JP5433778B2 - 肩当て - Google Patents

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Description

本発明は、音楽楽器、特にヴァイオリン又はヴィオラ又はそれに類する楽器に使用する肩当てに関する。特に、本発明は肩当て、あるいは、肩当てを使用中に楽器から離脱する可能性を低減する、肩当て用に適応可能な装置に関し、及びそれを製造する方法に関する。さらに、本発明は、楽器との接触を最低限に抑え、肩当ての衝撃が音質に与える影響を最低限にするための、肩当て用の把持部材又は足に関する。
ヴァイオリン奏者は、ヴァイオリンを使用中、ヴァイオリンを使用者の肩の上で支持するために、通常肩当てを使用する。肩当ては、一般的にヴァイオリンのリム部を挟むように構成した別体からなる。音に影響しないよう、楽器の本体との接触を最小限にするのが理想的である。
伝統主義者たちは、ヴァイオリンは、肩当てをつけずに演奏するべきであると考えるかもしれないが、そのための技術は困難であり、時間と、それを学習するためのモチベーションを必要とする。ほとんどのヴァイオリン奏者は、肩当てを使用することを望んでいる。偉大なヴァイオリン奏者の中でさえもそれを望んでいる者もある。
肩当てを使用する際の一つの問題は、使用者の使い心地を良くするとともに、ヴァイオリンが生む音を損なうような影響を与えることなく、どのようにして安全にヴァイオリンに固定するかである。一般的に、(たとえば、挟持機構によって)ヴァイオリンの表面、特に、前面に圧力を加えることはもちろん、後面もそうであるが、ヴァイオリンの音を損なうような影響を与える。従来の肩当ては、ヴァイオリン奏者の肩と楽器との間に配置したある種のパッドを有しているが、これは、音を籠もらせる傾向がある。また、演奏の間に動いてしまうという別の問題も有する。ヴァイオリンの肩当てを作製し、改良するというたゆまぬ努力が続けられている。今まで探求されていた利点として、(音に激しく影響しないように)固定できること、ヴァイオリン奏者の好みに合わせて使用できるように肩当てを調整可能であること、快適性、可搬性、すばやく取り付け取り外しができる手段であるという点が挙げられる。
米国特許第5377573号では、弾性のないフィラメントループを通す一対の平行で長尺のチャネルを設けた発泡パッドを有するヴァイオリン用の肩当てパッドを開示している。フィラメントループの一端は、楽器の端部のボタンの周りに取り付け、一方、弾性バンドがフィラメントループの反対側の端部を取り囲み、楽器のバスバー側の下側角部に引っ掛けるようになっている。この構成は、楽器の後ろ側におけるパッドの滑りを最低限に抑えることができるといわれている。
英国特許第2426117号では、楽器の本体に挟まれるように構成された装着板を介してヴァイオリンに装着した一つの支持アーム付き肩パッドからなるヴァイオリンの肩当てを開示している。一般的に、装着板は、装着板をクランプの後ろ側に組み込むことによってヴァイオリンに固定され、それによって顎当てが楽器に保持される。英国特許第2426117号に開示された肩当ては、支持アームを、装着板の中の、それを受容するように構成されたソケットに挿入することによってヴァイオリンに取り付けられる。この装置の欠点は、使用中、支持アームと装着板にかなりの応力がかかるため、その製造に、より重量があり、より高価な材料を使用する必要があるということと、さらに、顎当ての挟持の有効性及び安全性を損なう可能性があるということである。さらに、使用者に合わせるための肩当ての調整範囲に限度がある。
米国特許出願公開第2006/0207405号では、基部に別体として、そして調整可能に取り付けることが可能な肩当て及び胸当てを有するヴァイオリン用の安全楽器支持具を開示している。楽器の外縁の異なる3箇所(たとえば、楽器の下側、底及び胴部分)に係合するように構成された三つの装着部材を介して楽器の後ろ側に取り付ける。開示によると、この構成により、基部が所望の位置に安全に取り付けられ、それにより肩当てと胸当てを取り付け及び調整可能となり、演奏中に肩当てが滑ることを防止しながら使用者の好む楽器を保持する角度や個々の快適性に従って基部の向きと角度が調整可能となる。この構成の欠点は、装置を取り付けて個々の使用者が快適に使用するための調整にさらに時間を必要とすることであり、すぐに取り外すことができず、また、大幅に安全ではあるが、演奏中に肩当てが離脱してしまうという問題は解決されていない。
ヴァイオリン用肩当てにおいて、現在最も支配的な設計は、米国特許第3631754号に開示されている構成に基づく、二つの調整可能な挟持要素を介して楽器に取り付けられ、楽器の側面に係合する長手の支持部材であり、その設計は、クン氏が、アンフ氏による(米国特許第2、575、569号)その位置決めに制限があり、一種類の寸法の楽器にのみ適した早期の二重挟持長尺支持体から改造したものである。
米国特許3631754号は、長手の当て部材を有するヴァイオリン用の肩当てを開示している。使用者が快適に使用できるよう、その形状を調整できるように変形し、その両端に2つのフォーク形状の顎部を有し、楽器の側壁と係合するように構成されている。顎部の位置は、異なる寸法の楽器に適合できるよう、また、楽器の異なる箇所に適合できるよう、当て部材に対して垂直方向及び長手方向に調整可能であり、よって適切な位置決めができる。顎部は、長手の当て部材の異なる数箇所にねじ止めすることによって長さの調整ができる端子部材を介して長手の当て部材に固定されている。顎部は、長手の当て部材を、その長手の軸に対して傾きを調整可能とするリベットを介して端子部材に接続されている。
この肩当ての設計の改良点のほとんどは、当て部の調整可能性に向けられている。たとえば、米国特許第6031163号は、各挟持部材の足部材を肩当ての長尺の基部に、足部材の2つ以上の開口のうちの1つに挿入して、長尺の基部に埋め込まれた2つ以上のナットのうちの1つによって受容されるつまみねじで固定することによって調整可能性を改善した2個の端子挟持部材を有する長手の当て部材を開示している。それぞれの開口とナットとの間隔は異なる。これにより、最低数のナットと開口で少なくとも4つの異なる挟持距離を確保することができる。米国特許第2005/0016355号では、無段調整可能な肩当てを開示している。2つの結合要素のそれぞれが、2つの調整スライドの端壁に接続されており、調整スライドは、それぞれ、肩当ての長尺の木製基部に形成された対向して間隔を設けた2つの凹部のうちの1つに平坦に、摺動可能に位置するように長い溝穴を設けた水平な本体を有する。各凹部の中の所定の位置には、それぞれの調整スライドの長い溝穴を貫通して突出する案内係止ボルトが設けられている。調整可能なスライドは、係止ボルトに固定した2つのナットによって定位置に保持され、前記ナットを緩め、調整可能なスライドを長尺の基部の凹部に沿って所望の位置まで摺動させることにより調節が可能である。
