JP5432947B2 - 打掛錠 - Google Patents

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Description

本発明は、トイレ等に備える引戸、開き戸、折戸等の扉に使用し、特に扉の内側からロックレバーを施錠位置又は解錠位置に回転して扉を施解錠する打掛錠に関する。
従来、トイレ等に備える扉、例えば引戸に使用する打掛錠は、通常、引戸の戸先側端部の内側にベース板を固定し、そのベース板にロックレバーを枢軸を中心として回転可能に連結する一方、扉枠側にロックレバーを係脱自在に掛け止めるレバー受けを固定し、使用時は、扉の内側からロックレバーを回転操作し、レバー受けに対し係脱させて引戸を施解錠している(特許文献1参照)。
特開2003−82909号公報
ところが、上述したような従来の打掛錠では、扉をロックして外側から開かないように悪戯される余地があった。即ち、トイレの扉の外側から、ロックレバーを、鉛直な縦向きの解錠位置と水平な横向きの施錠位置との間で、解錠位置から施錠位置へロックレバーが自重により回転しようとする力とそのときに受ける摩擦抵抗等の回転抵抗とが釣り合った傾斜位置に、ロックレバーを停止させておいてから、扉を強く手荒に閉め、そのときの衝撃によってロックレバーを施錠位置に回転させて扉をロックする。すると、ロックレバーは、扉の外側から回転操作できないため、扉は閉まったままになり、結局、トイレを使用できなくなってしまうという課題があった。
そこで、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、扉D又は扉枠Fのいずれか一方の内側に固定したレバーベース20に、扉Dの開閉をロックする施錠位置と扉の開閉を許す解錠位置との間を枢軸19を中心として回転自在にロックレバー10を連結し、扉Dの内側から該ロックレバー10を施錠位置又は解錠位置に回転して施解錠する打掛錠Rにおいて、前記レバーベース20と前記ロックレバー20の間に、該ロックレバー10が起立した解錠位置から施錠方向に自重により回転すると、その解錠位置から施錠方向に所定角度α傾斜した一時停止位置において前記ロックレバー10の回転を停止する回転制御手段30を備え、該回転制御手段30は、両側面が径方向内向きに次第に先細なテーパになった可動凸部35を外輪部26に弾性変位可能に突設し、前記ロックレバー10に一体回転可能に装着するアウターリング40と、両側面が径方向外向きに次第に先細なテーパになった固定凸部45・55を外周縁50bに弾性変位可能に突設して前記可動凸部35の回転軌道上に配置し、前記レバーベース20に固定するインナープレート50とを備え、前記ロックレバー10が前記解錠位置から施錠方向に自重により回転すると、前記一時停止位置において前記可動凸部35の一側側面が前記固定凸部45・55の一側側面に当接して前記ロックレバー10の回転を停止する一方、該ロックレバー10を、前記可動凸部35と前記固定凸部45・55の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクで前記一時停止位置から施錠方向に押し回すと、前記可動凸部35と前記固定凸部45・55が互いに弾性変形して前記可動凸部35が前記固定凸部45・55の側面を摺動しながら乗り越えて前記アウターリング40を一体に回転し、弾性変形した前記可動凸部35と前記固定凸部45・55の跳ね返る力で施錠方向へ弾き飛ばす構成としてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の打掛錠Rにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記固定凸部45・55は、前記インナープレート50の外周縁50bにおいて、起立した解錠位置に前記ロックレバー10が位置するとき、該ロックレバー10の施錠方向側と解錠方向側のそれぞれの位置に突設してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、アウターリングの可動凸部の一側側面がインナープレートの固定凸部の一側側面に当接し、ロックレバーを、錠杆が鉛直に起立した解錠位置から施錠方向へ所定角度傾斜した一時停止位置に保持しているときは、少なくとも扉は解錠状態にあるから、扉枠に強く衝突するように閉めることができる。