JP5446977B2 - 撮像装置、撮像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
また、「顔画像を有する被写体は常に動くものである」ということを前提とし、顔の向きが変わる等により顔画像が撮像される画像から消失した場合を想定した上で、最適な焦点調整や露出制御を行う技術も開発されている。例えば、撮像される画像から顔画像が検出されなくなると、その顔画像を有する被写体人物の、撮像間隔における距離の変化量を勘案し、変化量が大きい場合には、顔検出を諦めて固定焦点による調節に変更する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
撮像手段を所定の間隔で連続的に駆動させて当該撮像手段から画像を出力させる撮像制御手段と、被写体の基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と当該被写体を検出するための検出用情報とを対応付けてそれぞれ記憶する情報記憶手段と、この情報記憶手段に記憶されている前記検出用情報に基づいて、前記撮像手段から出力された画像に前記被写体が含まれるか否かを判断する第1判断手段と、この第1判断手段により前記被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、前記撮像制御手段により前記撮像手段を駆動させる間隔を設定する設定手段と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記第1判断手段により前記被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、当該回動角度の被写体を前記撮像手段から出力された画像から探索するための探索時間を決定する決定手段を更に備え、前記設定手段は、前記決定手段によって決定された探索時間に応じて、前記撮像制御手段により前記撮像手段を駆動させる間隔を設定することを特徴としている。
前記設定手段による設定後、前記決定手段により新たに特定された被写体の回動角度が前回特定された被写体の回動角度から変化したか否かを判断する第2判断手段を更に備え、前記決定手段は、前記第2判断手段により前記被写体の回動角度が変化したと判断されると、変化後の回動角度の被写体を前記撮像手段から出力された画像から探索するための探索時間を再決定することを特徴としている。
前記設定手段による設定後、前記撮像手段から出力された画像に前記被写体が含まれなくなったか否かを判断する第3判断手段を更に備え、前記決定手段は、前記第3判断手段により前記被写体が含まれなくなったと判断されると、前記撮像手段から出力された画像から被写体を検出するための検出時間を決定することを特徴としている。
前記撮像手段から出力された画像を記録する画像記録手段を更に備えることを特徴としている。
撮像手段を所定の間隔で連続的に駆動させて当該撮像手段から画像を出力させる撮像制御手段と、被写体の基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と当該被写体を検出するための検出用情報とを対応付けてそれぞれ記憶する情報記憶手段と、を備える撮像装置を用いた撮像処理方法であって、前記情報記憶手段に記憶されている前記検出用情報に基づいて、前記撮像手段から出力された画像に前記被写体が含まれるか否かを判断する処理と、前記被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、前記撮像制御手段により前記撮像手段を駆動させる間隔を設定する処理と、を実行することを特徴としている。
撮像手段を所定の間隔で連続的に駆動させて当該撮像手段から画像を出力させる撮像制御手段と、被写体の基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と当該被写体を検出するための検出用情報とを対応付けてそれぞれ記憶する情報記憶手段と、を備える撮像装置のコンピュータを、この情報記憶手段に記憶されている前記検出用情報に基づいて、前記撮像手段から出力された画像に前記被写体が含まれるか否かを判断する第1判断手段、この第1判断手段により前記被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、前記撮像制御手段により前記撮像手段を駆動させる間隔を設定する設定手段、として機能させることを特徴としている。
実施形態1の撮像装置100は、電子撮像部2から出力された撮像画像に顔画像Sが含まれていると判断されると、この顔画像Sの回動角度に従って、当該回動角度の顔画像Sをその後に取得される撮像画像から探索するための探索時間を決定し、決定された探索時間に応じて電子撮像部2を駆動させる連続撮像間隔を設定する。
