JP5442909B2 - 携帯端末及び把持特徴学習方法 - Google Patents

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Description

本発明は携帯端末が把持されたときの把持特徴サンプルを取得して本人認証を行う携帯端末及び把持特徴学習方法に関する。
近年、携帯端末の高機能化に伴い、電子マネーなど様々な金銭に関するサービスが普及してきた。また、携帯端末の高機能化に伴い、携帯端末にはアドレス帳、メール、写真、ウェブサイト閲覧履歴など、個人のプライバシーに関わる情報が多く記録されるようになった。従来、携帯端末を利用する際に、利用開始時の本人認証(以下、ログイン認証)により、携帯端末で取り扱う情報についてのセキュリティを確保してきた。しかし、ログイン認証では利用開始時に本人認証を行った後は、継続的に利用者が本人であり続けているか否かの監視を行わない。従ってログイン認証後に、携帯端末が何らかの原因で他者の手に渡った場合、携帯端末を取得した他者は改めてログイン認証を行わなくとも、携帯端末の操作を行うことが可能である。このようなログイン認証のセキュリティの脆弱性が従前から問題となっていた。これに対して、特許文献1では、本人認証を行った際のユーザが握っていた携帯端末の位置を複数の圧力センサにより取得して、本人認証を行った後にユーザが把持している位置に一定以上の変化が生じると、ユーザが入力したサービスの提供を受けるのに必要なデータを無効とし、既に行われた本人認証の有効性を取り消す携帯端末が開示されている。このため、本人認証を行い、サービスの提供を受けるのに必要なデータの入力を行っている途中で当該携帯端末の盗難等にあったとしても、ユーザの手から離れた時点で本人認証及びユーザが入力したデータが無効となる。このように本人認証が無効となった後にサービスの提供を受けるためには、再度本人認証が必要となるため、第三者による不正使用を有効に防止することが可能となる。
特開2001−142849号公報
特許文献1などの生体情報(把持特徴)を用いる本人認証方式は、取得した把持圧力分布(把持圧力値列)から学習により本人に特徴的な把持圧力値列であるテンプレートと呼ばれる情報を事前に採取登録し、認証時にセンサで取得した把持圧力値列のサンプル(以下、把持特徴サンプル又は単にサンプルと呼ぶ)と、登録済みのテンプレートとを比較することにより実行される。この比較にはパターン認識の技術が多く活用されている。パターン認識ではテンプレートとサンプルの似ている程度をベクトル間距離を用いて求める。生体認証に良く用いられる距離としてマハラノビス汎距離、ハミング距離などがある。これらの距離が予め定めたしきい値を超過した場合には、サンプルは他人のものであると判定され、しきい値を超えない場合には、サンプルは本人のものであると判定される。ここで、携帯端末を機種変更した場合には、センサの携帯端末内における相対位置が変わったり、携帯端末の外形が変わったり、操作キーの配列が変更されるため、本人認証に用いられるテンプレート(以下、本人認証テンプレートと呼ぶ)は流用することができない。従って、携帯端末の機種変更の都度、本人認証テンプレートを学習しなおさなければならないためユーザの利便性が損なわれる。また機種変更後の本人認証テンプレート学習期間にはパスワードの設定などの別の方法で携帯端末のセキュリティを確保する必要があるため、ユーザの利便性が損なわれることが課題であった。そこで本発明では、機種変更後の携帯端末においても機種変更前の携帯端末において使用していた本人認証テンプレートを流用することができる携帯端末を提供することを目的とする。
本発明の携帯端末は、把持したときの把持特徴サンプルを複数のセンサからなるセンサアレイにより取得し、旧本人認証テンプレートを用いて本人認証を行うことを特徴とし、旧テンプレート記憶部と、センサ位置記憶部と、センサ位置補正部と、把持特徴サンプル取得部と、テンプレート照合部と、テンプレート記憶部とを備える。旧テンプレート記憶部は、過去に使用していた携帯端末において本人認証に用いられた本人認証テンプレートを旧テンプレートとして記憶する。センサ位置記憶部は、現在使用中の携帯端末におけるセンサの位置を記憶する。センサ位置補正部は、旧テンプレートと、センサ位置とを取得して、センサ位置に応じて旧テンプレートを補間して補間テンプレートを生成する。把持特徴サンプル取得部は、センサアレイから把持特徴サンプルを取得する。テンプレート照合部は、補間テンプレートと取得された把持特徴サンプルとを照合してベクトル間距離を計算する。テンプレート記憶部は、補間テンプレートと取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下である場合に、補間テンプレートを本人認証テンプレートとして記憶する。
本発明の携帯端末によれば、機種変更後の携帯端末においても機種変更前の携帯端末において使用していた本人認証テンプレートを流用することができるため、携帯端末の機種変更の都度、本人認証テンプレートを学習しなおす必要がなく、ユーザの利便性が向上する。
圧力センサアレイを備える携帯端末800aを示す図。 圧力センサアレイを備える携帯端末800bを示す図。 携帯端末800aの把持状態を示す図。 携帯端末800bの把持状態を示す図。 携帯端末800b’の把持状態を示す図。 圧力センサアレイを備える携帯端末800cを示す図。 圧力センサアレイを備える携帯端末800dを示す図。 携帯端末800cの把持状態を示す図。 携帯端末800dの把持状態を示す図。 機種変更前後においてセンサ位置が異なる場合における機種変更前の本人認証テンプレートを例示する図。 機種変更後の把持特徴サンプルを例示する図。 センサ位置補正部による補間について説明する図。 補間により生成されたテンプレートを示す図。 機種変更前後において把持状態が異なる場合における機種変更前の本人認証テンプレートを示す図。 機種変更後の把持特徴サンプルを例示する図。 特徴セグメント抽出部による特徴セグメント抽出を説明する図。 セグメント位置補正部による変形補正について説明する図。 実施例1に係る携帯端末の構成を示すブロック図。 実施例2に係る携帯端末の構成を示すブロック図。 実施例1に係る携帯端末の旧テンプレート流用動作を示すフローチャート。 実施例1に係る携帯端末の本人認証テンプレート学習動作を示すフローチャート。 実施例1に係る携帯端末の認証動作を示すフローチャート。 実施例2に係る携帯端末の旧テンプレート流用動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
<把持特徴サンプルについて>
まず、図14、15に本発明の全ての実施例に係る機能ブロックで示す携帯端末800、800’が取得する把持特徴サンプルについて説明する。人間は生得的に(1)手指の長さ、(2)握る力の強さ、などが異なることに加え、後天的に(3)携帯端末を持つ時の癖、などが異なっているため、把持特徴は本人認証に用いる生体情報として非常に優れている。具体的には、把持特徴認証は、本人拒否率および他人受入率とも、一般的な顔認証と同程度の精度を有する。把持特徴サンプルとしては、例えば把持圧力分布、把持形状分布、把持温熱分布などが考えられる。これらの把持特徴サンプルの取得方法としては、例えば複数の圧力センサを携帯端末800、800’の面に面状、もしくは直線状に分布配置することにより把持圧力分布を取得することができる。
