出ローラ130b=φ22mm/下部排出ローラ130a=φ20.9mm)。
また、上部排出ローラ130bは、一方向クラッチ161を内蔵し、回転軸に設けられた伝達歯車を介して、下部排出ローラ130aと共に束排紙駆動モータM130に駆動連結されている。この一方向クラッチ161は、シートを排出ローラ対130によって後端ストッパ150方向に搬送する際にのみロックされ、束排紙駆動モータM130によって上部排出ローラ130bに直接回転駆動が伝達される構成になっている。したがって、シートを下排出トレイ137方向(第1の方向)に搬送する際は、一方向クラッチ161は回転軸に対して空転するため、上部排出ローラ130bには下部排出ローラ130aとの挟持圧と、シートを介した動摩擦係数μによる回転力が付与される。
図15は、シート束の搬送時の動作図である。
図15(a)に示すように、排出ローラ対130によってシート束を後端ストッパ150方向(第2の方向)に搬送する際は、上部排出ローラ130bに直接回転駆動が伝達される。そのため、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aのシート搬送速度にはローラ径の差によって5%の速度差が生じる。すなわち、シート束の上部排出ローラ130bに当接するシートS12の単位時間あたりの移動距離は、下部排出ローラ130aに当接するシートS11の単位時間あたりの移動距離よりも大きくなる。したがって、排出ローラ対130によってシート束を後端ストッパ150方向(第2の方向)に搬送する際に、シートS11とS12の間でシート搬送方向のズレが発生する。本実施形態では、排出ローラ対130を逆転させ、シート束の後端が後端ストッパ150に当接する距離を約100mmに設定している。これにより、重ねられたシートS11とS12を、排出ローラ対130によって後端ストッパ150方向(第2の方向)に搬送する間に、シートS11とS12の間で5mmのシート搬送方向のズレを発生させている。このズレによって、表面性の良いコート紙や、フィルムシートをバッファリング処理したシート束として処理トレイ138に搬送し、搬送中にシート間で貼り付きが発生した場合でも、後端ストッパ150に当接する前にシート間の貼り付きが解消される。貼り付きが解消されたシートS11とS12の端部は、ずれた状態のまま、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aの離間後の慣性力と処理トレイ138の積載面の傾斜により後端ストッパ150に向けて滑走し、良好にシート搬送方向の整合がなされる。
また、図15(b)に示すように、排出ローラ対130によってシートを下排出トレイ137方向(第1の方向)に搬送する際、一方向クラッチ161は回転軸に対して空転する。これにより、上部排出ローラ130bは、シートを介して下部排出ローラ130aによるシートの搬送速度に合わせるように従動ローラとして回転する。このため、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aの各々が当接するシートの搬送速度(搬送量)は等しくなる。よって、未綴じソートモードや、綴じ処理後のシート束排出(図15(a))のように下排出トレイ137に向かって搬送される際に、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aの各々に当接するシートの搬送速度が異なって、ズレが発生することはない。本実施形態においては、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aのシート搬送速度の速度差を5%として設定しているが、5%を上回る速度差、あるいは下回る速度差のいずれにおいても一定以上の捌き効果が期待できる。すなわち、排出ローラ対130の一方に当接するシートの搬送速度と他方に当接するシートの速度に速度差が生ずるように搬送すれば、本願発明の効果が得られる。
ところで、バッファリング処理されたシート間のずらし量は、シート束の後端ストッパ150への突き当て整合時の整合性に影響を及ぼすところがあり、シートサイズ、シートの坪量、表面性等によって、最適なずらし量は異なる。よって、本実施形態においては、バッファリング処理中のずらし量と、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aのシート搬送量の差異によるずらし量とを変更することも可能としている。例えば、シート搬送量の差異によってずらし量を変更する方法としては、排出ローラ対130を逆転させ、シート束の後端が後端ストッパ150に当接するまでの距離(本実施形態は100mm)を変えることによりずらし量の変更が可能となる。また、本実施形態とは逆に、上部排出ローラ130bのローラ径を、下部排出ローラ130aのローラ径より小さく構成しても良い。この場合、一方向クラッチ161を下部排出ローラ130aの回転軸上に設け、シートを下排出トレイ137方向に搬送する際は、下部排出ローラ130aを上部排出ローラ130bによる搬送速度に合わせるように回転させれば、同様の効果が得られる。
(実施形態2)
