JP5437389B2 - 3次元空間の音源分布測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物体の周囲の3次元空間の速度場の音源分布を精度良く測定するための3次元空間の音源分布測定装置に関する。
粒子画像流速測定法(PIV:Particle Image Velocimetry)により流れ場における速度ベクトルを算出する範囲として、所定の有限な計算領域を設定し、この計算領域外の渦の影響を領域内の渦の影響に置き換えたうえで、Howeの式と物体形状に適したコンパクトグリーン関数とを組み合わせた式を用いて二重極音源の分布を求めるものが、下記特許文献1により公知である。
また被測定部位を撮像した画像に基づいて粒子画像流速測定法により流れ場の速度ベクトルを演算するとともに、マイクロフォンで被測定部位の音圧を測定し、それら速度ベクトルおよび音圧の相互相関計算により音源分布マップを演算するものが、下記特許文献2により公知である。
日本特開2005−3368号公報 日本特開2008−64692号公報
ところで上記特許文献1に記載されたものは、公知のステレオPIVシステムによる3次元の空力音源分布の取得を可能にしているが、公知のステレオPIVシステムでは2次元3成分の速度場しか求めることができず、3次元物体の周囲の3次元流れ場の複雑な音源分布を精度良く求めることができないという問題があった。
また上記特許文献2に記載されたものは、音源探査のために粒子画像流速測定手段以外にマイクロフォンを必要とするだけでなく、得られた音源分布マップは音源の位置を推定し得る程度の精度しかなく、同じく3次元物体の周囲の3次元流れ場の複雑な音源分布を精度良く求めることができないという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、物体の周囲の3次元空間の速度場の音源分布を精度良く測定することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、物体の周囲の流れ場に含まれるトレーサ粒子に微小時間離れた2時刻においてレーザー光を照射し、レーザー光を照射されたトレーサ粒子を撮像手段で撮像して得られた前記2時刻の画像から3次元空間における3速度成分の速度場を測定する粒子画像流速測定手段、前記物体まわりの音源分布を測定する音源分布測定手段とを備え、前記音源分布測定手段は、前記粒子画像流速測定手段が測定した前記3次元3速度成分から流れの乱流エネルギーと乱流エネルギー散逸率とを各々算出するとともに、これら乱流エネルギーと乱流エネルギー散逸率とに基づいて流れ場の任意の位置における音響パワーを算出し、該音響パワーから算出される音圧に基づいて前記物体まわりの音源分布を求めることを第1の特徴とする3次元空間の音源分布測定装置が提案される。
また本発明によれば、物体の周囲の流れ場に含まれるトレーサ粒子に微小時間離れた2時刻において2次元のレーザーシートを照射し、前記レーザーシートを照射されたトレーサ粒子を撮像手段で撮像して得られた前記2時刻の画像から3次元空間における3速度成分の速度場を測定する粒子画像流速測定手段と、前記3次元3速度成分の速度場から前記物体まわりの音源分布を測定する音源分布測定手段と、を備え、前記粒子画像流速測定手段は、前記レーザーシートを生成するレーザービームと平行な方向に配置されたガイド部材に沿って移動自在な移動部材にレーザーシート照射手段および前記撮像手段を支持し、前記レーザーシート照射手段および前記撮像手段を一定の位置関係を保って移動させながら複数の面内における前記3速度成分を取得し、前記複数の面内における前記3速度成分を、流れを定常流として積み重ねて前記速度場を測定することを第2の特徴とする音源分布測定装置が提案される。
また本発明によれば、前記第2の特徴に加えて、前記音源分布測定手段は、前記粒子画像流速測定手段が測定した前記3次元3速度成分から流れの乱流エネルギーと乱流エネルギー散逸率とを各々算出するとともに、これら乱流エネルギーと乱流エネルギー散逸率とに基づいて流れ場の任意の位置における音響パワーを算出し、該音響パワーから算出される音圧に基づいて前記物体まわりの音源分布を求めることを第3の特徴とする3次元空間の音源分布測定装置が提案される
