JP5446509B2 - 検査システム及び検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハの検査システム及び検査方法に関する。
近年、LSI等の半導体装置の製造プロセスにおいては、製造工程数の増大や処理技術の複雑化が進んでいる。これに伴い、トランジスタ素子の接続孔(コンタクト孔、ビア孔)の周囲でリーク電流が増大したり、層間絶縁膜の接続孔が未開口となって配線同士が接続不良を起こしたり、更には配線同士が電気的に短絡したりする等、製造プロセスにおける問題が多様化している。
このように多様化した問題を解決する方法の1つとして、半導体装置の製造途中において半導体ウエハの表面に対してインライン欠陥検査を行う方法がある。インライン欠陥検査は、半導体装置の製造時におけるパターンの形状異常や異物発生を欠陥として検出するものである。そして、このインライン欠陥検査によって欠陥が検出された場合はそれをプロセス欠陥として捉え、その欠陥の数やウエハ面内の分布、金属顕微鏡や電子顕微鏡による写真等の像から欠陥の要因を推定し、品質改善へとフィードバックする。
また、半導体装置の製造工程では、回路が正常に動作するかどうかを確認するため、一通りの工程が終わった後に、半導体ウエハに形成された個々の半導体チップに対してウエハレベルで電気的試験が行われる。そして、この電気的試験と、上記したインライン欠陥検査とを組み合わせることで、プロセス中に発生する問題を解決する方法もある。
但し、工程数の増加により複雑化した製造過程では、インライン欠陥検査で発見した欠陥の他にも加工精度の不足等の様々な不良要因があり、電気的試験はこれらの全ての欠陥を含めた総合的な試験となる。そのため、インライン欠陥検査で発見された欠陥が存在する半導体チップが電気的試験で必ず不良半導体チップになるとは限らない。これとは逆に、欠陥が無い半導体チップが電気的試験で不良になることもある。
そのため、インライン欠陥検査と電気的試験とを組み合わせる場合は、欠陥と不良半導体チップのそれぞれの分布パターンを比較し、それらの間の相関関係を如何にして精度良く見出すかが欠陥による不良要因を突き止めるための重要な技術となる。
ところが、インライン欠陥検査と電気的試験とでは、用いられるチップ座標の座標系が異なる。従来は、このように異なる座標系で出力される欠陥と不良半導体チップのそれぞれの分布パターン同士の相関を自動的に解析する手法やシステムが無いため、それぞれの分布を人間が視覚的に見比べて、相関関係を判断していた。人間の視覚に頼った判断は長時間を要すると共に曖昧であるため、精度の向上と工数短縮の技術が望まれている。
特開2007−300003号公報 特開2004−55837号公報
上記した問題の解決を図るべく、特許文献1,2等の技術が案出されている。特に、特許文献1では、局所分布と判定された欠陥データと試験結果データとを、チップ座標と物理座標の基準化を行うことで高精度にチップ座標として一致させ、その上で欠陥データの形及び長さ等の付帯情報を元に座標一致以外の重み付けを行う技術が提案されている。
この技術によれば、欠陥データと試験結果との局所分布との相関を自動化し、その精度を確保することができるとされている。しかしながら、欠陥検査で発見された半導体ウエハの欠陥の分布パターンと、電気的試験で発見された不良半導体チップの分布パターンとの間の相関を極めて高い確度で取得できるとは言えず、検査精度の更なる向上が望まれる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、欠陥検査で発見された半導体ウエハの欠陥の分布パターンと、電気的試験で発見された不良半導体チップの分布パターンとの間の相関関係を、極めて高い確度をもって、より高精度に短時間に行うことができる検査システム及び検査方法を提供することを目的とする。
検査システムの一態様は、電気的試験により検出された半導体ウエハの不良の半導体チップの第1座標データを格納する第1データベースと、光学的検査により検出された前記半導体ウエハの欠陥の半導体チップの第2座標データを格納する第2データベースと、前記半導体ウエハの、条件を変えて測定した回路特性値を統計処理してなる半導体チップの第3座標データを格納する第3データベースと、前記第1座標データと前記第3座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定する第1演算部と、前記第1演算部により前記第3座標データと相関が無いと判定された前記第1座標データと前記第2座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定する第2演算部とを含む。
検査方法の一態様は、半導体ウエハの複数の半導体チップに電気的試験を行い、前記電気的試験で発見された不良の前記半導体チップの第1座標データを取得するステップと、前記半導体チップに光学的検査を行い、前記光学的検査で発見された欠陥の前記半導体チップの第2座標データを取得するステップと、前記半導体チップについて、条件を変えて回路特性を測定し、その回路特性値を統計処理して前記半導体チップの第3座標データを取得するステップと、前記第1座標データと前記第3座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定するステップと、前記第3座標データと相関が無いと判定された前記第1座標データと前記第2座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定するステップとを含む。
上記した各態様によれば、欠陥検査で発見された半導体ウエハの欠陥の分布パターンと、電気的試験で発見された不良半導体チップの分布パターンとの間の相関関係を、極めて高い確度をもって、より高精度に短時間に行うことが可能となり、信頼性の高い半導体装置が実現する。
