JP5444035B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、導光板方式のバックライトを有するカラー液晶表示装置に適用して有効な技術に関するものである。
従来、液晶表示装置には、液晶表示パネルの背面側にバックライト(照明装置)が配置されているものが多い。液晶表示装置に用いられるバックライトは、一般に、直下型と呼ばれる構成と、エッジライト型と呼ばれる構成に大別される。エッジライト型のバックライトは、直下型に比べて薄くて軽く、消費電力も低いので、たとえば、携帯電話端末などの携帯型電子機器に用いる液晶表示装置に採用されている。
携帯型電子機器などの情報機器に用いられる液晶表示装置は、たとえば、RGB方式などのカラー表示に対応しており、表示領域における1つの画素(絵素)は、複数のサブ画素を有する。このとき、1つの画素における複数のサブ画素は、透過する可視波長域が異なる。RGB方式の場合、1つの画素は、赤色系の光のみが透過する第1のサブ画素、緑色系の光のみが透過する第2のサブ画素、および青色系の光のみが透過する第3のサブ画素を有する。
ところで、従来の液晶表示装置においてバックライトから液晶表示パネルに照射される光は、いわゆる白色光であり、赤色系の光、緑色系の光、および青色系の光が混色している。そのため、従来の一般的なRGB方式のカラー液晶表示装置では、すべてのサブ画素に白色光が入射する。しかしながら、各サブ画素は、透過する可視波長域が異なり、それぞれ、所定の可視波長域の光のみが透過するカラーフィルタ(波長フィルタ)を有する。このとき、サブ画素に入射した光のうちの、透過する可視波長域に含まれない波長の光は、通常、カラーフィルタで吸収される。したがって、バックライトを有する従来のカラー液晶表示装置では、バックライトからの光の利用効率が低いという問題があった。
カラー液晶表示装置におけるバックライトからの光の利用効率を高める方法としては、たとえば、導光板と液晶表示パネルとの間に透過型回折格子を配置し、液晶表示パネルの液晶層と透過型回折格子との間に集光部材を配置する方法が提案されている(たとえば、特許文献1を参照。)。
透過型回折格子および集光部材を用いるカラー液晶表示装置は、導光板から液晶表示パネル側に出射した光を透過型回折格子で回折させて分光し、集光部材により各波長の光を透過するサブ画素に集光する。RGB方式の場合、たとえば、透過型回折格子により分光された光のうちの赤色系の波長域の光は第1のサブ画素に集光し、緑色系の波長域の光は第2のサブ画素に集光し、青色系の波長域の光は第3のサブ画素に集光する。このようにすると、従来のカラー液晶表示装置ではカラーフィルタで吸収されていた光を利用でき、バックライトからの光の利用効率が向上する。
なお、特許文献1および以下の説明で参照する非特許文献1は、それぞれ、下記の通りである。
特開2005−062692号公報
Y. Taira, et al., "Low-power LCD using a Novel Optical System", SID 02 DIGEST, P.1313(2002)
しかしながら、従来のカラー液晶表示装置に用いられている透過型回折格子の回折効率を独自に計算したところ、後述するように回折効率が低いことが判明した。そのため、透過型回折格子により分光された各波長の光を透過するサブ画素に集光しても、カラー液晶表示装置全体でみると、バックライトからの光の利用効率はあまり向上しない。
本発明の目的は、バックライトを有するカラー液晶表示装置において、バックライトからの光の利用効率を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概略を説明すれば、以下の通りである。
一対の基板の間に液晶層が挟持された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの背面側に配置されたバックライトとを有し、前記液晶表示パネルは、表示領域における1つの画素が複数のサブ画素からなり、かつ、1つの画素における前記複数のサブ画素は透過する可視波長域が異なり、前記バックライトは、前記液晶表示パネルの背面側に配置された導光板と、前記導光板の端部に配置された光源とを有する液晶表示装置であって、
前記液晶表示パネルと前記導光板との間には、前記導光板から前記液晶表示パネル側に出射した光を回折して分光する回折格子が配置され、前記液晶層と前記回折格子との間には、前記回折格子で分光された各波長の光を、前記複数のサブ画素のうちの透過するサブ画素に集光する集光部材が配置されており、
前記回折格子は、前記光源から前記導光板に取り込まれた光が主として伝播する方向に並んだ複数の溝を有し、前記光が主として伝播する方向と平行な主断面で見た前記溝が、前記導光板側の端部から前記液晶表示パネル側の端部に向かうにつれて前記光源から離れる方向に傾斜している液晶表示装置である。
本発明の液晶表示装置によれば、バックライトからの光の利用効率を向上させることができる。
本実施例の液晶表示装置の概略構成の一例を示す模式分解斜視図である。 主断面における液晶表示装置の断面構成の一例を示す模式断面図である。 液晶表示パネルの画素の平面構成の一例を示す模式平面図である。 主断面における回折格子の断面形状の一例を示す模式断面図である。 本実施例の回折格子における回折効率の波長依存性の一例を示すグラフ図である。 導光板から液晶表示パネル側に出射する光の出射角度分布の一例を示すグラフ図である。 本実施例の液晶表示装置の作用効果を説明するための模式平面図である。 回折格子の溝の深さと回折効率との関係の一例を示すグラフ図である。 回折格子の柱部のデューティ比と可視波長域の光の平均回折効率との関係の一例を示すグラフ図である。 回折格子の柱部の傾斜角度と回折角度との関係を示す模式断面図である。 従来の回折格子の断面形状の一例を示す模式断面図である。 図11に示した回折格子における回折効率の波長依存性の一例を示すグラフ図である。
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1乃至図4は、本発明による一実施例の液晶表示装置の概略構成を説明するための模式図である。
