JP5450623B2 - 補聴適合度判定装置、補聴処理調整システム及び補聴適合度判定方法 - Google Patents

補聴適合度判定装置、補聴処理調整システム及び補聴適合度判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、補聴適合度判定装置、補聴処理調整システム及び補聴適合度判定方法に関し、特に、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を判定する補聴適合度判定装置に関するものである。
近年、高齢化が進み、加齢による難聴者数も増加してきている。高齢者の生活の質を維持するためには、年をとるにつれて聞き取れなくなってしまった音、特に言葉が聞き取れるようになることが重要である。これにより、補聴器の必要性はますます高まっていくと考えられる。
一方、難聴者の聴覚劣化の状態は一人一人異なる。よって、難聴者が店頭にある商品をそのまま装着するだけでは、当該難聴者の聴覚劣化の状態に補聴器が適応していない。つまり、補聴器の販売時には購入者の聴覚特性を測定し、各人の症状に合わせた設定を補聴器に対して行うことが必要である。
現在、最も一般的な聴覚特性検査は、オージオメータと呼ばれる機器を用いて純音を発生させ、被験者が聞き取ることのできる最小の音圧レベル(聴力レベル)を計測するものである。一般的に、125Hz、250Hz、500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hz、8000Hzの正弦波(純音)について最低可聴聴力レベル(以下、聴力レベル)の計測を行う。また、必要に応じて750Hz、1500Hz、3000Hz、6000Hzについても同様の計測を行うことがある。聴力レベルの単位はdB(デシベル)である。また、健常な聴力を有する人が聞こえる音圧レベルを0dBとし、聴力レベルの値が大きいほど聴力が衰えていることを示す。また、各周波数の聴力レベルをプロットしたものはオージオグラムと呼ばれ、広く補聴器の設定に用いられている。オージオグラムの例を図1に示す。
図2は一般的な補聴処理調整システム900のブロック図である。図2に示す補聴処理調整システム900では、オージオメータ901で発生した純音を難聴者に対してヘッドホン902で呈示する。そして、難聴者が計測音を聞き取れたときに計測者がオージオメータ901を操作することにより難聴者の聴力レベルを計測できる。
オージオメータ901による聴力レベルの計測が完了した後に、補聴処理調整装置910において、聴力レベル取得部911は、図3に示すような、オージオメータ901によって計測された各周波数の聴力レベルを取得する。次に増幅量算出部912は、難聴者の聴力劣化を補償するための増幅量を、取得された周波数毎の聴力レベルから算出する。
増幅量表示部913は、算出された増幅量を調整担当者に通知する。また、補聴器設定部914は、算出された増幅量を、補聴器903の内部パラメータに設定する。
以上の手順で、個人の聴力レベルに応じた補償(増幅)をするための補聴器903の調整が完了する。
また、特許文献1では、従来の補聴処理調整処理において、オージオグラムの概形を幾つかの規定値に区分し、全体としての聴力レベルと組み合わせることで、周波数毎に詳細に行われていた増幅量設定処理を特定のパターンの増幅量設定処理で簡易的に代用するという方法が提案されている。
一方、難聴者は聴力の感度低下に加えて、周波数分解能も低下していると言われている。ここで周波数分解能とは、周波数が異なる2つの音を被験者が聞き分ける能力である。健聴者は、例えば1kHzと1.2kHzといった、周波数が近接した2つの音を聞き分けることができる。しかし、周波数分解能が低下した難聴者は、これら2つの音を聞き分けることができなくなる。
また、近年、人間の聴覚における周波数分析のメカニズムを表現するためのモデルとして、聴覚フィルタを用いたモデルが提案されている。このモデルは、人間の内耳における周波数分析のメカニズムを複数の周波数帯域に分けた帯域フィルタ(聴覚フィルタ)の集合体で表現する。また、聴覚フィルタの幅が広いと周波数分解能が低下していると考える。
また、周波数分解能の低下の度合いが大きくなると、周波数帯域成分間のマスキング、とりわけ低域周波数成分による高域周波数成分のマスキング(上向性マスキング)の影響が増大する。特に音声においては、低い周波数に主成分のある母音のエネルギが大きい。この大きいエネルギの母音により、高い周波数に主成分のある子音がマスクされてしまう。これにより、言葉の聞き取り能力が低下したり、雑音下での音声弁別能力が著しく低下したりするという問題が生じる。
この周波数分解能の劣化による問題は、聴力の感度低下とは異なる原理に基づく現象である。よって、補聴器によって音を増幅してもこの問題を解決することができず、この問題は難聴者の言葉の聞き取りに関して大きな課題となっている。
この周波数帯域間のマスキングを低減し、音声入力信号の明瞭度の向上を図る補聴処理として、入力信号を周波数軸上で左右の耳に分割して呈示する両耳分離補聴がある。この両耳分離補聴において、過去の研究例では、入力された音声信号を聴覚フィルタが広がっている周波数で分割し、一方の耳には分割周波数より低域の音声信号を、他方の耳には分割周波数より高域の音声信号を呈示するという手法が提案されている。これにより、音声の明瞭度を向上させることができると報告されている(非特許文献1)。この補聴方式の設定を決定するための構成を図4に示す。図4では、聴覚フィルタ計測部951により聴覚フィルタが計測される。また、周波数分解能算出部952で求められた値にしたがって、どの周波数で高域と低域とを分けるかが決定される。さらに特許文献2では、聴覚フィルタ計測部951に関する高速化手法が提案されている。
ただし、両耳分離補聴は全ての難聴者に対して明瞭度を向上させることができるわけではなく、一部の難聴者では効果が出なかったことが報告されている(非特許文献1)。そのため、補聴器に適応するにあたっては、調整対象となる難聴者に対して両耳分離補聴を勧めるか否かの判断を行う必要がある。しかし、上述の方法を用いて聴覚フィルタを計測しても、両耳分離補聴の設定値の一部の予測ができるのみである。つまり、両耳分離補聴のための適合性判定方法として、現時点では確立されたものはない。
特表2003−501986号公報 特開2004−121338号公報
従来、両耳分離補聴の適合度を判定するためには、オージオメータの測定では不十分であり、利用者の聴力の周波数分解能を別途計測する必要があった。しかしながら、周波数分解能の測定は時間を要するために、臨床現場で測定することは現実的ではないという課題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を簡易的に判定できる補聴適合度判定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を判定する補聴適合度判定装置であって、前記被験者の周波数ごとの聴力を示す聴力情報を取得する聴力情報取得部と、周波数に対する聴力の変化の傾向で定められる複数の聴力型のうち、前記聴力情報で示される前記聴力の聴力型を判別する聴力型判別部と、前記複数の聴力型の各々と両耳分離補聴に対する適合度との対応関係を示すテーブルを参照し、前記テーブルにおいて、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型に対応する適合度に基づいて、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を決定する適合度決定部とを備える。
このような構成によると、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、被験者の聴力情報のみから、被験者に対する両耳分離補聴の適否の判定を行うことができる。このように、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を簡易的に判定できる。
また、前記複数の聴力型の一つは、周波数が高くなるほど聴力が減少する高音漸傾型であり、前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記高音漸傾型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型でない場合に比べて高く決定してもよい。
また、前記複数の聴力型の一つは、高音急墜型であり、前記聴力型判別部は、予め定められた周波数より高い周波数領域における前記聴力の減少量が予め定められた第1閾値より大きい場合、前記聴力の聴力型を前記高音急墜型と判別し、前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記高音急墜型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型である場合に比べて低く決定してもよい。
また、前記複数の聴力型の一つは、水平型であり、前記聴力型判別部は、前記聴力情報で示される全周波数での前記聴力の変化量が、予め定められた第2閾値より小さい場合、前記聴力の聴力型を前記水平型と判別し、前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記水平型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型である場合に比べて低く、かつ、当該聴力型が前記高音急墜型である場合に比べて高く決定してもよい。
また、前記複数の聴力型の一つは、周波数が高くなるにつれて、一旦聴力が増加したのち減少する山型であり、前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記山型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型である場合に比べて低く、かつ、当該聴力型が前記高音急墜型である場合に比べて高く、かつ、当該聴力型が前記水平型である場合に比べて低く決定してもよい。