、実施の形態の主ガイドレール21および副ガイドレール22は本発明のガイド部材に対応し、実施の形態の主トラバーサ23および第1、第2副トラバーサ24A,24Bは本発明の移動部材に対応し、実施の形態の第1、第2CCDカメラ32A,32Bは本発明の撮像手段に対応し、実施の形態の面外速度1成分wおよび面内速度2成分u,vは本発明の速度成分に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、粒子画像流速測定手段が、物体の周囲の流れ場に含まれるトレーサ粒子に微小時間離れた2時刻においてレーザー光を照射し、レーザー光を照射されたトレーサ粒子を撮像手段で撮像して得られた2時刻の画像から3次元空間における3速度成分の速度場を測定すると、音源分布測定手段が、粒子画像流速測定手段が測定した前記3次元3速度成分から流れの乱流エネルギーと乱流エネルギー散逸率とを各々算出するとともに、これら乱流エネルギーと乱流エネルギー散逸率とに基づいて流れ場の任意の位置における音響パワーを算出し、該音響パワーから算出される音圧に基づいて物体まわりの音源分布を測定するので、3次元空間における音源分布を精度良く測定することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、物体の周囲の流れ場のトレーサ粒子を照射する2次元のレーザーシートを移動させながら複数の面内における3速度成分を取得し、それら複数の面内における3速度成分を、流れを定常流として積み重ねることで、物体の周囲の3次元空間の速度場の3速度成分を測定することができるので、該速度場から3次元空間における音源分布を精度良く測定することができる
た、レーザーシートを生成するレーザービームと平行な方向に配置されたガイド部材に沿って移動自在な移動部材にレーザーシート照射手段および撮像手段を支持し、レーザーシート照射手段および撮像手段を一定の位置関係を保って移動させるので、3次元空間における3速度成分の速度場を測定すべくレーザーシートの位置を移動させる際に、その都度異なるキャリブレーションを実行する必要をなくしてキャリブレーション工数を軽減することができる
図1は風洞に設けられた粒子画像流速測定手段の全体平面図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2部拡大図である。(第1の実施の形態) 図3は図2の3−3線拡大断面図である。(第1の実施の形態) 図4は図3の4−4線断面図である。(第1の実施の形態) 図5はレーザーシートおよびCCDカメラのz軸方向の移動の説明図である。(第1の実施の形態) 図6は第1、第2時刻の画像からピークレシオを算出する過程の説明図である。(第1の実施の形態) 図7は第1、第2ピークのレシオと誤ベクトルの数との関係を示す図である。(第1の実施の形態) 図8は音源分布測定装置の構成を示すブロック図である。(第1の実施の形態)
12 物体
15 粒子画像流速測定手段
16 音源分布測定手段
21 主ガイドレール(ガイド部材)
22 副ガイドレール(ガイド部材)
23 主トラバーサ(移動部材)
24A 第1副トラバーサ(移動部材)
24B 第2副トラバーサ(移動部材)
31 レーザーシート照射手段
32A 第1CCDカメラ(撮像手段)
32B 第2CCDカメラ(撮像手段)
Lb レーザービーム
Ls レーザーシート
u,v 面内速度2成分(速度成分)
w 面外速度1成分(速度成分)
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態
図1に示すように、所定の流速の空気の一様流が供給される風洞11の内部に例えば自動車車体の模型のような物体12が置かれており、その上流側に設置されたトレーサ粒子供給手段13から直径が数μmの微小な油滴(トレーサ粒子)が一様流中に供給される。一様流は物体12の表面に沿って流れの向きを変え、3次元の速度場を形成する。風洞11の壁面の少なくとも一部には透明な観測窓14が設けられており、この観測窓14を挟んで物体12に臨む位置に粒子画像流速測定手段15が配置される。
