JP5451213B2 - 画像処理装置及び画像処理方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像データの特徴に応じて画像を補正する画像処理装置及びその制御方法に関する。
近年、撮像素子で撮影した静止画をデジタルデータとして記録するデジタルカメラが広く普及している。また画像を記録するメモリカードの大容量化に伴って、撮影した画像を大量に記憶することが一般化している。このように簡単に大量の画像を撮影して保存できるようになったため、安易に撮影して露出量が適正でない状態で撮影して保存される画像も増えている。例えば、露出不足の状態で撮影された画像では、明るい場所を撮影したにも拘わらず、画像全体が暗くなって保存されてしまう。このように露出不足の状態で撮影された画像をコンピュータの画面に表示させる場合、或いは、印刷して閲覧する場合などには、撮影した画像に対し撮影時の露出の過不足を補うため適当な補正処理が行われることが望ましい。このような補正処理を大量の画像に対して1つずつ手作業で行うと非常に手間がかかってしまうため、撮影した画像の露出の過不足状態を自動的に判定して補正処理を行えることが望ましい。しかしながら、例えば、全体的に暗い夜景画像と露出不足の画像を自動的に判定することが難しい。このような問題を解決するための適切な補正処理を実行する方法が必要とされている。
特許文献1は、撮影画像を複数の区画に分割し、分割された区画の画像の特徴量である区画特徴量を算出し、その区画特徴量から撮影画像に割り当てられる撮影シーンの確度を算定している。そして、その算定された撮影シーンの確度から撮影画像に対する補正度を決定する方法が記載されている。撮影シーンの確度とは、撮影画像から特徴量を算出し、特徴量に基づき、予め設定されたシーンである可能性を数値で示した値である。この特許文献1では、撮影シーンの確度を算出する方法として、例えば、逆光と順光の判定に、撮影画像の中央部に位置する区画群と周辺部に位置する区画群との輝度差を用いている。つまり、中央部の区画群の輝度が周辺部の区画群の輝度より小さい場合は逆光シーンである判断し、逆に中央部の区画群の輝度が周辺部の区画群の輝度より大きい場合は順光シーンと判断している。
特開2006−324987号公報
しかしながら、特許文献1では、画像に含まれる複数の領域の特徴量を取得し、取得された特徴量に基づき、領域毎にカテゴリと該カテゴリの信頼度を判別し、判別された領域毎のカテゴリとカテゴリの信頼度に基づき画像におけるカテゴリ毎の信頼度を取得し、該取得されたカテゴリ毎の信頼度に基づき前記画像のカテゴリを判別する構成については記載されておりません。
本発明は、画像に含まれる複数の領域毎のカテゴリとカテゴリの信頼度を用いて画像のカテゴリを判別することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、上記課題を解決するために、以下の手段を有する。画像に含まれる複数の領域の特徴量を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された特徴量に基づき、前記領域毎にカテゴリと該カテゴリの信頼度を判別する領域カテゴリ判別手段と、前記領域カテゴリ判別手段によって判別された領域毎のカテゴリと該カテゴリの信頼度に基づき前記画像におけるカテゴリ毎の信頼度を取得し、該取得されたカテゴリ毎の信頼度に基づき前記画像のカテゴリを判別する画像カテゴリ判別手段とを有する。
本発明によれば、画像に含まれる複数の領域毎のカテゴリとカテゴリの信頼度を用いて画像のカテゴリを判別することができる。
実施形態に係る画像処理システムの機能構成を示すブロック図である。 実施形態に係る画像処理システムの構成を説明するブロック図である。 実施形態に係る画像処理システムの動作手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る領域分割部を説明する図である。 実施形態に係るカテゴリ情報保持部を説明する図である。 実施形態に係るカテゴリ判定部を説明する図である。 実施形態に係るカテゴリ判定部を説明する図である。 実施形態に係る補正強度設定部を説明する図である。 実施形態に係る特徴量算出部の動作手順を示すフローチャートである。 輝度(Y)と色差(Cb)のヒストグラム例を示すグラフ図である。 実施形態に係るカテゴリ情報保持部を説明する図である。 実施形態に係るカテゴリ判定部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る補正強度設定部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る補正強度設定方法を説明する図である。 実施形態に係る補正処理部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態において画像補正に用いるγ曲線を示す図である。 実施形態に係るカテゴリ情報保持部を説明する図である。 実施形態に係るカテゴリ判定部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態に係るカテゴリ判定部を説明する図である。 実施形態に係る補正強度設定部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る補正処理部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態において画像補正に用いるγ曲線を示す図である。 実施形態において画像補正に用いるγ曲線を示す図である。 実施形態に係るカテゴリ判定部を説明する図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
本実施形態では、デジタル画像データを解析して補正処理を行う画像処理装置を有する画像処理システムの例で説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る画像処理システムの構成を説明するブロック図である。
この画像処理システムは、コンピュータ200と、それに接続されたプリンタ210及び画像取得装置211(例えば、デジタルカメラやスキャナ等)を有している。コンピュータ200において、システムバス201には、CPU202,ROM203,RAM204、ハードディスク等の二次記憶装置205が接続されている。またユーザインターフェースとして、表示部206、キーボード207、ポインティングデバイス208がCPU202等に接続されている。更に、プリンタ210がI/Oインターフェース209を介して接続されている。更に、画像データの入力用の画像取得装置211がI/Oインターフェース209を介して接続されている。CPU202は、アプリケーション(以下の説明する処理を実行する機能を有する)の実行が指示されると二次記憶装置205にインストールされている、対応するプログラムを読み出してRAM204にロードする。その後、そのプログラムを起動することにより、その指示された処理を実行することができる。
以下、本発明の実施形態に係る画像処理システムの概要について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理システムの機能構成を示すブロック図である。
この画像処理システムは、画像取得装置211、色空間変換部101、領域分割処理部102、特徴量算出部103、カテゴリ情報保持部104、カテゴリ判定部105、補正強度設定部106、補正処理部107、プリンタ210を具備している。
画像取得装置211は、撮影した画像をデジタル画像データとしてメモリカード等の記録メディアに記憶しているデジタルカメラ等の撮像装置である。また或いは、原稿を読み取ってデジタル画像データとしてファイルを取得するスキャナであっても良い。また或いはこれらデジタルカメラ或いはスキャナ等から画像ファイルを取得する装置であっても良い。ここで取得した画像を色空間変換部101へ出力する。
色空間変換部101は、画像取得装置211から入力された画像データを領域分割処理部102で必要な色空間に変換し、その色空間変換した画像データを領域分割処理部102へ出力する。また、画像取得装置211から入力された画像データを補正処理部107で必要な色空間に変換し、その色空間変換した画像データを補正処理部107へ出力する。色空間変換処理は、公知であるいずれの方法を用いても構わない。
領域分割処理部102は、色空間変換部101から入力された画像データを予め指定した複数の領域に分割する。領域分割した各画像データを特徴量算出部103へ出力する。詳細については、後述する。
特徴量算出部103は、領域分割処理部102から入力される領域分割した各画像データの明度成分の特徴量と色のばらつき成分の特徴量を算出する。算出した特徴量をカテゴリ判定部104へ出力する。詳細については、後述する。
カテゴリ情報保持部104は、予め定めた明度成分の特徴量と色のばらつき成分を特徴量とした特徴量空間上で、少なくとも夜景と露出不足をカテゴリとした領域に分けたカテゴリ情報を保持する。カテゴリ判定部105で領域毎にカテゴリを判定する際に、予め保持したカテゴリ情報をカテゴリ判定部105へ出力する。詳細については、後述する。
カテゴリ判定部105は、カテゴリ情報保持部104から予め定めた特徴量空間上のカテゴリ情報を取得する。また、領域分割した各画像データの特徴量が、予め定めた特徴量空間上のどのカテゴリ領域に含まれているかを判定する。また、領域毎に判定したカテゴリを集計する。集計した結果から画像全体で主となる全体カテゴリである、1つもしくは2つの第一カテゴリ、第二カテゴリを判定する。また、第一カテゴリ、第二カテゴリの画像の占める割合を算出する。そして、第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果と画像に占める割合を補正強度設定部106へ出力する。詳細については、後述する。