また、前記聴力型判別部は、前記聴力情報で示される前記聴力の聴力型が、前記複数の聴力型の各々に該当する可能性を示す割合を判別し、前記適合度決定部は、前記テーブルにおいて各聴力型に対応する適合度に、前記聴力型判別部で判別された当該聴力型に対応する割合を乗算することにより、聴力型ごとの乗算値を算出し、算出した複数の乗算値を加算することにより、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を算出してもよい。
このような構成によると、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、聴力型に分類し難い聴力特性を持つ被験者に対しても、被験者の聴力情報のみから、被験者に対する両耳分離補聴の適否の判定を行うことができる。
また、前記聴力情報取得部は、前記聴力情報として、前記被験者の周波数ごとの左耳の聴力を示す左耳聴力情報と、前記被験者の周波数ごとの右耳の聴力を示す右耳聴力情報とを取得し、前記補聴適合度判定装置は、さらに、前記左耳聴力情報における、予め定められた分割周波数よりも高い周波数帯域の聴力である左耳高域聴力と、前記分割周波数よりも低い周波数帯域の聴力である左耳低域聴力とを算出し、前記右耳聴力情報における、前記分割周波数よりも高い周波数帯域の聴力である右耳高域聴力と、前記分割周波数よりも低い周波数帯域の聴力である右耳低域聴力とを算出する聴力算出部と、前記右耳高域聴力と前記左耳低域聴力とを加算することにより右高域時聴力を算出する第1加算部と、前記左耳高域聴力と前記右耳低域聴力とを加算することにより左高域時聴力を算出する第2加算部と、前記右高域時聴力が前記左高域時聴力より大きい場合、前記両耳分離補聴において、右耳に前記分割周波数より高域の音声信号を呈示し、かつ、左耳に前記分割周波数より低域の音声信号を呈示すると決定し、前記右高域時聴力が前記左高域時聴力より小さい場合、前記両耳分離補聴において、左耳に前記分割周波数より高域の音声信号を呈示し、かつ、右耳に前記分割周波数より低域の音声信号を呈示すると決定する高域呈示耳判定部とを備えてもよい。
このような構成によると、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、被験者の聴力情報のみから、両耳分離補聴において、いずれの耳に高域を呈示するかを判定できる。
また、前記補聴適合度判定装置は、さらに、前記聴力情報で示される周波数ごとの聴力の平均値である平均聴力を算出する平均聴力算出部と、前記平均聴力が予め定められた範囲外である場合、前記適合度決定部で決定された前記適合度を小さくする適合度補正部とを備えてもよい。
このような構成によると、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、聴力劣化が微小な利用者、及び高度の聴力劣化がみられる利用者に対しても、適切に両耳分離補聴の適否を判定できる。
また、前記補聴適合度判定装置は、さらに、前記被験者の年齢を示す情報を取得するプロファイル取得部と、前記被験者の年齢が予め定められた閾値より高い場合、前記適合度決定部で決定された前記適合度を小さくする適合度補正部とを備えてもよい。
このような構成によると、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、利用者の年齢に応じて、両耳分離補聴の適否を適切に判定できる。
また、前記補聴適合度判定装置は、さらに、前記被験者が補聴器を使用している期間である使用期間を示す情報を取得するプロファイル取得部と、前記使用期間が予め定められた閾値より短い場合、前記適合度決定部で決定された前記適合度を小さくする適合度補正部とを備えてもよい。
このような構成によると、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、利用者の補聴器の使用期間に応じて、両耳分離補聴の適否の適切に判定できる。
また、前記聴力情報取得部は、前記聴力情報として、前記被験者の周波数ごとの右耳の聴力を示す右耳聴力情報と、前記被験者の周波数ごとの左耳の聴力を示す左耳聴力情報とを取得し、前記補聴適合度判定装置は、さらに、前記右耳聴力情報で示される右耳の聴力と、前記左耳聴力情報で示される左耳の聴力との差分である両耳差を算出する両耳差算出部と、前記両耳差が予め定められた閾値より大きい場合、前記適合度決定部で決定された前記適合度を小さくする適合度補正部とを備えてもよい。
このような構成によると、本発明の一形態に係る補聴適合度判定装置は、両耳の聴力特性が異なる利用者に対しても、両耳分離補聴の適否を適切に判定できる。
なお、本発明は、このような補聴適合度判定装置として実現できるだけでなく、補聴適合度判定装置に含まれる特徴的な手段をステップとする補聴適合度判定方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
さらに、本発明は、このような補聴適合度判定装置の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような補聴適合度判定装置を備える補聴処理調整装置として実現したり、このような補聴処理調整装置を含む補聴処理調整システムとして実現したりできる。
以上より、本発明は、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を簡易的に判定できる補聴適合度判定装置を提供できる。
図1は、オージオグラムの例を示す図である。 図2は、従来の補聴処理調整装置のブロック図である。 図3は、聴力レベルの一例を示す図である。 図4は、従来の両耳分離補聴判定装置のブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る補聴処理調整システムのブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る補聴処理調整処理のフローチャートである。 図7Aは、本発明の実施の形態1に係る聴力レベルの一例を示す図である。 図7Bは、本発明の実施の形態1に係る聴力型の判別アルゴリズム例を示す図である Aは、本発明の実施の形態1に係る、高音急墜型のオージオグラムの一例を示す図である。 Bは、本発明の実施の形態1に係る、山型のオージオグラムの一例を示す図である。 Cは、本発明の実施の形態1に係る、水平型のオージオグラムの一例を示す図である。 Aは、本発明の実施の形態1に係る、聴力型と両耳分離補聴との関連性を示す図である。 Bは、本発明の実施の形態1に係る適合度データベースの一例を示す図である。 10は、本発明の実施の形態1に係る適合度表示部による画面表示例を示す図である。 11は、本発明の実施の形態1に係る補聴処理調整装置の変形例のブロック図である。 12は、本発明の実施の形態2に係る補聴処理調整装置のブロック図である。 13は、本発明の実施の形態2に係る補聴処理調整処理のフローチャートである。 14は、本発明の実施の形態2に係る、聴力レベルと両耳分離補聴の適用範囲との関係を示す図である。 15は、本発明の実施の形態2に係る補聴処理調整処理の変形例のフローチャートである。 16は、本発明の実施の形態3に係る補聴処理調整装置のブロック図である。 17は、本発明の実施の形態3に係る適合度補正処理のフローチャートである。 18は、本発明の実施の形態3に係る適合度補正処理の別の例のフローチャートである。 19は、本発明の実施の形態4に係る補聴処理調整装置のブロック図である。 20は、本発明の実施の形態4に係る適合度補正処理のフローチャートである。 21は、本発明の実施の形態5に係る補聴処理調整装置のブロック図である。 22は、本発明の実施の形態5に係る、オージオグラムの一例を示す図である。 23は、本発明の実施の形態5に係る高域呈示耳判定処理のフローチャートである。 24は、本発明の実施の形態6に係る補聴処理調整装置のブロック図である。 25は、本発明の実施の形態6に係る高域呈示耳判定処理のフローチャートである。 26は、本発明の実施の形態6に係る臨床評価試験の結果を示す図である。
以下、本発明に係る補聴適合度判定装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に補聴適合度判定装置120は、被験者の周波数ごとの聴力の変化の傾向で定められる聴力型に基づいて、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を判定する。これにより、本発明の実施の形態1に係る補聴適合度判定装置120は、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を簡易的に判定できる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る補聴処理調整システム100のブロック図である。
図5に示す補聴処理調整システム100は、オージオメータ101と、ヘッドホン102と、左耳用補聴器103と、右耳用補聴器104と、補聴処理調整装置110とを含む。
オージオメータ101は、純音を発生し、発生した純音を、ヘッドホン102を介して被験者(補聴器の利用者)に呈示する。また、呈示された音を被験者が聞き取れたか否かが、計測者又はインタフェースを介してオージオメータ101に伝えられる。これにより、オージオメータ101は、被験者の聴力レベルを計測する。具体的には、オージオメータ101は、被験者の周波数ごとの聴力レベルを計測し、計測結果を示す聴力情報を出力する。この聴力情報は、被験者の周波数ごとの左耳の聴力を示す左耳聴力情報150と、被験者の周波数ごとの右耳の聴力を示す右耳聴力情報151とを含む。
ここで、聴力レベルとは、被験者が聞き取ることのできる最小の音圧レベルである。つまり、聴力レベルが低いとは、聴力が高い(音がよく聞こえる)ことであり、聴力レベルが高いとは、聴力が低い(難聴の度合いが強い)ことである。
