JP5432494B2 - ボルト及び回転軸並びに回転連結構造 - Google Patents

ボルト及び回転軸並びに回転連結構造 Download PDF

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Description

本発明は、ボルト及び回転軸並びに回転連結構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、例えば椅子などにおいて或る部材を他の部材に取り付ける部品並びに構造に関する。
例えば椅子の或る部材の他の部材への取付構造として従来からよく用いられているものとして、図4に示すように、椅子の背凭れ後方に配設される横桿(背フレームスプリングとも呼ばれる)105にハンガー103を取り付ける場合に、ハンガー103のアーム103bの先端部にボルト挿通孔103aが穿設されると共に取付部材104の先端部にボルト挿通孔104aが穿設され、横桿105を上下から掴むようにアーム103bと取付部材104とを配設し、ボルト101をボルト挿通孔103a及び104aに取付部材104側から挿入すると共に支持アーム103b側においてナット102に螺合させるようにするものがある(特許文献1)。
特開2004−351118号
しかしながら、特許文献1の部材の取付構造では、横桿105にハンガー103を取り付ける場合には両者を取り付けるためだけのボルト101とナット102とが少なくとも必要である。すなわち、横桿105を背凭れに取り付けるためのボルトやナットの他に、横桿105にハンガー103を取り付けるためのボルト101及びナット102が必要とされ、部材を取り付けるための部品の点数が多くなってしまう。
また、特許文献1の部材の取付構造は部材同士を固定的に取り付けることはできてもハンガー103をボルト101を軸心として横桿105に対して回転(若しくは揺動)自在にアーム103bの端部を横桿105に連結することはできない。また、仮に、横桿105に貫通孔を穿設すると共に横桿105を上下から掴むようにアーム103bと取付部材104とを配設して横桿105の貫通孔とボルト挿通孔103aとボルト挿通孔104aとを貫通させてボルト101を挿入してナット102によって締め付けた場合には、アーム103bが回転するとナット102も一緒に回転してボルト101との結合が弛んでしまう。また、ナット102を強く締め過ぎるとアーム103bがボルト101を軸心として回転することができなくなってしまう。
そこで、本発明は、部材を取り付けるための部品の点数を抑えることができるボルトを提供することを目的とする。また、本発明は、部材を取り付けるための部品の点数を抑えることができると共に部材同士を回転若しくは揺動自在に連結する際にこれに用いる連結部品の結合の弛みを防止して堅固な連結を維持することができる回転軸並びに回転連結構造を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項記載の回転軸は、第一の部材に間隔をあけて設けられた回転止め部及び受け部の貫通孔並びに第二の部材に設けられて回転止め部と受け部との間に配置される連結部の貫通孔を貫通する軸部と、回転止め部に形成された当たり面と当接する当接面を有して軸部の上端に設けられる頭部と、該頭部の上端面から穿たれた上端雌ねじ孔と、軸部の下端面から穿たれた下端雌ねじ孔とを有すると共に、上端雌ねじ孔に嵌められる取付ねじと、下端雌ねじ孔に嵌められて軸部の抜けを防止する抜止ねじとを備え、取付ねじが上端雌ねじ孔に嵌められることによって頭部の上端面に第三の部材を固定し、また、頭部の当接面が第一の部材の回転止め部の当たり面に当接して第一の部材に対する相対回転が制限され、一方で、第一の部材に対する第二の部材の回転は許容するようにしている。また、請求項4記載の椅子は、第一の部材が背フレームを構成する部材であると共に第二の部材が背凭れを構成する部材である請求項1記載の回転軸を有するようにしている。
したがって、この回転軸によると、部材同士を連結するための回転軸自身が上端部に雌ねじ孔を有するようにしているので、当該回転軸によって連結された部材に他の部材を取り付ける場合には当該回転軸の上端雌ねじ孔に他の部材を取り付けるためのねじを嵌めることによって他の部材を固定することができる。