補正強度設定部106は、カテゴリ判定部105で判定した第一カテゴリ、第二カテゴリの各カテゴリの画像に占める割合によって露出不足割合Rを算出する。また、算出した露出不足割合Rと判定した第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果の組み合わせにより、補正強度Pを設定する。設定した補正強度を補正処理部107へ出力する。詳細については、後述する。
補正処理部107は、補正強度設定部106で設定した補正強度に応じて明度補正処理を行う。明度補正後の画像データをプリンタ210へ送信する。
プリンタ210は、補正処理部107で補正した画像を印刷媒体に印刷する。
本発明の実施形態に係る画像処理システムの詳細については、後で説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る画像処理システムのコンピュータ200の動作手順を示すフローチャートである。この処理を実行するプログラムは、実行時に二次記憶装置205からRAM204にロードされ、CPU202の制御の下に実行される。
まずS1で、画像取得装置211により、デジタル画像データを含むファイルを取得する。そして、その取得したファイルから、画像データ及び画像サイズ等の付属情報を取得し、色空間変換部101に送信する。例えば、取得したファイルがJPEG形式等の画像データを圧縮処理したファイルの場合は、画像データの伸長処理を行う。JPEGは、撮影した画像データについての静止画像データの圧縮方式である。
次にS2に進み、色空間変換部101により、その取得した画像データを特徴量算出部103で必要な色空間に変換して領域分割処理部102へ送信する。
次にS3に進み、色空間変換部101により、その取得した画像データを補正処理部104で必要な色空間に変換して補正処理部104へ送信する。この色空間変換処理は、公知である色変換処理による処理である。例えば、色空間変換部101に入力された画像データの色空間がRGBで、特徴量算出部103で必要な色空間がYCbCrである場合、ITU−R BT.601で規定されている以下の式(1)を用いて、色空間の変換処理を行う。
Y=0.299×R+0.587×G+0.144×B
Cb=−0.169×R−0.331×G+0.500×B
Cr=0.500×R−0.419×G−0.081×B …式(1)
次にS4に進み、領域分割処理部102により、色空間変換部101から入力される画像データを、予め指定した複数の領域に分割する。そして、該領域の画像データを特徴量算出部103へ送信する。例えば、領域分割処理部102を、図4で説明する。図4において、色空間変換部101から入力される画像データ400とする。また、予め指定した領域に分割する情報を、取得した画像データを等間隔で横3つ、縦2つに分ける情報とし、画像データ400を計6領域401〜406に分割する。そして、該領域401〜406の画像データを特徴量算出部103へ送信する。
次にS5に進み、特徴量算出部103により、領域分割処理部102から入力される該領域の画像データを解析し、明度成分及び色のばらつき成分の特徴量を算出する。そして、該領域の特徴量をカテゴリ判定部105へ送信する。例えば、該領域毎に、YCbCr色空間の画像データから、明度成分の特徴量として輝度(Y)の平均値を算出する。また、色のばらつき成分の特徴量として色差(Cb)の分散値を算出する。
以下の式(2)を用いて、輝度(Y)の平均値を算出する。
輝度(Y)の平均値=Σ(輝度値(Y)×度数)/全画素数 …式(2)
以下の式(3)を用いて、色差(Cb)の平均値を求めてから、以下の式(4)を用いて、色差の分散値を算出する。
色差(Cb)の平均値=Σ(色差値(Cb)×度数)/全画素数 …式(3)
色差(Cb)の分散値=Σ((色差値(Cb)−色差の平均値)の2乗)/全画素数 …式(4)
以上の式(2)〜(4)で、Σは0〜255の総和を示している。
次にS6に進み、カテゴリ情報保持部104で予め保持したカテゴリ情報をカテゴリ判定部105へ送信する。例えば、カテゴリ情報保持部104で保持しているカテゴリ情報について、図5で説明する。図5は、横軸を明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値とし、縦軸を色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値とした2次元の特徴量空間を示している。また、図5において、予め特徴量空間を2つの境界線504、505で、領域を分割し、分割した領域を領域501〜503とする。そして、分割した領域毎にカテゴリを設定する。予め設定する各領域のカテゴリとして、領域501を露出不足、領域502を夜景、領域503を風景のカテゴリとする。
夜景カテゴリは、全体的に暗い画像であり、明るさの補正処理を行う場合、暗い部分を明るくする補正量を抑えたい画像のカテゴリとする。例えば、夜暗い景色を撮影する際に、暗い部分をそのままの状態で撮影した画像や、部屋の中をあえて暗くし撮影した画像のカテゴリを示す。
露出不足カテゴリは、全体的に暗い画像であり、明るさの補正処理を行う場合に、暗い部分を明るく補正させたい画像のカテゴリとする。例えば、撮影時に、明るい景色を明るく撮影したかったが、露出量の制御を誤って明るい部分が暗いままで撮影された暗い画像のカテゴリを示す。
風景カテゴリは、明るさの補正処理を行う場合に、暗い部分はそのままの明るさで補正させたいもしくは、明るく補正することが許容される画像を示すカテゴリとする。例えば、昼の明るい景色を撮影し、明るい部分が支配的な画像を示す。
次にS7に進み、カテゴリ判定部105により、特徴量算出部103で算出した該領域の特徴量と、カテゴリ情報保持部104から入力されたカテゴリ情報から、該領域毎のカテゴリを判別する(領域カテゴリ判別)。また、該領域毎のカテゴリ判別結果から、取得画像全体の主となる1つまたは2つのカテゴリを判別する(全体カテゴリ判別)。また、第一カテゴリ、第二カテゴリの画像の占める割合を算出する。そして、第一カテゴリ、第二カテゴリの判別結果と画像に占める割合を補正強度設定部106へ送信する。
次にS8に進み、補正強度設定部106により、カテゴリ判定部105で判別した第一カテゴリの割合と第二カテゴリの割合から、画像における露出不足割合Rを算出する。第一カテゴリと第二カテゴリの組み合わせを判定し、各カテゴリの組み合わせによって補正強度関数を変更し、露出不足割合Rを用いた補正強度P(明るさを補正する量)の設定を行う。そして、補正強度設定部106で設定した補正強度Pを補正処理部107に送信する。
露出不足割合Rとは、明るく補正したいが暗いままになっている露出不足領域が、画像に占める割合を示す。本実施例においては、露出不足の領域は明るく補正したいが暗いままになっている領域とする。例えば、第一カテゴリが露出不足で、露出不足の領域が画像に占める割合をCとし、露出不足以外のカテゴリが画像に占める割合をDとした場合、露出不足割合Rは、以下の式(5)となる。
露出不足割合R=C/(C+D)×100…式(5)
例えば、第一カテゴリが露出不足で、画像に占める割合Cの値が60とし、第二カテゴリが夜景で、画像に占める割合Dの値が40とする。この場合、
露出不足割合R=60/(60+40)×100=60
となる。また、第一カテゴリもしくは第二カテゴリが露出不足以外の場合、
露出不足割合R=0
となる。
また、例えば、補正強度Pの設定方法について、図8で説明する。露出不足割合Rが半分であれば、補正強度Pも半分にするというのは一般的であるとした場合、補正強度関数fa(800)を基準とする。例えば、第一カテゴリが露出不足で、第二カテゴリが夜景の場合は、基準である補正強度関数fa(800)より補正強度Pが弱くなる補正強度関数fb(801)を用いる。また、第一カテゴリが露出不足で、第二カテゴリが風景の場合は、基準である補正強度関数fa(800)より補正強度Pが強くなる補正強度関数fc(802)を用いる。補正強度関数fb(801)、fc(802)は、図8で示すように、少なくとも露出不足割合Rを用いた関数であり、以下の関係式(6)(7)とする。
積分fa(R)>積分fb(R) …式(6)
積分fa(R)<積分fc(R) …式(7)
次にS9に進み、補正処理部107により、補正強度設定部106で設定した補正強度Pに応じて補正処理を行う。
次にS10に進み、プリンタ210は、補正処理部107で補正した画像データをプリンタ210に出力して印刷させる。例えば、CMYKのインク色に補正後の画像データを変換し、用紙に印刷するように制御する。
以下、本実施の形態における画像処理装置の各処理部の詳細について図を用いて説明する。
まず、領域分割処理部102の処理について説明する。
本実施形態では、入力される画像データを、予め指定した領域に分割して、分割した領域毎の画像データとして特徴量算出部103に出力しているが、特徴量算出部103で、分割した画像データとして取得できればこれに限らない。例えば、特徴量算出部103には、入力される画像データをそのまま出力し、領域分割した各領域の指定座標を渡すだけでも構わない。
また、本実施形態では、入力画像を等間隔で領域分割しているが、等間隔ではなくても、指定した割合や局所領域毎に領域の大きさを変更しても構わない。例えば、画像の中央の領域を小さめのサイズで領域分割して、その周辺領域は大きめに領域分割しても構わない。また、入力画像全体ではなく、入力画像の一部を予め指定しておき、その領域内で領域分割しても構わない。
次に特徴量算出部103の処理について図9及び図10を用いて説明する。
図9は、本発明の実施形態に係る特徴量算出部103の動作手順を示すフローチャートである。
図10(A)は、実施形態に係る輝度(Y)のヒストグラムを示すグラフ図、図10(B)は、実施形態に係る色差(Cb)のヒストグラムを示すグラフ図である。
例えば、色空間変換部101に入力される画像データが色空間YCbCrの画像データとする。そして明度成分の特徴量を輝度(Y)の平均値とし、色のばらつき成分の特徴量を色差(Cb)の分散値として特徴量を算出するものとする。
図9のフローチャートにおいて、まずS51で、YCbCrの画像データのヒストグラムを算出する。
次にS52に進み、算出したヒストグラムから明度成分となるYの平均値を算出する。このとき輝度(Y)の平均値は、以下の式(8)となる。
