JP5450134B2 - 収納用容器 - Google Patents

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本発明は、極めて簡易な構成で、容易に組み立てることができ、且つ容量を極めて簡易且つ迅速に変更することができ、さらに未使用時には、平たく折畳んで省スペースを実現することができる多目的な収納用容器に関する。
従来、洗濯物,衣類又は,雑誌,新聞或いは、雑貨等を収納するための簡易なバッグ状の収容用容器が存在している。この種のもので、材質は布、耐性の紙、合成樹脂等の生地が使用されたものが多く使用されている。具体的なものとして特許文献1が挙げられる。
特開平9−2491号
従来の洗濯物,衣類や新聞,雑誌部屋の雑貨類等を入れる多目的な収納用容器で布地,合成樹脂等の柔軟な素材によって構成されたものでは、形状が安定せず、特に、柔軟な素材にて形成されているため、その出入れ口は、物の出し入れが行い易いような形状を維持させておくことが困難であり、すぐに出し入れ口の形状が崩れがちであった。さらに、その容器の容量は、最初から決まっており、購入する際に、その大きさを十分に考慮しなければならなかった。しかし、製造する側にすれば、容器の容量に大サイズ、小サイズと複数のものを別々に製造しなければならないし、購入者側からすれば必要に応じて選択することが面倒であるし、生活環境が変化するにしたがい、収納物の量も変化することもあり、その場合にはさらに別の収納容器を購入しなくてはならないものである。
しかしながら、特許文献1等の従来のものでは、容器の容量を変更することはできないものであり、そのために大きさの異なる収納用容器を複数揃えて、容量によってどの大きさの収納用容器を使用するかを決定していた。また、洗濯物などのように、その日によって収納量が異なるものを収納する場合は、大きめの収納容器を使用せざるをえないため、収納物が少ない場合は無駄にスペースがとられるという不便があった。
さらに、収納用容器は、その形状が定形を維持できるようにしたものでは、容器に収納するものがない場合で、すなわちの未使用時でも、平たく折畳むことができず、収納用容器を設置するためのスペースは、単に占有されるだけであり、全くの無駄なスペースとなる欠点があった。本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、極めて簡易な構成で、容易に組み立てることができ、且つ容量を極めて簡易且つ迅速に変更することができ、さらに未使用時には、平たく折畳んで省スペースを実現することである。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、上端を開口とした折り畳み可能な材質からなる筒状側面部と、該筒状側面部の上端箇所で且つ開口の周方向に沿って形成されると共に遊挿口を備えた遊挿通路部と、前記筒状側面部の下端に形成された底面部とからなる容器本体と、形状維持性と可撓性とを有する帯板状に形成された芯材と、前記筒状側面部の開口箇所に装着された第1取手部と、前記筒状側面部の高さ方向略中間箇所に装着された第2取手部とからなり、前記筒状側面部は、上方部分を筒状側面部内部に収容しつつ高さ方向の略中間箇所で且つ周方向に沿って折返し自在とし、前記芯材は、前記遊挿口から遊挿通路部内に出入自在に遊挿され前記開口全周に亘って前記芯材が存在してなる収納用容器としたことにより、上記課題を解決したものである。
請求項2の発明を、請求項1において、前記筒状側面部は、円筒状に形成されてなる収納用容器としたことにより、上記課題を解決したものである。請求項3の発明を、請求項2において、前記遊挿通路部には、前記遊挿口が2箇所に形成されると共に、両遊挿口は隣接対向してなる収納用容器としたことにより、上記課題を解決したものである。請求項4の発明を、請求項3において、前記遊挿通路部には、2本の芯材が遊挿されると共に両芯材の長手方向端部箇所同士が交わり合う収納用容器としたことにより、上記課題を解決したものである。請求項5の発明を、請求項1において、前記筒状側面部は、方形筒状としてなる収納用容器としたことにより、上記課題を解決したものである。請求項6の発明を、請求項5において、前記遊挿通路部は4個形成されると共に、方形状の開口部の対角上に存在する2個の各隅角箇所には、2個の遊挿口が隣接対向して形成され、前記芯材が4個具備され、それぞれの前記遊挿通路部には芯材が遊挿されてなる収納用容器としたことにより、上記課題を解決したものである。
