JP5432116B2 - 照明装置 - Google Patents
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(1)足場用の単管パイプを組み立てた後に、選択された所定箇所毎に前記固定金具を取り付け施工し、そして、その固定金具に所定の照明装置(水銀灯など)を取付施工しなければならない。このような施工を足場用の単管パイプの組立作業とは別途に必要であったため、足場施工の作業が面倒であるとともに、その照明装置の設置作業が大変煩わしく、その分の作業時間も要していたものであった。
また、専用のフックを介して照明装置を吊り下げ保持する場合であっても、作業上の煩わしさは同様である。
(2)単管パイプに前記固定金具および照明装置が突出した状態で設置されるものであったため、その設置箇所によっては、施工者などが施工器具や施工材料などをもって足場を歩行する際に、前記器具や材料などが固定金具や照明装置に接触してしまう虞があり、歩行の安全性を確保し得ない。また、接触して照明装置を破損させてしまう虞もあった。さらには、破損した照明装置の破損部品が下方に落下すると、下で作業している施工者などに大変危険であった。
また、専用のフックを介して照明装置を吊り下げ保持する場合であっても、上述した危険性を有していることは同様である。
前記外筒部内に緊密状に内装される直管型のライト部とで構成されており、
ライト部は、外筒部よりも短尺で、透過性パイプ部で覆われた発光部と、発光部の両側に設けられ、弾性部材で形成された環状の密着部とで構成されており、
外筒部は、筒両側に所定長さの中空領域を残してその左右の中空領域の間において切り欠き窓部を設けており、
前記外筒部は、切り欠き窓部の設けられた領域が、ライト部の発光部が位置する発光部配設領域とされ、
前記外筒部の両側に位置するそれぞれの中空領域は、ライト部の左右の密着部がそれぞれ緊密状に密着されるライト部固着領域と、前記ライト部固着領域と外筒部の端部との間に設けられ、所定の内筒部材を嵌め入れる内筒部材挿入領域とされており、
前記内筒部材挿入領域に相対する外筒部の外面領域は、クランプ取付領域を構成していることを特徴とする照明装置としたことである。
すなわち、従来から使用されている足場用の単管パイプと同一形態(同一素材)のパイプを外筒部として使用しているため、足場の一部として使用できる。
これにより、別途照明器具を足場用の単管パイプの外側に固定したり、あるいは照明器具をフックなどで吊り下げ配置したりする必要がなくなる。すなわち、照明器具が単管パイプと一体になっており、照明器具が単管パイプの外部に備えられることがなくなるため、照明器具の落下の危険性や施工上の邪魔になるという虞もない。
また、足場を組むときに一緒に照明装置も完備されることとなるため、別途照明装置を配設する手間や煩わしさもない。
なお、本実施形態は、本発明の一実施形態であって、何等これらに限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
なお、本実施形態では、円筒体をもって説明するが、その筒形状もこれに限定解釈されず、角筒体であってもよい。また、外筒部1の全体長さや径の大きさなども限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
切り欠き窓部2の切り欠き領域(筒長さ方向の領域・筒周方向の領域)は広狭任意であって、本発明の範囲において設計変更可能である。より広域を照らす場合には切り欠き窓部2の領域を広く(大きく)とり、ピンポイントに照らす場合には切り欠き窓部2の領域を狭く(小さく)とることができる。また、切り欠き窓部2は、外筒部1に断続的に設けてスポット的に照らすようにすることも可能である。
発光部4の長さは、外筒部1の切り欠き窓部2の長さ(外筒部1の長さ方向)とほぼ同程度の長さであって、外筒部1内に挿入された際に、外筒部1の切り欠き窓部2から臨むように設定されている。
本実施形態では、発光部4の透過性パイプ部5をポリカーボネート製としているため、外部からの衝撃に強く割れにくいため、特に作業足場の一部として組み込んで使用するのに適している。
外パイプ部16は、透過性パイプ部5と同様に透過性を有する材質、本実施形態では透明のポリカーボネート製で所望長さの円筒形状に形成されており、密着部10に形成されている段部10aに端部が嵌め込まれて密着部10と一体化されている。
