JP5429604B2 - シフトレジスタ用回路並びにこれを用いたシフトレジスタ及び画像表示装置 - Google Patents
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Description
図14は、このシフトレジスタのi段目の回路部分における同期信号CK1,CK2と入力信号INiと出力信号OUTiの時間変化を示すグラフである。
この無比率型シフトレジスタは、図示したいずれのトランジスタもpチャネルで構成されており、2相の同期信号CK1,CK2を用いて、過渡的な電流は流れるが直流的な電流(貫通電流)は流れない構造になっている。なお、i段目の入力信号INiは、(i−1)段目の出力信号OUTi-1である。この無比率型シフトレジスタの各段は、同期信号CK2に同期して、入力信号INiを同期信号の1周期T分だけシフトさせた出力信号OUTiを出力する。
また、請求項2の発明は、請求項1のシフトレジスタ用回路において、上記共役信号生成回路は、上記2つの状態選択信号のうちの少なくとも一方の状態選択信号を上記アクティブ素子の状態選択部へ出力する前に、該少なくとも一方の状態選択信号を上記第1同期信号に同期させるための第3同期回路部を有することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2のシフトレジスタ用回路において、上記共役信号生成回路は、上記第1無比率型同期反転回路内の信号から生成される状態選択信号を、上記第3同期回路部で同期がとられる前に、上記第2無比率型同期反転回路内の上記第2同期回路部を用いて上記第2同期信号に同期させる構成を有することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3のシフトレジスタ用回路において、上記共役信号生成回路は、上記2つの状態選択信号の両方について個別に設けられた2つの上記第3同期回路部でそれぞれ同期をとることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路において、上記共役信号生成回路は、上記互いに異なる出力用電圧のうち選択電圧との電位差が小さい方の出力用電圧に対応するアクティブ素子の状態選択部へ入力される状態選択信号の選択電圧を、上記第1同期信号及び上記第2同期信号のうち該状態選択信号について同期をとるために上記第3同期回路部に入力される方の同期信号を用いて、該出力用電圧との電位差が大きくなるように変圧する変圧回路部を有することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路において、上記第2無比率型同期反転回路は、2つのアクティブ素子の動作状態を変化させることにより、上記共役信号生成回路により生成される状態選択信号の選択電圧となる電圧又は非選択電圧となる電圧を該共役信号生成回路へ選択的に出力するものであり、該2つのアクティブ素子の入力部には、いずれも上記第2同期信号が入力され、該2つのアクティブ素子の出力部には、いずれも上記共役信号生成回路への出力端子が接続され、該2つのアクティブ素子のうちの一方の状態選択部には、上記第1無比率型同期反転回路から出力されて上記第2同期回路部により上記第2同期信号に同期された信号が入力され、該2つのアクティブ素子のうちの他方の状態選択部には、該第2同期信号が入力され、上記第2同期回路部の出力端子と上記第2同期信号が入力される同期信号入力端子との間に、所定の静電容量を有するキャパシタを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路において、上記外部出力回路における上記2つのアクティブ素子は、当該シフトレジスタ用回路に搭載される他のアクティブ素子と同型のチャネルであることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路において、上記外部出力回路における上記2つのアクティブ素子は、有機半導体からなる電界効果トランジスタであることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路を複数段配置してなるシフトレジスタ。
