JP5442390B2 - 自動車搭載冷蔵/冷凍システム - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に搭載される電動式の冷蔵/冷凍機を有する自動車搭載冷蔵/冷凍システムに関する。
自動車搭載の冷蔵/冷凍機として、自動車エンジンによって直接的にコンプレッサを駆動せず、まず発電機を駆動し、発生した電力をバッテリに充電しつつコンプレッサをモータで駆動するようにした電動式冷蔵/冷凍機は公知である。
この種の電動式冷蔵/冷凍機によれば、エンジンの回転速度に依存してコンプレッサの回転速度が変化しないのみならず、エンジンが停止している際にも、バッテリを利用してコンプレッサを駆動して冷蔵/冷凍機を運転することができる。
例えば、特許文献1には、この種の電動式冷蔵/冷凍機において、エンジン停止中は、商用電源により冷凍装置のコンプレッサを駆動し、また、商用電源が得られない場合はバッテリによってコンプレッサを駆動することが開示されている。
特開2000−283622号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来の冷凍車用冷凍装置によると、インバータを用いて負荷を軽減はしているものの、バッテリの持続容量には限度があるため、このバッテリが過放電状態となった場合には、冷凍車用冷凍装置の運転がそのまま止まってしまうか又は強制的に停止せざるを得なかった。
従って本発明の目的は、バッテリが過放電状態となった際にバックアップを行うと共にその後のバッテリの有効管理を行うことができる自動車搭載冷蔵/冷凍システムを提供することにある。
本発明によれば、自動車搭載冷蔵/冷凍システムは、自動車に搭載された電動式の冷蔵/冷凍機と、冷蔵/冷凍機を駆動するために、自動車用バッテリとは別個に設けられた冷蔵/冷凍機専用バッテリと、冷蔵/冷凍機専用バッテリからの電力により自動車エンジン停止中にも冷蔵/冷凍機を駆動する制御手段と、冷蔵/冷凍機専用バッテリの端子電圧を検出する第1の端子電圧センサと、警告手段とを備えている。制御手段は、第1の端子電圧センサによって検出された端子電圧が第1の閾値電圧未満となった際に警告手段によって第1の警告を発生すると共に冷蔵/冷凍機専用バッテリに代えて自動車用バッテリからの電力により冷蔵/冷凍機を駆動するように構成されている。
自動車用バッテリとは別個に設けられた冷蔵/冷凍機専用バッテリにより自動車エンジン停止中にも冷蔵/冷凍機を駆動する。その際、冷蔵/冷凍機専用バッテリの端子電圧を検出し、その検出された端子電圧が例えば11.2Vに設定される第1の閾値電圧未満となった際に第1の警告を発生すると共に、この冷蔵/冷凍機専用バッテリに代えて自動車用バッテリによって冷蔵/冷凍機を駆動する。このように、エンジン停止中、最初は冷蔵/冷凍機専用バッテリによって冷蔵/冷凍機を駆動するが、そのバッテリの端子電圧が例えば11.2Vを下回った場合は、この冷蔵/冷凍機専用バッテリに代えて自動車用バッテリによって冷蔵/冷凍機を駆動する。これにより、バッテリが過放電状態となった際にはバックアップされて冷蔵/冷凍機が駆動されるので、運転者の知らぬ間に冷蔵/冷凍機の運転が止まるような不都合、及び冷蔵/冷凍機の必要な運転をやむを得ず停止しなければならないような不都合が生じない。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「冷蔵/冷凍」、「冷蔵/冷凍機」、又は「冷蔵/冷凍機専用バッテリ」と称しているのは、「冷凍、冷蔵若しくは冷凍冷蔵」、「冷凍機、冷蔵機若しくは冷凍冷蔵機」、又は「冷凍機専用バッテリ、冷蔵機専用バッテリ若しくは冷凍冷蔵機専用バッテリ」をそれぞれ意味している。
制御手段は自動車用バッテリからの電力により冷蔵/冷凍機を駆動している際に自動車エンジンが再起動された場合は、自動車エンジンのアイドルアップ制御を指示するように構成されており、自動車搭載冷蔵/冷凍システムはその場合の冷蔵/冷凍機専用バッテリ及び自動車用バッテリへの充電電流の割合をそれぞれ約70%及び約30%に制御する充電電流分配手段をさらに備えていることが好ましい。