請求項1の発明では、折り畳み可能な材質からなる筒状側面部の上端箇所で且つ開口部の周方向に沿って遊挿口を備えた遊挿通路部が形成され、形状維持性と可撓性とを有する帯板状が前記遊挿口から遊挿通路部内に出入自在に遊挿され前記開口部全周に亘って前記芯材が存在するようにしたものである。このように筒状側面部の開口部箇所が、前記遊挿通路部に芯材を遊挿することで、開口部の形状が略定形状態に固定され、開口部の形状が崩れ難い極めて安定した出し入れ口を構成することができる。
前記筒状側面部は、上方部分を筒状側面部内部に収容しつつ高さ方向の略中間箇所で且つ周方向に沿って折返し自在としたことにより、筒状側面部の高さを極めて簡単に変更できると共に、その容量も変更することができる。そして、容量が変更されても、前記遊挿通路部が筒状側面部の高さ方向の略中間箇所に位置することで、筒状側面部も高さが低くなっても、前記芯材による補強が行われ容器の形状安定性を維持できるものである。
また、筒状側面部がそのままの状態で使用されるときには第1取手部によって持ち運ぶことができ、前記筒状側面部を高さ方向に小さくしたときには、第2取手部を使用することができ、容器の容量が変更されても、持ち運びを行うことができる。請求項2の発明では、前記筒状側面部は、円筒状に形成されてなる収納用容器としたことにより、本容器を洗濯衣類の収納に好適となる。
請求項3の発明では、前記遊挿通路部には、前記遊挿口が2箇所に形成されると共に、両遊挿口は隣接対向してなる収納用容器としたことにより、芯材の遊挿が簡単にできる。請求項4の発明では、前記遊挿通路部には、2本の芯材が遊挿されると共に両芯材の長手方向端部箇所同士が交わり合う収納用容器としたことにより、遊挿通路部内部にて2本の芯材は、交わる部分で相互に形状を維持することができるので、2本の芯材を略ループ状に構成することができ、開口部の形状維持及び補強をより一層強固にできる。請求項5の発明では、前記筒状側面部は、方形筒状としたことで、新聞,雑誌等の収納に好適となる。請求項6の発明では、方形状の開口部でありながら、芯材を容易に遊挿通路部に遊挿することができる。
(A)は本発明の第1実施形態における収納用容器の大容量の状態を示す斜視図、(B)は容器本体の上方部分を容器本体内部に収容しつつ容量を小さくしている途中の状態の斜視図、(C)は、第1実施形態における収納用容器の小容量の状態を示す斜視図である。 (A)は第1実施形態における収納用容器の大容量として状態の縦断側面図、(B)は第1実施形態の要部の一部断面にした斜視図である。 (A)は第1実施形態における収納用容器の遊挿通路部箇所における横断平面図、(B)は(A)の(ア)部拡大図、(C)は(B)のX−X矢視断面図。 (A)は第1実施形態における収納用容器の遊挿通路部に芯材を遊挿している状態を示す要部斜視図、(B)は遊挿通路部に芯材を遊挿している状態を示す横断平面図、(C)は芯材の一部切除した平面図である。 (A)は芯材が外されて折り畳み可能な状態の容器本体の斜視図、(B)は容器本体が折り畳まれた状態の斜視図である。 (A)は本発明の第1実施形態における収納用容器の大容量の状態を示す縦断側面図、(B)は第1実施形態における収納用容器の小容量の状態を示す斜視図である。 (A)は本発明の第2実施形態における収納用容器の大容量の状態を示す斜視図、(B)は第2実施形態における収納用容器の小容量の状態を示す斜視図、(C)は第2実施形態における収納用容器の大容量の状態を示す縦断側面図である。 (A)は第2実施形態における収納用容器の遊挿通路部箇所における横断平面図、(B)は第2実施形態における遊挿口箇所の拡大横断平面図、(C)は第2実施形態における遊挿口箇所の拡大横断斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、主に図1,図2(A)に示すように、容器本体Aと芯材5とからなる。さらに、容器本体Aは、図2(A)に示すように、筒状側面部1と、底面部2とからなり、前記筒状側面部1は、遊挿通路部11を有するものである。容器本体Aは、筒状側面部1及び底面部2は折り畳み可能な材質からなるものであって、且つ柔軟性を有する材質から形成されたものである。具体的には、布地、合成樹脂、紙或は革材等から形成される。特に、容器本体Aの材質を合成樹脂とした場合では、複数の材質が層状に構成され、芯素材の両面にフィルムシートが被覆されたものであって、具体的には、芯素材となるPEシートの外面側にPPフィルムが被覆され、内面側にPEフィルムが被覆されたものである。特に、容器本体Aでは、洗濯物の収納容器として扱う場合に、防水性を備えたものが好ましい。筒状側面部1及び底面部2は、それぞれ一枚の生地から縫製により形成される。
