JP5444478B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
本出願は、2011年1月27日に出願された日本国特許出願2011−15701号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本発明は、電子機器に関するものである。より詳細には、本発明は、タッチセンサなどの接触検出部に対する操作入力に基づいて、アプリケーションソフトウェアを実行させるなど所定の処理を行う電子機器に関するものである。
近年、携帯電話等の携帯端末において、操作者による操作を検出する部材として、タッチパネルやタッチスイッチ等のタッチセンサを備える電子機器が増えている。また、携帯端末以外に、電卓、券売機等の機器や、電子レンジ、テレビ、照明器具等の家電製品、産業用機器(FA機器)等、タッチセンサを備える電子機器は広く使用されている。
このようなタッチセンサには、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等の種々の方式が知られている。これらいずれの方式のタッチセンサも、操作者の指やスタイラスペン等による接触を検出する。タッチセンサを備えた電子機器は、一般的に、タッチセンサの裏面に配置した表示部の表示画面上に、操作キーやボタンなどの画像(以下、「オブジェクト」と記す)を表示する。このような電子機器においては、表示画面上に表示されたオブジェクトを操作者が押圧すると、当該押圧の位置における接触を、タッチセンサが検出するようになっている。
従来、タッチセンサは、種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1は、生産コストが安価であり小型化が可能なアナログタイプの抵抗膜式タッチパネルを提案している。特許文献1に記載されているようなタッチパネルは、スペーサにより僅かな間隔を空けた2枚の導電膜により構成される。このタッチパネルは、導電膜が押圧されて接触した位置を、一方の導電膜にかけられた電圧勾配により、他方の導電膜で電圧として読み取る構成になっている。
ところで、上述したようなタッチセンサを備えた電子機器は、タッチセンサが検出する接触の位置に応じて、所定の異なる処理を行うものが多い。すなわち、表示部に表示されたオブジェクトの領域に対応するタッチセンサには、オブジェクトごとに異なる処理が割り当てられていることが多い。例えば、このような電子機器は、メニューボタンのオブジェクトに対応する位置のタッチセンサに接触が検出されると、メニュー画面を表示したり、方向キーのオブジェクトに対応する位置のタッチセンサに接触が検出されると、カーソルを移動させたりする。このように、例えば複数のオブジェクトに対する入力に応じて開始する処理を区別する場合などは、タッチセンサが接触を検出する際、当該接触の位置を検出する精度は極めて重要である。そこで、タッチセンサを用いて接触の位置を検出する際に、当該接触の位置を精度良く検出する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
上記特許文献2に記載のタッチパネル装置においては、タッチパネルを構成する2枚の導電膜の一方の抵抗値に依存した電圧降下が生じても、接点位置の検出結果に影響しない。すなわち、接点位置の検出結果から、2枚の導電膜の一方における電圧降下の影響を排除することができる。したがって、押下位置を正確に特定することができる。
ところで、上記特許文献2に記載のタッチパネル装置は、スタイラスペン等のポインタ部材の接触により、タッチパネルにおける接点の位置を検出することを想定したものである。しかしながら、近年普及している携帯端末に備えられたタッチパネル装置は、操作者がスタイラスペン等を用いずに、操作者自らの指により直接操作入力を行うことを想定したものが多い。タッチセンサに対して操作者が指で操作入力を行う場合、スタイラスペン等の先細の部材を用いる場合とは異なり、タッチセンサが検出する接触の位置は、ある程度の面積を有するようになる。このように、タッチセンサが比較的大きな面積で接触されたり、同時に2つ以上の位置で接触されたりすると、2枚の導電膜が接続される部分が大きくなったり複数個所にわたったりする。
タッチセンサ上で接触される部位がある程度の面積を有する場合、タッチセンサにより検出される接触位置は、接触されている部分のいずれかの位置となるため、当該検出される接触位置は所定の面積内においてばらつくようになる。このため、導電膜における抵抗値の分布が部分的に不均一となり、タッチセンサが接触の位置を検出する精度が低下する。