充電電流分配手段は、自動車エンジンが再起動された後、第1の端子電圧センサによって検出された端子電圧が第1の閾値電圧より高い第2の閾値電圧以上となった際に、冷蔵/冷凍機専用バッテリ及び自動車用バッテリへの充電電流の割合をそれぞれ約50%及び約50%に制御するように構成されていることも好ましい。
制御手段は自動車用バッテリからの電力により冷蔵/冷凍機を駆動している際に自動車エンジンが再起動された場合は、自動車エンジンのアイドルアップ制御を指示するように構成されており、自動車搭載冷蔵/冷凍システムはその場合の冷蔵/冷凍機専用バッテリ及び前記自動車用バッテリへの充電電流をそれぞれ供給する2つの別個の発電機をさらに備えていることも好ましい。
制御手段は、自動車エンジンが再起動された際に、冷蔵/冷凍機専用バッテリに代えて自動車用バッテリからの電力により冷蔵/冷凍機を駆動するように構成されていることがより好ましい。
警告手段による第1の警告が赤色点滅信号及び警報音であることも好ましい。
制御手段は、第1の端子電圧センサによって検出された端子電圧が第1の閾値電圧より高い第2の閾値電圧未満となった際に警告手段によって第2の警告を発生するように構成されていることも好ましい。この場合、警告手段による第2の警告が黄色点滅信号であることがより好ましい。
自動車用バッテリの端子電圧を検出する第2の端子電圧センサをさらに備えており、制御手段は、第2の端子電圧センサによって検出された端子電圧が第1の閾値電圧未満となった際に警告手段によって第3の警告を発生すると共に冷蔵/冷凍機の駆動を停止するように構成されていることも好ましい。この場合、警告手段による第3の警告が赤色点滅信号、黄色点滅信号及び緑色点滅信号並びに警報音であることがより好ましい。
本発明によれば、エンジン停止中、最初は冷蔵/冷凍機専用バッテリによって冷蔵/冷凍機を駆動するが、そのバッテリの端子電圧が例えば11.2Vを下回った場合は、この冷蔵/冷凍機専用バッテリに代えて自動車用バッテリによって冷蔵/冷凍機を駆動する。これにより、バッテリが過放電状態となった際にはバックアップされて冷蔵/冷凍機が駆動されるので、運転者の知らぬ間に冷蔵/冷凍機の運転が止まるような不都合、及び冷蔵/冷凍機の必要な運転をやむを得ず停止しなければならないような不都合が生じない。
本発明の自動車搭載冷蔵/冷凍システムの一実施形態における全体の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の実施形態における制御回路の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の実施形態における制御回路の制御動作を説明するフローチャートである。 本発明の自動車搭載冷蔵/冷凍システムの他の実施形態における全体の構成を概略的に示すブロック図である。 図4の実施形態における制御回路の制御動作を説明するフローチャートである。
図1は本発明の自動車搭載冷蔵/冷凍システムの一実施形態における全体の構成を概略的に示すブロック図である。
同図において、10は自動車エンジン、11はこの自動車エンジン10によって回転駆動されて発電を行い、交流を発生すると共にこの交流の整流を行って直流を出力するオルタネータ、12はオルタネータ11から出力される直流を一定電圧に調整するためのレギュレータ、13は必要時に自動車エンジン10のアイドル回転数を上昇させるためのアイドルアップ制御装置、14は自動車エンジンの作動やその他の電装機器を作動させるために自動車が本来備えている自動車用バッテリ(以下、メインバッテリと称する)、15はメインバッテリ14とは別個に冷蔵/冷凍機を駆動するために専用に設けられた冷蔵/冷凍機専用バッテリ(以下、サブバッテリと称する)、16は冷蔵/冷凍機のコンプレッサ、17はコンプレッサ16が交流で作動する場合に、印加される直流を交流に変換するインバータ、18はインバータ17に印加される直流電力のオンオフ、オンの場合にメインバッテリ14及びサブバッテリ15のどちらから供給するかの切換えを行うスイッチ回路、19及び20はメインバッテリ14及びサブバッテリ15の端子電圧をそれぞれ検出する端子電圧センサ、21はレギュレータ12から出力された直流電力のメインバッテリ14及びサブバッテリ15それぞれへの分配比率を制御する分配回路、22は緑色インジケータ22a、黄色インジケータ22b及び赤色インジケータ22cの3色のインジケータを備えた警告インジケータ、23は例えばブザー音のような警告音を発生する警告音発生器、24はこの警告インジケータ22及び警告音発生器23の駆動回路、25はこの自動車搭載冷蔵/冷凍システムの動作を制御する制御回路(本発明の制御手段に対応)をそれぞれ示している。