優位なクン氏の設計を含む肩当てが有する主な問題の一つとして、演奏中に当て部が滑ったり、離脱したりすることである。特別なヴァイオリン奏者の好みに合わせて調整した場合、演奏中、肩当てが別の箇所に滑ったり、全体が剥がれ落ちたりするリスクが残る。従来の設計では、さらに、滑りや離脱の傾向により、把持要素や足が一般的に非常に大きく、使用中にヴァイオリンの後板の本体に圧力がかかり、振動、ひいては楽器の音性能に悪影響を及ぼすという問題が起きる。
米国特許第5377573号明細書 英国特許第2426117号明細書 米国特許出願公開第2006/0207405号明細書 米国特許第3631754号明細書 米国特許第2575569号明細書 米国特許第6031163号明細書 米国特許出願公開第2005/0016355号明細書 米国特許出願公開第2008/0196570号明細書
当て部とその特性を、ヴァイオリン奏者の演奏中ずっと維持しながら、ヴァイオリン奏者にとって快適に支持が可能な改良された肩当ての要望がある。
本発明は、ヴァイオリン奏者が使用する際、快適性と支持性を提供し、ヴァイオリンに安全に嵌合し、使用中にはヴァイオリンに対して移動する、あるいは、そこから離脱する傾向を低減した肩当てを提供することを目的とする。
また、本発明は、さらに肩当てが演奏中にヴァイオリンから離脱する傾向を低減するため、現存の、ブリッジ型の単一部材設計の肩当てに嵌合する装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、楽器の後板との接触を最小限とした把持部材又は足を有する肩当てを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、そのような肩当てを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面によると、ヴァイオリン又はヴィオラ又はそれに類する楽器用の肩当てであって、前記肩当ては、長手の当て部材であって使用者の肩に当てるように構成した第1の面と、前記当て部材の第1の面と反対側の第2の面を有し、前記第2の面の前記当て部材の長手の軸に沿って隔離した位置から突出する長手の当て部材と、第1と第2の支持部材であって、第1と第2の把持部材に取り付けられ、前記肩当てでヴァイオリン又はヴィオラ又はそれに類する楽器を挟む第1と第2の支持部材とを備え、長手の横材が、前記当て部材の第2の面に隣接して、あるいは変位して設けられ、その長手の横材は、その長手の方向に伸びに対する耐性を十分に有し、当て部材及び/又は支持部材に、当て部材の第1の面に圧力をかけると、把持部材の広がりが抑制され、よって肩当ての楽器からの離脱の可能性又は発生率を低減するように取り付けられていることを特徴とする肩当てが提供される。
本発明の第2の局面によると、楽器の肩当ての広がり低減装置であって、前記肩当ては、長手の当て部材であって使用者の肩に当てるように構成した第1の面と、前記当て部材の第1の面と反対側の第2の面を有する長手の当て部材と、前記肩当てを楽器に挟むための2個の把持部材であって、前記把持部材は第2の面の前記当て部材の長手の軸に沿って隔離した位置から外側に突出して位置し、前記装置は、長手の横材と、前記肩当てを固着する為の固着手段を備え、前記肩当ての、把持部材と当て部材の間に取り外し可能に取り付け可能であり、長手方向の伸びに対して実質的な耐性を有し、それにより、第1の面に圧力がかかったときに楽器から肩当てが外れないように防ぐことを特徴とする装置が提供される。
本発明の第3の局面によると、上記のような肩当て又は装置を製造するための方法であって、前記装置の型を準備し、その機械に肩当て又は装置を形成するための材料を準備し(型用の溶融プラスチック又はポリマー加工組成物など)、前記製品を仕上げ(例えば、前記ポリマーを硬化又は固化させる)、前記製品の最終仕上げをし、たとえば(切断、ねじ山切り及び前記肩要素を取り付けるための把持部材を設け、任意で当て部材の第1の面にパッドを設け、それらの構成要素を組み立てる)などの、前記肩当て又は装置を製造するための機械を設ける工程を含む方法が提供される。
本発明の第4の局面によると、ヴァイオリン又はヴィオラ又はそれに類した楽器用の肩当てであって、前記肩当ては、長手の当て部材であって使用者の肩に当てるように構成した第1の面と、前記当て部材の第1の面と反対側の第2の面を有し、前記第2の面から突出する少なくとも一つの支持部材と、前記肩当てをヴァイオリン又はヴィオラ又はそれに類する楽器に挟むように構成された第1と第2の把持部材とを備え、肩当ては、長手の横材が前記当て部材の第2の面に隣接して、又はそこから変位して設けられ、その長手の横材は、その長手方向において伸びに対する十分な耐性を有して当て部材及び/又は支持部材に当て部材の第1の面に圧力をかけると、把持部材の広がりが抑制され、よって肩当ての楽器からの離脱の可能性又は発生率を低減するように取り付けられていることを特徴とする肩当てが提供される。
本発明の第5の局面によると、肩当てをヴァイオリン又はそれに類する楽器に取り付けるために使用する把持部材であって、後板と、そこに形成された縁飾りを有し、把持部材は、使用中、後板の、縁飾り線の内側の部分に接触しないことを特徴とする把持部材が提供される。
本発明の第6の局面によると、ヴィオラ、ヴァイオリン又はそれに類する楽器用の肩当て用の楽器把持部材であって、把持部材は、一般的に平坦な後板係合可能面と1つ以上の縁係合付属体(把持部材は、好ましくは、さらなる把持部材に適した配置で弾性的に連結されると楽器を挟むことができるように構成されているのが好ましい)を有する本体を備え、縁係合付属体が縁と完全に係合すると、本体の後板係合可能面が楽器の外縁から6mm以上延在せず、及び/又は楽器の外縁から内側縁飾り線より延在しないことを特徴とする楽器把持部材が提供される。
本発明の第7の局面によると、構造的一体性を提供するためにヴァイオリンの肩当て用の把持部材を製造する際に使用する構造的芯要素であって、構造的芯要素は、内部に形成した、把持部材を肩当てに固定するためのねじ山付きステムを受容するねじ山付き開口を有する、あるいは、その上にステムを打設した平坦な要素であって、芯要素の平面の幅が6mmを超えないことを特徴とする構造的芯要素が提供される。
本発明の第8の局面によると、少なくとも1つの上記のような把持部材を有するヴァイオリン用の肩当てが提供される。