図1は、本実施例の液晶表示装置の概略構成の一例を示す模式分解斜視図である。図2は、主断面における液晶表示装置の断面構成の一例を示す模式断面図である。図3は、液晶表示パネルの画素の平面構成の一例を示す模式平面図である。図4は、主断面における回折格子の断面形状の一例を示す模式断面図である。
なお、図2および図4は、図1に示したxyz直交座標系におけるyz平面と平行な断面の構成例を示している。また、図3は、図1に示したxyz直交座標系におけるxy平面で見たときの構成例を示している。また、図2に示した液晶表示パネルの断面構成は、図3のA−A’線の位置における断面構成に相当する。
本実施例の液晶表示装置は、たとえば、図1および図2に示すように、液晶表示パネル1とバックライト2とを有する。また、図示はしていないが、本実施例の液晶表示装置は、そのほかに、たとえば、液晶表示パネル1やバックライト2の動作を制御するための制御回路などを有する。
液晶表示パネル1は、たとえば、第1の基板3、第2の基板4、液晶層5、第1の偏光板6、第2の偏光板7、レンチキュラレンズ8、および光拡散シート9を有する。
本実施例の液晶表示装置における液晶表示パネル1は、RGB方式のカラー表示に対応している透過型の液晶表示パネルであるとする。このとき、液晶層5よりもバックライト2側に配置される第1の基板3は、TFT基板などと呼ばれている基板であり、ガラス基板などの透明な絶縁基板の表面に走査信号線、映像信号線、TFT素子、画素電極などを有する回路や配向膜などが形成されている。また、第2の基板4は、対向基板またはCF基板などと呼ばれている基板であり、ガラス基板などの透明な絶縁基板の表面にブラックマトリクス、カラーフィルタ、配向膜などが形成されている。
なお、本実施例の液晶表示パネル1における第1の基板3および第2の基板4の構成、ならびに液晶層5として用いる液晶材料の組み合わせは、たとえば、周知の組み合わせのいずれかであればよい。そのため、本実施例では、液晶表示パネル1における第1の基板3および第2の基板4の構成、ならびに液晶層5として用いる液晶材料の組み合わせに関する詳細な説明を省略する。
第1の偏光板6と第2の偏光板7とは、第1の基板3、液晶層5、および第2の基板4を挟むように配置されており、第1の基板3とバックライト2との間には第1の偏光板6が配置されている。また、第1の基板3と第1の偏光板6との間には、レンチキュラレンズ8が配置されている。また、第2の基板4において液晶層5と対向する面とは反対側の面には、第2の偏光板7および光拡散シート9が積層されている。
なお、本実施例の液晶表示パネル1における第1の偏光板6および第2の偏光板7は、従来の液晶表示パネルで用いられているフィルム状の偏光板のいずれかであればよい。そのため、本実施例では、第1の偏光板6および第2の偏光板7に関する詳細な説明を省略する。また、レンチキュラレンズ8および光拡散シート9に関する説明は、後述する。
また、本実施例では、液晶表示パネル1の表示領域AR1が長方形であるとする。以下の説明では、図1に示したように、表示領域AR1の短辺が延びる方向をx軸方向とし、長辺が延びる方向をy軸方向とする。また、本実施例では、表示領域AR1における1つの画素が、赤色フィルタFRを有する第1のサブ画素、緑色フィルタFGを有する第2のサブ画素、および青色フィルタFBを有する第3のサブ画素からなるとする。このとき、1つの画素を構成する3つのサブ画素は、たとえば、図3に示すように、y軸方向(表示領域AR1の長辺方向)に並んでいるとする。またこのとき、3つのサブ画素は、後述するバックライト2の光源に近いほうから順に第1のサブ画素、第2のサブ画素、第3のサブ画素となるように並べる。
一方、バックライト2は、導光板10、光源11、反射シート12、位相差シート13、回折格子14などを有する。
導光板10は、光源11が発した光15を面状光線に変換して液晶表示パネル1側に出射させるための透明な光学部品である。このとき、導光板10に取り込まれた光15は、液晶表示パネル1の表示領域AR1と概ね重なる光出射領域AR2から出射させる。またこのとき、たとえば、導光板10において液晶表示パネル1と対向する面とは反対側の面には、伝播する光15を液晶表示パネル1側に出射させるための光取り出し構造として、V溝10vが設けられている。
なお、本実施例のバックライト2における導光板10は、従来のバックライトに用いられている導光板のいずれかであればよい。そのため、本実施例では、導光板10に関する詳細な説明を省略する。
光源11は、赤(R)、緑(G)、青(B)の波長領域が分離され、それぞれのスペクトル幅が狭いものが望ましく、本実施例では、たとえば、RGBの波長領域にピーク波長を持つ個別の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いる。このとき、光源11には、たとえば、赤色の光を発するLEDチップ、緑色の光を発するLEDチップ、および青色の光を発するLEDチップの3つのLEDチップを1つのパッケージに実装したLEDパッケージを用いることが望ましいが、上記の3種類のLEDチップが個別にパッケージされたものを組み合わせて用いてもよい。また、光源11には、LEDパッケージの代わりに、たとえば、RGBに発光のピークを持つ3波長蛍光体を用いた冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)を用いてもよい。
また、本実施例の液晶表示装置のように、液晶表示パネル1の表示領域AR1が長方形である場合、導光板10の光出射領域AR2も長方形である。このとき、導光板10のxy平面でみた平面形状も、x軸方向が短辺、y軸方向が長辺の概略長方形となる。またこのとき、液晶表示パネル1の表示領域AR1における1つの画素は、上記のように、第1のサブ画素、第2のサブ画素、第3のサブ画素がy軸方向(表示領域AR1の長辺方向)に並んでいる。すなわち、本実施例の液晶表示装置では、1つの画素における3つのサブ画素は、導光板10の長辺方向に並ぶことになる。そのため、光源11は、図1に示したように、導光板10の短辺の1つに沿って配置する。またこのとき、光源11は、1つの画素における第1のサブ画素、第2のサブ画素、第3のサブ画素のうちの、第1のサブ画素からの距離が最も短くなるほうの短辺に配置する。この理由については、後述する。
反射シート12は、導光板10から液晶表示パネル1とは反対側に出射した光を導光板に戻すための光学部品であり、たとえば、樹脂フィルムの表面にアルミニウム膜などの光反射率が高い金属膜を形成したものである。
