JP5432742B2 - 油圧式ラッシュアジャスタ - Google Patents

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本発明は、主に内燃機関の動弁機構に用いられ、特に、カムで揺動されるロッカアームに内装され、吸排気弁の間隙を調整するための油圧式ラッシュアジャスタに関するものである。
従来より大型車両では、車両の自重が大きい上に積載荷重が加わるので、減速時に大きい慣性力が働きフットブレーキ装置にかかる負担が大きくなる。このため、内燃機関の動弁機構に用いられるカムと油圧式ラッシュアジャスタを利用して圧縮開放によるエンジンブレーキをかけることがなされている。
図6は、従来の動弁機構を用いた2系統油圧式圧縮開放ブレーキ装置を示したものである。図6において、61はシリンダ、62はピストン、63は排気通路、64は排気弁である。
動弁機構は、カム65と、そのカム65に当接するプッシュロッド66で揺動され、排気弁64を開弁するロッカアーム67とで構成される。ロッカアーム67には、プッシュロッド66との間隙を調整するための油圧式ラッシュアジャスタ68が内装されている。
排気弁64は、常時は排気通路63を閉じるように付勢されており、排気行程でカム65のカム山69によりプッシュロッド66が押し上げられた時、油圧式ラッシュアジャスタ68を介してロッカアーム67を回動させ、排気弁64を押し下げて排気通路63を開くようになっている。
このカム65のカム山69とおおむね180°対向した側にはエンジンブレーキ用のカム山70が形成され、ピストン62の圧縮上死点で、プッシュロッド66を僅かに押し上げ、油圧式ラッシュアジャスタ68、ロッカアーム67を介して排気弁64を僅かに開いて圧縮圧を開放することで強力なエンジンブレーキを得るようにしている。
油圧式ラッシュアジャスタ68は、常時は油圧力により、油圧式ラッシュアジャスタ68とプッシュロッド66との間隔(バルブギャップ)を調整するようにその下端が、プッシュロッド66と常時接触するように付勢されており、エンジンブレーキを付与する時には、バルブギャップを小さい(ほとんどない)状態にし、プッシュロッド66がカム65のエンジンブレーキ用のカム山70をトレースすることによる突き上げのリフト力をそのままロッカアーム67に伝達するようにし、エンジンブレーキを付与しない時には、バルブギャップを大きくしてプッシュロッド66がカム山70を素通りするように、その突き上げによるリフト力を吸収するようになっている。
油圧式ラッシュアジャスタの詳細を図7、図8で説明する。
油圧式ラッシュアジャスタ68は、ロッカアーム67に内装される筒状のアジャスタ本体71と、そのアジャスタ本体71に摺動自在に挿入されたソケットピストン72と、アジャスタ本体71内に摺動自在に設けられたニードル73とを備える。
アジャスタ本体71内の下部面74とソケットピストン72との間にアジャスト油室75が形成され、ニードル73の下方のアジャスタ本体71内には、アジャスト油室75と連通する供給油室76が形成され、ニードル73の上方とアジャスタ本体71上部のプラグ77との間のアジャスタ本体71内には、ニードル73を押し下げるための作動油室78が形成される。アジャスト油室75には、バネ79で供給油室76を閉じるように付勢されたチェックボール80が設けられる。
ニードル73は、作動油室78内の座81とプラグ77との間を上下動するカップ部82と、そのカップ部82の下面に設けられ、チェックボール80を操作するニードル部83とからなり、カップ部82はバネ84で座81に着座するように付勢され、その着座位置でニードル部83を介してチェックボール80を下部面74の座85から離れるように押し下げる。
排気弁64を圧縮上死点で開放し、エンジンブレーキONする時には図7に示すように、ロッカアーム67に形成した第一給油路86からの圧油を供給油室76を通じてアジャスト油室75に供給するようにし、他方ロッカアーム67の第二給油路87から作動油室78に供給する圧油を停止した状態としておく。
