JP5431387B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、当り遊技中には当り遊技演出が演出実行手段で行われるように構成された遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、大当りに当選した際、入賞手段(大入賞口)の開放態様を異ならせた複数種類の大当り遊技のうち何れかが付与されるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1のパチンコ遊技機においては、大当りに当選した際、1回の大入賞口の開放時間(開放態様)を異ならせた(「0.2秒」、「6秒」、「26秒」)複数種類の大当り遊技のうち何れかが付与されるようになっている。そして、特許文献1では、1回の大入賞口の開放時間が長いほど大入賞口への入球及びこれに伴う賞球払出の実行可能性が高まるように設定されている。なお、特許文献1では、1回の大入賞口の開放時間が「0.2」又は「6秒」であればラウンド数を2回に設定する一方で、1回の大入賞口の開放時間が「26秒」であればラウンド数を7回又は15回に設定している。
特開2010−167024号公報(段落[0052]、及び図3)
しかしながら、特許文献1のように複数種類の大当り遊技を有したパチンコ遊技機では、これら複数種類の大当り遊技をそれぞれに遊技者に楽しませるために、それぞれに専用の大当り遊技中の演出を設定してしまうと、それぞれの大当り遊技を楽しませることはできるものの、今回付与されている大当り遊技を楽しむことしかできなかった。すなわち、複数種類の大当り遊技を有していたとしても、これらが互いに関連付けられていなければ、大当り遊技中には今回付与されている大当り遊技を楽しむことしかできなかった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、複数種類の当りを互いに関連付けて当り遊技中に複数種類の当りに期待できる演出を行うことで、当り遊技を遊技者に楽しませることができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、当りか否かの当り抽選に当選した場合に、入賞手段を開放する当り遊技を定めた当りの種類を選択し、図柄変動ゲームの終了後に、前記当りの種類に基づいた前記当り遊技が行われ、前記当り遊技中には当り遊技演出が演出実行手段で行われるように構成された遊技機において、前記当りの種類には、遊技者にとっての利益が小さい小利益当り遊技を定めた小利益当りと、前記利益が前記小利益当り遊技よりも大きい中利益当り遊技を定めた中利益当りと、前記利益が前記中利益当り遊技よりも大きい大利益当り遊技を定めた大利益当りとを含み、各当り遊技として前記入賞手段を開放させる場合に対応する当り遊技制御を実行する当り遊技制御手段と、前記当り遊技演出を行わせるように前記演出実行手段を制御する演出制御手段と、を備え、前記当り遊技制御手段は、各当り遊技制御の開始から所定時間の経過後に前記入賞手段を開放させるように制御し、前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御において、途中までは前記入賞手段の開放態様が前記小利益当り遊技に応じた当り遊技制御と同一となるように前記入賞手段を開放させるようになっており、前記演出制御手段は、前記当り遊技制御手段の各当り遊技制御の何れかの制御の開始に伴い、共通当り遊技演出を行わせ、前記中利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記共通当り遊技演出の途中から前記中利益当り遊技が行われていることを遊技者に報知する中利益報知演出を行わせる一方、前記小利益当り遊技及び前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記中利益報知演出が実行されるタイミングよりも後から特別当り遊技演出を行わせ、前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記入賞手段の開放態様が前記小利益当り遊技に応じた当り遊技制御と同一に制御される間だけ前記特別当り遊技演出を行わせ、その後から前記大利益当り遊技が行われていることを遊技者に報知する大利益報知演出を行わせることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記当り遊技制御手段は、前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御において、前記入賞手段の開放態様を前記小利益当り遊技と同一に制御した後、さらに前記入賞手段を開放させるようになっており、前記大利益報知演出は、前記大利益当り遊技において、前記入賞手段の開放態様が前記小利益当り遊技と同一に制御された後、さらに前記入賞手段が開放されるまでの間に行われるように構成されたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記演出制御手段は、前記中利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記共通当り遊技演出の途中であって最初の前記入賞手段が開放されるまでの間に前記中利益報知演出を行わせる一方、前記小利益当り遊技及び前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、最初の前記入賞手段の開放に合わせて前記特別当り遊技演出を行わせることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記演出制御手段は、前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記共通当り遊技演出とは異なる演出内容である専用当り遊技演出を実行させる場合もあることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の遊技機において、前記当り遊技の契機となる図柄変動ゲームでは、前記共通当り遊技演出が行われる場合には共通表示結果が導出される一方、前記専用当り遊技演出が行われる場合には前記共通表示結果とは異なり前記大利益当り遊技が行われることを遊技者に報知する専用表示結果が導出されることを要旨とする。
本発明によれば、複数種類の当りを互いに関連付けて当り遊技中に複数種類の当りに期待できる演出を行うことで、当り遊技を遊技者に楽しませることができる。
パチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図。 大当りの種類を説明する説明図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 変動パターンを説明する説明図。 演出モードを説明する説明図。 (a),(b)は当り遊技中の演出内容を説明する説明図。 (a)〜(c)はチャンスA共通演出を説明する説明図、(d)〜(f)はチャンスB共通演出を説明する説明図。 (a)〜(l)はチャンスA共通演出の実行態様を説明する説明図。 (a)〜(g)はチャンスB共通演出の実行態様を説明する説明図。
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機の遊技盤10のほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示装置としての演出表示装置11が配設されている。演出表示装置11には、複数の図柄列(本実施形態では3列)を変動表示させて行う図柄変動ゲームを含み、該図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出が画像表示される。本実施形態において演出表示装置11の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。演出表示装置11の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄、以下、「飾図」と示す)を用いて行われる。
また、演出表示装置11の左下には、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12aと第2特別図柄表示装置12bとが配設されている。第1特別図柄表示装置12a又は第2特別図柄表示装置12bでは、特別図柄(以下、「特図」と示す)を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。特図は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果、小当りか否かの内部抽選(小当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。以下、第1特別図柄表示装置12aの図柄変動ゲームを第1図柄変動ゲームとしての「第1特図変動ゲーム」と示し、第1特図変動ゲームで用いる特図を第1図柄としての「特図1」と示す。また、第2特別図柄表示装置12bの図柄変動ゲームを第2図柄変動ゲームとしての「第2特図変動ゲーム」と示し、第2特図変動ゲームで用いる特図を第2図柄としての「特図2」と示す。また、以下の説明で、第1特図変動ゲームと第2特図変動ゲームを纏めて示す場合には「特図変動ゲーム」と示す。また、以下の説明で、単に「特図」と示す場合には、特図1と特図2の両図柄を示すものとする。
第1特別図柄表示装置12aと第2特別図柄表示装置12bには、複数種類(本実施形態では、第1特別図柄表示装置12aでは102種類、第2特別図柄表示装置12bでは101種類)の特図の中から、大当り抽選又は小当り抽選の抽選結果に応じて選択された特図が、特図変動ゲームの終了によって確定停止表示される。第1特別図柄表示装置12aにおける102種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる100種類の大当り図柄と、小当りを認識し得る図柄となる1種類の小当り図柄と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄と、に分類される。また、第2特別図柄表示装置12bにおける101種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる100種類の大当り図柄と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄と、に分類される。なお、小当り図柄は、第1特別図柄表示装置12aにおける特図にのみ含まれている。大当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。小当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者には、小当り遊技が付与される。
また、演出表示装置11には、各列毎に[1]〜[8]の8種類の数字が飾図として表示されるようになっている。また、演出表示装置11における各列の飾図は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って変動表示されるようになっている。図柄の変動(変動表示)とは、演出表示装置11、第1特別図柄表示装置12a及び第2特別図柄表示装置12bにおいて、表示図柄の種類を変化させながら図柄又は図柄列が動作している状態を示す。
演出表示装置11は、第1特別図柄表示装置12a及び第2特別図柄表示装置12bに比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾図は特図に比較して遥かに大きく表示される。このため、遊技者は、演出表示装置11に確定停止表示された飾図から当り(大当り又は小当り)又ははずれを認識し得る。そして、演出表示装置11には、特図変動ゲームの表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的に言えば、特図変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示される場合には、原則、演出表示装置11にも大当り図柄が確定停止表示される。本実施形態において、飾図による大当り図柄は、全列の図柄が同一図柄となる図柄組み合わせ([222],[777]など)とされている。
また、特図変動ゲームではずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置11にもはずれ図柄が確定停止表示される。本実施形態において、飾図によるはずれ図柄は、全列の図柄が異なる図柄となる図柄組み合わせ([135],[246]など)、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる図柄となる図柄組み合わせ([151],[767]など)とされている。
また、特図変動ゲームで小当り図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置11に確変示唆図柄が確定停止表示される。また、特図変動ゲームで大当りを認識し得る大当り図柄が確定停止表示される場合でも、演出表示装置11に確変示唆図柄が確定停止表示される場合もある。なお、確変示唆図柄は、大当り抽選の抽選確率が低確率(通常確率)から高確率に変動する確率変動状態(以下、「確変状態」と示す)が付与される可能性があることを示唆する図柄である。本実施形態において、飾図による確変示唆図柄は、3列のうち、左右2列に表示された同一の数字図柄との組み合わせにより、中列が大当り又は小当りに当選したことを認識できる符号図柄([☆(星)])となる図柄組み合わせ([1☆1]や[2☆2]など)とされている。
また、演出表示装置11では、遊技者側から見て左列→右列→中列の順に図柄列の変動が停止するとともに、変動停止によって図柄列毎に飾図が一旦停止表示される。そして、一旦停止表示された左列と右列が同一図柄の場合には、その図柄組み合わせからリーチ状態を認識できる。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが、リーチの図柄組み合わせとなる。図柄の変動が停止するとは、演出表示装置11において図柄が停止表示されている状態を示す。そして、停止表示には、図柄がゆれ変動状態で表示されている一旦停止表示と、図柄が確定停止している確定停止表示とがある。
また、演出表示装置11の右下には、複数個(本実施形態では4個)の第1特図保留発光部を備えた第1特別図柄保留表示装置13aが配設されている。第1特別図柄保留表示装置13aは、機内部で記憶した第1特図変動ゲーム(特図1)用の始動保留球(以下、「第1特図保留記憶数」と示す)の記憶数を遊技者に報知する。第1特図保留記憶数は、遊技盤10に配設した始動口(第1始動口)としての第1始動入賞口15Aに遊技球が入賞(入球)することで「1」加算される一方で、第1特図変動ゲームの開始により「1」減算される。したがって、第1特図変動ゲーム中に第1始動入賞口15Aへ遊技球が入賞すると、第1特図保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では「4」)まで累積される。第1特図保留記憶数は、実行保留中の第1特図変動ゲームの実行回数を示す。
第1特別図柄保留表示装置13aの下方には、複数個(本実施形態では4個)の第2特図保留発光部を備えた第2特別図柄保留表示装置13bが配設されている。第2特別図柄保留表示装置13bは、機内部で記憶した第2特図変動ゲーム(特図2)用の始動保留球(以下、「第2特図保留記憶数」と示す)の記憶数を遊技者に報知する。第2特図保留記憶数は、遊技盤10に配設した始動口(第2始動口)としての第2始動入賞口15Bに遊技球が入賞(入球)することで「1」加算される一方で、第2特図変動ゲームの開始により「1」減算される。したがって、第2特図変動ゲーム中に第2始動入賞口15Bへ遊技球が入賞すると、第2特図保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では「4」)まで累積される。第2特図保留記憶数は、実行保留中の第2特図変動ゲームの実行回数を示す。
また、演出表示装置11の右下であって第1特別図柄保留表示装置13a及び第2特別図柄保留表示装置13bの左下には、普通図柄表示装置14aが配設されている。普通図柄表示装置14aでは、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す)を変動させて表示する普通図柄変動ゲーム(以下、「普図ゲーム」と示す)が行われる。普図は、普図当りか否かの内部抽選(普図当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。
また、普通図柄表示装置14aの右方には、複数個(本実施形態では4個)の普図保留発光部を備えた普通図柄保留表示装置14bが配設されている。普通図柄保留表示装置14bは、機内部で記憶した普図用の始動保留球の記憶数(以下、「普図保留記憶数」と示す)を遊技者に報知する。普図保留記憶数は、遊技盤10に配設した普通図柄作動ゲート(以下、「ゲート」と示す)21に遊技球が通過(入球)することで「1」加算される一方で、普図ゲームの開始により「1」減算される。したがって、普図ゲーム中にゲート21へ遊技球が通過すると、普図保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では「4」)まで累積される。普図保留記憶数は、実行保留中の普図ゲームの実行回数を示す。
本実施形態のパチンコ遊技機は、第1特図変動ゲームと第2特図変動ゲームとが同時に実行されないように構成されている。そして、特図変動ゲームを開始させる際、その時点における第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数が共に「1」以上である場合は、第2特図保留記憶数に基づく第2特図変動ゲームが優先して実行される。一方、特図変動ゲームの開始条件が成立した際、その時点における第1特図保留記憶数が「1」以上であって、第2特図保留記憶数が「0(零)」である場合は、第1特図保留記憶数に基づく第1特図変動ゲームが実行される。すなわち、第2特図変動ゲームは、後述する始動条件が成立すると、その時点において先に第1特図保留記憶数として記憶されている特図1の始動保留球が存在する場合であっても、その始動保留球よりも先に実行される(割り込み実行される)。なお、本実施形態において、特図変動ゲームと普図ゲームとは同時に実行可能である。
演出表示装置11の下方には、遊技球の入球口としての第1入賞口15aを有する第1始動入賞口15Aが配設されている。第1始動入賞口15Aの奥方には入賞した遊技球を検知する第1始動口スイッチSW1(図3に示す)が配設されている。第1始動入賞口15Aは、入賞した遊技球を第1始動口スイッチSW1で検知することにより、第1特図変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。
また、第1始動入賞口15Aの下方には、遊技球の入球口としての第2入賞口15bを有する第2始動入賞口15Bが配設されている。第2始動入賞口15Bは普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉機構としての開閉羽根16を備えている。第2始動入賞口15Bは、開閉羽根16の開動作により入口が拡大されて遊技球が入賞し易い開放状態とされる一方で、開閉羽根16の閉動作により入口が拡大されずに遊技球が入賞し難い閉鎖状態とされる。すなわち、開閉羽根16は、第2始動入賞口15Bの第2入賞口15bを、遊技球が入球し難い閉鎖状態から遊技球が入球し易い開放状態に可変させる。そして、第2始動入賞口15Bの奥方には入賞した遊技球を検知する第2始動口スイッチSW2(図3に示す)が配設されている。第2始動入賞口15Bは、入賞した遊技球を第2始動口スイッチSW2で検知することにより、第2特図変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。
また、演出表示装置11の左方には、ゲート21が配設されている。ゲート21の奥方には、通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5(図3に示す)が配設されている。ゲート21は、通過した遊技球を普通図柄変動スイッチSW5で検知することにより、普図ゲームの始動条件を付与し得る。普図ゲームは、第2始動入賞口15Bの開閉羽根16を開放状態とするか否か(第2始動入賞口15Bに遊技球を入賞可能とするか)の抽選結果(普図当り抽選の結果)を導出するために行われる演出である。そして、開放抽選としての普図当り抽選に当選すると(開放条件の成立として)、開閉羽根16が開放される普図当り遊技が付与される。また、開閉羽根16の開放によって第2始動入賞口15Bに遊技球を入賞させ易くなり、遊技者は、第2特図変動ゲームの始動条件と賞球を容易に獲得できる機会を得ることができる。本実施形態では、普図当り抽選に当選すると、開閉羽根16を開放状態に可変させるための開放条件が成立したことになる。
また、演出表示装置11の上方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う上大入賞口扉17を備えた第1の入賞手段としての上大入賞口18が配設されている。上大入賞口18の奥方には、入賞した遊技球を検知する第1カウントスイッチSW3(図3に示す)が配設されている。また、第2始動入賞口15Bの下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う下大入賞口扉19を備えた第2の入賞手段としての下大入賞口20が配設されている。下大入賞口20の奥方には、入賞した遊技球を検知する第2カウントスイッチSW4(図3に示す)が配設されている。上大入賞口18及び下大入賞口20は、入賞した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(例えば、上大入賞口18では15個、下大入賞口20では13個)の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。本実施形態では、上大入賞口18に遊技球が入賞する場合に、下大入賞口20に遊技球が入賞する場合に比して多くの個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得るようになっている。すなわち、1球の遊技球の入賞に対する賞球の価値は、下大入賞口20(「13個」)に対して上大入賞口18(「15個」)で高く設定されている。上大入賞口18は、当り遊技中に上大入賞口扉17の開動作によって開放されることで遊技球の入賞が許容される。また、下大入賞口20は、当り遊技中に下大入賞口扉19の開動作によって開放されることで遊技球の入賞が許容される。このため、当り遊技中、遊技者は、賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。なお、本実施形態における上大入賞口18は、小当り遊技中にも上大入賞口扉17の開動作によって開放される。
