JP5436268B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ、吸収パッド、生理用ナプキン等の、股間を覆うように身体に装着される吸収性物品に関する。
使い捨ておむつや吸収パッド、生理用ナプキン等の股間を覆うように身体に装着される吸収性物品は、一般的に、身体側の面における幅方向両側部にバリヤーシートが取り付けられた構造とされている(例えば特許文献1参照)。
ここで、図12に示す吸収パッド300のように、吸収性物品に取り付けられる一般的なバリヤーシート24は、吸収パッド300内面に固定された付根部分65と、この付根部分65から突出する突出部分66とを有しており、この突出部分66のうち前後方向両端部67,67が透液性トップシート22表面に接着固定されるとともに、中間部が非固定の自由部分68とされ、この自由部分68の少なくとも先端部に、前後方向に沿ってギャザー弾性伸縮部材24Gが伸長状態で固定されることによって、ギャザー弾性伸縮部材24Gの収縮作用により自由部分68が透液性トップシート22表面から起立するようになっている。なお、図12中の網掛け部分(点模様部分)は接着固定部分を示しており、また、符号23は吸収体を示している。
特開2009−178421号公報 特開2009−82439号公報 特開2001−204760号公報
一般的に、このような吸収性物品の股間部の幅方向長さは、排泄物を確実に受けられるように装着者の股間よりもある程度幅広とされている。このため、股を閉じた際に装着者の脚の付け根部分や太ももの内側部分で股間部の幅方向両側部分が押えられることによって、股間部における吸収体が中央側に向かって幅方向に圧縮され、股間部の幅方向中央部分が身体側に向かって隆起するような形状となることがある。このとき、この隆起した部分が前述のバリヤーシートの自由部分よりも高くなってしまい、隆起部分に達した排泄物がバリヤーシートの自由部分を越えて横方向に漏れてしまうことがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、股間部の隆起部分に達した排泄物がバリヤーシートの自由部分を越えることによって生じる横漏れを軽減可能な吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するための手段及びそれらの作用効果は次記のとおりである。なお、以下の説明において、外側及び外面側とは、身体側に対する反対側を意味する。
〔請求項1記載の発明〕
身体側に位置する透液性トップシートと、外面側に位置する不透液性バックシートと、前記透液性トップシートと前記不透液性バックシートとの間に介在された吸収体とを有し、股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有する吸収性物品であって、
前記吸収性物品の身体側面における幅方向両側部には、前後方向に沿って延在するバリヤーシートが設けられており、
前記バリヤーシートは、前記吸収性物品の身体側面に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分のうち前後方向両端部にそれぞれ設けられた前記吸収性物品の身体側面に対する固定部分と、前記突出部分のうち前後の固定部分間に位置する非固定の自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に、前後方向に伸長した状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材とを有し、前記ギャザー弾性伸縮部材の収縮作用により前記自由部分が前記吸収性物品の身体側面から起立するようになっており、
前記股間部の幅方向両側部間に亘ってそれぞれ延在し、前記股間部上で互いに交差するよう配置された細長且つ可撓性の隆起抑制部材を一対有しており、これら一対の隆起抑制部材は、前記自由部分における前記透液性トップシート側の面或いは前記透液性トップシートの身体面側における側端部のみに固定され、
前記股間部が所定高さ以上隆起して前記隆起抑制部材に当接した際に、前記隆起抑制部材がその長手方向に引張状態となるよう構成された、
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
このように可撓性の隆起抑制部材が設けられていることによって、引張状態とされた隆起抑制部材で、着用時の股間部の隆起を押さえることができるようになっており、股間部における隆起部分の高さを低くすることができる。従って、本請求項に係る発明によれば、隆起部分に達した排泄物がバリヤーシートの自由部分を越えて横漏れが生じることを軽減することができる。
また、隆起抑制部材が細長とされており、且つ、股間部に亘って配置されていることで、液体状の排泄物が隆起抑制部材を伝うようにして吸収性物品上に拡散し、吸収体の一部分に集中しないため、満遍なく吸収することができ、排泄物の逆戻りが起こりにくい。
さらに、本請求項に係る発明では、隆起抑制部材の交差部分が股間部上に位置しているため、吸収性物品を股間に当てる際に交差部分を目印とすることもできる。
〔請求項2記載の発明〕
前記隆起抑制部材がその長手方向に弾性伸縮可能である、請求項1に記載の吸収性物品。
(作用効果)
本請求項に係る発明のように、隆起抑制部材がその長手方向に弾性伸縮可能であると、装着者の動きによって吸収性物品の形状が変化したとしても、隆起抑制部材の非固定部分を引張状態に保持することができる。
〔請求項3記載の発明〕