図2〜図4に示すように、粒子画像流速測定手段15は風洞11の軸線と平行に配置された主ガイドレール21と、主ガイドレール21と平行に配置された副ガイドレール22と、主ガイドレール21に移動自在に支持された主トラバーサ23と副ガイドレール22に移動自在に支持された一対の第1、第2副トラバーサ24A,24Bと、主トラバーサ23および第1副トラバーサ24Aを連結する第1連結ロッド25Aと、主トラバーサ23および第2副トラバーサ24Bを連結する第2連結ロッド25Bとを備えており、第1、第2連結ロッド25A,25Bは同じ長さを有している。
主ガイドレール21の両端に設けられた駆動スプロケット26および従動スプロケット27に無端のタイミングベルト28が巻き掛けられており、その一方の弦部は主トラバーサ23の一方の貫通孔23a(図4参照)に相対移動不能に係合し、その他方の弦部は主トラバーサ23の他方の貫通孔23b(図4参照)を非係合で通過する。駆動スプロケット26をモータ29(図3および図4参照)で駆動すると、従動スプロケット27との間に巻き掛けたタイミングベルト28が回転し、主トラバーサ23は主ガイドレール21に沿って移動する。主トラバーサ23が移動すると、それに第1、第2連結ロッド25A,25Bを介して連結された第1、第2副トラバーサ24A,24Bが副ガイドレール22に沿って移動する。
主ガイドレール21の延長線上にレーザーヘッド30が設けられており、レーザーヘッド30は主ガイドレール21に沿ってレーザービームLbを照射する。主トラバーサ23の上面にミラーおよびシリンドリカルレンズよりなるレーザーシート照射手段31が設けられており、レーザーシート照射手段31はレーザービームLbをそれに直交する平面を照射するレーザーシートLsに変換する。レーザービームLbおよび風洞11の軸線はz軸方向に延び、レーザーシートLsはz軸方向に対して直交するx軸およびy軸方向に延びている。
第1、第2副トラバーサ24A,24Bの上面にそれぞれ第1、第2CCDカメラ32A,32Bが設けられており、第1、第2CCDカメラ32A,32BはレーザーシートLsに対して鏡面対称な位置に配置されて該レーザーシートLs上の一点を指向している。第1、第2CCDカメラ32A,32Bは物体12の近傍のレーザーシートLsの所定領域を撮像するものであり、その撮像領域の全域でピントが合うように第1、第2CCDカメラ32A,32Bにはシャインフルーグアダプタが設けられる。レーザーシート照射手段31を搭載した主トラバーサ23と、第1、第2CCDカメラ32A,32Bを搭載した第1、第2副トラバーサ24A,24Bとは一定の位置関係を保ってz軸方向に移動するため、レーザーシートLsと第1、第2CCDカメラ32A,32Bとは一定の位置関係を保ってz軸方向に移動する。
主トラバーサ23および第1、第2副トラバーサ24A,24Bはz軸方向に所定距離ずつ間欠的に移動し、停止する度にレーザーシートLsが短い時間間隔Δtで2回照射される。実施の形態ではz軸方向の1mの距離を10cm間隔で間欠的に移動する(図5参照)。前記時間間隔Δtは風洞11内の一様流の流速が大きいほど小さく設定されるもので、その間のトレーサ粒子のz軸方向の移動距離が測定に適した大きさになるように調整される。また前記時間間隔Δtにおけるトレーサ粒子のz軸方向の移動距離は、レーザーシートLsのz軸方向の厚さを超えないように設定される。
風洞11内を流れる一様流は物体12の周囲で方向を変えて3次元流となり、そこに含まれるトレーサ粒子も空気の流線に沿って移動する。時刻t1における1回目の照射に同期して第1、第2CCDカメラ32A,32BがレーザーシートLsに照射されたトレーサ粒子を撮像することで、照射面内に分布するトレーサ粒子の2方向からの2枚の画像を取得する。同様にして、時刻t1′=t1+Δtにおける2回目の照射に同期して第1、第2CCDカメラ32A,32BがレーザーシートLsに照射されたトレーサ粒子を撮像することで、照射面内に分布するトレーサ粒子の2方向からの2枚の画像を取得する。
本実施の形態では、PIVの種々の手法のうち、2時刻t1,t1′において取得した二つの画像の輝度パターンを比較してトレーサ粒子群の移動ベクトルを求める「画像相関法」を採用する。