位相差シート13および回折格子14は、導光板10と液晶表示パネル1との間に配置される。このとき、位相差シート13は、導光板10と回折格子14との間に配置される。
位相差シート13は、導光板10から液晶表示パネル1側に出射した光の偏光方向を変えるための光学部品である。また、回折格子14は、位相差シート13を通過して液晶表示パネル1に向かう光15を回折させて分光する光学部品である。また、本実施例における回折格子14は、透過型、すなわち、位相差シート13側から入射した光15が透過して液晶表示パネル1側に回折するものである。位相差シート13および回折格子14に関する説明は、後述する。
本実施例の液晶表示装置において光源11が発した光15は、導光板10に入射する。導光板10に入射した光15は、導光板10と空気との界面において全反射しながら伝播する。このとき、導光板10に設けたV溝10vに反射した光15の一部または全部は、導光板10の液晶表示パネル1と対向する面で屈折し、液晶表示パネル1側に出射する。また、導光板10から反射シート12側に出射した光は、反射シート12で反射して導光板10に戻り、その後、液晶表示パネル1側に出射する。導光板10から液晶表示パネル1側に出射した光15は、位相差シート13を通過した後、回折格子14に入射し、回折される。
導光板10から液晶表示パネル1側(位相差シート13側)に出射する光15は、通常、導光板10の表面(空気または位相差シート13との界面)に近い角度で出射し、拡がり角も小さい。そのため、回折格子14への入射角度は大きく、その拡がりは小さい。導光板10から出射する光15の出射角度は概ね60度から90度までの範囲にある。このとき、導光板10から出射する光の輝度ピークは、出射角度にして70度から85度までの範囲にあり、概ね80度となる。
また、回折格子14への入射角度の広がりは、たとえば、導光板10に設けるV溝10vの傾斜角度に依存し、傾斜角度を小さくすると回折格子14への入射角度の拡がりを小さくできる。そのため、本実施例の導光板10に設けるV溝10vは、傾斜角度を小さくすることが望ましい。このようにして、回折格子14に入射する光15の入射角度の拡がりを小さくすると、回折格子14で回折した光を、波長毎(色毎)に異なる角度に分離することができる。このとき、波長の長い赤色系の光ほうが回折角度は大きくなり、青色系の光に比べて光源11側により近く回折される。すなわち、図2に示したように、回折格子14に入射した光15のうちの、緑色系の光15gがxy平面に対して垂直な方向(z軸方向)に回折したとすると、それより波長の長い赤色系の光15rはz軸方向よりも光源11側に傾いた方向に回折する。また、緑色系の光15gよりも波長の短い青色系の光15bは光源11から遠ざかる方向に回折する。
回折格子14で回折した光15r,15g,15bは、第1の偏光板6を透過し、レンチキュラレンズ8によって液晶層5の付近に集光される。レンチキュラレンズ8は、たとえば、図1および図2に示したように、曲率方向がy軸方向(表示領域AR1の長辺方向)と概ね平行なシリンドリカルレンズ8aからなる。また、シリンドリカルレンズ8aの幅(曲率方向の寸法)は、図2に示したように、1つの画素のy軸方向の寸法と概ね一致させる。このようにすると、1つのシリンドリカルレンズ8aにより集光される赤色系の光15r、緑色系の光15g、および青色系の光15bは、赤色系の光15rの集光位置が光源11から最も近い位置になり、青色系の光15bの集光位置が光源11から最も遠い位置になる。したがって、1つの画素におけるサブ画素の並びを、光源に近いほうから順に第1のサブ画素、第2のサブ画素、第3のサブ画素となるようにしておくと、赤色系の光15rを第1のサブ画素に集光し、緑色系の光15gを第2のサブ画素に集光し、青色系の光15bを第3のサブ画素に集光することができる。
このとき、赤色系の光15r、緑色系の光15g、および青色系の光15bが、それぞれ透過するサブ画素の開口領域(透過領域)に集光されるようにするには、たとえば、回折格子14による各色の光15r,15g,15bの分離角度、TFT基板3の厚さ、およびサブ画素のy軸方向の寸法(ピッチ)に合わせてシリンドリカルレンズ8aの焦点距離を定め、各サブ画素の開口領域との相対位置を調整してレンチキュラレンズ8を形成すればよい。レンチキュラレンズ8の形成方法は周知であり、種々の方法が知られている。そのため、本実施例では、レンチキュラレンズ8の形成方法に関する具体的な説明は省略する。
また、各サブ画素のカラーフィルタFR,FG,FBを通過した光15r,15g,15bは、それぞれの光の偏光状態と第2の偏光板7の吸収軸との関係に応じた割合で第2の偏光板7を通過し、光拡散シート9を透過する。本実施例の液晶表示装置のように、各色の光15r,15g,15bの進行方向が異なる場合は、第2の偏光板7を透過した光15r,15g,15bを拡散シート9によって拡散させることによって、RGBの出射角度の違いを緩和して角度による色変化を低減することができる。
さて、本実施例の液晶表示装置では、導光板10から出射した光15を回折格子14で回折させるときの回折効率を向上させるために、回折格子14の形状を、たとえば、図4に示すように、多数の傾斜した溝14tを有する形状にする。このとき、それぞれの溝14tはx軸方向、すなわち光源11を配置している短辺の延びる方向に延びている。またこのとき、溝14tは、主断面(yz面と平行な断面)で見たときの形状が、図4に示したように、導光板10から遠ざかるにつれて光源11から遠ざかる方向に傾いた形状になるようにする。
回折格子14に入射する光15の波長をλ(nm)、回折格子14への入射角度をi(度)、回折格子14の格子定数をd(nm)とし、回折次数をmとすると、回折角度θ(度)は、下記数式1で表される。
Figure 0005444035
数式1において、図4に示したように、主断面において光源11から遠ざかる方向に進む光15の入射角度iを正にとることにすると、回折格子14の垂線14pよりも光源11側に回折するときの光15の回折角度θは負となる。通常、格子定数dが大きく複数の回折次数が生じる場合、広い波長範囲で所望の回折次数の回折効率を高くすることは難しい。そこで、本実施例では、回折次数mが−1次の回折光を用いることにした。