本発明において、容器本体Aでは、筒状側面部1は、円筒状に形成された第1実施形態(図1乃至図6)と、方形筒状に形成された第2実施形態(図7,図8参照)が存在する。まず第1実施形態における円筒状に形成されたものについて説明する。筒状側面部1の上端は、開口されており、通常に使用する場合には出し入れ口となる開口部1aとして使用されるが、筒状側面部1は高さ方向の略中間箇所で折り返されて高さを変更することができるようにしているので、その状態では、折返し部分が開口部1aとして使用される。
筒状側面部1の上端箇所には、遊挿通路部11が形成されている。該遊挿通路部11は、は、前記筒状側面部1の周方向に沿って略管状或いはチューブ状に形成されたものであり、前記筒状側面部1の上端箇所が該筒状側面部1の内方側で且つ下方に折り返されて、その折り返された部分をカバー材11bとし、前述したように略管状又はチューブ状となるように縫製されたものである。また、前記カバー材11bは、筒状側面部1とは別の同一素材からなる帯状の生地を用意して、これをカバー材11bとし前述したように略管状又はチューブ状となるように縫製されたものであってもよい。そして、前記遊挿通路部11には、適宜の位置に遊挿口11aが形成されている。該遊挿口11aには、後述する芯材5が遊挿通路部11内に遊挿されたり、又は取り出したりするための遊挿出入口である。遊挿口11aは、一つの遊挿通路部11の適宜の2箇所に形成される。そして、両遊挿口11a,1aは、隣接して対向するように配置される。
遊挿通路部11は、その上端箇所に第1取手部3,3が装着され、筒状側面部1の高さ方向の略中間箇所に第2取手部4,4が装着されている。具体的には、図1(A),図2(A)に示すように、両第1取手部3,3は円筒形状とした前記筒状側面部1の直径方向両端において、対向するように装着されており、同様に前記両第2取手部4,4でも、後述する手段によって容器本体Aの容量を半分にするために高さを略半分の状態にして使用するときに、手提げとして使用するものである。第1取手部3は、筒状側面部1の上下方向に対して略門形状となるものであり、厚い布材から形成される。また、第2取手部4では、筒状側面部1の高さ方向略中間位置に帯状の厚い布地が前記筒状側面部1の外周を包囲するようにして縫着され、その一部は、手提げとして使用できるように縫着されない箇所とし、この部分を第2取手部4とするものである。
また、筒状側面部1には、高さ方向の略中間箇所に上下方向に沿って断面略N字形状となる折返し形成されて、縫製により形状が整えられた折返し重合部12が存在することもある。該折返し重合部12によって、筒状側面部1が補強される。また、前記筒状側面部1の第2取手部4の装着箇所は、前記折返し重合部12箇所に装着されることが好適である。前記折返し重合部12は、筒状側面部1の補強を行い、この部分に第2取手部4,4が装着されることで、両第2取手部4,4を手にして容器本体Aを持ち上げて、使用しても十分な耐久性を得られるものである。
芯材5は、容器本体Aの形状を維持させる役目をなすものである。芯材5は、特に、前記遊挿通路部11に遊挿されるものであって、容器本体Aの開口部1aの形状を安定させる役目をなす。芯材5は、形状維持性と可撓性とを有する材質であり、さらに適当な弾性を有するものであることが好ましく、合成樹脂、金属等が帯板状に形成されたものであり、合成樹脂の場合には、ポリエチレンの発泡シートが使用され、特に材質をベルポーレン製とすることが好適である。芯材5は、帯板状に形成されたものであり、前記遊挿通路部11の遊挿口11aより容易に遊挿することができる程度の幅寸法を有したものである。
そして、帯板状とした芯材5の長手方向の一端は、遊挿先端部5aとし、先端に向かって次第に幅が狭くなるテーパ形状に形成されたものである。ただし、使用上の安全面から、そのテーパは、緩やかなことが好ましい。前記芯材5は、長手方向の遊挿先端部5a側から遊挿通路部11の遊挿口11aに遊挿し易くすることができる〔図4(A),図8(C)参照〕。芯材5は、遊挿口11aから遊挿通路部11に出し入れ自在であり、本発明の収納用容器を使用するときには、容器本体Aの遊挿通路部11に芯材5が遊挿され、使用しないときには芯材5を遊挿通路部11から取り出しておくことで、容器本体Aを平坦状に折り畳むことができるものである(図5参照)。