図6には、例えば第1CCDカメラ32Aで2時刻において取得した二つの画像が示される。第1CCDカメラ32Aの軸線はレーザーシートLsの照射面に対して傾斜しているため、その画像のx−y平面はレーザーシートLsの照射面のx−y座標に対して傾いている。四角い枠は、第1CCDカメラ32Aの画像を碁盤目状に分割した検査領域の一つであり、各々の検査領域においてトレーサ粒子群のx−y平面内の移動ベクトルが算出される。即ち、時刻t1に取得した第1画像の所定の検査領域におけるトレーサ粒子群の輝度パターンが、時刻t1′に取得した第2画像の所定の検査領域のどの位置に移動したかを相互相関値C(Δx,Δy)を用いて検出し、その移動ベクトルを時間Δtで除算したものを該検査領域における2成分速度ベクトルとする。以下、その2成分速度ベクトルの算出過程を説明する。
先ず、第1ピーク値fpおよび第2ピーク値spの初期値を共に0に設定する。
fp←0
sp←0
続いて、次式で定義される相互相関値C(Δx,Δy)を算出する。
Figure 0005437389
ここで、f(x,y)は第1画像の輝度パターンから求めた輝度関数であり、g(x,y)は第2画像の輝度パターンから求めた輝度関数である。よって、g(x+Δx,y+Δy)は、g(x,y)の輝度分布をx軸方向に−Δxだけ移動させ、y軸方向に−Δyだけ移動させたものに相当する。従って、Δx,Δyは時間間隔Δtにおける輝度パターンの移動量に対応する。
各検査領域は、一辺の長さがpの正方形のピクセルがx軸方向にn個、y軸方向にn個集合したものであり、Δxをpからnpまで掃引し、かつΔyをpからnpまで掃引しながら、相互相関値C(Δx,Δy)を算出する。そして相互相関値C(Δx,Δy)が現第1ピーク値fpを超える度に、相互相関値C(Δx,Δy)を新第1ピーク値fpとし、現第1ピーク値fpを新第2ピーク値spとする。
このようにしてΔxおよびΔyの全ての値について相互相関値C(Δx,Δy)を算出したとき、最終的な第1ピーク値fpが得られたΔxおよびΔyの値を第1画像から第2画像への輝度パターンの移動量とする。そしてΔx,Δyを第1、第2画像が取得された時間間隔Δtで除算したものが、その検査領域における2成分速度ベクトルのx成分およびy成分であるvx,vyとなる。
このとき、第1画像と第2画像との相関度が高い場合には、第1ピーク値fpは突出して大きくなり、第2ピーク値spは第1ピーク値fpに対して遥かに小さくなるが、第1画像と第2画像との相関度が低い場合には、第1ピーク値fpおよび第2ピーク値spの差は小さくなる、このような場合にはΔxおよびΔyに基づいて求めた2成分速度ベクトルの信頼性が低くなる。
そこで本実施の形態では、第1ピーク値fpおよび第2ピーク値spの比であるピークレシオfp/spを算出し、ピークレシオfp/spが閾値1.2以上の場合、つまり第1ピーク値fpが第2ピーク値spに対して1.2倍以上であれば、2成分速度ベクトルの信頼性が高いと判断し、逆に第1ピーク値fpが第2ピーク値spに対して1.2倍未満であれば、2成分速度ベクトルの信頼性が低いと判断し、その2成分速度ベクトルを誤ベクトルとして削除する。
図7の横軸はピークレシオであり、縦軸は誤ベクトルの数である。このグラフから、ピークレシオが1.2以上の領域で誤ベクトルの数が極めて少なく、ピークレシオが1.2未満の領域で誤ベクトルの数が急激に増加することが分かる。
以上、第1CCDカメラ32Aで2時刻t1,t1′において取得した二つの画像から各検査領域における2成分速度ベクトルを算出する手法を説明したが、同様にして、第2CCDカメラ32Bで2時刻t1,t1′において取得した二つの画像を比較することで、各検査領域における3成分速度ベクトルを算出することができる。
第1CCDカメラ32Aの画像から得られた検査領域の2成分速度ベクトルと、第2CCDカメラ32Bの画像から得られた該検査領域の2成分速度ベクトルとは、第1、第2CCDカメラ32A,32Bの撮像方向が異なっていることにより、つまり実際の3成分速度ベクトルを異なる方向から見た視差により異なったものとなる。
よって前記二つの2成分速度ベクトルと、レーザーシートLsに対する第1、第2CCDカメラ32A,32Bの相対的な位置関係とから、キャリブレーション(校正)によりレーザーシートLsの面内速度(x軸方向の速度uおよびy軸方向の速度v)と、面外速度(z軸方向の速度w)とよりなる3成分速度ベクトルを、照射面の各位置に対応して算出することができる。