また、本実施例の回折格子14は、回折格子14に入射する光のうちのTE偏光(電場が溝14tの延びるx軸方向に平行な偏光)の回折効率が高くなるように、隣接する2つの溝14tを隔てる柱部14wを光源11から遠ざかる方向に傾けた形状にして、溝14tを傾斜させている。回折格子14の溝14tの形状は、格子定数d、柱部14wの傾き角度α、溝14tの深さh、柱部14wの幅a、柱部14wの屈折率nによって特徴づけられ、回折効率はこれらの値に依存する。またこのとき、柱部14wのデューティ比はa/dであり、g(=h/tanα)は柱部14wの傾斜量を表している。
図5は、本実施例の回折格子における回折効率の波長依存性の一例を示すグラフ図である。
なお、図5のグラフは、横軸が回折格子14に入射する光の波長λ(nm)、縦軸が回折効率DE(%)である。また、図5のグラフは、格子定数dを530nm、溝14tの深さhを625nm、デューティ比(a/d)を0.4、柱部14wの傾き角度αを64度とした回折格子14に、主断面における入射角度iが80度となるように光15を入射したときの、−1次回折光の回折効率DEの波長依存性を示している。また、図5のグラフにおいて、実線の曲線はTE偏光PTEの回折効率DEを示しており、破線の曲線はTM偏光PTMの回折効率DEを示している。
図5からわかるように、本実施例の液晶表示装置で用いる回折格子14は、可視波長域の広い範囲でTE偏光PTEの回折効率DEが高いことが分かる。一方、電場が回折格子14の溝14tの延びるx軸方向に垂直なTM偏光PTMは、短波長側では回折効率DEが高いものの、波長が長くなるにしたがって回折効率DEが減少する特性を示しており、緑色系の波長や赤色系の波長での回折効率DEが小さくなっている。
したがって、本実施例の液晶表示装置において、バックライト2からの光の利用効率を高めるには、回折格子14に入射する光に、TE偏光PTEが多く含まれるようにすればよい。また、第1の偏光板6の透過軸方向を、回折格子14で回折したTE偏光PTEの偏光方向と概ね平行になるようにすれば、第1の偏光板6を通過する光の量が多くなり、バックライト2からの光の利用効率を高めることができる。
図6は、導光板から液晶表示パネル側に出射する光の出射角度分布の一例を示すグラフ図である。
なお、図6のグラフは、横軸が導光板10から出射する光15の出射角度i(度)、縦軸が光の輝度IB(単位は任意)である。また、図6のグラフにおいて、実線の曲線はP偏光Pの出射角度分布を示しており、破線の曲線はS偏光Pの出射角度分布を示している。
図6からわかるように、導光板10から液晶表示パネル1側に出射する光のうちの電場が入射面に垂直なS偏光P、電場が入射面に平行なP偏光Pのいずれも、出射角度iのピークは90度に近く、導光板10の出射面に平行に近く出射されている。また、S偏光PとP偏光Pとを比較した場合、ピーク輝度は、S偏光Pに比べてP偏光Pのほうが高い。
したがって、本実施例の液晶表示装置において、バックライト2からの光の利用効率を高めるには、導光板10から液晶表示パネル1側に出射したP偏光Pが、回折格子14におけるTE偏光PTEになるようにすればよい。しかしながら、導光板10におけるP偏光Pは、電場が入射面に平行、言い換えると偏光方向がy軸方向と概ね平行な直線偏光である。これに対し、回折格子14におけるTE偏光PTEは、電場が回折格子14の溝14tの延びるx軸方向に平行な直線偏光である。そこで、本実施例の液晶表示装置では、導光板10におけるP偏光Pが回折格子14におけるTE偏光PTEになるように、導光板10と回折格子14との間に位相差シート13を配置する。
図7は、本実施例の液晶表示装置の作用効果を説明するための模式平面図である。
本実施例の液晶表示装置の導光板10は、たとえば、図7に示したように、x軸方向が短辺、y軸方向が長辺の長方形である。また、光源11は、導光板10の短辺の1つに沿って配置されている。このとき、光源11が発した光の主成分、言い換えると強度分布で見たときに強度が高い成分は、y軸方向と概ね平行な方向に伝播する。したがって、導光板10から液晶表示パネル1側に出射するP偏光Pの電場(偏光方向)は、y軸方向と概ね平行になる。
導光板10から液晶表示パネル1側に出射したP偏光Pは、位相差シート13を通過することにより、電場が90度回転し、電場がx軸方向と概ね平行な直線偏光になり、その状態で回折格子14に入射する。
回折格子14は、前述のように、溝14tの延びる方向がx軸方向であり、位相差シート13を通過して回折格子14に入射した直線偏光の電場もx軸方向と概ね平行である。すなわち、回折格子14に入射した直線偏光は、回折格子14におけるTE偏光PTEになっているので、図5に示したように、可視波長域の全域で高い回折効率を示す。
またこのとき、第1の偏光板6の透過軸TXを、回折格子14の溝14tの延びるx軸方向と概ね平行にしておくと、回折格子14で回折した光15r,15g,15bの大部分が第1の偏光板6を透過する。また、回折格子14で回折した各波長の光15r,15g,15bは、レンチキュラレンズ8により透過するサブ画素に集光される。
このように、本実施例の液晶表示装置は、導光板10から出射したP偏光Pの電場を位相差シート13により回転させることで、回折効率の高いTE偏光PTEに変換し、バックライト2からの光の利用効率を高める。
なお、第1の偏光板6の透過軸TXは、TE偏光PTEの電場(本実施例ではx軸方向)に完全に一致させなくてもよく、透過軸TXと回折格子14の溝14tの延びる方向とのなす角度が0度以上22.5度以下であれば、バックライト2からの光の利用効率を向上する効果が得られる。特に、透過軸TXと溝14tの延びる方向とのなす角度を15度以下、さらには10度以下にすると、第1の偏光板6を透過する光量がさらに増加するため望ましい。また、本実施例の液晶表示装置を携帯電話用のディスプレイとして用いる場合には、通常、図1や図7に示したx軸方向が左右方向、y軸方向が上下方向になるように用いられる。そのため、第1の偏光板6の透過軸TXと第2の偏光板7の透過軸とが直交している場合には、第2の偏光板7の透過軸はy軸方向、つまり上下方向となる。したがって、液晶表示パネル1を通過して観察者に向かう光は電場(振動方向)が上下方向の光となり、たとえば、電場が水平方向の光を吸収する偏光サングラスを掛けていても表示画像を見ることができ、望ましい。