以下、従来のタッチセンサにおいて操作者の接触を検出する際の様子を説明する。図4は、従来のタッチパネル装置におけるタッチセンサ400を正面から平面視した概略図である。図4に示すように、タッチセンサ400において位置を検出するために、仮想的にxy座標系を規定する。
このような状況において、操作者が自らの指によりタッチセンサ400の表面に接触すると、操作者の指がタッチセンサ400に接触する部分は、図中に示すαのような面積を有することになる。このように接触される部位が面積を有する場合、タッチセンサ400が検出する接触位置は、図にバツ印で示すように、ある程度の面積にわたってばらつくようになる。なお、このようなタッチセンサを用いて接触位置を検出すると、図に示すように、接触の位置は、実際に接触されている面積α内から少し外れた(はみ出した)箇所においても検出される。すなわち、操作者が実際にタッチセンサ400において接触していない箇所においても、接触位置のばらつきが見られる。これは、操作者の指がタッチセンサ400に触れる面積よりも、タッチセンサ400の導電膜同士が接触する部分の面積の方が若干大きくなること等が、要因として挙げられる。以下、このような現象についてさらに説明する。
図5は、図4において説明した従来のタッチパネル装置におけるタッチセンサ400の要部断面図である。図5(A)に示すように、タッチセンサ400は、上側の導電膜400aおよび下側の導電膜400bにより構成されている。操作者が指により上側の導電膜400aを上方から押圧すると、図5(B)に示すように、上側の導電膜400aが撓むことにより、下側の導電膜400bに接触する。操作者の指が上側の導電膜400aに接触しているのは面積αの部分のみであるが、図示のように、面積αの周囲の導電膜400aも同時に撓むため、上側の導電膜400aが下側の導電膜400bに接触する面積βは、面積αよりも大きくなる。したがって、この場合タッチセンサ400が検出する接触の位置は面積β内のいずれかの位置となり、面積β内において接触の位置がばらつくようになる。
このように、接触の位置にばらつきが生じると、操作者は所定のオブジェクトに対応する位置のタッチセンサを接触しているつもりであっても、当該オブジェクトとは異なる位置における接触が検出されるという不都合が生じる。このような接触位置のばらつきは、操作者が強い押圧力によってタッチセンサを押圧すると、導電膜の接触面積がより大きくなるため、さらに顕著なものとなる。
ところで、タッチセンサに対して接触操作が行われても、タッチセンサは押しボタンスイッチのようには物理的に変位しないため、操作者が当該操作に対するフィードバックを得ることができない。このため、最近では、タッチセンサが接触を検出すると、タッチセンサを振動させて、操作者の指先に振動を発生させるようにしたフィードバック方法を採用した端末が市販されている。このような端末によれば、接触操作を行う操作者は、タッチセンサに対して行った操作が端末に正しく認識されたことを、触覚により認識することができる。
しかしながら、タッチセンサが操作者の接触を検出している最中に振動を発生させるということは、すなわち、操作者の接触を検出しているセンサを振動させることに他ならない。タッチセンサが操作者の接触を検出している最中に振動を発生させると、タッチセンサそのものが動くことはもちろん、接触している操作者の指も動くことになり、さらには図5にて説明した2枚の導電膜の接触状態も細かく変化することになる。このため、タッチセンサが振動している間、タッチセンサが検出する接触の位置は、ますますばらつくことになる。したがって、上述したような接触の位置を検出する精度の観点からすると、このように接触の検出中にタッチセンサを振動させると、接触の位置を正確に検出することはますます困難になる。
また、タッチセンサが操作者の接触を検出している最中に振動を発生させると、タッチセンサが細かく動くことにより、操作者がタッチセンサを接触している指が、操作者の意図に反して、僅かな間タッチセンサから離れてしまうこともあり得る。このような場合、タッチセンサに対する操作者の接触が解除されるため、当該接触の解除に基づいて、例えば実行されていた所定の処理が終了したり、次の所定の処理が開始してしまうなど、操作者の意図に反する処理が行われることになる。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、接触検出部に振動を発生させる機構を備えた電子機器において、接触検出部に振動が発生していても、接触検出部が接触位置を正確に検出できる電子機器を提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る電子機器の発明は、
接触物による接触を検出する接触検出部と、
前記接触検出部を振動させる振動部と、
