JP5430292B2 - 被写体距離計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像画像を用いた被写体距離計測装置に関するものである。
従来、カメラ画像のみを用いて被写体までの距離を推定するパッシブ方式の測距技術として、いくつかの手法が知られている(たとえば特許文献1参照)。
その一つに、ステレオ法が挙げられる。
これは対象となる被写体を複数のカメラで撮像し、カメラ間距離(基線長)と画像上での差異(視差)を用い、三角測距の原理で距離を推定するものである。
この手法を用いたシステムとしては、例えば車の前方監視用ステレオカメラが知られており、前方障害物等の検出に利用されている。
また、その他の手法の一つにDFD(Depth from Defocus)法が挙げられる。
これは画像のボケ量と被写体距離との相関から距離を推定するものであるが、ステレオ法のような基線長を必要とせず、システムの小型化に有利である。
この手法を用いたシステムとしては、例えば顕微鏡を使った3次元画像生成などに応用されている。
DFD(Depth from Defocus)法においては、単一の画像から距離を推定することは困難なため、ボケ量の異なる複数枚の画像を用いる方法が一般的である。
ボケ量の異なる複数枚の画像を得るために、特許文献1ではプリズムを使用した3CCD構成としている。
また、特許文献2においても、同様にハーフミラーを使用した2CCD構成としている。
特許第2963990号 特許第3356229号
しかしながら、DFDにおいて上述のようにプリズムやハーフミラーを使用した構成では、光路長が長くなり、また、特に低背化が困難であり、搭載場所が限られる小型カメラ、特に携帯電話用カメラや車載用カメラなどには不向きである。
また、焦点距離の短い広角カメラにおいてはプリズムやハーフミラーの配置そのものが困難となる。
さらには、プリズムやハーフミラーで分光すると撮像系の感度低下につながるので、特に夜間など暗い状況下でノイズが発生しやすくなる問題がある。
先行技術では、光学系を介して収束する光線をプリズム等によって複数に分離して、分離した光線から互いに相違する合焦位置の画像を撮像素子によってそれぞれ取り込み、得られた画像に含まれるボケを比較・解析し、その量から合焦位置を求め、被写体の距離を演算する手法が提案されている。
しかしながら、より広い距離範囲の被写体距離を計測するには撮像素子の位置を大きく異ならせる必要があり、光学系の光路長は長くなってしまう。
本発明は、光路長を長く取る必要がなく、搭載機器の低背化、小型化を図ることが可能な被写体距離計測装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の被写体距離計測装置は、撮像レンズと、前記撮像レンズを通過した被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮像レンズと前記撮像素子の光路中に挿入される高屈折率材料体と、前記撮像素子から得られた画像データを処理・解析する距離推定部と、を有し、前記距離推定部は、前記高屈折率材料体の挿入によって、前記撮像素子に結像する被写体像の像倍率は略同一で合焦位置のみが異なる複数の撮像画像を取得し、該画像同士の周波数特性の比と当該画像を撮像した撮像レンズの被写体距離をパラメータとした伝達関数の比との差が最小となるような被写体の距離を推定被写体距離とする。
好適には、前記撮像レンズはテレセントリック性を有する。
好適には、前記撮像レンズと撮像素子は、光学系の焦点距離が等しく撮像素子との位置関係も等しい複数組よりなり、前記高屈折率材料体の有無およびもしくは前記高屈折率材料の屈折率もしくは光軸方向の厚みによって合焦位置が異ならせてある。
好適には、前記高屈折率材料体は、前記光路中に挿入退出可能である。
本発明によれば、光路長を長く取る必要がなく、搭載機器の低背化、小型化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る被写体距離計測装置の構成例を示すブロック図である。 本第1の実施形態に係る被写体距離計測装置における撮像系を模式的に示す図である。 距離推定部で、物体距離lをパラメータとした評価値Eが最小値をとるときのlを物体推定距離とする例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る被写体距離計測装置の構成例を示すブロック図である。 被写体距離における撮像画像(元画像)とその周波数特性を示す図である。 ノイズのない場合の評価値を示す図である。 ノイズ重畳画像とそのノイズ重畳画像の周波数特性を示す図である。 ノイズが重畳した場合の評価値を示す図である。 ノイズがない場合と実際にノイズが重畳した場合の周波数特性を示す図である。 閾値による判定して算出した評価値E”を示す図である。 本第2の実施形態に係る距離推定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る被写体距離計測装置の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る被写体距離計測装置の構成例を示すブロック図である。