前記隆起抑制部材に、吸収材が固着されている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
(作用効果)
本請求項に係る発明のように構成されていることによって、隆起抑制部材に接触した液体状の排泄物の一部が吸収材によって吸収されるため、吸収性物品の排泄物の吸収量を増やすことができる。また、排泄物を吸収した隆起抑制部材はその重量が増すので、股間部の隆起をより確実に押さえることができる。
〔請求項4記載の発明〕
前記股間部の幅方向中央部分における前記吸収体には、前後方向に沿ってスリットが形成されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
本請求項に係る発明のようにスリットが形成されていると、排泄物がスリットに沿って前後に拡散するために吸収体全体で排泄物の吸収を行えると共に、吸収体が股間部の中央側に向かって幅方向に圧縮された際に、スリットが狭くなって吸収体による隆起を低くすることができる。
〔請求項5記載の発明〕
前記股間部及びその近傍における前記吸収体と前記不透液性バックシートとの間には、弾性部材が幅方向に伸長した状態で固定されている、請求項1〜請求項4記載のいずれか1項に吸収性物品。
(作用効果)
本請求項に係る発明によれば、弾性部材の伸縮作用により吸収体が波状に変形するため、吸収体の一部分だけが突出して隆起することがなく、その結果、隆起の高さを低くすることができる。
〔請求項6記載の発明〕
前記一対の隆起抑制部材は、前記交差する部分で相互に接着されている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
隆起抑制部材によって股間部の隆起部分をより確実に押さえるためには、隆起抑制部材の交差部分が股間部上に位置していることが好ましい。そこで、本請求項に係る発明のように、一対の隆起抑制部材が交差部分で相互に接着されていることによって、一対の隆起抑制部材が相互に動きを規制するため、隆起抑制部材の交差部分が股間部上からずれてしまうことを防止することができる。
以上のように、本発明によれば、股間部の隆起部分に達した排泄物がバリヤーシートの自由部分を越えることによって生じる横漏れを軽減可能な吸収パッドを提供することができる。
吸収パッドの展開状態の表面側を示す平面図である。 吸収パッドの展開状態の裏面側を示す平面図である。 図1のY−Y断面図である。 図1のZ1−Z1断面図である。なお、符号AはZ1−Z1断面の一部を拡大した様子を示している。 吸収パッドを取り付けた状態の、テープ式使い捨ておむつの展開状態の表面側を示す平面図である。 吸収パッドの装着状態における股間部の幅方向中央部分が身体側に向かって隆起した様子を示す概念図である。 吸収パッド(その他の実施形態)の展開状態の表面側を示す平面図である。 吸収パッド(その他の実施形態)の展開状態の表面側を示す平面図である。 図1のZ2−Z2断面図である。 吸収パッド(その他の実施形態)の展開状態の表面側を示す平面図である。 吸収パッド(その他の実施形態)の図4に対応する断面図である。 従来の吸収パッドの展開状態の表面側を示す平面図である。
以下、本発明に係る吸収性物品の一実施形態について尿吸収パッドの例を引いて説明する。本発明に係る吸収性物品は使い捨ておむつや生理用ナプキン等にも適用できるものである。なお、以下の説明において「股間部」とは使用時に身体の股間と対応させる部分を意味し、殆ど多くの製品では前後方向中央部及びその前後近傍の部分である。具体的には、成人向け吸収パッドの場合、製品の前後方向中央を基準として±150mmの範囲である。また、「腹側部分」及び「前側部分」は股間部よりも前側の部分を意味し、「背側部分」及び「後側部分」は股間部よりも後側の部分を意味する。
図1〜図4は、本発明に係る吸収パッド例200を示している。この吸収パッド200は、紙おむつ100の内面に敷いて使用されることを想定したものであり、股間部C2と、その前後両側に延在する前側部分F2及び後側部分B2とを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、物品全長(前後方向長さ)L1は350〜700mm程度、全幅W1は130〜400mm程度(ただし、おむつの吸収面の幅より狭い)とすることができ、この場合における股間部C2の前後方向長さは10〜150mm程度、腹側部分F2の前後方向長さは50〜350mm程度、及び背側部分B2の前後方向長さは50〜350mm程度とすることができる。
吸収パッド200は、不透液性バックシート21の内面と、透液性トップシート22との間に、吸収体23が介在された基本構造を有している。
吸収体23としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。必要に応じて、吸収体23はクレープ紙(図示せず)により包むことができる。また、吸収体23の形状は、相対的に前側の部分が後側の部分よりも幅広な帯状、あるいは長方形状、台形状等、適宜の形状とすることができる。
吸収体23における繊維目付け及び吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは100〜600g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付け0〜400g/m2程度とするのが好ましい。
吸収体23の裏面側には、不透液性バックシート21が吸収体3の周縁より所定長さ食み出すように設けられている。不透液性バックシート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