図1に示すように、撮像装置100は、レンズ部1と、電子撮像部2と、ユニット回路部3と、撮像制御部4と、画像処理部5と、顔検出処理部6と、表示部7と、画像記録部8と、バッファメモリ9と、プログラムメモリ10と、操作入力部11と、中央制御部12とを備えている。
また、撮像制御部4、画像処理部5、顔検出処理部6、表示部7、画像記録部8、バッファメモリ9、プログラムメモリ10、中央制御部12は、バスライン13を介して接続されている。
ここで、電子撮像部2は、被写体を撮像する撮像手段を構成している。
具体的には、レンズ部駆動部41は、中央制御部12からの指令に基づいてレンズモータの駆動信号を生成し、当該駆動信号に従ってレンズモータを駆動させることにより、ズームレンズやフォーカスレンズ等の光軸上の位置を調整する。また、レンズ部駆動部41は、顔検出処理部6により顔画像Sが検出されると、当該顔画像Sにピントを合わせるのに必要なレンズモータの駆動信号を生成し、当該駆動信号に従ってレンズモータを駆動させてフォーカスレンズの合焦位置を調整する。
具体的には、電子撮像部駆動部42は、例えば、タイミング発生器(Timing Generator)、電子撮像部2を駆動するドライバ(何れも図示略)等を備え、ライブビュー画像や記録画像の撮像の際に、タイミング発生器やドライバを介して電子撮像部2を走査駆動させる。即ち、電子撮像部駆動部42は、中央制御部12からの指令に基づいて撮像間隔設定部43により設定された連続撮像間隔を空けて、タイミング発生器がシャッタースピードに対応する電荷蓄積時間をシャッターパルスとしてドライバに出力し、ドライバからの駆動パルス信号に応じて電子撮像部2を動作させて電荷蓄積時間(露光時間)を制御する。このような動作制御を、電子撮像部駆動部42は、連続記録枚数(例えば、60枚)分やメモリ容量一杯となるまで連続的に行い、電子撮像部2により変換された二次元の画像信号を当該電子撮像部2の撮像領域から1画面分ずつ連続撮像間隔を空けて(所定の周期で)読み出してユニット回路部3に出力させる。
ここで、電子撮像部駆動部42は、電子撮像部2を所定の間隔で連続的に駆動させて当該電子撮像部2から画像を出力させる撮像制御手段を構成している。
具体的には、撮像間隔設定部43は、ユーザによる操作入力部11の所定操作に基づいて中央制御部12により指定された撮像フレームレート(例えば、30fps等)に従って、電子撮像部駆動部42により電子撮像部2を連続的に駆動させるための連続撮像間隔(例えば、1/30s等)を設定する。
ここで、撮像間隔設定部43は、顔検出処理部6の探索時間決定部62によって決定された探索時間に応じて、電子撮像部駆動部42により電子撮像部2を駆動させる連続撮像間隔を設定する設定手段を構成している。
また、画像処理部5は、YUVデータを水平及び垂直ともに所定倍率で縮小処理を行って、低解像度のライブビュー表示用の画像データを生成する。さらに、画像処理部5は、YUVデータを水平及び垂直ともに所定倍率で縮小処理を行って、記録用の画像の連続撮像中の顔検出処理用に低解像度のYUVデータを生成しても良い。
ここで、顔検出処理は、顔画像Sを検出するための顔検出用情報d(図3参照)を用いて行われる。
特徴量情報は、顔の基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と対応付けて複数登録されている(図3参照)。即ち、図3に示すように、複数の特徴量情報は、例えば、顔の中心Cを前後方向に通過する前後軸(基準軸)を中心軸として、左右方向に所定の角度ずつ回動させたものである。例えば、略正面方向から見た場合(回動角度:0°)の特徴量情報を基準として、当該基準となる顔F0を向かって右方向に所定角度(例えば、+θ1°、+θ2°、…、+θn°等)回動させた特徴量情報や、向かって左方向に所定角度(例えば、−θ1°、−θ2°、…、−θn°等)回動させた特徴量情報などがある。
なお、顔F0の中心Cを通過して上下方向に延在する軸を上下軸L0として表し、当該上下軸L0の回動後の軸を軸Laとして表すものとする(図3並びに図4(a)及び図4(b)参照)。また、上下軸L0と向かって右方向の回動後の軸Laとのなす回動角度を正の符号(+)を付して表し、上下軸L0と向かって左方向の回動後の軸Laとのなす回動角度を負の符号(−)を付して表すものとする(図3参照)。
また、特徴量情報は、上記した左右方向に回動させたものは一例であり、これに限られるものではなく、例えば、顔の中心Cを左右方向に通過する左右軸を基準軸として、当該左右軸に対して上下方向に所定の角度ずつ回動させたものであっても良い(図示略)。
