JP5441037B2 - 出力緩和機能を備えた太陽電池 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池に関し、特に太陽電池における短時間出力変動の緩和機能を有した太陽電池に係る。
昨今、分散電源電力供給システムの普及が進んでいる。例えば、太陽電池、燃料電池、マイクロガスタービンなどの分散電源を、一般家庭や集合住宅、小規模事業所など、ユーザ負荷に近接して設置し、ユーザに電力供給を行なうことが多い。
特許文献1の図2には、太陽電池を発電源とした分散電源システムの一例が示されている。この図2において、分散電源システムは太陽電池アレイ1とこの太陽電池アレイ1から出力される直流電力を交流電力に変えるインバータ24を内蔵した電力変換手段4とを備えている。この電力変換手段4は商用電力系統11から分散型電力を切り離す遮断器25と、周波数変動や電圧変動に基づいて商用電力系統11の遮断器26の解列を検知して遮断器25を解列させる単独運転検知手段27とを含む系統連系保護装置を内蔵した構成となっている。
そして、特許文献2に開示されたように、太陽光発電装置に備えられるインバータは、内包される制御回路によりインバータの交流側出力電圧を一定電圧に制御する機能、即ち電圧上昇を抑制する機能、および単独運転を検出する機能を有している。
インバータの単独運転を検出する機能については、特許文献2に示されているように、インバータの出力電圧が電力系統に接続された状態で、工事等のために系統停電が発生した場合に、インバータを停止させるものである。仮に、インバータが運転状態のままであるとすると、インバータの単独運転により電力系統の工事区間にインバータの出力電圧が印加され、工事作業者等が感電する危険性がある。そのため、単独運転を検出する機能は、系統停電状態において、インバータの出力電圧が印加されたことによる電圧の変化を検出して、インバータを停止させるものである。
単独運転の検出機能について、特に、電力系統における同一の柱上変圧器に複数の自家発電装置が接続されている場合には、この検出機能が有効に働くか否かは重要な課題である。即ち、電力系統の柱上変圧器を同じくする地域(「バンク」という)内に2つの自家発電装置が設置されている場合、系統停電が発生しても、一方の自家発電装置から電力系統に電力が供給されることにより、他方のインバータは、出力電圧が印加されたことによる電圧の変化を検出してインバータを停止させることが困難となる場合がある。そのため、同一バンク内の既存の自家発電装置と新設の自家発電装置との間で、単独運転を検出する機能が確実に働くか否かを事前に確認しておく必要がある。この確認作業は、専ら、電力事業者により行われることが多い。
また、特許文献2においては、同一バンク内に、2つ以上の太陽光発電装置が設置される場合には、同一バンク内の天候はほぼ同じであるため、いずれの発電装置による発電量も同様に推移する。そのため、晴天で発電量が十分に得られる場合でも、同一バンク内での逆潮流が増加することにより、同一バンク内の電圧が一時的に上昇し、電力事業者に売電することができない場合も生じ得る、ことが示されている。
特開2002−152976号公報 特開2008−77369号公報
このように、太陽光発電装置の普及に当たっては、従来では電力事業者から商用電力が供給される需要者側にて発電がなされるため、該電力事業者側と需要者側における発電状況の連携と把握が重要になってくる。特に、同一バンク内において、2つ以上の太陽光発電装置が設置される場合においては、電力事業者側の系統停電が発生した状態において需要者側の発電装置のみが発電運転を続ける単独運転を、確実に検出してインバータを停止させる機能を備えることが重要な課題となっている。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、同一バンク内に2つ以上の太陽光発電装置が設置される場合においてインバータにおける単独運転を検出する機能が確実に働くよう、出力緩和機能を備えて単独運転検出機能を補助する太陽電池を提供することを目的とする。
本発明に係る太陽電池は、上述の課題を解決すべく構成されたもので、