補聴処理調整装置110は、オージオメータ101による聴力レベルの計測結果に基づいて、左耳用補聴器103及び右耳用補聴器104における補聴処理の調整を行う。この補聴処理調整装置110は、補聴適合度判定装置120と、適合度表示部121と、補聴器設定部122とを備える。
補聴適合度判定装置120は、被験者の聴力情報を用いて、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を判定する。ここで両耳分離補聴とは、入力信号を周波数軸上で左右の耳に分割して呈示する補聴方法である。
この補聴適合度判定装置120は、聴力情報取得部130と、聴力型判別部131と、適合度決定部132とを備える。
聴力情報取得部130は、オージオメータ101で計測された聴力情報を取得する。この聴力情報取得部130は、左耳聴力情報150を取得する左耳聴力レベル取得部141と、右耳聴力情報151を取得する右耳聴力レベル取得部142とを備える。
聴力型判別部131は、周波数に対する聴力の変化の傾向で定められる複数の聴力型のうち、聴力情報で示される聴力の聴力型152を判別する。
適合度決定部132は、聴力型判別部131で判別された聴力型152に基づき、被験者の両耳分離補聴に対する適合度153を決定する。この適合度決定部132は、適合度算出部143と、適合度データベース144とを備える。
適合度データベース144は、複数の聴力型の各々と被験者の両耳分離補聴に対する適合度との対応関係を示すテーブルである。
適合度算出部143は、適合度データベース144を参照し、当該適合度データベース144において、聴力型判別部131で判別された聴力型152に対応する適合度に基づいて、被験者の両耳分離補聴に対する適合度153を決定する。
適合度表示部121は、適合度153を表示することにより、適合度153を操作者に通知する。
補聴器設定部122は、補聴適合度判定装置120により判定された適合度153に基づき、左耳用補聴器103及び右耳用補聴器104における補聴処理を調整する。
次に、補聴処理調整装置110の動作について説明する。
図6は、補聴処理調整装置110による補聴処理調整方法のフローチャートである。
まず、聴力情報取得部130は、左耳聴力情報150及び右耳聴力情報151を取得する(S101)。
次に、聴力型判別部131は、左耳聴力情報150及び右耳聴力情報151で示される左右の聴力レベルの周波数特性の概形から補聴器利用者の聴力を聴力型に分類する(S102)。この分類は、例えば以下のようにして行う。
図7Aは、3つの周波数a、b、c(a<b<c)における左右の聴力レベルの平均値をそれぞれLa、Lb、Lcとしたときの聴力レベルの例を示す図である。図7Aの横軸は周波数を示し、右に行くほど高い周波数を示す。また、図7Aの縦軸は聴力レベルを示し、下に行くほど高いレベル、すなわち聴力の劣化が大きいことを示す。
また、図7Bは、聴力型の分類アルゴリズムの一例を示す図である。
聴力型判別部131は、La<Lb<Lcとなっているとき。つまり、周波数が高くなるほど聴力が減少する場合は、当該聴力の聴力型を高音漸傾型と分類する。
ただし、聴力型判別部131は、La≦Lb≪Lcのように、周波数の比較的低い領域(周波数a、b)での聴力レベル差よりも、周波数の比較的高い領域(周波数c)での聴力レベル差が一定の水準以上あるときには、当該聴力の聴力型を高音急墜型と分類する。
また、聴力型判別部131は、La>Lb<Lcとなるとき、つまり、周波数が高くなるにつれて、一旦聴力が増加したのち減少する場合は、当該聴力の聴力型を山型と分類する。
また、聴力型判別部131は、La≒Lb≒Lcとなるときは、当該聴力の聴力型を水平型と分類する。
ここで、左右の聴力レベルを統合的に判断するために、左右の聴力レベルの平均値を分類に用いたが、左右の聴力レベルのうち聴力劣化の少ない方の聴力レベルを用いてもよい。
また、具体例として以下のようなアルゴリズムを用いて判定を行うことが可能である。
まず、聴力型判別部131は、予め定められた周波数より高い周波数領域における聴力の減少量が予め定められた第1閾値より大きいか否かを判定する。聴力型判別部131は、予め定められた周波数より高い周波数領域における聴力の減少量が予め定められた第1閾値より大きい場合、当該聴力の聴力型を高音急墜型と分類する。
例えば、図Aに示すように、聴力型判別部131は、1kHz、2kHz、4kHzの聴力レベルのそれぞれから、1オクターブ下の聴力レベルを減算した減少量Δ1kHz、Δ2kHz、Δ4kHzを算出する。算出した減少量Δ1kHz、Δ2kHz、Δ4kHzのうち1以上が、所定の値(20dB以上が好ましく、例えば30dB)より大きい場合には、聴力型判別部131は、当該聴力の聴力型を高音急墜型と判定する。
なお、ここでは、聴力型判別部131は、減少量Δ1kHz、Δ2kHz、Δ4kHzを算出しているが、減少量Δ1kHz、Δ2kHz、Δ4kHzのうち少なくとも一つを算出すればよい。なお、聴力型判別部131は、少なくとも減少量Δ2kHz、Δ4kHzを算出することが好ましい。
また、聴力型判別部131は、1kHz、2kHz、4kHz以外の聴力レベルに対する減少量を算出してもよい。例えば、聴力型判別部131は、500Hz、1kHz、2kHz、4kHzの減少量を算出してもよい。
また、聴力型判別部131は、予め定められた周波数より低い周波数領域における聴力の増加量が予め定められた閾値より大きいか否かを判定する。聴力型判別部131は、予め定められた周波数より低い周波数領域における聴力の増加量が予め定められた閾値より大きい場合、当該聴力の聴力型を山型と分類する。
例えば、図Bに示すように、聴力型判別部131は、500Hz、1kHz、2kHzのそれぞれの聴力レベルを、1オクターブ下の聴力レベルから減算した増加量Δ500Hz、Δ1kHz、Δ2kHzを算出する。算出した増加量Δ500Hz、Δ1kHz、Δ2kHzのうち1以上が、所定の値(10dB以上が好ましく、例えば10dB)より大きい場合には、聴力型判別部131は、当該聴力の聴力型を山型と判定する。
なお、ここでは、聴力型判別部131は、1kHz、増加量Δ500Hz、Δ1kHz、Δ2kHzを算出しているが、増加量Δ500Hz、Δ1kHz、Δ2kHzのうち少なくとも一つを算出すればよい。なお、聴力型判別部131は、少なくとも増加量Δ500Hz、Δ1kHzを算出することが好ましい。
また、聴力型判別部131は、500Hz、1kHz、2kHz以外の聴力レベルに対する増加量を算出してもよい。
また、聴力型判別部131は、聴力情報で示される全周波数での聴力の変化量が、予め定められた第2閾値より小さいか否かを判定する。聴力型判別部131は、聴力情報で示される全周波数での聴力の変化量が、予め定められた第2閾値より小さい場合、当該聴力の聴力型を水平型と分類する。
例えば、聴力型判別部131は、図Cに示すように、全周波数領域における聴力レベルの最大値と最小値の差Δmaxminが、所定の値(20dB以上が好ましく、例えば30dB)未満の場合には、当該聴力の聴力型を水平型と判定する。
また、聴力型判別部131は、La<Lb<Lcとなっているとき、つまり、周波数が高くなるほど聴力が減少する場合は、当該聴力の聴力型を高音漸傾型と分類する
このようにして、聴力型判別部131は、聴力レベルの周波数特性の概形に基づいて、聴力型に分類し、分類した聴力型152に関する情報を適合度算出部143に出力する。
なお、上記処理の順序は一例であり、これらの実行順序は入れ替わってもよい。
また、聴力型判別部131は、さらに、高音漸傾型、高音急墜型、山型及び水平型以外の聴力型を判別してもよい。例えば、聴力型判別部131が判別する複数の聴力型は、周波数が高くなるほど聴力が増加する聴力型(低音障害型)、及び周波数が高くなるにつれて、一旦聴力が減少したのち増加する聴力型(谷型)等を含んでもよい。
適合度算出部143は、適合度データベース144を参照して、聴力型判別部131で分類された聴力型152に対応する両耳分離補聴の適合度153を算出する。
適合度データベース144は、被験者の両耳分離補聴に対する適合度を示す指標として、音声の明瞭度の改善に対して、両耳分離補聴が有効な確率α、及び両耳分離補聴による期待される改善量(期待改善量β)といった統計的な値を、聴力型に対応付けて蓄積している。
ここで明瞭度とは、臨床実験において、被験者が検査語音を聞き取れる確率である。例えば、検査語音とは、5種類の先行母音(ア、イ、ウ、エ、オ)と、8種類の後続音(パ、タ、カ、バ、ダ、ガ、サ、ザ)とから構成される計40種類の音節を、発話訓練経験のある男女各1名が発声した音である。また、当該検査語音を被験者の耳に呈示し、被験者には音声が聞こえた通りに回答用紙に記述するよう教示する。そしてこの回答した語音と実際の検査語音とが一致する確率(正解率)が明瞭度である。
また、上述したように、周波数分解能の劣化は、聴力レベルの劣化とは異なる原理により生じる問題である。そして、両者に関連があるのか否か、関連がある場合にはどのような関連があるのかについてはわかっていなかった。しかし今回、さまざまな聴力型に分類される難聴者に対して両耳分離補聴を行ったところ、聴力型と両耳分離補聴の有効性、及び明瞭度の改善度合いに関する知見を得た。
A及び図Bは、各聴力型の難聴者に対して、両耳分離補聴を行うことによって、音声明瞭度が改善した難聴者の割合(有効な確率α)及び音声明瞭度の改善又は劣化した明瞭度の平均値(期待改善量β)を示す。
Aに示すグラフの横軸は聴力型を示し、棒グラフには有効な確率αを縦軸右側の目盛りで示し、折れ線グラフには期待改善量βを縦軸左側の目盛りで示している。
また、有効な確率αは、両耳分離補聴によってどの程度の人数の難聴者が明瞭度改善を感じられるかの指標である。具体的には、有効な確率αは、予め実験によって得られた、両耳分離補聴を用いることによって明瞭度が所定の閾値(例えば5%)以上改善する確率である。
また、期待改善量βは、両耳分離補聴が有効であった場合に、どの程度明瞭度が改善するかを示す指標である。具体的には、期待改善量βは、予め実験によって得られた、両耳分離補聴が有効である被験者の明瞭度が改善した量の平均値である。
有効な確率αと期待改善量βは、図Bに示すように、それぞれ聴力型ごとにテーブル参照可能な情報として適合度データベース144に蓄積されている。