パチンコ遊技機では、遊技者が図示しない発射装置を操作して、該発射装置を駆動させることにより、図1に示すように、遊技球が遊技盤10の遊技領域H1へ発射される。また、パチンコ遊技機では、遊技者が発射装置を操作し続けることで、該発射装置を連続して駆動させて遊技球を発射し続けることができる。そして、遊技球を発射し続ける場合には、予め定めた間隔で遊技球が連続して発射されることになる。なお、発射装置では、遊技球の発射強度を調整可能であって、該発射強度を調整して遊技球を所定場所に狙って打ち出し可能にしている。具体的に、遊技盤10の前面には、発射装置により発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域H1を形成する誘導レール22が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール22によって遊技盤10には、該遊技盤10の左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路22aが形成されるとともに、誘導レール22の内側に遊技領域H1が形成される。また、遊技盤10の遊技領域H1において、発射装置により発射された遊技球は、誘導レール22の出口であって遊技領域H1の入口である領域入口H1aを通過して遊技領域H1に進入するようになっている。
そして、遊技盤10の遊技領域H1へ発射された遊技球は、該遊技盤10を流下する際、遊技盤10上に配置された遊技釘や演出表示装置11が装着される表示枠体等により作られる流下路に沿って、各始動入賞口15A,15Bや、上大入賞口18や、下大入賞口20や、ゲート21などに誘導されるようになっている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機では、前記表示枠体(演出表示装置11)を基準に分割される左方領域に遊技球が発射される場合に、該遊技球を各始動入賞口15A,15Bや、上大入賞口18や、下大入賞口20や、ゲート21などに誘導し得る。このため、本実施形態では、遊技領域H1の前記左方領域が、遊技球が発射されることで特図変動ゲーム(飾図による図柄変動ゲーム)の始動条件や賞球を獲得し得る遊技実行領域となる。一方、本実施形態では、前記表示枠体(演出表示装置11)を基準に分割される右方領域が、遊技球が発射されることで特図変動ゲーム(飾図による図柄変動ゲーム)の始動条件や賞球を獲得し得ない遊技非実行領域となる。
そして、遊技領域H1では、領域入口H1aに近い領域ほど、遊技領域H1に進入する遊技球が到達し易く(通過し易く)なっており、領域入口H1aから離れた領域ほど、遊技領域H1に進入する遊技球が流下する流下路が分路されることから遊技球が到達し難く(通過し難く)なっている。また、遊技領域H1において、上大入賞口18は、下大入賞口20と異なる位置であって、下大入賞口20に比して領域入口H1a付近に配設されている。また、遊技領域H1において、上大入賞口18は、下大入賞口20に比して遊技盤10(遊技領域H1)に発射された遊技球の流下路の上流側に配設されている。このため、上大入賞口18は、下大入賞口20に比して遊技盤10(遊技領域H1)に発射された遊技球の流下路に沿って、遊技球が到達し易い領域に配設されている。これにより、同じように発射された遊技球は、上大入賞口18に比して下大入賞口20へ到達するのに多くの時間を要する(到達するのが遅い)ことになる。したがって、本実施形態では、上大入賞口18が第1入賞手段となるとともに、下大入賞口20が第2入賞手段となる。
また、遊技領域H1において、上大入賞口18及び下大入賞口20は、発射された遊技球が各始動入賞口15A,15Bや、上大入賞口18や、下大入賞口20や、ゲート21などに誘導され得る前記左方領域に設けられている。このため、上大入賞口18に到達するように発射される遊技球は、上大入賞口18に入賞しなければ流下路に沿って、該上大入賞口18に比して下流側に位置する下大入賞口20へと向かって流下することになる。すなわち、下大入賞口20は、上大入賞口18を狙って発射された遊技球が到達可能な位置に配設されていることになる。
本実施形態のパチンコ遊技機では、遊技者にとって有利な確率変動(以下、「確変」と示す)状態が付与される場合がある。確変状態が付与された場合、大当り抽選の当選確率(抽選確率)を低確率(通常確率、例えば65536分の165)から高確率(例えば65536分の1650)へ変動(向上)される。また、確変状態は、次回の大当りが生起される迄の間、付与される。確変状態は、大当り抽選の当選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、遊技者にとって有利な状態となる。
また、本実施形態では、遊技者にとって有利な入球率向上状態としての変動時間短縮(以下、「変短」と示す)状態が付与される場合がある。変短状態が付与された場合、普図ゲームの変動時間が短縮されるとともに、ゲート21の通過に基づく普図当り抽選の当選確率(抽選確率)が低確率(通常確率、例えば65536分の1310)から高確率(例えば65536分の65535)へ変動(向上)される。また、変短状態が付与されている場合において普図当り抽選で当選した際、第2始動入賞口15Bの開閉羽根16は、変短状態が付与されていない場合(非変短状態が付与されている場合)とは異なる動作パターンで開閉動作する。具体的に言えば、非変短状態が付与されている場合において、開閉羽根16は、普図当り抽選で当選した場合、予め定めた第1回数(例えば、1回)分開放し、開放してから第1開放時間(例えば、0.3秒)が経過するまで開放状態を維持する。その一方で、変短状態において、開閉羽根16は、普図当り抽選で当選した場合、第1回数より多い第2回数(例えば、3回)分開放し、1回の開放において開放してから第1開放時間より長い第2開放時間(例えば1.54秒)が経過するまで開放状態を維持する。このように、変短状態は、開閉羽根16が遊技者にとって有利に動作し、単位時間当りの第2始動入賞口15Bへの入球率が向上するため、遊技者にとって有利な状態となり得る。そして、変短状態は、単位時間当りの開閉羽根16の開放時間が増加する開放時間増加状態であって、第2始動入賞口15Bへの入球率が向上する入球率向上状態でもある。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機に規定する大当り遊技及び小当り遊技について図2を参照して以下に説明する。
大当り遊技は、特図変動ゲーム(飾図による図柄変動ゲーム)にて大当り図柄が確定停止表示され、該特図変動ゲームの終了後に開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口(上大入賞口18又は下大入賞口20)が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では、16ラウンド又は4ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技では、大入賞口(上大入賞18又は下大入賞口20)の大入賞口扉(上大入賞口扉17又は下大入賞口扉19)の開閉が所定回数行われるまでである。そして、1回のラウンド遊技中に大入賞口(上大入賞口18又は下大入賞口20)は、規定個数(入球上限個数)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。
本実施形態のパチンコ遊技機では、大当り抽選に当選した場合、図2に示す6種類の大当りの中から1つの大当りが決定(選択)され、その決定された大当りに基づく大当り遊技が付与されるようになっている。そして、6種類の大当りのうち、何れの大当りとするかは、大当り抽選に当選した際に決定する特図(大当り図柄)の種類に応じて決定される。本実施形態において100種類の特図の大当り図柄は、図2に示すように、特図毎に分類される。そして、特図の大当り図柄では、大当りの種類が特定されるとともに大当り遊技の種類と当該大当り遊技の終了後を確変状態とするか否か及び変短状態とするか否かに基づく遊技状態が特定される。
図柄Aには、特図1の大当り図柄として41種類が振分けられている。図柄Bには、特図1の大当り図柄として29種類が振分けられている。図柄Cには、特図1の大当り図柄として1種類が振分けられている。図柄Dには、特図1の大当り図柄として9種類が振分けられている。図柄Eには、特図1の大当り図柄として20種類が振分けられている。図柄Gには、特図1の小当り図柄として1種類が振分けられている。また、図柄bには、特図2の大当り図柄として70種類が振分けられている。図柄cには、特図2の大当り図柄として10種類が振分けられている。図柄fには、特図2の大当り図柄として20種類が振分けられている。また、特図の大当り図柄の決定には、後述する特図振分用乱数が用いられ、その特図振分用乱数の抽出値をもとに特図が決定される。特図の大当り図柄には、各特図に対して、特図振分用乱数の取り得る数値(本実施形態では0〜99までの全100通りの整数値)が、所定個数ずつ(本実施形態では1つずつ)振分けられている。このため、特図の大当り図柄は、特図振分用乱数の値が特定されれば、一義的に決定する。また、特図の小当り図柄の決定には、後述する小当り図柄振分用乱数が用いられ、その小当り図柄振分用乱数の抽出値をもとに特図が決定される。特図の小当り図柄には、1つの特図に対して、小当り図柄振分用乱数の取り得る数値(本実施形態では、0〜4までの全5通りの整数値)が振分けられている。このため、特図の小当り図柄は、小当り図柄振分用乱数の値が特定されれば、一義的に決定する。なお、本実施形態では、小当り図柄振分用乱数の値に関係なく、1つの特図が決定される。
図柄A,B,bに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」とする16R大当り遊技である。16R大当り遊技では、各ラウンド遊技を対象として1回のラウンド遊技中に対応する大入賞口(上大入賞口18又は下大入賞20)を1回開放させて合計で16回開放させるようになっている。また、16R大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(「C(カウント)数」と示す)は「9球(9C)」に設定されている。また、16R大当り遊技では、オープニング時間(「OP」)として「10秒」が、ラウンド間インターバル時間(「R間インターバル」)として「2秒」が、エンディング時間(「ED」)として「15秒」がそれぞれ設定されている。
そして、図柄Aに基づく大当り遊技では、下大入賞口20が開放されるとともに、遊技球が入賞する毎に「13個」の賞球が払い出される。また、図柄Aに基づく大当り遊技では、1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技の下大入賞口20の開放態様(最大開放時間)が「25秒」に設定されている。また、図柄Aに基づく大当り遊技では、11ラウンド目〜16ラウンド目のラウンド遊技の下大入賞口20の開放態様(最大開放時間)が「0.1秒」に設定されている。具体的に、1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技では、下大入賞口20を「25秒」開放させる動作を10回繰り返すことになる。一方、11ラウンド目〜16ラウンド目のラウンド遊技では、下大入賞口20を「0.1秒」開放させる動作を6回繰り返させることになる。以下、図柄Aに基づく大当りを「REG大当り」と示すとともに、図柄Aに基づく大当り遊技を「REG大当り遊技」と示す。
なお、各ラウンド遊技は、入賞上限個数分の遊技球が入賞することにより終了する場合もある。このため、REG大当り遊技において、1ラウンド目から10ラウンド目のラウンド遊技の合計開放時間としては「25(秒)」が最大時間となる。一方、11ラウンド目から16ラウンド目までの開放時間として「0.1(秒)」が設定されているため、下大入賞口20に入賞上限個数分の遊技球を入賞させ得ないことになる。このため、REG大当り遊技において、11ラウンド目から16ラウンド目のラウンド遊技では、下大入賞口20に入賞上限個数分の遊技球を入賞させる前に各ラウンド遊技が終了する。すなわち、本実施形態において、REG大当り遊技は、実質的に下大入賞口20へ遊技球を入賞させて賞球を獲得し得る場面が、1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技となるため、実質的に10回分のラウンド遊技で構成される。
また、図柄B,bに基づく大当り遊技では、上大入賞口18が開放されるとともに、遊技球が入賞する毎に「15個」の賞球が払い出される。また、図柄B,bに基づく大当り遊技では、1回目〜16回目のラウンド遊技の大入賞口18の開放態様(最大開放時間)が「25秒」に設定されている。以下、図柄B,bに基づく大当りを「BIG大当り」と示すとともに、図柄B,bに基づく大当り遊技を「BIG大当り遊技」と示す。
なお、各ラウンド遊技は、入賞上限個数分の遊技球が入賞することにより終了する場合もある。このため、BIG大当り遊技において、各ラウンド遊技の合計開放時間としては「25(秒)」が最大時間となる。そして、本実施形態において、BIG大当り遊技は、実質的に大入賞口へ遊技球を入賞させて賞球を獲得し得る場面(ラウンド遊技)が、1ラウンド目〜16ラウンド目(全て)の16回分のラウンド遊技となる。
そして、REG大当り遊技及びBIG大当り遊技の終了後には、確変状態(「次回」まで)と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。なお、図2では、確変状態の終了時まで変短状態を付与する場合を「次回」と表記している。
図柄C,D,E,c,fに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「4回」とする4R大当り遊技である。4R大当り遊技では、各ラウンド遊技を対象として1回のラウンド遊技中に上大入賞口18を1回開放させて合計で4回開放させるようになっている。また、4R大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(「C(カウント)数」と示す)は「9球(9C)」に設定されている。そして、4R大当り遊技では、上大入賞口18に遊技球が入賞する毎に「15個」の賞球が払い出される。また、4R大当り遊技では、オープニング時間(「OP」)として「10秒」が設定されている。
そして、図柄C,c,fに基づく大当り遊技では、1ラウンド目〜4ラウンド目のラウンド遊技の上大入賞口18の開放態様(最大開放時間)が、4R大当り遊技の中でも短い「0.1秒」に設定されている。また、図柄C,c,fに基づく大当り遊技では、ラウンド間インターバル時間(「R間インターバル」)として「1秒」が、エンディング時間(「ED」)として「1秒」がそれぞれ設定されている。以下、図柄C,cに基づく大当りを「4Rショート確変大当り」と示すとともに、図柄C,cに基づく大当り遊技を「4Rショート確変大当り遊技」と示す。また、図柄fに基づく大当りを「4Rショート非確変大当り」と示すとともに、図柄fに基づく大当り遊技を「4Rショート非確変大当り遊技」と示す。以下、これらを纏めて「4Rショート大当り」や「4Rショート大当り遊技」と示す場合もある。
なお、各ラウンド遊技は、入賞上限個数分の遊技球が入賞することにより終了する場合もある。このため、4Rショート大当り遊技において、各ラウンドの開放時間として「0.1(秒)」が設定されているため、上大入賞口18に入賞上限個数分の遊技球を入賞させ得ないことになる。このため、4Rショート大当り遊技において、各ラウンド遊技では、上大入賞口18に入賞上限個数分の遊技球を入賞させる前に各ラウンド遊技が終了する。したがって、本実施形態において、4Rショート大当り遊技は、実質的に上大入賞口18へ遊技球を入賞させ難いラウンド遊技で構成される。
また、図柄D,Eに基づく大当り遊技では、1ラウンド目〜4ラウンド目のラウンド遊技の上大入賞口18の開放態様(最大開放時間)が、4R大当り遊技の中でも長い「25秒」に設定されている。また、図柄D,Eに基づく大当り遊技では、ラウンド間インターバル(「R間インターバル」)として「2秒」が、エンディング時間(「ED」)として「3秒」がそれぞれ設定されている。以下、図柄Dに基づく大当りを「4Rロング確変大当り」と示すとともに、図柄Dに基づく大当り遊技を「4Rロング確変大当り遊技」と示す。また、図柄Eに基づく大当りを「4Rロング非確変大当り」と示すとともに、図柄Eに基づく大当り遊技を「4Rロング非確変大当り遊技」と示す。以下、これらを纏めて「4Rロング大当り」や「4Rロング大当り遊技」と示す場合もある。
なお、各ラウンド遊技は、入賞上限個数分の遊技球が入賞することにより終了する場合もある。このため、4Rロング大当り遊技において、各ラウンド遊技の合計開放時間としては「25(秒)」が最大時間となる。そして、本実施形態において、4Rロング大当り遊技は、実質的に大入賞口へ遊技球を入賞させて賞球を獲得し得る場面(ラウンド遊技)が、1ラウンド目〜4ラウンド目(全て)の4回分のラウンド遊技となる。
そして、4Rショート確変大当り遊技及び4Rロング確変大当り遊技の終了後には、確変状態(「次回」まで)が付与される。また、4Rショート確変大当り遊技及び4Rロング確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時が非変短状態である場合、変短状態が付与されない(「無」)。一方、4Rショート確変大当り遊技及び4Rロング確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時が変短状態である場合、確変状態の終了時まで(「次回」まで)変短状態が付与される。この場合には、確変状態と変短状態がともに付与される。
また、4Rショート非確変大当り遊技及び4Rロング非確変大当り遊技の終了後には、非確変状態が付与される。また、4Rショート非確変大当り遊技及び4Rロング非確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時が非変短状態である場合、変短状態が付与されない(「無」)。一方、4Rショート非確変大当り遊技及び4Rロング非確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時が変短状態である場合、40回(最大値)の特図変動ゲーム(飾図による図柄変動ゲーム)を対象として変短状態が付与される。
また、小当り遊技は、特図変動ゲーム(飾図による図柄変動ゲーム)にて小当り図柄が確定停止表示され、該特図変動ゲームの終了後に開始される。そして、図柄Gに基づく小当り遊技は、上大入賞口18が開放されるとともに、遊技球が入賞する毎に「15個」の賞球が払い出される。また、小当り遊技では、入球上限個数(「C(カウント)数」)が「9球(9C)」に設定されている。また、小当り遊技では、小当り遊技中の上大入賞口18の開放回数として「4回」が、各開放における上大入賞口18の開放態様(最大開放時間)として「0.1秒」が設定されている。また、小当り遊技では、オープニング時間(「OP」)として「10秒」が、上大入賞口18の開放間インターバル時間として「1秒」が、エンディング時間(「ED」)として「1秒」がそれぞれ設定されている。
なお、小当り遊技は、入賞上限個数分の遊技球が入賞することにより終了する場合もある。このため、小当り遊技において、各開放時間として「0.1(秒)」が設定されているため、4回の開放全体を通して上大入賞口18に入賞上限個数分の遊技球を入賞させ得ないことになる。このため、小当り遊技では、上大入賞口18に入賞上限個数分の遊技球を入賞させる前に小当り遊技が終了する。したがって、本実施形態において、小当り遊技は、実質的に上大入賞口18へ遊技球を入賞させ難く構成される。
小当りでは、小当り遊技の終了後の遊技状態を、小当り抽選の当選時の遊技状態で継続(維持)するようになっている。すなわち、小当りでは、小当り抽選の当選時に確変状態が付与されていれば小当り遊技の終了後も確変状態を継続(維持)して付与する一方、確変状態が付与されていなければ小当り遊技の終了後にも継続(維持)して確変状態を付与しない。また、小当りでは、小当り抽選の当選時に変短状態が付与されていれば小当り遊技の終了後にも変短状態を継続(維持)して付与する一方、変短状態が付与されていなければ小当り遊技の終了後にも継続(維持)して変短状態を付与しない。
本実施形態におけるREG大当り遊技と他の大当り遊技(小当り遊技)では、異なる大入賞口を開放させることから、大入賞口の種類から見た目上に違いを判別し得るようになっている。
また、本実施形態におけるBIG大当り遊技と4Rロング大当り遊技では、開放させる大入賞口、大入賞口の開放態様(開放時間)、オープニング時間、及びラウンド間インターバル時間がそれぞれ同一に設定されている。このため、BIG大当り遊技では、大当り遊技の開始から途中となる4ラウンド目における大入賞口の開放態様が、4Rロング大当り遊技を通しての大入賞口の開放態様と同一となる。すなわち、BIG大当り遊技では、大入賞口の開放の制御が開始されると、途中まで4Rロング大当り遊技を通しての大入賞口の開放態様と同一に制御がされた後、さらに大入賞口が開放される制御が行われる。したがって、BIG大当り遊技では、大当り遊技の開始から4ラウンド目における上大入賞口18の開放態様から、4Rロング大当り遊技と見た目上に違いを判別し得ないようになっている。
また、本実施形態における4Rショート大当り遊技と4Rロング大当り遊技では、同一の大入賞口を開放させるが、大入賞口の開放態様から、見た目上に違いを判別し得るようになっている。一方、本実施形態における4Rショート大当り遊技では、4Rショート確変大当り遊技及び4Rショート非確変大当り遊技の何れか大入賞口の開放態様などから、見た目上に違いを判別し得ないようになっている。また、本実施形態における4Rロング大当り遊技では、4Rロング確変大当り遊技及び4Rロング非確変大当り遊技の何れか大入賞口の開放態様などから、見た目上に判別し得ないようになっている。また、本実施形態における4Rショート大当り遊技と小当り遊技では、開放させる大入賞口、大入賞口の開放態様(開放時間)、オープニング時間、及び開放と開放の間の時間(ラウンド間インターバル時間と開放間インターバル時間)がそれぞれ同一に設定されている。このため、4Rショート大当り遊技と小当り遊技では、これらにおける大入賞口の開放態様が、同一となる。したがって、4Rショート大当り遊技と小当り遊技では、大入賞口の開放態様から、見た目上に違いを判別し得ないようになっている。