同様にCCD(CMOS)センサの面状もしくは直線状分布配置により把持形状分布を取得することができる。同様に赤外線センサの面状もしくは直線状分布配置により、把持温熱分布の取得が可能である。また、端末背面に操作キー(タッチパネル)が配置されているような携帯端末であれば、端末を把持したときの操作キー(タッチパネル)の押圧状況(操作キー、タッチパネルが押されているか否か)によっても把持特徴を取得可能である。実施例における説明では把持特徴サンプルとして把持圧力分布を具体例として用いるものとし、携帯端末800、800’の外周に直線状に圧力センサアレイが配置されており、この圧力センサアレイによって取得されるそれぞれの位置の圧力値の予め決めた順番の圧力値列を把持特徴サンプルとして用いるものとする。
<把持特徴サンプルの取得タイミングについて>
把持特徴サンプルは、例えばサンプリングトリガの発生と同時に取得することとしてもよい。サンプリングトリガとは、予め設定した把持特徴サンプルの取得タイミングのことである。例えば携帯端末800、800’のブラウザソフトを起動しているときの把持特徴サンプルを取得したい場合には、サンプリングトリガを「ブラウザ起動中∩決定キー押下」と設定することができる。このサンプリングトリガ「ブラウザ起動中∩決定キー押下」は、ブラウザ起動中であってかつユーザが携帯端末800、800’の決定キーを押した場合、この操作をサンプリングトリガとして直ちに把持特徴サンプルを取得することを意味している。決定キーなどの操作キーを押下することがあまりない通話中などに把持特徴サンプルを取得したい場合には、例えばサンプリングトリガを「3分に一回」と設定し、通話状態が3分間継続するごとに自動的にサンプリングトリガを発生させて、把持特徴サンプルを取得することとしてもよい。
このようにサンプリングトリガを用いて本人認証テンプレートの学習に必要な把持特徴サンプルを取得することには以下の利点がある。サンプリングトリガを用いれば、ユーザが無意識に行った自身のキー操作を取得タイミングとして把持特徴サンプルが自動的に取得され、蓄積されていくことになる。これにより、ユーザが無意識かつ最も自然な状態、リラックスした状態で端末を使用している状態の把持特徴サンプルを取得することができ、把持特徴サンプルの観測値の分散を小さくすることができる。また、携帯端末の表示による使用準備ガイドにおいて把持特徴サンプルの取得を開始するとのメッセージを表示した場合には、メッセージを受けたユーザが身構えてしまって、普段通りの把持の仕方でなく、ユーザが考える「正しい把持の仕方」に従って把持しようとしてしまうことがある。また、ユーザが予めメッセージを受けることにより普段通りの自分の持ち方が分からなくなってしまうこともあり、これらが原因して精度のよい把持特徴サンプルの取得が困難になる。そこで、上述のようにユーザが無意識のうちに把持特徴サンプルを取得することができれば、上記の問題を解決でき、精度のよい把持特徴サンプルが取得可能となる。
<本人認証テンプレートについて>
本発明の全ての実施例に係る携帯端末800、800’が本人認証時に用いる本人認証テンプレートについて詳細に説明する。本人認証テンプレートとは、ユーザの把持特徴を代表して表す雛形のことである。本人認証テンプレートは、ユーザから取得した前述の把持特徴サンプルの平均値などから学習される。学習された本人認証テンプレートは、学習後に新たに取得された把持特徴サンプルと照合される。照合により求めた値(ベクトル間距離、例えばマハラノビス汎距離)の大小により、学習後に新たに取得された把持特徴サンプルが本人認証テンプレートと同一人物のものであるか否かが判定される。
以下に、前述した本人認証の判定基準となる距離のいくつかの例について説明する。例えば学習に使用するために計測するj回目の計測におけるi番目のセンサで取得した圧力値をxi,jとする。ただしi=1, 2, ..., n; j=1, 2, ..., mであり、nはセンサの最大数、mは学習に使うための把持特徴サンプル取得の最大回数であり、それぞれ2以上の整数とする。圧力値の平均、分散、それらのベクトルを以下のように定義する。
Figure 0005442909
Figure 0005442909
Figure 0005442909
把持特徴サンプルの平均ベクトルは本人認証テンプレートとして使用される。本人認証テンプレートには添え字"le"を付けることにする。マハラノビス汎距離f1は次式で表される。
Figure 0005442909
距離の別の例として、ユークリッド距離f2は次のように定義される。
Figure 0005442909
更に別の距離の例として、マンハッタン距離f3は次のように定義される。
Figure 0005442909
上記3つの距離基準は、下記に示す判定式で共通して判定が可能である。判定処理用に取得した本人のデータには添え字"self"を付け、他人のデータには添え字"oth"を付けることにする。他人と判定する閾値をxthreと定義すると、他人を判定する式は次のように示せる。
xthreothf (7)
<携帯端末800a、800b、800b’、800c、800dについて>
図1、2、5、6、7にそれぞれ異なる機種の携帯端末800a、800b、800b’、800c、800dをそれらの形状の具体例として示す。以下、携帯端末800a、800b、800b’、800c、800dはすべて本発明の実施例に係る携帯端末800、800’のいずれかの機能を備えているものとする。
<本明細書におけるセンサ位置特定に用いる基準点について>
図1、2、6、7を参照して本発明においてセンサ位置を特定する際に用いる基準点について説明する。本明細書において図1及び2の携帯端末800a及び800bは互いに異なる機種のスマートフォンであるものとする。また、図6及び7の携帯端末800c、800dはスマートフォンではなく旧型のの折り畳み式携帯端末とスライド式の携帯端末であるものとする。
図1の携帯端末800aはほぼ長方形板状のボディ101を有し、その上面にタッチパネルとして機能する長方形の表示面102とキー103が設けられている。更に、ボディ101にはその右側面に圧力センサアレイRa、上側面に圧力センサアレイUa、左側面に圧力センサアレイLa、下側面に圧力センサアレイBaが配置されている。本説明においては圧力センサアレイRaは7つの圧力センサ105a-1〜105a-7を備えるものとする。圧力センサアレイUaは4つの圧力センサ105a-8〜105a-11を備えるものとする。圧力センサアレイLaは7つの圧力センサ105a-12〜105a-18を備えるものとする。圧力センサアレイBaは4つの圧力センサ105a-19〜105a-22を備えるものとする。以下の説明においてセンサアレイは、これらセンサアレイRa,Ua,La,Baを特定しない場合はセンサアレイ全体を指すものとする。なお、本発明においてはセンサの配置、個数などは任意であり、図1の構成に限定されない。また、図1におけるセンサの配置は以下の説明を分かりやすく行うための例示に過ぎない。