これにより、第一給油路86からアジャスト油室75に供給された圧油によりソケットピストン72がプッシュロッド66に常時当接するように付勢され、これによりカム65からプッシュロッド66を介してのリフト力が油圧式ラッシュアジャスタ68を介してロッカアーム67を回動するようにされる。
また、エンジンブレーキOFFの時には図8に示すように、第一給油路86の圧油供給と共に、第二給油路87からの圧油を作動油室78に供給することにより、主にバネ84の力で、ニードル73のカップ部82を座81に着座させると共に、チェックボール80を押し下げる。これにより、アジャスト油室75と供給油室76が連通し、ソケットピストン72が摺動可能となり、プッシュロッド66によるリフト力を吸収してロッカアーム67に伝達しないようにされる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
米国特許第3786792号明細書 特開平5−180356号公報 特許第2664986号公報
ところで、図7、図8に示した油圧式ラッシュアジャスタ68においては、図7のブレーキON時からブレーキOFFに切り替える際に、作動油室78に圧油を供給してニードル73が座81に着座するように押し下げるが、この際、ニードル73のカップ部82の上下には作動油室78の圧油と供給油室76の圧油とが作用するために、バネ84の力でニードル73を押し下げた後は、油圧力でそのブレーキOFF状態を保持している。
しかしながら、ブレーキONからブレーキOFFにするために作動油室78に供給油室76と同じ油圧をかけても、ニードル73が下がらないことがあり、また、ブレーキOFFになったとしてもニードル73が持ち上がりブレーキONのままになってしまう場合がある。
この理由を図8のA部拡大図である図9により説明すると、ニードル73が図9(a)に示すように座81に着座していれば、カップ部82上部の受圧面積S1がカップ部82下部の受圧面積S2よりも大きいため、油圧力の差によってブレーキOFFの状態を保持しているが、図9(b)に示すように、ニードル73が何等かの外力、例えば、エンジン回転数が高い場合のニードル73自身の慣性力等により持ち上がると、座81とカップ部82下面との間に圧油が染み込み、ニードル73を押し下げている力はバネ84の力のみになる。しかしながら、エンジン低回転時の低い油圧でもニードル73を持ち上げる必要があるため、バネ84の力には制限がある。そのため、エンジン高回転時のニードル73の慣性力を、バネ84のみで押さえることは不可能である。
また、ブレーキONからブレーキOFFにしようとしても、上記外力の影響で、ニードル73を押し下げることができずONのままとなってしまう。
つまり、従来のものでは、ニードル73が持ち上がったままとなり、ブレーキをOFFさせたくてもOFFしないことがある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、簡便で構成部品も少ないコンパクトなシステムでありながら確実な作動を得ることができる油圧式ラッシュアジャスタを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、弁を開閉するためのカムにより揺動するロッカアームに内装されたアジャスタ本体と、そのアジャスタ本体の下端に摺動自在に嵌合すると共に上記弁と常時当接するボトムキャップと、アジャスタ本体の下面とボトムキャップ間に形成され、ボトムキャップを弁側に押圧させる圧油がチェックボールを介して供給されるアジャスト油室と、アジャスタ本体の内部に摺動自在に設けられ、上記チェックボールを開閉操作するニードルと、そのニードルの上方のアジャスタ本体内に形成され、供給される圧油でニードルを介してチェックボールを開いてアジャスト油室を開放するための作動油室とを備えた油圧式ラッシュアジャスタにおいて、ニードルを作動油室に臨んだ大径部と、アジャスト油室に至る油路に臨んだ小径部とからなる段付ニードルで形成し、アジャスタ本体に上記アジャスト油室が開放された時、ニードルの大径部下面にかかる圧油を逃す圧油排出路を形成したことを特徴とする油圧式ラッシュアジャスタである。