円筒状とした筒状側面部1を有する容器本体Aでは、芯材5は、前記開口部1a全周に亘って、前記芯材5が途切れることなく存在するようにして設けられることが、出し入れ口となる開口部1aが、略環状となり出し入れ口として最も好適となる。このように円筒形とした容器本体Aにおいては、芯材5は、2本具備される。それぞれの芯材5,5は、同一形状で同一寸法である。そして、2本の芯材5,5の全長の総和、前記筒状側面部1の円周長さよりも僅かに長いものである。
これによって、遊挿通路部11の全長に対して、遊挿された2本の芯材5,5は、長手方向端部箇所同士で交わり合う領域が存在する〔図3(A)参照〕。遊挿通路部11に遊挿された両芯材5,5の長手方向端部箇所同士(遊挿先端部5a,5a同士となる)で交わり合う領域は、2本の芯材5,5同士の端部同士が遊挿通路部11内部で重合し〔図3(B),(C)参照〕、両端部(両遊挿先端部5a,5a)同士が補強し合い、筒状側面部1の円形環状の開口部1aを多少の外部の力では、簡単に形状が崩れることがないように耐久性を有し、多目的の収納用容器として使用することができるものである。そこで、2本の芯材5のそれぞれの長さは筒状側面部1の開口部1a箇所の略半周よりも僅かに長く形成されることが好適である。また、特に図示しないが、前記遊挿通路部11に遊挿された両芯材5,5の長手方向端部箇所同士で交わり合う領域では、両芯材5,5の長手方向端部が上下方向に重なるものであってもよい。
円筒形の筒状側面部1を有する容器本体Aは、通常の大容量であり〔図1(A)参照〕、その高さ方向の略中間箇所から、その上方部分を筒状側面部1の内方側に折り畳むようにして〔図1(B)参照〕、容器本体Aを高さ方向において略半分にして、略半分の小容量となる容器本体Aに変更することができる〔図1(C),図6参照〕。このとき、高さ方向に略半分となった容器本体Aの新たな開口が開口部1aとなる。これは、筒状側面部1は、上方部分を該筒状側面部1内部に収容しつつ、高さ方向の略中間箇所で且つ周方向に沿って折返し自在とする構成としたものであり、その折返し位置は、前記折返し重合部12箇所が好ましい。
また、筒状側面部1を全部使用する場合の容量に比較して、略半分とする場合であっても、実際には、容量が半分よりも僅かに多い程度となるように設定される。したがって、筒状側面部1の上端部分は、底面部2には、接触しないこともある〔図1(C),図6(B)参照〕。このように、本発明では、図1(A)乃至(C)に示すように、容器本体Aを極めて簡単且つ迅速に高さ方向の高さを略半分にして、その容量を大容量から略半分の小容量にすることができ、また反対に小容量から大容量に変更することができる。また、容器本体Aの容量が小容量として使用される場合には、前記遊挿通路部11及び該遊挿通路部11に装着された芯材5の位置は、小容量状態の容器本体Aにおいて、高さ方向の略中間位置となる。すなわち、容器本体Aの高さ方向の略中間箇所付近が前記芯材5によって補強される構造となる〔図6(B)参照〕。そのために、両第2取手部4,4の位置を容器本体Aの高さ方向の略半分位置に装着することによって、両第2取手部4,4の位置を容器本体Aを略半分容量に変更するための目安にすることができる。
次に、前記筒状側面部1は、方形筒状とした第2実施形態について図7,図8に基づいて説明する。この実施形態において、容器本体Aは、略直方体をなし、その開口部1a又は底面部2は長方形となる場合と、正方形となる場合とが存在する。第2実施形態では、特に多く使用される可能性のある、開口部1aを長方形とした場合について説明する。第2実施形態における筒状側面部1の材質は、円筒形状とした場合と同一であり、前述されているので省略する。
第2実施形態では、筒状側面部1の開口が方形状となるため、前記遊挿通路部11は、各辺に形成されるもので、全部で4個形成される。そして、方形状とした開口部1aの対角線上における2個の各隅角箇所には、2個の遊挿口11a,11aが隣接対向して形成される〔図8(A),(B)参照〕。前記芯材5は、前記開口部1aの形状に合わせて、適応した長さのものが4個具備される。そして、それぞれの遊挿通路部11,11,…には、芯材5が遊挿され、方形状の開口部1aが固定され、その形状が維持される。第2実施形態において、筒状側面部1の隅角箇所において隣接する遊挿口11a,11aに芯材を遊挿する場合には、2個の隣接する遊挿口11a,11aが存在する筒状側面部1の隅角箇所の側辺を直角よりも広がるように拡げておくと芯材5を遊挿口11aに差し込み易くなる〔図8(C)参照〕。