なお、大入賞口の開放態様などから、見た目上に違いを判別し得ない大当り遊技(小当り遊技)に関しては、大当り遊技(小当り遊技)の契機となる飾図による図柄変動ゲームや、大当り遊技(小当り遊技)中の演出からも、見た目上に違いを判別し得ないように演出を設定している。
そして、4Rショート大当り遊技又は小当り遊技が付与される場合には、大当り遊技の終了後が確変状態及び非確変状態の何れの場合もあり得る一方で、変短状態の付与態様に関してもこれらの間で、同一となる。その結果、4Rショート大当り遊技又は小当り遊技が付与される場合には、確変状態であるか否かを遊技者に判別させ難くして確変状態を潜伏させる(潜確)ゲーム性を作り出している。また、4Rロング大当り遊技が付与される場合には、大当り遊技の終了後が確変状態及び非確変状態の何れの場合もあり得る一方で、変短状態の付与態様に関してもこれらの間で、同一となる。その結果、4Rロング大当り遊技が付与される場合には、確変状態であるか否かを遊技者に判別させ難くして確変状態を潜伏させる(潜確)ゲーム性を作り出している。そして、このような場合には、確変状態が付与されていることに対して期待を持てる場面となる。
本実施形態では、BIG大当り遊技とREG大当り遊技では、開放される大入賞口が異なる一方、実質的に大入賞口へ遊技球を入賞させて賞球を獲得し得る場面(ラウンド遊技)が、BIG大当り遊技で多く設定されている。すなわち、BIG大当り遊技とREG大当り遊技では、REG大当り遊技で大入賞口の合計開放時間が短く設定されている。そして、BIG大当り遊技とREG大当り遊技では、下大入賞口20と上大入賞口18での賞球の価値の差(「2個」)を考慮しても、BIG大当り遊技で多くの賞球が獲得され得る。
また、本実施形態では、REG大当り遊技と4Rロング大当り遊技では、開放される大入賞口が異なる一方、実質的に大入賞口へ遊技球を入賞させて賞球を獲得し得る場面(ラウンド遊技)が、REG大当り遊技で多く設定されている。すなわち、REG大当り遊技と4Rロング大当り遊技では、4R大当り遊技で大入賞口の合計開放時間が短く設定されている。そして、REG大当り遊技と4Rロング大当り遊技では、下大入賞口20と上大入賞口18での賞球の価値の差(「2個」)を考慮しても、REG大当り遊技で多くの賞球が獲得され得る。
また、本実施形態では、4Rロング大当り遊技と4Rショート大当り遊技では、同一の上大入賞口18が開放される一方、実質的に大入賞口へ遊技球を入賞させて賞球を獲得し得る場面(ラウンド遊技)が、4Rロング大当り遊技で多く設定されている。すなわち、4Rロング大当り遊技と4Rショート大当り遊技では、4Rショート大当り遊技で大入賞口の合計開放時間が短く設定されている。そして、4Rロング大当り遊技と4Rショート大当り遊技では、4Rロング大当り遊技で多くの賞球が獲得され得る。なお、4Rショート大当り遊技と小当り遊技では、これらで同等の賞球が獲得され得る。
このように、本実施形態では、4Rショート大当り遊技(小当り遊技)<4Rロング大当り遊技<REG大当り遊技<BIG大当り遊技の順に、大当り遊技を通しての大入賞口の合計開放時間が長く設定されている。そして、本実施形態では、4Rショート大当り遊技(小当り遊技)<4Rロング大当り遊技<REG大当り遊技<BIG大当り遊技の順に、多くの賞球が獲得され得るとともに、遊技者にとっての利益が大きいことになる。また、本実施形態では、4Rショート大当り遊技(小当り遊技)<4Rロング大当り遊技<REG大当り遊技<BIG大当り遊技の順に、大当り遊技で演出が実行される演出実行時間が長く設定されている。このため、本実施形態では、4Rショート大当り遊技(小当り遊技)<4Rロング大当り遊技<REG大当り遊技<BIG大当り遊技の順に、大当り遊技を遊技者に楽しませる時間が長いことになる。
本実施形態では、大入賞口の1回の開放時間及び大当り遊技を通しての大入賞口の合計開放時間を大当り遊技の中でも最も短く設定する4Rショート大当り遊技が、最短当り遊技となるとともに、最短当り遊技を特定する4Rショート大当りが、最短当りとなる。また、本実施形態では、大入賞口の1回の開放時間及び大当り遊技を通しての大入賞口の合計開放時間を4Rショート大当り遊技に比して長く設定する4Rロング当り遊技が、長当り遊技となるとともに、長当り遊技を特定する4Rロング大当りが、長当りとなる。また、本実施形態では、大入賞口の1回の開放時間を4Rショート大当り遊技に比して長く、且つ大当り遊技を通しての大入賞口の合計開放時間を4Rロング大当り遊技に比して長く設定するBIG大当り遊技が、最長当り遊技となるとともに、最長当り遊技を特定するBIG当りが、最長当りとなる。また、本実施形態では、大入賞口の開放態様を最短当り遊技となる4Rショート大当り遊技と同一に設定する小当り遊技が、特殊当り遊技となるとともに、特殊当り遊技を特定する小当りが、特殊当りとなる。また、本実施形態では、遊技者にとって最も大きい利益(大利益)となるBIG大当り遊技が、大利益当り遊技となる一方、その次に大きい利益(中利益)となるREG大当り遊技が、中利益当り遊技となる他方、その次に大きい利益(小利益)となる4Rロング大当り遊技が、小利益当り遊技となる。
そして、本実施形態の大当り図柄(特図)の振分けによれば、第2特図変動ゲーム(70/100)では、BIG大当り遊技とする特図が、第1特図変動ゲーム(41/100)に比して多く振分けられている。このため、第2特図変動ゲームでは、第1特図変動ゲームに比して遊技者にとっての利益が大きくなる可能性が高くなる結果、遊技者にとって有利に構成されている。また、第2特図変動ゲームでは、小当りに当選しない構成からも、第1特図変動ゲームに比して時間効率も向上する結果、遊技者にとって有利に構成されている。
さらに第1特図変動ゲーム及び第2特図変動ゲームの何れで大当りに当選するかでは、開放される大入賞口の振分けが異なるように設定されている。具体的に、第2特図変動ゲーム(100/100)では、上大入賞口18を開放させる大当り遊技とする特図が、第1特図変動ゲーム(39/100)に比して多く振分けられている。また、第2特図変動ゲームでは、下大入賞口20を開放させる大当り遊技とする特図が振分けられていない一方、第1特図変動ゲーム(41/100)では、下大入賞口20を開放させる大当り遊技とする特図が振分けられている。この点からも、第2特図変動ゲームでは、第1特図変動ゲームに比して遊技者にとって有利に構成されている。
また、第2特図変動ゲームでは、4R大当り遊技の中でも4Rロング大当り遊技とする特図が振分けられていない一方、第1特図変動ゲームでは、4Rショート確変大当り遊技(4Rショート大当り遊技)及び4Rロング大当り遊技とする特図が振分けられている。なお、各特図変動ゲームでは、共にBIG大当り遊技とする特図が振分けられている。そして、第2特図変動ゲームは、開閉羽根16が開放される場合に始動条件を付与可能であるので、開閉羽根16が開放され易い変短状態で主に実行されることになる。このため、第2特図変動ゲームでの大当りの当選時には、変短状態である可能性が高くなる。すなわち、第2特図変動ゲームで大当りに当選する場合には、4R大当り遊技を含む何れの大当りに当選しても大当り遊技の終了後も変短状態が継続される可能性が高いことになる。一方、第1特図変動ゲームは、変短状態であると第2特図変動ゲームの始動条件が付与され易く、且つ第2特図変動ゲームが優先的に実行されることから、開閉羽根16が開放され難く第2特図変動ゲームの始動条件が付与され難い非変短状態で主に実行されることになる。このため、第1特図変動ゲームで大当りに当選する場合には、開閉羽根16が開放され難いことから第2特図変動ゲームの始動条件が付与され難い非変短状態である可能性が高くなる。すなわち、第1特図変動ゲームで大当りに当選する場合には、大当りの中でも4Rショート大当りや4Rロング大当りの当選であると、大当り遊技の終了後に変短状態が付与されない可能性が高いことになる。
このため、本実施形態において、第1特図変動ゲームでは、付与する4R大当り遊技の全ての終了後に変短状態が付与されない可能性が高くても、4Rロング大当り遊技であればラウンド遊技4回分の賞球(利益)を遊技者に獲得させ得ることになる。その結果、第1特図変動ゲームで大当りに当選する場合における遊技者にとっての不利益は、低いことになる。
一方、本実施形態において、第2特図変動ゲームでは、付与する4R大当り遊技が全て4Rショート大当り遊技であっても、4R大当り遊技であれば大当り遊技の終了後に変短状態が付与される可能性が高いことになる。さらに第2特図変動ゲームでは、第1特図変動ゲームに比してBIG大当り遊技が付与される可能性が高いことになる。その結果、第2特図変動ゲームで大当りに当選する場合における遊技者にとっての不利益は、低いことになる。
また、第1特図変動ゲームでは、大当りの当選に基づく大当り遊技の終了後が非確変状態となる場合、4Rロング大当り遊技(4Rロング非確変大当り遊技)が付与されることになる。すなわち、第1特図変動ゲームでは、4Rショート大当り遊技であれば4Rショート確変大当り遊技であるので、大当りの当選に基づき大当り遊技の終了後が非確変状態となる場合、4Rショート大当り遊技が付与されないことになる。その結果、第1特図変動ゲームでは、大入賞口の1回の開放時間及び大当り遊技を通しての大入賞口の合計開放時間に関して言えば、4R大当り遊技の中でも4Rロング大当り遊技で長く有利となる。一方、第1特図変動ゲームでは、大当りの当選に基づく大当り遊技の終了後が非確変状態となる可能性に関して言えば、4R大当り遊技の中でも4Rショート大当り遊技で低く有利となる。
また、第1特図変動ゲームでは、小当りの当選に基づく小当り遊技の終了後も非確変状態となる場合がある。また、第1特図変動ゲームでは、大当りの当選に基づく大当り遊技の終了後が確変状態となる場合、4Rショート大当り遊技(4Rショート確変大当り遊技)が付与されることになる。一方、第1特図変動ゲームでは、小当りの当選に基づく小当り遊技の終了後も確変状態となる場合がある。4Rショート大当り遊技と小当り遊技では、大入賞口の開放態様から、見た目上に違いを判別し得ないが、確変状態中であれば、第1特図変動ゲームで4Rロング大当り遊技が付与される場合のように、確変状態から非確変状態へとなり得ないことになる。その結果、第1特図変動ゲームでは、大当り又は小当りの当選に基づく大当り遊技又は小当り遊技の終了後が確変状態となる可能性に関して言えば、4R大当り遊技(小当り遊技)の中でも4Rショート大当り遊技又は小当り遊技で高く有利となる。
次に、パチンコ遊技機の電気的構成を図3にしたがって説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機の機裏側には、パチンコ遊技機全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機全体を制御するための各種処理を実行するとともに、該処理結果に応じた各種の制御指令(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、演出制御基板31が装着されている。演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御指令に基づき、演出表示装置11の動作を制御する。
以下、主制御基板30及び演出制御基板31の具体的構成を説明する。
主制御基板30には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU30aと、主制御用CPU30aの制御プログラムを格納する主制御用ROM30bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30cが設けられている。そして、主制御用CPU30aには、各種スイッチSW1〜SW5が遊技球を検知して出力する検知信号を入力可能に接続されている。また、主制御用CPU30aには、各特別図柄表示装置12a,12b及び各特別図柄保留表示装置13a,13bが接続されている。また、主制御用CPU30aには、普通図柄表示装置14a及び普通図柄保留表示装置14bが接続されている。
また、主制御用CPU30aは、当り判定用乱数、特図振分用乱数、小当り図柄振分用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。当り判定用乱数は、大当り抽選(大当り判定)及び小当り抽選(小当り判定)で用いる乱数である。特図振分用乱数は、大当り抽選で当選した場合に特別図柄の大当り図柄を決定する際に用いられる乱数である。小当り図柄振分用乱数は、小当り抽選で当選した場合に特別図柄の小当り図柄を決定する際に用いられる乱数である。リーチ判定用乱数は、大当り抽選及び小当り抽選の何れにも当選しなかった場合、すなわちはずれの場合にリーチを形成するか否かのリーチ抽選(リーチ判定)で用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、特図変動ゲームの変動パターンを選択する際に用いる乱数である。普図当り判定用乱数は、普図当り抽選で用いる乱数である。また、主制御用CPU30aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
主制御用ROM30bには、メイン制御プログラム、各種の判定値(大当り判定値、小当り判定値、リーチ判定値、普図当り判定値)が記憶されている。
大当り判定値は、大当りか否かの大当り抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値(0〜65535までの全65536通りの整数)の中から定められている。さらに、大当り判定値は、遊技状態が非確変状態(低確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる低確率用の大当り判定値と、遊技状態が確変状態(高確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる高確率用の大当り判定値とがある。そして、確変状態時の大当り判定値の数(本実施形態では1650個)は、非確変状態時の大当り判定値の数(本実施形態では165個)よりも多く設定されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機では、確変状態における大当り抽選で大当りに当選する確率が、65536分の1650となる一方で、非確変状態における大当り抽選で大当りに当選する確率が、65536分の165となる。
小当り判定値は、小当り抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値(0〜65535までの全65536通りの整数)の中から、大当り判定値と重複しないように定められている。本実施形態では、小当り判定値として205個の値が設定されている。これにより、小当り抽選で当選する確率は65536分の205となる。
リーチ判定値は、はずれを決定する場合にリーチを形成するか否か(リーチありか否か)の内部抽選(リーチ判定)で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数の取り得る数値(0〜240までの全241通りの整数)の中から定められている。
普図当り判定値は、普図当りか否かの内部抽選(普図当り抽選)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る数値(0〜65535までの全65536通りの整数)の中から定められている。さらに、普図当り判定値は、遊技状態が非変短状態の時の普図当り抽選で用いる低確率用の普図当り判定値と、遊技状態が変短状態の時の普図当り抽選で用いる高確率用の普図当り判定値とがある。そして、変短状態の時の普図当り判定値の数(本実施形態では65535個)は、非変短状態の時の普図当り判定値の数(本実施形態では1310個)よりも多く設定されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機では、変短状態における普図当り抽選で普図当りに当選する確率が、65536分の65535となる一方で、非変短状態における普図当り抽選で普図当りに当選する確率が、65536分の1310となる。
また、主制御用ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特図及び飾図)の変動が開始してから図柄(特図及び飾図)が確定停止表示されるまでの間の演出のベースとなるパターンであって、図柄変動ゲームの変動内容(演出内容)及び変動時間(演出時間)を特定し得る。本実施形態において、複数種類の変動パターンは、当り演出用の変動パターン、はずれリーチ演出用の変動パターン、及びはずれ演出用の変動パターンに分類される。当り演出は、大当り抽選又は小当り抽選に当選した場合に行われる演出である。そして、当り演出では、特図変動ゲームにおいて最終的に大当り図柄又は小当り図柄を確定停止表示させる。一方、当り演出では、飾図による図柄変動ゲームにおいて、最終的に大当り図柄又は確変示唆図柄を確定停止表示させる。なお、飾図による図柄変動ゲームでは、リーチ演出を経て、大当り図柄又は確変示唆図柄を導出させる。また、はずれリーチ演出及びはずれ演出は、大当り抽選及び小当り抽選に非当選(当選しなかった)場合に行われる演出である。そして、はずれリーチ演出及びはずれ演出では、特図変動ゲームにおいて最終的にはずれ図柄を確定停止表示させる。一方、はずれリーチ演出及びはずれ演出では、飾図による図柄変動ゲームにおいて、最終的にはずれ図柄を確定停止表示させる。なお、はずれリーチ演出における飾図による図柄変動ゲームでは、リーチ演出を経て、はずれ図柄を導出させる。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機における変動パターンについて、図4を参照して説明する。
本実施形態では、はずれ演出用の変動パターンとして、はずれ用変動パターンHPが用意されている。はずれ用変動パターンHPは、はずれ(リーチ判定で否定)の内部抽選の場合に選択される。そして、はずれ用変動パターンHPでは、飾図による図柄変動ゲームで最終的にはずれ図柄(リーチの図柄組み合わせとならない)を確定停止表示させる内容を特定する。
また、はずれリーチ演出用の変動パターンとして、はずれリーチ用変動パターンRPが用意されている。はずれリーチ用変動パターンRPは、はずれ(リーチ判定で肯定)の内部抽選の場合に選択される。そして、はずれリーチ用変動パターンRPでは、飾図による図柄変動ゲームで最終的にはずれ図柄(リーチの図柄組み合わせ)を確定停止表示させる内容を特定する。
また、当り演出用の変動パターンとして、BIG用変動パターンAP1と、REG用変動パターンAP2と、潜確用変動パターンAP3とが用意されている。BIG用変動パターンAP1は、大当りの内部抽選で大当り図柄(特図)が図柄B,b(BIG大当り)の場合に選択される。そして、BIG用変動パターンAP1では、飾図による図柄変動ゲームで最終的に全列の図柄が[7](同一図柄)となる大当り図柄を確定停止表示させる内容を特定する。また、REG用変動パターンAP2は、大当りの内部抽選で大当り図柄(特図)が図柄A(REG大当り)の場合に選択される。そして、REG用変動パターンAP2では、飾図による図柄変動ゲームで最終的に全列の図柄が[7]以外の同一図柄となる大当り図柄を確定停止表示させる内容を特定する。また、潜確用変動パターンAP3は、大当りの内部抽選で大当り図柄(特図)が何れ(図柄A,B,C,D,E,b,c,f)の場合にも選択される。また、潜確用変動パターンAP3は、小当りの内部抽選で小当り図柄(図柄G)の場合に選択される。そして、潜確用変動パターンAP3では、飾図による図柄変動ゲームで最終的に確変示唆図柄を確定停止表示させる内容を特定する。本実施形態において、全列の図柄が[7](同一図柄)では、BIG大当りが確定する。また、全列の図柄が[7]以外の同一図柄では、REG大当りが確定する。また、確変示唆図柄では、REG大当り、BIG大当り、4Rショート大当り、4Rロング大当り、及び小当りの何れの可能性もある。
このため、本実施形態では、大当り又は小当りの種類に関係なく、飾図による図柄変動ゲームで確変示唆図柄が確定停止表示される場合、潜確用変動パターンAP3に基づく演出内容で図柄変動ゲームが行われて、さらに確定示唆図柄が確定停止表示されることになる。したがって、本実施形態では、REG大当り、BIG大当り、4Rショート大当り、4Rロング大当り、及び小当りの当選時、これらに対応する大当り遊技又は小当り遊技の開始に際し、同一の演出内容で確変示唆図柄を確定停止表示させる図柄変動ゲームを行わせることができるように構成されている。
なお、図4に示した各種の変動パターンは、複数種類の変動パターンのうち一部である。このため、実際には、はずれリーチ演出用の変動パターンと当り演出用の変動パターンとして、図柄変動ゲームの演出内容を同一とするパターンが含まれて構成されている。
次に、演出制御基板31について説明する。
演出制御基板31には、制御動作を所定の手順で実行する演出制御用CPU31aと、演出制御用CPU31aの制御プログラムを格納する演出制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる演出制御用RAM31cが設けられている。演出制御用CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。また、演出制御用CPU31aには、演出表示装置11が接続されている。また、演出制御用ROM31bには、各種の画像表示用データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、演出制御用RAM31cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
以下、主制御基板30、及び演出制御基板31が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板30の主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する制御内容を説明する。
まず、主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理について説明する。本実施形態の主制御用CPU30aは、所定の制御周期(本実施形態では4ms)毎に特別図柄入力処理及び特別図柄開始処理を実行するようになっている。なお、本実施形態の主制御用CPU30aでは、特別図柄入力処理を実行した後に特別図柄開始処理を実行するようになっている。