本被写体距離計測装置10は、図1に示すように、第1の撮像装置11、第2の撮像装置12、距離推定部13、およびOTF格納部14を有する。
第1の撮像装置11は、第1の撮像レンズ111、第1の撮像素子112、および第1の画像処理部113を有する。
第1の撮像レンズ111は、被写体OBJの像を、第1の撮像素子112の撮像面(結像面)に結像する。
第1の撮像レンズ111は、テレセントリック性を有する。
第1の撮像素子112は、CCD(CCD:Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)センサにより形成され、複数の画素がマトリクス状に配列されている。
撮像素子112は、アナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換して画像処理部113に出力する。
第1の画像処理部113は、カラー補間M、ホワイトバランス、YCbCr変換処理、圧縮、フィルタリング等の処理を行い、処理後の画像データを距離推定部13に出力する。
第2の撮像装置12は、第2の撮像レンズ121、高屈折材料体122、第2の撮像素子123、および第2の画像処理部124を有する。
第2の撮像レンズ121は、被写体OBJの像を、高屈折材料体122を介して第2の撮像素子123の撮像面(結像面)近傍に結像する。
第2の撮像レンズ121は、焦点距離が第1の撮像装置11の第1の撮像レンズ111の焦点距離と等しい。
第2の撮像レンズ121は、テレセントリック性を有する。
高屈折材料体122は、たとえば平行板により形成され、第2の撮像レンズ121と第2の撮像素子123との間の光路に配置され(挿入され)、画像のボケ量を変化させて、第2の撮像素子123の撮像面に入射させる。
高屈折材料体122は、被写体OBJ像の第2の撮像素子123における結像位置を、第1の撮像系11の状態と変化させる目的で配置されている。
第2の撮像素子123は、CCDやCMOSセンサにより形成され、複数の画素がマトリクス状に配列されている。
第2の撮像素子123は、アナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換して第2の画像処理部124に出力する。
第2の画像処理部124は、カラー補間M、ホワイトバランス、YCbCr変換処理、圧縮、フィルタリング等の処理を行い、処理後の画像データを距離推定部13に出力する。
このように、本第1の実施形態においては、撮像レンズ(光学系)と撮像素子は、光学系の焦点距離が等しく撮像素子との位置関係も等しい複数組(ここでは2組)よりなり、高屈折率材料対122の有無およびもしくは高屈折率材料体122の屈折率もしくは光軸方向の厚みによって合焦位置が異ならせてある。
距離推定部13は、第2の撮像装置12において高屈折率材料体122の挿入によって、第1および第2の撮像素子112,123に結像する被写体像の像倍率は略同一で合焦位置のみが異なる複数の撮像画像を取得し、その焦点のボケ状態の違いから被写体の距離を推定する。
距離推定部13は、合焦位置が異なる画像同士の周波数特性の比と画像を撮像した撮像レンズの被写体距離をパラメータとした伝達関数の比との差が最小となるような被写体距離を推定被写体距離とする。
図2は、本第1の実施形態に係る被写体距離計測装置10における撮像系を模式的に示す図である。
ここで、本第1の実施形態に係る被写体距離計測装置10における撮像系の機能を、図2に関連付けて説明する。
本第1の実施形態においては、図2に示すように、焦点距離の等しい2つの撮像レンズ111,121を用い、略同一の視野の画像を撮像する。
第1の撮像レンズ111および第2の撮像レンズ121はそれぞれ複数枚のレンズで構成しても良い。
第1および第2の撮像素子112,123は、物理的に二つを並べても良いし、一つの撮像素子の撮像面を中央で分割して仮想的に二つとみなしても良い。