しかし、ロックレバーを一時停止位置に保持しているときには、可動凸部と固定凸部の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクでロックレバーを施錠方向に押し回し、互いに弾性変位しながら可動凸部が固定凸部を乗り越えない限り、ロックレバーを施錠位置に回転させることができない。従って、ロックレバーを一時停止位置に傾けて位置させる一方、扉を扉枠に強く衝突するように閉めたとしても、そのときの衝撃によっては、ロックレバーが施錠位置側へ回転することはない。その結果、トイレが不使用状態にあるにも拘わらず、いたずら等により扉が閉位置でロックされ、トイレ等を使用できなくなるのを未然に防止することができる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、この施錠時、解錠位置にあるロックレバーをアウターリングの可動凸部とインナープレートの固定凸部の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクで施錠方向に押し回すと、回転途中の一時停止位置で可動凸部の一側側面が固定凸部の一側側面に当接するが、そのとき、可動凸部と固定凸部とが押し合って弾性変形して可動凸部が固定凸部上を摺動しながら乗り越えてアウターリングを一体に回転させるため、弾性変形した可動凸部と固定凸部の跳ね返る力でアウターリングが施錠方向へ弾き飛ばされ、これによって、ロックレバーは、途中で停止することなく、常に施錠位置まで回転して確実に施錠することができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、同じ施錠時、解錠位置にあるロックレバーをアウターリングの可動凸部とインナープレートの固定凸部の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクで施錠方向に押し回すと、回転途中の一時停止位置で可動凸部の一側側面が固定凸部の一側側面に当接するとき、可動凸部が固定凸部に互いに弾性変位しながら当って緩衝し、耳障りな衝突音の発生を抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、使用時、扉の仕様が、扉をそれに向って右側に作動して開く右勝手か反対の右側に作動して開く左勝手かに応じて、ロックレバーを回転する向きが変わるだけで、扉が右勝手か左勝手かに関係なく、同じ打掛錠を、そのまま兼用することができる。
本発明の一例である打掛錠のロックレバーの内部構造を、錠杆が鉛直に起立した解錠姿勢の状態において示す拡大横断面図である。 同打掛錠をロックレバーが一時停止位置に停止した状態において示す斜視図である。 同打掛錠をロックレバーが施錠位置に位置する施錠状態において示す斜視図である。 同打掛錠をロックレバーが施錠位置に位置する施錠状態において示す横断面図である。 同打掛錠の錠本体を示す分解斜視図である。 ロックレバーの内部構造を錠杆が鉛直に起立した解錠姿勢の状態において示す横断面図である。 ロックレバーをそれが一時停止位置に停止した状態において示す横断面図である。 同打掛錠をロックレバーが一時停止位置に停止した状態において示す正面図である。 ロックレバーをそれが施錠位置に位置する施錠状態において示す横断面図である。 打掛錠をロックレバーが施錠位置に位置する施錠状態において示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の打掛錠Rは、図2および図3に示すように、全体として、例えば右勝手仕様の引戸(図中右側に引いて開く引戸)からなる扉Dの戸先側端部に取り付ける錠本体Aと、パネル状の扉枠Fに取り付けるレバー受けBとからなる。錠本体Aは、図4および図5に示すように、ロックレバー10と、レバーベース20と、回転制御手段30と、表示器60を備えてなる。
図示例のロックレバー10は、錠杆15と、錠杆15を保持する錠ケース25とからなる。錠杆15は、丸棒状軸部15aの先端に笠状の掛け止め顎部15bを設け、掛け止め顎部15bと軸部15a間に一段細い角棒状の係止首部15cを設けてなる。