図16に、本発明に係る実施形態を表す。上述した第1の実施形態との違いは、第1の実施形態では上部排出ローラと下部排出ローラのローラ径に差をもたせるとともに、排出ローラ対の一方に一方向クラッチを内蔵させたのに対し、本実施の形態においては排出ローラ対を独立駆動とした点である。なお、ここでは、第1の実施形態と異なる構成を詳細に説明し、その他の構成及び動作は第1の実施形態と同じであるため説明は省略する。
本実施の形態に係るシート処理装置においては、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aの束排紙駆動モータM130a、M130bをそれぞれ独立に備え、搬送方向に応じて搬送速度を変えるようになっている。つまり、排出ローラ対130によってシートを下排出トレイ137方向(第1の方向)に搬送する際は、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aによるシートの搬送速度を等しくさせている。これに対し、排出ローラ対130によってシート束を後端ストッパ150方向(第2の方向)に搬送する際は、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aによる搬送速度の差異を生じさせることによりシート間でのシート搬送方向のズレを発生させる。
また、本実施の形態の構成では、2枚のシート束の後端が下排出ローラ対128を抜けてから排出ローラ対130によって所定量搬送される際にも、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aのシート搬送量の差異を生じさせることが可能である。これにより、第1、第2のいずれの方向にシート束を搬送する時にも捌き効果を付与することが可能となるため、シート間の張り付きを防止することができる。
なお、上述した実施形態1、2において、同一方向に回転する上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aの間で速度差をつけた構成について説明したが、いずれか一方を停止させる、あるいは一方を逆回転させることによって速度差をつけてもよい。
(実施形態3)
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。上述した第1及び第2の実施形態との違いは、第1及び第2の実施形態では排出ローラ対130の各ローラの速度差によりシート間にズレを発生させたのに対し、本実施の形態では排出ローラ対130のニップ角度の変更によりシート間にズレを発生させる点である。本実施の形態に係るシート処理装置においても、第2の実施形態と同様に、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aの束排紙駆動モータM130a、M130bをそれぞれ独立に備え、搬送方向に応じて搬送速度を変えるようになっている。
図17は、揺動ガイド149の移動機構をシート搬送方向上流側から見た図である。図17に示すように、揺動ガイド149の支持軸154の同軸上には当接部材155が設けられ、排出角変更モータM160によって回転可能な偏芯カム156の回転位置によってスライダー162内で移動可能になっている。そして、不図示の付勢バネによって、常時、偏芯カム156に当接するように付勢されている。偏芯カム156の回転位置によって、当接部材155は支持軸154とともにスライダー162内を移動し、揺動ガイド149を移動させる。当接部材155、偏芯カム156、排出角変更モータM160は変更手段を構成する。
上記変更手段の動作により、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aによって形成されるローラニップ位置が下部排出ローラ130aの周面に沿って移動し、排出ローラ対130の排出角度を可変にしている。つまり、変更手段は上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aの各回転中心を結ぶ線の傾きを変更可能である。揺動ガイド149に取り付けられている第一除電針152、第二除電針153、案内ガイド151は、揺動ガイド149の移動に伴って一体で移動する。よって、第一除電針152、第二除電針153と上部排出ローラ130bとの位置関係は揺動ガイド149の移動によって変わることがない。
次に、本実施形態におけるステイプルソートモード時のシートの流れを、図18(a)、図18(b)を用いて説明する。
ステイプルソートモードのジョブが選択されると、ジョブの1部目の最初のシートが画像形成装置本体600から排出されるまでに、偏芯カム156を回転させて、当接部材155をスライドさせることにより揺動ガイド149を移動させる。待機位置への排出角度の変更動作は、支持軸154中心に揺動ガイド149を上方へ回動させ、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aを非接触状態にしてから行われる。