本実施形態に係る半導体ウエハの検査システムの構成図である。 本実施形態による半導体ウエハの検査方法を示すフロー図である。 図1の要約部及び統計処理部の機能を説明するための図である。 検査装置から出力される検査データを模式的に表す図である。 チップ座標(i,j)及び物理座標(X,Y)を示す平面図である。 試験装置から出力される試験データを模式的に表す図である。 試験データで用いられるチップ座標を説明するための平面図である。 ステップS6による各データDi1,Dt1,c1の基準化方法を説明するためのフロー図である。 チップ座標への変換を模式的に表す図である。 ステップS22を説明するための模式図である。 欠陥の分布パターンの一例を示す平面図である。 欠陥の分布パターンを分類する方法について説明するためのフロー図である。 分類済の検査データを模式的に表す図である。 物理座標の一例を説明するための図である。 不良半導体チップの分布パターンを分類する方法について説明するためのフロー図である。 分類済の試験データを模式的に表す図である。 回路特性値の分布パターンを分類する方法について説明するためのフロー図である。 分類済の回路測定データを模式的に表す図である。 分類済みの試験結果データと分類済みの回路測定データとを照合して、両者の相関の有無をする方法について説明するためのフロー図である。 ステップS61を模式的に示す図である。 分類済みの検査データと無相関データとを照合する方法について説明するためのフロー図である。 物理座標の一例を説明するための図である。 ステップS73を終了した後の合成データを模式的に表す図である。 ステップS71を模式的に示す図である。 全体相関率を算出する方法について説明するためのフロー図である。 チップ情報を模式的に示す図である。
以下、本実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体ウエハの検査システムの構成図である。
図示のように、検査システム1は、検査装置2、試験装置3、回路測定装置4、及びユーザ端末クライアント5に接続される。
検査装置2は、製造途中の半導体ウエハに欠陥検査を行うものであり、例えば、ウエハ表面をレーザ光で走査することにより配線及び接続孔(コンタクト孔、ビア孔)の形状の欠陥を検出する装置である。欠陥を有すると評価された半導体チップのデータは、検査データとして検査システム1に入力する。
試験装置3は、半導体チップを集積形成した後の半導体ウエハに最終的な電気的な試験を行い、半導体チップが電気的に正常に動作するか否か(半導体チップの良/不良)を判定する装置である。不良と評価された半導体チップのデータは、試験データとして検査システム1に入力する。
回路測定装置4は、半導体ウエハに形成された個々の半導体チップについて、測定条件(電源電圧及び動作周波数)を変えて電気的測定し、測定条件の異なる複数の回路特性値を取得し、予め規定された許容度(回路マージン)に依存した故障の有無を判定する装置である。回路マージンに依存した故障と評価された半導体チップのデータは、回路特性データとして検査システム1に入力する。
なおここでは、試験装置3と回路測定装置4とを別個に設ける場合を例示するが、試験装置3及び回路測定装置4の機能を有する1つの装置を設けるようにしても良い。
検査システム1は、検査装置2で発見された欠陥のウエハ面内における分布パターンと、試験装置3で発見された不良半導体チップの半導体ウエハ面内における分布パターンとの間の相関の有無を、回路測定装置4で取得された回路特性値を考慮して判断するものである。
検査システム1は、データ管理サーバ11、第1アプリケーション解析サーバ12、及び第2アプリケーション解析サーバ13を備えて構成される。データ管理サーバ11と第2アプリケーション解析サーバ13とがLAN(Local Area Network)14を介して接続され、第2アプリケーション解析サーバ13とユーザ端末クライアント5とがLAN15を介して接続されている。検査システム1において取得された分布パターンの相関は、LAN15を介してユーザ端末クライアント5に表示される。
データ管理サーバ11は、基準化部21、欠陥データベース22、試験結果データベース23、及び回路測定データベース24を備えて構成される。
基準化部21は、検査装置2から受け取った検査データ、試験装置1から受け取った試験データ、及び回路測定装置4から受け取った回路測定データを、全て同一の座標系とする基準化を行うものである。
具体的に、基準化部21は、半導体ウエハのレイアウト基準情報を用いて、試験データのチップ座標の座標系(回路測定データのチップ座標の座標系)を基準として、検査データの座標系を試験データの座標系(回路測定データの座標系)に合わせる基準化を行う。
欠陥データベース22は、基準化部21で基準化された検査データを格納するためのデータベースである。
試験結果データベース23は、基準化された試験データを格納するためのデータベースである。
回路測定データベース24は、基準化された回路測定データを格納するためのデータベースである。
第1アプリケーション解析サーバ12は、回路測定装置4から受け取った回路測定データを処理するものであって、要約部31、第1管理ナレッジ32、統計量算出部33、及び第2管理ナレッジ34を備えて構成される。
要約部31は、半導体ウエハごとの回路測定データのシュムデータ(shmoo data)波形を任意の代表値(代表のシュムポイント(shmoo point)値)に要約し、当該代表値の対応する測定条件をカテゴリとしてXML(eXtensible Markup Language)化するものである。シュムデータとは、電源電圧と動作周波数とのような相関のあるパラメータを2軸として、対象となる半導体装置の動作を検証した結果を示すデータである。