また、請求項10の発明は、表示画面を構成する複数の画素に対応させて複数の画素構成部材がマトリックス状に配置され該複数の画素構成部材それぞれに印加される駆動電圧によって各画素の表示状態が変化する表示部と、該複数の画素ごとに該画素構成部材へ印加する駆動電圧を制御するための複数のアクティブ素子が、各画素構成部材に対応するようにマトリックス状に配置されたアクティブマトリクス回路とを備え、該アクティブ素子は、そのアクティブ素子の動作状態を該駆動電圧が出力可能なアクティブ状態にするための選択電圧と該駆動電圧の出力が規制される非アクティブ状態にするための非選択電圧とが入力される状態選択端子と、該画素構成部材に印加する該駆動電圧を生成するための画素信号が入力される画素信号入力端子と、該画素信号入力端子に画素信号が入力されたときに該駆動電圧を該画素構成部材に出力する駆動電圧出力端子とを有する画像表示装置において、上記表示画面の複数の走査線それぞれに沿って配置された複数の選択線に、請求項9のシフトレジスタを用いて、上記アクティブ素子の状態選択端子に入力するための選択電圧を順次供給する選択信号供給部と、該表示画面の該複数の走査線と交差するように配置された複数の画素信号線に、該アクティブ素子の画素信号入力端子に入力するための画素信号を、該選択電圧が供給されている選択期間中の所定のタイミングで供給する画素信号供給部とを有することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像表示装置において、少なくとも上記アクティブマトリクス回路及び上記シフトレジスタを構成するアクティブ素子は、すべて同型のチャネルであることを特徴とするものである。
そして、このシフトレジスタ用回路においては、次段出力端子から出力される次段の入力信号となる信号と、外部出力端子からシフトレジスタ外部に出力される出力信号とが別個のものである。そのため、外部出力端子に接続される負荷側でなんらかの故障が発生し、外部出力端子に異常な電圧変動等が生じても、これにより次段へ入力される入力信号へ与える影響が少ない。
ここで、外部出力回路を構成する2つのアクティブ素子が互いに同型チャネルであるため、これらのアクティブ素子を互いに異なるチャネルとした場合に比べて、作製工程の簡略化、部品点数の削減などによるコスト低減効果が得られる。ただし、これらのアクティブ素子の入力部には互いに異なる出力用電圧がそれぞれ印加されているので、これらのアクティブ素子の状態出力端子に対して同時期に選択電圧が印加されるようなことがあると、これらのアクティブ素子が同時期にアクティブ状態(ON状態)となって、これらのアクティブ素子を直流的な電流(貫通電流)が流れてしまい、消費電力が増大してしまう。
そのため、本発明に係るシフトレジスタ用回路は、共役信号生成回路で、互いに共役関係となる2つの状態選択信号を生成し、生成した各状態選択信号を、外部出力回路を構成する2つのアクティブ素子の状態選択部それぞれへ出力するようにしている。これにより、各アクティブ素子の状態選択部に対して同時期に選択電圧が印加される事態を防止することができ、貫通電流が流れるのを防止して消費電力の増大を抑制することができる。
しかも、本発明に係るシフトレジスタ用回路では、このような互いに共役関係となる2つの状態選択信号を、当該シフトレジスタ用回路内に設けられた第1無比率型同期反転回路及び第2無比率型同期反転回路から出力される信号から生成するので、作製工程の簡略化、部品点数の削減などによるコスト低減効果が得られる。
図1は、本実施形態に係る電子ペーパーの表示部における表示を制御するためのアクティブマトリクス回路及びその駆動部を含む回路部の概略構成を示す説明図である。
図2は、アクティブマトリクス回路の一部(1画素分)を拡大した模式図である。
図中縦方向に延びる信号ラインが画素信号線1,2,・・・,n−1,n,n+1,・・・,Nであり、図中横方向に延びる信号ラインが選択線1,2,・・・,m−1,m,m+1,・・・,Mである。