このように、顔検出処理部6は、顔画像(被写体)Sの基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と当該顔画像Sを検出するための顔検出用情報dの特徴量情報とを対応付けてそれぞれ記憶する情報記憶手段を構成している。
そして、検出判断部61は、算出された特徴量と顔検出用情報dの複数の回動角度の各々の特徴量情報との一致度を評価して評価値を算出する。続けて、検出判断部61は、複数の所定面積の画像領域に対応する評価値のうち、所定の閾値以上で、且つ、最も高いものを、顔領域が含まれるものとして判断する。このようにして、検出判断部61は、顔検出処理の結果に応じて各画像フレームに顔画像Sが含まれるか否かを判断する。
ここで、検出判断部61は、顔検出用情報dに基づいて、電子撮像部2から出力された画像に顔画像(被写体)Sが含まれるか否かを判断する第1判断手段を構成している。
ここで、探索時間は、各画像フレームにて人の顔画像Sを検出するために最低限必要な時間を考慮して規定されるものであるが、顔検出処理に用いられる特徴量情報における顔の回動角度が異なることによって長短に変化する。即ち、略正面方向から見た顔F0(回動角度:0°)の特徴量情報を用いる場合の探索時間が最も短くなり、基準軸を中心として所定方向(例えば、向かって左方向等)に回動させた角度が大きくなると(例えば、図4(a)の状態に比べて回動角度が大きくなっている図4(b)の状態の方が)、探索時間も長くなる。具体的には、例えば、上下軸L0と回動後の軸Laとのなす回動角度が90°の顔の特徴量情報(例えば、図3における±θn°に対応する顔の特徴量情報)を用いる場合には、略正面方向から見た顔F0(回動角度:0°)の特徴量情報を用いる場合に比して、探索時間が5倍程度となっている。
なお、顔画像Sの探索時間の決定は、例えば、所定の演算により行われるが、これに限られるものではなく、特徴量情報の顔の回動角度と探索時間とが対応付けられた所定のテーブルを用いて行っても良い。
ここで、探索時間決定部62は、検出判断部61により顔画像Sが含まれていると判断されると、この顔画像Sの基準軸を中心とする回動角度に従って、当該回動角度の顔画像Sを電子撮像部2から出力された画像から探索するための探索時間を決定する決定手段を構成している。
ここで、画像記録部8は、電子撮像部2から出力された画像を記録する画像記録手段を構成している。
また、中央制御部12は、操作入力部11から出力され入力された操作信号に基づいて、撮像装置100の各部を制御する。具体的には、中央制御部12は、操作入力部11のシャッタボタンの所定操作に従って出力された記録指示信号が入力されると、プログラムメモリ10に記憶されている所定のプログラムに従って、撮像制御部4により電子撮像部2及びユニット回路部3の駆動タイミングを制御して静止画像を撮影する処理を実行する。この静止画像の撮影によりバッファメモリ9に格納された1フレーム分のYUVデータは、画像処理部5にてJPEG方式等により圧縮され符号化されて、画像記録部8に静止画像データとして記録される。
図2は、連続連続撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下の連続撮像処理にあっては、ユーザによって操作入力部11のシャッタボタンが一回操作されると、撮像制御部4は、中央制御部12からの指令に基づいて、予め設定されている所定の連続記録枚数(例えば、60枚)分の記録画像を電子撮像部2に連続して撮像させる。
ここで、顔画像Sが検出されたと判断されると(ステップS1;YES)、探索時間決定部62は、顔検出用情報dを参照して、検出された顔画像Sの基準軸を中心とする所定方向の回動角度(例えば、−θ1°等:図4(a)参照)を特定する(ステップS2)。また、顔画像Sが検出された場合には、表示部7は、表示されているライブビュー画像にて、当該顔画像Sを囲繞する顔検出枠W(図4(a)等参照)を表示する。
次に、撮像制御部4の撮像間隔設定部43は、探索時間決定部62によって決定された顔画像Sの探索時間に応じて、当該探索時間と等しくなるように電子撮像部2による顔画像Sの連続撮像間隔(例えば、1/30s等)を設定する(ステップS4)。
これにより、単位期間における電子撮像部2による被写体の撮像回数と検出判断部61による顔画像Sの探索回数とを等しくすることができ、記録用の画像の撮像が行われる毎に当該画像についての顔画像Sの探索が実行可能となる。