また、上記油圧式ラッシュアジャスタは、排気弁が圧縮上死点で開くように制御された油圧式ラッシュアジャスタであるとよい。
本発明によれば、簡便で構成部品も少ないコンパクトなシステムでありながら確実な作動を得ることができる油圧式ラッシュアジャスタを提供できる。
本発明の好適な実施の形態を示す油圧式ラッシュアジャスタを用いた圧縮開放ブレーキ装置の要部断面図である。 図2(a)は、図1の動弁機構の2B線矢視図、図2(b)は動弁機構の断面図である。 図1に示した油圧式ラッシュアジャスタの拡大断面図である。 圧縮開放ブレーキON時の状態の油圧式ラッシュアジャスタを示す模式図である。 圧縮開放ブレーキOFF時の状態の油圧式ラッシュアジャスタを示す模式図である。 従来の油圧式ラッシュアジャスタを用いた圧縮開放ブレーキ装置の要部断面図である。 ブレーキON時の従来の油圧式ラッシュアジャスタの要部断面図である。 ブレーキOFF時の従来の油圧式ラッシュアジャスタの要部断面図である。 図9(a)は従来の油圧式ラッシュアジャスタのブレーキOFF正常動作時の拡大断面図であり、図9(b)は異常動作時の拡大断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の好適な実施の形態である油圧式ラッシュアジャスタを用いた圧縮開放ブレーキ装置の要部断面図であり、図2(a)は、その動弁機構の2B線矢視図、図2(b)は動弁機構の断面図である。
図1、図2において、シリンダブロックCBにはシリンダ1が形成され、そのシリンダ1内に、コンロッドCにて圧縮上死点と下死点を往復摺動するピストン2が設けられ、シリンダブロックCB上部に設けられたシリンダヘッドCHには、排気通路3が形成され、その排気通路3を開閉する排気弁4が設けられる。
動弁機構Dは、カム5と、そのカム5で回動され、油圧式ラッシュアジャスタ6を介して排気弁4を開弁するロッカアーム7とで構成される。ロッカアーム7には、排気弁4との間隙を調整するための油圧式ラッシュアジャスタ6が内装される。
カム5には、エンジンの排気行程で排気弁4を開くための大きいカム山8と、その大きいカム山8とおおむね180°対向した側(圧縮上死点でトレースされる位置)にエンジンブレーキ用の小さいカム山9が形成される。また、大きいカム山8と、小さいカム山9の大きさの比は10:1程度である。
ロッカアーム7は、回転軸Xを中心に回動され、一端部にカム5と当接して回転するローラ10が設けられ、他端部に排気弁4と当接する油圧式ラッシュアジャスタ6が内装される。
また、ロッカアーム7の内部には、シリンダヘッドCHから回転軸Xを通じて圧油を油圧式ラッシュアジャスタ6に供給する第一給油路R1と第二給油路R2とが形成され、後述するが第一給油路R1からの圧油はアジャスト油室21に常時供給され、第二給油路R2からの圧油は、回転軸X内に設けたソレノイド弁Sにより作動油室24に給油されるようになっている。
図3は、図1,2に示した油圧式ラッシュアジャスタ6の拡大図を示したものである。
図3に示すように、油圧式ラッシュアジャスタ6は、ロッカアーム7に内装された筒状のアジャスタ本体11と、そのアジャスタ本体11の下端に摺動自在に嵌合すると共に排気弁4と常時当接するボトムキャップ12と、アジャスタ本体11内に摺動自在に設けられたニードル13とを備える。
アジャスタ本体11は、アジャスト油室21を形成する大径筒状部15と、ニードル13を摺動自在に嵌合し、供給油室22と作動油室24を形成する小径筒状部16とからなる。
大径筒状部15は、上部のフランジ部17を残して縮径され、その縮径部39にボトムキャップ12が上下摺動自在に嵌合する。小径筒状部16の外周には、ネジ14が形成される。
ロッカアーム7には、アジャスタ本体11を内装すべく大径筒状部15を収容する大径穴40と、小径筒状部16を収容する小径穴41とが形成されると共に、その小径穴41の内周面にネジ溝が形成される。
アジャスタ本体11をロッカアーム7に内装するには、小径穴41にアジャスタ本体11の小径筒状部16をねじ込み、大径筒状部15のフランジ部17が大径穴40に当たるまでねじ込み、その状態で、ロッカアーム7の上部に突出した小径筒状部16の上部にナットNをねじ込むことで内装される。