不透液性バックシート21の裏面側は、カバーシート30によって覆うこともでき、この場合、カバーシート30と不透液性バックシート21とは、接着剤を用いて固定される。このカバーシート30としては、各種の不織布を用いることができ、該不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。カバーシート30は、樹脂製のフィルムで形成することも可能であるが、不織布で形成すると吸収パッド200外面の肌触り感が向上するため、不織布で形成することが好ましい。
吸収体23の表面側は、透液性トップシート22により覆われている。図示形態では透液性トップシート22の側縁から吸収体23が一部食み出しているが、吸収体3の側縁が食み出さないように透液性トップシート22の幅を広げることもできる。透液性トップシート22としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
吸収パッド200の両側部では、不透液性バックシート21が吸収体23の側縁よりも外側にそれぞれ延在され、この延在部から透液性トップシート22の側部までの部分の内面には、バリヤーシート24が前後方向に亘って貼り合わせられている。これらのバリヤーシート24の内面は、透液性トップシート22の側部上に幅方向の固定始端24bを有し、この固定始端24bから幅方向外側の部分は、不透液性バックシート21の側部に貼り合わされた付根部分65とされている。
脚周りにおいては、バリヤーシート24の固定始端24bから突出する突出部分66は、前後方向両端部が吸収パッド200内面に対して貼り合わせられた固定部分67とされるとともに、これら前後の固定部分67間が非固定の自由部分68とされており、固定部分67における自由部分68近傍部分及び自由部分68には、1つ以上のギャザー弾性伸縮部材24Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。このようにギャザー弾性伸縮部材24Gが自由部分68に固定されていることによって、ギャザー弾性伸縮部材24Gの収縮作用により自由部分68が吸収パッド200の身体側面から起立するようになっている。
なお、ギャザー弾性伸縮部材24Gは、固定部分67に固定されていなくとも良く、少なくとも自由部分68の先端部に固定されていれば良い。
なお、バリヤーシート24における貼り合わせ部分(付根部分65及び固定部分67)は、図1では点模様で示されており、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。また、固定部分67の前後方向長さは70〜100mm程度、又は製品長さLに対して1/8〜1/6程度であるのが好ましく、幅は15〜30mm程度であるのが好ましい。
ギャザー弾性伸縮部材24Gとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコーン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
バリヤーシート24の素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコーンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
吸収パッド200の前後方向両端部では、透液性トップシート1が吸収体3の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、吸収体23の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。
エンドフラップ部EF及びサイドフラップ部SF以外の吸収体23介在部分が本体部BDを構成する。図示形態では、吸収体23の前端及び後端はそれぞれ幅方向に沿う直線状をなしているため、前後エンドフラップ部EFと本体部BDとの境界BL(本発明では折り目となる)も同様の直線状となるが、これらは円弧状等の曲線状をなしていても、へ字状等の屈曲線状をなしていても良い。各エンドフラップ部EFの寸法は適宜定めることができるが、エンドフラップ部EFにおいて不透液性バックシート21と透液性トップシート22およびバリヤーシート24とが確実に貼り合わせられるため、少なくとも一部が本体部BDとの境界BLから10mm以上食み出しているのが好ましく、また各エンドフラップ部EFの面積は2000〜12000mm2程度確保されているのが好ましい。
図1〜図4に示される形態では、サイドフラップSF及び吸収体23における股間部C2近傍部分は、前側及び後側端部よりも幅が狭くなっており、これらの部分が装着時に装着者の脚周りと接触するようになっている。
そして、特徴的には、図1、図3及び図4に示すように、股間部C2上で互いに交差するように配置された細長且つ可撓性である隆起抑制部材41が一対設けられている。これら一対の隆起抑制部材41は、端部が透液性トップシート22の側端部における自由部分68の前後方向両端部と対応する部分に接着されており、この部分が固定部分41Xとされている。他方、固定部分41X以外の部分は、透液性トップシート22及びそれ以外の部材に対して非固定とされている。ここで、一対の隆起抑制部材41は、図1に示すような吸収パッド200の展開状態において撓むことがないよう伸びきった状態で設置されている。具体的には、隆起抑制部材41の非固定部分は、10〜100gf程度の力で引張されて設置されていることが好ましい。