ここで、記録開始指示が検出されていないと判断されると(ステップS5;NO)、中央制御部12は、処理をステップS1に戻し、上記のように、検出判断部61は、画像処理部5により生成されたライブビュー表示用の各画像フレームについて、顔検出用情報dを用いて人の顔画像Sを検出する顔検出処理を行い、処理対象となった画像フレームから顔画像Sが検出されたか否かを判断する(ステップS1)。
具体的には、検出判断部61は、設定された顔画像Sの探索時間(=連続撮像間隔)毎に、顔画像S(顔検出枠W)の画像データをコントラスト値の取得領域(AFエリア)や露出計測領域(AEエリア)として使用するとともに、撮像制御部4は、レンズ部駆動部41により顔画像Sにピントを合わせるように自動合焦処理を実行したり、シャッタースピードや絞り値等の露出条件を調整する自動露出処理を実行する。また、これらの処理と同期させるように、撮像制御部4は、撮像間隔設定部43により設定された被写体の連続撮像間隔(=顔画像Sの探索時間)で、電子撮像部2を駆動させて当該電子撮像部2から記録用の画像を出力させる。
なお、撮像制御部4は、被写体の撮像条件の調整制御として、測定対象を利用して自動ホワイトバランス(AWB)を行っても良い。
ここで、記録終了指示が検出されていないと判断されると(ステップS7;NO)、中央制御部12は、処理をステップS6に戻し、記録画像の数が所定の連続記録枚数(例えば、60枚)に達するまで、それ以降の処理を行う。
そして、ステップS7にて、記録終了指示が検出されたと判断されると(ステップS7;YES)、中央制御部12は、バッファメモリ9に一時的に記録されている所定の連続記録枚数(例えば、60枚)分の記録画像を画像記録部8に記録して、当該連続撮像処理を終了する。
ここで、記録開始指示が検出されていないと判断されると(ステップS8;NO)、中央制御部12は、処理をステップS1に戻し、上記のように、検出判断部61は、画像処理部5により生成されたライブビュー表示用の各画像フレームについて、顔検出用情報dを用いて人の顔画像Sを検出する顔検出処理を行い、処理対象となった画像フレームから顔画像Sが検出されたか否かを判断する(ステップS1)。
なお、ステップS9における自動合焦処理や自動露出処理は、AFエリアやAEエリアが異なる以外はステップS6における処理と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
ここで、記録終了指示が検出されていないと判断されると(ステップS10;NO)、中央制御部12は、処理をステップS9に戻し、記録画像の数が所定の連続記録枚数(例えば、60枚)に達するまで、それ以降の処理を行う。
そして、ステップS10にて、記録終了指示が検出されたと判断されると(ステップS10;YES)、中央制御部12は、バッファメモリ9に一時的に記録されている所定の連続記録枚数(例えば、60枚)分の記録画像を画像記録部8に記録して、当該連続撮像処理を終了する。
従って、被写体の連続撮像間隔、即ち、単位期間における被写体の撮像回数を一旦設定しても、顔画像Sの探索時間に応じて被写体の連続撮像間隔を可変させることで顔画像Sの非検出状態を生じ難くして、当該顔画像Sの検出を適正に行うことができる。この結果、当該顔画像Sの検出を起因として実行される最適な焦点調整や露出制御をより確実なものにすることができる。
以下に、本発明を適用した実施形態2の撮像装置200について図5及び図6を参照して説明する。
図5は、実施形態2の撮像装置200の概略構成を示すブロック図である。
実施形態2の撮像装置200は、連続撮像処理にて、連続して撮像される記録用の画像毎に当該画像内の顔画像Sの回動角度が前回の顔画像Sの回動角度から変化したか否かを判断し、顔画像Sの回動角度が変化したと判断されると、変化後の回動角度の顔画像Sを撮像画像から探索するための探索時間を再決定する。
なお、実施形態2の撮像装置200は、以下に説明する以外の点で上記実施形態1の撮像装置100と略同様の構成をなし、その説明は省略する。
角度変化判断部63は、撮像間隔設定部43によって連続撮像間隔が設定された後、連続撮像処理にて、画像処理部5によって生成された画像フレームから検出された顔画像Sの回動角度が、連続撮像間隔の設定の際に用いた顔画像Sの回動角度から変化したか否かを判断する。即ち、検出判断部61は、画像処理部5によって画像フレームが順次生成される毎に、各画像フレームから顔画像Sを検出し、探索時間決定部62は、検出された顔画像Sの基準軸を中心とする所定方向の回動角度を特定する。そして、角度変化判断部63は、探索時間決定部62によって新たに特定された顔画像Sの回動角度が、前回特定された顔画像Sの回動角度から変化したか否かを判断する。
このように、角度変化判断部63は、撮像間隔設定部43による連続撮像間隔の設定後、探索時間決定部62により新たに特定された顔画像Sの回動角度が前回特定された顔画像Sの回動角度から変化したか否かを判断する第2判断手段を構成している。