金属電極層と、該金属電極層と接合される半導体層と、該半導体層と接合される透明電極層と、該透明電極層と接合される透光率制御層とが順次形成されて、導電性基板に配設されるとともに、前記透明電極層に設けられた集電電極と、前記金属電極とに電気的に接続された前記透光率制御層制御ICが前記導電性基板に配設されて、前記制御ICは、前記半導体層における発電量計測手段と、計測した発電量の変化に応じて該発電量の変化を打ち消す方向に透光率を初期状態から変化させる比較演算手段とを備え、該比較演算手段により、前記透光率を変化させた状態から元の透光率に戻すまでの緩和時間をランダムに設定し、前記透光率を変化させた状態から元の透光率に戻すまでの緩和時間を変化させるよう制御することを特徴として出力緩和機能を備えた太陽電池を構成するとよい。
かかる構成によれば、太陽電池を設置して使用開始後、光量の増加により発電量が変化した場合には、該発電量の変化を打ち消す方向に透光率を変化させるとともに、該変化を 元に戻すまでの緩和時間をランダムに設けて制御を行うため、太陽電池が複数設けられている場合には、該太陽電池から出力される電力の上昇のタイミングを分散させることができ、インバータにおける単独運転の検出を確実に行うことができる出力緩和機能を備えた太陽電池を提供できる。
また、本発明に係る太陽電池は、発電量の変化の大きさを定めた閾値データを前記比較演算手段におけるメモリ部に記憶し、該閾値データと前記発電量計測手段により計測された発電量の変化データとを比較し、該発電量の変化データが閾値データを越えた場合に、透光率を変化させることを特徴とした請求項1記載の出力緩和機能を備えた太陽電池を構成するとよい。
かかる構成によれば、所定の閾値に満たない発電量の変化の場合には、透光率を変化させず、制御に係る電力を削減することができる。
また、本発明に係る太陽電池は、発電量の変化データと透光率の変化データとを対応させた発電量−透光率対応データを予め前記比較演算手段におけるメモリ部に記憶し、前記比較演算手段は、計測した発電量の変化に応じた透光率の変化データをメモリ部から読み出して、発電量の変化に応じて変化させる透光率の大きさを演算し、発電量の変化を打ち消す方向に透光率を変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の出力緩和機能を備えた太陽電池を構成するとよい。
かかる構成によれば、太陽電池の特性に応じた発電量−透光率対応データを記憶させることにより、実際の太陽電池に応じて適切に透光率を変化させる制御を行うことができる。
以上の如く、本発明によれば、同一バンク内に2つ以上の太陽光発電装置が設置される場合において、該同一バンク内の天候の推移がほぼ同じ場合であっても、インバータにおける単独運転を検出する機能が確実に働くよう、出力緩和機能を備えて単独運転検出機能を補助する太陽電池を提供することができる。
第1の実施形態を示す太陽電池素子の概略構成図を示す。 同実施形態に係る透光率制御層の概略構成図を示す。 同実施形態に係る制御ICのブロック構成図を示す。 同実施形態に係る制御ICのメモリ内に記憶されるデータを示す。 同実施形態に係る光量、発電量及び透光率の変化を示す。 太陽電池を複数接続して設けた図を示す。
次に本発明の実施形態を図1乃至図6を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
(太陽電池の説明)
図1は、本発明における太陽電池の第1の実施形態を示した概略構成図である。図1は、太陽電池1における層状構成をなす太陽電池素子の断面を示したもので、該太陽電池素子は、導電性基板101上に層状に形成される。該導電性基板101上には、金属電極層102と、該金属電極層102と接合される半導体層103と、該半導体層103と接合される透明電極層104と、該透明電極層104と接合される透光率制御層105とが順次層状に形成される。
また、前記導電性基板101上には、前記透光率制御層105を制御するための制御IC106が配設され、該制御IC106は、前記透明電極層に設けられた集電電極107と、前記金属電極層102とに電気的に接続されて電源を得る。
前記制御IC106は、前記半導体層における発電量を計測して、該発電量の変化を経時的な変化として検出するとともに、発電量の変化に応じて、該発電量の変化を打ち消す方向に透光率制御層における透光率を変化させ、その後、再び元の透光率に戻すよう透光率を変化させる比較演算手段を備えるものである。
図3には、制御IC106のブロック構成図を示した。