前記振動部が振動するように制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記振動部が振動するように制御している間、前記振動部が振動するように制御する前に前記接触検出部により検出された前記接触の位置を、前記接触検出部により検出されている接触の位置とみなすように制御することを特徴とするものである。
接触物による接触を検出する接触検出部と、
前記接触検出部を振動させる振動部と、
前記振動部が振動するように制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記振動部が振動するように制御している間、前記振動部が振動するように制御する前に前記接触検出部により検出された前記接触の位置を、前記接触検出部により検出されている接触の位置とみなすように制御することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成する第2の観点に係る電子機器の発明は、
接触物による接触を検出する接触検出部と、
前記接触検出部を振動させる振動部と、
前記振動部が振動するように制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記振動部が振動するように制御している間に、前記接触検出部により前記接触物による接触が検出されなくなった場合、前記接触が検出されなくなる前に検出された前記接触の位置を、前記接触検出部により検出されている前記接触の位置とみなすように制御することを特徴とするものである。
接触物による接触を検出する接触検出部と、
前記接触検出部を振動させる振動部と、
前記振動部が振動するように制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記振動部が振動するように制御している間に、前記接触検出部により前記接触物による接触が検出されなくなった場合、前記接触が検出されなくなる前に検出された前記接触の位置を、前記接触検出部により検出されている前記接触の位置とみなすように制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、接触検出部を備えた電子機器において、接触検出部に振動が発生していても、接触検出部が接触位置を正確に検出できる。
(第1実施の形態)
以下、本発明の第1実施の形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の第1実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施の形態に係る電子機器1は、制御部10と、表示部30と、接触検出部40と、振動部50と、記憶部80と、を備えている。
制御部10は、電子機器1を構成する各機能部を制御することにより、電子機器1の全体を制御および管理する。制御部10の処理のうち本実施の形態特有のものについては後述する。
表示部30は、例えば押しボタンスイッチ(プッシュ式ボタンスイッチ)等のようなオブジェクトを画像で表示する。このオブジェクトは、接触検出部40のタッチ面上において接触すべき領域を操作者に示唆する画像である。また、押しボタンスイッチとは、操作者が入力の操作に用いるボタンやキー等(以下、単に「キー等」と総称する)である。表示部30は、例えば、液晶表示パネル(LCD)や有機EL表示パネル等を用いて構成する。
接触検出部40は、通常は表示部30の前面に配置して、表示部30に表示したオブジェクトに対する操作者の指やスタイラスペン等(以下、単に「接触物」と総称する)による接触を、対応する接触検出部40のタッチ面において検出する。また、接触検出部40は、タッチ面に対する接触物の接触の位置を検出し、当該検出した接触の位置を制御部10に通知する。この接触検出部40は、例えば抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等の方式のもので構成されたタッチセンサを用いることができる。
振動部50は、例えば圧電振動子等を用いて構成し、接触検出部40を振動させる。この振動部50は、所定の振動パターンによる振動を発生させることにより、タッチ面に接触している接触物に対して触感を呈示する。本実施の形態において、振動部50は、制御部10から供給される駆動信号に基づいて振動を発生する。すなわち、本実施の形態において、制御部10は、振動部50が振動するように制御する。また、この際、制御部10は、接触検出部40が検出する接触物の接触の位置に応じて、振動部50を駆動する駆動信号を異ならせるように制御することもできる。つまり、制御部10は、接触検出部40が接触を検出した位置に対応する表示部30に表示されたオブジェクトに応じて、異なる態様の振動を発生するよう制御することもできる。
