JP5435553B2 - Electric razor - Google Patents
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Description
本発明は、エッチング法で形成されるスリット刃構造の内刃を備えている電気かみそりに関する。 The present invention relates to an electric shaver provided with an inner blade having a slit blade structure formed by an etching method.
エッチング法で形成されるスリット刃構造の内刃は、例えば特許文献1に見ることができる。そこでは小刃の断面を、表側のせん断面と裏側の非せん断面と、これら両者の間に凹み形成される左右の湾曲面とでベルマウス状に形成してある。せん断面の両側には切刃が設けあり、切刃の角度を鋭角にしてひげ切断時の切れ味を向上している。
An inner blade having a slit blade structure formed by an etching method can be found in
本発明に係る内刃は、展開状態における小刃を、波形やジグザグ形や稲妻形などに屈曲させるが、小刃を波形に形成することは特許文献2に公知である。そこでは、半円状に打ち抜かれた小刃の一群を、内刃ホルダーの上面に一定間隔おきに固定して内刃を構成している。小刃の板面は、平面から見て波形に折り曲げてある。このように、小刃の板面を波形に形成することにより、大きな切断負荷が作用するとき、小刃が摺動方向と逆向きにたわむのを防止できる。同様の小刃構造は特許文献3にも見ることができる。 The inner blade according to the present invention bends the small blade in the unfolded state into a corrugated shape, a zigzag shape, a lightning bolt shape, or the like. Here, a group of small blades punched in a semicircular shape is fixed to the upper surface of the inner blade holder at regular intervals to constitute an inner blade. The plate surface of the small blade is bent into a waveform when viewed from the plane. Thus, by forming the plate surface of the small blade in a waveform, it is possible to prevent the small blade from being bent in the direction opposite to the sliding direction when a large cutting load is applied. A similar blade structure can also be seen in US Pat.
特許文献2および3の内刃は、主として小刃の構造強度を向上する目的で、小刃の板面を波形に折り曲げている。そのため、単に半円状に打ち抜いた小刃に比べて、素材厚みを一定とする場合の小刃の構造強度を格段に向上できる。問題は、半円状に打ち抜いた小刃の円弧周縁を切刃にしてひげ切断を行なうので、切刃の角度が約90度にならざるを得ず、切れ味に問題がある。また、切れ味がよくないので、ひげ切断に多くの時間が掛かる。
In the inner blades of
その点、特許文献1の内刃によれば、切刃の角度が鋭角になっているので、従来の小刃に比べると切れ味を向上できる。ちなみに、エッチング法で形成される内刃の切刃の角度は、蝕刻面による抉り深さを大きくするほど小さくできるので、切刃の角度をさらに小さくして切れ味を向上できることが想定される。
In that respect, according to the inner blade of
しかし、切刃の角度を小さくするほど左右の湾曲面(蝕刻面)がせん断面に近づき、しかも、左右の湾曲面によって小刃の肉壁が左右から大きく抉られる。そのため、せん断面の幅を一定とするときの小刃の断面積が小さくなって、その構造強度が小さくなるのを避けられない。小刃のせん断面の幅寸法を大きくすると、湾曲面で抉られた後の断面積を大きくして、小刃の構造強度をある程度は確保できる。しかし、その場合にはせん断面の幅寸法が大きい分だけ、外刃に対する摺動抵抗が増加する。さらに、小刃の幅寸法が大きい分だけ、外刃の刃穴が小刃で塞がれている時間が増加し、ひげの捕捉機会が減少して切断能率が低下するおそれがある。 However, as the angle of the cutting edge is reduced, the left and right curved surfaces (etched surfaces) approach the shearing surface, and the flesh wall of the small blade is greatly squeezed from the left and right by the left and right curved surfaces. Therefore, it is inevitable that the cross-sectional area of the blade is reduced when the width of the shear surface is constant, and the structural strength is reduced. When the width dimension of the shear surface of the blade is increased, the cross-sectional area after being struck by the curved surface can be increased, and the structural strength of the blade can be ensured to some extent. However, in that case, the sliding resistance with respect to the outer cutter increases as the width dimension of the shear surface increases. Furthermore, as the width dimension of the small blade is larger, the time during which the outer blade edge is closed with the small blade increases, and the chance of capturing the whiskers decreases, which may reduce the cutting efficiency.
本発明の目的は、切刃の角度を小さくしてシャープな切れ味を発揮できるにもかかわらず、小刃の構造強度を充分に確保できる内刃を備えている電気かみそりを提供することにある。
本発明の目的は、小刃のせん断面の幅寸法を一定とするときの、小刃の構造強度を十分に確保しながら、切刃の角度を小さくしてシャープな切れ味を発揮でき、したがって、外刃に対する摺動抵抗が大きくなるのを避け、さらに、ひげの捕捉機会を増加して切断能率を向上できる内刃を備えている電気かみそりを提供することにある。
An object of the present invention is to provide an electric razor having an inner blade that can sufficiently secure the structural strength of a small blade, although the angle of the cutting blade can be reduced to exhibit a sharp sharpness.