さらに、この回転軸によると、頭部の当接面を第一の部材の当たり面と当接させることによって回転軸自身は第一の部材に対して相対回転しないので、回転軸とこれに設けられる上端雌ねじ孔若しくは下端雌ねじ孔にねじ止めされるねじとのうちの一方のみが他方に対して相対的に回転したりお互いが逆方向に回転したりすることがなく、したがってねじが弛んでしまうことがなく、回転軸及びねじによる堅固な連結・結合が維持される。
また、請求項記載の回転連結構造は、第一の部材に間隔をあけて設けられた回転止め部及び受け部と、第二の部材に設けられて回転止め部と受け部との間に配置される連結部と、当接面を有する頭部と軸直角断面円形の軸部と頭部の上端面から穿たれた上端雌ねじ孔と軸部の下端面から穿たれた下端雌ねじ孔とを備えて軸部が回転止め部及び受け部並びに連結部を貫通する回転軸と、回転軸の上端雌ねじ孔に嵌められる取付ねじと、回転軸の下端雌ねじ孔に嵌められて回転軸の抜けを防止する抜止ねじとを有し、取付ねじが上端雌ねじ孔に嵌められることによって回転軸の頭部の上端面に第三の部材が固定され、また、回転軸の頭部の当接面に当接する当たり面が回転止め部に形成されて回転軸が第一の部材に対して相対回転することが制限され、一方で、第一の部材に対する第二の部材の回転は許容されるようにしている。
したがって、この回転連結構造によると、部材同士を連結するための回転軸自身が上端部に雌ねじ孔を有するようにしているので、当該回転軸によって連結された部材に他の部材を取り付ける場合には当該回転軸の上端雌ねじ孔に他の部材を取り付けるためのねじを嵌めることによって他の部材を固定することができる。
さらに、この回転連結構造によると、回転軸の頭部の当接面を第一の部材の当たり面と当接させることによって回転軸が第一の部材に対して相対回転しないようにしているので、回転軸とこれに設けられる上端雌ねじ孔若しくは下端雌ねじ孔にねじ止めされるねじとのうちの一方のみが他方に対して相対的に回転したりお互いが逆方向に回転したりすることがなく、したがってねじが弛んでしまうことがなく、回転軸及びねじによる堅固な連結・結合が維持される。
また、請求項記載の発明は、請求項記載の回転連結構造において、取付ねじを囲む領域を塞いで第三の部材に取り付けられるキャップを更に有し、当該キャップが下面から延出する係止部に設けられた係止爪を備えると共に取付ねじの頭部の下面と第三の部材との間に空間が設けられて係止爪が取付ねじの頭部の下面に係止されるようにしている。この場合には、部材を取り付けるためにもともと用いられる部品である取付ねじの頭部にキャップの係止爪を係止させるようにしているので、係止用のアンダーカットを設けるようにしたり係止用の部品を別途に取り付けるようにしたりすることなくキャップを装着することができる。
求項記載の回転軸及び請求項4記載の椅子によれば、回転軸によって連結された部材に他の部材を取り付ける場合には当該回転軸の上端雌ねじ孔に他の部材を取り付けるためのねじを嵌めることによって他の部材を固定することができるので、部材を取り付けるための部品の点数を抑えることが可能になる。さらに、回転軸とこれに設けられる上端雌ねじ孔若しくは下端雌ねじ孔にねじ止めされるねじとのうちの一方のみが他方に対して相対的に回転したりお互いが逆方向に回転したりすることがなく、したがってねじが弛んでしまうことがなく、回転軸及びねじによる堅固な連結・結合を維持することができるので、快適且つ安全な構造を長期に亘って維持することが可能になる。
また、請求項記載の回転連結構造によれば、回転軸によって連結された部材に他の部材を取り付ける場合には当該回転軸の上端雌ねじ孔に他の部材を取り付けるためのねじを嵌めることによって他の部材を固定することができるので、部材を取り付けるための部品の点数を抑えることが可能になる。さらに、回転軸とこれに設けられる上端雌ねじ孔若しくは下端雌ねじ孔にねじ止めされるねじとのうちの一方のみが他方に対して相対的に回転したりお互いが逆方向に回転したりすることがなく、したがってねじが弛んでしまうことがなく、回転軸及びねじによる堅固な連結・結合を維持することができるので、快適且つ安全な構造を長期に亘って維持することが可能になる。