制御IC106は、前記集電電極から電源を得るための電源入力部1061と、該電源入力部に入力された電圧値、電流値の時間的な変化を計測するとともに、該電圧値、電流値の時間的な変化に応じて透光率制御層における透光率の変化量を定める比較演算部1063と、該比較演算部1063で定められた透光率の変化量に相当する電圧値を出力する電圧出力部1062とを備えている。
前記比較演算部1063は、該電源入力部から入力される電圧の時間的な変化を計測する発電量計測部10631と、透光率を変化させる範囲を定める透光率変化データを記憶させたメモリ部10633と、電圧の時間的な変化の大きさと透光率変化データとを比較し、電圧の時間的な変化の大きさに応じて透光率の変化量を定める比較演算部10632と、時間の経過をカウントするタイマー部とを備えている。
また、前記比較演算部10632は、元の透光率から透光率を変化させた後、再び元の透光率に戻すまでの緩和時間をランダムに設定する緩和時間設定機能を備えている。
ここでいう緩和時間とは、元の透光率から透光率を変化させた後、再び元の透光率に戻すまでの設定時間をいい、前記電圧の時間的な変化の大きさが大きい場合には、前記緩和時間は大きく、前記電圧の時間的な変化の大きさが小さい場合には、前記緩和時間は小さく設定されている。
また、緩和時間がランダムであるとは、前記電圧の時間的な変化の大きさと透光率変化データとを比較し、電圧の時間的な変化の大きさに応じて定められた緩和時間を所定の時間幅を持たせて変化させるということである。例えば、前記電圧の時間的な変化の大きさが大きい場合には、前記緩和時間は大きく、前記電圧の時間的な変化の大きさが小さい場合には、前記緩和時間は小さく設定されている。このため、大きな緩和時間に対しては、所定の時間幅も大きく設定され、小さな緩和時間に対しては、所定の時間幅も小さく設定される。即ち、緩和時間に対する割合を設定し、その緩和時間に対して所定の時間幅を設けるよう定めるとよい。
(透光率制御層の説明)
前記透光率制御層105は、前記半導体層103に照射される光の透光率の大小を制御するもので、これにより前記半導体層103への太陽光の照射量の大小が制御される。本実施例では、電圧を印加することにより分子の配向を変化させる液晶を用いて構成している。
図2に、前記透光率制御層105の概略構成図を示した。
図2は、透光率制御層105の断面を示したもので、該透光率制御層105は、前記透明電極層104上に層状に形成される。透光率制御層105は、前記透明電極層104に接合される偏光板1051と、該偏光板1051に接合される透明電極層1052と、該透明電極層1052と接合され2つの配向層1053、1054に挟まれる液晶層1055と該液晶層1055に接合される透明電極層1056と、該透明電極層1056に接合される偏光板1057とにより層状に形成される。
前記透光率制御層105における透明電極1052、1056は、前記制御IC106と電気的に接続される。前記液晶1055は、制御IC106から電源の印加状態を制御されることにより該液晶1055の配向を変化させる。
(制御の説明)
次に、制御の流れについて説明を行う。
前記発電量計測部10631は、電源入力部1061に入力される前記半導体層にて発電した電圧値、電流値をA/D変換によってデジタルデータ化し、前記比較部10632に出力する。
前記比較部10632は、所定の間隔で、デジタルデータ化された発電量をモニタするとともに、発電量の時間変化を演算処理により求める。発電量の時間変化があった場合には、前記メモリ部10633から透光率変化データを読み出し、該透光率変化データに基づいて、透光率を変化させるための印加電圧データを求める。そして、比較部10632から前記印加電圧データを電源出力部1062に出力し、該電源出力部1062は、印加電圧データに基づいて、透光率制御層に印加する電圧を制御し、透光率を変化させる。
前記メモリ部10633に記憶されるデータとしては、例えば、透光率の変化量、入力電圧変化量、出力電圧値、前記緩和時間、を対応付けたデータテーブルを記憶しておく。これにより、前記比較部10632は、入力電圧の変化量に対応する出力電圧の大きさ並びに緩和時間を一義的に読み取ることができ、入力電圧値の時間的な変化に追随して速やかに透光率の制御を行うことができる。