The purpose of the present invention is to provide a sharp cutting edge by reducing the angle of the cutting edge while sufficiently securing the structural strength of the cutting edge when the width dimension of the shearing surface of the cutting edge is constant. An object of the present invention is to provide an electric razor provided with an inner blade that avoids an increase in sliding resistance with respect to the outer blade and further increases the chance of capturing beards to improve the cutting efficiency.
本発明に係る電気かみそりは、外刃10と内刃12を有し、内刃12は外刃10の内面に沿って往復駆動される。内刃12は前後一対の装着壁20・20と、両装着壁20・20を繋ぐ前後方向に長い小刃21の一群を備えている。小刃21は、互いに平行なせん断面31および非せん断面32と、これら両者31・32の左右側縁間の肉壁を抉る左右の湾曲面33・34とで、断面がベルマウス状に構成してある。小刃21のせん断面31の左右両側縁には、それぞれ鋭角の切刃35・35を形成する。左右の湾曲面33・34の抉り深さM・Nを異ならせて、小刃21の断面を左右で非対称のベルマウス状に形成し、せん断面31の一側縁に他の切刃部位より小さな角度α1の切刃35を形成する。
The electric razor according to the present invention has an
展開した状態における小刃21の平面視形状は、凹縁部26と凸縁部27とが交互に連続する屈曲形状に形成する。凹縁部26における湾曲面33の抉り深さMを他より大きくして、凹縁部26における切刃35の角度α1を他の切刃部位より小さく設定する。
The planar view shape of the
小刃21の長手方向に隣接する凹縁部26および凸縁部27の間で、小刃21の断面形状を連続して滑らかに変化させる。
The cross-sectional shape of the
小刃21の長手方向に隣接する凹縁部26および凸縁部27において、凹縁部26における小刃21の断面形状と、凸縁部27における小刃21の断面形状とを線対称に形成する(図5(a)および図5(c)参照)。
In the
小刃21の基端部28における湾曲面33・34の抉り深さを基端部(28)以外の小刃(21)の抉り深さより小さくして、基端部28の断面積S3を、小刃21の基端部(28)以外の断面積より大きく設定する(図5(d)参照)。
The bending depth of the
小刃21の基端部28を、装着壁20・20から内刃12の往復駆動方向と略直交する向きに直線状に連出する。
The
展開した状態における小刃21の平面視形状を、それぞれ湾曲する凹縁部26と凸縁部27とが交互に連続する波形に形成する。
The planar view shape of the
基端部28を除く非せん断面32の小刃幅B1・B2を略一定に設定し、凹縁部26および凸縁部27における非せん断面32の幅方向中央を、せん断面31の幅方向中心Pから左右方向へ交互に偏寄させる。さらに、凹縁部26と凸縁部27との中間位置における非せん断面32の幅方向中央を、せん断面31の幅方向中心Pに位置させる。
The blade widths B1 and B2 of the
展開した状態における小刃21の平面視形状を直線状として、せん断面31の一側縁に他の切刃部位より小さな角度α1の切刃35を形成する。
A
本発明では、せん断面31と非せん断面32と左右の湾曲面33・34とで小刃21を構成した。また、両湾曲面33・34の抉り深さM・Nを異ならせて、小刃21の断面を左右で非対称のベルマウス状に形成することにより、せん断面31の一側縁に他の切刃部位より小さな角度α1の切刃35を形成するようにした。つまり、せん断面31の一方の側縁における切刃35の角度α1を小さくして、その切れ味を向上しながら、せん断面31の他方の側縁に臨む湾曲面34の抉り深さNを小さくして、小刃21の断面積が小さくなるのを避けるようにした。
In the present invention, the
したがって、本発明の内刃12によれば、シャープな切れ味を発揮できる切刃35を形成しながら、小刃21の構造強度を充分に確保できる。これにより、切刃35の切れ味の向上と、小刃21の構造強度の向上との、相反する要求を同時に実現できる。また、せん断面31の幅寸法を大きくすることもなく小刃21の構造強度を向上するので、小刃21の外刃10に対する摺動抵抗が大きくなるのを回避でき、しかも、ひげの捕捉機会を増加して切断能率を向上できる。また、小刃21の断面をベルマウス状とするので、刃穴22から飛び出ようとする毛屑を、下すぼまり状の両湾曲面33・34で受け止めて、内刃12の内面側へ跳ね返し、あるいは落下案内でき、切断後の毛屑がかみそりヘッド3の外面へ飛び出るのをさらに確実に防止できる。
Therefore, according to the
小刃21の平面視形状を、凹縁部26と凸縁部27とで屈曲形状に形成する内刃12によれば、せん断面31の左右両側のそれぞれに凹縁部26と凸縁部27を設けて、各凹縁部26における切刃35の角度α1を他の切刃部位より小さくできる。したがって、内刃12が往復するときの往動時と復動時のいずれの場合にも、切刃角度α1が小さく切れ味のよい切刃35でひげを切断して、ひげの切断能率を向上できる。