図14及び15に機能ブロックで示す本発明の携帯端末800、800’が図1の携帯端末800aのようなスマートフォンである場合、センサ位置特定に用いる基準点OXは例えばタッチパネル(表示面102)の対角線交点とすることができる(図1の十字で示した位置)。各センサ位置は例えば図1のように基準点OXを角の頂角とし、基準点OXとボディ101の右下角部とを通る直線と、基準点OXと圧力センサの中心を通る直線とが成す角度(反時計回り)で表記することができる。本明細書では、携帯端末800aのt番目(tは任意の自然数)の圧力センサ105a-tの位置を特定する角度を角度θaと表記するものとする。従って図1に示すように圧力センサアレイRaの5番目の圧力センサ105a-5の角度は角度θaと表記される。
図2の携帯端末800bは図1の携帯端末800aと同様にほぼ長方形板状のボディ101を有し、その上面にタッチパネルとして機能する長方形の表示面102と、複数のキー104と、カメラレンズ106が設けられている。更に、ボディ101の右側面に5つの圧力センサ105b-1〜105b-5からなる圧力センサアレイRb、上側面に3つの圧力センサ105b-3〜105b-8からなる圧力センサアレイUb、左側面に5つの圧力センサ105b-9〜105b-13からなる圧力センサアレイLb,下側面に3つの圧力センサ105b-14〜105b-16からなる圧力センサアレイBbを備えるものとする。
センサ位置特定に用いる基準点OXは例えばタッチパネル(表示面102)の対角線交点とすることができる(図1の十字で示した位置)。各センサ位置は例えば図2のように基準点OXを角の頂角とし、基準点OXとボディ101の右下角部とを通る直線と、基準点OXと圧力センサの中心を通る直線とが成す角度(反時計回り)で表記することができる。例えば携帯端末800bのt番目(tは任意の自然数)の圧力センサ105b-tの位置を特定する角度を角度θbと表記するものとする。従って図2に示すように圧力センサアレイRbの6番目の圧力センサ105b-6の角度は角度θb6と表記される。
図14及び15に機能ブロックで示す本発明の携帯端末800、800’が図6の携帯端末800cのような旧型の折り畳み式携帯端末である場合、携帯端末800cはほぼ長方形板状のボディ101Aと、そのボディ101Aの一短辺に折りたたみ可能に取り付けられた長方形板状のカバー101Bとを有す。カバー101Bの内側面に長方形の表示面102が設けられており、ボディ101Aの上面の、カバー101B側中央に決定キー103cが設けられ、その下にテンキー/機能キー107が設けられている。更に、ボディ10Aの右側面に9つの圧力センサ105c-1〜105c-9からなる圧力センサアレイRc、左側面に9つの圧力センサ105c-10〜105c-18からなる圧力センサアレイLc,下側面に5つの圧力センサ105c-19〜105c-23からなる圧力センサアレイBcを備えるものとする。
センサ位置特定に用いる基準点OXは例えば決定キー103cの中心部とすることができる(図6の十字で示した位置)。図1同様、センサ位置は例えば図6のように基準点を角の頂角とし、基準点OXとボディ101Aの右下角部とを結ぶ直線と、基準点OXと圧力センサの中心を通る直線とが成す角度(反時計回り)で表記することができる。携帯端末800cのt番目の圧力センサ105c-tの位置を特定する角度を角度θcと表記するものとする。従って図6に示すように例えば7番目の圧力センサ105c-7の角度は角度θcと表記される。
図14及び15に機能ブロックで示す本発明の携帯端末800、800’が図7の携帯端末800dのような旧型のスライドカバー式携帯端末である場合、携帯端末800dはほぼ長方形板状のボディ101Aと、そのボディ101Aの上にスライド可能に取り付けられた長方形板状のカバー101Bとを有す。カバー101Bの外側面に長方形の表示面102と決定キー103dが設けられており、ボディ101Aの上面にテンキー/機能キー107が設けられている。更に、ボディ10Aの右側面に7つの圧力センサ105d-1〜105d-7からなる圧力センサアレイRd、左側面に7つの圧力センサ105d-8〜105d-14からなる圧力センサアレイLd,下側面に5つの圧力センサ105d-15〜105d-19からなる圧力センサアレイBdを備えるものとする。
センサ位置特定に用いる基準点OXは例えば決定キー103dの中心部とすることができる(図7の十字で示した位置)。図1同様、センサ位置は例えば図7のように基準点OXを角の頂角とし、基準点OXとボディ101Aの右下角部とを結ぶ直線と、基準点OXと圧力センサの中心を通る直線とが成す角度(反時計回り)で表記することができる。携帯端末800dのt番目の圧力センサ105d-tの位置を特定する角度を角度θdと表記するものとする。従って図7に示すように例えば7番目の圧力センサ105d-7の角度は角度θdと表記される。
<機種変更について>
本発明の携帯端末800、800’は機種変更前の携帯端末において使用していた本人認証テンプレートを機種変更後の携帯端末において流用することを目的としている。ここで、機種変更とは、同一の通話会社と契約を継続したまま、携帯端末の機種のみを異なる機種に変更する場合、異なる通話会社に契約を移す時に併せて携帯端末の機種を異なる機種に変更する場合、故障などの理由で自身の携帯端末を通話会社に預けており、この間一時的に通話会社より貸し出される代替の携帯端末に一時的に機種変更している場合などを含む。
本発明が対象とする機種変更について図3、図4、図8、図9を参照して具体的に説明する。図3は図1の携帯端末800aの把持状態を示す図である。図4は図2の携帯端末800bの把持状態を示す図である。図8は図6の携帯端末800cの把持状態を示す図である。図9は図7の携帯端末800dの把持状態を示す図である。携帯端末800a、携帯端末800bはスマートフォンである。携帯端末800c、携帯端末800dはスマートフォン以外の旧型の携帯端末である。図3、図4に示すように、スマートフォン同士である携帯端末800aから携帯端末800bへの機種変更においては、タッチパネル中心(十字で示した点)を基準として比較すれば、把持特徴は大きくは変化しない。また、スマートフォンはその操作の性質上、利き手と反対側の手で把持しておき、利き手でタッチパネルを操作するのが通常である。従って右手が利き手の場合、図3、4に示したように左手で把持するのが通常となる。一方、図8、図9に示すように、スマートフォンでない旧型の携帯端末同士である800cから携帯端末800dへの機種変更においては、決定キー中心(十字で示した点)を基準として比較すれば、把持特徴は大きく変化しない。また、旧型の携帯端末においては利き手で把持するのが通常であるため、右手が利き手の場合、図8、9に示したように右手で把持するのが通常となる。
<機種変更前後における圧力センサの位置変化について>
