JP5427764B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、演出表示を表示部で実行可能な表示装置と、該表示装置の前方に配置された枠体構造のセンターケースユニットと、演出表示の進行に関連して作動する演出用役物装置と、を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、遊技盤の表面に遊技領域を区画形成し、該遊技領域には始動口等の始動入賞領域や表示開口部が開設された枠体構造のセンターケースユニット等を配置し、演出表示を実行可能な表示装置(変動表示装置)の表示部を表示開口部から前方へ臨ませたものがある。そして、始動入賞領域に遊技球が入賞(始動入賞)することに基づいて、変動表示ゲームが始動して表示装置の表示部に複数の識別情報(図柄、記号など)を変動表示し、所定時間経過後に停止した複数の識別情報の態様が予め定められた特別結果態様であった場合には特別遊技状態(大当り状態)となり、遊技者が多くの利益(賞球)を獲得可能となる。
また、この種のパチンコ遊技機では、例えば、センターケースユニットを遊技領域の略中央に配置し、センターケースユニットの表示開口部の下縁部には横長なステージ部を備えて遊技球を転動可能とする旨が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−230053号公報
ところで、近年では、表示装置を大型にして演出効果を高めようとする傾向にあり、表示装置の大型化に伴ってセンターケースユニットも大型化している。センターケースユニットを大型化すると、遊技領域の一側縁に遊技球を流下させることができなくなる場合があり、この場合、遊技領域が圧迫されて狭くなったという印象を遊技者に与え易くなり、遊技の興趣を低減させる虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、センターケースユニットを大型化したとしても、遊技領域の一側縁に遊技球を流下させることができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技盤に区画形成された遊技領域内の始動入賞領域への遊技球の入賞に基づいて演出表示を表示部で実行可能な表示装置と、前記遊技領域のうち前記表示装置の前方に配置され、前記表示部を臨ませる表示開口部が中央部分に開設された枠体構造のセンターケースユニットと、を備えた遊技機において、
前記センターケースユニットは、
前記遊技領域の一側縁を区画する側縁区画壁と、
該側縁区画壁から前記表示開口部側に離間した状態で側縁区画壁に沿って形成されたガイド壁と、
前記側縁区画壁と前記ガイド壁とにより区画形成され、遊技球が流下可能な球流下領域と、を備え、
該球流下領域を前記センターケースユニットの前方から流下領域装飾カバーで被覆したことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記流下領域装飾カバーを透光性部材で形成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記球流下領域は、遊技球を受け入れる球入口を前記遊技領域のうち前記センターケースユニットの上方へ向けて開口し、遊技球を放出する球出口を前記遊技領域のうち前記センターケースユニットの下方へ向けて開口したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記流下領域装飾カバーの側縁部を前記表示開口部側へ延出して装飾パネルを形成し、該装飾パネルと前記表示装置との間には、装飾本体部の作動により装飾効果を発揮する可動役物ユニットを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、前記装飾パネルには、前記装飾本体部を前記センターケースユニットの前方から視認可能とする装飾視認窓部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
請求項6に記載のものは、前記演出表示の進行に関連して作動する演出用役物装置を備え、
該演出用役物装置には、昇降役物本体部を昇降させて装飾効果を発揮する昇降役物ユニットと、回動可能な回動装飾部が搭載されたユニットベースを上下動させて装飾効果を発揮する上下動役物ユニットと、を含み、
前記昇降役物ユニットを前記表示開口部の下縁部と前記表示装置との間に配置し、
前記上下動役物ユニットを前記表示開口部の上縁部と前記表示装置との間に配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、遊技盤に区画形成された遊技領域内の始動入賞領域への遊技球の入賞に基づいて演出表示を表示部で実行可能な表示装置と、遊技領域のうち表示装置の前方に配置され、表示部を臨ませる表示開口部が中央部分に開設された枠体構造のセンターケースユニットと、を備えた遊技機において、センターケースユニットは、遊技領域の一側縁を区画する側縁区画壁と、該側縁区画壁から表示開口部側に離間した状態で側縁区画壁に沿って形成されたガイド壁と、側縁区画壁とガイド壁とにより区画形成され、遊技球が流下可能な球流下領域と、を備え、該球流下領域をセンターケースユニットの前方から流下領域装飾カバーで被覆したので、センターケースユニットを大型化したとしても、遊技領域の一側縁に遊技球を流下させることができる。したがって、遊技球の移動範囲が狭くなったという印象を遊技者に与え難くすることができ、遊技の興趣の低減を抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、流下領域装飾カバーを透光性部材で形成したので、球流下領域内の遊技球の挙動を流下領域装飾カバーを通して遊技者に見せることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、球流下領域は、遊技球を受け入れる球入口を遊技領域のうちセンターケースユニットの上方へ向けて開口し、遊技球を放出する球出口を遊技領域のうちセンターケースユニットの下方へ向けて開口したので、遊技者は、遊技球が遊技領域の上部から下部に亘って大きく移動する挙動を観賞することができ、遊技の興趣を一層向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、流下領域装飾カバーの側縁部を表示開口部側へ延出して装飾パネルを形成し、該装飾パネルと表示装置との間には、装飾本体部の作動により装飾効果を発揮する可動役物ユニットを備えたので、球流下領域内の遊技球の挙動と可動役物ユニットにおける演出動作との相乗効果を期待することができ、遊技の興趣の更なる向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、装飾パネルには、装飾本体部をセンターケースユニットの前方から視認可能とする装飾視認窓部を設けたので、遊技者が可動役物ユニットにおける演出動作を視認し易い。
請求項6に記載の発明によれば、演出表示の進行に関連して作動する演出用役物装置を備え、該演出用役物装置には、昇降役物本体部を昇降させて装飾効果を発揮する昇降役物ユニットと、回動可能な回動装飾部が搭載されたユニットベースを上下動させて装飾効果を発揮する上下動役物ユニットと、を含み、昇降役物ユニットを表示開口部の下縁部と表示装置との間に配置し、上下動役物ユニットを表示開口部の上縁部と表示装置との間に配置したので、演出動作を実行可能な構成要素を複数備えることができ、複雑な演出を遊技者に見せることができる。また、センターケースユニットを従来よりも大型化すれば、演出動作用の構成要素を配置する空間部を十分に確保することができ、複数の演出動作用の構成要素を備え易くすることができる。
パチンコ遊技機の斜視図である。 遊技盤の正面図である。 遊技盤の分解斜視図である。 センターケースユニットの分解斜視図である。 ステージ部の説明図であり、(a)は周辺の構造を含む分解斜視図、(b)は断面図である。 入賞誘導路の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 側部装飾部材の説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上方背面側から見た斜視図である。 側部装飾部材とケース接続部材との間の隙間を示す説明図である。 枠体基部の分解斜視図である。 第1可動役物ユニットの斜視図である。 第1可動役物ユニットの分解斜視図である。 第1ユニット駆動機構の説明図である。 第1本体駆動機構の分解斜視図である。 第1ユニットベースが第1ユニット動作を実行している途中の遊技盤の正面図である。 第1ユニットベースが下死点に到達した状態の遊技盤の正面図である。 第2可動役物ユニットの斜視図である。 第2可動役物ユニットの分解斜視図である。 第2本体駆動機構の説明図であり、(a)は背面図、(b)は側面図である。 昇降役物ユニットの斜視図である。 第1昇降装飾ユニットと第2昇降装飾ユニットとを昇降駆動機構で連結した状態を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。 昇降役物ユニットの分解斜視図である。 第1昇降役物本体部に実装された第1昇降発光体の説明図である。 (a)は第1昇降装飾ユニットの分解斜視図、(b)は第1ステージ側役物本体部と第1中間役物本体部との係合箇所を示す説明図である。 下降状態に変換した昇降役物ユニットの説明図である。 上昇状態に変換した昇降役物ユニットの説明図である。 昇降駆動機構の説明図であり、(a)は正面図、(b)は要部の斜視図である。 上昇状態における昇降駆動機構の説明図である。 第1装飾重合状態の第1昇降装飾ユニットを前方から見た斜視図である。 第1装飾重合状態の第1昇降装飾ユニットを後方から見た斜視図である。 第1装飾展開状態の第1昇降装飾ユニットを後方から見た斜視図である。 第1昇降ユニットアーム内に通された第1供給配線の説明図である。 (a)は補助演出ユニットの斜視図、(b)は導光板の断面図である。 (a)は照明装置の分解斜視図、(b)は照明装置における光の拡散の模式図である。 遊技制御装置を中心に示した制御系統のブロック図である。 演出制御装置を中心に示した制御系統のブロック図である。 変動表示装置と昇降役物ユニットの動作を示すタイムチャートである。 第1ユニットベースの動作と補助演出ユニットの補助表示とを示すタイムチャートである。 第1ユニットベースの第1ユニット動作と補助演出ユニットの補助表示との連動を示す説明図であり、(a)は第1ユニットベースが上昇状態から下方へ移動している途中の補助表示を示す説明図、(b)は第1ユニットベースが下降状態に変換した際の補助表示を示す説明図である。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、矩形状の機枠(外枠)2に前面枠(内枠)3を開閉可能な状態で軸着し、該前面枠3には矩形状の遊技盤5(図2参照)を前方から収納可能としている。また、前面枠3の前側には、側部(図1中、左側)が軸着された透明部材保持枠8を開閉可能に設け、該透明部材保持枠8に透視可能な透明部材9を保持し、透明部材9を通して遊技盤5の表面をパチンコ遊技機1の前方から透視できるように構成している。さらに、透明部材保持枠8の下部には上皿ユニット11を設け、透明部材保持枠8の下方には下皿ユニット12を上皿ユニット11に対して左右方向にずれた位置に配置している。また、下皿ユニット12の一側方(図1中、右側方)には、発射装置(図示せず)を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)14を備え、他側方(図1中、左側方)には下側スピーカ15を備えている。さらに、上皿ユニット11の前側には、遊技中に遊技者が操作するための遊技演出用ボタン18を備え、透明部材保持枠8の上縁部の左右両側には可動式の発光装置(ムービングライト)20を備え、該発光装置20の下方には上側スピーカ21を備えている。
遊技盤5は、図2および図3に示すように、合板やプラスチックなどで形成された矩形状の遊技盤本体22を備え、該遊技盤本体22の表面に複数のサイドケース24を止着して遊技領域25を区画形成し、遊技領域25の側方(図2中、左側方)には、発射装置から発射された遊技球を遊技領域25の一側上部まで案内する発射球案内路26をガイドレール27により縦長な円弧状に形成している。また、遊技領域25内の略中央に包囲枠体30を備え、該包囲枠体30の前側部を遊技盤本体22の前側に突出した状態で配置するとともに、後側部を遊技盤本体22の裏側に突出した状態で配置し、包囲枠体30の後方には変動表示装置31(本発明における表示装置に相当)を備え、複数(本実施形態では3つ)の識別情報を変動表示させる変動表示ゲーム(第1特図変動表示ゲーム、第2特図変動表示ゲーム)の演出表示を変動表示装置31の前面に設けられた表示部31aで表示可能としている。なお、表示部31aにおいては、変動表示領域31bを表示部31aの左右方向に沿って複数(本実施形態では3つ)横並びに設定し、変動表示領域31b毎に識別情報を上下方向に変動する表示を行って、変動表示ゲームの演出表示を実行するように構成されている。
また、遊技盤5のうち遊技領域25を挟んで発射球案内路26とは反対側(図2中、右側)に止着された2つのサイドケース24の間(上側サイドケース24aと下側サイドケース24bとの間)には縦長なケース接続部材33を遊技盤5の側縁に沿って配置し、上側サイドケース24aの下端と下側サイドケース24bの上端とをケース接続部材33で接続している。さらに、上側サイドケース24aの円弧状の下縁部の途中にはゴム等の弾性材で構成された緩衝部材34を配置し、発射球案内路26からサイドケース24に沿って移動してきた遊技球を緩衝部材34へ衝接して該遊技球の飛翔勢を減衰させるように構成されている。