本第1の実施形態においては、一方の光路上、すなわち第2の撮像装置12の光路上には、画像のボケ量を変化させる目的で、平行板である高屈折率材料体122が挿入されている。
いま、高屈折率材料体122の屈折率をn、厚みをd(mm)とすると、光路長の伸びa(mm)は一般的に次式で表される。
Figure 0005430292
高屈折率材料体122は結像位置のみを変化させる目的なので、平行板であることを基本とするが、レンズや撮像素子の配置場所の都合で、光路を僅かに屈折させる必要がある場合には、完全な平行板である必要はない。
また、高屈折率材料体122は複数枚で構成されていても良い。
光路長が伸びることで撮像レンズと撮像素子との間隔を変化させた場合と同等の効果が得られ、他方と略同じ視野でありながらボケ量のみが異なる画像を得ることができる。
撮像レンズを像側テレセントリック系のレンズ構成にすれば像倍率の変化がなくなるため、第1の撮像素子112と第2の撮像素子123の画像視野は略等しくボケ量だけが異なった画像となり、距離推定演算において有利である。
次に、ボケ量の異なる2枚の画像から、被写体OBJの距離推定を行う方法について図1に関連付けて説明する。
ここで、第1の撮像レンズ111と第1の撮像素子112とをまとめて第1の撮像系とし、第2の撮像レンズ121と高屈折率材料体122と第2の撮像素子123とをまとめて第2の撮像系とする。
一般的に、光学系の焦点ずれによりボケた画像の周波数特性G(u,v)は、原画像の周波数特性F(u,v)と、光学系の伝達関数OTF(Optical Transfer Function)との積により表現されることが知られている。
OTFは被写体距離lによって変化する。また、OTFを逆フーリエ変換したものが点像分布関数PSF(Point Spread Function)として知られている。
今、第1の撮像系の伝達関数をOTF(u,v,l)、第1の撮像系の出力画像の周波数特性をG(u,v)、第2の撮像系の伝達関数をOTF(u,v,l)、第2の撮像系の出力画像の周波数特性をG(u,v)とする。
第1の撮像系と第2の撮像系の入力画像が略等しいとみなせる場合、つまり、第1の撮像レンズ111と第2の撮像レンズ121の焦点距離が同じで共に像側テレセントリック系のレンズであり、かつ被写体距離が充分遠い場合には、第1の撮像系と第2の撮像系の入力画像は略等しいと見なせ、これをF(u,v)とおくと、次式が成立する。
Figure 0005430292
これらの式の両辺をそれぞれ除算するとF(u,v)を消去することができ、下式が成立する。
Figure 0005430292
理想的には上式が成立するが、実際には画像ノイズや量子化誤差等の影響もあり、完全なイコールは成立し難い。
そこで、距離推定部13では、物体距離lをパラメータとした次式の評価値Eを計算し、図3に示すように、Eが最小値をとるときのlを物体推定距離として出力する。
Figure 0005430292
このとき、ある周波数域で分母が0になるとEが大きく振れてしまう。このため、ウィナーフィルタの考え方を導入した次式の評価値E´を使って被写体距離lを推定しても良い。
Figure 0005430292
ただし、Rはノイズの自己相関関数、RはGの自己相関、ROTFはOTFの自己相関をそれぞれ示している。
なお、OTFやOTFは撮像系固有の値であるため、lをパラメータとした関数やルックアップテーブル(LUT)の形で予め算出し、OTF格納部14に保存してある。
本第1の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、光路中に高屈折率材料体を挿入することで、像倍率を変えずに合焦位置の異なる画像を得ることができ、被写体距離の演算が可能となる。よって、光路長を長く取る必要はなくなり、低背化・小型化に有効である。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る被写体距離計測装置の構成例を示すブロック図である。
本第2の実施形態の被写体距離計測装置10Aは、距離推定部13Aが画像データに重畳するノイズ量を推定するノイズ量推定部131を含む。
そして、距離推定部13Aは、高屈折率材料体122の挿入によって、撮像素子112A,123Aに結像する被写体像の像倍率は略同一で合焦位置のみが異なる複数の撮像画像を取得し、その焦点のボケ状態の違いから、推定したノイズ量に応じて、被写体の距離を推定する。
ノイズ量推定部131は、撮像素子112A,123Aのシャッタータイムおよびゲインの値によってノイズ量を推定する。