第1管理ナレッジ32は、要約部31で取得した代表値及びXML化された測定条件を格納して管理する。
統計処理部33は、第1管理ナレッジ32から読み出した代表値を統計処理して要約し、統計処理されたチップ座標をXML化するものである。
第2管理ナレッジ34は、統計処理部33で取得したXML化されたチップ座標を格納して管理する。
第2アプリケーション解析サーバ13は、検査データを処理する第1分類部41、試験結果データを処理する第2分類部42、回路測定データを処理する第3分類部43、第1演算部44、第1ナレッジデータベース45、第2演算部46、及び第2ナレッジデータベース47を備えて構成される。
第1分類部41は、検査データに基づいて欠陥の特異分布(例えばライン状(線状)又はクラスタ状(塊状)の欠陥分布)を抽出して分類するものである。
第2分類部42は、試験結果データに基づいて不良半導体チップの特異分布を抽出して分類するものである。
第3分類部43は、回路測定データに基づいて回路特性値の特異分布を抽出して分類するものである。
第1演算部44は、第2分類部42で分類済みの試験結果データと、第3分類部43で分類済みの回路測定データとを照合して、両者の相関の有無を判定するものである。第1演算部44は、当該相関があると判断された不良半導体チップの座標データに、新たな分類カテゴリを付与する。
第1ナレッジデータベース45は、第1演算部44で相関の有無(例えば後述する一致率)が判断されたチップ座標を格納するためのデータベースである。第1ナレッジデータベース45では、当該相関があると判断されて新たな分類カテゴリを付与された不良半導体チップのチップ座標が管理される。また、過去に当該相関(一致率)と、半導体チップに発生した実際の不良とが関係した不良半導体チップについては、識別できるように所定の重み付けがそのチップ座標に付されて格納される。
第2演算部46は、第1演算部44により分類済みの回路測定データと相関が無いと判定された分類済みの試験結果データと、第1分類部41で分類済みの検査データとを照合して、両者の相関の有無を判定するものである。第2演算部46では、分類済みの回路測定データと相関が無いと判定された分類済みの試験結果データと、第1分類部41で分類済みの検査データとの全体的な相関度合い(後述する全体相関率)を算出する。
第2ナレッジデータベース47は、第2演算部46で相関の有無(例えば後述する一致率)が判断された試験結果データ及び検査データを格納するためのデータベースである。第2ナレッジデータベース47では、過去に当該相関(一致率)と、半導体チップに発生した実際の不良とが関係した不良半導体チップについては、識別できるように所定の重み付けがそのチップ座標に付されて格納される。
なお、本実施形態では、第1演算部44と第2演算部46とを別個に設けているが、各演算部44,46の機能を有する1つの演算部を設けるようにしても良い。
次に、検査システム1を用いた半導体ウエハの検査方法について説明する。
図2は、本実施形態による半導体ウエハの検査方法を示すフロー図である。
図1の検査装置2を用いて、製造途中の半導体ウエハに欠陥検査を行う(ステップS1)。
図1の試験装置3を用いて、半導体チップを集積形成した後の半導体ウエハに最終的な電気的な試験を行う(ステップS2)。
図1の回路測定装置4を用いて、半導体ウエハに形成された個々の半導体チップについて、測定条件(電源電圧及び動作周波数)を変えて電気的測定し、測定条件の異なる複数の回路特性値を取得する(ステップS3)。ここでは、許容度(回路マージン)に依存した半導体チップを故障と判定する。
ステップS3に続き、図1の要約部31は、半導体ウエハごとの回路測定データのシュムデータ波形を任意の代表値に要約し、当該代表値の対応する測定条件をカテゴリとしてXMLする(ステップS4)。シュムプロットの一例を図3(a)に示す。図3(a)では、横軸のkが例えば動作周波数、縦軸が回路特性値である。kの値を振って、図3(a)に対応するk値ごとの複数のシュムプロットを取得する。
要約部31で取得した代表値及びXML化された測定条件は、第1管理ナレッジ32に格納される。
続いて、図1の統計処理部33は、図3(b)に示すように、半導体ウエハWを半導体チップCが一致するように重ね合わせ、図1の第1管理ナレッジ32から読み出した代表値を統計処理して要約し、統計処理されたチップ座標をXML化する(ステップS5)。
ステップS1に続き、図1の基準化部21は、半導体ウエハのレイアウト基準情報を用いて、試験データのチップ座標の座標系を基準として、検査データの座標系を試験データ(回路測定データ)の座標系に合わせる基準化を行う(ステップS6)。
ステップS6について、以下に詳述する。
図4は、検査装置2から出力される検査データDi1を模式的に表す図である。
この検査データDi1は、欠陥が発見された場所のチップ座標(i,j)と、チップ内における物理座標(X,Y)で構成される。
図5は、これらチップ座標(i,j)及び物理座標(X,Y)を示す平面図である。図5のように、半導体ウエハの中心Pを含む半導体チップC0が、チップ座標の原点(0,0)となる。半導体ウエハWのノッチNを上にした場合、半導体チップC0から右に行くほどチップ座標のX座標が1ずつ増え、上に行くほどY座標が1ずつ増える。
更に、物理座標(X,Y)は、各々の半導体チップに付与されており、その原点は各チップの左下の点である。
一方、図6は、試験装置3から出力される試験データDt1を模式的に表す図である。試験データDt1は、電気的試験により発見された不良半導体チップのチップ座標(i,j)で構成される。同様に、回路測定データDc1は、回路マージンに依存した故障と評価された半導体チップのチップ座標(i,j)で構成される。
図7は、試験データDt1で用いられるチップ座標を説明するための平面図である。