錠ケース25は、一側を開口した円形のキャップ部25aと、キャップ部25aの他側に径方向に横断するように突設した摘み部25bと、キャップ部25aの底面13の回転中心から円形開口21側に立設したジョイント11とからなる。キャップ部25aは、外周面に摘み部25bと平行に貫通する軸挿通穴12を設ける一方、底面13には、回転中心に錠杆15の深さまで貫通した段付き取付穴14を穿設すると共に取付穴14から放射状に位置決め凹部13aを形成してなる。位置決め凹部13aは、後述するアウターリング40のスポーク部27の連結部分27b・27c・27dに合わせて放射状にキャップ部25aの底面13に凹設する。取付穴14は、環状穴部14aとそれより一段細径な雌ねじ穴14bを同軸上に設けてなる。ジョイント11は、軸芯に矩形な異形穴16のあいた段付き円筒状の連結突起17とねじ軸18を同軸上に設ける。連結突起17は、大径なボス部17aとボス部17aより一段小径な軸保持部17bからなる。そこで、ロックレバー10は、錠ケース25の軸挿通穴12に軸部15aを貫挿して錠杆15を摘み部25bと平行に挿着する。一方、キャップ部25aには、ねじ軸18を取付穴14の雌ねじ穴14bに螺着し、ボス部17aを環状穴部14aに嵌め込んで連結突起17を立設してから、連結突起17の異形穴16に断面矩形の枢軸19を差し込んで固定することによりジョイント11を錠ケース25の回転中心に突設し、以って、ロックレバー10を組み立てる。
レバーベース20は、外径を錠ケース25の円形開口21に合わせた円板で、中心にジョイント11のボス部17aが嵌合可能な嵌合穴22をあけたドーナツ形板状をなし、嵌合穴22の内周縁に円周リブ20aを突設している。円周リブ20aが突出する側の片側板面には、嵌合穴22の軸線を中心として点対称の位置に、それぞれ軸芯に雌ねじ穴23aを螺設した一対のスタッド23を立設している。そして、レバーベース20には、図1に示すスタッド23間を結ぶ水平な対角線xに直交する鉛直な対角線yで結ばれる点対称の位置に、図5に示すように一対の位置決め穴24を設けてなる。
回転制御手段30は、いずれも弾性を有する、例えば樹脂製のアウターリング40とインナープレート50を用いて構成する。アウターリング40は、外輪部26と、外輪部26の内側に設ける一対のスポーク部27とからなる。外輪部26は、軸線を中心とした点対称の位置に一対の直線部26aをもった断面略リンゴ型の環状に形成し、直線部26aにそれぞれ径方向内向きに突出する可動凸部35を設けてなる。可動凸部35は、両側面35a・35bが径方向内向きに次第に先細なテーパになった山形に突設している。しかも、可動凸部35は、両側面35a・35bを、頂点を中心に左右対称な傾斜面で形成する。スポーク部27は、外輪部26の中心周りにジョイント11のボス部17aの外周形状に合わせて円弧状に形成する挟持部分27aと、挟持部分27aから径方向外向きに放射状に延びる連結部分27b・27c・27dとからなり、そのうちの両端の連結部分27b・27cの先をL形に延ばして外輪部26の直線部26aの両隣りで連設し、これにより、直線部26aにある可動凸部35を、外輪部26の軸線を中心とした点対称の位置で弾性変位可能になっている。
インナープレート50は、アウターリング40の外輪部26内に配置可能な大きさの円板で、中心にジョイント11のボス部17aが嵌合可能な嵌合穴28をあけた略ドーナツ形板状をなし、片側板面には、嵌合穴28の軸線を中心とした点対称の位置に一対の円柱状の位置決め突起50aを突設する。また、外周縁50bには、図1に示すように、位置決め突起50a間を結ぶ鉛直な対角線yに対して図中反時計方向に所定角度α、例えば30度傾斜した対角線mで結ばれる点対称の対角位置に、一対の固定凸部45を径方向外向きに突設すると共に、反対の時計方向にも同じ所定角度α、例えば30度傾斜した対角線nで結ばれる点対称の対角位置にも、一対の固定凸部55を径方向外向きに突設してなる。こうしてインナープレート50は、固定凸部45・55を、外周縁50bにおいて、鉛直に起立した解錠位置にロックレバー10が位置するとき、該ロックレバー10、即ち、対角線yの施錠方向側と解錠方向側のそれぞれ対角線m・nで結ばれる前記枢軸19を中心とした点対称の位置に設けてなる。