そして、遊技領域25のうち包囲枠体30の一側方(図1中、左側方)には普図始動ゲート36を配置し、遊技球の普図始動ゲート36への入賞(通過)を契機として普図変動表示ゲームを実行可能としている。また、包囲枠体30の下方には第1始動口41と第2始動口42とからなる始動入賞領域43を設けている。具体的には、包囲枠体30の左右方向の中央部の直下に第1始動口41を備え、該第1始動口41の直下には、羽根状の普通電動役物42aが左右に備えられた第2始動口42を備え、第1始動口41への遊技球の入賞に基づいて変動表示装置31が表示部31aで第1特図変動表示ゲームの演出表示(識別情報の変動表示)を実行し、第2始動口42への遊技球の入賞に基づいて変動表示装置31が表示部31aで第2特図変動表示ゲームの演出表示(識別情報の変動表示)を表示するように設定されている。さらに、該第2始動口42の下方には大入賞口(アタッカー)45を配置し、大入賞口45の左右両側方には、発光により各種の装飾表示を行うサイドランプ46を配置し、該サイドランプ46に一般入賞口47を備えている。そして、大入賞口45の下方に位置する遊技領域25の下端には、入賞せずに流下してきた遊技球を回収するアウト口48を設け、遊技領域25のうち包囲枠体30、普図始動ゲート36、始動入賞領域43、サイドランプ46、大入賞口45等の取付部分を除いた箇所には複数の遊技釘(図示せず)を植設している。また、下側サイドケース24bには一括表示装置49を備え、該一括表示装置49において普図変動表示ゲーム、特図変動表示ゲーム、遊技状態の表示を行う。
次に、包囲枠体30について説明する。
包囲枠体30は、図3に示すように、遊技盤本体22の表面側に前側部として配置されるセンターケースユニット(装飾枠部)51と、遊技盤本体22の裏面側に後側部として配置される枠体基部52とを備えて構成されており、遊技盤本体22の中央部に開設された大きな枠体装着開口部22aに、センターケースユニット51と枠体基部52とで遊技盤本体22を前後から挟む状態で装着されている。また、包囲枠体30には、変動表示装置31における演出表示の進行に関連して作動する演出用役物装置54を複数種類備え、例えば、各演出用役物装置54が変動表示ゲームの演出表示の進行状況毎に予め設定された態様で作動するように構成されている。なお、各演出用役物装置54については、後で詳細に説明する。
センターケースユニット51は、遊技領域25のうち変動表示装置31の前方に配置された枠体構造のユニットであり、当該センターケースユニット51の中央部分には表示開口部56が遊技盤5の表裏方向へ貫通する状態で開設され、該表示開口部56から変動表示装置31の表示部31aを遊技盤5の前方へ臨ませている。具体的な構造を説明すると、図4に示すように、遊技盤本体22の表面のうち枠体装着開口部22aの開口縁に沿って止着される環状の装飾ベース57を備え、該装飾ベース57の上部には庇状の鎧部58を左右両側方へ向けて下り傾斜した状態で備えるとともに、装飾ベース57よりも前方へ突出した状態に設定している。また、鎧部58のうち普図始動ゲート36側(図4中、左側)の傾斜下端から縦長な側辺部59を装飾ベース57よりも前方へ突出した状態で備え、鎧部58と側辺部59とで円弧状の壁を形成して遊技球(詳しくは遊技領域25内を包囲枠体30の上方から流下してくる遊技球)が鎧部58や側辺部59に当接可能とし、遊技球が包囲枠体30の内部へ入ることを規制している。そして、装飾ベース57の下部には、上面に遊技球が横方向(遊技盤5の表裏方向および左右方向)へ転動可能なステージ部60を遊技盤5の左右方向に沿って横長に延設し、装飾ベース57の前面のうち表示開口部56およびステージ部60を挟んで側辺部59とは反対側(図4中、右側)には、センターケースユニット51の一側を装飾する側部装飾部材62を止着している。
さらに、側辺部59の前面には、当該側辺部59を装飾する側辺装飾部材63を止着し(図5参照)、側辺部59の内部には、遊技球をステージ部60へ誘導可能な球導入路(ワープ流路)64を設けている。そして、図2に示すように、球導入路64の入口64aをセンターケースユニット51の外方(詳しくは遊技領域25のうち普図始動ゲート36よりも上方の位置)へ向けて開放した状態で開設し、球導入路64の出口64bをステージ部60の側端部へ連通している。なお、球導入路64の入口64aを普図始動ゲート36よりも上方に配置したことにより、球導入路64の入口64aを普図始動ゲート36よりも下方に配置した場合(言い換えると、普図始動ゲート36を通過した遊技球が球導入路64の入口64aに向かって流下し得る設定)と比べて、普図始動ゲート36への遊技球の誘導度合い(入賞度合い)を左右する遊技釘の位置設定が球導入路64への遊技球の流入度合い(ステージ部60への誘導度合い)にも影響してしまうことを避け易い。
表示開口部56の下縁に位置するステージ部60は、図4および図5に示すように、左右両側から中央部へ向けて下り傾斜した略円弧状の透光性部材(例えば透明な合成樹脂)で形成され、当該ステージ部60の中央部(左右方向の中央部)を上方へ緩やかに隆起している。また、ステージ部60の左右方向の途中には、遊技球を前方へ案内可能な球放出部66を複数箇所、具体的には、ステージ部60の中央の隆起部の左右両側方、言い換えるとステージ部60のうち始動入賞領域43(第1始動口41、第2始動口42)の直上から外れた位置に配置している。そして、球放出部66の底面をその左右方向の中央部分が下方に凹む湾曲面で形成し、この湾曲面を前方へ下り傾斜した状態に設定して、球放出部66に到達した遊技球が球放出部66上を左右に揺動しながらステージ部60の前方へ転動して遊技領域25のうち始動入賞領域43から側方にはずれた箇所へ放出できるように構成されている。
さらに、ステージ部60の左右方向の中央部には入賞誘導路67を始動入賞領域43の直上へ向けて下り傾斜した溝状に形成し、入賞誘導路67に到達した遊技球が入賞誘導路67の下り傾斜方向に沿って流下して遊技領域25のうち始動入賞領域43の直上へ放出できるように構成されている。また、図6に示すように、入賞誘導路67の左右両側縁には球進入阻止突起68をステージ部60の表面よりも上方へ突設し、ステージ部60上の遊技球が入賞誘導路67に側方から進入することを阻止している。この結果、入賞誘導路67がステージ部60上の遊技球を当該入賞誘導路67の傾斜上端のみから受け入れ可能となり、入賞誘導路67に誘導される遊技球がステージ部60の左右方向に沿った転動勢を残したまま遊技領域25へ放出されること、さらには始動入賞領域43の直上から側方へ逸れて始動入賞領域43へ入賞し難くなることを抑えている。なお、右側の球放出部66とステージ部60の右端部との間、左側の球放出部66とステージ部60の左端部との間、左右両側の球放出部66と入賞誘導路67との間には、それぞれ落下阻止片69をステージ部60の前縁部から上方へ突出し、遊技球がステージ部60のうち球放出部66から外れた位置から前方へ落下することを阻止している。
また、図4および図5に示すように、ステージ部60の後方には、透光性部材(例えば透明な合成樹脂)で形成された仕切り壁部71を止着してステージ部60と後述する演出用役物装置54の一部との間に位置させている。そして、仕切り壁部71の上部をステージ部60から上方へ立設し、仕切り壁部71の上端からは庇状の透明なステージ天井部72を遊技盤5の前方へ向けて延設し、ステージ部60上の遊技球がステージ部60の後方や上方へ外れる不都合、ひいては変動表示装置31や演出用役物装置54に衝突する不都合を仕切り壁部71およびステージ天井部72により阻止している。さらに、仕切り壁部71のうち側辺部59側に位置する端部からは球導入路64の後部を区画する球導入区画壁73を延設し、仕切り壁部71のうち変動表示装置31側に位置する裏面には、凹凸による装飾模様が施された透明な仕切り装飾板74を止着している(図4参照)。
センターケースユニット51の側部を装飾する側部装飾部材62は、図7に示すように、遊技領域25の側縁部寄り(図7(a)中、右寄り)に位置する領域区画部77と、該領域区画部77よりも表示開口部56側(図7(a)中、左側)に位置する装飾パネル78とを備えて構成されている。領域区画部77は、側部装飾部材62の一側縁(図7(a)中、右側縁)に位置する縦長円弧状の側縁区画壁80を備え、該側縁区画壁80から表示開口部56側(図7(a)中、左側)に離間した位置には縦長円弧状のガイド壁81を側縁区画壁80に沿って形成し、側縁区画壁80とガイド壁81との離間距離を遊技球の直径よりも広く設定して、遊技球が流下可能な球流下領域82を側縁区画壁80とガイド壁81とにより区画形成している。また、側縁区画壁80をサイドケース24およびケース接続部材33に沿って延在させるとともにサイドケース24およびケース接続部材33から表示開口部56側へ僅かに離間、詳しくは遊技球が通過不能な間隔で離間し(図8参照)、側縁区画壁80により遊技領域25の一側縁(変動表示装置31を挟んで発射球案内路26とは反対側に位置する側縁)を区画するとともに、この区画された遊技領域25の一側縁に沿って球流下領域82を設定して遊技球が通過できるように構成されている。
さらに、側縁区画壁80の前縁とガイド壁81の前縁との間には、透光性部材で形成された流下領域装飾カバー84を備えて球流下領域82をセンターケースユニット51の前方から被覆し、球流下領域82内の遊技球が流下領域装飾カバー84を通して視認できるように構成されている。また、側縁区画壁80の後縁とガイド壁81の後縁とを装飾ベース57の前面へ当接して、装飾ベース57の側部により球流下領域82をセンターケースユニット51の後方から閉塞している(図3および図4参照)。そして、球流下領域82に遊技球を受け入れる球入口82aを遊技領域25のうちセンターケースユニット51の上方へ向けて開口し、球流下領域82から遊技球を放出する球出口82bを遊技領域25のうちセンターケースユニット51の下方へ向けて開口している(図2参照)。また、球入口82aにおいては、側縁区画壁80の上部およびガイド壁81の上部を表示開口部56側へ湾曲して、緩衝部材34の直下から表示開口部56側(発射球案内路26側)にずれた位置に設定し、緩衝部材34に衝接した遊技球が球入口82aに進入し易いように構成されている。さらに、球流下領域82には複数の衝接突起85を当該球流下領域82の延在方向に沿って側縁区画壁80およびガイド壁81から互い違いに突設し、球流下領域82内を流下する遊技球を衝接突起85に衝接させて落下勢を減衰可能としている。なお、領域区画部77の上下方向の中間部分には止着作業開口86を開設して装着ベースの前面の一部を露出させ、該止着作業開口86から止着具や工具を挿入して装飾ベース57を遊技盤本体22へ止着できるように構成されている。
装飾パネル78は、流下領域装飾カバー84の側縁部を表示開口部56側へ延出して形成されたパネルであり、当該装飾パネル78の前面の一部には複数の文字や模様で施された不透明状態のパネル装飾部88を備え、装飾パネル78のうちパネル装飾部88から外れた箇所を装飾視認窓部89とし、装飾パネル78の後方に位置する演出用役物装置54の一部をセンターケースユニット51の前方から装飾視認窓部89を通して視認可能としている。
次に、枠体基部52について説明する。
枠体基部52は、図3および図9に示すように、遊技盤5の裏面側に止着される額縁状の基部ケース91を前側が開放した状態で備え、該基部ケース91の後部には矩形状の開口窓91aを遊技盤5の表裏方向へ貫通して開設し、基部ケース91の後方から変動表示装置31を装着して、変動表示装置31の表示部31aを開口窓91aおよびセンターケースユニット51の表示開口部56から包囲枠体30の前方へ臨ませている。さらに、開口窓91aの周縁の前側には、複数の演出用役物装置54(演出役物ユニット95、昇降役物ユニット96)を備えている。
詳しくは、開口窓91aの外周縁の前側には額縁状のユニット取付枠97を備え、該ユニット取付枠97の内側開口の上縁部および左右両側縁部には複数の装飾材98を止着している。また、ユニット取付枠97の上辺部の前面には、演出役物ユニット95の一部を構成する第1可動役物ユニット101を装着して表示開口部56の上縁部と変動表示装置31との間に配置し、ユニット取付枠97のうち装飾パネル78側に位置する右側辺部の前面には、演出役物ユニット95の一部を構成する第2可動役物ユニット102を装着して装飾パネル78と変動表示装置31との間に配置している。さらに、ユニット取付枠97のうち球導入路64側に位置する左側辺部の前面には、LED等の発光体が実装された取付枠発光基板104を装着して透明な取付枠レンズカバー105で前方から被覆し、ユニット取付枠97の下辺部には昇降役物ユニット96を装着して仕切り壁部71(詳しくは表示開口部56の下縁部に位置する仕切り壁部71)と変動表示装置31との間に配置している。そして、図2および図3に示すように、第1可動役物ユニット101が表示部31aの上方に位置し、第2可動役物ユニット102が装飾パネル78により前方から被覆された状態で表示部31aの側方に位置し、昇降役物ユニット96が仕切り壁部71により前方から被覆された状態で表示部31aの下方に位置するように構成されている。