また、適合度153は、高音急墜型が最も低く、山型、水平型及び高音漸傾型の順に高くなる。言い換えると、適合度決定部132は、聴力型152が高音漸傾型である場合、適合度153を最も高く決定し、水平型、山型、及び高音急墜型の順に低くなるように適合度153を決定する。
なお、適合度データベース144は、両耳分離補聴の分割周波数fcごとのテーブルを含み、適合度算出部143は、当該複数のテーブルを切り替えて参照してもよい。
ここで分割周波数fcとは、母音と子音とを分割する周波数であり、特に母音の中でもエネルギの大きい第1ホルマント周波数と、子音を特徴づける第2ホルマント周波数との間に存在する値である。なお、発話者の声の性質及びユーザの聴力特性によって最適な分割周波数fcは異なるが、一般的に分割周波数fcは、800Hzから2000Hz程度の範囲内に存在する周波数である。また、両耳分離補聴を行う場合、この分割周波数fcで音声が分割され、分割された音声の一方が右耳及び左耳の一方に呈示され、分割された音声の他方が右耳及び左耳の他方に呈示される。
さらに、適合度データベース144は、使用される言語又は患者の人種によって異なる複数のテーブルを含み、適合度算出部143は、当該複数のテーブルを切り替えて参照してもよい。また、適合度データベース144は、基本データベースに対して仕向け地別にテーブルの値を修正するための補正データを含む構成であってもよい。
適合度算出部143は、聴力型判別部131で分類された聴力型152をキーとして、適合度データベース144に蓄積された情報から両耳分離補聴の有効な確率α及び期待改善量βを参照し、適合度ω(適合度153)を算出する。適合度ωは、下記(式1)に示すように有効な確率αと期待改善量βとを用いて算出した値でもよいし、有効な確率αと期待改善量βとのうち一方を用いて算出した値でもよいし、有効な確率α又は期待改善量β自体でもよい。
Figure 0005450623
適合度表示部121は、補聴処理調整装置110の利用者自身に適合度を通知するために、コンピュータ等の画面上に情報を表示する。適合度表示部121は、その他、簡単にLED等の点灯を利用して、適合度を通知するものであってもよく、何らかの形で適合度を通知する表示手段であればよい。
10は、適合度表示部121による画面表示のイメージを示す図である。例えば、適合度表示部121は、画面181のなかの適合度表示領域180に適合度153を表示する。なお、図10において、適合度表示部121は、有効な確率表示領域182に有効な確率αを棒グラフで表示しているが、有効な確率αをパーセンテージなどの数値で表示してもよいし、適合/非適合などの文字で表示してもよいし、円グラフ又はアイコンなどで表示してもよいし、表示色の明るさで表現してもよい。
また、図10では、判定水準入力欄184には5%が表示されている。この判定水準入力欄184を用いて、有効な確率αの判定水準が変更される。また、適合度算出部143は、判定水準入力欄184に入力された判定水準の値を処理に反映する。つまり、適合度算出部143は、有効な確率αとして、判定水準入力欄184に入力された判定水準以上、明瞭度が改善する確率を算出する。
また、適合度表示部121は、適合度を表示するだけでなく、平均改善量表示領域183に明瞭度の平均改善量βを同時に表示してもよい。なお、適合度表示部121は、図10において平均改善量βを数値で表示しているが、グラフ又はアイコンなどで表示してもよい。
また、左右の耳の聴力型が異なる場合にも対応できるよう、左右どちらの耳に高域を呈示するのかを入力するための高域呈示耳入力欄185を設けてもよい。また、後述のように聴力情報から左右どちらの耳に高域を呈示すべきか予測可能な場合には、適合度表示部121は、高域呈示耳入力欄185の初期値として予測結果を表示してもよい。
また、分割周波数を入力するための分割周波数入力欄186を設けてもよい。また、この場合、聴力情報から最も改善量の大きい分割周波数を予測可能な場合には、適合度表示部121は、分割周波数入力欄186の初期値として予測結果を表示してもよい。
さらに、最終的に両耳分離補聴を行うか否かを補聴処理調整装置110の利用者が決定できるよう、ボタン187等のインタフェースが設けられていてもよい。このとき適合度表示領域180自身がインタフェースとなっていてもよく、インタフェースの操作により適合度表示領域180の表示色が変化するようにしてもよい。
補聴器設定部122は、適合度153が所定水準よりも大きい場合(例えば70%以上などの場合)、又は、上記インタフェース等により両耳分離補聴を行うと決定された場合には、両耳分離補聴処理を行うよう左耳用補聴器103及び右耳用補聴器104の設定を行う。例えば、補聴器設定部122は、両耳分離補聴処理を行うか否かの情報を左耳用補聴器103及び右耳用補聴器104に送り、予め設定されている分離周波数で分離して音声信号を出力する処理を行うように左耳用補聴器103及び右耳用補聴器104を設定する。また、例えば、補聴器設定部122は、聴力レベルに基づいて、分離周波数を決定し、決定した分離周波数に関する情報も合わせて左耳用補聴器103及び右耳用補聴器104に送ってもよい。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る補聴処理調整装置110は、聴力レベルを測定するだけで、被験者に対する両耳分離補聴の適否の判定及び設定を行うことができる。
また、上記では、聴力型判別部131は、複数の聴力型から、被験者の聴力に該当する1つの聴力型を判別する例を説明したが、聴力型判別部131は、被験者の聴力が各聴力型に該当する可能性を算出してもよい。
11は、この場合の補聴処理調整装置110の構成を示す図である。なお、図11に示すtype1、type2、type3等は、聴力型を示し、例えば、上述した高音漸傾型、高音急墜型、山型及び水平型である。
具体例として以下のようなアルゴリズムを用いて各聴力型に該当する可能性φを算出することが可能である。
聴力型判別部131は、図Aに示すように、1kHz、2kHz、4kHzの聴力レベルのそれぞれから、1オクターブ下の聴力レベルを減算した減算量Δ1kHz、Δ2kHz、Δ4kHzを算出する。次に、聴力型判別部131は、下記(式2)を用いて高音急墜型に該当する可能性φ2を算出する。
Figure 0005450623
ただし、聴力型判別部131は、φ2が1を超えた場合にはφ2=1とし、φ2が負となった場合にはφ2=0とする。
また、聴力型判別部131は、図Bに示すように、500Hz、1kHz、2kHzのそれぞれの聴力レベルを、1オクターブ下の聴力レベルから減算した増加量Δ500Hz、Δ1kHz、Δ2kHzを算出する。次に、聴力型判別部131は、下記(式3)を用いて山型に該当する可能性φ3を算出する。
Figure 0005450623
ただし、聴力型判別部131は、φ3が1を超えた場合にはφ3=1とし、φ3が負となった場合にはφ3=0とする。
また、聴力型判別部131は、図Cに示すように、周波数領域における聴力レベルの聴力レベルの最大値と最小値との差をΔmaxminを算出する。次に、聴力型判別部131は、下記(式4)を用いて水平型に該当する可能性φ4を算出する。
Figure 0005450623
ただし、聴力型判別部131は、φ4が1を超えた場合にはφ4=1とし、φ4が負となった場合にはφ4=0とする。
また、聴力型判別部131は、下記(式5)を用いて高音漸傾型に該当する可能性φ1を算出する。
Figure 0005450623
ただし、聴力型判別部131は、φ1が負となった場合にはφ1=0とする。
次に、適合度算出部143は、下記(式6)に示すように、各聴力型に該当する可能性φ1〜φ4に、適合度データベース144から算出された聴力型毎の適合度ωを乗算することにより、聴力型ごとの乗算値(ω×φ)を算出し、算出した聴力型ごとの乗算値を加算することで適合度153(P)を算出する。
Figure 0005450623
このような構成とすることで、被験者の聴力を特定の聴力型に分類することが難しいような場合にも、両耳分離補聴を適用するか否かについて適切な評価を行うことができる。
また、本発明の実施の形態1における他の様態として、補聴器利用者が補聴器を買い換える場合など、その補聴器利用者の聴力型が既知の場合には、聴力情報取得部130及び聴力型判別部131を経ることなく、適合度算出部143に対して聴力型を直接入力してもよい。
あるいは、オージオメータ101と補聴処理調整装置110又は補聴適合度判定装置120とが一体の構成となっていてもよい。
また、聴力情報取得部130は、左右の聴力レベルの周波数特性が類似している場合には、左右いずれかの聴力レベルのみを取得してもよい。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る補聴処理調整装置110は、聴力型に分類し難い聴力特性を持つ利用者に対しても、聴力レベルを測定するだけで、ユーザに対する両耳分離補聴の適否の判定及び設定を行うことができる。
また、上記説明では、補聴器の補聴処理を調整する補聴処理調整システム100、補聴処理調整装置110、及び補聴処理調整方法を例に説明したが、本発明は、これに限ったものではなく、その他の音響機器においても同様の判定及び設定を行うことができる。
また、補聴処理調整装置110は、適合度表示部121及び補聴器設定部122のうち一方のみを備えてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、上述した実施の形態1に係る補聴処理調整装置110の変形例について説明する。本発明の実施の形態2に係る補聴処理調整装置210は、被験者の平均聴力レベルに応じて適合度を補正する。
12は、本発明の実施の形態2に係る補聴処理調整装置210のブロック図である。なお、図5に示す実施の形態1に係る補聴処理調整装置110と同様の要素には同一の符号を付しており、以下、相違点を主に説明し、重複する説明は省略する。