インナープレート50において、固定凸部45・55は、アウターリング40の可動凸部35に対応し、それぞれ両側面45a・45b、55a・55bが径方向外向きに次第に先細るテーパになった山形に突設し、しかも、両側面45a・45b、55a・55bを、頂点を中心に左右対称な傾斜面で形成している。このインナープレート50には、位置決め突起50aと固定凸部45・55間にそれぞれ肉抜き穴29を設けて固定凸部45・50を外周縁50bに弾性変位可能に形成してなる。
そこで、回転制御手段30において、アウターリング40は、スポーク部27の連結部分27b・27c・27dを錠ケース25の位置決め凹部13aに嵌め込み、挟持部分27aで連結突起17のボス部17aを挟み付けてジョイント11に装着し、錠ケース25内に組み込む。そのとき、アウターリング40は、スポーク部27の連結部分27b・27c・27dを位置決め凹部13aに嵌め合わせてジョイント11に装着すると、可動凸部35(図1参照)が錠杆15と重なる位置で錠ケース25内に組み込まれる。他方のインナープレート50は、位置決め突起50aを、図4に示す位置決め穴24に圧入してレバーベース20に固定的に組み付ける。
表示器60は、丸座31と、表示板32と、表示カバー33を備える。丸座31は、中心に嵌合穴34の開いた円盤状をなし、嵌合穴34の軸心を中心とした点対称の位置に、呼込みビス36が挿通する挿通穴37を穿設してなる。表示板32は、円板状で、片面中心に枢軸19と対応する角穴69を軸芯に有する軸筒部32aを突設し、他面に略90度開いた扇形の凹部32bを設け、扉Dの施錠状態を示す扇形の赤色部分と、解錠状態を示す扇形の青色部分に色分けしている。表示カバー33は、表示窓38の開いた外周が円形のキャップからなる。
レバー受けBは、図2、図3および図4に示すように、取付板64と受け具65とからなる。取付板64は、金属製で、取付用にねじ挿通穴のあいた片側の取付板片41と、他側の掛止め板片42との2つに曲げてL形に成形し、掛止め板片42に受け具65を組み付ける縦長矩形の取付穴を設けてなる。受け具65は、樹脂製で、外周に差込溝65aを有した細長な方形をなし、中央に係止穴70を設けてなる。係止穴70は、錠杆15の係止首部15cの軸径に合わせた穴幅の係止穴部70aと、係止穴部70aに向うに従い穴幅が次第に狭くなるテーパになったガイド穴部70bとからなる。そして、レバー受けBは、掛止め板片42の取付穴の穴縁を差込溝65aに差し込むことにより取付板64に受け具65を組み付けて組み立てる。
そこで、打掛錠Rにおいて、錠本体Aを、右勝手の扉Dの戸先側端部に取り付けるときは、先ず図4に示すように、扉Dの戸先側端部の内側板面d1にレバーベース20を配置する一方、反対側の外側板面d2に表示器60の丸座31を配置し、呼込みビス34を挿通穴36に通してスタッド23の雌ねじ穴23aにねじ込み、レバーベース20と丸座31を扉Dに固定する。すると、レバーベース20は、一対のスタッド23が扉Dを開閉する水平方向に横に並んだ位置、即ち、図1に示す対角線x上に横に並んだ位置に固定される。従って、このレバーベース20に固定したインナープレート50は、固定凸部55が位置決め突起50a間を結ぶ鉛直な対角線yに対して図中反時計方向に所定角度α傾斜した対角線mで結ばれる点対称の位置に配置され、固定凸部55が対角線yに対して図中時計方向に所定角度α傾斜した対角線nで結ばれる点対称の位置に配置された状態で固定される。
次いで、ロックレバー10のジョイント11を、順次、図4に示すように、インナープレート50とレバーベース20の嵌合穴28・22、樹脂カラー49、アジャストナット59の軸受穴に挿通し、錠ケース25のキャップ部25aをレバーベース20に冠着する一方、ジョイント11のボス部17aを樹脂カラー49を介して円周リブ20aに嵌合し、軸保持部17bをアジャストナット59に嵌着してロックレバー10をレバーベース20に組み付ける。すると、ロックレバー10は、図1および図6に示すように、錠杆15が起立した解錠姿勢の状態で、レバーベース20に対して枢軸19を支点として回転自在に組み付けられる。従って、ロックレバー10に装着したアウターリング40は、ロックレバー10と一体に回転自在にレバーベース20に支持され、可動凸部35のある外輪部26が、図4に示すようにインナープレート50と同一平面上に重なってジョイント11を中心とする同軸上に配置される。すると、回転制御手段30では、図1および図6に示すように、錠杆15が鉛直に起立した解錠姿勢の状態にロックレバー10があるとき、アウターリング40の可動凸部35が周回する回転軌道上にインナープレート50の固定凸部45・55が位置し、その固定凸部45・55の間に可動凸部35が位置する。