次に引き続き図1を、新たに図2を参照して機種変更の前後で圧力センサの位置が変化した場合について詳細に説明する。図2は圧力センサアレイを備える携帯端末800bを示す図である。本説明において、ユーザは当初携帯端末800aを使用しており、携帯端末800aが備える学習機能によって本人認証テンプレートを学習済みであり、その後ユーザは携帯端末800aから携帯端末800bに機種変更を行ったものとする。ここで、前述したように携帯端末800bは携帯端末800aと同様にスマートフォンであるものとする。
図1の携帯端末800aと図2の携帯端末800bとを比較すれば明らかなように、携帯端末800aの右側面にある圧力センサRaは7つの圧力センサ105a-1〜105a-7を備えるのに対し、携帯端末800bの右側面にある圧力センサRbは5つの圧力センサ105zb-1〜105b-5を備えており、携帯端末800bの圧力センサ数は携帯端末800aのセンサ数より少ない。また、携帯端末800aの上側面にある圧力センサUaは4つの圧力センサ105a-8〜105a-11を備えるのに対し、携帯端末800bの上側面にある圧力センサUbは3つの圧力センサ105b-6〜105b-8を備えており、携帯端末800bの圧力センサ数は携帯端末800aのセンサ数より少ない。この例のように、携帯端末が把持特徴を取得可能な圧力センサを備えるとしても、その構造設計上すべての機種において圧力センサの位置や数量を等しく配置することはできない。また、携帯端末のサイズも設計の違いによって変化するため、これによってセンサ位置や数量などは変化する。
本説明では、センサの個数が機種変更後において減少しており、それに伴ってセンサの設置位置が変化しているが、これに限られず、例えばセンサの総数は機種変更の前後で変化しないが、それらの設置位置が機種変更前後で異なる場合も考えられる。ここでは前述したようにユーザはスマートフォンである携帯端末800aから、携帯端末800bに機種変更を行ったものとする。ここで、図3、図4はそれぞれ携帯端末800aのユーザが機種変更前の携帯端末800a、機種変更後の携帯端末800bを把持した状態を例示するものである。本説明では携帯端末800aと携帯端末800bは外形が似通っているため、ユーザの把持の仕方は機種変更の前後で殆ど変らず、取得される把持圧力分布の測定値に大きな影響を与えるのは圧力センサの配置のみであるものとする。
以下に図10A,10Bを参照して機種変更前後でセンサ位置が異なることにより生じる把持圧力分布の測定値の変化について説明する。図10Aは機種変更前後においてセンサ位置が異なる場合における機種変更前の本人認証テンプレートを示し、図10Bは機種変更後の把持特徴サンプルを例示する。図10Aは機種変更前の携帯端末800aにおいて学習された本人認証テンプレート(以下、旧テンプレートと呼ぶ)、図10Bは機種変更後の携帯端末800bを把持した場合の把持圧力分布(把持特徴サンプル)をそれぞれ示すものである。グラフは縦軸を把持圧(kPa)とし、横軸を前述した基準点を頂角として定義する角度(°)とする。また、親指、人差し指、中指、薬指、小指に該当する位置をそれぞれTHM、IND、MID、ANN、LITと併記した矢印にてグラフ中にその大凡の位置を示した。各圧力センサにおける旧テンプレートの値を黒四角、各圧力センサによる携帯端末800bを把持したときの把持圧力の測定値を白丸で示した。またそれぞれの測定点を例えば三角関数、あるいは他の所望の関数を使って平滑化フィッティングした曲線を、図10Aでは実線で、図10Bでは破線で表した。フィッティングにより得られる曲線は、センサ位置及びセンサ間位置を含む一連の離散的角度位置(ディジタル値)に対する把持圧力のディジタル値として得られる。
図3、図4において例示したようにユーザの把持特徴は機種変更の前後においてほとんど変化がない。ユーザの携帯端末に対する把持の仕方が機種変更の前後で大きく変わらないのに、図10A、図10Bのグラフの外形が異なるのは、センサ位置が変化することにより、指が携帯端末を強い圧力で押すエリアにセンサがあるか否かが変化することによる。例えば、人差し指の押圧位置は大凡90°の位置にあるが、図10Aのグラフから明らかなように、携帯端末800aはこの位置に圧力センサ105a-6が存在するため、そのピーク値を計測することができる。これに対して機種変更後の携帯端末800bにおいては、図10Bのグラフから明らかなように、人差し指の押圧位置である大凡90°の位置は圧力センサ105b-4と105b-5の間に位置しており、圧力センサ105b-4、105b-5ともに人差し指の押圧力のピーク値を検出できないことによる。このように、機種変更の前後において、機種により配置された圧力センサの位置が異なる場合、取得される把持圧力分布は異なるが、実際は同じユーザによる近似した把持圧力分布をそれぞれ異なる位置において測定することによる違いに過ぎない。
本説明ではスマートフォン同士である携帯端末800a、800bにおけるセンサ位置の違いについて説明したが、センサ位置の違いはスマートフォンに限られず、従来の携帯端末においても生じる。これについて図6、図7を用いて説明する。図6は圧力センサアレイを備える携帯端末800cを示す図である。図7は圧力センサアレイを備える携帯端末800dを示す図である。前述したとおり、携帯端末800cはスマートフォンではなく旧型の折り畳み式の携帯端末である。また、携帯端末800dはスマートフォンではなく旧型のスライド式の携帯端末である。図6、図7に示す通り、携帯端末800cの7番目の圧力センサのセンサ位置はθcであり、携帯端末800dの7番目の圧力センサのセンサ位置はθdであり、θcはθdより大きな値となっている。このようにセンサ位置が異なる場合であっても、図8、図9に示したように携帯端末800cから携帯端末800dへの機種変更において決定キー中心(十字で示した点)を基準として比較すれば、外観上の把持特徴は大きくは変化していない。従ってこの場合でも機種変更の前後で圧力センサの位置が異なる場合、取得される把持圧力分布は異なるが、実際は同じユーザによる近似した把持圧力分布をそれぞれ異なる位置において測定することによる違いに過ぎない。
<センサ位置の補正について>
上述の機種変更前後における圧力センサの位置変化によって生じる把持特徴の変化の補正について以下に説明する。本発明のすべての実施例に係る図14及び15の携帯端末800、800’はセンサ位置補正部815を備える。センサ位置補正部815は上記の圧力センサの位置変化によって生じる把持圧力分布の変化の補正を補間により行う。図11A,11Bを参照してこの補正について詳細に説明する。図11Aは図10A、図10Bのグラフを重ねて表示したものである。実線のグラフは図10Aのグラフ、つまり機種変更前における携帯端末800aで学習された旧テンプレート、破線のグラフは図10Bのグラフ、つまり機種変更後における携帯端末800bの把持圧力分布(把持特徴サンプル)である。また、図10B同様に、機種変更後における携帯端末800bの圧力センサによる把持圧力の測定点を白丸で示した。図11Aに示すように、ユーザの把持特徴自体に機種変更前後で変化がなければ、携帯端末800bの圧力センサアレイによる測定点(白丸)は、理想的には機種変更前の旧テンプレートのフィッティング曲線上又はその近傍に位置するはずである。従って、図11Bのように、機種変更前に既に得られている旧テンプレートのフィッティング曲線における、機種変更後の携帯端末800bのセンサ角度位置θb(図中一点鎖線)の把持圧力値を補間値として抽出し、新たなセンサ位置における本人認証テンプレートの予測値(図11Bの白丸)とし、これら予測された測定点(図11Bの白丸)を機種変更後の本人認証テンプレートとすることができる。このような処理をするために、本発明の携帯端末800、800’は機種変更後における携帯端末800bのセンサ位置θbをセンサ位置記憶部810に記憶しておく必要がある。センサ位置は上記で説明したような角度で表記するものに限られないが、少なくともタッチパネル(決定キー)の中心を基準点とすることが望ましい。タッチパネル(決定キー)の中心位置を基準点とすると、携帯端末サイズに大きな変化がない限り、機種変更前後でユーザの把持特徴が安定するからである。