記憶部80は、例えばNAND型フラッシュメモリ等によって構成し、電子機器1において実行する各種のアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリケーション」と記す)を記憶するのみならず、各種の情報を記憶することができる。特に、本実施の形態において、記憶部80は、接触検出部40が検出する接触の位置を、任意のタイミングで記憶することができる。
次に、本実施の形態に係る電子機器1が操作者の接触操作を検出する際の処理について説明する。
図2は、第1実施の形態に係る電子機器1による処理を説明するフローチャートである。本実施の形態において、電子機器1は、振動部50が振動している最中は、当該振動を開始するよりも前に接触検出部40が検出していた接触の位置を、接触検出部40が現在検出している接触の位置として処理する。
以下、上述した処理の詳細を説明する。なお、本実施の形態の処理を開始するに際し、電子機器1は、アプリケーションの開始など所定の処理に関連付けられたキーやアイコンなどのオブジェクトを、少なくとも1つ予め表示部30に表示しておくものとする。
本実施の形態における処理が開始すると、電子機器1の制御部10は、接触検出部40が操作者の指やスタイラスなど接触物の接触を検出したか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11において接触物の接触が検出されたら、制御部10は、当該接触の位置が、表示部30に表示された所定のオブジェクトに対応する位置であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12において接触の位置がオブジェクトに対応する位置である場合、制御部10は、当該検出された接触の位置を記憶部80に記憶する(ステップS13)。
ステップS13において接触の位置を記憶部80に記憶したら、制御部10は、接触が検出された位置に対応するオブジェクトに関連付けられた処理を開始する(ステップS14)。「オブジェクトに関連付けられた処理」とは、例えば音楽プレーヤのアプリケーションを起動させるアイコン(オブジェクト)に対応する位置における接触が検出されたら、当該アイコンに関連付けられている音楽プレーヤのアプリケーションを起動することをいう。また、例えば文字入力モードなどで文字入力用のキーのオブジェクトに対応する位置における接触が検出されたら、当該オブジェクトに関連付けられている文字を表示部30に表示すること等とすることができる。
ステップS14においてオブジェクトに関連付けられた処理が開始されたら、制御部10は、振動部50が振動を発生するように制御する(ステップS15)。ステップS15においては、制御部10は、接触が検出された位置に対応するオブジェクトに応じて、または接触の検出に基づいて開始される処理に応じて、発生する振動を異なる態様のものとすることもできる。
ステップS15において振動が発生したら、制御部10は、発生した振動がまだ継続しているか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16において既に振動が継続していない場合、検出される接触の位置が振動によりばらつくことはないため、制御部10は、ステップS11に戻って処理を続行する。
ステップS16においてまだ振動が継続している場合、当該振動によって、検出される接触の位置がばらつくことがあるため、制御部10は、ステップS17の処理を行う。ステップS17において、制御部10は、ステップS13で記憶した接触の位置を、接触検出部40が検出する接触の位置として用いるように制御する。具体的には、例えば、制御部10は、ステップS13で記憶した接触の位置を、接触検出部40が検出する接触の位置の代用として採用すること等の処理を行うことができる。この後、制御部10は、振動部50が発生する振動が継続している間、ステップS17の処理を継続する。
したがって、制御部10は、振動部50が振動するように制御している間、振動部50が振動するように制御する前に接触検出部40により検出された接触の位置を、接触検出部40により検出されている接触の位置として処理するように制御する。すなわち、この場合、制御部10は、振動部50が振動するように制御する前に接触検出部40により検出された接触の位置を、接触検出部40により検出されている接触の位置とみなすように制御する。