そこで、回転制御手段30は、ロックレバー10を、錠杆15が対角線yに沿って鉛直に起立した解錠位置から図中反時計の施錠方向に自重により回転すると、図7に示すように、対角線yに対して所定角度β、例えば20度回転したところで、アウターリング40の可動凸部35の一側側面35aがインナープレート50の固定凸部45の一側側面45aに当接し、ロックレバー10の回転を停止するようになっている(以下、このときのロックレバー10の傾き位置を一時停止位置とする。)。
それから、図4に示すように、表示器60の丸座31には、嵌合穴34に軸筒部32aを嵌め込んで表示板32を冠着し、軸筒部32aの角穴69に枢軸19を嵌合し、ロックレバー10を、扉Dを挟んで表示板32と一体に回転可能に連結する。それから、表示器60は、表示板32に表示カバー33を被せる。そして、表示板32の回転に応じて、表示窓38から、扉Dの施錠状態を示す赤色部分又は解錠状態を示す青色部分を臨ませて、トイレの使用状態を外部に表示するようになっている。
他方、レバー受けBは、扉枠Fに取り付けるときは、ロックレバー10の錠杆15が水平な施錠姿勢のときに先端の係止首部15cが係止穴70の係止穴部70aに係止する高さ位置において、取付板片41を扉枠Fの扉寄り端部の内側板面fにねじ止めする。
そこで、上述した構成の打掛錠Rの使用時、右勝手仕様の図示扉Dを閉めると、そのまま扉Dの内側から、摘み部25bを摘んでロックレバー10を、図1および図6に示すように反時計の施錠方向に回転させる。例えば、いま錠杆15が起立姿勢の解錠位置にあるロックレバー10を施錠方向に回転させると、図2、図7および図8に示すように、回転途中の一時停止位置で、アウターリング40の可動凸部35の一側側面35aがインナープレート50の固定凸部45の一側側面45aに、いったん当接するが、そのとき、可動凸部35と固定凸部45の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクでロックレバー10を押し回すと、可動凸部35と固定凸部45が互いに弾性変形して可動凸部35が固定凸部45上を摺動しながら乗り越えてアウターリング40を一体に回転させる。従って、ロックレバー10は、図3、図9および図10に示すように、錠杆15が水平な横向きの施錠位置に回転し、錠杆15先端の係止首部15cを、レバー受けBの係止穴70のガイド穴部70bで案内して係止穴部70aに掛けて施錠する。このとき、ロックレバー10は、錠杆15の係止首部15cが樹脂製受け具65の係止穴70の係止穴部70aに当てて緩衝し、耳障りな衝突音の発生を抑えることができる。
しかも、図示打掛錠Rでは、この施錠時、上述ように錠杆15が起立姿勢の解錠位置にあるロックレバー10を可動凸部35と固定凸部45の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクで施錠方向に押し回すと、回転途中の一時停止位置でアウターリング40の可動凸部35の一側側面35aがインナープレート50の固定凸部45の一側側面45aに当接するが、そのとき、可動凸部35と固定凸部45が互いに弾性変形して可動凸部35が固定凸部45上を摺動しながら乗り越えてアウターリング40が一体に回転するため、弾性変形した可動凸部35と固定凸部45の跳ね返る力でアウターリング40が施錠方向へ弾き飛ばされ、これによって、ロックレバー10を、途中で停止することなく、常に施錠位置まで確実に回転し、錠杆15の係止首部15cをレバー受けBの係止穴70の係止穴部70aに掛けて確実に施錠することができる。
加えて、図示打掛錠Rでは、この施錠時、上述ように錠杆15が起立姿勢の解錠位置にあるロックレバー10をアウターリング40の可動凸部35とインナープレート50の固定凸部45の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクで施錠方向に押し回すと、回転途中の一時停止位置で可動凸部35の一側側面35aが固定凸部45の一側側面45aに当接するとき、可動凸部35が固定凸部45に互いに弾性変位しながら当って緩衝し、耳障りな衝突音の発生を抑えることができる。