上述したように、旧テンプレートにセンサ位置を用いた補間を施すことにより、機種変更後の携帯端末800bにおける本人認証テンプレートに変換することができるため、旧テンプレートの流用が可能となる。なお、この手法は、変更前の機種の圧力センサの数と等しいかそれより少ない機種に変更する場合に使用できるが、逆の場合は推定誤差が大きくなるので好ましくない。過去の本人認証テンプレートをうまく流用できない場合には後述する通常の本人認証テンプレート学習を併用することで、高精度な本人認証テンプレートを取得することができる。
<機種変更前後における把持状態の変化について>
上述のセンサ位置の変化以外で、機種変更前後において把持特徴が変化する例として、例えば機種変更の前後における機種の形状、操作キーの位置が変化するなどにより、把持特徴自体が変形する例がある。機種変更前後における操作キーの配置変化に伴って、把持特徴が変化する場合について図3、図5を参照して具体的に説明する。図5は携帯端末800b’の把持状態を示す図である。本説明において、携帯端末800aから携帯端末800b’に機種変更が行われるものとし、機種変更後の携帯端末800b’は、機種変更前の携帯端末800aとセンサ位置(基準点からの相対位置)は全く同じであるが、その右側面に携帯端末800aが備えていない操作キー(例えばカメラ起動ボタンなど)108を備えているものとする。この場合、ユーザは図5に示すように普段の把持状態においてこの操作キー108を誤って押下してしまうことにより携帯端末を誤動作させないように、この操作キー108がある位置と指の位置が重ならないように、指の配置を少しずらして把持するようになる(図5の矢印参照)。図3と図5を比較すればわかるように、ユーザは中指の位置を少し人差し指側にずらすことにより携帯端末800b’の右側面の操作キー108の押下を避けている。ここで、図12A,12Bを参照して機種変更前後における把持状態の変化によって生じる把持圧力分布の測定値の変化について説明する。図12Aは機種変更前後において把持状態が異なる場合における機種変更前の本人認証テンプレート、図12Bは機種変更後の把持特徴サンプルを例示する図である。図12Aは旧テンプレート、図12Bはユーザが携帯端末800b’を把持した場合の把持圧力分布の測定値をそれぞれ示す。グラフは縦軸を把持圧(kPa)とし、横軸を前述した基準点を頂角として定義する角度(°)とする。また、親指、人差し指、中指、薬指、小指に該当する位置をそれぞれTHM、IND、MID、ANN、LITと併記した矢印にてグラフ中にその大凡の位置を示した。図12Aにおいて各圧力センサに対応する旧テンプレートの値を黒四角、図12Bにおける各圧力センサによる携帯端末800b’を把持したときの把持圧力の測定値を白三角で示した。またそれぞれの測定点を平滑化フィッティングしたラインを、図12Aでは実線で、図12Bでは破線で表した。前述したように携帯端末800aと携帯端末800b’のセンサ位置は全く同じ位置にあるため、黒四角で表した点と、白三角で表した点はその横軸値(角度)が全て等しい。ここで、図3、図5において例示したようにユーザの把持特徴は中指の位置が人差し指方向にずれており、それ以外の指の特徴はほとんど変わらない。このため、図12Bにおいて中指(MID)の押圧によって生じる把持圧のピーク位置は図12Aの中指の位置から角度正方向にシフトしていることがわかる。このような機種変更前後における把持状態の変化によって生じる把持特徴の変化の補正について以下に説明する。
<特徴セグメントの抽出、セグメント位置の補正について>
機種変更前後における把持状態の変化によって生じる把持特徴の変化の補正については、旧テンプレートと、新たに取得した把持特徴サンプルとの間の距離を求め、この距離から新たな本人認証テンプレートを統計的手法により推定することができる。新たな本人認証テンプレートを実現する方法の一具体例について説明する。
本発明の実施例2に係る図15に機能ブロックで示す携帯端末800’は特徴セグメント抽出部830、セグメント位置補正部835を備える。特徴セグメント抽出部830は旧テンプレートについて特徴セグメントの抽出を行い、セグメント位置補正部835は旧テンプレートの補正を後述する変形補正により行う。図13Aは特徴セグメント抽出部830による特徴セグメント抽出、図13Bはセグメント位置補正部835による変形補正についてそれぞれ説明する図である。図13Aにおいて、それぞれの圧力センサの角度位置に対する旧テンプレートの値を平滑化フィッティングした曲線を実線で、機種変更後の携帯端末800b’において取得した把持圧の測定点を白三角で模式的に示した。
まず、旧テンプレートにおいて、特徴セグメントの抽出を行う。特徴セグメントの抽出には良く知られたエッジ検出などを用いることができる。例えば、曲線の一次微分の正勾配を有するゼロ点を抽出して、この点で分割した各領域を特徴セグメントとすることができる。曲線の一次微分(勾配)は、0°〜360°の範囲のK個の離散的角度位置のk番目の角度位置をθkと表すと、各角度位置θkでの把持圧力値xkと直前の角度位置θk-1での把持圧力値xk-1の差を角度位置の差で割算した値(xk-xk-1)/(θkk-1)として計算できる。これにより例えば図13Aにおいて薬指の押圧位置に該当する大凡0°〜30°の領域では薬指の押圧範囲の始点とピーク位置と終点とを含むように破線で示すセグメントに分割されている。中指、人差し指等についても同様である。