According to the
小刃21の長手方向に隣接する凹縁部26と凸縁部27の間で、小刃21の断面形状を連続して滑らかに変化させると、隣接する凹縁部26から凸縁部27に至る切刃35の切れ味の変化を緩やかなものとして、切刃35によるひげ切断を円滑に行なえる。なお、凸縁部27における切刃35の切れ味は悪いわけではなく、従来の内刃と同等程度の切れ味を発揮できるので、凹縁部26に臨む切刃35の切れ味が他の切刃部位に比べて優れている分だけ、切刃35によるひげ切断を円滑に行なえることとなる。また、小刃21の断面形状を凹縁部26および凸縁部27の間で連続して滑らかに変化させると、内刃ブランク11をプレス加工で逆U字状に折り曲げるときに、曲げ応力が大きく作用するU字頂部の曲げ変形を円滑に行なって、内刃12の曲げ加工を的確に行なうことができる。
When the cross-sectional shape of the
小刃21の長手方向に隣接する凹縁部26および凸縁部27において、凹縁部26の小刃21の断面形状と、凸縁部27の小刃21の断面形状とを線対称に形成すると、内刃12が往復するときの往動時の切刃35の切断状況と、復動時の切刃35の切断状況とを均等なものにして、ひげをさらに効果的に切断できる。
In the
基端部28の断面積S3を小刃21の他の部位における断面積より大きく設定すると、基端部28の強度を向上して小刃21の構造強度を大きくできる。したがって、ひげ切断時の負荷が急激に変化して、小刃21に大きな切断モーメントが作用するような場合であっても、小刃21を適正な切断姿勢に維持して、ひげ切断を効果的に行なえる。
If the cross-sectional area S3 of the
小刃21の基端部28を、装着壁20・20から内刃12の往復駆動方向と略直交する向きに直線状に連出すると、断面積が大きな基端部28の前後長さを大きくして、小刃21の構造強度をさらに増強できる。また、基端部28と装着壁20との左右の隣接隅部が危険断面部になるのを避けて、先の隣接隅部に亀裂が発生するのを防止し、その分、小刃21の構造強度を向上できる。しかも、ひげ切断に殆ど寄与することのない基端部28の強度を向上して小刃21の構造強度を向上できるので、小刃構造に無駄がなく、さらにエッチング処理時に増強された基端部28を同時に形成できる点でコストの無駄を省くことができる。
When the
小刃21の平面視形状を波形に形成すると、湾曲する凹縁部26の形が湾曲する凸縁部27の形に変化するときの、形状の変化を緩やかなものとして、切刃角度α1の小さな切刃35が形成される領域を、凹縁部26に沿って広い範囲に拡大できる。したがって、凹縁部26に臨む状態で捕捉されたひげを、切刃角度が小さく、切れ味のよい凹縁部26付近の切刃35で的確に、しかも速やかに切断できる。
When the planar view shape of the
基端部28を除く非せん断面32の小刃幅B1・B2を略一定とし、凹縁部26および凸縁部27における非せん断面32をせん断面31の幅方向中心Pから左右方向へ交互に偏寄させ、さらに両縁部26・27の中間位置の非せん断面32をせん断面31の幅方向中心Pに位置させると、小刃21の長手方向の強度を概ね一定にできる。したがって、内刃ブランク11をプレス加工で逆U字状に折り曲げるときに、曲げ応力が大きく作用するU字頂部の曲げ変形を円滑に行なって、曲げ形状を所定の湾曲形状に形成でき、内刃12の曲げ加工を適確に行なうことができる。因みに、小刃21の長手方向の強度にばらつきがある場合には、U字頂部の曲げ形状がばらつくおそれがある。
The small blade widths B1 and B2 of the
小刃21の平面視形状を直線状として、せん断面31の一側縁に他の切刃部位より小さな角度α1の切刃35を形成すると、切刃角度α1が小さな切刃35を小刃21の前後方向に沿って連続する状態で形成できる。したがって、内刃12の往動時、あるいは復動時の少なくともいずれかにおいて、切れ味のシャープな切刃35でひげを一斉に切断して、内刃12の全体の切れ味を向上できる。
When the
図1ないし図6は本発明に係るレシプロ式の電気かみそりの実施例を示す。図2において電気かみそりは、本体ケース1と、本体ケース1に組み付けられる作動ユニットとを備えている。本体ケース1の前面にはモーター起動用のスイッチボタン2が設けてあり、背面上部にはきわ剃り刃ユニット(図示していない)が設けてある。作動ユニットは、下半側の電装品ユニットと、電装品ユニットの上部に設けられるかみそりヘッド3とで構成する。電装品ユニットは、回路基板と2次電池4などで構成してある。回路基板には、先のスイッチボタン2でオンオフされるスイッチユニットや、制御回路を構成する電子部品、および表示部用のLEDなどが実装してある。
1 to 6 show an embodiment of a reciprocating electric shaver according to the present invention. In FIG. 2, the electric razor includes a
かみそりヘッド3は、ヘッドフレーム5と、その下部に固定されるモーター6と、かみそりヘッド3の上部に配置される切断部と、モーター6の動力を切断部に伝動する駆動構造と、ヘッドフレーム5に対して着脱される外刃ホルダー7などで構成してある。かみそりヘッド3は、本体ケース1で上下フロート可能に、しかも前後傾動、および左右傾動可能に支持してある。本体ケース1に収容されるモーター6および回路基板を含む電装品ユニットは、かみそりヘッド3と本体ケース1との間に設けた成形パッキンでシールしてある。
The