図6は、連続撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、顔画像Sの回動角度の変化に基づく、顔画像Sの探索時間及び連続撮像間隔の再設定に係る処理以外の処理は、実施形態1の連続撮像処理と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
ここで、顔画像Sが検出されたと判断されると(ステップS1;YES)、実施形態1の連続撮像処理と同様に、探索時間決定部62は、顔検出用情報dを参照して、検出された顔画像Sの基準軸を中心とする所定方向の回動角度(例えば、−θ1°等:図4(a)参照)を特定する(ステップS2)。
なお、ステップS1にて、顔画像Sが検出されていないと判断された場合には(ステップS1;NO)、中央制御部12は、処理をステップS8に移行するが、ステップS2以降の処理は上記実施形態1の連続撮像処理と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
次に、実施形態1の連続撮像処理と同様に、撮像制御部4の撮像間隔設定部43は、探索時間決定部62によって決定された顔画像Sの探索時間に応じて、当該探索時間と等しくなるように電子撮像部2による顔画像Sの連続撮像間隔(例えば、1/30s等)を設定する(ステップS4)。
ここで、記録開始指示が検出されていないと判断されると(ステップS5;NO)、中央制御部12は、処理をステップS1に戻す。
一方、顔画像Sの回動角度が変化したと判断されると(ステップS17;YES)、探索時間決定部62は、変化後の回動角度(例えば、−θ2°等:図4(b)参照)に応じて、当該回動角度の顔画像Sをその後にバッファメモリ9から取得される画像フレームにて探索するのに必要な探索時間(例えば、1/15s等)を再決定して検出判断部61に再設定するとともに、撮像間隔設定部43は、再設定後の探索時間と等しくなるように電子撮像部2の連続撮像間隔(例えば、1/15s等)を再設定する(ステップS18)。
これにより、顔画像Sの回動角度の変化後における、単位期間における電子撮像部2による被写体の撮像回数と検出判断部61による顔画像Sの探索回数とを等しくすることができ、記録用の画像の撮像が行われる毎に当該画像についての顔画像Sの探索が実行可能となる。
ここで、記録終了指示が検出されていないと判断されると(ステップS7;NO)、中央制御部12は、処理をステップS6に戻し、記録画像の数が所定の連続記録枚数(例えば、60枚)に達するまで、それ以降の処理を行う。
そして、ステップS7にて、記録終了指示が検出されたと判断されると(ステップS7;YES)、中央制御部12は、バッファメモリ9に一時的に記録されている所定の連続記録枚数(例えば、60枚)分の記録画像を画像記録部8に記録して、当該連続撮像処理を終了する。
従って、顔画像Sの回動角度に応じて顔画像Sの探索時間及び被写体の連続撮像間隔を一旦設定した後、検出される顔画像Sの回動角度が変化しても、当該回動角度が変化後の顔画像Sの探索時間を設定し直すことができ、当該顔画像Sの探索時間に応じて被写体の連続撮像間隔を可変させることで顔画像Sの非検出状態を生じ難くして、当該顔画像Sの検出を適正に行うことができる。
以下に、本発明を適用した実施形態3の撮像装置300について図7及び図8を参照して説明する。
図7は、実施形態3の撮像装置300の概略構成を示すブロック図である。
実施形態3の撮像装置300は、連続撮像処理にて、連続して撮像される記録用の画像から顔画像Sが検出されなくなったか否かを判断し、顔画像Sが検出されなくなったと判断されると、撮像画像から顔画像Sを探索するための探索時間を再決定する。
なお、実施形態3の撮像装置300は、以下に説明する以外の点で上記実施形態1の撮像装置100と略同様の構成をなし、その説明は省略する。
顔有無判断部64は、連続撮像処理にて、撮像間隔設定部43によって連続撮像間隔が設定された後、検出判断部61による顔検出の検出結果に応じて、撮像画像から顔画像Sが検出されなくなったか否かを判断する。具体的には、検出判断部61は、画像処理部5によって画像フレームが順次生成される毎に、各画像フレームから顔画像Sを検出する処理を行い、顔有無判断部64は、検出判断部61により顔画像Sが検出されなかった場合に、連続撮像画像から顔画像Sが検出されなくなったと判断する。
このように、顔有無判断部64は、撮像間隔設定部43による連続撮像間隔の設定後、電子撮像部2から出力された画像に顔画像(被写体)Sが含まれなくなったか否かを判断する第3判断手段を構成している。