また、本実施例の液晶表示装置では、導光板10から出射した光の偏光方向を位相差シート13によって変換しているので、第1の偏光板5を透過するのは主に導光板10におけるP偏光Pとなる。導光板10から出射した光の輝度分布は、図6に示したように、S偏光Pでは約76度にピークを持つのに対して、P偏光Pは約80度にピークがある。このように、一般的にP偏光Pの輝度のピーク角度はS偏光Pのピーク角度よりも大きい。そのため、本実施例の液晶表示装置では、導光板10から出射するP偏光Pの輝度のピーク角度や拡がり角に合わせて、位相差シート13の面内位相差や、回折格子14の格子定数dなどを定めることが望ましい。
位相差シート13は、P偏光で入射した光をS偏光に変換、言い換えると直線偏光の偏光方向を90度回転して出射する1/2波長板の特性を有するものであり、特に、導光板10から出射されるP偏光Pの輝度ピーク角度で入射する光に対してS偏光(回折格子におけるTE偏光PTE)に変換されて出射されるように位相差などを調整することが望ましい。すなわち、位相差シート13は、斜めに入射する光(たとえば、入射角度iが70度から85度の光)に対して位相差が最適となるように面内位相差および遅相軸を調整することが望ましい。このとき、位相差シート13としては、たとえば、面内のみならず厚さ方向も屈折率が異なる2軸性のものを用いることが望ましい。また、図2に示した構成例では、位相差シート13と回折格子14との間に空気の層が介在しているが、これに限らず、位相差シート13を回折格子14の導光板10側に貼り合わせて一体化してもよい。
また、回折格子14の格子定数dは、たとえば、P偏光Pの輝度ピーク角度で回折格子14に入射した緑色系の光15gが、液晶表示パネル1に対して概ね垂直に近い角度で入射するように定める。数式1より、入射角度iが80度、格子定数dが530nmの回折格子14に入射した場合に回折角度θが0度になる−1次回折光の波長λは538nmとなり、緑色系の光15gが液晶表示パネル1に対して概ね垂直に近い角度で入射する。一般に、緑色系と呼ばれる光の波長域は500nmから560nmであり、この波長域の光が入射角度80度で回折格子14に入射したときの回折角度θをほぼ0度とするためには、数式1より、格子定数dを約507nmから約568nmのいずれかにすればよい。したがって、本実施例の液晶表示装置における回折格子14は、格子定数dを500nm以上570nm以下とすればよい。
また、回折格子14の回折効率は、格子の形状(溝14tの深さh、柱部14wの傾き角度α、柱部14wのデューティ比a/d)や回折格子14の屈折率に依存するので、所望の入射角度iで入射するTE偏光PTEの回折効率が所望の波長範囲で高くなるように、これらパラメータを調整する。
図8は、回折格子の溝の深さと回折効率との関係の一例を示すグラフ図である。
なお、図8のグラフは、横軸が回折格子14の溝14tの深さh(nm)、縦軸が回折効率DE(%)である。また、図8のグラフは、回折格子14の格子定数dを530nm、柱部14wの傾斜量gを276nm、デューティ比a/dを0.4、柱部14wの屈折率nを1.5として、溝14tの深さhを変えたときの回折効率を示している。また、図8には、赤色系、緑色系、および青色系の波長を代表して、波長λが650nmの光、550nmの光、および450nmの光での回折効率DEを示している。
図8からわかるように、上記の回折格子14では、溝14tの深さhが620nmの付近でRGBの3波長すべての回折効率DEが高くなり、かつ、ほぼ同じ効率になる。そのため、この場合、溝14tの深さhは約620nmが最適である。また、溝14tの深さhを600nm以上650nm以下にすると、波長λが650nmの光、550nmの光、および450nmの光のすべてにおいて回折効率DEが80%以上となる。そのため、上記の回折格子14(格子定数dが530nm、柱部14wの傾斜量gが276nm、デューティ比a/dが0.4、柱部14wの屈折率nが1.5の回折格子)では、溝14tの深さhを600nm以上650nm以下にすることが望ましい。なお、図8からわかるように、溝14tの深さhが550nm以上700nm以下であれば、波長λが650nmの光、550nmの光、および450nmの光のすべてにおいて回折効率DEが60%以上となり、高い回折効率を得ることができる。
ところで、回折効率DEが高くなる溝14tの深さhは、溝14tおよび柱部14wの平均屈折率に依存する。そのため、溝14tの深さhは、下記数式(2)における柱部14tの屈折率n、柱部14のデューティ比a/dに応じて、hが660nm以上840nm以下となるようにすることが望ましい。また、溝14tの深さhは、下記数式(2)におけるhが720nm以上780nm以下となるようにすることがさらに望ましい。
Figure 0005444035
図9は、回折格子の柱部のデューティ比と可視波長域の光の平均回折効率との関係の一例を示すグラフ図である。
なお、図9のグラフは、横軸が回折格子14の柱部14wのデューティ比a/d、縦軸が可視波長域(波長λが400nmから700nmの波長域)の光における平均回折効率DEave(%)である。また、図9には、可視波長域の光の入射角度iを76度にしたときの関係と、80度にしたときの関係を示している。
図9からわかるように、デューティ比a/dが0.3から0.5の範囲では、入射角度iが80度の光の平均回折効率DEaveのほうが高くなる。
本実施例では、前述のように、導光板10から出射するP偏光およびS偏光のうちの、出射角度(回折格子14への入射角度i)が大きいP偏光を位相差シート13により回折格子14におけるTE偏光に変換することで、バックライトからの光の利用効率を高めている。導光板10から出射するP偏光の輝度ピークは、前述のように、出射角度にして約80度である。そのため、本実施例の回折格子14におけるデューティ比a/dは、0.3から0.5までの範囲にすることが望ましい。
また、回折格子14のデューティ比a/dを大きくすると、柱部14wの幅aを大きくすることができるので、柱部14wの強度が大きくなり、回折格子14の加工が容易になる。