画像構成部材は、アースに接続されている透明電極1006と、これに対向して配置される画素電極1005と、両電極の間に配置された電気泳動材である着色粒子1014とを用いて構成されている。本例では、所定極性に帯電した着色粒子1014を移動させることで、表示面側の各表示画素の色や濃度(明るさ)などを調整して画像を表示する。また、画素電極1005には、アクティブ素子としてのTFT1001のドレイン端子が接続されている。このTFT1001は、そのソース端子に信号線nが接続されており、そのゲート端子に選択線mが接続されている。このようなアクティブマトリクス回路においては、表示画面の各画素の電極1005,1006間に発生させる電界の向きを画素信号線1,2,・・・,n−1,n,n+1,・・・,Nに印加する駆動電圧の正負により決定する。また、どの画素について駆動電圧の印加を可能とするかは、どの選択線1,2,・・・,m−1,m,m+1,・・・,Mにアクティブ状態選択電圧(以下「画素選択電圧」という。)又は非アクティブ状態選択電圧(以下「非画素選択電圧」という。)を印加するかによって制御する。すなわち、例えば(m,n)の画素において、選択線mに画素選択電圧を印加すると、その画素選択電圧がTFT1001のゲート端子1002に印加され、TFT1001がON状態(アクティブ状態)になる。これにより、信号線nを通じてTFT1001のソース端子1003に印加される駆動電圧が、ドレイン端子1004に接続された画素電極1005に印加される。一方、選択線mに非画素選択電圧を印加すると、その非画素選択電圧がTFT1001のゲート端子1002に印加され、TFT1001がOFF状態(非アクティブ状態)になる。これにより、信号線nから駆動電圧がTFT1001のソース端子1003に印加されても、ドレイン端子1004に接続された画素電極1005には駆動電圧が印加されない。
TFT1001の構造は、基板1201の上にゲート電極(ゲート端子)1002と対向電極1010とが形成され、これらの電極1002,1010の上に絶縁膜1012が形成されている。そして、この絶縁膜1012の上にソース電極(ソース端子)1003及びドレイン電極(ドレイン端子)1004を形成し、これらの電極1003,1004間に活性層1013が形成される。ソース電極1003、ドレイン電極1004及び活性層1013は、保護膜1015に覆われている。保護膜1015にはスルーホール電極1016が形成され、このスルーホール電極1016を通じてドレイン電極1004と画素電極1005との電気的な導通路が形成される。
表示部1300の表示面1301aは透明基板1301の一方の面で構成され、その透明基板1301の他方の面上には、ITO(酸化インジウムスズ)などの透明電極1006が形成されている。透明電極1006と、これに対向して配置される画素電極1005との間には、画素構成部材としての移動材である電気泳動材としての白と黒の2色の着色粒子1014W,1014Bを内包した複数のカプセル1303が配置されている。なお、本実施形態においては、カプセル1303の寸法が表示画素よりも大きいものであるが、カプセル1303の寸法が表示画素と同じであったり小さいものであったりしてもよい。本実施形態では、互いに逆極性に帯電した各色の着色粒子1014W,1014Bを電界の作用により移動させることで、表示面1301a側の各表示画素の色や濃度(明るさ)などを調整して、画像を表示する。なお、透明電極1006は、各画素電極に対して共通の電極であり、アースに接続されている。
表示部1300に新たな画像フレームを表示する場合、操作部308において表示切換開始信号が生成され、その表示切換開始信号がコントローラ309へ送信されることにより表示切換処理が開始する。コントローラ309は、まず、選択線ドライバ313へ命令信号30Fを送信する。この命令信号30Fを受信した選択線ドライバ313は、命令信号30Fに従い、選択線1,2,・・・,m−1,m,m+1,・・・,Mを通じて各TFT1001のゲート端子1002に所定のタイミングで所定の制御電圧(画素選択電圧又は非画素選択電圧)を印加する。これにより、各TFT1001の動作状態が制御される。コントローラ309からの命令信号30Fには、どの選択線1,2,・・・,m−1,m,m+1,・・・,M上のTFT1001をON状態にするかの制御信号と、選択線ドライバ313から画素選択電圧を出力するタイミングを決定する制御信号とが含まれている。