図7に示すように、そのチップ座標の原点(0、0)は、半導体ウエハWのノッチNを下にした場合(ノッチダウンの場合)の最も左上の半導体チップとなる。そして、その左上の半導体チップから右に行くほどチップ座標のX座標が1ずつ増加し、下に行くほどY座標が2ずつ増加する。
このように、半導体チップが製造途中となっている半導体ウエハを対象とする検査装置2と、半導体チップが完成した半導体ウエハを対象とする試験装置3とでは、チップ座標の原点(0,0)が異なり、更にチップ座標が増加する方向も異なる。そのため、このままでは各データDi1,t1,c1を比較することができない。
そこで、本実施形態では、次のようにして各データDi1,Dt1,c1を基準化する。
図8は、ステップS6による各データDi1,Dt1,c1の基準化方法を説明するためのフロー図である。
先ず、半導体ウエハのノッチが上にある状態を基準にして得られた検査データDi1のチップ座標(i,j)を、ノッチが下にある状態(ノッチダウン)のチップ座標に変換する(ステップS21)。
図9は、この変換を模式的に表す図である。
図9に示すように、この変換は、半導体ウエハWを180度回転させることに相当する。例えば、変換前に右下の(1,−1)にあった半導体チップAは、変換後に左上に移動する。更に、この変換では、半導体ウエハWが180度回転したことにより、各半導体チップにおける欠陥の物理座標(X,Y)の原点Oがチップの右上になるので、第1象限にあった欠陥が第3象限に移動する。従って、変換前の物理座標が(x,y)であった欠陥Fは、変換後に符号が反対になり(−x,−y)なる物理座標を有する。
次に、検査データDi1のチップ座標の原点(半導体ウエハWの中心Pを含む半導体チップ)と、欠陥各データDt1のチップ座標の原点(左上の半導体チップ)とが、チップ座標でどのくらい離れているかを示すオフセット(Nx,Ny)を取得する(ステップS22)。
図10は、このステップS22を説明するための模式図である。
図10に示すように、そのオフセット(Nx,Ny)は、次の式(1),(2)から求められる。
Nx={Ax+(sx−ax)}/sx ・・・(1)
Ny={Ay+(sy−ay)}/sy ・・・(2)
なお、これらの式において、Ax(Ay)は、左上の半導体チップCの左下の点Qと半導体ウエハの中心PとのX方向(Y方向)の符号付のベクトル距離を示す。また、sx(sy)は1つの半導体チップのX方向(Y方向)の長さである。そして、ax(ay)は、半導体ウエハの中心Pと、中心Pを含む半導体チップCpの右上の点RとのX方向(Y方向)の距離の絶対値である。
図10の例では、(Nx,Ny)=(−1,+1)となる。従って、検査データDi1のチップ座標の原点(半導体ウエハWの中心Pを含むチップCp)と、欠陥各データDt1のチップ座標の原点(左上の半導体チップC)とが、X方向とY方向のどちらにも1チップだけ離れていることになる。
次に、座標変換を行うことにより、中心Pを含む半導体チップに設定されていた検査データDi1のチップ座標の原点を、半導体ウエハWの左上に設定し直す(ステップS23)。この座標変換は、上記したオフセット(Nx,Ny)を用いて次のように行われる。
(i,j)=(Nx+i',Ny+j') ・・・(3)
なお、式(3)において、(i',j')は変換前のチップ座標であり、(i,j)が変換後のチップ座標を表す。
例えば、変換前のチップ座標(i',j')が(1、−1)であった半導体チップA(図9参照)は、変換後のチップ座標(i,j)が(0,0)となり、試験データの座標系における原点に移ることが判る。なお、チップ座標を変換した後は、欠陥データの物理座標は上記したようにマイナス符号(−x,−y)にて管理する。
以上により、検査データDi1のチップ座標の基準化が終了したことになる。
基準化された検査データDi1は、基準化された検査データDi2として欠陥データベース22に格納される。基準化された検査データDi2は、検査データDi1及び回路測定データDc1と同様のフォーマットを有しており、上記した試験データに基準化を行った後のチップ座標と欠陥の物理座標(−x,−y)との対で構成される。
なお、本実施形態では、試験データ(回路測定データ)のチップ座標の座標系を基準として、検査データの座標系を試験データ(回路測定データ)の座標系に合わせる基準化を例示したが、検査データ、試験データ、及び回路測定データの各々を予め規定された座標系に基準化する場合も有り得る。
ノッチダウンの状態に基準化された回路測定データDc1が付された半導体チップを備えた半導体ウエハWの一例を図3(c)に示す。
図3(c)では、不良半導体チップCに網目模様を付して示している。
図2のステップS6に続き、図1の第1分類部41は、基準化された検査データに基づいて欠陥の特異分布を抽出して分類する(ステップS7)。
図2のステップS7について、以下に詳述する。
検査装置2で発見された欠陥は、ウエハ面内において特定のパターン、例えばライン状(線状)又はクラスタ状(塊状)に分布していることが良くある。
図11は、欠陥の分布パターンの一例を示す平面図である。図11の例では、半導体ウエハWに欠陥FCがクラスタ状に分布していると共に、欠陥FLがライン状に分布している。
そこで、欠陥の分布パターンが、ライン状とクラスタ状のどちらに分類されるかを解析する方法について次に説明する。
図12は、欠陥の分布パターンを分類する方法について説明するためのフロー図である。
先ず、欠陥データベース22から第1分類部41に基準化された検査データDi2を取り込む(ステップS31)。
次に、いわゆるDefect-SSA(Spatial Signature Analysis)を用いて、基準化された検査データDi2に基づいて欠陥の分布パターンを分類する(ステップS32)。Defect-SSAは、1つ1つの欠陥の物理的な位置座標X,Yを基にして、欠陥の分布パターンがライン状とクラスタ状のどちらに分類されるのかを解析するツールであり、市販されているパッケージソフトを利用して実施することができる。ステップS32では、分布パターンの大きさも判断される。