次に、図5を用いて、前記制御IC106による前記透光率制御層105を制御した場合の光量、発電量及び透光率の変化を説明する。図5(a)は、光量の時間変化、図5(b)は、太陽電池における発電量の変化、図5(c)は、透光率の変化を示す。いずれも横軸が時間を示し、夫々縦軸が光量、発電量、透光率を示す。
まず、光量がAからAに大きく増加した場合、一般に太陽電池における発電量は光量の増加に追随して大きく増加する。本実施形態における太陽電池1においては、前記発電量計測部10631においてデジタルデータ化された発電量のデータを用いて、該発電量の時間変化を演算処理により求め、メモリ部10633に記憶された透光率変化データに基づき、該発電量の時間変化に応じた印加電圧データを求める。該印加電圧データに基づいて電源出力部1062から出力された電圧により、透光率は、光量の時間変化による発電を打ち消す方向に、τからτに変化させられ、光量の時間変化が収まった場合には、τからτに近づくよう所定の時間をかけて、緩和的に変化させられる。
即ち、前記電源出力部1062からの出力電圧が所定の時間をかけて徐々に変化するように、比較部10632が制御を行う。このとき、前記比較部10632は、前記データテーブルに記憶されている緩和時間を基にして、所定の割合だけランダムに緩和時間を変化させ、該緩和時間をかけて透光率を元の透光率に変化させる。これにより、太陽電池1における発電量の変化は、光量の増加に追随してPからPに向けて急激に増加する変化とはならず、PからPに向けて、徐々に緩和的に増加する変化となる。
太陽電池1を用いた太陽光発電装置が、同一バンク内に複数備えられている場合、同一バンク内における天候がほぼ同じであっても、前述した緩和時間がランダムに設けられるため、発電量の回復には差が生ずる。このため、インバータにおける電圧の変化が検出しやすくなり、単独運転の検出が確実に行うことができるようになる。
続いて、光量がABからAAに減少した場合、本実施形態における太陽電池1においては、先と同様に、透光率は、光量の時間変化による発電を打ち消す方向に、τAからτ0に変化させられ、光量の時間変化が収まった場合には、τAからτに近づくよう緩和的に変化させられる。これにより、太陽電池1における発電量の変化は、PBからPAに向けて、徐々に緩和的に増加する変化となる。光量がAAからA0に減少した場合についても同様な制御が行われる。
このように、光量の変化(ΔA1、ΔA2)に伴う発電量の変化の大きさ(ΔP1、ΔP2)は一般的な太陽電池と同じであるが、光量の変化の大きさと時間変化に応じて求めた、透光率の変化分(τ1 、τ2 )を時間的にランダムに緩和させるため、夫々の太陽光発電装置において発電量の変化がランダムに起こり、太陽電池1に接続されたインバータは、電圧の変化を検出しやすくなり、単独運転の検出を確実に行うことができるようになる。
なお、例えば、τからτに近づくよう緩和的な変化をさせる場合の緩和時間の長さについては、発電量の変化の大きさ(ΔA1、ΔA2など)に基づいて、発電量が大きく変化した場合には、インバータへの負荷を軽減できるよう緩和時間を長く設定し、発電量の変化が小さな場合には、インバータの負荷も小さくなるため緩和時間を短く設定しているが、予め、発電量の変化の大きさと緩和時間の長さとの関係式をメモリ部に記憶させておき、発電量計測部10631により計測した発電量の変化の大きさを該関係式に当てはめて、緩和時間の長さを求めて、求めた緩和時間に対して変化させる割合をランダムに発生させたうえで乗算し、緩和時間をランダムに設定する制御を行うよう構成してもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明を行う。
第1の実施形態との違いは、演算処理により求めた発電量の時間変化の大きさをモニタし、該発電量の時間変化の大きさが、メモリ部10633に記憶された閾値データを超えた場合に、透光率を変化させる制御を行う点である。
光量の変化は、経時的に随時発生するものであるが、僅かな光量の変化においても、透光率を変化させる制御を行う場合には、常に制御ICの駆動電力が必要となる。このため、制御ICにて検出される発電量の時間変化の大きさが、インバータに負担がかからない程度の電圧変化の大きさに相当する大きさを閾値データとして設け、該閾値データよりも発電量の時間変化の大きさのデータが小さな場合には、比較部10632における透光率を変化させる制御を行わず、該閾値データよりも発電量の時間変化の大きさのデータが大きな場合には、比較部10632における透光率を変化させる制御を行うよう比較演算部を構成した。