図6(a)は、選択線ドライバ313を構成するシフトレジスタにおけるi段目を構成するシフトレジスタ用回路の端子構成を示す説明図であり、図6(b)は、このシフトレジスタ用回路をN段配置してなるシフトレジスタの端子構成を示す説明図である。
図7は、シフトレジスタの各段を構成するシフトレジスタ用回路の一例を示す回路図である。
図8は、シフトレジスタ用回路の各端子の信号レベルを示すタイミングチャートである。
なお、図7においては、説明の便宜上、各回路を1点鎖線で区分しているが、各回路の動作にはこの区分に含まれない回路素子等(他の区分に属する回路素子等を含む。)も影響することがあり、その場合にはこの区分外の回路素子等も各回路を構成する構成要素となる。
第2同期反転回路は、第2同期回路部としてのTFTQ4により第2同期信号CK2に同期させて、第1同期反転回路から出力される信号を第2同期信号CK2の半周期分だけ遅らせて反転出力する同期反転回路である。この第2同期反転回路も、無比率型の論理回路で構成されている。
TFTQ8の入力部であるソース端子には、画素選択電圧Vbが印加されており、TFTQ9の入力部であるソース端子には、非画素選択電圧Vcが印加されている。また、TFTQ8及びTFTQ9の出力部であるドレイン端子には、いずれも、外部出力信号OUT2iを出力するための外部出力端子が接続されている。また、TFTQ8の状態選択部であるゲート端子には、そのTFTQ8の動作状態を、そのソース端子に入力されている画素選択電圧Vbがそのドレイン端子に出力可能となるアクティブ状態(ON状態)にするための選択電圧(Lレベル電圧)と、そのソース端子に入力されている画素選択電圧Vbがそのドレイン端子に出力されるのを規制する非アクティブ状態(OFF状態)にするための非選択電圧(Hレベル電圧)とをとり得る状態選択信号が入力される。
ただし、本実施形態においては、第2同期反転回路から出力される次段出力信号OUT1iに含まれるデータ信号(同期信号の1周期Tの長さをもつLレベル信号)の時間幅(以下、単に「幅」という。)は、同期信号の1周期T(=t1+t2)よりも、同期信号の1/4周期分(第2同期信号CK2のHレベル電圧の幅分)だけ長くなる。これは、第2同期反転回路が、第2同期信号CK2がHレベル電圧になるのに合わせてHレベル電圧を出力するためである。このように次段出力信号OUT1iに含まれるデータ信号が同期信号の1周期Tの長さ以上の幅を持つと、シフトレジスタの隣り合う段同士で次段出力信号OUT1が同時にHレベル電圧になる事態が発生する。そのため、このような次段出力信号OUT1をそのまま外部出力信号OUT2として用いたり、あるいは、外部出力回路のTFTQ8又はTFTQ9のゲート端子へ印加する状態選択信号として用いたりすることはできない。
図9は、本実施形態におけるシフトレジスタ用回路を6段接続して作製したシフトレジスタの動作を回路シミュレータで動作確認した実施例の結果を示すグラフである。
なお、図9に示す各グラフは、図中上から順に、第1同期信号CK1の信号波形、第2同期信号CK2の信号波形、2〜4段目のシフトレジスタ用回路から出力される外部出力信号OUT2の信号波形、3段目のシフトレジスタ用回路における図7中A点の電位の時間変化、同B点の電位の時間変化、同C点の電位の時間変化、同D点の電位の時間変化、同E点の電位の時間変化、3段目のシフトレジスタ用回路におけるTFTQ8,Q9のVgsの時間変化、6段をデカップリングキャパシタ無しとしたときの同期信号CK1,CK2及び外部出力信号のTFTQ8,Q9を流れる電流、をそれぞれ示している。
次に、上記実施形態におけるシフトレジスタ用回路の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図10は、本変形例1におけるシフトレジスタ用回路の一例を示す回路図である。
本変形例1のシフトレジスタ用回路の基本構成は、図7に示した上記実施形態のものと同様であるが、シフトレジスタ用回路中のキャパシタC1〜C6の一端に対し、上記実施形態ではアース電位を印加していたのに対し、本変形例1では電源電圧(画素選択電圧)Vbを印加している。