12に示す補聴処理調整装置210は、実施の形態1に係る補聴処理調整装置110に対して、補聴適合度判定装置220の構成が異なる。具体的には、補聴適合度判定装置220は、補聴適合度判定装置120の構成に加え、さらに、左右両耳の平均聴力レベル251を算出する平均聴力算出部231と、平均聴力レベル251に応じて適合度153を補正することにより適合度252を生成する適合度補正部232とを備える。
次に、補聴処理調整装置210の動作について説明する。
13は、補聴処理調整装置210による補聴処理調整方法のフローチャートである。なお、ステップS101〜S103の処理は、実施の形態1と同様である。
平均聴力算出部231は、聴力情報で示される周波数ごとの聴力レベルの平均値である平均聴力レベル251を算出する(S201)。つまり、平均聴力算出部231は、全体としての聴力レベル、すなわちオージオグラムが上下方向に平行移動する度合いを算出するものである。
例えば、平均聴力算出部231は、特定の周波数での聴力レベルを平均聴力レベル251として算出してもよい。また、平均聴力算出部231は、下記(式7)に示すような3分法、下記(式8)に示すような4分法、又は下記(式9)で示すような6分法を用いて算出される、当該業界で一般的に用いられている値を平均聴力レベル251として算出してもよい。
Figure 0005450623
Figure 0005450623
Figure 0005450623
なお、L500、L1000、L2000及びL4000は、それぞれ周波数が500Hz、1kHz、2kHz及び4kHzにおける聴力レベルである。
また、ここでは、左右それぞれの耳について算出した平均聴力レベルを左右で平均した値を代表値として用いるが、左右それぞれの耳について算出した平均聴力レベルを用いる構成でもよい。
ここで、聴力がほとんど劣化していない場合、又は極めて高度の難聴に対しては、聴力型によらず、両耳分離補聴を行っても十分な改善効果が期待できない。よって、適合度補正部232は、聴力レベルが一定の範囲外にあるときには(S202でNo)、適合度決定部132で求められた適合度153を小さくするための重みをつける(S204)。例えば、適合度補正部232は、単純に平均聴力レベルが下限値より低い場合と上限値より高い場合には適合度252を0とする。また、適合度補正部232は、聴力レベルが一定の範囲内にあるときには(S202でYes)、適合度153をそのまま適合度252として出力する(S203)。
また、適合度補正部232は、図14に示すように聴力レベルの判定に複数の閾値(例えば、LTO、LT1、LT2、LT3)を設け、適合度の判定に対して平均聴力レベル251で重みをつける遷移区間を設けてもよい。
15は、この場合の遷移処理のアルゴリズム例のフローチャートである。
なお、聴力レベルLT0〜LT3は、添え字の番号の順に聴力レベルが高くなるものとする。また、Lは平均聴力レベル251であり、Pinは適合度決定部132により算出された適合度153であり、Poutは適合度補正部232が補正した後の適合度252である。
平均聴力レベル251が、LT0より低い、すなわち聴力がほとんど劣化していない場合(S210でNo)、適合度補正部232は、両耳分離補聴を適用しないと判断し、(式10)に示すように適合度252を0に設定する(S215)。
また、平均聴力レベル251がLT0とLT1の間にある場合(S211でNo)、適合度補正部232は、(式11)を用いて線形の遷移処理を行う(S216)。
また、平均聴力レベル251がLT1とLT2の間にある場合(S212でNo)、適合度補正部232は、(式12)で示すように適合度算出部143で求められた適合度153を適合度252に採用する(S217)。
また、平均聴力レベル251がLT2とLT3の間にある場合(S213でNo)、適合度補正部232は、(式13)を用いて線形の遷移処理を行う(S218)。
また、平均聴力レベル251がLT3より大きい、すなわち高度の難聴と判断される場合(S213でYes)、両耳分離補聴を適用しないと判断し、(式10)に示すように適合度252を0に設定する(S214)。
Figure 0005450623
Figure 0005450623
Figure 0005450623
Figure 0005450623
なお、平均聴力算出部231において、左右それぞれの聴力レベルについて平均聴力レベルを算出した場合には、適合度補正部232は、左右のいずれか一方が上記範囲外にあるときに適合度を小さくする重みをつけてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態2に係る補聴処理調整装置210は、聴力劣化が微小な利用者、及び高度の聴力劣化がみられる利用者に対しても、聴力レベルを測定するだけで、利用者に対する両耳分離補聴の適否の判定及び設定をより適応的に行うことができる。
また、上記説明では、補聴器の補聴処理を調整する補聴処理調整システム100、補聴処理調整装置210、及び補聴処理調整方法を例に説明したが、本発明は、これに限ったものではなく、その他の音響機器においても同様の判定及び設定を行うことができる。
また、補聴処理調整装置210は、適合度表示部121及び補聴器設定部122のうち一方のみを備えてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、上述した実施の形態1に係る補聴処理調整装置110の変形例について説明する。本発明の実施の形態3に係る補聴処理調整装置310は、被験者のプロファイルに応じて適合度を補正する。
16は、本発明の実施の形態3に係る補聴処理調整装置310のブロック図である。なお、図5に示す実施の形態1に係る補聴処理調整装置110と同様の要素には同一の符号を付しており、以下、相違点を主に説明し、重複する説明は省略する。
16に示す補聴処理調整装置310は、実施の形態1に係る補聴処理調整装置110に対して、補聴適合度判定装置320の構成が異なる。具体的には、補聴適合度判定装置320は、補聴適合度判定装置120の構成に加え、さらに、適合度補正部332と、被験者のプロファイル情報351を取得するプロファイル取得部331とを備える。
プロファイル取得部331は、インタフェース、又はプロファイル情報351が記録された記録媒体等からプロファイル情報351を取得する。このプロファイル情報351は、被験者の年齢、又は、被験者が補聴器を使用している期間である使用期間を示す。
適合度補正部332は、プロファイル情報351に応じて、適合度153を補正することにより適合度352を生成する。
次に、このような補聴処理調整装置310の動作について説明する。
17は、プロファイル情報351が被験者の年齢を示す情報を含む場合の補聴処理調整装置310による適合度補正処理のフローチャートである。なお、適合度153を決定するまでの処理(図6のステップS101〜S103)は、実施の形態1と同様である。
ここで、加齢によって難聴が発生するが、同時に脳の機能も衰えていくため、補聴によって聴力の劣化を補償しても言葉を認知できない可能性が考えられる。
そこでプロファイル取得部331は、被験者の年齢など脳の劣化状況を示す指標を示すプロファイル情報351を取得する(S301)。
被験者の年齢が所定の年齢(例えば80歳)以上の場合(S302でYes)、適合度補正部332は、脳の劣化も進行しているとみなし、適合度153を小さくするよう補正する(S304)。
一方、被験者の年齢が所定の年齢未満の場合(S302でNo)、適合度補正部332は、適合度153をそのまま適合度352として出力する(S303)。
また、図18は、プロファイル情報351が、被験者が補聴器を使用している期間である使用期間を示す情報を含む場合の補聴処理調整装置310による適合度補正処理のフローチャートである。なお、使用期間は、被験者が補聴器を使用している期間を直接示す情報であってもよいし、被験者が初めて補聴器を装着したときの年齢等、被験者が補聴器を使用している期間を間接的に示す情報であってもよい。
ここで、一般的に補聴器を通した音に対して十分慣れていない補聴器利用者は、補聴処理の違いに対する感度が低い傾向にある。
まず、プロファイル取得部331は、使用期間を示す情報を含むプロファイル情報351を取得する(S311)。
使用期間が所定の期間未満の場合(S312でNo)、適合度補正部332は、適合度153を小さくするよう補正する(S314)。
一方、使用期間が所定の期間以上の場合(S312でYes)、適合度補正部332は、適合度153をそのまま適合度352として出力する(S313)。
なお、このとき、適合度表示部121は、補正後の適合度352を適用直後の適合度として表示するだけでなく、補正前の適合度153を、被験者が補聴器の使用を十分習熟した後の適合度として表示してもよい。
以上のように、本発明の実施の形態3に係る補聴処理調整装置310は、利用者のプロファイル情報351と、聴力レベルとを測定するだけで、利用者に対する両耳分離補聴の適否の判定及び設定をより適応的に行うことができる。
また、上記説明では、補聴器の補聴処理を調整する補聴処理調整システム100、補聴処理調整装置310、及び補聴処理調整方法を例に説明したが、本発明は、これに限ったものではなく、その他の音響機器においても同様の判定及び設定を行うことができる。
また、適合度補正部332は、年齢又は使用期間の判定に複数の閾値を設け、図14に示すような遷移区間を設けてもよい。
また、補聴処理調整装置310は、適合度表示部121及び補聴器設定部122のうち一方のみを備えてもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、上述した実施の形態1に係る補聴処理調整装置110の変形例について説明する。本発明の実施の形態4に係る補聴処理調整装置410は、被験者の左右の聴力レベルの差に応じて適合度を補正する。
19は、本発明の実施の形態4に係る補聴処理調整装置410のブロック図である。なお、図5に示す実施の形態1に係る補聴処理調整装置110と同様の要素には同一の符号を付しており、以下、相違点を主に説明し、重複する説明は省略する。