例えば、太陽電池1の発電可能電圧が1Vとした場合において、電圧値の時間変化の大きさが前記発電可能電圧の半分となる0.5Vを前記閾値データと設定し、前記メモリ部10633に記憶しておく。前記比較部10632が、発電量計測部10631で得られた発電電圧値データと、前記閾値データとを比較し、発電電圧値データが閾値データに満たない場合には、透光率の制御を行わない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明を行う。
第1の実施形態との違いは、発電量の変化データと透光率の変化データとを対応させた発電量−透光率対応データを予め前記メモリ部に記憶し、前記比較演算部1063は、計測した発電量の変化に応じた透光率の変化データをメモリ部から読み出して、発電量の変化に応じて変化させる透光率の大きさを演算し、変化させる制御を行う点である。
図4に、発電量−透光率対応データの例を示した。このデータは、太陽電池1における半導体層に適した、発電量の時間変化の大きさに対する、透光率の変化の大きさ、並びに透光率制御層に印加する印加電圧の大きさを対応させたデータである。太陽電池に用いる半導体層は、用いる半導体の種類に応じて、光量に対する発電量の大きさが異なる。このため、太陽電池を構成する半導体に適した発電量の時間変化に対する透光率の変化量、該透光率の変化量に対応する印加電圧の大きさを夫々対応させたデータを前記メモリ部10633に記憶させておき、前記比較部10632における比較演算処理の時に、該発電量−透光率対応データを読み出して、発電量の時間変化に応じて変化させる透光率の大きさを演算し、発電量の変化を打ち消す方向に透光率を変化させる。
これにより、太陽電池に使用される半導体層の発電特性に応じて適切に透光率を変化させる制御を行うことができる。
(制御対象となる太陽電池の種類について)
また、太陽電池に用いる半導体として、結晶系となる単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファス系となるアモルファスシリコンに代表されるIV族半導体、GaAs、CdS、CuInSe2等、III−V族、II−VI族、I−III−VI族などの化合物半導体、フタロシアニンなどの有機半導体を用いた太陽電池、また、湿式太陽電池に代表される色素増感太陽電池においても、本願における透光率制御層を設けて経時的に透光率を制御し、これら半導体等に照射される太陽光の大小を制御することにより、出力を制御することが可能である。この他、太陽光や照明などの光が照射されることにより発電が行われる電池であれば、太陽光や照明などの照射量を調整することにより制御が可能である。
(他の例)
また、太陽電池1を複数用いてモジュール化する場合には、太陽電池1を直列接続したり、並列接続して用いるとよい。図6(a)には、前記導電性基板101上に太陽電池1を複数形成した例を示している。それぞれの太陽電池は、前記導電性基板101上に形成された電極108にて接続されており、また、制御IC106はそれぞれの太陽電池に設けられている。モジュール同士を接続する場合には電極108を順次接続するとよい。
前記導電性基板101上に設けた制御IC106について、該制御ICと電極との電気的接続を微小ワイヤで接続してもよいし、導電性基板上にパターン配線を設けて接続してもよい。
また、図6(b)には、太陽電池1を複数形成し、これら太陽電池を1つの制御ICにて制御する例を示している。この場合、制御ICへの電源供給は一つの太陽電池から行ってもよいし、複数の太陽電池から行ってもよい。また、配線の効率化を図るため、制御IC106を基板の中ほどに設けている。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、第一の実施形態において、透光率制御層105には液晶を用いた例を示した。この液晶は、電圧の印加とともに、分子の配向が変化するものとして説明を行ったが、制御ICにおける制御電力を減少させ、省電力化を図るため、例えば、電圧の印加を断っても液晶の配向状態が維持されるメモリ効果を有した強誘電性液晶を用いて構成してもよい。これにより、常に電圧を印加しておく必要がなくなる。透光率を変化させる場合には、短時間の電圧印加を行い、徐々に透光率を変化させていくことが可能である。