次に、上記実施形態におけるシフトレジスタ用回路の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
図11は、本変形例2におけるシフトレジスタ用回路の一例を示す回路図である。
本変形例2のシフトレジスタ用回路の基本構成は、図7に示した上記実施形態のものと同様であるが、本変形例2では共役信号生成回路中のTFTQ10を省略した点で、上記実施形態のものと異なっている。
本実施形態のシフトレジスタ用回路は、次段出力端子から出力される次段出力信号OUT1iと、外部出力端子から出力される外部出力信号OUT2iとが別個のものである。そのため、外部出力端子に接続される負荷側(選択線に接続されている各画素に対応するTFT1001のゲート容量等)で故障(特にアースや電源への短絡)が発生し、外部出力端子に異常な電圧変動等が生じても、これにより次段へ入力信号INi+1として入力される次段出力信号OUT1iへ与える影響が少ない。
また、本実施形態に係るシフトレジスタ用回路は、共役信号生成回路で生成される互いに共役関係である2つの状態選択信号を外部出力回路を構成する2つのTFTQ8,Q9のゲート端子それぞれへ出力するので、各TFTQ8,Q9のゲート端子に対して同時期に選択電圧(Lレベル電圧)が印加される事態を防止できる。その結果、TFTQ8,Q9を貫通電流が流れるのを防止でき、消費電力の増大を抑制することができる。これにより、有機半導体などの熱耐性の比較的弱い材料によるTFTを外部出力回路に用いても安定動作を実現できる。
しかも、本実施形態に係るシフトレジスタ用回路では、上記のような互いに共役関係となる2つの状態選択信号を当該シフトレジスタ用回路内の第1同期反転回路及び第2同期反転回路から出力される信号から生成するので、作製工程の簡略化、部品点数の削減などによるコスト低減効果が得られる。
また、本実施形態において、共役信号生成回路は、第1同期反転回路内の信号から生成される状態選択信号を、TFTQ10で同期がとられる前に、第2同期反転回路内のTFTQ4を用いて第2同期信号CK2に同期させている。これにより、第1同期反転回路内の信号から生成される状態選択信号について、簡易な構成で、第2同期型反転回路の出力信号との同期をとることができる。これにより、TFTQ10で第1同期信号CK1に同期をとることができるようになり、上述したように、簡易な構成で互いに共役関係である2つの状態選択信号を得ることができるようになる。
また、本実施形態において、共役信号生成回路は、2つの状態選択信号の両方について個別に設けられた2つのTFTQ7,Q10でそれぞれ同期をとるので、これらのTFTQ7,Q10までは波形が揃っていない信号であっても、TFTQ7,Q10で同期をとることで完全な共役関係をもつ2つの状態選択信号を得ることが可能となる。
また、本実施形態において、共役信号生成回路は、互いに異なる電源電圧Vb,Vcのうち選択電圧との電位差(バイアス電圧)が小さい方の電源電圧Vbに対応するTFTQ8のゲート端子へ入力される状態選択信号の選択電圧(Lレベル電圧)を、その状態選択信号について同期をとるためにTFTQ7に入力される第1同期信号CK1を用いて、電源電圧Vbとの電位差が大きくなるように変圧する変圧回路部としてのキャパシタC4,C8を有する。これにより、TFTQ8のON/OFF動作を安定して行うことができるようになる。
また、本実施形態において、第2同期反転回路は、2つのTFTQ5,Q6の動作状態を変化させることにより、共役信号生成回路により生成される状態選択信号の選択電圧となるLレベル電圧又は非選択電圧となるHレベル電圧を共役信号生成回路へ選択的に出力するものであり、2つのTFTQ5,Q6のソース端子にはいずれも第2同期信号CK2が入力され、2つのTFTQ5,Q6のドレイン端子にはいずれも共役信号生成回路への出力端子が接続され、TFTQ5のゲート端子には、第1同期反転回路から出力されてTFTQ4により第2同期信号CK2に同期された信号が入力され、TFTQ6のゲート端子には第2同期信号CK2が入力され、TFTQ4の出力端子と第2同期信号CK2が入力される同期信号入力端子との間にキャパシタC7を設けている。これにより、上述したように、TFTQ5のOFF状態を安定化させることができるとともに、外部出力回路のTFTQ9についてもOFF状態の安定化を図ることができる。また、キャパシタの実装面積を小さくできるとともに、瞬時電流を減らす効果も得られる。