輝度(Y)の平均値=Σ(輝度値(Y)×度数)/全画素数 …式(8)
ここで、Σは0〜255の総和を示している。
いま輝度(Y)のヒストグラムが図10(A)に示すようなヒスグラムである場合、輝度(Y)の平均値は「3」となる。
次にS53に進み、算出したヒストグラムから色差Cbの平均値を算出する。
色差(Cb)の平均値は以下の式(9)となる。
色差(Cb)の平均値=Σ(色差値(Cb)×度数)/全画素数 …式(9)
ここで、Σは0〜255の総和を示している。
いま色差(Cb)のヒストグラムが図10(B)に示すようなヒスグラムである場合、色差(Cb)の平均値は「3」となる。
次にS54に進み、算出したヒストグラムから色のばらつき成分となる色差Cbの分散値を算出する。
色差(Cb)の分散値は以下の式(10)となる。
色差(Cb)の分散値=Σ((色差値(Cb)−色差の平均値)の2乗)/全画素数 …式(10)
ここで、Σは0〜255の総和を示している。
色差(Cb)のヒストグラムが図10(B)に示すようなヒスグラムである場合、Cbの分散値は「1.6」となる。
次にS55に進み、S52及びS54で算出した明度成分の特徴量と色のばらつき成分の特徴量を0〜100の値に正規化する。例えば、正規化は、想定される明度成分である輝度(Y)の平均値の範囲が0〜255の値である場合、0〜255を0〜100の値に変換する。
輝度(Y)の平均値の正規化後の値=(輝度(Y)の平均値/255)×100
また、例えば、色差(Cb)の分散値を正規化する場合は、0〜16384を0〜100の値に変換し、16384より大きい値は100にする。
色差(Cb)の分散値の正規化後の値={色差(Cb)の分散値/16384}×100
そして、明度成分の特徴量と色のばらつき成分の特徴量を正規化した値をカテゴリ判定部105に出力する。
本実施形態では、明度成分を示す特徴量として、輝度(Y)の平均値としているが、明度成分を示す特徴量であればこれに限らない。例えば、明度成分を示す特徴量は、輝度(Y)の最大値、最小値、中央値であってもよい。また明度成分を示す特徴量として、上記特徴量を算出する際に、ある領域内で算出してもよい。例えば、輝度(Y)が0〜255の濃度値の範囲の場合に、濃度値0及び255を除いて、輝度(Y)の平均値を算出してもよい。また輝度(Y)の最大値から全体の画素数の0〜5%に当たる濃度範囲の輝度(Y)の平均値を算出してもよい。
また本実施形態では、明度成分を示す特徴量として、YCbCr色空間上の輝度(Y)を例に示しているが、明度成分を示す特徴量であればこれに限らない。例えば、明度成分を示す特徴量として、色空間をJIS Z8729に規定されているLab表色系やJIS Z8518に規定されているLuv表色系のL(輝度)としてもよい。また明度成分を示す特徴量として、HSV色空間でのV(明度)等の各種色空間上で、明度成分を示す特徴量であればよい。
更に本実施形態では、色のばらつき成分を示す特徴量のばらつき成分を、色差(Cb)の分散値とし、式(4)で示しているが、分散は広義であり、色のばらつき成分を示す特徴量であれば、これに限らない。例えば、分散値を示す色のばらつき成分の特徴量として、色差(Cb)の標準偏差値、色差(Cb)の最大値−最小値、平均値からの差分合計値であってもよい。
また本実施形態では、色のばらつき成分を示す特徴量を、YCbCr色空間上の色差(Cb)を例に示しているが、色のばらつき成分を示す特徴量であればこれに限らない。例えば、YCbCr色空間での色差(Cr)、HSV色空間のH(色相)等の各種色空間上で、色のばらつき成分を示す特徴量であればよい。更に、本実施形態では、色のばらつき成分を示す特徴量のばらつき成分として、色差(Cb)の分散値を例に示しているが、ある閾値領域内の色のばらつき成分を示す特徴量としてもよい。例えば、輝度(Y)の最大値付近や最小値付近の画素の色差(CbやCr)分散値等、ある閾値領域内の色のばらつき成分を示す特徴量としてもよい。
また本実施形態では、明度成分と色のばらつき成分の特徴量の組み合わせとして、輝度(Y)の平均値、色差(Cb)の分散値を示しているが、明度成分と色のばらつき成分を少なくとも含んでいれば、2つ以上の特徴量の組み合わせでも構わない。例えば、明度成分と色のばらつき成分の特徴量の組み合わせとして、輝度(Y)の平均値、色差(Cb)の分散値、色差(Cr)の分散値の3つとしてもよい。また、RGB色空間のR、G、Bの平均値や最大値、最小値、HSV色空間の彩度(S)の平均値や最大値、最小値等と、明度成分と色のばらつき成分を含んだ特徴量の組み合わせでもよい。
次にカテゴリ情報保持部104の処理について説明する。
本実施形態では、図5に示す特徴量空間上を境界線504と505でカテゴリ領域に分けているが、カテゴリ領域に分ける方法として、予め指定した画像の集計結果を用いる。例えば、まず、各カテゴリである露出不足、夜景、風景に相当する画像を各々で1000画像用意する。次に、用意した画像の輝度(Y)の平均値、色差(Cb)の分散値の特徴量を算出する。次に、カテゴリ毎の1000画像の特徴量の平均値を算出する。例えば、カテゴリ毎に1000画像の輝度(Y)の平均値を合計し、合計値を1000画像で割り、平均値を出す。また、同じように、カテゴリ毎に1000画像の色差(Cb)の分散値を合計し、合計値を1000画像で割り、平均値を出す。算出したカテゴリ毎の特徴量毎の平均値を、0〜100の値に正規化する。そして、カテゴリ毎に算出し正規化した値が、特徴量空間内で分かれるように領域を設定する。例えば、露出不足の正規化後の輝度(Y)の平均値が30で、風景の正規化後の輝度(Y)の平均値が80とした場合、30と80の中央である55の値を軸とする境界線504を設定する。また、露出不足の正規化後の色差(Cb)の分散値が30で、夜景の正規化後の色差(Cb)の分散値が60とした場合、30と60の中央である45の値を軸とする境界線505を設定する。
また、本実施形態では、図5を用いたカテゴリ情報を設定しているが、明度成分と色のばらつき成分を含んでカテゴリ情報を設定していれば、これに限らない。例えば、図11で説明する。図11は、横軸を明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値を正規化した値とする。また、縦軸を色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値として、色差(Cb)の最大値から色差(Cb)の最小値を引いた値を正規化した値とする。図11に示す2次元の特徴量空間とする。図5での説明と同様に、予め指定した画像の集計結果を用いる。そして、カテゴリ毎に算出し正規化した値が、特徴量空間内で分かれるように領域を設定する。その際に、カテゴリ毎に算出し0〜100に正規化した値を特徴量空間の重心となるように、境界線を設定しても構わない。図11に示すように、カテゴリ毎に算出し正規化した値を座標1104、1105、1106とする。
座標(Xa,Yb)=(輝度(Y)平均値、色差(Cb)分散値)
座標1104(X1,Y1)=(60,40)
座標1105(X2,Y2)=(20,80)
座標1105(X3,Y3)=(60,80)
そして、座標1104、1105、1106の互いの距離が同じになる位置に、境界線1107、1108、1109を設ける。
境界線1107、1108、1109によって分けられた特徴量空間上の領域1101、1102、1103を各カテゴリ領域と設定してもよい。領域1101のカテゴリを露出不足とし、領域1102のカテゴリを夜景とし、領域1103のカテゴリを風景とする。
また、本実施形態では、カテゴリ毎に1000画像を用意して、特徴量を算出し、その集計結果によって、カテゴリ情報を設定しているが、これに限らない。例えば、数万枚の画像の様々な特徴量を算出し、特徴量がばらつくように数万枚の画像の中から3000画像を選択する。選択した画像の数が、カテゴリ毎に1000画像とならなくても、各カテゴリを示す画像群に分かれていれば構わない。また、選択される画像によっては、当然ながら、図5、図11に示す特徴量空間上での境界線の位置が変更されることも想定できる。
次にカテゴリ判定部105の処理を図6と図12を用いて説明する。
図6は、図5と同様に、横軸を明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値とし、縦軸を色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値とした2次元の特徴量空間を示している。
図12は、本実施形態に係るカテゴリ判定部105の動作手順を示すフローチャートである。
図12において、まずS71で、カテゴリ情報保持部104から予め定めた特徴量空間上のカテゴリ情報を取得する。例えば、図6で説明する。図6は、図5と同様に、横軸を明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値とし、縦軸を色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値とした2次元の特徴量空間を示している。図6において、特徴量空間上で、露出不足、夜景、風景のカテゴリ領域を示す予め保持したカテゴリ情報を取得する。
次にS72で、特徴量算出部103で算出した該領域の特徴量を取得する。例えば、図6において、特徴量算出部103で算出した該領域の特徴量を特徴量空間に配置した座標を座標601とする。
次にS73で、特徴量算出部103で算出した該領域の特徴量が、予め定めた特徴量空間上のどのカテゴリに含まれているかを判定する。例えば、図6において、座標601は、領域501に含まれているので、領域501のカテゴリである露出不足が、該領域のカテゴリと判断する。
次にS74で、領域分割処理部102で領域分割した数だけ、S72、S73の処理を行っているかを判定する。該領域分の処理が終了していない場合には、S72とS73の処理を、処理する領域を変えて実行する。また、該領域分の処理が終了した場合は、次のS75に進む。