分布パターンがライン状の場合、大きさの判断は、大きさの閾値を予め設定しておき、分布パターンの長さがその閾値以上の場合には分布パターンが「長い」と判断し、閾値未満の場合に「短い」と判断することにより行われる。
次に、ステップS32で分類された分布パターンとその大きさを基準化された検査データDi2に付与し、図13に示すような分類済の検査データDi3を得る。
図14の例は、物理座標がそれぞれ(70000μm,70000μm)、(70001μm,70001μm)の欠陥が、共通のライン状の分布をしていることを示す。更にこの例では、そのライン状の分布が「長い」と判断されたことを示す。
以上により、検査装置2で発見された欠陥の分布パターンが形と大きさで分類されたことになる。
図2のステップS2に続き、図1の第2分類部42は、試験結果データに基づいて不良半導体チップの特異分布を抽出して分類する(ステップS8)。
図2のステップS8について、以下に詳述する。
図12では、欠陥の分布パターンを分類することについて説明した。欠陥と同様に、試験装置3で発見される不良半導体チップでも、ライン状又はクラスタ状等の分布パターンを示すことがある。
図14は、不良半導体チップの分布パターンの一例を示す平面図である。図14では、不良半導体チップを網目模様を付して示している。そして、この例では、不良半導体チップCCがクラスタ状に分布していると共に、不良半導体チップCLがライン状に分布している。
以下、試験装置3で発見された不良半導体チップの分布パターンが、ライン状とクラスタ状のどちらに分類されるかを解析する方法について説明する。
図15は、不良半導体チップの分布パターンを分類する方法について説明するためのフロー図である。
先ず、試験結果データベース23から第2分類部42に試験データDt1を取り込む(ステップS41)。
次に、既述のDefect-SSAを用いて、試験データDt1に基づいて不良半導体チップの分布パターンを分類すると共に、その分布パターンの大きさも判断する(ステップS42)。
パターンの大きさの判断は、図12で説明したステップS32と同様にして行われる。即ち、分布パターンがライン状の場合、大きさの閾値を予め設定しておき、分布パターンの長さがその閾値以上の場合には分布パターンが「長い」と判断し、閾値未満の場合には「短い」と判断する。
次に、ステップS42で分類された分布パターンとその大きさを基準化された試験データDt1に付与して、図16に示すような分類済の試験データDt2を得る(ステップS43)。
以上により、試験装置3で発見された不良半導体チップの分布パターンが形と大きさで分類された。
図2のステップS7に続き、図1の第3分類部43は、回路測定データに基づいて回路特性値の特異分布を抽出して分類する(ステップS9)。
図2のステップS9について、以下に詳述する。
欠陥と同様に、回路測定装置4で測定される半導体チップの回路特性値は、製造工程の加工精度と回路設計の許容値との不整合から、ライン状又はクラスタ状等の特異分布のパターンを示すことがある。
以下、回路測定装置4で測定された回路特性値の分布パターンが、ライン状又はクラスタ状等に分類されるか否かを解析する方法について説明する。
図17は、回路特性値の分布パターンを分類する方法について説明するためのフロー図である。
先ず、回路特性データベース24から第3分類部43に回路測定データDc1を取り込む(ステップS51)。
次に、BIN-SSAの技術を用いて、基準化された回路測定データDc1に基づいて回路特性値の分布パターンを分類すると共に、その分布パターンの大きさも判断する(ステップS52)。
パターンの大きさの判断は、図12で説明したステップS32と同様にして行われる。例えば、クラスタの大きさの閾値を予め設定しておき、分布パターンの大きさがその閾値以上の場合には分布パターンが「大きい(クラスタ状である)」と判断し、閾値未満の場合には「小さい(クラスタ状でない)」と判断する。
次に、ステップS52で分類された分布パターンとその大きさを基準化された回路測定データDc2に付与して、図18に示すような分類済の回路測定データDc2を得る(ステップS53)。
分類済の回路測定データDc2は、回路特性データベース24にフィードバックされて格納され、当該半導体装置の品種ごと(テクノロジ単位)に管理される(ステップS54)。
図2のステップS8及びS9に続き、図1の第1演算部44は、第2分類部42で分類済みの試験結果データと、第3分類部43で分類済みの回路測定データとを照合して、両者の相関の有無を判定する(ステップS10)。
図2のステップS10について、以下に詳述する。
図19は、分類済みの試験結果データと分類済みの回路測定データとを照合して、両者の相関の有無をする方法について説明するためのフロー図である。
先ず、分類済の試験データDt2と分類済の回路測定データDc2のそれぞれのチップ座標を照合し、これらのデータDt2,Dc2の中で同じチップ座標を有するものを「相関有り」、分類済の試験データデータDt2の中で分類済の回路測定データDc2とチップ座標が一致しないものを「相関無し」として分類する(ステップS61)。前者を有相関データ、後者を無相関データDt3とする。
図20に、ステップS61を模式的に示す。試験結果の半導体ウエハWの不良半導体チップC11(右肩下がりのハッチング模様で示す)のチップ座標と、回路測定結果の回路マージンに依存して故障と評価された半導体チップC2(右肩上がりのハッチング模様で示す)のチップ座標とが照合される。そして、図20中破線で示す両者で共通するチップ座標(前者のチップ座標)である有相関データが試験結果の半導体ウエハWの不良半導体チップC11のチップ座標から除去される。試験結果の半導体ウエハWでは、無相関データDt3が作成され、不良半導体チップのうち半導体チップC12(網目模様で示す)のみが残る。