切断部は、左右横長の外刃10と、外刃10の内面に沿って左右に往復駆動される左右横長の内刃12とからなる。外刃10は電鋳法あるいはエッチング法で形成されるシート状の網刃からなり、先の外刃ホルダー7で逆U字状に保形してある。内刃12は、図4に想像線で示す内刃ブランク11にプレス加工を施して、逆U字状に折り曲げたスリット刃からなり、内刃ホルダー13に固定されて逆U字状に保形してある。後述するように、内刃ブランク11はエッチング法で形成する。
The cutting part includes a laterally long
内刃12を往復駆動する駆動構造は、モーター6の出力軸に固定される偏心カム15と、振動子16と、振動子16の上部中央に突設される駆動軸17とで構成してある。モーター6の回転動力は、偏心カム15と振動子16とで往復動力に変換され、駆動軸17を介して内刃12に伝動される。往復動力はきわ剃り刃ユニットにも伝動される。内刃12は、振動子16と内刃ホルダー13との間に配置した圧縮コイル形のばね18で押し上げ付勢されて、外刃10の内面に常に密着している。内刃ホルダー13には、駆動軸17と係合する受動片19が設けてある。
The drive structure for reciprocating the
図1に示すように、先の内刃ブランク11は左右横長のシート体からなり、シート体の面壁の前後辺部に沿って、内刃ホルダー13に装着される装着壁20を有し、両装着壁20・20を繋ぐ前後方向に長いリブ状の小刃21と、隣接する小刃21の間に形成される刃穴22とを左右方向へ交互に設けて構成してある。シート体の長辺部の左右(四隅)には、それぞれ内刃ホルダー13の突起23に係合する切欠24がコ字状に形成され、各切欠24の左右に丸穴からなる固定穴25が形成してある。内刃12における前後、左右、上下とは、図6に示す交差矢印と、前後、左右、上下の文字表記に従うこととする。
As shown in FIG. 1, the inner blade blank 11 is formed of a horizontally long sheet body, and has a mounting
図1に示すように小刃21の平面視形状は、内凹み湾曲状の凹縁部26と外凸湾曲状の凸縁部27とが交互に連続する波形の屈曲形状に形成されており、その前後端の基端部28は、それぞれ装着壁20から内刃12の往復駆動方向と略直交する向きに直線状に連出してある。小刃21の両側における凹縁部26と凸縁部27とは相似の関係にある。凹縁部26および凸縁部27の湾曲方向は、両者26・27の湾曲中央部分で逆向きに変わるが、この湾曲方向が逆向きに変わる分を変曲部分という。
As shown in FIG. 1, the planar view shape of the
小刃21の基本的な断面形状は、互いに平行な外面のせん断面31、および内面の非せん断面32と、これら両者31・32の左右側縁間の肉壁を抉る内凹み状の左右の湾曲面33・34とでベルマウス状に形成する。せん断面31の左右両側縁のそれぞれには、せん断面31と湾曲面33・34に挟まれる鋭角の切刃35が形成され、これらの切刃35が外刃10と協同してひげを切断する。また、非せん断面32の左右両側縁のそれぞれには、先の切刃35より角度は大きいが同様に鋭角の隅部36が形成してある。
The basic cross-sectional shape of the
内刃ブランク11は、厚みが0.25mmのステンレス板材に、エッチング処理を施して形成するが、その過程で小刃21を構成する各面壁31〜34が形成される。図4に示すようにエッチング処理では、ステンレス板材の表裏両面にそれぞれレジスト膜38・39を形成したのち露光し、露光部分を除去してレジスト膜に囲まれる板材表面をエッチング液で蝕刻する。図4(a)から図4(d)の各図は、図5(a)から図5(d)に示す小刃21の断面を形成するためのレジスト膜38・39の形成パターンを示している。
The inner blade blank 11 is formed by subjecting a stainless steel plate having a thickness of 0.25 mm to an etching process. In the process, the
いずれの場合にも、裏側(非せん断面32側)のレジスト膜のパターンは、表側(せん断面31側)のレジストパターンに比べてひとまわり小さく形成してあり、裏側のレジスト膜に囲まれる板材の表面積は表側のそれに比べて大きい。そのため、ステンレス板材の表面に比べて裏面側の蝕刻の度合が大きくなる。蝕刻によってせん断面31側から成長した湾曲面と、非せん断面32側から成長した湾曲面とは、最終的にひとつの湾曲面になって湾曲面33・34を形成するが、裏面側の蝕刻の度合が大きい分だけ、裏面側へ向かって先すぼまり状となり、これにより小刃21の基本的な断面形状がベルマウス状となる。
In any case, the pattern of the resist film on the back side (
裏側のレジストパターンは、表側のレジストパターンに対して、凸縁部27の側では凸縁部27と相似に形成するが、凹縁部26においては、凹縁部26より湾曲半径が小さくなるように形成する。そのため、凹縁部26の側の蝕刻の度合は、凸縁部27の側の蝕刻の度合に比べて大きくなる。この蝕刻作用の違いによって、凹縁部26側の湾曲面33は、凸縁部27側の湾曲面34に比べてより大きく抉られる。また、凹縁部26における切刃35の角度α1は、凸縁部27における切刃35の角度α2より小さくなり、したがって、凹縁部26における切刃35の切れ味は、他の切刃部位に比べて鋭くなる。
The resist pattern on the back side is formed to be similar to the