本発明は、肩当て、特に、従来のブリッジ型肩当ての改良を提供するものである。本発明の肩当ては、肩に載置されたときに肩当ての表面に圧力がかかった際、足又は把持部材の広がりの程度を低減し、よって、肩当てが、使用中に取り付けられた楽器から離脱する可能性を低減する。本発明は、さらに、対応する従来の例及び使用者にとって魅力的な市販の例より軽く、より堅固な肩当てを提供する。さらに、本発明の肩当ては、一般的に調整可能であり、それにより、生成した音に悪影響を与えることなく、楽器との接触の程度が増加することなく、肩当てを異なる高さや方向の好みに安全に合わせることができる。さらに、本発明による把持部材をヴァイオリン又はヴィオラ用の肩当てに使用することにより、後板の、縁飾りの内側の領域との接触を低減し、それによってそのような肩当ての係合し生成した音に与えるいかなる影響をも最低限に抑えることができる。
従来の単一部材又はブリッジ型肩当ての側面図である。 本発明の一実施形態による肩当ての側面図である。 高さ調整ブロックを有する、本発明の第2の実施形態による肩当ての分解側面図である。 図3の肩当ての底面図であり、把持部材を取り外した状態を示す。 図2又は図3に示す本発明の一実施形態の肩当ての上面図である。 本発明の好ましい実施形態による肩当てと把持部材の底面図である。 図6の肩当てと把持部の側面図である。 図6及び7の肩当てと把持部材の斜視図である。 ヴァイオリン又はヴィオラの肩当て用の最適な把持位置を示す図である。 縁飾り線を示すヴァイオリンの後板の図である。 図10の一部の拡大図である。 図10の一部の断面図である。 本発明の一実施形態による把持部材の構造的芯要素の平面図である。 接続ステムを設けた図13の構造的芯要素の側面図である。
本発明の肩当ては、特にブリッジ型又は単一部材形状の肩当ての改良であり、一般的に、使用者の肩に接触するように構成された長手の当て部材と、支持部材(任意で当て部材と別体でも一体でもよい)又はそれと対向する当て部材の表面から突出し、使用者の肩と接触するように構成された脚と、肩当てを楽器に挟持させるために楽器の縁領域又はリムを把持するための把持部材又は足とを備える。本発明の肩当ては、把持部材の広がりと、使用中に肩当てが離脱するという問題を解決する。本発明のさらなる局面では、従来の技術と市販されている肩当てに関連して使用し、肩当てを離脱しにくくするように構成された広がり低減装置が設けられている。さらに、別の局面では、最低限の広がりを呈する肩当てとともに使用する新規な把持部材であって、把持部材は、使用中、把持部材の後板と接触する領域が楽器の縁飾り線の内部に突出しないことを特徴とする。
本発明の肩当ては、ヴァイオリン、ヴィオラ及びそれに類する楽器とともに使用するためのものであり、長手の当て部材を有し、長手の当て部材は、使用者の肩と接触するように構成された第1の面と、長手の当て部材の反対側で第1の面と略反対方向を向いた第2の面を有する。第2の面の、当て部材の長手の軸に沿って隔離した箇所からは、第1と第2の支持部材(又は脚)が突出している。これら支持部材は、当て部材上のどの箇所に位置していてもよいが、好ましくは当て部材の両端に向かって対向させる。支持部材は、一般的に楽器取り付け手段、あるいは、第1と第2の把持部材(又は足)に取り付けられる。支持部材と把持部材が当て部材上でこのように配置されているため、ヴァイオリンやヴィオラのような楽器の裏側に固定し、その楽器を使用者の肩の上に快適に支持することができる。本発明の肩当ては、当て部材の第1の面に圧力がかかった際に把持部材の広がりが抑えられ、肩当てが楽器から離脱する可能性又は発生率が低減するように当て部材の第2の面に隣接して、又は変位して肩当てに取り付けた長手の横材を有することを特徴とする。
好ましくは、本発明の肩当ては、ヴァイオリン、ヴィオラ及びそれに類する楽器に把持部材のみによって(好ましくは2つの把持部材のみによって)取り付ける、又は取り付け可能であり、また、好ましくは楽器のリム又は縁領域にのみ取り付ける、又は取り付け可能である(理想的には、楽器の後板の内側の縁飾り線の外側もしくは楽器の縁部から6mmの範囲内に接触するのみ)。好ましくは、そして理想的には、本発明による、そして、ここで説明する肩当ては、顎当てへの取り付けとしてヴァイオリン(又はそれに類する楽器)に装着するのではなく、あるいは顎当てによって支持されるのでも、もしくは楽器の端部のボタンに装着されるのでもない。
肩当て部材は、一般的にそれを取り付ける楽器、例えばヴァイオリン又はヴィオラの幅のそれと類似した程度の長さである。その幅は、快適に使用するのに適した幅であり、一般的にはヴァイオリンに対しては2から5cmの範囲である。
任意で、独立して操作可能な肩当て高さ調整手段を設け、個々の使用者の快適さに合わせて当て部の高さを調整できるようにしてもよい。高さ調整手段は、一般的に把持部材と支持部材の間に、例えばねじ山などによって、あるいは、従来周知の他の適した高さ調整手段によって固定されて形成すればよい。あるいは、高さ調整手段は、支持部材の一部として形成してもよい。
ある局面によると、横材が当て部材の第2の面に隣接する。一実施形態では、横材は、当て部材の第2の面に積層されている、あるいは、部分的に積層されている。本実施形態によると、横材は実質的に剛性で、伸びや曲がり動作に対する耐性を有する必要があり、いずれにしろ、当て部材に比べかなり剛性が高い必要がある。横材と当て部材が同じ材料から形成されている場合には、さらなる剛性と伸びに対する耐性を確立するために、横材に張力をかけた状態で、あるいは予め張力をかけて横材を当て部材に積層する必要がある。予め張力をかけた積層横材は、当て部材の第2の面に、ねじ止め、又は他の機械的固定あるいは、使用している材料に適した接着剤等、何らかの適した手段で固定すればよい。横材は、当て部材の全長にわたって積層してもよく、あるいは、部分的でもよく、その場合、好ましくは、中心部分であり、好ましくは少なくとも支持部材間の半分の距離であり、さらに好ましくは、少なくとも支持部材間の4分の3の長さであり、そして、最も好ましくは、少なくとも支持部材間の90%の距離である主要部分である。横材は、予め十分張力をかけて当て部材に積層しなければならず、その結果、肩当て把持部材に、演奏中に圧力がかかった時の全体的な広がりは3mm以下、好ましくは2mm以下、さらに好ましくは1mm以下まで減少し、最も好ましくは完全に無しであることである。
好ましくは、本発明のこの局面によると、当て部材と横材は、木製又は木製品であり、好ましくは、積層は適した木工用接着剤によって形成する。
別の局面によると、横材は、第2の面から変位している。