次に、このように抽出された特徴セグメントごとに、旧テンプレートと機種変更後の携帯端末800b’において取得した把持圧の測定点との距離を計測する。この距離は旧テンプレートの、各特長セグメントに属するそれぞれのセンサ角度位置の把持圧力値と、機種変更後の携帯端末800b’において取得した同じ特徴セグメントに属する把持圧力のそれぞれの測定点との例えば前述の式(4), (5)又は(6)などと同様に表されるベクトル間距離などでよい。ここでは、各特徴セグメントの上側境界となる角度位置はその特徴セグメントに属するものとするが、セグメントの両端の中間角度位置においてテンプレートの値と測定把持圧力値の差の絶対値が所定値以上の場合は、そのセグメントの両端の角度位置もそのセグメントに含めるものとする。このようにして求めた特徴セグメントごとの距離が予め定めたしきい値を超えるか否かで、把持特徴に変化が起こっているか否かの判定を行うことができる。例えば図13Aでは、機種変更前の携帯端末800aにおいて中指の押圧位置に該当する大凡30°〜60°の領域においては、機種変更前後において中指の位置が変化しているため、実線のグラフ(旧テンプレート)上に、白三角の点(機種変更後の携帯端末800b’において取得した把持圧の測定点)が乗っていない。従って、この中指の押圧位置に該当する特徴セグメントの距離は他の特徴セグメントにおける距離と比較して大きくなる。図13Aでは、前述の距離が予め定めたしきい値を超過した特徴セグメントに対して×印を、前述の距離が予め定めたしきい値を超えない特徴セグメントに対して○印を、それぞれ表示してある。この×印を付した特徴セグメントにおける旧テンプレートに対しては、以下の変形補正を施す。
変形補正は、例えば図13Aの大凡30°〜60°の特徴セグメントのように距離がしきい値を超過した特徴セグメントにおける旧テンプレートを横軸方向にシフトすることにより行う。具体的には、距離が閾値を越えた特徴セグメントのテンプレートを角度位置が増加する方向、又は減少する方向に1センサ角度間隔ずらす毎にずらしたセグメント位置でのテンプレートと測定サンプル把持圧力値間のベクトル間距離を計算し、距離が最小となる角度位置までそのセグメントのテンプレートをシフトする。ここで、前述したとおりテンプレートをセグメントに分割するため旧テンプレートの値を平滑化フィッティングして得た曲線を使用したが、このフィッティング曲線の代わりに旧テンプレートの値同士を単に直線で結んだ折れ線を用いてセグメント分割を行ってもよいこのように、特徴セグメント単位で、機種変更前後の把持特徴のずれを求め、ずれがしきい値を超える場合には特徴セグメント単位で旧テンプレートをシフトする変形補正を施すことにより、把持特徴が部分的に変形したとしても、これを効果的に補正して、旧テンプレートを流用することが可能となる。
以上、変形補正の一具体例として特徴セグメント抽出部830、セグメント位置補正部835の動作について説明したが、前述の特徴セグメント抽出部830が旧テンプレートと新たに取得した把持特徴サンプルのデータ間の距離を求め、前述のセグメント位置補正部が、特徴セグメント抽出部が求めた距離に基づいて旧テンプレートを変形補正することで新たな本人認証テンプレートを取得すればよく、本発明は上記で説明した変形補正の一具体例に限定されない。
<機種変更前後において圧力センサの位置および把持状態の変化の双方が生じる場合>
機種変更の前後において圧力センサの位置変動と把持状態の変動が同時に起こる場合にも旧テンプレートを補正することができる。この場合にはまず、センサ位置記憶部に記憶されたセンサ位置に基づいて、旧テンプレートについて補間を行う。補間後の旧テンプレートと機種変更後に取得された把持特徴サンプルとを比較照合し、ベクトル間距離を求める。ベクトル間距離が予め定めたしきい値を超える場合には、補間後の旧テンプレートに対して特徴セグメントの抽出、変形補正(セグメント位置の補正)を行う。このようにして、機種変更の前後において圧力センサの位置変動と把持状態の変動が同時に起こる場合についても、旧テンプレートを補正して機種変更後の携帯端末においても流用することができる。
上述の条件を前提として、実施例1に係る携帯端末800について詳細に説明する。まず図14、図16を参照して本実施例に係る携帯端末800の学習状態における旧テンプレート流用動作について説明する。図14は本実施例に係る携帯端末800の構成を示すブロック図である。図16は本実施例に係る携帯端末800の旧テンプレート流用動作を示すフローチャート(F1)である。本実施例の携帯端末800は、圧力センサアレイ105と、把持特徴サンプル取得部120と、切替え部125と、サンプル一時記憶部130と、旧テンプレート記憶部805と、センサ位置記憶部810と、センサ位置補正部815と、テンプレート照合部820と、テンプレート記憶部155と、テンプレート学習部135と、本人認証部160と、ロック部180とを備える。携帯端末800が備える切替え部125によって、携帯端末800を学習状態、認証状態のどちらかの状態に切替えることができるものとする。ここでは、切替え部125が学習状態にセットされている(サンプル一時記憶部130側に接続されている)ものとする。
旧テンプレート記憶部805は、過去に使用していた携帯端末において本人認証に用いられた本人認証テンプレートを旧テンプレートとして記憶している。センサ位置記憶部810は、現在使用中の携帯端末におけるセンサの位置を記憶している。センサ位置補正部815は、旧テンプレート記憶部805から旧テンプレートを、センサ位置記憶部810からセンサ位置を取得し、センサ位置に応じて旧テンプレートを補間して補間テンプレートを生成する(S815)(詳細は<センサ位置の補正について>の欄を参照)。把持特徴サンプル取得部120は、圧力センサアレイ105から把持特徴サンプルを取得する(S120)。サンプル一時記憶部130は、把持特徴サンプル取得部120が取得した把持特徴サンプルを一時的に記憶する。テンプレート照合部820は、ステップS815にて生成された補間テンプレートと取得された把持特徴サンプルとを照合してベクトル間距離を計算する(S820)。テンプレート記憶部155は、補間テンプレートと取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下である場合に(S825Y)、補間テンプレートを本人認証テンプレートとして記憶する(S155)。ここで用いられるベクトル間距離としては、前述の式(4), (5)又は(6)などで表される距離を使用することができる。一方、補間テンプレートと取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合には(S825N)、旧テンプレートの流用が行えないと判断して、通常の本人認証テンプレート学習方法であるフローチャートF2に移行する(F2(スタートへ))。このように、本実施例の携帯端末800は、センサ位置を用いて旧テンプレートに補間を施すため、機種変更前後においてセンサ位置が変化した場合でも、旧テンプレートを流用することができ、携帯端末の機種変更の都度、本人認証テンプレートを学習しなおす必要がなくユーザの利便性が向上する。