演出役物ユニット95は、第1可動役物ユニット101(本発明における上下動役物ユニットに相当)と第2可動役物ユニット102(本発明における可動役物ユニットに相当)とを備えて演出動作を実行可能なユニットである。第1可動役物ユニット101は、図10および図11に示すように、ユニット取付枠97に止着される横長な可動役物ベースパネル110を備え、該可動役物ベースパネル110の前面の球導入路64寄り(図11中、左寄り)には、LED等の発光体が実装されたベース発光部(図示せず)を止着して透光性を有するベース装飾レンズカバー111で被覆し、ベース発光部から発生する光をベース装飾レンズカバー111に通して可動役物ベースパネル110の前方へ照射可能としている。また、可動役物ベースパネル110の前面のうち球流下領域82寄り(図11中、右寄り)には装飾動作ユニット112を装着している。
装飾動作ユニット112は、図12に示すように、可動役物ベースパネル110に止着される動作ベース114と、該動作ベース114に回動可能な状態で軸着される短冊状の第1ユニットベース115(本発明におけるユニットベースに相当)と、該第1ユニットベース115を回動(揺動)させる第1ユニット駆動機構116とを備えている。そして、動作ベース114のうちベース装飾レンズカバー111側に位置する端部(図12中、左端部)には第1ユニット回動軸受118を遊技盤5の表裏方向に沿って貫通し、第1ユニットベース115の一端部(詳しくは球流下領域82側に位置する軸着端部(図12中、右端部)の裏面側からは第1ユニット回動軸119を遊技盤5の表裏方向に沿って延設し、第1ユニット回動軸119を第1ユニット回動軸受118へ挿通して第1ユニットベース115を動作ベース114へ軸着している。そして、第1ユニットベース115のうち第1ユニット回動軸119から外れた箇所と、動作ベース114のうち第1ユニット回動軸受118から外れた箇所とを第1ユニット駆動機構116で接続している。
第1ユニットベース115は、第1フロントベース115aと第1リアベース115bとを前後に重合して形成されており、作動により装飾効果を発揮する複数(本実施形態では3つ)の第1装飾本体部121(本発明における回動装飾部に相当)と、該第1装飾本体部121に装飾動作を実行させる第1本体駆動機構122を搭載し、第1装飾本体部121を第1ユニットベース115の長手方向に沿って並べて配置している。第1装飾本体部121は、図11に示すように、第1フロントベース115aの前面に配置される円板状の第1装飾本体基部121aを備え、該第1装飾本体基部121aの前面に花の形状を模した第1本体装飾具121b(図10参照)を複数止着して構成されている。
第1本体駆動機構122は、図12および図13に示すように、回動力を出力する単一の第1本体駆動モータ126と、該第1本体駆動モータ126に接続される第1回動伝達機構127とを備えて構成されている。そして、第1ユニットベース115の裏側のうち第1ユニット回動軸119から外れた位置に第1本体駆動モータ126を装着して出力軸を第1ユニットベース115内に挿入し、第1本体駆動モータ126の出力軸の先端には第1本体駆動ギア129を共回り状態で止着している。また、第1装飾本体部121毎に接続される複数の第1回動ギア130と、隣り合う第1回動ギア130の間に配置された第1回動伝達ギア131とを第1ユニットベース115の長手方向に沿って並ぶ状態で連結して第1回動伝達機構127を構成し、第1回動ギア130と第1装飾本体部121とを接続軸132(詳しくは、第1フロントベース115aを遊技盤5の表裏方向へ貫通する接続軸132)で接続して共回り可能とし、第1ユニットベース115内で最も第1ユニット回動軸119寄りに位置する第1回動ギア130を第1本体駆動ギア129へ噛合している。そして、第1本体駆動モータ126を駆動して回動力を出力すると、この回動力が第1回動伝達機構127により各第1装飾本体部121へ伝達され、全ての第1装飾本体部121が同じ方向に回動して装飾動作を実行するように構成されている(図14参照)。
第1ユニット駆動機構116は、図12に示すように、第1ユニット駆動モータ136と複数のギア(第1ユニット駆動ギア137、第1ユニット係合ギア138、第1ユニット伝達ギア139)とで構成されている。詳しくは、動作ベース114のうち球流下領域82側に位置する端部(図12中、右端部)には、第1ユニット駆動モータ136を出力軸が当該第1ユニット駆動モータ136の後部から遊技盤5の表裏方向に沿って延在する姿勢で備え、第1ユニット駆動モータ136の出力軸には第1ユニット駆動ギア137を共回り状態で止着している。また、第1ユニット駆動ギア137と第1ユニット回動軸受118との間には、第1ユニットベース115に係合する第1ユニット係合ギア138を配置し、該第1ユニット係合ギア138と第1ユニット駆動ギア137とを第1ユニット伝達ギア139で連結して、第1ユニット駆動ギア137の回動力が第1ユニット伝達ギア139により伝達されて第1ユニット係合ギア138を回動するように構成されている。さらに、第1ユニット係合ギア138の前面のうちギア回転中心から外れた位置からは第1ユニットカムフォロワ140を突設し、第1ユニットベース115から第1ユニット駆動モータ136側へ延在する第1ユニットカム溝141内に第1ユニットカムフォロワ140を係合している(図11参照)。そして、第1ユニット係合ギア138の後面のうちギア回転中心から外れた位置には第1ユニット位置検出片142を突設し、動作ベース114のうち第1ユニット係合ギア138の上方には、第1ユニット位置検出片142を検出可能な第1ユニット位置検出センサ143を備えている。なお、動作ベース114の前面および後面にはギアホルダー144を止着して各ギア137,138,139の動作ベース114からの脱落を阻止し、動作ベース114の前方には第1駆動機構カバー145を装着して第1ユニット駆動機構116を被覆している(図11参照)。
このような構成を備えた装飾動作ユニット112においては、第1ユニット駆動機構116(第1ユニット駆動モータ136)を駆動して第1ユニットカムフォロワ140を回動し、第1ユニットベース115に第1装飾本体部121の装飾動作(回動)とは異なる動作、詳しくは表示部31aの前方で識別情報の変動方向に沿って上下移動する第1ユニット動作を実行させる。具体的に説明すると、第1ユニットカムフォロワ140が回動して上昇すると、第1ユニットカムフォロワ140が第1ユニットカム溝141を上方へ押圧し、この上向きの押圧力により第1ユニットベース115が第1装飾本体部121および第1本体駆動機構122とともに第1ユニット回動軸119を中心に回動して第1ユニットベース115の他端部(第1ユニット回動軸119を挟んで第1ユニットカム溝141とは反対側に位置する移動端部)が下降し、表示開口部56の上縁部から表示部31aの前方へ移動する(図14参照)。そして、第1ユニットカムフォロワ140が上死点へ到達すると、図15に示すように、第1ユニットベース115が下方のステージ部60へ向けて下り傾斜し、且つ第1ユニットベース115の移動端部が表示部31aの左右方向の中央部分の前方に位置する状態(下降状態)に変換する。
一方、第1ユニットカムフォロワ140が回動して下降すると、第1ユニットカムフォロワ140が第1ユニットカム溝141を下方へ押圧し、この下向きの押圧力により、第1ユニットベース115が第1装飾本体部121および第1本体駆動機構122とともに第1ユニット回動軸119を中心に回動して第1ユニットベース115の移動端部が上昇し、表示部31aの前方から表示開口部56の上縁部へ向けて移動する。そして、第1ユニットカムフォロワ140が下死点へ到達すると、図2に示すように、第1ユニットベース115が表示部31aから上方へ外れて表示開口部56の上縁部に沿って横向き姿勢となる状態(上昇状態)に変換する。このとき、第1ユニット位置検出片142が第1ユニット位置検出センサ143に検出され、この検出により第1ユニットベース115が上昇状態に変換したことを検知可能となる。
第2可動役物ユニット102は、図16〜図18に示すように、ユニット取付枠97に止着される第2ユニットベース150に、作動により装飾効果を発揮する複数(本実施形態では3つ)の第2装飾本体部151(本発明における装飾本体部に相当)と、該第2装飾本体部151に装飾動作を実行させる第2本体駆動機構152とを搭載して構成されており、第2ユニットベース150の前面に第2装飾本体部151を第2ユニットベース150の長手方向に沿って並べて配置して、第2装飾本体部151を遊技盤5の前方から装飾パネル78の装飾視認窓部89を通して視認可能としている。また、最も下側に位置する第2装飾本体部151を他の第2装飾本体部151よりも前方の装飾パネル78側へ寄せた位置に配置している(図18(b)参照)。
第2ユニットベース150は、前側に位置する第2フロントベース150aと後側に位置する第2リアベース150bとを前後に重合して縦長に形成されており、第2フロントベース150aの側方(図16中、右側方)および下方には、透光性を有する第2装飾レンズカバー154を止着している。また、第2フロントベース150aおよび第2リアベース150bを透光性部材で形成し、第2フロントベース150aと第2リアベース150bとの間には、LED等の発光体が実装された第2ベース発光基板155を配置し、発光体からの光が第2フロントベース150aおよび第2装飾レンズカバー154を通って第2可動役物ユニット102の前方(言い換えると装飾パネル78側)へ照射されるように構成されている。
第2装飾本体部151は、図17に示すように、第2フロントベース150aの前面に配置される円板状の第2装飾本体基部151aを備え、該第2装飾本体基部151aの前面に花の形状を模した第2本体装飾具151b(図16参照)を複数止着して構成されている。
第2本体駆動機構152は、図17および図18に示すように、回動力を出力する単一の第2本体駆動モータ157と、該第2本体駆動モータ157に接続される第2回動伝達機構158とを備えて構成されている。そして、第2ユニットベース150の下部の裏側に第2本体駆動モータ157を装着して出力軸を第2ユニットベース150内に挿入し、第2本体駆動モータ157の出力軸の先端には第2本体駆動ギア159を共回り状態で止着している。また、第2装飾本体部151毎に接続される複数の第2回動ギア161と、隣り合う第2回動ギア161の間に配置された第2回動伝達ギア162とを第2ユニットベース150の長手方向に沿って並ぶ状態で連結して第2回動伝達機構158を構成し、第2回動ギア161と第2装飾本体部151とを接続軸163(詳しくは、第2フロントベース150aを遊技盤5の表裏方向へ貫通する接続軸163)で接続して共回り可能とし、第2ユニットベース150内で最も下側に位置する第2回動ギア161を第2本体駆動ギア159へ噛合している。
さらに、第2ユニットベース150の下部に配置された第2回動ギア161(下側回動ギア161b)を第2ユニットベース150の上下方向の中央部に配置された第2回動ギア161(中央回動ギア161c)および第2ユニットベース150の上部に配置された第2回動ギア161(上側回動ギア161t)よりも前方の装飾パネル78側へ寄せて配置している。また、第2ユニットベース150の下寄りの位置で隣り合う下側回動ギア161bおよび中央回動ギア161cとの間には、連結回動軸165aの両端に連結ギア165bが共回り状態でそれぞれ設けられた連結ギアユニット165を備え、該連結ギアユニット165の連結回動軸165aを第2本体駆動モータ157の出力軸および接続軸163と平行な姿勢で延在させて2つの連結ギア165bを遊技盤5の表裏方向にずらして位置させている。そして、連結ギアユニット165の前側に位置する連結ギア165bを下側回動ギア161b(隣り合う第2回動ギア161の一方)に噛合して連結し、後側に位置する連結ギア165bを第2回動伝達ギア162(詳しくは中央回動ギア161cの下方に位置する第2回動伝達ギア162)に噛合して中央回動ギア161c(隣り合う第2回動ギア161の他方)へ連結している。このような構成の第2回動伝達機構158を備え、第2本体駆動モータ157を駆動して回動力を出力すると、この回動力が第2回動伝達機構158により各第2装飾本体部151へ伝達され、全ての第2装飾本体部151が同じ方向に回動して装飾動作を実行するように構成されている。
次に、昇降役物ユニット96について説明する。
昇降役物ユニット96は、図19に示すように、アゲハ蝶の羽根を模した装飾ユニットであり、互いに左右対称となる2つの昇降装飾ユニット(第1昇降装飾ユニット171,第2昇降装飾ユニット172)と、これらの昇降装飾ユニット171,172を連動して昇降動作を行わせる昇降駆動機構173とを備えて構成されている。具体的には、第1昇降装飾ユニット171と第2昇降装飾ユニット172とをユニット取付枠97の下辺部の前方に位置させ、第1昇降装飾ユニット(右側昇降装飾ユニット)171を変動表示装置31の一側寄り(図19中、右寄り)に配置し、第2昇降装飾ユニット(左側昇降装飾ユニット)172を変動表示装置31の他側寄り(図19中、左寄り)に配置している。また、図20に示すように、第1昇降装飾ユニット171と第2昇降装飾ユニット172とを昇降駆動機構173で連結し、該昇降駆動機構173のうち第1昇降装飾ユニット171と第2昇降装飾ユニット172との間に位置する部分を駆動機構カバー174(図19参照)で前方から被覆している。