19に示す補聴処理調整装置410は、実施の形態1に係る補聴処理調整装置110に対して、補聴適合度判定装置420の構成が異なる。具体的には、補聴適合度判定装置420は、補聴適合度判定装置120の構成に加え、さらに、適合度補正部432と、左右の聴力レベルの差を算出する両耳差算出部431を備える。
また、図20は、補聴処理調整装置410による適合度補正処理のフローチャートである。
まず、両耳差算出部431は、右耳聴力情報151で示される右耳の聴力レベルと、左耳聴力情報150で示される左耳の聴力レベルとの差分の絶対値である両耳差451を算出する(S401)。具体的には、例えば、両耳差451は、右耳の平均聴力レベルと、左耳の平均聴力レベルとの差分の絶対値である。また、両耳差算出部431は、前述の実施の形態2における平均聴力算出部231と同様に、特定の周波数での聴力レベルを平均聴力レベルとして用いてもよいし、上記(式7)〜(式9)に示すような3分法、4分法又は6分法といった式で求められる値を平均聴力レベルとして用いてもよい。
両耳差451が所定の値以上の場合(S402でYes)、適合度補正部432は、適合度153を小さくするよう補正する(S404)。
一方、両耳差451が所定の値未満の場合(S402でNo)、適合度補正部432は、適合度153をそのまま適合度452として出力する(S403)。
以上のように、本発明の実施の形態4に係る補聴処理調整装置410は、両耳の聴力特性が異なる利用者に対しても、聴力レベルを測定するだけで、ユーザに対する両耳分離補聴の適否の判定及び設定をより適応的に行うことができる。
また、上記説明では、補聴器の補聴処理を調整する補聴処理調整システム100、補聴処理調整装置410、及び補聴処理調整方法を例に説明したが、本発明は、これに限ったものではなく、その他の音響機器においても同様の判定及び設定を行うことができる。
また、適合度補正部432は、両耳差451の判定に複数の閾値を設け、図14に示すような遷移区間を設けてもよい。
また、補聴処理調整装置410は、適合度表示部121及び補聴器設定部122のうち一方のみを備えてもよい。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5では、上述した実施の形態1に係る補聴処理調整装置110の変形例について説明する。本発明の実施の形態5に係る補聴処理調整装置510は、さらに、両耳分離補聴において、左右どちらの耳に高域を呈示するかを判定する。
21は、本発明の実施の形態5に係る補聴処理調整装置510のブロック図である。なお、図5に示す実施の形態1に係る補聴処理調整装置110と同様の要素には同一の符号を付しており、以下、相違点を主に説明し、重複する説明は省略する。
21に示す補聴処理調整装置510は、実施の形態1に係る補聴処理調整装置110に対して、補聴適合度判定装置520の構成が異なる。具体的には、補聴適合度判定装置520は、補聴適合度判定装置120の構成に加え、さらに、左右の聴力レベルの差を算出する両耳差算出部531と、左右の聴力レベルの差によって左右どちらの耳に高域を呈示するかを判定する高域呈示耳判定部532を備える。
両耳差算出部531は、聴力レベルの周波数特性の左右の耳についての違いを算出する。具体的には、両耳差算出部531は、分割周波数fcよりも高い周波数(高域)における、左右の耳の聴力レベル差である高域聴力レベル差と、分割周波数よりも低い周波数(低域)における、左右の耳の聴力レベル差である低域聴力レベル差とを算出する。なお、両耳差算出部531は、高域聴力レベル差及び低域聴力レベル差を算出する際に、2kHz及び500Hzといった代表的な周波数の聴力レベルを用いてもよいし、複数の周波数での聴力レベルの平均値を用いてもよい。
例えば図22に示すようなオージオグラムを例に説明する。なお、図22の横軸は周波数であり、fcは分割周波数を示している。また、図22の縦軸は聴力レベルであり、分割周波数より高い周波数において、右耳の聴力レベル521は左耳の聴力レベル522に比べて低い。よって、高域呈示耳判定部532は、右耳の方が高域の聴力劣化が少ないと判断する。
23は、高域呈示耳判定部532による判定処理のアルゴリズム例を示すフローチャートである。
まず、高域での右耳の聴力が左耳の聴力より所定の値以上高い(高域での左耳の聴力レベルであるLhigh_leftが、高域での右耳の聴力レベルであるLhigh_rightより所定の値(例えば5dB)以上高い)場合には(S500でYes)、高域呈示耳判定部532は、右耳に高域を呈示し、左耳に低域を呈示すると決定する(S504)。
次に、高域での左耳の聴力が右耳の聴力より所定の値以上高い(Lhigh_rightがLhigh_leftより所定の値(例えば5dB)以上高い)場合(S501でYes)、高域呈示耳判定部532は、左耳に高域を呈示し、右耳に低域を呈示すると決定する(S505)。
また、高域において左右に有意な差(例えば、±5dB以上の差)がみられない場合(S500でNo、かつS501でNo)、高域呈示耳判定部532は、低域の聴力レベルを用いて、さらに判定処理を行う。
具体的には、低域での右耳の聴力が左耳の聴力より所定の値以上高い(低域での左耳の聴力レベルであるLlow_leftが低域での右耳の聴力レベルであるLlow_rightより所定の値(例えば5dB)以上高い)場合(S502でYes)、高域呈示耳判定部532は、左耳に高域を呈示し、右耳に低域を呈示すると決定する(S505)。
また、低域での左耳の聴力が右耳の聴力より所定の値以上高い(Llow_rightがLlow_leftより所定の値(例えば5dB)以上高い)場合(S503でYes)、高域呈示耳判定部532は、右耳に高域を呈示し、左耳に低域を呈示すると決定する(S504)。
また、高域及び低域のいずれにおいても左右に有意な差がみられない場合(S500〜503の全てでNo)、高域呈示耳判定部532は、どちらに高域を呈示してもよいと決定する(S506)。
また、適合度表示部121は、適合度153に加え、高域呈示耳判定部532による判定結果を表示する。
なお、適合度表示部121は、右耳に高域を呈示したときの適合度と、左耳に高域を呈示したときの適合度の両方を表示してもよい。また、適合度表示部121は、高域の聴力レベルがより低い耳を高域呈示耳として表示し、当該耳に高域を呈示したときの適合度のみを表示してもよい。
なお、適合度表示部121は、右耳に高域を呈示する場合には赤系統の色で文字又はアイコンを表示し、左耳に高域を呈示する場合には青系統又は緑系統又は黒色で文字乃至アイコンを表示してもよい。これにより、補聴処理調整装置510の利用者が左右のどちらの耳に高域呈示をするべきか理解しやすくさせることができる。
また、補聴器設定部122は、例えば、高域呈示耳判定部532による判定結果に従って、補聴器を設定する。
以上のように、本発明の実施の形態5に係る補聴処理調整装置510は、聴力レベルを測定するだけで、ユーザに対する両耳分離補聴の適否の判定及び設定をより適応的に行うことができる。また、上記説明では、補聴器の補聴処理を調整する補聴処理調整システム100、補聴処理調整装置510、及び補聴処理調整方法を例に説明したが、本発明は、これに限ったものではなく、その他の音響機器においても同様の判定及び設定を行うことができる。
また、補聴処理調整装置510は、適合度表示部121及び補聴器設定部122のうち一方のみを備えてもよい。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6では、上述した実施の形態5とは異なる方法により、両耳分離補聴において、左右どちらの耳に高域を呈示するかを判定する補聴処理調整装置610について説明する。
24は本発明の実施の形態6に係る補聴処理調整装置610のブロック図である。なお、図5に示す実施の形態1に係る補聴処理調整装置110と同様の要素には同一の符号を付しており、以下、相違点を主に説明し、重複する説明は省略する。
24に示す補聴処理調整装置610は、実施の形態1に係る補聴処理調整装置110に対して、補聴適合度判定装置620の構成が異なる。具体的には、補聴適合度判定装置620は、補聴適合度判定装置120の構成に加え、さらに、聴力算出部631と、高域呈示耳判定部632とを備える。なお、図24には図示していないが、補聴適合度判定装置620は、図5に示す聴力型判別部131及び適合度決定部132を備えてもよい。
聴力算出部631は、左耳高域聴力算出部641と、左耳低域聴力算出部642と、右耳高域聴力算出部643と、右耳低域聴力算出部644と、第1加算部645と、第2加算部646とを備える。
左耳高域聴力算出部641は、左耳聴力情報150における、分割周波数fcよりも高い周波数帯域の聴力レベルである左耳高域聴力レベル651を算出する。
左耳低域聴力算出部642は、左耳聴力情報150における、分割周波数fcよりも低い周波数帯域の聴力レベルである左耳低域聴力レベル652を算出する。
右耳高域聴力算出部643は、右耳聴力情報151における、分割周波数fcよりも高い周波数帯域の聴力レベルである右耳高域聴力レベル653を算出する。
右耳低域聴力算出部644は、右耳聴力情報151における、分割周波数fcよりも低い周波数帯域の聴力レベルである右耳低域聴力レベル654を算出する。
第1加算部645は、左耳低域聴力レベル652と右耳高域聴力レベル653とを加算することにより第1加算聴力レベル655を算出する。
第2加算部646は、左耳高域聴力レベル651と右耳低域聴力レベル654とを加算することにより第2加算聴力レベル656を算出する。
高域呈示耳判定部632は、第1加算聴力レベル655及び第2加算聴力レベル656を用いて、両耳分離補聴時に左右どちらの側の耳に高域成分を呈示するかを決定し、決定結果を示す高域呈示耳情報657を出力する。
また、適合度表示部121は、高域呈示耳情報657で示される判別結果をユーザに通知する。
また、補聴器設定部122は、高域呈示耳情報657で示される判別結果に従い、補聴器の設定を変更する。