次にS75で、該領域毎に判定したカテゴリ情報をカテゴリ毎に集計する。例えば、図7で説明する。図7(A)(B)(C)は、図4と同様に、入力画像データ400とし、入力画像を6領域401〜406に分割した図である。また、該領域401〜406に、記載してある文字は、カテゴリを判別した結果を示す。図7(A)は、該領域401〜406のカテゴリが露出不足と判定された画像を示す。図7(B)は、該領域401〜403のカテゴリが夜景で、該領域404〜406のカテゴリが露出不足と判定された画像を示す。図7(C)は、該領域401のカテゴリが風景で、該領域402〜403のカテゴリが夜景で、該領域404〜406のカテゴリが露出不足と判定された画像を示す。そして、集計方法としては、入力画像に占める各カテゴリの領域数を集計する。図7(A)は、各カテゴリの個数が、露出不足が6領域で、夜景が0領域、風景が0領域であると領域数を集計する。図7(B)は、各カテゴリの個数が、露出不足が3領域で、夜景が3領域、風景が0領域であると集計する。図7(C)は、各カテゴリの個数が、露出不足が3領域で、夜景が2領域、風景が1領域であると集計する。
次にS76で、該領域毎に判定したカテゴリ情報の集計結果から画像全体で主となる1つもしくは2つの第一カテゴリ、第二カテゴリを判定する。例えば、該領域毎のカテゴリ判定結果から、取得画像全体の主となる1つまたは2つを判定する方法は、判定したカテゴリ毎の領域数で最も多い2つを第一カテゴリ、第二カテゴリとする。図7において、図7(A)は、第一カテゴリを露出不足と判断する。図7(B)は、第一カテゴリを露出不足と第二カテゴリを夜景と判断する。図7(C)は、第一カテゴリを露出不足と第二カテゴリを夜景と判断する。
次にS77で、該領域毎に判定したカテゴリ情報の集計結果から算出した第一カテゴリ、第二カテゴリの領域が、入力画像の占める割合を算出する。例えば、図7において、図7(A)は、第一カテゴリを露出不足で6分の6領域なので、割合を100%と算出する。図7(B)は、第一カテゴリの割合を露出不足で6分の3領域なので、50%と算出する。また、第二カテゴリの割合を夜景で6分の3領域なので、50%と算出する。図7(C)は、第一カテゴリの割合を露出不足で6分の3領域なので、50%と算出する。また、第二カテゴリの割合を夜景で6分の2領域なので、33%と算出する。
次に補正強度設定部106の処理について説明する。
補正強度設定部106は、カテゴリ判定部105で判定した第一カテゴリと第二カテゴリの判定結果及び画像に占めるカテゴリの割合によって補正強度を設定する。設定した補正強度を補正処理部107へ出力する処理部である。
図13は、本発明の実施形態に係る補正強度設定部106の動作手順を示すフローチャートである。
まずS81で、カテゴリ判定部105で判定した第一カテゴリと第二カテゴリの判定結果及び画像に占めるカテゴリの割合を取得する。
次にS82に進み、S81で取得した第一カテゴリと第二カテゴリの画像に占めるカテゴリの割合から露出不足割合Rを算出する。例えば、第一カテゴリが露出不足で、画像に占める割合Cの値が60とし、第二カテゴリが夜景で、画像に占める割合Dの値が40とする。この場合、
露出不足割合R=60/(60+40)×100=60
となる。また、第一カテゴリもしくは第二カテゴリが露出不足以外の場合、
露出不足割合R=0
となる。
次にS83に進み、S81で取得した第一、第二カテゴリの判定結果が、露出不足と夜景の組み合わせであるかを判定する。そして、第一、第二カテゴリの判定結果が、露出不足と夜景の組み合わせである場合は、S84に進む。また、第一、第二カテゴリの判定結果が、露出不足と夜景の組み合わせではない場合は、S85に進む。
第一、第二カテゴリの判定結果が、露出不足と夜景の組み合わせであるかの判定は、第一カテゴリの補正方針と第二のカテゴリの補正方針が異なるかどうかを判定している。補正方針は、判定されたカテゴリが夜景である場合、補正後の輝度の平均値が基の輝度の平均値を越えないように、暗い部分をより暗くするように補正することを示す。また、判定されたカテゴリが露出不足の場合は、補正後の輝度の平均値が基の輝度の平均値を越えるように、暗い部分を明るくなるように補正することを示す。本実施形態では、第一、第二カテゴリの組み合わせによって制御を変えることで、補正処理の効果を制御できるところに特徴がある。
S84では、図8に示す補正強度関数fb(801)を用いて、S82で算出した露出不足割合Rから補正強度Pを算出する。ここでは、第一カテゴリが露出不足で、第二カテゴリが夜景の場合、基準である補正強度関数fa(800)より補正強度Pが弱くなる補正強度関数fb(801)を用いる。
S85では、図8に示す補正強度関数fc(802)を用いて、S82で算出した露出不足割合Rから補正強度Pを算出する。ここでは、第一カテゴリが露出不足で、第二カテゴリが風景の場合は、基準である補正強度関数fa(800)より補正強度Pが強くなる補正強度関数fc(802)を用いる。
本実施形態では、図8の補正強度関数を使用して説明しているが、第一、第二カテゴリの組み合わせと、露出不足割合Rによって補正強度Pを制御すれば、これに限らない。例えば、図14に示す。
図14において、S84では、補正強度関数fd(1401)を用いて、S82で算出した露出不足割合Rから補正強度Pを算出する。ここでは例えば、露出不足割合Rが0の場合は、補正強度Pを100とする補正強度関数fd(1401)を用いる。
S85では、補正強度関数fe(1402)を用いて、S82で算出した露出不足割合Rから補正強度Pを算出する。ここでは例えば、露出不足割合Rが0〜100の間のいずれであっても、補正強度Pを100と設定する補正強度関数fe(1402)を用いる。
次に補正処理部107の処理について説明する。
補正処理部107は、補正強度設定部106で設定した補正強度Pに応じて補正処理を制御する処理部である。
図15は、本発明の実施形態に係る補正処理部107の動作手順を示すフローチャートである。
まずS91で、色空間変換部101で色空間変換された画像データを入力する。ここでは例えば、画像取得装置211で取得した画像データYCbCrを色空間RGBに変換した画像データを入力する。次にS92に進み、補正強度設定部106で設定した補正強度Pとして、0〜100%の範囲の補正強度値を入力する次にS93に進み、補正強度設定部106で算出した補正強度Pに応じて補正量を制御する。
この補正量の制御を、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態において画像補正に用いるγ曲線を示す図である。図16において、直線1600は、取得画像の濃度に対し出力画像の濃度が同じ値で基準を示す。また図16のγ曲線1601は、取得画像の濃度に対し出力画像の濃度が、全体的に基準より明るくするような明度補正を示している。
図16において、取得した画像データの画像濃度をRGBの0〜255の値であるとする。補正処理の変換式(11)を以下に示す。
R’=255×{(R/255)の(1/γ)乗}
G’=255×{(G/255)の(1/γ)乗}
B’=255×{(B/255)の(1/γ)乗} …式(11)
ここでγの値が1より大きい場合は、取得画像に対し出力画像が明るくなる。またγの値が「1」より小さいとき、取得画像に対し出力画像が暗くなる。
また、S93では、取得した補正強度Pによって、補正処理を制御する。例えば、図16において、取得した補正強度が100%の場合は、露出不足用の補正処理として、図16のγ曲線1601を用いて全体的に基準より明るくするような明度補正処理を行う。また、取得した補正強度が0%の場合は、露出不足用の補正処理として、γ曲線1600を用いて全体的に基準より明るくする処理は行わない。また、補正強度Pが0%から100%に大きくなるにしたがって画像をより明るくするために、γ曲線はγ曲線1600からγ曲線1601へ変化していく。
また本実施形態では、印刷するための画像データに対し、カテゴリ判定結果を用いて補正処理を行う例を示しているが、カテゴリ判定結果を利用する装置及び方法であれば、これに限らない。例えば、デジタルカメラで撮影する際に、カテゴリを判定して、露出量や撮影モード等の撮影の際の各種制御を行うために利用してもよい。また例えば、画像レイアウトして表示する際に、カテゴリ判定して、カテゴリ別に画像データを振り分けてレイアウトする処理に利用してもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、取得画像を領域分割する。該領域毎に、特徴量を算出し、特徴量によってカテゴリを判別する。該領域毎にカテゴリ判別した結果を元に画像全体の主となる第一、第二カテゴリを判定する。また、第一、第二カテゴリの画像全体に占める割合を算出する。第一、第二カテゴリのいずれかが露出不足である場合、第一、第二カテゴリの画像全体に占める割合から露出不足割合Rを算出する。第一、第二カテゴリの組み合わせと算出した露出不足割合Rによって、補正強度P(明るさを補正する量)を設定する。設定した補正強度Pに応じて補正処理を実行する。
従って、従来の課題である暗い状態が支配的な画像でも、暗い部分を明るくさせたい画像であれば、明るさの補正強度を極力弱めず明るくすることが可能である。また、中央部に限らず、局所的に暗い部分を明るくさせたい暗い部分があれば、明るさの補正強度を極力弱めず明るくすることが可能である。
更に、従来の課題を解決する上で出た更なる課題がある。例えば、夜景と露出不足のような補正方針が相反している場合において、単純に露出不足の割合から補正すると、暗い部分の明るさを上昇させ過ぎるという致命的な画像弊害を生じてしまう。この課題を解決するために、領域毎に判定したカテゴリによって、単純に露出不足の割合から補正量を算出するのではなく、領域毎のカテゴリの組み合わせによって補正量を制御することで、従来よりも、更に適切な補正処理を施すことが可能となる。
以下、本発明にかかる第2実施形態の画像処理装置を説明する。
実施例1によれば、取得画像を領域分割する。該領域毎に、特徴量を算出し、特徴量によってカテゴリを判別し、画像全体に占める各カテゴリの割合から露出不足割合Rを判定している。実施例2では、該領域毎にカテゴリ判別する際に、各カテゴリの割合に加えて、判別したカテゴリの信頼度も算出することで、実施例1より適切な補正処理を施すことが可能となる。該領域毎にカテゴリ判別する際に、判別したカテゴリの信頼度も算出して、補正処理を実行する処理について説明する。