図2は本実施形態における制御回路25の構成を概略的に示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態においては、制御回路25は、CPU25a、ROM25b、RAM25c、入出力インタフェース25d、これらを接続するバス25e及びA/D変換回路25fを有するマイクロコンピュータで構成されている。
この制御回路25は、自動車エンジン10が回転しているかどうかを表わす信号、コンプレッサ16が運転しているか停止しているかを表わす信号、端子電圧センサ19及び20からA/D変換回路25fを介して入力されるメインバッテリ14及びサブバッテリ15の端子電圧を表わす信号等を受取り、アイドルアップ制御装置13、スイッチ回路18、分配回路21及び駆動回路24の作動を制御するように構成されている。もちろん、本発明における制御手段の構成は、本実施形態の制御回路のような構成に限定されるものではなく、他の種々の構成によって達成できるものである。例えば、その一部又は全部をハードウェアによって構成することも可能である。
図3は本実施形態における制御回路25の制御動作を説明するフローチャートである。
この処理ルーチンは、自動車搭載冷蔵/冷凍システムの作動中は所定のタイムインターバルで実行されるものであり、まず、冷蔵/冷凍機のコンプレッサ16が運転されているかどうか判別する(ステップS1)。コンプレッサ16が運転中であるかどうかは、例えば、所定のフラグが立っているかどうかで判別でき、コンプレッサ16が運転中でないと判別した場合(NOの場合)は、以降のステップを実行することなくこの処理ルーチンを終了する。従って、冷蔵/冷凍機が運転されていない時は、この処理ルーチンは実行されない。
コンプレッサ16が運転中であると判別した場合(YESの場合)は、自動車エンジン10が停止中かどうか判別する(ステップS2)。これも、例えば、所定のフラグが立っているかどうかで判別でき、自動車エンジン10が停止中であると判別した場合(YESの場合)は、ステップS3の処理を実行する。なお、初期状態において、冷蔵/冷凍機のコンプレッサ16はサブバッテリ15からの直流電力で駆動されている。
ステップS3では、端子電圧センサ20によって検出したサブバッテリ15の端子電圧Vが11.2V≦V<12.5Vであるかどうか判別する。
サブバッテリ15の端子電圧Vがこの範囲にある場合(YESの場合)は、駆動回路24に信号を送り、警告インジケータ22の黄色インジケータ22bを点滅させて、サブバッテリ15の電圧が多少低下したこと(過放電気味であること)を運転者に知らせる(ステップS4)。
一方、サブバッテリ15の端子電圧Vがこの範囲にない場合(NOの場合)は、その端子電圧VがV<11.2Vであるかどうか判別する(ステップS5)。
ステップS5の判別で、V<11.2Vでないと判別した場合(NOの場合)は、サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V以上であり正常状態の場合であるから、以降何もせずにこの処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS5の判別で、V<11.2Vであると判別した場合(YESの場合)は、駆動回路24に信号を送り、警告インジケータ22の赤色インジケータ22cを点滅させると共に警告音発生器23からブザー音等の警告音を発生させて、サブバッテリ15がかなり過放電状態にあることを運転者に警告する(ステップS6)。さらに、スイッチ回路18に信号を送り、サブバッテリ15からメインバッテリ14への切換えを行う。即ち、サブバッテリ15からの電力に代えてメインバッテリ14からの電力をインバータ17へ供給するように制御する(ステップS7)。
その後、端子電圧センサ19によって検出したメインバッテリ14の端子電圧VがV<11.2Vであるかどうか判別する(ステップS8)。