凹縁部26と凸縁部27の中間位置における左右の切刃35の角度α3は同じであり、基端部28における左右の切刃35の角度α4も同じである。エッチングが完了した時点における、せん断面31および非せん断面32の幅は、図4に想像線で示すようにレジストパターンの幅より小さくなる。なお、蝕刻作用で形成される湾曲面33・34は、図1に示すように刃穴端部においては、半円状の刃穴22の端部で消滅する。切欠24および固定穴25は、エッチング法で小刃21を形成する過程で同時に形成してあり、固定穴25の内面は球面状となる。
The angle α3 of the left and right cutting edges 35 at the intermediate position between the
エッチング処理を経て得られた内刃ブランク11における小刃21の断面形状を図5に示している。なお、図5(a)から図5(d)の各図は、図1におけるA−A線、B−B線、C−C線、D−D線での断面を示している。図5において、
Wは、せん断面31の小刃幅であり、小刃21の全幅でもある。
B1は、凹縁部26および凸縁部27における非せん断面32の小刃幅である。
B2は、凹縁部26と凸縁部27の中間位置における非せん断面32の小刃幅である。
B3は、基端部28における非せん断面32の小刃幅である。
α1は、凹縁部26における切刃35の角度であり、この実施例では27度とした。
α2は、凸縁部27における切刃35の角度であり、この実施例では50度とした。
α3は、凹縁部26と凸縁部27の中間部における切刃35の角度であり、この実施例では45度とした。
α4は、基端部28における切刃35の角度であり、この実施例では60度とした。
S1は、凹縁部26あるいは凸縁部27における小刃21の断面積である。
S2は、凹縁部26と凸縁部27の中間位置における小刃21の断面積である。
S3は、基端部28ににおける小刃21の断面積である。
The cross-sectional shape of the
W is the width of the small blade of the
B <b> 1 is the small blade width of the
B <b> 2 is the small blade width of the
B3 is the small blade width of the
α1 is an angle of the
α2 is the angle of the
α3 is an angle of the
α4 is an angle of the
S <b> 1 is a cross-sectional area of the
S <b> 2 is a cross-sectional area of the
S3 is a cross-sectional area of the
この実施例における上記の各部の寸法、角度、および断面積の関係は以下通りとなる。
(W>B3>B2>B1)
(α4>α2>α3>α1)
(S3>S2>S1)
The relationship among the dimensions, angles, and cross-sectional areas of the respective parts in this embodiment is as follows.
(W>B3>B2> B1)
(Α4>α2>α3> α1)
(S3>S2> S1)
せん断面31の幅Wは、一方の基端部28から他方の基端部28にわたって一定である。非せん断面32の幅は、凹縁部26および凸縁部27が形成してある位置と、隣接する凹縁部26と凸縁部27との中間位置との間で連続して滑らかに変化させてある。凹縁部26と凸縁部27が形成してある位置における非せん断面32の幅は小さく、凹縁部26と凸縁部27との間の中間位置における非せん断面32の幅は大きく、基端部28における非せん断面32の幅は最大になっている(B3>B2>B1)。
The width W of the
凹縁部26および凸縁部27における非せん断面32は、せん断面31の幅方向中心Pから左右いずれかへ偏寄させてあり、これにより左右の湾曲面33・34の抉り深さM・Nが異ならせてある。このように、抉り深さM・Nを大小に異ならせると、各湾曲面33・34の湾曲度合に差が生じ、せん断面に31における切刃35の角度α1・α2を大小に異ならせることができる。これに伴ない湾曲面33・34の形状は左右で非対称となって、小刃21の断面を左右で非対称のベルマウス形状とすることができる。
The
詳しくは、図5(a)に示すように、非せん断面32の幅方向中央位置が、せん断面31の幅方向中心Pから右側へ偏寄する場合には、図5(a)に向かって左側の湾曲面33の抉り深さMが、右側の湾曲面34の抉り深さNより大きくなる。これに伴ない、左側の凹縁部26における切刃35の角度α1が、右側の凸縁部27における切刃35の角度α2より小さくなる。また、図5(c)に示すように、非せん断面32の幅方向中央位置が、せん断面31の幅方向中心Pから左側へ偏寄する場合には、図5(c)に向かって右側の湾曲面34の抉り深さNが、左側の湾曲面33の抉り深さMより大きくなる。さらに、右側の凹縁部26における切刃35の角度α1が、凸縁部27における切刃35の角度α2より小さくなる。図5(a)の小刃21の断面形状と、図5(c)の小刃21の断面形状とは線対称の関係にあり、切刃35の角度α1・α2は同じ値となる。
Specifically, as shown in FIG. 5A, when the center position in the width direction of the
凹縁部26と凸縁部27との中間位置においては、図5(b)に示すように、非せん断面32の幅方向中央が、せん断面31の幅方向中心に位置している。その場合には、左右の湾曲面33・34の抉り深さを等しくして、せん断面31に形成される切刃35の角度α3を左右で等しくできる。この場合の切刃35の角度α3は、角度α1と角度α2の中間の角度となる。また、図5(d)に示すように、基端部28における非せん断面32の幅寸法を、他の部位より大きくすることにより、湾曲面33・34の抉り深さを最小として、基端部28における切刃35の角度α4を最大とすることができる。