また、これら一対の隆起抑制部材41は、股間部C2上の交差部分41cで相互に接着されている。なお、隆起抑制部材41の固定部分41X及び交差部分41cにおける接着部分は、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。一対の隆起抑制部材41は、股間部C2上の交差部分41cで相互に接着しなくとも良いが、接着されていることによって、隆起抑制部材41、41が相互に動きを規制するため、隆起抑制部材41の交差部分41cが股間部C2上からずれてしまうことを防止することができる。
隆起抑制部材41は、幅方向長さ41Wが15〜30mmである細長の糸状、紐状、帯状等に形成されており、その素材は可撓性であれば良く、より好ましくは撥水性の素材から形成することが好ましい。撥水性の素材としては、例えば、プラスチックシートや不織布にシリコーンなどの撥水処理を施したものなどを選択することができる。隆起抑制部材41が撥水性の素材から形成されていると、隆起抑制部材41に排泄物が付着し難くなり、隆起抑制部材41との接触による肌への刺激を軽減することができる。
そして、かくして構成された吸収パッド200は、使用に際して、図5に示されるように、おむつ100の透液性トップシート2の表面側に載置される。
次に、本実施形態に係る吸収パッド200の作用効果を説明する。
本実施形態に係る吸収パッド200では、以上のようにして隆起抑制部材41が構成されていることによって、図6に示すように、装着者が股を閉じることによって装着者の脚の付け根部分や太ももの内側部分で股間部C2の幅方向両側部分が押えられることによって、股間部C2における吸収体23が中央側に向かって幅方向に圧縮され、股間部C2の幅方向中央部分が身体側に向かって所定高さ以上隆起して隆起抑制部材41に当接した場合に、隆起抑制部材41がその長手方向に引張状態となると、引張状態とされた隆起抑制部材41で、着用時の股間部C2の隆起を押さえ、隆起部分の高さを低くすることができるようになっている。従って、隆起部分に達した排泄物がバリヤーシート24の自由部分68を越えて横漏れが生じることを軽減することができる。
また、隆起抑制部材41が細長とされており、且つ、股間部C2に亘って配置されていることで、液体状の排泄物が隆起抑制部材41を伝うようにして透液性トップシート22上に拡散し、吸収体23の一部分に集中しないため、満遍なく吸収することができ、排泄物の逆戻りが起こりにくい。さらに、本実施形態に係る吸収パッド200では、隆起抑制部材41の交差部分が股間部C2上に位置しているため、吸収パッド200を股間に当てる際に交差部分を目印とすることもできる。
〔その他の実施形態〕
次に、本発明に係る吸収性物品のその他の実施形態を説明する。
隆起抑制部材41の固定部分41Xは、自由部分68の前後方向両端部と対応する部分以外の位置であっても良く、例えば図7に示すように、自由部分68の前後方向両端部よりも前方向中央側の部分に位置していても良い。また、隆起抑制部材41の固定部分41Xは、付根部分65におけるバリヤーシート24と透液性トップシート22との間に位置していても良い。さらに、隆起抑制部材41の端部を、自由部分68における透液性トップシート22側の面に固定し、ここを固定部分41Xとすることもできる。要するに、隆起抑制部材41の固定部分41Xは、透液性トップシート22の身体面側における側端部、或いは、自由部分68における透液性トップシート22側の面のいずれかに位置していれば良い。但し、固定部分41Xの位置は、一対の隆起抑制部材41の股間部C2における交差角度θが20〜40度の範囲となるよう定めることが好ましい。
一対の隆起抑制部材41は、その長手方向に弾性伸縮可能な部材から形成することもできる。この場合、隆起抑制部材41を、有孔又は無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどから形成した隆起抑制部材41に対して、弾性伸縮可能な糸ゴムを、隆起抑制部材41の長手方向に沿って伸張した状態でホットメルト接着剤などにより固定することによって形成したり、スチレン系エラストマー含有不織布やポリオレフィン系高捲縮熱接着性複合繊維からなる不織布などの弾性伸縮可能な伸縮性シートから形成したりすることが提案される。
なお、一対の隆起抑制部材41をその長手方向に弾性伸縮可能な部材から形成する場合、図1に示すような吸収パッド200の展開状態において一対の隆起抑制部材41の伸張率が150〜250%、より好ましくは200〜250%となるよう一対の隆起抑制部材41を設置することが好ましい。このように、隆起抑制部材41がその長手方向に弾性伸縮可能な部材から形成されていることによって、装着者の動きによって吸収パッド200の形状が変化したとしても、隆起抑制部材41の非固定部分を引張状態に保持することができる。
一対の隆起抑制部材41には、吸収材をホットメルト接着剤等によって固着することもできる。この吸収材としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。吸収材は吸収体23と同様に、クレープ紙により包むこともできる。このように隆起抑制部材41に吸収材が固着されていることによって、隆起抑制部材41に接触した液体状の排泄物の一部が吸収材によって吸収されるため、吸収パッド200の排泄物の総吸収量を増やすことができる。また、排泄物を吸収した隆起抑制部材41はその重量が増すので、股間部C2の隆起をより確実に押さえることができる。
なお、吸収材は、吸収材によって吸収された排泄物が肌に接しないよう隆起抑制部材41における透液性トップシート22側の面に固着することが好ましい。