また、本実施形態において、外部出力回路における2つのTFTQ8,Q9は、当該シフトレジスタ用回路に搭載される他のTFTQ1〜Q7,Q10と同型のチャネル(本実施形態ではpチャネル)であるので、シフトレジスタ用回路を印刷技術等で作製する場合にコストの点で有利である。
311 画素信号線ドライバ
313 選択線ドライバ
1001 TFT
1002 ゲート端子
1003 ソース端子
1004 ドレイン端子
1005 画素電極
1006 透明電極
1014W,1014B 着色粒子
C1〜C8 キャパシタ
CK1,CK2 同期信号
IN 入力信号
OUT1 次段出力信号
OUT2 外部出力信号
Q1〜Q10 TFT
Claims (11)
- シフトレジスタにおける1つの段を構成するシフトレジスタ用回路において、
第1同期回路部により第1同期信号に同期させて、入力信号を該第1同期信号の半周期分だけ遅らせて反転出力する第1無比率型同期反転回路と、
第2同期回路部により該第1同期信号と同じ周期をもつ第2同期信号に同期させて、該第1無比率型同期反転回路から出力される信号を該第2同期信号の半周期分だけ遅らせて反転出力する第2無比率型同期反転回路と、
該第2無比率型同期反転回路から出力される信号を次段の入力信号として出力するための次段出力端子と、
同型チャネルである2つのアクティブ素子の動作状態を変化させることにより、互いに異なる出力用電圧のいずれかを選択的に外部出力端子から出力する外部出力回路とを備え、
該2つのアクティブ素子の入力部には、上記互いに異なる出力用電圧がそれぞれ印加され、
該2つのアクティブ素子の出力部には、いずれも上記外部出力端子が接続され、
該2つのアクティブ素子の状態選択部には、それぞれ、そのアクティブ素子の動作状態を、その入力部に入力されている出力用電圧が該外部出力端子に出力可能となるアクティブ状態にするための選択電圧と、該出力用電圧が該外部出力端子に出力されるのを規制する非アクティブ状態にするための非選択電圧とをとり得る状態選択信号が入力され、
上記第2無比率型同期反転回路から出力される信号から、互いに共役関係となる2つの状態選択信号をそれぞれ生成し、生成した各状態選択信号を上記2つのアクティブ素子の状態選択部それぞれへ出力する共役信号生成回路を設けたことを特徴とするシフトレジスタ用回路。 - 請求項1のシフトレジスタ用回路において、
上記共役信号生成回路は、上記2つの状態選択信号のうちの少なくとも一方の状態選択信号を上記アクティブ素子の状態選択部へ出力する前に、該少なくとも一方の状態選択信号を上記第1同期信号に同期させるための第3同期回路部を有することを特徴とするシフトレジスタ用回路。 - 請求項2のシフトレジスタ用回路において、
上記共役信号生成回路は、上記第1無比率型同期反転回路内の信号から生成される状態選択信号を、上記第3同期回路部で同期がとられる前に、上記第2無比率型同期反転回路内の上記第2同期回路部を用いて上記第2同期信号に同期させる構成を有することを特徴とするシフトレジスタ用回路。 - 請求項2又は3のシフトレジスタ用回路において、
上記共役信号生成回路は、上記2つの状態選択信号の両方について個別に設けられた2つの上記第3同期回路部でそれぞれ同期をとることを特徴とするシフトレジスタ用回路。 - 請求項2乃至4のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路において、
上記共役信号生成回路は、上記互いに異なる出力用電圧のうち選択電圧との電位差が小さい方の出力用電圧に対応するアクティブ素子の状態選択部へ入力される状態選択信号の選択電圧を、上記第1同期信号及び上記第2同期信号のうち該状態選択信号について同期をとるために上記第3同期回路部に入力される方の同期信号を用いて、該出力用電圧との電位差が大きくなるように変圧する変圧回路部を有することを特徴とするシフトレジスタ用回路。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路において、