特別図柄入力処理において、主制御用CPU30aは、第1始動口スイッチSW1から検知信号を入力しているか否かに基づいて第1始動入賞口15Aに遊技球が入賞したか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第1特図保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する。第1特図保留記憶数が「4」未満の場合、主制御用CPU30aは、第1特図保留記憶数を1加算(+1)し、第1特図保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU30aは、第1特図保留記憶数の書き換えに伴って第1特別図柄保留表示装置13aの表示内容を更新させる。
続いて、主制御用CPU30aは、各種乱数(当り判定用乱数、特図振分用乱数、小当り図柄振分用乱数、リーチ判定用乱数、及び変動パターン振分用乱数)のそれぞれの値を主制御用RAM30cから読み出して取得する。主制御用CPU30aは、ここで取得した各値を第1特図保留記憶数に対応する主制御用RAM30cの所定の記憶領域に格納する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、第1始動入賞口15Aに遊技球が入賞していない場合、又は第1始動入賞口15Aに遊技球が入賞したが第1特図保留記憶数が「4」未満でない場合、主制御用CPU30aは、第2始動口スイッチSW2から検知信号を入力しているか否かに基づいて第2始動入賞口15Bに遊技球が入賞したか否かを判定する。この判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2始動入賞口15Bに遊技球が入賞した場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第2特図保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する。この判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2特図保留記憶数が「4」未満の場合、主制御用CPU30aは、第2特図保留記憶数を1加算(+1)し、第2特図保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU30aは、第2特図保留記憶数の書き換えに伴って第2特別図柄保留表示装置13bの表示内容を更新させる。
続いて、主制御用CPU30aは、各種乱数(当り判定用乱数、特図振分用乱数、小当り図柄振分用乱数、リーチ判定用乱数、及び変動パターン振分用乱数)のそれぞれの値を主制御用RAM30cから読み出して取得する。主制御用CPU30aは、ここで取得した各値を第2特図保留記憶数に対応する主制御用RAM30cの所定の記憶領域に格納する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
続いて、特別図柄開始処理において、主制御用CPU30aは、まず図柄(特図及び飾図)が変動表示中(変動中)であるか否か、又は当り中(大当り遊技中又は小当り遊技中)であるか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、変動中又は当り中でない場合、主制御用CPU30aは、第2特図保留記憶数を読み出し、第2特図保留記憶数が「0」よりも大きいか否かを判定する。第2特図保留記憶数が「0」よりも大きい場合、主制御用CPU30aは、特図2による第2特図変動ゲームに係る制御を実行する。その際に主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの特別図柄変動処理フラグに「1」を設定することにより、第2特図変動ゲームを実行することを示す情報を設定する。そして、主制御用CPU30aは、第2特図保留記憶数を1減算(−1)し、第2特図保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU30aは、第2特図保留記憶数の書き換えに伴って第2特別図柄保留表示装置13bの表示内容を更新させる。
一方、変動中又は当り中でなく第2特図保留記憶数が「0」の場合、主制御用CPU30aは、第1特図保留記憶数を読み出し、第1特図保留記憶数が「0」よりも大きいか否かを判定する。この判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第1特図保留記憶数が「0」よりも大きい場合、主制御用CPU30aは、特図1による第1特図変動ゲームに係る制御を実行する。その際に主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの特別図柄変動処理フラグに「0」を設定することにより、第1特図変動ゲームを実行することを示す情報を設定する。そして、主制御用CPU30aは、第1特図保留記憶数を1減算(−1)し、第1特図保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU30aは、第1特図保留記憶数の書き換えに伴って第1特別図柄保留表示装置13aの表示内容を更新させる。
このため、主制御用CPU30aは、第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とが共に存在すれば、第1特図変動ゲームよりも第2特図変動ゲームに係る制御を優先的に実行する。また、主制御用CPU30aは、いずれかの特図変動ゲームに係る制御を実行する際、特別図柄変動処理フラグを設定することで、もう一方の特図変動ゲームに係る制御を行わないようにする。これにより、主制御用CPU30aは、各特図変動ゲームに係る制御を同時に実行しないで、各特図変動ゲームを同時に実行させないようにしている。
続いて、各特図変動ゲームに係る制御を実行する主制御用CPU30aは、制御に対応する特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている当り判定用乱数の値を読み出し、該値が主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う。大当り抽選において、主制御用CPU30aは、遊技状態に応じた大当り判定値を用いて大当り判定を行う。また、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、第1特図変動ゲームに対する大当り抽選を実行する一方で、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、第2特図変動ゲームに対する大当り抽選を実行する。
大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、第1特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている特図振分用乱数の値を読み出す。そして、主制御用CPU30aは、その読み出した特図振分用乱数の値に基づき、特図1による大当り図柄の中から第1特別図柄表示装置12aに確定停止表示させる最終停止図柄(特図)を決定する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、第2特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている特図振分用乱数の値を読み出す。そして、主制御用CPU30aは、その読み出した特図振分用乱数の値に基づき、特図2による大当り図柄の中から第2特別図柄表示装置12bに確定停止表示させる最終停止図柄(特図)を決定する。
その後、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、第1特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、確定停止表示させる特図により選択し得る当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを選択し、決定する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、第2特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、確定停止表示させる特図により選択し得る当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを選択し、決定する。
一方、大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、大当り判定時に読み出した当り判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されている小当り判定値と一致するか否かを判定して小当り判定(小当り抽選)を行う。なお、本実施形態において、小当り判定は、特別図柄変動処理フラグに「0」が設定される場合、すなわち第1特図変動ゲームに係る制御においてのみ行われる一方、特別図柄処理フラグに「1」が設定される場合、すなわち第2特図変動ゲームに係る制御において行われない。
続いて、小当り判定の判定結果が肯定の場合(小当りの場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定しているので、第1特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている小当り図柄振分用乱数の値を読み出す。そして、主制御用CPU30aは、その読み出した小当り図柄振分用乱数の値に基づき、特図1による小当り図柄を第1特別図柄表示装置12aに確定停止表示させる最終停止図柄(特図)として決定する。
その後、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定しているので、第1特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、確定停止表示させる特図により選択し得る当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを選択し、決定する。
本実施形態では、大当り又は小当り(当り)の当選時、最終停止図柄を決定することで大当りの種類又は小当り(当りの種類)を決定(選択)する主制御用CPU30aが、当り選択手段として機能する。
一方、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定し、大当り判定及び小当り判定の判定結果が共に否定の場合(大当りでも小当りでもない場合)、主制御用CPU30aは、第1特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されているリーチ判定用乱数の値を読み出す。そして、主制御用CPU30aは、その読み出したリーチ判定用乱数の値に基づき、リーチを形成させる(リーチあり)か否かを判定するリーチ判定を行う。一方、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定し、大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、主制御用CPU30aは、第2特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されているリーチ判定用乱数の値を読み出す。そして、主制御用CPU30aは、その読み出したリーチ判定用乱数の値に基づき、リーチを形成させる(リーチあり)か否かを判定するリーチ判定を行う。
そして、リーチ判定の判定結果が肯定の場合(リーチ判定に当選してリーチありの場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、はずれ図柄を第1特別図柄表示装置12aにて確定停止表示させる最終停止図柄(特図)として決定する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、はずれ図柄を第2特別図柄表示装置12bにて確定停止表示させる最終停止図柄(特図)として決定する。
その後、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、第1特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、選択し得るはずれリーチ演出用の変動パターンの中から変動パターンを選択し、決定する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、第2特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、選択し得るはずれリーチ演出用の変動パターンの中から変動パターンを選択し、決定する。
一方、リーチ判定の判定結果が否定の場合(リーチ判定に当選せずリーチなしの場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、はずれ図柄を第1特別図柄表示装置12aにて確定停止表示させる最終停止図柄(特図)として決定する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、はずれ図柄を第2特別図柄表示装置12bにて確定停止表示させる最終停止図柄(特図)として決定する。
その後、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、第1特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、選択し得るはずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを選択し、決定する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、第2特図保留記憶数のうち最先の保留記憶数「1」に対応する記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、選択し得るはずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを選択し、決定する。
このように特別図柄開始処理を実行することで、主制御用CPU30aは、各特図変動ゲームの開始時に、最先の保留記憶数に対応付けられて記憶されている乱数の各値に基づき、該各値が示す各特図変動ゲームの演出内容を判定する。
続いて、主制御用CPU30aは、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、出力処理にて所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、各特図変動ゲームに関する各種処理を実行する。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、決定した変動パターンを指定すると共に図柄(特図及び飾図)の変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力する。同時に、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、第1特図変動ゲームを変動開始させるように第1特別図柄表示装置12aの表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、第2特図変動ゲームを変動開始させるように第2特別図柄表示装置12bの表示内容を制御する。また、同時に、主制御用CPU30aは、特図変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「0」を設定した場合、最終停止図柄となる特図1を指示するための特図1用(第1特図変動ゲーム用)の停止図柄指定コマンドを出力する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄変動処理フラグに「1」を設定した場合、最終停止図柄となる特図2を指示するための特図2用(第2特図変動ゲーム用)の停止図柄指定コマンドを出力する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、主制御用CPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように制御に対応する各特別図柄表示装置12a,12bの表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための図柄停止コマンドを出力する。
そして、主制御用CPU30aは、大当りを決定した場合、決定した変動パターンに基づく特図変動ゲームの終了後、特図で特定される大当りの種類に基づく大当り遊技の制御(当り遊技制御)を開始する。その際に主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに大当り遊技を開始させたことを示す情報を設定する。主制御用CPU30aは、大当り遊技において、大当り遊技の開始時にオープニングコマンドを出力するとともに、各ラウンド遊技の開始時にラウンドコマンドを出力し、さらに大当り遊技の終了時にエンディングコマンドを出力する。オープニングコマンドはオープニング(演出)の開始を指示し、ラウンドコマンドはラウンド遊技(演出)の開始を指示し、エンディングコマンドはエンディング(演出)の開始を指示する。
また、主制御用CPU30aは、小当りを決定した場合、決定した変動パターンに基づく特図変動ゲームの終了後、小当り遊技の制御(当り遊技制御)を開始する。その際に主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに小当り遊技を開始させたことを示す情報を設定する。主制御用CPU30aは、小当り遊技において、小当り遊技の開始時にオープニングコマンドを出力するとともに、小当り遊技中の上大入賞口18の開放の開始を指示するコマンドを出力し、さらに小当り遊技の終了時にエンディングコマンドを出力する。上大入賞口18の開放の開始を指示するコマンドは、小当り遊技の上大入賞口18の開閉動作中における演出の開始を指示する。
本実施形態において、主制御用CPU30aは、REG大当り遊技の制御において、下大入賞口20を開放させるように制御する。一方、主制御用CPU30aは、BIG大当り遊技、4Rショート大当り遊技、及び4Rロング大当り遊技の制御において、上大入賞口18を開放させるように制御する。また、主制御用CPU30aは、小当り遊技の制御において、上大入賞口18を開放させるように制御する。本実施形態において、第1の入賞手段となる上大入賞口18を開放させるように制御するBIG大当り遊技、4Rショート大当り遊技、4Rロング大当り遊技、及び小当り遊技の制御が、第1の当り遊技制御となる。また、本実施形態において、第2の入賞手段となる下大入賞口20を開放させるように制御するREG大当り遊技の制御が、第2の当り遊技制御となる。また、本実施形態において、第1の当り遊技制御及び第2の当り遊技制御を実行する主制御用CPU30aが、当り遊技制御手段として機能する。
そして、主制御用CPU30aは、大当り遊技又は小当り遊技において、対応する大入賞口の開閉動作を対応する開放態様で制御する。本実施形態において、主制御用CPU30aは、大当り遊技の制御又は小当り遊技の制御の開始からオープニング時間(所定時間)が経過すると、対応する大入賞口を開放させて初回の開放を開始させるように制御する。本実施形態では、各種の大当り遊技及び小当り遊技でオープニング時間(「10秒」)を同一に設定している。このため、本実施形態では、主制御用CPU30aによる大当り遊技又は小当り遊技の制御(オープニング演出)が開始されると、当り遊技の種類に関係なくその制御の開始から「10秒」経過すると対応する大入賞口が開放されることになる。
続いて、主制御用CPU30aは、大当り遊技の制御であれば、ラウンド遊技毎に予め定めたラウンド遊技時間を計測するとともに、開放させている大入賞口に対応するカウントスイッチからの検知信号を入力してラウンド遊技中に入球した遊技球の入球個数をカウントする。そして、主制御用CPU30aは、大当り遊技の各ラウンド遊技において、ラウンド遊技時間が経過したこと、及び入球上限個数の遊技球が入球したことの何れかを満たすことにより、開放させている大入賞口を閉鎖させるように制御する。また、主制御用CPU30aは、小当り遊技の制御であれば、最大開放時間を計測するとともに、第1カウントスイッチSW3(この場合には、上大入賞口18が開放される)からの検知信号を入力して小当り遊技中に入球した遊技球の入球個数をカウントする。そして、主制御用CPU30aは、小当り遊技において、最大開放時間が経過する、及び入球上限個数の遊技球が入球するまでにおいて、上大入賞口18を最大で4回開放させる。なお、主制御用CPU30aは、小当り遊技において、上大入賞口18を4回開放させる前に、入球上限個数の遊技球が入球することにより、上大入賞口18を閉鎖させて小当り遊技を終了させる場合もある。
また、大当り遊技を終了させた主制御用CPU30aは、大当り遊技の終了後、遊技状態を確変状態とする場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定するとともに、確変状態を付与することを示す確変コマンドを出力する。また、主制御用CPU30aは、大当り遊技の終了後、非確変状態を付与する場合、確変フラグに「0」を設定するとともに、非確変状態を付与することを示す非確変コマンドを出力する。同様に、主制御用CPU30aは、大当り遊技の終了後、変短状態を付与する場合、変短状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定するとともに、変短状態を付与することを示す変短コマンドを出力する。なお、本実施形態において主制御用CPU30aは、非確変大当りに当選している場合、作動回数に40回を設定し、図柄変動ゲームが実行される毎に作動回数を1減算し、作動回数が「0(零)」になると、変短状態の終了条件の成立として変短状態を終了させる。合わせて主制御用CPU30aは、作動フラグに「0」を設定するとともに、非変短状態を付与することを示す非変短コマンドを出力する。また、主制御用CPU30aは、大当り遊技の終了後、非変短状態を付与する場合、作動フラグに「0」を設定するとともに、非変短コマンドを出力する。なお、小当り遊技の終了後、小当り当選時の遊技状態が維持されることから、主制御用CPU30aは、小当り当選時の遊技状態に設定する。そして、これに合わせて主制御用CPU30aは、小当り当選時の遊技状態となるように確変状態や変短状態などの遊技状態を指定するコマンドを出力する。その際に、作動回数が設定されていた場合には、小当り当選時の作動回数に関しても維持させる。