さらに、請求項記載の回転連結構造によれば、係止用のアンダーカットを設けるようにしたり係止用の部品を別途に取り付けるようにしたりすることなくキャップを装着することができるので、アンダーカットを作成できない若しくは作成しにくい箇所であってもキャップの係止爪を確実に係止することが可能になり、さらに、部材の成型用の金型を複雑な形状にしないで済むと共に成形の工程の余計な手間を省くことができ、また、部品の点数を抑えることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1から図3に、本発明の回転軸並びに回転連結構造の実施形態の一例を示す。なお、本実施形態では、本発明の回転軸並びに回転連結構造を、図3に示すように、椅子の上部背フレーム10と背板11を支持する背フレームスプリング12との連結に加えてハンガー7の取り付けに適用した場合を例に挙げて説明する。ここで、本明細書においては、背板11に凭れて座(図示省略)に座った着座者を基準にして上下、前後、左右を定義する。
上部背フレーム10は椅子の背板11を支持する背支桿の上端側を構成するフレームである。本実施形態の上部背フレーム10は、例えば合成樹脂により一体成形されたもので、二股に分岐した分岐桿部10a,10aが上端側に形成されている。そして、上部背フレーム10は各分岐桿部10a,10aの上端部に背フレームスプリング連結部10b,10bをそれぞれ備える。
両背フレームスプリング連結部10b,10bは、各分岐桿部10a,10aの上端部から前方に突出する上下一対の凸部からなり、具体的には、上側の凸部である回転止め部1と下側の凸部である受け部2とからなる。
背板11は椅子の背凭れの主体を構成するものである。本実施形態の背板11は、背板本体11aと、後面上部寄りの左右両縁部に設けられた背フレームスプリング接続部11b,11bと後面下縁部の中央に設けられた背支桿取付部11cとを備える。
背フレームスプリング接続部11bは後方に突出する凸部として形成され、当該凸部に軸心が上下方向の取付軸貫通孔11dが設けられる。
背支桿取付部11cは、上部背フレーム10の下端に結合する下部背フレーム(図示省略)に取り付けられる。
背フレームスプリング12は、中間部の二箇所に設けられた左右一対の背支桿連結部12a,12aと、当該左右一対の背支桿連結部12a,12aの間の連結部12bと、各背支桿連結部12a,12aから左右にそれぞれ延出して設けられた左右一対のアーム部12c,12cと、左右両端部の背板接続部12d,12dとを一体に有するばね板状のもので例えば合成樹脂製のものである。背フレームスプリング12は連結部12bとアーム部12c,12cとにおいて弾性を有する。
両背板接続部12dは背フレームスプリング12の左右両端から斜め前方に突出する上下一対の凸部からなり、上下の凸部のそれぞれに軸心が上下方向の取付軸挿通孔12e,12eが形成される。
そして、背フレームスプリング12は、左右両端の背板接続部12d,12dにおいて背板11の背フレームスプリング接続部11b,11bと連結する。具体的には、背板接続部12dを構成する上下一対の凸部の間に背フレームスプリング接続部11bが配置されると共に背板接続部12dの上下一対の取付軸挿通孔12e,12eと背フレームスプリング接続部11bの取付軸貫通孔11dとの位置が合わせられ、これら取付軸挿通孔12e,12e及び取付軸貫通孔11dの全てを貫通する軸部を有する取付軸13aと当該取付軸13aの一端に嵌められるナット13bとによって各背板接続部12d,12dと各背フレームスプリング接続部11b,11bとが連結される。
なお、取付軸13aは中間の軸部よりも径が大きい頭部が一端に形成されていると共に取付軸挿通孔12e−貫通孔11d−挿通孔12eに挿通させた際に取付軸挿通孔12eから突出する他端には雄ねじが形成されている。そして、当該雄ねじ部分にナット13bが嵌められる。なお、取付軸13aを軸心とする背板接続部12dの回転を滑らかなものにするために取付軸貫通孔11dには取付軸13aと背フレームスプリング接続部11bとの間に介在させる樹脂製のブッシュ13cが嵌められる。