上記第2無比率型同期反転回路は、2つのアクティブ素子の動作状態を変化させることにより、上記共役信号生成回路により生成される状態選択信号の選択電圧となる電圧又は非選択電圧となる電圧を該共役信号生成回路へ選択的に出力するものであり、
該2つのアクティブ素子の入力部には、いずれも上記第2同期信号が入力され、
該2つのアクティブ素子の出力部には、いずれも上記共役信号生成回路への出力端子が接続され、
該2つのアクティブ素子のうちの一方の状態選択部には、上記第1無比率型同期反転回路から出力されて上記第2同期回路部により上記第2同期信号に同期された信号が入力され、
該2つのアクティブ素子のうちの他方の状態選択部には、該第2同期信号が入力され、
上記第2同期回路部の出力端子と上記第2同期信号が入力される同期信号入力端子との間に、所定の静電容量を有するキャパシタを設けたことを特徴とするシフトレジスタ用回路。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路において、
上記外部出力回路における上記2つのアクティブ素子は、当該シフトレジスタ用回路に搭載される他のアクティブ素子と同型のチャネルであることを特徴とするシフトレジスタ用回路。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路において、
上記外部出力回路における上記2つのアクティブ素子は、有機半導体からなる電界効果トランジスタであることを特徴とするシフトレジスタ用回路。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシフトレジスタ用回路を複数段配置してなるシフトレジスタ。
- 表示画面を構成する複数の画素に対応させて複数の画素構成部材がマトリックス状に配置され該複数の画素構成部材それぞれに印加される駆動電圧によって各画素の表示状態が変化する表示部と、
該複数の画素ごとに該画素構成部材へ印加する駆動電圧を制御するための複数のアクティブ素子が、各画素構成部材に対応するようにマトリックス状に配置されたアクティブマトリクス回路とを備え、
該アクティブ素子は、そのアクティブ素子の動作状態を該駆動電圧が出力可能なアクティブ状態にするための選択電圧と該駆動電圧の出力が規制される非アクティブ状態にするための非選択電圧とが入力される状態選択端子と、該画素構成部材に印加する該駆動電圧を生成するための画素信号が入力される画素信号入力端子と、該画素信号入力端子に画素信号が入力されたときに該駆動電圧を該画素構成部材に出力する駆動電圧出力端子とを有する画像表示装置において、
上記表示画面の複数の走査線それぞれに沿って配置された複数の選択線に、請求項9のシフトレジスタを用いて、上記アクティブ素子の状態選択端子に入力するための選択電圧を順次供給する選択信号供給部と、
該表示画面の該複数の走査線と交差するように配置された複数の画素信号線に、該アクティブ素子の画素信号入力端子に入力するための画素信号を、該選択電圧が供給されている選択期間中の所定のタイミングで供給する画素信号供給部とを有することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項10の画像表示装置において、
少なくとも上記アクティブマトリクス回路及び上記シフトレジスタを構成するアクティブ素子は、すべて同型のチャネルであることを特徴とする画像表示装置。
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JP2009040397A JP5429604B2 (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | シフトレジスタ用回路並びにこれを用いたシフトレジスタ及び画像表示装置 |
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