P偏光は、S偏光に比べて導光板10からの出射角度が大きいため、数式1より、P偏光を用いることでS偏光を用いる場合に比べて格子定数dの小さな回折格子14を用いて緑色系の光15gを正面方向に回折することができることが分かる。より小さな格子定数dの回折格子14を用いることで、回折格子14の波長分散が大きくなり、RGBの波長ごとの回折角度の差を大きくすることができる。そのため、焦点距離の短いレンチキュラレンズ8(シリンドリカルレンズ8a)を用いて各波長の光をサブ画素に集光することができ、TFT基板3を薄くすることができる。このように、本実施例の液晶表示装置は、液晶表示パネル1を薄型化でき、軽量化できる効果も得ることができる。
図10は、回折格子の柱部の傾斜角度と回折角度との関係を示す模式断面図である。
本実施例の回折格子14におけるTE偏光の回折効率は、導光板10から入射した光15(TE偏光)が回折格子14の柱部14wで反射する方向と、回折格子14による回折角度θとが一致すると高くなる。つまり、図10に示すように、回折格子14の柱部14wへ入射する光の入射方向と回折格子14とのなす角度をrとしたときに、下記数式3により求まる値βが概ね1になるように柱部14wの傾き角度αを定めると、回折角度θ方向の回折が強くなる。
Figure 0005444035
なお、数式3における角度rは、図10からわかるように、入射角度iで回折格子14に入射した光15の屈折角度であり、下記数式4から求められる。
Figure 0005444035
本実施例の液晶表示装置では、主断面(図1に示したyz平面と平行な断面)における緑色系の光15gの回折方向が回折格子14に対して概ね垂直になるようにしている。そのため、回折角度θを0度として数式3を解くと、ベータは下記数式5のようになる。
Figure 0005444035
また、数式5における入射角度iは、主断面において回折格子14に入射するTE偏光の輝度ピークの角度とすればよい。本願発明者らが、精密に偏光による依存性を含めて、回折角度θが概ね0度の方向における回折効率が最大となる柱部14wの傾き角度αを求めたところ、1.1≧β≧0.8とするとよく、特に、1≧β≧0.9とすることが望ましいことがわかった。本実施例の液晶表示装置では、導光板10から出射されるP偏光を回折格子14におけるTE偏光に変換して用いるため、数式5におけるiを80度とし、正面方向(θ=0)に強く回折するように柱部14w傾き角度αを定めればよい。柱部14wの屈折率nを1.5、柱部14wの傾き角度αを64度、回折角度θを0度として数式5を解くと、βは0.92である。したがって、柱部14wの傾き角度αを64度にすれば、緑色系の光15gを正面方向に回折させるときの回折効率がほぼ最大になる。
本実施例の液晶表示装置では、光源11として、450nm、540nm、および640nmにピーク波長を持つ光が得られるLEDパッケージを用いた。このとき、主断面を進む光線について各波長の光が入射角度80°で格子定数530nmの回折格子14に入射した場合の回折角度θを数式1より求めると、下記表1のようになった。
Figure 0005444035
なお、表1において、PRACは本実施例のように導光板10から出射したP偏光を回折格子14におけるTE偏光に変換して回折させたときの各波長λの光の回折角度θであり、COMPは比較のために導光板10から出射したS偏光そのまま回折させたときの各波長λの光の回折角度θである。
表1からわかるように、本実施例の液晶表示装置では、緑色系の光15gのうちの輝度ピーク角度の光は、液晶表示パネル1にわずかに傾いて入射する。この場合、緑色系の光15gの輝度ピーク角度で入射した光が緑画素の透過領域の中心に集光されるようにするには、たとえば、レンチキュラレンズ8(シリンドリカルレンズ8a)の位置をy軸方向にずらせばよい。緑色系の光15gの輝度ピーク角度は、−5度から+5度の範囲であれば、シリンドリカルレンズ8aの位置によって調整することができ、液晶表示パネル1に対してほぼ垂直に入射していると考えることができる。比較のため、導光板10から出射されるS偏光のうちの輝度ピーク角度76度の光が回折格子14に入射する場合の回折角度も表1に合わせて示した。入射角度76度では、緑色系の光15gの輝度ピーク波長540nmの回折角度が入射角度80度の場合に比べて、回折格子14の垂線に対して大きな角度で回折されることが分かる。このように、シリンドリカルレンズ8aの位置調整量を小さくするためには、回折格子14で回折されたTE偏光の緑色系の光15gの輝度ピークの角度と回折格子14の垂線とのなす角度が、TM偏光の緑色系の光15gの輝度ピークの角度と回折格子14の垂線とのなす角度よりも小さくすること望ましい。
また、回折された各波長の光をシリンドリカルレンズ8aで集光する場合、各サブ画素の透過領域(開口領域)を透過する光量を最大にするためには、たとえば、シリンドリカルレンズ8aの液晶表示パネル1中での焦点距離を、シリンドリカルレンズ8aに対して透過領域よりも遠い側にくるようにすることが望ましい。液晶表示パネル1における画素ピッチが75μm(サブ画素のy軸方向の幅は25μm)、TFT基板3の平均屈折率が1.52、TFT基板3の厚さが142μmの場合、透過開口部で集光スポットサイズが最小となるようにするには、たとえば、空気中での焦点距離112μm(基板中での焦点距離170μm)のシリンドリカルレンズ8aを用いればよい。
次に、本実施例の液晶表示装置で用いる回折格子14の回折効率が従来のものに比べてどれだけ高いかについて、簡単に説明する。
図11および図12は、従来の液晶表示装置に用いられている回折格子の断面形状および回折効率の一例を説明する模式図である。
図11は、従来の回折格子の断面形状の一例を示す模式断面図である。図12は、図11に示した回折格子における回折効率の波長依存性の一例を示すグラフ図である。
本願発明者らは、本実施例の液晶表示装置の効果(回折格子14の回折効率の高さ)を明確にするために、従来の液晶表示装置で用いられている回折格子の回折効率を調べた。なお、従来の回折格子の構成は、非特許文献1を参考にしており、たとえば、図10に示すような三角波(のこぎり波)状の断面形状をしたブレーズ回折格子14’とし、屈折率を1.55、格子定数dを530nmにした。また、ブレーズ角度εは、入射角度iが75度であるTE偏光の回折効率が高くなるように、約46度にした。
このブレーズ回折格子14’における回折効率の波長依存性を調べたところ、たとえば、図12に示すような結果が得られた。なお、図12のグラフは、横軸がブレーズ回折格子14’に入射する光の波長λ(nm)、縦軸が回折効率DE(%)である。