図18(a)に示すように、待機位置への排出角度変更動作が終了すると、揺動ガイド149を下方に回動させて、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aを当接させる。すなわち、排出ローラ対130は、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aを各々の回転中心を結んだ線の角度(排出ニップ角度)がβの状態で待機し、ジョブの最初のシートが画像形成装置本体600から排出されるのを待つ。
画像形成装置本体600から排出された1部目を形成するシートS11以降のシートは、シフトユニット108によりシート搬送方向と直交する幅方向に(図4の前/奥方向片側に)所定量シフトされながら順次搬送される。そして、バッファパス内で、1枚目のシートS11の上に2枚目のシートS12を、シートS12のシート搬送方向下流端がシートS11のシート搬送方向下流端よりも10mm先行した状態、いわゆる瓦積みになるように重ね合わされる。バッファリングされたシートS11、S12は、ズレ量10mmの状態で重なったまま下排出ローラ対128から排出ローラ対130に搬送される。
図18(b)に示すように、2枚のシートS11とS12はシート搬送方向上流端(後端)が下排出ローラ対128を抜けてから排出ローラ対130によって所定距離、搬送される。具体的には、シートS11は下部排出ローラ130aの搬送速度VI=300m/s、シートS12は上部排出ローラ130bの搬送速度VII=300m/sで時間T=100msの間、距離L1=30mmを搬送される。
排出ローラ対130によってシートS11とS12を搬送する間に、揺動ガイド149は変更手段によって排出角度変更の動作を行う。上部排出ローラ130bは移動速度VIII=100m/sで時間T=50msの間に、下部排出ローラ130aの外周円上を距離L2=5mm移動しながら排出ニップ角度をβからγの状態にする。揺動ガイド149の排出角度変更の動作により、シート束の上部排出ローラ130bに当接するシートS12は、5mm後端ストッパ150側へずらされるため、バッファリングされたときのシートS11とS12のズレ量10mmは5mmになる。バッファリングされたときのシートS11とS12のズレ量10mmは搬送方向の誤差、及び排出角度変更による5mmのズレ量が加わったとしても上側のシートS12の先端が下側のシートS11の先端よりも先行する状態が逆転することはない。表面性の良いコート紙や、フィルム同士をバッファリングによって重ね合わせて処理トレイ138へ搬送中にシート間で貼り付きが発生した場合でも、後端ストッパ150に当接する前にシート間で5mmのずらすことによって捌き効果を付与することができる。
このように、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aにより重ねたシートを搬送している間に、各々の回転中心を結んだ線の傾きを変更することにより重ねたシートをシート搬送方向にずらすことができる。そして、手前側/奥側の整合板340、341による整合、後端ストッパ150への当接の前に貼り付きを解消することによって、重ね合わされたシートの端部を容易に整合することが可能となる。シート搬送方向の整合は、上側のシートS12の先端が下側のシートS11の先端よりも先行する状態を保ったまま、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aの離間後の慣性力と処理トレイ138の積載面の傾斜により後端ストッパ150に向かう。シート搬送方向の整合を行う際は、引き込みパドル131とベルトローラ158が上側のシートS12に作用して、まず下側のシートS11の後端を後端ストッパ150に突き当てた後、上側のシートS12を突き当てることによって良好な整合が行われる。
その後は、実施形態1と同様、1部目の3ページ以降のシートの整合積載、さらに、必要に応じて綴じ処理を行って下排出トレイ137に束排出する。
(バッファリングシート排出制御)
図19は第3の実施形態に係るバッファリングシートの排出制御を説明するフローチャートである。図19に示すように、シート束を形成する1枚目のシートS11と2枚目のシートS12のバッファリング排出処理が設定される(S810)と、画像形成装置本体600からのプリントが開始(S811)され、バッファリング処理が行われる(S812)。その間、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aは排出ニップ角度βの状態で待機(S813)し、フィニッシャ100の処理トレイ部へのシート排出が開始される。シートS11、S12が排出シート検知センサ127(図4)を通過(S814、YES)し、後端が下排出ローラ対128を抜けると、排出角変更手段によってニップ角度γの位置に移動する(S815)。シートの処理トレイ138への排出が完了されると上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aは離間(S816)し、手前側整合板340と奥側整合板341による幅整合処理が行われる(S817)。シートS11、S12に対して幅方向の整合処理が終了すると引き込みパドル131による、パドルの戻し処理(S818)が開始される。シートS11、S12の後端が後端ストッパ150へ当接して処理が完了(S819)する。