なお、ノイズ量の推定は、シャッタータイムおよびゲインの値のうちの少なくとも一方によって推定可能である。ここでは、両者を用いて推定する例が示されている。
距離推定部13Aは、撮像画像の周波数成分のうち推定したノイズ量に応じて決められるある所定値より大きい周波数領域の成分を用いて、距離をパラメータとした評価値を算出し、その評価値によって被写体の距離を推定する。
距離推定部13Aは、評価値は高屈折率材料体122の有無による撮像レンズ111,121の伝達関数の比と、高屈折率材料体12の有無による撮像素子112A,123Aから得られた画像データの周波数特性の比とを用いて算出する。


以下に、本第2の実施形態の被写体距離計測装置10Aの距離推定処理についてさらに詳細に説明する。
上記数1〜数3に示す式はノイズがない理想的な条件における記述のため、評価値は数4の式のように単純化して記述が可能であるが、実際の撮像画像においてはノイズの影響は無視できない。
次にその影響を調べる。ここで、元画像として、正弦波にインパルスを加算したものを用意している。これにより、全ての周波数帯域において0では無い値を持つため、解析が容易となる。
PSF(OTF)をガウスフィルタで仮定し、被写体距離の変化はガウスフィルタのσの大きさの変化に対応させる。
ある被写体距離における撮像画像g 1とその周波数特性G 1はそれぞれ図5(A),(B)に示すようになる。
なお、図5(A)は元画像を、図5(B)は元画像の周波数特性を、それぞれ示している。
図6は、ノイズのない場合の評価値を示す図である。
図6において、横軸が距離を、縦軸が評価値を、それぞれ表している。
ここで、設定条件として被写体位置を18に設定し、実際に数4の式の評価値Eを演算すると図6のようになる。
評価値Eは横軸18で最小値を取り、これは設定条件と一致する。すなわち距離推定が可能であることを示している。
同様にして、ノイズを重畳した場合について、ある被写体距離における撮像画像g´1とその周波数特性G´1はそれぞれ図7(A),(B)に示すようになる。
なお、図7(A)はガウスノイズσ=0.01の場合のノイズ重畳画像を、図7(B)はノイズ重畳画像の周波数特性を、それぞれ示している。
図8は、ノイズが重畳した場合の評価値を示す図である。
図8において、横軸が距離を、縦軸が評価値を、それぞれ表している。
ここで、設定条件として被写体位置を18に設定し、実際に数4の式の評価値Eを演算すると図8のようになる。
評価値Eは横軸18で最小値をとらないので、設定条件と一致しない。
これは距離推定ができないことを意味する。
このため、ノイズの量に応じて評価値算出の対象となる周波数領域を選択することを考える。
カメラ画像の場合、一般的には周囲環境が暗いほど長いシャッタータイムや高いゲインを必要とし、それと共に画像ノイズが増大する。
よって実際には、AE(自動露光)動作におけるシャッタータイムやゲインより、どのくらいの画像ノイズ量が発生するかを予測することが可能である。
この予測されたノイズ量に対し、画像のある周波数領域の成分が所定値以上の場合はその領域を評価値算出の対象とし、逆に所定値以下の場合は評価値算出の対象に含めないこととする。
図9(A)〜(E)は、ノイズがない場合と実際にノイズが重畳した場合の周波数特性を示す図である。
図9(A)は、ガウスノイズσ=0でノイズがない場合の周波数特性を、図9(B)はガウスノイズσ=0.0001である場合の周波数特性を、それぞれ示している。
図9(C)はガウスノイズσ=0.001である場合の周波数特性を、図9(D)はガウスノイズσ=0.01である場合の周波数特性を、図9(E)はガウスノイズσ=0.1である場合の周波数特性を、それぞれ示している。
実際にノイズが重畳した場合の周波数特性は、図9(B)〜(E)に示すようになる。
これらは、図5の元画像に対してガウスノイズを重畳した場合の、y方向周波数=0におけるx方向の周波数特性であるが、2次元フーリエ変換の場合と同様に、直流成分(周波数=0)が中心になるようにシフトしている。
図9(A)〜(E)に示すように、ノイズによる増加分は実際にはランダムであるが、ノイズが大きくなるにつれ、特に中高域成分の変化量が大きいことが分かる。
すなわち、SNRが特に劣化している領域である。
一方、もともと周波数成分が高いもの(図においては直流成分の部分に相当する)は、ノイズの増加の影響が少なく、SNRが高いと想定できるため、これを評価値算出の対象とする。
この評価値算出対象の判定は、得られた周波数成分の大きさで行う。