図12からわかるように、ブレーズ回折格子14’における回折効率DEは、本実施例の回折格子14と同様に、TM偏光PTMよりもTE偏光PTEの回折効率のほうが高い。しかしながら、回折効率が高いTE偏光PTEにおいても可視波長域の回折効率は30%以下であり、図5に示したような本実施例の回折格子14の回折効率よりもずっと低い。また、従来の回折格子を用いた液晶表示装置の場合、回折格子と導光板の間に位相差シート13を設けることはない。そのため、回折格子におけるTE偏光は、導光板におけるS偏光である。導光板から出射するS偏光は、前述のように、P偏光に比べて輝度(光量)が低い。したがって、光源11が発した光15の利用効率はさらに低くなる。
最後、本実施例の液晶表示装置で用いる回折格子14の形成方法について簡単に説明する。回折格子14は、たとえば、ガラス基板上に電子ビーム等により描画してパターニングしたレジストを形成し、所望の傾き角度αの柱部14tが形成されるようにガラス基板を傾けて配置し、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチングを行うことによって形成することができる。また、回折格子14とは逆形の形状に形成したガラス基板を型として、紫外線効果樹脂や熱可塑性樹脂に転写して形成することもできる。この場合、離型剤、金型温度や型の抜く角度等を調整することで、精密に形状を転写することができる。また、樹脂フィルムのように柔軟性のある基板に転写する場合には、シート金型やロール金型を用いて、転写基板に曲率を付けると型抜きが容易となる。また、垂直な斜面で形成されたバイナリ回折格子を型として、型を斜め方向に移動させながら型抜きすることで傾斜面を持った回折格子14を形成することもできる。
以上説明したように、本実施例の液晶表示装置によれば、光源11が発した光の利用効率が向上し、バックライト2の光の利用効率を向上させることができる。
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
たとえば、前記実施例で挙げた回折格子14は、柱部14wの幅aが溝14tの上端から底まで一定の矩形状をしている。しかしながら、本発明の回折格子14は、傾いた柱状構造を有することによって回折効率を高くするものであり、柱部14wの幅aが一定である必要はない。したがって、回折格子14は、たとえば、柱部14tの幅aが溝14tの上端から底に向かうにつれて広くなる台形状としても良い。このように柱部14tの幅aが底部に向かって広くなるように変化させると、回折格子14の作製が容易であり、また型を用いて形状を転写する場合に型抜けしやすい。また柱部14wの面は完全な平面でなくても、湾曲していてもよい。このように、本発明の回折格子14は、傾斜した柱状構造の格子溝を有し、TE偏光の回折効率が波長450nmから650nmの範囲で50%以上、望ましくは60%以上となるように、格子溝の形状を設定することが望ましい。
また、前記実施例であげた回折格子14は、基板またはベースフィルムに対して液晶表示パネル1側に柱部14wが有り、かつ、その柱部14wが導光板10から遠ざかるにつれて光源11から離れる方向に傾いている。しかしながら、回折格子14における溝14t(柱部14w)は、基板またはベースフィルムに対してバックライトユニット2側に設けてもよい。バックライトユニット2側に溝14tを設ける場合、柱部14wは、導光板10に近づくにつれて光源11に近づく方向に傾けることが望ましい。つまり、柱部14wは、導光板10側の端部から液晶表示パネル1側の端部にかけて光源11から離れる方向に傾斜していることが望ましい。
また、前記実施例では、導光板10と回折格子14との間に位相差シート13を配置し、導光板10から出射したP偏光を回折格子14におけるTE偏光に変換している。しかしながら、本発明の液晶表示装置において導光板10と回折格子14との間に配置するのは、位相差シート13に限らず、たとえば、反射型偏光板であってもよい。反射型偏光板を用いる場合には、透過軸を第1の偏光板6の透過軸に揃えることが望ましい。また、反射型偏光板を用いる場合には、導光板10から出射される光の角度分布が小さく、輝度ピークより大きな角度になるようにすることが望ましい。
また、前記実施例では、回折格子14により分光した光を集光させる集光部材としてレンチキュラレンズ8(シリンドリカルレンズ8s)を用いている。しかしながら、集光部材は、各波長の光を透過するサブ画素の液晶層5の付近に集光させることができればよいので、レンチキュラレンズに限らず、他のレンズであってもよいことはもちろんである。
また、前記実施例で挙げた液晶表示装置は、各波長の光を、RGBの波長域毎に、複数のサブ画素のうちの所望のサブ画素(透過するカラーフィルタを有するサブ画素)に集光している。すなわち、各サブ画素に集光される光は、その大部分がカラーフィルタを透過する。したがって、本発明の液晶表示装置では、液晶表示パネル1にカラーフィルタFR,FG,FBを設けなくてもよいことはもちろんである。
1 液晶表示パネル
2 バックライト
3 第1の基板
4 第2の基板
5 液晶層
6 第1の偏光板
7 第2の偏光板
8 レンチキュラレンズ
8a シリンドリカルレンズ
9 光拡散シート
10 導光板
11 光源
12 反射シート
13 位相差シート
14 回折格子
14t (回折格子14の)溝
14w (回折格子14の)柱部
15 光
15r 赤色系の光
15g 緑色系の光
15b 青色系の光
FR 赤色フィルタ
FG 緑色フィルタ
FB 青色フィルタ

Claims (9)

  1. 一対の基板の間に液晶層が挟持された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの背面側に配置されたバックライトとを有し、
    前記液晶表示パネルは、表示領域における1つの画素が複数のサブ画素からなり、かつ、1つの画素における前記複数のサブ画素は透過する可視波長域が異なり、
    前記バックライトは、前記液晶表示パネルの背面側に配置された導光板と、前記導光板の端部に配置された光源とを有する液晶表示装置であって、
    前記液晶表示パネルと前記導光板との間には、前記導光板から前記液晶表示パネル側に出射した光を回折して分光する回折格子が配置され、