本発明のこの局面による一実施形態では、横材は、当て部材の第2の表面に取り付けて基礎構造を形成する。本実施形態では、横材は、当て部材の第2の面に、当て部材の第2の面から突出する2個の基礎構造支持体を介して当て部材の長手の軸に沿って長手方向に隔離した位置、任意で、支持部材とは異なる位置で、それぞれの支持部材から等距離に位置する中心点のいずれかの側に取り付ける。しかし、任意で、基礎構造を形成する横材は、そのいずれか若しくは両方が、支持部材として機能する第1の基礎構造支持体と第2の基礎構造支持体によって支持されてもよい。好ましくは、それぞれの基礎構造支持体は、第2の面の、それぞれの支持部材と同様に中心点から少なくとも半分の距離、好ましくは、その距離の60から90%、さらに好ましくは、その距離の約75%以上にある位置から突出する。好ましくは、基礎構造支持体は、横材のそれぞれ端又は端部に取り付ける。横材は、何らかの適した構成でよく、例えば、断面が平坦であれば、略平坦又は湾曲した要素でもよい。この場合、基礎構造支持体は、横材の幅の程度で横方向に延在していてもよい。あるいは、それぞれがワイヤ状の基礎構造支持体を有する、もしくは両方が単一の横方向に延在する基礎構造支持体に接続された、2本以上のワイヤ状の横材を設けてもよい。このワイヤ状の横材は、筒状の要素あるいは中実のコア金属、プラスチック、木、又は合成部材でよい。任意で、当て部材、基礎構造支持体及び横材は、別体の固定具を使って取り付けた別体の部分を形成してもよく、あるいは、2つ以上の部分が一体に形成されていてもよい(例えば、成形)。当て部材、基礎構造支持体及び横材は、好ましくは、歪んだ箱部を形成していてもよく、あるいは、湾曲した、又は歪んだ半円形状を形成してもよい。基礎構造支持体及び横材に使用する材料は、ある程度の可撓性を有していてもよいが、好ましくは、伸びに対してかなりの耐性を有しているものがよく、いずれにしろ、箱部は、当て部材の第1の面に圧力がかかった際に把持部材が広がらないように抑制されるよう、全体的に十分な剛性を有しているのが好ましい。
横材を支持する基礎構造支持体が支持部材の突出点に近ければ近いほど、広がり低減効果が大きくなる。
本発明のこの局面による別の好ましい実施形態では、横材は、把持部材と当て部材の間に取り付けられる。横材は、把持部材と支持部材との間に取り付けられ、横材の両先端が支持部材の一部を形成する。
横材は、支持部材の、支持部材と当て部材との間の接合部から支持部材と把持部材との間の接合部までのいかなる箇所にも取り付けられる。
横材が取り付けられている箇所が把持部材に近ければ近いほど広がり低減効果は大きいと考えられているが、横材の楽器との接触を避けることと差し引きで考えなえればならない。よって、横材の位置が当て部材に近ければ近いほど、必要とされる伸びに対する耐性が大きくなる。しかしながら、横材の位置が把持部材に近ければ近いほど、楽器と接触するリスクが高くなり、音が籠もるといった、音を損なうような影響を及ぼしかねない。
横材は、当て部材の第1の面に圧力がかかった時の前記把持部材の広がりが、肩当てが楽器から落下しない程度まで最小限に抑えられるよう、当て部材その長手方向において、伸びに対する耐性を十分有している必要がある。よって、横材が、その長手方向に実質的な伸びに対する耐性を有するのが好ましい。
本実施形態による、長手方向の横材は、当て部材と同じ材料でも、異なる材料でもよく、例えば、金属、剛性、又は耐伸性の繊維ワイヤ、織物もしくは不織布、又は繊維(ナイロン又はケブラーなど)、プラスチック/ポリマー材、木又は木製品、合成材料、合成ポリマー材、又は耐伸性金属、合金、又はセラミック材などが挙げられる。好ましくは、長手の横材は、木、合成(例えば、ガラス充填ナイロン)又はプラスチック(例えば高密度ポリエチレン)材料で形成する。
長手の横材は、長手方向のヤング率又は引っ張り弾性が、好ましくは0.1より大きく、好ましくは0.2から200であり、さらに好ましくは1から100であり、さらに好ましくは2から25であり、最も好ましくは5から10であり、いずれの場合も、好ましくは5より大きい。
長手の横材の、肩当ての他の要素に対する配置と、その製造に使用する材料は、好ましくは、一般的に演奏中に当て部材の第1の面に圧力がかかった時の広がりの程度を4mm以下、さらに好ましくは2mm以下、さらに好ましくは1mm以下、そして最も好ましくは実質的に広がりがない程度まで最小限に抑えるように設定するのが好ましい。あるいは、把持部材の広がりを、圧力がかかった時の把持部材の離隔率で示すことができ、300mmまでの把持部材の隔離に対し、広がりの程度は、好ましくは1.5%以下、さらに好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%以下である。任意で、装置の配置によっては、当て部材の第1の面にかかる圧力により、把持部材が互いに近づく、もしくはより強く把持する傾向があるが、好ましくは、広がりの程度と、付加的な把持の程度は、楽器の音響に対する影響を最小限に抑えながら、離脱するリスクを最小限にするために、略ゼロが好ましい。
横材に使用する材料は、特に長手の方向においてクリープが低い又はゼロであるのが好ましい。
理論に縛られることなく、横材をブリッジ型の肩当てに組み込むことによって広がりを低減する利点は、把持部材にそれぞれ外向きの力がかかった時に、旋回中心点をずらすことによって達成することができる。従来のブリッジ型肩当ては、2つの支持部材の突出点間の当て部材の略中間点に旋回中心点を有する。よって、旋回中心点は、把持部材から実質的な距離をおいている、すなわち、てこの作用のポテンシャルが大きい。本発明による横材を設けることによって、旋回中心点がずれると考えられる。例えば、横材を把持手段と当て部材との間の中間点に取り付けられた場合、旋回中心点は、てこの有効範囲をほとんど残さず、横材の固定点の側にずれ、よって、広がりを低減すると考えられる。
横材の形状は、好ましくは、わずかに湾曲し、中心部分が楽器からさらに離れて位置し、当て部を使用している間、楽器の後部と接触しないように構成されている。
一実施形態では、当て部材と横材は、支持部材を一体化した一体成形品として形成されている(例えばプラスチック製)。高さを調整可能な把持部材は、支持部材に嵌合することができる。
別の実施形態では、当て部材と横材は、互いに取り外すことが可能であり、すなわち、例えば、押込みばめ固定具又は他の類似した固定具を介して取り外し可能に取り付けられている。例えば、支持部材と横材は、当て部材に押込みばめ式に取り付ける単一の成形部品に形成してもよい。任意で、スペーサ部材を一体の横材と支持部材要素と当て部材との間に取り付けてもよい。このようなスペーサ部材により、高さ調整が可能となる。主な高さ調整により、当て部材と横材との間の隔離を大きくすることができ、これにより、横材と把持部材との間の耐広がり性を(例えば、把持部材と支持部材との間のねじ山コネクタを調整することにより)改善することができると考えられる。このようなスペーサ部材は、例えば、2mm、5mm、10mm、15mm及び20mm、及び/又はその組み合わせのような様々な寸法のものがあり、ある範囲の高さ調整の幅を得ることができるため、各側を異なる高さに調整することも可能である。高さ調整の微調整も可能である(例えば、ねじ固定型調整式把持部材により)。