前述の通り、ノイズによる増加分は実際にはランダムであるが、評価値算出への影響度合いも勘案し、ある閾値αを定めてたとえばルックアップテーブルのような形でシャッタータイムやゲインの値と対応させる。
画像においては、周波数特性は2次元的に得られるので、その全てにおいてこの閾値αによる判定を行い、評価値算出の対象か否かを判定する。
図10は、閾値による判定して算出した評価値E”を示す図である。
図10において、横軸が距離を、縦軸が評価値を、それぞれ表している。
図10は、設定した被写体距離18で最小値をとっているので、距離推定が可能であることを示している。
図11は、本第2の実施形態に係る距離推定処理を説明するためのフローチャートである。
まず、距離推定部13Aは、第1の撮像装置11Aおよび第2の撮像装置12Aから画像G1、G2を取得する(ST1)。
また、第1の撮像素子112Aおよび第2の撮像素子123Aから(あるいはそれらの制御系から)シャッタータイムおよび(または)ゲイン値を取得する(ST2)。
ノイズ量推定部131が、ノイズ量を推定する(ST3)。
次に、距離推定部13Aは、評価値を算出するために、閾値αを設定する(ST4)。
ここで、x方向の周波数u、y方向の周波数vを0に初期化する(ST5)。
次に、画像の周波数特性G(u,v)、G(u,v)Gが閾値αより大きいか否かを判定する(ST6)。
ステップST6において肯定的判定結果が得られた場合には、評価値を算出し、加算処理を行う(ST7)。
ステップST6において否定的判定結果が得られた場合またはステップST7の処理後、周波数領域(u,v)におけるスキャンが終了したか否かを判定する(ST8)。
ステップST8において、否定的判定結果が得られた場合には、uまたはvをインクリメントして(ST9)、ステップST6からの処理を行う。
ステップST8において、肯定的判定結果が得られた場合には、処理を終了する。
以上のように、本第2の実施形態によれば、S/N比の高い周波数成分だけを抽出して評価値算出することで、距離推定精度を高めることができる。
[第3の実施形態]
図12は、本発明の第3の実施形態に係る被写体距離計測装置の構成例を示すブロック図である。
本第3の実施形態においては、撮像レンズと撮像素子を一つずつとし、高屈折率材料体114を駆動装置15により機械的に出し入れする、あるいは、高屈折率機能の発現、非発現を制御する。
この第3の実施形態のように、時系列的にボケ量の異なる画像を撮像するようにしても良い。
上記と同様に、撮像レンズや高屈折率材料体はそれぞれ複数枚で構成されていても良い。
本第3の実施形態によれば、上述した第1および第2の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
10,10A,10B・・・被写体距離計測装置、11,11A・・・第1の撮像装置、111・・・第1の撮像レンズ、112,112A・・・第1の撮像素子、113・・・第1の画像処理部、114・・・高屈折率材料体、12,12A・・・第2の撮像装置、121・・・第2の撮像レンズ、122・・高屈折率材料体、123,123A・・・第2の撮像素子、124・・・第2の画像処理部、13,13A・・・距離推定部、131・・・ノイズ量推定部、14・・・OTF格納部。

Claims (4)

  1. 撮像レンズと、
    前記撮像レンズを通過した被写体像を撮像する撮像素子と、
    前記撮像レンズと前記撮像素子の光路中に挿入される高屈折率材料体と、
    前記撮像素子から得られた画像データを処理・解析する距離推定部と、を有し、
    前記距離推定部は、
    前記高屈折率材料体の挿入によって、前記撮像素子に結像する被写体像の像倍率は略同一で合焦位置のみが異なる複数の撮像画像を取得し、該画像同士の周波数特性の比と当該画像を撮像した撮像レンズの被写体距離をパラメータとした伝達関数の比との差が最小となるような被写体の距離を推定被写体距離とする
    被写体距離計測装置。
  2. 前記撮像レンズはテレセントリック性を有する
    請求項1に記載の被写体距離計測装置。
  3. 前記撮像レンズと撮像素子は、
    光学系の焦点距離が等しく撮像素子との位置関係も等しい複数組よりなり、前記高屈折率材料体の有無およびもしくは前記高屈折率材料体の屈折率もしくは光軸方向の厚みによって合焦位置が異ならせてある
    請求項1または2に記載の被写体距離計測装置。
  4. 前記高屈折率材料体は、前記光路中に挿入退出可能である
    請求項1または2に記載の被写体距離計測装置。
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