第1昇降装飾ユニット171は、図21に示すように、昇降可能な複数(本実施形態では3つ)の第1昇降役物本体部176(本発明における昇降役物本体部の一種)と、第1昇降役物本体部176を発光装飾するLED等の第1昇降発光体177とを具備し、第1昇降役物本体部176を昇降させて装飾効果を発揮するように構成されている。具体的に説明すると、第1昇降装飾ユニット171の後部には、遊技盤5の正面から見て逆L字状を呈する第1昇降ユニットアーム178を備え、該第1昇降ユニットアーム178のうち縦長な側辺部の上端箇所をユニット取付枠97のうち球流下領域82側に位置する側辺部(図21中、右側の側辺部)に回動自在な状態で軸着している。さらに、第1昇降ユニットアーム178の屈曲部の後面から第1昇降ガイドピン179(図20(b)参照)を後方のユニット取付枠97へ向けて突設し、ユニット取付枠97の下辺部に設けられた円弧状の第1昇降ガイド溝180に第1昇降ガイドピン179を遊嵌し、第1昇降ガイドピン179を第1昇降ガイド溝180に沿って移動させて第1昇降ユニットアーム178を上下方向へ揺動可能(回動可能)としている。
また、各第1昇降役物本体部176(第1アーム側役物本体部176R,第1ステージ側役物本体部176F,第1中間役物本体部176C)を、蝶の羽の形状を模したパネル部材で構成して変動表示装置31の表示部31aの表面に沿って延在する姿勢、且つ羽の付け根部分を模した端部が変動表示装置31の左右方向の中央側(言い換えると第2昇降装飾ユニット172寄り)に位置する姿勢に設定し、第1昇降役物本体部176毎に第1昇降発光体177をそれぞれ実装している。詳しくは、第1昇降役物本体部176の裏面(変動表示装置31側を向いた面)を凹ませ、ステージ部60側を向いた前面に第1昇降発光体177が実装された第1昇降発光基板181を第1昇降役物本体部176の裏面の凹みに収納している(図22参照)。そして、第1昇降役物本体部176のうち第1昇降発光体177を被覆する箇所を透光性部材で形成して透光窓部182とし、第1昇降発光体177からの光を透光窓部182へ通して第1昇降装飾ユニット171の前方へ照射可能としている。なお、第1アーム側役物本体部176Rにおいては、裏面の凹みを後方から第1昇降カバーパネル183で閉成している。
さらに、第1アーム側役物本体部176Rを第1昇降ユニットアーム178の下辺部へ前方から止着して第1昇降カバーパネル183の裏面を第1昇降ユニットアーム178の前面へ当接し、第1アーム側役物本体部176Rよりも前方のステージ部60側には第1ステージ側役物本体部176Fを配置し、遊技盤5の表裏方向に離間した第1ステージ側役物本体部176Fと第1アーム側役物本体部176Rとの間には第1中間役物本体部176Cを配置している。また、第1ステージ側役物本体部176Fのうち第2昇降装飾ユニット172側に位置する端部には、遊技盤5の表裏方向に沿って延在する第1昇降回動軸186の前端部を嵌合して第1ステージ側役物本体部176Fと共回り可能とし、該第1昇降回動軸186の後部を、第1中間役物本体部176Cのうち第2昇降装飾ユニット172側に位置する端部と、第1アーム側役物本体部176Rおよび第1昇降ユニットアーム178のうち第2昇降装飾ユニット172側に位置する端部へ回動可能な状態で挿通し、第1ステージ側役物本体部176Fと第1中間役物本体部176Cとが第1昇降ユニットアーム178に対して第1昇降回動軸186を中心に上下方向へ回動できるように構成されている。
そして、図23に示すように、第1ステージ側役物本体部176Fの裏面(第1中間役物本体部176C側を向いた裏面)に止着された第1ステージ側役物係合部材187には、第1昇降回動軸186を中心とする縦長円弧状の第1ステージ側役物係合溝187aを第1昇降回動軸186から球流下領域82側(図23(b)中、右側)に外れた位置に形成し、第1中間役物本体部176Cの前面のうち第1昇降回動軸186から外れた位置から突設された第1中間役物係合突起188を第1ステージ側役物係合溝187aへ係合している。また、第1中間役物本体部176Cの裏面(第1アーム側役物本体部176R側を向いた裏面)に止着された第1中間役物係合部材189には、第1昇降回動軸186を中心とする縦長円弧状の第1中間役物係合溝189aを第1昇降回動軸186から球流下領域82側(図23(a)中、右側)に外れた位置に設け、第1アーム側役物本体部176Rの前面のうち第1昇降回動軸186から外れた位置から突設された第1アーム側役物係合突起190を第1中間役物係合溝189aへ係合している。
このような係合構造を備えた第1昇降装飾ユニット171においては、第1中間役物係合突起188が第1ステージ側役物係合溝187aの上端に係合し、且つ第1アーム側役物係合突起190が第1中間役物係合溝189aの上端に係合すると、各第1昇降役物本体部176が遊技盤5の表裏方向に重合した状態(第1装飾重合状態)に設定されるとともに、第1ステージ側役物本体部176Fおよび第1中間役物本体部176Cが第1装飾重合状態から下方へずれることを阻止される(図19および図24参照)。一方、第1装飾重合状態から第1ステージ側役物本体部176Fおよび第1中間役物本体部176Cを上方へ回動して第1中間役物係合突起188が第1ステージ側役物係合溝187aの下端に係合し、且つ第1アーム側役物係合突起190が第1中間役物係合溝189aの下端に係合すると、各第1昇降役物本体部176が上下方向にずれて広がった状態(第1装飾展開状態)に設定される。詳しくは、遊技盤5の正面から見て第1昇降回動軸186を中心とした時計方向に沿って第1ステージ側役物本体部176F、第1中間役物本体部176C、第1アーム側役物本体部176Rの順に下方へずれて配置される(図25参照)。なお、第1昇降装飾ユニット171の状態変換時における各第1昇降役物本体部176の挙動については、後で詳細に説明する。
第2昇降装飾ユニット172は、図21に示すように、昇降可能な複数(本実施形態では3つ)の第2昇降役物本体部196(本発明における昇降役物本体部の一種)と、第2昇降役物本体部196を発光装飾するLED等の第2昇降発光体197とを具備し、第2昇降役物本体部196を昇降させて装飾効果を発揮するように構成されている。具体的に説明すると、第2昇降装飾ユニット172の後部には、遊技盤5の正面から見てL字状を呈する第2昇降ユニットアーム198を備え、該第2昇降ユニットアーム198のうち縦長な側辺部の上端箇所をユニット取付枠97のうち球導入路64側に位置する側辺部(図21中、左側の側辺部)に回動自在な状態で軸着している。さらに、第2昇降ユニットアーム198の屈曲部の後面から第2昇降ガイドピン199(図20(b)参照)を後方のユニット取付枠97へ向けて突設し、ユニット取付枠97の下辺部に設けられた円弧状の第2昇降ガイド溝200に第2昇降ガイドピン199を遊嵌し、第2昇降ガイドピン199を第2昇降ガイド溝200に沿って移動させて第2昇降ユニットアーム198を上下方向へ揺動可能(回動可能)としている。
また、各第2昇降役物本体部196(第2アーム側役物本体部196R,第2ステージ側役物本体部196F,第2中間役物本体部196C)を、蝶の羽の形状を模したパネル部材で構成して変動表示装置31の表示部31aの表面に沿って延在する姿勢、且つ羽の付け根部分を模した端部が変動表示装置31の左右方向の中央側(言い換えると第1昇降装飾ユニット171寄り)に位置する姿勢に設定し、第2昇降役物本体部196毎に第2昇降発光体197をそれぞれ実装している。詳しくは、第2昇降役物本体部196の裏面(変動表示装置31側を向いた面)を凹ませ、ステージ部60側を向いた前面に第2昇降発光体197が実装された第2昇降発光基板201を第2昇降役物本体部196の裏面の凹みに収納している。そして、第2昇降役物本体部196のうち第2昇降発光体197を被覆する箇所を透光性部材で形成して透光窓部202とし、第2昇降発光体197からの光を透光窓部202へ通して第2昇降装飾ユニット172の前方へ照射可能としている。なお、第2アーム側役物本体部196Rにおいては、裏面の凹みを後方から第2昇降カバーパネル203で閉塞している。
さらに、第2アーム側役物本体部196Rを第2昇降ユニットアーム198の下辺部へ前方から止着して第2昇降カバーパネル203の裏面を第2昇降ユニットアーム198の前面へ当接し、第2アーム側役物本体部196Rよりも前方のステージ部60側には第2ステージ側役物本体部196Fを配置し、遊技盤5の表裏方向に離間した第2ステージ側役物本体部196Fと第2アーム側役物本体部196Rとの間には第2中間役物本体部196Cを配置している。また、第2ステージ側役物本体部196Fのうち第1昇降装飾ユニット171側に位置する端部には、遊技盤5の表裏方向に沿って延在する第2昇降回動軸206(図20(b)参照)の前端部を嵌合して第2ステージ側役物本体部196Fと共回り可能とし、該第2昇降回動軸206の後部を、第2中間役物本体部196Cのうち第1昇降装飾ユニット171側に位置する端部と、第2アーム側役物本体部196Rおよび第2昇降ユニットアーム198のうち第1昇降装飾ユニット171側に位置する端部へ回動可能な状態で挿通し、第2ステージ側役物本体部196Fと第2中間役物本体部196Cとが第2昇降ユニットアーム198に対して第2昇降回動軸206を中心に上下方向へ回動できるように構成されている。
そして、第2ステージ側役物本体部196Fの裏面(第2中間役物本体部196C側を向いた裏面)に止着された第2ステージ側役物係合部材207には、第2昇降回動軸206を中心とする縦長円弧状の第2ステージ側役物係合溝207aを第2昇降回動軸206から球導入路64側に外れた位置に形成し、第2中間役物本体部196Cの前面のうち第2昇降回動軸206から外れた位置から突設された第2中間役物係合突起208を第2ステージ側役物係合溝207aへ係合している。また、第2中間役物本体部196Cの裏面(第2アーム側役物本体部196R側を向いた裏面)に止着された第2中間役物係合部材209には、第2昇降回動軸206を中心とする縦長円弧状の第2中間役物係合溝209aを第2昇降回動軸206から球導入路64側に外れた位置に設け、第2アーム側役物本体部196Rの前面のうち第2昇降回動軸206から外れた位置から突設された第2アーム側役物係合突起210を第2中間役物係合溝209aへ係合している。
このような係合構造を備えた第2昇降装飾ユニット172においては、第2中間役物係合突起208が第2ステージ側役物係合溝207aの上端に係合し、且つ第2アーム側役物係合突起210が第2中間役物係合溝209aの上端に係合すると、各第2昇降役物本体部196が遊技盤5の表裏方向に重合した状態(第2装飾重合状態)に設定されるとともに、第2ステージ側役物本体部196Fおよび第2中間役物本体部196Cが第2装飾重合状態から下方へずれることを阻止される(図19参照および図24参照)。一方、第2装飾重合状態から第2ステージ側役物本体部196Fおよび第2中間役物本体部196Cを上方へ回動して第2中間役物係合突起208が第2ステージ側役物係合溝207aの下端に係合し、且つ第2アーム側役物係合突起210が第2中間役物係合溝209aの下端に係合すると、各第2昇降役物本体部196が上下方向にずれて広がった状態(第2装飾展開状態)に設定される。詳しくは、遊技盤5の正面から見て第2昇降回動軸206を中心とした反時計方向に沿って第2ステージ側役物本体部196F、第2中間役物本体部196C、第2アーム側役物本体部196Rの順に下方へずれて配置される(図25参照)。なお、第2昇降装飾ユニット172の状態変換時における各第2昇降役物本体部196の挙動については、後で詳細に説明する。
昇降駆動機構173は、図26に示すように、第1昇降ユニットアーム178および第2昇降ユニットアーム198を回動させるアーム回動機構215と、第1昇降装飾ユニット171の第1昇降回動軸186を回動させる第1軸回動機構216と、第2昇降装飾ユニット172の第2昇降回動軸206を回動させる第2軸回動機構217とを備えて構成されている。
アーム回動機構215は、第1昇降ユニットアーム178寄りに配置される第1アーム回動ギア221と、第2昇降ユニットアーム198寄りに配置される第2アーム回動ギア222とを各回動軸方向が遊技盤5の表裏方向に平行となる姿勢で横に並べて噛合し、第2アーム回動ギア222の下方には昇降駆動モータ223を配置し、該昇降駆動モータ223の出力軸に共回り状態で止着された昇降駆動ギア224を第2アーム回動ギア222に噛合している(図20(b)参照)。また、第1アーム回動ギア221の前面のうち回動軸から外れた位置からは第1アーム回動カムフォロア221aを突設し、第2アーム回動ギア222の前面のうち回動軸から外れた位置からは第2アーム回動カムフォロア222aを突設し、噛合状態の第1アーム回動ギア221と第2アーム回動ギア222とを回動すると、第1アーム回動カムフォロア221aと第2アーム回動カムフォロア222aとが遊技盤5の正面から見て常時左右対称となる状態で連動するように構成されている。
さらに、第1アーム回動ギア221よりも前方には、第1アーム回動ギア221側から第1昇降ユニットアーム178側へ向けて延在する長尺な第1アーム回動ロッド226を備え、当該第1アーム回動ロッド226の長手方向の中央部分をユニット取付枠97に軸着して第1アーム回動ロッド226を回動可能としている。そして、第1アーム回動ロッド226のうち第1アーム回動ギア221側に位置する一端部には、第1アーム回動ロッド226の長手方向に沿って延在する第1アーム回動カム溝226aを形成して第1アーム回動カムフォロア221aを係合し、第1アーム回動ギア221の回動に伴う第1アーム回動カムフォロア221aの移動に伴って第1アーム回動カム溝226aが上下移動するように構成されている。さらに、第1アーム回動ロッド226のうち軸着部を挟んで第1アーム回動カム溝226aとは反対側(第1昇降ユニットアーム178側)に位置する他端部には第1アーム係合受部226bを形成し、第1昇降ユニットアーム178の下辺部のうち左右方向の中間部分に突設された第1アーム係合部178aに第1アーム係合受部226bを係合している。