一方、扉Dを開けるときは、図中時計の解錠方向にロックレバー10を回転し、錠杆15をレバー受けBの係止穴70から外して解錠する。ロックレバー10を解錠方向に回転させると、今度は、回転途中の一時停止位置で、アウターリング40の可動凸部35の他側側面35bがインナープレート50の固定凸部45の他側側面45bに当接するが、そのとき、同じく可動凸部35と固定凸部45の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクでロックレバー10を押し回すと、可動凸部35と固定凸部45が互いに弾性変形して可動凸部35が固定凸部45上を摺動しながら乗り越えてアウターリング40を一体に回転する。そして、ロックレバー10を、アウターリング40の可動凸部35がインナープレート50の固定凸部45を乗り越えた位置で、少なくとも一時停止位置より図中時計の解錠方向に離れた解錠位置に回転させる。
ところで、図示打掛錠Rでは、図1、図2および図7に示すように、アウターリング40の可動凸部35の一側側面35aがインナープレート50の固定凸部45の一側側面45aに当接し、ロックレバー10を、錠杆15が鉛直に起立した解錠位置から施錠方向へ所定角度β傾斜した一時停止位置に保持しているときは、錠杆15がレバー受けBの係止穴70から外れて解錠状態にあるから、扉Dを扉枠Fに強く衝突させるように閉めることができる。しかし、ロックレバー10を一時停止位置に保持しているときには、可動凸部35と固定凸部45の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクでロックレバー10を施錠方向に押し回し、互いに弾性変位しながら可動凸部35が固定凸部45を乗り越えない限り、ロックレバー10を施錠位置に回転させることができない。従って、ロックレバー10を一時停止位置に位置させる一方、扉Dを扉枠Fに強く衝突するように閉めたとしても、そのときの衝撃によっては、ロックレバー10が施錠位置側へ回転することはない。その結果、トイレが不使用状態にあるにも拘わらず、いたずら等により扉Dが閉位置でロックされ、トイレ等を使用できなくなるのを未然に防止することができる。
上述した図示実施の形態では、本発明の打掛錠Rを用いて右勝手仕様の引戸からなる扉Dを施解錠する例を示したが、本発明の打掛錠Rは、左勝手仕様(図中左側に引いて開く引戸)からなる扉も施解錠することもできる。
そこで、打掛錠Rでは、扉が、例えば引戸で左勝手仕様の場合、その左勝手仕様の扉の戸先側端部に錠本体Aを取り付け、扉枠の扉側にレバー受けBを取り付ける。そして、施錠時に使用するときは、扉を閉めてから、そのまま扉の内側から、ロックレバー10を、例えば図1を参照すると、右勝手仕様の場合とは反対向きの施錠方向に回転させる。すると、回転途中の一時停止位置(対角線yに対して図中時計方向に所定角度β回転した傾き位置)で、アウターリング40の可動凸部35の他側側面35bがインナープレート50の固定凸部55の一側側面55aに、いったん当接するが、そのとき、可動凸部35と固定凸部55の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクでロックレバー10を押し回すと、可動凸部35と固定凸部45が互いに弾性変形して可動凸部35が固定凸部55を摺動しながら乗り越えてアウターリング40が一体に回転する。従って、ロックレバー10は、錠杆15が施錠位置に回転し、錠杆15をレバー受けBの係止穴70に掛けて施錠する。
しかも、打掛錠Rでは、扉が左勝手仕様の場合でも、ロックレバー10を一時停止位置に保持しているときには、アウターリング40の可動凸部35とインナープレート50の固定凸部55の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクでロックレバー10を施錠方向に押し回し、互いに弾性変位しながら可動凸部35が固定凸部55を摺動して乗り越えない限り、ロックレバー10を施錠位置に回転させることができない。従って、ロックレバー10を一時停止位置に位置させる一方、扉を扉枠に強く衝突するように閉めたとしても、そのときの衝撃によっては、ロックレバー10が施錠位置側へ回転することはない。その結果、本発明の打掛錠Rでは、扉が左勝手仕様の場合であっても、トイレが不使用状態にあるにも拘わらず、いたずら等により扉が閉位置でロックされ、トイレ等を使用できなくなるのを未然に防止することができる。