このような処理を行うことにより、本実施の形態による電子機器1は、振動部50が振動を発生している間、接触検出部40が検出する位置として、振動発生前の位置を用いることになる。したがって、本実施の形態によれば、振動が発生している間であっても、接触検出部40による接触位置の検出の精度を高めることができる。すなわち、本実施の形態によれば、振動が発生したことにより操作者が接触検出部40を接触する位置がぶれたとしても、それが要因となって、検出される接触の位置がぶれるということはなくなる。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態に係る電子機器について説明する。
次に、本発明の第2実施の形態に係る電子機器について説明する。
第2実施の形態は、上述した第1実施の形態において、制御部10による処理を変更するものである。すなわち、第2実施の形態に係る電子機器2は、図2にて説明した第1実施の形態に係る電子機器1において、ステップS15の後に実行する処理を変更するものである。具体的には、第2実施の形態に係る電子機器2は、振動部50が振動を発生している間に、接触検出部40に対する接触が操作者の意図に反して解除されてしまった場合であっても、依然として適切な接触の位置を正確に検出する。
第2実施の形態に係る電子機器2は、上記の点以外においては、上述した第1実施の形態で説明した電子機器1と基本的に同じ機器構成および制御により実現することができる。このため、以下、第1実施の形態において説明したのと同じ内容になる説明は、適宜省略する。
図3は、第2実施の形態に係る電子機器2による処理を説明するフローチャートである。本実施の形態において、電子機器2は、振動部50が振動している最中に、所定の短時間、接触検出部40が検出していた接触の位置が検出されなくなった場合も、上述した第1実施の形態と同様の処理を行う。すなわち、このような場合、電子機器2は、当該振動を開始するよりも前に接触検出部40が検出していた接触の位置を、接触検出部40が現在検出している接触の位置として処理する。
図3に示すように、ステップS11において接触検出部40が接触を検出してから、ステップS15において振動部50が振動を発生するまでの処理は、第1実施の形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS15において振動が発生したら、制御部10は、接触検出部40が検出する接触が途絶えたか否かを判定する(ステップS21)。すなわち、ステップS21においては、操作者が接触検出部40を接触していた指先など(接触物)が接触検出部40から離れることにより、接触検出部40が接触を検出しなくなったか否かを判定する。ステップS21において接触の途絶えが検出されない場合、制御部10は、ステップS16に移行して、これ以降は上述した第1実施の形態と同様の処理を行う。
一方、ステップS21において接触の途絶えが検出された場合、制御部10は、当該接触の途絶えが検出されてから所定の短時間が経過したか否かを判定する(ステップS22)。ここで、「所定の短時間」とは、操作者が意図して接触検出部40から接触を解除した操作と区別することができるように、例えば0.5秒とするなど、あまり長い期間の時間にはしないようにするのが好適である。ステップS22において所定の短時間が経過した場合、制御部10は、ステップS11に戻って処理を続行する。
一方、上述のように、振動発生中に、接触検出部40が一瞬の間接触を検出しなくなった後、再び接触検出部40が接触を検出した場合、操作者は本来接触を解除する意図が無かったものと考えられる。したがって、ステップS21において接触の途絶えが検出された場合でも、それが所定の短時間以内であれば(ステップS22のYes)、制御部10は、ステップS16に移行して、これ以降は上述した第1実施の形態と同様の処理を行う。
すなわち、制御部10は、接触の途絶えが検出された場合でも、それが所定の短時間以内であって、まだ振動が継続していれば、ステップS17の処理を行う。ステップS17において、制御部10は、第1実施の形態と同様に、ステップS13で記憶した接触の位置を、接触検出部40が検出する接触の位置として用いるように制御する。
したがって、制御部10は、振動部50が振動するように制御している間に、接触検出部40により接触物による接触が検出されなくなったら、接触が検出されなくなる前に検出された接触の位置を、接触検出部40により検出されている接触の位置として処理するように制御する。すなわち、この場合、制御部10は、接触が検出されなくなる前に検出された接触の位置を、接触検出部40により検出されている接触の位置とみなすように制御する。
ステップS17の後、制御部10は、ステップS21に戻って、振動部50が発生する振動が継続している間、接触の途絶えが検出されたか否か、また当該接触の途絶えが検出された場合には、それが所定の短時間内か否かを判定する。