図8及び図9に示すように、吸収体23の幅方向中央部分に、前後方向に沿ってスリット23Sを形成することもできる。このようなスリット23Sが吸収体23に形成されていることによって、排泄物がスリット23Sに沿って前後に拡散するために吸収体23全体で排泄物の吸収を行えると共に、吸収体23が股間部C2の中央側に向かって幅方向に圧縮された際に、スリット23Sが狭くなることで吸収体23による隆起を低くすることができる。
なお、スリット23Sは、自由部分68の前後方向端部よりも前後方向中央側の範囲内、より好ましくは、図8に示すように、股間部C2近傍のみに形成されていることが好ましい。スリット23Sを自由部分68の前後方向端部よりも前後方向中央側の範囲を超えて形成したとしても、吸収体23の体積の減少によって排泄物の吸収量が少なくなった分を補うだけの、上記メリットを得ることができないことがある。
図10に示すように、股間部C2及びその近傍における吸収体23と不透液性バックシート21との間又はカバーシート30と不透液性バックシート21との間には、糸ゴムから成る弾性部材51を幅方向に伸長した状態で固定することもできる。このように弾性部材51を設けることによって、弾性部材51の伸縮作用により吸収体23が波状に変形するため、吸収体の一部分だけが突出して隆起することがなく、その結果、隆起の高さを低くすることができる。なお、弾性部材51の素材としては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコーン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
サイドフラップ部SFは、図11に示すように、製品状態で内側に巻き込んでも良く、この場合、両バリヤーシート24,24は、不透液性バックシート21の裏面に接着されている。
本発明は、使い捨ておむつや吸収パッド、生理用ナプキン等の、透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸収体が介在されると共に、身体側の面における幅方向両側部にバリヤーシートが設けられた吸収性物品に適用可能なものである。
F2・・・前側部分(腹側部分)
B2・・・後側部分(背側部分)
C2・・・股間部
21・・・不透液性バックシート
22・・・透液性トップシート
23・・・吸収体
23S・・・スリット
24・・・バリヤーシート
24G・・・ギャザー弾性伸縮部材
41・・・隆起抑制部材
51・・・弾性部材
65・・・付根部分
66・・・突出部分
67・・・固定部分
68・・・自由部分

Claims (6)

  1. 身体側に位置する透液性トップシートと、外面側に位置する不透液性バックシートと、前記透液性トップシートと前記不透液性バックシートとの間に介在された吸収体とを有し、股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品の身体側面における幅方向両側部には、前後方向に沿って延在するバリヤーシートが設けられており、
    前記バリヤーシートは、前記吸収性物品の身体側面に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分のうち前後方向両端部にそれぞれ設けられた前記吸収性物品の身体側面に対する固定部分と、前記突出部分のうち前後の固定部分間に位置する非固定の自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に、前後方向に伸長した状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材とを有し、前記ギャザー弾性伸縮部材の収縮作用により前記自由部分が前記吸収性物品の身体側面から起立するようになっており、
    前記股間部の幅方向両側部間に亘ってそれぞれ延在し、前記股間部上で互いに交差するよう配置された細長且つ可撓性の隆起抑制部材を一対有しており、これら一対の隆起抑制部材は、前記自由部分における前記透液性トップシート側の面或いは前記透液性トップシートの身体面側における側端部のみに固定され、
    前記股間部が所定高さ以上隆起して前記隆起抑制部材に当接した際に、前記隆起抑制部材がその長手方向に引張状態となるよう構成された、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記隆起抑制部材がその長手方向に弾性伸縮可能である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記隆起抑制部材に、吸収材が固着されている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記股間部の幅方向中央部分における前記吸収体には、前後方向に沿ってスリットが形成されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記股間部及びその近傍における前記吸収体と前記不透液性バックシートとの間には、弾性部材が幅方向に伸長した状態で固定されている、請求項1〜請求項4記載のいずれか1項に吸収性物品。
  6. 前記一対の隆起抑制部材は、前記交差する部分で相互に接着されている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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