任意で、高さ調整は、横材と当て部材の中間のねじ要素で行うことができるようにしてもよい。
把持手段は、従来知られた何らかの適した手段により、使用中の楽器にフィットするように、また快適性や寸法の好みに合うように調整することができる。任意で、把持部材用の固定手段を受容するための穴を支持部材に並べて設けてもよい。例えば、把持部材は、支持部材上に設けた旋回式(ヒンジ式)ブラケットに形成した受容ねじ山内のねじ式固定具によって支持部材に取り付けてもよく、これにより、ねじ式固定具は、垂直把持構成から折りたたみ収納構成に調整可能となる。このような固定具の例が米国特許第2008/0196570号に開示されている。
肩との接触に使用する当て部材は、好ましくは、それ自体が自立式であり、すなわちその形状を保持することができ、さらに好ましくは、実質的に剛性である。任意で、当て部材は、ある材料(例えば、任意で可鍛性のプラスチックで被覆されたアルミニウムコア)で形成し、それによって、使用者の肩にフィットする形状とし、最大限の快適性を得ることができる。
好ましくは、当て部材は、弾性を有し、また、好ましくは、実質的に剛性を有する。これにより、形状を保持し、長手方向に大幅に延伸することなく、一方、他の寸法に収縮することが可能となる。
当て部材(右ききの奏者用)は、肩当てを使用者の肩の上の定位置に置いたときに使用者の首から遠い側に先端縁、同じ状態で使用者の首の直近の側に基端縁を有すると定義する。当て部材の端部は、頭側端部(肩の上に載る端部)及び胸側端部(使用者の胸側)と称してもよい。
当て部材の形状は平坦(さらに、任意で発泡材、皮、又は他のクッション性材料を施すことによって使用に供する)でもよく、また、使用者の肩に対して快適性を提供するように構成してもよい。よって、一般的に当て部材は、第1の面を上に向けて先端縁を見たときに左から右にかけて凹部と凸部を有するような輪郭を有する。あるいは、第1の面は頭側端部に向けて(使用者の肩の上に快適にフィットするように)凹型であり、胸側端部に向けて(胸領域から装置を支持できるように)凸型である。平面の底側の先端縁、基端縁を上側にして平面で見ると(上を向いた第1の面に向かって)、当て部材は、例えば、任意で湾曲形状を形成(すなわち連続する凹型先端縁)してもよく、あるいは、肩当てが肩に快適にフィットするが、肩の骨の周りにフィットする構成となるように、二重湾曲形状(すなわち、頭側端部に向けて凹型先端縁となり、胸側端部に向けて凸型先端縁となる)に形成されていてもよい。
横材は、いかなる適した形状でもよく、略直線又は平坦(特に、例えば、横材が、布、ワイヤ、コードなどの剛性でない材料で形成され、張力がかけられている場合)でもよい。好ましくは、横材は、当て部材に向けて湾曲していてもよい。これにより、横材が楽器の後部に接触すること(音質に影響を与える可能性がある)を回避できるという利点が得られると同時に、第1の面に圧力がかかった状態で把持部材をわずかに互いの方向に引くことができるという利点も有する。
横材は、肩当ての重量を最小限にするために、細い状態であるのが好ましい。当て部材、横材及び支持部材を有する箱部型肩当てを有することにより、(一体構成、多片構成の当て要素のいずれでも)当て部材と横材の両方を製作するために必要な材料の量は、実質的に減る。横材は、中央が狭く、両端が広くなっているのが好ましい。
肩当ては、上記の本発明の目的を達成できるものであればいかなる適した形状のものでもよい。
横材が、当て部材の第2の面から変位して形成されている上記の2つの実施形態では、また、当て部材、支持部材及び横材がそれぞれ一片の(例えば、成形又は固定により)当て要素を形成しているその好ましい実施形態では、さらに、当て部材及び/又は支持部材が横材から取り外し可能となる取り外し可能形態では、当て部材と横材との間の距離(その長さに沿って変わる)が要求される範囲に適合しているのが好ましく、例えば、最低2mmから最大50mmまで、さらに好ましくは、5mmから25mmまでとしている。一片の当て要素である本発明の実施形態では、当て部材と横材の距離は、2mmから25mmが好ましい。
当て部材、支持部材及び横材が一体の当て要素を形成している特に好ましい実施形態では、湾曲、又は二重湾曲当て部材及び凹型の横材で当て要素を形成しているのが好ましい。このような当て要素においては、長手の軸に沿った当て部材と横材の距離が可変でもよい。好ましくは、首の短い奏者から首の長い奏者まで、個々の好みに合わせて最大距離が5mmから30mmとする。好ましくは、最大距離は、7から25mmであり、さらに好ましくは10から15mmの範囲である。
二重湾曲当て部材及び凹型横材の特に好ましい構成では、胸側端部最大距離(当て部と横材の間)、最小距離、及び頭側端部最大距離が、好ましくは、それぞれ5から10mm、1から5mm、及び5から15mmの範囲であり、それぞれの場合、任意で、さらに10mmである。
当て部材と横材が取り外し可能な本発明の実施形態では、部材は、全体的に取り外して2つ以上の片とすることも、あるいは、なんらかの方法で取り外しても互いに連結する状態とすることもできる。例えば、取り外しても互いに連結するような実施形態では、当て部材と横材を分離させることはできるが、肩当ての端部方向の旋回もしくは肩当ての縁部方向の旋回を可能とするヒンジ部材によって連結しておく。任意で、ヒンジ装置を有することにより、肩当てを収納時に平らに畳むことができ、この場合、好ましくは、把持部材を収納用に平らに畳むことができるようなブラケット又は把持部材接続の形態とする。しかし、一実施形態では、当て部材と横材は、完全に取り外し可能である。当て部材と横材の形状と寸法は、一体型の実施形態に関して定義したものとほぼ同じであるのが好ましい。しかし、注目すべきは、拡張しない(すなわち、スペーサ要素がない)場合の寸法は、必要に応じて選択でき、一般的には、非常に低く、必要に応じてスペーサ要素で拡張することである。好ましくは、当て部材と横材の間の、拡張しない距離寸法は、最大で5から20mmの範囲である。
上記のような横材は、その長さ方向、特にその中心点に向かって狭くなっている。好ましくは、横材は、当て部材よりその中心点が狭く、好ましくは、およそ半分の幅以下、さらに好ましくは3分の1の幅以下である。
支持部材には、好ましくは、把持要素と接続するための受容ねじ山又は他の類似した接続要素(好ましくは、ねじ山取り付け部を有する従来の技術で周知のタイプ)が設けられている。このような受容ねじ山は、縦横に配置された好ましい受容ねじ山を選択することにより、ある程度位置決め調整ができ、肩当てを異なる寸法の楽器に取り付けられるよう、複数設ける。