また、本実施形態のハンガー7は、両分岐桿部10a,10aの頂部間即ち両背フレームスプリング連結部10b,10bの上端部間に架設される板状のベース7gと、当該ベース7gの上面から起立させて設けられた二本の支柱7h,7hと、当該支柱7h,7hに支持されて水平配置されたハンガー本体7iとを備える。また、ベース7gは、当該ベース7gが載置される両背フレームスプリング連結部10b,10bの各部分においてベース7gの後方から下方に延出して設けられて背フレームスプリング連結部10bの後面に当接する後傾抑止片7d,7dを備える。
そして、本発明の回転軸並びに回転連結構造によって、背フレームスプリング12の中間部の二箇所に設けられた左右一対の各背支桿連結部12a,12aと上部背フレーム10の各背フレームスプリング連結部10b,10bとが連結されると共に、当該連結部においてハンガー7が上部背フレーム10に取り付けられる。
本実施形態の回転軸3は、上部背フレーム10の分岐桿部10aに間隔をあけて設けられた回転止め部1及び受け部2の貫通孔1b,2a並びに背フレームスプリング12に設けられて回転止め部1と受け部2との間に配置される背支桿連結部12aの貫通孔4を貫通する軸部3aと、回転止め部1に形成された当たり面1cと当接する当接面を有して軸部3aの上端に設けられる頭部3bと、該頭部3bの上端面から穿たれた上端雌ねじ孔3dと、軸部3aの下端面から穿たれた下端雌ねじ孔3cとを有すると共に、上端雌ねじ孔3dに嵌められてハンガー7を頭部3bの上端面に固定する取付ねじ8と、下端雌ねじ孔3cに嵌められて軸部3aの抜けを防止する抜止ねじ6とを備えるものである。
そして、本実施形態の回転連結構造は、上部背フレーム10の分岐桿部10aに間隔をあけて設けられた回転止め部1及び受け部2と、背フレームスプリング12に設けられて回転止め部1と受け部2との間に配置される背支桿連結部12aと、当接面を有する頭部3bと軸直角断面円形の軸部3aと頭部3bの上端面から穿たれた上端雌ねじ孔3dと軸部3aの下端面から穿たれた下端雌ねじ孔3cとを備えて軸部3aが回転止め部1及び受け部2並びに背支桿連結部12aを貫通する回転軸3と、回転軸3の上端雌ねじ孔3dに嵌められてハンガー7を回転軸3の頭部3bの上端面に固定する取付ねじ8と、回転軸3の下端雌ねじ孔3cに嵌められて回転軸3の抜けを防止する抜止ねじ6とを有し、回転軸3の頭部3bの当接面に当接する当たり面1cが回転止め部1に形成されて回転軸3が分岐桿部10aに対して相対回転することが制限されるものである。
回転軸3は、円柱状の軸部3aと、当該軸部3aの一端に形成された軸直角断面六角形の頭部3bとを有する。そして、軸部3aの頭部3bと反対側の端面(本実施形態では下端面になる)から軸部3aの軸心方向に穿たれた下端雌ねじ孔3cが形成されている。なお、上端雌ねじ孔3dも軸部3aの軸心方向に設けられている。
背フレームスプリング連結部10bは、間隔をあけて設けられた上下一対の凸部を有して側面視コ字形状をなす。具体的には、背フレームスプリング連結部10bは、分岐桿部10aから前方に突出する上側凸部の回転止め部1及び下側凸部の受け部2の二つの凸部を有する。
回転止め部1には、回転軸3の頭部3bとほぼ同じ大きさの平面視六角形の六角凹み1aと、当該六角凹み1aの下端面と連通して回転止め部1を貫通する回転軸挿通孔1bとが形成される。
回転止め部1の六角凹み1aは回転軸3が回転止め部1即ち分岐桿部10aに対して相対的に軸回転しないようにするためのものであり、六角凹み1aの内周面が回転軸3の頭部3bの側面(本実施形態では即ち当接面)と当接する当たり面1cになる。本実施形態では、回転軸3の頭部3b及び当該頭部3b近傍の軸部3aを取り囲むように設けられた周壁1fによって六角凹み1aが形成されている。
受け部2には、軸心が回転止め部1の回転軸挿通孔1bの軸心と一致し、受け部2を貫通する回転軸挿通孔2aが形成される。
また、背フレームスプリング12の背支桿連結部12aには当該背支桿連結部12aを上下方向に貫通する回転軸貫通孔4が形成される。
ここで、本実施形態では、回転軸3を軸心とする背支桿連結部12aの回転を滑らかなものにするために背支桿連結部12aの回転軸貫通孔4の上下両端部に回転軸3と背支桿連結部12aとの間に介在させる樹脂製のブッシュ5が嵌められる。また、上下一対のブッシュ5はそれぞれ背支桿連結部12aの上下端面よりも僅かに突出しており、ブッシュ5が回転止め部1の下端面に当接すると共に受け部2の上端面に当接する一方で背支桿連結部12aの上下端面が回転止め部1及び受け部2に接触することがないようにして背フレームスプリング連結部10bに対して背支桿連結部12aが滑らかに回転することができるようにしている。