以上のようにしてレーザーシートLsの照射面内における3成分速度ベクトルが算出されると、主トラバーサ23および第1、第2副トラバーサ24A,24Bを一定の位置関係を保ってz軸方向に移動させることで、つまりレーザーシートLsおよび第1、第2CCDカメラ32A,32Bを一定の位置関係を保ってz軸方向に移動させることで、レーザーシートLsでz軸方向にずれた照射面を照射し、その新たな照射面の各位置における3成分速度ベクトルを算出する。図1には、粒子画像流速測定手段15の照射面が物体12の前端(上流端)側の位置にある状態が実線で示され、物体12の後端(下流端)側の位置にある状態が鎖線で示される。
この操作をz軸方向に所定距離ずつ離間する複数の照射面について実行した結果をz軸方向に積み重ねることで、物体12の周囲の3次元空間の全ての3成分速度ベクトルを測定することができ、これより物体12の周囲に形成される速度場を詳細に測定することができる。
尚、レーザーシートLsの位置をz軸方向に移動させながら照射面に分布するトレーサ粒子の画像を順次取得するため、各画像が取得された時刻は異なったものとなるが、物体の周囲の流れを定常流として計測するため、前記時刻のずれは問題とはならない。
ところで、仮に第1、第2CCDカメラ32A,32Bの位置を固定し、レーザーシート照射手段31だけをz軸方向に移動させた場合、レーザーシート照射手段31の移動に伴って第1、第2CCDカメラ32A,32Bとの相対的な位置関係が変化するため、第1、第2CCDカメラ32A,32Bの画像から得られた二つの2成分速度ベクトルから3成分速度ベクトルを算出する際のキャリブレーションがレーザーシートLsの位置を移動させる毎に異なってしまい、そのキャリブレーション工数が増加する問題がある。
しかしながら本実施の形態によれば、レーザーシート照射手段31および第1、第2CCDカメラ32A,32Bが一定の位置関係を保ってz軸方向に移動するため、レーザーシートLsの位置が移動する度にキャリブレーションを実行する必要をなくしてキャリブレーション工数を軽減することができる。
図8に示すように、第1、第2CCDカメラ32A,32Bで撮像した画像に基づいて粒子画像流速測定手段15が3次元空間の3成分速度ベクトルを測定すると、音源分布測定手段16が3次元空間の音源分布を測定する。以下、その測定手順を説明する。
先ず、粒子画像流速測定手段15で測定した流れのx軸方向流速u(x,y,z)の平均値と、y軸方向流速v(x,y,z)の平均値と、z軸方向流速w(x,y,z)の平均値とを用いて、流れの乱流エネルギーkを次式に基づいて算出する。
Figure 0005437389
ここで、u′はx軸方向流速uの平均値に対するx軸方向流速uの偏差であり、v′はy軸方向流速vの平均値に対するy軸方向流速vの偏差であり、w′はz軸方向流速wの平均値に対するz軸方向流速wの偏差である。
次に、乱流エネルギー散逸率εの平均値を、次式に基づいて算出する。ここでは.乱流は充分発達して定常状態に達しており、乱流エネルギーの生成と散逸とが平衡であると仮定し乱流エネルギー散逸率εをモデル化している。
Figure 0005437389
発達中の乱流では、生成=拡散+散逸であるため、生成=散逸とすると散逸を過評価する可能性がある。よって散逸=乱流拡散+生成とし、乱流エネルギー散逸率εの平均値を次式に基づいて算出しても良い。
Figure 0005437389
また散逸=粘性拡散+生成とし、乱流エネルギー散逸率εの平均値を次式に基づいて算出しても良い。
Figure 0005437389
また散逸=乱流拡散+粘性拡散+生成とし、乱流エネルギー散逸率εの平均値を、動粘性係数νを用いて次式に基づいて算出しても良い。
Figure 0005437389
また近似手法として、乱流エネルギー散逸率εの平均値を次式に基づいて算出しても良い。
Figure 0005437389
また、乱流エネルギー散逸率εの平均値を次式に基づいて算出しても良い。
Figure 0005437389
続いて、プラウドマン(I.Proudman)の定理を用いて流れの音圧を算出する。先ず音響パワーPA を次式に基づいて算出する。