すなわち、一個ないし複数個のLEDパッケージ7を配設してなる短尺の一枚板からなるものを多数電気的に接続したものであってもよい。
また、LEDパッケージも特に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で周知の構造が適用可能である。
入力線8,出力線9は、接続プラグ8a,9aが、多数のLEDパッケージ7を電気的に接続した基板6のそれぞれの端部と電気的に接続されている口金17,17に、それぞれが着脱自在に接続されて密着部10,10の外方に突出して位置している。
そして、それぞれ隣り合う部材、すなわち本実施形態の照明装置同士が隣り合う場合には、一方の本実施形態照明装置の接続プラグ8bが、隣り合う本実施形態照明装置の接続プラグ9bと着脱自在に接続される。
これにより、本実施形態の照明装置が複数台連結できる、いわゆる「渡り配線」が講じえる。なお、もっぱら屋外で使用される場合には、接続プラグ8,9には防水プラグを使用するのが好ましい。
また、密着部10は、上述した外パイプ部16の端部が嵌め込まれる段部10aが環状に形成されている。
密着部10は、上述のように形成されていることにより、前記外筒部1内に内装される際に、その弾性力に抗して押し縮められて外筒部1内に嵌め入れられるため、嵌め入れ完了後は、外筒部1内のライト部固着領域A11,A21にてその弾性力により緊密状に固定される機能とシールする機能の双方を発揮している。
なお、密着部10の外径は、前記外筒部1の内径に緊密に嵌まり合う程度の外径であることはいうまでもない。密着部10は、例えば本実施形態では合成ゴムにて形成されているが、外筒部1のライト部固着領域A11,A21に緊密状に嵌り合う程度の弾性を有していれば特にその材質に限定解釈されるものではなく、軟質合成樹脂材など周知の材質からなるものに設計変更可能である。
また、シールリップ11の形状は特に限定解釈はされないが、切り欠き窓部2から外筒部1の中空領域A1,A2内に雨水や埃などが浸入しないように外向きリップとするのが好ましい。
また、シールリップ11は、複数設けてシール性を向上させることも可能である。図6は、複数の環状シールリップ11を設けた一実施形態で、それぞれのシールリップ11は、リップ先端同士がそれぞれ外向きになるように形成されている。
なお、本実施形態では上述のとおり、シールリップ11を備える構成を採用しているが、シールリップ11は本発明において限定解釈されるものではない。
内筒部材12の材質は特に限定解釈されるものではなく、ゴム材・軟質合成樹脂材などの弾性材に限らず、金属などであってもよく本発明の範囲内である。
弾性材によって内筒部材12を形成する場合、挿入部分13が内筒部材挿入領域A12,A22の内径よりも大径で、突出部分14が隣り合う部材(本実施形態と同一の照明装置あるいは単管パイプ)の内径よりも大径とし、その弾性力に抗して挿入し、それぞれ復元する力によって緊密に密着するように構成する。
なお、金属材などで内筒部材12を形成する場合には、その嵌め込む際の操作性をよくするため、外筒部1の内筒部材挿入領域A12,A22の内径よりもわずかに小径に形成してもよい。このような構成とした場合には、緊密な連結はできないため、内筒部材(ジョイント部材)12の外周に、Oリングなどのシール部材を備えるようにすると良い。
すなわち、この内筒部材(ジョイント部材)12を嵌入している領域の外周に、クランプCを取り付けることとすることで、外筒部1内に配設されているライト部3にクランプCの取付領域がこないようにする。これにより、クランプ取付時においてライト部3を損傷するような虞もない。
一例を挙げると、外筒部1の外周面に設けられるクランプ取付領域(内筒部材挿入領域)A4と外筒部1の中空領域A1(A2)に設けられるライト部固着領域A11(A21)との境界位置に対応する外筒部1の外周面に、所定の識別用突起(突起は断続的でも、環状に連続しているものでも良い。)を設けたり、境界位置で色分けをして識別したりすることが考えられる(それぞれ図示は省略する。)。
なお、外筒部として、従来から使用されている足場用の鋼鉄製の単管を使用することも可能である。
このように、本実施形態の照明装置を用いることにより、作業足場を構築する工程で、足場に必要な照明器具も一緒に組み込むことができるため、施工上極めて効率性が良い。