図8は、連続撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、顔画像Sが検出されなくなった場合における、顔画像Sの探索時間及び連続撮像間隔の再設定に係る処理以外の処理は、実施形態1の連続撮像処理と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
ここで、顔画像Sが検出されたと判断されると(ステップS1;YES)、実施形態1の連続撮像処理と同様に、探索時間決定部62は、顔検出用情報dを参照して、検出された顔画像Sの基準軸を中心とする所定方向の回動角度(例えば、−θ1°等:図4(a)参照)を特定する(ステップS2)。
なお、ステップS1にて、顔画像Sが検出されていないと判断された場合には(ステップS1;NO)、中央制御部12は、処理をステップS8に移行するが、ステップS2以降の処理は上記実施形態1の連続撮像処理と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
次に、実施形態1の連続撮像処理と同様に、撮像制御部4の撮像間隔設定部43は、探索時間決定部62によって決定された顔画像Sの探索時間に応じて、当該探索時間と等しくなるように電子撮像部2による顔画像Sの連続撮像間隔(例えば、1/30s等)を設定する(ステップS4)。
ここで、記録開始指示が検出されていないと判断されると(ステップS5;NO)、中央制御部12は、処理をステップS1に戻す。
一方、顔画像Sが検出されなくなったと判断されると(ステップS27;YES)、探索時間決定部62は、その後にバッファメモリ9から取得される画像フレームにて検出判断部61が顔画像Sを探索するのに必要な探索時間を長くするように(例えば、1/5s等)再決定して検出判断部61に再設定するとともに、撮像間隔設定部43は、再設定後の探索時間と等しくなるように電子撮像部2の連続撮像間隔(例えば、1/5s等)を再設定する(ステップS28)。
これにより、顔画像Sが検出されなくなった場合にて顔画像Sの探索時間を長めに再設定しても、単位期間における電子撮像部2による被写体の撮像回数と検出判断部61による顔画像Sの探索回数とを等しくすることができ、記録用の画像の撮像が行われる毎に当該画像についての顔画像Sの探索が実行可能となる。
ここで、記録終了指示が検出されていないと判断されると(ステップS7;NO)、中央制御部12は、処理をステップS6に戻し、記録画像の数が所定の連続記録枚数(例えば、60枚)に達するまで、それ以降の処理を行う。
そして、ステップS7にて、記録終了指示が検出されたと判断されると(ステップS7;YES)、中央制御部12は、バッファメモリ9に一時的に記録されている所定の連続記録枚数(例えば、60枚)分の記録画像を画像記録部8に記録して、当該連続撮像処理を終了する。
さらに、再決定された顔画像Sの探索時間に応じて、当該探索時間と電子撮像部2を駆動させる連続撮像間隔とが等しくなるように再設定することができ、顔画像Sの探索時間に応じて被写体の連続撮像間隔を可変させることができる。
これにより、顔画像Sの検出状態から非検出状態となっても顔画像Sを再検出し易くして、当該顔画像Sの検出状態へ復帰させ易くすることができる。
例えば、ライブビュー画像から顔画像Sが検出されていない状態で、ユーザによる操作入力部11のシャッタボタンの所定操作に基づいて、被写体の連続撮像画像の記録が開始された場合であっても、記録用の画像の連続撮像中に顔検出処理を行って、検出された顔画像Sの回動角度に応じて、検出判断部61による顔画像Sの探索時間や電子撮像部2による連続撮像間隔を再設定しても良い(図9参照)。
以下に、図9を参照して、連続撮像処理の変形例について説明する。
なお、顔画像Sが検出された後における、顔画像Sの探索時間及び連続撮像間隔の再設定に係る処理以外の処理は、実施形態1の連続撮像処理と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
ここで、顔画像Sが検出されていないと判断されると(ステップS1;NO)、実施形態1の連続撮像処理と同様に、中央制御部12は、ユーザによる操作入力部11のシャッタボタンの所定操作に基づいて、被写体の連続撮像画像の記録開始指示が検出されたか否かを判断する(ステップS8)。
なお、ステップS1にて、顔画像Sが検出されたと判断された場合には(ステップS1;YES)、中央制御部12は、処理をステップS2に移行するが、ステップS2以降の処理は上記実施形態1の連続撮像処理と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