    前記液晶層と前記回折格子との間には、前記回折格子で分光された各波長の光を、前記複数のサブ画素のうちの透過するサブ画素に集光する集光部材が配置されており、
    前記回折格子は、前記光源から前記導光板に取り込まれた光が主として伝播する方向に並んだ複数の溝を有し、前記光が主として伝播する方向と平行な主断面で見た前記溝は、前記導光板側の端部から前記液晶表示パネル側の端部に向かうにつれて前記光源から離れる方向に傾斜しており、
    前記導光板と前記回折格子との間に、前記導光板から前記液晶表示パネル側に出射したP偏光を前記導光板におけるTE偏光に変換する変換部材を有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 一対の基板の間に液晶層が挟持された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの背面側に配置されたバックライトとを有し、
    前記液晶表示パネルは、表示領域における1つの画素が複数のサブ画素からなり、かつ、1つの画素における前記複数のサブ画素は透過する可視波長域が異なり、
    前記バックライトは、前記液晶表示パネルの背面側に配置された導光板と、前記導光板の端部に配置された光源とを有する液晶表示装置であって、
    前記液晶表示パネルと前記導光板との間には、前記導光板から前記液晶表示パネル側に出射した光を回折して分光する回折格子が配置され、
    前記液晶層と前記回折格子との間には、前記回折格子で分光された各波長の光を、前記複数のサブ画素のうちの透過するサブ画素に集光する集光部材が配置されており、
    前記回折格子は、前記光源から前記導光板に取り込まれた光が主として伝播する方向に並んだ複数の溝を有し、前記光が主として伝播する方向と平行な主断面で見た前記溝は、前記導光板側の端部から前記液晶表示パネル側の端部に向かうにつれて前記光源から離れる方向に傾斜しており、
    前記液晶表示パネルは、前記液晶層を挟んで配置された一対の偏光板を有し、
    前記一対の偏光板のうちの前記液晶層と前記回折格子との間に配置される偏光板の透過軸と、前記回折格子における1つの前記溝の延びる方向とのなす角度が0度以上22.5度以下であることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 一対の基板の間に液晶層が挟持された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの背面側に配置されたバックライトとを有し、
    前記液晶表示パネルは、表示領域における1つの画素が複数のサブ画素からなり、かつ、1つの画素における前記複数のサブ画素は透過する可視波長域が異なり、
    前記バックライトは、前記液晶表示パネルの背面側に配置された導光板と、前記導光板の端部に配置された光源とを有する液晶表示装置であって、
    前記液晶表示パネルと前記導光板との間には、前記導光板から前記液晶表示パネル側に出射した光を回折して分光する回折格子が配置され
    前記液晶層と前記回折格子との間には、前記回折格子で分光された各波長の光を、前記複数のサブ画素のうちの透過するサブ画素に集光する集光部材が配置されており、
    前記回折格子は、前記光源から前記導光板に取り込まれた光が主として伝播する方向に並んだ複数の溝を有し、前記光が主として伝播する方向と平行な主断面で見た前記溝は、前記導光板側の端部から前記液晶表示パネル側の端部に向かうにつれて前記光源から離れる方向に傾斜しており、
    前記主断面における前記回折格子で回折されたTE偏光の緑色系の光の輝度ピークの角度と前記回折格子の垂線とのなす角度が、前記回折格子で回折されたTM偏光の緑色系の光の輝度ピークの角度と前記回折格子の垂線とのなす角度よりも小さいことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 前記回折格子の格子定数が、500nm以上570nm以下であることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記回折格子の前記溝の深さをh、隣接する2つの前記溝の間にある柱部の屈折率をn、前記溝のデューティ比をa/dとしたときに、下記数式2から求まるhが660nm以上840nm以下であることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
    Figure 0005444035
  6. 前記回折格子の前記主断面において前記回折格子に入射するTE偏光の輝度ピーク角度をi、隣接する2つの前記溝の間にある柱部の屈折率をn、前記柱部の傾斜角度をαとしたときに、下記数式5から求まるβが、0.8以上1.1以下であることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
    Figure 0005444035
  7. 前記液晶表示パネルは、前記一対の基板および前記液晶層を挟んで配置された一対の偏光板を有し、
    前記集光部材は、前記一対の基板のうちの前記液晶層と前記回折格子との間に配置されている基板と、前記一対の偏光板のうちの前記液晶層と前記回折格子との間に配置されている偏光板と、の間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 1つの画素における前記複数のサブ画素は、前記光源から前記導光板に取り込まれた光が主として伝播する方向に並んでおり、かつ、前記光源から遠ざかるにつれて透過する波長域が短くなることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  9. 1つの画素における前記複数のサブ画素は、赤色系の光を透過する第1のサブ画素、緑色系の光を透過する第2のサブ画素、および青色系の光を透過する第3のサブ画素を有し、
    前記光源に近いほうから前記第1のサブ画素、前記第2のサブ画素、前記第3のサブ画素の順に並んでいることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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