次に引き続き図14を、新たに図17を参照して本実施例に係る携帯端末800の学習状態における本人認証テンプレート学習動作について説明する。図17は本実施例に係る携帯端末800の本人認証テンプレート学習動作を示すフローチャート(F2)である。前述したように、補間テンプレートと取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合には(S825N)、F2に移行して、通常の本人認証テンプレート学習動作が行われる。ここでは前述同様、切替え部125が学習状態にセットされている(サンプル一時記憶部130側に接続されている)ものとする。まず、把持特徴サンプル取得部120は、圧力センサアレイ105から把持特徴サンプルを取得する(S120)。ここで、取得済みの把持特徴サンプルの個数をSmとし、学習開始サンプル数をSFmとする。学習開始サンプル数SFmとは、本人認証テンプレートの学習に必要なサンプル数として予め定めたものである。これは、把持特徴サンプルの取得数が少ない状態で本人認証テンプレートの学習を行っても、十分に精度の高い本人認証テンプレートを生成することが出来ない可能性が高いため、精度の高い本人認証テンプレートを得るために必要であると経験的に分かっているサンプルの数を学習開始サンプル数SFmとして設定したものである。従って、サンプル一時記憶部130に記憶された把持特徴サンプルの個数Smが、学習開始サンプル数SFmに達した(Sm≧SFm)場合にはステップS135に進み、テンプレート学習部135が、把持特徴サンプルを用いて本人認証テンプレートを学習して(S130Y、S135)、学習済みの本人認証テンプレートをテンプレート記憶部155に記憶する(S155)。サンプル一時記憶部130に記憶された把持特徴サンプルの個数Smが、学習開始サンプル数SFmに達していない(Sm<SFm)場合には(S130N)スタートに戻り、引き続き把持特徴サンプルを取得する動作を繰り返す(S120)。本人認証テンプレートは、前述の式(1), (2), (3)を計算することにより把持特徴サンプル(実施例では把持圧力分布)の平均値などから求められる。このように、本実施例の携帯端末800は、仮に旧テンプレートの流用により十分な精度を有する本人認証テンプレートが取得できなかったとしても、通常の本人認証テンプレート学習方法により、機種変更後の携帯端末における把持特徴を反映した本人認証テンプレートの学習を行うことができる。
次に引き続き図14を、新たに図18を参照して本実施例に係る携帯端末800の認証状態における認証動作について説明する。図18は本実施例に係る携帯端末800の認証動作を示すフローチャート(F3)である。ここでは、切替え部125は認証状態にセットされている(本人認証部160側に接続されている)ものとする。なお、認証状態動作時には、上述したテンプレート学習が既に完了しているものとする。把持特徴サンプル取得部120は、圧力センサアレイ105から把持特徴サンプルを取得する(S120)。次に、本人認証部160は、学習(流用)された本人認証テンプレートと把持特徴サンプルとを比較して本人認証を行う(S160)。この本人認証が失敗した場合(S165N)、ロック部180は、携帯端末800の機能の一部または全部をロックする(S180)。本人認証が成功した場合には(S165Y)、ロック動作は行われない(エンド)。本人認証テンプレートと把持特徴サンプルとの比較の方法については、例えば以下のように実現可能である。本人認証部160は、本人認証テンプレートと認証状態において取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離、例えば前述の式(4), (5)又は(6)により表される距離を求める。本人認証部160は、例えば前述の不等式(7)で表せるように、この距離がある一定の値以下であれば取得された把持特徴サンプルを本人のものと結論する。一方、本人認証テンプレートと把持特徴サンプルとの距離が一定の値以下でなければ取得された把持特徴サンプルは本人のものでないと結論する。
次に、実施例1の携帯端末の旧テンプレート流用機能をさらに強化した実施例2に係る携帯端末800’について詳細に説明する。図15、図19を参照して、本実施例に係る携帯端末800’の学習状態における旧テンプレート流用動作について説明する。図15は本実施例に係る携帯端末800’の構成を示すブロック図である。図19は本実施例に係る携帯端末800’の旧テンプレート流用動作を示すフローチャート(F4)である。本実施例の携帯端末800’は、図14の携帯端末800の構成に特徴セグメント抽出部830と、セグメント位置補正部835とを加えたものである。従って、特徴セグメント抽出部830と、セグメント位置補正部835以外の各構成部の動作は実施例1において同一の番号を付した各構成部と全く同じ動作をするため説明を割愛する。実施例1同様、携帯端末800’が備える切替え部125によって、携帯端末800’を学習状態、認証状態のどちらかの状態に切替えることができるものとする。ここでは、切替え部125が学習状態にセットされている(サンプル一時記憶部130側に接続されている)ものとする。フローチャートF4のステップS815、S120、S820、S825、S155は前述したフローチャートF1におけるステップS815、S120、S820、S825、S155と同一の動作であるため説明を割愛する。
実施例1と異なるのは、ステップS825N以降の動作である。補間された旧テンプレートと取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合(S825N)、特徴セグメント抽出部830は、補間された旧テンプレートから特徴セグメントを抽出し、当該特徴セグメントごとに補間された旧テンプレートと前記把持特徴サンプルとを照合して距離を計算する(S830)(詳細は<特徴セグメントの抽出、セグメント位置の補正について>の欄を参照)。セグメント位置補正部835は、特徴セグメント抽出部830が計算した距離が予め定めた値以下でない特徴セグメントにおいて補間テンプレートを変形補正して補正テンプレートを生成する(S835)(詳細は<特徴セグメントの抽出、セグメント位置の補正について>の欄を参照)。テンプレート照合部820は、補正テンプレートと前記把持特徴サンプルとを照合してベクトル間距離を計算し、補正テンプレートと把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下である場合に(S825Y)、テンプレート記憶部155は、補正テンプレートを本人認証テンプレートとして記憶する(S155)。一方、補正テンプレートと取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合には(S825N)、旧テンプレートの流用が行えないと判断して、通常の本人認証テンプレート学習方法であるフローチャートF2に移行する(F2(スタートへ))。本実施例に係る携帯端末800’の学習状態における本人認証テンプレート学習動作(フローチャートF2)、および本実施例に係る携帯端末800’の認証状態における認証動作(フローチャートF3)については実施例1と同じであるため、説明を割愛する。
なお、本実施例の携帯端末800’の変形補正データ(変形補正が必要な特徴セグメントの位置、特徴セグメントの変位方向、変位量など)をサーバなどに記録しておき、別のユーザが機種変更により、把持特徴が変化した場合にも、別のユーザが所有する機種変更後の携帯端末800’がサーバにアクセスして、該当する変形補正データを取得し、取得した変形補正データに基づいて旧テンプレートの変形補正を行ってもよい。