有相関データについては以下のステップS62〜S64が実行される。
無相関データDt3は図1の第2演算部46に送られ、後述するステップS12が実行される。
ステップS62では、有相関データについて、合成データDs1を作成する。
合成データDs1は、同じチップ座標を有する分類済の試験データDt2と分類済の回路測定データDc2とが同じ行に配され、これらの横に「チップ座標」及び「一致率」なる項目が付与される。このうち、「チップ座標」の項目には、各行のチップ座標が与えられる。
なお、「一致率」の項目は、「分類(形)」と「分類(大きさ)」なる項目に更に細分されるが、これらについては後述する。
次に、上記した合成データDs1の各行について、不良半導体チップと回路マージンに依存した回路特性値のそれぞれの分布パターンの形同士を照合し、それらの形が同じであるか否かを判断する(ステップS63)。そして、形が同じであると判断された場合は、例えば「一致率」の「分類(形)」の項目に1を書き込み、同じでない場合には0を書き込む。
次に、合成データDs1の各行について、不良半導体チップと回路マージンに依存した回路特性値のそれぞれの分布パターンの大きさ同士を照合し、それらの大きさが同じであるか否かを判断する(ステップS64)。この判断により、大きさが同じであるとされた場合は、例えば「一致率」の「分類(大きさ)」の項目に1を書き込み、同じでない場合には0を書き込む。
続いて、図2のステップS10に続き、図1の第1演算部44は、合成データDs1において、有相関の不良半導体チップの座標データに、新たな分類カテゴリを付与する(ステップS11)。
続いて、図2のステップS7及びS10に続き、図1の第2演算部46は、第1分類部41で分類済みの検査データDi3と、ステップS61で作成された無相関データDt3とを照合して両者の相関の有無を判定し、全体相関率を算出する(ステップS12)。
図2のステップS12について、以下に詳述する。
先ず、検査装置2で発見された欠陥と、ステップS61で作成された無相関データDt3とのそれぞれのチップ座標を照合する方法について説明する。
図21は、分類済みの検査データと無相関データとを照合する方法について説明するためのフロー図である。
先ず、分類済の検査データDi3とステップS61で分類された無相関データDt3とのそれぞれのチップ座標を照合し、これらのデータDi3、Dt3の中から同じチップ座標を有するもの同士を対にして、図22に示すような合成データDs2を得る(ステップS71)。
合成データDs2は、同じチップ座標を有する分類済の検査データDi3と無相関データDt3とが同じ行に配され、これらの横に「チップ座標」及び「一致率」なる項目が付与される。このうち、「チップ座標」の項目には、各行のチップ座標が与えられる。
例えば、図22の例では、物理座標が(70000μm,70000μm)の欠陥が(1,1)なるチップ座標を有している。従って、この欠陥のデータの横の「チップ座標」には(1,1)が配される。なお、「一致率」の項目は、「分類(形)」と「分類(大きさ)」なる項目に更に細分されるが、これらについては後述する。
次に、上記した合成データDs2の各行について、欠陥と不良半導体チップのそれぞれの分布パターンの形同士を照合し、それらの形が同じであるか否かを判断する(ステップS72)。そして、形が同じであると判断された場合は、「一致率」の「分類(形)」の項目に1を書き込み、同じでない場合には0を書き込む。
次に、今度は合成データDs2の各行について、欠陥と不良半導体チップのそれぞれの分布パターンの大きさ同士を照合し、それらの大きさが同じであるか否かを判断する(ステップS73)。この判断により、大きさが同じであるとされた場合は、「一致率」の「分類(大きさ)」の項目に1を書き込み、同じでない場合には0を書き込む。
図23は、ステップS73を終了した後の合成データDs2を模式的に表す図である。
図23の例では、物理座標が(70000μm,70000μm)の欠陥と、チップ座標が(1,1)の不良半導体チップは、それぞれ同じ形(ライン)と同じ大きさ(長い)を有する分布パターンに属するので、第1行目の「分類(形)」と「分類(大きさ)」には1が書き込まれている。
これに対し、物理座標が(140000μm,140000μm)の欠陥が属する欠陥の分布パターンと、チップ座標が(2,1)の不良半導体チップが属する不良半導体チップの分布パターンは、同じ形(ライン)を有するものの、「長い」及び「短い」というように異なる大きさを有する。従って、最終行の「分類(形)」には1が書き込まれ、「分類(大きさ)」には0が書き込まれることになる。
図24に、ステップS71を模式的に示す。検査された半導体ウエハWの欠陥の半導体チップ(クラスタ状及びライン状の欠陥を示す)のチップ座標と、不良半導体チップのうち無相関データに対応する半導体チップC12(網目模様で示す)のチップ座標が照合され、合成データDs2が作成される。
続いて、検査装置2で発見された欠陥のウエハ面内における分布パターンと、ステップS61で作成された無相関データDt3の対応する半導体チップのウエハ面内における分布パターンとの間の全体相関率を算出する方法について説明する。
図25は、この方法について説明するためのフロー図である。
先ず、チップ座標(i,j)を(1,1)に設定する(ステップS81)。
次に、ステップS82に移行し、合成データDs2の中にチップ座標が(i,j)に等しいものが存在するかどうかを判断する(ステップS82)。存在する(YES)と判断された場合には、ステップS83に移行し、このチップ座標(i,j)を抽出する。抽出されたチップ座標は、図26に示されるチップ情報Dcに書き加えられる。チップ情報Dcは、図1の第2ナレッジデータベース47に格納される。