また、本実施形態の照明装置であれば、構築した作業足場の歩行領域に、照明器具が突出したり、垂れ下がっていたりすることもないため、作業者(施工者)の歩行安全性においても大変有用である。
さらに、照明の方向を変えたい場合には、一旦、本実施形態の照明装置を取り付け固定しているクランプCを緩め、外筒部1の軸心Rを中心として所定方向(図3(b)および図5にて矢印R1で示す方向)に回転作動させれば照明の方向を360度任意に変えることができる。
従って、従来のように露出した照明装置の配線に作業者が引っかかり大変危険であったという不具合も解消され安全性が向上する。
また、従来のように、配線が引っかからないように養生する別途手間も不要となるため、養生に要する作業時間・作業労力および作業コストが軽減できる。
従って、まっすぐな指向性をもったLEDの光によって作業足場の足元を上方から効率よく照らすことができる(図5参照)。なお、LEDパッケージのレンズ形状やLEDパッケージの配設の仕方あるいは反射させる部材の配設などによって指向性の度合いを任意に変更可能であることはいうまでもない。
なお、作業足場のどの位置に本実施形態の照明装置を組み込むかは施工現場に応じて適宜設計変更可能であり、種々の作業現場の態様に広く対応することができる。
また、本実施形態では、本実施形態の照明装置を、単管パイプPとともにクランプCを介して水平に取り付けて作業足場を構築する横管の一つとしているが、縦管として用いることができることはいうまでもない。
また、本発明照明装置の全体長さ・太さ・形状なども、その利用形態に応じて適宜設計変更されるものである。
2 切り欠き窓部
3 ライト部
4 発光部
5 透過性パイプ部
6 基板
7 LEDパッケージ
8 入力線
9 出力線
10 密着部
12 内筒部材
A1,A2 中空領域
A11,A21 ライト部固着領域
A12,A22 内筒部材挿入領域
A3 発光部配設領域
A4 クランプ取付領域
Claims (6)
- 両端を開放した鋼鉄製中空筒状の外筒部と、
前記外筒部内に緊密状に内装される直管型のライト部とで構成されており、
ライト部は、外筒部よりも短尺で、透過性パイプ部で覆われた発光部と、発光部の両側に設けられ、弾性部材で形成された環状の密着部とで構成されており、
外筒部は、筒両側に所定長さの中空領域を残してその左右の中空領域の間において切り欠き窓部を設けており、
前記外筒部は、切り欠き窓部の設けられた領域が、ライト部の発光部が位置する発光部配設領域とされ、
前記外筒部の両側に位置するそれぞれの中空領域は、ライト部の左右の密着部がそれぞれ緊密状に密着されるライト部固着領域と、前記ライト部固着領域と外筒部の端部との間に設けられ、所定の内筒部材を嵌め入れる内筒部材挿入領域とされており、
前記内筒部材挿入領域に相対する外筒部の外面領域は、クランプ取付領域を構成していることを特徴とする照明装置。 - 内筒部材挿入領域に嵌め入れる所定の内筒部材は、内筒部材挿入領域に嵌入される部分と、外筒部の端部から突出し、隣り合う所定の部材に嵌入される突出部分とを有するジョイント部材であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 発光部は、透過性パイプ部内に多数のLEDを表面に実装したLED基板が配されていることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
- 密着部は、LED基板に接続された配線が端部から突出しており、前記配線はジョイント部材内を挿通して配設されることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
- 密着部は、その外周に環状のシールリップを備えたことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
- 隣り合う所定の部材は、所定の作業足場を構築する足場用の単管パイプで、外筒部は、その筒外径および筒内径が、前記単管パイプのパイプ外径およびパイプ内径と同一とし、前記足場用の単管パイプとともに組み立てられて所定の作業足場を構築することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の照明装置。
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