以下、本発明の実施形態に係る画像処理システムの概要について図を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る画像処理システムの構成に関して、実施例1の図1と同様なため、説明を省略する。
本実施形態に係る画像処理装置の各処理部で、実施例1と同様な処理部である、画像取得装置211、色空間変換部101、領域分割処理部102、特徴量算出部103、プリンタ210に関しては、説明を省略する。実施例1と異なる処理部である、カテゴリ情報保持部104、カテゴリ判定部105、補正強度設定部106、補正処理部107、に関しては、以下で説明する。
カテゴリ情報保持部104は、予め定めた明度成分の特徴量と色のばらつき成分を特徴量とした特徴量空間上で、少なくとも夜景と露出不足を示す代表点であるカテゴリ情報を保持する。カテゴリ判定部105で領域毎にカテゴリを判定する際に、予め保持したカテゴリ情報をカテゴリ判定部105へ出力する。詳細については、後述する。
カテゴリ判定部105は、カテゴリ情報保持部104から予め定めた特徴量空間上のカテゴリ情報を取得する。また、領域分割した各画像データの特徴量が、予め定めた特徴量空間上の各代表点との距離を判定する。そして、該領域毎に、算出した各代表点との距離の中で、距離の近い代表点を算出する。更に、算出した代表点との距離を利用して、該領域毎に、代表点信頼度を算出する。また、該領域毎の代表点と代表点信頼度を集計する。集計した結果から画像全体で主となる1つもしくは2つの第一カテゴリ、第二カテゴリを判定する。また、第一カテゴリ、第二カテゴリの画像の信頼度を算出する。そして、画像全体の第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果と画像に画像全体の第一、第二カテゴリの信頼度を補正強度設定部106へ出力する。詳細については、後述する。
補正強度設定部106は、カテゴリ判定部105で判定した第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果と各カテゴリの信頼度によって露出不足割合Rを算出する。また、算出した露出不足割合Rと判定した第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果の組み合わせにより、補正強度Pを設定する。設定した補正強度を補正処理部107へ出力する。詳細については、後述する。
補正処理部107は、補正強度設定部106で設定した補正強度に応じて明度補正処理を行う。明度補正後の画像データをプリンタ210へ送信する。
本発明の実施形態に係る画像処理システムのコンピュータ200の動作手順を示すフローチャートに関して、実施例1の図3と同様なS1の画像データ取得、S2の特徴量算出用画像生成、S3の補正処理用画像生成に関しては、説明を省略する。また、S4の領域分割処理、S5の特徴量算出処理、S10の印刷処理に関しても、説明を省略する。実施例1と異なるフローチャートである、S6のカテゴリ情報取得、S7のカテゴリ判定処理、S8の補正強度設定処理、S9の補正処理に関しては、以下で説明する。この処理を実行するプログラムは、実行時に二次記憶装置205からRAM204にロードされ、CPU202の制御の下に実行される。
S6で、カテゴリ情報保持部104により、予め保持したカテゴリ情報をカテゴリ判定部105へ送信する。例えば、カテゴリ情報保持部104で保持しているカテゴリ情報について、図17で説明する。図17は、横軸を明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値とし、縦軸を色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値とした2次元の特徴量空間を示している。また、図17において、座標1701、1702は、2次元の特徴量空間において設定されている夜景カテゴリを示す特徴量とする。また座標1703、1704は、露出不足カテゴリを示す特徴量とする。また座標1705、1706は、風景カテゴリを示す特徴量とする。各カテゴリを示す座標1701〜1706は、学習によって算出する。例えば、この場合の学習方法は、ある程度の数のサンプルデータの集合を対象に画像を解析し、その解析データから有用な規則、ルール、判断基準などを抽出し、これらから得られた特徴量を代表値として設定する。
S7で、カテゴリ判定部105により、カテゴリ情報保持部104から予め定めた特徴量空間上のカテゴリ情報を取得する。また、領域分割した各画像データの特徴量が、予め定めた特徴量空間上の各代表点との距離を判定する。そして、該領域毎に、算出した各代表点との距離の中で、距離の近い代表点を算出する。更に、算出した代表点との距離を利用して、該領域毎に、代表点信頼度を算出する。また、該領域毎の代表点と代表点信頼度を集計する。集計した結果から画像全体で主となる1つもしくは2つの第一カテゴリ、第二カテゴリを判定する。また、第一カテゴリ、第二カテゴリの画像の信頼度を算出する。そして、画像全体の第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果と画像に画像全体の第一、第二カテゴリの信頼度を補正強度設定部106へ送信する。
例えば、該領域毎に、代表点を算出する方法について、図17で説明する。座標1700は、該領域毎に算出した特徴量の一つを示す。該領域の特徴量である座標1700と、予め設定した各カテゴリを示す代表点との距離を求める。最も距離の短い代表点を、該領域の代表点とする。その代表点を示すカテゴリを、該領域のカテゴリとする。また、算出した距離の中で、最も距離の短い代表点との距離を算出し、2つの代表点との距離の比から、該領域の信頼度を算出する。例えば、最も距離の短い代表点の距離をAとし、次に距離の短い代表点の距離をBとする。そして、最も距離の短い代表点の信頼度を、以下の式(12)で算出する。
該領域の信頼度=B/(A+B)×100 …式(12)
例えば、距離Aが40で、距離Bが60の場合、
該領域の信頼度=60/(40+60)×100=60
となる。
また、例えば、集計した結果から画像全体で主となる1つもしくは2つの第一カテゴリ、第二カテゴリを判定する方法として、該領域毎に判定した代表点のカテゴリ毎に該領域の信頼度を合計し、合計した値が高いカテゴリを2つ算出する。算出した2つのカテゴリを第一、第二カテゴリとし、合計した値を第一、第二カテゴリの信頼度とする。
S8で、補正強度設定部106により、カテゴリ判定部105で判定した第一カテゴリ、第二カテゴリの各カテゴリの信頼度によって露出不足割合Rを算出する。また、算出した露出不足割合Rと判定した第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果の組み合わせにより、補正強度Pを設定する。設定した補正強度を補正処理部107へ送信する。
S9で、補正処理部107により、カテゴリ判定部105で判定した第一カテゴリの結果と、補正強度設定部106で設定した補正強度に応じて明度補正処理を行う。明度補正後の画像データをプリンタ210へ送信する。
以下、本実施の形態における画像出力装置の各処理部の詳細について図を用いて説明する。
カテゴリ情報保持部104の処理について説明する。
カテゴリ情報保持部104は、予め定めた明度成分の特徴量と色のばらつき成分を特徴量とした特徴量空間上で、少なくとも夜景と露出不足を示す代表点であるカテゴリ情報を保持する。カテゴリ判定部105で領域毎にカテゴリを判定する際に、予め保持したカテゴリ情報をカテゴリ判定部105へ出力する処理部である。
例えば、カテゴリ情報を図17で説明する。図17は、横軸を明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値とし、縦軸を色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値とした2次元の特徴量空間(2次元空間)を示している。図17において、各カテゴリを示す代表点を学習によって算出した値とする。この学習方法は、ある程度の数のサンプルデータの集合を対象に画像を解析し、その解析データから有用な規則、ルール、判断基準などを抽出し、これらから得られた特徴量を代表値として設定すればよい。この学習方法は、公知技術である遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm:GA)やニューラルネットワーク(Neural Network)のいずれの方法を用いてもよい。又は、教師あり学習を実行するための機械学習メタアルゴリズムの一種であるブースティングのいずれの方法を用いてもよい。また或いは、教師なし学習を実行するための機械学習メタアルゴリズムの一種である主成分分析やクラスター分析、ベクトル量子化(Vector Quantization:VQ)のいずれの方法を用いてもよい。
例えば、図17において、学習で求めた代表点として、座標1701〜1706を示す。各座標1701〜1706の値は、例えば以下の通りとする。
座標(Xa,Yb)=(輝度(Y)平均値、色差(Cb)分散値)
座標1701(X1,Y1)=(10,80)
座標1702(X2,Y2)=(30,60)
座標1703(X3,Y3)=(20,10)
座標1704(X4,Y4)=(40,20)
座標1705(X5,Y5)=(90,30)
座標1706(X6,Y6)=(80,80)
カテゴリ情報保持部104では、上記学習で求めた代表点の座標1701〜1706をカテゴリ情報として予め保持し、カテゴリ判定部105で領域毎にカテゴリを判定する際に、カテゴリ情報をカテゴリ判定部105へ出力する。
次にカテゴリ判定部105の処理について説明する。