一方、ステップS8にて、記録開始指示が検出されたと判断されると(ステップS8;YES)、実施形態1の連続撮像処理と同様に、撮像制御部4は、予め設定されている所定の連続撮像間隔(固定値)に従って、予め設定されている所定のAFエリアやAEエリア(測定対象)に基づいて自動合焦処理(AF)や自動露出処理(AE)等の被写体の撮像条件の調整制御を行って、画像処理部5は、電子撮像部2による連続撮像に基づいて順次生成した画像フレームのYUVデータをバッファメモリ9に順次記録する(ステップS9)。
ここで、記録用の画像フレームから顔画像Sが検出されていないと判断されると(ステップS31;NO)、実施形態1の連続撮像処理と同様に、中央制御部12は、バッファメモリ9に記録された記録画像の数が所定の連続記録枚数(例えば、60枚)に達したか否かに応じて、被写体の連続撮像画像の記録終了指示が検出されたか否かを判断する(ステップS10)。
続けて、探索時間決定部62は、特定された回動角度に基づいて、検出判断部61が当該回動角度の顔画像Sをその後にバッファメモリ9から取得される画像フレームにて探索するのに必要な顔画像Sの探索時間(例えば、1/30s等)を決定して検出判断部61に設定した後、撮像制御部4の撮像間隔設定部43は、探索時間決定部62によって決定された顔画像Sの探索時間に応じて、当該探索時間と等しくなるように電子撮像部2による顔画像Sの連続撮像間隔(例えば、1/30s等)を設定する(ステップS33)。
これにより、単位期間における電子撮像部2による被写体の撮像回数と検出判断部61による顔画像Sの探索回数とを等しくすることができ、記録用の画像の撮像が行われる毎に当該画像についての顔画像Sの探索が実行可能となる。
ここで、記録終了指示が検出されていないと判断されると(ステップS35;NO)、中央制御部12は、処理をステップS34に戻し、記録画像の数が所定の連続記録枚数(例えば、60枚)に達するまで、それ以降の処理を行う。
そして、ステップS35にて、記録終了指示が検出されたと判断されると(ステップS35;YES)、中央制御部12は、バッファメモリ9に一時的に記録されている所定の連続記録枚数(例えば、60枚)分の記録画像を画像記録部8に記録して、当該連続撮像処理を終了する。
即ち、例えば、実施形態2、3の連続撮像処理の各々と変形例1の連続撮像処理を組み合わせて、ライブビュー画像から顔画像Sの非検出状態にて、被写体の連続撮像画像の記録が開始された場合であっても、記録用の画像の連続撮像中に顔検出処理を行って、検出された顔画像Sの回動角度に応じて、検出判断部61による顔画像Sの探索時間や電子撮像部2による連続撮像間隔を再設定しても良い。また、例えば、実施形態2、3の連続撮像処理どうしを組み合わせて、連続撮像処理にて、新たに検出された顔画像Sの回動角度が変化したと判断されると、変化後の回動角度の顔画像Sを撮像画像から探索するための探索時間を再決定するとともに、顔画像Sが検出されなくなったと判断されると、撮像画像から顔画像Sを探索するための探索時間を再決定するようにしても良い。また、例えば、実施形態2、3の連続撮像処理どうしを組み合わせたものと変形例1の連続撮像処理を組み合わせても良い。
さらに、被写体として人の顔画像Sを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、ペット等の各種動物の顔画像など適宜任意に変更可能である。
また、顔画像Sの探索時間の決定にて、顔画像の基準軸を中心とする回動角度を考慮するようにしたが、これに加えて、例えば、顔画像の回動方向も考慮しても良い。
即ち、撮像装置100のプログラムを記憶するプログラムメモリ10に、第1判断処理ルーチン、決定処理ルーチン、設定処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、第1判断処理ルーチンにより中央制御部12のCPUを、情報記憶手段に被写体の基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と対応付けて記憶されている検出用情報に基づいて、撮像手段から出力された画像に被写体が含まれるか否かを判断する第1判断手段として機能させるようにしても良い。また、決定処理ルーチンにより中央制御部12のCPUを、第1判断手段により被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、当該回動角度の被写体を撮像手段から出力された画像から探索するための探索時間を決定する決定手段として機能させるようにしても良い。また、設定処理ルーチンにより中央制御部12のCPUを、決定手段によって決定された探索時間に応じて、撮像制御手段により撮像手段を駆動させる間隔を設定する設定手段として機能させるようにしても良い。