Figure 0005437389
ここで、αεはスケール定数であり、ρ0 は参照密度であり、Mt は乱流マッハ数であり、a0 は参照音速であり、kは前記乱流エネルギーkである。
そして、音圧SPL(x,y,z)を、前記音響パワーPA および参照音響パワーPref を用いて次式により算出する。
Figure 0005437389
このようにして算出された音圧SPL(x,y,z)はx,y,zの関数であり、この音圧SPL(x,y,z)を算出することで流れ場の任意の位置における音源分布を知ることができ、3次元流れ場に置かれた3次元物体12のどの部分からどのような大きさの騒音が出ているかを的確に把握することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では主トラバーサ23にレーザーシート照射手段31を支持し、第1、第2副トラバーサ24A,24Bにそれぞれ第1、第2CCDカメラ32A,32Bを支持しているが、共通のトラバーサにレーザーシート照射手段31および第1、第2CCDカメラ32A,32Bを支持しても良い。
またトラバーサの駆動手段は駆動スプロケット26、従動スプロケット27およびタイミングベルト28に限定されず、ラック・アンド・ピニオン機構やポールねじ機構等、任意のものを採用することができる

Claims (3)

  1. 物体(12)の周囲の流れ場に含まれるトレーサ粒子に微小時間離れた2時刻においてレーザー光を照射し、レーザー光を照射されたトレーサ粒子を撮像手段(32A,32B)で撮像して得られた前記2時刻の画像から3次元空間における3速度成分(u,v,w)の速度場を測定する粒子画像流速測定手段(15)と
    記物体(12)まわりの音源分布を測定する音源分布測定手段(16)と、
    を備え
    前記音源分布測定手段(16)は、前記粒子画像流速測定手段(15)が測定した前記3次元3速度成分(u,v,w)から流れの乱流エネルギー(k)と乱流エネルギー散逸率(ε)とを各々算出するとともに、これら乱流エネルギー(k)と乱流エネルギー散逸率(ε)とに基づいて流れ場の任意の位置における音響パワー(P A )を算出し、該音響パワー(P A )から算出される音圧(SPL)に基づいて前記物体(12)まわりの音源分布を求めることを特徴とする3次元空間の音源分布測定装置。
  2. 物体(12)の周囲の流れ場に含まれるトレーサ粒子に微小時間離れた2時刻において2次元のレーザーシート(Ls)を照射し、前記レーザーシート(Ls)を照射されたトレーサ粒子を撮像手段(32A,32B)で撮像して得られた前記2時刻の画像から3次元空間における3速度成分(u,v,w)の速度場を測定する粒子画像流速測定手段(15)と、
    前記3次元3速度成分(u,v,w)の速度場から前記物体(12)まわりの音源分布を測定する音源分布測定手段(16)と、
    を備え、
    前記粒子画像流速測定手段(15)は、前記レーザーシート(Ls)を生成するレーザービーム(Lb)と平行な方向に配置されたガイド部材(21,22)に沿って移動自在な移動部材(23,24A,24B)にレーザーシート照射手段(31)および前記撮像手段(32A,32B)を支持し、前記レーザーシート照射手段(31)および前記撮像手段(32A,32B)を一定の位置関係を保って移動させながら複数の面内における前記3速度成分(u,v,w)を取得し、前記複数の面内における前記3速度成分(u,v,w)を、流れを定常流として積み重ねて前記速度場を測定することを特徴とする、3次元空間の音源分布測定装置。
  3. 前記音源分布測定手段(16)は、前記粒子画像流速測定手段(15)が測定した前記3次元3速度成分(u,v,w)から流れの乱流エネルギー(k)と乱流エネルギー散逸率(ε)とを各々算出するとともに、これら乱流エネルギー(k)と乱流エネルギー散逸率(ε)とに基づいて流れ場の任意の位置における音響パワー(P A )を算出し、該音響パワー(P A )から算出される音圧(SPL)に基づいて前記物体(12)まわりの音源分布を求めることを特徴とする、請求項2に記載の3次元空間の音源分布測定装置。
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