カテゴリ判定部105は、カテゴリ情報保持部104から予め定めた特徴量空間上のカテゴリ情報を取得する。また、領域分割した各画像データの特徴量が、予め定めた特徴量空間上の各代表点との距離を判定する。そして、該領域毎に、算出した各代表点との距離の中で、距離の近い代表点を算出する。更に、算出した代表点との距離を利用して、該領域毎に、代表点信頼度を算出する。また、該領域毎の代表点と代表点信頼度を集計する。集計した結果から画像全体で主となる1つもしくは2つの第一カテゴリ、第二カテゴリを判定する。また、第一カテゴリ、第二カテゴリの画像の信頼度を算出する。そして、画像全体の第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果と画像に画像全体の第一、第二カテゴリの信頼度を補正強度設定部106へ出力する処理部である。
例えば、カテゴリ判定部105のカテゴリ判定処理を図17と図18で説明する。
図18は、本実施形態に係るカテゴリ判定部105の動作手順を示すフローチャートである。
図18において、まずS181で、カテゴリ情報保持部104から予め定めた特徴量空間上のカテゴリ情報を取得する。例えば、図17で説明する。図17において、上記学習で求めた代表点の座標1701〜1706をカテゴリ情報として取得する。
次にS182で、領域分割した各画像データの特徴量を取得する。例えば、図17で説明する。図17において、領域分割した各画像データの特徴量を座標1700で示す。座標1700の値は、例えば以下の通りとする。
座標(Xa,Yb)=(輝度(Y)平均値、色差(Cb)分散値)
座標1700(X0,Y0)=(40,30)
次にS183で、領域分割した各画像データの特徴量が、予め定めた特徴量空間上の各代表点との距離を判定する。そして、該領域毎に、算出した各代表点との距離の中で、距離の近い代表点を算出する。例えば、領域分割した各画像データの特徴量が、予め定めた特徴量空間上の各代表点との距離を判定する方法について、図17で説明する。図17において、領域分割した各画像データの特徴量の代表点(座標1700)と、夜景カテゴリの代表点(座標1701、1702)との距離を算出する。または、特徴量の代表点(座標1700)と露出不足カテゴリの代表点(座標1703、1704)との距離を算出する。または、特徴量の代表点(座標1700)と風景カテゴリの代表点(座標1705、1706)との距離を算出する。例えば、領域分割した各画像データの特徴量の代表点の座標を座標(Xa,Ya)とし、夜景、露出不足、風景の各カテゴリの代表点の座標を座標(Xb,Yb)とする。そして、座標(Xa,Ya)と座標(Xb,Yb)の距離を算出する。ここで算出する距離は、以下の式(13)で表される。
距離=((Xa−Xb)の2乗+(Ya−Yb)の2乗) …式(13)
座標1700(X0,Y0)と座標1701(X1,Y1)の距離=3400
座標1700(X0,Y0)と座標1702(X2、Y2)の距離=1000
座標1700(X0,Y0)と座標1703(X3,Y3)の距離=800
座標1700(X0,Y0)と座標1704(X4,Y4)の距離=100
座標1700(X0,Y0)と座標1705(X5,Y5)の距離=2500
座標1700(X0,Y0)と座標1706(X6,Y6)の距離=4100
そして、最も距離の短い座標1704である代表点を該領域の代表点と設定する。この場合、座標1704のカテゴリは、露出不足なので、該領域のカテゴリを露出不足と判定する。
次にS184で、S183で算出した代表点との距離を利用して、該領域毎に、代表点信頼度を算出する。代表点信頼度を算出方法について、図17で説明する。図17において、最も短い代表点の距離(La)とし、次に短い距離(Lb)とする。該領域の代表点信頼度は、以下の式(14)により算出する。
該領域の代表点信頼度=Lb/(La+Lb)×100 …式(14)
図17では、最も短い代表点の距離(La)は、座標1700(X0,Y0)と座標1704(X4,Y4)との距離で「100」である。次に短い距離(Lb)は、座標1700(X0,Y0)と座標1702(X2,Y2)の距離で「1000」である。従って、この場合の代表点信頼度は、
該領域の代表点信頼度=1000/(100+1000)×100=91(四捨五入)
となる。
次にS185で、領域分割処理部102で領域分割した数分を処理したかどうかを判定する。該領域分の処理が終了していない場合には、S182、S183、S184の処理を、処理する領域を変えて実行する。また、該領域分の処理が終了した場合は、次のS186に進む。
次にS186で、該領域毎の代表点と代表点信頼度を集計する。例えば、図19で説明する。図19(A)(B)(C)は、図4と同様に、入力画像データ400とし、入力画像を6領域401〜406に分割した図である。また、該領域401〜406に、記載してある文字は、カテゴリを判別した結果を示し、記載してある数値は、代表点の信頼度を示す。また、図19(A)は、該領域401〜403のカテゴリが夜景で、該領域404〜406のカテゴリが露出不足と判定された画像を示す。また、図19(B)は、該領域401〜403のカテゴリが風景で、該領域404〜406のカテゴリが露出不足と判定された画像を示す。また、図19(C)は、該領域401〜402のカテゴリが風景で、該領域403のカテゴリが夜景で、該領域404〜406のカテゴリが露出不足と判定された画像を示す。
そして、該領域毎の代表点と代表点信頼度を集計方法としては、該領域毎に判定した代表点のカテゴリ毎に該領域の信頼度を合計する。図19(A)においては、露出不足カテゴリの信頼度合計値は300で、夜景カテゴリの信頼度合計値は150で、風景カテゴリの信頼度合計値は0である。図19(B)においては、露出不足カテゴリの信頼度合計値は300で、夜景カテゴリの信頼度合計値は0で、風景カテゴリの信頼度合計値は150である。図19(C)においては、露出不足カテゴリの信頼度合計値は300で、夜景カテゴリの信頼度合計値は50で、風景カテゴリの信頼度合計値は100である。
次にS187で、該領域毎に判定したカテゴリ情報の集計結果から画像全体で主となる1つもしくは2つの第一カテゴリ、第二カテゴリを判定する。判定方法は、カテゴリ毎の信頼度合計値が最も多い2つを第一カテゴリ、第二カテゴリとする。例えば、図19で説明する。図19(A)においては、第一カテゴリが露出不足で、第二カテゴリが夜景と判定する。また、図19(B)においては、第一カテゴリが露出不足で、第二カテゴリが風景と判定する。図19(C)においては、第一カテゴリが露出不足で、第二カテゴリが風景と判定する。
次にS188で、判定した第一カテゴリ、第二カテゴリの信頼度合計値を、第一カテゴリ、第二カテゴリの信頼度として算出する。例えば、図19で説明する。図19(A)においては、第一カテゴリの信頼度が300、第二カテゴリの信頼度150となる。図19(B)においては、第一カテゴリの信頼度が300、第二カテゴリの信頼度150となる。図19(C)においては、第一カテゴリの信頼度が300、第二カテゴリの信頼度100となる。
次に補正強度設定部106の処理について説明する。
補正強度設定部106は、カテゴリ判定部105で判定した第一カテゴリ、第二カテゴリの判定結果と各カテゴリの信頼度によって露出不足割合Rを算出し、補正強度を設定する。設定した補正強度を補正処理部107へ出力する処理部である。
図20は、本発明の実施形態に係る補正強度設定部106の動作手順を示すフローチャートである。
まずS201で、カテゴリ判定部105で判定した第一カテゴリと第二カテゴリの判定結果及び信頼度を取得する。
次にS202に進み、S201で取得した第一カテゴリと第二カテゴリの信頼度から露出不足割合Rを算出する。例えば、第一カテゴリが露出不足で、信頼度の値が60とし、第二カテゴリが夜景で、信頼度の値が40とする。この場合、
露出不足割合R=60/(60+40)×100=60
となる。また、第一カテゴリもしくは第二カテゴリが露出不足以外の場合、
露出不足割合R=0
となる。
S203は、図13のS83と同様なため省略する。
S204は、図13のS84と同様なため省略する。
S205は、図13のS85と同様なため省略する。
次に補正処理部107の処理について説明する。
本実施形態の補正処理部107は、実施系1と同様で行えるが、更に、細かい制御で補正処理を行える。例えば、図21で説明する。
補正処理部107は、補正強度設定部106で設定した補正強度Pに応じて補正処理を制御する処理部である。
図21は、本発明の実施形態に係る補正処理部107の動作手順を示すフローチャートである。
まずS211で、色空間変換部101で色空間変換された画像データを入力する。ここでは例えば、画像取得装置211で取得した画像データYCbCrを色空間RGBに変換した画像データを入力する。
次にS212に進み、特徴量算出部102で算出した画像データの特徴量と、カテゴリ判定部105で判定した画像データのカテゴリ判定結果、及び補正強度設定部106で設定した補正強度Pを取得する。ここでは例えば、特徴量算出部102で算出した画像データの特徴量として、明度成分である輝度(Y)の平均値を入力する。また、カテゴリ判定部105で判定したカテゴリ判定結果として、判定された結果が少なくとも露出不足、夜景、風景であるかのカテゴリ情報を入力する。また、補正強度設定部106で設定した補正強度Pとして、0〜100%の範囲の補正強度値を入力する。
次にS213に進み、カテゴリ判定部105で判定した、第一、第二カテゴリの何れかに露出不足があるかどうかを判定する。第一、第二カテゴリの何れかに露出不足がある場合は、S214進む。第一、第二カテゴリの何れかに露出不足がない場合、補正処理を終了する。
次にS214に進み、カテゴリ判定部105で判定した、第一、第二カテゴリの判定結果の組み合わせを判定する。そして、第一、第二カテゴリの組み合わせが、露出不足のみである場合、S215に進む。第一、第二カテゴリの組み合わせが、露出不足と夜景である場合、S216に進む。第一、第二カテゴリの組み合わせが、露出不足と風景である場合、S217に進む。上記以外の組み合わせは、補正処理を行わない。更に、これらS215,S216、S217では、補正強度設定部106で算出した補正強度Pに応じて補正量を制御する。
次にS215、S216、S217に進み、取得した補正強度Pによって、補正処理を制御する。例えば、図22で説明する。この補正量の制御を、図22(A)(B)を参照して説明する。図22(A)(B)は、それぞれ実施形態において補正強度Pを考慮した画像補正に用いるγ曲線を示す図である。