アジャスタ本体11内には、大径筒状部15に位置してボトムキャップ12を下面とするアジャスト油室21が形成され、ニードル13の下方の小径筒状部16内には、アジャスト油室21と連通する供給油室22が形成され、ニードル13の上方と小径筒状部16上部に挿入されたプラグ23との間の小径筒状部16内には、ニードル13を押し下げるための作動油室24が形成される。
アジャスト油室21が形成される大径筒状部15には、チェックボール26が着座する円錐状の座37が形成され、そのアジャスト油室21と供給油室22とを連通する油路38が形成される。
アジャスト油室21の下面を区画するボトムキャップ12は、アジャスタ本体11のフランジ部17の下面と排気弁4との間で摺動が規制され、アジャスト油室21内に設けられたバネ31により、排気弁4と当接するように付勢される。
チェックボール26は、ホルダ27に収容され、そのホルダ27がアジャスト油室21内のバネ31によってアジャスト油室21の上面に押しつけられて保持される。ホルダ27内には、座37に着座するチェックボール26が収容され、チェックボール26がホルダ27の底部に設けたバネ25で座37に着座するように付勢される。また、ホルダ27には、圧油の流れの妨げにならないように、例えば、底部に穴を形成したものや金網製のものを用いるとよい。
供給油室22と作動油室24を形成する小径筒状部16の内壁は、供給油室22の内径が小で、作動油室24の内径が大となるように2段に形成される。
ニードル13は、作動油室24を摺動するキャップ状の大径部(大ピストン)33と、供給油室22を摺動する小径部(小ピストン)34と、その小ピストン34の下面に設けられ、油路38を通してチェックボール26を操作する細径部35とから構成されて段付ニードルとされる。
大ピストン33は、供給油室22と作動油室24の内径差により形成された座32に着座するようにされる。座32には、圧油排出路(オイル抜き穴)28が形成される。
大ピストン33の上方には、作動油室24を区画するプラグ23が設けられる。プラグ23は、アジャスタ本体11にねじ込まれて取り付けられるプラグ大径部29と、そのプラグ大径部29の下面に形成されたプラグ小径部30とからなる。
プラグ大径部29と大ピストン33との間には、大ピストン33を座32に着座させるように付勢するバネ36が設けられる。そのバネ36は、プラグ小径部30に嵌合されている。
ニードル13は、大ピストン33が座32に着座した位置で、細径部35がチェックボール26をアジャスト油室21上部の座37から離れるよう保持するようになっている。
次に、本実施の形態の作用を圧縮開放ブレーキ装置の動作と共に説明する。
車両の通常走行時には、常時、第一給油路R1及び第二給油路R2からの圧油を油圧式ラッシュアジャスタ6に供給し、ニードル13が押し下げられておりアジャスト油室21と供給油室22が油路38を通じて連通しているので、ボトムキャップ12が摺動可能となり、小さいカム山9によるロッカアーム7のリフト力を油圧式ラッシュアジャスタ6が吸収して排気弁4に伝達しないようにする。
図4に示すように、エンジンブレーキON時は、ロッカアーム7に形成した第一給油路R1からの圧油を供給油室22と油路38とを通じてアジャスト油室21に供給し、他方ロッカアーム7の第二給油路R2から作動油室24に供給する圧油をソレノイド弁Sを閉じることで停止しておく。
これにより、第一給油路R1からアジャスト油室21に供給された圧油で、ニードル13が持ち上がり、チェックボール26でアジャスト油室21に圧油を閉じこめるのでボトムキャップ12が排気弁4に当接され、小さいカム山9によるリフト力がロッカアーム7を回動して油圧式ラッシュアジャスタ6を介して排気弁4を開放する。
また、エンジンブレーキOFFにする時には、図5に示すように、第一給油路R1からの圧油の供給と共に、ソレノイド弁Sを開いて第二給油路R2からの圧油を作動油室24に供給することで、ニードル13の大ピストン33の上面にかかる油圧による荷重と小ピストン34の下面にかかる油圧による荷重との差で、大ピストン33を座32に着座させると共に、細径部35でチェックボール26を押し下げる。