At the intermediate position between the
小刃21の断面形状は、隣接する凹縁部26と凸縁部27との間で連続して滑らかに変化しており、切刃角度α1〜α3も同様に連続して滑らかに変化している。なお、本発明における小刃21とは、外刃10と摺接してひげ切断を行なう部分はもちろん、ひげ切断に寄与しない部分をも含むリブ状部分の全体を意味する。また、内刃12と外刃10とがごく僅かな隙間を介してひげ切断(せん断)を行なう場合の小刃も、本発明の小刃21に含むこととする。
The cross-sectional shape of the
図6において、内刃ホルダー13は、左右一対のトンネル断面状の側壁40と、これらの側壁40の前後面を繋ぐホルダー基部41とで、上下に開口する中空枠状に形成してある。前後のホルダー基部41には、内刃12を組み付けるための装着座42が形成してあり、前後の装着座42の左右両側に突起23が膨出形成してある。ホルダー基部41の前後対向面の間には、3個の補強リブ43が一体に設けてあり、中央の補強リブ43の下端に駆動軸17と係合する受動片19が設けてある(図3参照)。
In FIG. 6, the
プレス加工が施されてU字状に折り曲げられた内刃12は、上記構造の内刃ホルダー13に対して以下のように組み付ける。まず、内刃12の全体を内刃ホルダー13の上方から装着座42にあてがいながら押し下げて切欠24を突起23に係合し、内刃12を仮固定する。この状態で、丸軸状の加熱治具を固定穴25から差し込んで、その先端部分を装着座42の肉壁に押し込む。加熱治具で溶融され、その軸端で押し退けられたプラスチックは、図3に示すように、固定穴25の内面に入り込んだ状態で固化され、溶着塊44となる。このように内刃12の前後四隅を溶着することにより、内刃12を内刃ホルダー13に対して分離不能に固定して、内刃ユニットを完成できる。固化した状態の溶着塊44は固定穴25を概ね充満するが、固定穴25から溢れ出ることはない。
The
以上のように構成した内刃12によれば、凹縁部26側の切刃35の角度α1を小さくしながら、凸縁側27の湾曲面34の抉り深さNを小さくして、小刃21の断面積を充分なものとするので、切刃35の切れ味の向上と、小刃21の構造強度の維持とを同時に実現することができる。また、小刃21の平面視形状をそれぞれ湾曲する凹縁部26と凸縁部27とが交互に連続する波形に形成するので、切刃35の角度α1が小さな領域を、凹縁部26に沿って広い範囲に形成することができる。これにより、凹縁部26に臨む状態で捕捉されたひげを、切刃角度が小さく、切れ味のよい凹縁部26付近の切刃35で的確に切断できる。
According to the
基端部28における非せん断面32の小刃幅B3を他より大きくし、さらに湾曲面33・34の抉り深さを他より小さくするので、基端部28における小刃21の断面積S3を小刃21の他の部位における断面積より大きくできる。したがって、基端部28の強度を向上して小刃21の構造強度を向上できる。
Since the small blade width B3 of the
また、小刃21の全長にわたる断面形状をベルマウス形状とすることにより、左右の湾曲面33・34のそれぞれを、内刃12の外面へ向かって外広がり状に湾曲させることができる。これにより切断後の毛屑が刃穴22から飛び出ようとするのを湾曲面33・34で受け止めて、内刃12の内面側へ跳ね返すことができ、全体として切断後の毛屑がかみそりヘッド3の外面へ飛び出るのをよく防止できる。
Further, by making the cross-sectional shape over the entire length of the
凹縁部26と凸縁部27との間の中間位置付近の切刃35は、斜めに大きく傾斜しており、しかも概ね直線状となるので、いわゆる引き切り作用を発揮して、円滑にひげ切断を行なうことができる。波形に形成した小刃21の多数個所で、外刃10の刃面を同時に受け止めることができるので、肌面から受ける押し付け反力によって、外刃10の刃面の一部が刃穴22内へ落ち込むのを確実に防止できる。
The
図7ないし図9に、本発明に係る小刃21の形成パターンを変更した別の実施例を示す。図7においては、小刃21の平面視形状を、凹縁部26と凸縁部27とを直線縁で繋いで、凹縁部26と凸縁部27とがく字状に連続するジグザグ状の屈曲形状とした。このように小刃21をジグザグ状に形成すると、凹縁部26と凸縁部27とを繋ぐ斜めの直線縁の合計長さを大きくでき、したがって、内刃12が往復駆動されるときに、斜めの直線縁の引き切り作用によって、ひげを効果的に切断できる。他は、上記の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
7 to 9 show another embodiment in which the formation pattern of the
図7に示す内刃ブランク11における小刃21の断面形状を図8に示している。なお、図8(a)から図8(d)の各図は、図7におけるE−E線、F−F線、G−G線、H−H線での断面を示している。
この実施例における各部の寸法、角度、および断面積の関係は以下通りとなる。
W>B3>(B2≒B1)
α4>α2>α3>α1
S3>(S2≒S1)
FIG. 8 shows a cross-sectional shape of the
The relationship among the dimensions, angles, and cross-sectional areas of the respective parts in this example is as follows.