また、確変フラグ及び作動フラグは、大当り遊技や小当り遊技が付与された場合にクリアされる(「0」が設定される)ようになっている。この場合、主制御用CPU30aは、大当りや小当りが生起された場合、大当り遊技や小当り遊技の開始に伴って確変状態及び変短状態を終了させる。また、確変フラグ及び作動フラグは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されるようになっている。これら確変コマンド、非確変コマンド、変短コマンド、非変短コマンドにより、演出制御用CPU31aは、現在、確変状態であるか非確変状態であるか、又は変短状態であるか非変短状態であるかを把握することができる。
そして、大当り遊技又は小当り遊技を終了させた主制御用CPU30aは、これらの終了時点における各特図保留記憶数を確認し、その始動保留球をもとに、対応する特図変動ゲームに係る処理を実行し、特図変動ゲームを行わせる。一方、主制御用CPU30aは、大当り遊技又は小当り遊技の終了時点における各特図保留記憶数が「0」の場合、各始動入賞口15A,15Bに遊技球が入球する迄の間、特図変動ゲームを実行させることなく、待機する。
次に、主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する普図ゲームに関する処理について説明する。
主制御用CPU30aは、遊技球がゲート21を通過したことを示す検知信号を入力すると、普図当り判定用乱数の値を主制御用RAM30cから取得し、該値を主制御用RAM30cの所定の記憶領域に格納する。
また、普図ゲーム中でなく、普図当り遊技中でない場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている普図当り判定用乱数の値を取得する。そして、主制御用CPU30aは、当該普図当り判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されている普図当り判定値と一致する(普図当り)場合、普通図柄表示装置14aにて確定停止表示させる最終停止図柄として、普通当り図柄を決定する。一方、主制御用CPU30aは、普図当り判定用乱数の値が普図当り判定値と一致しない場合、普通図柄表示装置14aにて確定停止表示させる最終停止図柄として、普通はずれ図柄を決定する。
その後、主制御用CPU30aは、普図を変動開始させるように普通図柄表示装置14aの表示内容を制御する。また、同時に、主制御用CPU30aは、普図変動ゲームの変動時間の計測を開始する。その後、普通図柄開始処理とは別の処理で、主制御用CPU30aは、決定した最終停止図柄を表示させるように普通図柄表示装置14aの表示内容を制御する。
そして、主制御用CPU30aは、普図当りを決定した場合、普図ゲームが終了したとき、変短状態が付与されている場合には、開閉羽根16を3回開放させるとともに、各回の開放において開放してから1540msが経過するまで開放状態を維持する。一方、主制御用CPU30aは、普図ゲームが終了したとき、変短状態が付与されていない場合、開閉羽根16を1回開放させ、開放してから300ms経過するまで開放状態を維持する。
次に、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが実行する各種処理について説明する。
演出制御用CPU31aは、確変コマンドや変短コマンドを入力すると、確変状態や変短状態が付与されたことを示す情報(フラグなど)を演出制御用RAM31cに設定する。そして、演出制御用CPU31aは、確変コマンドを入力すると確変状態が付与されることを演出制御用RAM31cに設定する一方で、非確変コマンドを入力すると非確変状態が付与されることを演出制御用RAM31cに設定する。また、演出制御用CPU31aは、変短コマンドを入力すると変短状態が付与されていることを演出制御用RAM31cに設定する一方で、非変短コマンドを入力すると非変短状態が付与されていることを演出制御用RAM31cに設定する。そして、演出制御用CPU31aは、確変コマンド、非確変コマンド、変短コマンド、及び非変短コマンドを入力するまで現在の設定内容を演出制御用RAM31cに記憶維持させる。演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cの前記設定内容によって、遊技状態が確変状態であるか否か、変短状態であるか否かを把握している。
また、演出制御用CPU31aは、図5に示すように、所定のモード移行条件の到来を契機に、該モード移行条件に応じた移行態様で演出モードを制御する。演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cに演出モードの種類を示すモードフラグ(情報)を設定することで、設定している演出モードを把握する。そして、演出制御用CPU31aは、モードフラグに対応する背景画像用の画像表示用データを選択するとともに、この選択した画像表示用データをもとに演出表示装置11の表示内容を制御する。
本実施形態のパチンコ遊技機には、飾図による図柄変動ゲームを実行させるための複数種類(本実施形態では4種類)の演出モードとして、潜伏A演出モードMA、潜伏B演出モードMB、確変演出モードMK、及び通常演出モードMTが用意されている。各演出モードでは、図5に示すように、演出表示装置11において、対応する背景画像GA,GB,GK,GTが画像表示される。なお、本実施形態において、演出表示装置11では、飾図による図柄変動ゲームに関連して画像表示される背景画像が画像表示され、当該背景画像に重なるように各列の飾図が画像表示されて、これら飾図が変動表示されることで飾図による図柄変動ゲームが実行されるようになっている。そして、本実施形態では、演出表示装置11に画像表示される背景画像により各種演出モードを実行させ、背景画像の種類から現在滞在している演出モードの種類を遊技者が把握し得るようになっている。本実施形態における背景画像は、飾図による図柄変動ゲームで表示される飾図を除いて構成し得る画像であり、飾図による図柄変動ゲームで変動表示される飾図毎に対応付けて画像表示されるものとは異なっている。
そして、演出制御用CPU31aは、大当り又は小当りの当選を契機に、当選の種類(特図)に応じた演出モードへの移行を定めている。この場合には、直前まで滞在していた演出モードから、対応する演出モードへの移行が行われる。
具体的に、REG大当り遊技(図柄A)又はBIG大当り遊技(図柄B,b)を特定する大当りの当選を契機としては、確変演出モードMKへの移行が定められている。すなわち、確変演出モードMKは、確変状態及び変短状態の付与中であることを遊技者に報知する。確変演出モードMKは、確変状態であることが確定的に報知される演出モードである。
また、4Rショート大当り遊技(図柄C,c,f)又は4Rロング大当り遊技(図柄D,E)を特定する大当りの当選を契機としては、当選時が非変短状態であれば、潜伏A演出モードMAへの移行が定められている。一方、これら大当りの当選を契機としては、当選時が変短状態であれば、潜伏B演出モードMBへの移行が定められている。すなわち、潜伏A演出モードMAは、確変状態又は非確変状態の何れかであって、非変短状態の付与中であることを遊技者に報知する。また、潜伏B演出モードMBは、確変状態又は非確変状態の何れかであって、変短状態の付与中であることを遊技者に報知する。これら潜伏A演出モードMA及び潜伏B演出モードMBは、確変状態であるか否かを遊技者に判別させ難くして確変状態を潜伏させる(潜確)させることができる潜伏演出モードである。
また、小当り遊技(図柄G)を特定する小当りの当選を契機としては、当選時が非変短状態であれば、非変短状態が継続されることから潜伏A演出モードMAへの移行が定められている。一方、小当りの当選を契機としては、当選時が変短状態であれば、当選時に滞在していた演出モードを継続(維持)させることが定められている。
また、演出制御用CPU31aは、潜伏A演出モードMAの滞在中、モードの終了条件の成立を契機に、通常演出モードMTへの移行を定めている。本実施形態におけるモードの終了条件は、特図変動ゲームに関わって規定されるものであって、特図変動ゲームの実行回数や抽選によるものである。この場合には、直前まで滞在していた潜伏A演出モードMAから、モードの終了条件が成立する特図変動ゲーム(飾図による図柄変動ゲーム)を経て、通常演出モードMTへの移行が行われる。また、潜伏B演出モードMBの滞在中において、非変短コマンドが入力されて変短状態の終了を契機に、通常演出モードMTへの移行を定めている。このような場面は、大当りや小当りの当選に関係なしに特図変動ゲーム(飾図による図柄変動ゲーム)の経過に伴って到来することになる。そして、潜伏B演出モードMBから変短状態の終了を契機に移行する通常演出モードMTは、非確変状態及び非変短状態の付与中であることを遊技者に報知する。この場合には、直前まで滞在していた潜伏B演出モードMBから、変短状態での最後の特図変動ゲーム(飾図による図柄変動ゲーム)を経て、通常演出モードMTへの移行が行われる。
このため、通常演出モードMTは、非変短状態の付与中であって、状況により、非確変状態であることを遊技者に報知したり、確変状態又は非確変状態の何れの状態であることを遊技者に報知したりする。特に潜伏A演出モードMAから移行する通常演出モードMTは、確変状態であるか否かを遊技者に判別させ難くして確変状態を潜伏させる(潜確)させることができる演出モードでもある。
本実施形態において、大当りの当選を契機としてモードが移行される場合には、大当りの前後で、演出モードの変化とともに遊技状態の変化を伴う可能性がある。また、小当りの当選を契機としてモードが移行される場合には、小当りの前後で、演出モードの変化はあるが遊技状態の変化はないことになる。また、変短状態の終了を契機としてモードが移行される場合には、その前後で、演出モードの変化とともに変短状態の変化はあるが抽選確率状態の変化はないことになる。また、モードの終了条件を契機としてモードが移行される場合には、演出モードの変化はあるが遊技状態の変化はないことになる。
本実施形態では、変短状態であれば第2特図変動ゲームが主に行われる状況となる。このため、変短状態の場合に設定される確変演出モードMK及び潜伏B演出モードMBでは、主に第2特図変動ゲーム(主:特図2)が行われる。その結果、確変演出モードMKへの再移行は、図柄A,B,Gの当選が皆無ではないが、図柄bの当選が主な契機となる(主:b)。また、確変演出モードMKから潜伏B演出モードMBへの移行は、図柄D,Eの当選が皆無ではないが、図柄c,fの当選が主な契機となる(主:c,f)。また、潜伏B演出モードMBへの再移行は、図柄C,D,E,Gの当選が皆無ではないが、図柄c,fの当選が主な契機となる(主:c,f)。また、潜伏B演出モードMBから確変演出モードMKへの移行は、図柄A,Bの当選が皆無ではないが、図柄bの当選が主な契機となる(主:b)。
一方、本実施形態では、非変短状態であれば第1特図変動ゲームが主に行われる状況となる。このため、非変短状態の場合に設定される潜伏A演出モードMA及び通常演出モードMTでは、主に第1特図変動ゲーム(主:特図1)が行われる。その結果、潜伏A演出モードMAへの再移行は、図柄c,fの当選が皆無ではないが、図柄C,D,E,Gの当選が主な契機となる(主:C,D,E,G)。また、潜伏A演出モードMAから確変演出モードMKへの移行は、図柄bの当選が皆無ではないが、図柄A,Bの当選が主な契機となる(主:A,B)。また、通常演出モードMTから潜伏A演出モードMAへの移行は、図柄c,fの当選が皆無ではないが、図柄C,D,E,Gの当選が主な契機となる(主:C,D,E,G)。
また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び各特図用(特図1用又は特図2用)の停止図柄指定コマンドを入力すると、各コマンドにより指定された変動パターン及び最終停止図柄(特図)に基づき、飾図による図柄変動ゲームに関する具体的な内容(演出内容や確定停止表示させる飾図の図柄組み合わせなど)を決定する。
そして、演出制御用CPU31aは、指定された変動パターンがリーチ演出の実行を特定するはずれリーチ演出用の変動パターン及び当り演出用の変動パターンの場合、飾図による図柄変動ゲームの具体的な演出内容として実行させるリーチ演出の演出内容を決定する。また、演出制御用CPU31aは、リーチ演出の実行を特定する場合、指定された最終停止図柄(特図)にかかわらず同一種類の演出内容の飾図による図柄変動ゲームを行わせるようになっている。すなわち、飾図による図柄変動ゲームの変動途中の演出内容からは、飾図(図柄組み合わせ)が確定停止表示されるまで、今回の内部抽選結果(大当り、小当り、はずれや最終停止図柄(特図))を遊技者に判別させ得ないようになっている。なお、演出制御用CPU31aは、指定された変動パターンがリーチ演出を実行させないことを特定するはずれ演出用の変動パターンの場合、飾図による図柄変動ゲームの具体的な演出内容としてリーチ演出を実行させない演出内容を決定する。
続いて、演出制御用CPU31aは、飾図による図柄変動ゲームにおいて導出する飾図(図柄組み合わせ)を決定する。
そして、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドでBIG用変動パターンAP1が指定され、且つ各特図用の停止図柄指定コマンドで図柄B,bが指定された場合、飾図(図柄組み合わせ)として、全列の図柄が[7](同一の図柄)となる飾図の大当り図柄([777])を決定する。同様に、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドでREG用変動パターンAP2が指定され、且つ各特図用の停止図柄指定コマンドで図柄Aが指定された場合、飾図(図柄組み合わせ)として、全列の図柄が[7]以外の同一の図柄となる飾図の大当り図柄([111]、[222]など)を決定する。同様に、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドで潜確用変動パターンAP3が指定され、且つ各特図用の停止図柄指定コマンドで図柄A,B,C,D,E,G,b,c,fが指定された場合、飾図(図柄組み合わせ)として、確変示唆の飾図の大当り図柄([1☆1]、[2☆2]、[3☆3]など)を決定する。
また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドではずれリーチ用変動パターンRPが指定され、且つ各特図用の停止図柄指定コマンドではずれ図柄が指定された場合、飾図(図柄組み合わせ)として、リーチを形成する飾図のはずれの図柄を決定する。一方、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドではずれ用変動パターンHPが指定され、且つ各特図用の停止図柄指定コマンドではずれ図柄が指定された場合、飾図(図柄組み合わせ)として、リーチを形成しない飾図のはずれ図柄を決定する。
そして、演出制御用CPU31aは、画像表示用データをもとに飾図による図柄変動ゲームを画像表示させるように演出表示装置11の表示内容を制御する。このとき、演出制御用CPU31aは、図柄変動ゲーム中に図柄停止コマンドを入力すると、決定した飾図を演出表示装置11に確定停止表示させて飾図による図柄変動ゲームを終了させる。また、演出制御用CPU31aは、演出表示装置11の飾図による図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と画像表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。
また、演出制御用CPU31aは、大当り遊技中の演出の制御において、オープニングコマンド、ラウンドコマンド、及びエンディングコマンドを入力すると、対応する画像表示用データを選択する。また、演出制御用CPU31aは、小当り遊技中の演出の制御において、オープニングコマンド、上大入賞口18の開放の開始を指示するコマンド、エンディングコマンドを入力すると、対応する画像表示用データを選択する。そして、演出制御用CPU31aは、画像表示用データをもとに大当り遊技中及び小当り遊技中の各種演出を実行させるように演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、大当り遊技中及び小当り遊技中の各種演出の開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と画像表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。
次に、大当り遊技中の演出及び小当り遊技中の演出の演出内容について、図6に基づき、詳しく説明する。
そして、演出制御用CPU31aは、第1特図変動ゲームに基づく大当り遊技の開始に伴い、図6(a)に示すように、4系統に分類される演出内容の中から何れかの演出内容を選択(決定)する。すなわち、演出制御用CPU31aは、これら演出内容を決定し、その決定に応じた画像表示用データを選択して各種演出を実行させるように制御する。また、演出制御用CPU31aは、第2特図変動ゲームに基づく大当り遊技の開始に伴い、図6(b)に示すように、2系統に分類される演出内容の中から何れかの演出内容を選択(決定)する。
具体的に、演出制御用CPU31aは、BIG大当り遊技の開始に伴い、大当り遊技の契機となる飾図による図柄変動ゲームで全列の図柄が[7]の飾図が確定停止表示される場合、BIG専用演出の演出内容を選択し、大当り遊技中の演出をBIG専用演出で実行させることを決定する。すなわち、BIG専用演出は、特図が図柄B(特図1)又は図柄b(特図2)であって、変動パターンがBIG用変動パターンAP1であるとともに、全列の図柄が[7]となる飾図の場合に、選択される。BIG専用演出は、オープニング演出からBIG大当り遊技であることを遊技者に報知するとともに、上大入賞口18が開放されることを報知する態様で実行される演出である。また、BIG専用演出では、BIG大当り遊技専用に設定したラウンド演出やエンディング演出が行われるとともに、該エンディング演出で大当り遊技の終了後に確変演出モードMKが開始されることも報知される。なお、BIG専用演出が行われる場合は、飾図による図柄変動ゲームで全列の図柄が[7]となる飾図が確定停止表示されていることから、その時点でBIG大当り遊技が開始されることを遊技者が把握し得る場面である。また、BIG専用演出は、BIG大当り遊技であることを認識させ得るように、他の系統に分類される演出内容とは異なる専用の演出内容が設定されている。
また、演出制御用CPU31aは、REG大当り遊技の開始に伴い、大当り遊技の契機となる飾図による図柄変動ゲームで全列の図柄が[7]以外の同一図柄が確定停止表示される場合、REG専用演出の演出内容を選択し、大当り遊技中の演出をREG専用演出で実行させることを決定する。すなわち、REG専用演出は、特図が図柄A(特図1)であって、変動パターンがREG用変動パターンAP2であるとともに、全列の図柄が[7]以外の同一図柄となる飾図の場合に、選択される。REG専用演出は、オープニング演出からREG大当り遊技であることを遊技者に報知するとともに、下大入賞口20が開放されることを報知する態様で実行される演出である。また、REG専用演出では、REG大当り遊技専用に設定したラウンド演出やエンディング演出が行われるとともに、該エンディング演出で大当り遊技の終了後に確変演出モードMKが開始されることも報知される。なお、REG専用演出が行われる場合は、飾図による図柄変動ゲームで全列の図柄が[7]以外の同一図柄となる飾図が確定停止表示されていることから、その時点でREG大当り遊技が開始されることを遊技者が把握し得る場面である。また、REG専用演出は、REG大当り遊技であることを認識させ得るように、他の系統に分類される演出内容とは異なる専用の演出内容が設定されている。
また、演出制御用CPU31aは、大当り遊技の契機となる飾図による図柄変動ゲームで確変示唆図柄が確定停止表示される場合、チャンスA共通演出の演出内容を選択し、大当り遊技中の演出をチャンスA共通演出で実行させることを決定する。すなわち、チャンスA共通演出は、特図が図柄A,B,D,E(特図1)であって、変動パターンが潜確用変動パターンAP3であるとともに、確変示唆図柄となる飾図の場合に、選択される。このため、チャンスA共通演出は、第1特図変動ゲームによるREG大当り遊技、BIG大当り遊技、及び4Rロング大当り遊技で選択可能な演出内容となっている。
また、演出制御用CPU31aは、大当り遊技又は小当り遊技の契機となる飾図による図柄変動ゲームで確変示唆図柄が確定停止表示される場合、チャンスB共通演出の演出内容を選択し、大当り遊技中及び小当り遊技中の演出をチャンスB共通演出で実行させることを決定する。すなわち、チャンスB共通演出は、特図が図柄C,G(特図1)又は図柄b,c,f(特図2)であって、変動パターンが潜確用変動パターンAP3であるとともに、確変示唆図柄となる飾図の場合に、選択される。このため、チャンスB共通演出は、第2特図変動ゲームによるBIG大当り遊技及び4Rショート大当り遊技、さらに第1特図変動ゲームによる4Rショート大当り遊技及び小当り遊技で選択可能な演出内容となっている。
なお、以下では、潜確用変動パターンAP3に基づき、確変示唆図柄が確定停止表示されることになるREG大当り遊技やBIG大当り遊技を、「潜確REG大当り遊技」や「潜確BIG大当り遊技」と示す場合もある。また、以下では、第1特図変動ゲームによる「潜確BIG大当り遊技」を、「第1潜確BIG大当り遊技」や、第2特図変動ゲームによる「潜確BIG大当り遊技」を、「第2潜確BIG大当り遊技」と示す場合もある。
次に、チャンスA共通演出及びチャンスB共通演出について、大当り遊技及び小当り遊技毎に演出制御用CPU31aの制御内容と合わせて図7〜図9に基づき、詳しく説明する。なお、図7(a)〜(e)において、「R」はラウンドを示す。また、図7(f)において、「回」は上大入賞口18の開放が何回目の開放であるかを示す。ここでは、図8(a)及び図9(a)に示すように、直前の飾図による図柄変動ゲームにおいて、確変示唆図柄([2☆2])が演出表示装置11に確定停止表示されていることになる。
そして、特図1の図柄D,Eに基づく4Rロング大当り遊技では、図7(a)に示す態様で行われるチャンスA共通演出(大当り遊技中の演出)が定められている。具体的に、4Rロング大当り遊技では、その開始に伴いオープニング演出(「OP」)として、共通OP演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図8(b)に示すように、「×××モード」が画像表示される共通OP演出が行われる。そして、当選時が変短状態中であれば、共通OP演出として、「潜伏Bモード」が画像表示される一方、当選時が非変短状態中であれば、共通OP演出として、「潜伏Aモード」が画像表示される。また、4Rロング大当り遊技では、その開始に伴い共通OP演出をオープニング時間である「10秒」の間、行うことが定められている。