現存のブリッジ型肩当てに取り付けて広がりと当て部の離脱を低減することが可能な(好ましくは剛性の横材を有する)広がり低減装置に関し、取り付けると支持部材の一部を形成する固着手段を、好ましくは把持部材と当て部材との間の肩当てに取り付けるように構成する。例えば、肩当てが、ねじ止めした当て部材と把持部材を備えている場合、広がり低減装置は、好ましくは横材と把持部材のねじ山が肩当ての支持部材又は当て部材に挿入できるように構成したねじ穴などの固着手段を備え、横材を定位置に固着させる。好ましくは、横材は(一体化型のように)湾曲しており、それと楽器の後部との接触を回避している。別の形状のブラケットを支持部材として設ける場合、横材は、任意で、把持部材とブラケットの間に固定しても、あるいは、ブラケットに固定しても、もしくはブラケットと当て部材との間に固定してもよい。広がり低減装置は、さらに、背景が許せば、横材と、本発明の肩当ての横材に関して説明した取り付け手段を有していてもよい。
多片型の実施形態では、支持要素は、当て部材で一片と、把持手段で一片、もしくは、それぞれ複数の片で構成してもよい。任意で、支持部材は、把持部材を当て部材に固定するためのねじ要素でもよい。
本発明の別の局面では、肩当てをヴァイオリン及びそれに類する楽器に取り付けるための新規な把持部材又は足を設ける。把持部材又は足は、使用中は、後板の縁飾り線の内側(又は、後板の縁部から6mmまでの距離の内側)には接触しない。(後板の、内側の縁飾り線の内側の領域は、音質にとって重要な後板領域であり、後板のライニングの内側の領域とも称することができる)。
ヴァイオリンの縁飾りは、一般的にはめ込み式の木片の積層(一般的に3片積層)であり、後板を強化し、その縁部が欠けないように防ぐような設計となっている。縁飾りの上側(可視)層は、一般的に装飾的に作製されている。縁飾りは、後板に、楽器の後板の縁部の周りを囲む片として配置され、一般的には、楽器のライニングと一致する(ライニングとは、一般的に楽器の内側の木片であり、楽器の後板と側部の両方に接着されて、その強度と構造的一体性を増すためのものである)。一般的に、フルサイズのヴァイオリンでは、ライニングの深さは、約5mmであり、幅が約2から3mmであり(例えば、ヴァイオリンの側部から内側に向かう距離)、通常は2mmである。縁飾りは、一般的に1から3mmの幅(通常、1から1.5mm幅)で、一般的にはライニングと一致し、後板のチャネルの中に貼りこまれている。通常、例えば、縁飾りは、ライニングの幅と同等かもしくはわずかに狭く、内側の縁飾り線がライニングの内側の縁部と一直線になるように構成されている。縁飾りの外縁(又は外側線)は、一般的に内側縁部又は楽器の側面(リブ)が後板に当接する場所の中央と一直線、もしくはわずかに内側(例えば、0.5から1mm)となる。通常、後板のエッジの張り出し(すなわちリブの張り出し)は、約2.5mmであり、リブの厚みは約1.25mm(幅)であり、ライニングの幅は、約2mmである。よって、縁部からライニングの内側縁部(及び縁飾りの内側線)までの距離は、一般的に5から6mmである。
従来の技術における肩当ての足又は把持部材の問題は、後板における縁飾り線の内側領域へ接触し、楽器が生み出す音質に影響を及ぼしかねないという点である。
ここでいう縁部とは、ヴァイオリン又はそれに類する楽器の、ヴァイオリンの側面(又はリブ)の外側面に張り出す後板の部分及び/又は後ろ板の先端縁である。
本発明のこの局面による新規な把持部材は、好ましくは、後板係合部及び縁部係合部を備え、内側縁飾り線の外側領域でのみ後板係合部が後板に当接する、及び/又は後板の内側縁飾り線の内側には当接しないことを特徴とする。
好ましい実施形態では、把持部材の輪郭は(例えば図7に示すように)フック型であり、フックの軸部は、把持部材の後板接触部を形成し、軸部材の内側面は、任意で、平坦、畝付き、又は他の適した構成を有する後板接触面を備える。本実施形態による縁部係合部は、フックの湾曲した前部材によって形成され、それにより、縁部は、フックの割れ目に係合する。
好ましくは、フックの形状は、割れ目が、横方向に延在する把持要素のチャネル又は溝となるように横方向に延在する。把持部材は、後板係合部から突出する一以上の縁係合付属体を有するが、好ましくは、単一の縁部係合部であるのが好ましい。好ましくは、把持部材は、(縁部係合部の)溝又はチャネルの最終端縁接触点から6mm以内、さらに好ましくは、5mm以内延在する後板接触面を有する。
好ましくは、把持部材は、把持部材の外縁とチャネルがわずかに湾曲してヴァイオリンの湾曲した縁部と係合するような湾曲構成を有する(上面又は底面から見た場合、例えば図6に示す)。好ましくは、(例えば、楽器接触面の縁部から内側に向かう)後板接触面の幅は、その長さに沿って(例えば長さに沿って1/4、1/2、及び3/4の点で)1から2mm以内で変化し、さらに好ましくは0.5mm以内、そして最も好ましくは実質的に一定である。把持部材の湾曲(すなわち、縁部係合チャネル又は溝)は、好ましくは例えば、好ましくは3から20cm、さらに好ましくは5から8cmの半径の円の15から60度、好ましくは30から40度の範囲内に含まれる円弧として説明してもよい。好ましくは、湾曲(及び把持部材の本体)は、長さが3から5cm、さらに好ましくは3.5から4.5cm(例えば約4cm)である。
よって、さらに、本発明の別の局面では、上記のように1つ以上(好ましくは2つ)の把持部材を有するヴァイオリン用の肩当てが提供される。
この局面における肩当ては、好ましくは、上記に定義されたような当て部材と、当て部材から突出する2つの支持部材を備える。任意で、そして好ましくは、肩当ては、(例えば、当て部材と支持部材で箱部を形成することによって)広がりを最小限とするための上記のような横材を有する。
ここで定義する新規の把持手段は、何らかの適した手段で支持部材に(あるいは、横材とも)接続又は固定してもよい。一つの一般的な実施形態では、把持部材は、ステムによって支持部材と接続される。ステムは、把持部材の本体から(例えば、把持部材の本体上又は本体内の取り付け手段により)取り外し可能であるが、好ましくは、把持部材の一部として製造してもよく、また、好ましくは、支持部材の中のステム受容手段によって受容されるねじ山部を有していてもよい。
肩当ての高さ調整の程度は、ねじ山付きステムを支持部材のねじ受容手段の中にねじ込むことによって変化させて決めることができる。
把持部材は、何らかの適した材料から形成すればよい。好ましくは、把持部材は、強度、実質、及び構造的一体性を把持要素に与える剛性の芯要素を備える。この剛性又は構造的芯材は一般的に把持要素の本体の内部を形成し、一般的には、本体の後板接触部を形成する。
構造的芯材は、一般的にその周囲に、構造的芯材及び縁部係合部の被覆部を形成する弾性的及び/又は可撓性を有する材料が形成されている。好ましくは、弾性及び/又は可撓性材料は、成型工程において構造的芯材の周りの把持部材の本体を形成する。