筒状側面部1には、第1実施形態と同様に開口箇所に第1取手部3,3が設けられ、高さ方向の略中間箇所に第2取手部4,4が装着される。第1取手部3及び第2取手部4は、第1実施形態のものと同様である。さらに筒状側面部1の高さ方向略中間箇所には、第1実施形態と同様に折返し重合部12が形成されている。そして、方形筒状とした筒状側面部1を有する容器本体Aは、第1実施形態の場合と同様に、その高さ方向の略中間箇所から、その上方部分を筒状側面部1の内方側に折り畳むようにして、容器本体Aを高さ方向において略半分にして、略半分の容量となる容器本体Aに変更することができる〔図7(A),(B)参照〕。このとき、高さ方向に略半分となった容器本体Aの新たな開口が開口部1aとなる。
その手段も、第1実施形態と同様であり、筒状側面部1は、上方部分を該筒状側面部1内部に収容しつつ、高さ方向の略中間箇所で且つ周方向に沿って折返し自在とする構成としたものであり、その折返し位置は、前記折返し重合部12箇所が好ましい。また、筒状側面部1を全部使用する場合の容量に比較して、略半分とする場合であっても、実際には、容量が半分よりも僅かに多い程度となるように設定され、筒状側面部1の上端部分は、底面部2には、接触しないこともある〔図7(B),(C)参照〕。このように、第2実施形態においても、図7(A),(B)に示すように、容器本体Aを極めて簡単且つ迅速に高さ方向の高さを略半分にして、その容量を大容量から略半分の小容量にすることができ、また反対に小容量から大容量に変更することができる。
本発明では、第1実施形態及び第2実施形態の両方とも、洗濯物,衣類や新聞,雑誌部屋の雑貨類等を入れる多目的な用途に使用することができる収納用容器である。特に円筒状の容器本体Aでは、洗濯物,衣類に好適であり、方形状の容器本体Aでは、新聞,雑誌或いは雑貨の収納に好適である。そして、実際に使用する場合には、容器本体Aの遊挿通路部11に芯材5を遊挿することで容器本体Aの開口を円形又は方形の形状に固定することができ、収納用容器としての役目を十分に果たし、また使用しないときには、遊挿通路部11から芯材5を引き抜くことにより、容器本体Aは折り畳み易くなり(図5参照)、平坦状に折り畳むことにより、本発明の収納用容器の設置場所の省スペースにも寄与することができる。
A…容器本体、1…筒状側面部、11…遊挿通路部、11a…遊挿口、2…底面部、
3…第1取手部、4…第2取手部、5…芯材、5a…遊挿先端部。

Claims (6)

  1. 上端を開口とした折り畳み可能な材質からなる筒状側面部と、該筒状側面部の上端箇所で且つ開口の周方向に沿って形成されると共に遊挿口を備えた遊挿通路部と、前記筒状側面部の下端に形成された底面部とからなる容器本体と、形状維持性と可撓性とを有する帯板状に形成された芯材と、前記筒状側面部の開口箇所に装着された第1取手部と、前記筒状側面部の高さ方向略中間箇所に装着された第2取手部とからなり、前記筒状側面部は、上方部分を筒状側面部内部に収容しつつ高さ方向の略中間箇所で且つ周方向に沿って折返し自在とし、前記芯材は、前記遊挿口から遊挿通路部内に出入自在に遊挿され前記開口全周に亘って前記芯材が存在してなることを特徴とする収納用容器。
  2. 請求項1において、前記筒状側面部は、円筒状に形成されてなることを特徴とする収納用容器。
  3. 請求項2において、前記遊挿通路部には、前記遊挿口が2箇所に形成されると共に、両遊挿口は隣接対向してなることを特徴とする収納用容器。
  4. 請求項3において、前記遊挿通路部には、2本の芯材が遊挿されると共に両芯材の長手方向端部箇所同士が交わり合うことを特徴とする収納用容器。
  5. 請求項1において、前記筒状側面部は、方形筒状としてなることを特徴とする収納用容器。
  6. 請求項5において、前記遊挿通路部は4個形成されると共に、方形状の開口部の対角上に存在する2個の各隅角箇所には、2個の遊挿口が隣接対向して形成され、前記芯材が4個具備され、それぞれの前記遊挿通路部には芯材が遊挿されてなることを特徴とする収納用容器。


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