また、第2アーム回動ギア222よりも前方には、第2アーム回動ギア222側から第2昇降ユニットアーム198側へ向けて延在する長尺な第2アーム回動ロッド227を備え、当該第2アーム回動ロッド227の長手方向の中央部分をユニット取付枠97に軸着して第2アーム回動ロッド227を回動可能としている。そして、第2アーム回動ロッド227のうち第2アーム回動ギア222側に位置する一端部には、第2アーム回動ロッド227の長手方向に沿って延在する第2アーム回動カム溝227aを形成して第2アーム回動カムフォロア222aを係合し、第2アーム回動ギア222の回動に伴う第2アーム回動カムフォロア222aの移動に伴って第2アーム回動カム溝227aが上下移動するように構成されている。さらに、第2アーム回動ロッド227のうち軸着部を挟んで第2アーム回動カム溝227aとは反対側(第2昇降ユニットアーム198側)に位置する他端部には第2アーム係合受部227bを形成し、第2昇降ユニットアーム198の下辺部のうち左右方向の中間部分に突設された第2アーム係合部198aに第2アーム係合受部227bを係合している。
第1昇降回動軸186を回動させる第1軸回動機構216は、図26(a)および(b)に示すように、第1昇降回動軸186の後端部に第1昇降回動ギア231を共回り状態で止着して備え、第1昇降回動軸186と第1アーム係合部178aとの間には、第1昇降ユニットアーム178の下辺部の長手方向に沿って延在する横長短冊状の第1回動操作アーム232を配置し、該第1回動操作アーム232の中央部分を第1昇降ユニットアーム178に回動自在な状態で軸着している。また、第1回動操作アーム232のうち第1昇降回動軸186側に位置する一端部には扇状の第1伝達ギア233を突設して第1昇降回動ギア231へ噛合し、他端部からは第1回動操作カムフォロワ234を後方のユニット取付枠97側へ向けて突設している。そして、第1回動操作アーム232を回動して第1回動操作カムフォロワ234が上死点に位置した状態では、第1昇降回動ギア231が下死点に位置して第1昇降回動ギア231および第1昇降回動軸186の回動を規制し、第1昇降装飾ユニット171を第1装飾重合状態に維持するように構成されている。さらに、ユニット取付枠97の下辺部のうち第1回動操作アーム232の後方に位置する箇所には、第1回動操作カムフォロワ234を係合する第1回動操作カム溝235を第1昇降ユニットアーム178の軸着位置側(図26(a)中、右側)から第1アーム回動ギア221側(図26(a)中、左側)へ向けて上り傾斜した直線状態で形成し、第1昇降ユニットアーム178の回動中心(軸着部)から第1回動操作カム溝235までの離間距離が第1昇降ユニットアーム178の上昇方向(遊技盤5の正面から見て時計方向)に沿って次第に広がるように設定されている。
第2昇降回動軸206を回動させる第2軸回動機構217は、図26(a)に示すように、第2昇降回動軸206の後端部に第2昇降回動ギア241を共回り状態で止着して備え、第2昇降回動軸206と第2アーム係合部198aとの間には、第2昇降ユニットアーム198の下辺部の長手方向に沿って延在する短冊状の第2回動操作アーム242を配置し、該第2回動操作アーム242の中央部分を第2昇降ユニットアーム198に回動自在な状態で軸着している。また、第2回動操作アーム242のうち第2昇降回動軸206側に位置する一端部には扇状の第2伝達ギア243を突設して第2昇降回動ギア241へ噛合し、他端部からは第2回動操作カムフォロワ244を後方のユニット取付枠97側へ向けて突設している。そして、第2回動操作アーム242を回動して第2回動操作カムフォロワ244が上死点に位置した状態では、第2昇降回動ギア241が下死点に位置して第2昇降回動ギア241および第2昇降回動軸206の回動を規制し、第2昇降装飾ユニット172を第2装飾重合状態に維持するように構成されている。さらに、ユニット取付枠97の下辺部のうち第2回動操作アーム242の後方に位置する箇所には、第2回動操作カムフォロワ244を係合する第2回動操作カム溝245を第2昇降ユニットアーム198の軸着位置側(図26(a)中、左側)から第2アーム回動ギア222側(図26(a)中、右側)へ向けて上り傾斜した直線状態で形成し、第2昇降ユニットアーム198の回動中心(軸着部)から第2回動操作カム溝245までの離間距離が第2昇降ユニットアーム198の上昇方向(遊技盤5の正面から見て反時計方向)に沿って次第に広がるように設定されている。
このような構成を備えた昇降役物ユニット96においては、昇降駆動機構173により第1昇降役物本体部176および第2昇降役物本体部196を昇降動作させて下降状態と上昇状態とに変換する。具体的に説明すると、図24および図26に示すように、第1アーム回動カムフォロア221aを第1アーム回動ギア221の上部に配置して第1アーム回動カム溝226aを上死点へ位置させるとともに、第2アーム回動カムフォロア222aを第2アーム回動ギア222の上部に配置して第2アーム回動カム溝227aを上死点へ位置させると、第1アーム係合受部226bおよび第2アーム係合受部227bがそれぞれ下死点へ位置して第1アーム係合部178aおよび第2アーム係合部198aを引き下げ、第1昇降ユニットアーム178および第2昇降ユニットアーム198が軸着部を中心として下方へ回動して下死点に位置する。
第1昇降ユニットアーム178が下死点に位置する状態では、第1軸回動機構216の第1回動操作カムフォロワ234が上死点に位置した状態で第1回動操作カム溝235の傾斜下端に係合し、第1昇降装飾ユニット171が第1装飾重合状態に設定される。また、第2昇降ユニットアーム198が下死点に位置する状態では、第2軸回動機構217の第2回動操作カムフォロワ244が上死点に位置した状態で第2回動操作カム溝245の傾斜下端に係合し、第2昇降装飾ユニット172が第2装飾重合状態に設定される。このようにして昇降役物ユニット96が下降状態に設定され、この下降状態では各昇降役物本体部176,196が仕切り壁部71に後方から重なって位置する。そして、第1ステージ側役物本体部176Fを発光装飾する第1昇降発光体177、および第2ステージ側役物本体部196Fを発光装飾する第2昇降発光体197が発光すれば、この光を第1ステージ側役物本体部176Fおよび第2ステージ側役物本体部196Fに形成された透光窓部182,202および仕切り壁部71へ通して前方のステージ部60へ照射することができる。
また、昇降駆動モータ223を駆動して第1アーム回動ギア221および第2アーム回動ギア222を回動することにより、第1アーム回動カムフォロア221aを第1アーム回動ギア221の上部から下方へ移動するとともに、第2アーム回動カムフォロア222aを第2アーム回動ギア222の上部から下方へ移動すると、第1アーム回動カム溝226aが上死点から下方へ移動して第1アーム回動ロッド226が揺動するとともに、第2アーム回動カム溝227aが上死点から下方へ移動して第2アーム回動ロッド227が揺動する。そして、第1アーム回動ロッド226の揺動により、第1アーム係合受部226bが下死点から上昇して第1アーム係合部178aを押し上げ、第1昇降ユニットアーム178が軸着部を中心として上方へ回動され、第2アーム回動ロッド227の揺動により、第2アーム係合受部227bが下死点から上昇して第2アーム係合部198aを押し上げ、第2昇降ユニットアーム198が軸着部を中心として上方へ回動される。
このとき、第1軸回動機構216においては、第1回動操作カムフォロワ234が第1回動操作カム溝235に沿って上昇するが、第1昇降ユニットアーム178の回動中心から第1回動操作カム溝235までの離間距離が第1昇降ユニットアーム178の上昇方向に沿って次第に広がるように設定されているため、第1昇降ユニットアーム178が上昇するにしたがって第1回動操作カムフォロワ234が第1回動操作カム溝235の縁部に押し下げられて、第1昇降ユニットアーム178の回動中心から次第に離れる。この結果、第1回動操作アーム232が第1伝達ギア233を上方へ回動させて、第1昇降回動ギア231および第1昇降回動軸186とともに第1ステージ側役物本体部176Fを遊技盤5の正面から見て反時計方向へ回動して第1昇降ユニットアーム178、第1アーム側役物本体部176R、第1中間役物本体部176Cの前方から上方へずれる。さらに、第1ステージ側役物本体部176Fが上方へ回動して第1ステージ側役物係合溝187aの下端が第1中間役物係合突起188に係合すると、第1中間役物本体部176Cが上方に位置する第1ステージ側役物本体部176Fと共回りし始め、第1昇降ユニットアーム178、第1アーム側役物本体部176Rの前方から上方へずれる。
また、第2軸回動機構217においては、第2回動操作カムフォロワ244が第2回動操作カム溝245に沿って上昇するが、第2昇降ユニットアーム198の回動中心から第2回動操作カム溝245までの離間距離が第2昇降ユニットアーム198の上昇方向に沿って次第に広がるように設定されているため、第2昇降ユニットアーム198が上昇するにしたがって第2回動操作カムフォロワ244が第2回動操作カム溝245の縁部に押し下げられて、第2昇降ユニットアーム198の回動中心から次第に離れる。この結果、第2回動操作アーム242が第2伝達ギア243を上方へ回動させて、第2昇降回動ギア241および第2昇降回動軸206とともに第2ステージ側役物本体部196Fを遊技盤5の正面から見て時計方向へ回動して第2昇降ユニットアーム198、第2アーム側役物本体部196R、第2中間役物本体部196Cの前方から上方へずれる。さらに、第2ステージ側役物本体部196Fが上方へ回動して第2ステージ側役物係合溝207aの下端が第2中間役物係合突起208に係合すると、第2中間役物本体部196Cが上方に位置する第2ステージ側役物本体部196Fと共回りし始め、第2昇降ユニットアーム198、第2アーム側役物本体部196Rの前方から上方へずれる。
そして、図25および図27に示すように、第1アーム回動カムフォロア221aを第1アーム回動ギア221の下部に配置して第1アーム回動カム溝226aを下死点へ位置させるとともに、第2アーム回動カムフォロア222aを第2アーム回動ギア222の下部に配置して第2アーム回動カム溝227aを下死点へ位置させると、第1アーム係合受部226bおよび第2アーム係合受部227bがそれぞれ上死点へ位置し、第1アーム係合受部226bにより押し上げられた第1昇降ユニットアーム178、および第2アーム係合受部227bにより押し上げられた第2昇降ユニットアーム198がそれぞれ上死点に位置する。
第1昇降ユニットアーム178が上死点に位置する状態では、第1軸回動機構216の第1回動操作カムフォロワ234が第1回動操作カム溝235の傾斜上端に係合して当該第1回動操作カムフォロワ234の下死点(第1昇降ユニットアーム178に対する下死点)まで押し下げられ、この押し下げ力が第1回動操作アーム232の第1伝達ギア233から第1昇降回動ギア231へ伝達されて第1昇降回動軸186を遊技盤5の正面から見て反時計方向へ十分に回動し、第1昇降装飾ユニット171を第1装飾展開状態へ変換する。また、第2昇降ユニットアーム198が上死点に位置する状態では、第2軸回動機構217の第2回動操作カムフォロワ244が第2回動操作カム溝245の傾斜上端に係合して当該第2回動操作カムフォロワ244の下死点(第2昇降ユニットアーム198に対する下死点)まで押し下げられ、この押し下げ力が第2回動操作アーム242の第2伝達ギア243から第2昇降回動ギア241へ伝達されて第2昇降回動軸206を遊技盤5の正面から見て時計方向へ十分に回動し、第2昇降装飾ユニット172を第2装飾展開状態へ変換する。このようにして昇降役物ユニット96が上昇状態に変換し、この上昇状態では、第1昇降役物本体部176が第1装飾展開状態で仕切り壁部71とは上方にずれて表示部31aの前方に位置するとともに、第2昇降役物本体部196が第2装飾展開状態で仕切り壁部71とは上方にずれて表示部31aの前方に位置する。そして、第1装飾展開状態の第1昇降装飾ユニット171(第1昇降役物本体部176)と、第2装飾展開状態の第2昇降装飾ユニット172(第2昇降役物本体部196)との間を離間して表示視認空間部248を形成し、変動表示装置31の表示部31aにおける演出表示をセンターケースユニット51の前方から表示視認空間部248を通して視認できるように設定される。
さらに、昇降駆動モータ223を駆動して第1アーム回動ギア221および第2アーム回動ギア222を回動することにより、第1アーム回動カムフォロア221aを第1アーム回動ギア221の下部から上方へ移動するとともに、第2アーム回動カムフォロア222aを第2アーム回動ギア222の下部から上方へ移動すると、第1アーム回動カム溝226aが下死点から上方へ移動して第1アーム回動ロッド226が揺動するとともに、第2アーム回動カム溝227aが下死点から上方へ移動して第2アーム回動ロッド227が揺動する。そして、第1アーム回動ロッド226の揺動により、第1アーム係合受部226bが上死点から下降して第1アーム係合部178aを引き下げ、第1昇降ユニットアーム178が軸着部を中心として下方へ回動され、第2アーム回動ロッド227の揺動により、第2アーム係合受部227bが上死点から下降して第2アーム係合部198aを引き下げ、第2昇降ユニットアーム198が軸着部を中心として下方へ回動される。