構造的芯材は、例えば、剛性プラスチック、金属又は合成材料(例えば、ガラスファイバー、カーボンファイバーの複合材料)などの何らかの適した材料でよいが、好ましくは、鋼、チタン、真鍮などのような剛性材料がよく、好ましくは真鍮がよい。
本体材料(すなわち、構造的芯材の周りを被覆又は成型によって本体を形成する弾性及び/又は可撓性の材料)は、一般的にはゴム製(天然又は合成)、プラスチック又は複合材料で、自立型である(すなわちその形状を保持することができる)。好ましくは、本体材料は、中実又は発泡/多孔のポリマー系材料で構成し、任意で、天然又は合成ゴム、例えば、ラテックスゴム、ポリプロピレンやエチレンポリマーなどのようなオレフィンポリマー、(例えば、LDPE、LLDPE、HDPE)、ポリウレタン、エチレン/ビニルアセテート共重合体、又はシリコンゴムなどでもよい。
構造的芯材は、好ましくは、剛性で平坦な要素がよい。任意で、芯材は、受容面に開口を有し、その開口には、任意で、把持部材を支持部材に取り付けるためのステム又は他の接続を受容するためにねじ山が形成されている。あるいは、芯材には、一体化されたステムがそこから突出して形成されている。いずれの場合も、構造的芯材に、ねじ山付きステムを受容するための芯材の開口にインサート(例えば、プラスチック製インサート)を嵌めて、取り付ける必要はなくなる。その結果、本実施形態の芯材の(平面)幅を(従来に比べて)狭くすることができる。これは、把持部材と後板との接触を最小限に保つために非常に重要な事項である。
好ましくは、軽量の芯材を維持するため、芯材は、その面に窪みもしくは開口を形成してその構造的一体性を維持しながら使用する材料の量を減らす。これらの減量開口は、好ましくは円形であり、他の開口や芯材の縁部から0.5r(開口の半径)から2rだけ離れているのが理想的である。
構造的芯材は、好ましくはその長さに沿って把持部材の望ましい湾曲に沿うように湾曲しており、要素は湾曲した平坦な要素となる。
把持要素、特に、後板接触部の幅を最小限とするため、芯材の幅は、(そのもっとも幅の広い部分、例えば、ステムが突出する、又は受容する位置で)6mmが好ましく、より好ましくは6mm未満(例えば5mmまで)であり、さらに好ましくは、4.5mmまでである。一般的に把持要素を支持部材に接続するために使用するステムは、直径3から4mmのねじ山を有し、(芯材の開口にねじ山が付いている場合には)3から4mmの受容ねじ山を必要とする。構造的一体性を維持するためには、芯材は少なくともそれぞれの側で1mmの孔を有していなければならない。
芯材要素の長さは、好ましくは1.5cmから5cmであり、好ましくは2から4cmである。
把持部材を支持部材に接続するための手段、すなわちステムは、把持部材の、現場でヴァイオリンの内側縁飾り線の外側に対応する領域に取り付けるのが好ましい。それにより、当て部材に圧力がかかった場合、把持部材の本体の部分には、後板に接触して、把持部材の本体を変形させ、後板に接触させようとしない圧力はない。広がりを低減する横材を肩当てに設けることにより、縁飾り線より内側の、後板の音質に重要な領域に接触しない及び/又は接触するリスクのない、より小さい把持部材を使うことができる。
上記の本発明の好ましい実施形態において、肩当てには、当て部材と支持部材で箱部を形成する横材を形成し、後板の縁飾りの内側に接触せず、上記のような構造的芯材を任意で有する少なくとも2つの把持部材を(例えばねじ山付きステムを介して)設けている。
本発明の範囲を限定することなく、添付の図面を参照しながら本発明について、説明する。
図1及び図2を参照する。従来の技術のヴァイオリン用肩当て2及び本発明の肩当て1は、使用者の肩と接触する第1の面5と、第2の面7を有する長手の当て部材3を備える。第2の面7から突出しているのは、2つの支持部材9であり、それぞれが、肩当てをヴァイオリン18のリム12に取り付けるための把持部材又は足11に取り付けられている。把持部材11は、受容ねじ山15を受容するためのねじ固定具13を介して支持部材9に取り付けられている。
図1に示す従来の技術の肩当て2は、第1の面5に対して方向Cに圧力がかかると、肩当て2は、曲がり、把持部材11が方向Dに広がるため、前記ヴァイオリン18のリム12上での把持部材11の把持がゆるんでしまうという、ここで説明した欠点を有する。
図2の一実施形態に示す本発明の肩当て1は、二つの支持部材9を橋渡しして、当て部材3、支持部材9及び横材19を有する一体の箱部肩当て要素21を形成する横材19を備える。使用中に肩から当て部にかかるであろう圧力が、図2の肩当て1に方向Cにかかっても、把持部材には広がりは起こらない。圧力を肩当て部材3にかけると、この圧力は当て部材/横材の構成自体に吸収されるか、あるいは軽い下方向の圧力に変換され、肩当ての横材19の精密な構成により、奏者が肩当て1にさらに圧力をかけると、足11の把持部材がわずかに動いて、楽器の縁部を軽く把持するようになる。横材19は、支持部材9の動きに抵抗し、把持部材11が広がらないように防ぎ、肩当てがヴァイオリンから離脱しないように防ぐ。
図3に示す本発明の実施形態では、当て部材3が押込みばめ固定具等により取り外し可能に支持部材9に取り付けられる。横材19には、少なくとも支持要素9の一部が一体的に形成されている。支持要素9は、任意で、使用者が、横材の広がり抑制効果が最大限となるようにねじ固定具13を短く維持しながら好みに応じて肩当ての高さを調整できる高さ調整要素23を有する。高さ調整要素23により、使用者は、高さ調整要素の寸法により所定のステップでその快適性に応じて肩当ての高さを上げ下げすることができる。高さの好みの微調整は、調整可能なねじ固定具13を使って把持部材11の高さを調整することで行うことができる。当て部材3と横材19との取り外し可能な構成により、装置を解体して便利に収納できる。
図4に示すように、図3の肩当ての横材は、その楽器側に、肩当てがヴァイオリンにフィット性により(例えば、サイズが異なるヴァイオリンにフィットするように)、また、使用者の肩の上での肩当ての快適性及びフィット性の好みにより、肩当てをヴァイオリンにフィットさせるために把持部材11に対する最適な位置25(図9参照)を維持しながら把持部材11の位置決めを変更するための複数の受容ねじ山15が設けられている。
図6の底面図は、横方向に広く、幅が狭い構成の把持部材27とその曲率を示している。チャネル29は、縁部係合部31と後板係合部22との間に形成されている。把持部材27の輪郭は、図7の側面図に示す。図からわかるように、その輪郭は、フック型であり、前部材32(すなわち縁部係合部31)と軸部材34(すなわち後板係合部33)の間に形成された割れ目30が横方向に延在する把持部材27にチャネル29を形成していると言える。寸法bは、把持部材が楽器の後板と接触するヴァイオリンの縁部からの最大距離を表わし、好ましくは6mm以下である。