本実施の形態においては、上部排出ローラ130bに変更手段を設けたが、これに限らない。例えば、下部排出ローラ130aに変更手段を設け、排出ローラ対130の逆回転が開始するまでに、下部排出ローラ130aの当接位置を変更することで、重ねられたシート同士をずらすことが可能である。
また、排出ローラ対130の駆動が逆転し、重ねられた2枚のシートを後端ストッパ150の方向に搬送する間に、上下いずれかの排出ローラの当接位置をシート排出方向と逆方向に変更することで、重ねられたシートをずらすことが可能である。
また、排出ローラ対130の駆動が逆転するまでに、上下いずれかの排出ローラの当接位置をシートの排出方向と同じ方向に変更することで、重ねられたシートをずらすことが可能である。
さらに、排出ローラ対130の駆動が逆転し、後端ストッパ150方向に搬送する間に、上下いずれかの排出ローラの当接位置をシートの排出方向と同じ方向に変更することで、重ねられたシート同士をずらすことが可能である。
本実施の形態においては排出ローラ対を独立駆動とした構成について説明したが、少なくとも他方の周面に沿って移動する一方のローラが束排紙駆動モータによって駆動される構成であれば、重ねたシート間にシート搬送方向のズレを生じさせることが可能である。
100 シート処理装置
105、106 シフトローラ対
108 シフトユニット
109 第1バッファセンサ
110 搬送ローラ
111 離間ローラ
112 第1バッファローラ対
113 バッファパス
114 切替部材
115 第2バッファローラ対
116 第2バッファセンサ
122 第3バッファローラ対
130 排出ローラ対
131 パドル
132 ステイプラ
136 上排出トレイ
137 下排出トレイ
138 処理トレイ
149 揺動ガイド
150 後端ストッパ
600 画像形成装置本体

Claims (11)

  1. 複数のシートを重ねた状態で搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部により搬送されたシートを積載する積載トレイと、
    前記積載トレイに搬送されたシートを突き当てて規制する規制部材を備え、
    前記搬送部は、重ねられたシートが前記規制部材に突きあたる前に重ねたシート間にシート搬送方向のズレを生じさせることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記搬送部は、搬送回転体対を有し、
    前記搬送回転体対は、重ねて搬送されるシートのうち前記搬送回転体対の一方の回転体に当接するシートと他方の回転体に当接するシートに速度差が生ずるよう搬送して重ねたシート間にズレを生じさせることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記搬送回転体対の一方の回転体と他方の回転体は各々異なる径を有し、前記搬送回転体対の一方の回転体と他方の回転体のいずれかに一方向クラッチを備えたことを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 前記搬送回転体対は各々独立に駆動されることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  5. 前記搬送部を構成する搬送回転体対の各々の回転中心を結ぶ線の傾きを変更する変更手段を備え、前記変更手段は、前記回転中心を結ぶ線の傾きを変更して重ねたシート間にズレを生じさせることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  6. 前記変更手段は、前記搬送回転体対の一方の回転体を他方の回転体の周面に沿って移動させることにより重ねたシート同士をずらすことを特徴とする請求項5に記載のシート処理装置。
  7. 前記搬送回転体対は正逆回転可能であり、正回転により前記積載トレイに重ねて搬送されたシートを逆回転により前記規制部材に向かって搬送することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項にシート処理装置。
  8. 前記搬送回転体対は、重ねたシートの前記規制部材に当接する端部のうち、下側のシートの端部が上側のシートの端部よりも前記規制部材に近くなるようずらした状態で前記規制部材に向かって搬送することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  9. 前記搬送回転体対は、重ねたシートが前記規制部材に突き当てられる前に、互いに離間することを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  10. 前記積載トレイに積載されたシートを処理するシート処理手段を備え、前記シート処理手段は、前記規制部材に規制されたシートに処理を施すことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  11. シートに画像を形成する画像形成部と、
    画像形成されたシートを処理する請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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