このとき、第1軸回動機構216においては、第1回動操作カムフォロワ234が第1回動操作カム溝235に沿って下降するが、第1昇降ユニットアーム178の回動中心から第1回動操作カム溝235までの離間距離が第1昇降ユニットアーム178の上昇方向に沿って次第に広がるように設定されているため、第1昇降ユニットアーム178が下降するにしたがって第1回動操作カムフォロワ234が第1昇降ユニットアーム178に対して上昇すること、さらには第1伝達ギア233が第1昇降回動軸186から受ける回動力により回動されて下方へ移動することを許容する。すると、第1ステージ側役物本体部176Fが自重によって回動し、第1中間役物係合突起188を第1ステージ側役物係合溝187aの下端へ係合していた第1中間役物本体部176Cと共回りして下降する。そして、第1中間役物本体部176Cが第1アーム側役物本体部176Rの前方に重合すると、第1中間役物係合溝189aの上端部が第1アーム側役物係合突起190に係合して第1中間役物本体部176Cの下降が停止し、下降し続ける第1ステージ側役物本体部176Fの第1ステージ側役物係合溝187aの下端部が第1中間役物係合突起188から下方へ外れる。さらに、第1ステージ側役物本体部176Fが下降し続けて第1中間役物本体部176Cの前方に重合すると、第1ステージ側役物係合溝187aの上端部が第1中間役物係合突起188に係合して第1ステージ側役物本体部176Fの下降が停止する。
また、第2軸回動機構217においては、第2回動操作カムフォロワ244が第2回動操作カム溝245に沿って下降するが、第2昇降ユニットアーム198の回動中心から第2回動操作カム溝245までの離間距離が第2昇降ユニットアーム198の上昇方向に沿って次第に広がるように設定されているため、第2昇降ユニットアーム198が下降するにしたがって第2回動操作カムフォロワ244が第2昇降ユニットアーム198に対して上昇すること、さらには第2伝達ギア243が第2昇降回動軸206から受ける回動力により回動されて下方へ移動することを許容する。すると、第2ステージ側役物本体部196Fが自重によって回動し、第2中間役物係合突起208を第2ステージ側役物係合溝207aの下端へ係合していた第2中間役物本体部196Cと共回りして下降する。そして、第2中間役物本体部196Cが第2アーム側役物本体部196Rの前方に重合すると、第2中間役物係合溝209aの上端部が第2アーム側役物係合突起210に係合して第2中間役物本体部196Cの下降が停止し、下降し続ける第2ステージ側役物本体部196Fの第2ステージ側役物係合溝207aの下端部が第2中間役物係合突起208から下方へ外れる。さらに、第2ステージ側役物本体部196Fが下降し続けて第2中間役物本体部196Cの前方に重合すると、第2ステージ側役物係合溝207aの上端部が第2中間役物係合突起208に係合して第2ステージ側役物本体部196Fの下降が停止する。このようにして第1昇降装飾ユニット171が第1装飾重合状態に変換するとともに、第2昇降装飾ユニット172が第2装飾重合状態に変換して、昇降役物ユニット96が下降状態に変換する。
なお、図26(a)および図27に示すように、第1アーム回動ロッド226の下部のうち軸着部よりも第1アーム係合受部226b寄りの位置には昇降状態検出片250を下方へ向けて突設し、ユニット取付枠97のうち第1アーム回動ロッド226の下方には、昇降状態検出片250を検出可能な昇降状態検出センサ251を備えている。そして、昇降役物ユニット96が下降状態に変換すると、昇降状態検出センサ251が昇降状態検出片250を検出し、昇降状態検出センサ251から出力される検出信号により昇降役物ユニット96が下降状態に変換したことを検知できるように構成されている。
そして、第1昇降装飾ユニット171は、図28〜図30に示すように、第1昇降役物本体部176毎に収納された第1昇降発光基板181同士(言い換えると第1昇降役物本体部176毎に収納された第1昇降発光体177同士)を電気的に接続する第1光源接続配線253を2本備え、一方の第1光源接続配線253を第1アーム側役物本体部176Rの上縁部から第1中間役物本体部176Cの下縁部へ向けて延設し、他方の第1光源接続配線253を第1アーム側役物本体部176Rの上縁部から第1ステージ側役物本体部176Fの下縁部へ向けて延設している。さらに、第1ステージ側役物本体部176Fの上縁部には、後方に位置する他の第1昇降役物本体部176(第1中間役物本体部176C、第1アーム側役物本体部176R)側へ向けて延在する第1配線カバー254を備え、該第1配線カバー254により他の第1昇降役物本体部176の上縁部および第1アーム側役物本体部176Rの上縁部から引き出された第1光源接続配線253を上方から被覆可能としている。したがって、昇降役物ユニット96を上昇状態に変換して第1昇降装飾ユニット171を第1装飾展開状態に設定すると、図30に示すように、第1光源接続配線253が最も下方に位置する第1アーム側役物本体部176Rから他の第1昇降役物本体部176へ向けて延設され、第1配線カバー254が最も上方に位置する第1ステージ側役物本体部176Fの上縁部から延設される。また、図31に示すように、第1昇降ユニットアーム178の側辺部内には、各第1昇降発光基板181に電力や信号を供給する第1供給配線255を通し、2本の第1光源接続配線253が接続された第1アーム側役物本体部176R内の第1昇降発光基板181の下部に第1供給配線255の下端を接続し、第1供給配線255の上端をユニット取付枠97側へ引き出してユニット取付枠97上の第1中継基板256に接続している。
また、第2昇降装飾ユニット172は、第2昇降役物本体部196毎に収納された第2昇降発光基板201同士(言い換えると第2昇降役物本体部196毎に収納された第2昇降発光体197同士)を電気的に接続する第2光源接続配線を2本備え(図示せず)、一方の第2光源接続配線を第2アーム側役物本体部196Rの上縁部から第2中間役物本体部196Cの下縁部へ向けて延設し、他方の第2光源接続配線を第2アーム側役物の上縁部から第2ステージ側役物本体部196Fの下縁部へ向けて延設している。さらに、図19に示すように、第2ステージ側役物本体部196Fの上縁部には、後方に位置する他の第2昇降役物本体部196(第2中間役物部、第2アーム側役物本体部196R)側へ向けて延在する第2配線カバー258を備え、該第2配線カバー258により他の第2昇降役物本体部196の上縁部および第2アーム側役物本体部196Rの上縁部から引き出された第2光源接続配線を上方から被覆可能としている。したがって、昇降役物ユニット96を上昇状態に変換して第2昇降装飾ユニット172を第2装飾展開状態に設定すると、第2光源接続配線が最も下方に位置する第2アーム側役物本体部196Rから他の第2昇降役物本体部196へ向けて延設され、第2配線カバー258が最も上方に位置する第2ステージ側役物本体部196Fの上縁部から延設される。また、第2昇降ユニットアーム198の側辺部内には、各第2昇降発光基板201に電力や信号を供給する第2供給配線(図示せず)を通し、2本の第2光源接続配線が接続された第2アーム側役物本体部196R内の第2昇降発光基板201の下部に第2供給配線の下端を接続し、第2供給配線の上端をユニット取付枠97側へ引き出してユニット取付枠97上の第2中継基板に接続している(図示せず)。
さらに、遊技盤5は、包囲枠体30と変動表示装置31との間に、表示部31aに表示される演出表示とは異なる補助表示を実行して演出を行う補助演出ユニット260を備えている。補助演出ユニット260は、図32(a)に示すように、表示部31aの前方に重なって配置される矩形状の透明な導光板261と、該導光板261の外方に配置された補助表示光源262とを備えて構成されている。導光板261は、透明アクリルや透明ガラスなどの透光性部材で構成された平板であり、遊技者が当該導光板261を通して表示部31a上の演出表示を視認可能としている。また、表示部31a側を向いた裏面のうち遊技盤5の前方から見て表示部31aの各変動表示領域31bと重なる箇所には、変動表示領域31b毎に対応する補助表示領域265(左側補助表示領域265L,中央補助表示領域265C,右側補助表示領域265R)をそれぞれ設定している。また、各補助表示領域265にはドット溝267を複数刻設して、複数の花びらの輪郭を表現するドットパターンをそれぞれ施している。また、補助表示領域265毎に形成されたドット溝267には光屈曲部267aを形成し、当該補助表示領域265を照射対象として補助表示光源262から照射された光のみを光屈曲部267aにより導光板261の前方へ向けて屈曲させ、当該補助表示領域265を照射対象としない光については、導光板261の前方へ屈曲させずに導光板261の側方へ透過させるように構成されている。したがって、照射対象となった補助表示領域265においてのみドットパターンが屈曲光により光り、複数の花びらの輪郭を表示して補助表示を実行できるように構成されている。
補助表示光源262は、補助表示領域265毎に対応して光を照射する照明装置269を導光板261の縁に沿って複数並べて構成されている。具体的には、導光板261の左右両側の上方には、導光板261の左右両側に位置する補助表示領域265に光を照射する照明装置269(左側表示用照明装置269L,右側表示用照明装置269R)をそれぞれ配置し、導光板261の側方(図32(a)中、左側方)には、導光板261の左右方向の中央に設定された補助表示領域265に光を照射する照明装置269(中央表示用照明装置269C)を配置している。各照明装置269は、図33(a)に示すように、導光板261の縁に沿って長尺な照明ケース272のうち導光板261側を開放し、該照明ケース272内にはLED等の発光素子273が実装された発光基板274を発光素子273が導光板261側を向いた状態で収納し、照明ケース272の開放口には、発光素子273からの光を拡散する拡散レンズ275を配置し、導光板261のうち照明装置269が対向する縁部全体に亘って光が照射されるように構成されている(図33(b)参照)。なお、各照明装置269の位置は、導光板261の上方または左側方に限定されない。要は、光屈曲部267aが照明装置269からの光を導光板261の前方へ屈曲可能であれば、導光板261の下方や右側方に配置してもよい。
次に、パチンコ遊技機1の遊技進行等の制御を行う遊技制御装置280、および該遊技制御装置280を中心とする制御系統について説明する。
遊技制御装置280は、図34に示すように、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための制御プログラム等を記憶しているROM、および遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM、入力部(入力インターフェース)、出力部(出力インターフェース)等から構成されている。そして、各種検出装置(磁気センサスイッチ281、振動センサスイッチ282、第1始動口スイッチ283、第2始動口スイッチ284、ゲートスイッチ285、入賞口スイッチ286、カウントスイッチ287、前面枠開放検出スイッチ288、保持枠開放検出スイッチ289、電源装置290等)からの検出信号を受けて、特別遊技状態(大当り状態)、遊技者に対する報知、停電対応処理等、種々の処理を行う。さらに、演出制御装置295や払出制御装置296の他、大入賞口45を開閉するための大入賞口ソレノイド297、普通電動役物42aを開閉するための普電ソレノイド298、一括表示装置49、外部情報端子299等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
演出制御装置295は、図35に示すように、演出制御を司るCPU、演出制御のための制御プログラムを格納したPROM、画像データ等を格納した画像ROM、画像制御時のワークエリアとして利用されるVRAM、入力インターフェース、出力インターフェース等から構成されている。そして、パチンコ遊技機1における遊技の進行に伴って発生する信号、具体的には、遊技制御装置280からの制御信号、遊技演出用ボタン18に設けられたスイッチからの信号、各演出用役物装置54に設けられた各センサからの信号等に基づいて、演出用役物装置(制御対象部)54の演出動作を制御する。詳しくは、変動表示装置31の表示部31aの表示、上側スピーカ21や下側スピーカ15からの効果音出力、遊技盤5に設けられた演出用役物装置54の発光体等を含む盤装飾装置300の発光や透明部材保持枠8に設けられたLED等の枠装飾装置301の発光、遊技盤5に設けられた演出用役物装置54の各駆動源や透明部材保持枠8に設けられた演出部材(図示せず)を駆動する駆動源等の枠演出装置302の駆動を制御する。
次に、上記した構成を有する遊技盤5(パチンコ遊技機1)の作用、特に、包囲枠体30の作用や補助演出ユニット260の作用について説明する。なお、遊技制御装置280は、予め変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム、普図変動表示ゲーム)を行っておらず、且つ特別遊技状態を発生していない状態(通常遊技状態)で遊技進行を制御しているものとする。また、演出制御装置295は、昇降役物ユニット96を下降状態に設定し、補助演出ユニット260の動作を停止(照明装置269を消灯)する制御を実行し、演出役物ユニット95に対しては、第1ユニットベース115を上昇状態に設定し、第1装飾本体部121および第2装飾本体部151の回転を停止する制御を実行しているものとする。