そして、背フレームスプリング12の各背支桿連結部12a,12aと上部背フレーム10の各分岐桿部10a,10aの背フレームスプリング連結部10b,10bとの連結は、まず、背フレームスプリング連結部10bに間隔をあけて設けられた上下一対の凸部である回転止め部1と受け部2との間に背支桿連結部12aが配置されると共に回転止め部1の回転軸挿通孔1b及び受け部2の回転軸挿通孔2aと背支桿連結部12aの回転軸貫通孔4との位置が合わせられる。
そして、回転軸3の軸部3aが回転止め部1の回転軸挿通孔1b側から挿入され、回転軸貫通孔4(同時に、回転軸貫通孔4の上下端のブッシュ5)及び回転軸挿通孔2aを貫通し、軸部3aの下端面が受け部2の下端面に達する。このとき、回転軸3の頭部3bは回転止め部1の六角凹み1aに嵌められる。これにより、回転軸3の頭部3bの側面(本実施形態では即ち当接面)が六角凹み1aの内周面即ち当たり面1cに当接し、回転軸3が回転止め部1即ち分岐桿部10aに対して相対的に回転することが制止される。
そして、回転軸3が抜けてしまうことを防ぐため、回転軸3の軸部3aの先端部分に穿たれた下端雌ねじ孔3cに受け部2側から抜止ねじ6の雄ねじ部6aが嵌められる。このとき、抜止ねじ6の頭部の雄ねじ部6a側の面6bが軸部3aの先端面に直接当接して回転軸3と抜止ねじ6とがねじ止めされる。
そして、上述のようにして背フレームスプリング12の各背支桿連結部12a,12aと連結された両分岐桿部10a,10aに、具体的には両背フレームスプリング連結部10b,10bの回転止め部1,1の上端にハンガー7が取り付けられる。
両回転止め部1,1の上端に、六角凹み1aを囲むように係合段差1dが形成される。一方、ハンガー7のベース7gの下面には係合段差1dと係合する段差が設けられ、両段差を係合させてベース7gが両回転止め部1,1の上端に載置される。
ベース7gには、回転止め部1の上端に載置された状態で回転軸3の上端雌ねじ孔3dの位置と一致する位置に取付ねじ貫通孔7aが形成される。
そして、取付ねじ貫通孔7aから取付ねじ8が挿入されて回転軸3の上端雌ねじ孔3dにねじ止めされる。
これにより、ハンガー7のベース7gが回転止め部1に対して、すなわち、ハンガー7が上部背フレーム10に対して取り付けられて固定される。
以上のように構成された本発明の回転軸及び回転連結構造によれば、部材同士を連結するための回転軸3自身が上端部に上端雌ねじ孔3dを有するようにしているので、回転軸3によって連結された部材に他の部材を取り付ける場合に回転軸3の上端雌ねじ孔3dに他の部材を取り付けるための取付ねじ8を嵌めることによって他の部材を固定することができ、部品点数を抑えることができる。さらに、回転軸3の六角形をなす頭部3bの側面(即ち当接面)を六角凹み1aの内周面即ち当たり面1cと当接させることによって回転軸3自身は回転止め部1即ち分岐桿部10aに対して相対回転することがないと共に回転軸3の軸部3aと抜止ねじ6とが直接当接して固定されるので、回転軸3を軸心として分岐桿部10aに対して背フレームスプリング12が回転しても抜止ねじ6が弛んでしまうことがなく、堅固な連結を維持することができる。
また、本発明の回転軸及び回転連結構造によれば、抜止ねじ6を外すことのみによって回転軸3を抜き取ることが可能であるので、部材同士の連結を解除して分解することが容易であり、例えば一部の部品の交換や廃棄する際の部材の素材毎の分別を容易に行うことができる。
本実施形態の回転連結構造は、さらに、ハンガー7のベース7gの上端に装着される着脱自在のキャップ9を有する。
キャップ9は、ハンガー7を固定するための取付ねじ8及びこれに係る構造を隠すことにより見かけを良くすると共に余計な凹凸を塞いで引っ掛かりを防止するために取り付けられるものであり、ベース7gの取付ねじ8を囲む領域7fに装着される。
ハンガー7のベース7gにおいては、取付ねじ8を挿入する取付ねじ貫通孔7aを囲む領域7fがベース7gの上端面に対して凹みになっている。そして、この凹み領域7fの周縁部には係止段差7bが形成される。また、ベース7gの上端面に開口部を有する係止溝7eがベース7gの後部であって後傾抑止片7dの付け根に形成される。