これにより、アジャスト油室21と供給油室22が油路38を通じて連通し、ボトムキャップ12が摺動可能となり、小さいカム山9によるロッカアーム7のリフト力を吸収して排気弁4に伝達しないようにする。
このように、油圧式ラッシュアジャスタ6は、常時は油圧力により、排気弁4とロッカアーム7との隙間を埋め、エンジンブレーキON時には、小さいカム山9により回動されたロッカアーム7のリフト力をそのまま排気弁4に伝えるようにし、エンジンブレーキOFF時には、小さいカム山9によるリフト力を吸収するようにしている。
油圧式ラッシュアジャスタ6では、ブレーキONからブレーキOFFにする際、供給油室22からの油圧は常に小ピストン34の下面で受けることになる。小ピストン34の径は大ピストン33の径よりも小さいので、作動油室24から大ピストン33上面が受ける油圧による荷重よりも、供給油室22から小ピストン34下面が受ける油圧による荷重の方が必ず小さくなり、ニードル13を確実に押し下げることができる。
また、油圧式ラッシュアジャスタ6では、ブレーキOFFにした際に、仮にニードル13が慣性力等の外力の影響で持ち上がったとしても、上述したように、ニードル13を押し下げる力が常に働くので、すぐにニードル13が押し下げられブレーキOFFの状態を保持することができる。
本実施の形態に係る油圧式ラッシュアジャスタ6によれば、ニードル13を段付ニードルとし、大ピストン33上面の受圧面積が、小ピストン34下面の受圧面積より必ず大きくなるようにしたため、エンジン回転数の上昇により慣性力等の外力が発生しても常にニードル13を押し下げる力が生じて確実にブレーキOFFとすることができる。
また、油圧式ラッシュアジャスタ6では、供給油室22の圧油が、ニードル13の小ピストン34とアジャスタ本体11の内壁との間を通って大ピストン33下面まで到達しても、オイル抜き穴28から排出されるので大ピストン33下面に油圧が加わることはない。
よって、油圧式ラッシュアジャスタ6によれば、簡便で構成部材も少ないコンパクトなシステムでありながら確実な作動を得られる油圧式ラッシュアジャスタを提供できる。
上記実施の形態では、大ピストンと小ピストンが一体となったニードル13を用いたが、別体であってもよい。
また、油圧式ラッシュアジャスタ6は、排気弁の動弁機構とほぼ同様な構成で、カムによる開閉タイミングが異なる吸気弁の動弁機構の構成部品として用いることも可能である。
4 排気弁
7 ロッカアーム
11 アジャスタ本体
12 ボトムキャップ
13 ニードル
21 アジャスト油室
22 供給油室
24 作動油室
28 オイル抜き穴
33 大ピストン
34 小ピストン
38 油路

Claims (2)

  1. 弁を開閉するためのカムにより揺動するロッカアームに内装されたアジャスタ本体と、そのアジャスタ本体の下端に摺動自在に嵌合すると共に上記弁と常時当接するボトムキャップと、アジャスタ本体の下面とボトムキャップ間に形成され、ボトムキャップを弁側に押圧させる圧油がチェックボールを介して供給されるアジャスト油室と、アジャスタ本体の内部に摺動自在に設けられ、上記チェックボールを開閉操作するニードルと、そのニードルの上方のアジャスタ本体内に形成され、供給される圧油でニードルを介してチェックボールを開いてアジャスト油室を開放するための作動油室とを備えた油圧式ラッシュアジャスタにおいて、
    ニードルを作動油室に臨んだ大径部と、アジャスト油室に至る油路に臨んだ小径部とからなる段付ニードルで形成し、アジャスタ本体に上記アジャスト油室が開放された時、ニードルの大径部下面にかかる圧油を逃す圧油排出路を形成したことを特徴とする油圧式ラッシュアジャスタ。
  2. 上記油圧式ラッシュアジャスタは、排気弁が圧縮上死点で開くように制御された請求項1に記載の油圧式ラッシュアジャスタ。
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