このステップS8の判別で、V<11.2Vでないと判別した場合(NOの場合)は、メインバッテリ14はまだ過放電状態ではないので、以降は何もせずにこの処理ルーチンを終了する。ステップS8の判別で、V<11.2Vであると判別した場合(YESの場合)は、メインバッテリ14もかなり過放電状態であるため、緊急事態であり、駆動回路24に信号を送り、警告インジケータ22の全ての色のインジケータ、即ち緑色インジケータ22a、黄色インジケータ22b及び赤色インジケータ22cを点滅させると共に警告音発生器23からブザー音等の警告音を発生させて、メインバッテリ14もかなり過放電状態にあることを運転者に警告する(ステップS9)。さらに、スイッチ回路18に信号を送り、サブバッテリ15及びメインバッテリ14の両方からの電力供給を停止し、コンプレッサ16の運転を停止する(ステップS10)。
以上のステップS2〜S10の処理について、その作用を説明する。サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V以上であれば、このサブバッテリ15は正常状態で作動していると判断し、現状を維持する。なお、自動車エンジン10の停止中は、初期状態では、サブバッテリ15からの電力によりコンプレッサ16の運転が行われる。サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V未満かつ11.2V以上の場合は、このサブバッテリ15が多少過放電気味であると判断し、黄色点滅を行う。サブバッテリ15の端子電圧Vが11.2V未満の場合は、このサブバッテリ15がかなり過放電状態であると判断し、サブバッテリ15からメインバッテリ14への切換えを行うと共に赤色点滅しかつブザー音を発生して運転者に、直ちに自動車エンジン10を起動して充電を行うように催促する。さらに、メインバッテリ14の端子電圧Vが11.2V未満の場合は、このメインバッテリ14もかなりの過放電状態であると判断し、冷蔵/冷凍機の運転を停止し、全てのインジケータを点滅させかつブザー音を発生して、異常事態が生じたことを運転者に知らせる。
ステップS2において、自動車エンジン10が停止中ではないと判別した場合(NOの場合)、即ちエンジンが回転していると判別した場合は、スイッチ回路18に信号を送り、サブバッテリ15からメインバッテリ14への切換えを強制的に行う。即ち、サブバッテリ15からの電力に代えてメインバッテリ14からの電力をインバータ17へ供給するように制御を行う(ステップS11)。これにより、エンジンが回転している間は、常に、メインバッテリ14からの電力によってコンプレッサ16が駆動されることとなる。
次いで、端子電圧センサ20によって検出したサブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V≦Vであるかどうか判別する(ステップS12)。このステップS12において、サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V未満であると判別した場合(NOの場合)は、分配回路21へ信号を送り、レギュレータ12から出力された直流電流の70%をサブバッテリ15へ、30%をメインバッテリ14へ分配するようにその分配比率を制御する(ステップS13)。これにより、サブバッテリ15及びメインバッテリ14の充電比率が7:3となる。
一方、ステップS12において、サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V以上であると判別した場合(YESの場合)は、分配回路21へ信号を送り、レギュレータ12から出力された直流電流の50%をサブバッテリ15へ、50%をメインバッテリ14へ分配するようにその分配比率を制御する(ステップS14)。これにより、サブバッテリ15及びメインバッテリ14の充電比率が1:1となる。