また、複数の太陽電池を制御する場合において、制御する太陽電池と制御しない太陽電池を設けて、制御しない太陽電池は前記制御IC106の電源として用いるよう構成してもよい。
さらに、図6(c)に示したように、制御ICの回路パターンを、予め太陽電池に用いる半導体層に隣接させて作成し、太陽電池と一体化して制御ICを設けてもよい。この場合は、制御IC用の電源接続のための配線を不要とでき、また、太陽電池と制御ICを個別生産する場合と比較して生産の効率化が図れる。
また、他の制御の例をに示す。光量の時間変化が一定量以上生じ、大きな発電量の変化が予測される場合には、次のように透光率を時間的に変化させる制御を行う。
例えば、発電量計測部10631により計測した入力電圧の時間的な変化量が、発電可能電圧に近い場合、即ち、出力電力がゼロ近くから、一気に最高出力まで変化するような場合には、第1の実施形態のように透光率をτからτに変化させる一方、その後の透光率をτから大きくしていく場合に、τよりも透光率が低いτ´に近づくよう所定の緩和的な変化をさせる。τよりも透光率が低いτ´である状態を所定時間維持させる制御を行い、発電量の時間変化が収まっても、しばらくは、透光率がτよりも低い状態を維持させ、発電量の急激な上昇を抑制する。
発電量が減少してきたことが検出された場合には、透光率をτに戻すよう制御を行う。このような制御を行うことにより、発電量の増加が非常に大きな場合には、発電量そのものが減少するように、透光率を小さく維持させることで、万が一単独運転の検出がなされなかった場合の電気事故を未然に抑制するとともに、太陽電池と接続されているインバータに対して、高電圧が印加されることによる機器の負担を低減させる。
1 太陽電池
101 導電性基板
102 金属電極層
103 半導体層
104 透明電極層
105 透光率制御層
1051 偏光板
1052 透明電極
1053 透明電極
1054 配向層
1055 配向層
1056 液晶
1057 偏光板
106 制御IC
1061 電源入力部
1062 電源出力部
1063 比較演算部
10631 発電量計測部
10632 比較部
10633 メモリ部
107 集電電極

Claims (3)

  1. 金属電極層と、該金属電極層と接合される半導体層と、該半導体層と接合される透明電極層と、該透明電極層と接合される透光率制御層とが順次形成されて、導電性基板に配設されるとともに、
    前記透明電極層に設けられた集電電極と、前記金属電極とに電気的に接続された前記透光率制御層制御ICが前記導電性基板に配設されて、
    前記制御ICは、前記半導体層における発電量計測手段と、
    計測した発電量の変化に応じて該発電量の変化を打ち消す方向に透光率を変化させる比較演算手段を備え、
    該比較演算手段により、前記透光率を変化させた状態から元の透光率に戻すまでの緩和時間をランダムに設定し、前記透光率を変化させた状態から元の透光率に戻すまでの緩和時間を変化させるよう制御することを特徴とする出力緩和機能を備えた太陽電池。
  2. 発電量の変化の大きさを定めた閾値データを前記比較演算手段におけるメモリ部に記憶し、該閾値データと前記発電量計測手段により計測された発電量の変化データとを比較し、該発電量の変化データが閾値データを越えた場合に、透光率を変化させることを特徴とする請求項1記載の出力緩和機能を備えた太陽電池。
  3. 発電量の変化データと透光率の変化データとを対応させた発電量−透光率対応データを予め前記比較演算手段におけるメモリ部に記憶し、
    前記比較演算手段は、計測した発電量の変化に応じた透光率の変化データをメモリ部から読み出して、
    発電量の変化に応じて変化させる透光率の大きさを演算し、
    発電量の変化を打ち消す方向に透光率を変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の太陽電池。
JP2010044813A 2010-03-02 2010-03-02 出力緩和機能を備えた太陽電池 Active JP5441037B2 (ja)

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