このような処理を行うことにより、本実施の形態による電子機器2は、第1実施の形態で説明した電子機器1と同様の効果を有することになる。さらに、本実施の形態による電子機器2は、振動部50が振動を発生している間、接触検出部40が検出していた接触が一瞬検出されなくなったとしても、振動発生前の位置を用いることになる。したがって、本実施の形態によれば、振動が発生している間に操作者の接触が一瞬解除されてしまった場合であっても、接触検出部による接触位置の検出の精度を高めることができる。すなわち、本実施の形態によれば、振動が発生したことにより操作者の接触検出部40に対する接触が一瞬離れてしまったとしても、それが要因となって、検出される接触の位置がぶれるということはなくなる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上述した各実施の形態では、表示部30にオブジェクトを表示して接触検出部40が操作者の接触を検出する態様について説明した。しかしながら、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば表示部30を有さずに、接触検出部40のタッチ面上にオブジェクトがインクなどにより直接印刷されているような態様を想定することもできる。
また、上述した各実施の形態では、記憶部80を別個の要素とする構成について説明した。しかしながら、本発明による電子機器は、このような構成に限定されるものではなく、設計の際の要求に応じて種々の構成を採ることができる。例えば、制御部10が、自らのキャッシュメモリに記憶部80の機能を含めるようにするなどの構成とすることもできる。
さらに、上述した各実施の形態では、ステップS13において記憶部80に接触位置を記憶し、ステップS17において記憶部80に記憶された接触位置を読み出して使用した。しかしながら、記憶部80に接触位置を記憶するタイミングは、ステップS13におけるタイミングに限定されるものではなく、設計の際の要求などに応じて種々の構成を採ることができる。例えば、第1実施の形態においては、接触の位置を記憶するタイミングは、ステップS15において振動を発生するよりも前であれば、任意のタイミングとすることができる。また、例えば第2実施の形態においては、接触の位置を記憶するタイミングは、ステップS21において短時間の接触の途絶えが検出されるよりも前であれば、任意のタイミングとすることができる。
例えば、振動部50が振動を発生している間、制御部10は、所定時間間隔で接触の位置を記憶部80に記憶してもよい。この場合、制御部10は、接触検出部40により接触物による接触が検出されなくなったら、記憶部80に記憶されている接触の位置のうち、接触検出部40により接触物による接触が検出されなくなる直前に記憶部80に記憶された接触の位置を、接触検出部40により検出されている接触の位置として処理するように制御するのが好適である。
また、上記実施の形態では、接触検出部40を用いて、当該接触検出部のタッチ面に対する接触を検出したが、押圧検出部を用いて、所定の基準を満たした場合に、接触がなされたものと判定することもできる。このような押圧検出部は、任意の個数の歪みゲージセンサ等を接触検出部40に設けたものとして構成することができる。押圧検出部は、接触検出部40のタッチ面に対する押圧を検出するもので、例えば、押圧に応じて物理的または電気的な特性(歪み、抵抗、電圧等)が変化する歪みゲージセンサや圧電素子等を用いて構成することができる。押圧検出部が例えば圧電素子等を用いて構成された場合、押圧検出部の圧電素子は、接触検出部40のタッチ面に対する押圧に係る荷重(力)の大きさ(または、荷重(力)の大きさが変化する速さ(加速度))に応じて、電気的な特性である電圧の大きさ(電圧値)が変化する。押圧検出部は、この電圧の大きさ(電圧値(以下、単にデータと称する))を、制御部10に通知して、制御部10は、電圧値(データ)が所定の基準を満たした場合に、接触がなされたものと判定することができる。
また、このような押圧検出部は、接触検出部40における接触検出方式に応じて構成することができる。例えば、抵抗膜方式の場合には、接触面積の大きさに応じた抵抗の大きさを、接触検出部40のタッチ面に対する押圧の荷重(力)に対応付けることにより、歪みゲージセンサを用いることなく構成することができる。あるいは、静電容量方式の場合には、静電容量の大きさを、接触検出部40のタッチ面に対する押圧の荷重(力)に対応付けることにより、歪みゲージセンサを用いることなく構成することができる。
また、振動部50は、任意の個数の圧電振動子を用いて構成したり、接触検出部40の全面に透明圧電素子を設けて構成したり、偏心モータを駆動信号の1周期で1回転させるようにして構成したり、することもできる。さらに、押圧検出部および振動部50は、圧電素子を用いて構成する場合は、圧電素子を共用して押圧検出部兼振動部を構成することもできる。圧電素子は、圧力が加わると電力を発生し、電力が加えられると変形するためである。