その後、4Rロング大当り遊技では、オープニング時間が経過して、1ラウンド目(「1R」)〜4ラウンド目(「4R」)にかけてラウンド演出としてチャンスA用RD演出が定められている。そして、チャンスA用RD演出では、最初(1ラウンド目)の上大入賞口18の開放の開始に合わせて、上大入賞口18を狙って遊技球を発射させることを指示する演出も行われる。これにより、演出表示装置11では、図8(c)に示すように、「↑上を狙え」が画像表示される。このため、遊技者は上大入賞口18が開放されることを把握し得る。また、演出表示装置11では、図8(c),(d)に示すように、「1R」や「4R」のようにラウンド数が画像表示されるチャンスA用RD演出が行われる。
その後、4Rロング大当り遊技では、最終回の4ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出として、ロング用ED演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図8(e)に示すように、「×××モード開始」が画像表示されるロング用ED演出が行われる。そして、当選時が変短状態中であれば、共通OP演出に対応するようにロング用ED演出として「潜伏Bモード開始」が画像表示される一方、当選時が非変短状態中であれば、共通OP演出に対応するようにロング用ED演出として「潜伏Aモード」が画像表示される。
また、特図1の図柄Bに基づく第1潜確BIG大当り遊技では、図7(b)に示す態様で行われるチャンスA共通演出(大当り遊技中の演出)が定められている。具体的に、第1潜確BIG大当り遊技では、その開始に伴いオープニング演出(「OP」)として、4Rロング大当り遊技と同様に共通OP演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図8(b)に示すように、4Rロング大当り遊技と同様に「×××モード」が画像表示される共通OP演出が行われる。また、第1潜確BIG大当り遊技では、その開始に伴い共通OP演出を、4Rロング大当り遊技と同様にオープニング時間である「10秒」の間、行うことが定められている。
その後、第1潜確BIG大当り遊技では、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目(「1R」)〜4ラウンド目(「4R」)にかけて、4Rロング大当り遊技と同様にチャンスA用RD演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図8(c),(d)に示すように、4Rロング大当り遊技と同様にチャンスA用RD演出が行われる。本実施形態における第1潜確BIG大当り遊技では、大当り遊技の開始から4ラウンド目における大入賞口の開放態様が、4Rロング大当り遊技を通しての大入賞口の開放態様と同一となるので、チャンスA用RD演出が行われている間、4Rロング大当り遊技と見た目上に違いを判別し得ないようになっている。
その後、第1潜確BIG大当り遊技では、4ラウンド目(「4R」)と5ラウンド目(「5R」)の間で、5ラウンド目(「5R」)のラウンド遊技の開始(5回目の上大入賞口18の開放)に先立って、ラウンド演出としてBIG報知演出が定められている。また、第1潜確BIG大当り遊技では、5ラウンド目(「5R」)から6ラウンド目(「6R」)にかけてBIG報知演出(「BIG報知」)を行わせることが定められている。これにより、演出表示装置11では、図8(f)に示すように、「BIG」が画像表示されるBIG報知演出が行われる。このため、遊技者は現在付与されている大当り遊技がBIG大当り遊技であることを把握し得るとともに、5ラウンド目以降もラウンド遊技が継続されることを把握し得る。
その後、第1潜確BIG大当り遊技では、7ラウンド目〜16ラウンド目(「16R」)にかけてラウンド演出としてBIG用RD演出が定められている。なお、BIG用RD演出では、BIG専用演出の場合と同一の演出が行われるようになっている。これにより、演出表示装置11では、図8(g)に示すように、「7R」のようにラウンド数が画像表示されるBIG用RD演出が行われる。なお、本実施形態では、BIG専用演出の7ラウンド目に対応する演出から行わせるが、BIG専用演出の最初から行わせることもできる。
その後、第1潜確BIG大当り遊技では、最終回の16ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出として、BIG用ED演出が定められている。なお、BIG用ED演出では、BIG専用演出の場合と同一の演出が行われるようになっている。これにより、演出表示装置11では、BIG大当り遊技の終了を示す演出が行われた後の終盤において、図8(h)に示すように、「確変モード開始」が画像表示されるBIG用ED演出が行われる。
また、特図1の図柄Aに基づく潜確REG大当り遊技では、図7(c)に示す態様で行われるチャンスA共通演出(大当り遊技中の演出)が定められている。具体的に、潜確REG大当り遊技では、その開始に伴いオープニング演出(「OP」)として、4Rロング大当り遊技や第1潜確BIG大当り遊技と同様に共通OP演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図8(b)に示すように、4Rロング大当り遊技や第1潜確BIG大当り遊技と同様に「×××モード」が画像表示される共通OP演出が行われる。また、潜確REG大当り遊技では、その開始に伴い共通OP演出を、オープニング時間である「10秒」の一部(本実施形態では「7秒」)の間、行うことが定められている。
そして、本実施形態における潜確REG大当り遊技では、オープニング時間のうち「7秒」が経過すると、それ以降のオープニング時間(「3秒」)をかけてREG報知演出(「REG報知」)を行わせることが定められている。すなわち、潜確REG大当り遊技では、REG報知演出を、オープニング時間の残りの「3秒」の間、行うことが定められている。これにより、演出表示装置11では、図8(i)に示すように、「REG」及び「↓下を狙え」が画像表示されるREG報知演出が行われる。このため、遊技者は現在付与されている大当り遊技がREG大当り遊技であることを把握し得るとともに、大入賞口が開放される前に大入賞口のうち下大入賞口20が開放されることを把握し得る。すなわち、潜確REG大当り遊技では、共通OP演出(オープニング演出)の途中からREG報知演出により、大入賞口のうち下大入賞口20が開放されることが報知される。
その後、潜確REG大当り遊技では、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目(「1R」)〜16ラウンド目(「16R」)にかけて、ラウンド演出としてREG用RD演出が定められている。なお、REG用RD演出では、REG専用演出の場合と同一の演出が行われるようになっている。これにより、演出表示装置11では、図8(j),(k)に示すように、「1R」や「10R」のようにラウンド数が画像表示されるREG用RD演出が行われる。なお、本実施形態におけるREG大当り遊技の11ラウンド目〜16ラウンド目では、実質的に下大入賞口20へ遊技球を入賞させ難いことから、10ラウンド目の演出を継続させて時間調整できる内容のREG用RD演出(REG専用演出)が定められている。
その後、潜確REG大当り遊技では、最終回の16ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出として、REG用ED演出が定められている。なお、REG用ED演出では、REG専用演出の場合と同一の演出が行われるようになっている。これにより、演出表示装置11では、REG大当り遊技の終了を示す演出が行われた後の終盤において、図8(l)に示すように、「確変モード開始」が画像表示されるREG用ED演出が行われる。
また、特図1の図柄C又は特図2の図柄c,fに基づく4Rショート大当り遊技では、図7(d)に示す態様で行われるチャンスB共通演出(大当り遊技中の演出)が定められている。具体的に、4Rショート大当り遊技では、その開始に伴いオープニング演出(「OP」)として、共通OP演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図9(b)に示すように、「×××モード」が画像表示される共通OP演出が行われる。本実施形態では、この共通OP演出は、チャンスA共通演出で行われる共通OP演出と同一の演出としている。このため、当選時が変短状態中であれば、共通OP演出として、「潜伏Bモード」が画像表示される一方、当選時が非変短状態中であれば、共通OP演出として、「潜伏Aモード」が画像表示される。また、4Rショート大当り遊技では、その開始に伴い共通OP演出をオープニング時間である「10秒」の間、行うことが定められている。
その後、4Rショート大当り遊技では、オープニング時間が経過して、1ラウンド目(「1R」)〜4ラウンド目(「4R」)にかけてラウンド演出としてチャンスB用RD演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図9(c)に示すように、「まだまだこれから」が画像表示される。なお、本実施形態における4Rショート大当り遊技の各ラウンド遊技では、実質的に上大入賞口18へ遊技球を入賞させ難いことから、ラウンド数の画像表示や何れの大入賞口を狙って遊技球を発射させることを指示する演出も行わない。このため、遊技者は賞球を獲得し難いが、大当り又は小当りに当選して確変状態が付与される可能性があることを把握し得る。
その後、4Rショート大当り遊技では、最終回の4ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出として、ショート用ED演出が定められている。本実施形態におけるショート用ED演出では、ショート用RD演出が継続させる演出が行われるようになっている。これにより、演出表示装置11では、図9(d)に示すように、「まだまだこれから」が継続して画像表示されるショート用ED演出が行われる。
また、特図2の図柄bに基づく第2潜確BIG大当り遊技では、図7(e)に示す態様で行われるチャンスB共通演出(大当り遊技中の演出)が定められている。具体的に、第2潜確BIG大当り遊技では、その開始に伴いオープニング演出(「OP」)として、4Rショート大当り遊技などの他の大当り遊技と同様に共通OP演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図9(b)に示すように、4Rショート大当り遊技などの他の大当り遊技と同様に「×××モード」が画像表示される共通OP演出が行われる。また、第2潜確BIG大当り遊技では、その開始に伴い共通OP演出を、オープニング時間である「10秒」の一部(本実施形態では「7秒」)の間、行うことが定められている。
そして、本実施形態における第2潜確BIG大当り遊技では、オープニング時間のうち「7秒」が経過すると、それ以降のオープニング時間(「3秒」)をかけてBIG報知演出(「BIG報知」)を行わせることが定められている。すなわち、第2潜確BIG大当り遊技では、BIG報知演出を、オープニング時間の残りの「3秒」の間、行うことが定められている。これにより、演出表示装置11では、図9(e)に示すように、「BIG」及び「↑上を狙え」が画像表示されるBIG報知演出が行われる。このため、遊技者は現在付与されている大当り遊技がBIG大当り遊技であることを把握し得るとともに、大入賞口が開放される前に大入賞口のうち上大入賞口18が開放されることを把握し得る。すなわち、第2潜確BIG大当り遊技では、共通OP演出(オープニング演出)の途中からBIG報知演出により、大入賞口のうち上大入賞口18が開放されることが報知される。
その後、第2潜確BIG大当り遊技では、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目(「1R」)〜16ラウンド目(「16R」)にかけて、ラウンド演出としてBIG用RD演出が定められている。なお、BIG用RD演出では、BIG専用演出の場合と同一の演出が行われるようになっている。これにより、演出表示装置11では、図9(f)に示すように、「1R」のようにラウンド数が画像表示されるBIG用RD演出が行われる。
その後、第2潜確BIG大当り遊技では、最終回の16ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出として、BIG用ED演出が定められている。なお、BIG用ED演出では、BIG専用演出の場合と同一の演出が行われるようになっている。これにより、演出表示装置11では、BIG大当り遊技の終了を示す演出が行われた後の終盤において、図9(g)に示すように、「確変モード開始」が画像表示されるBIG用ED演出が行われる。
また、特図1の図柄Gに基づく小当り遊技では、図7(f)に示す態様で行われるチャンスB共通演出(小当り遊技中の演出)が定められている。そして、小当り遊技中の演出では、4Rショート大当り遊技中の演出と同一となるように演出が定められている。具体的に、小当り遊技では、その開始に伴いオープニング演出(「OP」)として、4Rショート大当り遊技と同様に共通OP演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図9(b)に示すように、4Rショートなどの他の大当り遊技と同様に「×××モード」が画像表示される共通OP演出が行われる。また、小当り遊技では、その開始に伴い共通OP演出を、4Rショート大当り遊技と同様にオープニング時間である「10秒」の間、行うことが定められている。
その後、小当り遊技では、オープニング時間が経過して、1回目(「1回」)〜4回目(「4回」)の開放にかけて小当り遊技の上大入賞口18の開閉動作中における演出として、4Rショート大当り遊技と同様にチャンスB用RD演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図9(c)に示すように、4Rショート大当り遊技と同様にチャンスB用RD演出が行われる。
その後、4Rショート大当り遊技では、最終回の4回目の開放が終了すると、エンディング演出として、4Rショート大当り遊技と同様にショート用ED演出が定められている。これにより、演出表示装置11では、図9(d)に示すように、4Rショート大当り遊技と同様にショート用ED演出が行われる。なお、この場合には、小当り遊技の当選時が確変演出モードMKの滞在中であれば、「確変モード開始」が画像表示されるショート用ED演出が行われて、確変演出モードMKへの移行が報知されることになる。
このため、本実施形態のパチンコ遊技機では、潜確用変動パターンAP3に基づく飾図による図柄変動ゲームが実行されて、確変示唆図柄が確定停止表示される場合、何れの大当り及び小当りにおいても共通OP演出が行われることになる。これにより、図8(b)や図9(b)に示す、共通OP演出時には、上大入賞口18及び下大入賞口20の何れが開放されるのか、さらには何れの大当りが付与されているのか、さらには小当りが付与されているのか、見た目上に違いを判別し得ないようになっている。なお、本実施形態では、共通OP演出が、共通当り遊技演出となる。そして、共通OP演出が行われる契機となる図柄変動ゲームで導出される確変示唆図柄が、共通表示結果となる。一方、共通OP演出とは異なる演出内容であってBIG大当り遊技の場合に行われ得るBIG専用演出(に基づくオープニング演出)が専用当り遊技演出となる。そして、BIG専用演出が行われる契機となる図柄変動ゲームで導出される全列の図柄が[7](同一図柄)となる大当り図柄が、専用表示結果となる。また、共通OP演出などの大当り遊技及び小当り遊技中の演出を実行する演出表示装置11が、演出実行手段となる。また、共通OP演出などの大当り遊技及び小当り遊技中の演出を演出表示装置11に実行させるように制御する演出制御用CPU31aが、演出制御手段として機能する。
そして、本実施形態では、チャンスA共通演出が行われる場面であれば、図8(a)〜(l)に示した流れで演出が行われる。チャンスA共通演出が行われる場面は、REG大当り遊技、BIG大当り遊技、及び4Rロング大当り遊技の何れかの付与中の場面である。この場合の共通OP演出中、REG大当り遊技の付与中であれば、図8(i)に示すように、その途中にREG報知演出が行われて、図8(j)〜(l)に示した流れで演出が行われることになる。すなわち、REG報知演出が行われるか否かで演出の流れが分岐している。この場合には、主制御用CPU30aが、REG大当り遊技の制御中となる。そして、この場合の共通OP演出中には、大当り遊技の種類の報知として、REG大当り遊技であることが最も先に報知されることになる。本実施形態では、REG大当り遊技が付与されていることを報知するREG報知演出が、中利益報知演出となる。
さらにこの場合の共通OP演出中、BIG大当り遊技及び4Rロング大当り遊技の何れかであれば、図8(c),(d)に示すように、REG報知演出の実行タイミング(「7秒」経過)よりも後からのタイミング(「10秒」経過後)であって、最初(1回目)の上大入賞口18の開放に合わせてチャンスA用RD演出が行われることになる。ここでは、チャンスA用RD演出が行われることで、チャンスA共通演出に演出の流れが分岐している。この場合には、主制御用CPU30aが、BIG大当り遊技又は4Rロング大当り遊技の制御中となる。本実施形態では、REG報知演出の実行タイミングよりも後から行われるチャンスA用RD演出が、特別当り遊技演出となる。
さらにこの場合の共通OP演出中、BIG大当り遊技であれば、図8(c),(d)に示すように、上大入賞口18の開放態様が4Rロング大当り遊技と同一である間、チャンスA用RD演出が行われることになる。この場合には、主制御用CPU30aが、BIG大当り遊技の制御中であって、4R大当り遊技の制御と同一に制御する制御中となる。上大入賞口18の開放態様が4Rロング大当り遊技と同一にされた後、次の開放に先立っては、図8(f)に示すように、チャンスA用RD演出の途中にBIG報知演出が行われて、図8(g),(h)に示した流れで演出が行われることになる。すなわち、BIG報知演出が行われるか否かで演出の流れが分岐している。この場合には、主制御用CPU30aが、BIG大当り遊技の制御中であって、4R大当り遊技の制御と同一の制御した後、さらに上大入賞口18を開放させるための制御中となる。本実施形態では、BIG大当り遊技が付与されていることを遊技者に報知する大利益報知演出となる。
また、本実施形態では、チャンスB共通演出が行われる場面であれば、図9(a)〜(g)に示した流れで演出が行われる。チャンスB共通演出が行われる場面は、BIG大当り遊技、4Rショート大当り遊技、及び小当り遊技の何れかの付与中の場面である。この場合の共通OP演出中、BIG大当り遊技の付与中であれば、図9(e)に示すように、その途中にBIG報知演出が行われて、図9(f),(g)に示した流れで演出が行われることになる。すなわち、BIG報知演出が行われるか否かで演出の流れが分岐している。この場合には、主制御用CPU30aが、BIG大当り遊技の制御中となる。
さらにこの場合の共通OP演出中、4Rショート大当り遊技及び小当り遊技の何れかであれば、図9(c)に示すように、BIG報知演出の実行タイミング(「7秒」経過)よりも後からのタイミング(「10秒」経過後)であって、最初(1回目)の上大入賞口18の開放に合わせてチャンスB用RD演出が行われることになる。ここでは、チャンスB用RD演出が行われることで、チャンスB共通演出に演出の流れが分岐している。この場合には、主制御用CPU30aが、4Rショート大当り遊技の制御中及び小当り遊技の制御中となる。
また、図7(a),(d),(f)に示す流れで演出が行われる場合には、原則、潜伏A演出モードMA及び潜伏B演出モードMBへ移行することになる。このため、図7(a),(d),(f)に示す流れで行われる演出は、潜伏A演出モードMA又は潜伏B演出モードMBへの移行を報知するモード移行演出となる。このため、本実施形態では、4Rロング大当り遊技、4Rショート大当り遊技、及び小当り遊技が付与されると、モード移行演出を伴って、潜伏A演出モードMA又は潜伏B演出モードMBへ移行されることになる。そして、図7(d),(f)に基づく4Rショート大当り遊技及び小当り遊技の付与中における演出期間は、図7(a)に基づく4Rロング大当り遊技の付与中における演出期間に比して明らかに短いことになる。これは、4Rショート大当り遊技(小当り遊技)に比して4Rロング大当り遊技で、大当り遊技を通しての大入賞口の合計開放時間が長く設定されていることに起因する。
このため、本実施形態では、第2特図変動ゲームが主に行われる変短状態の場面では、4Rショート大当り遊技が主に付与されて4Rロング大当り遊技や小当り遊技が付与され難いことから、モード移行演出による演出時間がなるべく削減されることになる。すなわち、本実施形態では、始動条件が成立し易く特図変動ゲームが途切れることなく行われ易い変短状態では、遊技者に効率よく遊技を行わせるためにも、モード移行演出による演出時間をなるべく削減するようにしている。一方、第1特図変動ゲームが主に行われる非変短状態の場面では、4Rロング大当り遊技が付与され得ることから、モード移行演出による演出時間が長く確保され易いことになる。すなわち、本実施形態では、始動条件が変短状態に比して成立し難く特図変動ゲームが途切れ易い非変短状態では、遊技者に効率よく遊技を行わせるというよりは演出による遊技を楽しませる時間を確保するためにも、モード移行演出による演出時間をなるべく長く確保し易いようにしている。このようにして演出時間をなるべく長く確保することによっては、その間に始動条件を成立させる時間も同時に確保されることになので、特図変動ゲームが途切れる場面の発生の抑制に寄与することになる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機において、共通OP演出では、遊技状態に応じて「潜伏Aモード」又は「潜伏Bモード」が画像表示されることから、遊技状態に応じて潜伏A演出モードMA又は潜伏B演出モードMBへの移行が示唆される。そして、原則、潜伏A演出モードMA又は潜伏B演出モードMBへは、何れも上大入賞口18が開放される4R大当り遊技又は小当り遊技を経由することになる。その結果、本実施形態における共通OP演出は、上大入賞口18が開放されることを報知する演出と位置付けされる。