W>B3> (B2≈B1)
α4>α2>α3> α1
S3> (S2≈S1)
せん断面31の幅Wは、一方の基端部28から他方の基端部28にわたって一定である。非せん断面32の幅は、凹縁部26および凸縁部27が形成してある位置の幅B1と、隣接する凹縁部26と凸縁部27との中間位置の幅B2とが略同じに設定してあり、基端部28における非せん断面32の幅B3は最大になっている(B3>B2≒B1)。
The width W of the
凹縁部26および凸縁部27における非せん断面32幅方向中央は、せん断面31の幅方向中心Pから左右方向へ交互に偏寄させてあり、これにより左右の湾曲面33・34の抉り深さM・Nが異ならせてある。また、両縁部26・27の中間位置の非せん断面32の幅方向中央は、せん断面31の幅方向中心Pに位置させてある。このように、非せん断面32の幅を基端部28以外で概ね一致させ、さらに凹縁部26および凸縁部27における非せん断面32を幅方向中心Pから交互に偏寄させるようにすると、湾曲面33・34の形状を左右で非対称として、小刃21の断面を左右で非対称のベルマウス形状とすることができる。また、小刃21の長手方向の強度を概ね均一にできるので、内刃ブランク11をプレス加工で逆U字状に折り曲げるときに、曲げ応力が大きく作用するU字頂部の曲げ変形を円滑に行なって、内刃12の曲げ加工を的確に行なうことができる。
The center in the width direction of the
図9においては、小刃21の平面視形状を、凹縁部26と凸縁部27とを直線縁で繋いで、凹縁部26と凸縁部27とが交互に連続する稲妻形の屈曲形状とした。このように、小刃21を稲妻形に形成すると、凹縁部26と凸縁部27の隣接ピッチが小さい部分と、両者26・27の隣接ピッチが大きい部分とが形成される。隣接ピッチが大きい部分には、図8で説明した小刃21と同様に、凹縁部26と凸縁部27とを繋ぐ斜めの直線縁が長く形成されるので、この直線縁の引き切り作用によって、ひげを効果的に切断できる。また、隣接ピッチが小さい部分に臨む凹縁部26の側においては湾曲面33(または34)が3次元平面状に形成されるので、切刃35の角度α1が小さい場合にも、切刃35の強度を向上できる。先の各実施例に比べて、凹縁部26の形成個所数を6箇所に増加できる利点もある。
In FIG. 9, the shape of the
図10ないし図11は、本発明に係る内刃12の構造を変更した別の実施例を示す。そこでは、小刃21を内刃12の駆動方向に対して斜めに傾斜する直線リブ状に形成した。小刃21は、せん断面31と、非せん断面32と、左右の湾曲面33・34とで構成するが、図11(a)に示すように、左右の湾曲面33・34の抉り深さM・Nを異ならせて、小刃21の断面が左右で非対称のベルマウス状になるようにした。各小刃21においては、せん断面31の左側縁(一側縁)に限って、他の切刃部位より小さな角度α1の切刃35を形成するようにした。また、図11(b)に示すように、基端部28における非せん断面32の幅をせん断面31と同じ幅にして、その断面形状を概ね四角形状とすることにより、基端部28の断面積S3を他より大きくした。
10 to 11 show another embodiment in which the structure of the
上記のように、小刃21の平面視形状を直線状にする場合には、切刃角度α1が小さな切刃35を、小刃21の前後方向に沿って連続する状態で形成できる。したがって、内刃12の往動時、あるいは復動時の少なくともいずれかにおいて、切れ味のシャープな切刃35でひげを一斉に切断して、内刃12の全体の切れ味を向上できる。
As described above, when the planar view shape of the
図11においては、切刃角度α1が小さな切刃35を、せん断面31の左側縁に限って形成したが、その必要はなく、切刃角度α1が小さな切刃35はせん断面31の左右それぞれに形成することができる。例えば、図12に示すように、左端の小刃21において、せん断面31の左側に角度α1が小さな切刃35を形成する場合には、その右隣に位置する小刃21においては、せん断面31の右側に角度α1が小さな切刃35を形成する。さらに、右端に位置する小刃21においては、左端の小刃21と同様に、せん断面31の左側に角度α1が小さな切刃35を形成する。このように、角度α1が小さな切刃35の形成位置を、隣接する小刃21ごとに左右に異ならせると、内刃12が左または右へ駆動されるときの小刃21の切れ味を概ね均等にできる。
In FIG. 11, the
上記の実施例では、凹縁部26と凸縁部27を小刃21の長手方向へ2〜2.5ピッチ分だけ繰り返し形成した場合の小刃形状を示したが、その必要はなく、凹凸縁部26・27の隣接ピッチを大小に変更して、小刃21の長手方向への繰り返し形成回数を任意に設定することができる。また、小刃21はく字状やS字、あるいはI字状に形成することができる。I字状に形成する場合には、小刃21を内刃12の駆動方向に対して直交する直線リブ状に形成する。
In the above embodiment, the shape of the small blade is shown when the
図5で説明した実施例においては、小刃21の長手方向に隣接する凹縁部26と凸縁部27の各断面形状が線対称になるようにしたが、その必要はなく、凹縁部26と凸縁部27の各断面形状は僅かに異なっていてもよい。図10、図11および図12で説明した内刃12における小刃21の断面積は、切断頻度が高い前後中央付近の断面積を最小にして、基端部28へ向かって徐々に増加するように形成することができる。
In the embodiment described with reference to FIG. 5, the cross-sectional shapes of the
10 外刃
12 内刃
21 小刃
26 凹縁部
27 凸縁部
28 基端部
31 せん断面
32 非せん断面
33 湾曲面
34 湾曲面
35 切刃
DESCRIPTION OF
Claims (9)
内刃(12)は前後一対の装着壁(20・20)と、両装着壁(20・20)を繋ぐ前後方向に長い小刃(21)の一群を備えており、
小刃(21)は、互いに平行なせん断面(31)および非せん断面(32)と、これら両者(31・32)の左右側縁間の肉壁を抉る左右の湾曲面(33・34)とで、断面がベルマウス状に構成されており、
小刃(21)のせん断面(31)の左右両側縁には、それぞれ鋭角の切刃(35・35)が形成されており、
左右の湾曲面(33・34)の抉り深さ(M・N)を異ならせて、小刃(21)の断面が左右で非対称のベルマウス状に形成され、せん断面(31)の一側縁に他の切刃部位より小さな角度(α1)の切刃(35)が形成してあることを特徴とする内刃を備えた電気かみそり。 An electric razor having an outer cutter (10) and an inner cutter (12), the inner cutter (12) being driven reciprocally along the inner surface of the outer cutter (10),