次に、ステップS84に移行する。なお、ステップS82において合成データDs2の中にチップ座標が(i,j)に等しいものが無い(NO)と判断された場合もステップS84に移行する。ステップS84では、ステップS82における判断をj列目の全てのチップ座標について行ったか否かを判断する。
そして、行っていない(NO)と判断された場合は、ステップS85に移行し、iを1だけインクリメントして再びステップS82を行う。一方、行った(YES)と判断された場合は、ステップS86に移行し、ステップS82の判断が全てのチップ座標に対して行われたか否かが判断される。
ここで、行われていない(NO)と判断された場合は、ステップS87に移行し、jを1だけインクリメントしてステップS82を再び行う。これに対して、行った(YES)と判断された場合は、ステップS88に移行する。
ステップS88では、ステップS83で抽出されたチップ情報Dcに含まれるチップ座標の個数X1を計数する。
チップ情報Dcに含まれるチップ座標は、合成データDs2(の中に含まれる異なるチップ座標の総数に等しい。また、その合成データDs2は、互いに同じチップ座標を有する分類済の検査データDi3と無相関データDt3とを対にして得られたものであるから、上記の個数X1は、回路特性の回路マージンの影響が除去された不良半導体チップのうち、欠陥と同じチップ座標を有するものの個数に等しい。
更に、このステップS88では、無相関データDt3に含まれるチップ座標の総数、即ち回路特性の回路マージンの影響が除去された全ての不良半導体チップの個数Y1を算出する。
次に、個数X1とY1の比である全体相関率P1=X1/Y1を算出する(ステップS89)。
次に、上記の比P1を用いて、欠陥と不良半導体チップのそれぞれの分布パターンの相関関係の有無の判断を行う(ステップS90)。これは、例えば、全体相関率P1が基準値(例えば0.9)以上である場合に相関が有ると判断し、全体相関率P1が基準値未満の場合に相関が無いと判断することで行われる。
なお、このステップS90では、基準値を高めることにより判断の確度を高め、基準値を低めることで判断の確度を低めるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、欠陥検査で発見された半導体ウエハの欠陥の分布パターンと、電気的試験で発見された不良半導体チップの分布パターンとの間の相関関係を、後者の分布パターンから回路特性の回路マージンの影響を除去することにより、極めて高い確度をもって、より高精度に短時間に行うことが可能となり、信頼性の高い半導体装置が実現する。
上述した本実施形態による検査システムの各構成要素(図1の基準化部21、要約部31、統計量算出部33、第1〜第3分類部41〜43、第1及び第2演算部44,46等)の機能は、例えばROM又はハードディスク等の記憶媒体から読み出したプログラムをコンピュータのCPUで実行することにより実現される。
同様に、図形検証方法の各ステップ(図2のステップS1〜S12、図8のステップS21〜S23、図12のS31〜S33、図15のS41〜S43、図17のS51〜S53、図19のS61〜S64、図21のS71〜S73、図25のS81〜S90等)は、例えばROM又はハードディスク等の記憶媒体から読み出したプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本実施形態に含まれる。
具体的に、前記プログラムは、例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、前記プログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワークシステムにおける通信媒体を用いることができる。ここで、コンピュータネットワークとは、LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等であり、通信媒体とは、光ファイバ等の有線回線や無線回線等である。
また、本実施形態に含まれるプログラムとしては、供給されたプログラムをコンピュータが実行することにより上述の実施形態の機能が実現されるようなもののみではない。例えば、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にも、かかるプログラムは本実施形態に含まれる。また、供給されたプログラムの処理の全て或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形態の機能が実現される場合にも、かかるプログラムは本実施形態に含まれる。
以下、諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)半導体ウエハの不良の半導体チップの第1座標データを格納する第1データベースと、
前記半導体ウエハの欠陥の半導体チップの第2座標データを格納する第2データベースと、
前記半導体ウエハの、条件を変えて測定した回路特性値を統計処理してなる半導体チップの第3座標データを格納する第3データベースと、
前記第1座標データと前記第3座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定する第1演算部と、
前記第1演算部により前記第3座標データと相関が無いと判定された前記第1座標データと前記第2座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定する第2演算部と
を含むことを特徴とする検査システム。
(付記2)前記第2座標データの座標系を前記第1座標データの座標系に合わせる演算を行う第1基準化部を更に含むことを特徴とする付記1に記載の検査システム。
(付記3)前記第1座標データに基づいて不良の前記半導体チップの特異分布を抽出して分類する第1分類部を更に含むことを特徴とする付記1又は2に記載の検査システム。