キャップ9は、蓋部9aと、蓋部9aの後端部から下方に延出する差し込み部9bと、蓋部9a下面の前縁部寄りの位置から下方に延出する係止部9cとを有する。そして、当該係止部9cは後方に突出する係止爪9dを下端部に有する。なお、キャップ9は当然ながらベース7gの凹み領域7fの形状と一致する形状に形成され、本実施形態では、蓋部9aが前円後方形状をなし後部が下方に湾曲している形状に形成される。
そして、キャップ9の差し込み部9bがベース7gの係止溝7eに差し込まれると共に蓋部9aの周縁部が係止段差7bに係止されてキャップ9がベース7gの上端に装着される。
このとき、キャップ9の係止部9cの係止爪9dは、取付ねじ8の頭部の縁部に当接した後に係止部9cをやや反らせながら当該縁部を摺動し、取付ねじ8の頭部の下面に達して頭部縁部に係止する。これによってキャップ9がベース7gの上端に固定される。このとき、係止爪9dを取付ねじ8の頭部縁部下面に進入させるための空間である凹み7cが取付ねじ8の前側に形成されている。なお、係止爪9dを取付ねじ8の頭部縁部下面に進入させて係止させるための空間は頭部縁部全周に亘って設けられるようにしても良いし、係止爪9dを係止させる部分に少なくとも設けられていれば良い。
以上のように構成されたキャップの取付構造によれば、本実施形態のキャップ9の係止爪9dのような形状の係止爪を引っ掛けて係止するためには通常はアンダーカットや部品を別に設けるようにしなければないところ、部材を取り付けるためにもともと用いられる部品に係止爪9dを係止することができる。したがって、係止用のアンダーカットを別途に形成する必要がないので部材の成型用の金型を複雑な形状にしないで済むと共に成形の工程の余計な手間を省くことができる。また、係止用の部品を別途に取り付ける必要がないのでその分の部品点数を抑えることができる。
また、以上のように構成されたキャップの取付構造によれば、蓋部9aの後部の湾曲した部分を前方に軽く押しながら上に持ち上げることによってキャップ9を簡単に取り外すことができるので、ハンガー7を取り外したり回転軸3を取り外す場合のキャップ9の取り外しの手間がほとんどかからず、例えば一部の部品の交換作業の容易性を損なうことがない。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態では、上端面から穿たれた雌ねじ孔を有する部品として回転軸3を例に挙げて説明したが、上端面から穿たれた雌ねじ孔を有するようにするという本発明の技術的思想を適用することができる部品は本実施形態の回転軸3のような構造並びに用途を有するものに限られるものではなく、或る部材と他の部材とを結合する部品即ち単なるボルトに適用することも可能である。
また、本実施形態では、図3に構成を示す椅子の上部背フレーム10と背板11を支持する背フレームスプリング12との連結に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明の回転軸並びに回転連結構造が適用され得る部材の連結の態様はこれに限られるものではない。具体的には例えば、図3に示す構成における背板11と背フレームスプリング12との連結に適用しても良いし、椅子の肘掛けの肘当て(即ち天板部分)と当該肘当てを支持する肘支柱との連結に用いても良い。さらに、本発明の回転軸並びに回転連結構造は、椅子を構成する部材同士の連結に限られるものではなく、部材同士を回転軸を介して連結する場合に広く用いることが可能である。
また、本実施形態では、回転軸と当該回転軸を取り付ける部材とが当接し合う面(本実施形態では当接面と当たり面)を有するようにしているが、当接し合う面を有しない回転軸であっても構わない。この場合であっても、回転軸の雌ねじ孔に他の部材を取り付けるためのねじを嵌めるようにすることによって部材を取り付けるための部品の点数を抑えることが可能になるという効果を奏する。