図22(A)は、図16(A)と同様のγ曲線である。図22(B)において、直線2200は、取得画像の濃度に対し出力画像の濃度が同じ値である基準を示す。図22(B)のγ曲線2203は、図22(A)のγ曲線2201より変化が少ない状態とする。また、補正強度Pが0%から100%に大きくなるにしたがって、適用されるγ曲線はγ曲線2200からγ曲線2203へ近づいていく。
S215では、取得画像の代表となる第一、第二カテゴリが露出不足のみの場合、明度補正を強くかけてもよいので、図22(A)で制御する。S216では、取得画像の代表となる第一、第二カテゴリの組み合わせが、露出不足と夜景の場合は、図22(B)で制御する。露出不足の画像は暗い部分を明るくする補正が好まれ、夜景の画像は暗い部分を明るくすると画像の弊害が多いため、図22(B)で制御する。S217では、取得画像の代表となる第一、第二カテゴリの組み合わせが、露出不足と風景の場合は、図22(A)で制御する。露出不足の画像は暗い部分を明るくする補正が好まれ、風景の画像は暗い部分を明るくしても画像の弊害が少ないため、図22(A)で制御する。この様に、第一、第二カテゴリの組み合わせによって、補正制御を行うことで、適切な補正処理を行うことができる。
本実施形態では、図22(A)(B)で、露出不足用の補正処理として、全体的に基準より明るくするような明度補正処理を行っているが、これに限らない。例えば、第一カテゴリによって補正処理を変更してもよい。図23で説明する。図23は、図22と同様に、補正強度Pを考慮した画像補正に用いるγ曲線を示す図である。
図23(A)において、補正強度Pが0%である場合、γ曲線2200を示し、補正強度Pが100%である場合、γ曲線2301を示すγ曲線で、補正量を設定する。また、補正強度Pが0〜100%によって、γ曲線2200からγ曲線2301の間でγ曲線が変化するγ曲線2302で、補正量を制御する。また、図22(A)は、露出不足用の補正処理として、全体的に基準より明るくするような明度補正処理を示している。
図22(B)において、補正強度Pが0%である場合、γ曲線2200を示し、補正強度Pが100%である場合、γ曲線2303を示すγ曲線で、補正量を設定する。また、補正強度Pが0〜100%によって、γ曲線2300からγ曲線2303の間でγ曲線が変化するγ曲線2304で、補正量を制御する。また、図22(B)は、夜景用の補正処理として、取得画像の濃度に対し出力画像の濃度が、暗い濃度は基準より暗く、明るい濃度はより明るくする明度補正処理を示している。
図22(C)において、補正強度Pが0%である場合、γ曲線2200を示し、補正強度Pが100%である場合、γ曲線2305を示すγ曲線で、補正量を設定する。また、補正強度Pが0〜100%によって、γ曲線2200からγ曲線2305の間でγ曲線が変化するγ曲線2306で、補正量を制御する。また、図22(C)は、風景用の補正処理として、取得画像の濃度に対し出力画像の濃度が、暗い濃度は基準より明るく、明るい濃度はより暗くする明度補正処理を示している。
例えば、第一カテゴリが露出不足と判断された場合には、露出不足用として図23(A)を使用し、補正強度Pによって補正量を制御してもよい。また、第一カテゴリが夜景と判断された場合には、夜景用として図23(B)を使用し、補正強度Pによって補正量を制御してもよい。また、第一カテゴリが風景と判断された場合には、風景用として図23(C)を使用し、補正強度Pによって補正量を制御してもよい。
また本実施形態では、γ曲線のγの値は、明度成分として輝度(Y)の平均値によって決定しているが、算出した画像データの特徴量をいずれかを用いていれば、これに限らない。例えば、取得した画像データの特徴量として色のばらつき成分である色差(Cb)の分散値によって、γの値を決定してもよい。
また本実施形態では、図22、図23に示すような明度補正処理を行っているが、少なくとも判定されたカテゴリ結果を用いて補正処理を行う方法であれば、周知のいかなる補正処理を用いても構わない。例えば、カテゴリ判定結果が夜景の場合は、輝度の高い濃度値の彩度を上げる補正を行っても構わない。
また本実施形態では、補正強度設定部106で、領域毎に信頼度を算出し、カテゴリ毎に集計した信頼度合計値から、第一、第二カテゴリの信頼度を算出し、補正強度Pを算出しているが、これに限らない。領域毎に信頼度を算出し、カテゴリ毎に集計した信頼度合計値から、第一、第二カテゴリの信頼度を算出する際に、少なくとも第一、第二カテゴリの信頼度を含んで補正強度Pを算出してもよい。例えば、第一、第二カテゴリの信頼度の他に、三番目に信頼度の高い第三カテゴリの信頼度を算出する。第一、第二、第三カテゴリの信頼度を合計した合計信頼度の比で、露出不足割合Rを算出し、補正強度Pを算出してもよい。
また本実施形態では、2次元の特徴量空間(2次元空間)上で、カテゴリ判定を行っているが、3次元の特徴量空間(3次元空間)や4次元の特徴量空間(4次元空間)のような多次元の特徴量空間でも構わない。例えば、明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値と、色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値と、明度成分である正規化後の輝度(Y)の最大値とした3次元の特徴量空間上でのカテゴリ判定方法について説明する。例えば、図24で説明する。図24は、X軸を明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値とし、Y軸を色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値とし、Z軸を明度成分である正規化後の輝度(Y)の最大値とした3次元の特徴量空間(3次元空間)を示している。
図24において、座標2400は、3次元の特徴量空間において、特徴量算出部102で算出した取得画像の特徴量の座標位置を示す。また、座標2400は、明度成分である正規化後の輝度(Y)の平均値と、色のばらつき成分である正規化後の色差(Cb)の分散値、明度成分である正規化後の輝度(Y)の最大値の座標位置を示す(取得画像の代表点)。
また、座標2401、2402は、3次元の特徴量空間において設定されている夜景カテゴリを示す特徴量とする(夜景カテゴリの代表点)。また座標2403、2404は、3次元の特徴量空間において設定されている露出不足カテゴリを示す特徴量とする(露出不足カテゴリの代表点)。また座標2405、2406は、3次元の特徴量空間において設定されている風景カテゴリを示す特徴量とする(風景カテゴリの代表点)。いまここで座標2400の値は、例えば以下の通りとする。
座標(Xa,Yb,Zb)=(輝度(Y)平均値、色差(Cb)分散値、輝度(Y)最大値)
座標2400(X0,Y0,Z0)=(60,50,50)
例えば、取得画像の代表点の座標を座標(Xa,Ya,Za)とし、夜景、露出不足、風景の各カテゴリ代表点の座標を座標(Xb,Yb,Zb)とする。そして、座標(Xa,Ya,Za)と座標(Xb,Yb,Zb)の距離を算出する。ここで算出する距離は、以下の式(16)で表される。
距離=((Xa−Xb)の2乗+(Ya−Yb)の2乗+(Za−Zb)の2乗)…式(16)
2次元の特徴量空間上でのカテゴリ判定方法と同様に、3次元の特徴量空間上で算出した距離を用いてカテゴリ判定を行う。図24において、最も距離の短い座標2406である代表点を該領域の代表点と設定する。この場合、座標2406のカテゴリは、風景なので、該領域のカテゴリを風景と判定する。
本実施形態では、露出不足割合Rの設定方法は、明るく補正したいが暗いままになっている露出不足領域が、画像に含む割合として示すことができれば、これに限らない。例えば、第一カテゴリの信頼度をCとし、各カテゴリの信頼度の合計をEとした場合、露出不足割合Rは、以下の式(17)としてもよい。
露出不足割合R=C/E×100…式(17)
以上説明したように本実施形態によれば、取得画像を領域分割する。該領域毎に、特徴量を算出し、特徴量によってカテゴリを判別し、該領域の信頼度を算出し、該領域毎にカテゴリ判別した結果と信頼度を元に画像全体の主となる第一、第二カテゴリを判定する。また、第一、第二カテゴリの信頼度を算出する。第一、第二カテゴリの信頼度から露出不足割合Rを算出する。第一、第二カテゴリの組み合わせと算出した露出不足割合Rによって、補正強度Pを設定する。設定した補正強度Pに応じて補正処理を実行する。
従って、実施例1と同様に、従来の課題である暗い状態が支配的な画像でも、暗い部分を明るくさせたい画像であれば、明るさの補正強度を極力弱めず明るくすることが可能である。また、中央部に限らず、局所的に暗い部分を明るくさせたい暗い部分があれば、明るさの補正強度を極力弱めず明るくすることが可能である。そして、学習によって算出した代表点を使用し、代表点の距離で、領域毎の信頼度を算出することによって、より詳細な補正処理を施すことが可能となる。
更に、補正強度だけでなく、補正処理を第一、第二カテゴリの組み合わせによって変えることによって、画像が暗い状態が支配的な画像でも、暗い部分を明るくさせたい画像であれば、明るさの補正強度を極力弱めず明るくすることができる。また、暗い部分をそのままにしたい画像であれば、明るさの補正強度を抑制して、暗い部分の明度を上昇させ過ぎるという致命的な画像弊害を起こさないことが可能である。
図1に示した各部(プリンタ210、画像取得装置211を除く)はハードウェアによって構成してもよいし、その一部若しくは全部をソフトウェアによって構成してもよい。後者の場合、係るソフトウェアは、PC等のコンピュータが有するメモリに格納し、このコンピュータが有するCPUなどがこれを用いて処理を実行することで、係るコンピュータは、図1に示した装置が有する機能を実現しうる。
図2は、画像出力装置、画像読取装置に適用可能なコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
コンピュータ200には、プリンタ210、画像取得装置211が接続されている。係るプリンタ210は、図1に示したプリンタ210として機能する。また、画像取得装置211は、図1に示した画像取得装置211として機能する。