The inner blade (12) includes a pair of front and rear mounting walls (20, 20) and a group of small blades (21) long in the front-rear direction connecting the mounting walls (20, 20).
The blade (21) has a shearing surface (31) and a non-shearing surface (32) parallel to each other, and left and right curved surfaces (33, 34) that sandwich the wall between the left and right side edges of both (31, 32). And the cross section is configured in a bell mouth shape,
On both the left and right edges of the shearing surface (31) of the small blade (21), sharp cutting edges (35, 35) are formed, respectively.
The cross-section of the small blade (21) is formed in an asymmetric bell mouth shape on the left and right sides by varying the depth (M · N) of the left and right curved surfaces (33, 34), and one side of the shear surface (31). An electric shaver provided with an inner blade, characterized in that a cutting blade (35) having an angle (α1) smaller than that of other cutting blade portions is formed on the edge.
凹縁部(26)における湾曲面(33)の抉り深さ(M)を他より大きくして、凹縁部(26)における切刃(35)の角度(α1)が、他の切刃部位より小さく設定してある内刃を備えた請求項1に記載の電気かみそり。 The planar view shape of the blade (21) in the unfolded state is formed into a bent shape in which the concave edge portion (26) and the convex edge portion (27) are alternately arranged,
The depth (M) of the curved surface (33) in the concave edge (26) is made larger than the others, and the angle (α1) of the cutting edge (35) in the concave edge (26) The electric shaver according to claim 1, further comprising an inner blade set smaller.
隣接する刃穴(22)の端部間の小刃部分が、小刃(21)の基端部(28)となっており、
小刃(21)の基端部(28)における湾曲面(33・34)の抉り深さを基端部(28)以外の小刃(21)の抉り深さより小さくして、基端部(28)の断面積(S3)が、小刃(21)の基端部(28)以外の断面積より大きく設定してある請求項1、2、3または4に記載の電気かみそり。 The inner blade (12) includes rib-shaped small blades (21) and slit-shaped blade holes (22) alternately,
The small blade portion between the end portions of the adjacent blade holes (22) is the base end portion (28) of the small blade (21),
The base end portion is formed by making the depth of curvature of the curved surface (33 , 34 ) at the base end portion (28) of the small blade (21) smaller than the depth of drilling of the small blades (21) other than the base end portion (28). The electric shaver according to claim 1, 2, 3 or 4, wherein the cross-sectional area (S3) of (28) is set to be larger than the cross-sectional area other than the base end (28) of the blade (21).
凹縁部(26)および凸縁部(27)における非せん断面(32)の幅方向中央が、せん断面(31)の幅方向中心(P)から左右方向へ交互に偏寄させてあり、
凹縁部(26)と凸縁部(27)との中間位置における非せん断面(32)の幅方向中央が、せん断面(31)の幅方向中心Pに位置させてある請求項2から7のいずれかに記載の電気かみそり。 The small blade widths (B1 and B2) of the non-shear surface (32) excluding the base end (28) are set to be substantially constant,
The center in the width direction of the non-shear surface (32) in the concave edge portion (26) and the convex edge portion (27) is alternately offset in the left-right direction from the width direction center (P) of the shear surface (31),
The center in the width direction of the non-shear surface (32) at an intermediate position between the concave edge portion (26) and the convex edge portion (27) is located at the width direction center P of the shear surface (31). The electric razor according to any one of the above.
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