発射装置(図示せず)から発射された遊技球が発射球案内路26を通って遊技領域25へ飛入し、包囲枠体30の上方を通過して緩衝部材34まで到達すると、この遊技球は、緩衝部材34に衝接して飛翔勢を弱められ、下方へ落下して球流下領域82の球入口82aへ進入する。そして、球流下領域82内を流下して球出口82bから遊技領域25のうち包囲枠体30の下方へ放出され、さらには遊技領域25の下端まで到達してアウト口48に回収される。このように、側縁区画壁80とガイド壁81とにより区画形成される球流下領域82をセンターケースユニット51に備えれば、センターケースユニット51を大型化したとしても、遊技領域25の一側縁に遊技球を流下させることができる。したがって、遊技球の移動範囲が狭くなったという印象を遊技者に与え難くすることができ、遊技の興趣の低減を抑えることができる。また、流下領域装飾カバー84を透光性部材で形成したので、球流下領域82内の遊技球の挙動を流下領域装飾カバー84を通して遊技者に見せることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。さらに、球流下領域82の球入口82aを遊技領域25のうちセンターケースユニット51の上方へ向けて開口し、球出口82bを遊技領域25のうちセンターケースユニット51の下方へ向けて開口したので、遊技者は、遊技球が遊技領域25の上部から下部に亘って大きく移動する挙動を観賞することができ、遊技の興趣を一層向上させることができる。
そして、球流下領域82には複数の衝接突起85を当該球流下領域82の延在方向に沿って側縁区画壁80およびガイド壁81から互い違いに突設しているので、遊技球を衝接突起85に次々と衝接させて流下勢を弱めることができ、遊技球が球流下領域82内を移動する時間、ひいては球流下領域82内における遊技球の挙動の観賞時間を長引かせて遊技者を楽しませることができる。さらに、側縁区画壁80をサイドケース24およびケース接続部材33から離間しているので、遊技球が衝接突起85に衝接した際に発生する衝撃がサイドケース24およびケース接続部材33に伝達することを阻止でき、サイドケース24およびケース接続部材33が損傷し易くなる不都合を抑制することができる。
また、遊技領域25に飛入した遊技球が普図始動ゲート36へ入賞(通過)すると、遊技制御装置280が普図変動表示ゲームを実行し、この普図変動表示ゲームの結果態様に応じて異なる制御信号を一括表示装置49へ送信し、結果態様を示す普通図柄を一括表示装置49で表示する制御を行う。そして、普図変動表示ゲームの結果態様が「当り」を示す状態になった場合には、第2始動口42の普通電動役物42aを開いて、遊技球が第2始動口42へ入賞し易い状態に変換し、「はずれ」を示す状態になった場合には普通電動役物42aを閉じた状態に維持する。
さらに、遊技領域25を流下する遊技球が球導入路64の入口64aに流入すると、この遊技球は、球導入路64を流下して球導入路64の出口64bからステージ部60上へ排出され、ステージ部60上を転動した後、球放出部66や入賞誘導路67からステージ部60の前方へ放出される。そして、球放出部66から放出された場合には、遊技領域25のうち始動入賞領域43から外れた箇所へ流下し易く、したがって、始動入賞領域43へ入賞し難い。さらに、入賞誘導路67から放出された場合には、遊技領域25のうち始動入賞領域43の直上へ流下し易く、したがって、始動入賞領域43へ入賞し易い。
そして、遊技球が始動入賞領域43のうち第1始動口41へ入賞して第1始動口スイッチ283により検出されると、遊技制御装置280が第1始動口41への入賞を契機(始動条件)にして第1特図変動表示ゲームを実行し、始動入賞領域43のうち第2始動口42へ入賞して第2始動口スイッチ284により検出されると、遊技制御装置280が第2始動口42への入賞を契機(始動条件)にして第2特図変動表示ゲームを実行する。さらに、遊技制御装置280は、各特図変動表示ゲームの結果態様に応じて異なる制御信号を一括表示装置49および演出制御装置295へ送信する。この結果、一括表示装置49では結果態様を示す特別図柄を表示し、演出制御装置295では、各特図変動表示ゲームの進行に応じた表示(ゲームの結果態様が決定する前の段階の演出表示であって、各変動表示領域31bにおける識別情報の変動表示)や演出用役物装置54による装飾動作(役物動作)に応じた表示を変動表示装置31に実行させる制御を実行し、その後に、結果態様に対応する演出表示(具体的には、各変動表示領域31bにおいて識別情報を変動表示した後に停止表示する演出表示)を変動表示装置31に実行させる制御を行う。そして、各特図変動表示ゲームの結果態様が「大当り」であった場合には、遊技制御装置280は、予め設定された期間に亘って特別遊技状態を発生させて大入賞口45を開き、遊技球が大入賞口45に入賞し易い状態に変換する一方、「はずれ」であった場合には、大入賞口45を閉じた状態に維持して、遊技球の大入賞口45への入賞を規制する。
さらに、演出制御装置295は、変動表示装置31における演出表示の制御とともに、演出用役物装置54の演出動作(装飾動作)の制御や補助演出ユニット260の表示制御を実行する。昇降役物ユニット96による演出動作に関しては、例えば、図36のタイムチャートに示すように、変動表示装置31が各特図変動表示ゲームの進行に応じた表示を実行している期間において、まず、昇降役物ユニット96を下降状態に維持して第1ステージ側役物本体部176Fおよび第2ステージ側役物本体部196Fをステージ部60の後方に位置させておき、この状態で、第1ステージ側役物本体部176F内の第1昇降発光体177および第2ステージ側役物本体部196F内の第2昇降発光体197を発光させる。すると、第1ステージ側役物本体部176Fおよび第2ステージ側役物本体部196Fからの光が仕切り壁部71を通ってステージ部60に照射され、予め設定された期間(ステージ照射期間)に亘ってステージ部60の発光装飾が実行される。したがって、ステージ部60の周辺で演出動作を実行する構成要素がステージ部60に光を照射する発光手段としても機能することができる。これにより、ステージ部60の発光手段を配置するスペースを、演出動作実行用の構成要素(昇降役物ユニット96)を配置するスペースとは別個に確保する必要がなく、限られたパチンコ遊技機1内のスペースを有効に活用しつつ遊技の興趣を高めることができる。
また、ステージ照射期間が経過した後には、第1ステージ側役物本体部176F内の第1昇降発光体177および第2ステージ側役物本体部196F内の第2昇降発光体197を消灯し、昇降役物ユニット96を予め設定された期間(第1演出期間)に亘って複数回小刻みに動かして遊技者の演出動作に対する期待を煽る。このとき、昇降役物ユニット96は、演出制御装置295による演出制御に基づいて、下降状態から第1昇降装飾ユニット171および第2昇降装飾ユニット172を動かして上昇させ、上昇状態に変換する手前の中間状態で停止して下降状態に戻す。また、中間状態では昇降役物ユニット96における全ての第1昇降発光体177および第2昇降発光体197を発光する。第1演出期間が経過したならば、演出制御装置295は、予め設定された期間(第2演出期間)に亘って昇降役物ユニット96を下降状態に維持するとともに全ての第1昇降発光体177および第2昇降発光体197を消灯する制御を行い、第2演出期間の経過後には、予め設定された期間(第3演出期間(上昇期間))に亘って昇降役物ユニット96を上昇状態へ変換するとともに、全ての第1昇降発光体177および第2昇降発光体197を発光する制御を行う。さらに、変動表示装置31において役物動作に応じた演出表示を行う制御を実行し、該演出表示を昇降役物ユニット96に形成した表示視認空間部248からセンターケースユニット51の前方へ臨ませる。第3演出期間が経過したならば、昇降役物ユニット96を上昇状態から下降状態へ変換し、昇降役物ユニット96が下降状態に変換した後に全ての第1昇降発光体177および第2昇降発光体197を消灯する制御を行い、さらには、変動表示装置31に対しては、ゲーム進行に応じた演出表示に戻す制御を行う。
このようにして演出動作を実行する昇降役物ユニット96においては、下降状態に変換すると、複数の第1昇降役物本体部176を重ねて配置するとともに複数の第2昇降役物本体部196を重ねて配置し、上昇状態に変換すると、複数の第1昇降役物本体部176を上下方向にずらして配置するとともに複数の第2昇降役物本体部196を上下方向にずらして配置するので、広い収納空間を必要とせず、装飾演出時には収納状態よりも広がって演出効果を高めることができる。また、第1昇降役物本体部176毎に第1昇降発光体177をそれぞれ実装し、第2昇降役物本体部196毎に第2昇降発光体197をそれぞれ実装しているので、各昇降役物本体部176,196を別個に発光装飾することができ、昇降役物ユニット96による演出効果の向上を図ることができる。さらに、第1光源接続配線253を上昇状態において最も下方に位置する第1アーム側役物本体部176Rから他の第1昇降役物本体部176へ向けて延設し(図30参照)、第2光源接続配線を上昇状態において最も下方に位置する第2アーム側役物本体部196Rから他の第2昇降役物本体部196へ向けて延設したので、演出動作を行わない箇所から各光源接続配線を引き出す場合と比べて、昇降役物本体部176,196の演出動作に伴う各光源接続配線の動きを小さくすることができる。したがって、各光源接続配線が曲げ動作により受ける負荷を小さく抑えることができ、各光源接続配線を断線し難くすることができる。
また、第1ステージ側役物本体部176Fの上縁部に第1配線カバー254を備えて第1光源接続配線253を上方から被覆し、第2ステージ側役物本体部196Fの上縁部に第2配線カバー258を備えて第2光源接続配線を上方から被覆するので、昇降役物ユニット96の演出動作時に第1光源接続配線253および第2光源接続配線が遊技者の目障りになることを避けることができる。さらに、昇降役物ユニット96の上昇状態においては、変動表示装置31における演出表示が表示視認空間部248を通して視認可能となるので、昇降役物ユニット96における演出と変動表示装置31における演出との相乗効果を期待することができる。
なお、昇降役物ユニット96における発光装飾は、本実施形態における発光パターンに限定されない。例えば、第1アーム側役物本体部176Rおよび第2アーム側役物本体部196Rに限定して発光装飾を実行したり、第1中間役物本体部176Cおよび第2中間役物本体部196Cに限定して発光装飾を実行したりしてもよい。また、昇降発光体177,197の発光色や、透光窓部182,202の色を昇降役物本体部毎に異ならせて設定してもよい。
演出役物ユニット95による演出動作に関しては、本実施形態では昇降役物ユニット96と当接して干渉する虞があるため、昇降役物ユニット96の演出動作とは連動せず、変動表示装置31における表示動作および補助演出ユニット260における表示動作と連動して行われる。例えば、演出制御装置295は、各特図変動表示ゲームの進行に応じた表示を変動表示装置31で実行している最中に、まず予め設定されたタイミングで第2本体駆動機構152を駆動する制御(第2装飾制御)を実行して、全ての第2装飾本体部151を回動して第2可動役物ユニット102(第2装飾本体部151)に装飾動作を行わせる。次に、第2装飾本体部151を回動し続けた状態で第1本体駆動機構122を駆動する制御(第1装飾制御)を実行して、全ての第1装飾本体部121を回動して第1可動役物ユニット101(第1装飾本体部121)に装飾動作を行わせる。
第1装飾本体部121および第2装飾本体部151を回動したならば、これらの回動を維持した状態で第1ユニット駆動機構116を駆動する制御(第1ユニット動作制御)を実行して、第1ユニットベース115に第1ユニット動作を行わせて上昇状態から下降状態へ変換する。これにより、演出用役物装置54(演出役物ユニット95)における演出動作を次第に追加して実行することができ、遊技者に演出動作が盛り上がっていく様子を見せて十分に楽しませようとすることができる。したがって、演出用役物装置54の一部が変動表示装置31の前方に移動したとしても、十分な演出効果を期待することができる。さらに、表示部31aの上方には第1可動役物ユニット101を配置し、表示部31aの側方には第2可動役物ユニット102を配置したことにより、演出動作が変動表示装置31の側方から上方へ伝播したかのように見せることができ、視覚効果の向上を一層高めることができる。
また、第2装飾制御において全ての第2装飾本体部151に装飾動作を行わせた後、第1装飾制御において全ての第1装飾本体部121に装飾動作を行わせるので、第1可動役物ユニット101上の演出動作および第2可動役物ユニット102上の演出動作を十分に目立たせることができる。さらに、第1本体駆動機構122には単一の第1本体駆動モータ126を備えて全ての第2装飾本体部151を回動可能とし、第2本体駆動機構152には単一の第2本体駆動モータ157を備えて全ての第1装飾本体部121を回動可能としたので、第1装飾本体部121毎および第2装飾本体部151毎に駆動源を備えずに済み、演出の実行に必要な構成をシンプルにすることができる。そして、第2本体駆動機構152においては、連結回動軸165aの両端に連結ギア165bが共回り状態でそれぞれ設けられた連結ギアユニット165を備え、連結ギアユニット165を配置して隣り合う第2回動ギア161を前後にずらして配置したので、第2回動ギア161と共回りする第2装飾本体部151のレイアウトの自由度を増すことができる。