このように打掛錠Rは、使用時、扉の仕様が、扉をそれに向って右側に作動して開く右勝手か反対の右側に作動して開く左勝手かに応じて、ロックレバーを回転する向きが変わるだけで、扉が右勝手か左勝手かに関係なく、同じ打掛錠を、そのまま兼用することができる。
なお、上述した図示実施の形態では、アウターリング40において、可動凸部35を外輪部26の枢軸19を中心とした点対称の位置に突設し、インナープレート50において、固定凸部45・55を外周縁50bの枢軸19を中心とした点対称の位置に突設した例を示したが、本発明では、そのように可動凸部をアウターリングの外輪部において、固定凸部をインナープレートの外周縁において点対称の対角位置の双方に突設する場合に限らず、それぞれ片方の位置にのみに突設するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、打掛錠Rの錠本体Aを扉Dの戸先側端部に取り付け、レバー受けBを扉枠Fの扉側端部に取り付けた例をしめしたが、本発明は、反対に打掛錠Rの錠本体Aを扉枠Fの扉側端部に取り付け、レバー受けBを扉Dの戸先側端部に取り付けて構成することもできる。
以上の実施の形態では、扉Dが引戸の例を示したが、本発明の打掛錠は、引戸に限らず、開き戸や折戸など、他の各種扉を内側から施解錠する場合にも使用することができる。
A 錠本体
B レバー受け
D 扉
R 打掛錠
α 固定凸部の配置角度
β 一時停止位置の角度
10 ロックレバー
15 錠杆
19 枢軸
20 レバーベース
25 錠ケース
26 外輪部
30 回転制御手段
35 可動凸部
35a・35b 可動凸部の側面
40 アウターリング
45・55 固定凸部
45a・55a 固定凸部の一側側面
45b・55b 固定凸部の他側側面
50 インナープレート

Claims (2)

  1. 扉又は扉枠のいずれか一方の内側に固定したレバーベースに、扉の開閉をロックする施錠位置と扉の開閉を許す解錠位置との間を枢軸を中心として回転自在にロックレバーを連結し、扉の内側から該ロックレバーを施錠位置又は解錠位置に回転して施解錠する打掛錠において、
    前記レバーベースと前記ロックレバーの間に、該ロックレバーが起立した解錠位置から施錠方向に自重により回転すると、その解錠位置から施錠方向に所定角度傾斜した一時停止位置において前記ロックレバーの回転を停止する回転制御手段を備え、
    該回転制御手段は、
    両側面が径方向内向きに次第に先細なテーパになった可動凸部を外輪部に弾性変位可能に突設し、前記ロックレバーに一体回転可能に装着するアウターリングと、両側面が径方向外向きに次第に先細なテーパになった固定凸部を外周縁に弾性変位可能に突設して前記可動凸部の回転軌道上に配置し、前記レバーベースに固定するインナープレートとを備え、
    前記ロックレバーが前記解錠位置から施錠方向に自重により回転すると、前記一時停止位置において前記可動凸部の一側側面が前記固定凸部の一側側面に当接して前記ロックレバーの回転を停止する一方、該ロックレバーを、前記可動凸部と前記固定凸部の弾性力に抗して所定の大きさ以上の回転トルクで前記一時停止位置から施錠方向に押し回すと、前記可動凸部と前記固定凸部が互いに弾性変形して前記可動凸部が前記固定凸部の側面を摺動しながら乗り越えて前記アウターリングを一体に回転し、弾性変形した前記可動凸部と前記固定凸部の跳ね返る力で施錠方向へ弾き飛ばす構成としてなることを特徴とする、打掛錠。
  2. 前記固定凸部は、前記インナープレートの外周縁において、前記解錠位置に前記ロックレバーが位置するとき、該ロックレバーの施錠方向側と解錠方向側の位置に突設してなることを特徴とする、請求項1に記載の打掛錠。
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