以上のステップS11〜S14の処理について、その作用を説明する。エンジン停止中のコンプレッサ16の駆動により、サブバッテリ15の端子電圧が11.2V未満に低下してメインバッテリ14への切換えが行われて赤色インジケータ22cが点滅した場合や、メインバッテリ14の端子電圧も11.2V未満に低下してコンプレッサ16の運転が停止して緑色インジケータ22a、黄色インジケータ22b及び赤色インジケータ22cが全て点滅した場合に、運転者がエンジンを再起動すると、まず、アイドルアップ制御装置13に信号が送られて、自動車エンジン10のアイドル回転数を上昇させるためのアイドルアップ処理が行われる。なお、このエンジン再起動時にコンプレッサ16が駆動されていない場合は、そのコンプレッサ16の駆動開始を多少遅延してオルタネータ11から充分な電力が得られるまで待つ遅延制御を行うようにしても良い。エンジンが再起動されると、コンプレッサ16の駆動がサブバッテリ15からメインバッテリ14へ切換えられ、サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V未満であれば、オルタネータ11からの電力の70%がサブバッテリ15へ残りの30%がメインバッテリ14へ送られて充電が行われる。サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V以上となると、オルタネータ11からの電力の半分がサブバッテリ15へ残りの半分がメインバッテリ14へ送られてそれぞれ充電が行われる初期状態へ戻る。
図4は本発明の自動車搭載冷蔵/冷凍システムの他の実施形態における全体の構成を概略的に示すブロック図である。
本実施形態においては、メインバッテリ14及びサブバッテリ15専用にそれぞれオルタネータ11及び41とレギュレータ12及び42とが設けられている点が図1に示す自動車搭載冷蔵/冷凍システムと相違している。従って、図1に示した分配回路21は設けられていない。本実施形態におけるその他の構成要素は図1の実施形態の場合と同様である。従って、この本実施形態において、図1の実施形態の場合と同様の構成要素は同一の参照番号を用いている。
図4において、オルタネータ11及び41は自動車エンジン10によって回転駆動されて発電を行い、交流を発生すると共にこの交流の整流を行って直流を出力するように構成されており、これらオルタネータ11及び41から出力される直流はレギュレータ12及び42によってそれぞれ一定電圧に調整される。
図5は本実施形態における制御回路25の制御動作を説明するフローチャートである。
この処理ルーチンは、自動車搭載冷蔵/冷凍システムの作動中は所定のタイムインターバルで実行されるものであり、まず、冷蔵/冷凍機のコンプレッサ16が運転されているかどうか判別する(ステップS51)。コンプレッサ16が運転中であるかどうかは、例えば、所定のフラグが立っているかどうかで判別でき、コンプレッサ16が運転中でないと判別した場合(NOの場合)は、以降のステップを実行することなくこの処理ルーチンを終了する。従って、冷蔵/冷凍機が運転されていない時は、この処理ルーチンは実行されない。
コンプレッサ16が運転中であると判別した場合(YESの場合)は、自動車エンジン10が停止中かどうか判別する(ステップS52)。これも、例えば、所定のフラグが立っているかどうかで判別でき、自動車エンジン10が停止中であると判別した場合(YESの場合)は、ステップS53の処理を実行する。なお、初期状態において、冷蔵/冷凍機のコンプレッサ16はサブバッテリ15からの直流電力で駆動されている。
ステップS53では、端子電圧センサ20によって検出したサブバッテリ15の端子電圧Vが11.2V≦V<12.5Vであるかどうか判別する。
サブバッテリ15の端子電圧Vがこの範囲にある場合(YESの場合)は、駆動回路24に信号を送り、警告インジケータ22の黄色インジケータ22bを点滅させて、サブバッテリ15の電圧が多少低下したこと(過放電気味であること)を運転者に知らせる(ステップS54)。
一方、サブバッテリ15の端子電圧Vがこの範囲にない場合(NOの場合)は、その端子電圧VがV<11.2Vであるかどうか判別する(ステップS55)。
ステップS55の判別で、V<11.2Vでないと判別した場合(NOの場合)は、サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V以上であり正常状態の場合であるから、以降何もせずにこの処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS55の判別で、V<11.2Vであると判別した場合(YESの場合)は、駆動回路24に信号を送り、警告インジケータ22の赤色インジケータ22cを点滅させると共に警告音発生器23からブザー音等の警告音を発生させて、サブバッテリ15がかなり過放電状態にあることを運転者に警告する(ステップS56)。さらに、スイッチ回路18に信号を送り、サブバッテリ15からメインバッテリ14への切換えを行う。即ち、サブバッテリ15からの電力に代えてメインバッテリ14からの電力をインバータ17へ供給するように制御する(ステップS57)。