そして、本実施形態において、共通OP演出では、図7(c)に示すように、その途中でREG報知演出が行われれば、下大入賞口20が開放されること、すなわちREG大当り遊技であることが報知される。本実施形態におけるREG報知演出の実行タイミングは、下大入賞口20の開放前であるがREG報知演出を確認してからでは遊技球を発射させても下大入賞口20の開放に合わせて遊技球を到達させ得ないようなタイミングに設定している。これにより、本実施形態では、REG大当り遊技の付与時、REG報知演出を確認してから遊技球を発射させると、下大入賞口20が開放されているのに遊技球が入賞し得ない状態を生じさせ得るようになっている。この場合には、下大入賞口20が開放されてからの遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができなくなる。
そして、本実施形態では、大入賞口が開放されたからの遊技球を入賞させることができる時間を長く確保するほど、入球上限個数分の遊技球を入賞させて賞球を最大限に確保し易くなる。これは、REG大当り遊技のように、BIG大当り遊技に比して実質的に大入賞口へ遊技球を入賞させ賞球を獲得し得る場面が、少なく、かつ1球の遊技球の入賞に対する賞球の価値が低くなる場合には、より多くの賞球を獲得(利益を上げる)ために重要な条件となってくる。同様に、4Rロング大当り遊技のように、REG大当り遊技やBIG大当り遊技に比して実質的に大入賞口へ遊技球を入賞させ賞球を獲得し得る場面が、非常に少ない場合には、より多くの賞球を獲得(利益を上げる)ために重要な条件となってくる。
具体的に、本実施形態における遊技盤10は、発射された遊技球が流下路を流下して下大入賞口20への到達に、3秒よりも長い時間を要する可能性が高くなるように構成されている。このような時間は、遊技盤10上に配置された遊技釘や表示枠体等の遊技部材の配置から算出することができる。そして、本実施形態では、REG報知演出が開始して下大入賞口20が開放されるまでの時間(「3秒」)が、発射された遊技球が流下路を流下して下大入賞口20への到達に要する時間よりも短くなり易いことになる。
このため、本実施形態では、共通OP演出中、遊技球の発射を止めているといざ下大入賞口20の開放が報知される場合、その時点から遊技球の発射を開始させても下大入賞口20が開放されているのに遊技球が入賞し得ない状態を生じて、下大入賞口20が開放されてからの遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができなくなる。一方、本実施形態では、共通OP演出中、遊技球の発射を止めないで(発射し続けて)いると下大入賞口20の開放に合わせて遊技球を到達させ得ることから、下大入賞口20が開放されてからの遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができる。
また、本実施形態における遊技盤10は、発射された遊技球が流下路を流下して上大入賞口18への到達に、3秒よりも短い時間で十分であるように構成されている。しかしながら、共通OP演出中には、REG報知演出が実行される可能性があるので、遊技球の発射を止めてしまっているとREG報知演出が実行された場合、下大入賞口20が開放されているのに遊技球が入賞し得ない状態を生じてしまう。また、共通OP演出中には、図7(a),(b),(d),(f)に示すように、チャンスA用RD演出又はチャンスB用RD演出が開始されると、その時点で初めてREG報知演出が行われないことが把握され得るとともに、上大入賞口18が開放されること、すなわち上大入賞口18が開放される大当り遊技又は小当り遊技の何れかであることが報知される。したがって、本実施形態では、共通OP演出中、REG報知演出、チャンスA用RD演出、及びチャンスB用RD演出の何れかが実行されるまでの間、何れの大入賞口が開放されるかが把握され得ないことになる。さらに本実施形態におけるチャンスA用RD演出又はチャンスB用RD演出の実行タイミングは、上大入賞口18の開放に合わせて開始されるようなタイミングに設定している。
このため、本実施形態では、共通OP演出中、遊技球の発射を止めていると上大入賞口18が開放される場合でも、チャンスA用RD演出又はチャンスB用RD演出を確認してから遊技球の発射を開始させるのでは上大入賞口18が開放されているのに遊技球が入賞し得ない状態を生じることになる。すなわち、共通OP演出中、遊技球の発射を止めているといざ上大入賞口18の開放が報知される場合、その時点から遊技球の発射を開始させても上大入賞口18が開放されているのに遊技球が入賞し得ない状態を生じて、上大入賞口18が開放されてからの遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができなくなる。一方、本実施形態では、共通OP演出中、遊技球の発射を止めないでいると上大入賞口18の開放に合わせて遊技球を到達させ得ることから、上大入賞口18が開放されてからの遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができる。なお、本実施形態では、チャンスB用RD演出を開始させる場合、4Rショート大当り遊技又は小当り遊技の付与が報知されて、実質的に上大入賞口18へ遊技球を入賞させ難いことから、上大入賞口18を狙うなど上大入賞口18の開放を積極的に報知しない構成としている。
したがって、本実施形態では、共通OP演出中、遊技球の発射を止めないでいることで、何れの大入賞口が開放されてもさらに何れの大当り遊技(小当り遊技)であっても遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができる。さらに本実施形態では、上大入賞口18を狙って遊技球を発射すれば、下大入賞口20へも遊技球を到達させ得るので、共通OP演出中、遊技球の発射を止めないでいることで、何れの大入賞口が遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができる。なお、4Rショート大当り遊技及び小当り遊技でも、遊技球の発射を止めないでいる場合には、「0.1秒」の開放時間ではあるものの遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができる。
一方、本実施形態において、共通OP演出中では、その途中でBIG報知演出が行われれば、上大入賞口18が開放されること、すなわちBIG大当り遊技であることが報知される。本実施形態におけるBIG報知演出の実行タイミングは、REG報知演出の実行タイミングと同一に定めている。これにより、本実施形態では、BIG報知演出が行われる場合に限り、BIG報知演出を確認してから遊技球を発射させても上大入賞口18の開放に合わせて遊技球を到達させ得ることになる。ただし、BIG報知演出が実行される場合であっても、BIG報知演出が行われるまでの間、REG報知演出が行われるかもしれないことから遊技球の発射を止めないでいることで、何れの大入賞口が開放されてもさらに何れの大当り遊技(小当り遊技)であっても遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保することができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)各大当り遊技の制御又は小当り遊技の制御(各当り遊技制御)の開始に伴っては、共通OP演出(共通当り遊技演出)を行わせる構成とした。すなわち、何れの大入賞口(入賞手段)が開放されるのかを、遊技者に把握させ難くすることができる。遊技者は、上大入賞口18(第1の入賞手段)の開放に合わせて遊技球を到達させようと遊技球の発射を止める場合に、実際は下大入賞口20(第2の入賞手段)が開放されると、下大入賞口20(第2の入賞手段)の開放に合わせては遊技球を到達させられなくなってしまう。この場合には、下大入賞口20(第2の入賞手段)が開放しているが、遊技球を入賞させられない状況となってしまう。一方、遊技者は、共通OP演出(共通当り遊技演出)が開始されても遊技球を発射し続けることで、何れの大入賞口(入賞手段)が開放されても該大入賞口(入賞手段)が開放しているのに遊技球を入賞させられない状況の発生を抑制できる。また、共通OP演出(共通当り遊技演出)の途中からは、何れの大入賞口(入賞手段)が開放されるかを報知するREG報知演出やチャンスA用RD演出やチャンスB用RD演出(報知演出)を行わせる構成とした。そして、共通OP演出(共通当り遊技演出)の途中からは、何れの大入賞口(入賞手段)が開放されるかが報知されるものの、引き続き遊技球を発射し続けることで、下大入賞口20(第2の入賞手段)だけでなく上大入賞口18(第1の入賞手段)の開放に合わせて遊技球を到達させ得る状況となる。このため、何れの大入賞口(入賞手段)が開放されるかが報知されても遊技球を発射し続けることで、何れの大入賞口(入賞手段)が開放されても該大入賞口(入賞手段)が開放しているのに遊技球を入賞させられない状況の発生を抑制できる。したがって、大当り又は小当り(当り)を認識させたとしても遊技球の発射を止めさせることの防止に寄与することができる。
(2)共通OP演出(共通当り遊技演出)は、上大入賞口18(第1の入賞手段)が開放されることを報知する態様の構成とした。そして、遊技者は、上大入賞口18(第1の入賞手段)が開放されることを報知する態様の演出が開始されたことから、上大入賞口18(第1の入賞手段)の開放に合わせて遊技球を到達させようと遊技球の発射を止める場合に、実際は下大入賞口20(第2の入賞手段)が開放されると、その開放に合わせては遊技球を到達させられなくなってしまう。一方、遊技者は、上大入賞口18(第1の入賞手段)が開放されることを報知する態様の演出が開始されても、遊技球を発射し続けることで、下大入賞口20(第2の入賞手段)だけでなく上大入賞口18(第1の入賞手段)の開放に合わせて遊技球を到達させ得る状況となる。したがって、大当り又は小当り(当り)を認識させたとしても遊技球の発射を止めさせることの防止に寄与することができる。
(3)上大入賞口18(第1の入賞手段)は、下大入賞口20(第2の入賞手段)に比して遊技盤10に発射された遊技球の流下路の上流側に配設される構成とした。これにより、同じタイミングで遊技盤10へ発射された遊技球は、下大入賞口20(第2の入賞手段)へ到達するよりも先に上大入賞口18(第1の入賞手段)へ到達し得ることになる。このため、共通OP演出(共通当り遊技演出)が開始されても遊技球を発射し続けることで、何れの大入賞口(入賞手段)が開放されても該大入賞口(入賞手段)が開放しているのに遊技球を入賞させられない状況の発生が抑制される。したがって、大当り又は小当り(当り)を認識させたとしても遊技球の発射を止めさせることの防止に寄与することができる。
(4)下大入賞口20(第2の入賞手段)は、上大入賞口18(第1の入賞手段)を狙って発射された遊技球が到達可能な位置に配設される構成とした。これにより、共通OP演出(共通当り遊技演出)の開始からは、上大入賞口18(第1の入賞手段)を狙って遊技球を発射し続けることで、上大入賞口18(第1の入賞手段)へも下大入賞口20(第2の入賞手段)へも遊技球を到達させ得ることになる。このため、共通OP演出(共通当り遊技演出)が開始されても遊技球を発射し続けることで、何れの大入賞口(入賞手段)が開放されても該大入賞口(入賞手段)が開放しているのに遊技球を入賞させられない状況の発生が抑制される。したがって、大当り又は小当り(当り)を認識させたとしても遊技球の発射を止めさせることの防止に寄与することができる。
(5)BIG大当り遊技(第1の当り遊技制御)では、REG大当り遊技の制御(第2の当り遊技制御)が行われる場合に比して遊技者にとって有利になる構成とした。これにより、REG大当りで下大入賞口20(第2の入賞手段)が開放される場合には、ただでさえBIG大当りで上大入賞口18(第1の入賞手段)が開放される場合に比して不利であるのに、下大入賞口20(第2の入賞手段)に遊技球を入賞させられない状況が発生してしまうとさらに遊技者にとって不利になってしまうことになる。このため、遊技者は、共通OP演出(共通当り遊技演出)が開始されても遊技球を発射し続けることで、特に下大入賞口20(第2の入賞手段)が開放しているのに遊技球を入賞させられない状況の発生を抑制できる。したがって、下大入賞口20(第2の入賞手段)が開放されている場合に、遊技者がさらに不利になる状況の発生を抑制して遊技の興趣を向上することができる。
(6)さらに同様に、上大入賞口18が開放される場合でも4Rロング大当り遊技の場合には、ただでさえREG大当り遊技やBIG大当り遊技に比して不利であるのに、上大入賞口18に遊技球を入賞させられない状況が発生してしまうとさらに遊技者によって不利になってしまうことになる。このため、遊技者は、共通OP演出が開始されても遊技球を発射し続けることで、特に4Rロング大当り遊技において、上大入賞口18が開放しているのに遊技球を入賞させられない状況の発生を抑制できる。したがって、下大入賞口20(第2の入賞手段)が開放されている場合に、遊技者がさらに不利になる状況の発生を抑制して遊技の興趣を向上することができる。
(7)第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)で大当り(当り)に当選する場合には、4Rショート大当り(最短当り)及び4Rロング大当り(長当り)を含む中から大当り(当り)の種類を選択する構成とした。これにより、第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)が主に行われる非変短状態(開放時間増加状態でない場面)では、変短状態(開放時間増加状態)に制御されなくても、4Rロング大当り(長当り)により遊技者にとっての不利益を低減することができる。このため、非変短状態(開放時間増加状態でない場面)における遊技者の遊技に対する意欲の低下を抑制することができる。一方、第2特図変動ゲーム(第2図柄変動ゲーム)で大当り(当り)に当選する場合には、4Rロング大当り(長当り)以外の4Rショート大当り(最短当り)及びBIG大当り(最長当り)を含む中から大当り(当り)の種類を選択する構成とした。これにより、第2特図変動ゲーム(第2図柄変動ゲーム)が主に行われる変短状態(開放時間増加状態の場面)では、4Rロング大当り(長当り)による利益が確保されなくても、大当り(当り)に当選すれば変短状態(開放時間増加)に制御される。さらに変短状態(開放時間増加状態の場面)では、4Rショート大当り(最短当り)だけでなくBIG大当り(最長当り)も選択され得ることにより遊技者にとっての不利益は低いことになる。このため、変短状態(開放時間増加状態の場面)における遊技者の遊技に対する意欲の低下を抑制することができる。したがって、変短状態(開放時間増加状態)であるか否かに関係なく遊技者の遊技に対する意欲の低下を抑制して遊技の興趣を向上させることができる。
(8)第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)での大当り(当り)の当選に基づく大当り遊技(当り遊技)の終了後が非確変状態(低確率抽選状態)に制御される場合には、4Rショート大当り(最短当り)に比して4Rロング大当り(長当り)が選択され易い構成とした。これにより、大入賞口(入賞手段)の1回の開放時間及び合計の開放時間に関しては、4Rロング大当り遊技(長当り遊技)において4Rショート大当り遊技(最短当り遊技)に比して長く有利となる。一方、非確変状態(低確率抽選状態)に制御される可能性に関しては、4Rショート大当り遊技(最短当り遊技)において4Rロング大当り遊技(長当り遊技)に比して低く有利となる。このため、4Rショート大当り(最短当り)及び4Rロング大当り(長当り)がそれぞれに有利な点を有することで、第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)での大当り(当り)の当選に基づく大当り(当り)の種類が、何れでも遊技者の落胆を抑制することができる。
(9)第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)での当りの当選に基づく当り遊技の終了後が非確変状態(低確率抽選状態)に制御される場合には、小当り(特殊当り)、4Rショート大当り(最短当り)、及び4Rロング大当り(長当り)のうち小当り(特殊当り)及び4Rロング大当り(長当り)を選択可能な構成とした。また、第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)での当りの当選に基づく当り遊技の終了後が確変状態(高確率抽選状態)に制御される場合には、小当り(特殊当り)、4Rショート大当り(最短当り)、及び4Rロング大当り(長当り)を選択可能な構成とした。これにより、確変状態(高確率抽選状態)に制御される可能性に関しては、非確変状態(低確率抽選状態)に制御される場合に選択されない4Rショート大当り(最短当り)が最も高く有利となる。また、4Rショート大当り(最短当り)と同一の開放態様を定めた小当り(特殊当り)を有することから、大入賞口(入賞手段)が4Rショート大当り遊技(最短当り遊技)の態様で開放しても4Rショート大当り(最短当り)であるか小当り(特殊当り)であるか区別し難い構成とした。さらに小当り(特殊当り)では当選時の抽選確率状態を維持することから、4Rロング大当り(長当り)のように確変状態(高確率抽選状態)から非確変状態(低確率抽選状態)となり得ないことになる。このような点からも、確変状態(高確率抽選状態)に関しては、4Rショート大当り(最短当り)又は小当り(特殊当り)に基づく当り遊技が行われる場合に大きく期待できることになる。このため、第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)での当りの当選に基づく当りの種類(当り遊技)が、いずれでも遊技者の落胆を抑制することができる。
(10)小当り(特殊当り)、4Rショート大当り(最短当り)、及び4Rロング大当り(長当り)の選択を契機としては、モード移行演出を伴わせて、確変状態(高確率抽選状態)である可能性があることを遊技者に報知する潜伏演出モードを設定する構成とした。そして、小当り(特殊当り)及び4Rショート大当り遊技(最短当り遊技)におけるモード移行演出の演出時間は、4Rロング大当り遊技(長当り遊技)におけるモード移行演出の演出時間よりも短く設定する構成とした。これにより、第2特図変動ゲーム(第2図柄変動ゲーム)が主に行われる変短状態(開放時間増加状態の場面)では、4Rロング大当り(長当り)が選択されないことから、モード移行演出による演出時間をなるべく削減することができる。このため、変短状態(開放時間増加状態の場面)では、遊技効率を上昇させることができる。一方、第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)が主に行われる非変短状態(開放時間増状態でない場面)では、4Rロング大当り(長当り)が選択され得ることから、モード移行演出による演出時間をなるべく長く確保することができる。このため、非変短状態(開放時間増加状態でない場面)では、モード移行による確変状態(高確率抽選状態)へ移行することを期待する遊技者の興趣を向上させることができる。したがって、変短状態(開放時間増加状態)であるか否かに関係なく遊技者の遊技に対する意欲の低下を抑制して遊技の興趣を向上させることができる。
(11)第1特図変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)及び第2特図変動ゲーム(第2図柄変動ゲーム)の何れで当りに当選するかでは、開放される大入賞口(入賞手段)の振分けが異なる構成とした。これにより、各特図変動ゲーム(各図柄変動ゲーム)で当りの当選以後の遊技に変化を与えることができる。さらには変短状態(開放時間増加状態)であるか否かで当りの当選以後の遊技に変化を与えることができる。このため、遊技の興趣を向上させることができる。
(12)各大当り遊技の制御(各当り遊技制御)の開始に伴っては、共通OP演出(共通当り遊技演出)を行わせて、さらにREG大当り遊技(中利益当り遊技)であれば、共通OP演出(共通当り遊技)の途中においては、REG報知演出(中利益報知演出)を行わせる構成とした。また、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)及びBIG大当り遊技(大利益当り遊技)であれば、REG報知演出(中利益報知演出)が実行されるタイミングよりも後においては、チャンスA用RD演出(特別当り遊技演出)を行わせる構成とした。さらにBIG大当り遊技(大利益当り遊技)であれば、大入賞口(入賞手段)の開放態様が4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)に応じた制御(当り遊技制御)と同一に制御される間だけチャンスA用RD演出(特別当り遊技演出)を行わせ、その後においては、BIG報知演出(大利益当り遊技報知演出)を行わせる構成とした。これにより、共通OP演出(共通当り遊技演出)により、何れの大当り遊技(当り遊技)が開始されても最初の間は、何れの大当り(当り)にも期待を抱かせることができる。さらにチャンスA用RD演出(特別当り遊技演出)により、REG大当り遊技(中利益当り遊技)の可能性はなくなるものの、BIG大当り遊技(大利益当り遊技)に期待を抱かせることができる。このような期待は、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)とBIG大当り遊技(大利益当り遊技)の間で大入賞口(入賞手段)の開放態様が同一に制御されている間、持続させることができる。このため、複数種類の大当り(当り)を互いに関連付けて大当り遊技(当り遊技中)に複数種類の大当り(当り)に期待できる演出を行うことで、大当り遊技(当り遊技)を遊技者に楽しませることができる。
(13)BIG報知演出(大利益報知演出)は、BIG大当り遊技(大利益当り遊技)において、大入賞口(入賞手段)の開放態様が4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)と同一に制御された後、さらに大入賞口(入賞手段)が開放されるまでの間に行われる構成とした。これにより、BIG大当り遊技(大利益当り遊技)と4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)を関連付けることで、実際に行われている大当り遊技(当り遊技)が遊技者にとっての利益が小さくても、その間も大当り遊技(当り遊技)を遊技者に楽しませることができる。