また、上述したように、振動部50は、押圧検出部も兼ねる圧電素子の電圧の大きさ(電圧値(データ))が所定の基準を満たした際に、当該圧電素子を駆動することにより振動を発生するようにもできる。ここで、圧電素子の電圧の大きさ(電圧値(データ))が所定の基準を満たした際とは、電圧値(データ)が所定の基準値に達した際であってもよいし、電圧値(データ)が所定の基準値を超えた際でもよいし、所定の基準値と等しい電圧値(データ)が検出された際でもよい。
上述した実施の形態においては、接触検出部40を表示部30の上面に重ねて配置した構成を想定して説明した。本発明による電子機器は、このような構成にすることは必須ではなく、接触検出部40と表示部30とを離間した構成にすることもできる。しかしながら、接触検出部40を表示部30の上面に重ねて配置した構成とする方が、表示される画像と発生する振動(および開始される所定の処理)との対応関係を、操作者に容易に認識させることができる。
また、上述した実施の形態の説明における表示部30および接触検出部40は、表示部と接触検出部との両機能を共通の基板に持たせる等により、一体化した装置によって構成されるようにしてもよい。このように表示部と接触検出部との両機能を一体化した装置の構成の一例としては、液晶パネルが有するマトリクス状配列の画素電極群に、フォトダイオード等の複数の光電変換素子を規則的に混在させたものを挙げることができる。このような装置は、液晶パネル構造によって画像を表示する一方で、パネル表面の所望位置をタッチ入力するペンの先端で液晶表示用のバックライトの光を反射し、この反射光を周辺の光電変換素子が受光することによって、タッチ位置を検出することができる。
なお、振動部50は、振動モータ(偏心モータ)などを利用して電子機器1を振動させることにより、接触検出部40を間接的に振動させるように構成してもよいし、接触検出部40に圧電素子などを配設することにより、接触検出部40を直接的に振動させるように構成してもよい。
また、上述した第1実施の形態においては、電子機器1は、振動部50が振動を発生している間、接触検出部40が検出する位置として、振動発生前の位置を用いている。しかしながら、本発明の電子機器は、このような位置を用いることに限定されるものではない。例えば、本発明の電子機器は、振動部50が振動を発生している間、接触検出部40が接触物の接触を検出している場合には、接触検出部40が検出する位置として、振動発生前の位置を用いるようにすることができる。一方、振動部50が振動を発生している間に、接触検出部40が接触物の接触を検出しなくなった場合には、接触検出部40が検出する位置として、振動発生前の位置を用いることなく、接触検出部40が接触物の接触を検出しなくなったことにより、接触の位置はないとして種々の処理を行うようにしてもよい。
また、上述した第2実施の形態において、制御部10は、接触検出部40により接触の途絶えが検出された場合、当該接触が途絶えている時間に関わらず、接触が検出されなくなる前に検出された接触の位置を、接触検出部40により検出されている接触の位置とみなすように制御してもよい。
1 電子機器
10 制御部
30 表示部
40 接触検出部
50 振動部
80 記憶部
10 制御部
30 表示部
40 接触検出部
50 振動部
80 記憶部
Claims (2)
- 接触物による接触を検出する接触検出部と、
前記接触検出部を振動させる振動部と、
前記振動部が振動するように制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記振動部が振動するように制御している間、前記振動部が振動するように制御する前に前記接触検出部により検出された前記接触の位置を、前記接触検出部により検出されている接触の位置とみなすように制御することを特徴とする電子機器。 - 接触物による接触を検出する接触検出部と、
前記接触検出部を振動させる振動部と、
前記振動部が振動するように制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記振動部が振動するように制御している間に、前記接触検出部により前記接触物による接触が検出されなくなった場合、前記接触が検出されなくなる前に検出された前記接触の位置を、前記接触検出部により検出されている前記接触の位置とみなすように制御することを特徴とする電子機器。
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