その後、端子電圧センサ19によって検出したメインバッテリ14の端子電圧VがV<11.2Vであるかどうか判別する(ステップS58)。
このステップS58の判別で、V<11.2Vでないと判別した場合(NOの場合)は、メインバッテリ14はまだ過放電状態ではないので、以降は何もせずにこの処理ルーチンを終了する。ステップS58の判別で、V<11.2Vであると判別した場合(YESの場合)は、メインバッテリ14もかなり過放電状態であるため、緊急事態であり、駆動回路24に信号を送り、警告インジケータ22の全ての色のインジケータ、即ち緑色インジケータ22a、黄色インジケータ22b及び赤色インジケータ22cを点滅させると共に警告音発生器23からブザー音等の警告音を発生させて、メインバッテリ14もかなり過放電状態にあることを運転者に警告する(ステップS59)。さらに、スイッチ回路18に信号を送り、サブバッテリ15及びメインバッテリ14の両方からの電力供給を停止し、コンプレッサ16の運転を停止する(ステップS60)。
以上のステップS52〜S60の処理について、その作用を説明する。サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V以上であれば、このサブバッテリ15は正常状態で作動していると判断し、現状を維持する。なお、自動車エンジン10の停止中は、初期状態では、サブバッテリ15からの電力によりコンプレッサ16の運転が行われる。サブバッテリ15の端子電圧Vが12.5V未満かつ11.2V以上の場合は、このサブバッテリ15が多少過放電気味であると判断し、黄色点滅を行う。サブバッテリ15の端子電圧Vが11.2V未満の場合は、このサブバッテリ15がかなり過放電状態であると判断し、サブバッテリ15からメインバッテリ14への切換えを行うと共に赤色点滅しかつブザー音を発生して運転者に、直ちに自動車エンジン10を起動して充電を行うように催促する。さらに、メインバッテリ14の端子電圧Vが11.2V未満の場合は、このメインバッテリ14もかなりの過放電状態であると判断し、冷蔵/冷凍機の運転を停止し、全てのインジケータを点滅させかつブザー音を発生して、異常事態が生じたことを運転者に知らせる。
ステップS52において、自動車エンジン10が停止中ではないと判別した場合(NOの場合)、即ちエンジンが回転していると判別した場合は、スイッチ回路18に信号を送り、サブバッテリ15からメインバッテリ14への切換えを強制的に行う。即ち、サブバッテリ15からの電力に代えてメインバッテリ14からの電力をインバータ17へ供給するように制御を行う(ステップS61)。これにより、エンジンが回転している間は、常に、メインバッテリ14からの電力によってコンプレッサ16が駆動されることとなる。
上述のステップS61の処理について、その作用を説明する。エンジン停止中のコンプレッサ16の駆動により、サブバッテリ15の端子電圧が11.2V未満に低下してメインバッテリ14への切換えが行われて赤色インジケータ22cが点滅した場合や、メインバッテリ14の端子電圧も11.2V未満に低下してコンプレッサ16の運転が停止して緑色インジケータ22a、黄色インジケータ22b及び赤色インジケータ22cが全て点滅した場合に、運転者がエンジンを再起動すると、まず、アイドルアップ制御装置13に信号が送られて、自動車エンジン10のアイドル回転数を上昇させるためのアイドルアップ処理が行われる。なお、このエンジン再起動時にコンプレッサ16が駆動されていない場合は、そのコンプレッサ16の駆動開始を多少遅延してオルタネータ11から充分な電力が得られるまで待つ遅延制御を行うようにしても良い。エンジンが再起動されると、コンプレッサ16の駆動がサブバッテリ15からメインバッテリ14へ切換えられる。オルタネータ11からの電力がメインバッテリ14へ、オルタネータ41からの電力がサブバッテリ15へそれぞれ送られて充電が行われる。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10 自動車エンジン