(付記4)前記第2座標データに基づいて前記欠陥の特異分布を抽出して分類する第2分類部を更に含むことを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の検査システム。
(付記5)前記第3座標データに基づいて前記回路特性値の特異分布を抽出して分類する第3分類部を更に含むことを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の検査システム。
(付記6)前記第1演算部は、前記第3座標データと相関が有ると判定した前記第1座標データに分類カテゴリを付与し、
前記分類カテゴリが付与された前記第1座標データを格納する第4データベースを更に含むことを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の検査システム。
(付記7)半導体ウエハの複数の半導体チップに電気的試験を行い、前記電気的試験で発見された不良の前記半導体チップの第1座標データを取得するステップと、
前記半導体チップに欠陥検査を行い、前記欠陥検査で発見された欠陥の前記半導体チップの第2座標データを取得するステップと、
前記半導体チップについて、条件を変えて回路特性を測定し、その回路特性値を統計処理して前記半導体チップの第3座標データを取得するステップと、
前記第1座標データと前記第3座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定するステップと、
前記第3座標データと相関が無いと判定された前記第1座標データと前記第2座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定するステップと
を含むことを特徴とする検査方法。
(付記8)前記第2座標データの座標系を前記第1座標データの座標系に合わせるステップを更に含むことを特徴とする付記7に記載の検査方法。
(付記9)前記第3座標データと相関が有ると判定した前記第1座標データに分類カテゴリを付与するステップを更に含むことを特徴とする付記7又は8に記載の検査方法。
本件によれば、欠陥検査で発見された半導体ウエハの欠陥の分布パターンと、電気的試験で発見された不良半導体チップの分布パターンとの間の相関関係を、極めて高い確度をもって、より高精度に短時間に行うことが可能となり、信頼性の高い半導体装置が実現する。
1 検査システム
2 検査装置
3 試験装置
4 回路測定装置
11 データ管理サーバ
12 第1アプリケーション解析サーバ
13 第2アプリケーション解析サーバ
14,15 LAN
21 基準化部
22 欠陥データベース
23 試験結果データベース
24 回路測定データベース
31 要約部
32 第1管理ナレッジ
33 統計量算出部
34 第2管理ナレッジ
41 第1分類部
42 第2分類部
43 第3分類部
44 第1演算部
45 第1ナレッジデータベース
46 第2演算部
47 第2ナレッジデータベース

Claims (5)

  1. 電気的試験により検出された半導体ウエハの不良の半導体チップの第1座標データを格納する第1データベースと、
    光学的検査により検出された前記半導体ウエハの欠陥の半導体チップの第2座標データを格納する第2データベースと、
    前記半導体ウエハの、条件を変えて測定した回路特性値を統計処理してなる半導体チップの第3座標データを格納する第3データベースと、
    前記第1座標データと前記第3座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定する第1演算部と、
    前記第1演算部により前記第3座標データと相関が無いと判定された前記第1座標データと前記第2座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定する第2演算部と
    を含むことを特徴とする検査システム。
  2. 前記第2座標データの座標系を前記第1座標データの座標系に合わせる演算を行う第1基準化部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記第1演算部は、前記第3座標データと相関が有ると判定した前記第1座標データに分類カテゴリを付与し、
    前記分類カテゴリが付与された前記第1座標データを格納する第4データベースを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の検査システム。
  4. 半導体ウエハの複数の半導体チップに電気的試験を行い、前記電気的試験で発見された不良の前記半導体チップの第1座標データを取得するステップと、
    前記半導体チップに光学的検査を行い、前記光学的検査で発見された欠陥の前記半導体チップの第2座標データを取得するステップと、
    前記半導体チップについて、条件を変えて回路特性を測定し、その回路特性値を統計処理して前記半導体チップの第3座標データを取得するステップと、
    前記第1座標データと前記第3座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定するステップと、
    前記第3座標データと相関が無いと判定された前記第1座標データと前記第2座標データとを照合して、両者の相関の有無を判定するステップと
    を含むことを特徴とする検査方法。
  5. 前記第3座標データと相関が有ると判定した前記第1座標データに分類カテゴリを付与するステップを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の検査方法。
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