また、本実施形態では頭部3bが上になるように回転軸3を配置して上端側に取付ねじを嵌めると共に下端側に抜止ねじを嵌めるようにしているが、頭部3bが下になるように回転軸3を配置して下端側に取付ねじを嵌めると共に上端側に抜止ねじを嵌めるようにしても良い。さらに、回転軸3を横向きにして用いるようにしても良い。なお、雌ねじ孔を有するボルトとして用いる場合も、雌ねじ孔が穿たれた側が上になるようにボルトを配置しても良いし、下になるように配置しても良いし、ボルトを横向きにして用いるようにしても良い。
また、本実施形態では、回転軸3の頭部3bと当該頭部3bを嵌め合わせる凹み1aとを共に平面視六角形にするようにしているが、これらの形状は六角形に限られるものではなく、回転軸と当該回転軸を取り付ける部材とが当接し合う面(即ち当接面と当たり面)を有して部材の回転若しくは揺動によって回転軸が自身が取り付けられた部材に対して相対的に回転しないようにすることができるのであればどのような態様であっても構わない。具体的には例えば、他の多角形であっても構わないし、円形の一部が切り取られて面が形成されているようにしても構わないし、回転軸の頭部に凹部が形成されると共に当該凹部に嵌め合わせる凸部を回転軸を取り付ける部材に設けるようにしても構わない。
本発明の回転軸並びに回転連結構造の実施形態の一例を示す図で、連結部分の断面図である。 本発明の回転軸並びに回転連結構造の実施形態の一例を示す図で、連結部分の斜視図である。 本発明の回転軸並びに回転連結構造の実施形態の一例を説明するための背板と背フレームスプリングと上部背フレームとハンガーとの構成を示す斜視図である。 従来の椅子の部材同士の取付構造を示す一部切欠斜視図である。
符号の説明
1 回転止め部
2 受け部
3 回転軸
3a 軸部
3b 頭部
3c 下端雌ねじ孔
3d 上端雌ねじ孔
6 抜止ねじ
7 ハンガー
8 取付ねじ
10a 分岐桿部
12 背フレームスプリング
12a 背支桿連結部

Claims (4)

  1. 第一の部材に間隔をあけて設けられた回転止め部及び受け部の貫通孔並びに第二の部材に設けられて前記回転止め部と前記受け部との間に配置される連結部の貫通孔を貫通する軸部と、前記回転止め部に形成された当たり面と当接する当接面を有して前記軸部の上端に設けられる頭部と、該頭部の上端面から穿たれた上端雌ねじ孔と、前記軸部の下端面から穿たれた下端雌ねじ孔とを有すると共に、前記上端雌ねじ孔に嵌められる取付ねじと、前記下端雌ねじ孔に嵌められて前記軸部の抜けを防止する抜止ねじとを備え、前記取付ねじが前記上端雌ねじ孔に嵌められることによって前記頭部の上端面に第三の部材を固定し、また、前記頭部の当接面が前記第一の部材の前記回転止め部の前記当たり面に当接して前記第一の部材に対する相対回転が制限され、一方で、前記第一の部材に対する前記第二の部材の回転は許容することを特徴とする回転軸。
  2. 第一の部材に間隔をあけて設けられた回転止め部及び受け部と、第二の部材に設けられて前記回転止め部と前記受け部との間に配置される連結部と、当接面を有する頭部と軸直角断面円形の軸部と前記頭部の上端面から穿たれた上端雌ねじ孔と前記軸部の下端面から穿たれた下端雌ねじ孔とを備えて前記軸部が前記回転止め部及び前記受け部並びに前記連結部を貫通する回転軸と、前記回転軸の上端雌ねじ孔に嵌められる取付ねじと、前記回転軸の下端雌ねじ孔に嵌められて前記回転軸の抜けを防止する抜止ねじとを有し、前記取付ねじが前記上端雌ねじ孔に嵌められることによって前記回転軸の頭部の上端面に第三の部材が固定され、また、前記回転軸の頭部の当接面に当接する当たり面が前記回転止め部に形成されて前記回転軸が前記第一の部材に対して相対回転することが制限され、一方で、前記第一の部材に対する前記第二の部材の回転は許容されることを特徴とする回転連結構造。
  3. 前記取付ねじを囲む領域を塞いで前記第三の部材に取り付けられるキャップを更に有し、当該キャップが下面から延出する係止部に設けられた係止爪を備えると共に前記取付ねじの頭部の下面と前記第三の部材との間に空間が設けられて前記係止爪が前記取付ねじの頭部の下面に係止されることを特徴とする請求項記載の回転連結構造。
  4. 前記第一の部材が背フレームを構成する部材であると共に前記第二の部材が背凭れを構成する部材である請求項1記載の回転軸を有することを特徴とする椅子。
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