このように、本実施例の携帯端末800’は、特徴セグメント毎に旧テンプレートに変形補正を施すため、機種変更前後において把持特徴が変化した場合でも、旧テンプレートを流用することができ、携帯端末の機種変更の都度、本人認証テンプレートを学習しなおす必要がなくユーザの利便性が向上する。
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

Claims (9)

  1. 把持特徴サンプルを複数のセンサからなるセンサアレイにより取得し、本人認証テンプレートを用いて本人認証を行う携帯端末であって、
    過去に使用していた携帯端末において本人認証に用いられた本人認証テンプレートを旧テンプレートとして記憶する旧テンプレート記憶部と、
    現在使用中の携帯端末におけるセンサの位置を記憶するセンサ位置記憶部と、
    前記旧テンプレートと、前記センサ位置とを取得し、前記センサ位置に応じて前記旧テンプレートを補間して補間テンプレートを生成するセンサ位置補正部と、
    前記センサアレイから把持特徴サンプルを取得する把持特徴サンプル取得部と、
    前記補間テンプレートと前記取得された把持特徴サンプルとを照合してベクトル間距離を計算するテンプレート照合部と、
    前記補間テンプレートと前記取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下である場合に、前記補間テンプレートを前記本人認証テンプレートとして記憶するテンプレート記憶部と、
    を含む。
  2. 請求項1に記載の携帯端末であって、
    前記補間テンプレートと前記取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合に、前記把持特徴サンプルを一定数記憶するサンプル一時記憶部と、
    前記サンプル一時記憶部に前記把持特徴サンプルが一定数記憶されている場合に、当該把持特徴サンプルを用いて前記本人認証テンプレートを学習し、前記テンプレート記憶部に記憶するテンプレート学習部と、
    をさらに含む。
  3. 請求項1に記載の携帯端末であって、
    前記補間テンプレートと前記取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合に、前記補間テンプレートから特徴セグメントを抽出し、当該特徴セグメントごとに前記補間テンプレートと前記把持特徴サンプルとを照合して距離を計算する特徴セグメント抽出部と、
    前記特徴セグメント抽出部が計算した距離が予め定めた値以下でない特徴セグメントにおいて前記補間テンプレートを変形補正して補正テンプレートを生成するセグメント位置補正部とをさらに備え、
    前記テンプレート照合部は、前記補正テンプレートと前記把持特徴サンプルとを照合してベクトル間距離を計算するよう構成されており、
    前記テンプレート記憶部は、前記補正テンプレートと前記把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下である場合に、前記補正テンプレートを前記本人認証テンプレートとして記憶するよう構成されている。
  4. 請求項3に記載の携帯端末であって、
    前記補正テンプレートと前記把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合に、前記把持特徴サンプルを一定数記憶するサンプル一時記憶部と、
    前記サンプル一時記憶部に前記把持特徴サンプルが一定数記憶されている場合に、当該把持特徴サンプルを用いて本人認証テンプレートを学習し、前記テンプレート記憶部に記憶するテンプレート学習部と、
    をさらに含む。
  5. 把持特徴サンプルを複数のセンサからなるセンサアレイにより取得し、本人認証に用いる本人認証テンプレートの学習を行う把持特徴学習方法であって、
    過去に使用していた携帯端末において本人認証に用いられた本人認証テンプレートを旧テンプレートとして記憶する旧テンプレート記憶ステップと、
    現在使用中の携帯端末におけるセンサの位置を記憶するセンサ位置記憶ステップと、
    前記旧テンプレートと、前記センサ位置とを取得し、前記センサ位置に応じて前記旧テンプレートを補間して補間テンプレートを生成するセンサ位置補正ステップと、
    前記センサアレイから把持特徴サンプルを取得する把持特徴サンプル取得ステップと、
    前記補間テンプレートと前記取得された把持特徴サンプルとを照合してベクトル間距離を計算するテンプレート照合ステップと、
    前記補間テンプレートと前記取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下である場合に、前記補間テンプレートを前記本人認証テンプレートとして記憶するテンプレート記憶ステップと、
    を含む。
  6. 請求項5に記載の把持特徴学習方法であって、
    前記補間テンプレートと前記取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合に、前記把持特徴サンプルを一定数記憶するサンプル一時記憶ステップと、
    前記サンプル一時記憶ステップにおいて前記把持特徴サンプルが一定数記憶されている場合に、当該把持特徴サンプルを用いて前記本人認証テンプレートを学習して記憶するテンプレート学習ステップと、
    をさらに含む。
  7. 請求項5に記載の把持特徴学習方法であって、
    前記補間テンプレートと前記取得された把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合に、前記補間テンプレートから特徴セグメントを抽出し、当該特徴セグメントごとに前記補間テンプレートと前記把持特徴サンプルとを照合して距離を計算する特徴セグメント抽出ステップと、
    前記特徴セグメント抽出ステップが計算した距離が予め定めた値以下でない特徴セグメントにおいて前記補間テンプレートを変形補正して補正テンプレートを生成するセグメント位置補正ステップとをさらに含み、
    前記テンプレート照合ステップは、前記補正テンプレートと前記把持特徴サンプルとを照合してベクトル間距離を計算し、
    前記テンプレート記憶ステップは、前記補正テンプレートと前記把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下である場合に、前記補正テンプレートを前記本人認証テンプレートとして記憶する。
  8. 請求項7に記載の把持特徴学習方法であって、
    前記補正テンプレートと前記把持特徴サンプルとのベクトル間距離が予め定めた値以下でない場合に、前記把持特徴サンプルを一定数記憶するサンプル一時記憶ステップと、
    前記サンプル一時記憶ステップにおいて前記把持特徴サンプルが一定数記憶されている場合に、当該把持特徴サンプルを用いて本人認証テンプレートを学習して記憶するテンプレート学習ステップと、
    をさらに含む。
  9. 請求項5から8の何れかに記載の把持特徴学習方法をコンピュータで実行するプログラムを記憶した記録媒体。
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