1 レンズ部
2 電子撮像部
4 撮像制御部
42 電子撮像部駆動部
43 撮像間隔設定部
6 顔検出処理部
61 検出判断部
62 探索時間決定部
63 角度変化判断部
64 顔有無判断部
8 画像記録部
12 中央制御部
d 顔検出用情報
Claims (7)
- 撮像手段を所定の間隔で連続的に駆動させて当該撮像手段から画像を出力させる撮像制御手段と、
被写体の基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と当該被写体を検出するための検出用情報とを対応付けてそれぞれ記憶する情報記憶手段と、
この情報記憶手段に記憶されている前記検出用情報に基づいて、前記撮像手段から出力された画像に前記被写体が含まれるか否かを判断する第1判断手段と、
この第1判断手段により前記被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、前記撮像制御手段により前記撮像手段を駆動させる間隔を設定する設定手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記第1判断手段により前記被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、当該回動角度の被写体を前記撮像手段から出力された画像から探索するための探索時間を決定する決定手段を更に備え、
前記設定手段は、前記決定手段によって決定された探索時間に応じて、前記撮像制御手段により前記撮像手段を駆動させる間隔を設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記設定手段による設定後、前記決定手段により新たに特定された被写体の回動角度が前回特定された被写体の回動角度から変化したか否かを判断する第2判断手段を更に備え、
前記決定手段は、
前記第2判断手段により前記被写体の回動角度が変化したと判断されると、変化後の回動角度の被写体を前記撮像手段から出力された画像から探索するための探索時間を再決定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記設定手段による設定後、前記撮像手段から出力された画像に前記被写体が含まれなくなったか否かを判断する第3判断手段を更に備え、
前記決定手段は、
前記第3判断手段により前記被写体が含まれなくなったと判断されると、前記撮像手段から出力された画像から被写体を検出するための検出時間を決定することを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。 - 前記撮像手段から出力された画像を記録する画像記録手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の撮像装置。
- 撮像手段を所定の間隔で連続的に駆動させて当該撮像手段から画像を出力させる撮像制御手段と、被写体の基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と当該被写体を検出するための検出用情報とを対応付けてそれぞれ記憶する情報記憶手段と、を備える撮像装置を用いた撮像処理方法であって、
前記情報記憶手段に記憶されている前記検出用情報に基づいて、前記撮像手段から出力された画像に前記被写体が含まれるか否かを判断する処理と、
前記被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、前記撮像制御手段により前記撮像手段を駆動させる間隔を設定する処理と、
を実行することを特徴とする撮像処理方法。 - 撮像手段を所定の間隔で連続的に駆動させて当該撮像手段から画像を出力させる撮像制御手段と、被写体の基準軸を中心とする複数の回動角度の各々と当該被写体を検出するための検出用情報とを対応付けてそれぞれ記憶する情報記憶手段と、を備える撮像装置のコンピュータを、
この情報記憶手段に記憶されている前記検出用情報に基づいて、前記撮像手段から出力された画像に前記被写体が含まれるか否かを判断する第1判断手段、
この第1判断手段により前記被写体が含まれていると判断されると、この被写体の基準軸を中心とする回動角度に従って、前記撮像制御手段により前記撮像手段を駆動させる間隔を設定する設定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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