さらに、装飾パネル78と変動表示装置31との間に第2可動役物ユニット102を備えたので、球流下領域82内の遊技球の挙動と第2可動役物ユニット102における演出動作との相乗効果を期待することができ、遊技の興趣の更なる向上を図ることができる。また、装飾パネル78には装飾視認窓部89を設けて第2可動役物ユニット102の第2装飾本体部151をセンターケースユニット51の前方から視認可能としたので、遊技者が第2可動役物ユニット102における演出動作を視認し易い。さらに、包囲枠体30には、第2可動役物ユニット102の他に、昇降役物ユニット96と第1可動役物ユニット101とを備え、昇降役物ユニット96をセンターケースユニット51の表示開口部56の下縁部と変動表示装置31との間に配置し、第1可動役物ユニット101をセンターケースユニット51の表示開口部56の上縁部と変動表示装置31との間に配置しているので、演出動作を実行可能な構成要素を包囲枠体30に複数備えることができ、複雑な演出を遊技者に見せることができる。また、大型のセンターケースユニット51を備えているので、演出動作用の構成要素を配置する空間部を十分に確保することができ、複数の演出動作用の構成要素を備え易くすることができる。
そして、演出役物ユニット95の演出動作と、変動表示装置31における表示動作および補助演出ユニット260における表示動作との連動は、第1ユニットベース115の第1ユニット動作時(演出制御装置295による第1ユニット動作制御の実行時)に行われる。具体的には、演出制御装置295は、変動表示装置31の変動表示領域31bにおいて識別情報を変動表示させておき、図37のタイムチャートに示すように、第1ユニット動作制御を実行し始めて第1ユニットベース115が上昇状態から下方へ移動している最中に、左側表示用照明装置269Lおよび右側表示用照明装置269Rを点灯する制御を実行して、導光板261の左側補助表示領域265Lおよび右側補助表示領域265Rにおいて補助表示を行う(図38(a)参照)。また、第1ユニットベース115が下降状態へ変換したことを契機にして、左側表示用照明装置269Lおよび右側表示用照明装置269Rを消灯とともに中央表示用照明装置269Cを点灯する制御を実行して、導光板261の左側補助表示領域265Lおよび右側補助表示領域265Rにおける補助表示を停止するとともに中央補助表示領域265Cにおいて補助表示を行う(図38(b)参照)。
さらに、第1ユニットベース115が下降状態から上方へ移動して上昇状態に戻る最中には、まず、第1ユニットベース115が上昇し始めたタイミングで、中央表示用照明装置269Cを消灯するとともに右側表示用照明装置269Rを点灯する制御を実行して、中央補助表示領域265Cにおける補助表示を停止するとともに右側補助表示領域265Rにおいて補助表示を行う。そして、第1ユニットベース115が上昇している途中、例えば、第1ユニットベース115の先端部が左側補助表示領域265Lの前方に到達したタイミングで、右側表示用照明装置269Rを消灯するとともに左側表示用照明装置269Lを点灯する制御を実行して、右側補助表示領域265Rにおける補助表示を停止するとともに左側補助表示領域265Lにおいて補助表示を行う。
このようにして補助演出ユニット260が第1ユニットベース115の第1ユニット動作を契機にして補助表示を実行するので、第1可動役物ユニット101の演出動作を際立たせることができ、第1可動役物ユニット101による演出と補助演出ユニット260による演出との相乗効果を期待することができる。また、補助演出ユニット260が変動表示領域31bに対応して設定された補助表示領域265にて補助表示を実行し、さらに、演出制御装置295が第1ユニットベース115の第1ユニット動作および補助演出ユニット260における補助表示と、変動表示装置31における識別情報の変動表示と、を連動させる制御を実行するので、変動表示ゲームの結果態様に対する期待感を遊技者に与えることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。そして、補助演出ユニット260を導光板261と補助表示光源262とで構成し、導光板261上に設定された補助表示領域265には光屈曲部267aを形成し、該光屈曲部267aにより屈曲された光により補助表示を実行するように構成したので、従来にない斬新な演出表示を実行可能な補助演出ユニット260を簡単な構成で実現することができる。また、導光板261を透明にしたので、発光表示される補助表示が宙に浮いているかのように遊技者に見せることができ、一層斬新な演出表示を行うことができる。しかも、補助演出ユニット260が補助表示を実行していない状態(非実行状態)においては、変動表示装置31における表示が見え難くなることがない。
なお、第1ユニットベース115が変動表示領域31bの前方を通過するタイミングに合わせて、変動表示装置31が表示中の識別情報を異なる識別情報へ変動させるように設定すれば、第1ユニットベース115が識別情報をめくったかのように演出表示を実行することができて好適である。
ところで、上記実施形態では、第1装飾本体部121および第2装飾本体部151が回動により装飾動作を行い、第1ユニットベース115が上下方向への移動により第1ユニット動作を行うように構成されたが、本発明はこれに限定されない。要は、互いに異なる動作であれば、第1ユニットベース115の第1ユニット動作と、第1装飾本体部121および第2装飾本体部151の装飾動作とをどのような動作に設定してもよい。例えば、第1ユニット動作を第1ユニットベース115のスライド、変形、視認不能状態から視認可能状態への変換、およびこれらの組み合わせにより実現し、第1装飾本体部121および第2装飾本体部151の装飾動作を、スライド、変形、視認不能状態から視認可能状態への変換、およびこれらの組み合わせにより第1ユニット動作とは異なる動作で実現してもよい。また、第1装飾本体部121と第2装飾本体部151とは、同じ動作(本実施形態では、同じ方向への回動)により装飾効果を発揮するように設定すれば、第2可動役物ユニット102における動きが第1可動役物ユニット101にも広がったという印象を遊技者に与えることができ、遊技者の遊技に対する期待を増大させることができるが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1装飾本体部121と第2装飾本体部151とが互いに類似する動作(互いに異なる方向へのスライド動作や、互いに異なる方向への回動等)を行うように設定してもよい。
また、上記実施形態では、補助表示を実行可能な補助演出手段として補助演出ユニット260を挙げたが、本発明はこれに限定されない。要は、変動表示装置31における演出表示とは異なる補助表示を実行できれば、どのような構成の補助演出手段でどのような補助表示を実行してもよい。例えば、補助演出手段を変動表示装置31とは別個に設けず、変動表示装置31において補助表示を遊技球の入賞に基づく演出表示とは異なる態様で実行してもよい。言い換えると、変動表示装置31が補助演出手段としても機能するように設定してもよい。また、変動表示装置31とは異なる表示手段、例えば、イラストが記載された透明な表示板を補助演出手段として構成し、該表示板を変動表示装置31の前方に移動するなどして遊技者がイラストを視認可能な状態に変換して補助表示を行うように設定してもよい。さらに、これらの例示を組み合わせて補助演出手段を実現してもよい。
そして、上記実施形態では、第2可動役物ユニット102を表示部31aの右側方に配置したが、本発明はこれに限定されない。要は、第2可動役物ユニット102を表示部31aの側方に配置すればよく、したがって、表示部31aの左側方に配置してもよい。
さらに、上記実施形態では、昇降役物ユニット96を下降状態に変換すると、昇降役物ユニット96の前面全体が仕切り壁部71により前方から被覆されるように設定したが、本発明はこれに限定されない。要は、下降状態の昇降役物ユニット96から照射される光がステージ部60に照射されて発光装飾を施すことができればよく、例えば、下降状態の昇降役物ユニット96を当該昇降役物ユニット96の上部が仕切り壁部71の上端部よりも上方に突出した状態で位置させてもよい。そして、昇降役物ユニット96の上昇状態と第1ユニットベース115における下降状態とが同時に設定されることを避けたが、本発明はこれに限定されない。取付位置やサイズを調整して昇降役物ユニット96と第1ユニットベース115とが干渉しないように設定すれば、昇降役物ユニット96と第1ユニットベース115とを同時に駆動して演出動作を行ってもよい。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技盤に区画形成された遊技領域内の始動入賞領域への遊技球の入賞に基づいて演出表示を表示部で実行可能な表示装置と、遊技領域のうち表示装置の前方に配置され、表示部を臨ませる表示開口部が中央部分に開設された枠体構造のセンターケースユニットと、を備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 パチンコ遊技機
5 遊技盤
22 遊技盤本体
24 サイドケース
25 遊技領域
26 発射球案内路
30 包囲枠体
31 変動表示装置
31a 表示部
31b 変動表示領域
33 ケース接続部材
43 始動入賞領域
51 センターケースユニット
52 枠体基部
54 演出用役物装置
56 表示開口部
57 装飾ベース
60 ステージ部
67 入賞誘導路
71 仕切り壁部
77 領域区画部
78 装飾パネル
80 側縁区画壁
81 ガイド壁
82 球流下領域
82a 球入口
82b 球出口
84 流下領域装飾カバー
88 パネル装飾部
89 装飾視認窓部
95 演出役物ユニット
96 昇降役物ユニット
101 第1可動役物ユニット
102 第2可動役物ユニット
112 装飾動作ユニット
115 第1ユニットベース
116 第1ユニット駆動機構
121 第1装飾本体部
122 第1本体駆動機構
126 第1本体駆動モータ
127 第1回動伝達機構
129 第1本体駆動ギア
130 第1回動ギア
136 第1ユニット駆動モータ
150 第2ユニットベース
151 第2装飾本体部
152 第2本体駆動機構
157 第2本体駆動モータ
158 第2回動伝達機構
159 第2本体駆動ギア
161 第2回動ギア
165 連結ギアユニット
165a 連結回動軸
165b 連結ギア
171 第1昇降装飾ユニット
172 第2昇降装飾ユニット
173 昇降駆動機構
176 第1昇降役物本体部
176F 第1ステージ側役物本体部
176C 第1中間役物本体部
176R 第1アーム側役物本体部
177 第1昇降発光体
182 透光窓部
196 第2昇降役物本体部
196F 第2ステージ側役物本体部
196C 第2中間役物本体部
196R 第2アーム側役物本体部
197 第2昇降発光体
202 透光窓部
248 表示視認空間部
253 第1光源接続配線
254 第1配線カバー
260 補助演出ユニット
261 導光板
262 補助表示光源
265 補助表示領域
265L 左側補助表示領域
265C 中央補助表示領域
265R 右側補助表示領域
267 ドット溝
267a 光屈曲部
269 照明装置
269L 左側表示用照明装置
269C 中央表示用照明装置
269R 右側表示用照明装置
280 遊技制御装置
295 演出制御装置

Claims (6)

  1. 遊技盤に区画形成された遊技領域内の始動入賞領域への遊技球の入賞に基づいて演出表示を表示部で実行可能な表示装置と、前記遊技領域のうち前記表示装置の前方に配置され、前記表示部を臨ませる表示開口部が中央部分に開設された枠体構造のセンターケースユニットと、を備えた遊技機において、
    前記センターケースユニットは、
    前記遊技領域の一側縁を区画する側縁区画壁と、
    該側縁区画壁から前記表示開口部側に離間した状態で側縁区画壁に沿って形成されたガイド壁と、
    前記側縁区画壁と前記ガイド壁とにより区画形成され、遊技球が流下可能な球流下領域と、を備え、
    該球流下領域を前記センターケースユニットの前方から流下領域装飾カバーで被覆したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記流下領域装飾カバーを透光性部材で形成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記球流下領域は、遊技球を受け入れる球入口を前記遊技領域のうち前記センターケースユニットの上方へ向けて開口し、遊技球を放出する球出口を前記遊技領域のうち前記センターケースユニットの下方へ向けて開口したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記流下領域装飾カバーの側縁部を前記表示開口部側へ延出して装飾パネルを形成し、該装飾パネルと前記表示装置との間には、装飾本体部の作動により装飾効果を発揮する可動役物ユニットを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記装飾パネルには、前記装飾本体部を前記センターケースユニットの前方から視認可能とする装飾視認窓部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記演出表示の進行に関連して作動する演出用役物装置を備え、
    該演出用役物装置には、昇降役物本体部を昇降させて装飾効果を発揮する昇降役物ユニットと、回動可能な回動装飾部が搭載されたユニットベースを上下動させて装飾効果を発揮する上下動役物ユニットと、を含み、
    前記昇降役物ユニットを前記表示開口部の下縁部と前記表示装置との間に配置し、
    前記上下動役物ユニットを前記表示開口部の上縁部と前記表示装置との間に配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技機。
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