ステム35は、好ましくは把持部材27の本体37の、後板接触面39(図8に示す)上の点に取り付け、後板接触面39は、縁飾り線(図10に示す)の内側の後板には接触しないように設計され、よって、ステム35を介した把持部材27にかかる圧力により、後板とさらに接触したり、さらに動かしたりすることはない。
図10では、縁飾り41をヴァイオリン18の後板43上に示している。前述のごとく、縁飾り41は、ヴァイオリン18の後板43の中に形成したチャネルの中に嵌めこんだ積層材料(木)であり、ヴァイオリンの強度を増し、ヴァイオリンの縁部近傍が欠けるリスクを低減するためのものである。縁飾り41は様々な構成とすることができるが、内側縁飾り線45と外側縁飾り線47(図11に示す)によって形成されるものである。後板43の、内側縁飾り線の内側の領域は、音にとって重要な後板領域49であり、楽器の音質に対する影響を最小限とするため、肩当てやその把持部材による接触は避けなければならない。縁飾り41は、後板43(及び上板51)のチャネル内に、図10中の線A−Aに沿った断面図である図12に示すように、後板43とリブ55及び上板51とリブ55との結合部の構造的安定性を与えるために、ライニング53と略一直線上に形成される(特に、内側縁飾り線45は、ライニング53の内縁と略一直線となる)。縁部57から後板43の内側縁飾り線45までの領域は、構造的一体性をもたらすライニングと縁飾りによって強化されており、肩当てをこの領域に取り付けることは把持部材27が音に対して重要な後板領域49と接触しないことを条件に、音にマイナスの影響を与えなければ、許容範囲にある。
これらの図に示した肩当て、及び特に図6、図7、及び図8に示す把持部材27は、チャネル29(図6及び図7)が、ヴァイオリン18(図12)の後板43の縁部57と係合し、後板接触面39(図8)は、内側縁飾り線45(図11及び図12)までの後板の領域にのみ接触でき、ラインの内側には接触しない。把持部材11、27(図2から図8)の広がりを最小限に抑えるための横材19を有する発明による肩当て1の構成により、使用中に肩当て1が離脱するリスクを高めることなく、狭い幅bの把持部材(図7)が可能となる。
図13は、ステム受容開口61(任意でねじ山が切ってある)を備えた把持部材27用の構造的芯要素59を示す。ステム受容開口61の直径は、好ましくは約3から4mmである。芯要素59は、複数の減量孔63も設けてある。図14は、ステム63を嵌合した(開口61に打設又は嵌めこんだ)芯要素59の側面を示す。
本発明について、好ましい実施形態を参照しながら説明した。しかし、当業者によって、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変更や変形が可能であることは明らかである。
1 肩当て
2 肩当て
3 当て部材
5 第1の面
7 第2の面
9 支持部材
11 把持部材
12 リム
13 ねじ固定具
15 受容ねじ山
18 ヴァイオリン
19 横材
27 把持部材
29 チャネル
35 ステム
43 後板
63 ステム

Claims (7)

  1. ヴァイオリン又はヴィオラ用の肩当てであって、
    前記肩当ては、長手の当て部材と、第1と第2の支持部材と、を含み、
    前記長手の当て部材は、使用者の肩に当てるように構成した第1の面、及び、前記当て部材の前記第1の面と反対側の第2の面を備え、
    前記第1と第2の支持部材は、前記当て部材の前記長手の軸に沿って離隔した位置で前記第2の面から突出し、
    前記第1と第2の支持部材は、ヴァイオリン又はヴィオラに前記肩当てを挟むための第1と第2の把持部材取り付けられ、
    前記肩当ては、前記当て部材の第2の面と離間して長手の横材が設けられ、
    前記横材及び前記第1と第2の支持部材はともに前記当て部材の基礎構造を形成し、前記当て部材とともに実質的に剛性の箱部を形成し、
    その長手の横材は、その長手方向の伸びに対する耐性を十分有し、前記当て部材の前記第1の面に圧力をかけると、前記把持部材の広がりが抑制されて、前記肩当ての前記ヴァイオリン又はヴィオラからの離脱の可能性又は発生率を低減するように、前記当て部材又は支持部材に取り付けられていること
    を特徴とする肩当て。
  2. 前記横材は、前記把持部材と前記当て部材との間の支持部材に取り付けられた請求項1に記載の肩当て。
  3. 前記当て部材、横材及び支持部材は、ともに一体の箱部肩当て要素を形成する請求項2に記載の肩当て。
  4. 前記当て部材は、前記支持部材に取り外し可能に取り付けられ、前記支持部材がさらに前記横材と前記当て部材との間に取り外し可能なスペーサ要素を有する請求項2に記載の肩当て。
  5. 楽器の肩当ての広がり低減装置であって、
    前記肩当ては、
    使用者の肩に当てるように構成した第1の面、及び、前記当て部材の前記第1の面と反対側の第2の面を備える長手の当て部材と、
    前記楽器に前記肩当てを挟むために、前記当て部材の前記長手の軸に沿って離隔した位置で前記第2の面から外側に突出して位置する2つの把持部材と、を含み、
    前記装置は、堅い長手の横材、及び、前記肩当てを固着するための固着手段を備え、
    前記装置は、前記肩当ての、前記把持部材と当て部材の間に取り外し可能に取り付け可能であり、
    前記装置は、長手方向の伸びに対して実質的な耐性を有することによって、前記第1の面に圧力がかかったときに前記楽器から前記肩当てが外れることを防ぐこと
    を特徴とする装置。
  6. 後板と該後板に形成された縁飾りを有するヴァイオリン用の肩当てであって、
    前記第1と第2の把持部材の少なくとも1つは、使用中、前記後板の、縁飾り線の内側の部分に接触しないことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の肩当て。
  7. 後板と該後板に形成された外側及び内側の縁飾り線を有するヴァイオリン又はヴィオラ用の肩当てであって、
    前記第1と第2の把持部材の少なくとも1つは、後板係合可能面と、1つ又はそれ以上の縁係合付属体と、を有する本体を備え、
    前記縁係合付属体は、ヴィオラ又はヴァイオリンの縁に完全に係合し、
    前記本体の前記後板係合可能面は、前記ヴァイオリン又はヴィオラの外縁から6mm以上延在せず、及び/又は、前記ヴァイオリン又はヴィオラの外縁から前記内側縁飾り線よりもさらに延在しないことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の肩当て。
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