11、41 オルタネータ
12、42 レギュレータ
13 アイドルアップ制御装置
14 メインバッテリ
15 サブバッテリ
16 冷蔵/冷凍機のコンプレッサ
17 インバータ
18 スイッチ回路
19、20 端子電圧センサ
21 分配回路
22 警告インジケータ
22a 緑色インジケータ
22b 黄色インジケータ
22c 赤色インジケータ
23 警告音発生器
24 駆動回路
25 制御回路
25a CPU
25b ROM
25c RAM
25d 入出力インタフェース
25e バス
25f A/D変換回路

Claims (8)

  1. 自動車に搭載された電動式の冷蔵/冷凍機と、該冷蔵/冷凍機を駆動するために、自動車用バッテリとは別個に設けられた冷蔵/冷凍機専用バッテリと、該冷蔵/冷凍機専用バッテリからの電力により自動車エンジン停止中にも前記冷蔵/冷凍機を駆動する制御手段と、前記冷蔵/冷凍機専用バッテリの端子電圧を検出する第1の端子電圧センサと、警告手段とを備えており、
    前記制御手段は、前記第1の端子電圧センサによって検出された端子電圧が第1の閾値電圧未満となった際に前記警告手段によって第1の警告を発生すると共に前記冷蔵/冷凍機専用バッテリに代えて前記自動車用バッテリからの電力により前記冷蔵/冷凍機を駆動するように構成されており、さらに、該制御手段は、前記自動車用バッテリからの電力により前記冷蔵/冷凍機を駆動している際に自動車エンジンが再起動された場合は、該自動車エンジンのアイドルアップ制御を指示するように構成されており、当該自動車搭載冷蔵/冷凍システムはその場合の前記冷蔵/冷凍機専用バッテリ及び前記自動車用バッテリへの充電電流の割合をそれぞれ約70%及び約30%に制御する充電電流分配手段をさらに備えていることを特徴とする自動車搭載冷蔵/冷凍システム。
  2. 前記充電電流分配手段は、前記自動車エンジンが再起動された後、前記第1の端子電圧センサによって検出された端子電圧が前記第1の閾値電圧より高い第2の閾値電圧以上となった際に、前記冷蔵/冷凍機専用バッテリ及び前記自動車用バッテリへの充電電流の割合をそれぞれ約50%及び約50%に制御するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の自動車搭載冷蔵/冷凍システム。
  3. 前記制御手段は、前記自動車エンジンが再起動された際に、前記冷蔵/冷凍機専用バッテリに代えて前記自動車用バッテリからの電力により前記冷蔵/冷凍機を駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車搭載冷蔵/冷凍システム。
  4. 前記警告手段による第1の警告が赤色点滅信号及び警報音であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の自動車搭載冷蔵/冷凍システム。
  5. 前記制御手段は、前記第1の端子電圧センサによって検出された端子電圧が前記第1の閾値電圧より高い第2の閾値電圧未満となった際に前記警告手段によって第2の警告を発生するように構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の自動車搭載冷蔵/冷凍システム。
  6. 前記警告手段による第2の警告が黄色点滅信号であることを特徴とする請求項に記載の自動車搭載冷蔵/冷凍システム。
  7. 前記自動車用バッテリの端子電圧を検出する第2の端子電圧センサをさらに備えており、前記制御手段は、前記第2の端子電圧センサによって検出された端子電圧が前記第1の閾値電圧未満となった際に前記警告手段によって第3の警告を発生すると共に前記冷蔵/冷凍機の駆動を停止するように構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の自動車搭載冷蔵/冷凍システム。
  8. 前記警告手段による第3の警告が赤色点滅信号、黄色点滅信号及び緑色点滅信号並びに警報音であることを特徴とする請求項に記載の自動車搭載冷蔵/冷凍システム。
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