以下にコンピュータ200を構成する各部について説明する。
CPU202は、RAM204やROM203に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ200全体の制御を行うと共に、画像出力装置、画像読取装置が行うものとして上述した各処理を実行する。
ROM203には、コンピュータ200の設定データやブートプログラムなどが格納されている。
RAM204は、二次記憶装置205からロードされたコンピュータプログラムやデータを一時的に記憶するためのエリア、I/O IF209を介して画像取得装置211から取得される画像データなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更にRAM204は、CPU202が各処理を実行する際に用いるワークエリアも有する。即ち、RAM204は、各種のエリアを適宜提供することができる。
二次記憶装置205は、ハードディスクドライブ装置に代表される大容量情報記憶装置である。二次記憶装置205には、OS(オペレーティングシステム)や、図1に示した各部(プリンタ16を除く)、図2に示した各部(スキャナ21、プリンタ33を除く)の機能をCPU202に実現させるためのコンピュータプログラムやデータが格納されている。二次記憶装置205に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU202による制御に従って適宜RAM204にロードされ、CPU202による処理対象となる。
表示部206は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU202による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。例えば、領域設定部13にて、部分領域をユーザが指定する場合には、取得画像を表示すると共に、係る取得画像上で部分領域を指定するためのGUIを表示する。
キーボード207、マウス208は、ユーザが操作することで各種の指示をCPU202に対して入力することができるポインティングデバイスの一例である。例えば、領域設定部13にて、部分領域をユーザが指定する場合、ユーザはキーボード207やマウス208を用いて指定すればよい。
I/O IF209には、プリンタ210、画像取得装置211が接続されており、コンピュータ200はこのI/O IF209を介してプリンタ210に画像情報を転送したり、画像取得装置211から画像情報を取得したりする。201は上述の各部を繋ぐバスである。
尚、コンピュータ200のハードウェア構成については、図2に示した構成に限定するものではなく、同等の機能を実現しうる構成であれば他の構成であってもよい。
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
(その他の実施形態)
また、本発明で、補正処理方法は、明度を補正する明度補正処理としているが、明度を補正する処理であれば、いずれでも構わない。例えば、局所的に明るさの補正を行う覆い焼き処理でもよい。
覆い焼き補正とは、例えば、人物などの被写体が暗く背景が明るい場合に、暗い人物領域の明度は大きく上昇させ、明るい背景領域の輝度はさほど変化させないようにする。このことにより、背景の白トビを抑えて、人物領域の明るさを適正に補正するというものである。
両者とも、入力画像に対してフィルタ処理を施して低周波画像、すなわち、ボケ画像を生成し、該ボケ画像を明るさの制御因子として用いることで、デジタル画像に対する覆い焼き補正を実現している。
本実施例においては、覆い焼き手法は公知文献で既に開示されている手法のうちいずれを用いてもよいが、本実施例では例として、以下の式(17)により強調係数Kを決定する。
K=g×(1.0−(B(Xz,Yz)/255))…式(17)
上式において、B(Xz,Yz)は、座標(Xz,Yz)における合成低周波画像の画素値(0〜255)であり、gは本実施形態の補正強度Pを示す。
上式は、合成低周波画像が暗い場合に強調係数Kは大きくなり、逆に明るい場合には強調係数Kが小さくなることを意味している。
覆い焼き処理を行う際に、補正強度Pを用いて、局所的な補正強度Kを用いることで、局所的な補正に対しても、カテゴリ判別した結果を用いて、適切な補正処理を施すことが可能となる。

Claims (16)

  1. 画像に含まれる複数の領域の特徴量を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された特徴量に基づき、前記領域毎にカテゴリと該カテゴリの信頼度を判別する領域カテゴリ判別手段と、
    前記領域カテゴリ判別手段によって判別された領域毎のカテゴリと該カテゴリの信頼度に基づき前記画像におけるカテゴリ毎の信頼度を取得し、該取得されたカテゴリ毎の信頼度に基づき前記画像のカテゴリを判別する画像カテゴリ判別手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. さらに、前記領域カテゴリ判別手段によって判別されたカテゴリと前記判別された各カテゴリの信頼度から、前記画像における露出不足割合を算出し、該算出された露出不足割合と前記画像のカテゴリに基づき、前記画像の明るさを補正する補正手段を有し、前記補正手段は、前記露出不足割合と前記カテゴリに応じて、明るさを補正する量を
    制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像カテゴリ判別手段は、前記画像において最も大きい信頼度をもつカテゴリを前記画像のカテゴリとして判別することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像カテゴリ判別手段は、前記領域毎のカテゴリの信頼度を前記画像においてカテゴリ毎に集計した値から、前記画像におけるカテゴリ毎の信頼度を取得することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  5. さらに、前記画像においてカテゴリ毎の信頼度が最も大きい2つのカテゴリを、それぞれ第一カテゴリ、第二カテゴリとし、前記第一カテゴリと前記第二カテゴリの組み合わせと、該第一カテゴリの信頼度と該第二カテゴリの信頼度とに基づき、前記画像の明るさを補正する補正手段を有し、
    前記補正手段は、前記第一カテゴリの信頼度と前記第二カテゴリの信頼度に応じて、明るさを補正する量を制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記画像のカテゴリは、露出不足または夜景であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. さらに、前記領域カテゴリ判別手段によって判別されたカテゴリと前記判別されたカテゴリ毎の前記画像に占める割合から、前記画像における露出不足割合を算出し、該算出された露出不足割合と前記画像のカテゴリに基づき、前記画像の明るさを補正する補正手段を有し、
    前記補正手段は、前記露出不足割合と前記カテゴリに応じて、明るさを補正する量を制御することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  8. 前記領域カテゴリ判別手段は、前記領域の特徴量と予め設定されたカテゴリを示す特徴量とに基づき、前記領域のカテゴリの信頼度を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. さらに、前記画像に占める割合が最も大きい2つのカテゴリを、それぞれ第一カテゴリ、第二カテゴリとし、前記第一カテゴリと前記第二カテゴリの組み合わせと、該第一カテゴリと該第二カテゴリがそれぞれ該画像に占める割合とに基づき、前記画像の明るさを補正する補正手段を有し、
    前記補正手段は、前記組み合わせと前記割合に応じて、明るさを補正する量を制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  10. 前記第一カテゴリが露出不足、前記第二カテゴリが夜景と判別された場合、前記第一カテゴリが露出不足、前記第二カテゴリが風景と判別された場合よりも、前記画像の明るさを補正する量を小さくすることを特徴とする請求項または請求項記載の画像処理装置。
  11. 前記特徴量は、前記画像の明度成分と色のばらつき成分であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記明度成分は輝度であり、前記色のばらつき成分は色差であることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記色のばらつき成分は、前記領域における色差の最大値から最小値を引いた値であることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記明るさの補正処理は、覆い焼き処理であること特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  15. 画像に含まれる複数の領域の特徴量を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって取得された特徴量に基づき、前記領域毎にカテゴリと該カテゴリの信頼度を判別する領域カテゴリ判別ステップと、
    前記領域カテゴリ判別ステップによって判別された領域毎のカテゴリと該カテゴリの信頼度に基づき前記画像におけるカテゴリ毎の信頼度を取得し、該取得されたカテゴリ毎の信頼度に基づき前記画像のカテゴリを判別する画像カテゴリ判別ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  16. コンピュータを、請求項1乃至14の何れか1項に記載の画像処理装置として機能さ
    せるためのプログラム。
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