次に、補聴処理調整装置610の動作について図25を用いて説明する。なお、図25において、Lhigh_leftは左耳高域聴力レベル651であり、Llow_leftは左耳低域聴力レベル652であり、Lhigh_rightは右耳高域聴力レベル653であり、Llow_rightは右耳低域聴力レベル654である。
まず、聴力算出部631は、左耳聴力情報150及び右耳聴力情報151から、左耳高域聴力レベル651、左耳低域聴力レベル652、右耳高域聴力レベル653、及び右耳低域聴力レベル654を算出する(S601)。なお、左耳高域聴力レベル651、左耳低域聴力レベル652、右耳高域聴力レベル653、及び右耳低域聴力レベル654の算出は、どの順序で行ってもよく、並列に行ってもよい。
このとき聴力算出部631は、高域(又は低域)の聴力として分割周波数fcよりも高い(又は低い)ある特定の周波数における聴力レベルを代表値として用いてもよいし、分割周波数fcよりも高い(又は低い)帯域の複数の周波数における聴力レベルの平均値を代表値として用いてもよい。また、代表値とする聴力レベルは分割周波数fcから1/3オクターブ以上離れた周波数における聴力レベルとする制限を加えてもよい。これは、分割周波数fc付近の聴力レベルは、マスクする側の母音の聞こえ度合いと、マスクされる側の子音の聞こえ具合との双方に影響を与えるため、一定以上離れた周波数での測定結果を用いることで、利用者の高い周波数帯域の聴力をより正確に測定することができるためである。
次に、補聴処理調整装置610は、各聴力レベルを用いた高域と低域との聴力レベルの組み合せのうち、聴力レベルの和が高くなる組み合せに基づいて高域の音声信号を呈示する高域呈示耳を決定する(S602)。
具体的には、聴力算出部631は、左耳高域聴力レベル651と右耳低域聴力レベル654とを加算することにより第2加算聴力レベル656を生成し、当該第2加算聴力レベル656を高域呈示耳判定部632に出力する。この第2加算聴力レベル656は両耳分離補聴によって受聴者の左耳に高域を呈示し右耳に低域を呈示した場合に聞こえる音に対する聴力を示す指標(以下、左高域時聴力)となる。なお、第2加算聴力レベル656が低いほど、左高域時聴力は高くなる。
また、聴力算出部631は、右耳高域聴力レベル653と左耳低域聴力レベル652とを加算することにより第1加算聴力レベル655を生成し、当該第1加算聴力レベル655を高域呈示耳判定部632に出力する。この第1加算聴力レベル655は両耳分離補聴によって受聴者の右耳に高域を呈示し左耳に低域を呈示した場合に聞こえる音に対する聴力(以下、右高域時聴力)を示す指標となる。なお、第1加算聴力レベル655が低いほど、右高域時聴力は高くなる。
これら第1加算聴力レベル655及び第2加算聴力レベル656に応じて、高域呈示耳判定部632は、左高域時聴力と右高域時聴力とを比較する(S603)。
高域呈示耳判定部632は、第2加算聴力レベル656が第1加算聴力レベル655より低い(左高域時聴力が右高域時聴力より高い)場合(S603でYes)、すなわち左高域時のほうが右高域時より音がより良く聞こえる場合、左耳を高域呈示耳として決定する(S604)。
また、高域呈示耳判定部632は、第2加算聴力レベル656が第1加算聴力レベル655より高い(左高域時聴力が右高域時聴力より低い)場合(S603でNo)、すなわち右高域時のほうが左高域時より音がより良く聞こえる場合、右耳を高域呈示耳として決定する(S605)。
高域呈示耳判定部632は、このようにして両耳分離補聴の判定を行った後、決定された高域呈示耳を示す高域呈示耳情報657を適合度表示部121又は補聴器設定部122に出力する。
適合度表示部121は、補聴処理調整装置610が備える画面上に文字で高域呈示耳を表示してもよいし、画面上のアイコン形状又は色で表示してもよいし、ランプで表示してもよい。
また、補聴器設定部122は、左耳用補聴器103及び右耳用補聴器104に対し、指定した高域呈示耳を通知してもよく、各帯域を増幅する利得として通知してもよい。
以下、判定に係る動作例を詳細に説明する。ここでは、分割周波数fcは、800Hzであるとする。また、左耳高域聴力算出部641及び右耳高域聴力算出部643では2000Hzにおける聴力レベルを代表値として出力し、左耳低域聴力算出部642及び右耳低域聴力算出部644では250Hzにおける聴力レベルを代表値として出力するとする。また、図3に示す聴力を持つ難聴者に対して両耳分離補聴を設定するための動作を説明する。
左耳聴力レベル取得部141は、オージオメータ101から、図3の左耳列に示した各周波数の聴力レベルを取得する。同様に右耳聴力レベル取得部142には、オージオメータ101から図3の右耳列に示した各周波数の聴力レベルを取得する。
左耳高域聴力算出部641は、左耳の2000Hzの聴力レベルとして55dBの値が抽出され、右耳低域聴力算出部644では、右耳の250Hzの聴力レベルとして40dBの値が抽出され、左耳低域聴力算出部642では、左耳の250Hzの聴力レベルとして30dBの値が抽出され、右耳高域聴力算出部643では、右耳の2000Hzの聴力レベルとして50dBの値が抽出される。
26は16名の難聴者について臨床実験を行った結果を示すものであり、図3で説明した難聴者は、図26における4番の被験者に該当する。
26において、A列は被験者の整理番号及び左右の耳を示し、B列はオージオメータ101によって計測された各周波数における聴力レベルを示す。また、C列は臨床実験によって計測した両耳分離補聴による明瞭度の改善度合いを分割周波数毎に示し、D列は左高域時の呈示帯域聴力と右高域時の呈示帯域聴力を示し、E列は補聴処理調整装置610による高域呈示耳の判定結果を示す。さらに、F列は臨床実験でより明瞭度改善度の高い高域呈示耳を示し、G列は補聴処理調整装置610による判定結果と臨床実験の結果とが合致する場合に○印、異なる場合に×印を表示している。また、E列及びF列は、高域呈示耳が左の場合にL、右の場合にRと表示している。
臨床実験は、5種類の先行母音(ア、イ、ウ、エ、オ)と、8種類の後続音(パ、タ、カ、バ、ダ、ガ、サ、ザ)とから構成される計40種類の音節を、発話訓練経験のある男女各1名が発声した音を検査語音として用い、入力信号を高域/低域周波数帯域に分割して被験者の左右の耳に呈示し、被験者には音声が聞こえた通りに回答用紙に記述するよう教示して実施した。そしてこの回答した語音と実際の検査語音とが一致する確率(正解率)を明瞭度とした。
26について、上記4番の被験者を例として具体的に説明する。図26のD列に示すように、高域呈示耳判定部632の一方の入力である左高域時聴力は、左耳高域聴力算出部641の出力と右耳低域聴力算出部644の出力との和であるので、95dBとなる。一方、高域呈示耳判定部632の他方の入力である右高域時聴力は、左耳低域聴力算出部642の出力と右耳高域聴力算出部643の出力との和であるので、80dBとなる。
E列に示すように、高域呈示耳判定部632は、95dBと80dBとを比較し、より小さい値となる入力が、右高域時聴力であることから、両耳分離補聴を実施するにあたっては、右耳に高域を呈示し左耳に低域を呈示することが望ましいと判定する。
分割周波数を800Hzとした場合を例にとると、上記4番の被験者については、左耳に高域を呈示した場合には両耳分離補聴を行わない場合に比べて明瞭度が1%低下したが、右耳に高域を呈示した場合には両耳分離補聴を行わない場合に比べて明瞭度が13%向上した。よってE列に示した判定結果とF列に示した臨床評価の結果が合致することを確認した。また、G列に示すように、他の被験者についても本発明の実施の形態6における高域呈示耳の判定方法が有効であることが確認された。
以上のように、本発明の実施の形態6に係る補聴処理調整装置610は、聴力レベルを測定するだけで、被験者に対して効果的な両耳分離補聴における高域呈示耳の設定を行うことができる。また、上記説明では、補聴器の補聴処理を調整する補聴処理調整システム100、補聴処理調整装置610、及び補聴処理調整方法を例に説明したが、本発明は、これに限ったものではなく、その他の音響機器においても同様の判定及び設定を行うことができる。
また、補聴処理調整装置610は、適合度表示部121及び補聴器設定部122のうち一方のみを備えてもよい。
(その他の変形例)
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又はハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したものとしてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどである。また、本発明は、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は、補聴器、音響機器、携帯電話、及び公共拡声などの音声再生及び音声通話を行う装置全般に有用である。
100、900 補聴処理調整システム
101、901 オージオメータ
102、902 ヘッドホン
103 左耳用補聴器
104 右耳用補聴器
110、210、310、410、510、610、910 補聴処理調整装置
120、220、320、420、520、620 補聴適合度判定装置
121 適合度表示部
122、914 補聴器設定部
130 聴力情報取得部
131 聴力型判別部
132 適合度決定部
141 左耳聴力レベル取得部
142 右耳聴力レベル取得部
143 適合度算出部
144 適合度データベース
150 左耳聴力情報
151 右耳聴力情報
152 聴力型
153、252、352、452 適合度
180 適合度表示領域
181 画面
182 有効な確率表示領域
183 平均改善量表示領域
184 判定水準入力欄
185 高域呈示耳入力欄
186 分割周波数入力欄
187 ボタン
231 平均聴力算出部
232、332、432 適合度補正部
251 平均聴力レベル
331 プロファイル取得部
351 プロファイル情報
431、531 両耳差算出部
451 両耳差
521 右耳の聴力レベル
522 左耳の聴力レベル
532、632 高域呈示耳判定部
631 聴力算出部
641 左耳高域聴力算出部
642 左耳低域聴力算出部