(14)REG報知演出(中利益報知演出)は、共通OP演出(共通当り遊技演出)の途中であって最初の大入賞口(入賞手段)が開放されるまでの間に行われる構成とした。また、チャンスA用RD演出(特別当り遊技演出)は、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)及びBIG大当り遊技(大利益当り遊技)における最初の大入賞口(入賞手段)の開放に合わせて行われる構成とした。これにより、REG大当り遊技(中利益当り遊技)であれば、大入賞口(入賞手段)の開放に間に合うように報知が行われるので、現状を遊技者に把握させる時間を確保することができる。一方、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)及びBIG大当り遊技(大利益当り遊技)であれば、最初の大入賞口(入賞手段)が開放されるまで、全ての当り遊技に対する期待を遊技者に抱かせることができる。このため、何れの大当り遊技(当り遊技)が行われていても大入賞口(入賞手段)が開放されるまでの間を遊技者に楽しませることができる。
(15)BIG大当り遊技(大利益当り遊技)に応じた制御(当り遊技制御)においては、共通OP演出(共通当り遊技演出)とは異なる演出内容であるBIG専用演出(専用当り遊技演出)を実行させ得る構成とした。これにより、遊技では、最初にBIG専用演出(専用当り遊技演出)に対する期待を遊技者に抱かせることができる。また、遊技では、BIG専用演出(専用当り遊技演出)でなく共通OP演出(共通当り遊技演出)が行われたとしても、まだBIG大当り遊技(大利益当り遊技)への期待が残されていることになる。このため、大当り遊技(当り遊技)以外の遊技中も遊技者に楽しませることができる。
(16)大当り遊技(当り遊技)の契機となる特図変動ゲーム(図柄変動ゲーム)では、共通OP演出(共通当り遊技演出)が行われる場合には確変示唆図柄(共通表示結果)が導出される。一方、大当り遊技(当り遊技)の契機となる特図変動ゲーム(図柄変動ゲーム)では、BIG専用演出(専用当り遊技演出)が行われる場合には確変示唆図柄(共通表示結果)とは異なる全列の図柄が[7](同一図柄)となる大当り図柄(専用表示結果)が導出される構成とした。これにより、特図変動ゲーム(図柄変動ゲーム)では、最初に全列の図柄が[7](同一図柄)となる大当り図柄(専用表示結果)に対する期待を遊技者に抱かせることができる。また、特図変動ゲーム(図柄変動ゲーム)では、全列の図柄が[7](同一図柄)となる大当り図柄(専用表示結果)でなく確変示唆図柄(共通当り表示結果)が導出されたとしても、まだBIG大当り遊技(大利益当り遊技)への期待が残されていることになる。このため、特図変動ゲーム(図柄変動ゲーム)中も遊技者に楽しませることができる。
(17)共通OP演出からは、チャンスB用RD演出に分岐される場合もあるようにした。このため、共通OP演出中には、REG報知演出やBIG報知演出が行われなくても、チャンスA用RD演出が行われるか、チャンスB用RD演出が行われるかに遊技者の興味を惹き付けることができる。そして、チャンスA用RD演出が行われも、この場合にはBIG大当り遊技に関して期待できることになる。一方、チャンスB用RD演出が行われても、この場合には4Rショート大当り又は小当りに当選していることになるので、確変状態に関して大きく期待できることになる。このため、共通OP演出中には、何れの当り遊技が行われていても遊技者を楽しませることができる。
(18)各大当り遊技(各当り遊技)では、異なる位置に配設される上大入賞口18又は下大入賞口20(入賞手段)を開放させる構成とした。さらに4Rショート大当り遊技(小利益当り遊技)及びBIG大当り遊技(大利益当り遊技)では、同一の上大入賞口18(入賞手段)を開放させる構成とした。これにより、分岐する各演出に意味合いを持たせることができる。すなわち、REG報知演出(中利益報知演出)には、REG大当り遊技(中利益当り遊技)に対応する下大入賞口20(入賞手段)が開放するという意味合いを持たせることができる。また、チャンスA用演出(特別当り遊技演出)には、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)及びBIG大当り遊技(大利益当り遊技)に対応する上大入賞口18(入賞手段)が開放するという意味合いを持たせることができる。さらにBIG報知演出(大利益報知演出)には、BIG大当り遊技(大利益当り遊技)が行われることを報知するという意味合いを持たせることができる。このため、複数種類の大当り(当り)を互いに関連付けて大当り遊技(当り遊技)中に複数種類の大当り(当り)に期待できる演出を好適に実現することができる。
(19)大当り遊技(当り遊技)を通しての大入賞口(入賞手段)の合計開放時間は、BIG大当り遊技(大利益当り遊技)、REG大当り遊技(中利益当り遊技)、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)の順に短く設定する構成とした。これにより、大当り遊技(当り遊技)を遊技者に楽しませる時間は、BIG大当り遊技(大利益当り遊技)、REG大当り遊技(中利益当り遊技)、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)の順に短いことになる。このため、共通OP演出中(共通当り遊技演出中)において、最も先に報知される大当り遊技(当り遊技)をREG大当り遊技(中利益当り遊技)とすることで、REG大当り遊技(中利益当り遊技)であることが報知されても大当り遊技(当り遊技)を遊技者に楽しませる時間も確保することができる。また、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)とBIG大当り遊技(大利益当り遊技)とを関連付けることにより、4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)のように大当り遊技(当り遊技)を遊技者に楽しませることができる時間が短い場合でも、その短い時間の全てを遊技者に楽しませることができる。このため、複数種類の大当り(当り)を互いに関連付けて大当り遊技(当り遊技)中に複数種類の大当り(当り)に期待できる演出を好適に実現することができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・本実施形態において、共通OP演出では、下大入賞口20が開放されることを報知する演出と位置付けすることもできる。共通OP演出では、下大入賞口20(第2の入賞手段)の開放が示唆されるので、共通OP演出(共通当り遊技演出)中から遊技球を発射し続けることを遊技者に促すことができる。そして、遊技者は、遊技球を発射し続けることで、下大入賞口20(第2の入賞手段)だけでなく上大入賞口18(第1の入賞手段)の開放に合わせて遊技球を到達させ得る状況となる。したがって、大当り又は小当り(当り)を認識させたとしても遊技球の発射を止めさせることの防止に寄与することができる。
・本実施形態では、REG大当り遊技とBIG大当り遊技で、異なる大入賞口を用いるような構成であれば、開放態様や1球の遊技球の入賞に対する賞球の価値を同一にすることもできる。また、REG大当り遊技では上大入賞口18を開放させる一方、BIG大当り遊技では下大入賞口20を開放させる構成とすることもできる。
・本実施形態では、上大入賞口18(第1の入賞手段)が下大入賞口20(第2の入賞手段)に比して遊技球の到達し易い位置に配設されていればよく、これらの配置を変更することもできる。すなわち、上大入賞口18(第1の入賞手段)が下大入賞口20(第2の入賞手段)に比して流下路の上流側でなくても遊技球の到達し易い位置であればよい。また、例えば、演出表示装置11を挟んで左領域と右領域に上大入賞口18(第1の入賞手段)と下大入賞口20(第2の入賞手段)を配置して、遊技者の発射装置の操作により打ち分けを要する構成としてもよい。さらに言えば、上大入賞口18(第1の入賞手段)及び下大入賞口20(第2の入賞手段)を含む複数の大入賞口(入賞手段)が異なる位置に配設されていればよい。また、これらは、近接して上下又は左右に並べて配置することもできる。
・本実施形態において、共通OP演出では、特に何れの大入賞口が開放されることを報知する態様の演出でなくてもよく、大当りや小当りが開始されたことを報知する演出であればよい。
・本実施形態におけるREG報知演出の実行タイミングは、パチンコ遊技機の仕様に基づき変更できる。そして、REG報知演出の実行タイミングとしては、REG報知演出を確認してからでは遊技球を発射させても下大入賞口20の開放に合わせて遊技球を到達させ得ないようなタイミングが好ましい。このような本実施形態のタイミングとしては、共通OP演出の開始から「8秒」や「9秒」の経過時も該当する。また、REG報知演出の実行タイミングとしては、下大入賞口20の開放に合わせて(又は開放直前)とすることもできる。これによれば、遊技球の発射を止めさせることの防止にさらに大きく寄与することができる。
・一方、REG報知演出の実行タイミングとしては、REG報知演出を確認してから遊技球を発射させても下大入賞口20の開放に合わせて遊技球を到達させ得るようなタイミングに設定することもできる。この場合でも、大入賞口(下大入賞口20)が開放されてからの遊技球を入賞させることができる時間を最大限に確保するという観点からは、共通OP演出中も遊技球の発射を止めないようにすることが重要になるため、遊技球の発射を止めさせることの防止に寄与する。
・本実施形態では、REG報知演出の実行タイミングにおいて、REG報知演出が行われない場合、上大入賞口18が開放されることを報知する報知演出を行わせることもできる。
・本実施形態は、異なる大入賞口が開放される大当り(小当り)を有していればよく、大当り(小当り)に関するスペックを変更することもできる。そして、共通OP演出を行わせる対象としては、異なる大入賞口が開放される大当りや小当りを設定していればよく、大当りと小当りの間で異なる大入賞口が開放される場合であっても本実施形態と同様の効果を奏する。
・本実施形態では、共通OP演出が行われるまでの過程(図柄変動ゲームの演出)に関係なく、異なる大入賞口が開放される各大当りの場面で、同じように共通OP演出を実行可能に構成されていればよい。
・本実施形態では、上大入賞口18(第1の入賞手段)が開放される場合と下大入賞口20(第2の入賞手段)が開放される場合で、同一の演出内容となる飾図による図柄変動ゲームが行われて、さらに同一の大当り図柄が確定停止表示される構成となっていればよく、大当りや小当りの種類に応じて変動パターンの種類自体を異ならせることもできる。また、例えば、確変示唆図柄を導出する場面では、これに代えて全列の図柄が同一図柄を導出可能に構成することもできる。この場合には、全列の図柄が[7]に代えてBIG大当り遊技やREG大当り遊技を報知する特殊図柄[BIG]の図柄や[REG]の図柄などを導出可能に構成することもできる。
・本実施形態では、潜伏選出モードを設定しないパチンコ遊技機に適用することもできる。
・本実施形態では、4R大当り遊技及び小当り遊技におけるモード移行演出の演出期間を変更してもよく、例えば、これらで同一にしてもよい。
・本実施形態では、第1特図変動ゲームで小当りを設定しなくてもよい。また、第1特図変動ゲームでは、4Rショート非確変大当り遊技を設定することもできる。
・本実施形態では、第1特図変動ゲームで、4Rロング大当り(長当り)と4Rショート大当り(最短当り)における確変状態の付与に関する位置付けを入れ替えて設定してもよい。また、4Rロング大当り(長当り)と4Rショート大当り(最短当り)における確変状態の付与に関しては、その期待度合を同一にしてもよい。また、4Rロング大当り(長当り)と4Rショート大当り(最短当り)では、大当り遊技の終了後の抽選確率状態や変短状態の付与態様を、同一にしてもよい。
・本実施形態は、確変機能を有していないパチンコ遊技機に適用することもできる。
・本実施形態は、変短状態の付与に関し、4R大当り遊技の当選時が非変短状態であっても当選時が確変状態であれば、該4R大当り遊技の終了後に変短状態を付与するようにすることもできる。また、大当りの中には、変短状態の付与中の当選であっても非変短状態に制御するような4R大当り遊技などを設定することもできる。
・本実施形態において、4Rロング大当り(長当り)と4Rショート大当り(最短当り)では、大当り遊技の終了後の抽選確率状態や変短状態の付与条件を、同一にしてもよい。
・本実施形態は、第1特図変動ゲームで4Rロング大当り(長当り)及び4Rショート大当り(最短当り)が設定されるとともに、第2特図変動ゲームで4Rロング大当り(長当り)が設定されないで4Rショート大当り(最短当り)及びBIG大当り(最長当り)が設定されていれば、大当り(小当り)のスペックを変更してもよい。また、各特図変動ゲームでの大当りの当選では、開放される大入賞口の振分けを同じにしてもよい。
・本実施形態では、4Rロング大当り(長当り)で合計開放時間を長く設定すれば、4Rロング大当り(長当り)と4Rショート大当り(最短当り)の規定ラウンド数や合計開放回数が異なっていてもよい。また、BIG大当り(最長当り)で合計開放時間を長く設定すれば、BIG大当り(最長当り)と4R大当り(長当り及び最短当り)の規定ラウンド数や合計開放回数が同一でもよいし、BIG大当り(最長当り)に比して4R大当り(長当り及び最短当り)の規定ラウンド数や合計開放回数を多く設定してもよい。
・本実施形態において、遊技者にとっての利益は、大当りでの賞球獲得数(合計開放時間)だけでなく、例えば、変短状態の付与態様や確変状態の付与態様によって設定することもできる。このようにして利益を設定する場合には、各当りにおける合計開放時間を調整又は変更してもよい。
・本実施形態では、共通OP演出が行われる場合にも全列が同一の図柄となる大当り図柄を確定停止表示させたり、BIG専用演出が行なわれる場合にも確変示唆図柄を確定停止表示させたりしてもよい。
・本実施形態では、BIG専用演出やREG専用演出の系統の演出を設定しなくてもよい。
・本実施形態では、図7(b)に示したチャンスA共通演出におけるBIG報知演出の実行タイミングを変更してもよく、5ラウンド目における大入賞口の開放に合わせて(開放直前)に設定してもよい。
・本実施形態において、BIG大当り遊技(大利益当り遊技)では、途中まで4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)と同一の開放態様であればよく、その後、互いに異なる開放態様で大入賞口を開放させることもできる。
・本実施形態では、BIG大当り遊技(大利益当り遊技)とREG大当り遊技(中利益当り遊技)と4Rロング大当り遊技(小利益当り遊技)で、同一の大入賞口を開放させることもできる。
・本実施形態では、チャンスA用RD演出として、ラウンド数を画像表示しないで、複数ラウンドで1つのストーリーが形成される演出を行われることもできる。
・本実施形態では、小当りの種類を大当りの種類同様に複数にすることもできる。
・本実施形態において、主制御基板30と演出制御基板31との間に、各種演出を統括的に制御する副制御基板を新たに設けることもできる。そして、副制御基板では、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)が実行する処理の一部の処理を行うようにすることもできる。
・本実施形態は、確変状態を付与する期間に上限を設定することもできる。例えば、10000回(確変状態中において十分に大当りに当選し得る回数)を設定したりすることもできる。また、確変状態の上限としては、4回、10回、100回など設定することもでき、このような場合には大当り遊技の終了後に必ず確変状態を付与する仕様を採用することもできる。
・本実施形態では、演出表示装置11を液晶式としたが、ドットマトリクス式や7セグメントLED式の表示装置としてもよいし、ドラム式などの機械式の表示装置としてもよい。
・本実施形態では、特別図柄と飾り図柄を用いるパチンコ遊技機に具体化したが、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化してもよい。この場合には、特別図柄が演出用の図柄となり得る。
・本実施形態は、各図柄変動ゲームが交互に実行されるようなパチンコ遊技機及び始動入賞口への入賞順に基づいて図柄変動ゲームが実行されるようなパチンコ遊技機に適用することもできる。また、特別図柄を1種類のみ(第1特図のみ)とするパチンコ遊技機に適用することもできる。
・本実施形態において、特図用の停止図柄指定コマンドは、図柄変動ゲームにおいて各特別図柄表示装置12a,12bに確定停止表示させる図柄(特図)を示すコマンドでもよいし、当り(大当りや小当り)の種類を特定できる内容を示すコマンドであればよい。また、大当りや小当りの抽選結果や当り(大当りや小当り)の種類は、変動パターンから特定できる構成とすることもできる。この場合、変動パターン指定コマンドが大当りや小当りの抽選結果や当り(大当りや小当り)の種類も示すようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例(変形例)から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記入賞手段は、異なる位置に配設された複数の入賞手段を含み、前記当り遊技制御手段は、前記小利益当り遊技及び前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御において、同一の入賞手段を開放させる一方、前記中利益当り遊技に応じた当り遊技制御において、前記小利益当り遊技及び大利益当り遊技とは異なる入賞手段を開放させる請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ロ)前記小利益当り遊技を通しての前記入賞手段の合計開放時間は、前記中利益当り遊技を通しての前記入賞手段の合計開放時間に比して短く設定されている一方、前記中利益当り遊技を通しての前記入賞手段の合計開放時間は、前記大利益当り遊技を通しての前記入賞手段の合計開放時間に比して短く設定されている請求項1〜請求項5、及び技術的思想(イ)のうちいずれか一項に記載の遊技機。
A,B,C,D,E,G,b,c,f…特図、GH…画像表示部、SW1,SW2…始動口スイッチ、SW3,SW4…カウントスイッチ、SW5…普通図柄変動スイッチ、MA,MB,MK,MT…演出モード、10…遊技盤、11…演出表示装置、12a,12b…特別図柄表示装置、13a,13b…特別図柄保留表示装置、14a…普通図柄表示装置、14b…普通図柄保留表示装置、15A,15B…始動入賞口、15a,15b…入賞口、16…開閉羽根、30…主制御基板、30a…主制御用CPU、30b…主制御用ROM、30c…主制御用RAM、31…演出制御基板、31a…演出制御用CPU、31b…演出制御用ROM、31c…演出制御用RAM。

Claims (5)

  1. 当りか否かの当り抽選に当選した場合に、入賞手段を開放する当り遊技を定めた当りの種類を選択し、図柄変動ゲームの終了後に、前記当りの種類に基づいた前記当り遊技が行われ、前記当り遊技中には当り遊技演出が演出実行手段で行われるように構成された遊技機において、
    前記当りの種類には、遊技者にとっての利益が小さい小利益当り遊技を定めた小利益当りと、前記利益が前記小利益当り遊技よりも大きい中利益当り遊技を定めた中利益当りと、前記利益が前記中利益当り遊技よりも大きい大利益当り遊技を定めた大利益当りとを含み、
    各当り遊技として前記入賞手段を開放させる場合に対応する当り遊技制御を実行する当り遊技制御手段と、
    前記当り遊技演出を行わせるように前記演出実行手段を制御する演出制御手段と、を備え、
    前記当り遊技制御手段は、各当り遊技制御の開始から所定時間の経過後に前記入賞手段を開放させるように制御し、前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御において、途中までは前記入賞手段の開放態様が前記小利益当り遊技に応じた当り遊技制御と同一となるように前記入賞手段を開放させるようになっており、
    前記演出制御手段は、前記当り遊技制御手段の各当り遊技制御の何れかの制御の開始に伴い、共通当り遊技演出を行わせ、前記中利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記共通当り遊技演出の途中から前記中利益当り遊技が行われていることを遊技者に報知する中利益報知演出を行わせる一方、前記小利益当り遊技及び前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記中利益報知演出が実行されるタイミングよりも後から特別当り遊技演出を行わせ、前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記入賞手段の開放態様が前記小利益当り遊技に応じた当り遊技制御と同一に制御される間だけ前記特別当り遊技演出を行わせ、その後から前記大利益当り遊技が行われていることを遊技者に報知する大利益報知演出を行わせることを特徴とする遊技機。
  2. 前記当り遊技制御手段は、前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御において、前記入賞手段の開放態様を前記小利益当り遊技と同一に制御した後、さらに前記入賞手段を開放させるようになっており、
    前記大利益報知演出は、前記大利益当り遊技において、前記入賞手段の開放態様が前記小利益当り遊技と同一に制御された後、さらに前記入賞手段が開放されるまでの間に行われるように構成された請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記演出制御手段は、前記中利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記共通当り遊技演出の途中であって最初の前記入賞手段が開放されるまでの間に前記中利益報知演出を行わせる一方、前記小利益当り遊技及び前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、最初の前記入賞手段の開放に合わせて前記特別当り遊技演出を行わせる請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記演出制御手段は、前記大利益当り遊技に応じた当り遊技制御であれば、前記共通当り遊技演出とは異なる演出内容である専用当り遊技演出を実行させる場合もある請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記当り遊技の契機となる図柄変動ゲームでは、前記共通当り遊技演出が行われる場合には共通表示結果が導出される一方、前記専用当り遊技演出が行われる場合には前記共通表示結果とは異なり前記大利益当り遊技が行われることを遊技者に報知する専用表示結果が導出される請求項4に記載の遊技機。
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