643 右耳高域聴力算出部
644 右耳低域聴力算出部
645 第1加算部
646 第2加算部
651 左耳高域聴力レベル
652 左耳低域聴力レベル
653 右耳高域聴力レベル
654 右耳低域聴力レベル
655 第1加算聴力レベル
656 第2加算聴力レベル
657 高域呈示耳情報
903 補聴器
911 聴力レベル取得部
912 増幅量算出部
913 増幅量表示部
951 聴覚フィルタ計測部
952 周波数分解能算出部

Claims (13)

  1. 被験者の両耳分離補聴に対する適合度を判定する補聴適合度判定装置であって、
    前記被験者の周波数ごとの聴力を示す聴力情報を取得する聴力情報取得部と、
    周波数に対する聴力の変化の傾向で定められる複数の聴力型のうち、前記聴力情報で示される前記聴力の聴力型を判別する聴力型判別部と、
    前記複数の聴力型の各々と両耳分離補聴に対する適合度との対応関係を示すテーブルを参照し、前記テーブルにおいて、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型に対応する適合度に基づいて、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を決定する適合度決定部とを備え、
    前記複数の聴力型の一つは、周波数が高くなるほど聴力が減少する高音漸傾型であり、
    前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記高音漸傾型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型でない場合に比べて高く決定する
    補聴適合度判定装置。
  2. 前記複数の聴力型の一つは、高音急墜型であり、
    前記聴力型判別部は、予め定められた周波数より高い周波数領域における前記聴力の減少量が予め定められた第1閾値より大きい場合、前記聴力の聴力型を前記高音急墜型と判別し、
    前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記高音急墜型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型である場合に比べて低く決定する
    請求項1記載の補聴適合度判定装置。
  3. 前記複数の聴力型の一つは、水平型であり、
    前記聴力型判別部は、前記聴力情報で示される全周波数での前記聴力の変化量が、予め定められた第2閾値より小さい場合、前記聴力の聴力型を前記水平型と判別し、
    前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記水平型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型である場合に比べて低く、かつ、当該聴力型が前記高音急墜型である場合に比べて高く決定する
    請求項記載の補聴適合度判定装置。
  4. 前記複数の聴力型の一つは、周波数が高くなるにつれて、一旦聴力が増加したのち減少する山型であり、
    前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記山型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型である場合に比べて低く、かつ、当該聴力型が前記高音急墜型である場合に比べて高く、かつ、当該聴力型が前記水平型である場合に比べて低く決定する
    請求項記載の補聴適合度判定装置。
  5. 前記聴力型判別部は、前記聴力情報で示される前記聴力の聴力型が、前記複数の聴力型の各々に該当する可能性を示す割合を判別し、
    前記適合度決定部は、前記テーブルにおいて各聴力型に対応する適合度に、前記聴力型判別部で判別された当該聴力型に対応する割合を乗算することにより、聴力型ごとの乗算値を算出し、算出した複数の乗算値を加算することにより、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を算出する
    請求項1記載の補聴適合度判定装置。
  6. 前記聴力情報取得部は、前記聴力情報として、前記被験者の周波数ごとの左耳の聴力を示す左耳聴力情報と、前記被験者の周波数ごとの右耳の聴力を示す右耳聴力情報とを取得し、
    前記補聴適合度判定装置は、さらに、
    前記左耳聴力情報における、予め定められた分割周波数よりも高い周波数帯域の聴力である左耳高域聴力と、前記分割周波数よりも低い周波数帯域の聴力である左耳低域聴力とを算出し、前記右耳聴力情報における、前記分割周波数よりも高い周波数帯域の聴力である右耳高域聴力と、前記分割周波数よりも低い周波数帯域の聴力である右耳低域聴力とを算出する聴力算出部と、
    前記右耳高域聴力と前記左耳低域聴力とを加算することにより右高域時聴力を算出する第1加算部と、
    前記左耳高域聴力と前記右耳低域聴力とを加算することにより左高域時聴力を算出する第2加算部と、
    前記右高域時聴力が前記左高域時聴力より大きい場合、前記両耳分離補聴において、右耳に前記分割周波数より高域の音声信号を呈示し、かつ、左耳に前記分割周波数より低域の音声信号を呈示すると決定し、前記右高域時聴力が前記左高域時聴力より小さい場合、前記両耳分離補聴において、左耳に前記分割周波数より高域の音声信号を呈示し、かつ、右耳に前記分割周波数より低域の音声信号を呈示すると決定する高域呈示耳判定部とを備える
    請求項1から5のいずれか一項に記載の補聴適合度判定装置。
  7. 前記補聴適合度判定装置は、さらに、
    前記聴力情報で示される周波数ごとの聴力の平均値である平均聴力を算出する平均聴力算出部と、
    前記平均聴力が予め定められた範囲外である場合、前記適合度決定部で決定された前記適合度を小さくする適合度補正部とを備える
    請求項1記載の補聴適合度判定装置。
  8. 前記補聴適合度判定装置は、さらに、
    前記被験者の年齢を示す情報を取得するプロファイル取得部と、
    前記被験者の年齢が予め定められた閾値より高い場合、前記適合度決定部で決定された前記適合度を小さくする適合度補正部とを備える
    請求項1記載の補聴適合度判定装置。
  9. 前記補聴適合度判定装置は、さらに、
    前記被験者が補聴器を使用している期間である使用期間を示す情報を取得するプロファイル取得部と、
    前記使用期間が予め定められた閾値より短い場合、前記適合度決定部で決定された前記適合度を小さくする適合度補正部とを備える
    請求項1記載の補聴適合度判定装置。
  10. 前記聴力情報取得部は、前記聴力情報として、前記被験者の周波数ごとの右耳の聴力を示す右耳聴力情報と、前記被験者の周波数ごとの左耳の聴力を示す左耳聴力情報とを取得し、
    前記補聴適合度判定装置は、さらに、
    前記右耳聴力情報で示される右耳の聴力と、前記左耳聴力情報で示される左耳の聴力との差分である両耳差を算出する両耳差算出部と、
    前記両耳差が予め定められた閾値より大きい場合、前記適合度決定部で決定された前記適合度を小さくする適合度補正部とを備える
    請求項1記載の補聴適合度判定装置。
  11. 補聴器と、前記補聴器における補聴処理を調整する補聴処理調整装置とを含む補聴処理調整システムであって、
    前記補聴処理調整装置は、
    請求項1記載の補聴適合度判定装置と、
    前記補聴適合度判定装置により判定された被験者の両耳分離補聴に対する適合度に基づき、前記補聴器における補聴処理を調整する補聴器設定部とを備える
    補聴処理調整システム。
  12. 被験者の両耳分離補聴に対する適合度を判定する半導体集積回路であって、
    前記被験者の周波数ごとの聴力を示す聴力情報を取得する聴力情報取得部と、
    周波数に対する聴力の変化の傾向で定められる複数の聴力型のうち、前記聴力情報で示される前記聴力の聴力型を判別する聴力型判別部と、
    前記複数の聴力型の各々と被験者の両耳分離補聴に対する適合度との対応関係を示すテーブルを参照し、前記テーブルにおいて、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型に対応する適合度に基づいて、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を決定する適合度決定部とを備え、
    前記複数の聴力型の一つは、周波数が高くなるほど聴力が減少する高音漸傾型であり、
    前記適合度決定部は、前記聴力型判別部で判別された前記聴力型が前記高音漸傾型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型でない場合に比べて高く決定する
    半導体集積回路。
  13. 被験者の両耳分離補聴に対する適合度を判定する補聴適合度判定方法であって、
    前記被験者の周波数ごとの聴力を示す聴力情報を取得する聴力情報取得ステップと、
    周波数に対する聴力の変化の傾向で定められる複数の聴力型のうち、前記聴力情報で示される前記聴力の聴力型を判別する聴力型判別ステップと、
    前記複数の聴力型の各々と被験者の両耳分離補聴に対する適合度との対応関係を示すテーブルを参照し、前記テーブルにおいて、前記聴力型判別ステップで判別された前記聴力型に対応する適合度に基づいて、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を決定する適合度決定ステップとを含み、
    前記複数の聴力型の一つは、周波数が高くなるほど聴力が減少する高音漸傾型であり、
    前記適合度決定ステップでは、前記聴力型判別ステップで判別された前記聴力型が前記高音漸傾型である場合、前記被験者の両耳分離補聴に対する適合度を、当該聴力型が前記高音漸傾型でない場合に比べて高く決定する
    補聴適合度判定方法。
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